【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のパイロットロープの延線方法に係る発明は、例えば、
図1〜
図12に示すように、
操縦装置からの無線信号に従って動作する無人マルチコプタを利用して、地上に配置されているドラムに巻き取られているパイロットロープを鉄塔間に延線するパイロットロープの延線方法であって、
パイロットロープの一端を、無線信号により着脱可能な無人マルチコプタの着脱装置に取り付け、
ドラムからパイロットロープを繰り出しながら無人マルチコプタを上昇させ、一方の鉄塔の上部に取り付けられている滑車に、他方の鉄塔の反対側からパイロットロープを掛けるように無人マルチコプタを横方向に飛行させ、
ドラムからパイロットロープを繰り出し、かつ、一方の鉄塔の滑車にパイロットロープを掛けながら他方の鉄塔に無人マルチコプタを飛行させ、
他方の鉄塔の上部に取り付けられている滑車にパイロットロープを掛け次の鉄塔に無人マルチコプタを飛行させ、または、他方の鉄塔の上部にパイロットロープを固定した後に無線信号により着脱装置を動作させてパイロットロープの一端を無人マルチコプタから切り
離し、
着脱装置は、パイロットロープの一端の固定と切り離しを行う着脱機構と、無線信号に従って着脱機構を駆動してパイロットロープの取り付けと切り離しを行う駆動部とを有し、
パイロットロープの一端を無人マルチコプタに取り付ける際には、無線信号に従って駆動部を動作させて着脱機構にパイロットロープの一端を固定し、
パイロットロープを切り離す際には、無線信号に従って駆動部を動作させてパイロットロープの一端を着脱機構から切り離す事を特徴とする。
【0013】
請求項1に記載のパイロットロープの延線方法に係る発明によれば、
操縦装置からの無線信号に従って動作する無人マルチコプタを利用するので、風の影響を受けにくいパイロットロープの延線方法を提供することができる。
【0014】
また、パイロットロープの一端を、無線信号により着脱可能な無人マルチコプタの着脱装置に取り付け、ドラムからパイロットロープを繰り出しながら無人マルチコプタを上昇させ、一方の鉄塔の上部に取り付けられている滑車に、他方の鉄塔の反対側からパイロットロープを掛けるように無人マルチコプタを横方向に飛行させ、ドラムからパイロットロープを繰り出し、かつ、一方の鉄塔の滑車にパイロットロープを掛けながら他方の鉄塔に無人マルチコプタを飛行させ、他方の鉄塔の上部に取り付けられている滑車にパイロットロープを掛け次の鉄塔に無人マルチコプタを飛行させるので、無人マルチコプタにパイロットロープを巻き取ったドラムを装着する必要がなく、長距離のパイロットロープの延線が可能となる。
【0015】
更に、他方の鉄塔の上部にパイロットロープを固定した後に無線信号により着脱装置を動作させてパイロットロープの一端を無人マルチコプタから切り離すことにより、ドラムを落下させることなく安全にパイロットロープの延線ができる。
【0016】
請求項2に記載のパイロットロープの延線方法に係る発明は、例えば、
図4〜
図6(b)に示すように、
前記着脱機構は、離間した一対の支持金具と、一方の支持金具に挿通され他方の支持金具に当接可能な棒状の着脱バー
とを有し、
前記駆動部は、無線信号に従って平面視左右方向に着脱バーを移動
させ、
パイロットロープを取り付ける際には、他方の金具から着脱バーが離れた状態で、パイロットロープの一端に形成された環状部を着脱バーに挿入し、無線信号に従って駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具に当接させ、
パイロットロープを切り離す際には、他方の金具から着脱バーが離れるように駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具から離間させ、パイロットロープの一端を無人マルチコプタから切り離す事を特徴とする。
【0017】
