特許第6406775号(P6406775)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6406775
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】画素構造及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1368 20060101AFI20181004BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   G02F1/1368
   G02F1/1343
【請求項の数】17
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-512015(P2017-512015)
(86)(22)【出願日】2014年9月12日
(65)【公表番号】特表2017-526014(P2017-526014A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】CN2014086406
(87)【国際公開番号】WO2016033823
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2017年4月25日
(31)【優先権主張番号】201410445715.8
(32)【優先日】2014年9月3日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516010618
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】廖 作敏
【審査官】 磯崎 忠昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−234176(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/007196(WO,A1)
【文献】 特表2014−525054(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103913868(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133
G02F 1/1368
G02F 1/1343
G09G 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対応する表示装置に設けられ、原色のサブ画素及び白色のサブ画素を含む画素構造において、さらに、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタにより、データ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより、共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用し、前記白色のサブ画素は、前記画素構造の側端に設けられ
前記画素構造は、さらに前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、前の表示走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記前の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより早く、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い画素構造。
【請求項2】
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンする請求項に記載の画素構造。
【請求項3】
対応する表示装置に設けられ、原色のサブ画素及び白色のサブ画素を含む画素構造において、さらに、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタにより、データ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより、共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用し、前記白色のサブ画素は、前記画素構造の側端に設けられ
前記画素構造には、さらに、前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、第3の制御スイッチ線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い画素構造。
【請求項4】
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記第3の制御スイッチ線がオフ信号を前記モード走査線により前記第2の薄膜トランジスタに送信することにより、前記第2の薄膜トランジスタは常にオフする請求項に記載の画素構造。
【請求項5】
対応する表示装置に設けられ、原色のサブ画素及び白色のサブ画素を含む画素構造において、さらに、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタにより、データ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより、共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記画素構造は、さらに、前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、前の表示走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記前の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより早く、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い画素構造。
【請求項6】
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンする請求項に記載の画素構造。
【請求項7】
