(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ミネラル、ビタミン、補助食品、栄養補助食品、精力剤、無痛化剤、アミノ酸、ケメステシス剤(chemesthesis agent)、抗酸化剤、植物性薬剤、歯ホワイトニング剤、治療剤、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される添加物を含み、
ボディが成人タバコ消費者の口内に保持された際に該添加物が放出されるように、該添加物が該ボディ中に分散している、請求項1記載のオーラル製品。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
本明細書に記載されるオーラル製品は、ポリマーマトリックスならびにその中に埋め込まれた一つまたは複数の香味料および/または有効成分を含む。ポリマーマトリックスは、エチレンとビニルモノマーとのコポリマー(たとえば、エチレン-酢酸ビニルまたはエチレン-ビニルアルコール)を含むことができる。いくつかの場合、ポリマーマトリックスはゼインを含むことができる。いくつかの場合、ポリマーマトリックスはゼラチンを含むことができる。いくつかの場合、本明細書に記載されるオーラル製品は、タバコを含むことができ、好ましいタバコ感を提供することができる。
【0015】
オーラル製品は、エチレン-酢酸ビニルコポリマーを含むことができる。エチレン-酢酸ビニルコポリマーは、軟らかさおよび可撓性においてエラストマー材料の性質に近づく性質を有することができるが、他の熱可塑性物質のように加工することができる。いくつかの場合、エチレン-酢酸ビニルコポリマーはランダムコポリマーであることができる。いくつかの場合、エチレン-酢酸ビニルコポリマーは、25重量%〜40重量%の酢酸ビニルを含むことができる。より高い割合の酢酸ビニルが、エチレン-酢酸ビニルコポリマーの軟らかさを増すことができる。いくつかの場合、エチレン-酢酸ビニルコポリマーは無定形である。いくつかの場合、オーラル製品はニコチンを含むことができる。ニコチンは、酢酸ビニル基に結合して、使用中に成人消費者の口内へのニコチンの放出を遅くするように保持されることができる。エチレン-酢酸ビニルコポリマーは、約100℃の温度で成形(たとえば、押出し成形)することができ、従って、より高い温度まで加熱された場合に揮発または分解する可能性がある香味料および/または有効成分と混合して成形することができる。
【0016】
オーラル製品は、エチレン-ビニルアルコールコポリマーを含むことができる。エチレン-ビニルアルコールコポリマーは、エチレン-酢酸ビニルコポリマーを生じるエチレンと酢酸ビニルとの重合、その後の酢酸ビニル単位をビニルアルコール単位へと変換する加水分解によって、調製することができる。いくつかの場合、エチレン-ビニルアルコールコポリマーはランダムコポリマーであることができる。いくつかの場合、エチレン-ビニルアルコールコポリマーは、25重量%〜40重量%のビニルアルコールを含むことができる。いくつかの場合、エチレン-酢酸ビニルコポリマーは無定形である。エチレン-ビニルアルコールコポリマーは、100℃以下の温度で成形(たとえば、押出し成形)することができ、従って、より高い温度まで加熱された場合に揮発または分解する可能性がある香味料および/または有効成分と混合して成形することができる。いくつかの場合、ポリマーは、エチレン-ビニルアルコールコポリマーとエチレン-酢酸ビニルコポリマーとの混合物を含むことができる。
【0017】
いくつかの場合、オーラル製品は、タバコを保持するためのマトリックスとしてゼインを含むことができる。ゼインは、プロラミンタンパク質の一種である。いくつかの場合、ゼインは、トウモロコシ中に見出されるコーンゼインであることができる。ゼインは、透明、無臭、無味、水に不溶性、かつ可食性である。
【0018】
いくつかの場合、オーラル製品は、タバコを保持するためのマトリックスとしてゼラチンを含むことができる。ゼラチンは、たとえば、家畜化されたウシ、ニワトリ、ブタ、およびウマなどの動物の皮膚、煮沸した破砕された角、蹄および骨、結合組織、臓器、ならびにいくらかの腸から抽出されたコラーゲンの部分的加水分解によって製造されるペプチドおよびタンパク質の混合物である。個々のコラーゲン鎖の間の天然の分子結合は、分解して、より容易に再配列する形態になる。ゼラチンは、加熱すると溶融して液体になり、再び冷却すると凝固する。ゼラチンは、水とともに、半固体のコロイドゲルを形成することができる。
【0019】
ポリマーマトリックスは、口内で安定であることができる。本明細書において使用される語「口内で安定な」とは、ポリマーが、口腔内かつ正常なヒト体温(たとえば、華氏約98.6度)で1時間の期間、唾液に曝されても、認め得るほどに溶解または崩壊しないことを意味する。いくつかの場合、本明細書に記載されるオーラル製品は、口腔内に配置されても、使用期間中は完全な状態のままでいることができる。使用後、口内で安定なポリマーマトリックスを、口腔から取り出して捨てることができる。
