(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定モジュールは具体的に、前記RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、前記参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定し、
前記送信モジュールはさらに、前記決定モジュールにより決定された前記第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上で前記ユーザ機器へ送信し、
前記ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された前記第1初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームを用いることにより前記制御情報をリッスンする、請求項1に記載の基地局。
前記決定モジュールは具体的に、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、前記RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を指定し、指定された前記第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、前記制御情報を制御チャネル上で前記ユーザ機器へ送信するのに用いられる、請求項2に記載の基地局。
前記決定モジュールはさらに、前記ユーザ機器に割り当てられた前記代替ビームを用いて前記ユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより決定し、
前記送信モジュールはさらに、ランダムアクセス命令を制御チャネル上で前記ユーザ機器へ送信し、
前記受信モジュールはさらに、前記送信モジュールにより送信された前記ランダムアクセス命令に従って前記ユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信し、
前記基地局はさらに、前記第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成する生成モジュールを備え、
前記通信モジュールはさらに、前記生成モジュールにより生成された前記アップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従って前記ユーザ機器と通信する、請求項1に記載の基地局。
前記リッスンモジュールは具体的に、無指向性方式で前記制御情報を受信する、もしくは、前記第1初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する、もしくは、前記第1初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する、請求項7に記載のユーザ機器。
前記受信モジュールはさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、前記RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から前記基地局により指定された第2初期ビームインデックス情報を受信し、
前記リッスンモジュールはさらに、前記受信モジュールにより受信された前記第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンする、請求項7に記載のユーザ機器。
前記リッスンモジュールは具体的に、無指向性方式で前記制御情報を受信する、もしくは、前記第2初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する、もしくは、前記第2初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する、請求項9に記載のユーザ機器。
前記送信モジュールはさらに、アップリンクタイミングアドバンスTAを生成するよう、および前記アップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従って前記ユーザ機器と通信するよう前記基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、前記基地局へ自動的に送信する、または、
前記受信モジュールはさらに、前記ユーザ機器に割り当てられた前記代替ビームを用いて前記ユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより前記基地局が決定した後に送信される、前記基地局により送信されたランダムアクセス命令を制御チャネル上で受信し、アップリンクTAを生成するよう、および前記アップリンクTAと、受信された前記第1代替ビームインデックス情報に対応する前記代替ビームとに従って前記ユーザ機器と通信するよう前記基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、前記ランダムアクセス命令に従って前記基地局へ送信する、請求項11に記載のユーザ機器。
前記ユーザ機器との通信に用いられる前記初期ビームインデックス情報を前記基地局が前記RRM測定報告に従って決定する前記段階は、前記RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、前記参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を前記基地局が決定する段階を有し、
前記基地局は、決定された前記第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上で前記ユーザ機器へ送信し、
前記ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された前記第1初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームを用いることにより前記制御情報をリッスンする、請求項13に記載の方法。
前記方法はさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、前記RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を前記基地局が指定する段階であって、指定された前記第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、前記制御情報を制御チャネル上で前記ユーザ機器へ送信するのに用いられる、段階を備える、請求項14に記載の方法。
前記第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、前記ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする前記段階は、前記ユーザ機器が、無指向性方式で前記制御情報を受信する段階、または、前記第1初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する段階、または、前記第1初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する段階を有する、請求項20に記載の方法。
前記第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、前記ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする前記段階は、前記ユーザ機器が、無指向性方式で前記制御情報を受信する段階、または、前記第2初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する段階、または、前記第2初期ビームインデックス情報に対応する前記初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより前記制御情報を受信する段階を有する、請求項22に記載の方法。
【発明の概要】
【0005】
ミリ波帯の著しい減衰により生じる比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題を解決するべく、本発明の実施形態は、ビーム構成方法、基地局、およびユーザ機器を提供する。技術的解決手段は、以下の通りである。
【0006】
第1態様によると、本発明の一実施形態は基地局を提供し、基地局は、
ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成された送信モジュールと、
送信モジュールにより送信された初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成された受信モジュールと、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を、受信モジュールにより受信されたRRM測定報告に従って決定するよう構成された決定モジュールと
を備える。
【0007】
第1態様の第1の可能な実装方式において、
決定モジュールは具体的に、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成され、
送信モジュールはさらに、決定モジュールにより決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するよう構成され、
ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御情報をリッスンするよう構成される。
【0008】
第1態様の第2の可能な実装方式において、
決定モジュールは具体的に、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を指定するよう構成され、指定された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するのに用いられる。
【0009】
第1態様の第3の可能な実装方式において、
送信モジュールはさらに、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームの代替ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成され、
受信モジュールはさらに、送信モジュールにより送信された各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報を受信するよう構成され、
基地局はさらに、受信モジュールにより受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された通信モジュールを備える。
【0010】
第1態様の第3の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第4の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、ユーザ機器により送信された第1ランダムアクセス要求を受信するよう構成され、
基地局はさらに、第1ランダムアクセス要求に従ってアップリンクタイミングアドバンスTAを生成するよう構成された生成モジュールを備え、
通信モジュールは、生成モジュールにより生成されたアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0011】
第1態様の第3の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第5の可能な実装方式において、
決定モジュールは、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより決定するよう構成され、
送信モジュールはさらに、ランダムアクセス命令を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するよう構成され、
受信モジュールはさらに、送信モジュールにより送信されたランダムアクセス命令に従ってユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信するよう構成され、
基地局はさらに、第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成するよう構成された生成モジュールを備え、
通信モジュールはさらに、生成モジュールにより生成されたアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0012】
第1態様、第1態様の第4の可能な実装方式、または第1態様の第5の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第6の可能な実装方式において、
決定モジュールはさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして決定するよう構成され、
生成モジュールはさらに、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む1つのTAセットを、決定モジュールにより取得される各グループに従って生成するよう構成され、
送信モジュールはさらに、生成モジュールにより生成されたTAセットをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0013】
第1態様の第7の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュールがRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成される電力ヘッドルームPHを含む電力ヘッドルーム報告PHRを、ユーザ機器から受信するよう構成され、
基地局はさらに、受信モジュールにより受信されたPHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう構成された割り当てモジュールを備え、
通信モジュールは具体的に、PHに対応する初期ビームを用いることにより、割り当てモジュールにより割り当てられた対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう構成される。
【0014】
第1態様の第7の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第8の可能な実装方式において、
送信モジュールはさらに、受信モジュールが電力ヘッドルーム報告PHRをユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションであって、第1ビームのRSRPを測定するようユーザ機器に命令するのに用いられる第1インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0015】
第1態様の第9の可能な実装方式において、
受信モジュールは、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュールがRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行することによりチャネル品質インジケータCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成され、
通信モジュールは具体的に、受信モジュールにより受信されたCSI情報と、CSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0016】
第1態様の第9の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第10の可能な実装方式において、
送信モジュールはさらに、受信モジュールがチャネル状態情報CSI測定報告をユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションであって、第2ビームに対してCSI測定を実行するようユーザ機器に命令するのに用いられる第2インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0017】
第1態様の第11の可能な実装方式において、
基地局はさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュールがRRM測定報告に従って決定した後に、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅を調整するよう構成された調整モジュールを備え、
送信モジュールはさらに、調整モジュールにより調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを各ユーザ機器へブロードキャストするよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へ送信するよう構成され、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。
【0018】
第1態様の第11の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第12の可能な実装方式において、
調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、送信モジュールはさらに、中心周波数に位置するチャネル上で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される、または、各チャネルの中心の周波数で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される。
【0019】
第1態様の第13の可能な実装方式において、
基地局はさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュールがRRM測定報告に従って決定した後に、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅を調整するよう構成された調整モジュールを備え、
送信モジュールはさらに、調整モジュールにより調整されたユーザ帯域幅についての情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることによりユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0020】
第1態様の第13の可能な実装方式を参照すると、第1態様の第14の可能な実装方式において、
調整モジュールは具体的に、ユーザ機器に割り当てられたチャネルをユーザ機器のトラフィックボリュームに従って調整して、ユーザ帯域幅を取得するよう構成される。
【0021】
第2態様によると、本発明の一実施形態はユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、
基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信するよう構成された受信モジュールと、
初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信するよう構成された送信モジュールと
を備える。
【0022】
第2態様の第1の可能な実装方式において、
RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器はさらに、
送信モジュールが無線リソース管理RRM測定報告を送信した後に、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後の参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成された決定モジュールと、
決定モジュールにより決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成されたリッスンモジュールと
を備える。
【0023】
第2態様の第2の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から基地局により指定された第2ビームインデックス情報を受信するよう構成され、
ユーザ機器はさらに、受信モジュールにより受信された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成されたリッスンモジュールを備える。
【0024】
第2態様の第1の可能な実装方式または第2態様の第2の可能な実装方式を参照すると、第2態様の第3の可能な実装方式において、
リッスンモジュールは具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、または、
リッスンモジュールは具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される。
【0025】
第2態様の第4の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報を受信するよう構成され、
ユーザ機器はさらに、
RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さいとき、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定を実行するよう構成された測定モジュールと、
測定モジュールにより実行されたRRM測定に従って、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報を決定するよう構成された決定モジュールと
を備え、
送信モジュールはさらに、決定モジュールにより決定された第1代替ビームインデックス情報を、第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された基地局へ送信するよう構成される。
【0026】
第2態様の第4の可能な実装方式を参照すると、第2態様の第5の可能な実装方式において、
送信モジュールはさらに、アップリンクタイミングアドバンスTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、基地局へ自動的に送信するよう構成される、または、
受信モジュールはさらに、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定した後に送信される、基地局により送信されたランダムアクセス命令を制御チャネル上で受信するよう構成され、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、ランダムアクセス命令に従って基地局へ送信するよう構成される。
【0027】
第2態様の第4の可能な実装方式を参照すると、第2態様の第6の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして基地局が決定した後に各グループに従って生成されるTAセットであって、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む、基地局により送信されたTAセットを受信するよう構成され、
測定モジュールはさらに、受信モジュールにより受信されたTAセットに含まれるTATが満了したとき、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応するか否か、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないか否かを検出するよう構成され、
ユーザ機器はさらに、
TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないことを測定モジュールが検出したとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するハイブリッド自動再送要求HARQバッファエリアおよびサウンディング参照シンボルSRSリソースを確保するよう構成された確保モジュールと、
TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了したことを測定モジュールが検出したとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースするよう構成されたリリースモジュールと
を備える。
【0028】
第2態様の第7の可能な実装方式において、
ユーザ機器はさらに、
送信モジュールが無線リソース管理RRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得するよう構成された測定モジュールと、
測定モジュールにより測定された最小の伝播損失情報に従って電力ヘッドルームPHを生成して、電力ヘッドルーム報告PHRを取得するよう構成された生成モジュールと
を備え、
送信モジュールは具体的に、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう、およびPHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、生成モジュールにより生成されたPHRを送信するよう構成される。
【0029】
第2態様の第7の可能な実装方式を参照すると、第2態様の第8の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションを受信するよう構成され、
生成モジュールはさらに、受信モジュールにより受信された第1インジケーションにより示される各第1ビームのRSRPを測定して、各第1ビームの伝播損失情報を取得するよう構成される。
【0030】
第2態様の第9の可能な実装方式において、ユーザ機器はさらに、
送信モジュールが無線リソース管理RRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得するよう構成された測定モジュールと、
測定モジュールにより測定された最大のCQIに従って少なくとも1つのチャネル状態情報CSI情報を生成して、CSI測定報告を取得するよう構成された生成モジュールと
を備え、
送信モジュールは、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、生成モジュールにより生成されたCSI測定報告を送信するよう構成される。
【0031】
第2態様の第9の可能な実装方式を参照すると、第2態様の第10の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションを受信するよう構成され、
生成モジュールはさらに、受信モジュールにより受信された第2インジケーションにより示される各第2ビームに対してCSI測定を実行して、各第2ビームのCQIを取得するよう構成される。
【0032】
第2態様の第11の可能な実装方式において、
受信モジュールは、基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とをブロードキャストにより受信するよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングを受信するよう構成され、調整されたセル帯域幅は、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数であり、または周波数範囲内の指定された周波数であり、
受信モジュールは、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含むとき、基地局により送信された共通の情報を、中心周波数に位置するチャネル上で受信するよう構成される、または、基地局により送信された共通の情報を、各チャネルの中心の周波数で受信するよう構成される。
【0033】
第2態様の第12の可能な実装方式において、
受信モジュールはさらに、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信するよう構成され、
ユーザ機器はさらに、ユーザ帯域幅に含まれ、受信モジュールにより受信されるチャネルの制御チャネルをリッスンするよう構成されたリッスンモジュールを備える。
【0034】
第3態様によると、本発明の一実施形態は基地局を提供し、基地局は、
ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成された送信機と、
送信機により送信された初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成された受信機と、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を、受信機により受信されたRRM測定報告に従って決定するよう構成されたプロセッサと
を備える。
【0035】
第3態様の第1の可能な実装方式において、
プロセッサは具体的に、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成され、
送信機は、プロセッサにより決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するよう構成され、
ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御情報をリッスンするよう構成される。
【0036】
第3態様の第2の可能な実装方式において、
送信機はさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を指定するよう構成され、指定された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するのに用いられる。
【0037】
第3態様の第3の可能な実装方式において、
送信機はさらに、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームの代替ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成され、
受信機はさらに、送信機により送信された各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報を受信するよう構成され、
プロセッサはさらに、受信機により受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0038】
第3態様の第3の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第4の可能な実装方式において、
送信機はさらに、ユーザ機器により送信された第1ランダムアクセス要求を受信するよう構成され、
プロセッサは具体的に、第1ランダムアクセス要求に従ってアップリンクタイミングアドバンスTAを生成し、アップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0039】
第3態様の第3の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第5の可能な実装方式において、
プロセッサはさらに、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより決定するよう構成され、
送信機はさらに、ランダムアクセス命令を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するよう構成され、
受信機はさらに、送信機により送信されたランダムアクセス命令に従ってユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信するよう構成され、
プロセッサは具体的に、受信機により受信された第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成し、アップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0040】
第3態様、第3態様の第1の可能な実装方式、第3態様の第2の可能な実装方式、第3態様の第3の可能な実装方式、第3態様の第4の可能な実装方式、または第3態様の第5の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第6の可能な実装方式において、
プロセッサはさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして決定するよう構成され、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む1つのTAセットを、各グループに従って生成するよう構成され、
送信機はさらに、プロセッサにより生成されたTAセットをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0041】
第3態様の第7の可能な実装方式において、
受信機は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をプロセッサがRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成される電力ヘッドルームPHを含む電力ヘッドルーム報告PHRを、ユーザ機器から受信するよう構成され、
プロセッサは、受信機により受信されたPHと、PHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当て、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう構成される。
【0042】
第3態様の第7の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第8の可能な実装方式において、
送信機はさらに、受信機が電力ヘッドルーム報告PHRをユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションであって、第1ビームのRSRPを測定するようユーザ機器に命令するのに用いられる第1インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0043】
第3態様の第9の可能な実装方式において、
受信機は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をプロセッサがRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行することによりチャネル品質インジケータCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成され、
プロセッサは、受信機により受信されたCSI情報と、CSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0044】
第3態様の第9の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第10の可能な実装方式において、
送信機はさらに、受信機がチャネル状態情報CSI測定報告をユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションであって、第2ビームに対してCSI測定を実行するようユーザ機器に命令するのに用いられる第2インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0045】
第3態様の第11の可能な実装方式において、
プロセッサはさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をRRM測定報告に従って決定した後に、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅を調整するよう構成され、
送信機はさらに、プロセッサにより調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを各ユーザ機器へブロードキャストするよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へ送信するよう構成され、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。
【0046】
第3態様の第11の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第12の可能な実装方式において、
調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、送信機はさらに、中心周波数に位置するチャネル上で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される、または、各チャネルの中心の周波数で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される。
【0047】
第3態様の第13の可能な実装方式において、
プロセッサはさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をRRM測定報告に従って決定した後に、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅を調整するよう構成され、
送信機はさらに、プロセッサにより調整されたユーザ帯域幅についての情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることによりユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0048】
第3態様の第13の可能な実装方式を参照すると、第3態様の第14の可能な実装方式において、
プロセッサは具体的に、ユーザ機器に割り当てられたチャネルをユーザ機器のトラフィックボリュームに従って調整して、ユーザ帯域幅を取得するよう構成される。
【0049】
第4態様によると、本発明の一実施形態はユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、
基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信するよう構成された受信機と、
初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信するよう構成された送信機と
を備える。
【0050】
第4態様の第1の可能な実装方式において、
RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、
ユーザ機器はさらに、送信機が無線リソース管理RRM測定報告を送信した後に、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後の参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成されたプロセッサを備え、
受信機はさらに、プロセッサにより決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成される。
【0051】
第4態様の第2の可能な実装方式において、
受信機はさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から基地局により指定された第2初期ビームインデックス情報を受信するよう構成され、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成される。
【0052】
