特許第6407260号(P6407260)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6407260-患者支持部を加熱するための設備 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6407260
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】患者支持部を加熱するための設備
(51)【国際特許分類】
   A61G 13/12 20060101AFI20181004BHJP
【FI】
   A61G13/12 A
【請求項の数】15
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-513314(P2016-513314)
(86)(22)【出願日】2014年5月12日
(65)【公表番号】特表2016-521188(P2016-521188A)
(43)【公表日】2016年7月21日
(86)【国際出願番号】EP2014059620
(87)【国際公開番号】WO2014184128
(87)【国際公開日】20141120
【審査請求日】2017年4月12日
(31)【優先権主張番号】102013104931.1
(32)【優先日】2013年5月14日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】513242656
【氏名又は名称】マッケ・ゲゼルシャフトミットベシュレンクターハフトゥング
(74)【代理人】
【識別番号】100068021
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 信雄
(72)【発明者】
【氏名】カッツェンシュタイン,ベルンハルト
【審査官】 山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−530569(JP,A)
【文献】 特開2001−120626(JP,A)
【文献】 特表2010−521209(JP,A)
【文献】 実開昭56−044724(JP,U)
【文献】 特表2001−522650(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/006517(WO,A2)
【文献】 特開平11−047181(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 13/12
A61G 13/00
A61G 7/04
A61F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手術台(10)の患者支持部(12)の緩衝エレメント(16a乃至24a)を加熱するための設備であって、
前記緩衝エレメント(16a乃至24a)は、第1の緩衝エレメント(20a)と第2の緩衝エレメント(22a)とを含み、前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)は、自身に統合された電気加熱エレメント(20b,22b)を有し、
前記電気加熱エレメント(20b,22b)に電力を供給するための中央電力供給ユニット(48,50)が提供され、
前記電気加熱エレメント(20b,22b)の熱出力を制御するための緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)と温度センサ(20e,22e)とが前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)に統合され、
前記患者支持部(12)の熱出力を制御するための中央処理ユニット(42)が提供され、前記中央処理ユニット(42)は、前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)に所望温度値を設定し、
前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)は、前記温度センサ(20e,22e)によって検出された実温度値と事前に設定された前記所望温度値とに基づいて前記電気加熱エレメント(20b,22b)の熱出力を制御し、
前記第1の緩衝エレメント(20a)は、前記中央電力供給ユニット(48,50)から、前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)の前記電気加熱エレメント(20b,22b)に必要とされる電気エネルギを供給するための第1の電気接続と、前記第1の緩衝エレメント(20a)から、前記第2の緩衝エレメント(22a)の前記電気加熱エレメント(22b)に必要とされる電気エネルギを提供するための第2の電気接続と、を有する
ことを特徴とする設備。
【請求項2】
