特許第6406746号(P6406746)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6406746
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20181004BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20181004BHJP
【FI】
   F21S8/04 110
   F21Y115:10
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-7394(P2013-7394)
(22)【出願日】2013年1月18日
(65)【公開番号】特開2014-137964(P2014-137964A)
(43)【公開日】2014年7月28日
【審査請求日】2015年9月8日
【審判番号】不服2017-10770(P2017-10770/J1)
【審判請求日】2017年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142664
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100200159
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 仁志
(72)【発明者】
【氏名】山崎 誠
【合議体】
【審判長】 和田 雄二
【審判官】 一ノ瀬 覚
【審判官】 中田 善邦
(56)【参考文献】
【文献】 実開平6−62611(JP,U)
【文献】 特開2012−174423(JP,A)
【文献】 特開平11−260127(JP,A)
【文献】 実開平2−19996(JP,U)
【文献】 実開平3−88210(JP,U)
【文献】 実開昭60−112016(JP,U)
【文献】 特開平11−342763(JP,A)
【文献】 特開2011−175784(JP,A)
【文献】 特開2010−10123(JP,A)
【文献】 実開昭54−113183(JP,U)
【文献】 特開2004−178906(JP,A)
【文献】 特開2014−2916(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 21/00
F21V 21/26 - 21/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を有する器具本体と;
前記器具本体の両側に設けられる一対の取付板と;
前記一対の取付板に設けられる、前記光源の発光面に対して垂直な一直線上に設けられる第1および第2の連通孔と;
天井に取付けられ、前記器具本体を支持するとともに前記取付板より外側に設けられ、前記第1の連通孔に対応する取付孔と、
前記第2の連通孔に対応する挿通孔と、
が形成された、
水平部と垂下部を有するアームと;
前記取付孔および前記第1の連通孔に挿通される第1のねじ部材と;
前記挿通孔および前記第2の連通孔に挿通される第2のねじ部材と;
前記挿通孔と前記第2のねじ部材の間に介在し、
前記取付板よりも外側に設けられる、
前記垂下部の厚さよりも長く形成された筒状のスペーサと;
を備えており、
前記第2の連通孔は前記第1の連通孔よりも前記天井側に設けられ、
前記取付孔は前記挿通孔を支点として前記器具本体が搖動可能かつ、
前記取付孔の中心点と前記挿通孔の中心点とを結ぶ直線が前記水平部と直交する方向と平行である円弧状に形成され、
前記スペーサは前記第2のねじ部材が前記器具本体側にねじ込まれたときに前記器具本体が搖動可能なように取付けらる照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、高天井などの構造物に取り付けられる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
天井や頭上の構造物に取り付ける照明器具は、万が一落下すると、直下の人に対して非常に危険であり、床面等を損傷や破壊などするという問題がある。このため、当該照明器具には、器具本体の落下を防止する対策が講じられている(例えば特許文献1参照。)。特に、高天井など、頭上の高い位置に設けられる照明器具に対しては、落下防止手段を備えることが必要条件となってきている。
【0003】
また、前記照明器具には、器具本体の向きを変えて照射方向を変えるものがある(例えば特許文献2参照。)。当該照明器具は、アームの下端に、上下に回動可能に器具本体が設けられている。このような、照射方向を変える構造の照明器具でも、落下防止手段を備えることが必要条件となってきている。従来、当該照明器具は、器具本体をアルミダイカストなどのブロックで構成しており、アーム取付部も器具本体と一体構造のブロック体となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−123630号公報(第3頁、第1図)
