特許第6405804号(P6405804)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6405804
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】コーデック調停装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/00 20060101AFI20181004BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20181004BHJP
【FI】
   H04M3/00 B
   H04L12/70 E
   H04L12/70 A
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-178355(P2014-178355)
(22)【出願日】2014年9月2日
(65)【公開番号】特開2016-54336(P2016-54336A)
(43)【公開日】2016年4月14日
【審査請求日】2017年5月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180275
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 倫太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161861
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100090620
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 宣幸
(72)【発明者】
【氏名】芝 修吾
【審査官】 白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−012855(JP,A)
【文献】 特開2010−124063(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00−12/26
12/50−12/955
H04M3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信システムに収容された第1の通信端末と、第2の通信システムに収容された第2の通信端末とのメディア信号の通信経路であって、上記第1及び第2の通信システム間の境界に設けられたコーデック変換装置によるコーデック変換に供する2つのコーデックを調停して決定するコーデック調停装置において、
上記第1及び第2の通信システム間で接続可能な1又は複数の特定コーデックを記述した特定コーデックリストを記憶している特定コーデック記憶手段と、
上記第1の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含む、上記第1の通信端末からのコーデック調停申込み信号の受信時に、そのコーデック調停申込み信号のコーデックリストを、上記特定コーデック記憶手段に記憶されている特定コーデックリストに置換し、置換したコーデック調停申込み信号を上記第2の通信システム側に送信すると共に、置換前のコーデックリストを保持するコーデック調停申込み信号処理手段と、
上記第2の通信端末が、受信した置換後のコーデック調停申込み信号に応じて作成して送信した、上記第2の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含むコーデック調停返信信号の受信時に、受信したコーデック調停返信信号におけるコーデックリストと、上記置換前のコーデックリストとに一致するコーデックがあるか否かに基づいて、コーデック変換の不要、必要を判定すると共に、コーデック変換が必要な場合に、コーデック変換に供する2つのコーデックを決定するコーデック調停返信信号処理手段とを有し、
上記コーデック調停返信信号処理手段は、コーデック変換が必要な場合に、上記置換前のコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1の通信端末と上記コーデック変換装置との間で適用するコーデックと決定すると共に、受信した上記コーデック調停返信信号におけるコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1及び第2の通信システム間の通信で適用する特定コーデックと決定する
ことを特徴とするコーデック調停装置。
【請求項2】
上記コーデック変換装置と当該コーデック調停装置とが同一装置内に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコーデック調停装置。
【請求項3】
上記メディア信号が電話信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコーデック調停装置。
【請求項4】
第1の通信システムに収容された第1の通信端末と、第2の通信システムに収容された第2の通信端末とのメディア信号の通信経路であって、上記第1及び第2の通信システム間の境界に設けられたコーデック変換装置によるコーデック変換に供する2つのコーデックを調停して決定するコーデック調停装置に搭載されるコンピュータを、
