特許第6406009号(P6406009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6406009
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】作物調製結束装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 27/00 20060101AFI20181004BHJP
【FI】
   B65B27/00 A
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-266886(P2014-266886)
(22)【出願日】2014年12月27日
(65)【公開番号】特開2016-124585(P2016-124585A)
(43)【公開日】2016年7月11日
【審査請求日】2017年6月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】村並 昌実
(72)【発明者】
【氏名】高木 真吾
(72)【発明者】
【氏名】黒瀬 英明
(72)【発明者】
【氏名】弓達 武志
(72)【発明者】
【氏名】松家 伸一
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−177710(JP,A)
【文献】 特開平09−000231(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3194969(JP,U)
【文献】 実開昭53−073952(JP,U)
【文献】 特開平06−321218(JP,A)
【文献】 特開2008−043226(JP,A)
【文献】 特開平10−053216(JP,A)
【文献】 特開昭60−176576(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B27/00
B65B25/00−25/24
A23N 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作物を搬送しながら不要部を除去する不要部除去装置(18)を備える調製搬送装置(10)を設け、該調製搬送装置(10)から作物を受けて作物の量を測定する計量装置(28)を設け、該計量装置(28)が設定量の作物を検出すると、設定量の作物を移動させる回収搬送装置(44)を設け、該回収搬送装置(44)が搬送した設定量の作物を結束する結束装置(48)を設け、前記調製搬送装置(10)や回収搬送装置(44)の作動制御を行う制御装置(100)を設けた作物調製結束装置において、
前記調製搬送装置(10)の一側方に前記不要部除去装置(18)を設け、該不要部除去装置(18)よりも搬送下手側に作物に付着した不要部や夾雑物を除去する夾雑物除去手段を放出する夾雑物除去装置(19)を設け、
前記調製搬送装置(10)の搬送速度を検知する搬送速度検知部材(27)を設け、前記制御装置(100)は、該搬送速度検知部材(27)に合わせて前記切替アクチュエータ(26)の作動を制御し、
搬送中の作物のうち、前記夾雑物除去装置(19)の搬送下手側端部を作物が通過するとき、前記上側放出部材(24a)が夾雑物除去手段を下方に向けて放出することを特徴とする作物調製結束装置。
【請求項2】
前記夾雑物除去装置(19)は夾雑物除去手段を上方から下方に放出する上側放出部材(24a)と、下方から上方に放出する下側放出部材(24b)を備えることを特徴とする請求項1に記載の作物調製結束装置。
【請求項3】
夾雑物除去手段を前記上側放出部材(24a)と下側放出部材(24b)のどちらに供給するかを切り替える放出切替部材(25)を設け、該放出切替部材(25)を切り替える切替アクチュエータ(26)を設け、
前記制御装置(100)は、前記切替アクチュエータ(26)を所定間隔毎に作動させ、夾雑物除去手段を上側放出部材(24a)と下側放出部材(24b)から交互に放出させる構成としたことを特徴とする請求項2に記載の作物調製結束装置。
【請求項4】
前記調製搬送装置(10)の上方に、作物を上方から押さえ付ける押え付け搬送装置(11)を設け、該押え付け搬送装置(11)は、前記不要部除去装置(18)から夾雑物除去装置(19)の搬送下手側の終端部に亘って配置することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の作物調製結束装置。
【請求項5】
前記制御装置(100)は、前記計量装置(28)が設定量の作物を検知すると、前記調製搬送装置(10)を停止させると共に回収搬送装置(44)を作動させる制御を行うと共に、
前記計量装置(28)が設定量以上の作物を検知すると、前記調製搬送装置(10)を停止させ、前記回収搬送装置(44)は作動させない構成としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作物調製結束装置。
【請求項6】
前記計量装置(28)が検知する作物の量が、次に前記調製搬送装置(10)から排出される作物を受けると設定量になる量であるときは、前記調製搬送装置(10)の搬送速度を低下させる構成としたことを特徴とする請求項に記載の作物調製結束装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作物を搬送しながら調製し、設定量ごとに結束機に移動させる作物調製結束装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