第4態様の第1の可能な実装方式または第4態様の第2の可能な実装方式を参照すると、第4態様の第3の可能な実装方式において、
受信機は具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、または、
受信機は具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、もしくは、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される。
【0053】
第4態様の第4の可能な実装方式において、
受信機はさらに、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報を受信するよう構成され、
ユーザ機器はさらにプロセッサを備え、
プロセッサは、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さいとき、受信機により受信された各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定を実行するよう構成され、RRM測定に従って、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報を決定するよう構成され、
送信機はさらに、プロセッサにより決定された第1代替ビームインデックス情報を、第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された基地局へ送信するよう構成される。
【0054】
第4態様の第4の可能な実装方式を参照すると、第4態様の第5の可能な実装方式において、
送信機はさらに、アップリンクタイミングアドバンスTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、基地局へ自動的に送信するよう構成される、または、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定した後に送信される、基地局により送信されたランダムアクセス命令を制御チャネル上で受信するよう構成され、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、ランダムアクセス命令に従って基地局へ送信するよう構成される。
【0055】
第4態様、第4態様の第1の可能な実装方式、第4態様の第2の可能な実装方式、第4態様の第3の可能な実装方式、第4態様の第4の可能な実装方式、または第4態様の第5の可能な実装方式を参照すると、第4態様の第6の可能な実装方式において、
受信機はさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして基地局が決定した後に各グループに従って生成されるTAセットであって、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む、基地局により送信されたTAセットを受信するよう構成され、
プロセッサはさらに、受信モジュールにより受信されたTAセットに含まれるTATが満了したとき、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応するか否か、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないか否かを検出するよう構成され、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないことが検出されたとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するハイブリッド自動再送要求HARQバッファエリアおよびサウンディング参照シンボルSRSリソースを確保するよう構成される、または、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了したことが検出されたとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースするよう構成される。
【0056】
第4態様の第7の可能な実装方式において、
ユーザ機器はさらにプロセッサを備え、
プロセッサは、送信機が無線リソース管理RRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得するよう構成され、最小の伝播損失情報に従って電力ヘッドルームPHを生成して、電力ヘッドルーム報告PHRを取得するよう構成され、
送信機はさらに、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう、およびPHに対応するビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、プロセッサにより生成されたPHRを送信するよう構成される。
【0057】
第4態様の第7の可能な実装方式を参照すると、第4態様の第8の可能な実装方式において、
受信機はさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションを受信するよう構成され、
プロセッサはさらに、受信機により受信された第1インジケーションにより示される各第1ビームのRSRPを測定して、各第1ビームの伝播損失情報を取得するよう構成される。
【0058】
第4態様の第9の可能な実装方式において、
ユーザ機器はさらにプロセッサを備え、
プロセッサは、送信機が無線リソース管理RRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得するよう構成され、最大のCQIに従って少なくとも1つのチャネル状態情報CSI情報を生成して、CSI測定報告を取得するよう構成され、
送信機はさらに、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、プロセッサにより生成されたCSI測定報告を送信するよう構成される。
【0059】
第4態様の第9の可能な実装方式を参照すると、第4態様の第10の可能な実装方式において、
受信機はさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションを受信するよう構成され、
プロセッサはさらに、受信機により受信された第2インジケーションにより示される各第2ビームに対してCSI測定を実行して、各第2ビームのCQIを取得するよう構成される。
【0060】
第4態様の第11の可能な実装方式において、
受信機はさらに、基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とをブロードキャストにより受信するよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングを受信するよう構成され、調整されたセル帯域幅は、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数であり、または周波数範囲内の指定された周波数であり、
受信機はさらに、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、基地局により送信された共通の情報を、中心周波数に位置するチャネル上で受信するよう構成される、または、基地局により送信された共通の情報を、各チャネルの中心の周波数で受信するよう構成される。
【0061】
第4態様の第12の可能な実装方式において、
受信機はさらに、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信するよう構成され、ユーザ帯域幅に含まれるチャネルの制御チャネルをリッスンするよう構成される。
【0062】
第5態様によると、本発明の一実施形態はビーム構成方法を提供し、方法は、
ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報を基地局がユーザ機器へ送信する段階と、
初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告を、基地局がユーザ機器から受信する段階と、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階と
を備える。
【0063】
第5態様の第1の可能な実装方式において、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階は、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を基地局が決定する段階を有し、
基地局は、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信し、
ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御情報をリッスンするよう構成される。
【0064】
第5態様の第2の可能な実装方式において、方法はさらに、
無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を基地局が指定する段階であって、指定された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するのに用いられる、段階を備える。
【0065】
第5態様の第3の可能な実装方式において、方法はさらに、
ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームの代替ビームインデックス情報を基地局がユーザ機器へ送信する段階と、
各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む少なくとも1つの代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報を基地局が受信する段階と、
受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って基地局がユーザ機器と通信する段階と
を備える。
【0066】
第5態様の第3の可能な実装方式を参照すると、第5態様の第4の可能な実装方式において、
受信された代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って基地局がユーザ機器と通信する段階は、
基地局が、ユーザ機器により送信された第1ランダムアクセス要求を受信し、第1ランダムアクセス要求に従ってアップリンクタイミングアドバンスTAを生成する段階と、
アップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従って基地局がユーザ機器と通信する段階と
を有する。
【0067】
第5態様の第3の可能な実装方式を参照すると、第5態様の第5の可能な実装方式において、方法はさらに、
ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定する段階と、
基地局がランダムアクセス命令を制御チャネル上でユーザ機器へ送信する段階と、
基地局が、ランダムアクセス命令に従ってユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信し、第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成する段階と、
アップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従って基地局がユーザ機器と通信する段階と
を備える。
【0068】
第5態様、第5態様の第1の可能な実装方式、第5態様の第2の可能な実装方式、第5態様の第3の可能な実装方式、第5態様の第4の可能な実装方式、または第5態様の第5の可能な実装方式を参照すると、方法はさらに、
同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームを基地局がグループとして決定する段階と、
TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む1つのTAセットを、各グループに従って基地局が生成する段階と、
生成されたTAセットを、基地局がユーザ機器へ送信する段階と
を備える。
【0069】
第5態様の第7の可能な実装方式において、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、
各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成される電力ヘッドルームPHを含む電力ヘッドルーム報告PHRを、基地局がユーザ機器から受信する段階と、
PHとPHに対応する初期ビームとに従って基地局がユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てる段階と、
PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上で基地局がユーザ機器と通信する段階と
を備える。
【0070】
第5態様の第7の可能な実装方式を参照すると、第5態様の第8の可能な実装方式において、
電力ヘッドルーム報告PHRを基地局がユーザ機器から受信する段階の前に、方法はさらに、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションであって、第1ビームのRSRPを測定するようユーザ機器に命令するのに用いられる第1インジケーションを基地局がユーザ機器へ送信する段階を備える。
【0071】
第5態様の第9の可能な実装方式において、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、
各初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行することによりチャネル品質インジケータCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告を、基地局がユーザ機器から受信する段階と、
CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従って基地局がユーザ機器と通信する段階と
を備える。
【0072】
第5態様の第9の可能な実装方式を参照すると、第5態様の第10の可能な実装方式において、
チャネル状態情報CSI測定報告を基地局がユーザ機器から受信する段階の前に、方法はさらに、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションであって、第2ビームに対してCSI測定を実行するようユーザ機器に命令するのに用いられる第2インジケーションを、基地局がユーザ機器へ送信する段階を備える。
【0073】
第5態様の第11の可能な実装方式において、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、
少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅を基地局が調整する段階と、
基地局が、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを各ユーザ機器へブロードキャストする段階、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へ送信する段階であって、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である、段階と
を備える。
【0074】
第5態様の第11の可能な実装方式を参照すると、第5態様の第12の可能な実装方式において、
調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、方法はさらに、基地局が、中心周波数に位置するチャネル上で各ユーザ機器へ共通の情報を送信する段階、または、各チャネルの中心の周波数で各ユーザ機器へ共通の情報を送信する段階を備える。
【0075】
第5態様の第13の可能な実装方式において、
ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅を基地局が調整する段階と、
調整されたユーザ帯域幅についての情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより基地局がユーザ機器へ送信する段階と
を備える。
【0076】
第5態様の第13の可能な実装方式を参照すると、第5態様の第14の可能な実装方式において、
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、ユーザ機器のユーザ帯域幅を基地局が調整する段階は、基地局が、ユーザ機器に割り当てられたチャネルをユーザ機器のトラフィックボリュームに従って調整して、ユーザ帯域幅を取得する段階を有する。
【0077】
第6態様によると、本発明の一実施形態はビーム構成方法を提供し、方法は、
基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報をユーザ機器が受信する段階と、
初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告をユーザ機器が送信する段階と
を備える。
【0078】
第6態様の第1の可能な実装方式において、
RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器が無線リソース管理RRM測定報告を送信する段階の後に、方法はさらに、
ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後の参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報をユーザ機器が決定する段階と、
第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階と
を備える。
【0079】
第6態様の第2の可能な実装方式において、方法はさらに、
無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から基地局により指定された第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器が受信する段階と、
第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階と
を備える。
【0080】
第6態様の第1の可能な実装方式または第6態様の第2の可能な実装方式を参照すると、第6態様の第3の可能な実装方式において、
第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階は、ユーザ機器が、無指向性方式で制御情報を受信する段階、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階を有し、
第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階は、ユーザ機器が、無指向性方式で制御情報を受信する段階、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階を有する。
【0081】
第6態様の第4の可能な実装方式において、方法はさらに、
基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報をユーザ機器が受信する段階と、
RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さい場合、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行する段階と、
RRM測定に従って、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報をユーザ機器が決定する段階と、
決定された第1代替ビームインデックス情報を、第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された基地局へユーザ機器が送信する段階と
を備える。
【0082】
第6態様の第4の可能な実装方式を参照すると、第6態様の第5の可能な実装方式において、方法はさらに、
アップリンクタイミングアドバンスTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、ユーザ機器が基地局へ自動的に送信する段階、または、
ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定した後に送信される、基地局により送信されたランダムアクセス命令をユーザ機器が制御チャネル上で受信する段階と、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、ランダムアクセス命令に従って基地局へ送信する段階と
を備える。
【0083】
第6態様、第6態様の第1の可能な実装方式、第6態様の第2の可能な実装方式、第6態様の第3の可能な実装方式、第6態様の第4の可能な実装方式、または第6態様の第5の可能な実装方式を参照すると、第6態様の第6の可能な実装方式において、方法はさらに、
同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして基地局が決定した後に各グループに従って生成されるTAセットであって、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む、基地局により送信されたTAセットをユーザ機器が受信する段階と、
TAセットに含まれるTATが満了した場合、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応するか否か、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないか否かをユーザ機器が検出する段階と、
TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないことが検出された場合、ユーザ機器が、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するハイブリッド自動再送要求HARQバッファエリアおよびサウンディング参照シンボルSRSリソースを確保する段階、または、
TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了したことが検出された場合、ユーザ機器が、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースする段階と
を備える。
【0084】
第6態様の第7の可能な実装方式において、
ユーザ機器が無線リソース管理RRM測定報告を送信する段階の後に、方法はさらに、
ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得する段階と、
ユーザ機器が、最小の伝播損失情報に従って電力ヘッドルームPHを生成して、電力ヘッドルーム報告PHRを取得する段階と、
PHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう、およびPHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるPHRをユーザ機器が送信する段階と
を備える。
【0085】
第6態様の第7の可能な実装方式を参照すると、第6態様の第8の可能な実装方式において、
ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得する段階は、
基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションをユーザ機器が受信する段階と、
ユーザ機器が、第1インジケーションにより示される各第1ビームのRSRPを測定して、各第1ビームの伝播損失情報を取得する段階と
を有する。
【0086】
第6態様の第9の可能な実装方式において、
ユーザ機器が無線リソース管理RRM測定報告を送信する段階の後に、方法はさらに、
ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得する段階と、
ユーザ機器が、最大のCQIに従ってチャネル状態情報CSI情報を生成して、CSI測定報告を取得する段階と、
CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるCSI測定報告を、ユーザ機器が送信する段階と
を備える。
【0087】
第6態様の第9の可能な実装方式を参照すると、第6態様の第10の可能な実装方式において、
ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得する段階は、
基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションをユーザ機器が受信する段階と、
ユーザ機器が、第2インジケーションにより示される各第2ビームに対してCSI測定を実行して、各第2ビームのCQIを取得する段階と
を有する。
【0088】
第6態様の第11の可能な実装方式において、方法はさらに、
ユーザ機器が、基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とをブロードキャストにより受信する段階、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングを受信する段階であって、調整されたセル帯域幅は、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である、段階と、
調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、ユーザ機器が、基地局により送信された共通の情報を、中心周波数に位置するチャネル上で受信する段階、または、基地局により送信された共通の情報を、各チャネルの中心の周波数で受信する段階と
を備える。
【0089】
第6態様の第12の可能な実装方式において、方法はさらに、
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることによりユーザ機器が受信する段階と、
ユーザ帯域幅に含まれるチャネルの制御チャネルをユーザ機器がリッスンする段階と
を備える。
【0090】
本発明の実施形態により提供される技術的解決手段は、以下の有益な効果を有する。
【0091】
ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がUEへ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、RRM測定報告に従って、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報が決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【発明を実施するための形態】
【0103】
本発明の目的、技術的解決手段、および利点をより明確にすべく、以下でさらに添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0104】
本発明の実施形態は、ビーム構成方法に関する。既存のLTE−Aキャリアアグリゲーションが本ビーム構成方法の背景として用いられ、LTE−A技術における比較的低い帯域のキャリアおよびミリ波帯のキャリアがアグリゲートされることで、より高い帯域幅およびより大きい容量を提供する。本発明の実施形態においては、比較的低い帯域のキャリアを一次キャリアPCellとして用い、ミリ波帯のキャリアを二次キャリアSCellとして用いることが一例として用いられるが、ミリ波帯のキャリアを一次キャリアとして用いる場合にも適用可能である。本発明の実施形態で要するビームフォーミング技術は、水平面上のビームを指してもよく、鉛直面上のビームを指してもよい。
【0105】
PCellとSCellとは、同位置にあってもよく、同位置になくてもよい。SCellはPCellのカバレッジ内に位置する、またはPCellとSCellとは重なり合うエリアをカバーする。PCellとSCellとが同位置にあるとき、PCellを提供するLTE−A基地局と、1または複数のSCellを提供する1または複数のミリ波スモールセルまたはリモートラジオヘッド(英語:Remote Radio Head、略してRRH)とが、ファイバを用いることにより、または無線バックホール通信用の無線方式で接続される。無線バックホールは、マイクロ波またはミリ波を用いてよい。無線バックホールがミリ波を用いるとき、無線バックホールに用いられるミリ波の帯域は、SCellが機能する帯域と同じまたは異なるものであってよい。
図1に示されるビーム構成システムの概略構成図を参照すると、
図1は1つのLTE進化型ノードB(英語:evolved Node B、略してeNB)、3つのミリ波セルラー通信進化型ノードB(英語:millimeter wave eNB)であるeNB1、eNB2、およびeNB3、ならびにユーザ機器(英語:User equipment、略してUE)を含む。eNB1〜eNB3は、ミリ波帯カバレッジを提供する。
図1において、eNB1〜eNB3は1または複数のeNBであってよく、これらとLTE eNBとは同位置になくてもよく、同位置にあってもよい。eNB1〜eNB3は、LTE eNBへのバックホール接続を有するリモートラジオユニットRRHであってよい。
【0106】
図2を参照すると、
図2は、本発明の一実施形態に係る基地局の構造ブロック図を示す。基地局は、LTE eNB、または
図1に示されるmillimeter wave eNB1、eNB2、もしくはeNB3であってよい。本発明の実施形態は、説明のための一例として、LTE eNB、およびeNB1などのmillimeter wave eNBのうちの1つを用いる。以下の実施形態において、別途指定がない限り、基地局はmillimeter wave eNBを指す。基地局は、送信モジュール201と、受信モジュール202と、決定モジュール203とを備えてよい。
【0107】
送信モジュール201は、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0108】
初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報をユーザ機器へ送信するときに用いられる初期ビームを示すのに用いられ、基地局によりユーザ機器に対して予め構成される。初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報を送信するときに用いられるアンテナ重み値またはコードブック情報と関連付けられ、初期ビームの方向および幅などの情報を決定する。初期ビームの方向とは、水平方向および/または鉛直方向に対する初期ビームの角度情報を指す。初期ビームインデックス情報はさらに初期ビームの特性情報と関連付けられ、基地局は異なる初期ビームで初期ビームの特定の特性情報を送信し、これにより、ユーザ機器は、異なる特性情報に従って異なる初期ビームを識別する。基地局は、異なる初期ビームに対して異なる参照信号シーケンスを用いる、または、異なる初期ビームで初期ビームの初期ビームインデックス情報をブロードキャストする。ユーザ機器は、初期ビームインデックス情報と初期ビームの特性情報とに従って特定の初期ビームを一意に決定してよい。初期ビームインデックス情報は、仮想セル識別子として働いてもよい、つまり、複数の比較的幅広な初期ビームに従って同じセルを異なるセクタまたはサブセクタにさらに区分けしてもよい。以下の本発明の実施形態における初期ビームインデックス情報の機能および利用法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0109】
LTE eNBおよびmillimeter wave eNBは両方、ユーザ機器に対して、無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定用の初期ビームインデックス情報を構成し得る。LTE eNBがRRM測定用の初期ビームインデックス情報をユーザ機器に対して構成するとき、millimeter wave eNBは初期ビームインデックス情報の構成をLTE eNBへ送信し、LTE eNBは初期ビームインデックス情報の構成をユーザ機器へ送信する。以下の本発明の実施形態における初期ビームインデックス情報の構成方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、無線リソース制御(英語:Radio Resource Control、略してRRC)層を介してフィルタリングされる(filtered)測定方法である。例えば、LTEシステムで用いられるフィルタリング方法は、F
n=(1−a)・F
n−1+a・M
nである。式中、F
nは最新のフィルタリング測定結果であり、測定報告をトリガするための基準を評価するのに用いられ、F
n−1は前回の計算の後にフィルタリングされた測定結果であり、M
nは物理層の最新の測定結果であり、aは異なる測定要件に従って決定される係数である。ミリ波セルにおいて、ユーザ機器は異なるビーム間を比較的高速で動くことがあり、したがってビーム更新に用いられるRRM測定要件は、既存のLTEシステムにおけるものより厳しいものであってよい。例えば、数十ミリ秒毎に評価が実行され、測定報告の基準が満たされているか否かを決定する。
【0110】
本明細書においてRRM測定とは、ビームトレーニング方式で実行される測定を指してもよい。例えば、基地局およびユーザ機器はそれぞれ、それぞれのセル範囲内で複数のビームで送信および受信を実行して、最も良好にマッチングするビームのペアを探し出す。そのようなペアの送信ビームと受信ビームとの間での通信の間は、受信効率が最も高くなり、伝送されるデータの信頼性が最も高くなる。この場合における測定はRRC層を介してフィルタリングされてよいが、測定要件はより厳しいものである必要がある、または、RRC層を介してフィルタリングされる必要はないが、現在の測定結果が直接用いられる。例えば、より良好な伝送効果を実現するべく、基地局とユーザ機器との間でより小さい伝送電力が用いられてよい。以下の本発明の実施形態におけるRRM測定の意味については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。基地局により割り当てられるビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、UEはさらに、基地局により割り当てられた初期ビームを初期ビームインデックス情報に従って決定し、基地局により割り当てられた初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。
【0111】
受信モジュール202は、送信モジュール201により送信された初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0112】
ユーザ機器がRRM測定報告をmillimeter wave eNBへ送信するとき、millimeter wave eNBは、RRM測定報告を直接受信してよい。ユーザ機器がRRM測定報告をLTE eNBへ送信するとき、LTE eNBは、受信されたRRM測定報告およびビームインデックス情報をmillimeter wave eNBへ転送する。以下の本発明の実施形態における、millimeter wave eNBによりRRM測定報告を受信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0113】
決定モジュール203は、受信モジュール202により受信されたRRM測定報告に従って、UEとの通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう構成される。
【0114】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0115】
結論として、本発明の本実施形態において提供される基地局によると、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がユーザ機器へ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、UEとの通信に用いられる初期ビームインデックス情報がRRM測定報告に従って決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0116】
図3を参照すると、
図3は、本発明の他の実施形態に係る基地局の構造ブロック図を示す。基地局は、
図1に示される基地局を含んでよい。基地局は、送信モジュール301と、受信モジュール302と、決定モジュール303とを備えてよい。
【0117】
送信モジュール301は、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0118】
初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報をユーザ機器へ送信するときに用いられるビームを示すのに用いられ、基地局によりユーザ機器に対して予め構成される。初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報を送信するときに用いられるアンテナ重み値またはコードブック情報と関連付けられ、初期ビームの方向および幅などの情報を決定する。初期ビームの方向とは、水平方向および/または鉛直方向に対する初期ビームの角度情報を指す。例えば、初期ビームのビーム方向は、水平方向に対して30°〜60°の方向、鉛直方向に対して20°〜40°の方向、またはそれに類する方向である。初期ビームインデックス情報はさらに初期ビームの特性情報と関連付けられ、基地局は異なる初期ビームで初期ビームの特定の特性情報を送信し、これにより、ユーザ機器は、異なる特性情報に従って異なる初期ビームを識別する。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0119】
本実施形態において、基地局は、ユーザ機器に対して少なくとも1つの初期ビームを構成し、少なくとも1つの初期ビームに含まれる各初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。これによりユーザ機器は、基地局により送信されるダウンリンク情報が受信されることになる初期ビームを決定する。
【0120】
本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0121】
受信モジュール302は、送信モジュール301により送信された初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0122】
決定モジュール303は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を、受信モジュール302により受信されたRRM測定報告に従って決定するよう構成される。
【0123】
基地局は、RRM測定報告に従ってビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0124】
以下では、ビーム構成方法を説明するための例として異なる応用シナリオを用いる。詳細は以下の通りである。
【0125】
第1応用シナリオでは、説明のために、基地局が非連続的受信シナリオに適用される例を用いる。
【0126】