上記第1及び第2の通信システム間で接続可能な1又は複数の特定コーデックを記述した特定コーデックリストを記憶している特定コーデック記憶手段と、
上記第1の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含む、上記第1の通信端末からのコーデック調停申込み信号の受信時に、そのコーデック調停申込み信号のコーデックリストを、上記特定コーデック記憶手段に記憶されている特定コーデックリストに置換し、置換したコーデック調停申込み信号を上記第2の通信システム側に送信すると共に、置換前のコーデックリストを保持するコーデック調停申込み信号処理手段と、
上記第2の通信端末が、受信した置換後のコーデック調停申込み信号に応じて作成して送信した、上記第2の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含むコーデック調停返信信号の受信時に、受信したコーデック調停返信信号におけるコーデックリストと、上記置換前のコーデックリストとに一致するコーデックがあるか否かに基づいて、コーデック変換の不要、必要を判定すると共に、コーデック変換が必要な場合に、コーデック変換に供する2つのコーデックを決定するコーデック調停返信信号処理手段として機能させ、
上記コーデック調停返信信号処理手段は、コーデック変換が必要な場合に、上記置換前のコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1の通信端末と上記コーデック変換装置との間で適用するコーデックと決定すると共に、受信した上記コーデック調停返信信号におけるコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1及び第2の通信システム間の通信で適用する特定コーデックと決定する
ことを特徴とするコーデック調停プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコーデック調停装置及びプログラムに関し、例えば、IP(Internet Protocol)電話システムにおけるコーデック変換装置が適用するコーデックを調停(整合)しようとしたものである。
【背景技術】
【0002】
IP電話システムにおいては、IP電話端末間のセッション確立動作の一貫として、各IP電話端末が対応可能なコーデック(符号化方式若しくは符号化・復号装置を意味している)などに基づいて、そのセッションのユーザ信号を中継する位置に設けられたコーデック変換装置が、変換に係る変換元若しくは変換先のコーデックを決定し、適宜、送信元からのユーザ信号におけるコーデックを変換して送信先のIP電話端末側へ送信することが実行される。なお、この明細書において、「コーデック変換装置」とは、コーデック変換機能を担当している装置を呼び、この装置が他の機能をも担当していることもあり得る。
【0003】
従来、コーデック変換装置が実行するコーデック変換に係るコーデックをセッション毎に調停(整合)し、そのコーデック変換(コーデック変換しない場合を含む)を実行し得るようにする方法として、非特許文献1に記載されている方法がある。この方法では、SIP(IETF RFC3261:Session Initiation Protocol)、SDP(IETF RFC4566:Session Description Protocol)及びオファー・アンサーモデル(IETF RFC3264:An Offer/Answer Model with the SDP)を適用した呼制御手順を用いるIP電話システムのコーデック変換装置において以下の処理が実行される(なお、ここでのコーデック変換装置は、呼制御信号もユーザ信号も共に流れるものである)。すなわち、非特許文献1に記載の方法は、コーデック変換装置において、受信したSIP信号のSDPのコーデックリストの最後(後側ほど優先度は低くなる)にコーデック変換可能なコーデックを追加することにより、アンサー側へ追加コーデックを優先度「低」として伝達し、コーデック変換なしでセッションを確立できる場合に、伝達先のIP電話端末の能力を優先し、コーデック変換を回避しようとする方法である。
【0004】
また、コーデック変換装置におけるコーデックを調停する方法として、特許文献1に記載の方法がある。この方法は、IP電話端末から受信したSIP信号のSDPのコーデックリストを基準として、コーデックの並べ替え、又は、コーデック変換可能なコーデックを追加する方法であり、非特許文献1に記載の方法と同様に、IP電話端末の能力を優先する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−62776号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】3GPP TS 24.229 V12.3.0(2013−12)の5.10.7項
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した2つの従来方法では、IP電話端末の能力を優先したコーデックの調停(整合)であるため、以下のような課題が生じていた。
【0008】
