(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記録音装置に、前記判定部により判定された前記制御態様に従って前記反応音の制御を行わせる契機となる動作指示を、前記通信部を介して行う動作指示部をさらに備える、請求項11に記載の制御装置。
前記判定部は、前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、前記通信部により、ユーザ操作により録音を開始した、前記複数の録音装置のうちの1の録音装置から録音開始の通知が受信されると、前記録音開始音の制御態様の判定を行い、
前記通信部は、前記1の録音装置以外の録音装置に判定された制御態様の通知を行い、
前記1の録音装置が録音開始動作を行う前の前記録音開始音の出力後に、前記1の録音装置以外の録音装置の各々が、前記制御態様の通知に応じた、前記録音開始音の制御を行って、録音開始動作を行うように動作させる、請求項13に記載の制御装置。
前記制御部は、前記判定部により前記反応音の制御態様が消音であると判定された場合、前記動作に対する反応を視覚的に示すように前記録音装置を動作させる、請求項19または20に記載の録音装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要
2.本開示の第1の実施形態(撮像装置で反応音の制御態様の判定を行う例)
2−1.情報処理システムの構成
2−2.情報処理システムの処理
2−3.変形例
3.本開示の第2の実施形態(制御装置で反応音の制御態様の判定を行う例)
3−1.情報処理システムの構成
3−2.情報処理システムの処理
3−3.変形例
4.本開示の一実施形態に係る制御装置のハードウェア構成
5.むすび
【0017】
<1.本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要>
まず、
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための図である。
【0018】
本開示の一実施形態に係る情報処理システムは、制御装置100および撮像装置200で構成される。制御装置100は、ユーザにより移動される可搬式の携帯通信端末であり、複数の撮像装置200と通信接続を行う。さらに、制御装置100は、複数の撮像装置200の動作制御を並行して行う機能を有する。このため、制御装置100は、通信を介して複数の撮像装置200の動作を並行して制御することが可能である。また、撮像装置200は、通信機能、撮像機能および録音機能を有する。さらに、撮像装置200は、制御装置100により指示される動作に対する反応音を制御する機能を有する。このため、撮像装置200は、制御装置100から撮像および録音(以下、撮像等とも称する。)の動作指示を受けると、当該動作に対する反応音を出力し、撮像等を行い得る。
【0019】
例えば、
図1に示したように、制御装置100および撮像装置200A〜200Cは通信接続を行い、制御装置100は、撮像装置200A〜200Cの各々に、通信を介して撮像等の動作指示を行うことが可能である。また、撮像装置200A〜200Cの各々は、制御装置100から撮像等の動作指示を受けると、指示された撮像等に対する反応音を出力し、撮像等を行うことが可能である。
【0020】
ここで、複数の撮像装置200が制御装置100に接続されている場合に、制御装置100からの動作指示に対して、複数の撮像装置200の各々が、指示された動作に対する反応音を出力すると、他の撮像装置200の反応音が記録される可能性があった。そのため、ユーザは、複数の撮像装置200の各々について、反応音が出力されないよう設定変更をすることを要し、撮像装置200の操作に手間がかかり得る。そこで、本開示の一実施形態に係る情報処理システムは、制御装置100に複数の撮像装置200が接続されているかに応じて、制御装置
100から指示された動作に対する、撮像装置200における反応音の制御態様を判定する。
【0021】
例えば、撮像装置200A〜200Cの各々は、制御装置100との通信接続の確立の際に、制御装置100に複数の撮像装置200が接続されているかの確認を行う。複数の撮像装置200が接続されている場合、撮像装置200A〜200Cの各々は、制御装置100から指示される動作に対する反応音の出力を行わない旨の判定を行い、反応音が出力されないように設定する。そして、
図1に示したように、制御装置100から撮像等の動作指示を受けると、撮像装置200A〜200Cは、反応音の設定に従って、撮像等に対する反応音を出力せずに撮像等を行う。
【0022】
このように、本開示の一実施形態に係る情報処理システムは、制御装置100に複数の撮像装置200が接続されているかに応じて、制御装置
100から指示された動作に対する、撮像装置200における反応音の制御態様を判定する。このため、撮像装置200の反応音が自動的に制御されることにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。なお、
図1においては制御装置100の一例としてディスプレイ付リモートコントローラを示しているが、制御装置100は、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、またはPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯通信端末であってもよい。説明の便宜上、第1、第2の実施形態による制御装置100および撮像装置200の各々を、制御装置100−1、および制御装置100−2のように、末尾に実施形態に対応する番号を付することにより区別する。
【0023】
<2.本開示の第1の実施形態(撮像装置で反応音の制御態様の判定を行う例)>
以上、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要について説明した。次に、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムでは、撮像装置200−1が、制御装置100−1から指示される動作に対する反応音の制御態様の判定を行う。
【0024】
[2−1.情報処理システムの構成]
まず、
図2を参照して、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。
【0025】
本実施形態に係る情報処理システムは、
図2に示したように、制御装置100−1および撮像装置200−1で構成される。
【0026】
撮像装置200−1は、録音装置として、通信部202、判定部204、記憶部206、制御部208、音声出力部210、録音部212および撮像部214を備える。
【0027】
通信部202は、制御装置100−1との通信を行う。具体的には、通信部202は、制御装置100−1から動作指示情報を受信し、制御装置100−1に動作結果通知情報を送信する。また、通信部202は、制御装置100−1との通信接続の確立の際に、通信形態の情報を制御装置100−1から受信し、受信された通信形態の情報に基づいて通信形態を判定して、判定結果に応じた通信処理を行う。
【0028】
例えば、通信部202は、制御装置100−1から受信された通信形態の情報の示す通信形態がシングル接続またはマルチ接続のうちのいずれであるかを判定し、判定結果に応じた通信処理を行う。なお、シングル接続は、撮像装置200−1が単独で制御装置100−1と接続する通信形態であり得、マルチ接続は、複数の撮像装置200−1が制御装置100−1と接続する通信形態であり得る。また、通信部102は、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)またはZigbee(登録商標)等を利用した無線通信を行い得る。
【0029】
なお、上記では、通信部202は、制御装置100−1から受信される通信形態の情報に基づいて、複数の撮像装置200−1が接続されているかの判定を行う例を説明したが、通信部202は、複数の撮像装置200−1が接続されているかを自律的に判定してもよい。具体的には、通信部202は、制御装置100−1との通信が行われると、当該通信に用いられた通信プロトコルを判別し、判別された通信プロトコルが所定の通信プロトコルであるかに応じて、複数の撮像装置200−1が制御装置100−1に接続されているかの判定を行う。
【0030】