ユーザ機器には休止状態およびアクティブ状態があり、アクティブ状態のユーザ機器は、ビームフォーミング技術を用いることにより基地局により送信される制御情報を制御チャネル上で受信するべく、基地局により割り当てられるビームを用いることにより制御チャネルをリッスンする必要がある。制御情報は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるアップリンク/ダウンリンクリソースを示すのに用いられるリソース割り当て制御命令を含む。制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(英語:Physical Downlink Control Channel、略してPDCCH)、および発展型物理ダウンリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel、略してEPDCCH)のうち少なくとも1つを含む。
【0127】
ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わると、ユーザ機器がアクティブ状態にあるときにリソース割り当て制御シグナリングが以前に受信されたビームは、それ以降適用されない。したがって、ユーザ機器はさらに、今回リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。本実施形態は、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定するための2つの方法を提供する。以下では、2つの方法の詳細を別個に説明する。
【0128】
第1方法において、決定モジュール303は具体的に、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力(英語:Reference Signal Receiving Power、略してRSRP)および参照信号受信品質(英語:Reference Signal Receiving Quality略してRSRQ)のうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成され、送信モジュール301はさらに、決定モジュール302により決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上でユーザ機器へ制御情報を送信するよう構成され、ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御情報をリッスンするよう構成される。
【0129】
ビームを決定するための第1方法において、基地局とユーザ機器とは、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることに同意してよい。具体的には、基地局はRRM測定報告から参照信号情報を読み取り、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報により示される初期ビームを、制御チャネル上で制御情報を送信する必要があるビームとして決定する。参照信号情報は、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む。参照信号情報がRSRPであるとき、第1閾値はRSRP閾値であってよく、参照信号情報がRSRQであるとき、第1閾値はRSRQ閾値であってよく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQであるとき、第1閾値はRSRP閾値およびRSRQ閾値を含んでよい。
【0130】
例えば、参照信号情報がRSRPであるとき、基地局は、RRM測定報告からRSRP閾値より大きい少なくとも1つのRSRPを選別し、その少なくとも1つのRSRPに対応する少なくとも1つの初期ビームインデックス情報を決定し、その少なくとも1つの初期ビームインデックス情報に従って少なくとも1つの初期ビームを決定してよい。代替的に、参照信号情報がRSRPおよびRSRQであるとき、基地局は、RRM測定報告からRSRP閾値より大きい少なくとも1つのRSRPおよびRSRQ閾値より大きい少なくとも1つのRSRQを選別し、その少なくとも1つのRSRPおよび少なくとも1つのRSRQから同じ初期ビームに属するRSRPおよびRSRQを決定し、少なくとも1つの対応する初期ビームインデックス情報を決定し、その少なくとも1つの初期ビームインデックス情報に従って少なくとも1つの初期ビームを決定してよい。
【0131】
第2方法において、決定モジュール303はさらに、RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御(英語:Media Access Control、略してMAC)の制御要素(英語:Control Element、略してCE)のうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を指定するよう構成され、指定された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、制御チャネル上でユーザ機器へ制御情報を送信するのに用いられる。
【0132】
ビームを決定するための第2方法において、基地局は、割り当てられた初期ビームから、制御チャネル上でリソース割り当て制御シグナリングを送信するのに用いられる初期ビームを指定し、次にRRCシグナリングまたはMAC CEを用いることにより、指定された初期ビームの第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。
【0133】
加えて、ビームインデックス情報は、先述の第1方法および第2方法を用いることにより共同で決定されてもよいことに留意すべきである。例えば、基地局は最初に、RRCシグナリングおよびMAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより第2初期ビームインデックス情報を指定し、特定の時間経過後に、基地局は、参照信号情報に従ってRRM測定報告から第1初期ビームインデックス情報を選択する。代替的に、基地局は最初に、参照信号情報に従ってRRM測定報告から第1初期ビームインデックス情報を選択し、一定時間経過後に、RRCシグナリングおよびMAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより第2初期ビームインデックス情報を指定する。勿論、ビームインデックス情報は他の方法を用いることにより決定されてもよく、これは本実施形態に限定されない。
【0134】
RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報が決定され、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報が制御チャネル上でユーザ機器へ送信される。これにより、制御情報が、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることにより伝送されることができ、それにより通信効率が改善する。
【0135】
第2応用シナリオでは、説明のために、基地局がタイミングアドバンス(英語:Tim
ing Advance、略してTA)シナリオに適用される例を用いる。
【0136】
ユーザ機器と基地局との間の障害は、初期ビームの通信品質を低下させる。したがって、基地局は、障害を回避することにより通信品質を改善するべく、ユーザ機器に対して代替ビームを予め構成してよい。したがって、送信モジュール301はさらに、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームの代替ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0137】
受信モジュール302はさらに、送信モジュール301により送信された各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0138】
基地局はさらに、受信モジュール302により受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器と通信するよう構成された通信モジュール304を備える。
【0139】
基地局は、代替ビームインデックス情報を別個にユーザ機器へ送信してよい、または、伝送オーバーヘッドを低減するべく、初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するときに、代替ビームインデックス情報と初期ビームインデックス情報とを一緒にユーザ機器へ送信してよい。以下の本発明の実施形態における代替ビームインデックス情報を送信するための方法は、本実施形態における代替ビームインデックス情報を送信するための方法と同じである。
【0140】
ユーザ機器が、基地局により割り当てられた初期ビームを用いることにより基地局と通信するとき、ユーザ機器は、初期ビームの参照信号情報をスケジュール通りにまたは周期的に測定してよい。ユーザ機器が、測定により、参照信号情報が第2閾値より小さいことを取得すると、ユーザ機器は、初期ビームの品質が比較的低いと決定する。この場合、ユーザ機器は、予め記憶されている代替ビームインデックス情報を読み取り、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームを用いて基地局と通信してよい。参照信号情報は、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む。参照信号情報がRSRPであるとき、第2閾値はRSRP閾値であり、参照信号情報がRSRQであるとき、参照信号情報はRSRQ閾値であり、参照信号情報がRSRPおよびRSRQを含むとき、第2閾値はRSRP閾値およびRSRQ閾値を含む。
【0141】
少なくとも1つの代替ビームを用いて基地局と通信する前に、ユーザ機器はさらに、その少なくとも1つの代替ビームに対してRRM測定を実行し、各代替ビームの取得された参照信号情報から第3閾値より大きい参照信号情報を選別することで、選別された参照信号情報に従って対応する代替ビームを決定する必要がある。代替ビームに対するRRM測定の実行は、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さいことをユーザ機器が検出した後にトリガされてよい、または周期的にトリガされてよい。このことは、本実施形態に限定されない。
【0142】
参照信号情報が第3閾値より大きいとき、その参照信号情報に対応する代替ビームの品質が比較的良好であると決定されてよく、この代替ビームを基地局との通信に用いることができる。参照信号情報が第3閾値より大きいか否かを検出するための方法は、参照信号情報が第2閾値より大きいか否かを検出するための方法と同じであり、詳細についてはここでは説明しない。第3閾値は第2閾値と同じであっても、異なっていてもよい。
【0143】
ユーザ機器が少なくとも1つの比較的良好な品質の代替ビームを選別した後に、その少なくとも1つの代替ビームの第1代替ビームインデックス情報が基地局へ送信される。基地局は、少なくとも1つの受信された代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器と通信する。
【0144】
さらに、ユーザ機器が、初期ビームに対してRRM測定を能動的に実行し、参照信号情報を用いることにより代替ビームを通信に用いるか否かを決定することに加え、基地局は、ビームトラッキング技術を用いてユーザ機器が障害エリアに入ろうとしているか否かを検出してよい。ユーザ機器が障害エリアに入ろうとしていることを基地局が検出したとき、ユーザ機器は、代替ビームに対してRRM測定を実行するようトリガされる。
【0145】
本実施形態において、異なるユーザ機器は、基地局との距離が異なる。したがって、異なるユーザ機器の信号伝送遅延は異なる。異なるユーザ機器により送信されるアップリンク情報が基地局に同時に到達する必要がある場合、基地局は、ユーザ機器と基地局との間の距離に従って、異なるユーザ機器に対して異なるTAを構成する必要がある。例えば、ユーザ機器が基地局から比較的離れているとき、比較的
大きいアップリンクTAがユーザ機器に対して構成されてよく、ユーザ機器が基地局の比較的近くにあるとき、比較的小さいアップリンクTAがユーザ機器に対して構成されてよい。
【0146】
一般に、基地局により割り当てられる初期ビームと比較して、代替ビームは比較的長い伝播経路を有し、これは比較的大きい伝播遅延をもたらす。この場合、結果として、アップリンクTAが突然に変化する。この場合、ユーザ機器はアップリンクTAを再決定する必要がある。アップリンクTAの決定は、ランダムアクセス手順を用いることにより実施される必要がある。
【0147】
ユーザ機器がランダムアクセス手順を能動的にトリガするとき、ユーザ機器は第1ランダムアクセス要求を基地局へ能動的に送信する。この場合、受信モジュール302はさらに、ユーザ機器により送信された第1ランダムアクセス要求を受信するよう構成される。
【0148】
基地局はさらに、第1ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成するよう構成された生成モジュール305を備える。
【0149】
通信モジュール304は、生成モジュール304により生成されたアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0150】
ユーザ機器が、ランダムアクセス命令により命令された通りにランダムアクセス手順をトリガするとき、ユーザ機器は、第2ランダムアクセス要求を基地局へ送信する。この場合、決定モジュール303はさらに、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより決定するよう構成される。
【0151】
送信モジュール301は、制御チャネル上でランダムアクセス命令をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0152】
受信モジュール302はさらに、送信モジュール301により送信されたランダムアクセス命令に従ってユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信するよう構成される。
【0153】
基地局はさらに、第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成するよう構成された生成モジュール305を備える。
【0154】
通信モジュール304はさらに、生成モジュール305により生成されたアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0155】
ランダムアクセス命令は、無競合ベースのランダムアクセス手順に適用されてよく、基地局は、ランダムアクセス命令を用いて、専用のランダムアクセスプリアンブル(preamble)および物理ランダムアクセスチャネルリソース(PRACH resource)を示す。この場合、ユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求は、ユーザ機器が基地局により示されるPRACH resource上で基地局へランダムアクセスプリアンブルを送信することを示す。競合ベースのランダムアクセス手順では、ユーザ機器自体がランダムアクセスプリアンブルおよびPRACH resourceを選択し、ユーザ機器は、ユーザ機器自体が選択したPRACH resource上でランダムアクセスプリアンブルを基地局へ送信する。以下の本発明の実施形態におけるランダムアクセス手順については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0156】
したがって、各代替ビームの参照信号情報が第3閾値より小さいこと、および少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことをユーザ機器が検出したとき、初期ビームの品質が比較的良好であると決定され、その少なくとも1つの初期ビームの初期ビームインデックス情報が基地局へ送信される。基地局は、その少なくとも1つの初期ビームを用いて
ユーザ機器と通信する。代替的に、基地局は、ビームフォーミング技術を用いてユーザ機器が障害エリアから出ようとしていると決定し、少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことを検出すると、その少なくとも1つの初期ビームを用いて
ユーザ機器と通信することを決定する。この場合、ユーザ機器は、アップリンクTAを再決定してもよく、アップリンクTAを決定しなくてもよい。
【0157】
本実施形態において、ユーザ機器により用いられるビームに対して異なるTAがあってよく、TAは同じミリ波基地局に対するものであってもよく、異なるミリ波基地局に対するものであってもよい。したがって、基地局はさらに、各ユーザ機器に対して少なくとも1つのTAセットを構成してよく、各TAセットは少なくとも1つのビームインデックス情報を含み、各ビームインデックス情報に対応するアップリンクTAは同じである。ビームインデックス情報は、初期ビームの初期ビームインデックス情報であってもよく、代替ビームの代替ビームインデックス情報であってもよい。1つのTAセットに含まれるビームインデックス情報により示されるビームは、同じセルに属してもよく、異なるセルに属してもよい。したがって、各ビームと関連付けられたセルのセル識別子は、TAセットの中でさらに識別されてよい。
【0158】
オプションで、決定モジュール303はさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして決定するよう構成される。
【0159】
生成モジュール305はさらに、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む1つのTAセットを、決定モジュール303により取得された各グループに従って生成するよう構成される。
【0160】
送信モジュール301は、生成モジュール305により生成されたTAセットをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0161】
加えて、ユーザ機器が動いたためにアップリンクTAが変化したとき、基地局は、新たなアップリンクTAに従ってTAセットをユーザ機器に対して再構成し、TAセットに含まれるビームインデックス情報およびビームインデックス情報と関連付けられたセルを割り当ててよいことに留意すべきである。基地局は、TA cmdを用いることによりアップリンクTAおよびTAセットを調整してよい。
【0162】
送信された各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きい代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報が受信される。第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器との通信が実行される。割り当てられた初期ビームの品質が比較的低いとき、比較的良好な品質の代替ビームをユーザ機器との通信に用いることができ、それにより通信効率が改善するという効果が実現する。
【0163】
第3応用シナリオでは、説明のために、基地局が電力制御シナリオに適用される例を用いる。
【0164】
基地局はビームフォーミング技術を用い、異なるビーム方向での伝播損失は異なってよい。したがって、伝播損失が最小である少なくとも1つの初期ビームを、割り当てられた初期ビームから選択する必要があり、選択された少なくとも1つの初期ビームで通信が実行される。
【0165】
したがって、受信モジュール302は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュール303がRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成されるPHを含むPHRを、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0166】
基地局はさらに、受信モジュール302により受信されたPHとPHに対応する初期ビームとに従って、ユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう構成された割り当てモジュール306を備える。
【0167】
通信モジュール304は具体的に、PHに対応する初期ビームを用いることにより、割り当てモジュール306により割り当てられた対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう構成される。
【0168】
ユーザ機器がPHRをmillimeter wave eNBへ送信するとき、millimeter wave eNBは、PHRを直接受信してよい。ユーザ機器がPHRをLTE eNBへ送信するとき、LTE eNBは、受信されたPHRをmillimeter wave eNBへ転送する。以下の本発明の実施形態における、millimeter wave eNBによりPHRを受信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0169】
基地局は、PHRを受信した後に、初期ビームインデックス情報とPHRに含まれるPHとに従って、ユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てる。これにより、ユーザ機器は、ユーザ機器の最大許容伝送電力より大きくない適切な電力を用いることにより、対応する初期ビームでアップリンク情報を送信する。
【0170】
加えて、ユーザ機器が初期ビームのPHを送信し、ユーザ機器が少なくとも2つの初期ビームを同時に通信に用いることができると基地局が決定したとき、スケジューリングされることになる少なくとも2つの初期ビームが、ユーザ機器のSRSを測定することにより決定され得ることに留意すべきである。
【0171】
基地局が、より良好な指向性利得およびより正確な電力制御を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることによりビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、その伝播損失が最小であるビームのPHを報告する。具体的には、送信モジュール301は、受信モジュール302が電力ヘッドルーム報告PHRをユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションであって、第1ビームのRSRPを測定するようユーザ機器に命令するのに用いられる第1インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0172】
単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームは、初期ビームの中でより幅狭なビームを指す。例えば、単一の初期ビームのビーム範囲が30°〜60°であるとき、第1ビームは、30°〜60°の間のビーム、例えば30°〜40°の第1ビームまたは35°〜55°の第1ビームを指す。
【0173】
さらに、異なるビームの伝播損失情報は異なる。したがって、ビームに対する伝送電力の割り当ての間に、ビームの伝播損失情報がさらに検討される必要がある。オプションで、基地局がアップリンクリソースをユーザ機器の複数のビームに割り当てるとき、電力制御は各ビーム方向に対して別個に実行され得る。例えば、異なるアップリンクリソースが、異なるアップリンク電力を消費する必要があるビームに割り当てられる。
【0174】
各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成されるPHを含むPHRがユーザ機器から受信され、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってアップリンクリソースがユーザ機器に割り当てられ、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器との通信が実行される。これにより、伝播損失が最小である初期ビームに対応するアップリンクリソースをユーザ機器との通信に選択することができ、それにより伝送電力が低減する。
【0175】
第4応用シナリオでは、説明のために、基地局がチャネル状態情報(英語:Channel State Information、略してCSI)シナリオに適用される例を用いる。
【0176】
本実施形態において、ユーザ機器はさらに、CSI情報に従って初期ビームの品質を決定するべく、初期ビームに対してCSI測定を実行してCSI情報を取得する必要がある。CSI情報は、チャネル品質インジケータ(英語:Channel Quality
Indicator、略してCQI)、プリコーディングマトリックスインデックス(英語:Precoding Matrix Index、略してPMI)、およびランクインジケーション(Rank Indication、略してRI)を含む。
【0177】
したがって、受信モジュール302は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュール303がRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームに対してCSI測定を実行することによりCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0178】
通信モジュール304は、受信モジュール302により受信されたCSI情報と、CSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0179】
ユーザ機器がCSI測定報告をmillimeter wave eNBへ送信するとき、millimeter wave eNBは、CSI測定報告を直接受信してよい。ユーザ機器がCSI測定報告をLTE eNBへ送信するとき、LTE eNBは受信されたCSI測定報告をmillimeter wave eNBへ転送する。以下の本発明の実施形態における、millimeter wave eNBによりCSI測定報告を受信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0180】
基地局は、CSI測定報告を受信した後に、CSI測定報告に含まれるCSI情報に従って比較的良好な品質の初期ビームを選択し、選択された初期ビームを用いてユーザ機器と通信する。
【0181】
基地局が、より良好な指向性利得を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることにより初期ビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、そのCQIが最大であるCSI情報を報告する。具体的には、送信モジュール301は、受信モジュール302がCSI測定報告をユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションであって、第2ビームに対してCSI測定を実行するようユーザ機器に命令するのに用いられる第2インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0182】
単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームは、初期ビームの中でより幅狭なビームを指す。例えば、単一の初期ビームのビーム範囲が30°〜60°であるとき、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームは、30°〜60°の間のビーム、例えば30°〜40°の第2ビームまたは35°〜55°の第2ビームを指す。
【0183】
各初期ビームに対してCSI測定を実行することによりCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告がユーザ機器から受信され、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器との通信が実行され、CQIが最大である初期ビームをユーザ機器との通信に選択することができ、それにより通信効率が改善する。
【0184】
第5応用シナリオでは、説明のために、基地局がセル帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。
【0185】
本実施形態において、セルにアクセスする各ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化し、結果として、セルの負荷が変化したとき、基地局は、セルのセル帯域幅を調整する必要がある。例えば、負荷が減少すると、500MHzの最大帯域幅はそれ以降必要でなくなり得る。この場合、セル帯域幅は例えば200MHzまで低減されてよい。負荷が増大すると、セル帯域幅は、例えば400MHzまたは500MHzまで増大する必要があり得る。無線リソースが調整されるたびに、元のセルを削除して新たなセルを追加する必要がある場合、比較的大きいシグナリングオーバーヘッドおよび比較的大きい遅延が生じる。しかし、実際には、セル帯域幅情報のみが変化し、他の無線リソース構成パラメータが変化する必要はない可能性がある。したがって、基地局は、ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化したとき、セル帯域幅を調整してよい。
【0186】
具体的には、基地局は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュール303がRRM測定報告に従って決定した後に、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅を調整するよう構成された調整モジュール307を備えてよい。
【0187】
送信モジュール301は、調整モジュール307により調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを各ユーザ機器へブロードキャストするよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へ送信するよう構成され、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。
【0188】
基地局がセル帯域幅を調整するとき、以下の方法のうち1つが用いられてよい。中心周波数は変化しないままであり、低減または増大が両側から対称的に生じる、例えば、セル帯域幅は100MHz〜300MHz、中心周波数は200MHzであり、ここで50MHzの増大が両側から別個に生じ得て、調整されたセル帯域幅が50MHz〜350MHzであることが取得される。または、低減または増大が片側から生じる、例えば、セル帯域幅は200MHz〜300MHzであり、100MHzの低減が片側から生じて、調整されたセル帯域幅が100MHz〜300MHzであることが取得される。または、連続的な周波数範囲が動的にキャプチャされる、例えば、セル帯域幅は100MHz〜300MHzであり、200MHz〜300MHzがセル帯域幅から調整されたセル帯域幅としてキャプチャされる。調整されたセル帯域幅は、連続的な周波数範囲である。
【0189】
本実施形態において、基地局は、セル帯域幅を複数回調整してよい。この場合、各回で調整され得る粒度または単位情報がさらに設定されてよい。例えば、20MHzまたはそれに類する低減または増大が各回で生じる。粒度または単位情報は、事前に規定されてもよく、運用、管理、および保守(英語:Operation,Administration and Maintenance、略してOAM)を用いることにより構成されてもよい。
【0190】
さらに、基地局は、調整されたセル帯域幅および中心周波数を全てのユーザ機器に直接通知してよい、または、基地局は、LTE−A基地局を用いることにより新たなセル帯域幅と新たな中心周波数とを全てのユーザ機器に通知する。例えば、基地局は、BCHもしくはシステム情報ブロードキャスト(英語:System Information Broadcast、略してSIB)で、またはRRCシグナリングを用いることにより、全てのユーザ機器に通知する。
【0191】
調整されたセルは、複数のチャネルを、それら複数のチャネルが同じHARQエンティティを共有するように用いてよい。この場合、セル全体が複数の同一帯域幅チャネルを含んでよく、基地局は、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を送信してよい、または、基地局は、各チャネルの中心の周波数で共通の情報を送信してよい。つまり、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、送信モジュール301は、中心周波数に位置するチャネル上で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される、または、各チャネルの中心の周波数で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される。
【0192】
共通の情報は、PSSおよびSSS、ブロードキャストチャネル(英語:Broadcast Channel、略してBCH)、物理ランダムアクセスチャネル(英語:Physical Random Access Channel、略してPRACH)、またはそれに類するものであってよい。
【0193】
加えて、調整されたセル帯域幅の中心周波数が、未調整のセル帯域幅の中心周波数に対して変化するとき、基地局はさらに、中心周波数の近傍の周波数範囲内のみで共通の情報が送信される送信方式を必要とすることに留意すべきである。例えば、PSSおよびSSS、BCH、PRACH、ならびにそれに類するものに関しては、基地局は、調整されたセル帯域幅の中心周波数で共通の情報を送信してよい。調整されたセル帯域幅の中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の位置である。
【0194】
少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅が調整され、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とが各ユーザ機器へブロードキャストされる、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とが、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へブロードキャストされる。これにより、セル帯域幅のみを調整することができ、他の無線リソース構成パラメータを構成する必要がなく、それによりセル帯域幅構成プロセスの間の通信オーバーヘッドが低減する。
【0195】
第6応用シナリオでは、説明のために、基地局がユーザ帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。
【0196】
場合により、セルの全体的な負荷状態は著しく変化しないが、一部のユーザ機器のトラフィックボリュームは大きく変化し、結果として、セル帯域幅に対するこれらのユーザ機器の要件が変化する。この場合、これらのユーザ機器のセル帯域幅のみを調整する必要がある。ユーザ機器の観点からは、ユーザ機器のユーザ帯域幅が適応的に低減または増大されてよい。しかし、基地局の観点からは、基地局は引き続き、元々用いられていたセル帯域幅を用いることにより情報を送信するが、異なるユーザ機器により用いられる周波数範囲は異なることがある。
【0197】
したがって、基地局はさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定モジュール303がRRM測定報告に従って決定した後に、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅を調整するよう構成された調整モジュール307を備えてよい。
【0198】
送信モジュール301は、調整モジュール307により調整されたユーザ帯域幅についての情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることによりユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0199】
ユーザ帯域幅は、チャネルを含む。したがって、基地局は、ユーザ帯域幅を調整するとき、ユーザ機器に割り当てられたチャネルを用いることにより、トラフィックボリュームに従ってユーザ帯域幅を調整してよい。具体的には、調整モジュール307は具体的に、ユーザ機器に割り当てられたチャネルをユーザ機器のトラフィックボリュームに従って調整して、ユーザ帯域幅を取得するよう構成される。
【0200】
例えば、トラフィックボリュームが増大したためにユーザ帯域幅を増大させる必要があるとき、非アクティブ状態または休止状態にあるチャネルがアクティブ化されてよく、そのチャネルがユーザ機器に割り当てられる。トラフィックボリュームが減少したためにユーザ帯域幅を低減させる必要があるとき、アクティブ状態にあるチャネルは非アクティブ状態または休止状態に変化してよく、この場合、ユーザ機器はそのチャネルを用いることができない。
【0201】
ユーザ帯域幅が決定された後に、基地局は、RRCシグナリング、MAC CE、または制御チャネルを用いて、調整されたユーザ帯域幅をユーザ機器へ示してよい。
【0202】
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅が調整され、調整されたユーザ帯域幅についての情報がRRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つに従ってユーザ機器へ送信される。これにより、ユーザ帯域幅をユーザ機器のトラフィックボリュームに従ってリアルタイムで調整することができ、それによりユーザ機器の正常な動作が確実になる。
【0203】
第7応用シナリオでは、説明のために、基地局が半永続スケジューリング(英語:Semi−
Persistent Scheduling、略してSPS)シナリオに適用される例を用いる。
【0204】
送信モジュール301は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を示すのに用いられるSPSリソース情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0205】
SPSリソース情報が初期ビームインデックス情報を含むとき、ユーザ機器は初期ビームインデックス情報に従って初期ビームを決定してよい。SPSリソース情報が初期ビームインデックス情報を含まないとき、ユーザ機器は、RRM測定報告に搬送される初期ビームインデックス情報に従って初期ビームを決定してよい。初期ビームは、送信ビームであってもよく、受信ビームであってもよい。基地局は、RRCシグナリングを用いることによりユーザ機器を構成するときに、または制御チャネルを用いてSPSリソースをアクティブ化するときに、初期ビームインデックス情報を示してよい。
【0206】
通信モジュール304は、SPS情報により示されるビームインデックス情報に対応するビームに従って、ユーザ機器と通信するよう構成される。
【0207】
SPSリソース情報が少なくとも2つのビームインデックス情報を示すとき、基地局とユーザ機器とは、測定結果に従って、比較的良好な品質のビームを用いること、または予め設定されたビームを用いることに同意してよい。この場合、ユーザ機器は、比較的良好な品質のビームで情報を送信/受信してよく、それに対応して、基地局はそのビームで情報を受信/送信する。代替的に、ユーザ機器は少なくとも1つの予め設定されたビームで同時に情報を送信/受信し、それに対応して、基地局はその少なくとも1つのビームで情報を受信/送信する。
【0208】
