特許第6405756号(P6405756)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6405756
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】アイアン型ゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20181004BHJP
【FI】
   A63B53/04 E
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-140570(P2014-140570)
(22)【出願日】2014年7月8日
(65)【公開番号】特開2016-16111(P2016-16111A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年6月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】592014104
【氏名又は名称】ブリヂストンスポーツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100144967
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 隆之
(72)【発明者】
【氏名】北川 知憲
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−523389(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0109500(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェース部の背面側にキャビティが設けられているヘッド本体と、該キャビティに設けられた非金属体とを有するアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、
該アイアン型ゴルフクラブヘッドのヒール側及びトウ側において該非金属体の上面にそれぞれ凹部が設けられていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、前記トウ側の前記凹部のトウ・ヒール方向の長さは10mm以上であり、前後方向の幅は2mm以上であり、深さは2mm以上であり、
前記ヒール側の前記凹部のトウ・ヒール方向の長さは10mm以上であり、前後方向の幅は2mm以上であり、深さは2mm以上であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
請求項1又は2記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、前記凹部は前記非金属体の上面からソール部方向に伸び、フェース面と平行であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、前記非金属体は、前記キャビティの下半側に配置されていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
請求項1ないしのいずれか1項記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、前記ヘッド本体のトウ・ヒール方向の中央部において、フェース部の背面下部から後方に突出する下側凸部と、該下側凸部よりも上方においてフェース部の背面から後方に突出する上側凸部とが設けられていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
請求項5記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、前記非金属体は、該下側凸部と上側凸部との間を通ってアイアン型ゴルフクラブヘッドのヒール側からトウ側まで延在していることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
請求項1ないしのいずれか1項記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、前記非金属体は、ショアD硬度30以上、ショアD硬度110以下であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフボールを打つためのゴルフクラブのヘッドに係り、特にアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。詳しくは、本発明は、フェース部の背面側にキャビティが設けられているヘッド本体と、このキャビティに設けられた非金属体とを有するアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2には、ゴルフクラブヘッドの外面の一部に粘弾性体が付着されると共に、該粘弾性体に重なるカバープレートが設けられている振動吸収効果に優れたゴルフクラブヘッドが記載されている。