先行特許文献1には、葱や韮等の作物を搬送しながら複数の重量測定装置で重量を測定し、測定された重量が設定重量以上になると結束部に案内して結束し、出荷に適した状態にする計量結束装置が開示されている。
【0003】
これにより、作業者が目測で適量の作物を分けて重量を測定し、重量の過不足に合わせて調整した後、結束する作業を自動化できるので、大幅な省力化や、作業能率の向上が図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3853147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、しかしながら、複数の重量測定装置があっても、設定重量にはある程度の許容値を設ける必要があるため、設定重量を多少上回る重量の作物を検知したとき、予定よりも多い量の作物が結束される問題がある。
【0006】
また、先行特許文献1の計量結束装置には、根部や茎葉部等の不要部を除去する不要部除去装置や、付着した土や切屑等の夾雑物を除去する夾雑物除去装置といった調製作業装置が設けられておらず、装置に積載する前に作業者が手作業で調製作業を行なう必要があり、余分な時間と労力が必要になると共に、作業能率が低い、という問題がある。
【0007】
本発明は、この問題を解決し得る、収穫補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
【0009】
請求項1に記載の発明は、作物を搬送しながら不要部を除去する不要部除去装置(18)を備える調製搬送装置(10)を設け、該調製搬送装置(10)から作物を受けて作物の量を測定する計量装置(28)を設け、該計量装置(28)が設定量の作物を検出すると、設定量の作物を移動させる回収搬送装置(44)を設け、該回収搬送装置(44)が搬送した設定量の作物を結束する結束装置(48)を設け、前記調製搬送装置(10)や回収搬送装置(44)の作動制御を行う制御装置(100)を設けた作物調製結束装置において、前記調製搬送装置(10)の一側方に前記不要部除去装置(18)を設け、該不要部除去装置(18)よりも搬送下手側に作物に付着した不要部や夾雑物を除去する夾雑物除去手段を放出する夾雑物除去装置(19)を設け、前記調製搬送装置(10)の搬送速度を検知する搬送速度検知部材(27)を設け、前記制御装置(100)は、該搬送速度検知部材(27)に合わせて前記切替アクチュエータ(26)の作動を制御し、搬送中の作物のうち、前記夾雑物除去装置(19)の搬送下手側端部を作物が通過するとき、前記上側放出部材(24a)が夾雑物除去手段を下方に向けて放出することを特徴とする作物調製結束装置である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記夾雑物除去装置(19)は夾雑物除去手段を上方から下方に放出する上側放出部材(24a)と、下方から上方に放出する下側放出部材(24b)を備えることを特徴とする請求項1に記載の作物調製結束装置である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、夾雑物除去手段を前記上側放出部材(24a)と下側放出部材(24b)のどちらに供給するかを切り替える放出切替部材(25)を設け、該放出切替部材(25)を切り替える切替アクチュエータ(26)を設け、前記制御装置(100)は、前記切替アクチュエータ(26)を所定間隔毎に作動させ、夾雑物除去手段を上側放出部材(24a)と下側放出部材(24b)から交互に放出させる構成としたことを特徴とする請求項2に記載の作物調製結束装置である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記調製搬送装置(10)の上方に、作物を上方から押さえ付ける押え付け搬送装置(11)を設け、該押え付け搬送装置(11)は、前記不要部除去装置(18)から夾雑物除去装置(19)の搬送下手側の終端部に亘って配置することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の作物調製結束装置である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記制御装置(100)は、前記計量装置(28)が設定量の作物を検知すると、前記調製搬送装置(10)を停止させると共に回収搬送装置(44)を作動させる制御を行うと共に、前記計量装置(28)が設定量以上の作物を検知すると、前記調製搬送装置(10)を停止させ、前記回収搬送装置(44)は作動させない構成としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作物調製結束装置である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、前記計量装置(28)が検知する作物の量が、次に前記調製搬送装置(10)から排出される作物を受けると設定量になる量であるときは、前記調製搬送装置(10)の搬送速度を低下させる構成としたことを特徴とする請求項に記載の作物調製結束装置である。
【0015】
(削除)
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、計量装置(28)が設定量の作物を検知したときに回収搬送装置(44)が結束装置(48)に作物を送ることにより、結束された作物の量が均等になるので、出荷前の結束作業の能率が向上する。
また、夾雑物除去装置(19)の搬送下手側端部を作物が通過するときに上側放出部材(24a)が夾雑物除去手段を放出することにより、下側放出部材(24b)が上方に持ち上げた夾雑物が作物に再付着していても、夾雑物除去装置(19)を通過する際に下方に吹き落とすことができるので、商品価値が一層向上する。