【特許文献2】特開2010−267431号公報(第4頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高天井などに使用される照明器具は、器具本体の軽量化が切望されている。しかし、器具本体をアルミダイカストなどの鋳造で構成すると、器具本体の軽量化には限界があった。また、器具本体の軽量化を実現するために、器具本体を板金で構成すると、アーム取付部での器具本体の回動と重量を支持する強度が不足するものであった。
【0006】
本発明の実施形態は、板金構造の器具本体の落下が防止できる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の照明器具は、光源を有する器具本体と、前記器具本体の両側に設けられる一対の取付板と、前記一対の取付板に設けられる、前記光源の発光面に対して垂直な一直線上に設けられる第1および第2の連通孔と、天井に取付けられ、前記器具本体を支持するとともに前記取付板より外側に設けられ、前記第1の連通孔に対応する取付孔と、前記第2の連通孔に対応する挿通孔と、が形成された、水平部と垂下部を有するアームと、前記取付孔および前記第1の連通孔に挿通される第1のねじ部材と、前記挿通孔および前記第2の連通孔に挿通される第2のねじ部材と、前記挿通孔と前記第2のねじ部材の間に介在し、前記取付板よりも外側に設けられる、前記垂下部の厚さよりも長く形成された筒状のスペーサと、を備えており、前記第2の連通孔は前記第1の連通孔よりも前記天井側に設けられ、前記取付孔は前記挿通孔を支点として前記器具本体が搖動可能かつ、前記取付孔の中心点と前記挿通孔の中心点とを結ぶ直線が前記水平部と直交する方向と平行である円弧状に形成され、前記スペーサは前記第2のねじ部材が前記器具本体側にねじ込まれたときに前記器具本体が搖動可能なように取付けられる。
【発明の効果】
【0012】
本実施形態によれば、第2のじ部材がスペーサ、アームの挿通孔および一対の取付板の第2の連通孔を通ってじ込まれるとともに、スペーサがアームの挿通孔に介在するので、器具本体が板金構造であって、第1のじ部材が一対の取付板の第1の連通孔にねじ込まれていなくても、アームが第2のじ部材およびスペーサ部分で器具本体を強固に支持し、これにより、器具本体の落下を防止できることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態を示す照明器具の概略正面図である。
図2】同上、照明器具の概略側面図である。
図3】同上、照明器具の概略下面図である。
図4】同上、照明器具の概略上面図である。
図5】同上、取付板の概略正面図である。
図6】同上、取付板の概略背面図である。
図7】同上、取付板の概略側面図である。
図8】同上、取付板の概略側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
本実施形態の照明器具1は、例えば高天井に取り付けられるものであり、図1図4に示すように構成されている。図中、2は器具本体、3,3は一対の取付板、4はアーム、5は第1の雄ねじ部材としての第1のボルト、6は第2の雄ねじ部材としての第2のボルト、7はスペーサ、8は光源としてのLEDモジュール、9は第1の雌ねじ部材としての第1のナット、10は第2の雌ねじ部材としての第2のナットである。照明器具1は、アーム4が例えば高天井に固定され、器具本体2の向きを変えることにより照射方向を変えることができるように形成されている。
【0016】
器具本体2は、例えば厚さ1.2mmの鋼板により形成されている。そして、器具本体2は、図4に示すように、2個の器具ユニット11を連結板12や不図示の連結棒などにより結合して構成され、全体として正四角形の略箱状に形成されている。器具ユニット11は、長方形の略箱状に形成され、図3に示すように、内部に2個の光源ユニット13を配設している。
【0017】
光源ユニット13は、4個の光源としてのLEDモジュール8を有して形成されている。LEDモジュール8は、四角形状の基板14およびこの基板14上にマトリックス状に実装されたLED素子15を有して形成されている。LED素子15は、例えば白色光を放射するものである。光源ユニット13の背面側には、図1に示すように、複数個の板状の放熱器(放熱板)16が一定間隔で設けられている。放熱器16は、熱伝導性の良好な金属例えばアルミニウム(Al)からなっている。
【0018】
そして、各器具ユニット11の上板11aには、長方形の点灯ボックス17がそれぞれ配設されている。点灯ボックス17内には、LEDモジュール8のLED素子15を点灯する不図示の点灯装置が形成されている。点灯装置は、LED素子15に定電流を供給する既知の回路構成により形成されている。点灯ボックス17には、外部電源からの不図示の電源コードおよびLEDモジュール8に接続される不図示の出力コードがそれぞれ導入される通孔18,19が設けられている。こうして、器具本体2は、光源としてのLEDモジュール8を有して形成されている。
【0019】
器具本体2の両側には、一対の取付板3,3が取り付けられている。本実施形態では、一対の取付板3,3は、各器具ユニット11の短手方向の両側にそれぞれ取り付けられているとともに、図2に示すように、器具ユニット11の長手方向の中央に取り付けられている。一対の取付板3,3は、図1に示すように、器具ユニット11を介して正対するように取り付けられている。器具本体2の両側の一対の取付板3,3は、器具本体2を介して正対している。
