(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プロセッサが、コンピュータ読み取り可能命令を実行して、集約された課金情報とタイムウィンドウとを、MTC対応システム内の課金システムに送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置。
プロセッサが、コンピュータ読み取り可能命令を実行して、同一のサブグループ内の複数のUEの課金情報を、課金集約結果に集約するように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
ネットワークエレメントが、移動交換局、移動管理エンティティ、サービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード、アプリケーションサーバ、のうちの1つを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
課金集約結果が、課金情報を集約することにより取得される1つまたは複数の課金データレコードを含み、前記送信することが、1つまたは複数の課金データレコードを、MTC対応システム内の請求書生成システムに送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面では、同一または同様の符号は、同一または同様の構成要素を表す。
【0013】
以下、本発明を、添付の図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の1つの好ましい実施形態によるMTC(マシン型通信)対応システムの構造図である。
図1に示すように、ユーザ機器(UE:user equipment)は、RAN(無線アクセスネットワーク:Radio Access Network)を介してMTC対応システムにアクセスし、ここでMTC対応システムは、MSC(移動交換局:Mobile Switching Center)、MME(移動管理エンティティ:Mobile Management Entity)、SGSN(サービングGPRSサポートノード:Serving GPRS Supporting Node)、GW(ゲートウェイ:Gateway)、SCS(サービス能力サーバ:Service Capability Server)、AS(アプリケーションサーバ:Application Server)、HSS(ホーム加入者サーバ:Home Subscriber Server)、OCS(オンライン課金システム:Online Charging System)、CCF(課金収集機能:Charging Collection Function)またはCDF(課金データ機能:Charging Data Function)あるいはCGF(課金ゲートウェイ機能:Charging Gateway Function)、BS(請求システム:Billing System)を備える。AS、MSC、MMEおよびSGSNを含む点線ブロックは、実在することを意味するわけではなく、これらは単に図をより簡単にするためのものであり、たとえば、点線ブロックを指す双方向の矢印の他端が指すデバイスが、AS、MSC、MME、およびSGSNと通信可能であることを示すためのものなどであり、同様に、
図1の他方の点線ブロックもまた、実在することを意味するわけではないことに注意されたい。
【0015】
上記のMTC対応システムの構造は単に例にすぎず、他の既存の、または、ことによると将来の進化したMTCアーキテクチャは、本発明に適用可能であれば、全て本発明の保護範囲に含まれるべきであり、本明細書に引用により組み込まれ、たとえば、MTC対応システムは、AS、MSC、MME、およびSGSNと通信可能なSME(ショートメッセージエンティティ)などをさらに備えることができることに注意されたい。
【0016】
図2は、本発明の1つの好ましい実施形態によるMTC(マシン型通信)対応システムのネットワークエレメントにおいて課金情報を集約するための方法のフローチャートを示す。好ましくは、ネットワークは、MSC、MME、SGSN、およびASを含むがこれらに限定されず、より好ましくは、ASは、SMSC(ショートメッセージサービスセンター)などを含むがこれに限定されず、より好ましくは、MTC対応システムは、LTE、IMSなどを含むがこれらに限定されない。
【0017】
本実施形態は、以下のステップS11、S12、およびS13を備える。
【0018】
ステップS11において、タイムウィンドウ内で、ネットワークエレメントは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を収集する。
【0019】
本実施形態では、課金情報は、複数の課金パラメータを含む。一例として、課金パラメータは、TS32.299規格を参照してもよい。ユーザ機器とネットワークとの間の通信処理中に、たとえば、ユーザ機器とネットワークとの間の呼処理(call process)内で、課金情報は変化し得ることに注意されたい。
【0020】
好ましくは、ネットワークエレメントは、ユーザ機器からMT SMS(モバイル着信ショートメッセージサービス:Mobile Terminated Short Message Service)に対する確認応答(Acknowledge)を受信した後に、または、ユーザ機器により開始されたMO SMS(モバイル発信ショートメッセージサービス:Mobile Originated Short Message Service)を受信した後に、課金情報の収集を開始することができる。
【0021】
本実施形態では、ネットワークエレメントは、事前設定されたポリシー、たとえば、PCRFにより提供されたポリシーに基づいて、タイムウィンドウの開始時刻および終了時刻を決定することができる。たとえば、PCRFにより提供されたポリシーに基づいて、ネットワークエレメントは、グループ識別コードを含むMT SMS確認応答またはMO SMSを初めて受信するとタイムウィンドウを開始し、タイムウィンドウ内で、グループ識別コードを含むMT SMSに対する確認応答またはMO SMSを受信することができ、ここで、タイムウィンドウの開始および終了時刻は、動的に変化することがある。この例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。事前設定されたポリシーに基づいてタイムウィンドウの時間範囲を決定するいかなる実現方式も、本発明の範囲に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0022】
具体的には、ネットワークエレメントが同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報をタイムウィンドウ内で収集する手法は、以下を含むがこれらに限定されない:
【0023】
1)タイムウィンドウ内で、ネットワークエレメントは、同一のグループ識別コードを含む課金情報を収集して、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を取得する。
【0024】