対応する表示装置に設けられ、原色のサブ画素及び白色のサブ画素を含む画素構造において、さらに、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタにより、データ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより、共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記画素構造は、さらに、前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、第3の制御スイッチ線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い画素構造。
【請求項8】
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記第3の制御スイッチ線がオフ信号を前記モード走査線により前記第2の薄膜トランジスタに送信することにより、前記第2の薄膜トランジスタは常にオフする請求項に記載の画素構造。
【請求項9】
前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用する請求項5又は7に記載の画素構造。
【請求項10】
前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、異なる前記表示走査線を使用する請求項5又は7に記載の画素構造。
【請求項11】
前記白色のサブ画素は前記画素構造の側端に設けられる請求項5又は7に記載の画素構造。
【請求項12】
前記白色のサブ画素は前記画素構造の中部に設けられる請求項5又は7に記載の画素構造。
【請求項13】
バックライトと画素構造を含む表示装置であって、前記画素構造は、
原色のサブ画素と、
白色のサブ画素と、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタによりデータ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線、及び
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記画素構造は、さらに、前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、前の表示走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記前の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより早く、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い表示装置。
【請求項14】
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
バックライトと画素構造を含む表示装置であって、前記画素構造は、
原色のサブ画素と、
白色のサブ画素と、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタによりデータ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線、及び
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記画素構造は、さらに前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、第3の制御スイッチ線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は、前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は、後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は、第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い表示装置。
【請求項16】
前記表示装置が2D表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記第3の制御スイッチ線がオフ信号を前記モード走査線により前記第2の薄膜トランジスタに送信することにより、前記第2の薄膜トランジスタは常にオフする請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用し、又は、前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、異なる前記表示走査線を使用し、
前記白色のサブ画素は、前記画素構造の側端に設けられ、又は前記白色のサブ画素は、前記画素構造の中部に設けられる請求項13又は15に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示分野、特に画素構造及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示技術の発展に伴い、液晶ディスプレイの性能に対する要求が高くなってきた。液晶ディスプレイの消費電力を低減するために、新規な画素構造が開発された。図1は従来の画素構造の構造模式図である。該画素構造は、R(赤)G(緑)B(青)W(白)の4つのサブ画素を含み、当該サブ画素は、それぞれデータ線Dn、データ線Dn+1、データ線Dn+2及びデータ線Dn+3によりデータ信号を入力し、走査線Diにより走査信号を入力し、薄膜トランジスタTj、薄膜トランジスタTj+1、薄膜トランジスタTj+2及び薄膜トランジスタTj+3により各サブ画素のオンオフを制御する。このようにして白色のサブ画素により液晶ディスプレイの全体の光透過率を増加し、液晶ディスプレイの消費電力を低減することができる。
【0003】
しかしながら、従来の液晶ディスプレイはほとんどが3D表示機能を有するが、3D表示機能を有する液晶ディスプレイでは、画素同士に比較的に広い遮光領域を設置することによりクロストーク現象を防止する必要があった。それにより、白色のサブ画素の設置面積が小さくなるため、液晶ディスプレイの消費電力を良好に制御することができなかった。
【0004】
そのため、画素構造及び表示装置を提供することにより、従来技術に存在する問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、消費電力を低減し、及びクロストーク現象を防止することができる画素構造及び表示装置を提供することにより、従来の画素構造及び表示装置の消費電力が大きく、クロストーク現象が発生する問題を解決することを目的とする。