例えば、制御装置100−1の通信部102は、UDP(User Datagram Protocol)を利用して、複数の撮像装置200−1と通信を行い得る。そこで、通信部202は、制御装置100−1との通信に係る通信プロトコルを判別し、判別された通信プロトコルがUDPである場合に、制御装置100−1に複数の撮像装置200−1が接続されていると判定する。この場合、制御装置100−1との通信形態の情報についての通信が不要となることにより、通信量の低減および通信確立の際の処理時間の短縮が可能となる。
【0031】
判定部204は、制御装置100−1から指示された動作に対する反応音の制御態様を判定する。具体的には、判定部204は、制御装置100−1に複数の撮像装置200−1が接続されているかに応じて、制御装置100−1から指示された動作に対する撮像装置200−1における反応音の制御態様を判定する。そして、判定部204は、判定された反応音の制御態様を、反応音の出力制御の設定情報(以下、反応音の設定情報とも称する。)として記憶部206に記憶させる。より具体的には、判定部204は、通信部202により判定された通信形態が、シングル接続またはマルチ接続であるかに応じて、制御装置100−1から指示された動作に対する反応音の出力有無および出力態様を判定する。例えば、判定部204は、通信部202により通信形態がマルチ接続であると判定された場合、反応音を出力させない旨の判定を行う。
【0032】
なお、上記では、判定部204は、通信接続確立の際に反応音の制御態様の判定を行う例を説明したが、判定部204は、通信部202により制御装置100−1から動作指示情報が受信された後に、反応音の制御態様の判定を行ってもよい。
【0033】
記憶部206は、反応音の設定情報を記憶する。例えば、記憶部206は、判定部204により判定される反応音の出力有無および出力態様を、フラグ等の設定情報として記憶し得る。なお、設定情報は、制御装置100−1との通信接続の切断の際、または撮像装置200−1の起動の際等に初期化または削除され得る。
【0034】
制御部208は、音声出力部210、録音部212および撮像部214の動作を制御する。具体的には、制御部208は、制御装置100−1から送信される動作指示情報、および記憶部206に記憶された反応音の設定情報に基づいて、指示された動作に対する反応音の出力制御の指示を音声出力部210に行い、録音制御および撮像制御の指示を録音部212および撮像部214に行う。さらに、
図3を参照して、制御部208の処理の詳細について説明する。
図3は、本実施形態に係る情報処理システムの動作の例を示す説明図である。
【0035】
まず、判定部204は、通信部202による通信形態の判定結果に基づいて、反応音の制御態様の判定を行い、判定結果を記憶部206に記憶させる。例えば、
図3の左図に示したような撮像装置200−1A〜200−1Cの各々において、判定部204は、通信部202により通信形態がマルチ接続であると判定された場合、反応音を出力しない旨の判定を行い、記憶部206に反応音を出力しない旨の設定情報を記憶させる。なお、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々の初期状態は「アイドル中」であり得る。
【0036】
次に、通信部202により制御装置100−1からの動作指示情報が受信されると、制御部208は、当該動作指示情報および記憶部206に記憶されている反応音の設定情報に基づいて、指示された動作に対する反応音の出力制御、録音制御および撮像制御を行う。例えば、
図3の左図に示したような撮像装置200−1A〜200−1Cの各々において、制御部208は、通信部202により制御装置100−1からの記録開始指示情報が受信されると、記憶部206に記憶されている反応音を出力しない旨の設定情報を取得する。そして、制御部208は、取得された反応音の設定情報に従って、
図3の右図に示したように、音声出力部210に記録開始に対する記録開始音の出力を指示せずに、録音部212および撮像部214に記録開始の指示を行い、撮像装置200−1の状態を「アイドル中」から「記録中」に遷移させる。
【0037】
なお、上記では、反応音の制御態様は出力無しである例を説明したが、反応音の制御態様は可聴範囲外の出力であってもよい。具体的には、制御部208は、可聴領域の周波数を減衰された反応音を音声出力部210に出力させてもよい。例えば、制御部208は、HPF(High Pass Filter)等の周波数フィルタを用いて、反応音の可聴領域の周波数をフィルタリングし、フィルタリングされた反応音を音声出力部210に出力させ得る。また、別の手段として、制御部208は、周波数が可聴領域外の周波数に変調された反応音を音声出力部210に出力させてもよい。また、さらに別の手段として、制御部208は、音圧を低下させた反応音を音声出力部210に出力させてもよい。例えば、制御部208は、反応音の音圧を所定の音圧よりも低下させ、音圧が低下された反応音を音声出力部210に出力させ得る。なお、音圧の低下量または低下後の音圧値は、固定値であってもよく、ユーザ操作により変更される設定値であってもよい。
【0038】
このように、反応音の制御態様は消音であり得る。このため、音声出力の有無の制御を行うことなく、人間に知覚可能な反応音が録音されることを防止することが可能となる。
【0039】
ここで
図2を参照して情報処理システムの構成の説明に戻ると、音声出力部210は、制御部208の指示に基づいて音声出力を行う。例えば、音声出力部210は、制御部208からの反応音の出力が指示されると、記憶部206に記憶される反応音の出力信号を取得し、取得された出力信号に基づいて音声出力を行う。なお、音声出力部210は、制御部208により加工された出力信号に基づいて音声出力を行ってもよい。
【0040】
録音部212は、制御部208の指示に基づいて録音を行う。具体的には、録音部212は、制御部208の指示に基づいて、撮像装置200−1の周辺の音声の録音を行う。例えば、録音部212は、制御部208から記録開始指示を受けると、撮像装置200−1の周辺の音声の集音を開始する。そして、録音部212は、集音された音声を音声データに変換して、変換により得られた音声データを制御部208に提供する。さらに、制御部208は、後述する撮像部214の撮像により得られた画像データおよび当該音声データの各々の時間軸を同期させて、画像データおよび音声データを動画データとして音声記憶部206に記憶させる。なお、録音部212は、マイクロホンまたはマイクロホンアレイ等の集音器であり得る。
【0041】
撮像部214は、制御部208の指示に基づいて撮像を行う。具体的には、撮像部214は、制御部208の指示に基づいて、撮像装置200−1の周辺の被写体の撮像を行う。例えば、撮像部214は、制御部208から記録開始指示を受けると、所定の時間間隔で撮像を行う。そして、撮像部214は、撮像により得られた画像データを制御部208に提供する。なお、撮像部214は、集光する撮影レンズおよびズームレンズなどの撮像光学系、およびCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の信号変換素子を備え得る。
【0042】
また、
図2に示したように、制御装置100−1は、通信部102、操作検出部104および動作制御部106を備える。
【0043】
通信部102は、撮像装置200−1との通信を行う。具体的には、通信部102は、撮像装置200−1に動作指示情報を送信し、撮像装置200−1から動作完了情報を受信する。また、通信部102は、撮像装置200−1との通信接続の確立の際に、通信形態の情報を撮像装置200−1に送信する。なお、通信部102は、事後的に通信形態が変化した場合、接続中の撮像装置200−1に変化後の通信形態を送信し得る。
【0044】
操作検出部104は、制御装置100−1に対するユーザ操作を検出する。具体的には、操作検出部104は、制御装置100−1の別途備える操作部を介したユーザによる動作指示操作を検出し、動作制御部106に検出結果を提供する。例えば、操作検出部104は、撮像装置200−1に対する記録開始指示操作を検出し得る。
【0045】
動作制御部106は、撮像装置200−1に対する動作指示情報を生成する。具体的には、動作制御部106は、操作検出部104によりユーザ操作が検出されると、当該ユーザ操作に対応する、撮像装置200−1に対する動作指示情報を生成し、通信部102に生成された動作指示情報を送信させる。例えば、動作制御部106は、操作検出部104により撮像装置200−1の記録開始指示操作が検出されると、撮像装置200−1に対する記録開始指示情報を生成し、通信部102に、接続されている撮像装置200−1の各々に向けて送信させる。
【0046】