たとえば、ステップS11の前に、ASは、MT SMSをユーザ機器のグループに送信し、その中にユーザ機器のグループに対応するトリガ参照番号(trigger reference number)を挿入し、MT SMSの受信に成功したユーザ機器は、MT SMS確認応答をフィードバックし、次いでステップS11において、ネットワークエレメントがトリガ参照番号を含むMT SMS確認応答を初めて受信したとき、ネットワークエレメントはタイムウィンドウを開始し、ウィンドウ内でトリガ参照番号を含む全てのMT SMS確認応答を受信し、トリガ参照番号を含む関連する課金パラメータおよび情報を収集して、トリガ参照番号に対応するグループのユーザ機器の課金情報を取得する。
【0025】
他の例では、ネットワークエレメントは、グループIDを含むSCSからのMT SMSを受信した後、タイムウィンドウを開始し、ユーザ機器からフィードバックされた同一グループIDを含むMT SMS確認応答をタイムウィンドウ内で受信し、グループIDを含む関連する課金パラメータおよび情報を収集して、グループIDに対応するグループの課金情報を取得する。
【0026】
ユーザ機器がグループIDを複数の方式で提供できることに注意されたい。
【0027】
たとえば、ユーザ機器は、ユーザ機器が属するグループのグループ識別コード、たとえばグループIDを、ユーザ機器によりASへ送信されるMT SMS確認応答へ付加することができ、ここでユーザ機器は、グループ識別コードを、自身が以前に受信したメッセージ、たとえば、以前に受信したMT SMSから取得することができる。
【0028】
あるいは、ユーザ機器は、受信したMT SMSに応答して、MO SMS(モバイル発信ショートメッセージサービス)を開始することができ、その中にグループ識別コードを付加する。たとえば、ASは、ユーザ機器のグループ宛てのMT SMSを送信し、SCS(サービス能力サーバ)は、ASから送信されたこのMT SMSを受信し、HSS/HLR(ホームロケーションレジスタ)からのルーティング情報またはローカルに保存されたルーティング情報に基づいてMT SMSをMMEへ送信し、ここで、ASまたはSCSは、グループ識別コード、たとえばトリガ参照番号、関連番号(correlation number)またはグループIDなどをMT SMSのヘッダまたは本体に挿入することができ、次に、MMEは、PCRF(ポリシー制御および課金規則機能:Policy Control and Charging Rules Function)によりMMEへ設定されたポリシーに基づいて、ユーザ機器のグループにMT SMSを送信し、次いで、グループ内でMT SMSの受信に成功したユーザ機器は、課金パラメータを取得可能なMO SMSを、MT SMSに基づいてフィードバックすることができ、MT SMS内で取得したグループ識別コードを、MO SMSのヘッダに挿入する。
【0029】
場合によっては、ユーザ機器が、送信する確認応答またはMO SMSにグループ識別コードを挿入しないことがあることに注意されたい。
【0030】
複数のユーザ機器は、MTCイベント内で同一のグループIDを使用することができ、グループIDは、その有効時間帯においてのみ有効であり、たとえば、ToD(時刻:Time of Day)またはDoW(曜日:Day of Week)においてのみ有効であり、ユーザ機器は複数のグループIDを有することがあり、ASは特定のグループをサポートすることがあり、ASから送信されるSMSに含まれるグループIDが供給されない場合、ネットワークエレメントまたはシステムの他のデバイス、たとえばP−GWなどは、SMSを拒絶することがあることに注意されたい。
【0031】
2)タイムウィンドウ内で、受信した課金情報に対して、ネットワークエレメントは、ユーザ機器が属するグループをユーザ機器の識別子に基づいて決定して、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を収集する。
【0032】
たとえば、ユーザ機器の識別子情報は、IMSI(国際移動体加入者識別番号)を含み、ネットワークエレメントは、ユーザ機器のIMSIを取得し、ユーザ機器が属するグループのグループIDを、ローカルのデータベースに問い合わせるかまたはHSSにアクセスすることにより取得して、同一グループIDに属するユーザ機器の課金情報をウィンドウ内で、グループIDに対応するグループ内の複数のユーザ機器の課金情報として収集する。
【0033】
好ましくは、ネットワークエレメントは、課金情報がグループ識別コードを含まない場合に、上記の手法2)を実行する。
【0034】
場合によっては、ユーザ機器は、送信する課金情報内にグループ識別コードを付加しないことがあり、たとえば、ユーザ機器は新たなMO SMSを開始し、その中にグループ識別コードを付加しないなどとし、この場合に、本手法はユーザ機器が属するグループを識別する方法を提供することができる。
【0035】
ユーザ機器が属するグループを決定することができない場合、たとえば、ユーザ機器により送信された課金情報がグループ識別コードを含まず、属するグループをその識別子で検索できない場合、ネットワークエレメントは、ユーザ機器を個別に課金されるユーザ機器として扱うことができ、集約操作をその課金情報に対して行わないことに注意されたい。また、ユーザ機器が属するグループをユーザ機器の識別子に基づいて決定できたとしても、ネットワークエレメントは、ユーザ機器を個別に課金することを選択する、すなわち、送信された課金情報を集約しないこともある。
【0036】
MT SMSなどのメッセージがユーザ機器に送信成功しなかった場合、ネットワークエレメントは再送信を試みることになるが、再送信が成功したとしても、再送信で消費される時間長が、タイムウィンドウの時間長より長いことがあるので、この場合のユーザ機器のフィードバックは収集されないことがあり、したがって、その課金情報は集約されないことがあることに注意されたい。
【0037】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報をタイムウィンドウ内で収集するいかなる実施形態も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者は理解するはずである。
【0038】
ステップS12において、ネットワークエレメントは、ステップS11で収集された課金情報を集約して、課金集約結果を取得する。
【0039】
本実施形態では、課金集約結果は、以下を含むがこれらに限定されない。1)1つまたは複数の集約された課金情報。ここで1つの集約された課金情報は、複数のユーザ機器の課金パラメータを含む。2)課金情報を集約することで生成されるCDR(課金データレコード:charging data record)。ここでCDRは、ユーザ機器の完了した通信プロシージャ(たとえば、完了した呼プロシージャ(complete call procedure))における課金に関連する情報、ならびに通信プロシージャの開始および終了時刻を含み、例として、CDRはTS32.298規格を参照することができる。
【0040】
本実施形態では、ネットワークエレメントは、PCRFまたはローカルポリシーエンジンにより提供されたポリシーに基づいて、複数の課金情報を1つまたは複数の課金集約結果に集約することができ、ここで、集約された課金集約結果の数は、ステップS11で収集された課金情報の量より少ない。好ましくは、ネットワークエレメントは、課金情報における重複情報をマージすることで、課金情報を集約することができる。
【0041】
ステップS12の好ましい解決方法として、ネットワークエレメントが課金情報を集約して課金集約結果を取得する手法は、以下を含むがこれらに限定されない:
【0042】