【0006】
前記問題を解決するために、本発明が提供する技術案は以下の通りである。
本発明の実施例は、対応する表示装置に設けられ、原色のサブ画素及び白色のサブ画素を含む画素構造において、さらに、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタによりデータ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示し、
前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用し、前記白色のサブ画素は前記画素構造の側端に設けられる画素構造を提供する。
【0007】
本発明の画素構造において、さらに、前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は前の表示走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記前の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより早く、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い。
【0008】
本発明の画素構造において、前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンする。
【0009】
本発明の画素構造において、さらに、前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は第3の制御スイッチ線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い。
【0010】
本発明の画素構造において、前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記第3の制御スイッチ線がオフ信号を前記モード走査線により前記第2の薄膜トランジスタに送信することにより、前記第2の薄膜トランジスタは常にオフする。
【0011】
本発明の実施例は、対応する表示装置に設けられ、原色のサブ画素及び白色のサブ画素を含む画素構造において、さらに、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタによりデータ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示する画素構造を提供する。
【0012】
本発明の画素構造において、さらに前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は前の表示走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記前の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより早く、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い。
【0013】
本発明の画素構造において、前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンする。
【0014】
本発明の画素構造において、さらに前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は第3の制御スイッチ線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い。
【0015】
本発明の画素構造において、前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記第3の制御スイッチ線がオフ信号を前記モード走査線により前記第2の薄膜トランジスタに送信することにより、前記第2の薄膜トランジスタは常にオフする。
【0016】
本発明の画素構造において、前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用する。
【0017】
本発明の画素構造において、前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、異なる前記表示走査線を使用する。
【0018】
本発明の画素構造において、前記白色のサブ画素は前記画素構造の側端に設けられる。
本発明の画素構造において、前記白色のサブ画素は前記画素構造の中部に設けられる。
【0019】
本発明は、さらに、バックライト、及び画素構造を含む表示装置であって、
該画素構造は、
原色のサブ画素と、
白色のサブ画素と、
前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に接続される第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタによりデータ信号を前記原色のサブ画素及び前記白色のサブ画素に伝送する表示データ線と、
走査信号を前記第1の薄膜トランジスタに伝送する表示走査線と、
前記白色のサブ画素に接続される第2の薄膜トランジスタと、
前記第2の薄膜トランジスタにより共通信号を前記白色のサブ画素に伝送する共通線と、
表示モード信号を前記第2の薄膜トランジスタに伝送するモード走査線と、
を含み、
前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により明状態を表示し、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記白色のサブ画素は、前記表示モード信号の制御により暗状態を表示する。
【0020】
本発明の表示装置において、前記画素構造は、さらに前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は前の表示走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記前の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより早く、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い。
【0021】
