(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、抽選対象となる各キャラクターに対応付けてユーザーがキャラクターを指定するときに役立つ情報となる有益データが設定された抽選情報を記憶する抽選情報記憶部と、
抽選対象となる複数のキャラクターの中から一部のキャラクターを決定する抽選部と、
前記一部のキャラクターそれぞれの有益データをキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定された前記キャラクターを前記ユーザーに付与する付与部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
このような情報処理装置によれば、比較可能に表示された各キャラクターの有益データを見ることで、Webサイトで各キャラクターを検索せずとも、どのキャラクターを指定すれば良いのかをユーザーが判断し易くなる。その結果、ユーザーがキャラクターを指定するときの手間を省くことが可能となる。
【0008】
また、かかる情報処理装置であって、
各ユーザーが抽選対象となる各キャラクターに人気投票した回数である抽選対象となる各キャラクターの人気投票数をカウントして抽選対象となる各キャラクターの得票順位を決定する投票部と、
を備え、
前記抽選情報記憶部は、抽選対象となる各キャラクターに対する人気投票数及び各キャラクターの得票順位の少なくとも一方を有益データとして記憶するものであり、
前記付与部は、抽選対象となる各キャラクターに対する人気投票数及び各キャラクターの得票順位の少なくとも一方をキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定された前記キャラクターを前記ユーザーに付与することとしても良い。
このような情報処理装置によれば、比較可能に表示された各キャラクターに対する人気投票数や各キャラクターの得票順位を見ることで、投票結果に基づく信頼性の高いデータをもとに、どのキャラクターを指定すれば良いのかをユーザーが判断し易くなる。
【0009】
また、かかる情報処理装置であって、
抽選対象となる各キャラクターがこれまでに各ユーザーによって指定された回数である指定回数をカウントする抽選対象管理部と、
を備え、
前記抽選情報記憶部は、抽選対象となる各キャラクターの指定回数を有益データとして記憶するものであり、
前記付与部は、抽選対象となる各キャラクターの指定回数をキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定された前記キャラクターを前記ユーザーに付与することとしても良い。
このような情報処理装置によれば、比較可能に表示された各キャラクターの指定回数を見ることで、これまでの実績に基づく信頼性の高いデータをもとに、どのキャラクターを指定すれば良いのかをユーザーが判断し易くなる。
【0010】
また、かかる情報処理装置であって、
前記抽選対象管理部は、所定条件を満たしたことで上級者とみなされた上級ユーザーのみによって指定された回数である上級ユーザーによる指定回数をカウントし、
前記抽選情報記憶部は、抽選対象となる各キャラクターの上級ユーザーによる指定回数を有益データとして記憶するものであり、
前記付与部は、抽選対象となる各キャラクターの上級ユーザーによる指定回数をキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定された前記キャラクターを前記ユーザーに付与することとしても良い。
このような情報処理装置によれば、比較可能に表示された各キャラクターの上級ユーザーによる指定回数を見ることで、上級ユーザーの知識や経験等に基づく信頼性の高いデータをもとに、どのキャラクターを指定すれば良いのかを一般的な初級ユーザーが簡単に判断できるようになる。
【0011】
また、かかる情報処理装置であって、
前記抽選部が複数のキャラクターの中から一部のキャラクターを決定した後に、他のユーザーがその決定された前記一部のキャラクターに人気投票した回数である前記一部のキャラクターの人気投票数をカウントして前記一部のキャラクターの得票順位を決定する投票部と、
を備え、
前記抽選情報記憶部は、前記一部のキャラクターに対する人気投票数及びキャラクターの得票順位の少なくとも一方を有益データとして記憶するものであり、
前記付与部は、前記一部のキャラクターに対する人気投票数及びキャラクターの得票順位の少なくとも一方をキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定された前記キャラクターを前記ユーザーに付与することとしても良い。
このような情報処理装置によれば、一部のキャラクターがユーザーの指定候補として絞られた後に、その一部のキャラクターそれぞれに対する人気投票が他のユーザーによって行われることになる。これにより、ユーザー間の交流を通じてゲームを活性化させることができる。
【0012】
また、かかる情報処理装置であって、
前記一部のキャラクターのうちのいずれかのキャラクターを前記ユーザーが指定した後に、前記ユーザーによって指定されたキャラクターに投票した他のユーザーに対して報酬を付与する報酬付与部を備えることとしても良い。
このような情報処理装置によれば、他のユーザーが早く積極的に投票するようになるので、ユーザーは投票結果に基づく信頼性の高いデータを入手し易くなる。
【0013】
また、かかる情報処理装置であって、
前記抽選情報に設定された有益データは、抽選対象となる各キャラクターに対する各ユーザーの投票数、前記投票数に基づく順位、抽選対象となる各キャラクターがこれまでに各ユーザーによって指定された回数、前記回数に基づく順位、抽選対象となる各キャラクターが持つスキルの種類、及び、抽選対象となる各キャラクターが持つパラメーターの大きさのうちの少なくとも1つであることとしても良い。
このような情報処理装置によれば、ユーザーは判断時に役立つ有益データを複合的に見ることも可能となる。
【0014】
また、かかる情報処理装置であって、
前記付与部は、前記一部のキャラクターそれぞれの有益データを比較表によって表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定されたキャラクターを前記ユーザーに付与することとしても良い。
このような情報処理装置によれば、ユーザーは判断時に役立つ有益データをキャラクター間で比較し易くなる。
【0015】
次に、コンピューターを、
抽選対象となる複数キャラクターのそれぞれに対応付けてユーザーがキャラクターを指定するときに役立つ情報となる有益データが設定された抽選情報を記憶する抽選情報記憶手段、
複数のキャラクターの中から一部のキャラクターを決定する抽選手段、
前記一部のキャラクターそれぞれの有益データをキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定されたキャラクターを前記ユーザーに付与する付与手段、
として機能させるためのプログラムである。