1)ネットワークは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する。
【0043】
たとえば、ネットワークエレメントは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を集約して、1つの課金データレコードを生成し、この課金データレコードは、複数のユーザ機器が属するグループのグループIDと、それぞれのユーザ機器の課金関連情報とを含み、ここで、課金関連情報は、課金するために使用可能であり、たとえば、それぞれのユーザ機器のネットワーク使用トラフィック、ネットワーク使用時間、および他の情報を含むことができる。
【0044】
他の例では、ネットワークエレメントは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を、1つの課金情報に集約するなどする。
【0045】
集約により、送信する必要がある情報量は、大いに削減されることになる。
【0046】
2)1つのグループは、複数のサブグループを含むことができる。たとえば、1つのグループ内で、ユーザ機器は、複数のサブグループ、たとえば固定位置デバイスグループ、移動デバイスグループ、ローミングデバイスグループ、地理的に区分されたデバイスグループ(geo−differentiated device group)に、ユーザ機器の種類に基づいて、さらに分割することができる。ネットワークエレメントは、複数のユーザ機器がそれぞれ属するサブグループを、所定のポリシーと複数のユーザ機器の識別子とに基づいて決定し、ネットワークエレメントは、同一のサブグループに属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約し、ここで、所定のポリシーは、PCRFまたはローカルポリシーエンジンにより提供することができ、課金集約結果は、その対応するサブグループの識別子を含む。好ましくは、集約された課金集約結果は、ユーザ機器の種類、カウンタ、および識別子(たとえばIPアドレス)などをさらに含むことができる。
【0047】
本実施形態では、ネットワークエレメントは、ユーザ機器を、ユーザ機器の識別子に基づいて識別することができ、ユーザ機器が属するサブグループを所定のポリシーに基づいて決定する。
【0048】
本実施形態では、ネットワークエレメントが同一のサブグループに属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する手法は、手法1)における、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する手法と同一または類似しているので、本明細書では詳述しない。
【0049】
好ましくは、ネットワークエレメントは、同一グループ内のそれぞれのサブグループの課金集約結果を、たとえばそれぞれのサブグループの課金集約結果が同一グループIDを共有していると決定するなどして、関連付けることができる。
【0050】
好ましくは、1つのサブグループは、複数のさらに下位のサブグループをさらに含むことができ、たとえば、グループAは、サブグループA1およびサブグループA2を含み、サブグループA1は、サブグループA11およびサブグループA12をさらに含むなどである。この場合、ネットワークエレメントは、サブグループをさらに含まないサブグループに属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約することができ、たとえば、ネットワークエレメントは、サブグループA11に属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約し、サブグループA12に属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約し、サブグループA2に属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する。
【0051】
本実施形態では、1つグループをより多くのサブグループにさらに分割することで、ASがサブグループの分割に対応していない場合に、さらに区分された課金情報集約を実現することができる。
【0052】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するものではないことに注意すべきであり、課金情報を集約して課金集約結果を取得するいかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0053】
次に、ステップS13において、ネットワークエレメントは、課金集約結果をMTC対応システムの対応するデバイスに送信する。
【0054】
具体的には、ネットワークエレメントが課金集約結果をシステムの対応するデバイスに送信する手法は、以下を含むがこれらに限定されない:
【0055】
1)課金集約結果が集約された課金情報を含む場合、ネットワークエレメントは、集約された課金情報と、ステップS11で採用されたタイムウィンドウとを、MTC対応システムの課金システムに送信する。
【0056】
好ましくは、課金システムは、一種類の課金システムのみを備えることがあり、または、課金システムは、オンライン課金システムおよびオフライン課金システムを備えることがあり、ここで、オフライン課金システムは、CCF、CDF/CGFを備えることができる。詳細は、3GPP TS32.240規格を参照されたい。
【0057】
たとえば、ネットワークエレメントは、課金情報およびタイムウィンドウをCCFへRf課金要求(Rf Account Request)を通じて送信することができる。
【0058】
他の例では、ネットワークエレメントは、課金情報およびタイムウィンドウをOCSへRoクレジット制御要求(Ro Credit Control Request)を通じて送信することができる。
【0059】
本実施形態では、RFインターフェースは、Gzインターフェースと呼ばれることもあり、Roインターフェースは、Gyインターフェースと呼ばれることもある。GzインターフェースおよびGyインターフェースに関しては、TS32.251規格を参照されたい。
【0060】
本手法では、課金システムは、集約された課金情報を受信した後、課金情報を集約し、CDRを生成することになり、これは、以下の実施形態で
図3を参照して詳述することにする。
【0061】
2)課金集約結果は、生成された課金データレコードを含み、ネットワークエレメントは、課金データレコードを、MTC対応システム内の請求書生成システムに送信する。好ましくは、本手法では、集約して課金データレコードを生成するのに用いられる課金情報は、オフライン課金型と呼ばれる。
【0062】
たとえば、ネットワークエレメントは、CDRを請求システムにFTP/GTPインターフェースを介して送信し、他の例では、ネットワークエレメントは、CDRをCGFに送信するなどする。
【0063】
本手法では、請求書生成システムは、受信した課金データレコードに基づいて、請求書を生成することができる。
【0064】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものであり、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。課金集約結果をシステムの対応するデバイスに送信するいかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0065】