[2−2.情報処理システムの処理]
次に、本実施形態における情報処理システムの処理について
図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態における情報処理システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。なお、
図4では、制御装置100−1および3台の撮像装置200−1A〜200−1Cで構成される情報処理システムの処理の例について説明する。
【0047】
まず、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々および制御装置100−1は、通信接続を確立する(ステップS302)。具体的には、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々の通信部202は、制御装置100−1の通信部102に接続要求を送信し、通信部102は、受信された接続要求についての応答を返信し、接続が確立される。なお、通信部102は、当該応答の際に通信形態の情報を送信する。
【0048】
次に、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々は、反応音の制御態様を判定する(ステップS304)。具体的には、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々の判定部204は、受信された通信形態の情報に基づいて、制御装置100−1から指示される動作に対する反応音の制御態様を判定する。
【0049】
次に、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々は、判定された制御態様を設定する(ステップS306)。具体的には、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々の判定部204は、判定された制御態様を設定情報として、記憶部206に記憶させる。
【0050】
その後、制御装置100−1は、記録開始操作を検出する(ステップS308)。具体的には、操作検出部104は、制御装置100−1の別途備える操作部を介したユーザ操作から記録開始指示操作を検出する。
【0051】
次に、制御装置100−1は、記録開始指示を生成する(ステップS310)。具体的には、動作制御部106は、操作検出部104により検出された記録開始操作に基づいて、記録開始指示情報を生成する。
【0052】
次に、制御装置100−1は、撮像装置200−1A〜200−1Cに生成された記録開始指示を送信する(ステップS312)。具体的には、通信部102は、動作制御部106により生成された記録開始指示情報を撮像装置200−1A〜200−1Cに送信する。
【0053】
次に、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々は、設定された制御態様に基づいて、記録開始音を出力せずに、記録を開始する(ステップS314)。具体的には、撮像装置200−1A〜200
−1Cの各々の制御部208は、通信部202により記録開始指示情報が受信されると、記憶部206に記憶された反応音の設定情報に基づいて、音声出力部210に記録開始音の出力を指示せず、録音部212および撮像部214に記録開始を指示する。そして、録音部212および撮像部214は、当該記録開始の指示に基づいて録音および撮像を開始する。
【0054】
このように、本開示の第1の実施形態によれば、情報処理システムは、制御装置100−1から指示された動作に対する撮像装置200−1における反応音の制御態様を、制御装置100−1に複数の撮像装置200−1が接続されているかに応じて判定する。このため、反応音の制御態様が自動的に判定されることにより、ユーザの反応音の設定操作が不要となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。また、複数の撮像装置200−1の各々が、制御装置100−1に複数の撮像装置200−1が接続されているかに応じて、反応音の制御態様の判定を行い、撮像装置200−1が、制御装置100−1から指示された動作に対して、判定された制御態様に従って反応音の制御を行う。このため、撮像装置200−1により反応音の制御態様の判定が行われることにより、制御装置100−1に反応音の制御態様の判定処理を設けずに済み、制御装置100−1の計算資源の他の用途への活用および処理負荷の低減が可能となる。
【0055】
[2−3.変形例]
以上、本開示の第1の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の第1、第2の変形例について説明する。
【0056】
(第1の変形例)
本実施形態の第1の変形例として、撮像装置200−1は、他の撮像装置200−1との距離に応じて変化する情報に基づいて反応音の制御態様の判定を行ってもよい。具体的には、撮像装置200−1は、制御装置100−1に複数の撮像装置200−1が接続されている場合に、他の撮像装置200−1との通信の応答時間を測定する。そして、撮像装置200−1は、測定された通信の応答時間に基づいて反応音の制御態様の判定を行う。
【0057】
例えば、通信部202は、制御装置100−1との通信接続の確立の際に制御装置100−1から受信された通信形態の情報から、制御装置100−1との通信形態がマルチ接続であると判定された場合、他の撮像装置200−1との通信を行い、当該通信の応答時間を測定し得る。そして、判定部204は、測定された通信の応答時間に基づいて反応音の制御態様を判定し、判定された反応音の制御態様を設定情報として記憶部206に記憶させ得る。さらに、
図5を参照して、本変形例における撮像装置200−1の処理の詳細について説明する。
図5は、本変形例に係る情報処理システムの動作の例を示す説明図である。
【0058】
まず、撮像装置200−1の各々は、制御装置100−1との通信形態がマルチ接続であると判定された場合、他の撮像装置200−1の各々との通信を行い、当該通信の各々の応答時間を測定する。例えば、
図5の左図に示したように、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々において、通信部202は、制御装置100−1との通信接続の確立後に、ping等の実行によりIPパケットを他の撮像装置200−1の各々に送信し得、送信されたIPパケットの各々についての応答が返信されるまでの時間を測定し得る。なお、撮像装置200−1間の通信は、制御装置100−1との通信接続の確立前に行われてもよい。
【0059】
次に、撮像装置200−1の各々は、測定された通信の応答時間と所定の時間との比較を行うことにより反応音の制御態様を判定し、判定された反応音の制御態様を設定情報として記憶する。例えば、
図5の左図に示したような撮像装置200−1A〜200−1Cの位置関係においては、撮像装置200−1Bの判定部204は、通信部202により測定された撮像装置200−1Cからの応答時間が所定の時間よりも短いため、反応音の制御態様を消音と判定する。なお、撮像装置200−1Cでも撮像装置200−1Bと同様の処理を行われる。また、撮像装置200−1Aの判定部204は、通信部202により測定された撮像装置200−1Bおよび200−1Cからの応答時間の各々が所定の時間よりも長いため、反応音を出力する旨の判定を行う。そして、判定部204は、判定された制御態様を設定情報として記憶部206に記憶させる。なお、通信の応答時間との比較に用いられる所定の時間は、所定の音圧の反応音が最小可聴値程度まで減衰する距離における通信の応答時間に相当する。また、当該所定の時間は、撮像装置200−1に対するユーザ操作により変更されてもよい。
【0060】
次に、撮像装置200−1の各々は、制御装置100−1から動作指示情報が受信されると、記憶された反応音の設定情報に従って音声出力を制御する。例えば、
図5の右図に示したように、制御装置100−1から記録開始指示情報が受信されると、撮像装置200−1Aの制御部208は、記憶部206に記憶された反応音の設定情報に従って、音声出力部210に指示された記録開始に対する記録開始音の出力指示を行う。次に、音声出力部210は、記録開始音を出力し、記録開始音が出力された後、制御部208は、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。そして、録音部212および撮像部214は、録音および撮像を開始する。また、撮像装置200−1Bおよび200−1Cの制御部208は、制御装置100−1から記録開始指示情報が受信されると、記憶部206に記憶された反応音の設定情報に従って、音声出力部210に出力指示を行わず、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。そして、音声出力部210は、記録開始音を出力せず、録音部212および撮像部214は、録音および撮像を開始する。