また、調製搬送装置(10)の搬送経路で、且つ不要部除去装置(18)よりも搬送下手側に夾雑物除去装置(19)を設けたことにより、作物に付着している切断された不要部や土等の夾雑物を計量や結束作業前に除去することができるので、結束される作物の量が揃い易く、且つ夾雑物が無くなるので、商品価値が向上する。
また、作物から夾雑物を除去する作業が不要となり、作業に要する時間と労力が軽減される。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、作物の上下に圧縮空気や水等の夾雑物除去手段を当てることにより、作物の全面に付着している夾雑物を除去することができるので、商品価値が一層向上する
【0018】
(削除)
【0019】
(削除)
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、夾雑物除去手段を上側放出部材(24a)と下側放出部材(24b)から交互に作物に当てることにより、一旦除去された夾雑物が作物に接触し、再度夾雑物が付着した状態になることを防止できる。
【0021】
また、夾雑物除去手段が上下から同時に作物に作用しないことにより、夾雑物に上下から力が加わり、作物に付着した状態で残ってしまうことが防止され、商品価値が一層向上する。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、調製搬送装置(10)の上方に押え付け搬送装置(11)を設けたことにより、調製搬送装置(10)の作物が移動して先行する作物や後続の作物と混ざり、量の多い作物の塊が発生することを防止できるので、一度に多くの作物が計量装置(28)で計測され、設定量を大幅に超過する量となり、結束された作物の束ごとに大きな量の差が生じることが防止され、結束される作物の均質化が図られる
また、押え付け搬送装置(11)が不要部除去装置(18)から夾雑物除去装置(19)の搬送下手側の終端部に亘って配置されることにより、作物の不要部が不要部除去装置(18)から退避し、不要部が残されることを防止できるので、手作業で不要部を除去する必要がなく、作業に要する時間と労力が軽減される。
さらに、夾雑物除去装置(19)から放出される夾雑物除去手段により、作物が持ち上げられる、あるいは押し下げられることを防止できるので、作物が調製搬送装置(10)から落下することや、作物が傷付き商品価値が低下することが防止される。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、計量装置(28)が設定量の作物を検知すると、調製搬送装置(10)が停止すると共に回収搬送装置(44)が作動することにより、設定量の作物が結束装置(48)に搬送される前に次の作物が排出されて混合することを防止できるので、結束される作物の均質化が図られる
【0024】
(削除)
【0025】
(削除)
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、次に調製搬送装置(10)から排出される作物を受けると設定量になる量を計量装置(28)が検知したとき、調製搬送装置(10)の搬送速度が低下することにより、調製搬送装置(10)が停止する際の慣性を抑えることができるので、停止時の慣性で排出されるべきでない作物が調製搬送装置(10)から排出されることが防止され、結束される作物の均質化が図られる
【0027】
(削除)
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】作物調製結束装置の平面図
図2】作物調製結束装置の側面図
図3】作物調製結束装置の平面図
図4】作物調製結束装置の側面図
図5】夾雑物除去装置の要部側面図
図6】作物調製結束装置を構成する伝動系のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0029】
上記技術思想に基づき、具体的に構成された実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。
【0030】
本願の作物調製結束装置は、作物を搬送し、搬送途中で根部や下葉等の不要部を除去する調製搬送装置1と、搬送されてきた作物を受けて重量を測定すると共に、所定重量に到達すると送り出す測定受装置28と、測定受装置28から送り出されてきた作物を作業者が結束する結束装置33から構成される。
【0031】
まず、調製搬送装置1について説明する。
【0032】
図1から図4で示すとおり、左右一対の調製搬送フレーム2,2を左右間隔を空けて設け、該左右の調製搬送フレーム2,2の前後に各々調製搬送支持脚3,3を設ける。また、前記左右一対の調製搬送フレーム2,2の左右いずれか一方の搬送始端部に調製搬送従動スプロケット4を設け、搬送終端部に調製搬送駆動スプロケット5を設けると共に、該調製搬送駆動スプロケット5と調製搬送従動スプロケット4に亘って調製搬送伝動チェーン6を無端状に巻回する。
【0033】
そして、前記調製搬送駆動スプロケット5と調製搬送従動スプロケット4の回転軸に、調製搬送駆動ローラ7と調製搬送従動ローラ8を各々回転自在に設け、該調製搬送駆動ローラ7と調製搬送従動ローラ8に亘って、積載したネギやニラ、わけぎ、ほうれん草等の比較的細く、且つ一定量ごとにまとめて商品とする作物を搬送する調製搬送ベルト9を無端状に巻回する。該調製搬送ベルト9の表面には、積載した作物が搬送中に混ざり合うことを防止する搬送突起9a…を搬送方向の所定間隔毎に配置する。該搬送突起9a…は、調製搬送ベルト9の左右幅とほぼ同じ幅で形成するか、あるいは左右方向においても間隔を空けて複数配置する。