このようなプログラムによれば、ユーザーがキャラクターを指定するときの手間を省くことが可能となる。
【0016】
===実施形態===
以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置、プログラム、及び情報処理システムについて詳細に説明する。なお本発明は、指定候補の中からいずれかをユーザーに指定させるゲームを採用する情報処理装置、プログラム、及び情報処理システム等に広く適用できる。
【0017】
<<システム構成>>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、1台以上のクライアント端末10とサーバー装置20とがネットワークNを介して接続されている。
【0018】
クライアント端末10は、ユーザーが操作するスマートフォン、タブレット、PCなどの端末装置や、家庭用や業務用のゲーム専用機器などの端末装置である。サーバー装置20は、クライアント端末10でユーザーにより行われるゲームの管理や制御、ゲーム内での課金処理等を行う。ネットワークNは、インターネット等であって、移動無線基地局などを含む。
【0019】
なお、本発明は
図1に示すクライアント・サーバー型の情報処理システム1の他、ゲーム内での課金処理を行う仕組みを別途設けることで単体のゲーム装置においても適用可能である。
図1の情報処理システム1は一例であって用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば、
図1のサーバー装置20は複数のコンピューターに分散して構成してもよい。
【0020】
<<ハードウェア構成>>
<クライアント端末及びサーバー装置>
図2は、本実施形態に係るコンピューター50の一例を示すハードウェア構成図である。本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、例えば
図2に示すハードウェア構成のコンピューター50により実現される。なお、コンピューター50は情報処理装置の一例である。
【0021】
コンピューター50は、
図2に示すように、CPU51、RAM52、ROM53、通信インタフェース54、入力装置55、表示装置56、外部インタフェース57、及びHDD58などを備えており、それぞれがバスラインBで相互に接続されている。なお、入力装置55及び表示装置56は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0022】
CPU51は、ROM53やHDD58などの記憶装置からプログラムやデータをRAM52上に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づく各種処理を実行することによって、コンピューター全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0023】
RAM52は、プログラムやデータを一時保持するための揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例であり、CPU51が各種処理を実行する際のワークエリアとしても利用される。
【0024】
ROM53は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM53には、コンピューター50の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
【0025】
通信インタフェース54は、コンピューター50をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、コンピューター50は通信インタフェース54を介してデータ通信を行うことができる。
【0026】
入力装置55は、ユーザー又は管理者が各種信号を入力するのに用いる装置である。本実施形態における入力装置55は、例えば、タッチパネル、操作キーやボタン、キーボードやマウスなどの操作装置である。
【0027】
表示装置56は、ユーザー又は管理者に対して各種情報を画面表示するための装置である。本実施形態における表示装置56は、例えば、液晶や有機ELなどのディスプレイである。
【0028】
外部インタフェース57は、外部装置とデータ通信可能に接続するためのインタフェースである。これにより、コンピューター50は外部インタフェース57を介して記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部装置は、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどの記録媒体である。
【0029】
HDD58は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピューター全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。
【0030】
なお、HDD58に替えて、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用してもよい。
【0031】
本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、上述したハードウェア構成のコンピューター50においてプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
【0032】
<<ソフトウェア構成>>
<サーバー装置>
図3は、本実施形態に係るサーバー装置20の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るサーバー装置20は、例えば
図3に示す機能ブロックにより実現される。
【0033】
本実施形態に係るサーバー装置20は、プログラムを実行することにより、サーバー制御部200、サーバー記憶部220、及びサーバー通信部240を実現する。
【0034】
サーバー制御部200は、各種ゲームに関する処理を実行する機能を有する。このサーバー制御部200は、ゲーム進行部201、抽選部202、付与部203、抽選対象管理部204、投票部205、報酬付与部206、及び表示制御部207を含む。
【0035】
ゲーム進行部201は、クライアント端末10がユーザーから受け付けたゲーム操作に基づき、後述する対戦ゲームや抽選ゲーム等の各種ゲームの進行を制御する。本実施形態におけるゲーム進行部201は、対戦ゲーム進行部及び抽選ゲーム進行部としても機能する。
【0036】
抽選部202は、抽選対象となる複数のキャラクターの中からいずれかのキャラクターを選出する。本実施形態における抽選部202は、抽選対象となる複数のキャラクターの中から一部のキャラクターを決定する。
【0037】
付与部203は、指定候補となる複数のキャラクターの中からユーザーによって指定されたキャラクターを付与する。本実施形態における付与部203は、抽選部202が決定した一部のキャラクターの中からユーザーによって指定されたキャラクターをそのユーザーに付与する。
【0038】