【0061】
続いて、本変形例における情報処理システムの処理について
図6を参照して説明する。
図6は、本変形例における情報処理システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。
【0062】
まず、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々および制御装置100−1は、通信接続を確立する(ステップS402)。具体的には、
図4のステップS302の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0063】
次に、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々は、他の撮像装置200−1との通信の応答時間を測定する(ステップS404)。具体的には、通信部202は、制御装置100−1から受信された通信形態の情報から通信形態がマルチ接続であると判定された場合、他の撮像装置200−1との通信を行い、当該通信の応答時間を測定する。
【0064】
次に、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々は、測定された通信の応答時間に基づいて、反応音の制御態様を判定する(ステップS406)。具体的には、判定部204は、測定された通信の応答時間の各々の長さが所定の時間よりも長い場合、反応音を出力する旨の判定を行い、通信の応答時間の各々の長さが所定の時間よりも短い場合、反応音の制御態様を消音と判定する。
【0065】
次に、撮像装置200−1A〜200−1Cの各々は、判定された反応音の制御態様を設定する(ステップS408)。具体的には、判定部204は、判定された反応音の出力有無を設定情報として記憶部206に記憶させる。
【0066】
その後、制御装置100−1は、記録開始操作を検出し(ステップS410)、記録開始指示情報を生成し(ステップS412)、撮像装置200−1A〜200−1Cに生成された記録開始指示情報を送信する(ステップS414)。具体的には、
図4のステップS308〜ステップS312の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0067】
次に、撮像装置200−1Aは、設定された制御態様に基づいて、記録開始音を出力し、記録を開始する(ステップS416)。具体的には、撮像装置200−1Aの制御部208は、通信部202により記録開始指示情報が受信されると、記憶部206に記憶された反応音の設定情報に基づいて、音声出力部210に記録開始音の出力を指示する。そして、制御部208は、音声出力部210が記録開始音を出力した後、録音部212および撮像部214に記録開始を指示する。そして、録音部212および撮像部214は、当該記録開始の指示に基づいて録音および撮像を開始する。
【0068】
また、撮像装置200−1Bおよび200−1Cの各々は、設定された制御態様に基づいて、記録開始音を出力せずに、記録を開始する(ステップS418)。具体的には、
図4のステップS314の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0069】
このように、本実施形態の第1の変形例によれば、撮像装置200−1は、制御装置100−1に複数の撮像装置200−1が接続されている場合に、他の撮像装置200−1との距離に応じて変化する情報を取得し、取得された情報に基づいて反応音の制御態様の判定を行う。このため、撮像装置200−1が他の撮像装置200−1よりも反応音の記録されない距離よりも離れている場合に反応音が出力されることにより、反応音を記録させることなく、ユーザに撮像装置200−1の動作状況を把握させやすくすることが可能となる。
【0070】
なお、上記では、通信部202は、通信の応答時間の測定用の通信を行う例を説明したが、通信部202は、他の撮像装置200−1との既存の通信を利用して通信の応答時間を測定してもよい。この場合、通信の応答時間の測定用の通信が不要となり、通信量の低減および通信処理の簡素化が可能となる。
【0071】
また、上記では、音声出力部210は、記録開始音を出力する例を説明したが、制御部208は、音声出力部210の出力する記録開始音の音圧を、距離に応じて変化する情報に基づいて変更してもよい。具体的には、制御部208は、通信部202により測定された通信の応答時間と所定の時間との差分の大きさに応じて、記録開始音の音圧を所定の音圧から変更し、音声出力部210の記録開始音の出力を変更された音圧で行うように音声出力部210を制御する。例えば、制御部208は、測定された通信の応答時間が所定の時間よりも大きい場合、記録開始音の音圧を所定値よりも大きくし得る。この場合、撮像装置200−
1の配置状況に応じて、記録開始音が記録されない範囲で記録開始音の音圧が調整されることにより、ユーザが記録開始音に気付きやすくすることが可能となる。
【0072】
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例として、撮像装置200−1は、反応音の制御態様が消音である場合に、撮像装置200−1が制御装置100−1から指示される動作に対する反応を視覚的に示してもよい。具体的には、撮像装置200−1は、さらに点灯部を備え、制御部208は、制御装置100−1から指示された動作に対する反応音の制御態様の設定が反応音の消音である場合、点灯部に点灯指示を行う。そして、点灯部は、点灯指示に基づいて点灯を行う。例えば、点灯部は、LED(Light Emitting Diode)等の発光部材であり得る。なお、点灯部は、点滅、点灯色の変化または点灯の高輝度化を行ってもよい。
【0073】
このように、本実施形態の第2の変形例によれば、撮像装置200−1は、反応音の制御態様が消音である場合に、撮像装置200−1が制御装置100−1から指示される動作に対する反応を視覚的に示す。このため、反応音が消音される場合であっても、ユーザは撮像装置200−1が制御装置100−1からの動作指示に基づいて作動していることを把握することができ、ユーザの利便性をさらに向上させることが可能となる。
【0074】
<3.本開示の第2の実施形態(制御装置で反応音の制御態様の判定を行う例)>
以上、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムについて説明した。次に、本開示の第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムでは、制御装置100−2が、反応音の制御態様の判定を行い、撮像装置200−2に、判定された反応音の制御態様の情報を含む動作指示情報を送信する。そして、撮像装置200−2は、受信された動作指示情報に含まれる反応音の制御態様の情報に基づいて反応音の制御を行う。
【0075】
[3−1.情報処理システムの構成]
まず、
図7を参照して、本開示の第2の実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図7は、本開示の第2の実施形態に係る情報処理システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。
【0076】
本実施形態に係る情報処理システムは、
図7に示したように、制御装置100−2および撮像装置200−2で構成される。
【0077】
制御装置100−2は、通信部102、操作検出部104および動作制御部106に加えて、判定部120および記憶部122を備える。
【0078】
判定部120は、制御装置100−2が指示する動作に対する、撮像装置200−2における反応音の制御態様を判定する。具体的には、判定部120は、制御装置100−2に複数の撮像装置200−2が接続されているかに応じて、制御装置100−2が指示する動作に対する、撮像装置200−1における反応音の制御態様を判定する。そして、判定部120は、判定された反応音の制御態様を設定情報として記憶部122に記憶させる。より具体的には、判定部120は、通信部102により撮像装置200−2に送信される通信形態に係る情報が、シングル接続またはマルチ接続を示す情報であるかに応じて、撮像装置200−2における反応音の出力有無および出力態様を判定する。例えば、判定部120は、撮像装置200−2との通信形態がマルチ接続である場合、撮像装置200−2において反応音の制御態様を消音と判定する。