ユーザ機器は、SPS方式で情報を送信/受信するとき、信号状態が比較的良好なビームを選択する、または、1または複数の予め決定されたビームで同時に情報を送信および/または受信する。それに対応して、基地局は、SPS方式でその1または複数の予め決定されたビームで情報を受信/送信してよい。基地局およびユーザ機器は、測定結果に従って、複数の予め決定されたビーム範囲から信号状態が良好な1または複数のビームを優先的に選択してよい。
【0209】
加えて、基地局が、測定結果に従って、またはユーザ機器により推奨されるビームインデックス情報に従って、ビームインデックス情報を再び示すとき、SPSリソース情報に含まれるビームインデックス情報のみを変更する必要があり、リソース情報を変更する必要はないことに留意すべきである。この場合、基地局は、RRCシグナリング、MAC CE、または制御チャネルを用いることによりビームインデックス情報をユーザ機器へ再び示してよい。
【0210】
基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を示すのに用いられるSPSリソース情報がユーザ機器へ送信され、SPS情報により示されるビームインデックス情報に対応するビームに従って、ユーザ機器との通信が実行される。これにより、SPSリソース情報を送信する方式でリソースおよびビームをユーザ機器に対して構成することができ、リソースおよびビームをユーザ機器に対して動的に構成することにより生じる、通信オーバーヘッドの浪費の問題を解決することができ、それにより通信オーバーヘッドが低減するという効果が実現する。
【0211】
第8応用シナリオでは、説明のために、基地局がデバイス間(英語:Device to Device、略してD2D)シナリオに適用される例を用いる。
【0212】
D2D通信の相互干渉、またはセル内の他のユーザ機器の通常通信に対するD2D通信干渉を回避するべく、基地局は、D2D通信用の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器に割り当てる。
【0213】
割り当てモジュール306は、D2D通信の間に用いられるリソースインジケーション情報であって、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含み、D2D通信の間に用いられるリソースおよび初期ビームを用いるようユーザ機器および他のユーザ機器に命令するのに用いられるリソースインジケーション情報を、ユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0214】
基地局により割り当てられるビームインデックス情報は、基地局により設定されてよい、または、測定結果に従って比較的良好な品質のビームのビームインデックス情報を決定した後に、ユーザ機器が基地局に割り当てるよう要求する初期ビームインデックス情報であってよい。基地局により割り当てられたビームインデックス情報は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間のD2D通信に用いられる。D2Dリソース情報は、時間領域リソース情報および周波数領域リソース情報を含む。
【0215】
加えて、基地局とユーザ機器との間で用いられるセルラー通信、およびユーザ機器と他のユーザ機器との間で用いられるD2D通信が、異なる初期ビームで時間領域リソースおよび周波数領域リソースを再使用してよいことに留意すべきである。
【0216】
D2D通信の間に用いられるリソースインジケーション情報であって、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含み、D2D通信の間に用いられるリソースおよびビームを用いるようユーザ機器および他のユーザ機器に命令するのに用いられるリソースインジケーション情報が、ユーザ機器へ送信される。これにより、他のユーザ機器との通信を、基地局により割り当てられた初期ビームに従って実行することができ、それによりD2D通信における相互干渉の問題が解決され、通信品質が改善するという効果が実現する。
【0217】
結論として、本発明の本実施形態において提供される基地局によると、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がUEへ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報がRRM測定報告に従って決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0218】
図4を参照すると、
図4は、本発明の一実施形態に係るユーザ機器の構造ブロック図を示す。ユーザ機器は、
図1に示されるUEであってよく、UEは、受信モジュール401と送信モジュール402とを備えてよい。
【0219】
受信モジュール401は、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0220】
初期ビームインデックス情報の詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0221】
送信モジュール402は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信するよう構成される。
【0222】
基地局により割り当てられる初期ビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、ユーザ機器はさらに、基地局により割り当てられた、決定された初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。
【0223】
ユーザ機器は、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ転送するLTE eNBへRRM測定報告を送信してよい、または、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ送信してよい。本実施形態は、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信する方式を限定するものではない。以下の本発明の実施形態における、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0224】
本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0225】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0226】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるユーザ機器によると、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報が受信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告が送信される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が基地局へ報告されることができ、これにより基地局が比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0227】
図5を参照すると、
図5は、本発明の一実施形態に係るユーザ機器の構造ブロック図を示す。ユーザ機器は、
図1に示されるUEであってよく、UEは、受信モジュール
401と送信モジュール
402とを備えてよい。
【0228】
受信モジュール
401は、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0229】
初期ビームインデックス情報の詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0230】
送信モジュール
402は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信するよう構成される。
【0231】
基地局により割り当てられる初期ビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、ユーザ機器はさらに、基地局により割り当てられた、決定された初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0232】
ユーザ機器によりRRM測定報告を送信するための方法については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0233】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0234】
以下では、ビーム構成方法を説明するための例として異なる応用シナリオを用いる。詳細は以下の通りである。
【0235】
第1応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器が非連続的受信シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオに対応する。
【0236】
ユーザ機器には休止状態およびアクティブ状態があり、アクティブ状態のユーザ機器は、ビームフォーミング技術を用いることにより基地局により送信される制御情報を制御チャネル上で受信するべく、基地局により割り当てられるビームを用いることにより制御チャネルをリッスンする必要がある。制御情報は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるアップリンク/ダウンリンクリソースを示すのに用いられるリソース割り当て制御命令を含む。ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わると、ユーザ機器がアクティブ状態にあるときにリソース割り当て制御シグナリングが以前に受信されたビームは、それ以降適用されない。したがって、ユーザ機器はさらに、今回リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。本実施形態は、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定するための2つの方法を提供する。以下では、2つの方法の詳細を別個に説明する。
【0237】
第1方法において、ユーザ機器は、RRM測定報告に従って、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。したがって、RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器はさらに、送信モジュール402がRRM測定報告を送信した後に、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後の参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成された決定モジュール403と、決定モジュール403により決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成されたリッスンモジュール404とを備える。
【0238】
ユーザ機器がRRM測定報告を送信した後に、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった場合、ユーザ機器は、先述の方法に従ってRRM測定報告から少なくとも1つの初期ビームを決定することができ、決定された少なくとも1つの初期ビームを用いることにより制御チャネル上で制御情報をリッスンすることができる。
【0239】
ユーザ機器が第1初期ビームインデックス情報を決定するプロセスは、基地局が第1初期ビームインデックス情報を決定するプロセスと同じである。詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0240】
第2方法において、ユーザ機器は、指定されたビームインデックス情報を受信する必要があり、このとき、受信モジュール401はさらに、RRCシグナリングおよびMAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から基地局により指定された第2初期ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0241】
ユーザ機器はさらに、受信モジュール401により受信された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成されたリッスンモジュール404を備える。
【0242】
加えて、ビームインデックス情報は、先述の第1方法および第2方法を用いることにより共同で決定されてもよいことに留意すべきである。例えば、基地局は最初に、RRCシグナリングおよびMAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより第2初期ビームインデックス情報を指定し、特定の時間経過後に、基地局は、参照信号情報に従ってRRM測定報告から第1初期ビームインデックス情報を選択する。代替的に、基地局は最初に、参照信号情報に従ってRRM測定報告から第1初期ビームインデックス情報を選択し、一定時間経過後に、RRCシグナリングおよびMAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより第2初期ビームインデックス情報を指定する。勿論、ビームインデックス情報は他の方法を用いることにより決定されてもよく、これは本実施形態に限定されない。
【0243】
制御チャネルの初期ビームを決定した後に、ユーザ機器はさらに、以下の方式のうち少なくとも1つで制御チャネルをリッスンしてよい。リッスンモジュール404は具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される。代替的に、リッスンモジュール404は具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される。
【0244】
本実施形態において、ユーザ機器は、無指向性方式で制御情報を受信してよく、この場合、制御チャネルの初期ビームを決定する必要はなくてよい。より小さいビーム範囲は、より大きい利得を示す。したがって、無指向性方式で制御情報を受信することは、比較的小さい利得をもたらす。したがって、ユーザ機器は、第1初期ビームインデックス情報または第2初期ビームインデックス情報に従ってビーム範囲を決定し、そのビーム範囲に従って制御情報を受信してもよい。
【0245】
ビーム範囲が第1初期ビームインデックス情報に従って決定されることは、説明のための一例として用いられている。ここで、ビーム範囲を決定した後に、ユーザ機器は、初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより、制御情報を受信してよい。例えば、第1初期ビームインデックス情報により示されるビーム範囲は20°〜30°であり、このときユーザ機器は、15°〜35°のビーム範囲を用いることにより制御情報を受信してよい。代替的に、ユーザ機器は、初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信してよい。例えば、第1初期ビームインデックス情報により示されるビーム範囲は10°〜30°であり、このときユーザ機器は、15°〜25°のビーム範囲を用いることにより制御情報を受信してよい。
【0246】
加えて、第2初期ビームインデックス情報に従ってビーム範囲を決定するための方法は、第1初期ビームインデックス情報に従ってビーム範囲を決定するための方法と同じであることに留意すべきである。詳細についてはここでは説明しない。
【0247】
RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、ユーザ機器は、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定し、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御チャネル上で制御情報をリッスンする。これにより、制御情報を、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることにより受信することができ、それにより通信効率が改善する。
【0248】
第2応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がTAシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオに対応する。
【0249】
ユーザ機器と基地局との間の障害は、初期ビームの通信品質を低下させる。したがって、基地局は、障害を回避することにより通信品質を改善するべく、ユーザ機器に対して代替ビームを予め構成してよい。したがって、受信モジュール401はさらに、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0250】
ユーザ機器はさらに、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さいとき、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定を実行するよう構成された測定モジュール405と、測定モジュール405により実行されたRRM測定に従って、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報を決定するよう構成された決定モジュール403とを備える。
【0251】
送信モジュール402は、決定モジュール403により決定された第1代替ビームインデックス情報を、第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された基地局へ送信するよう構成される。
【0252】
基地局は、代替ビームインデックス情報を別個にユーザ機器へ送信してよい、または、伝送オーバーヘッドを低減するべく、初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するときに、代替ビームインデックス情報と初期ビームインデックス情報とを一緒にユーザ機器へ送信してよい。以下の本発明の実施形態における代替ビームインデックス情報を送信するための方法は、本実施形態における代替ビームインデックス情報を送信するための方法と同じである。
【0253】
本実施形態において、ユーザ機器により第1代替ビームインデックス情報を決定するための方法の詳細については、
図3に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0254】
さらに、ユーザ機器が、初期ビームに対してRRM測定を能動的に実行し、参照信号情報を用いることにより代替ビームを通信に用いるか否かを決定することに加え、基地局は、ビームトラッキング技術を用いてユーザ機器が障害エリアに入ろうとしているか否かを検出してよい。ユーザ機器が障害エリアに入ろうとしていることを基地局が検出したとき、ユーザ機器は、代替ビームに対してRRM測定を実行するようトリガされる。
【0255】
本実施形態において、異なるユーザ機器は、基地局との距離が異なる。したがって、異なるユーザ機器の信号伝送遅延は異なる。異なるユーザ機器により送信されるアップリンク情報が基地局に同時に到達する必要がある場合、基地局は、ユーザ機器と基地局との間の距離に従って、異なるユーザ機器に対して異なるTAを構成する必要がある。一般に、基地局により割り当てられる初期ビームと比較して、代替ビームは比較的長い伝播経路を有し、これは比較的大きい伝播遅延をもたらす。この場合、結果として、アップリンクTAが突然に変化する。この場合、ユーザ機器はアップリンクTAを再決定する必要がある。アップリンクTAの決定は、ランダムアクセス手順を用いることにより実施される必要がある。
【0256】
本実施形態において、ユーザ機器は、基地局により送信されたランダムアクセス命令を受信し、ランダムアクセス命令により命令された通りにランダムアクセス手順をトリガしてアップリンクTAを再入手してよい、または、ランダムアクセス手順を能動的にトリガしてアップリンクTAを再入手してよい。具体的には、送信モジュール402はさらに、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、基地局へ自動的に送信するよう構成され、または、受信モジュール401はさらに、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定した後に送信される、基地局により送信されたランダムアクセス命令を制御チャネル上で受信するよう構成され、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、ランダムアクセス命令に従って基地局へ送信するよう構成される。
【0257】
したがって、各代替ビームの参照信号情報が第3閾値より小さいこと、および少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことをユーザ機器が検出したとき、初期ビームの品質が比較的良好であると決定され、その少なくとも1つの初期ビームの初期ビームインデックス情報が基地局へ送信される。基地局は、その少なくとも1つの初期ビームを用いて基地局と通信する。代替的に、基地局は、ビームフォーミング技術を用いてユーザ機器が障害エリアから出ようとしていると決定し、少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことを検出すると、その少なくとも1つの初期ビームを用いて基地局と通信することを決定する。この場合、ユーザ機器は、アップリンクTAを再決定してもよく、アップリンクTAを決定しなくてもよい。
【0258】
本実施形態において、ユーザ機器により用いられるビームに対して異なるTAがあってよく、TAは同じミリ波基地局に対するものであってもよく、異なるミリ波基地局に対するものであってもよい。したがって、基地局はさらに、各ユーザ機器に対して少なくとも1つのTAセットを構成してよく、各TAセットは少なくとも1つのビームインデックス情報を含み、各ビームインデックス情報に対応するアップリンクTAは同じである。ビームインデックス情報は、初期ビームの初期ビームインデックス情報であってもよく、代替ビームの代替ビームインデックス情報であってもよい。1つのTAセットに含まれるビームインデックス情報により示されるビームは、同じセルに属してもよく、異なるセルに属してもよい。したがって、各ビームと関連付けられたセルのセル識別子は、TAセットの中でさらに識別されてよい。
【0259】
したがって、受信モジュール401は、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして基地局が決定した後に各グループに従って生成されるTAセットであって、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む、基地局により送信されたTAセットを受信するよう構成される。
【0260】
測定モジュール405は、受信モジュール401により受信されたTAセットに含まれるTATが満了したとき、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応するか否か、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないか否かを検出するよう構成される。
【0261】
ユーザ機器はさらに、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないことを測定モジュール405が検出したとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するハイブリッド自動再送要求(英語:Hybrid Automatic Repeat Request、略してHARQ)バッファエリアおよびサウンディング参照シンボル(英語:Sounding Reference
Symbol、略してSRS)リソースを確保するよう構成された確保モジュール406と、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了したことを測定モジュール405が検出したとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースするよう構成されたリリースモジュール407とを備える。
【0262】
例えば、TAセット1はビーム1およびビーム2を含み、ビーム1はセル1に対応する。TATが満了したことをユーザ機器が検出した後に、セル1と関連付けられたビーム3がTAセット2にさらに含まれ、TAセット2に含まれるTATが満了していないことが検出された場合、ユーザ機器は、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースを確保し、SRSまたはHARQ ACK/NACKをビーム1で送信しない。セル1と関連付けられたビーム3がTAセット2に含まれ、TAセット2に含まれるTATが満了したことが検出された場合、ユーザ機器は、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースする。
【0263】
基地局によりユーザ機器に割り当てられるミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報が受信され、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さい場合、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行され、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報がRRM測定に従って決定され、決定された第1代替ビームインデックス情報が基地局へ送信される。割り当てられた初期ビームの品質が比較的低いとき、比較的良好な品質の代替ビームを基地局との通信に用いることができ、通信効率が改善するという効果が実現する。
【0264】
第3応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器が電力制御シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオに対応する。
【0265】
基地局はビームフォーミング技術を用い、異なるビーム方向での伝播損失は異なってよい。したがって、伝播損失が最小である少なくとも1つの初期ビームを、割り当てられた初期ビームから選択する必要があり、選択された少なくとも1つの初期ビームで通信が実行される。
【0266】
オプションで、ユーザ機器はさらに、送信モジュール402がRRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得するよう構成された測定モジュール405と、測定モジュール407により測定された最小の伝播損失情報に従って、電力ヘッドルーム(英語:Power Headroom、略してPH)を生成して、電力ヘッドルーム報告(英語:Power Headroom Report、略してPHR)を取得するよう構成された生成モジュール408とを備える。
【0267】
送信モジュール402は、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう、およびPHに対応するビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、生成モジュール408により生成されたPHRを送信するよう構成される。
【0268】
基地局により送信されたビームインデックス情報は、RRM測定報告に対応するビーム範囲外のビームに対応してよく、RRM測定報告に対応するビーム範囲内の初期ビームに対応してよく、または適応的に決定されたビームであってよい。このことは、本実施形態に限定されない。
【0269】
ユーザ機器が、同時に送信される少なくとも2つの初期ビームのPHが複数のビームでの同時的電力制御をサポートすることを許可するとき、ユーザ機器は、その少なくとも2つの初期ビームのPHから、予め設定された条件を満たす少なくとも2つのPHを選別してよく、その少なくとも2つの初期ビームのPHをPHRに追加してよい。予め設定された条件を満たすことは、PHが固定の閾値より大きいこと、もしくはPHと少なくとも2つの初期ビームのうち1つのPHとの間の差が固定の閾値より大きいこと、またはそれに類することであってよい。
【0270】
ユーザ機器は、PHRをmillimeter wave eNBへ転送するLTE eNBへPHRを送信してよい、またはPHRをmillimeter wave eNBへ送信してよい。本実施形態は、ユーザ機器によりPHRを送信する方式を限定するものではない。以下の本発明の実施形態における、ユーザ機器によりPHRを送信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0271】
基地局が、より良好な指向性利得およびより正確な電力制御を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることによりビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、その伝播損失が最小であるビームのPHを報告する。
【0272】
したがって、受信モジュール401はさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションを受信するよう構成される。
【0273】
生成モジュール408はさらに、受信モジュール401により受信された第1インジケーションにより示される各第1ビームのRSRPを測定して、各第1ビームの伝播損失情報を取得するよう構成される。
【0274】
ユーザ機器が各初期ビームインデックス情報のPHを測定した後に、初期ビームインデックス情報の測定された伝播損失情報と、RRM測定報告に含まれる初期ビームインデックス情報の伝播損失情報との間の差が予め設定された閾値より小さいことが検出された場合、ユーザ機器は、RRM測定報告に含まれる初期ビームインデックス情報のPHを送信のためにPHRに追加してよい。
【0275】
加えて、基地局がユーザ機器のアップリンク伝送電力を制限しないとき、無線インターフェース効率を改善するべく、ユーザ機器がアップリンクに関して複数のビームをサポートしてよいことに留意すべきである。具体的には、ユーザ機器は、複数のビームで同じまたは異なる情報を送信してよく、同じまたは異なるHARQ冗長バージョン(英語:Redundancy Version、略してRV)を送信してよく、一部のビームで制御情報を送信してよく、一部のビームでデータ情報を送信してよく、それに類することを行ってよい。
【0276】
さらに、ユーザ機器が複数のビームを通信に用いるとき、ビームの間でアップリンク伝送電力が割り当てられる必要がある。例えば、複数のビームの伝播損失間の差が大きくないとき、ユーザ機器は合計伝送電力を複数のビームの間で均等に割り当ててよい。
【0277】
ユーザ機器が複数のビームを同時にサポートし、電力が一定程度に制限されている場合、少なくとも1つのビームの伝送電力をさらに低下させる必要がある。例えば、ユーザ機器は、同じ因子または係数に従って各ビームの伝送電力を均等に低下させてよい、または、ユーザ機器は、異なるビームに対して異なる因子または係数を設定し、それぞれの因子または係数に従ってビームの伝送電力を低下させてよい、または、ユーザ機器は、異なるビームで搬送される情報コンテンツに従って優先度を異ならせ、優先度に従って各ビームの伝送電力を低下させてよい。制御情報とデータ情報とが同時に送信されるとき、制御情報を搬送するビームの優先度は、データ情報を搬送するビームの優先度より高い。
【0278】
各初期ビームの伝播損失情報を取得するべく、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPが実行され、PHRを取得するべく、PHが最小の伝播損失情報に従って生成され、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってアップリンクリソースをユーザ機器に割り当てるよう基地局に命令するのに用いられるPHRが送信され、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器との通信が実行される。これにより、伝播損失が最小である初期ビームに対応するアップリンクリソースを基地局との通信に選択することができ、それにより伝送電力が低減する。
【0279】
第4応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がCSI測定シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオに対応する。
【0280】
本実施形態において、ユーザ機器はさらに、CSI情報に従って初期ビームの品質を決定するべく、初期ビームに対してCSI測定を実行してCSI情報を取得する必要がある。
【0281】
具体的には、ユーザ機器はさらに、送信モジュール403がRRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してCSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータ(英語:Channel Quality
Indicator、略してCQI)を取得するよう構成された測定モジュール405と、測定モジュール405により測定された最大のCQIに従って少なくとも1つのチャネル状態情報CSI情報を生成してCSI測定報告を取得するよう構成された生成モジュール408とを備える。
【0282】
送信モジュール402は、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、生成モジュール408により生成されたCSI測定報告を送信するよう構成される。
【0283】
ユーザ機器により測定されるビームは、RRM測定報告の範囲内の初期ビームであってよく、このとき、ユーザ機器は最初に、RRM測定報告に対応する初期ビームを入手する必要がある。例えば、デフォルトで、RRM測定は、ユーザ機器が基地局にアクセスするときにユーザ機器が対応する、一次同期信号(英語:Primary Synchronization Signal、略してPSS)および二次同期信号(英語:Secondary Synchronization Signal、SSS)のビームに対応する、または、ユーザ機器はRRM測定報告に含まれる初期ビームの識別子情報を含み、ユーザ機器はその識別子情報に従ってビームを決定する、または、ユーザ機器は、ダウンリンク参照信号の測定結果に従って初期ビームインデックス情報を決定し、RRM測定報告に含まれる初期ビームインデックス情報を含む。
【0284】
各初期ビームのCSI情報を測定した後に、ユーザ機器は、各CSI情報から最大のCQIを含むCSI情報を選別し、選別された少なくとも1つのCSI情報に従ってCSI測定報告を生成してよい。CSI情報は、CQI、PMI、およびRIのうち少なくとも1つを含み、ユーザ機器は、CQI、PMI、およびRIのうち少なくとも1つを同時にまたは異なる瞬間に送信してよい。
【0285】
ユーザ機器は、CSI測定報告をmillimeter wave eNBへ転送するLTE eNBへCSI測定報告を送信してよい、または、CSI測定報告をmillimeter wave eNBへ送信してよい。本実施形態は、ユーザ機器によりCSI測定報告を送信する方式を限定するものではない。以下の本発明の実施形態における、ユーザ機器によりCSI測定報告を送信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0286】
基地局が、より良好な指向性利得を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることにより初期ビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、そのCQIが最大であるCSI情報を報告する。具体的に、受信モジュール401はさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションを受信するよう構成され、生成モジュール408はさらに、受信モジュール401により受信された第2インジケーションにより示される各第2ビームに対してCSI測定を実行して、各第2ビームのCQIを取得するよう構成される。
【0287】
各初期ビームのCQIを取得するべく、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定が実行され、CSI測定報告を取得するべく、CSI情報が最大のCQIに従って生成され、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるCSI測定報告が送信される。これにより、CQIが最大である初期ビームを基地局との通信に選択することができ、それにより通信効率が改善する。
【0288】
第5応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がセル帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオに対応する。
【0289】
本実施形態において、セルにアクセスする各ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化し、結果として、セルの負荷が変化したとき、基地局は、セルのセル帯域幅を調整する必要がある。基地局によりセル帯域幅を調整する方式の詳細については、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0290】
したがって、受信モジュール401はさらに、基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とをブロードキャストにより受信するよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングを受信するよう構成され、調整されたセル帯域幅は、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数であり、または周波数範囲内の指定された周波数であり、受信モジュール401はさらに、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含むとき、基地局により送信された共通の情報を、中心周波数に位置するチャネル上で受信するよう構成される、または、基地局により送信された共通の情報を、各チャネルの中心の周波数で受信するよう構成される。
【0291】
ユーザ機器は、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、基地局が調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを送信する方式に対応する方式で受信してよい。ユーザ機器は、中心周波数についての情報に従って、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を受信する、または各チャネルの中心の周波数で共通の情報を受信する。
【0292】
基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とがブロードキャストにより受信され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングが受信され、調整されたセル帯域幅は、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。これにより、セル帯域幅のみを調整することができ、他の無線リソース構成パラメータを構成する必要はなく、それによりセル帯域幅構成プロセスの間の通信オーバーヘッドが低減する。