抽選対象管理部204は、抽選対象となる各キャラクターの各種データを管理する。本実施形態における抽選対象管理部204は、抽選対象となる各キャラクターがこれまでに各ユーザーによって指定された回数である指定回数をカウントする計数部としても機能する。
【0039】
投票部205は、投票結果に基づいて抽選対象となる各キャラクターの得票順位を決定する。本実施形態における投票部205は、各ユーザーが抽選対象となる各キャラクターに人気投票した回数である抽選対象となる各キャラクターの人気投票数をカウントして抽選対象となる各キャラクターの得票順位を決定する。
【0040】
報酬付与部206は、報酬獲得条件を満たしたユーザーに対して報酬を付与する。本実施形態における報酬付与部206は、抽選部202が決定した一部のキャラクターのうちのいずれかのキャラクターをユーザーが指定した後に、そのユーザーによって指定されたキャラクターに投票した他のユーザーに対して報酬を付与する。
【0041】
表示制御部207は、例えば、ゲーム進行部201が制御する対戦ゲームや抽選ゲームの進行等に従い各種画面のデータを生成することによって、クライアント端末10の画面表示を制御する。
【0042】
サーバー記憶部220は、各種ゲームに関する情報を記憶する機能を有する。このサーバー記憶部220は、キャラクター情報記憶部221、ユーザー情報記憶部222、クエスト情報記憶部223、及び抽選情報記憶部224を含む。
【0043】
キャラクター情報記憶部221は、コンテンツ情報記憶部の一例であって、コンテンツの一例としてのキャラクターに関するキャラクター情報(コンテンツ情報)を記憶している。キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0044】
図4は、キャラクター情報の一例を示す構成図である。
図4に示すキャラクター情報は、項目としてキャラクターID、名称、抽選確率、属性、レア度、能力パラメーター、スキル等を有する。キャラクターIDは、各種キャラクターを一意に識別するための情報である。名称は、キャラクター名を示す情報である。抽選確率は、そのキャラクターが持つ固有の抽選確率を示す情報である。ここでは、レア度の高いキャラクターであるほど低い抽選確率が設定されている。レア度は、キャラクターのレアリティ(希少価値)を示す情報である。ここでは、複数階級のレア度のうちのいずれかの階級が初期設定されている。本実施形態では、レア度「1」〜「5」までの5段階の設定が可能である。能力パラメーターは、キャラクターが持つ能力を示す情報である。ここでは、攻撃、防御、HP等の能力値が初期設定されている。スキルは、キャラクターが持つ特殊能力(必殺技等)を示す情報である。
【0045】
ユーザー情報記憶部222は、ユーザーに関するユーザー情報を記憶している。ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0046】
図5は、ユーザー情報の一例を示す構成図である。
図5に示すユーザー情報は、項目としてユーザーID、ランク、所持キャラクター、提示キャラクター、パーティ、バトルポイント、回復アイテム等を有する。ユーザーIDは、ユーザーを一意に識別するための情報である。ランクは、現時点におけるユーザーのゲームレベルを示す情報である。所持キャラクターは、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報に設定された複数キャラクターのうち、現時点においてユーザーが所持する1又は複数の各種キャラクターを示す情報である。ここでは、図中にて括弧書きで示すように、現時点における所持キャラクターの能力値(レベル、攻撃力、防御力等)も併せて設定されている。提示キャラクターは、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報に設定された複数キャラクターのうち、事前の抽選によってユーザーに付与されず提示された一部のキャラクターを示す情報である。ここでは、図中にて括弧書きで示すように、その提示キャラクターの能力値(レベル、攻撃力、防御力等)も併せて設定されている。パーティは、ユーザーのパーティを構成する各キャラクターを示す情報である。バトルポイントは、現時点においてユーザーが所持するバトルポイントの数量を示す情報である。回復アイテムは、ユーザーが所持する回復アイテムの個数を示す情報である。ユーザーは回復アイテムを使用することによって消費後のバトルポイントを回復させることができる。
【0047】
クエスト情報記憶部223は、対戦ゲームにて挑戦可能なクエストに関するクエスト情報を記憶している。クエスト情報記憶部223が記憶するクエスト情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0048】
図6は、クエスト情報の一例を示す構成図である。
図6に示すクエスト情報は、項目としてクエストID、名称、必要ポイント、敵キャラクター、獲得可能キャラクター等を有する。クエストIDは、クエストを一意に識別するための情報である。名称は、クエスト名を示す情報である。必要ポイントは、そのクエストをプレイするために必要となるバトルポイントの数量を示す情報である。敵キャラクターは、そのクエストにて出現する対戦相手となるキャラクターを示す情報である。獲得可能キャラクターは、ユーザーがそのクエストをクリアしたときに所定確率に基づいて獲得できる1又は複数のキャラクターを示す情報である。
【0049】
抽選情報記憶部224は、抽選対象となる各キャラクターに関する抽選情報を記憶している。抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報は、以下に示す各種データによって構成されている。本実施形態における抽選情報には、ユーザーがキャラクターを指定するときに役立つ情報となる有益データが設定されている。
【0050】
図7は、抽選情報の一例を示す構成図である。
図7に示す抽選情報は、項目として属性、抽選対象、投票数、得票順位、指定回数等を有する。属性は、抽選対象となるキャラクターの持つ属性を示す情報である。ここでは、各々の属性に対応付けて抽選対象となる各キャラクターが設定されている。抽選対象は、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報に設定された複数キャラクターのうち、抽選対象となるキャラクターのキャラクターIDを示す情報である。ここでは、図中にて括弧書きで示すように、その抽選対象となるキャラクターの能力値(レベル、攻撃力、防御力等)も併せて設定されている。投票数は、有益データの一例であって、その抽選対象となるキャラクターに対するユーザーの投票数を示す情報である。得票順位は、有益データの一例であって、その抽選対象となるキャラクターに対するユーザーの投票数に基づき決定されたキャラクターの得票順位を示す情報である。指定回数は、有益データの一例であって、その抽選対象となるキャラクターが抽選部202によって一部のキャラクターとして決定されたときに、各ユーザーが指定した合計回数を示す情報である。