請求項2に記載のパイロットロープの延線方法に係る発明によれば、パイロットロープを取り付ける際には、他方の金具から着脱バーが離れた状態で、パイロットロープの一端に形成された環状部を着脱バーに挿入し、無線信号に従って駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具に当接させ、
パイロットロープを切り離す際には、他方の金具から着脱バーが離れるように駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具から離間させ、パイロットロープの一端を無人マルチコプタから切り離すことができるので、簡単にパイロットロープの着脱が可能になる。
【0018】
請求項3に記載のパイロットロープの延線方法に係る発明は、例えば、
図1に示すように、
無人マルチコプタは、飛行方向および下方の静止画または動画を撮影するためのカメラと、カメラから出力される画像信号を無線で地上局の送受信機に送信する送受信機を有し、
無人マルチコプタの飛行時にカメラから送信された画像信号を地上局の表示装置に表示し、一方の鉄塔の滑車にパイロットロープを掛けた後にカメラを他の鉄塔方向に向けて飛行させる事を特徴とする。
【0019】
請求項3に記載のパイロットロープの延線方法に係る発明によれば、無人マルチコプタは、飛行方向および下方の静止画または動画を撮影するためのカメラと、カメラから出力される画像信号を無線で地上局の送受信機に送信する送受信機を有し、
無人マルチコプタの飛行時にカメラから送信された画像信号を地上局の表示装置に表示し、一方の鉄塔の滑車にパイロットロープを掛けた後にカメラを他の鉄塔方向に向けて飛行させるので、カメラ等にパイロットロープが絡むことなく、確実に他の鉄塔まで無人マルチコプタを飛行させることができ、安全にパイロットロープを延線し切り離すことができる。
また、カメラによる作業中の画像が確認できることで、最初の鉄塔又は中間の鉄塔では「パイロットロープが確実に滑車に掛けられたこと」、最終鉄塔では「パイロットロープが確実に固縛されていること」を操作者が認識できる点でも安全性が高まる。
【0020】
請求項4に記載の最終ロープの撤去方法に係る発明は、例えば、
図1,
図2,
図4に示すように、
操縦装置からの無線信号に従って動作する無人マルチコプタを利用して、鉄塔間に張られた最終ロープを撤去する最終ロープの撤去方法であって、
連結用ロープの一端を、無線信号により着脱可能な無人マルチコプタの着脱装置に取り付け、一方の鉄塔の上部に無人マルチコプタを上昇させ、最終ロープの一端と連結用ロープの他端を接続し、
他方の鉄塔側の地上に配置されているドラムに最終ロープの他端側を巻き取りながら他方の鉄塔の上方に無人マルチコプタを飛行させ、
他方の鉄塔の上方に無人マルチコプタが到着した後、最終ロープの他端側をドラムに巻き取りながら無人マルチコプタを他の鉄塔頂部付近まで降下させた後に無線信号により着脱装置を動作させ、連結用ロープの一端を無人マルチコプタから切り離す事を特徴とする。
【0021】
請求項4に記載の最終ロープの撤去方法に係る発明によれば、
操縦装置からの無線信号に従って動作する無人マルチコプタを利用することにより、風の影響を受けにくいパイロットロープの延線方法を提供することができる。
【0022】
また、連結用ロープの一端を、無線信号により着脱可能な無人マルチコプタの着脱装置に取り付け、一方の鉄塔の上部に無人マルチコプタを上昇させ、最終ロープの一端と連結用ロープの他端を接続し、
他方の鉄塔側の地上に配置されているドラムに最終ロープの他端側を巻き取りながら他方の鉄塔の上方に無人マルチコプタを飛行させ、
他方の鉄塔の上方に無人マルチコプタが到着した後、最終ロープの他端側をドラムに巻き取りながら無人マルチコプタを他の鉄塔頂部付近まで降下させた後に無線信号により着脱装置を動作させ、連結用ロープの一端を無人マルチコプタから切り離すことにより、ドラムを落下させることなく、安全に最終ロープを撤去することができる。
【0023】
請求項5に記載の最終ロープの撤去方法に係る発明は、例えば、
図1〜
図4に示すように、
着脱装置は、離間した一対の支持金具と、一方の支持金具に挿通されて他方の支持金具に当接可能な棒状の着脱バーと、無線信号に従って平面視左右方向に着脱バーを移動させる駆動部を有し、