本発明の表示装置において、前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンする。
【0022】
本発明の表示装置において、前記画素構造は、さらに前記表示モード信号を生成する表示モード変換モジュールを含み、
前記表示モード変換モジュールは、第1のモード変換薄膜トランジスタ及び第2のモード変換薄膜トランジスタを含み、
前記第1のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの入力端は第3の制御スイッチ線に接続され、前記第1のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第1の制御スイッチ線に接続され、
前記第2のモード変換薄膜トランジスタの出力端は前記モード走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの入力端は後の表示走査線に接続され、前記第2のモード変換薄膜トランジスタの制御端は第2の制御スイッチ線に接続され、
同一フレームの画像において、前記後の表示走査線のオンタイミングは、対応する前記白色のサブ画素に対応する前記表示走査線のオンタイミングより遅い。
【0023】
本発明の表示装置において、前記表示装置2Dが表示モードにある場合に、前記第1のモード変換薄膜トランジスタは、前記第1の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記表示装置が3D表示モードにある場合に、前記第2のモード変換薄膜トランジスタは、前記第2の制御スイッチ線の制御によりオンし、前記第3の制御スイッチ線がオフ信号を前記モード走査線により前記第2の薄膜トランジスタに送信することにより、前記第2の薄膜トランジスタは常にオフする。
【0024】
本発明の表示装置において、前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、前記表示走査線を共用し、又は前記白色のサブ画素と、隣接する前記原色のサブ画素とは、異なる前記表示走査線を使用し、
前記白色のサブ画素は前記画素構造の側端に設けられ、又は前記白色のサブ画素は前記画素構造の中部に設けられる。
【0025】
従来の画素構造及び表示装置に比べて、本発明の画素構造及び表示装置は、モード走査線及び第2の薄膜トランジスタを設けることにより、2D表示モードと3D表示モードとの変換が実現され、表示装置の消費電力が低減され、さらにクロストーク現象の発生が回避されるため、従来の画素構造及び表示装置の消費電力が大きく、クロストーク現象が発生する技術問題が解決される。
【0026】
以下、本発明の前記内容を分かりやすくするため、図面を参照しながら好ましい実施例により詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は従来の画素構造の構造模式図である。
図2図2は本発明の画素構造の第1の好ましい実施例の構造模式図である。
図3図3は本発明の画素構造の第1の好ましい実施例の表示モード変換モジュールの構造模式図である。
図4図4は本発明の画素構造の第2の好ましい実施例の表示モード変換モジュールの構造模式図である。
図5図5は本発明の画素構造の第3の好ましい実施例の構造模式図である。
図6図6は本発明の画素構造の第4の好ましい実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の各実施例は、図面を参照して説明され、本発明の実施可能な特定な実施例を例示するものである。本発明でいう方向用語、例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」等は、図面による方向である。よって、用いられる方向用語は、本発明を説明及び理解するためのもので、本発明を制限しない。
【0029】
図面において、構造が類似する単位を同一の符号で表示する。
【0030】
図2は本発明の画素構造の第1の好ましい実施例の構造模式図である。本好ましい実施例の画素構造20は、対応する表示装置に設けられ、3つの原色のサブ画素(赤サブ画素R、青サブ画素B、及び緑サブ画素G)及び3つの白色のサブ画素Wを含む。ここで、必要に応じて複数の原色のサブ画素及び白色のサブ画素Wを設置してもよい。当該画素構造20は、さらに、第1の薄膜トランジスタ21、表示データ線22、表示走査線23、第2の薄膜トランジスタ24、共通線25、モード走査線26及び表示モード変換モジュール27を含む。第1の薄膜トランジスタ21は原色のサブ画素及び白色のサブ画素Wに接続され、原色のサブ画素及び白色のサブ画素Wにデータ信号を提供し、表示データ線22は第1の薄膜トランジスタ21によりデータ信号を原色のサブ画素及び白色のサブ画素Wに伝送し、表示走査線23は走査信号を第1の薄膜トランジスタ21に伝送し、第1の薄膜トランジスタ21は走査信号の制御によりオン・オフし、第2の薄膜トランジスタ24は白色のサブ画素Wに接続され、白色のサブ画素Wに共通信号を提供し、共通線25は第2の薄膜トランジスタ24により共通信号を白色のサブ画素Wに伝送し、モード走査線26は表示モード信号を第2の薄膜トランジスタ24に伝送し、第2の薄膜トランジスタ24は表示モード信号の制御によりオン・オフする。表示モード変換モジュール27は表示モード信号を生成する。
【0031】
本好ましい実施例において、表示走査線23は、原色のサブ画素を駆動する表示走査線、及び白色のサブ画素を駆動する表示走査線を含み、データ信号の有効な伝送のため、同一の画素構造の、原色のサブ画素を駆動する表示走査線と、白色のサブ画素を駆動する表示走査線は、それぞれ順次に対応する第1の薄膜トランジスタ21をオンするように制御する。つまり、白色のサブ画素を駆動する表示走査線は第1の薄膜トランジスタ21をオンするように駆動する際に、原色のサブ画素を駆動する表示走査線は第1の薄膜トランジスタ21をオフするように駆動する。
【0032】
図3は本発明の画素構造の第1の好ましい実施例の表示モード変換モジュールの構造模式図である。当該表示モード変換モジュール27は、第1のモード変換薄膜トランジスタ271、及び第2のモード変換薄膜トランジスタ272を含む。
【0033】
第1のモード変換薄膜トランジスタ271の出力端は、モード走査線26に接続され、第1のモード変換薄膜トランジスタ271の入力端は、前の表示走査線Gn-1に接続され、第1のモード変換薄膜トランジスタ271の制御端は、第1の制御スイッチ線S1に接続され、第1のモード変換薄膜トランジスタ271は、第1の制御スイッチ線S1の制御によりオン・オフする。