【0051】
サーバー通信部240は、ネットワークNを介してクライアント端末10との通信を行う機能を有する。
【0052】
<クライアント端末>
図8は、本実施形態に係るクライアント端末10の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るクライアント端末10は、例えば
図8に示す機能ブロックにより実現される。
【0053】
本実施形態に係るクライアント端末10は、プログラムを実行することにより、クライアント制御部100、クライアント記憶部120、クライアント通信部140、操作受付部150、画面表示部160を実現する。クライアント制御部100は、要求送信部101、応答受信部102を含む。
【0054】
操作受付部150は、クライアント端末10を操作するユーザーからの操作を受け付ける。また、クライアント制御部100は、クライアント端末10におけるゲームに関する処理を行う。要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作の内容に基づき、サーバー装置20に対して要求を送信する。応答受信部102は、要求送信部101がサーバー装置20に対して送信した要求に対する処理結果などの応答を受信する。
【0055】
また、クライアント記憶部120は、クライアント端末10において必要となる各種情報を記憶する。クライアント通信部140は、サーバー装置20との通信を行う。画面表示部160は、サーバー装置20からの制御に従い、クライアント端末10の画面表示を行う。
【0056】
なお、クライアント端末10のクライアント制御部100は、HTML(Hyper Text Markup Language)等で記載されたページデータやページデータ内に含まれるスクリプトなどをサーバー装置20から受信して、ゲームに関する処理を行うブラウザ型がある。また、クライアント端末10のクライアント制御部100は、インストールされたアプリケーションに基づいて、ゲームに関する処理を行うアプリケーション型がある。
【0057】
また、
図1に示す情報処理システム1は複数のクライアント端末10と1つのサーバー装置20とにより構成される例を説明したが、このシステム構成に限定されるものではない。また、
図3に示すサーバー装置20の機能ブロック及び
図8に示すクライアント端末10の機能ブロックの構成も一例である。例えば、クライアント端末10の機能の一部はサーバー装置20により実現してもよい。また、サーバー装置20の機能の一部はクライアント端末10により実現してもよい。
【0058】
また、クライアント端末10及びサーバー装置20以外の他の装置が、クライアント端末10及びサーバー装置20の機能の一部を担うように構成してもよい。なお、大局的に見れば、
図3に示したクライアント端末10の各機能と
図8ゲームサーバ装置3の各機能との集合体は1つの情報処理装置として把握することも可能である。1つ又は複数のハードウェアに対して本発明を実現するために必要な複数の機能をどのように配分するかは、各ハードウェアの処理能力やシステムに求められる仕様などに鑑みて適宜決定することができる。
【0059】
<<システム概要>>
ここでは、本実施形態におけるシステムの概要について説明する。本実施形態におけるシステムにて提供されるゲームには、対戦ゲーム及び抽選ゲームが含まれている。
【0060】
本実施形態における対戦ゲームは、複数キャラクターから構成されるパーティに対して敵キャラクターを出現させ、出現した敵キャラクターとパーティを構成する各キャラクターとを対戦させるゲームである。
【0061】
この対戦ゲームには、敵キャラクターを倒すことを目的とするクエストが複数設定されている。ユーザーは、自らが所持するキャラクター等を用いてパーティを結成し、いずれかのクエストを選択して敵キャラクターとの対戦に挑むことができる。
【0062】
この対戦の際には、ユーザーの所持するバトルポイントから、その選択されたクエストをプレイするために必要となるバトルポイントが消費される。ところが、ユーザーのバトルポイントが不足する場合には、そのクエストで対戦プレイを行なうことができない。その場合、ユーザーは自分の所持するバトルポイントを時間経過や回復アイテムの使用によって回復させる必要がある。
【0063】
本実施形態における抽選ゲームは、抽選対象である複数のキャラクターの中からいずれかのキャラクターをユーザーに付与するゲームである。この抽選ゲームでは、ユーザーが抽選操作を行なうと、抽選対象である複数のキャラクターの中から一部のキャラクター(例えば、5体のキャラクター)が抽選され、その一部のキャラクターが画面上に提示される。ユーザーは、その画面上に提示された一部のキャラクターの中からいずれかのキャラクターを指定することで、その指定されたキャラクターを獲得することができる。
【0064】
この一部のキャラクターが画面上に提示された際には、ユーザーがキャラクターを指定するときに役立つ情報となる有益データ(例えば、得票順位など)が、キャラクター間で比較可能に表示されている。そのため、ユーザーは比較可能に表示された各キャラクターの有益データを見ることで、Webサイトを検索して各キャラクターの評価等を調べなくても、どのキャラクターを指定すれば良いのかを判断し易くなる。その結果、ユーザーがキャラクターを指定するときの手間を省くことが可能となる。
【0065】
<<システム動作>>
[具体例1]
具体例1では、抽選対象となる各キャラクターに対する人気投票を各ユーザーから受け付け、抽選により決定された一部のキャラクターが画面上に提示された際に、有益データとして各キャラクターの得票順位がキャラクター間で比較可能に表示される場合について説明する。
【0066】
<人気投票>
図9は、本実施形態における情報処理システム1の人気投票に関する動作例を説明するフローチャートである。
【0067】
ユーザーは、クライアント端末10の画面表示部160に投票画面が表示されているときに、抽選対象となる複数のキャラクターの中から投票対象となるキャラクターを指定した上で、その指定されたキャラクターに対する投票を行なうためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。このようにして投票画面にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。
【0068】
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、その指定されたキャラクターへの投票を要求する投票要求をサーバー装置20に対して送信する(ステップS11)。
【0069】
次に、サーバー装置20の投票部205は、クライアント端末10からの投票要求を受け付けると、ユーザーからの投票を受け付けることのできる受付期間が終了したか否かを判定する(ステップS12)。
【0070】