【0020】
一つまたは複数の添加物が、オーラル製品に含まれ、オーラル製品が口腔中に配置された際にオーラル製品から放出されるように適合されている。オーラル製品は、いくつかの場合、加えられたニコチンおよび/または他の添加物を含む。セルロイド繊維が、オーラル製品全体にわたってニコチンおよび/または他の添加物へのアクセスを提供するように手助けすることができる。使用中、唾液がポリマーマトリックス中に吸収されて、ニコチンおよび/または他の添加物を放出することができる。いくつかの場合、オーラル製品はタバコ(たとえば、タバコ繊維)を含むことができる。吸収された唾液は、セルロイド繊維(たとえば、タバコ繊維および/または非タバコ繊維)を膨張させることができ、これがタバコ成分、添加物、甘味料、および/または香味料のさらなる放出を促進することができる。オーラル製品の力学的作用(たとえば咀嚼)は、添加物、甘味料、および/または香味料の放出を促進することができる。
【0021】
オーラル製品はまた、添加物、甘味料、および香味料に加えて、充填剤、可塑剤、および/または加工助剤も含むことができる。充填剤もまた、オーラル製品のテキスチャおよび柔軟性を変化させるように、ポリマーマトリックス中に含まれることができる。たとえば、デンプン沈積物が含められ、オーラル製品の咀嚼中に破砕されるように設計されることができる。ポリマーマトリックスはまた、オーラル製品の軟らかさを増すことができる界面活性剤および/または可塑剤を含むことができる。加工助剤もまた、オーラル製品中に存在することができ、成形工程を促進するために使用することができる。また、加工助剤をオーラル製品中に含め、成形加工を容易にするために使用することもできる。
【0022】
オーラル製品の形状およびパッケージング
図1はオーラル製品110の例を示す。オーラル製品110は円板形を有する。たとえば、オーラル製品110は約12mmの直径および約2.5mmの厚さを有することができる。
【0023】
次に
図2A〜2Nを参照すると、オーラル製品110は、任意の所望の形状に成形することができる。たとえば
図2A〜2Lを参照すると、オーラル製品110A〜Lは、口腔内への改善された口内配置、改善されたパッケージング特性、またはその両方を促進する形状に形成することができる。いくつかの状況において、オーラル製品110A〜Lは、(A)楕円形オーラル製品110A;(B)細長い楕円形オーラル製品110B;(C)半円形オーラル製品110C;(D)正方形または長方形オーラル製品110D;(E)フットボール形オーラル製品110E;(F)細長い長方形オーラル製品110F;(G)ブーメラン形オーラル製品110G;(H)角を丸めた長方形オーラル製品110H;(I)涙またはコンマ形オーラル製品110I;(J)蝶ネクタイ形オーラル製品110J;(K)ピーナッツ形オーラル製品110K;および(L)盾形オーラル製品であるように構成することができる。代替として、オーラル製品は、斜めに切断された物品(たとえばくさび)が製造される(たとえば、
図2Mに示す製品110Mを参照)、または半球形が製造されるように異なる厚さまたは寸法性を有することができる。いくつかの事例において、オーラル製品は盾形を有する。
【0024】
香味料を、口内で安定なポリマーマトリックス内に含めることに加えて、またはそれに代えて、オーラル製品110の外部に含めることもできる。たとえば、
図2Nを参照すると、たとえばオーラル製品110Nのいくつかの態様は、香味ストリップ116を備えることができる。
【0025】
図2Oを参照すると、オーラル製品110の特定の態様は、デザイン(たとえばロゴ、画像など)がエンボス加工またはスタンプ加工されてもよい。たとえば、オーラル製品110Oは、商標、製品名、または任意のタイプの画像をはじめとする任意のタイプのデザイン117がエンボス加工またはスタンプ加工されてもよい。デザイン117は、オーラル製品中に直接、製品110Oの外部に沿って配設される状態で形成することができる。デザイン117はまた、塗布された溶解性フィルム116を有する態様の中にエンボス加工またはスタンプ加工することもできる。
【0026】
いくつかの事例において、オーラル製品110または製品110A〜Oは、実質的に透明または半透明であり得る可食性または溶解性フィルムでラッピングまたはコーティングすることができる。溶解性フィルムは、オーラル製品110が口腔中に配置された際に容易に放散することができる。
【0027】
一つまたは複数のオーラル製品110は、多様な従来的および非従来的やり方でパッケージングすることができる。たとえば、複数のオーラル製品110を、ふたを有する容器の中にパッケージングすることができる。他の態様においては、複数のオーラル製品110を積み重ね、紙、プラスチック、および/またはアルミ箔チューブの中にパッケージングすることができる。パッケージングは、子供には扱えないふたを有することができる。