前記中央処理ユニット(42)は、前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)の全部に同一の所望温度値を設定するか、又は前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)の夫々に個々の所望温度値を設定する
請求項1に記載の設備。
【請求項3】
前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)は、前記温度センサ(20e,22e)によって検出された前記実温度値を前記中央処理ユニット(42)に送信する
請求項1又は2に記載の設備。
【請求項4】
前記中央処理ユニット(42)は、前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)によって送信された前記実温度値を記憶する
請求項3に記載の設備。
【請求項5】
前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)は、前記電気加熱エレメント(20b,22b)及び/又は前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)の過熱を回避するための安全回路及び/又は安全機能を備える
請求項1乃至4の何れか一項に記載の設備。
【請求項6】
前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)は、フォーム材成形品を備える
請求項1乃至5の何れか一項に記載の設備。
【請求項7】
前記第1の電気接続は、制御信号及び/又は制御データの入力に加えて、前記第1の緩衝エレメント(20a)に統合された前記緩衝エレメント制御ユニット(20d)に前記所望温度値を送信する役割を果たし、制御信号及び/又は制御データを提供するための前記第2の電気接続は、前記第2の緩衝エレメント(22a)に統合された前記緩衝エレメント制御ユニット(22d)に前記所望温度値を送信する役割を果たす
請求項1乃至6の何れか一項に記載の設備。
【請求項8】
前記第1の電気接続及び/又は前記第2の電気接続は、前記電気加熱エレメント(20b,22b)に電力を供給するための2つの電気接点と、制御信号又は制御データを入力するための2つの電気接点と、を有する電気コネクタを含む
請求項1乃至7の何れか一項に記載の設備。
【請求項9】
前記第1及び/又は第2の電気接続は、シリアル及び/又はラジアルである
請求項1乃至8の何れか一項に記載の設備。
【請求項10】
前記中央処理ユニット(42)と前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)との間でデータを送信するためのバスシステム(56,58)が提供され、前記バスシステム(56,58)を通じて、前記所望温度値が前記中央処理ユニット(42)から前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)に送信され、及び/又は前記温度センサ(20e,22e)によって検出された前記実温度値が前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)から前記中央処理ユニット(42)に送信される
請求項1乃至9の何れか一項に記載の設備。
【請求項11】
前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)前記患者支持部(12)を移送するための移送台車(46)、及び/又は前記手術台(10)の手術台支柱(14)に統合され、前記電気加熱エレメント(20b,22b)と前記緩衝エレメント制御ユニット(20d,22d)とに電力を供給するための蓄電池(48,50)が提供される
請求項1乃至10の何れか一項に記載の設備。
【請求項12】
前記第1及び第2の緩衝エレメント(20a,22a)の患者と接触する表面に近接して配置された第1の温度センサ(20e,22e)と、前記電気加熱エレメント(20b,22b)に近接して配置された第2の温度センサと、を備える
請求項1乃至11の何れか一項に記載の設備。
【請求項13】
調整可能第1及び第2のコンポーネント(16乃至26)を備える患者支持部(12)を有する手術台であって、
請求項1乃至11の何れか一項に記載の設備を有し、
前記第1のコンポーネント(20)は、前記第1の緩衝エレメント(20a)を含み、
前記第2のコンポーネント(22)は、前記第2の緩衝エレメント(22a)を含む
ことを特徴とする手術台。
【請求項14】
前記第1の緩衝エレメント(20a)は、前記第1のコンポーネント(20)の支持フレーム又は支持パネル(20c)に取り外し可能となるように機械的に接続可能であり、前記第2の緩衝エレメント(22a)は、前記第2のコンポーネント(22)の支持フレーム又は支持パネル(22c)に取り外し可能となるように機械的に接続可能である
請求項13に記載の手術台。
【請求項15】
前記支持フレーム及び/又は前記支持パネル(16c乃至24c)は、前記電気加熱エレメント(16b乃至24b)に必要とされるエネルギを供給すると共に前記所望温度値を送信するために電気的に接続され、