本実施形態における受付期間は、ユーザーが抽選ゲームをプレイすることのできるプレイ期間と同じ期間に設定されている。そのため、ユーザーは抽選ゲームのプレイ期間が終了するまで投票することができる。なおこれに限らず、抽選ゲームのプレイ期間の開始前に、受付期間を設定することも可能である。この場合は、抽選ゲームのプレイ期間の開始時には、投票結果が確定していることになる。
【0071】
そして、サーバー装置20の投票部205は、受付期間が終了していると判定した場合に(ステップS12:YES)、この処理を終了する。これに対して、未だ受付期間が終了していないと判定した場合には(ステップS12:NO)、次に続くステップS13の処理を行なう。
【0072】
次に、サーバー装置20の投票部205は、未だ受付期間が終了していないと判定した場合には、抽選対象となるキャラクターに対するユーザーの投票数をカウントする(ステップS13)。
【0073】
すなわち、サーバー装置20の投票部205は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報について更新を行なって、抽選対象となる複数のキャラクターの中からユーザーが指定したキャラクターに対する投票数をカウントアップして設定する。
【0074】
次に、サーバー装置20の投票部205は、抽選対象となるキャラクターに対するユーザーの投票数に基づいて、抽選対象となるキャラクターの得票順位を決定する(ステップS14)。
【0075】
すなわち、サーバー装置20の投票部205は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報を参照して、抽選対象となる各キャラクターに対する投票数に基づきその指定されたキャラクターの新たな得票順位を決定する。そして、サーバー装置20の投票部205は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報について更新を行なって、その指定されたキャラクターの新たな得票順位を設定する。
【0076】
このようにして、各ユーザーによって投票が行われる度に、抽選対象となる各キャラクターに対する投票数や、抽選対象となる各キャラクターの得票順位が新たに決定される(更新される)。
【0077】
<抽選ゲーム>
図10は、本実施形態における情報処理システム1の抽選ゲームに関する動作例を説明するフローチャートである。
【0078】
ユーザーは、クライアント端末10の画面表示部160にメニュー画面が表示されているときに、抽選ゲームを選択するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。このようにしてメニュー画面にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に対し抽選プレイを要求する抽選要求をサーバー装置20に対して送信する(ステップS21)。
【0079】
次に、サーバー装置20のゲーム進行部201は、クライアント端末10からの抽選要求を受け付けると、抽選部202に対して抽選処理の実行を要求する。サーバー装置20の抽選部202は、そのユーザーに抽選ゲームをプレイさせるための抽選ゲーム画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部207に対して画面表示制御の実行を要求する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選部202から画面表示制御の実行を要求されると、抽選ゲーム画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう(ステップS22)。
【0080】
図11は、抽選ゲーム画面の一例を示すイメージ図である。この抽選ゲーム画面500には、複数種類の属性が一覧表示された属性表示領域501と、各々の属性に対応付けて表示されたラジオボタン502と、抽選ボタン503が表示されている。ここでは、「属性A」、「属性B」、「属性C」、「属性D」、「属性E」の5種類が一列に並べて表示されており、ユーザーがラジオボタン502を押したことによって「属性D」が指定された状態が示されている。
【0081】
このように、クライアント端末10の画面表示部160に抽選ゲーム画面500が表示されているときに、ユーザーがいずれかの属性をラジオボタン502で指定した上で抽選ボタン503を選択することによって抽選を開始するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行うことができる。
【0082】
図10に戻り、このようにして抽選ゲーム画面500にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。そしてクライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、そのユーザーによって指定された属性の抽選を開始するための抽選開始要求をサーバー装置20に対して送信する(ステップS23)。
【0083】
次に、サーバー装置20の抽選部202は、クライアント端末10から抽選開始要求を受け付けると、そのユーザーが指定した属性に関連付けられた抽選対象となる複数のキャラクターの中から、抽選によって一部のキャラクターを決定する(ステップS24)。
【0084】
具体的には、サーバー装置20の抽選部202は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報を参照して、ユーザーによって指定された属性を持つ複数の抽選対象となるキャラクターを特定する。そして、サーバー装置20の抽選部202は、すべて同じ抽選確率を用いて、その特定された抽選対象となる複数のキャラクターの中から5体のキャラクターを抽選する。その後、サーバー装置20の抽選部202は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報の更新を行なって、その抽選された5体のキャラクターそれぞれをそのユーザーの提示キャラクターとして設定する。
【0085】
次に、サーバー装置20の抽選部202は、このようにして一部のキャラクターが決定されると、そのユーザーに抽選結果を提示するための抽選結果画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部207に画面表示制御の実行を要求する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選部202から画面表示制御の実行を要求されると、抽選結果画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう(ステップS25)。
【0086】