【0293】
第6応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がユーザ帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオに対応する。
【0294】
場合により、セルの全体的な負荷状態は著しく変化しないが、一部のユーザ機器のトラフィックボリュームは大きく変化し、結果として、セル帯域幅に対するこれらのユーザ機器の要件が変化する。この場合、これらのユーザ機器のセル帯域幅のみを調整する必要がある。ユーザ機器の観点からは、ユーザ機器のユーザ帯域幅が適応的に低減または増大されてよい。しかし、基地局の観点からは、基地局は引き続き、元々用いられていたセル帯域幅を用いることにより情報を送信するが、異なるユーザ機器により用いられる周波数範囲は異なることがある。
【0295】
ユーザ帯域幅は、チャネルを含む。したがって、基地局は、ユーザ帯域幅を調整するとき、ユーザ機器に割り当てられたチャネルを用いることにより、トラフィックボリュームに従ってユーザ帯域幅を調整してよい。
【0296】
したがって、受信モジュール401は、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信するよう構成される。
【0297】
ユーザ機器はさらに、ユーザ帯域幅に含まれ、受信モジュール401により受信されるチャネルの制御チャネルをリッスンするよう構成されたリッスンモジュール404を備える。
【0298】
ユーザ機器は、調整されたユーザ帯域幅についての情報を、基地局が調整されたセル帯域幅についての情報を送信する方式に対応する方式で受信し、ユーザ帯域幅に含まれるチャネルをリッスンしてよい。ユーザ帯域幅が調整された後に残る帯域幅は、周波数領域において連続的または非連続的であってよい。
【0299】
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報が、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信される。これにより、ユーザ帯域幅をユーザ機器のトラフィックボリュームに従ってリアルタイムで調整することができ、それによりユーザ機器の正常な動作が確実になる。
【0300】
第7応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がSPSシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第7応用シナリオに対応する。
【0301】
受信モジュール401は、基地局により送信されたSPSリソース情報を受信するよう構成される。
【0302】
決定モジュール403は、SPSリソース情報に従って、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を決定するよう構成される。
【0303】
SPSリソース情報が初期ビームインデックス情報を含むとき、ユーザ機器は初期ビームインデックス情報に従って初期ビームを決定してよい。SPSリソース情報が初期ビームインデックス情報を含まないとき、ユーザ機器は、RRM測定報告に搬送される初期ビームインデックス情報に従って初期ビームを決定してよい。初期ビームは、送信ビームであってもよく、受信ビームであってもよい。基地局は、RRCシグナリングを用いることによりユーザ機器を構成するときに、または制御チャネルを用いてSPSリソースをアクティブ化するときに、初期ビームインデックス情報を示してよい。
【0304】
SPSリソース情報が少なくとも2つのビームインデックス情報を示すとき、基地局とユーザ機器とは、測定結果に従って、比較的良好な品質のビームを用いること、または予め設定されたビームを用いることに同意してよい。この場合、ユーザ機器は、比較的良好な品質のビームで情報を送信/受信してよく、それに対応して、基地局はそのビームで情報を受信/送信する。代替的に、ユーザ機器は少なくとも1つの予め設定されたビームで同時に情報を送信/受信し、それに対応して、基地局はその少なくとも1つのビームで情報を受信/送信する。
【0305】
ユーザ機器は、SPS方式で情報を送信/受信するとき、信号状態が比較的良好なビームを選択する、または、1または複数の予め決定されたビームで同時に情報を送信および/または受信する。それに対応して、基地局は、SPS方式でその1または複数の予め決定されたビームで情報を受信/送信してよい。基地局およびユーザ機器は、測定結果に従って、複数の予め決定されたビーム範囲から信号状態が良好な1または複数のビームを優先的に選択してよい。
【0306】
基地局により送信されたSPSリソース情報が受信され、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報がSPSリソース情報に従って決定される。これにより、SPSリソース情報を送信する方式でリソースおよびビームを構成することができ、リソースおよびビームをユーザ機器に対して動的に構成することにより生じる、通信オーバーヘッドの浪費の問題を解決することができ、それにより通信オーバーヘッドが低減するという効果が実現する。
【0307】
第8応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がD2Dシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第8応用シナリオに対応する。
【0308】
D2D通信の相互干渉、またはセル内の他のユーザ機器の通常通信に対するD2D通信干渉を回避するべく、基地局は、D2D通信用の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器に割り当てる。
【0309】
受信モジュール401は、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報を受信するよう構成される。
【0310】
ユーザ機器はさらに、受信モジュール401により受信されたリソースインジケーション情報に従って、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよび初期ビームを決定するよう構成された通信モジュール409を備える。
【0311】
基地局により割り当てられる初期ビームインデックス情報は、基地局により設定されてよい、または、測定結果に従って比較的良好な品質のビームのビームインデックス情報を決定した後に、ユーザ機器が基地局に割り当てるよう要求する初期ビームインデックス情報であってよい。基地局により割り当てられた初期ビームインデックス情報は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間のD2D通信に用いられる。D2Dリソース情報は、時間領域リソース情報および周波数領域リソース情報を含む。
【0312】
加えて、基地局とユーザ機器との間で用いられるセルラー通信、およびユーザ機器と他のユーザ機器との間で用いられるD2D通信が、異なる初期ビームで時間領域リソースおよび周波数領域リソースを再使用してよいことに留意すべきである。
【0313】
D2Dリソース情報とビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報が受信され、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよびビームがリソースインジケーション情報に従って決定される。これにより、他のユーザ機器との通信を、基地局により割り当てられたビームに従って実行することができ、それによりD2D通信における相互干渉の問題が解決され、通信品質が改善するという効果が実現する。
【0314】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるユーザ機器によると、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報が受信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告が送信される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が基地局へ報告されることができ、これにより基地局が比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0315】
図6を参照すると、
図6は、本発明の一実施形態に係る基地局の構造ブロック図を示す。基地局は、
図1に示される基地局であってよい。基地局は、送信機601と、受信機602と、プロセッサ603とを備えてよい。
【0316】
送信機601は、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0317】
初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報をユーザ機器へ送信するときに用いられる初期ビームを示すのに用いられ、基地局によりユーザ機器に対して予め構成される。初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報を送信するときに用いられるアンテナ重み値またはコードブック情報と関連付けられ、初期ビームの方向および幅などの情報を決定する。初期ビームの方向とは、水平方向および/または鉛直方向に対する初期ビームの角度情報を指す。初期ビームインデックス情報はさらに初期ビームの特性情報と関連付けられ、基地局は異なる初期ビームで初期ビームの特定の特性情報を送信し、これにより、ユーザ機器は、異なる特性情報に従って異なる初期ビームを識別する。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0318】
受信機602は、送信機601により送信された初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0319】
プロセッサ603は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を、受信機602により受信されたRRM測定報告に従って決定するよう構成される。
【0320】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0321】
結論として、本発明の本実施形態において提供される基地局によると、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がUEへ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報がRRM測定報告に従って決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0322】
本発明の他の実施形態は、基地局を提供する。基地局は、
図1に示される基地局であってよい。基地局は、送信機601と、受信機602と、プロセッサ603とを備えてよい。
【0323】
送信機601は、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0324】
初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報をユーザ機器へ送信するときに用いられるビームを示すのに用いられ、基地局によりユーザ機器に対して予め構成される。初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報を送信するときに用いられるアンテナ重み値またはコードブック情報と関連付けられ、初期ビームの方向および幅などの情報を決定する。初期ビームの方向とは、水平方向および/または鉛直方向に対する初期ビームの角度情報を指す。例えば、初期ビームのビーム方向は、水平方向に対して30°〜60°の方向、鉛直方向に対して20°〜40°の方向、またはそれに類する方向である。初期ビームインデックス情報はさらに初期ビームの特性情報と関連付けられ、基地局は異なる初期ビームで初期ビームの特定の特性情報を送信し、これにより、ユーザ機器は、異なる特性情報に従って異なる初期ビームを識別する。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0325】
本実施形態において、基地局は、ユーザ機器に対して少なくとも1つの初期ビームを構成し、少なくとも1つの初期ビームに含まれる各初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。これによりユーザ機器は、基地局により送信されるダウンリンク情報が受信されることになる初期ビームを決定する。
【0326】
受信機602は、送信機601により送信された初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0327】
プロセッサ603は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を、受信機602により受信されたRRM測定報告に従って決定するよう構成される。
【0328】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0329】
以下では、ビーム構成方法を説明するための例として異なる応用シナリオを用いる。詳細は以下の通りである。
【0330】
第1応用シナリオでは、説明のために、基地局が非連続的受信シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオに対応する。
【0331】
ユーザ機器には休止状態およびアクティブ状態があり、アクティブ状態のユーザ機器は、ビームフォーミング技術を用いることにより基地局により送信される制御情報を制御チャネル上で受信するべく、基地局により割り当てられるビームを用いることにより制御チャネルをリッスンする必要がある。制御情報は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるアップリンク/ダウンリンクリソースを示すのに用いられるリソース割り当て制御命令を含む。ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わると、ユーザ機器がアクティブ状態にあるときにリソース割り当て制御シグナリングが以前に受信されたビームは、それ以降適用されない。したがって、ユーザ機器はさらに、今回リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。本実施形態は、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定するための2つの方法を提供する。以下では、2つの方法の詳細を別個に説明する。
【0332】
第1方法において、プロセッサ603は具体的に、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するよう構成される。
【0333】
送信機601はさらに、プロセッサ603により決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するよう構成され、ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御情報をリッスンするよう構成される。
【0334】
ビームを決定するための第1方法において、基地局とユーザ機器とは、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることに同意してよい。具体的なプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0335】
第2方法において、送信機601はさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を指定するよう構成され、指定された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するのに用いられる。
【0336】
ビームを決定するための第2方法において、基地局は、割り当てられた初期ビームから、制御チャネル上でリソース割り当て制御シグナリングを送信するのに用いられる初期ビームを指定し、次にRRCシグナリングまたはMAC CEを用いることにより、指定された初期ビームの第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。
【0337】
加えて、ビームインデックス情報は、先述の第1方法および第2方法を用いることにより共同で決定されてもよいことに留意すべきである。詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0338】
RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報が決定され、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報が制御チャネル上でユーザ機器へ送信される。これにより、制御情報が、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることにより伝送されることができ、それにより通信効率が改善する。
【0339】
第2応用シナリオでは、説明のために、基地局がTAシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオに対応する。
【0340】
ユーザ機器と基地局との間の障害は、ビームの通信品質を低下させる。したがって、基地局は、障害を回避することにより通信品質を改善するべく、ユーザ機器に対して代替ビームを予め構成してよい。したがって、具体的には、送信機601はさらに、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームの代替ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0341】
受信機602はさらに、送信機601により送信された各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0342】
プロセッサ603はさらに、受信機602により受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器と通信するよう構成される。
【0343】
基地局によりユーザ機器に対して代替ビームを構成するプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。基地局は、少なくとも1つの受信された代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器と通信する。
【0344】
さらに、ユーザ機器が、初期ビームに対してRRM測定を能動的に実行し、参照信号情報を用いることにより代替ビームを通信に用いるか否かを決定することに加え、基地局は、ビームトラッキング技術を用いてユーザ機器が障害エリアに入ろうとしているか否かを検出してよい。ユーザ機器が障害エリアに入ろうとしていることを基地局が検出したとき、ユーザ機器は、代替ビームに対してRRM測定を実行するようトリガされる。
【0345】
本実施形態において、異なるユーザ機器は、基地局との距離が異なる。したがって、異なるユーザ機器の信号伝送遅延は異なる。異なるユーザ機器により送信されるアップリンク情報が基地局に同時に到達する必要がある場合、基地局は、ユーザ機器と基地局との間の距離に従って、異なるユーザ機器に対して異なるTAを構成する必要がある。一般に、基地局により割り当てられる初期ビームと比較して、代替ビームは比較的長い伝播経路を有し、これは比較的大きい伝播遅延をもたらす。この場合、結果として、アップリンクTAが突然に変化する。この場合、ユーザ機器はアップリンクTAを再決定する必要がある。アップリンクTAの決定は、ランダムアクセス手順を用いることにより実施される必要がある。
【0346】
ユーザ機器がランダムアクセス手順を能動的にトリガするとき、ユーザ機器は第1ランダムアクセス要求を基地局へ能動的に送信する。この場合、送信機601はさらに、ユーザ機器により送信された第1ランダムアクセス要求を受信するよう構成される。
【0347】
プロセッサ603は具体的に、第1ランダムアクセス要求に従ってアップリンクタイミングアドバンスTAを生成し、アップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0348】
ユーザ機器が、ランダムアクセス命令により命令された通りにランダムアクセス手順をトリガするとき、ユーザ機器は、第2ランダムアクセス要求を基地局へ送信する。この場合、プロセッサ603はさらに、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより決定するよう構成される。
【0349】
送信機601はさらに、制御チャネル上でランダムアクセス命令をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0350】
受信機602はさらに、送信機601により送信されたランダムアクセス命令に従ってユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信するよう構成される。
【0351】
プロセッサ603はさらに、受信機602により受信された第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成し、アップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0352】
本実施形態において、ユーザ機器により用いられるビームに対して異なるTAがあってよく、TAは同じミリ波基地局に対するものであってもよく、異なるミリ波基地局に対するものであってもよい。したがって、基地局はさらに、各ユーザ機器に対して少なくとも1つのTAセットを構成してよく、各TAセットは少なくとも1つのビームインデックス情報を含み、各ビームインデックス情報に対応するアップリンクTAは同じである。ビームインデックス情報は、初期ビームの初期ビームインデックス情報であってもよく、代替ビームの代替ビームインデックス情報であってもよい。1つのTAセットに含まれるビームインデックス情報により示されるビームは、同じセルに属してもよく、異なるセルに属してもよい。したがって、各ビームと関連付けられたセルのセル識別子は、TAセットの中でさらに識別されてよい。
【0353】
オプションで、プロセッサ603はさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして決定するよう構成され、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む1つのTAセットを、各グループに従って生成するよう構成される。
【0354】
送信機601はさらに、プロセッサ603により生成されたTAセットをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0355】
加えて、ユーザ機器が動いたためにアップリンクTAが変化したとき、基地局は、新たなアップリンクTAに従ってTAセットをユーザ機器に対して再構成し、TAセットに含まれるビームインデックス情報およびビームインデックス情報と関連付けられたセルを割り当ててよいことに留意すべきである。基地局は、TA cmdを用いることによりアップリンクTAおよびTAセットを調整してよい。
【0356】
送信された各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きい代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報が受信される。第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器との通信が実行される。割り当てられた初期ビームの品質が比較的低いとき、比較的良好な品質の代替ビームをユーザ機器との通信に用いることができ、それにより通信効率が改善するという効果が実現する。
【0357】
第3応用シナリオでは、説明のために、基地局が電力制御シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオに対応する。
【0358】
基地局はビームフォーミング技術を用い、異なるビーム方向での伝播損失は異なってよい。したがって、伝播損失が最小である初期ビームを、割り当てられた初期ビームから選択する必要があり、選択された初期ビームで通信が実行される。
【0359】
オプションで、受信機602は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をプロセッサ603がRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成される電力ヘッドルームPHを含む電力ヘッドルーム報告PHRを、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0360】
プロセッサ603は具体的に、受信機602により受信されたPHと、PHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当て、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう構成される。
【0361】
基地局により送信されたビームインデックス情報は、RRM測定報告に対応するビーム範囲外のビームに対応してよく、RRM測定報告に対応するビーム範囲内の初期ビームに対応してよく、または適応的に決定されたビームであってよい。このことは、本実施形態に限定されない。
【0362】
PHRを受信した後に、基地局は、ビームインデックス情報とPHRに含まれるPHとに従って、ユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てる。これにより、ユーザ機器は、ユーザ機器の最大許容伝送電力より大きくない適切な電力を用いることにより、対応する初期ビームでアップリンク情報を送信する。
【0363】
基地局が、より良好な指向性利得およびより正確な電力制御を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることにより初期ビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、その伝播損失が最小であるビームのPHを報告する。
【0364】
オプションで、送信機601はさらに、受信機602が電力ヘッドルーム報告PHRをユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションであって、第1ビームのRSRPを測定するようユーザ機器に命令するのに用いられる第1インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0365】
加えて、基地局がユーザ機器のアップリンク伝送電力を制限しないとき、無線インターフェース効率を改善するべく、ユーザ機器がアップリンクに関して複数のビームをサポートしてよいことに留意すべきである。ユーザ機器が複数のビームを同時にサポートし、電力が一定程度に制限されている場合、少なくとも1つのビームの伝送電力をさらに低下させる必要がある。具体的な低下方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0366】
各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成されるPHを含むPHRがユーザ機器から受信され、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってアップリンクリソースがユーザ機器に割り当てられ、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器との通信が実行される。これにより、伝播損失が最小である初期ビームに対応するアップリンクリソースをユーザ機器との通信に選択することができ、それにより伝送電力が低減する。
【0367】
第4応用シナリオでは、説明のために、基地局がCSI測定シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオに対応する。
【0368】
本実施形態において、ユーザ機器はさらに、CSI情報に従って初期ビームの品質を決定するべく、初期ビームに対してCSI測定を実行してCSI情報を取得する必要がある。ユーザ機器により測定されるビームは、RRM測定報告の範囲内の初期ビームであってよく、このとき、ユーザ機器は最初に、RRM測定報告に対応する初期ビームを入手する必要がある。具体的な入手方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0369】
オプションで、受信機602は、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をプロセッサ603がRRM測定報告に従って決定した後に、各初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行することによりチャネル品質インジケータCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告を、ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0370】
プロセッサ603は、受信機602により受信されたCSI情報と、CSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう構成される。
【0371】
基地局が、より良好な指向性利得を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることによりビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、そのCQIが最大であるCSI情報を報告する。具体的には、送信機601はさらに、受信機602がチャネル状態情報CSI測定報告をユーザ機器から受信する前に、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションであって、第2ビームに対してCSI測定を実行するようユーザ機器に命令するのに用いられる第2インジケーションをユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0372】
各初期ビームに対してCSI測定を実行することによりCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告がユーザ機器から受信され、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器との通信が実行され、CQIが最大である初期ビームをユーザ機器との通信に選択することができ、それにより通信効率が改善する。
【0373】
第5応用シナリオでは、説明のために、基地局がセル帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオに対応する。
【0374】
本実施形態において、セルにアクセスする各ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化し、結果として、セルの負荷が変化したとき、基地局は、セルのセル帯域幅を調整する必要がある。具体的な調整方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0375】
オプションで、プロセッサ603はさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をRRM測定報告に従って決定した後に、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅を調整するよう構成される。
【0376】
送信機601はさらに、プロセッサ603により調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを各ユーザ機器へブロードキャストするよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へ送信するよう構成され、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。
【0377】
調整されたセルは、複数のチャネルを、それら複数のチャネルが同じHARQエンティティを共有するように用いてよい。この場合、セル全体が複数の同一帯域幅チャネルを含んでよく、基地局は、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を送信してよい、または、基地局は、各チャネルの中心の周波数で共通の情報を送信してよい。つまり、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、送信機601はさらに、中心周波数に位置するチャネル上で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される、または、各チャネルの中心の周波数で各ユーザ機器へ共通の情報を送信するよう構成される。
【0378】
少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅が調整され、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とが各ユーザ機器へブロードキャストされる、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とが、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へブロードキャストされる。これにより、セル帯域幅のみを調整することができ、他の無線リソース構成パラメータを構成する必要がなく、それによりセル帯域幅構成プロセスの間の通信オーバーヘッドが低減する。
【0379】
第6応用シナリオでは、説明のために、基地局がユーザ帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオに対応する。
【0380】
場合により、セルの全体的な負荷状態は著しく変化しないが、一部のユーザ機器のトラフィックボリュームは大きく変化し、結果として、セル帯域幅に対するこれらのユーザ機器の要件が変化する。この場合、これらのユーザ機器のセル帯域幅のみを調整する必要がある。ユーザ機器の観点からは、ユーザ機器のユーザ帯域幅が適応的に低減または増大されてよい。しかし、基地局の観点からは、基地局は引き続き、元々用いられていたセル帯域幅を用いることにより情報を送信するが、異なるユーザ機器により用いられる周波数範囲は異なることがある。
【0381】
オプションで、プロセッサ603はさらに、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報をRRM測定報告に従って決定した後に、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅を調整するよう構成される。
【0382】
送信機601はさらに、プロセッサ603により調整されたユーザ帯域幅についての情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることによりユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0383】
ユーザ帯域幅は、チャネルを含む。したがって、基地局は、ユーザ帯域幅を調整するとき、ユーザ機器に割り当てられたチャネルを用いることにより、トラフィックボリュームに従ってユーザ帯域幅を調整してよい。具体的には、プロセッサ603は具体的に、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、ユーザ機器に割り当てられた少なくとも1つのチャネルを調整してユーザ帯域幅を取得するよう構成される。
【0384】
具体的には、詳細については、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0385】
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅が調整され、調整されたユーザ帯域幅についての情報がRRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つに従ってユーザ機器へ送信される。これにより、ユーザ帯域幅をユーザ機器のトラフィックボリュームに従ってリアルタイムで調整することができ、それによりユーザ機器の正常な動作が確実になる。
【0386】
第7応用シナリオでは、説明のために、基地局がSPSシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第7応用シナリオに対応する。
【0387】
送信機601は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を示すのに用いられるSPSリソース情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0388】
SPSリソース情報がビームインデックス情報を含むとき、ユーザ機器はビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。SPSリソース情報がビームインデックス情報を含まないとき、ユーザ機器は、RRM測定報告に搬送されるビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。ビームは、送信ビームであってもよく、受信ビームであってもよい。基地局は、RRCシグナリングを用いることによりユーザ機器を構成するときに、または制御チャネルを用いてSPSリソースをアクティブ化するときに、ビームインデックス情報を示してよい。
【0389】
プロセッサ603は、SPS情報により示されるビームインデックス情報に対応するビームに従って、ユーザ機器と通信するよう構成される。
【0390】
SPSリソース情報が少なくとも2つのビームインデックス情報を示すとき、基地局とユーザ機器とは、測定結果に従って、比較的良好な品質のビームを用いること、または予め設定されたビームを用いることに同意してよい。この場合、ユーザ機器は、比較的良好な品質のビームで情報を送信/受信してよく、それに対応して、基地局はそのビームで情報を受信/送信する。代替的に、ユーザ機器は少なくとも1つの予め設定されたビームで同時に情報を送信/受信し、それに対応して、基地局はその少なくとも1つのビームで情報を受信/送信する。
【0391】
ユーザ機器は、SPS方式で情報を送信/受信するとき、信号状態が比較的良好なビームを選択する、または、1または複数の予め決定されたビームで同時に情報を送信および/または受信する。それに対応して、基地局は、SPS方式でその1または複数の予め決定されたビームで情報を受信/送信してよい。基地局およびユーザ機器は、測定結果に従って、複数の予め決定されたビーム範囲から信号状態が良好な1または複数のビームを優先的に選択してよい。
【0392】
加えて、基地局が、測定結果に従って、またはユーザ機器により推奨されるビームインデックス情報に従って、ビームインデックス情報を再び示すとき、SPSリソース情報に含まれるビームインデックス情報のみを変更する必要があり、リソース情報を変更する必要はないことに留意すべきである。この場合、基地局は、RRCシグナリング、MAC CE、または制御チャネルを用いることによりビームインデックス情報をユーザ機器へ再び示してよい。