例えば、異なるIP電話システムをそれぞれ運営する事業者(キャリア)間で1つ又は複数の特定されたコーデックを使用することが取り決められており、かつ、IP電話端末がそのコーデックをサポートしていない場合において、上述した従来方法のように、IP電話端末の能力を優先したコーデックの調停が行われると、事業者間で決められた特定コーデックを最優先としてオファーすることができない。その結果、各事業者のIP電話システム間にまたがるセッションを実現できない。若しくは、通信を認めても、特定コーデックとは異なるコーデックで調停されてコーデック変換が実行されるので、上述した取り決めが無意味に期してしまい、IP電話システムの動作を保証し得なくなる。
【0009】
そのため、通信端末のコーデック対応能力に拘らず、異なる通信システム間で使用が許容されたコーデックでのみ両通信システム間を接続し得るようにできるコーデック調停装置及びプログラムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の本発明は、第1の通信システムに収容された第1の通信端末と、第2の通信システムに収容された第2の通信端末とのメディア信号の通信経路であって、上記第1及び第2の通信システム間の境界に設けられたコーデック変換装置によるコーデック変換に供する2つのコーデックを調停して決定するコーデック調停装置において、(1)上記第1及び第2の通信システム間で接続可能な1又は複数の特定コーデックを記述した特定コーデックリストを記憶している特定コーデック記憶手段と、(2)上記第1の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含む、上記第1の通信端末からのコーデック調停申込み信号の受信時に、そのコーデック調停申込み信号のコーデックリストを、上記特定コーデック記憶手段に記憶されている特定コーデックリストに置換し、置換したコーデック調停申込み信号を上記第2の通信システム側に送信すると共に、置換前のコーデックリストを保持するコーデック調停申込み信号処理手段と、(3)上記第2の通信端末が、受信した置換後のコーデック調停申込み信号に応じて作成して送信した、上記第2の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含むコーデック調停返信信号の受信時に、受信したコーデック調停返信信号におけるコーデックリストと、上記置換前のコーデックリストとに一致するコーデックがあるか否かに基づいて、コーデック変換の不要、必要を判定すると共に、コーデック変換が必要な場合に、コーデック変換に供する2つのコーデックを決定するコーデック調停返信信号処理手段とを有し、(4)上記コーデック調停返信信号処理手段は、コーデック変換が必要な場合に、上記置換前のコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1の通信端末と上記コーデック変換装置との間で適用するコーデックと決定すると共に、受信した上記コーデック調停返信信号におけるコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1及び第2の通信システム間の通信で適用する特定コーデックと決定することを特徴とする。
【0011】
第2の本発明のコーデック調停プログラムは、第1の通信システムに収容された第1の通信端末と、第2の通信システムに収容された第2の通信端末とのメディア信号の通信経路であって、上記第1及び第2の通信システム間の境界に設けられたコーデック変換装置によるコーデック変換に供する2つのコーデックを調停して決定するコーデック調停装置に搭載されるコンピュータを、(1)上記第1及び第2の通信システム間で接続可能な1又は複数の特定コーデックを記述した特定コーデックリストを記憶している特定コーデック記憶手段と、(2)上記第1の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含む、上記第1の通信端末からのコーデック調停申込み信号の受信時に、そのコーデック調停申込み信号のコーデックリストを、上記特定コーデック記憶手段に記憶されている特定コーデックリストに置換し、置換したコーデック調停申込み信号を上記第2の通信システム側に送信すると共に、置換前のコーデックリストを保持するコーデック調停申込み信号処理手段と、(3)上記第2の通信端末が、受信した置換後のコーデック調停申込み信号に応じて作成して送信した、上記第2の通信端末が対応可能な1又は複数のコーデックを記述したコーデックリストを含むコーデック調停返信信号の受信時に、受信したコーデック調停返信信号におけるコーデックリストと、上記置換前のコーデックリストとに一致するコーデックがあるか否かに基づいて、コーデック変換の不要、必要を判定すると共に、コーデック変換が必要な場合に、コーデック変換に供する2つのコーデックを決定するコーデック調停返信信号処理手段として機能させ、(4)上記コーデック調停返信信号処理手段は、コーデック変換が必要な場合に、上記置換前のコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1の通信端末と上記コーデック変換装置との間で適用するコーデックと決定すると共に、受信した上記コーデック調停返信信号におけるコーデックリストの最優先のコーデックを上記第1及び第2の通信システム間の通信で適用する特定コーデックと決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信端末のコーデック対応能力に拘らず、異なる通信システム間で使用が許容された特定コーデックでのみ両通信システム間を接続し得るようにできるコーデック調停装置及びプログラムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態のコーデック変換装置の詳細構成を示すブロック図である。
