【実施例】
【0042】
以下実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。ただし本発明はこれらにのみ限定されるものではない。
【0043】
<実施例1>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を1.6g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.027g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)38.43gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは70重量%であり、乾燥後の塗布量が8.0g/m
2となるようにして本発明によるインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0044】
<比較例1>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を1.6g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.027g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0045】
<比較例2>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は塗工していない。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0046】
<比較例3>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.055g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0047】
<比較例4>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.015g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0048】
<比較例5>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を1.6g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.027g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が3.3μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製PZ)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)38.43gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは70重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0049】
<比較例6>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は塗工していない。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が3.3μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製PZ)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0050】
<比較例7>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.055g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が3.3μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製PZ)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0051】
<比較例8>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.015g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が3.3μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製PZ)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0052】
<比較例9>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を1.6g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.027g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が5μmのアルミニウムシリケート(Degussa社製820A)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)38.43gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは70重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0053】
<比較例10>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は塗工していない。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が5μmのアルミニウムシリケート(Degussa社製820A)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0054】
<比較例11>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.055g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が5μmのアルミニウムシリケート(Degussa社製820A)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0055】
<比較例12>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.015g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が5μmのアルミニウムシリケート(Degussa社製820A)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で8.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0056】
<比較例13>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を1.6g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.027g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)38.43gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは70重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で5.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0057】
<比較例14>
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は塗工していない。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で5.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0058】
<比較例15>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.055g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で5.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0059】
<比較例16>
下記の材料と手順でインクジェット印刷用チタン紙を作成した。
(1)チタン紙として坪量80g/m
2の印刷用白色原紙((株)興人製KSH−801P)を用いた。
(2)アンカー層は以下のとおりである。
塗工液として、水100gに表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製ハーサイズKN−280)を3.3g添加し、グラビア印刷でアンカー層に含まれる表面サイズ剤が0.015g/m
2となるように塗工した。
(3)インク受理層は以下のとおりである。
塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製Brilliant−1500)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理化工業(株)製FK−820)59.82gとを攪拌機で分散させ、これを前記チタン紙の表面にグラビア印刷機を用いて塗工した。
(4)200℃のオーブンで乾燥して後インク受理層の炭酸カルシウムは60重量%であり、乾燥後の塗布量が固形分で5.0g/m
2となるようにしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
【0060】
実施例1および比較例1〜比較例16で得たインクジェット印刷用チタン紙に対し、発色性評価(マゼンタ、イエロー)、コックリング評価、熱硬化性樹脂含浸性評価を行なった。
【0061】
<発色性評価>
インクジェットプリンター(ローランド社製:XR−640)を用い、純正エコソルベント顔料インクを使用してマゼンタ、イエローのベタ印刷を行なった。印刷物の色相は傾向分光濃度計(コニカミノルタ社製:FD−7)で測色した。色相でマゼンタのa値が高いほど発色性が良く、イエローのb値が高いほど発色性が良い。
【0062】
<評価基準>
マゼンタのa値が60以上を○
イエローのb値が80以上を○
とした。
【0063】
<コックリング評価>
コックリング評価にはインクジェットプリンター(エプソン社製:PM−5002)を用いて600mm×500mmのサイズで印刷してコックリングを目視で評価した。
【0064】
<評価基準>
印刷直後のコックリングの数が5個以下を○
印刷直後のコックリングの数が5個を越えるものを×
とした。
【0065】
<熱硬化性樹脂含浸性評価>
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂が含浸されたオーバーレイ紙の上にフェノール−ホルムアルデヒド樹脂が含浸されたコアー紙を2枚重ねその上に、インクジェット印刷用チタン紙にインクジェット印刷を施しメラミン−ホルムアルデヒド樹脂が含浸された化粧原紙を積層し、さらにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂が含浸されたオーバーレイ紙を積層したのち、プレス機で加熱、加圧して化粧板を得た。この化粧板のブリスター(ふくれ)の有無を目視観察して評価した。
【0066】
<評価基準>
ブリスターの発生が見られないものを○
ブリスターの発生が見られるものを×
とした。
【0067】
評価結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
表1から明らかなように、評価項目である、発色性評価(マゼンタおよびイエロー)、コックリング評価、熱硬化性樹脂含浸性のすべての項目で「○」評価になったのは、実施例1のみである。
【0069】
インクジェット印刷適性(マゼンタおよびイエロー)の評価結果からは、炭酸カルシウムの粒子径が1μm以下で、且つインク受理層の塗布量が7.5g/m
2であることが必要であることが明らかになった。
【0070】
コックリングの評価結果からは、アンカーコートに含まれる表面サイズ剤固形分が0.02g/m
2以上、必要であることが明らかになった。
【0071】
熱硬化性樹脂含浸性の評価結果からは、アンカーコートに含まれる表面サイズ剤固形分が0.05g/m
2以下であることが必要であり、0.027g/m
2の場合にはインク受理層の炭酸カルシウムが70重量%以上であることが必要であること、が明らかになった。
【0072】
したがってこれらの結果から、本発明によれば、インクジェット印刷用チタン紙を提供することができ、それによって化粧原紙および化粧板を提供することが可能であることを検証することができた。