【0028】
オーラル製品110はまた、さらなる要素を含むことができる。いくつかの事例において、一つまたは複数の香味料および/または活性成分(例えばタバコ繊維)を含むポリマーマトリックスを、ロッド、チューブ、またはスティックに取り付けることができる。たとえば、
図3A〜3Jは、ポリマーマトリックス先端に取り付けられたチューブを示す。
図3Aは、先端ピース310およびチューブピース320を有するオーラル製品の態様を示す。いくつかの事例において、先端ピース310は、ポリマーマトリックス(例えばエチレンビニルアセテートコポシマー)およびポリマーマトリックス内のタバコを含むことができる。いくつかの事例において、先端ピース310は、ポリマーマトリックス(例えばエチレンビニルアセテートコポシマー)およびニコチンを含むことができる。先端ピース310は、口腔中に少なくとも部分的に受け入れられるためのサイズおよび形状を有することができる。チューブピース320は任意の従来のポリマーで作製することができる。使用中、チューブピース320は、先端ピース310のためのホルダとして機能し得る。チューブピース320および先端ピース310は、
図3Bに示すようなスナップ嵌め取り付け機構330によって取り付けることができる。
【0029】
チューブピース320は再使用可能であってよい。たとえば、複数の先端ピース310を一つのチューブピース320とパッケージングすることができ、ユーザは、先端ピース310を付け替えることができる。いくつかの事例において、チューブピース320は使い捨てであってよい。いくつかの事例において、チューブピース320はチューブ内に香味料を含むことができる。香味料は、空気がチューブ320を通って引き込まれる際に放出されるように適合することができる。たとえば、
図3Cは、香味リボン322を含むチューブを示す。
図3Dは、香味ストリップ324および複数の香味ビーズ326を含むチューブ320を示す。
図3Eは、香味ビーズ326の圧縮塊328を含むチューブ320を示す。いくつかの事例において、チューブの内側は、チューブの中に引き込まれた空気の流れパターンを変化させるように適合された構造を有することができる。たとえば、
図3Fは、チューブの中に引き込まれた空気の流れパターンを変化させるように適合された一連の段および狭窄340を有するチューブ320Fを示す。
図3Fはまた、代替の接続機構330Fを示す。
【0030】
図3Gは、リコーダー様形状を有する態様を示す。図示するように、先端ピース310Gが成形チューブピース320に接続されている。たとえば、リコーダー形の先端310Gは、タバコ繊維、一つまたは複数の甘味料、および一つまたは複数の香味料を含む、口内で安定なポリマーマトリックスで構成することができる。図示するように、先端ピース310Gは、成人タバコ消費者の口腔内に少なくとも部分的に受け入れられるようなサイズおよび形状を有する。
【0031】
図3Hは、再使用可能なプラスチックパーツ312およびタバコ繊維がその中で分散している口内で安定なポリマーマトリックスパーツ315を含むプラスチックのリコーダー形先端310Hを有する同様な形状のオーラル製品を示す。
図3Iおよび3Jは、代替の形状の先端ピース310Iおよび310Jを有する態様を示す。
図3Iは、テーパ状のチューブ320Iを有する態様を示す。
図3Jは、チューブピース320Jの先ではない末端に通気孔を有する態様を示す。
【0032】
いくつかの事例において、それぞれが同じタイプの取り付け機構を有する異なるチューブおよびロッドおよび/または異なる先端のシステムまたはキットを一緒にパッケージングすることができる。
図3A〜3Jに示す先端およびチューブまたはロッドの各組み合わせを有する態様が考えられる。
【0033】
オーラル製品の性質
オーラル製品110は、好ましい触感(たとえば口当たり)を提供することができる。オーラル製品110はまた、加工、輸送、取り扱い、および場合によっては使用の間、その形状を保持することができる。上で述べたように、オーラル製品110は、口腔内に置かれ唾液に曝された際に大きく溶解または崩壊しないポリマーマトリックスを含む。いくつかの事例において、オーラル製品110は、成人タバコ消費者が口の中で製品に作用を加えることを可能にする弾性を有することができる。いくつかの事例において、オーラル製品110は、少なくともいくらかの形状記憶性を有し、したがって、口腔中、歯と歯の間で圧搾されたのち、形状が戻ることができる。口腔内でのオーラル製品110の受動が、ポリマーマトリックス内の香味料、活性成分、添加物、および/または甘味料の放出を加速することができる。たとえば、ニコチンおよび/またはタバコは、エチレンビニルアセテートコポシマーを含むポリマーマトリックス内に含まれることができる。
【0034】