大量の重複情報が、同一グループに属するユーザ機器の課金情報の間に存在するので、課金情報内の有効なユーザ情報のデータ量でさえ、MTCアプリケーションにより生成される付加情報、たとえば、メッセージを送信するために生成されるヘッダ情報またはパッケージ化情報よりも少ないことがあり、本実施形態は、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を集約して、大いに通信トラフィックを削減し、システム負荷を軽減することができる。
【0066】
本実施形態の好ましい解決方法の1つとして、ステップS12はステップS12’を備え、ステップS13はステップS13’を備える。この好ましい解決方法では、課金システムには複数の型があり、たとえば、課金システムは2つの型:オンライン課金システムおよびオフライン課金システムを含む。
【0067】
ステップS12’において、ネットワークエレメントは、ステップS11で収集された異なる型の課金情報を集約して、異なる課金型にそれぞれ対応する課金集約結果を取得し、すなわち、異なる課金型にそれぞれ対応する集約された課金情報または課金データレコードを取得する。
【0068】
本実施形態では、ネットワークエレメントは、ローカルのデータベースに基づいて、またはHSSにアクセスすることにより、課金情報の課金型を決定することができる。
【0069】
好ましくは、ネットワークエレメントは、同一グループに属するユーザ機器の各型の課金情報を、1つの集約された課金情報または1つの課金データレコードにそれぞれ集約し、たとえば、ネットワークエレメントは、オンライン課金型の課金情報を、オンライン課金型に対応する1つの集約された課金情報または1つの課金データレコードに集約し、オフライン課金型の課金情報を、1つの集約された課金情報または1つの課金データレコードに集約する。
【0070】
より好ましくは、1つのグループが複数のサブグループをさらに含む場合、ネットワークエレメントは、それぞれのユーザ機器が属するサブグループを、所定のポリシーとそれぞれのユーザ機器の識別子とに基づいて決定し、型が同じであって同一サブグループに属するユーザ機器に対応する課金情報を、1つの課金集約結果に集約する。たとえば、課金型は、オンライン課金型およびオフライン課金型を含み、グループAは、サブグループA1およびサブグループA2をさらに含み、ネットワークエレメントは、型がオンライン課金型であってサブグループA1に属するユーザ機器に対応する課金情報を1つの課金集約結果に集約し、型がオンライン課金型であってサブグループA2に属するユーザ機器に対応する課金情報を1つの課金集約結果に集約し、型がオフライン課金型であってサブグループA1に属するユーザ機器に対応する課金情報を1つの課金集約結果に集約し、サブグループA2に属するユーザ機器のオフライン課金型の課金情報を1つの課金集約結果に集約する。
【0071】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するものではないことに注意されたい。異なる型の課金情報を集約して、異なる課金型にそれぞれ対応する課金集約結果を取得する、すなわち、異なる課金型にそれぞれ対応する集約された課金情報または課金データレコードを取得するいかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0072】
次に、ステップS13’において、ネットワークエレメントは、課金集約結果がそれぞれ対応する課金型に基づいて、課金集約結果をシステム内の対応するデバイスに送信する。
【0073】
たとえば、ネットワークエレメントは、オンライン課金型の課金データレコードをOCSへ、対応するタイムウィンドウ内で送信するなどする。
【0074】
異なる課金型に対して、ネットワークエレメントにより決定されるタイムウィンドウの時間長は変化し得ることに注意されたい。たとえば、収集される必要がある課金情報の型が、オンライン課金型である場合、そのような課金情報を収集するためのタイムウィンドウの長さは通常、オンライン課金のリアルタイム性を保証するために、比較的短く、たとえば数秒などである。
【0075】
図3は、本発明の1つの好ましい実施形態による課金システムにおいて課金データレコードを生成する方法のフローチャートを示す。本実施形態の方法は、ステップS21と、ステップS22とを備える。
【0076】
ステップS21において、課金システムは、前記システム内のネットワークエレメントにより送信された複数の集約された課金情報およびタイムウィンドウを受信し、ここで各課金情報は、タイムウィンドウの1つにそれぞれ対応する。
【0077】
ネットワークエレメントは、
図2を参照する実施形態におけるステップS11からS13を繰り返し実行し、異なるタイムウィンドウで収集された課金情報を用いて集約された課金情報を送信することができる。
【0078】
ステップS22において、課金システムは、タイムウィンドウと、ユーザ機器が属するグループおよび/またはサブグループとに基づいて複数の集約された課金情報を集約して、課金データレコードを生成し、ここでタイムウィンドウおよびユーザ機器は、複数の集約された課金情報に対応する。
【0079】
本実施形態では、課金システムは、課金情報に対応するユーザ機器が属するグループおよび/またはサブグループの識別子を、課金情報から、または課金情報を含む要求、たとえばRf課金要求もしくはRoクレジット制御要求から直接取得することができ、次いで課金システムは、好ましくは、同一または近似したタイムウィンドウに対応し、同一のグループおよび/またはサブグループに属するユーザ機器に対応する複数の集約された課金情報を集約して(たとえば、重複情報をマージするなどして)、課金データレコードを生成することができる。
【0080】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。タイムウィンドウと、ユーザ機器が属するグループおよび/またはサブグループとに基づいて、複数の集約された課金情報を集約して、課金データレコードを生成する実現方式であって、タイムウィンドウおよびユーザ機器が複数の集約された課金情報に対応する、いかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0081】
本実施形態の好ましい解決方法の1つとして、ステップS22は:課金システムが、同一または近似したタイムウィンドウに対応し、同一のグループおよび/またはサブグループに属するユーザ機器に対応する複数の集約された課金情報を集約して、課金データレコードを生成することをさらに備える。
【0082】
好ましくは、課金システムは、同一グループ下の異なるサブグループに対応する、たとえば同一のグループIDを共有している複数の課金データレコードをさらに関連付けることができる。
【0083】
好ましくは、ローカルトラフィックを扱うために、および、過負荷制御またはフェールオーバーのために、同一の課金型の複数の課金システムが存在してもよく、たとえば、複数のCCFまたはCDFが存在する。集約された課金情報およびタイムウィンドウを送信するために、ネットワークエレメントは、複数の課金システムのうちの、集約された課金情報およびタイムウィンドウが送信されるべき1つまたは複数の課金システムを決定しなければならない。
【0084】