【0393】
基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を示すのに用いられるSPSリソース情報がユーザ機器へ送信され、SPS情報により示されるビームインデックス情報に対応するビームに従って、ユーザ機器との通信が実行される。これにより、SPSリソース情報を送信する方式でリソースおよびビームをユーザ機器に対して構成することができ、リソースおよびビームをユーザ機器に対して動的に構成することにより生じる、通信オーバーヘッドの浪費の問題を解決することができ、それにより通信オーバーヘッドが低減するという効果が実現する。
【0394】
第8応用シナリオでは、説明のために、基地局がD2Dシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第8応用シナリオに対応する。
【0395】
D2D通信の相互干渉、またはセル内の他のユーザ機器の通常通信に対するD2D通信干渉を回避するべく、基地局は、D2D通信用のビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器に割り当てる。
【0396】
送信機601は、D2D通信の間に用いられるリソースインジケーション情報であって、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含み、D2D通信の間に用いられるリソースおよび初期ビームを用いるようユーザ機器および他のユーザ機器に命令するのに用いられるリソースインジケーション情報を、ユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0397】
基地局により割り当てられる初期ビームインデックス情報は、基地局により設定されてよい、または、測定結果に従って比較的良好な品質のビームのビームインデックス情報を決定した後に、ユーザ機器が基地局に割り当てるよう要求する初期ビームインデックス情報であってよい。基地局により割り当てられた初期ビームインデックス情報は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間のD2D通信に用いられる。D2Dリソース情報は、時間領域リソース情報および周波数領域リソース情報を含む。
【0398】
加えて、基地局とユーザ機器との間で用いられるセルラー通信、およびユーザ機器と他のユーザ機器との間で用いられるD2D通信が、異なる初期ビームで時間領域リソースおよび周波数領域リソースを再使用してよいことに留意すべきである。
【0399】
D2Dリソース情報とビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報が受信され、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよびビームがリソースインジケーション情報に従って決定される。これにより、他のユーザ機器との通信を、基地局により割り当てられた初期ビームに従って実行することができ、それによりD2D通信における相互干渉の問題が解決され、通信品質が改善するという効果が得られる。
【0400】
結論として、本発明の本実施形態において提供される基地局によると、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がUEへ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報がRRM測定報告に従って決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0401】
図7を参照すると、
図7は、本発明の一実施形態に係るユーザ機器の構造ブロック図を示す。ユーザ機器は、
図1に示されるUEであってよく、UEは、受信機701と送信機702とを備えてよい。
【0402】
受信機701は、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0403】
初期ビームインデックス情報の詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0404】
送信機702は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信するよう構成される。
【0405】
基地局により割り当てられる初期ビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、ユーザ機器はさらに、基地局により割り当てられた、決定された初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。
【0406】
ユーザ機器は、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ転送するLTE eNBへRRM測定報告を送信してよい、または、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ送信してよい。本実施形態は、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信する方式を限定するものではない。以下の本発明の実施形態における、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0407】
本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0408】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0409】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるユーザ機器によると、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報が受信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告が送信される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が基地局へ報告されることができ、これにより基地局が比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0410】
図8を参照すると、
図8は、本発明の一実施形態に係るユーザ機器の構造ブロック図を示す。ユーザ機器は、
図1に示されるUEであってよく、UEは、受信機801と送信機802とを備えてよい。
【0411】
受信機801は、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0412】
初期ビームインデックス情報の詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0413】
送信機802は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信するよう構成される。
【0414】
基地局により割り当てられる初期ビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、ユーザ機器はさらに、基地局により割り当てられた、決定された初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0415】
ユーザ機器によりRRM測定報告を送信するための方法については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0416】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0417】
以下では、ビーム構成方法を説明するための例として異なる応用シナリオを用いる。詳細は以下の通りである。
【0418】
第1応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器が非連続的受信シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第1応用シナリオに対応する。
【0419】
ユーザ機器には休止状態およびアクティブ状態があり、アクティブ状態のユーザ機器は、ビームフォーミング技術を用いることにより基地局により送信される制御情報を制御チャネル上で受信するべく、基地局により割り当てられるビームを用いることにより制御チャネルをリッスンする必要がある。制御情報は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるアップリンク/ダウンリンクリソースを示すのに用いられるリソース割り当て制御命令を含む。ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わると、ユーザ機器がアクティブ状態にあるときにリソース割り当て制御シグナリングが以前に受信されたビームは、それ以降適用されない。したがって、ユーザ機器はさらに、今回リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。本実施形態は、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定するための2つの方法を提供する。以下では、2つの方法の詳細を別個に説明する。
【0420】
第1方法において、RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器はさらに、送信機802がRRM測定報告を送信した後に、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後の参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定するようさらに構成されたプロセッサ803を備える。
【0421】
受信機801はさらに、プロセッサ803により決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成される。
【0422】
ビームを決定するための第1方法において、基地局とユーザ機器とは、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることに同意してよい。具体的なプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0423】
ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった場合、ユーザ機器は、先述の方法に従ってRRM測定報告から少なくとも1つの初期ビームを決定することができ、決定された少なくとも1つの初期ビームを用いることにより制御チャネル上で制御情報をリッスンすることができる。
【0424】
第2方法において、受信機801はさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から基地局により指定された第2初期ビームインデックス情報を受信するよう構成され、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御チャネル上で制御情報をリッスンするよう構成される。
【0425】
ビームを決定するための第2方法において、基地局は、割り当てられた初期ビームから、制御チャネル上でリソース割り当て制御シグナリングを送信するのに用いられる初期ビームを指定し、次にRRCシグナリングまたはMAC CEを用いることにより、指定された初期ビームの第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。
【0426】
加えて、ビームインデックス情報は、先述の第1方法および第2方法を用いることにより共同で決定されてもよいことに留意すべきである。詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0427】
制御チャネルのビームを決定した後に、ユーザ機器はさらに、以下の方式のうち少なくとも1つで制御チャネルをリッスンしてよい。受信機801は具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される。代替的に、受信機801は具体的に、無指向性方式で制御情報を受信するよう構成される、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信するよう構成される。
【0428】
本実施形態において、ユーザ機器により制御情報をリッスンするプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0429】
RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、ユーザ機器は、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定し、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御チャネル上で制御情報をリッスンする。これにより、制御情報を、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることにより受信することができ、それにより通信効率が改善する。
【0430】
第2応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がTAシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第2応用シナリオに対応する。
【0431】
ユーザ機器と基地局との間の障害は、ビームの通信品質を低下させる。したがって、基地局は、障害を回避することにより通信品質を改善するべく、ユーザ機器に対して代替ビームを予め構成してよい。したがって、オプションで、受信機801はさらに、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報を受信するよう構成される。
【0432】
ユーザ機器はさらにプロセッサ803を備え、プロセッサ803はさらに、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さいとき、受信機801により受信された各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定を実行するよう構成され、RRM測定に従って、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報を決定するよう構成される。
【0433】
送信機802はさらに、プロセッサ803により決定された第1代替ビームインデックス情報を、第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された基地局へ送信するよう構成される。
【0434】
基地局によりユーザ機器に対して代替ビームを構成するプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0435】
本実施形態において、異なるユーザ機器は、基地局との距離が異なる。したがって、異なるユーザ機器の信号伝送遅延は異なる。異なるユーザ機器により送信されるアップリンク情報が基地局に同時に到達する必要がある場合、基地局は、ユーザ機器と基地局との間の距離に従って、異なるユーザ機器に対して異なるTAを構成する必要がある。一般に、基地局により割り当てられる初期ビームと比較して、代替ビームは比較的長い伝播経路を有し、これは比較的大きい伝播遅延をもたらす。この場合、結果として、アップリンクTAが突然に変化する。この場合、ユーザ機器はアップリンクTAを再決定する必要がある。アップリンクTAの決定は、ランダムアクセス手順を用いることにより実施される必要がある。
【0436】
本実施形態において、送信機802はさらに、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、基地局へ自動的に送信するよう構成され、または、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定した後に送信される、基地局により送信されたランダムアクセス命令を制御チャネル上で受信するよう構成され、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、ランダムアクセス命令に従って基地局へ送信するよう構成される。
【0437】
ユーザ機器がランダムアクセス手順を能動的にトリガするとき、ユーザ機器は第1ランダムアクセス要求を基地局へ能動的に送信する。ユーザ機器が、ランダムアクセス命令により命令された通りにランダムアクセス手順をトリガするとき、ユーザ機器は、第2ランダムアクセス要求を基地局へ送信する。具体的なプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0438】
したがって、各代替ビームの参照信号情報が第3閾値より小さいこと、および少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことをユーザ機器が検出したとき、初期ビームの品質が比較的良好であると決定され、その少なくとも1つの初期ビームの初期ビームインデックス情報が基地局へ送信される。基地局は、その少なくとも1つの初期ビームを用いて基地局と通信する。代替的に、基地局は、ビームフォーミング技術を用いてユーザ機器が障害エリアから出ようとしていると決定し、少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことを検出すると、その少なくとも1つの初期ビームを用いて基地局と通信することを決定する。この場合、ユーザ機器は、アップリンクTAを再決定してもよく、アップリンクTAを決定しなくてもよい。
【0439】
本実施形態において、ユーザ機器により用いられるビームに対して異なるTAがあってよく、TAは同じミリ波基地局に対するものであってもよく、異なるミリ波基地局に対するものであってもよい。したがって、基地局はさらに、各ユーザ機器に対して少なくとも1つのTAセットを構成してよく、各TAセットは少なくとも1つのビームインデックス情報を含み、各ビームインデックス情報に対応するアップリンクTAは同じである。ビームインデックス情報は、初期ビームの初期ビームインデックス情報であってもよく、代替ビームの代替ビームインデックス情報であってもよい。1つのTAセットに含まれるビームインデックス情報により示されるビームは、同じセルに属してもよく、異なるセルに属してもよい。したがって、各ビームと関連付けられたセルのセル識別子は、TAセットの中でさらに識別されてよい。
【0440】
受信機801はさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして基地局が決定した後に各グループに従って生成されるTAセットであって、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む、基地局により送信されたTAセットを受信するよう構成される。
【0441】
ユーザ機器はさらにプロセッサ803を備え、プロセッサ803は、受信機801により受信されたTAセットに含まれるTATが満了したとき、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応するか否か、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないか否かを検出するよう構成され、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないことが検出されたとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するハイブリッド自動再送要求HARQバッファエリアおよびサウンディング参照シンボルSRSリソースを確保するよう構成される、または、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了したことが検出されたとき、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースするよう構成される。
【0442】
基地局によりユーザ機器に割り当てられるミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報が受信され、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さい場合、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行され、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報がRRM測定に従って決定され、決定された第1代替ビームインデックス情報が基地局へ送信される。割り当てられた初期ビームの品質が比較的低いとき、比較的良好な品質の代替ビームを基地局との通信に用いることができ、通信効率が改善するという効果が実現する。
【0443】
第3応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器が電力制御シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第3応用シナリオに対応する。
【0444】
基地局はビームフォーミング技術を用い、異なるビーム方向での伝播損失は異なってよい。したがって、伝播損失が最小である初期ビームを、割り当てられた初期ビームから選択する必要があり、選択された初期ビームで通信が実行される。
【0445】
オプションで、ユーザ機器はさらにプロセッサ803を備え、プロセッサ803は、送信機802がRRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得するよう構成され、最小の伝播損失情報に従って電力ヘッドルームPHを生成して、電力ヘッドルーム報告PHRを取得するよう構成される。
【0446】
送信機802はさらに、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう、およびPHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、プロセッサ803により生成されたPHRを送信するよう構成される。
【0447】
基地局により送信されたビームインデックス情報は、RRM測定報告に対応するビーム範囲外のビームに対応してよく、RRM測定報告に対応するビーム範囲内の初期ビームに対応してよく、または適応的に決定されたビームであってよい。このことは、本実施形態に限定されない。
【0448】
基地局が、より良好な指向性利得およびより正確な電力制御を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることにより初期ビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、その伝播損失が最小であるビームのPHを報告する。
【0449】
オプションで、受信機801はさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションを受信するよう構成される。
【0450】
プロセッサ803はさらに、受信機801により受信された第1インジケーションにより示される各第1ビームのRSRPを測定して、各第1ビームの伝播損失情報を取得するよう構成される。
【0451】
加えて、基地局がユーザ機器のアップリンク伝送電力を制限しないとき、無線インターフェース効率を改善するべく、ユーザ機器がアップリンクに関して複数のビームをサポートしてよいことに留意すべきである。ユーザ機器が複数のビームを同時にサポートし、電力が一定程度に制限されている場合、少なくとも1つのビームの伝送電力をさらに低下させる必要がある。具体的な低下方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0452】
各初期ビームの伝播損失情報を取得するべく、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPが実行され、PHRを取得するべく、PHが最小の伝播損失情報に従って生成され、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってアップリンクリソースをユーザ機器に割り当てるよう基地局に命令するのに用いられるPHRが送信され、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器との通信が実行される。これにより、伝播損失が最小である初期ビームに対応するアップリンクリソースを基地局との通信に選択することができ、それにより伝送電力が低減する。
【0453】
第4応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がCSI測定シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第4応用シナリオに対応する。
【0454】
本実施形態において、ユーザ機器はさらに、CSI情報に従って初期ビームの品質を決定するべく、初期ビームに対してCSI測定を実行してCSI情報を取得する必要がある。
【0455】
オプションで、ユーザ機器はさらにプロセッサ803を備え、プロセッサ803は、送信機802がRRM測定報告を送信した後に、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得するよう構成され、最大のCQIに従って少なくとも1つのチャネル状態情報CSI情報を生成して、CSI測定報告を取得するよう構成される。
【0456】
送信機802はさらに、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる、プロセッサ803により生成されたCSI測定報告を送信するよう構成される。
【0457】
ユーザ機器により測定されるビームは、RRM測定報告の範囲内の初期ビームであってよく、このとき、ユーザ機器は最初に、RRM測定報告に対応する初期ビームを入手する必要がある。具体的な入手方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0458】
各初期ビームのCSI情報を測定した後に、ユーザ機器は、各CSI情報から最大のCQIを含むCSI情報を選別し、選別された少なくとも1つのCSI情報に従ってCSI測定報告を生成してよい。CSI情報は、CQI、PMI、およびRIのうち少なくとも1つを含み、ユーザ機器は、CQI、PMI、およびRIのうち少なくとも1つを同時にまたは異なる瞬間に基地局へ送信してよい。
【0459】
基地局が、より良好な指向性利得を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることによりビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、そのCQIが最大であるCSI情報を報告する。
【0460】
オプションで、受信機801はさらに、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションを受信するよう構成される。
【0461】
プロセッサ803はさらに、受信機801により受信された第2インジケーションにより示される各第2ビームに対してCSI測定を実行して、各第2ビームのCQIを取得するよう構成される。
【0462】
各初期ビームのCQIを取得するべく、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定が実行され、CSI測定報告を取得するべく、CSI情報が最大のCQIに従って生成され、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるCSI測定報告が送信される。これにより、CQIが最大である初期ビームを基地局との通信に選択することができ、それにより通信効率が改善する。
【0463】
第5応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がセル帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第5応用シナリオに対応する。
【0464】
本実施形態において、セルにアクセスする各ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化し、結果として、セルの負荷が変化したとき、基地局は、セルのセル帯域幅を調整する必要がある。具体的な調整方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0465】
調整されたセルは、複数のチャネルを、それら複数のチャネルが同じHARQエンティティを共有するように用いてよい。この場合、セル全体が複数の同一帯域幅チャネルを含んでよく、基地局は、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を送信してよい、または、基地局は、各チャネルの中心の周波数で共通の情報を送信してよい。
【0466】
したがって、受信機801はさらに、基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とをブロードキャストにより受信するよう構成され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングを受信するよう構成され、調整されたセル帯域幅は、少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数であり、または周波数範囲内の指定された周波数であり、受信機801はさらに、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、基地局により送信された共通の情報を、中心周波数に位置するチャネル上で受信するよう構成される、または、基地局により送信された共通の情報を、各チャネルの中心の周波数で受信するよう構成される。
【0467】
ユーザ機器は、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、基地局が調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを送信する方式に対応する方式で受信してよい。ユーザ機器は、中心周波数についての情報に従って、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を受信する、または各チャネルの中心の周波数で共通の情報を受信する。
【0468】
基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とがブロードキャストにより受信され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングが受信され、調整されたセル帯域幅は、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。これにより、セル帯域幅のみを調整することができ、他の無線リソース構成パラメータを構成する必要はなく、それによりセル帯域幅構成プロセスの間の通信オーバーヘッドが低減する。
【0469】
第6応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がユーザ帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第6応用シナリオに対応する。
【0470】
場合により、セルの全体的な負荷状態は著しく変化しないが、一部のユーザ機器のトラフィックボリュームは大きく変化し、結果として、セル帯域幅に対するこれらのユーザ機器の要件が変化する。この場合、これらのユーザ機器のセル帯域幅のみを調整する必要がある。ユーザ機器の観点からは、ユーザ機器のユーザ帯域幅が適応的に低減または増大されてよい。しかし、基地局の観点からは、基地局は引き続き、元々用いられていたセル帯域幅を用いることにより情報を送信するが、異なるユーザ機器により用いられる周波数範囲は異なることがある。
【0471】
ユーザ帯域幅は、チャネルを含む。したがって、基地局は、ユーザ帯域幅を調整するとき、ユーザ機器に割り当てられたチャネルを用いることにより、トラフィックボリュームに従ってユーザ帯域幅を調整してよい。
【0472】
したがって、受信機801はさらに、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信するよう構成され、ユーザ帯域幅に含まれるチャネルの制御チャネルをリッスンするよう構成される。
【0473】
ユーザ機器は、調整されたユーザ帯域幅についての情報を、基地局が調整されたセル帯域幅についての情報を送信する方式に対応する方式で受信し、ユーザ帯域幅に含まれるチャネルをリッスンしてよい。ユーザ帯域幅が調整された後に残る帯域幅は、周波数領域において連続的または非連続的であってよい。
【0474】
具体的には、詳細については、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0475】
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報が、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信される。これにより、ユーザ帯域幅をユーザ機器のトラフィックボリュームに従ってリアルタイムで調整することができ、それによりユーザ機器の正常な動作が確実になる。
【0476】
第7応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がSPSシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第7応用シナリオに対応する。
【0477】
受信機801は、基地局により送信されたSPSリソース情報を受信するよう構成される。
【0478】
SPSリソース情報がビームインデックス情報を含むとき、ユーザ機器はビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。SPSリソース情報がビームインデックス情報を含まないとき、ユーザ機器は、RRM測定報告に搬送されるビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。ビームは、送信ビームであってもよく、受信ビームであってもよい。基地局は、RRCシグナリングを用いることによりユーザ機器を構成するときに、または制御チャネルを用いてSPSリソースをアクティブ化するときに、ビームインデックス情報を示してよい。
【0479】
ユーザ機器はさらに、SPSリソース情報に従って、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を決定するよう構成されたプロセッサ803を備える。
【0480】
SPSリソース情報が少なくとも2つのビームインデックス情報を示すとき、基地局とユーザ機器とは、測定結果に従って、比較的良好な品質のビームを用いること、または予め設定されたビームを用いることに同意してよい。この場合、ユーザ機器は、比較的良好な品質のビームで情報を送信/受信してよく、それに対応して、基地局はそのビームで情報を受信/送信する。代替的に、ユーザ機器は少なくとも1つの予め設定されたビームで同時に情報を送信/受信し、それに対応して、基地局はその少なくとも1つのビームで情報を受信/送信する。
【0481】
ユーザ機器は、SPS方式で情報を送信/受信するとき、信号状態が比較的良好なビームを選択する、または、1または複数の予め決定されたビームで同時に情報を送信および/または受信する。それに対応して、基地局は、SPS方式でその1または複数の予め決定されたビームで情報を受信/送信してよい。基地局およびユーザ機器は、測定結果に従って、複数の予め決定されたビーム範囲から信号状態が良好な1または複数のビームを優先的に選択してよい。
【0482】
加えて、基地局が、測定結果に従って、またはユーザ機器により推奨されるビームインデックス情報に従って、ビームインデックス情報を再び示すとき、SPSリソース情報に含まれるビームインデックス情報のみを変更する必要があり、リソース情報を変更する必要はないことに留意すべきである。この場合、基地局は、RRCシグナリング、MAC CE、または制御チャネルを用いることによりビームインデックス情報をユーザ機器へ再び示してよい。
【0483】
基地局により送信されたSPSリソース情報が受信され、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報がSPSリソース情報に従って決定される。これにより、SPSリソース情報を送信する方式でリソースおよびビームを構成することができ、リソースおよびビームをユーザ機器に対して動的に構成することにより生じる、通信オーバーヘッドの浪費の問題を解決することができ、それにより通信オーバーヘッドが低減するという効果が実現する。
【0484】
第8応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がD2Dシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第8応用シナリオに対応する。
【0485】
D2D通信の相互干渉、またはセル内の他のユーザ機器の通常通信に対するD2D通信干渉を回避するべく、基地局は、D2D通信用のビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器に割り当てる。
【0486】
受信機801は、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報を受信する。
【0487】
ユーザ機器はさらに、受信機801により受信されたリソースインジケーション情報に従って、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよび初期ビームを決定するよう構成されたプロセッサ803を備える。
【0488】
基地局により割り当てられるビームインデックス情報は、基地局により設定されてよい、または、測定結果に従って比較的良好な品質のビームのビームインデックス情報を決定した後に、ユーザ機器が基地局に割り当てるよう要求する初期ビームインデックス情報であってよい。基地局により割り当てられたビームインデックス情報は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間のD2D通信に用いられる。D2Dリソース情報は、時間領域リソース情報および周波数領域リソース情報を含む。
【0489】
加えて、基地局とユーザ機器との間で用いられるセルラー通信、およびユーザ機器と他のユーザ機器との間で用いられるD2D通信が、異なる初期ビームで時間領域リソースおよび周波数領域リソースを再使用してよいことに留意すべきである。
【0490】
D2Dリソース情報とビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報が受信され、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよびビームがリソースインジケーション情報に従って決定される。これにより、他のユーザ機器との通信を、基地局により割り当てられた初期ビームに従って実行することができ、それによりD2D通信における相互干渉の問題が解決され、通信品質が改善するという効果が実現する。