【0079】
記憶部122は、判定部120により判定された反応音の設定情報を記憶する。
【0080】
動作制御部106は、判定部120により設定された反応音の設定情報に基づいて、動作指示情報の生成および生成された動作指示情報の送信指示を行う。動作制御部106の処理について、
図8を参照して具体的に説明する。
図8は、本実施形態に係る情報処理システムの動作の例を示す説明図である。
【0081】
まず、動作制御部106は、操作検出部104により撮像装置200−2への動作指示操作が検出されると、当該動作指示操作に対応する動作指示情報を生成する。例えば、
図8の左図に示したように、制御装置100−2に対してユーザにより撮像装置200−2A〜200−2Cへの記録開始指示操作が行われると、動作制御部106は、当該記録開始指示操作に対応する記録開始指示情報を生成する。
【0082】
また、動作制御部106は、記憶部122に記憶される反応音の設定情報を取得し、取得された設定情報に係る反応音の制御態様が所定の態様であるかの判定を行う。例えば、動作制御部106は、記憶部122に記憶される、反応音の設定情報を取得し、取得された反応音の設定情報が消音であるかの判定を行う。
【0083】
そして、動作制御部106は、設定情報に係る反応音の制御態様が所定の態様であると判定された場合、通信部102に、生成された動作指示情報をユーザによる動作指示操作により特定される1の撮像装置200−2に向けて送信させる。例えば、動作制御部106は、設定情報に係る反応音の制御態様が消音であると判定された場合、
図8の左図に示したように、通信部102に、生成された記録開始指示情報を撮像装置200−2Aに送信させる。なお、動作指示情報が送信される1の撮像装置200−2は、予め決められていてもよい。例えば、動作指示情報が送信される1の撮像装置200−2は、通信接続が最初に確立された撮像装置200−2、または制御装置100−2との通信の応答時間が他の撮像装置200−2よりも短い撮像装置200−2等であってもよい。また、設定情報に係る反応音の制御態様が所定の態様でないと判定された場合は、動作制御部106は、通信部102に、生成された動作指示情報を接続されている撮像装置200−2の各々に向けて送信させる。
【0084】
次に、通信部102により動作指示情報を送信した撮像装置200−2から動作結果通知情報が受信されると、動作制御部106は、反応音の設定情報を記憶部122から取得し、生成された動作指示情報に取得された設定情報を付加する。例えば、
図8の中図に示したように、撮像装置200−2Aから動作結果通知情報が受信されると、動作制御部106は、反応音を消音とする設定情報を記憶部122から取得し、生成された記録開始指示情報に取得された設定情報を付加する。なお、動作結果通知情報の示す動作結果が正常終了でなかった場合、動作制御部106は、制御装置100−2の別途備える表示部にその旨を表示してもよい。また、動作制御部106は、再度、通信部102に、同じ動作指示情報を同じ撮像装置200−2に向けて送信させてもよい。
【0085】
そして、動作制御部106は、通信部102に、設定情報の付加された動作指示情報を既に動作指示情報を送信した1の撮像装置200−2以外の撮像装置200−2に向けて送信させる。例えば、動作制御部106は、
図8の右図に示したように、通信部102に、設定情報が付加された記録開始指示情報を撮像装置200−2Bおよび200−2Cに向けて送信させる。
【0086】
このように、反応音を出力する撮像装置200−2は、ユーザにより選択される。このため、ユーザが反応音を確認したい撮像装置200−2から反応音が出力されることにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。また、反応音の制御態様に係る設定情報は、動作指示情報に付加される。このため、通信回数が低減され、通信量および通信処理に係る処理負荷を低減させることが可能となる。なお、反応音の設定情報は、動作指示情報と別個に送信されてもよい。
【0087】
ここで
図7を参照して情報処理システムの構成の説明に戻ると、撮像装置200−2は、通信部202、制御部208、音声出力部210、録音部212および撮像部214を備える。
【0088】
制御部208は、通信部202により制御装置100−2から受信された動作指示情報および当該動作指示情報に付加される、反応音の設定情報に基づいて反応音の制御および撮像装置200−2の動作制御を行う。具体的には、通信部202により動作指示情報が受信されると、制御部208は、受信された動作指示情報に反応音の設定情報が付加されているかに応じて音声出力部210の制御を行い、動作指示情報に基づいて録音部212および撮像部214の制御を行う。
【0089】
例えば、通信部202により記録開始指示情報が受信されると、制御部208は、受信された記録開始指示情報に反応音の設定情報が付加されていない場合は、音声出力部210に記録開始音の出力指示を行う。そして、制御部208は、音声出力部210により記録開始音が出力された後、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。また、制御部208は、受信された記録開始指示情報に反応音の設定情報が付加されている場合は、反応音の設定情報に従って、音声出力部210に記録開始音の出力制御指示を行い、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。なお、記録開始指示情報に付加された反応音の設定情報は、記憶部に記憶され、それ以降に指示される動作に対する反応音の制御に用いられてもよい。また、記憶部に記憶された当該設定情報は、制御装置100−2から記録終了指示情報が受信されると、記憶部から削除されてもよい。
【0090】
また、制御部208は、制御装置100−2に対する動作結果通知情報を生成する。具体的には、制御部208は、通信部202により受信された動作指示情報において指示された動作の実行後、当該動作の実行結果に係る動作結果通知情報を生成する。そして、制御部208は、通信部202に、生成された動作結果通知情報を制御装置100−2に向けて送信させる。
【0091】
[3−2.情報処理システムの処理]
次に、本実施形態における情報処理システムの処理について
図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態における情報処理システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。
【0092】
まず、撮像装置200−2A〜200−2Cの各々および制御装置100−2は、通信接続を確立する(ステップS502)。具体的には、第1の実施形態の
図4のステップS302の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0093】
次に、制御装置100−2は、反応音の制御態様を判定する(ステップS504)。具体的には、判定部120は、撮像装置200−2A〜200−2Cとの通信における通信形態の情報に基づいて、撮像装置200−2における反応音の制御態様を判定する。
【0094】
次に、制御装置100−2は、判定され
た制御態様を設定する(ステップS506)。具体的には、判定部120は、判定された制御態様を設定情報として、記憶部122に記憶させる。
【0095】
次に、制御装置100−2は、記録開始操作を検出する(ステップS508)。具体的には、第1の実施形態の
図4のステップS308の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0096】
次に、制御装置100−2は、設定された反応音の制御態様に基づいて、記録開始指示を生成する(ステップS510)。具体的には、動作制御部106は、操作検出部104により撮像装置200−2への記録開始指示操作が検出されると、記録開始指示情報を生成する。そして、動作制御部106は、記憶部122に記憶される設定情報に係る反応音の制御態様が所定の態様、例えば消音であると判定された場合、生成された記録開始指示情報の送信先を、検出された記録開始指示操作により特定される1の撮像装置200−2に特定する。
【0097】