図2】実施形態のコーデック変換装置の、IP電話ネットワーク上の位置を示すブロック図である。
図3】実施形態のコーデック変換装置内の収容端末コーデック情報記憶部に記憶されている、あるIP電話端末が対応可能なコーデック情報の一例を示す説明図である。
図4】実施形態のコーデック変換装置内のシステム間コーデック情報記憶部に記憶されている、事業者間(システム間)で使用が取り決められたコーデック情報の一例を示す説明図である。
図5】実施形態のコーデック変換装置における制御信号変換部の制御信号受信時の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(A)主たる実施形態
以下、本発明によるコーデック調停装置及びプログラムの一実施形態を、図面を参照しながら説明する。実施形態のコーデック調停装置は、ユーザ信号に対するコーデック変換機能を有するコーデック変換装置の機能を兼ねている。以下、実施形態のコーデック調停装置をコーデック変換装置と呼ぶ。
【0015】
(A−1)実施形態の構成
図2は、実施形態のコーデック変換装置104の、IP電話ネットワーク100上の位置を示すブロック図である。
【0016】
図2に示す2つのIP電話システム101−A及び101−Bはそれぞれ、異なる事業者により運営(提供)されるIP電話システムである。IP電話端末102−AはIP電話システム101−Aに収容された加入者の端末であり、IP電話端末102−BはIP電話システム101−Bに収容された加入者の端末である。IP電話端末102−A及びIP電話端末102−Bはセッションを確立しようとしているIP電話端末、若しくは、セッションを確立したIP電話端末である。IP電話端末102−A及びIP電話端末102−Bはそれぞれ、専用装置であっても良く、また、ソフトフォンであっても良い。また、図2からはイメージできないが、IP電話端末102−A及びIP電話端末102−Bは固定電話に限定されず、携帯電話であっても良い。
【0017】
IP電話システム101−A及び101−Bはそれぞれ、セッションを確立したり切断したりする呼制御処理を行う1又は複数の呼制御装置103−A1、103−A2、103−B1、103−B2を備えている。実施形態のコーデック変換装置104は、セッションの確立時や切断時の呼制御段階にはコーデックの調停などを行う呼制御装置としても機能する。呼制御段階では、図2に破線で示すように、IP電話端末102−A及びIP電話端末102−B間で、呼制御装置103−A1、103−A2、103−B1、103−B2やコーデック変換装置104を経由して、制御信号SIGが流れる。制御信号SIGは、呼制御に利用する信号である。この実施形態では、制御信号SIGがプロトコルとしてSIP及びSDPを利用しているものとしているが、プロトコルはSIPやSDPに限定されるものではない。
【0018】
実施形態のコーデック変換装置104は、セッションが確立している状態(通話状態)では、図2に実線で示すように、IP電話端末102−A及びIP電話端末102−B間で流れるユーザ信号USERのコーデックを適宜変換する(なお、コーデックを変換しないこともあり得る)。ユーザ信号USERは、音声や映像等をデジタル符号化した信号であり、IP電話端末102−A及びIP電話端末102−B間で有効な通信(通話など)を行うためには、セッション(の経路)上でコーデックが整合するようにコーデックを調停する必要がある。ユーザ信号USERの転送プロトコルとして、RTP(IETF RFC3550:Real−time Transport Protocol))を適用することを意図しているが、このプロトコルに限定されるものではない。
【0019】
コーデック変換装置104は、IP電話システム101−A及び101−Bの境界に位置してコーデック変換機能を発揮する装置である。図2では、コーデック変換装置104がIP電話システム101−Aを運営する事業者が設置したものであるように記載しているが、IP電話システム101−Bを運営する事業者が設置したものであっても良い。また、IP電話システム101−A及び101−Bを運営する事業者が共に、コーデック変換装置を設置し、通信時に、2つのコーデック変換装置が対向する形態であっても良い。
【0020】
図1は、上述したコーデック変換装置104の詳細構成を示すブロック図である。ここで、コーデック変換装置104をハードウェアで構成することも可能であり、また、コーデック変換装置104の一部を、CPUが実行するソフトウェア(コーデック変換プログラム)とCPUとで実現することも可能であるが、いずれの実現方法を採用した場合であっても、機能的には図1で表すことができる。
【0021】