【0491】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるユーザ機器によると、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報が受信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告が送信される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が基地局へ報告されることができ、これにより基地局が比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0492】
図9を参照すると、
図9は、本発明の一実施形態に係るビーム構成方法の方法フローチャートを示す。ビーム構成方法は、以下の段階を備えてよい。
【0493】
段階901:基地局は、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信する。
【0494】
初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報をユーザ機器へ送信するときに用いられる初期ビームを示すのに用いられ、基地局によりユーザ機器に対して予め構成される。初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報を送信するときに用いられるアンテナ重み値またはコードブック情報と関連付けられ、初期ビームの方向および幅などの情報を決定する。初期ビームの方向とは、水平方向および/または鉛直方向に対する初期ビームの角度情報を指す。初期ビームインデックス情報はさらに初期ビームの特性情報と関連付けられ、基地局は異なる初期ビームで初期ビームの特定の特性情報を送信し、これにより、ユーザ機器は、異なる特性情報に従って異なる初期ビームを識別する。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0495】
段階902:基地局は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告をユーザ機器から受信する。
【0496】
段階903:基地局は、RRM測定報告に従って、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定する。
【0497】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0498】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるビーム構成方法によると、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がUEへ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報がRRM測定報告に従って決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0499】
本発明の他の実施形態はビーム構成方法を提供し、ビーム構成方法は以下の段階を備えてよい。
【0500】
段階901:基地局は、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信する。
【0501】
初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報をユーザ機器へ送信するときに用いられるビームを示すのに用いられ、基地局によりユーザ機器に対して予め構成される。初期ビームインデックス情報は、基地局がダウンリンク情報を送信するときに用いられるアンテナ重み値またはコードブック情報と関連付けられ、初期ビームの方向および幅などの情報を決定する。初期ビームの方向とは、水平方向および/または鉛直方向に対する初期ビームの角度情報を指す。例えば、初期ビームのビーム方向は、水平方向に対して30°〜60°の方向、鉛直方向に対して20°〜40°の方向、またはそれに類する方向である。初期ビームインデックス情報はさらに初期ビームの特性情報と関連付けられ、基地局は異なる初期ビームで初期ビームの特定の特性情報を送信し、これにより、ユーザ機器は、異なる特性情報に従って異なる初期ビームを識別する。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0502】
本実施形態において、基地局は、ユーザ機器に対して少なくとも1つの初期ビームを構成し、少なくとも1つの初期ビームに含まれる各初期ビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。これによりユーザ機器は、基地局により送信されるダウンリンク情報が受信されることになる初期ビームを決定する。
【0503】
段階902:基地局は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告をユーザ機器から受信する。
【0504】
段階903:基地局は、RRM測定報告に従って、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定する。
【0505】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0506】
以下では、ビーム構成方法を説明するための例として異なる応用シナリオを用いる。詳細は以下の通りである。
【0507】
第1応用シナリオでは、説明のために、基地局が非連続的受信シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオに対応する。
【0508】
ユーザ機器には休止状態およびアクティブ状態があり、アクティブ状態のユーザ機器は、ビームフォーミング技術を用いることにより基地局により送信される制御情報を制御チャネル上で受信するべく、基地局により割り当てられるビームを用いることにより制御チャネルをリッスンする必要がある。制御情報は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるアップリンク/ダウンリンクリソースを示すのに用いられるリソース割り当て制御命令を含む。ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わると、ユーザ機器がアクティブ状態にあるときにリソース割り当て制御シグナリングが以前に受信されたビームは、それ以降適用されない。したがって、ユーザ機器はさらに、今回リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。本実施形態は、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定するための2つの方法を提供する。以下では、2つの方法の詳細を別個に説明する。
【0509】
第1方法において、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階は、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報であって、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を基地局が決定する段階を有し、基地局は、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信し、ユーザ機器は、休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、決定された第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御情報をリッスンするよう構成される。
【0510】
ビームを決定するための第1方法において、基地局とユーザ機器とは、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることに同意してよい。具体的なプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0511】
第2方法において、基地局は、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から第2初期ビームインデックス情報を指定し、指定された第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームは、制御情報を制御チャネル上でユーザ機器へ送信するのに用いられる。
【0512】
ビームを決定するための第2方法において、基地局は、割り当てられた初期ビームから、制御チャネル上でリソース割り当て制御シグナリングを送信するのに用いられる初期ビームを指定し、次にRRCシグナリングまたはMAC CEを用いることにより、指定された初期ビームの第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。
【0513】
加えて、ビームインデックス情報は、先述の第1方法および第2方法を用いることにより共同で決定されてもよいことに留意すべきである。詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0514】
RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報から、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報が決定され、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、制御情報が制御チャネル上でユーザ機器へ送信される。これにより、制御情報が、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることにより伝送されることができ、それにより通信効率が改善する。
【0515】
第2応用シナリオでは、説明のために、基地局がTAシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオに対応する。
【0516】
ユーザ機器と基地局との間の障害は、初期ビームの通信品質を低下させる。したがって、基地局は、障害を回避することにより通信品質を改善するべく、ユーザ機器に対して代替ビームを予め構成してよい。したがって、具体的には、本実施形態において提供されるビーム構成方法はさらに、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームの代替ビームインデックス情報を基地局がユーザ機器へ送信する段階と、各代替ビームインデックス情報から選択され、ユーザ機器により送信された第1代替ビームインデックス情報であって、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さく、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行された後に決定される参照信号情報が第3閾値より大きく、参照信号情報がRSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む代替ビームインデックス情報である第1代替ビームインデックス情報を基地局が受信する段階と、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って基地局がユーザ機器と通信する段階とを備える。
【0517】
基地局によりユーザ機器に対して代替ビームを構成するプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。基地局は、少なくとも1つの受信された代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って、ユーザ機器と通信する。
【0518】
さらに、ユーザ機器が、初期ビームに対してRRM測定を能動的に実行し、参照信号情報を用いることにより代替ビームを通信に用いるか否かを決定することに加え、基地局は、ビームトラッキング技術を用いてユーザ機器が障害エリアに入ろうとしているか否かを検出してよい。ユーザ機器が障害エリアに入ろうとしていることを基地局が検出したとき、ユーザ機器は、代替ビームに対してRRM測定を実行するようトリガされる。
【0519】
本実施形態において、異なるユーザ機器は、基地局との距離が異なる。したがって、異なるユーザ機器の信号伝送遅延は異なる。異なるユーザ機器により送信されるアップリンク情報が基地局に同時に到達する必要がある場合、基地局は、ユーザ機器と基地局との間の距離に従って、異なるユーザ機器に対して異なるTAを構成する必要がある。一般に、基地局により割り当てられる初期ビームと比較して、代替ビームは比較的長い伝播経路を有し、これは比較的大きい伝播遅延をもたらす。この場合、結果として、アップリンクTAが突然に変化する。この場合、ユーザ機器はアップリンクTAを再決定する必要がある。アップリンクTAの決定は、ランダムアクセス手順を用いることにより実施される必要がある。
【0520】
ユーザ機器がランダムアクセス手順を能動的にトリガするとき、ユーザ機器は第1ランダムアクセス要求を基地局へ能動的に送信する。この場合、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従って基地局がユーザ機器と通信する段階は、基地局が、ユーザ機器により送信された第1ランダムアクセス要求を受信し、第1ランダムアクセス要求に従ってアップリンクタイミングアドバンスTAを生成する段階と、アップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従って基地局がユーザ機器と通信する段階とを有する。
【0521】
ユーザ機器が、ランダムアクセス命令により命令された通りにランダムアクセス手順をトリガするとき、ユーザ機器は、第2ランダムアクセス要求を基地局へ送信する。この場合、方法はさらに、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定する段階と、基地局がランダムアクセス命令を制御チャネル上でユーザ機器へ送信する段階と、基地局が、ランダムアクセス命令に従ってユーザ機器により送信された第2ランダムアクセス要求を受信し、第2ランダムアクセス要求に従ってアップリンクTAを生成する段階と、アップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従って基地局がユーザ機器と通信する段階とを備える。
【0522】
本実施形態において、ユーザ機器により用いられるビームに対して異なるTAがあってよく、TAは同じミリ波基地局に対するものであってもよく、異なるミリ波基地局に対するものであってもよい。したがって、基地局はさらに、各ユーザ機器に対して少なくとも1つのTAセットを構成してよく、各TAセットは少なくとも1つのビームインデックス情報を含み、各ビームインデックス情報に対応するアップリンクTAは同じである。ビームインデックス情報は、初期ビームの初期ビームインデックス情報であってもよく、代替ビームの代替ビームインデックス情報であってもよい。1つのTAセットに含まれるビームインデックス情報により示されるビームは、同じセルに属してもよく、異なるセルに属してもよい。したがって、各ビームと関連付けられたセルのセル識別子は、TAセットの中でさらに識別されてよい。
【0523】
オプションで、方法はさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームを基地局がグループとして決定する段階と、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む1つのTAセットを、各グループに従って基地局が生成する段階と、生成されたTAセットを、基地局がユーザ機器へ送信する段階とを備える。
【0524】
加えて、ユーザ機器が動いたためにアップリンクTAが変化したとき、基地局は、新たなアップリンクTAに従ってTAセットをユーザ機器に対して再構成し、TAセットに含まれるビームインデックス情報およびビームインデックス情報と関連付けられたセルを割り当ててよいことに留意すべきである。基地局は、TA cmdを用いることによりアップリンクTAおよびTAセットを調整してよい。
【0525】
第3応用シナリオでは、説明のために、基地局が電力制御シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオに対応する。
【0526】
基地局はビームフォーミング技術を用い、異なるビーム方向での伝播損失は異なってよい。したがって、伝播損失が最小である初期ビームを、割り当てられた初期ビームから選択する必要があり、選択された初期ビームで通信が実行される。
【0527】
オプションで、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成される電力ヘッドルームPHを含む電力ヘッドルーム報告PHRを、基地局がユーザ機器から受信する段階と、PHとPHに対応する初期ビームとに従って基地局がユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てる段階と、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上で基地局がユーザ機器と通信する段階とを備える。
【0528】
基地局により送信されたビームインデックス情報は、RRM測定報告に対応するビーム範囲外のビームに対応してよく、RRM測定報告に対応するビーム範囲内の初期ビームに対応してよく、または適応的に決定されたビームであってよい。このことは、本実施形態に限定されない。
【0529】
PHRを受信した後に、基地局は、ビームインデックス情報とPHRに含まれるPHとに従って、ユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てる。これにより、ユーザ機器は、ユーザ機器の最大許容伝送電力より大きくない適切な電力を用いることにより、対応する初期ビームでアップリンク情報を送信する。
【0530】
基地局が、より良好な指向性利得およびより正確な電力制御を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることにより初期ビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、その伝播損失が最小であるビームのPHを報告する。
【0531】
オプションで、電力ヘッドルーム報告PHRを基地局がユーザ機器から受信する段階の前に、方法はさらに、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションであって、第1ビームのRSRPを測定するようユーザ機器に命令するのに用いられる第1インジケーションを基地局がユーザ機器へ送信する段階を備える。
【0532】
加えて、基地局がユーザ機器のアップリンク伝送電力を制限しないとき、無線インターフェース効率を改善するべく、ユーザ機器がアップリンクに関して複数のビームをサポートしてよいことに留意すべきである。ユーザ機器が複数のビームを同時にサポートし、電力が一定程度に制限されている場合、少なくとも1つのビームの伝送電力をさらに低下させる必要がある。具体的な低下方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0533】
各初期ビームのRSRPを測定することにより伝播損失情報が取得された後に最小の伝播損失情報に従って生成されるPHを含むPHRがユーザ機器から受信され、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってアップリンクリソースがユーザ機器に割り当てられ、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器との通信が実行される。これにより、伝播損失が最小である初期ビームに対応するアップリンクリソースをユーザ機器との通信に選択することができ、それにより伝送電力が低減する。
【0534】
第4応用シナリオでは、説明のために、基地局がCSI測定シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオに対応する。
【0535】
本実施形態において、ユーザ機器はさらに、CSI情報に従って初期ビームの品質を決定するべく、初期ビームに対してCSI測定を実行してCSI情報を取得する必要がある。ユーザ機器により測定されるビームは、RRM測定報告の範囲内の初期ビームであってよく、このとき、ユーザ機器は最初に、RRM測定報告に対応する初期ビームを入手する必要がある。具体的な入手方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0536】
オプションで、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、各初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行することによりチャネル品質インジケータCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告を、基地局がユーザ機器から受信する段階と、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従って基地局がユーザ機器と通信する段階とを備える。
【0537】
基地局が、より良好な指向性利得を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることによりビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、そのCQIが最大であるCSI情報を報告する。具体的には、チャネル状態情報CSI測定報告を基地局がユーザ機器から受信する段階の前に、方法はさらに、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションであって、第2ビームに対してCSI測定を実行するようユーザ機器に命令するのに用いられる第2インジケーションを、基地局がユーザ機器へ送信する段階を備える。
【0538】
各初期ビームに対してCSI測定を実行することによりCQIが取得された後に最大のCQIに従って生成されるCSI情報を含むCSI測定報告がユーザ機器から受信され、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器との通信が実行され、CQIが最大である初期ビームをユーザ機器との通信に選択することができ、それにより通信効率が改善する。
【0539】
第5応用シナリオでは、説明のために、基地局がセル帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオに対応する。
【0540】
本実施形態において、セルにアクセスする各ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化し、結果として、セルの負荷が変化したとき、基地局は、セルのセル帯域幅を調整する必要がある。具体的な調整方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0541】
オプションで、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅を基地局が調整する段階と、基地局が、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを各ユーザ機器へブロードキャストする段階、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へ送信する段階であって、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である、段階とを備える。
【0542】
調整されたセルは、複数のチャネルを、それら複数のチャネルが同じHARQエンティティを共有するように用いてよい。この場合、セル全体が複数の同一帯域幅チャネルを含んでよく、基地局は、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を送信してよい、または、基地局は、各チャネルの中心の周波数で共通の情報を送信してよい。つまり、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、方法はさらに、基地局が、中心周波数に位置するチャネル上で各ユーザ機器へ共通の情報を送信する段階、または、各チャネルの中心の周波数で各ユーザ機器へ共通の情報を送信する段階を備える。
【0543】
少なくとも1つのユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するセル帯域幅が調整され、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とが各ユーザ機器へブロードキャストされる、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とが、RRCシグナリングを用いることにより各ユーザ機器へブロードキャストされる。これにより、セル帯域幅のみを調整することができ、他の無線リソース構成パラメータを構成する必要がなく、それによりセル帯域幅構成プロセスの間の通信オーバーヘッドが低減する。
【0544】
第6応用シナリオでは、説明のために、基地局がユーザ帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオに対応する。
【0545】
場合により、セルの全体的な負荷状態は著しく変化しないが、一部のユーザ機器のトラフィックボリュームは大きく変化し、結果として、セル帯域幅に対するこれらのユーザ機器の要件が変化する。この場合、これらのユーザ機器のセル帯域幅のみを調整する必要がある。ユーザ機器の観点からは、ユーザ機器のユーザ帯域幅が適応的に低減または増大されてよい。しかし、基地局の観点からは、基地局は引き続き、元々用いられていたセル帯域幅を用いることにより情報を送信するが、異なるユーザ機器により用いられる周波数範囲は異なることがある。
【0546】
オプションで、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を基地局がRRM測定報告に従って決定する段階の後に、方法はさらに、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅を基地局が調整する段階と、調整されたユーザ帯域幅についての情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより基地局がユーザ機器へ送信する段階とを備える。
【0547】
ユーザ帯域幅は、チャネルを含む。したがって、基地局は、ユーザ帯域幅を調整するとき、ユーザ機器に割り当てられたチャネルを用いることにより、トラフィックボリュームに従ってユーザ帯域幅を調整してよい。具体的には、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、ユーザ機器のユーザ帯域幅を基地局が調整する段階は、基地局が、ユーザ機器に割り当てられたチャネルをユーザ機器のトラフィックボリュームに従って調整して、ユーザ帯域幅を取得する段階を有する。
【0548】
具体的には、詳細については、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0549】
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って、トラフィックボリュームと正の相関を有するユーザ機器のユーザ帯域幅が調整され、調整されたユーザ帯域幅についての情報がRRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つに従ってユーザ機器へ送信される。これにより、ユーザ帯域幅をユーザ機器のトラフィックボリュームに従ってリアルタイムで調整することができ、それによりユーザ機器の正常な動作が確実になる。
【0550】
第7応用シナリオでは、説明のために、基地局がSPSシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第7応用シナリオに対応する。
【0551】
送信機601は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を示すのに用いられるSPSリソース情報をユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0552】
SPSリソース情報がビームインデックス情報を含むとき、ユーザ機器はビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。SPSリソース情報がビームインデックス情報を含まないとき、ユーザ機器は、RRM測定報告に搬送されるビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。ビームは、送信ビームであってもよく、受信ビームであってもよい。基地局は、RRCシグナリングを用いることによりユーザ機器を構成するときに、または制御チャネルを用いてSPSリソースをアクティブ化するときに、ビームインデックス情報を示してよい。
【0553】
プロセッサ603は、SPS情報により示されるビームインデックス情報に対応するビームに従って、ユーザ機器と通信するよう構成される。
【0554】
SPSリソース情報が少なくとも2つのビームインデックス情報を示すとき、基地局とユーザ機器とは、測定結果に従って、比較的良好な品質のビームを用いること、または予め設定されたビームを用いることに同意してよい。この場合、ユーザ機器は、比較的良好な品質のビームで情報を送信/受信してよく、それに対応して、基地局はそのビームで情報を受信/送信する。代替的に、ユーザ機器は少なくとも1つの予め設定されたビームで同時に情報を送信/受信し、それに対応して、基地局はその少なくとも1つのビームで情報を受信/送信する。
【0555】
ユーザ機器は、SPS方式で情報を送信/受信するとき、信号状態が比較的良好なビームを選択する、または、1または複数の予め決定されたビームで同時に情報を送信および/または受信する。それに対応して、基地局は、SPS方式でその1または複数の予め決定されたビームで情報を受信/送信してよい。基地局およびユーザ機器は、測定結果に従って、複数の予め決定されたビーム範囲から信号状態が良好な1または複数のビームを優先的に選択してよい。
【0556】
加えて、基地局が、測定結果に従って、またはユーザ機器により推奨されるビームインデックス情報に従って、ビームインデックス情報を再び示すとき、SPSリソース情報に含まれるビームインデックス情報のみを変更する必要があり、リソース情報を変更する必要はないことに留意すべきである。この場合、基地局は、RRCシグナリング、MAC CE、または制御チャネルを用いることによりビームインデックス情報をユーザ機器へ再び示してよい。
【0557】
基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を示すのに用いられるSPSリソース情報がユーザ機器へ送信され、SPS情報により示されるビームインデックス情報に対応するビームに従って、ユーザ機器との通信が実行される。これにより、SPSリソース情報を送信する方式でリソースおよびビームをユーザ機器に対して構成することができ、リソースおよびビームをユーザ機器に対して動的に構成することにより生じる、通信オーバーヘッドの浪費の問題を解決することができ、それにより通信オーバーヘッドが低減するという効果が実現する。
【0558】
第8応用シナリオでは、説明のために、基地局がD2Dシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図3に示される実施形態における第8応用シナリオに対応する。
【0559】
D2D通信の相互干渉、またはセル内の他のユーザ機器の通常通信に対するD2D通信干渉を回避するべく、基地局は、D2D通信用のビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器に割り当てる。
【0560】
送信機601は、D2D通信の間に用いられるリソースインジケーション情報であって、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含み、D2D通信の間に用いられるリソースおよび初期ビームを用いるようユーザ機器および他のユーザ機器に命令するのに用いられるリソースインジケーション情報を、ユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0561】
基地局により割り当てられるビームインデックス情報は、基地局により設定されてよい、または、測定結果に従って比較的良好な品質のビームのビームインデックス情報を決定した後に、ユーザ機器が基地局に割り当てるよう要求する初期ビームインデックス情報であってよい。基地局により割り当てられたビームインデックス情報は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間のD2D通信に用いられる。D2Dリソース情報は、時間領域リソース情報および周波数領域リソース情報を含む。
【0562】
加えて、基地局とユーザ機器との間で用いられるセルラー通信、およびユーザ機器と他のユーザ機器との間で用いられるD2D通信が、異なる初期ビームで時間領域リソースおよび周波数領域リソースを再使用してよいことに留意すべきである。
【0563】
D2Dリソース情報とビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報が受信され、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよびビームがリソースインジケーション情報に従って決定される。これにより、他のユーザ機器との通信を、基地局により割り当てられた初期ビームに従って実行することができ、それによりD2D通信における相互干渉の問題が解決され、通信品質が改善するという効果が実現する。
【0564】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるビーム構成方法によると、ユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームの初期ビームインデックス情報がUEへ送信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される、ユーザ機器からのRRM測定報告が受信され、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報がRRM測定報告に従って決定される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が決定されることができ、次に比較的良好な信号品質の初期ビームがユーザ機器との通信に選択され、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0565】
図10を参照すると、
図10は、本発明の一実施形態に係るビーム構成方法の方法フローチャートを示す。ビーム構成方法は、以下の段階を備えてよい。
【0566】
段階1001:ユーザ機器は、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信する。
【0567】
初期ビームインデックス情報の詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0568】
段階1002:ユーザ機器は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信する。
【0569】
基地局により割り当てられる初期ビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、ユーザ機器はさらに、基地局により割り当てられた、決定された初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。
【0570】
ユーザ機器は、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ転送するLTE eNBへRRM測定報告を送信してよい、または、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ送信してよい。本実施形態は、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信する方式を限定するものではない。以下の本発明の実施形態における、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0571】
本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0572】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0573】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるビーム構成方法によると、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報が受信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告が送信される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が基地局へ報告されることができ、これにより基地局が比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0574】
本発明の他の実施形態はビーム構成方法を提供し、ビーム構成方法は以下の段階を備えてよい。
【0575】
段階1001:ユーザ機器は、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報を受信する。
【0576】
初期ビームインデックス情報の詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0577】
段階1002:ユーザ機器は、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得されるRRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告を送信する。
【0578】
基地局により割り当てられる初期ビームから比較的良好な信号品質の初期ビームを通信に選択することで通信品質を改善するべく、ユーザ機器はさらに、基地局により割り当てられた、決定された初期ビームに対してRRM測定を実行し、測定結果に従ってRRM測定報告を生成してよい。
【0579】
ユーザ機器は、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ転送するLTE eNBへRRM測定報告を送信してよい、または、RRM測定報告をmillimeter wave eNBへ送信してよい。本実施形態は、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信する方式を限定するものではない。以下の本発明の実施形態における、ユーザ機器によりRRM測定報告を送信するための方法については、本実施形態における説明を参照されたい。これは以下では説明しない。
【0580】