【0034】
これにより、調製搬送コンベア10が構成される。
【0035】
上記の構成により、搬送中に載置した作物同士が混ざり合うことを防止できるので、測定受装置28に投入された作物によって合計重量が設定重量を超過することが防止され、作業者が設定重量の範囲内に収めるべく作物の一部を手作業で取り除く作業が不要となり、作業能率の向上や作業者の労力の軽減が図られる。
【0036】
前記調製搬送駆動スプロケット5の回転軸には、該調製搬送コンベア10に駆動力を供給する調製搬送モータ10mを設ける。なお、該調製搬送モータ10mは可変回転モータとするか、あるいは前記調製搬送コンベア10の駆動と停止を所定間隔毎に繰り返す間歇駆動式のモータとする。
【0037】
該調製搬送コンベア10の上方には、作物を上方から押え付けながら搬送する、押え付け搬送コンベア11を配置する。該押え付け搬送コンベア11は、調製搬送コンベア10の搬送始端部と搬送終端部の間で、作物を押え付けながら搬送する。
【0038】
前記押え付け搬送コンベア11は、前記左右の調製搬送フレーム2,2の搬送上手側に設ける押え付け搬送駆動ローラ12と、搬送上手側に設ける押え付け搬送従動ローラ13に亘って、押え付け搬送ベルト14を無端状に巻回して構成する。
【0039】
なお、作物が押さえ付けられて潰れることを防止すべく、該押え付け搬送ベルト14は、表面に凹凸がない、スポンジ等の柔らかい素材で構成する。また、押え付け搬送ベルト14と前記調製搬送ベルト9の搬送突起9aとの間に、積載する作物の厚みより狭い空間部を形成すべく、前記調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11の各構成部材を配置する。
【0040】
そして、前記調製搬送伝動チェーン6の巻回域内で、且つ押え付け搬送コンベア11の搬送始端部の下方に、調製搬送伝動チェーン6によって回転する出力スプロケット15を設け、該出力スプロケット15の出力軸と、前記押え付け駆動ローラ12の駆動軸に、互いに噛み合って回転する切断伝動ギア16a,16bを各々設ける。
【0041】
さらに、該上下一対の切断伝動ギア16a,16bと同軸上に、搬送中の作物から、例えば、出荷後の鮮度維持に不要で、且つ除去作業の工数を増やす原因となるひげ根や、俗に「はかま」と呼ばれる根部寄りの位置に生えている下葉等の、不要部を切断する切断刃17,17を設けることにより、不要部切断装置18が構成される。
【0042】
なお、該上下一対の切断刃17,17は、側面視で切断域をオーバーラップさせると共に、上側が時計回り、下側が反時計周りと、互いに対抗する方向に回転させることにより、搬送中の作物の不要部を切断作用域に引き込んで挟み切る構成とし、切断刃17の切断作用域から逃げ、切残しが生じることを防止できる構成とする。
【0043】
また、該不要部切断装置18で切断した不要部や、作物に付着している土や埃等の夾雑物を除去すべく、該不要部切断装置18よりも搬送下手側で、且つ前記押え付け搬送コンベア11の搬送作用域内に、不要部や夾雑物を取り除く夾雑物除去装置19を配置する。
【0044】
該夾雑物除去装置19は、前記押え付け搬送コンベア11の上方を覆う上部搬送カバー20上、あるいは前記調製搬送コンベア10の下方に圧縮空気を供給するエアコンプレッサ21を設ける。そして、該エアコンプレッサ21から供給される圧縮空気を伝達するエアダクト22の基部側を設け、該エアダクト22の端部側を前記調製搬送コンベア10及び押え付け搬送コンベア11の側方に臨ませると共に、前記調製搬送コンベア10及び押え付け搬送コンベア11の搬送方向に向かう上下の分岐ダクト23a,23bを設ける。
【0045】
なお、該上側の分岐ダクト23aは押え付け搬送コンベア11よりも上方に設け、下側の分岐ダクト23bは調製搬送コンベア10の側方に設ける。
【0046】
さらに、前記上側の分岐ダクト23aには、複数の上側エアノズル24a…を所定間隔を空けて配置し、前記下側の分岐ダクト23bには、複数の下側エアノズル24b…を所定間隔を空けて配置する。該上下のエアノズル24a,24bは、上下方向の直線状に並べて配置するが、上下を交互に配置してもよい。
【0047】
そして、前記エアダクト22の内部で、且つ上側の分岐ダクト23aよりも下側に、供給される圧縮空気が上下の分岐ダクト23a,23bのどちらに移動するかを切り替えるエアシャッタ25を設ける。該エアシャッタ25は、図5で示すとおり、切替モータ26の作動により回転する開閉出力ギア(図示省略)がエアシャッタ25の回動軸に設ける開閉入力ギアを回転させることで回動し、圧縮空気の供給方向を変更するものとする。
【0048】
なお、前記切替モータ26は、ラックギアをソレノイドやシリンダでスライドさせて開閉入力ギアを回転させる方式としてもよい。また、電動、油圧、空圧等、動力源は自在に選択可能としてもよい。
【0049】
上記により、圧縮空気を上下から吹き掛けて夾雑物を除去する、夾雑物除去装置19が構成される。
【0050】
このとき、上下のエアノズル24a,24bから同時に圧縮空気を放出すると、作物の上下、ひいては空気の流れにより作物の全面に亘って夾雑物の除去が行われるものの、放出される空気同士がぶつかり合うと、夾雑物がその場に留まることがある。また、下方から夾雑物を吹き上げると、放出される空気の影響範囲外で下方に降り注ぎ、再度作物に夾雑物が付着することがある。
【0051】