【0034】
第2のモード変換薄膜トランジスタ272の出力端は、モード走査線26に接続され、第2のモード変換薄膜トランジスタ272の入力端は、後の表示走査線Gn+1に接続され、第2のモード変換薄膜トランジスタ272の制御端は第2の制御スイッチ線S2に接続され、第2のモード変換薄膜トランジスタ272は、第2の制御スイッチ線S2の制御によりオン・オフする。
【0035】
同一フレームの画像において、前の表示走査線Gn-1のオンタイミングは、対応する白色のサブ画素に対応する表示走査線Gnのオンタイミングより早く、後の表示走査線Gn+1のオンタイミングは、対応する白色のサブ画素に対応する表示走査線Gnのオンタイミングより遅い。
【0036】
図2図3に示すように、本好ましい実施例の画素構造の使用際に、表示装置が2D表示をする場合、表示装置の表示走査線23は、行ごとに順次に走査信号を各画素構造の第1の薄膜トランジスタ21に伝送し、表示装置のモード走査線26は、行ごとに順次に表示モード信号を各画素構造の第2の薄膜トランジスタ24に伝送する。
【0037】
第1のモード変換薄膜トランジスタ271は、第1の制御スイッチ線S1の制御によりオンし、第2のモード変換薄膜トランジスタ272は、第2の制御スイッチ線S2の制御によりオフする。まず、n-1行目の画素構造の表示走査線(前の表示走査線Gn-1)がオンし、n-1行目の画素は前の表示走査線Gn-1により走査信号を入力し、当該前の表示走査線Gn-1の走査信号(即ち、表示モード信号GSn)が第1のモード変換薄膜トランジスタ271によりn行目のモード走査線26に出力され、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24は、表示モード信号GSnの制御によりオンすることにより、共通線25の共通信号が第2の薄膜トランジスタ24により白色のサブ画素Wに伝送され、白色のサブ画素Wは暗状態を表示する。
【0038】
そして、n-1行目の画素構造の表示走査線がオフし、前の表示走査線Gn-1の走査信号が第1のモード変換薄膜トランジスタ271によりn行目のモード走査線26に出力され、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24は、表示モード信号GSnの制御によりオフし、白色のサブ画素Wは暗状態を維持する。
【0039】
次に、n行目の画素構造の表示走査線23がオンし、n行目の画素は表示データ線22によりデータ信号を入力し、この時に、表示データ線22は第1の薄膜トランジスタ21により白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送し、白色のサブ画素Wは明状態に変換し、その後、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24は再度オンすることはないため、当該白色のサブ画素Wは、本フレームの画面において明状態を維持する。
【0040】
表示装置が3D表示をする場合、表示装置の表示走査線23は、行ごとに順次に走査信号を各画素構造の第1の薄膜トランジスタ21に伝送し、表示装置のモード走査線26は、行ごとに順次に表示モード信号を各画素構造の第2の薄膜トランジスタ24に伝送する。
【0041】
第1のモード変換薄膜トランジスタ271は、第1の制御スイッチ線S1の制御によりオフし、第2のモード変換薄膜トランジスタ272は、第2の制御スイッチ線S2の制御によりオンする。まず、n行目の画素構造の表示走査線23がオンし、n行目の画素は表示データ線22によりデータ信号を入力し、この時に、表示データ線22は第1の薄膜トランジスタ21により白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送するため、白色のサブ画素Wは明状態である。
【0042】
そして、n行目の画素構造の表示走査線23がオフし、表示データ線22は白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送することを停止するが、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24がオンしていないため、白色のサブ画素Wは明状態を維持する。
【0043】
次に、n+1行目の画素構造の表示走査線(後の表示走査線Gn+1)がオンし、n+1行目の画素は後の表示走査線Gn+1により走査信号を入力し、当該後の表示走査線Gn+1の走査信号(即ち、表示モード信号GSn)が第2のモード変換薄膜トランジスタ272によりn行目のモード走査線26に出力され、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24は、表示モード信号GSnの制御によりオンすることにより、共通線25の共通信号は第2の薄膜トランジスタ24により白色のサブ画素Wに伝送され、白色のサブ画素Wは暗状態に変換し、その後、表示データ線22は再度に当該白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送しないため、当該白色のサブ画素Wは本フレームの画面において暗状態を維持する。
【0044】
よって、本好ましい実施例の表示装置の画素構造は2D表示をする場合に、明状態の白色のサブ画素により画面の輝度を向上させることができるので、消費電力を低減できる。3D表示をする場合に、暗状態の白色のサブ画素により隣接の画素のクロストーク現象の発生を回避することができる。
【0045】
図4は本発明の画素構造の第2の好ましい実施例の表示モード変換モジュールの構造模式図である。本好ましい実施例の画素構造30と第1の好ましい実施例とは、画素構造20の表示モード変換モジュール37の構造が異なる。当該表示モード変換モジュール37は、同様に第1のモード変換薄膜トランジスタ371、及び第2のモード変換薄膜トランジスタ372を含む。
【0046】
第1のモード変換薄膜トランジスタ371の出力端は、モード走査線26に接続され、第1のモード変換薄膜トランジスタ371の入力端は第3の制御スイッチ線S3に接続され、第1のモード変換薄膜トランジスタ371の制御端は、第1の制御スイッチS1に接続され、第1のモード変換薄膜トランジスタ371は、第1の制御スイッチ線S1の制御によりオン・オフする。
【0047】