使用中、オーラル製品110は、唾液をポリマーマトリックスの中に吸収することができる。唾液は、ポリマーマトリックス内のセルロイド繊維を膨潤させることができ、それがさらに、ポリマーマトリックスの様々な部分へのアクセスを高めることができる。口の中で本オーラル製品を咀嚼するような身体活動もまた、マトリックス内の任意のセルロイド繊維の膨潤と、それによる添加物の放出を加速することができる。咀嚼はまた、マトリックス内のカプセル封入された成分および/またはデンプン沈積をばらばらにすることができる。製品が咀嚼されるにつれ、唾液がポリマーマトリックスの様々な部分にアクセスすることができる。オーラル製品110は、瞬時に著しい永久的塑性変形を生じることなく、咀嚼することができる。製品が咀嚼されるにつれ、それはより柔軟になることができ、さらなる添加物が口腔中に放出可能になり得る。オーラル製品110のいくつかの態様は、使用中および使用後に非粘着性のままであるように適合することができる。長期の使用ののち、オーラル製品110の特定の態様は、膨張しより平坦になる。しかし、オーラル製品は、その元の形状の本質を保持することができる。変形の量は、使用期間および使用した口の力の量に依存する。製品が使用される際に、製品は、膨潤により、重さおよび体積の両方を増すことができる。物理的操作が大きければ大きいほど、オーラル製品110は、より大きな量の膨潤、ひいては、より大きな重量増を示す。特定の態様において、オーラル製品110は、成人消費者によって30分間咀嚼された場合、4〜75%の重量増を示す。
【0035】
オーラル製品110に使用される具体的な材料および以下に述べる加工技術が、オーラル製品の物理的特性に影響することができる。さらに、気泡もしくは通路または様々な充填剤および/または繊維の配合もまた、オーラル製品の弾性および柔軟性に影響し得る。加えて、タバコ構成要素および/または他の成分が放出されるにつれ、オーラル製品110全体の材料特性が変化することができる。いくつかの事例においては、使用中、非タバコ繊維および/または充填剤が溶解または崩壊し、それにより、使用中、オーラル製品110の材料特性を変化させることができる。
【0036】
オーラル製品110は多様な色を有することができる。いくつかの事例において、成形工程の前または最中に天然および合成の着色剤を口内で安定なポリマーに加えて、所定の色を有するオーラル製品110を形成することもできる。カプセル封入された香味料を押出し成形工程中に加えると、オーラル製品内に斑、模様、または点を作り出すことができる。
【0037】
タバコ
いくつかの場合、オーラル製品は、ポリマーマトリックス内にタバコを含むことができる。タバコは、押出し成形工程の前または最中にポリマーと混合することができる。タバコ繊維は、オーラル製品が口腔中に受け入れられて唾液に曝された際に、口内で安定なポリマーマトリックス内の特定のタバコ成分および/または添加物が口腔中に放出されることを可能にし得る通路を、ポリマーマトリックス中に提供することができる。
【0038】
「タバコ」とは、タバコ植物組織の繊維を形成するように切断、細断、または別の方法で加工される、ニコチアナ(Nicotiana)属のメンバーの一部、たとえば、葉および茎が意味される。例示的なタバコの種には、N. ルスティカ(N. rustica)、N. タバカム(N. tabacum)、N. トメントシフォルミス(N. tomentosiformis)、およびN. シルベストリス(N. sylvestris)が含まれる。たとえば、タバコ繊維は、タバコの茎を細分することによって取得することができる。タバコは、セルロース、リグニン、脂質、ヘミセルロース、および他のタバコ成分を含み得る。
【0039】
適したタバコは、発酵タバコおよび非発酵タバコを含む。タバコは、発酵に加えて、他の技術を用いて加工することができる。たとえば、タバコは、熱処理(たとえば、煮沸、トースト)、香味付け、酵素処理、膨張、および/または乾燥によって加工することができる。発酵タバコおよび非発酵タバコの両方を、これらの技術を用いて加工することができる。他の態様において、タバコは、未加工のタバコであることができる。適した加工されたタバコの具体的な例は、暗色空気乾燥、暗色火乾燥、バーレー、熱風乾燥、およびシガーフィラーまたはラッパー、ならびに全摘葉処理由来の製品を含む。いくつかの場合、タバコ繊維は、新鮮重量に基づいて70%までの暗色タバコを含む。
【0040】
タバコは、米国特許出願公開第2004/0118422号または第2005/0178398号に記載されているように、加熱、発酵、および/または低温殺菌工程によってコンディショニングすることができる。発酵は、典型的に、高い初期水分含量、発熱、および乾燥重量の10〜20%の損失を特徴とする。たとえば、米国特許第4,528,993号;第4,660,577号;第4,848,373号;および第5,372,149号を参照されたい。発酵は、葉の芳香を改変することに加えて、葉の色およびテキスチャのいずれかまたは両方を変化させることができる。また発酵工程中に、ガス発生が生じ得、酸素が吸収され得、pHが変化し得、かつ保持される水の量が変化し得る。たとえば、米国特許出願公開第2005/0178398号およびTso(1999, Chapter 1 in Tobacco, Production, Chemistry and Technology, Davis & Nielsen, eds., Blackwell Publishing, Oxford)を参照されたい。乾燥させた、または乾燥および発酵させたタバコを、オーラル製品への配合の前にさらに加工(たとえば、切断、膨張、ブレンド、粉砕、または細分)することができる。タバコは、いくつかの場合、コポリマーならびに任意で香味料および他の添加物と混合する前に、48〜50重量%のオーブン揮発分含量を有する、ロングカットの発酵および乾燥された湿りタバコである。