具体的には、サーバー装置20の表示制御部207は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報を参照して、そのユーザーの提示キャラクター(つまり、抽選によって決定された5体の各キャラクター)を特定する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報から、その特定された5体のキャラクターそれぞれの得票順位を有益データとして取得する。また、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報から、抽選によって決定された5体のキャラクターそれぞれの能力パラメーターやスキルを有益データとして取得する。そして、サーバー装置20の表示制御部207は、その5体のキャラクター間でその有益データが比較可能となる抽選結果画面をクライアント端末10に表示させる制御を行なう。
【0087】
図12は、抽選結果画面の一例を示すイメージ図である。この抽選結果画面600には、キャラクター表示領域601と、ラジオボタン602と、有益データ表示領域603と、決定ボタン604が表示されている。キャラクター表示領域601には、抽選によって決定された5体のキャラクターが一覧表示されており、その5体のキャラクターそれぞれに対応付けてラジオボタン602が表示されている。ここでは、「キャラクターA」、「キャラクターB」、「キャラクターC」、「キャラクターD」、「キャラクターE」の5種類が一列に並べて提示されており、ユーザーがラジオボタン602を押したことによって「キャラクターD」が指定された状態が示されている。有益データ表示領域603には、5体のキャラクターそれぞれの有益データがキャラクター間で比較可能に表示されている。ここでは、各キャラクターの得票順位、最大HP、最大攻撃力、スキルなどの有益データが比較表によって表示されている。
【0088】
このように、クライアント端末10の画面表示部160に抽選結果画面600が表示されているときに、ユーザーがいずれかのキャラクターをラジオボタン602で指定した上で決定ボタン604を選択することによってそのキャラクターを獲得するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行うことができる。
【0089】
図10に戻り、このようにして抽選結果画面600にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。そしてクライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、そのユーザーによって指定された提示キャラクターを獲得するための獲得要求をサーバー装置20に対して送信する(ステップS26)。
【0090】
次に、サーバー装置20の付与部203は、クライアント端末10から獲得要求を受け付けると、5体の提示キャラクターそれぞれの有益データをキャラクター間で比較可能に表示した抽選結果画面600において、そのユーザーが指定した提示キャラクターをそのユーザーに対して付与する(ステップS27)。
【0091】
すなわち、サーバー装置20の付与部203は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報について更新を行なって、そのユーザーが指定した提示キャラクターをそのユーザーの新たな所持キャラクターとして設定する。
【0092】
このように、ユーザーは抽選結果画面600において比較可能に表示された各キャラクターの有益データを見ることで、5体のキャラクターそれぞれの評価等をWebサイトで検索しなくても、どのキャラクターを指定すれば良いのかを判断し易くなる。その結果、ユーザーがキャラクターを指定するときの手間を省くことが可能となる。
【0093】
[具体例2]
具体例2では、抽選により一部のキャラクターが決定された後に、その一部のキャラクターに対する人気投票を各ユーザーから受け付け、その一部のキャラクターが画面上に提示された際には、有益データとして各キャラクターの得票順位がキャラクター間で比較可能に表示される場合について説明する。
【0094】
<抽選ゲーム>
図13は、本実施形態における情報処理システム1の抽選ゲームに関する他の動作例を説明するフローチャートである。なお、
図13に示すフローチャートにおけるステップS31〜ステップS34の処理については、具体例1と共通しており、
図10に示すフローチャートにおけるステップS21〜ステップS24の処理と同様である。よって、以下では、ステップS35以降の処理について具体的に説明する。
【0095】
サーバー装置20の抽選部202は、ステップS34の処理によって一部のキャラクターが決定された後に、そのユーザーに抽選結果を提示するための抽選結果画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部207に画面表示制御の実行を要求する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選部202から画面表示制御の実行を要求されると、抽選結果画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう(ステップS35)。
【0096】
図14は、抽選結果画面の他の例を示すイメージ図である。この抽選結果画面650には、キャラクター表示領域651が表示されている。キャラクター表示領域651には、抽選によって決定された5体のキャラクターが一覧表示されており、その5体のキャラクターそれぞれに対して他のユーザーによる投票が開始される旨が表示されている。ここでは、投票中であることから、5体のキャラクターのいずれもユーザーが指定できないように制限されている。
【0097】
図13に戻り、サーバー装置20の投票部205は、抽選部202によって5体のキャラクターが決定されたことにより、その決定された5体のキャラクターそれぞれに対して他のユーザーからの人気投票を受け付ける投票処理を実行する(ステップS36)。
【0098】
なお、この具体例2における投票処理は、上述した
図9に示すフローチャートと同様に実行される。ただし、サーバー装置20の投票部205は、上述した具体例1とは異なり、5体のキャラクターが決定されると、ゲーム画面上やメール等により投票開始の通知を他のユーザーに対して行なう。また、具体例2における受付期間は5分間に設定されているため、他のユーザーはその受付期間内に投票を行なうことになる。
【0099】
その後、サーバー装置20の抽選部202は、受付期間(5分間)が経過したことによって投票部205による投票処理が終了すると、投票終了後の抽選結果画面に遷移するように表示制御部207に対して画面表示制御の実行を要求する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選部202から画面表示制御の実行を要求されると、投票終了後の抽選結果画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう(ステップS37)。
【0100】