図1において、コーデック変換装置104は、制御信号変換部201、ユーザ信号変換部202及び信号インタフェース203−A、203−Bを有する。制御信号変換部201及びユーザ信号変換部202を、ソフトウェアを利用して実現することができ、また、信号インタフェース203−A、203−Bも、信号線へのドライバやレシーバ等の部分を除いて、ソフトウェアを利用して実現することができる。
【0022】
制御信号変換部201は、コーデックの調停機能面から機能分けした場合、SDP種類判別部301、SDPオファー処理部302、SDPアンサー処理部303、収容端末コーデック情報記憶部304−A及びシステム間コーデック情報記憶部304−Bを有する。
【0023】
信号インタフェース203−Aは、IP電話端末102−Aが送信元の制御信号SIGやユーザ信号USERを受信したり、IP電話端末102−Aへの制御信号SIGやユーザ信号USERを送信したりするものである。他方の信号インタフェース203−Bは、IP電話システム101−B側から到来する制御信号SIGやユーザ信号USERを受信したり、IP電話システム101−B側への制御信号SIGやユーザ信号USERを送信したりするものである。信号インタフェース203−A、203−Bは、受信した信号が制御信号SIGかユーザ信号USERかを入力ポートやIPパケットのヘッダ情報等に基づいて弁別することができる。
【0024】
信号インタフェース203−A、203−Bは、受信した制御信号SIGを制御信号変換部201内のSDP種類判別部301へ与え、受信したユーザ信号USERをユーザ信号変換部202へ与える。
【0025】
ユーザ信号変換部202は、一方の信号インタフェース203−A又は203−Bからのユーザ信号USERを受信し、受信したユーザ信号USERのコーデックを変換し(変換しない場合もあり得る)、変換後のユーザ信号USERを他方の信号インタフェース203−B又は203−Aへ送信する機能を有する。ユーザ信号変換部202は、ユーザ信号を識別する識別条件(例えば、送受信IPアドレスと送受信UDPポート番号の組み合わせ)と、コーデック変換条件(例えば、端末側がコーデックX、対向システム側がコーデックYの組み合わせ)との2つの情報を受けて、ユーザ信号USERのコーデックを変換する。
【0026】
制御信号変換部201の収容端末コーデック情報記憶部304−Aは、収容しているコーデック調停中の各IP電話端末が対応可能な1又は複数のコーデックの情報を記憶しているものである。収容端末コーデック情報記憶部304−Aは、各IP電話端末を区別してコーデック情報を記憶しているものである。
【0027】
図3は、収容端末コーデック情報記憶部304−Aにおける収容端末用のコーデック情報401の一例を示している。
【0028】
収容端末用のコーデック情報401は、優先順位402のフィールドと、コーデック403のフィールドとでなるレコードを、収容しているコーデック調停中のある一つのIP電話端末が対応可能なコーデックを全て記述したものとなっている。コーデック調停中のIP電話端末が複数ある場合には、図3に示すような情報が調停中のIP電話端末の数だけ区別して記憶されている。
【0029】
優先順位402(のフィールド)には、対応するコーデック403の優先順位が記述されている。図3の例では、優先順位を数値で表現しており、値が小さい方の優先度が高くなっている。コーデック403のフィールドには、コーデックの種類とそのパラメータの定義とが記述されている。図3では詳細な記載を省略しているが、コーデックの種類毎に規定されるパラメータが、コーデックの種類に合わせて定義されている。
【0030】
図3の例では、収容端末用のコーデック401として、1番目の優先順位でAMR−WB(Adaptive Multi−Rate Wideband;IETF RFC4867規定)を、2番目の優先順位でAMR−NB(Adaptive Multi−Rate Narrowband;IETF RFC4867規定)が記述されている。
【0031】
制御信号変換部201のシステム間コーデック情報記憶部304−Bは、IP電話システム101−Aを運営する事業者と、IP電話システム101−Bを運営する事業者との間で使用が取り決められた1又は複数のコーデックの情報を記憶しているものである。
【0032】
図4は、システム間コーデック情報記憶部304−Bに記憶されている事業者間(システム間)で使用が取り決められたコーデック情報501の一例を示している。
【0033】
システム間で適用するコーデック情報501は、優先順位502のフィールドと、コーデック503のフィールドとでなるレコードを、取り決められたコーデックの数だけ記述したものとなっている。優先順位502のフィールドやコーデック503のフィールドに記述する情報は、上述した収容端末用のコーデック情報401における優先順位402のフィールドやコーデック403のフィールドに記述する情報と同様であり、その詳細説明は省略する。
【0034】
図4の例では、システム間で適用するコーデック情報501として、1番目の優先順位でG.711−μlaw(ITU−T G.711)が記述されている。すなわち、1種類のコーデックだけが記述されている。
【0035】