【0041】
タバコは、いくつかの場合、1 cm
2の緑葉組織当たり20μg未満のDVTを有する植物から調製することができる。たとえば、タバコ繊維は、参照により本明細書に組み入れられる米国特許出願公開第2008/0209586号に記載されているタバコから選択することができる。そのような低DVT品種由来のタバコを含有するタバコ組成物は、低減したレベルのDVTを有さないタバコまたはタバコ組成物と比較した際に、感覚パネル評価において改善された香味特性を呈する。
【0042】
緑葉タバコは、従来の手段を用いて乾燥、たとえば、熱風乾燥、納屋乾燥、火乾燥、空気乾燥、または天日乾燥させることができる。様々なタイプの乾燥法の記載については、たとえば、Tso(1999, Chapter 1 in Tobacco, Production, Chemistry and Technology, Davis & Nielsen, eds., Blackwell Publishing, Oxford)を参照されたい。乾燥させたタバコを、通常、木製ドラム(すなわち大樽)または段ボール箱中で、圧縮条件において数年間(たとえば、2〜5年)、10%〜約25%の範囲の水分含量で熟成させる。米国特許第4,516,590号および第5,372,149号を参照されたい。乾燥および熟成させたタバコを次に、さらに加工することができる。さらなる加工は、真空下で蒸気の導入を伴うかまたは伴わずに様々な温度でタバコをコンディショニングすること、低温殺菌、および発酵を含む。発酵は、典型的に、高い初期水分含量、発熱、および乾燥重量の10〜20%の損失を特徴とする。たとえば、米国特許第4,528,993号、第4,660,577号、第4,848,373号、第5,372,149号;米国特許出願公開第2005/0178398号;およびTso(1999, Chapter 1 in Tobacco, Production, Chemistry and Technology, Davis & Nielsen, eds., Blackwell Publishing, Oxford)を参照されたい。乾燥、熟成、および発酵させたタバコを、さらに加工(たとえば、切断、細断、膨張、またはブレンド)することができる。たとえば、米国特許第4,528,993号;第4,660,577号;および第4,987,907号を参照されたい。
【0043】
タバコは、所望のサイズに加工することができる。特定の場合、タバコ繊維を、200マイクロメートル未満の平均繊維サイズを有するように加工することができる。いくつかの場合、タバコ繊維は、75〜125マイクロメートルである。他の態様において、繊維は、75マイクロメートル以下のサイズを有するように加工される。いくつかの場合、タバコ繊維は、約10カット/インチから約110カット/インチまでの幅および約0.1インチから約1インチまでの長さへ、切断または細断することができる、ロングカットのタバコを含む。ダブルカットタバコ繊維は、約70%のダブルカットタバコ繊維が-20メッシュ〜80メッシュのメッシュサイズに入るように、粒子サイズの範囲を有することができる。
【0044】
タバコは、約10重量%以上;約20重量%以上;約40重量%以上;約15重量%〜約25重量%;約20重量%〜約30重量%;約30重量%〜約50重量%;約45重量%〜約65重量%;または約50重量%〜約60重量%の全オーブン揮発分含量を有することができる。「湿り」タバコとは、典型的に、約40重量%〜約60重量%(たとえば、約45重量%〜約55重量%、または約50重量%)のオーブン揮発分含量を有するタバコをいうことを、当業者は認識するであろう。本明細書において使用される「オーブン揮発分」は、試料を予熱した強制通風オーブンにおいて110℃で3.25時間乾燥させた後の試料について、重量損失の割合を計算することにより決定される。オーラル製品は、オーラル製品を製造するために使用されるタバコ繊維のオーブン揮発分含量とは異なる総オーブン揮発分含量を有することができる。本明細書に記載される加工工程は、オーブン揮発分含量を減らすかまたは増すことができる。
【0045】
添加物