【0003】
特許文献3には、スイートエリアが広く、センター部でヒットしたときの打球感が良好なアイアンヘッドとして、後面の上部にキャビティ部が設けられ、後面の下部に膨出部が設けられ、該膨出部の上面からソール側に凹陥するように凹部が設けられているアイアンヘッドにおいて、該凹部は、トウ側及びヒール側に分かれて設けられているアイアンヘッドが記載されている。
【0004】
同様にトウ側及びヒール側に空洞部が設けられたアイアンヘッドが特許文献4に記載され、同様にして溝部が設けられたアイアンゴルフクラブヘッドが特許文献5に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−22057号公報
【特許文献2】特開2013−22056号公報
【特許文献3】特開2012−235828号公報
【特許文献4】特開2011−24999号公報
【特許文献5】特開2010−17475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、振動吸収性に優れ、しかもスイートエリアを大きくすることも可能なアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、その一態様において、打感がしっかりとしたものとなるアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、フェース部の背面側にキャビティが設けられているヘッド本体と、該キャビティに設けられた非金属体とを有するアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、該アイアン型ゴルフクラブヘッドのヒール側及びトウ側において該非金属体にそれぞれ凹部が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の一態様では、前記凹部は前記非金属体の上面に設けられている。
【0010】
本発明の一態様では、前記非金属体は、前記キャビティの下半側に配置されている。
【0011】
本発明の一態様では、前記ヘッド本体のトウ・ヒール方向の中央部において、フェース部の背面下部から後方に突出する下側凸部と、該下側凸部よりも上方においてフェース部の背面から後方に突出する上側凸部とが設けられている。また、前記非金属体は、該下側凸部と上側凸部との間を通ってアイアン型ゴルフクラブヘッドのヒール側からトウ側まで延在している。
【0012】
前記非金属体は、ショアD硬度30以上、ショアD硬度110以下であることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、フェース部の背面に非金属体を設けており、ボールを打ったときの振動吸収性に優れる。また、このアイアン型ゴルフクラブヘッドのヘッド本体はキャビティバック構造となっており、非金属体はアイアン型ゴルフクラブヘッドのヒール側及びトウ側にそれぞれ凹部を有しているため、ヒール側及びトウ側でゴルフボールを打ったときの反発性の低下を抑え、重量を周辺部に配分することができ、スイートエリアを大きくすることもできる。
【0014】
本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、フェース部背面に下側凸部と上側凸部とを設けることにより、打感がしっかりとしたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施の形態に係るアイアン型ゴルフクラブヘッドの背面図である。
図2図1のアイアン型ゴルフクラブヘッドの背面上方からの斜視図である。
図3】(a)は図1のゴルフクラブヘッドの分解斜視図、(b),(c),(d)は(a)のIIIb−IIIb線、IIIc−IIIc線、IIId−IIId線断面図である。
図4図1のIV−IV線に沿う断面図である。
図5図1のV−V線に沿う断面図である。
図6図3のVI−VI線に沿う断面図である。
図7】寸法線を記入した図1と同一の後面図である。
図8】寸法線を記入した図6と同一の断面図である。
図9】(a)は別の実施の形態に用いられる非金属体の斜視図、(b)は(a)のIXb−IXb線に沿う断面図である。
図10】さらに別の実施の形態におけるヘッド本体の背面上方からの斜視図である。
図11図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1図8を参照して第1の実施の形態に係るアイアン型ゴルフクラブヘッドについて説明する。
【0017】
このアイアン型ゴルフクラブヘッド1は、シャフトの先端に取り付けられるものであり、金属製のヘッド本体10と、このヘッド本体10のフェース部11の背面側に接着剤や両面テープ等によって付着された非金属体20とを備えている。
【0018】