次に、制御装置100−2は、生成された記録開始指示情報を撮像装置200−2Aに送信する(ステップS512)。具体的には、通信部102は、動作制御部106により生成された記録開始指示情報を、動作制御部106により特定された撮像装置200−2Aに送信する。
【0098】
次に、撮像装置200−2Aは、記録開始音を出力して記録を開始する(ステップS514)。具体的には、通信部202により記録開始指示情報が受信されると、制御部208は、受信された記録開始指示情報に反応音の設定情報が付加されていないと判定し、音声出力部210に記録開始音の出力指示を行う。そして、制御部208は、音声出力部210により記録開始音が出力された後、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。
【0099】
次に、撮像装置200−2Aは、記録開始通知情報を制御装置100−2に送信する(ステップS516)。具体的には、制御部208は、記録開始指示の実行後、記録開始の実行結果に係る記録開始通知情報を生成し、通信部202は、生成された記録開始通知情報を制御装置100−2に向けて送信する。
【0100】
次に、制御装置100−2は、設定された制御態様に基づいて、記録開始指示情報を生成する(ステップS518)。具体的には、動作制御部106は、通信部102により撮像装置200−2Aから記録開始通知情報が受信されると、生成された記録開始指示情報に、記憶部122に記憶される反応音の設定情報を付加する。
【0101】
次に、制御装置100−2は、生成された記録開始指示情報を撮像装置200−2Bおよび200−2Cに送信する(ステップS520)。具体的には、通信部102は、反応音の設定情報が付加された記録開始指示情報を撮像装置200−2Bおよび200−2Cに送信する。
【0102】
次に、撮像装置200−2Bおよび200−2Cの各々は、記録開始音を出力せず、記録を開始する(ステップS522)。具体的には、通信部202により記録開始指示情報が受信されると、制御部208は、受信された記録開始指示情報に反応音の設定情報が付加されているため、音声出力部210に記録開始音の出力指示を行う。そして、制御部208は、音声出力部210により記録開始音が出力された後、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。
【0103】
このように、本開示の第2の実施形態によれば、制御装置100−2は、制御装置100−2に複数の撮像装置200−2が接続されているかに応じて、反応音の制御態様の判定を行う。そして、撮像装置200−2は、制御装置100−2から指示された動作に対して、判定された制御態様に従って反応音の制御を行う。このため、制御装置100−2が撮像装置200−2における反応音の制御態様について一括して判定処理を行うことにより、撮像装置200−2における判定処理が不要となり、撮像装置200−2の計算資源の節約および処理負荷の低減が可能となる。
【0104】
さらに、制御装置100−2は、記録開始音の制御態様の判定を行い、撮像装置200−2に判定された制御態様の通知を行う。そして、複数の撮像装置200−2のうちの1の撮像装置200−2が指示された記録開始動作を行う前に当該1の撮像装置200−2により記録開始音が出力された後に、他の撮像装置200−2の各々は、制御態様の通知に応じた、記録開始音の制御を行って、指示された記録開始動作を行う。このため、記録開始音が記録されないように出力されることにより、ユーザは記録開始を聴覚的に把握することができ、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0105】
[3−3.変形例]
以上、本開示の第2の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
【0106】
本実施形態の変形例として、複数の撮像装置200−2のうちの1の撮像装置200−2の動作指示を契機に、他の撮像装置200−2の各々は動作を開始してもよい。具体的には、複数の撮像装置200−2のうちの1の撮像装置200−2がユーザ操作により反応音を出力した後に動作を開始し、動作を開始した当該1の撮像装置200−2は、動作指示情報を制御装置100−2に送信する。次に、制御装置100−2は、動作指示情報が受信されると、反応音の制御態様の判定を行い、判定された反応音の制御態様に係る設定情報を動作指示情報に付加し、当該動作指示情報を他の撮像装置200−2に送信する。そして、他の撮像装置200−2は、受信された動作指示情報に付加された反応音の設定情報に応じた、反応音の制御を行って、動作を開始する。さらに、
図10を参照して、本変形例における制御装置100−2および撮像装置200−2の動作について詳細に説明する。
図10は、本実施形態の変形例に係る情報処理システムの動作の他の例を示す説明図である。
【0107】
まず、制御部208は、撮像装置200−2の別途備える操作検出部により撮像装置200−2への動作指示操作が検出されると、音声出力部210に反応音の出力指示を行う。例えば、
図10の左図に示したように、ユーザにより撮像装置200−2Aに対して記録開始指示操作が行われると、撮像装置200−2の操作検出部により記録開始指示操作が検出され、制御部208は、音声出力部210に記録開始音の出力指示を行う。
【0108】
次に、制御部208は、音声出力部210により反応音が出力された後、録音部212および撮像部214に動作指示を行う。さらに、制御部208は、動作指示情報を生成し、通信部202に、生成された動作指示情報を制御装置100−2に向けて送信させる。例えば、
図10の中図に示したように、撮像装置200−2Aの音声出力部210により記録開始音が出力された後、制御部208は、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行い、撮像装置200−2Aの状態を「アイドル中」から「記録中」に遷移させる。さらに、制御部208は、他の撮像装置200−2Bおよび200−2Cに対する記録開始指示情報を生成し、通信部202に、生成された記録開始指示情報を制御装置100−2に向けて送信させる。
【0109】
そして、判定部120は、通信部102により動作指示情報が受信されると、反応音の制御態様の判定を行い、動作制御部106は、判定された反応音の制御態様に係る設定情報を、受信された動作指示情報に付加する。例えば、判定部120は、通信部102により記録開始指示情報が受信されると、反応音の制御態様の判定を行う。そして、動作制御部106は、判定部120による判定結果、例えば反応音を消音とする設定情報を、受信された記録開始指示情報に付加する。
【0110】
次に、動作制御部106は、通信部102に、反応音の制御態様に係る設定情報が付加された動作指示情報を、動作指示情報の送信元以外の撮像装置200−2の各々に送信させる。例えば、
図10の右図に示したように、動作制御部106は、通信部102に、反応音を消音とする設定情報が付加された記録開始指示情報を、記録開始指示情報を生成および送信した撮像装置200−2A以外の撮像装置200−2Bおよび200−2Cに向けて送信させる。
【0111】
続いて、本変形例における情報処理システムの処理について
図11を参照して説明する。
図11は、本変形例における情報処理システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。
【0112】
まず、撮像装置200−2A〜200−2Cの各々および制御装置100−2は、通信接続を確立する(ステップS602)。具体的には、第1の実施形態の
図4のステップS302の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0113】
次に、撮像装置200−2Aは、記録開始指示操作を検出する(ステップS604)。具体的には、撮像装置200−2Aの備える操作検出部は、ユーザによる記録開始指示操作を検出する。
【0114】
次に、撮像装置200−2Aは、記録開始音を出力して記録を開始する(ステップS606)。具体的には、操作検出部により記録開始指示操作が検出されると、制御部208は、音声出力部210に記録開始音の出力指示を行い、音声出力部210により記録開始音が出力された後、録音部212および撮像部214に記録開始指示を行う。
【0115】
次に、撮像装置200−2Aは、記録開始指示情報を生成する(ステップS608)。具体的には、制御部208は、録音部212および撮像部214の記録開始後、他の撮像装置200−2Bおよび200−2Cに対する記録開始指示情報を生成する。