多様な添加物をオーラル製品110に含めることができる。添加物は、アルカロイド類(たとえばニコチン)、ミネラル、ビタミン、補助食品、栄養補助食品、精力剤、無痛化剤、着色剤、アミノ酸、ケメステティック剤、抗酸化剤、食品用乳化剤、pH調整剤、植物性薬剤(たとえば緑茶)、歯ホワイトニング剤(たとえばSHRIMP)、治療剤、甘味料、香味料、およびそれらの組み合わせを含むことができる。特定の態様において、添加物は、ニコチン、甘味料、および/または香味料を含む。
【0046】
ニコチン
オーラル製品に添加されたニコチンは、タバコ由来のニコチン、合成ニコチン、またはそれらの組み合わせであってよい。特定の態様において、オーラル製品はニコチン0.1mg〜6.0mgを含む。これらの態様のいくつかにおいて、オーラル製品はニコチン1.0mg〜3.0mgを含む。上記のように、ニコチンを、エチレンビニルアセテートコポリマー中のビニルアセテートと結合することで、オーラル製品からのニコチンの放出をゆっくりにすることができる。
【0047】
タバコ由来のニコチンは、ニコチン以外の一つまたは複数の他のタバコ感覚刺激性成分を含む。タバコ由来のニコチンは、生のタバコ(たとえば緑色の葉)および/または加工されたタバコから抽出することができる。加工されたタバコは、発酵および非発酵タバコ、暗色空気乾燥、暗色火乾燥、バーレー種、熱風乾燥、および葉巻のフィラーまたはラッパー、ならびに全摘葉処理からの製品を含むことができる。タバコはまた、米国特許出願公開公報第2004/0118422号または第2005/0178398号に記載されているように、加熱、発酵、および/または低温殺菌工程によってコンディショニングすることができる。発酵は一般に、高い初期水分含量、発熱、および10〜20%の乾燥重量損失を特徴とする。たとえば、米国特許第4,528,993号、第4,660,577号、第4,848,373号、および第5,372,149号を参照されたい。ニコチンおよび他の感覚刺激性成分を抽出する前にタバコを加工することにより、タバコ由来のニコチンは、好ましい体感を提供する成分を含み得る。
【0048】
タバコ由来のニコチンは、乾燥および発酵タバコを水または別の溶剤(たとえばエタノール)と混合したのち、不溶性タバコ物質を除去することによって得ることができる。タバコ抽出物をさらに濃縮または精製してもよい。いくつかの事例において、選択したタバコ成分を除去することができる。ニコチンはまた、米国特許第2,162,738号、第3,139,436号、第3,396,735号、第4,153,063号、第4,448,208号、および第5,487,792号に記載されている方法でタバコから抽出することもできる。
【0049】
ニコチンはまた、タバコ由来であろうと合成であろうと、販売元から購入することもできる。他の態様において、オーラル製品はニコチンの誘導体(たとえばニコチンの塩)を含むことができる。
【0050】
甘味料
多様な合成および/または天然甘味料を添加物としてオーラル製品110に使用することができる。適した天然甘味料は、糖、たとえば単糖類、二糖類、および/または多糖類、および/または二つ以上の糖の混合物を含む。いくつかの態様にしたがって、オーラル製品110は、以下の一つまたは複数を含む:スクロースもしくはテーブルシュガー;ハチミツもしくはスクロースを含まない低分子量糖の混合物;グルコースもしくはブドウ糖もしくはトウモロコシ糖もしくはデキストロース;糖蜜;トウモロコシ甘味料;コーンシロップもしくはグルコースシロップ;フルクトースもしくは果糖;ラクトースもしくは乳糖;マルトースもしくは麦芽糖もしくはマルトビオース;モロコシシロップ;マンニトールもしくはマンナ糖;ソルビトールもしくはD-ソルビットもしくはD-ソビトール;果汁濃縮物;および/またはこれらの成分の一つもしくは複数の混合物もしくはブレンド。オーラル製品110はまた、非栄養性甘味料を含んでもよい。適した非栄養性甘味料は、ステビア、サッカリン、アスパルテーム、スクラロース、またはアセスルファムカリウムを含む。
【0051】
香味料
オーラル製品110は、場合によっては、一つまたは複数の香味料を含むことができる。香味料は天然または人工であってよい。たとえば、適した香味料は、ウィンターグリーン、チェリーおよびベリータイプ香味料、様々なリキュールおよび酒類(たとえばドランブイ、バーボン、スコッチおよびウイスキー)、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、シナモン、カルダモン、セロリ、クローブ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、和種ハッカ、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、カモミール、メントール、イランイラン、セージ、フェンネル、ピメンタ、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、リカリッシュ、およびハッカ属の種のハッカ油、ならびにカプセル封入された香味を含む。オーラル製品110の特定の態様において有用なハッカ油は、スペアミントおよびペパーミントを含む。合成香味料を使用することもできる。香味料の特定の組み合わせは、特定の国、たとえば米国において一般に安全と認められる(「GRAS」)香味料から選択することができる。香味料はまた、カプセル封入された香味料としてオーラル製品に含めることもできる。