前記緩衝エレメント(16a乃至24a)は、前記電気加熱エレメント(16b乃至24b)に必要とされる前記エネルギを提供すると共に前記所望温度値を送信するための取り外し可能電気コネクタ又は誘導接続を通じて前記支持フレーム及び/又は前記支持パネル(16c乃至24c)に接続される
請求項14に記載の手術台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者支持部を加熱するための、特に、手術台の患者支持部の緩衝エレメントを加熱するための設備に関する。設備は、第1の緩衝エレメントと少なくとも第2の緩衝エレメントとを備え、第1の緩衝エレメントと第2の緩衝エレメントの夫々は、緩衝エレメントに統合された電気加熱エレメントを有する。
【背景技術】
【0002】
治療中及び手術中に、患者の体温は、治療中の体温よりも低い周囲温度により低下する。その体温、特に、核心温度の低下は、治療中若しくは手術中又は治療後若しくは手術後に患者を合併症に至らせる。これを回避するために、治療中又は手術中に患者の熱損失を低く維持する、患者を加熱するための、又は患者を保温するための種々の加熱デバイスが知られる。加熱デバイスは、典型的には、患者の核心温度を上昇させるためのものを意味しないが、既知の加熱システムは、身体の過冷却を最小限に抑制することができる。
【0003】
更に、これらの加熱システムは、永続的に、特に、手術のための準備中及び治療後に、この間に患者の核心温度が低下する等の種々の理由のために動作されない。一般の加熱デバイスは、例えば、支持面に前以て動作可能に(患者に先立って)配置される必要のある加熱パッドからなる。患者の身長と手術の要求とに対する患者支持部のモジュール交換可能であるコンポーネントの調整は、追加の加熱パッドのせいで、その加熱パッドが無い場合よりも複雑となる。更に、液体が循環する加熱パッドは、少なくとも部分的に液体が充填されるため、相対的に重いという欠点を有する。更に、加熱パッドにおける液体の不規則な分布は、エックス線写真に関して負の影響を及ぼすと共に、患者支持部の特性を休止させる。
【0004】
更に、加熱パッドが緩衝エレメント上に追加して配置されることにより、少なくとも手術後に下の緩衝エレメントの他にも加熱パッドを滅菌によって浄化することが必要である。これは、手術後に患者支持部の治療のために必要とされる時間を増加させる。更に、通常は、加熱パッドとその供給管とが折り畳まれたり折り曲げられたりされてはいけないため、個別の加熱パッドの保管は相当の保管室を必要とする。
【0005】
既知の加熱パッドの代替としては、更に実現性があるものとして、手術中に温風の気流内に患者を配置することが挙げられる。また、放熱器による患者の放熱が可能である。しかしながら、手術中の人は放熱が起こり易いため、これらの解決策は手術中に都合が悪い。
【0006】
既知の加熱パッドの熱出力は、例えば、点滴台に固定されると共に個別に配置された制御ユニットで制御される。従って、ユーザによって望まれた公称温度は、この制御ユニットによって容易に調整される。制御は、加熱パッドに配置された温度センサによって、及び/又は患者の体温を検出するセンサによって行われる。電気抵抗加熱パッドでは、これらの加熱パッドの加熱エレメントを通じて流れる電流、又はタイムユニット毎のターンオン時間が制御変数として影響を及ぼす場合がある。
【0007】
制御ユニットは、操作インタフェースを備えることができ、加熱システムを操作するための所謂ユーザインタフェースは、制御ユニットと加熱パッドとからなる。安全性の理由から、加熱パッドの電力供給は、主電圧よりも低い動作電圧で、例えば、安全超低電圧で提供される。更に、制御ユニットは、制御ユニットが主電力供給から分離される場合は加熱パッドの電力供給を行う蓄電池を備える。好ましくは、この蓄電池は、制御ユニットに統合されると共に、制御ユニットが主電力供給に接続される限り、対応する充電回路を通じて充電される。
【0008】
国際公開第2008/110922号により、緩衝材は、緩衝材の温度を検出するための温度センサだけで無く、統合された加熱エレメントを有することが知られる。更に、緩衝材に統合された回路は、温度センサによって検出された温度値を外部制御ユニットに送信することが知られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
既知の先行技術に基づいて、本発明は、簡素であると共に安全に取り扱うことが可能である、患者支持部を加熱するための、特に、手術台の患者支持部のための緩衝エレメントを加熱するための設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、特許請求の範囲に規定された手術台だけで無く、請求項1の特徴を有する患者支持部を加熱するための設備によって達成される。有利な発展は従属項に規定される。
【0011】