集約された課金データレコードを取得した後、課金システムは、同一のグループまたはサブグループに属するユーザ機器に対して、課金データレコードに含まれるユーザ機器の課金関連情報に基づいてバッチ処理を行って、システム負荷を軽減しながら、課金処理速度を大いに加速することができる。
【0085】
オンライン課金に関して、1つのグループまたは1つのサブグループ内の一部のユーザ機器がクレジットが不足しているかまたは資格を持たないとオンライン課金システムが決定した場合、オンライン課金システムは、ユーザ機器のこの部分をロックすることになるが、オンライン課金システムは、他の適格なユーザ機器が通信を継続することを許可し、それらの適格なユーザ機器に対するライセンスをネットワークエレメントに送信することがあることに注意されたい。この場合、ネットワークエレメントは、許可されたユーザ機器のみにメッセージを送信する。さらに、ステップS12の、ネットワークエレメントが集約された課金情報を取得し課金システムに送信するシナリオにおいて、オンライン課金システムにより付与されたライセンスを受信した後、ネットワークエレメントは、収集された課金情報に基づいて課金データレコードを生成することもできるが、この課金データレコードを、課金システムに提供する必要はない。
【0086】
図4は、本発明の1つの好ましい実施形態によるMTC対応システムのネットワークエレメントにおいて課金情報を集約するための装置の構造図を示す。本実施形態の装置は、収集モジュール11と、第1の集約モジュール12と、送信モジュール13とを備える。
【0087】
タイムウィンドウ内で、収集モジュール11は、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を収集する。
【0088】
本実施形態では、課金情報は、複数の課金パラメータを含む。一例として、課金パラメータは、TS32.299規格を参照してもよい。ユーザ機器とネットワークとの間の通信処理中に、たとえば、ユーザ機器とネットワークとの間の呼処理内で、課金情報は変化し得ることに注意されたい。
【0089】
好ましくは、ネットワークエレメントは、ユーザ機器からMT SMS(モバイル着信ショートメッセージサービス)に対する確認応答を受信した後に、または、ユーザ機器により開始されたMO SMS(モバイル発信ショートメッセージサービス)を受信した後に、課金情報の収集を開始することができる。
【0090】
本実施形態では、収集モジュール11は、事前設定されたポリシー、たとえば、PCRFにより提供されたポリシーに基づいて、タイムウィンドウの開始時刻および終了時刻を決定することができる。たとえば、PCRFにより提供されたポリシーに基づいて、収集モジュール11は、グループ識別コードを含むMT SMS確認応答またはMO SMSを初めて受信するとタイムウィンドウを開始し、タイムウィンドウ内で、グループ識別コードを含むMT SMSに対する確認応答またはMO SMSを受信することができ、ここで、タイムウィンドウの開始および終了時刻は、動的に変化することがある。この例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。事前設定されたポリシーに基づいてタイムウィンドウの時間範囲を決定するいかなる実現方式も、本発明の範囲に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0091】
具体的には、収集モジュール11が同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報をタイムウィンドウ内で収集する手法は、以下を含むがこれらに限定されない:
【0092】
1)収集モジュール11は、サブ収集モジュール(図示せず)をさらに備える。タイムウィンドウ内で、サブ収集モジュールは、同一のグループ識別コードを含む課金情報を収集して、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を取得する。
【0093】
たとえば、サブ収集モジュールの動作が開始する前に、ASは、MT SMSをユーザ機器のグループに送信し、その中にユーザ機器のグループに対応するトリガ参照番号を挿入し、MT SMSの受信に成功したユーザ機器は、MT SMS確認応答をフィードバックし、次いで、ネットワークエレメントがトリガ参照番号を含むMT SMS確認応答を初めて受信したとき、サブ収集モジュールはタイムウィンドウを開始し、ウィンドウ内でトリガ参照番号を含む全てのMT SMS確認応答を受信し、トリガ参照番号を含む関連する課金パラメータおよび情報を収集して、トリガ参照番号に対応するグループのユーザ機器の課金情報を取得する。
【0094】
他の例では、ネットワークエレメントがグループIDを含むSCSからのMT SMSを受信した後、サブ収集モジュールは、タイムウィンドウを開始し、ユーザ機器からフィードバックされた同一グループIDを含むMT SMS確認応答をタイムウィンドウ内で受信し、グループIDを含む関連する課金パラメータおよび情報を収集して、グループIDに対応するグループの課金情報を取得する。
【0095】
ユーザ機器がグループIDを複数の方式で提供できることに注意されたい。
【0096】
たとえば、ユーザ機器は、ユーザ機器が属するグループのグループ識別コード、たとえばグループIDを、ユーザ機器によりASへ送信されるMT SMS確認応答へ付加することができ、ここでユーザ機器は、グループ識別コードを、自身が以前に受信したメッセージ、たとえば、以前に受信したMT SMSから取得することができる。
【0097】
あるいは、ユーザ機器は、受信したMT SMSに応答して、MO SMS(モバイル発信ショートメッセージサービス)を開始することができ、その中にグループ識別コードを付加する。たとえば、ASは、ユーザ機器のグループ宛てのMT SMSを送信し、SCS(サービス能力サーバ)は、ASから送信されたこのMT SMSを受信し、HSS/HLR(ホームロケーションレジスタ)からのルーティング情報またはローカルに保存されたルーティング情報に基づいてMT SMSをMMEへ送信し、ここで、ASまたはSCSは、グループ識別コード、たとえばトリガ参照番号、関連番号またはグループIDなどをMT SMSのヘッダまたは本体に挿入することができ、次に、MMEは、PCRF(ポリシー制御および課金規則機能)によりMMEへ設定されたポリシーに基づいて、ユーザ機器のグループにMT SMSを送信し、次いで、グループ内でMT SMSの受信に成功したユーザ機器は、課金パラメータを取得可能なMO SMSを、MT SMSに基づいてフィードバックすることができ、MT SMS内で取得したグループ識別コードを、MO SMSのヘッダに挿入する。
【0098】
場合によっては、ユーザ機器が、送信する確認応答またはMO SMSにグループ識別コードを挿入しないことがあることに注意されたい。
【0099】
複数のユーザ機器は、MTCイベント内で同一のグループIDを使用することができ、グループIDは、その有効時間帯においてのみ有効であり、たとえば、ToD(時刻)またはDoW(曜日)においてのみ有効であり、ユーザ機器は複数のグループIDを有することがあり、ASは特定のグループをサポートすることがあり、ASから送信されるSMSに含まれるグループIDが供給されない場合、ネットワークエレメントまたはシステムの他のデバイス、たとえばP−GWなどは、SMSを拒絶することがあることに注意されたい。
【0100】