第2のモード変換薄膜トランジスタ372の出力端は、モード走査線26に接続され、第2のモード変換薄膜トランジスタ372の入力端は、後の表示走査線Gn+1に接続され、第2のモード変換薄膜トランジスタ372の制御端は、第2の制御スイッチ線S2に接続され、第2のモード変換薄膜トランジスタ372は、第2の制御スイッチ線S2の制御によりオン・オフする。
【0048】
同一フレームの画像において、第3の制御スイッチ線S3がオフ信号をモード走査線26により第2の薄膜トランジスタ24に送信することにより、第2の薄膜トランジスタ24は常にオフする。後の表示走査線Gn+1のオンタイミングは、対応する白色のサブ画素に対応する表示走査線Gnのオンタイミングより遅い。
【0049】
図2図4に示すように、本好ましい実施例の画素構造の使用際に、表示装置は2D表示をする場合、表示装置の表示走査線23は、行ごとに順次に走査信号を各画素構造の第1の薄膜トランジスタ21に伝送し、表示装置のモード走査線26は、行ごとに順次に表示モード信号を各画素構造の第2の薄膜トランジスタ24に伝送する。
【0050】
第1のモード変換薄膜トランジスタ371は、第1の制御スイッチ線S1の制御によりオンし、第2のモード変換薄膜トランジスタ372は、第2の制御スイッチ線S2の制御によりオフする。まず、表示モード信号GSnは第3の制御スイッチ線S3、第1のモード変換薄膜トランジスタ371によりn行目のモード走査線26に出力し、当該表示モード信号GSnは、第3の制御スイッチ線S3が伝送するオフ信号である。n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24は、表示モード信号GSn(オフ信号)の制御により常にオフする。
【0051】
同時に、n行目の画素構造の表示走査線23はオンし、n行目の画素は表示データ線22によりデータ信号を入力し、この時に、表示データ線22は、第1の薄膜トランジスタ21により白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送することにより、白色のサブ画素Wは明状態を維持する。
【0052】
表示装置が3D表示をする場合、表示装置の表示走査線23は、行ごとに順次に走査信号を各画素構造の第1の薄膜トランジスタ21に伝送し、表示装置のモード走査線26は、行ごとに順次に表示モード信号を各画素構造の第2の薄膜トランジスタ24に伝送する。
【0053】
第1のモード変換薄膜トランジスタ371は、第1の制御スイッチ線S1の制御によりオフし、第2のモード変換薄膜トランジスタ372は、第2の制御スイッチ線S2の制御によりオンする。まず、n行目の画素構造の表示走査線23はオンし、n行目の画素は表示データ線22によりデータ信号を入力し、この時に、表示データ線22は第1の薄膜トランジスタ21により白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送するため、白色のサブ画素Wは明状態である。
【0054】
そして、n行目の画素構造の表示走査線23はオフし、表示データ線22は、白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送することを停止するが、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24はオンしていないため、白色のサブ画素Wは明状態を維持する。
【0055】
次に、n+1行目の画素構造の表示走査線(後の表示走査線Gn+1)がオンし、n+1行目の画素は、後の表示走査線Gn+1により走査信号を入力し、当該後の表示走査線Gn+1の走査信号(即ち、表示モード信号GSn)は第2のモード変換薄膜トランジスタ372によりn行目のモード走査線26に出力され、n行目の画素構造の第2の薄膜トランジスタ24は、表示モード信号GSnの制御によりオンすることにより、共通線25の共通信号は第2の薄膜トランジスタ24により白色のサブ画素Wに伝送され、白色のサブ画素Wは暗状態に変換し、その後、表示データ線22は再度に当該白色のサブ画素Wにデータ信号を伝送しないため、当該白色のサブ画素Wは本フレームの画面において暗状態を維持する。
【0056】
本好ましい実施例における表示モード変換モジュールが2D表示をする場合、第1のモード変換薄膜トランジスタは第3の制御スイッチ線のオフ信号により第2の薄膜トランジスタを常にオフするように制御することにより、画素構造の白色のサブ画素Wの充電時間が十分で、2D表示の効果がより良好である。
【0057】
図5は本発明の画素構造の第3の好ましい実施例の構造模式図である。本好ましい実施例において、用いられる表示走査線の数を低減させるために、同一の列の画素構造では、同一の表示走査線は3つのサブ画素(白色のサブ画素又は原色のサブ画素)を駆動し、駆動される3つのサブ画素は同一の画素構造であってもよく、隣接する画素構造であってもよい。つまり、白色のサブ画素と、隣接する原色のサブ画素とは、表示走査線を共用してもよく、異なる表示走査線を使用してもよい。
【0058】
図5に示すように、表示走査線Gn-1は赤色のサブ画素R1、緑色のサブ画素G1、及び青色のサブ画素B1を駆動し、表示走査線Gnは白色のサブ画素W1、緑色のサブ画素G2、及び青色のサブ画素B2を駆動し、表示走査線Gn+1は赤色のサブ画素R2、白色のサブ画素W2、及び青色のサブ画素B3を駆動し、表示走査線Gn+2は赤色のサブ画素R3、緑色のサブ画素G3、及び白色のサブ画素W3を駆動する。
【0059】
表示データ線D1は、第1の薄膜トランジスタT1により赤色のサブ画素R1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT4により白色のサブ画素W1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT7により赤色のサブ画素R2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT10により赤色のサブ画素R3にデータ信号を提供する。
【0060】
表示データ線D2は、第1の薄膜トランジスタT2により緑色のサブ画素G1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT5により緑色のサブ画素G2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT8により白色のサブ画素W2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT11により緑色のサブ画素G3にデータ信号を提供する。