【0020】
取付板3は、図5に示すように、例えば、1枚の長方形の鋼板をL形に折曲して、水平板部20および垂直板部21に形成している。当該鋼板の厚さは、器具本体2と同様に、例えば1.2mmである。取付板3は、その水平板部20が器具ユニット11の上板11aに2個のねじ22により取り付けられている。すなわち、上板11aにねじ22の不図示の通孔が形成され、水平板部20にねじ22が螺合する不図示のねじ部が形成されている。また、取付板3は、図7に示すように、点灯ボックス17から所定長離れるようにして取り付けられている。一対の取付板3,3の水平板部20,20は、器具ユニット11(器具本体2)を介して互いに向かい合っている。一対の取付板3,3は、上記取付けにより器具本体2と一体化している。
【0021】
そして、垂直板部21,21の互いに向き合う面、すなわち垂直板部21,21の内側面21b,21bに、それぞれ第1のナット9および第2のナット10が設けられている。第1および第2のナット9,10は、垂直板部21の内側面21bに溶接されて固定されている。また、第1および第2のナット9,10は、第1のナット9が水平板部20側となるように設けられているとともに、図6に示すように、垂直板部21の幅方向の中央において垂直板部21の突出方向(起立方向)に所定の間隔で設けられている。
【0022】
そして、垂直板部21,21には、図8に示すように、それぞれ第1のナット9の雌ねじ部に連通する第1の連通孔23および第2のナット10の雌ねじ部に連通する第2の連通孔24が形成されている。第1の連通孔23は、第1のボルト5の雄ねじ部が挿通する大きさの例えば円孔に、第2の連通孔24は、第2のボルト6の雄ねじ部が挿通する大きさの例えば円孔にそれぞれ形成されている。
【0023】
器具本体2の両側に取り付けられた一対の取付板3,3には、図1に示すように、第1および第2のボルト5,6によりアーム4が取り付けられている。アーム4は、例えば厚さ1.2mmの1枚の鋼板を折曲等して形成したものである。すなわち、アーム4は、平面状の水平部25、この水平部25の長手方向両側から互いに近づくように折曲形成された傾斜部26,26、傾斜部26,26の先端から垂下して形成された垂下部27,27および水平部25の短手方向両側から傾斜部26,26側に直角に折曲形成された側片部28,28(図1中、一方のみを示す。)に形成されている。アーム4は、側片部28,28を除き、取付板3とほぼ同幅に形成されている。
【0024】
また、アーム4は、中間部材29を有している。中間部材29は、1枚の四角形の鋼板に切り込みを形成し、それぞれ互いに正対する一対の固定板30,30および一対の支持板31,31(図1中、一方のみを示す。)が互いに反対側となるように折曲形成されている。そして、一対の支持板31,31がそれぞれ2個のねじ32により、側片部28,28に取り付けられている。
【0025】
アーム4は、その垂下部27,27が器具本体2の両側に取り付けられた一対の取付板3,3に取り付けられている。垂下部27,27は、図7または図8に示すように、一対の取付板3,3の垂直板部21の内側面21b,21bと反対側の面である外側面21a,21aに取り付けられている。垂下部27,27には、図8に示すように、取付孔32および挿通孔33が形成されている。挿通孔33は、取付板3の第2の連通孔24に対応して設けられたものであり、第2のボルト6の雄ねじ部が挿通する円孔に形成されている。また、取付孔32は、取付板3の第1の連通孔23に対応して設けられたものであり、図2または図5に示すように、アーム4に対して器具本体2が挿通孔33を支点として搖動可能に円弧状の長孔に形成されている。垂下部27,27のそれぞれの先端側は、半円に形成されている。
【0026】
そして、図8に示すように、取付孔32および取付板3の第1の連通孔23を通して、第1のボルト5が取付板3の第1のナット9にねじ込まれている。ここで、第1のボルト5は、その頭部5aとアーム4の垂下部27との間に、座金34およびワッシャー35を介在させている。第1のボルト5は、その頭部5aと取付板3の第1のナット9とにより、座金34およびワッシャー35を介して取付板3の垂直板部21およびアーム4の垂下部27を強固に挟持するように、第1のナット9に完全にかつ強くねじ込まれている。これにより、第1のボルト5,5は、アーム4に一対の取付板3,3を固定している。アーム4は、一対の取付板3,3を介して器具本体2を支持している。
【0027】
また、アー4の垂下部27,27には、第2のボルト6,6が設けられている。第2のボルト6は、スペーサ7、垂下部27の挿通孔33および取付板3の垂直板部21の第2の連通孔24を通して、取付板3の第2のナット10にねじ込まれている。第2のボルト6は、その頭部6aと取付板3の垂直板部21との間でスペーサ7を挟持するように、取付板3の第2のナット10にねじ込まれている。これにより、第2のボルト6,6は、スペーサ7,7を介してアーム4に一対の取付板3,3を支持している。
【0028】