図15は、投票終了後の抽選結果画面の一例を示すイメージ図である。この投票終了後の抽選結果画面700には、キャラクター表示領域701と、ラジオボタン702と、有益データ表示領域703と、決定ボタン704が表示されている。キャラクター表示領域701には、抽選によって決定された5体のキャラクターが一覧表示されており、その5体のキャラクターそれぞれに対応付けてラジオボタン602が表示されている。ここでは、「キャラクターA」、「キャラクターB」、「キャラクターC」、「キャラクターD」、「キャラクターE」の5種類が一列に並べて提示されており、ユーザーがラジオボタン602を押したことによって「キャラクターD」が指定された状態が示されている。有益データ表示領域703には、5体のキャラクターそれぞれの有益データがキャラクター間で比較可能に表示されている。ここでは、各キャラクターに対する他のユーザーの投票数が比較表によって表示されている。
【0101】
このように、クライアント端末10の画面表示部160に抽選結果画面700が表示されているときに、ユーザーがいずれかのキャラクターをラジオボタン702で指定した上で決定ボタン704を選択することによってそのキャラクターを獲得するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行うことができる。
【0102】
図13に戻り、このようにして抽選結果画面700にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。そしてクライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、そのユーザーによって指定された提示キャラクターを獲得するための獲得要求をサーバー装置20に対して送信する(ステップS38)。
【0103】
次に、サーバー装置20の付与部203は、クライアント端末10から獲得要求を受け付けると、5体の提示キャラクターそれぞれの有益データをキャラクター間で比較可能に表示した抽選結果画面700において、そのユーザーが指定した提示キャラクターをそのユーザーに対して付与する(ステップS39)。
【0104】
すなわち、サーバー装置20の付与部203は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報について更新を行なって、そのユーザーが指定した提示キャラクターをそのユーザーの新たな所持キャラクターとして設定する。
【0105】
次に、サーバー装置20の報酬付与部206は、抽選によって決定された5体のキャラクターのうちのいずれかのキャラクターをユーザーが指定した後に、そのユーザーによって指定されたキャラクターに投票した他のユーザーに対して報酬を付与する(ステップS40)。
【0106】
本実施形態における報酬付与部206は、そのユーザーによって指定されたキャラクターに投票した他のユーザーに対して回復アイテム等を報酬として付与する。これにより、5分間といった短い期間であっても、他のユーザーが早く積極的に投票するようになるので、ユーザーは投票結果に基づく信頼性の高い有益データを入手し易くなる。
【0107】
このように、抽選部202によって5体のキャラクターがユーザーの指定候補として絞られた後に、その5体のキャラクターそれぞれに対する人気投票が他のユーザーによって行われることになるので、ユーザー間の交流を通じて抽選ゲームを活性化させることが可能となる。また、ユーザーは抽選結果画面700において比較可能に表示された各キャラクターの有益データを見ることで、5体のキャラクターそれぞれの評価等をWebサイトで検索しなくても、どのキャラクターを指定すれば良いのかを判断し易くなる。その結果、ユーザーがキャラクターを指定するときの手間を省くことが可能となる。
【0108】
[具体例3]
具体例3では、抽選により決定された一部のキャラクターが画面上に提示された際に、有益データとして各キャラクターの指定回数がキャラクター間で比較可能に表示される場合について説明する。
【0109】
<抽選ゲーム>
図16は、本実施形態における情報処理システム1の抽選ゲームに関する他の動作例を説明するフローチャートである。なお、
図16に示すフローチャートにおけるステップS51〜ステップS57の処理については、具体例1と共通しており、
図10に示すフローチャートにおけるステップS21〜ステップS24の処理と同様である。よって、以下では、ステップS55以降の処理について具体的に説明する。
【0110】
サーバー装置20の抽選部202は、ステップS54の処理によって一部のキャラクターが決定されると、そのユーザーに抽選結果を提示するための抽選結果画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部207に画面表示制御の実行を要求する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選部202から画面表示制御の実行を要求されると、抽選結果画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう(ステップS55)。
【0111】
具体的には、サーバー装置20の表示制御部207は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報を参照して、そのユーザーの提示キャラクター(つまり、抽選によって決定された5体の各キャラクター)を特定する。サーバー装置20の表示制御部207は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報から、その特定された5体のキャラクターそれぞれの指定回数を有益データとして取得する。また、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報から、抽選によって決定された5体のキャラクターそれぞれの能力パラメーターやスキルを有益データとして取得する。そして、サーバー装置20の表示制御部207は、その5体のキャラクター間でその有益データが比較可能な抽選結果画面をクライアント端末10に表示させる制御を行なう。
【0112】
図17は、抽選結果画面の他の例を示すイメージ図である。この抽選結果画面750には、キャラクター表示領域751と、ラジオボタン752と、有益データ表示領域753と、決定ボタン754が表示されている。キャラクター表示領域751には、抽選によって決定された5体のキャラクターが一覧表示されており、その5体のキャラクターそれぞれに対応付けてラジオボタン752が表示されている。ここでは、「キャラクターA」、「キャラクターB」、「キャラクターC」、「キャラクターD」、「キャラクターE」の5種類が一列に並べて提示されており、ユーザーがラジオボタン752を押したことによって「キャラクターD」が指定された状態が示されている。有益データ表示領域753には、5体のキャラクターそれぞれの有益データがキャラクター間で比較可能に表示されている。ここでは、各キャラクターの指定回数、最大HP、最大攻撃力、スキルなどの有益データが比較表によって表示されている。
【0113】
このように、クライアント端末10の画面表示部160に抽選結果画面750が表示されているときに、ユーザーがいずれかのキャラクターをラジオボタン752で指定した上で決定ボタン754を選択することによってそのキャラクターを獲得するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行うことができる。