【0061】
表示データ線D3は、第1の薄膜トランジスタT3により青色のサブ画素B1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT6により青色のサブ画素B2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT9により青色のサブ画素B3にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT12により白色のサブ画素W3にデータ信号を提供する。
【0062】
モード走査線GSn-1は、第2の薄膜トランジスタTS1により白色のサブ画素W1に共通信号COMを提供し、モード走査線GSnは、第2の薄膜トランジスタTS2により白色のサブ画素W2に共通信号COMを提供し、モード走査線GSn+1は、第2の薄膜トランジスタTS3により白色のサブ画素W3に共通信号COMを提供する。
【0063】
このように、4本の表示走査線と3本の表示データ線を用いて3行の画素構造を2D表示又は3D表示を行うように制御することにより、第1の好ましい実施例における6本の表示走査線と3本の表示データ線の場合に比べて、用いられる表示走査線の数が大幅に低減される。
【0064】
本好ましい実施例の画素構造では、用いられる表示走査線の数が第1の好ましい実施例より少ないため、この画素構造を使用した表示装置の製造コストがさらに低減される。
【0065】
図6は本発明の画素構造の第4の好ましい実施例の構造模式図である。本好ましい実施例において、用いられる表示走査線の数を低減させるために、同1の列の画素構造において、同一の表示走査線は3つのサブ画素(白色のサブ画素又は原色のサブ画素)を駆動し、駆動される3つのサブ画素は同一の画素構造であってもよく、隣接する画素構造であってもよい。本好ましい実施例において、白色のサブ画素は画素構造の側端又は画素構造の中部に設けられる。白色のサブ画素と、隣接する原色のサブ画素とは、表示走査線を共用してもよく、異なる表示走査線を使用してもよい。
【0066】
図6に示すように、表示走査線Gn-1は赤色のサブ画素R1、緑色のサブ画素G1及び青色のサブ画素B1を駆動し、表示走査線Gnは白色のサブ画素W1、緑色のサブ画素G2及び青色のサブ画素B2を駆動し、表示走査線Gn+1は赤色のサブ画素R2、白色のサブ画素W2及び青色のサブ画素B3を駆動し、表示走査線Gn+2は赤色のサブ画素R3、緑色のサブ画素G3及び白色のサブ画素W3を駆動する。
【0067】
表示データ線D1は、第1の薄膜トランジスタT1により赤色のサブ画素R1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT4により白色のサブ画素W1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT7により赤色のサブ画素R2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT10により赤色のサブ画素R3にデータ信号を提供する。
【0068】
表示データ線D2は、第1の薄膜トランジスタT2により緑色のサブ画素G1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT5により緑色のサブ画素G2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT8により白色のサブ画素W2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT11により緑色のサブ画素G3にデータ信号を提供する。
【0069】
表示データ線D3は、第1の薄膜トランジスタT3により青色のサブ画素B1にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT6により青色のサブ画素B2にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT9により青色のサブ画素B3にデータ信号を提供し、第1の薄膜トランジスタT12により白色のサブ画素W3にデータ信号を提供する。
【0070】
モード走査線GSn-1は第2の薄膜トランジスタTS1により白色のサブ画素W1に共通信号COMを提供し、モード走査線GSnは第2の薄膜トランジスタTS2により白色のサブ画素W2に共通信号COMを提供し、モード走査線GSn+1は第2の薄膜トランジスタTS3により白色のサブ画素W3に共通信号COMを提供する。
【0071】
このように、4本の表示走査線及び3本の表示データ線を使用して、2D表示又は3D表示を行うように3行の画素構造を制御することにより、第1の好ましい実施例における6本の表示走査線及び3本の表示データ線の場合に比べて、用いられる表示走査線の数が大幅に低減される。
【0072】
本好ましい実施例の画素構造は、用いられる表示走査線の数が第1の好ましい実施例より少ないため、この画素構造を使用した表示装置の製造コストがさらに低減される。
【0073】
本発明は、さらに、前記画素構造を使用した表示装置を提供する。この表示装置は、前記画素構造を使用した表示パネル、及びバックライト等の構造を含む。この表示装置の具体的な使用原理は、前記画素構造の好ましい実施例での説明したものと同様で又は類似するため、詳細は前記画素構造の好ましい実施例を参照ください。
本発明の画素構造及び表示装置は、モード走査線及び第2の薄膜トランジスタを設けることにより、2D表示モードと3D表示モードとの変換が実現され、表示装置の消費電力が低減され、またクロストーク現象の発生が回避されるため、従来の画素構造及び表示装置の消費電力が比較的に大きく、且つクロストーク現象が発生する技術問題が解決される。
【0074】
上記より、本発明は好ましい実施例により開示されたが、上記の好ましい実施例は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨及び範囲を脱出しない限り、当業者であれば、様々な変更及び修飾を加えることができるため、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に基づくものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6