【0116】
次に、撮像装置200−2Aは、生成された記録開始指示情報を制御装置100−2に送信する(ステップS610)。具体的には、通信部202は、生成された記録開始指示情報を制御装置100−2に送信させる。
【0117】
次に、制御装置100−2は、反応音の制御態様を判定する(ステップS612)。具体的には、判定部120は、通信部102により記録開始指示情報が受信されると、撮像装置200−2A〜200−2Cとの通信における通信形態の情報に基づいて、撮像装置200−2における反応音の制御態様を判定する。
【0118】
次に、制御装置100−2は、設定された制御態様に基づいて、記録開始指示情報を加工する(ステップS614)。具体的には、動作制御部106は、判定部120により判定された反応音の制御態様、例えば消音に係る設定情報を、受信された記録開始指示情報に付加する。
【0119】
次に、制御装置100−2は、加工された記録開始情報を撮像装置200−2Bおよび200−2Cに送信する(ステップS616)。具体的には、通信部102は、動作制御部106により反応音の制御態様に係る設定情報が付加された記録開始指示情報を撮像装置200−2Bおよび200−2Cに送信する。
【0120】
次に、撮像装置200−2Bおよび200−2Cの各々は、記録開始音を出力せず、記録を開始する(ステップS618)。具体的には、本実施形態の
図9のステップS522の処理と実質的に同一の処理であるため説明を省略する。
【0121】
このように、本実施形態の変形例によれば、複数の撮像装置200−2のうちの1の撮像装置200−2の動作指示を契機に、他の撮像装置200−2の各々は動作を開始し、当該1の撮像装置200−2のみが反応音の出力を行う。このため、ユーザが操作する撮像装置200−2において反応音が出力されて記録開始された後に、制御装置100−2を介して他の撮像装置200−2の動作が開始されることにより、第2の実施形態と比べて撮像装置200−2と制御装置100−2との間の通信回数が低減され、撮像装置200−2の各々の動作開始までの時間を短縮することが可能となる。
【0122】
<4.本開示の一実施形態に係る制御装置のハードウェア構成>
以上、本開示の実施形態を説明した。上述した制御装置100の処理は、ソフトウェアと、以下に説明する制御装置100のハードウェアとの協働により実現される。
【0123】
図12は、本開示に係る制御装置100のハードウェア構成を示した説明図である。
図12に示したように、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)132と、ROM(Read Only Memory)134と、RAM(Random Access Memory)136と、ブリッジ138と、バス140と、インターフェース142と、入力装置144と、出力装置146と、ストレージ装置148と、接続ポート150と、通信装置152とを備える。
【0124】
CPU132は、演算処理部および制御部として機能し、各種プログラムと協働して制御装置100内の操作検出部104、動作制御部106および判定部120の動作を実現する。また、CPU132は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM134は、CPU132が使用するプログラムまたは演算パラメータ等を記憶する。RAM136は、CPU132の実行にいて使用するプログラムまたは実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。ROM134およびRAM136により、制御装置100内の記憶部122の一部を実現する。CPU132、ROM134およびRAM136は、CPUバスなどから構成される内部バスにより相互に接続されている。
【0125】
入力装置144は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロホン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段、およびユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU132に出力する入力制御回路などから構成されている。制御装置100のユーザは、入力装置144を操作することにより、制御装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0126】
出力装置146は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプなどの装置への出力を行う。さらに、出力装置146は、スピーカおよびヘッドフォンなどの音声出力を行ってもよい。
【0127】
ストレージ装置148は、データ格納用の装置である。ストレージ装置148は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置148は、CPU132が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0128】
接続ポート150は、例えば、制御装置100の外部の情報処理装置または周辺機器と接続するためのバスである。また、接続ポート150は、USB(Universal Serial Bus)であってもよい。
【0129】
通信装置152は、例えば、制御装置100の通信部102の一例として、ネットワークに接続するための通信デバイスで構成された通信インターフェースである。また、通信装置152は、赤外線通信対応装置であっても、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0130】
<5.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態によれば、反応音の制御態様が自動的に判定されることにより、ユーザの反応音の設定操作が不要となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。また、撮像装置200−1により反応音の制御態様の判定が行われることにより、制御装置100−1に反応音の制御態様の判定処理を設けずに済み、制御装置100−1の計算資源の他の用途への活用および処理負荷の低減が可能となる。また、本開示の第2の実施形態によれば、制御装置100−2が撮像装置200−2における反応音の制御態様について一括して判定処理を行うことにより、撮像装置200−2における判定処理が不要となり、撮像装置200−2の計算資源の節約および処理負荷の低減が可能となる。
【0131】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0132】
例えば、上記実施形態では、反応音が記録開始音である例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、反応音は記録終了音であってもよい。なお、反応音が記録終了音である場合、第2の実施形態においては、記録終了音を出力する撮像装置200−2以外の撮像装置200−2が記録を終了した後、記録終了音を出力する撮像装置200−2は、記録を終了してから記録終了音を出力する。
【0133】
例えば、制御装置100−2は、反応音を消音とする設定情報の付加された記録終了指示情報を、記録終了音を出力させる1の撮像装置200−2以外の撮像装置200−2に送信する。そして、当該記録終了指示情報を受信した撮像装置200−2の各々は、記録終了指示情報に付加された設定情報に従って記録終了音を出力せず、記録を終了する。さらに、記録を終了した撮像装置200−2の各々は、記録終了通知情報を制御装置100−2に送信する。記録終了通知情報の各々を受信した制御装置100−2は、反応音の設定情報が付加されていない記録終了指示情報を、当該1の撮像装置200−2に送信する。そして、当該1の撮像装置200−2は、記録終了指示情報が受信されると、記録を終了してから記録終了音を出力させる。この場合、記録終了音が記録されずに、記録が終了されたことをユーザが聴覚的に把握することができ、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0134】