連結用ロープを取り付ける際には、他方の金具から着脱バーが離れた状態で、連結用ロープの一端に形成された環状部を着脱バーに挿入し、無線信号に従って駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具に当接させ、
連結用ロープを切り離す際には、他方の金具から着脱バーが離れるように駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具から離間させ、連結用ロープの一端を無人マルチコプタから切り離す事を特徴とする。
【0024】
請求項5に記載の最終ロープの撤去方法に係る発明によれば、連結用ロープを切り離す際には、他方の金具から着脱バーが離れるように駆動部を動作し、着脱バーを移動させて他方の金具から離間させ、連結用ロープの一端を無人マルチコプタから切り離すことができるので、簡単に連結用ロープの着脱が可能になる。
【0025】
請求項6に記載の最終ロープの撤去方法に係る発明は、例えば、
図14〜
図21に示すように、
無人マルチコプタは、飛行方向および下方の静止画または動画を撮影するためのカメラと、カメラから出力される画像信号を無線で地上局の送受信機に送信する送受信機を有し、
無人マルチコプタの飛行時にカメラから送信された画像信号を地上局の表示装置に表示し、最終ロープの一端と連結用ロープの他端を接続した後にカメラを他の鉄塔方向に向けて最終ロープを持ち上げながら飛行させる事を特徴とする。
【0026】
請求項6に記載の最終ロープの撤去方法に係る発明によれば、無人マルチコプタは、飛行方向および下方の静止画または動画を撮影するためのカメラと、カメラから出力される画像信号を無線で地上局の送受信機に送信する送受信機を有し、
無人マルチコプタの飛行時にカメラから送信された画像信号を地上局の表示装置に表示し、最終ロープの一端と連結用ロープの他端を接続した後にカメラを他の鉄塔方向に向けて最終ロープを持ち上げながら飛行させるので、カメラ等にパイロットロープが絡むことなく、確実に他の鉄塔まで無人マルチコプタを飛行させることができ、安全にパイロットロープを延線し切り離すことができる。
また、カメラによる作業中の画像が確認できることで、最初の鉄塔では「最終ロープと連結ロープが確実に接続されていること」を操作者が認識できる点でも安全性が高まる。
【0027】
請求項7に記載のパイロットロープの延線方法および最終ロープの撤去方法に使用される無人マルチコプタに係る発明は、例えば、
図1〜
図3に示すように、
本体と、
本体の周囲から放射状に延びる複数のアームと、
複数のアームに取り付けられた平面視円形に配置された複数のプロペラと、
離間した一対の支持金具と、一方の支持金具に挿通され他方の支持金具に当接可能な棒状の着脱バーと、無線信号に従って平面視左右方向に着脱バーを移動する駆動部を有する本体下部の中央に配置された着脱装置と、
本体下部の飛行方向に配置され、飛行方向および下方の静止画または動画を撮影するためのカメラと、
カメラから出力される画像信号を無線で地上局の送受信機に送信する送受信機を有することを特徴とする。
【0028】
請求項7に記載のパイロットロープの延線方法および最終ロープの撤去方法に使用される無人マルチコプタに係る発明によれば、本体と、本体の周囲から放射状に延びる複数のアームと、複数のアームに取り付けられた平面視円形に配置された複数のプロペラを有するので、特定の方向からの風の影響を受けにくい。
【0029】
また、離間した一対の支持金具と、一方の支持金具に挿通され他方の支持金具に当接可能な棒状の着脱バーと、無線信号に従って平面視左右方向に着脱バーを移動する駆動部を有する本体下部の中央に配置された着脱装置を有するので、簡単に最終ロープの着脱が可能になる。
【0030】
更に、体下部の飛行方向に配置され、飛行方向および下方の静止画または動画を撮影するためのカメラと、カメラから出力される画像信号を無線で地上局の送受信機に送信する送受信機を有するので、飛行方向および下方を確認しながら、無人マルチコプタを飛行させることができる。