制御信号変換部201内のSDP種類判別部301は、受信した制御信号SIGがSDPオファー(の制御信号)かSDPアンサー(の制御信号)かを判別し、受信したSDPオファーの制御信号SIGをSDPオファー処理部302に与え、受信したSDPアンサーの制御信号SIGをSDPアンサー処理部303に与えるものである。この判別は、SIPセッションを管理することで実行することができる。
【0036】
SDPオファー処理部302は、システム間コーデック情報記憶部304−Bの記憶情報を参照しながら、受信したSDPオファーを置換(変換)して送信する。SDPオファー処理部302は、制御信号SIGの転送先である信号インタフェース203−Bに関係付けられたシステム間コーデック情報記憶部304−Bの記憶情報を参照する。SDPオファー処理部302は、受信した制御信号SIGのSDPに指定されたコーデックリストを、参照したシステム間コーデック情報記憶部304−Bに記述されている優先順位とコーデックの全ての組情報へ置き換えると共に、置き換えられる前のコーデックリストを、収容端末コーデック情報記憶部304−Aに保存する。
【0037】
SDPアンサー処理部303は、受信した制御信号SIGがSDPアンサーである場合、コーデック変換の要否を判定する。SDPアンサー処理部303は、この判定時には、受信した制御信号SIGのSDPにより指定されたコーデックリストと、SDPオファー受信時に収容端末コーデック情報記憶部304−Aに保存した置き換えられる前のコーデックリストとを比較し、コーデックのパラメータを含めて一致するもがあればコーデック変換は不要と判定し、一致するものがなければコーデック変換は必要と判定する。
【0038】
SDPアンサー処理部303は、コーデック変換が必要と判定した場合、ユーザ信号変換部202へ、ユーザ信号を識別する識別条件とコーデック変換条件とを特定してコーデック変換を指示すると共に、SDPアンサーを作成(更新)した制御信号SIGを送信する。SDPアンサー処理部303は、コーデック変換が不要と判定した場合には、受信した制御信号SIGをそのまま送信する。
【0039】
ユーザ信号を識別する識別条件は、SDPオファー及びSDPアンサーから、IPアドレス及びポート番号を抽出することで決定する。また、コーデック変換条件は、SDPオファー側のコーデックを、SDPオファー受信時に収容端末コーデック情報記憶部304−Aに保存した、置き換える前のコーデックリストの最優先コーデックとし、SDPアンサー側のコーデックを、受信したSDPアンサーのコーデックリストのコーデックとする。
【0040】
SDPアンサーの作成処理は、受信したSDPアンサーのコーデックリストを、SDPオファー受信時に収容端末コーデック情報記憶部304−Aに保存した、置換前のコーデックリストへ置き換え、かつ、最優先のコーデックのみとする処理である。
【0041】
(A−2)実施形態の動作
次に、実施形態のコーデック変換装置(コーデック調停装置)104が呼制御段階で行う、適用するコーデックを調停する動作を説明する。
【0042】
図5は、実施形態のコーデック変換装置104における制御信号変換部201の制御信号SIGの受信時の動作を示すフローチャートである。
【0043】
制御信号変換部201は、信号インタフェース203−A又は203−Bから、SDPオファーを持つ制御信号SIGを受信すると(ステップS101)、受信した制御信号SIGが、SDPオファーかSDPアンサーかを判別する(ステップS102)。
【0044】
受信した制御信号SIGがSDPオファーである場合には、制御信号変換部201は、制御信号SIGの転送先である信号インタフェース203−Bに関係付けられたシステム間コーデック情報記憶部304−Bを参照しながら、受信したSDPオファーを置換(変換)し、SDPオファーが置き換えられた制御信号SIGを送信する(ステップS103、S107)。上述したように、この際のSDPオファーの置換では、受信した制御信号SIGのSDPに指定されたコーデックリストを、参照したシステム間コーデック情報記憶部304−Bに記述されている優先順位とコーデックの全ての組情報へ置き換える。また、この際には、置き換えられる前のコーデックリストを収容端末コーデック情報記憶部304−Aに保存する。
【0045】
一方、受信した制御信号SIGがSDPアンサーである場合には、制御信号変換部201は、上述したように、受信した制御信号SIGのSDPにより指定されたコーデックリストと、SDPオファー受信時に保存した置き換えられる前のコーデックリストとを比較してコーデック変換の要否を判定する(ステップS104)。
【0046】
制御信号変換部201は、コーデック変換が不要と判定した場合には、受信した制御信号SIGをそのまま送信する(ステップS107)。
【0047】
これに対して、制御信号変換部201は、コーデック変換が必要と判定した場合、ユーザ信号変換部202へ、ユーザ信号を識別する識別条件とコーデック変換条件とを特定してコーデック変換を指示すると共に(ステップS105)、SDPアンサーを作成し直した(更新した)制御信号SIGを送信する(ステップS107)。
【0048】