図3,6の通り、ヘッド本体10は、フェース部11と、ホゼル部12と、ソール部13とを有している。フェース部11の背面側はキャビティ部14(図3)となっている。キャビティ部14は、ソール部13と、トウ側凸部15、トップ側凸部16及びヒール側凸部17とによって周囲が囲まれている。これらの凸部15〜17は、フェース部11の周縁から後方に起立している。
【0019】
フェース部11の背面下部のうちトウ・ヒール方向の中央部において、下側凸部18が後方に突設されている。この下側凸部18は、ソール部13の上面部13aに連なっている。フェース部11の背面のうち、トウ・ヒール方向の中央部かつ下側凸部18の上方部分に、上側凸部19が後方に突設されている。フェース部11の背面は、凸部15〜17、下側凸部18、上側凸部19及びソール部13を除いて平坦面11fとなっている。
【0020】
上側凸部19の平坦面11fからの最大厚さA(図8)は、下側凸部18の上面部18aにおける平坦面11fからの最大厚さBよりも小さい。これにより、ヘッドの重心が高くなり過ぎないようにする。下側凸部18の後面18bは、ソール部13の後面13bと面一状となっている。
【0021】
この実施の形態では、下側凸部18は、上部においてトウ・ヒール方向の幅が最も小さく、ソール部13側ほどトウ・ヒール方向の幅が大きくなっている。
【0022】
図7の通り、ゴルフクラブヘッド1を、その規定ライ角、規定ロフト角で接地面に接地させたときに、ソール部13の後面13bの接地面からの最小高さCは、2mm以上、特に4mm以上であり、10mm以下、特に8mm以下が好適である。下側凸部18の後面18bの接地面からの最大高さDは10mm以上、特に12mm以上であり、22mm以下、特に20mm以下が好適である。最大高さDが高すぎると、ヘッドの重心が高くなり過ぎてしまう場合があり、低すぎると、しっかりした打感が得られなくなる場合がある。
下側凸部18の上面部18aのトウ・ヒール方向の長さEは8mm以上、特に10mm以上であり、20mm以下、特に18mm以下が好適であり、下側凸部18のソール部13とのトウ側境界位置18tとヒール側境界位置18hのトウ・ヒール方向の長さFは15mm以上、特に20mm以上であり、30mm以下、特に28mm以下が好適である。長さE及び長さFが長すぎると、ヒール側及びトウ側でゴルフボールを打ったときに反発性を低下させてしまう場合があり、短すぎると、しっかりした打感が得られなくなる場合がある。
【0023】
図8の通り、下側凸部18の上面部18aにおける平坦面11fからの最大厚さBは8mm以上、特に10mm以上であり、20mm以下、特に18mm以下が好適である。最大厚さBが厚すぎると、ヘッド重量が重くなり過ぎたり、クラブを構えた時に下側凸部18が見え過ぎて違和感を感じる場合があり、薄すぎると、ヘッドの重心が高くなり過ぎたり、しっかりした打感が得られなくなる場合がある。
【0024】
上側凸部19のトウ・ヒール方向の長さG(図7)は15mm以上、特に17mm以上であり、30mm以下、特に25mm以下が好適である。長さGが長すぎると、ヒール側及びトウ側でゴルフボールを打ったときに反発性を低下させてしまう場合があり、短すぎると、しっかりした打感が得られなくなる場合がある。
【0025】
上側凸部19の上下方向の高さH(図8)は2mm以上、特に3mm以上であり、7mm以下、特に6mm以下が好適である。高さHが高すぎると、ヘッドの重心が高くなり過ぎてしまう場合があり、低すぎると、しっかりした打感が得られなくなる場合がある。
上側凸部19の平坦面11fからの最大厚さA(図8)は2mm以上、特に3mm以上であり、8mm以下、特に7mm以下が好適である。最大厚さAが厚すぎると、ヘッドの重心が高くなり過ぎてしまう場合があり、薄すぎると、しっかりした打感が得られなくなる場合がある。
【0026】
下側凸部18と上側凸部19との最小距離I(図8)は1mm以上、特に2mm以上であり、5mm以下、特に4mm以下が好適である。最小距離Iが大きすぎると、下側凸部18及び上側凸部19を配置する上で、ヘッド重心設計等に影響を与える場合があり、小さすぎると、ここに配置される非金属体20による振動吸収の効果が不十分となる場合がある。
【0027】
キャビティ14は、下側凸部18及び上側凸部19よりもトウ側のトウ側キャビティ14aと、ヒール側のヒール側キャビティ14bと、下側凸部18と上側凸部19との間の中央キャビティ14cとを有している。
【0028】
非金属体20は、トウ側キャビティ14aに配置されたトウ側部21と、ヒール側キャビティ14bに配置されたヒール側部22と、これらをつないでおり、中央キャビティ14cに配置されたつなぎ部23とを有する。
【0029】
トウ側部21及びヒール側部22の上面21a,上面22aからは、下方に向って凹部24,凹部25が設けられている。また、つなぎ部23の上面23aには、上側凸部19が係合した切欠形状部26が設けられている。
【0030】
非金属体20をキャビティ13に装着した状態において、非金属体20の前面はフェース部11の平坦面11fに当接し、下面はソール部13の上面13a及び下側凸部18の上面18aに当接し、切欠形状部26は上側凸部19に当接し、キャビティの下半側に配置されている。また、非金属体20の後面は、ソール部13、トウ側凸部15、ヒール側凸部17及び下側凸部18の後面と面一状か、それよりもごくわずかにフェース部11側となっている。