本明細書においてRRM測定とは、通常の意味ではモビリティ管理に用いられる測定を指してよく、RRC層を介してフィルタリングされる測定方法であり、またはビームトレーニング方式で実行される測定を指してよい。詳細については、
図2に示される実施形態における説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0581】
基地局は、RRM測定報告に従って初期ビームの信号品質を決定し、次に比較的良好な信号品質の初期ビームをUEとの通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、それによりミリ波帯の伝送距離が増大する。
【0582】
以下では、ビーム構成方法を説明するための例として異なる応用シナリオを用いる。詳細は以下の通りである。
【0583】
第1応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器が非連続的受信シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第1応用シナリオに対応する。
【0584】
ユーザ機器には休止状態およびアクティブ状態があり、アクティブ状態のユーザ機器は、ビームフォーミング技術を用いることにより基地局により送信される制御情報を制御チャネル上で受信するべく、基地局により割り当てられるビームを用いることにより制御チャネルをリッスンする必要がある。制御情報は、基地局によりユーザ機器に割り当てられるアップリンク/ダウンリンクリソースを示すのに用いられるリソース割り当て制御命令を含む。ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わると、ユーザ機器がアクティブ状態にあるときにリソース割り当て制御シグナリングが以前に受信されたビームは、それ以降適用されない。したがって、ユーザ機器はさらに、今回リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定する必要がある。本実施形態は、リッスンされる必要がある制御チャネルのビームを決定するための2つの方法を提供する。以下では、2つの方法の詳細を別個に説明する。
【0585】
第1方法において、RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器がRRM測定報告を送信する段階の後に、方法はさらに、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後の参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報をユーザ機器が決定する段階と、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階とを備える。
【0586】
ビームを決定するための第1方法において、基地局とユーザ機器とは、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることに同意してよい。具体的なプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0587】
ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった場合、ユーザ機器は、先述の方法に従ってRRM測定報告から少なくとも1つの初期ビームを決定することができ、決定された少なくとも1つの初期ビームを用いることにより制御チャネル上で制御情報をリッスンすることができる。
【0588】
第2方法において、方法はさらに、無線リソース制御RRCシグナリングおよび媒体アクセス制御の制御要素MAC CEのうち少なくとも1つを用いることにより、RRM測定報告に含まれる各初期ビームインデックス情報から基地局により指定された第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器が受信する段階と、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階とを備える。
【0589】
ビームを決定するための第2方法において、基地局は、割り当てられた初期ビームから、制御チャネル上でリソース割り当て制御シグナリングを送信するのに用いられる初期ビームを指定し、次にRRCシグナリングまたはMAC CEを用いることにより、指定された初期ビームの第2初期ビームインデックス情報をユーザ機器へ送信してよい。
【0590】
加えて、ビームインデックス情報は、先述の第1方法および第2方法を用いることにより共同で決定されてもよいことに留意すべきである。詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0591】
制御チャネルのビームを決定した後に、ユーザ機器はさらに、以下の方式のうち少なくとも1つで制御チャネルをリッスンしてよい。第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階は、ユーザ機器が、無指向性方式で制御情報を受信する段階、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階、または、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階を有する。
【0592】
第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより、ユーザ機器が制御チャネル上で制御情報をリッスンする段階は、ユーザ機器が、無指向性方式で制御情報を受信する段階、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より大きいまたはそれと等しいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階、または、第2初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのビーム範囲より小さいビーム範囲を用いることにより制御情報を受信する段階を有する。
【0593】
本実施形態において、ユーザ機器により制御情報をリッスンするプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第1応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0594】
RRM測定報告が、各初期ビームインデックス情報に対応する参照信号情報を含み、参照信号情報が、参照信号受信電力RSRPおよび参照信号受信品質RSRQのうち少なくとも1つを含む場合、ユーザ機器が休止状態からアクティブ状態に切り替わった後に、ユーザ機器は、参照信号情報が第1閾値より大きい第1初期ビームインデックス情報を決定し、第1初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームを用いることにより制御チャネル上で制御情報をリッスンする。これにより、制御情報を、RRM測定報告に含まれる比較的良好な信号品質の初期ビームを用いることにより受信することができ、それにより通信効率が改善する。
【0595】
第2応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がTAシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第2応用シナリオに対応する。
【0596】
ユーザ機器と基地局との間の障害は、ビームの通信品質を低下させる。したがって、基地局は、障害を回避することにより通信品質を改善するべく、ユーザ機器に対して代替ビームを予め構成してよい。したがって、オプションで、方法はさらに、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報をユーザ機器が受信する段階と、RSRPおよびRSRQのうち少なくとも1つを含む、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さい場合、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行する段階と、RRM測定に従って、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報をユーザ機器が決定する段階と、決定された第1代替ビームインデックス情報を、第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームに従ってユーザ機器と通信するよう構成された基地局へユーザ機器が送信する段階とを備える。
【0597】
基地局によりユーザ機器に対して代替ビームを構成するプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0598】
本実施形態において、異なるユーザ機器は、基地局との距離が異なる。したがって、異なるユーザ機器の信号伝送遅延は異なる。異なるユーザ機器により送信されるアップリンク情報が基地局に同時に到達する必要がある場合、基地局は、ユーザ機器と基地局との間の距離に従って、異なるユーザ機器に対して異なるTAを構成する必要がある。一般に、基地局により割り当てられる初期ビームと比較して、代替ビームは比較的長い伝播経路を有し、これは比較的大きい伝播遅延をもたらす。この場合、結果として、アップリンクTAが突然に変化する。この場合、ユーザ機器はアップリンクTAを再決定する必要がある。アップリンクTAの決定は、ランダムアクセス手順を用いることにより実施される必要がある。
【0599】
本実施形態において、方法はさらに、アップリンクタイミングアドバンスTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、割り当てられた第2代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第1ランダムアクセス要求を、ユーザ機器が基地局へ自動的に送信する段階、または、ユーザ機器に割り当てられた代替ビームを用いてユーザ機器と通信することを、ビームトラッキングを用いることにより基地局が決定した後に送信される、基地局により送信されたランダムアクセス命令をユーザ機器が制御チャネル上で受信する段階と、アップリンクTAを生成するよう、およびアップリンクTAと、受信された第1代替ビームインデックス情報に対応する代替ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられる第2ランダムアクセス要求を、ランダムアクセス命令に従って基地局へ送信する段階とを備える。
【0600】
ユーザ機器がランダムアクセス手順を能動的にトリガするとき、ユーザ機器は第1ランダムアクセス要求を基地局へ能動的に送信する。ユーザ機器が、ランダムアクセス命令により命令された通りにランダムアクセス手順をトリガするとき、ユーザ機器は、第2ランダムアクセス要求を基地局へ送信する。具体的なプロセスの詳細については、
図3に示される実施形態における第2応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0601】
したがって、各代替ビームの参照信号情報が第3閾値より小さいこと、および少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことをユーザ機器が検出したとき、初期ビームの品質が比較的良好であると決定され、その少なくとも1つの初期ビームの初期ビームインデックス情報が基地局へ送信される。基地局は、その少なくとも1つの初期ビームを用いて基地局と通信する。代替的に、基地局は、ビームフォーミング技術を用いてユーザ機器が障害エリアから出ようとしていると決定し、少なくとも1つの初期ビームの参照信号情報が第2閾値より大きいことを検出すると、その少なくとも1つの初期ビームを用いて基地局と通信することを決定する。この場合、ユーザ機器は、アップリンクTAを再決定してもよく、アップリンクTAを決定しなくてもよい。
【0602】
本実施形態において、ユーザ機器により用いられるビームに対して異なるTAがあってよく、TAは同じミリ波基地局に対するものであってもよく、異なるミリ波基地局に対するものであってもよい。したがって、基地局はさらに、各ユーザ機器に対して少なくとも1つのTAセットを構成してよく、各TAセットは少なくとも1つのビームインデックス情報を含み、各ビームインデックス情報に対応するアップリンクTAは同じである。ビームインデックス情報は、初期ビームの初期ビームインデックス情報であってもよく、代替ビームの代替ビームインデックス情報であってもよい。1つのTAセットに含まれるビームインデックス情報により示されるビームは、同じセルに属してもよく、異なるセルに属してもよい。したがって、各ビームと関連付けられたセルのセル識別子は、TAセットの中でさらに識別されてよい。
【0603】
本実施形態において、方法はさらに、同じアップリンクTAを有し、ユーザ機器との通信のためのビームに含まれるビームであって、初期ビームおよび代替ビームのうち少なくとも1つを含むビームをグループとして基地局が決定した後に各グループに従って生成されるTAセットであって、TAセット識別子と、グループに含まれる各ビームのビームインデックス情報と、グループに含まれる各ビームに対応するセル識別子および時間アライメントタイマーTATとを含む、基地局により送信されたTAセットをユーザ機器が受信する段階と、TAセットに含まれるTATが満了した場合、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応するか否か、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないか否かをユーザ機器が検出する段階と、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了していないことが検出された場合、ユーザ機器が、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するハイブリッド自動再送要求HARQバッファエリアおよびサウンディング参照シンボルSRSリソースを確保する段階、または、TAセットに含まれるセル識別子が他のTAセットに含まれるビームインデックス情報に対応すること、および他のTAセットに含まれるTATが満了したことが検出された場合、ユーザ機器が、ビームインデックス情報に対応するセルを決定し、セルに対応するHARQバッファエリアおよびSRSリソースをリリースする段階とを備える。
【0604】
基地局によりユーザ機器に割り当てられるミリ波帯の代替ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された代替ビームインデックス情報が受信され、初期ビームの参照信号情報が第2閾値より小さい場合、各代替ビームインデックス情報により示される代替ビームに対してRRM測定が実行され、参照信号情報が第3閾値より大きい第1代替ビームインデックス情報がRRM測定に従って決定され、決定された第1代替ビームインデックス情報が基地局へ送信される。割り当てられた初期ビームの品質が比較的低いとき、比較的良好な品質の代替ビームを基地局との通信に用いることができ、通信効率が改善するという効果が実現する。
【0605】
第3応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器が電力制御シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第3応用シナリオに対応する。
【0606】
基地局はビームフォーミング技術を用い、異なるビーム方向での伝播損失は異なってよい。したがって、伝播損失が最小である初期ビームを、割り当てられた初期ビームから選択する必要があり、選択された初期ビームで通信が実行される。
【0607】
オプションで、ユーザ機器が無線リソース管理RRM測定報告を送信する段階の後に、方法はさらに、ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得する段階と、ユーザ機器が、最小の伝播損失情報に従って電力ヘッドルームPHを生成して、電力ヘッドルーム報告PHRを取得する段階と、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってユーザ機器にアップリンクリソースを割り当てるよう、およびPHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるPHRをユーザ機器が送信する段階とを備える。
【0608】
基地局により送信されたビームインデックス情報は、RRM測定報告に対応するビーム範囲外のビームに対応してよく、RRM測定報告に対応するビーム範囲内の初期ビームに対応してよく、または適応的に決定されたビームであってよい。このことは、本実施形態に限定されない。
【0609】
基地局が、より良好な指向性利得およびより正確な電力制御を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることにより初期ビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、その伝播損失が最小であるビームのPHを報告する。
【0610】
オプションで、ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPを測定して、各初期ビームの伝播損失情報を取得する段階は、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第1ビームの第1ビームインデックス情報を搬送する第1インジケーションをユーザ機器が受信する段階と、ユーザ機器が、第1インジケーションにより示される各第1ビームのRSRPを測定して、各第1ビームの伝播損失情報を取得する段階とを有する。
【0611】
加えて、基地局がユーザ機器のアップリンク伝送電力を制限しないとき、無線インターフェース効率を改善するべく、ユーザ機器がアップリンクに関して複数のビームをサポートしてよいことに留意すべきである。ユーザ機器が複数のビームを同時にサポートし、電力が一定程度に制限されている場合、少なくとも1つのビームの伝送電力をさらに低下させる必要がある。具体的な低下方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第3応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0612】
各初期ビームの伝播損失情報を取得するべく、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームのRSRPが実行され、PHRを取得するべく、PHが最小の伝播損失情報に従って生成され、PHとPHに対応する初期ビームとに従ってアップリンクリソースをユーザ機器に割り当てるよう基地局に命令するのに用いられるPHRが送信され、PHに対応する初期ビームを用いることにより対応するアップリンクリソース上でユーザ機器との通信が実行される。これにより、伝播損失が最小である初期ビームに対応するアップリンクリソースを基地局との通信に選択することができ、それにより伝送電力が低減する。
【0613】
第4応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がCSI測定シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第4応用シナリオに対応する。
【0614】
本実施形態において、ユーザ機器はさらに、CSI情報に従って初期ビームの品質を決定するべく、初期ビームに対してCSI測定を実行してCSI情報を取得する必要がある。
【0615】
オプションで、ユーザ機器が無線リソース管理RRM測定報告を送信する段階の後に、方法はさらに、ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得する段階と、ユーザ機器が、最大のCQIに従ってチャネル状態情報CSI情報を生成して、CSI測定報告を取得する段階と、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるCSI測定報告を、ユーザ機器が送信する段階とを備える。
【0616】
ユーザ機器により測定されるビームは、RRM測定報告の範囲内の初期ビームであってよく、このとき、ユーザ機器は最初に、RRM測定報告に対応する初期ビームを入手する必要がある。具体的な入手方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第4応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0617】
各初期ビームのCSI情報を測定した後に、ユーザ機器は、各CSI情報から最大のCQIを含むCSI情報を選別し、選別された少なくとも1つのCSI情報に従ってCSI測定報告を生成してよい。CSI情報は、CQI、PMI、およびRIのうち少なくとも1つを含み、ユーザ機器は、CQI、PMI、およびRIのうち少なくとも1つを同時にまたは異なる瞬間に基地局へ送信してよい。
【0618】
基地局が、より良好な指向性利得を得るべく、より小さいビーム範囲内のユーザ機器に対してアップリンクスケジューリングを実行することを見込む場合、MAC CEを用いることによりビームインデックス情報が動的に示されることができ、これにより、ユーザ機器は、そのCQIが最大であるCSI情報を報告する。
【0619】
オプションで、ユーザ機器が、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定を実行して、各初期ビームのチャネル品質インジケータCQIを取得する段階は、基地局により送信され、単一の初期ビームのビーム範囲内の第2ビームの第2ビームインデックス情報を搬送する第2インジケーションをユーザ機器が受信する段階と、ユーザ機器が、第2インジケーションにより示される各第2ビームに対してCSI測定を実行して、各第2ビームのCQIを取得する段階とを有する。
【0620】
各初期ビームのCQIを取得するべく、各初期ビームインデックス情報に対応する初期ビームに対してチャネル状態情報CSI測定が実行され、CSI測定報告を取得するべく、CSI情報が最大のCQIに従って生成され、CSI情報とCSI情報に対応する初期ビームとに従ってユーザ機器と通信するよう基地局に命令するのに用いられるCSI測定報告が送信される。これにより、CQIが最大である初期ビームを基地局との通信に選択することができ、それにより通信効率が改善する。
【0621】
第5応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がセル帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第5応用シナリオに対応する。
【0622】
本実施形態において、セルにアクセスする各ユーザ機器のトラフィックボリュームが変化し、結果として、セルの負荷が変化したとき、基地局は、セルのセル帯域幅を調整する必要がある。具体的な調整方法の詳細については、
図3に示される実施形態における第5応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0623】
調整されたセルは、複数のチャネルを、それら複数のチャネルが同じHARQエンティティを共有するように用いてよい。この場合、セル全体が複数の同一帯域幅チャネルを含んでよく、基地局は、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を送信してよい、または、基地局は、各チャネルの中心の周波数で共通の情報を送信してよい。
【0624】
したがって、方法はさらに、ユーザ機器が、基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とをブロードキャストにより受信する段階、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングを受信する段階であって、調整されたセル帯域幅は、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である、段階と、調整されたセルが同一帯域幅チャネルを含む場合、ユーザ機器が、基地局により送信された共通の情報を、中心周波数に位置するチャネル上で受信する段階、または、基地局により送信された共通の情報を、各チャネルの中心の周波数で受信する段階とを備える。
【0625】
ユーザ機器は、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを、基地局が調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを送信する方式に対応する方式で受信してよい。ユーザ機器は、中心周波数についての情報に従って、中心周波数に位置するチャネル上で共通の情報を受信する、または各チャネルの中心の周波数で共通の情報を受信する。
【0626】
基地局により送信された、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とがブロードキャストにより受信され、または、調整されたセル帯域幅についての情報と中心周波数についての情報とを搬送する、基地局により送信されたRRCシグナリングが受信され、調整されたセル帯域幅は、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整され、セル帯域幅はトラフィックボリュームと正の相関を有し、中心周波数は、調整されたセル帯域幅に対応する周波数範囲内の中心の周波数である、または周波数範囲内の指定された周波数である。これにより、セル帯域幅のみを調整することができ、他の無線リソース構成パラメータを構成する必要はなく、それによりセル帯域幅構成プロセスの間の通信オーバーヘッドが低減する。
【0627】
第6応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がユーザ帯域幅調整シナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第6応用シナリオに対応する。
【0628】
場合により、セルの全体的な負荷状態は著しく変化しないが、一部のユーザ機器のトラフィックボリュームは大きく変化し、結果として、セル帯域幅に対するこれらのユーザ機器の要件が変化する。この場合、これらのユーザ機器のセル帯域幅のみを調整する必要がある。ユーザ機器の観点からは、ユーザ機器のユーザ帯域幅が適応的に低減または増大されてよい。しかし、基地局の観点からは、基地局は引き続き、元々用いられていたセル帯域幅を用いることにより情報を送信するが、異なるユーザ機器により用いられる周波数範囲は異なることがある。
【0629】
ユーザ帯域幅は、チャネルを含む。したがって、基地局は、ユーザ帯域幅を調整するとき、ユーザ機器に割り当てられたチャネルを用いることにより、トラフィックボリュームに従ってユーザ帯域幅を調整してよい。
【0630】
したがって、方法はさらに、ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報を、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることによりユーザ機器が受信する段階と、ユーザ帯域幅に含まれるチャネルの制御チャネルをユーザ機器がリッスンする段階とを備える。
【0631】
ユーザ機器は、調整されたユーザ帯域幅についての情報を、基地局が調整されたセル帯域幅についての情報を送信する方式に対応する方式で受信し、ユーザ帯域幅に含まれるチャネルをリッスンしてよい。ユーザ帯域幅が調整された後に残る帯域幅は、周波数領域において連続的または非連続的であってよい。
【0632】
具体的には、詳細については、
図3に示される実施形態における第6応用シナリオの説明を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0633】
ユーザ機器のトラフィックボリュームに従って基地局により調整された、トラフィックボリュームと正の相関を有する調整されたユーザ帯域幅についての、基地局により送信された情報が、RRCシグナリング、MAC CE、および制御チャネルのうち少なくとも1つを用いることにより受信される。これにより、ユーザ帯域幅をユーザ機器のトラフィックボリュームに従ってリアルタイムで調整することができ、それによりユーザ機器の正常な動作が確実になる。
【0634】
第7応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がSPSシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第7応用シナリオに対応する。
【0635】
受信機801は、基地局により送信されたSPSリソース情報を受信するよう構成される。
【0636】
SPSリソース情報がビームインデックス情報を含むとき、ユーザ機器はビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。SPSリソース情報がビームインデックス情報を含まないとき、ユーザ機器は、RRM測定報告に搬送されるビームインデックス情報に従ってビームを決定してよい。ビームは、送信ビームであってもよく、受信ビームであってもよい。基地局は、RRCシグナリングを用いることによりユーザ機器を構成するときに、または制御チャネルを用いてSPSリソースをアクティブ化するときに、ビームインデックス情報を示してよい。
【0637】
ユーザ機器はさらに、SPSリソース情報に従って、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報を決定するよう構成されたプロセッサ803を備える。
【0638】
SPSリソース情報が少なくとも2つのビームインデックス情報を示すとき、基地局とユーザ機器とは、測定結果に従って、比較的良好な品質のビームを用いること、または予め設定されたビームを用いることに同意してよい。この場合、ユーザ機器は、比較的良好な品質のビームで情報を送信/受信してよく、それに対応して、基地局はそのビームで情報を受信/送信する。代替的に、ユーザ機器は少なくとも1つの予め設定されたビームで同時に情報を送信/受信し、それに対応して、基地局はその少なくとも1つのビームで情報を受信/送信する。
【0639】
ユーザ機器は、SPS方式で情報を送信/受信するとき、信号状態が比較的良好なビームを選択する、または、1または複数の予め決定されたビームで同時に情報を送信および/または受信する。それに対応して、基地局は、SPS方式でその1または複数の予め決定されたビームで情報を受信/送信してよい。基地局およびユーザ機器は、測定結果に従って、複数の予め決定されたビーム範囲から信号状態が良好な1または複数のビームを優先的に選択してよい。
【0640】
加えて、基地局が、測定結果に従って、またはユーザ機器により推奨されるビームインデックス情報に従って、ビームインデックス情報を再び示すとき、SPSリソース情報に含まれるビームインデックス情報のみを変更する必要があり、リソース情報を変更する必要はないことに留意すべきである。この場合、基地局は、RRCシグナリング、MAC CE、または制御チャネルを用いることによりビームインデックス情報をユーザ機器へ再び示してよい。
【0641】
基地局により送信されたSPSリソース情報が受信され、基地局によりユーザ機器に割り当てられるリソース情報およびビームインデックス情報がSPSリソース情報に従って決定される。これにより、SPSリソース情報を送信する方式でリソースおよびビームを構成することができ、リソースおよびビームをユーザ機器に対して動的に構成することにより生じる、通信オーバーヘッドの浪費の問題を解決することができ、それにより通信オーバーヘッドが低減するという効果が実現する。
【0642】
第8応用シナリオでは、説明のために、ユーザ機器がD2Dシナリオに適用される例を用いる。本応用シナリオは、
図5に示される実施形態における第8応用シナリオに対応する。
【0643】
D2D通信の相互干渉、またはセル内の他のユーザ機器の通常通信に対するD2D通信干渉を回避するべく、基地局は、D2D通信用のビームの初期ビームインデックス情報をユーザ機器に割り当てる。
【0644】
受信機801は、D2Dリソース情報と初期ビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報を受信する。
【0645】
ユーザ機器はさらに、受信機801により受信されたリソースインジケーション情報に従って、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよび初期ビームを決定するよう構成されたプロセッサ803を備える。
【0646】
基地局により割り当てられるビームインデックス情報は、基地局により設定されてよい、または、測定結果に従って比較的良好な品質のビームのビームインデックス情報を決定した後に、ユーザ機器が基地局に割り当てるよう要求する初期ビームインデックス情報であってよい。基地局により割り当てられたビームインデックス情報は、ユーザ機器と他のユーザ機器との間のD2D通信に用いられる。D2Dリソース情報は、時間領域リソース情報および周波数領域リソース情報を含む。
【0647】
加えて、基地局とユーザ機器との間で用いられるセルラー通信、およびユーザ機器と他のユーザ機器との間で用いられるD2D通信が、異なる初期ビームで時間領域リソースおよび周波数領域リソースを再使用してよいことに留意すべきである。
【0648】
D2Dリソース情報とビームインデックス情報とを含む、基地局により送信されたリソースインジケーション情報が受信され、他のユーザ機器とのD2D通信が用いられるときに用いられるリソースおよびビームがリソースインジケーション情報に従って決定される。これにより、他のユーザ機器との通信を、基地局により割り当てられた初期ビームに従って実行することができ、それによりD2D通信における相互干渉の問題が解決され、通信品質が改善するという効果が実現する。
【0649】
結論として、本発明の本実施形態において提供されるビーム構成方法によると、基地局によりユーザ機器に割り当てられたミリ波帯の初期ビームを示すのに用いられる、基地局により送信された初期ビームインデックス情報が受信され、初期ビームインデックス情報により示される初期ビームに対してユーザ機器がRRM測定を実行した後に取得される無線リソース管理RRM測定報告であって、ユーザ機器との通信に用いられる初期ビームインデックス情報を決定するよう基地局に命令するのに用いられるRRM測定報告が送信される。RRM測定報告に従って、初期ビームの信号品質が基地局へ報告されることができ、これにより基地局が比較的良好な信号品質のビームをユーザ機器との通信に選択し、ビームフォーミング技術が用いられることで、ミリ波帯の比較的短い伝送距離、およびセルラー通信環境におけるユーザ機器のデータ通信要件の不満足という既存の問題が解決され、これによりミリ波帯の伝送距離が増大するという効果が実現する。
【0650】
先述の実施形態において提供される基地局およびユーザ機器がビーム構成を実行するとき、先述の機能モジュールの区分けは単に一例として用いられており、実際の適用の間は、先述の機能割り当てが要件に従って異なる機能モジュールにより履行され得る、つまり、基地局およびユーザ機器の内部構造は、先述の機能の全部または一部を実行する異なる機能モジュールに区分けされることに留意されるべきである。加えて、先述の実施形態により提供される基地局およびユーザ機器とビーム構成方法の実施形態とは、同じ着想に属する。具体的な実装プロセスの詳細については、方法の実施形態を参照されたい。これはここでは説明しない。
【0651】
先述の本発明の実施形態の順番は、単に例示を目的とするものであり、実施形態の優先度を示すことを意図するものではない。
【0652】
当業者には認識され得るように、本明細書に開示の実施形態において説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズム段階が、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装されてよい。機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を用いて、説明された機能を特定の用途ごとに実装し得るが、その実装が本発明の範囲を越えるものとみなされるべきではない。
【0653】
当業者には明瞭に理解され得るように、説明を簡便かつ簡単にする目的で、先述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、先述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されるものとしてよく、詳細は説明しない。
【0654】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示のシステム、装置、および方法は、他の方式で実装されてよいことが理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は、単に例示的なものである。例えば、ユニットの区分けは、単にロジック機能の区分けであってよく、実際の実装においては他の区分けであってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされてよく、もしくは他のシステムに統合されてよく、または、一部の特徴が無視されてよい、もしくは実行されなくてよい。加えて、表示または議論された、相互結合もしくは直接的結合または通信接続は、何らかのインターフェースを用いることにより実装されてよい。装置間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実装されてよい。
【0655】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよい。ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置してよく、または複数のネットワークユニットに分散されてよい。ユニットの一部または全部が、実施形態の解決手段の目的を実現するよう、実際の必要性に従って選択されてよい。
【0656】
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよい、または、ユニットの各々が物理的に独立して存在してよい、または、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてよい。
【0657】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、単独の製品として販売されるまたは用いられるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本発明の技術的解決手段は本質的に、または従来技術に寄与する部分、もしくは技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってよい)に、本発明の実施形態において説明される方法の段階の全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。先述の記憶媒体としては、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体が挙げられる。
【0658】
先述の説明は、単に本発明の具体的な実装方式であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示された技術的範囲内の、当業者により容易に想到される任意の変形形態または代替形態は、本発明の保護範囲内にあるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。