これを防止すべく、制御装置100を設け、該制御装置100によって前記調製搬送モータ10mの作動に切替モータ26の作動を連動させる。具体的には、調製搬送モータ10mの回転数、または間歇作動間隔を調製搬送回転センサ27で検知し、所定回転数毎に切替モータ26を作動させてエアシャッタ25を移動させ、上下の分岐ダクト23a,23bに圧縮空気が交互に供給される構成とする。
【0052】
さらに、夾雑物除去装置19の搬送下手側端部を通過する際、上側の分岐ダクト23aに供給された圧縮空気が上側のエアノズル24aから下方に向かって吹き降ろされるように、切替モータ26の作動が行われる構成とする。
【0053】
なお、上記の構成例では夾雑物の除去に圧縮空気を用いているが、例えば、エアコンプレッサ21の代わりにポンプと水タンクを設け、水を吹き掛けて夾雑物を除去する方式としてもよい。
【0054】
上記の構成により、調製搬送コンベア10と押え付け搬送装置11によって作物の移動を制限することができるので、不要部切断装置18の切断刃17,17に接触した作物が転がったり屈曲したりして切断を逃れることがなく、不要部が確実に除去され、作業者が手作業で不要部を除去する作業が不要となる。
【0055】
また、夾雑物除去装置19から吹き付けられる圧縮空気によって、搬送中の作物が移動することを防止できるので、作物が搬送上手側、または下手側で塊になることが防止され、作業者が設定重量の範囲内に収めるべく作物の一部を手作業で取り除く作業が不要となり、作業能率の向上や作業者の労力の軽減が図られる。
【0056】
そして、上下のエアノズル24a,24bを設けたことにより、作物の上下方向、ひいては空気の流れにより作物の全面に亘り夾雑物を除去することができるので、結束後すぐに出荷することができ、作業能率が向上すると共に、商品価値が向上する。
【0057】
さらに、作物が夾雑物除去装置19の搬送下手側端部を通過する際、作物に上方から圧縮空気が吹き掛けられることにより、夾雑物を下方に落下させることができるので、再び作物に夾雑物が付着することが防止される。
【0058】
次に、測定受装置28について説明する。
【0059】
図1から図4で示すとおり、調製搬送コンベア10の搬送終端部の回転軸の左右に、正背面視で凹形状の計量アーム29を回動可能に設け、該計量アーム29の左右方向に亘って複数の受け棒30…を所定間隔毎に配置する。該受け棒30…は、端部側を搬送下手側に向かって突出させ、基部側を計量アーム29に取り付け、櫛歯条に構成する。
【0060】
そして、前記計量アーム29に、載置した作物の重量を検知する重量センサ31を設け、作物の重量によって収縮して計量アーム29を下方に回動させると共に、作物が取り除かれると調製搬送コンベア10の搬送終端部から排出される作物を受け止める位置に復帰させる受アクチュエータ32を、前記調製搬送フレーム2,2の搬送下手側の下部と計量アーム29の間に配置する。
【0061】
該受アクチュエータ32は、エアシリンダ等の比較的小さい重量で収縮可能で、且つ伸張時に計量アーム29を比較的低速で上方回動させる部材で構成すると、移動する反動で破損しにくくなる。
【0062】
なお、該重量センサ31が取得した重量は制御装置100に信号として発信され、設定重量、乃至許容範囲内の重量になると、前記調製搬送モータ10mを停止させると共に、後述する回収搬送モータ43を作動させる。
【0063】
これに加えて、設定重量、及び許容範囲内の重量よりも低い重量、例えば、次に排出される作物を足すと設定重量、乃至許容範囲内の重量に到達する第2の設定重量を制御装置100に設定可能とし、この第2の設定重量に到達すると、調製搬送モータ10mの回転数を低下させる、または搬送状態になるまでの間隔を長くし、調製搬送コンベア10の搬送速度、または搬送量を減少させる構成としてもよい。
【0064】
上記の「次に排出される作物」の重量は、調製搬送コンベア10の搬送経路上にロードセル等の重量検知装置を設けてもよいが、制御装置100に作業者が一塊当たりの作物の重量を入力して決定する方式とすると、余分な重量検知装置を設ける必要がなく、部品点数の削減やコストダウンが図られる。
【0065】
また、重量センサ31が検知する作物の重量が設定重量の許容範囲を超過したときも、制御装置100は、調製搬送モータ10mを停止させる構成とする。
【0066】
そして、前記重量センサ31は、ロードセル方式、あるいは分銅等を用いて計量アーム29の回動を調整し、回動角度の変化をポテンショメータ等で検知する方式とする。
【0067】
これにより、測定受装置28が構成される。
【0068】
上記構成により、調製搬送コンベア10から排出される作物を受けると計量アーム29が回動する構成としたことにより、簡潔な構成で作物を下方に移動させることができるので、次工程の結束作業に作物が能率的に移動でき、作業能率が向上する。
【0069】
また、分銅とポテンショメータを組み合わせる等、比較的安価に重量センサを構成することができるので、コストダウンが図られる。
【0070】
そして、重量センサ31が設定重量を検知すると調製搬送モータ10mが停止し、回収搬送モータ43が作動することにより、作物を次工程に移動させる間に作物が調製搬送コンベア10から落下することを防止できるので、結束装置33に運ばれる作物の塊に別の作物が混ざり、設定重量以上の重量になることが防止され、作物の出荷準備の精度が向上する。
【0071】
さらに、設定重量の許容範囲を下回り、且つ次の作物を受けると設定重量、乃至設定重量の許容範囲内になるときに、調製搬送コンベア10の搬送速度が減速される、または搬送状態になるまでの間隔が長くなることにより、調製搬送コンベア10が停止した際、搬送終端部の作物が停止時の慣性や振動で落下し、二塊以上の作物が計量アーム29に投入されることを防止できるので、設定重量を超過した作物を作業者が手作業で取り除き、設定重量に合わせる作業が不要となる。