【0031】
上側凸部19の上面は、非金属体20の上面よりも若干上方に位置している。
【0032】
トウ側の凹部24のトウ・ヒール方向の長さは10mm以上、特に15mm以上であり、30mm以下、特に25mm以下が好適である。この凹部24の前後方向(フェース部11の背面と垂直方向)の幅は2mm以上、特に3mm以上であり、7mm以下、特に6mm以下が好適である。凹部24の深さは2mm以上、特に3mm以上であり、15mm以下、特に14mm以下が好適である。
【0033】
ヒール側の凹部25のトウ・ヒール方向の長さは10mm以上、特に13mm以上であり、25mm以下、特に22mm以下が好適である。この凹部25の前後方向(フェース部11の背面と垂直方向)の幅は2mm以上、特に3mm以上であり、7mm以下、特に6mm以下が好適である。凹部25の深さは2mm以上、特に3mm以上であり、10mm以下、特に9mm以下が好適である。
【0034】
凹部24及び凹部25について、トウ・ヒール方向の長さ、前後方向の幅、深さが小さすぎると、ヒール側及びトウ側でゴルフボールを打ったときに反発性を低下させてしまう場合がある。
【0035】
なお、凹部24,凹部25の深さは、それぞれトウ・ヒール方向において均一であってもよく、不均一であってもよい。例えば、凹部24,凹部25は、各々の下側凸部18側が最も深く、それから離れるほど浅くなるように構成されてもよい。この場合、平均の深さが上記範囲であればよい。
【0036】
非金属体20の材料の硬度は、下限値としてショアD硬度30以上、好ましくはショアD硬度70以上、上限値としてはショアD硬度110以下、好ましくはショアD硬度100以下である。硬度が低すぎると、どこかに衝突したときに非金属体20が傷つくおそれがあり、硬度が高すぎると、非金属体20を変形させてゴルフクラブヘッド1に装着させるような事が難しく、ゴルフクラブヘッド1や非金属体20の製造上の形状のバラツキに対応できない場合がある。非金属体20の材料としては、ゴム又は樹脂等からなる材料が挙げられる。ゴムとしては、例えば天然ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。樹脂としては、例えばアイオノマー樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。特に、ウレタン樹脂が好適である。
【0037】
このように構成されたアイアン型ゴルフクラブヘッド1にあっては、キャビティ14に非金属体20を設けており、ボールヒット時に非金属体20が振動を吸収するので、打感が心地良いものとなる。また、ヘッド本体10がキャビティバック構造となっていると共に、非金属体20のトウ側及びヒール側にそれぞれ凹部24,25を設けているので、ヒール側及びトウ側でゴルフボールを打ったときの反発性の低下を抑え、重量を周辺に配分することができ、スイートエリアが大きいものとなる。
【0038】
この実施の形態では、ヘッド本体10のフェース部11の背面のトウ・ヒール方向の中央部に下側凸部18及び上側凸部19を設けているので、打感がしっかりとしたものとなり、マッスルバックタイプのアイアン型ゴルフクラブヘッドの打感に近づけることができる。また、この下側凸部18と上側凸部19との間が中央キャビティ14cとなっており、この部分にも非金属体20が配材されているので、フェース部11のセンターでボールをヒットしたときの振動が吸収され易い。
【0039】
上記実施の形態では、2個の凹部24,25が設けられているが、3個以上の凹部が設けられてもよい。凹部は非金属体20の上面からではなく、後面から設けられてもよい。
【0040】
上記実施の形態の非金属体20では、凹部24,凹部25は凹穴状に設けられているが、非金属体20を貫通してもよい。また、図9に示す非金属体20Aのように、切欠状の凹部24A,凹部25Aとされてもよい。図9の非金属体20Aのその他の構成は非金属体20と同一であり、同一符号は同一部分を示している。凹部24A、凹部25Aは非金属体20Aのフェース部11側に位置しているが、それと反対側に位置してもよい。
【0041】
本発明では、図10,11に示すヘッド本体10Aのように、上側凸部19と下側凸部18とをつなぐように中間凸部19tを設けてもよい。この中間凸部19tの平坦面11fからの最大厚さは、上側凸部19の平坦面11fからの最大厚さA及び下側凸部18の上面部18aにおける平坦面11fからの最大厚さBよりも小さい。
【0042】
本発明は上記の実施の形態に制限されるものではない。
【符号の説明】
【0043】
1 アイアン型ゴルフクラブヘッド
10,10A ヘッド本体
13 ソール部
14 キャビティ
18 下側凸部
19 上側凸部
20,20A 非金属体
24,24A,25、25A 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11