【0052】
いくつかの事例において、オーラル製品110中の香味料は合計で20重量%未満に制限される。いくつかの事例において、オーラル製品110中の香味料は合計で10重量%未満に制限される。たとえば、特定の香味料は約1重量%〜5重量%の量でオーラル製品110に含めることができる。
【0053】
他の添加物
オーラル製品110は、場合によっては、他の添加物を含んでもよい。たとえば、これらの添加物は非ニコチンアルカロイド類、ビタミン食物性ミネラル、他の補助食品、および/または治療剤を含むことができる。たとえば、適したビタミンは、ビタミンA、B1、B2、B6、C、D2、D3、E、F、K、およびPを含む。たとえば、オーラル製品110は、Cビタミンを含むことができる。適した食物性ミネラルは、カルシウム(炭酸塩、クエン酸塩などとして)またはマグネシウム(酸化物などとして)、クロム(通常はピコリン酸塩として)および鉄(ビスグリシン酸塩として)を含む。一つまたは複数の食物性ミネラルを、他の添加物の使用の有無を問わず、オーラル製品に含めることができる。また、他の補助食品および/または治療剤を添加物として含めることができる。
【0054】
オーラル製品110はまた、充填剤、たとえばデンプン、二リン酸カルシウム、ラクトース、ソルビトール、マンニトールおよび微結晶セルロース、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、粘土、シリカ、ガラス粒子、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、パルミトステアリン酸グリセリル、安息香酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム、タルクおよびステアリン酸塩(たとえばMgまたはK)およびろう(たとえばモノステアリン酸グリセロール、モノステアリン酸プロピレングリコールおよびアセチル化モノグリセリド類)、安定剤(たとえばアスコルビン酸およびクエン酸モノステロール、BHTまたはBHA)、崩壊剤(たとえばデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスカルメロース、架橋PVP)、pH安定剤、または防腐剤を含むことができる。いくつかの事例において、オーラル製品110中の充填剤の量は合計で10重量%未満に制限される。いくつかの事例において、オーラル製品110中の充填剤の量は合計で5重量%未満に制限される。いくつかの事例において、充填剤は口内で安定である。いくつかの事例において、充填剤は、使用中に溶解または崩壊することができ、それにより、使用中により柔軟性になるオーラル製品を生じさせることができる。いくつかの事例において、充填剤は、オーラル製品が咀嚼されると砕け得るクリスピーライスおよび/またはカプセル封入された成分であることもできる。
【0055】
非タバコ繊維
オーラル製品はさらに、ポリマーマトリックス中に非タバコ繊維を含むこともできる。いくつかの事例において、非タバコ繊維は親水性であり、そのため水溶性の添加物が該繊維によって吸い上げられ得る。いくつかの事例において、繊維は溶解して通路を残すことができる。
【0056】
非タバコ繊維は、非タバコセルロイド繊維であることができる。非タバコセルロイド繊維は、植物組織由来であることができる。いくつかの場合、非タバコセルロイド組織は、セルロースを含む。非タバコセルロイド繊維は、リグニンおよび/または脂質をさらに含むことができる。非タバコセルロイド繊維の適した供給源は、ウッドパルプ、綿、テンサイ、ふすま、柑橘類パルプ繊維、スイッチグラスおよび他の草、ヤナギ属(Salix)(ヤナギ)、茶、およびポプラ属(Populus)(ポプラ)を含む。いくつかの場合、非タバコセルロイド繊維は、様々な天然の香味、甘味料、または有効成分を含む植物組織であることができる。いくつかの場合、オーラル製品110は、添加物としてのニコチン(任意でさらなる甘味料および香味とともに)、ならびに非タバコセルロース系繊維およびタバコ繊維の両方の組み合わせを含むことができる。いくつかの代替の態様において、さらなるセルロース系繊維は、タバコ植物組織(たとえば、可溶成分が除去された(exhausted)タバコ繊維)由来であることができる。
【0057】
オーラル製品110はまた、可溶性繊維を含むことができる。可溶性繊維は、オーラル製品110が口腔中に受け入れられて唾液に曝された際に溶解するように、適合することができる。可溶性繊維は、添加物がオーラル製品から放出されるための通路を提供するように、タバコ繊維とともに使用することができる。可溶性繊維が溶解するにつれて、オーラル製品110はより可撓性になることができ、さらなる通路が開通して、さらなるタバコ成分および/または添加物の放出を可能にすることができる。適した可溶性繊維は、オオバコ繊維を含む。