2)タイムウィンドウ内で、受信した課金情報に対して、収集モジュール11は、ユーザ機器が属するグループをユーザ機器の識別子に基づいて決定して、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を収集する。
【0101】
たとえば、ユーザ機器の識別子情報は、IMSI(国際移動体加入者識別番号)を含み、収集モジュール11は、ユーザ機器のIMSIを取得し、ユーザ機器が属するグループのグループIDを、ローカルのデータベースに問い合わせるかまたはHSSにアクセスすることにより取得して、同一グループIDに属するユーザ機器の課金情報をウィンドウ内で、グループIDに対応するグループ内の複数のユーザ機器の課金情報として収集する。
【0102】
好ましくは、収集モジュール11は、課金情報がグループ識別コードを含まない場合に、上記の手法2)を実行する。
【0103】
場合によっては、ユーザ機器は、送信する課金情報内にグループ識別コードを付加しないことがあり、たとえば、ユーザ機器は新たなMO SMSを開始し、その中にグループ識別コードを付加しないなどとし、この場合に、本手法はユーザ機器が属するグループを識別する方法を提供することができる。
【0104】
ユーザ機器が属するグループを決定することができない場合、たとえば、ユーザ機器により送信された課金情報がグループ識別コードを含まず、属するグループをその識別子で検索できない場合、ネットワークエレメントは、ユーザ機器を個別に課金されるユーザ機器として扱うことができ、集約操作をその課金情報に対して行わないことに注意されたい。また、ユーザ機器が属するグループをユーザ機器の識別子に基づいて決定できたとしても、ネットワークエレメントは、ユーザ機器を個別に課金することを選択する、すなわち、送信された課金情報を集約しないこともある。
【0105】
MT SMSなどのメッセージがユーザ機器に送信成功しなかった場合、ネットワークエレメントは再送信を試みることになるが、再送信が成功したとしても、再送信で消費される時間長が、タイムウィンドウの時間長より長いことがあるので、この場合のユーザ機器のフィードバックは収集されないことがあり、したがって、その課金情報は集約されないことがあることに注意されたい。
【0106】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報をタイムウィンドウ内で収集するいかなる実施形態も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者は理解するはずである。
【0107】
第1の集約モジュール12は、収集モジュール11により収集された課金情報を集約して、課金集約結果を取得する。
【0108】
本実施形態では、課金集約結果は、以下を含むがこれらに限定されない。1)1つまたは複数の集約された課金情報。ここで1つの集約された課金情報は、複数のユーザ機器の課金パラメータを含む。2)課金情報を集約することで生成されるCDR(課金データレコード)。ここでCDRは、ユーザ機器の完了した通信プロシージャ(たとえば、完了した呼プロシージャ)における課金に関連する情報、ならびに通信プロシージャの開始および終了時刻を含み、例として、CDRはTS32.298規格を参照することができる。
【0109】
本実施形態では、第1の集約モジュール12は、PCRFまたはローカルポリシーエンジンにより提供されたポリシーに基づいて、複数の課金情報を1つまたは複数の課金集約結果に集約することができ、ここで、集約された課金集約結果の数は、収集モジュール11により収集された課金情報の量より少ない。好ましくは、第1の集約モジュール12は、課金情報における重複情報をマージすることで、課金情報を集約することができる。
【0110】
好ましい解決方法として、第1の集約モジュール12が課金情報を集約して課金集約結果を取得する手法は、以下を含むがこれらに限定されない:
【0111】
1)第1の集約モジュール12は、第1のサブ集約モジュール(図示せず)を備える。第1のサブ集約モジュールは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する。
【0112】
たとえば、第1のサブ集約モジュールは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を集約して、1つの課金データレコードを生成し、この課金データレコードは、複数のユーザ機器が属するグループのグループIDと、それぞれのユーザ機器の課金関連情報とを含み、ここで、課金関連情報は、課金するために使用可能であり、たとえば、それぞれのユーザ機器のネットワーク使用トラフィック、ネットワーク使用時間、および他の情報を含むことができる。
【0113】
他の例では、第1のサブ集約モジュールは、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を、1つの課金情報に集約するなどする。
【0114】
集約により、送信する必要がある情報量は、大いに削減されることになる。
【0115】
2)1つのグループは、複数のサブグループを含むことができる。たとえば、1つのグループ内で、ユーザ機器は、複数のサブグループ、たとえば、固定位置デバイスグループ、移動デバイスグループ、ローミングデバイスグループ、地理的に区分されたデバイスグループに、ユーザ機器の種類に基づいて、さらに分割することができる。第1の集約モジュール12は、サブグループ決定モジュール(図示せず)と、第2のサブ集約モジュール(図示せず)とを備える。サブグループ決定モジュールは、複数のユーザ機器がそれぞれ属するサブグループを、所定のポリシーと複数のユーザ機器の識別子とに基づいて決定し、第2のサブ集約モジュールは、同一のサブグループに属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約し、ここで、所定のポリシーは、PCRFまたはローカルポリシーエンジンにより提供することができ、課金集約結果は、その対応するサブグループの識別子を含む。好ましくは、集約された課金集約結果は、ユーザ機器の種類、カウンタ、および識別子(たとえばIPアドレス)などをさらに含むことができる。
【0116】
本実施形態では、サブグループ決定モジュールは、ユーザ機器を、ユーザ機器の識別子に基づいて識別することができ、ユーザ機器が属するサブグループを所定のポリシーに基づいて決定する。
【0117】
本実施形態では、第2のサブ集約モジュールが同一のサブグループに属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する手法は、第1のサブ集約モジュールが同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する手法と同一または類似しているので、本明細書では詳述しない。
【0118】
好ましくは、第2のサブ集約モジュールは、同一グループ内のそれぞれのサブグループの課金集約結果を、たとえばそれぞれのサブグループの課金集約結果が同一グループIDを共有していると決定するなどして、関連付けることができる。
【0119】