【0072】
また、計量アーム29に複数の受け棒30…を設けて櫛歯状に構成することにより、回収搬送コンベア44の掻き出しラグ42…が受け棒30…同士の左右間を通過して作物を移動させることができるので、計量アーム29から作物を回収搬送コンベア44に移動させる機構が不要となり、部品点数の削減が図られる。
【0073】
なお、受け棒30…は、計量アーム29が最下位置まで回動したとき、調製搬送コンベア10や回収搬送コンベア44と水平姿勢にならず、調製搬送コンベア10から回収搬送コンベア44に向かう下り傾斜姿勢になる構成とし、作物が回収搬送コンベア44に向かって転げ落ちやすくする。
【0074】
このとき、受け棒30…の基部と計量アーム29は回収搬送コンベア44から上方に離間し、掻き出しラグ42…と接触しない構成とし、接触によって撓んだ掻き出しラグ42…が元の姿勢に復帰する反動で作物を押し出し、結束作業中、または結束待ちの作物に混入させることを防止し、作物が確実に設定量ずつ結束装置33に送られる構成とする。
【0075】
次に、結束装置33について説明する。
【0076】
前記調製搬送コンベア10の搬送終端側の下方に左右の回収搬送フレーム34,34を、前記左右の調製搬送フレーム2,2の左右間隔と略同じ間隔で配置し、該左右の回収搬送フレーム34,34の前後に各々回収搬送支持脚35,35を設ける。
【0077】
また、該左右の回収搬送フレーム34,34の搬送始端部で、且つ前記調製搬送駆動スプロケット5及び調製搬送駆動ローラ7よりも搬送上手側に回収搬送従動スプロケット36を設け、左右の回収搬送フレーム34,34の搬送下手側、具体的には前後方向の中央位置、に回収搬送駆動スプロケット37を設け、該回収搬送従動スプロケット36と回収搬送駆動スプロケット37に亘って回収搬送伝動チェーン38を無端状に巻回する。
【0078】
そして、前記回収搬送従動スプロケット36に回収搬送従動ローラ39を設け、前記回収搬送駆動スプロケット37に回収搬送駆動ローラ40を設け、該回収搬送従動ローラ39と回収搬送駆動ローラ40に亘って回収搬送ベルト41を無端状に巻回する。該回収搬送ベルト41には、前記測定受装置28から作物を掻き出して搬送する複数の掻き出しラグ42…を搬送方向に所定間隔を空けて配置すると共に、回収搬送駆動スプロケット37及び回収搬送駆動ローラ40の回転軸に駆動力を供給する回収搬送モータ43を設けて、回収搬送コンベア44を構成する。
【0079】
なお、複数の掻き出しラグ42…を同士の前後方向の所定間隔は、狭い間隔と広い間隔が交互に繰り返される構成とし、測定受装置28から掻き取られる作物は、狭い間隔部に入り込むように回収搬送モータ43を差動させる構成とすると、作物同士が前後方向に広く並ぶことが防止され、結束作業時に作業者が作物を一纏めにする作業が容易になる。
【0080】
該回収搬送コンベア44は移動自在とし、調製搬送コンベア10の下方に臨む回収搬送コンベア44の前後距離を任意に調節可能とし、一つの束にする作物の量や作物の品種等に合わせて、調製搬送コンベア10から回収コンベア44が作物を受ける位置を調節可能に構成する。
【0081】
なお、前記複数の掻き出しラグ42…の左右幅は、前記複数の受け棒30…同士の左右間隔と同じ、乃至受け棒30…同士の左右間隔よりも狭く構成すると共に、上述のとおり受け棒30…の基部と計量アーム29は回収搬送コンベア44から上方に離間し、掻き出しラグ42…が受け棒30…の基部と計量アーム29に接触しない構成とする。
【0082】
また、前記回収搬送モータ43は、前記重量センサ31が設定重量乃至許容範囲の重量を検知して調製搬送モータ10mが停止すると作動し、測定受装置28から作物が掻き出され、計量アーム29が受アクチュエータ32の伸張によって作物を受ける位置に移動すると停止する構成とする。このとき、計量アーム29が作物を受ける位置に移動したことは、重量センサ31を構成するポテンショメータの検知角度や、分銅等の錘の載置部(図示省略)が下方に回動することで判断する。
【0083】
なお、設定重量を超過しているときは、上記の条件を満たしているとしても、回収搬送モータ43も作動させない構成とし、意図しない作物の掻き出しを防止する構成とする。
【0084】
さらに、前記回収搬送コンベア44の搬送終端側で、且つ左右の回収搬送フレーム34,34の左右間に、作物の結束テープ45aを装着するテープドラム45と、該テープドラム45から引き出した結束テープ45aの端部を受け、下方に回動させると作物の外周部に結束テープ45aを貼り付けて結束する結束アーム46と、該結束アーム46を作業者が回動操作する結束操作レバー47を設けて構成する作物結束機48を設ける。
【0085】
そして、前記調製搬送コンベア10が停止状態になると共に回収搬送コンベア44が作動状態になったこと、及び測定受装置28が設定重量の作物を載置したこと等を作業者に報知する報知装置49を設ける。
【0086】
該報知装置49は、LED等の発光体を用いて発光させるものとするときは、発光パターンを変更可能とし、例えば、測定受装置28が設定重量の作物を検知すると所定時間連続発光、あるいは所定時間点滅し、回収搬送コンベア44が作物を掻き出すことを作業者に視覚的に通知する。あるいは、測定受装置28が設定重量の作物を検知すると所定時間消灯して通知してもよい。
【0087】
上記に代わり、報知装置49をブザー等の発音装置を用いて音を発させるものとするときは、音の発生パターンを変更可能とし、測定受装置28が設定重量の作物を検知すると所定時間連続音を発生させ、回収搬送コンベア44が作物を掻き出すことを作業者に聴覚的に通知する。