【0058】
可塑剤
オーラル製品110はまた、一つまたは複数の可塑剤を含むことができる。可塑剤は、最終的なオーラル製品を軟化させ、ひいてはその可撓性を高めることができる。可塑剤は、ポリマー鎖の間に自らを埋め込み、ポリマー鎖を離間させ(「自由体積」を増し)、ひいてはプラスチックのガラス転移温度を有意に下げ、プラスチックをより軟らかにすることによって作用する。適した可塑剤は、プロピレングリコール、グリセリン、植物油、および中鎖トリグリセリド類を含む。いくつかの事例において、可塑剤はフタレートを含むことができる。ポリカルボン酸と中鎖長の直鎖状または分岐鎖状脂肪族アルコール類とのエステルを可塑剤として使用することもできる。そのうえ、可塑剤は、以下に記載する押出し成形工程を容易にすることができる。いくつかの事例において、オーラル製品110は可塑剤を20重量%まで含むことができる。いくつかの事例において、オーラル製品110は可塑剤を0.5〜10重量%含み、オーラル製品110は可塑剤を1〜8重量%または2〜4重量%含むことができる。たとえば、オーラル製品はプロピレングリコールを約3〜6.5重量%含むことができる。
【0059】
成形法
オーラル製品110は、口内で安定なポリマーをタバコ繊維とともに押出し成形して、タバコ繊維を含む口内で安定なポリマーマトリックスのロッドを形成することによって製造することができる。このロッドを、個々のオーラル製品へと切断する。たとえば、エチレン-酢酸ビニルコポリマーを、タバコ繊維とともに押出し機に導入することができる。任意の添加物の混合物をまた、押出し機に導入することもできる。たとえば、添加物は、界面活性剤および甘味料(たとえば、スクラロース)を含むことができる。添加物の混合物は、スラリー形態または粉末状添加物のドライミックスにおいて提供することができる。押出し機の第1の部分が、約100℃の温度で、エチレン-酢酸ビニルコポリマーを溶融させ、混合することができる。エチレン-酢酸ビニルコポリマーを溶融状態に維持しながら、タバコ、界面活性剤、および甘味料を次に加えることができる。混合物を次に、約100℃の温度で押出しダイから押出すことができる。
【0060】
ポリマーマトリックス/タバコ複合体は、ロッドとして押出しダイを出て、移動型コンベア上に載ることができる。押出し成形されたポリマー-タバコロッドを次に、切断工程において切断することができる。切断は、ホットフェイス切断であることができる。ホットフェイス切断は、ロッドが押出しダイを出た直後に行うことができる。切断工程はまた、切断されたポリマー-タバコ複合体のエッジを丸める工程も含むことができる。たとえば、ペレタイザを用いてエッジを丸めることができる。ペレタイザはまた、オーラル製品110を冷却するのに役立つことができる。いくつかの場合、押出し成形されたポリマー-タバコロッドを、切断の前に冷却することができる。切断の前または後に、さらなる添加物および/または香味料を、押出し成形されたポリマー-タバコ複合体に加えることができる。
【0061】
上記の方法に加えて、オーラル製品を製造し、成形する方法が数多くある。いくつかの場合、押出し成形され、切断されたピースを圧縮型に導入して、最終的なオーラル製品の形状を形成することができる。いくつかの場合、オーラル製品110を、射出成形、圧縮成形、または射出-圧縮成形することができる。ポリマーおよびタバコ(ならびに任意で他の添加物)のブロックをまた形成し、所望の形状に機械加工することもできる。
【0062】
他の態様
本明細書においていくつかの異なる局面に関連して本発明を説明したが、様々な局面の前記説明は、本発明を例示するものであり、特許請求の範囲によって定義される発明の範囲を限定するものではないことが理解されよう。他の局面、利点および変形は、以下の特許請求項の範囲内である。
【0063】
開示されるものは、開示された方法および組成物のために使用することができる、開示された方法および組成物とともに使用することができる、開示された方法および組成物の調製において使用することができる、または開示された方法および組成物の産物である、方法および組成物である。これらおよび他の物質が本明細書に開示され、これらの方法および組成物の組み合わせ、部分集合、相互作用、群などが開示されるということが理解されよう。すなわち、これらの組成物および方法の各様々な個々のおよび集合的な組み合わせおよび置換への具体的言及が明示的に開示されていないとしても、それぞれは本明細書において具体的に考慮され、記載されている。たとえば、特定の物質組成または特定の方法が開示され、記載され、多数の組成物または方法が述べられているならば、別段指示されない限り、それらの組成物および方法の各組み合わせおよび置換が具体的に考慮されている。同様に、これらの任意の部分集合または組み合わせが同じく具体的に考慮され、開示されている。