【0114】
図16に戻り、このようにして抽選結果画面750にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。そしてクライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、そのユーザーによって指定された提示キャラクターを獲得するための獲得要求をサーバー装置20に対して送信する(ステップS56)。
【0115】
次に、サーバー装置20の付与部203は、クライアント端末10から獲得要求を受け付けると、5体の提示キャラクターそれぞれの有益データをキャラクター間で比較可能に表示した抽選結果画面750において、そのユーザーが指定した提示キャラクターをそのユーザーに対して付与する(ステップS57)。
【0116】
すなわち、サーバー装置20の付与部203は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報について更新を行なって、そのユーザーが指定した提示キャラクターをそのユーザーの新たな所持キャラクターとして設定する。
【0117】
次に、サーバー装置20の抽選対象管理部204は、抽選結果画面750にてユーザーがいずれかのキャラクターを指定したことによって、そのキャラクターに対する指定回数をカウントする(ステップS58)。
【0118】
すなわち、サーバー装置20の抽選対象管理部204は、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報について更新を行なって、抽選対象となる複数のキャラクターの中からユーザーが指定したキャラクターに対する指定回数をカウントアップして設定する。
【0119】
このように、ユーザーは抽選結果画面750において比較可能に表示された各キャラクターの有益データを見ることで、5体のキャラクターそれぞれの評価等をWebサイトで検索しなくても、どのキャラクターを指定すれば良いのかを判断し易くなる。その結果、ユーザーがキャラクターを指定するときの手間を省くことが可能となる。
【0120】
===その他の実施形態===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0121】
<抽選結果画面>
前述の実施形態では、抽選結果画面に表示される有益データは、抽選対象となる各キャラクターに対する各ユーザーの投票数、その投票数に基づくキャラクターの得票順位、抽選対象となる各キャラクターがこれまでに各ユーザーによって指定された指定回数、その指定回数に基づく順位、抽選対象となる各キャラクターが持つスキルの種類、及び、抽選対象となる各キャラクターが持つパラメーターの大きさのうちの少なくとも1つであってもよい。つまり、抽選情報に設定された有益データは、抽選対象となる各キャラクターに対する各ユーザーの投票数、その投票数に基づくキャラクターの得票順位、抽選対象となる各キャラクターがこれまでに各ユーザーによって指定された指定回数、その指定回数に基づく順位、抽選対象となる各キャラクターが持つスキルの種類、及び、抽選対象となる各キャラクターが持つパラメーターの大きさのうちの少なくとも1つであってもよい。これにより、ユーザーは判断時に役立つ有益データを複合的に見ることも可能となる。
【0122】
また前述の実施形態では、抽選結果画面に表示される有益データは、各キャラクターに対する人気投票数及び各キャラクターの得票順位の少なくとも一方であってもよい。つまり、抽選情報に設定された有益データは、各キャラクターに対する人気投票数及び各キャラクターの得票順位の少なくとも一方であってもよい。
【0123】
また前述の実施形態では、抽選結果画面において各キャラクターの得票順位などの有益データが比較表によって表示される場合を例に挙げて説明したが、グラフや分布図などによって表示してもよい。つまり、キャラクターそれぞれの有益データがキャラクター間で比較可能に表示されていれば、どのような表示形式であってもよい。
【0124】
<指定回数>
前述の実施形態では、抽選対象管理部204は、所定条件(例えば、ユーザーがクエストをプレイする度に消費されたバトルポイントの合計量が所定量を超えていること等)を満たしたことで上級者とみなされた上級ユーザーのみによる指定回数をカウントし、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報にその指定回数を更新設定してもよい。これにより、一般的な初級ユーザーは、抽選結果画面750にて比較可能に表示された各キャラクターの上級ユーザーによる指定回数を見ることで、上級ユーザーの知識や経験等に基づく信頼性の高い有益データをもとに、どのキャラクターを指定すれば良いのかを簡単に判断できるようになる。
なお、抽選対象管理部204は、予め定めた所定期間に限って上級ユーザーのみによる指定回数をカウントした後に、それ以外のユーザーによる指定回数をもカウントしてもよい。
また、上級ユーザーに限らず、ユーザーと同ランクの他のユーザーや、ゲームの進捗度合がユーザーと同程度の他のユーザーのみによる指定回数をカウントし、抽選情報記憶部224が記憶する抽選情報にその指定回数を更新設定してもよい。
【0125】
<一部のキャラクター>
前述の実施形態では、サーバー装置20の抽選部202は抽選によって一部のキャラクターを決定するときに、すべて同じ抽選確率を用いて決定せずに、キャラクターそれぞれが持つ固有の抽選確率を用いて決定してもよい。この場合には、キャラクターの指定回数を選出回数(一部のキャラクターとして抽選された回数)で除算した数値(人気度)を求め、その人気度を有益データとして用いることも可能である。
【0126】
<演出画面>
前述の実施形態では、抽選によって決定された5体のキャラクターが対戦する様子を動画によって画面上に表示し、最後に勝ち残ったキャラクターが最も得票順位の高いキャラクターであることをユーザーに知らせてもよい。
【0127】
<抽選ゲーム>
前述の実施形態では、複数種類の属性の中からいずれか1つをユーザーに指定させる処理を省略した抽選ゲームであってもよい。
なお本発明は、抽選ゲームに限らず、指定候補となる複数のキャラクターの中からいずれか1つユーザーに指定させるようにした別ゲームにも適用することができる。
【0128】
<コンテンツ>
前述の実施形態では、抽選対象となるコンテンツはキャラクターに限られるものではない。例えば、アイテム、カード、フィギュア、アバター等でもよい。
【解決手段】抽選対象となる各キャラクターに対応付けてユーザーがキャラクターを指定するときに役立つ情報となる有益データが設定された抽選情報を記憶する抽選情報記憶部224と、抽選対象となる複数のキャラクターの中から一部のキャラクターを決定する抽選部202と、一部のキャラクターそれぞれの有益データをキャラクター間で比較可能に表示した画面においてユーザーによっていずれかのキャラクターを指定する操作が行われたことにより、指定されたキャラクターをユーザーに付与する付与部203を備えた情報処理装置である。