【0088】
これらに加えて、測定受装置28に設定重量を超過する量の作物が載置されたとき、ランプが点灯または点滅する、あるいはブザーが音を発して作業者に超過分を取り除く調節作業を促す構成としてもよい。ランプについては、この条件下で消灯する構成としてもよい。
【0089】
上記により、結束装置33が構成される。
【0090】
これにより、設定重量ごとに作物を作物結束機48に移動させることができるので、作業者は所定量に纏められた作物を結束作業位置に移動させ、結束操作レバー47を下方回動操作するだけで作物の結束作業を行うことができるので、その場で作物の重量を図る必要がなくなり、作業能率が向上する。
【0091】
また、回収搬送コンベア44は作物結束機48に作物を近付けるものであるので、作物結束機48の結束作業位置に作物を自動搬送させる機構がなく、構成の複雑さが防止されると共に、コストダウンが図られる。
【0092】
そして、調製搬送コンベア10の下方に臨む回収搬送コンベア44の前後距離を調節することにより、測定受装置28が下方回動した際に作物が回収搬送コンベア44の搬送始端部から下方に落下することを防止できるので、落下した作物を拾う作業が不要となり、
作業能率が向上する。
【0093】
さらに、複数の掻き出しラグ42…が受け棒30…同士の左右間を通過することにより、測定受装置28が上方に回動しているときでも作物の掻き出しができるので、調製搬送コンベア10を停止させる時間が短くなり、作業能率が向上する。
【0094】
また、測定受装置28に設定重量の作物が載置される、あるいは設定重量を超過する作物が載置されると、報知装置49が作動、あるいは停止して作業者に状況を報知することにより、作業者が作物結束機48の作業準備に速やかに移行でき、作業能率が向上する。
【0095】
これに加えて、設定重量を超過する作物が測定受装置28に載っていることを速やかに作業者に認識させることができるので、作業者が超過分の作物を取り除く調節作業に速やかに移行でき、作業能率がいっそう向上する。
【0096】
次に、上記の作物調製結束装置の構成を踏まえた、別構成例について説明する。なお、下記の構成は、上記構成の一部の構成を置換することで、相互になし得るものである。
【0097】
上記の作物調製結束装置では、結束される作物の重量を略均等にすることができ、作物の束毎に重量に大きな差が生じることが防止され、出荷後の取引価格の設定等が行いやすくなる。
【0098】
しかしながら、農作物は一般的に、長さや太さの異なるものが混在するので、重量を基準とすると、例えば、太い径の作物が少量結束されたものと、細い径の作物が大量に結束されたものが生じ、外観上における商品価値に差が生じ、販売の際に選ばれる可能性において、束毎に差が生じる可能性がある。
【0099】
こうした問題の発生を防止する構成について、下記のとおり説明する 図3及び図4で示すとおり、前記押え付け搬送コンベア11の搬送従動ローラ13を、前記調製搬送駆動ローラ7よりも搬送方向下手側に配置し、該押え付け搬送コンベア11の搬送終端部が調製搬送コンベア10の搬送終端部よりも搬送下手側方向に突出させる。このとき、該搬送従動ローラ13及び搬送駆動ローラ12の上下位置は、図1及び図2で示すものよりも機体上側位置、即ち調製搬送コンベア10から離間させ、該調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11の上下間隔が広くなる配置構成とする。
【0100】
また、前記搬送駆動ローラ12には、押え付け伝動モータ11mを設け、調製搬送コンベア10とは異なる速度で搬送したり、搬送を停止したりできる構成とする。このとき、不要部切断装置18の駆動力は、調製搬送伝動チェーン6の巻回域内に設ける中継スプロケット(図示省略)から得るものとする。
【0101】
前記押え付けベルト14の表面には、積載した作物が搬送中に混ざり合うことを防止する規制突起14a…を搬送方向の所定間隔毎に配置し、該規制突起14a…は、押え付けベルト14の左右幅とほぼ同じ幅で形成するか、あるいは左右方向においても間隔を空けて複数配置する。さらに、前記搬送突起9a…と規制突起14a…の上下間隔は、規制突起14a…が搬送中の作物に接触しない、あるいは僅かに接触する程度の間隔とする。
【0102】
上記により、押え付け搬送コンベア11の機体上側の面でも作物の搬送が可能になる。
【0103】
また、上記構成とするときには、上下の切断刃17,17の切断作用域を確保すべく、該上下の切断刃17,17の径をより大径とすることで、簡潔な変更で作業の違いに対応が可能になる。
【0104】
そして、前記押え付け搬送コンベア11の上部で、且つ夾雑物除去装置19の搬送作用域には、押え付け搬送コンベア11で搬送中の作物の移動を規制する移動規制プレート50を、前記押え付けベルト14及び規制突起14a…から上方に離間する位置に配置する。
【0105】
さらに、前記調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11の搬送作用域で、且つ調製搬送ベルト9と押え付けベルト14の巻回域内に、搬送中の作物の重量を検知する第1及び第2ロードセル51a,51bを各々設ける。
【0106】
該第1及び第2のロードセル51a,51bが検知した重量は制御装置100に発信され、該制御装置100は、前記重量センサ31が現在検知している重量と設定重量を比較し、次に測定受装置28が受けると設定重量に近付く側の作物を搬送しているコンベアの駆動を継続すると共に、他方のコンベアの駆動を停止させる構成とする。
【0107】