以下、コーデック変換装置(コーデック調停装置)104がコーデック変換に供するコーデックを調停する動作を、具体例を挙げて説明する。以下の説明では、IP電話システム101−Aに収容されているIP電話端末102−Aが、IP電話システム101−Bに収容されているIP電話端末102−Bに発信した場合を説明する。また、収容端末コーデック情報記憶部304−Aに記憶される収容端末用のコーデック情報401が図3に示す情報であり、システム間コーデック情報記憶部304−Bに記憶されている事業者間(システム間)で使用が取り決められたコーデック情報501が図4に示す情報であるとして説明する。
【0049】
IP電話端末102−AがIP電話端末102−Bに発信した場合には、IP電話端末102−AからSDPオファーを持つ制御信号SIGが送信され、それを受信したIP電話端末102−BからSDPアンサーを持つ制御信号SIGが送信されるシーケンスとなる。そのため、制御信号SIGの経路上に介在するコーデック変換装置104には、まず、IP電話端末102−AからのSDPオファーを持つ制御信号SIGが到来し、その後、IP電話端末102−BからのSDPアンサーを持つ制御信号SIGが到来することとなる。
【0050】
まず、IP電話端末102−Aが送信したSDPオファーを持つ制御信号SIGがコーデック変換装置(コーデック調停装置)104に到来したときの動作を説明する。
【0051】
制御信号変換部201は、信号インタフェース203−Aから、SDPオファーを持つ制御信号SIGを受信すると(ステップS101)、受信した制御信号SIGが、SDPオファーかSDPアンサーかを判別するが(ステップS102)、SDPオファーという判別結果を得る。
【0052】
そこで、制御信号変換部201は、制御信号SIGの転送先である信号インタフェース203−Bに関係付けられたシステム間コーデック情報記憶部304−Bの記憶情報を参照し、受信したSDPオファーを置換(変換)し、SDPオファーが置き換えられた制御信号SIGを信号インタフェース203−Bに送信し(ステップS103、S107)、信号インタフェース203−BはIP電話システム101−B側へ送信する。例えば、SDPオファーのコーデックリストに仮にAMR−NBだけが指定されていた場合には、システム間コーデック情報記憶部304−Bに記述されているコーデックリスト、すなわち、G.711μ−lawへ置き換え、SDPオファーが置き換えられた制御信号SIGを送信する。
【0053】
すなわち、制御信号変換部201から送信されたSDPオファーを持つ制御信号SIGのコーデックリストは、事業者間(システム間)で使用が取り決められたコーデック情報501だけを含むものとなる。また、この置換時には、発信元のIP電話端末102−Aが対応可能なコーデックのリストである、置き換えられる前のコーデックリストは、収容端末コーデック情報記憶部304−Aに保存される。
【0054】
なお、制御信号変換部201が、SDPオファーを持つ受信した制御信号SIGにおけるコーデックリストが、システム間コーデック情報記憶部304−Bに記述されているコーデックだけを含むものか否かを判別し、肯定結果のときには、システム間コーデック情報記憶部304−Bに記述されているコーデックへの置換を実行しないようにすることも考えられるが(他の実施形態となる)、判別処理分だけ処理の負担が大きくなるので、この実施形態では、一律に置き換えを行うこととしている。
【0055】
SDPオファーを持つ制御信号SIGを受信したIP電話端末102−Bは、受信した制御信号SIGのSDPオファーにおけるコーデックリストと自己が対応可能なコーデックとから、今回のセッションで適用可能なコーデックを判断し、適用可能なコーデックのリストをSDPアンサーに含めた制御信号SIGを、対向するIP電話端末102−Aに向けて返信する。受信した制御信号SIGのSDPオファーにおけるコーデックリストには、事業者間(システム間)で使用が取り決められたコーデックの情報が記述されているので、IP電話端末102−Bが作成したSDPアンサーのコーデックリストにも、事業者間(システム間)で使用が取り決められたコーデックの情報が記述されることになる。
【0056】
このようなSDPアンサーを含む制御信号SIGも、コーデック変換装置(コーデック調停装置)104に到来する。以下、SDPアンサーを含む制御信号SIGがコーデック変換装置104に到来したときの動作を説明する。
【0057】
制御信号変換部201は、信号インタフェース203−Bから、SDPアンサーを持つ制御信号SIGを受信すると(ステップS101)、受信した制御信号SIGが、SDPオファーかSDPアンサーかを判別するが(ステップS102)、SDPアンサーという判別結果を得る。
【0058】
そこで、制御信号変換部201は、受信した制御信号SIGのSDPアンサーで指定されたコーデックリストと、SDPオファー受信時に保存した置き換えられる前のコーデックリストとを比較して、コーデック変換の要否を判定する(ステップS104)。
【0059】
受信した制御信号SIGのSDPアンサーで指定されたコーデックリストと、SDPオファー受信時に保存した置き換えられる前のコーデックリストとに、一致したコーデックがあれば、制御信号変換部201は、コーデック変換は不要と判断し、受信した制御信号SIGをそのまま転送先へ送信する(ステップS103、S107)。
【0060】