好ましくは、1つのサブグループは、複数のさらに下位のサブグループをさらに含むことができ、たとえば、グループAは、サブグループA1およびサブグループA2を含み、サブグループA1は、サブグループA11およびサブグループA12をさらに含むなどである。この場合、第2のサブ集約モジュールは、サブグループをさらに含まないサブグループに属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約することができ、たとえば、第2のサブ集約モジュールは、サブグループA11に属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約し、サブグループA12に属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約し、サブグループA2に属するユーザ機器の課金情報を1つの課金集約結果に集約する。
【0120】
本実施形態では、1つグループをより多くのサブグループにさらに分割することで、ASがサブグループの分割に対応していない場合に、さらに区分された課金情報集約を実現することができる。
【0121】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するものではないことに注意すべきであり、課金情報を集約して課金集約結果を取得するいかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0122】
次に、送信モジュール13は、課金集約結果をMTC対応システムの対応するデバイスに送信する。
【0123】
具体的には、送信モジュール13が課金集約結果をシステムの対応するデバイスに送信する手法は、以下を含むがこれらに限定されない:
【0124】
1)送信モジュール13は、第1のサブ送信モジュール(図示せず)を備える。課金集約結果が集約された課金情報を含む場合、第1のサブ送信モジュールは、集約された課金情報と、収集モジュール11により採用されたタイムウィンドウとを、MTC対応システムの課金システムに送信する。
【0125】
好ましくは、課金システムは、一種類の課金システムのみを備えることがあり、または、課金システムは、オンライン課金システムおよびオフライン課金システムを備えることがあり、ここで、オフライン課金システムは、CCF、CDF/CGFを備えることができる。詳細は、3GPP TS32.240規格を参照されたい。
【0126】
たとえば、第1のサブ送信モジュールは、課金情報およびタイムウィンドウをCCFへRf課金要求を通じて送信することができる。
【0127】
他の例では、第1のサブ送信モジュールは、課金情報およびタイムウィンドウをOCSへRoクレジット制御要求を通じて送信することができる。
【0128】
本実施形態では、RFインターフェースは、Gzインターフェースと呼ばれることもあり、Roインターフェースは、Gyインターフェースと呼ばれることもある。GzインターフェースおよびGyインターフェースに関しては、TS32.251規格を参照されたい。
【0129】
本手法では、課金システムは、集約された課金情報を受信した後、課金情報を集約し、CDRを生成することになり、これは、以下の実施形態で
図3を参照して詳述することにする。
【0130】
2)送信モジュール13は、第2のサブ送信モジュール(図示せず)を備える。課金集約結果は、生成された課金データレコードを含み、第2のサブ送信モジュールは、課金データレコードを、MTC対応システム内の請求書生成システムに送信する。好ましくは、本手法では、集約して課金データレコードを生成するのに用いられる課金情報は、オフライン課金型と呼ばれる。
【0131】
たとえば、第2のサブ送信モジュールは、CDRを請求システムにFTP/GTPインターフェースを介して送信し、他の例では、ネットワークエレメントは、CDRをCGFに送信するなどする。
【0132】
本手法では、請求書生成システムは、受信した課金データレコードに基づいて、請求書を生成することができる。
【0133】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものであり、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。課金集約結果をシステムの対応するデバイスに送信するいかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0134】
大量の重複情報が、同一グループに属するユーザ機器の課金情報の間に存在するので、課金情報内の有効なユーザ情報のデータ量でさえ、MTCアプリケーションにより生成される付加情報、たとえば、メッセージを送信するために生成されるヘッダ情報またはパッケージ化情報よりも少ないことがあり、本実施形態は、同一グループに属する複数のユーザ機器の課金情報を集約して、大いに通信トラフィックを削減し、システム負荷を軽減することができる。
【0135】
本実施形態の好ましい解決方法の1つとして、第1の集約モジュール12は第3のサブ集約モジュール(図示せず)を備え、送信モジュール13は第3のサブ送信モジュール(図示せず)を備える。この好ましい解決方法では、課金システムには複数の型があり、たとえば、課金システムは2つの型:オンライン課金システムおよびオフライン課金システムを含む。
【0136】
第3のサブ集約モジュールは、収集モジュール11により収集された異なる型の課金情報を集約して、異なる課金型にそれぞれ対応する課金集約結果を取得し、すなわち、異なる課金型にそれぞれ対応する集約された課金情報または課金データレコードを取得する。
【0137】
本実施形態では、第3のサブ集約モジュールは、ローカルのデータベースに基づいて、またはHSSにアクセスすることにより、課金情報の課金型を決定することができる。
【0138】
好ましくは、第3のサブ集約モジュールは、同一グループに属するユーザ機器の各型の課金情報を、1つの集約された課金情報または1つの課金データレコードにそれぞれ集約し、たとえば、第3のサブ集約モジュールは、オンライン課金型の課金情報を、オンライン課金型に対応する1つの集約された課金情報または1つの課金データレコードに集約し、オフライン課金型の課金情報を、1つの集約された課金情報または1つの課金データレコードに集約する。
【0139】
より好ましくは、1つのグループが複数のサブグループをさらに含む場合、第3のサブ集約モジュールは、それぞれのユーザ機器が属するサブグループを、所定のポリシーとそれぞれのユーザ機器の識別子とに基づいて決定し、型が同じであって同一サブグループに属するユーザ機器に対応する課金情報を、1つの課金集約結果に集約する。たとえば、課金型は、オンライン課金型およびオフライン課金型を含み、グループAは、サブグループA1およびサブグループA2をさらに含み、第3のサブ集約モジュールは、型がオンライン課金型であってサブグループA1に属するユーザ機器に対応する課金情報を1つの課金集約結果に集約し、型がオンライン課金型であってサブグループA2に属するユーザ機器に対応する課金情報を1つの課金集約結果に集約し、型がオフライン課金型であってサブグループA1に属するユーザ機器に対応する課金情報を1つの課金集約結果に集約し、サブグループA2に属するユーザ機器のオフライン課金型の課金情報を1つの課金集約結果に集約する。
【0140】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するものではないことに注意されたい。異なる型の課金情報を集約して、異なる課金型にそれぞれ対応する課金集約結果を取得する、すなわち、異なる課金型にそれぞれ対応する集約された課金情報または課金データレコードを取得するいかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0141】