スペーサ7は、例えば鋼板からなり、第2のボルト6を通す円筒状に形成され、その外径が取付板3の第2の連通孔24よりも大きくかつアーム4の垂下部27の挿通孔33よりも小さくなるように形成されている。すなわち、挿通孔33は、スペーサ7を挿入可能にスペーサ7よりも大径の円孔に形成されている。ここで、挿通孔33は、その内壁とスペーサ7との隙間が可能な限り小さくなるように形成されるのが好ましい。
【0029】
また、スペーサ7は、第2のボルト6が取付板3の第2のナット10に完全にねじ込まれたときに少なくとも垂下部27の挿通孔33に介在する全長を有している。本実施形態では、垂下部27の厚さ以上の全長を有してなり、垂下部27から突出するように設けられている。
【0030】
図1において、アーム4は、その中間部材29の一対の固定板30,30がそれぞれ器具ユニット11の他方の取付板3,3に取り付けられている。当該固定板30,30には、垂下部27,27と同様に、それぞれ不図示の挿通孔33が設けられている。そして、当該固定板3,3は、スペーサ7および第2のボルト6により、取付板3,3に取り付けられている。これにより、アーム4は、その中間部材29により、器具本体2の中央部を支持している。
【0031】
そして、アーム4の水平部25には、図4に示すように、アーム4を高天井にボルトで取り付けるための複数個のボルト用穴36および外部電源からの電源コードを点灯ボックス17側に引き込むための電源穴37が設けられている。
【0032】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0033】
第1のボルト5,5は、アーム4の垂下部27,27の取付孔32,32から一対の取付板3,3の第1のナット9,9に完全にねじ込まれる。これにより、器具本体2は、その両側において、アーム4に支持され、固定される。
【0034】
また、第2のボルト6,6は、アーム4の垂下部27,27の挿通孔33,33から器具本体2の両側に取り付けられた一対の取付板3,3の第2のナット10,10に完全にねじ込まれる。他の第2のボルト6,6は、中間部材29の一対の固定板30,30の挿通孔33,33から他の取付板3,3の第2のナット10,10に完全にねじ込まれる。これにより、器具本体2は、第2のボルト6,6および他の第2のボルト6,6によってもアーム4に支持される。特に、器具本体2は、その両側に加えて、その中央部が中間部材29を介してアーム4に支持されるので、アーム4に強固に支持される。
【0035】
そして、器具本体2は、第1のボルト5,5の締め付けを緩めると、複数個の第2のボルト6を回転軸として搖動可能となる。すなわち、アーム4の垂下部27,27および中間部材29の一対の固定板30,30のそれぞれの挿通孔33は、スペーサ7よりも大径の円孔に形成されているので、挿通孔33の内壁とスペーサ7との間には隙間がある。複数個の第2のボルト6は、アーム4に器具本体2を支持した状態で回転可能となる。このとき、スペーサ7は、円筒状に形成されているので、円孔の挿通孔33内でスムーズに回転する。また、スペーサ7が介在することにより、第2のボルト6の雄ねじ部が傷つき、破損することが抑制される。器具本体2は、アーム4の垂下部27,27に形成された円弧状の取付孔32,32の形成範囲で搖動可能となる。
【0036】
アーム4に対する器具本体2の向きを変えるようにすると、器具本体2は、複数個の第2のボルト6を回転軸として搖動し、一対の取付板3,3の第1の連通孔23および第1のナット9が円弧状の取付孔32,32に沿って移動する。そして、器具本体2の向きを確定した後、第1のボルト6,6を第1のナット9,9に完全にねじ込む。これにより、器具本体2は、アーム4に対して向きを変えた状態でアーム4に固定される。本実施形態では、図2に示すように、器具本体2は、アーム4に対して±30°の範囲で搖動可能となっている。
【0037】
そして、第1のボルト5,5を緩めたときに、第1のボルト5,5が第1のナット9,9から取り外れて落下することがある。このとき、器具本体2は、複数個の第2のボルト6によりアーム4に支持されるので、器具本体2の落下が防止される。
【0038】
取り外れても、アーム4が一対の取付板3,3を介して器具本体を強固に支持し、これにより、器具本体2の落下を防止できる。
【0039】
また、スペーサ7は、円筒状に形成され、アーム4の挿通孔33は、スペーサ7よりも大径の円孔に形成され、取付孔32がアーム4に対して器具本体2を搖動可能に円弧状の長孔に形成されているので、第2のボルト6が傷つき、破損することなく器具本体2の向きを変えることができてLEDモジュール8の放射光の照射方向を変えることができるという効果を有する。
【0040】
なお、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0041】
1…照明器具、 2…器具本体、 3,3…一対の取付板、 4…アーム、 5…第1の雄ねじ部材としての第1のボルト、 6…第2の雄ねじ部材としての第2のボルト、 7…スペーサ、 8…光源としてのLEDモジュール、 9…第1の雌ねじ部材としての第1のナット、 10…第2の雌ねじ部材としての第2のナット、 23…第1の連通孔、 24…第2の連通孔、 32…取付孔、 33…挿通孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8