一方、受信した制御信号SIGのSDPアンサーで指定されたコーデックリストと、SDPオファー受信時に保存した置き換えられる前のコーデックリストとに、一致したコーデックがなければ、制御信号変換部201は、コーデック変換が必要と判断し、コーデック変換をユーザ信号変換部202に指示すると共に(ステップS105)、IP電話端末102−Aが適用するコーデックを記述したSDPアンサーを作成し直し(SDPアンサーを更新し;ステップS106)、そのSDPアンサーを含む制御信号SIGを転送先へ送信する(ステップS107)。
【0061】
例えば、SDPオファー受信時に保存した、置き換えられる変換前のコーデックリストの最優先コーデックがAMR−NB、受信したSDPアンサーのコーデックリストがG.711μ−lawの場合には、SDPオファー側はAMR−NB、SDPアンサー側はG.711μ−lawとするコーデック変換を実行させるようにする。また例えば、置き換えられる前のコーデックリストが、AMR−NB、AMR−WBの順で指定されていた場合、作成されるSDPアンサーのコーデックリストのコーデックはAMR−NBのみとなる。
【0062】
以上の動作により、コーデック変換装置104とIP電話端末102−B側との間では、事業者間で許容された特定コーデックであるG.711μ−lawを使用し、IP電話端末102−Aとコーデック変換装置104との間では、端末が能力を持つAMR−NBを使用し、コーデック変換装置104は、AMR−NBとG.711μ−lawの相互変換を行い、IP電話端末102−A及び102−B間で相互通話可能となる。
【0063】
以下、発信側のIP電話端末102−Aと着信側のIP電話端末102−Bにおける適用可能なコーデックの種類と、以上のような動作により定まる調停結果との関係を簡単に説明する。
【0064】
発信側のIP電話端末102−Aが事業者間で許容される特定コーデックに対応できない場合であれば、発信側のIP電話端末102−Aが対応できる最優先のコーデックと、事業者間で許容される特定コーデックの中でIP電話端末102−Bが対応できる最優先の特定コーデックとの間でコーデック変換するようにコーデックが調停される。
【0065】
発信側のIP電話端末102−Aが事業者間で許容される特定コーデックに対応できる場合であるが、その特定コーデックと、着信側のIP電話端末102−Bが対応できる特定コーデックとに一致するものがない場合には、発信側のIP電話端末102−Aが対応できる最優先のコーデックと、着信側のIP電話端末102−Bが対応できる最優先の特定コーデックとの間でコーデック変換するようにコーデックが調停される。
【0066】
発信側のIP電話端末102−Aが事業者間で許容される特定コーデックに対応でき、その特定コーデックを着信側のIP電話端末102−Bが対応できる場合には、両端末が対応可能な特定コーデックを両端末が採用するように調停され、コーデック変換が不要となる。
【0067】
(A−3)実施形態の効果
上記実施形態によれば、異なるIP電話システム間で1つ又は複数の特定されたコーデックを使用することが取り決められており、かつ、IP電話端末が、特定されたコーデックをサポートしていない場合でも、IP電話システム間では使用が許容されたコーデックでのみ接続するように適用するコーデックを調停することができる。
【0068】
(B)他の実施形態
上記実施形態では、コーデック変換装置がコーデック調停装置を兼ねるものを示したが、コーデック調停装置とコーデック変換装置とが別の装置として構成されていても良い。この変形実施形態の場合、コーデック調停装置から、コーデック変換に係る2つのコーデックの情報をコーデック変換装置に与えることを要する。
【0069】
上記実施形態では、コーデック変換が必要と判定した場合に、置換前のコーデックリストの最優先のコーデックをIP電話端末102−Aとの通信で適用するコーデックに決定するものを示したが、IP電話端末102−Aとの通信で適用するコーデックの決定方法はこれに限定されない。例えば、特定コーデック毎に、変換に要する平均的な処理時間などから相性が良いコーデックのリストを記述しておき、今回、適用が決まった特定コーデックと相性が良い方からIP電話端末102−Aとの通信で適用するコーデックを決定するようにしても良い。
【0070】
上記実施形態では、2つのIP電話システムの運営事業者が異なるように説明したが、事業者の異同を問われない。要は、2つのIP電話システム間を接続するためのコーデックで特定されていれば、本発明を適用することができる。
【0071】
上記実施形態では、通信に供するメディア信号が音声信号(電話信号)である場合を示したが、本発明はこれに限定されない。画像信号のコーデック調停に対しても、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0072】
101−A、101−B…IP電話システム、102−A、102−B…IP電話端末、104…コーデック変換装置(コーデック調停装置)、201…制御信号変換部、202…ユーザ信号変換部、203−A、203−B…信号インタフェース、301…SDP種類判別部、302…SDPオファー処理部、303…SDPアンサー処理部、304−A…収容端末コーデック情報記憶部、304−B…システム間コーデック情報記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5