次に、第3のサブ送信モジュールは、課金集約結果がそれぞれ対応する課金型に基づいて、課金集約結果をシステム内の対応するデバイスに送信する。
【0142】
たとえば、第3のサブ送信モジュールは、オンライン課金型の課金データレコードをOCSへ、対応するタイムウィンドウ内で送信するなどする。
【0143】
異なる課金型に対して、ネットワークエレメントにより決定されるタイムウィンドウの時間長は変化し得ることに注意されたい。たとえば、収集される必要がある課金情報の型が、オンライン課金型である場合、そのような課金情報を収集するためのタイムウィンドウの長さは通常、オンライン課金のリアルタイム性を保証するために、比較的短く、たとえば数秒などである。
【0144】
図5は、本発明の1つの好ましい実施形態によるMTC対応システムの課金システムにおいて課金データレコードを生成するための装置の構造図を示す。本実施形態の装置は、受信モジュール21と、第2の集約モジュール22とを備える。
【0145】
受信モジュール21は、前記システム内のネットワークエレメントにより送信された複数の集約された課金情報およびタイムウィンドウを受信し、ここで各課金情報は、タイムウィンドウの1つにそれぞれ対応する。
【0146】
図4を参照する実施形態における収集モジュール11、第1の集約モジュール12および送信モジュール13は繰り返しての実行ができ、ネットワークエレメントは、異なるタイムウィンドウで収集された課金情報を用いて集約された課金情報を送信する。
【0147】
第2の集約モジュール22は、タイムウィンドウと、ユーザ機器が属するグループおよび/またはサブグループとに基づいて複数の集約された課金情報を集約して、課金データレコードを生成し、ここでタイムウィンドウおよびユーザ機器は、複数の集約された課金情報に対応する。
【0148】
本実施形態では、第2の集約モジュール22は、課金情報に対応するユーザ機器が属するグループおよび/またはサブグループの識別子を、課金情報から、または課金情報を含む要求、たとえばRf課金要求もしくはRoクレジット制御要求から直接取得することができ、次いで第2の集約モジュール22は、好ましくは、同一または近似したタイムウィンドウに対応し、同一のグループおよび/またはサブグループに属するユーザ機器に対応する複数の集約された課金情報を集約して(たとえば、重複情報をマージするなどして)、課金データレコードを生成することができる。
【0149】
上記の例は、本発明の技術的解決方法をより良く説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに注意されたい。タイムウィンドウと、ユーザ機器が属するグループおよび/またはサブグループとに基づいて、複数の集約された課金情報を集約して、課金データレコードを生成する実現方式であって、タイムウィンドウおよびユーザ機器が複数の集約された課金情報に対応する、いかなる実現方式も、本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者なら理解するはずである。
【0150】
本実施形態の好ましい解決方法の1つとして、第2の集約モジュール22は、第4のサブ集約モジュール(図示せず)をさらに備える。第4のサブ集約モジュールは、同一または近似したタイムウィンドウに対応し、同一のグループおよび/またはサブグループに属するユーザ機器に対応する複数の集約された課金情報を集約して、課金データレコードを生成する。
【0151】
好ましくは、第4のサブ集約モジュールは、同一グループ下の異なるサブグループに対応する、たとえば同一のグループIDを共有している複数の課金データレコードをさらに関連付けることができる。
【0152】
好ましくは、ローカルトラフィックを扱うために、および、過負荷制御またはフェールオーバーのために、同一の課金型の複数の課金システムが存在してもよく、たとえば、複数のCCFまたはCDFが存在する。集約された課金情報およびタイムウィンドウを送信するために、ネットワークエレメントは、複数の課金システムのうちの、集約された課金情報およびタイムウィンドウが送信されるべき1つまたは複数の課金システムを決定しなければならない。
【0153】
集約された課金データレコードを取得した後、課金システムは、同一のグループまたはサブグループに属するユーザ機器に対して、課金データレコードに含まれるユーザ機器の課金関連情報に基づいてバッチ処理を行って、システム負荷を軽減しながら、課金処理速度を大いに加速することができる。
【0154】
オンライン課金に関して、1つのグループまたは1つのサブグループ内の一部のユーザ機器がクレジットが不足しているかまたは資格を持たないとオンライン課金システムが決定した場合、オンライン課金システムは、ユーザ機器のこの部分をロックすることになるが、オンライン課金システムは、他の適格なユーザ機器が通信を継続することを許可し、それらの適格なユーザ機器に対するライセンスをネットワークエレメントに送信することがあることに注意されたい。この場合、ネットワークエレメントは、許可されたユーザ機器のみにメッセージを送信する。さらに、ステップS12の、ネットワークエレメントが集約された課金情報を取得し課金システムに送信するシナリオにおいて、オンライン課金システムにより付与されたライセンスを受信した後、ネットワークエレメントは、収集された課金情報に基づいて課金データレコードを生成することもできるが、この課金データレコードを、課金システムに提供する必要はない。
【0155】
本発明が、ソフトウェア、および/または、ソフトウェアとハードウェアとの組合せで実装可能であることに注意されたい。たとえば、本発明による装置は、特定用途向け集積回路(ASIC)または任意の他の類似のハードウェア機器を用いて実装することができる。一実施形態では、本発明のソフトウェアプログラムを、プロセッサにより実行して、上記のステップまたは機能を実施することができる。同様に、本発明の(関連するデータ構造を含む)ソフトウェアプログラムは、可読記録媒体に記憶することができる。さらに、本発明のいくつかのステップまたは機能は、たとえば様々なステップまたは機能を実行するためにプロセッサと協力する回路として、ハードウェアにより実装することができる。
【0156】
当業者にとって、本発明が上記の例示的な実施形態の詳細に限定されず、本発明の趣旨または基本的な特徴から逸脱することなく、本発明が他の特定の形態により実施可能であることは明らかである。したがって、どの観点からであれ、実施形態は例示的であり限定的でないとみなされるべきであり、本発明の範囲は、上記の記述ではなく添付の特許請求の範囲により定義され、それゆえ、特許請求の範囲の均等物の意味および範囲に入るものとする全ての変形は、本発明に含まれるべきである。特許請求の範囲におけるいかなる符号も、関連する請求項を限定するものとみなされるべきではない。さらに、「備える(comprise)」および「含む(include)」という用語が他の要素またはステップを排除せず、単数形が複数形を排除しないことは明らかである。システムの請求項に記載された複数のユニットまたはモジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアを用いて、1つのユニットまたはモジュールで実装することもできる。「第1の(first)」および「第2の(second)」などの用語は、任意の特定の順序ではなく、名称を示すために用いられている。