なお、上記構成により作物の調製結束作業を行うときは、作業前、あるいは載置する直前に作物を手作業で選別し、一方を調製搬送コンベア10に載置し、他方を押え付け搬送コンベア11に載置する。
【0108】
一例として、調製搬送コンベア10に径が細めの作物を載置し、押え付け搬送コンベア11に径が太めの作物を載置し、測定受装置28で径の異なる作物を合流させ、設定重量になると結束する作業が考えられる。なお、上記の事前選別は、作物の径の長短や外観の良し悪し等とし、結束された作物の外観的な商品価値が一定になるようにしてもよい。
【0109】
なお、押え付け搬送コンベア11で搬送する作物は、搬送始端部の下方に不要部切断装置18が位置すると共に、搬送作用域の途中に夾雑物除去装置19の作用域が位置するので、不要部の除去作業や夾雑物の除去は事前に行うか、あるいは調製搬送コンベア10で全ての作物を搬送し、夾雑物除去装置19を通過したところで作業者が作物の一部を抜き取り、押え付けコンベア11に移動させる構成としてもよい。
【0110】
上記構成により、調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11で条件の異なる作物を分けて搬送し、測定受装置28で合流させることで、結束された作物の品質の平均化を図ることができるので、外観上の品質の差異が抑えられ、商品価値の低下が防止される。
【0111】
また、第1及び第2のロードセル51a,51bで検知した作物の重量から、どちらの作物を測定受装置28に移動させると設定重量に近付くかを判断して必要な側だけを移動させることができるので、測定受装置28に積載された作物の重量が設定重量に到達しそうなとき、作業者が調製搬送コンベア10または押え付け搬送コンベア11の入切操作を行う、あるいは排出される作物を受け止める、といった作業が不要となり、作業能率が向上する。
【0112】
なお、調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11で搬送中の作物を、両方とも受けると設定重量、乃至設定重量の許容範囲に収まるときや、両方と設けても設定重量の下限の許容範囲未満となるときには、調製搬送コンベア10及び押え付け搬送コンベア11のどちらも停止させないことにより、作業能率が向上する。
【0113】
そして、押え付け搬送コンベア11の搬送始端位置を調製搬送コンベア10の搬送始端位置よりも搬送下手側としたことにより、作業者が手作業で選別した作物を調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11に容易に載置することができるので、作業能率が向上する。
【0114】
さらに、調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11の上下間隔を広げる構成としたことにより、搬送中の作物を抜き取っても作物が傷付くことがなく、商品価値の低下が防止されると共に、調製作業後に作物を押え付け搬送コンベア11に移動させることができるので、作物に不要部や夾雑物が残ることが防止され、作業者の労力の軽減が図られると共に、商品価値が向上する。
【0115】
なお、作物の品種、あるいは収穫時の状態によっては、品質の平均化を図る必要がないこともある。
【0116】
このとき、調製搬送コンベア10には作業者が定期的に作物を載置すると共に、押え付け搬送コンベア11には事前に所定重量の作物を積載しておき、測定受装置28に積載された作物の重量が設定重量に近くなると、調製搬送コンベア10の調製搬送モータ10mを停止させ、押え付け伝動モータ11mを作動させ、押え付け搬送コンベア11から作物を測定受装置28に投入する構成としてもよい。該調製搬送モータ10mと押え付け伝動モータ11mはインバータ等を介して可変速制御可能とする。
【0117】
このとき、押え付け搬送コンベア11の搬送終端部から搬送下手方向に支持アーム52を突出させ、該支持アーム52に、排出された作物を測定受装置28に向けて案内するガイドシュータ53を設ける構成とする。
【0118】
なお、該ガイドシュータ53は、金属板や樹脂板の表面をゴム等の軟質部材でコーティングして構成する、あるいは摩擦力が低く作物が接触しても傷付きにくい金属板や樹脂板で構成するものとする。
【0119】
上記構成により、調製搬送コンベア10と押え付け搬送コンベア11のどちらか一方は常に駆動するので、作物の調製搬送が中断される時間が短くなり、作業能率が向上する。
【0120】
また、調製搬送コンベア10で作物を調製搬送し、測定受装置28に載置される作物の重量が設定重量に近くなると、略所定の重量で纏めた作物が押え付け搬送コンベア11から投入されることにより、結束される作物から不要部や夾雑物を取り除いておくことができるので、手作業で除去作業する必要がなく、作業能率が向上する。
【0121】
なお、押え付け搬送コンベア11に載置する略所定の重量で纏めた作物は、調製搬送コンベア10で調製した後、搬送経路から抜き取ったものを用いる。
【符号の説明】
【0122】
10 調整搬送コンベア(調製搬送装置)
11 押え付け搬送コンベア(押え付け搬送装置)
18 不要部切断装置(不要部除去装置)
19 夾雑物除去装置
24a 上側エアノズル(上側放出部材)
24b 下側エアノズル(下側放出部材)
25 エアシャッタ
26 切替モータ(切替アクチュエータ)
27 調製搬送回転センサ(搬送速度検知部材)
28 測定受装置(計量装置)
33 結束装置
44 回収搬送コンベア(回収搬送装置)
100 制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6