また、撮像装置200は、所定の周波数の記録開始音を出力し、記録開始後から所定の時間経過するまでの間、所定の周波数の音声をフィルタリングしてもよい。例えば、制御装置100は、記録開始指示情報を撮像装置200の各々に送信し、撮像装置200の各々は、記録開始指示情報が受信されると、集音により得られた音声について所定の周波数をフィルタリングする設定を行う。そして、撮像装置200の各々は、当該フィルタリング後に、記録開始音を出力して、録音および撮像を開始する。なお、所定の周波数のフィルタリングは、BPF(Band Pass Filter)等を用いて行われ得る。この場合、集音により得られた音声が記録される際に、反応音が記録されないように処理されるため、音声出力の制御を行うことなく、反応音が録音されることを防止することが可能となる。なお、所定の周波数のフィルタリングは、記録終了後に、記録されたデータに対して行われてもよい。
【0135】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0136】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)録音装置が、制御装置に通信を介して接続することと、前記制御装置から指示された動作に対する前記録音装置における反応音の制御態様を、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて判定することと、を含む情報処理方法。
(2)前記制御装置が、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて、前記反応音の制御態様の判定を行うことと、前記録音装置が、前記制御装置から指示された動作に対して、判定された前記制御態様に従って前記反応音の制御を行うことと、をさらに含む、前記(1)に記載の情報処理方法。
(3)前記制御装置から指示される動作は、録音開始動作を含み、前記反応音は、前記録音開始動作に対する録音開始音を含み、前記制御装置が、前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、前記録音開始音の制御態様の判定を行い、録音装置に判定された制御態様の通知を行うことと、前記複数の録音装置のうちの1の録音装置が指示された録音開始動作を行う前の前記録音開始音の出力後に、前記1の録音装置以外の録音装置の各々が、前記制御態様の通知に応じた、前記録音開始音の制御を行って、指示された録音開始動作を行うことと、をさらに含む、前記(2)に記載の情報処理方法。
(4)前記1の録音装置はユーザにより選択される、前記(3)に記載の情報処理方法。
(5)前記複数の録音装置のうちの1の録音装置が、ユーザ操作により録音を開始することと、前記1の録音装置が、録音開始の通知を前記制御装置に行うことと、前記制御装置が、前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、前記1の録音装置の録音開始の通知後に、前記録音開始音の制御態様の判定を行い、前記制御装置が前記1の録音装置以外の録音装置に判定された制御態様の通知を行うことと、前記1の録音装置が録音開始動作を行う前の前記録音開始音の出力後に、前記1の録音装置以外の録音装置の各々が、前記制御態様の通知に応じた、前記録音開始音の制御を行って、録音開始動作を行うことと、をさらに含む、前記(3)に記載の情報処理方法。
(6)前記反応音の制御態様の通知は、前記動作の指示に含まれる、前記(2)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理方法。
(7)前記反応音の制御態様は、消音を含む、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理方法。
(8)前記反応音の制御態様が消音である場合に、前記録音装置が前記動作に対する反応を視覚的に示すこと、をさらに含む、前記(7)に記載の情報処理方法。
(9)前記複数の録音装置の各々が、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて、前記反応音の制御態様の判定を行うことと、前記録音装置が、前記制御装置から指示された動作に対して、判定された前記制御態様に従って前記反応音の制御を行うことと、をさらに含む、前記(1)に記載の情報処理方法。
(10)前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、前記複数の録音装置の各々が、他の録音装置との距離に応じて変化する情報を取得することと、前記複数の録音装置の各々が、取得された前記情報に基づいて前記反応音の制御態様の判定を行い、判定された制御態様に従って前記反応音の制御を行うことと、をさらに含む、前記(9)に記載の情報処理方法。
(11)制御装置であって、録音装置に通信を介して接続する通信部と、前記制御装置から指示された動作に対する前記録音装置における反応音の制御態様を、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて判定する判定部と、を備える制御装置。
(12)前記録音装置に、前記判定部により判定された前記制御態様に従って前記反応音の制御を行わせる契機となる動作指示を、前記通信部を介して行う動作指示部をさらに備える、前記(11)に記載の制御装置。
(13)前記動作指示部により指示される動作は、録音開始動作を含み、前記反応音は、前記録音開始動作に対する録音開始音を含み、前記判定部は、前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、前記録音開始音の制御態様の判定を行い、前記通信部は、録音装置に判定された制御態様の通知を行い、前記複数の録音装置のうちの1の録音装置が前記動作指示部により指示された録音開始動作を行う前の前記録音開始音の出力後に、前記1の録音装置以外の録音装置の各々が、前記制御態様の通知に応じた、前記録音開始音の制御を行って、指示された録音開始動作を行うように動作させる、前記(12)に記載の制御装置。
(14)ユーザによる前記1の録音装置の選択操作を検出する操作検出部をさらに備える、前記(13)に記載の制御装置。
(15)前記判定部は、前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、前記通信部により、ユーザ操作により録音を開始した、前記複数の録音装置のうちの1の録音装置から録音開始の通知が受信されると、前記録音開始音の制御態様の判定を行い、前記通信部は、前記1の録音装置以外の録音装置に判定された制御態様の通知を行い、前記1の録音装置が録音開始動作を行う前の前記録音開始音の出力後に、前記1の録音装置以外の録音装置の各々が、前記制御態様の通知に応じた、前記録音開始音の制御を行って、録音開始動作を行うように動作させる、前記(13)に記載の制御装置。
(16)前記反応音の制御態様の通知は、前記動作指示に含まれる、前記(12)〜(15)のいずれか1項に記載の制御装置。
(17)前記反応音の制御態様は、消音を含む、前記(11)〜(16)のいずれか1項に記載の制御装置。
(18)録音装置であって、制御装置に通信を介して接続する通信部と、前記制御装置から指示された動作に対する前記録音装置における反応音の制御態様を、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて判定する判定部と、を備える録音装置。
(19)前記制御装置から指示された動作に対して、判定された前記制御態様に従って前記反応音の制御を行う制御部をさらに備える、前記(18)に記載の録音装置。
(20)前記制御装置に複数の録音装置が接続されている場合に、他の録音装置との距離に応じて変化する情報を取得する情報取得部をさらに備え、前記判定部は、前記情報取得部により取得された前記情報に基づいて前記反応音の制御態様の判定を行い、前記制御部は、判定された制御態様に従って前記反応音の制御を行う、前記(19)に記載の録音装置。
(21)前記制御部は、前記判定部により前記反応音の制御態様が消音であると判定された場合、前記動作に対する反応を視覚的に示すように前記録音装置を動作させる、前記(19)または(20)に記載の録音装置。
(22)制御装置に通信を介して接続する通信部と、前記制御装置から指示された動作に対する録音装置における反応音の制御態様を、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて判定する判定部と、を備える情報処理システム。
(23)制御装置に通信を介して接続する通信機能と、前記制御装置から指示された動作に対する録音装置における反応音の制御態様を、前記制御装置に複数の録音装置が接続されているかに応じて判定する判定機能と、をコンピュータに実現するためのプログラム。