統合された加熱エレメントを含む1ピースの加熱パッド又は1ピースの緩衝エレメントとは対照的に、緩衝エレメントに統合された電気加熱エレメントを有する複数の緩衝エレメントの夫々の提供は、何ら制限を伴わずに複数のコンポーネントからなる患者支持部のコンポーネントの調整機能を維持することを可能とする。更に、熱出力は、患者支持部の種々の部位で容易に必要とされるだけ自由に調整され、緩衝エレメント制御ユニットは、緩衝エレメントの夫々の加熱エレメントの熱出力を制御する。結果として、患者に対する所望熱量の熱出力に関しての高精度が達成される。ここで、加熱エレメントの熱出力を制御するための、又は加熱エレメント及び/又は緩衝エレメントの温度を制御するための制御ループは、緩衝エレメントに完全に統合される。ここで、加熱エレメントを通じて流れる電流が制御変数として設定されるか、又は加熱エレメントに電気エネルギを供給するための供給電圧のパルス幅変調がもたらされる。温度センサによって検出された実温度は、実効値として取り扱う。この温度センサは、パッシブ温度センサ、好ましくは、二線温度センサである。特に、PTC100センサエレメント、PTCサーミスタ、PTC100サーミスタ、及びNTCサーミスタは、温度センサとして理想的である。中央処理ユニットは、好ましくは、中央処理ユニットを操作するための、特に、所望温度値及び/又は所望熱出力を設定するためのユーザインタフェースを有する。更に、エラーメッセージ等の情報、状態表示、実温度及び/又は所望温度は、ディスプレイユニットを通じて表示される。
【0012】
緩衝エレメントに対する加熱エレメントの統合により、加熱エレメントが緩衝エレメントに追加して提供される場合と比較して、洗浄及び滅菌の負担が軽減される。個別の緩衝エレメント及び加熱パッドと比較して、加熱パッドと緩衝エレメントの分解と保管のための負担が本発明によって軽減される。
【0013】
90W/m2から200W/m2までの範囲、好ましくは、115W/m2以下の最大値を有する熱出力が患者支持部の表面にもたらされるように、緩衝エレメントの加熱エレメントの熱出力が次元化される。結果として、緩衝エレメントの十分な急速加熱、及び緩衝エレメントに接触する患者に対する十分な熱供給が達成される。
【0014】
中央処理ユニットが2つの緩衝エレメント制御ユニットのための同一の所望温度値を設定するか、又は緩衝エレメント制御ユニットの夫々のための個別の所望温度値を設定することが好ましい。これは、熱出力が患者の要求と患者に行われる治療に由来する要求とに体系的に適合されるように、緩衝エレメントの夫々の容易な取り扱い又は熱出力の夫々を可能とする。
【0015】
更に、緩衝エレメント制御ユニットの夫々が温度センサによって検出された実温度値を中央処理ユニットに送信する場合に有利である。この目的のために、中央処理ユニットと緩衝エレメント制御ユニットとの間の双方向データ送信が提供される。中央処理ユニットに対する検出された実温度値の送信は、簡素な中央温度監視を可能とする。更に、送信された実温度値は、中央処理ユニットのディスプレイユニットに表示され、及び/又はエラー信号は、中央処理ユニットによって生成及び出力される。更に、中央処理ユニットが緩衝エレメント制御ユニットによって送信された実温度値の少なくとも一部を記憶する、好ましくは、仕訳する場合に特に有利である。特に、送信された実温度値は、所定時間間隔で記憶されると共に、現在時間の夫々に割り当てられる。所定時間間隔は、1秒から5分までの範囲、特に、10秒から60秒までの範囲の値に設定される。結果として、実温度値の時間的順序が記憶される。この時間的順序は、特に、中央処理ユニットのディスプレイユニット、又は治療室若しくは手術室の中央処理ユニットのディスプレイユニット等に接続された更なるデータ処理ユニットに図解することができる。
【0016】
更に、緩衝エレメント制御ユニットの夫々が加熱エレメント及び/又は緩衝エレメントの過熱を回避するための保護回路及び/又は保護機能を含む場合に有利である。これは、患者にとっての危険が無いこと、緩衝エレメントのコンポーネントと材料が損傷されないこと、又は非常に大きい熱影響によっても点火されないことを保証する。
【0017】
更に、緩衝エレメントの夫々が少なくとも1つのフォーム材成形品を含む場合に有利である。これは、患者の快適で簡素な位置調整を可能とする。フォーム材成形品の形状は、要求に対して容易に適合される。更に、フォーム材成形品の硬さは、使用されるフォーム材を適切に選択するか、又は製造方法を適切に採用することによって、緩衝エレメントの夫々の要求に対して容易に適合される。
【0018】
更に、少なくとも2つの緩衝エレメントのうちの少なくとも第1の緩衝エレメントが、少なくとも第1の緩衝エレメントと第2の緩衝エレメントの加熱エレメントのために必要とされる電気エネルギを供給するための第1の電気接続と、第2の緩衝エレメントの加熱エレメントのために必要とされる電気エネルギを提供するための少なくとも第2の電気接続と、を有する場合に有利である。結果として、第2の緩衝エレメントのために必要とされる電気エネルギは、第1の緩衝エレメントを通じて簡素に伝達される。結果として、加熱エレメント及び/又は緩衝エレメント制御ユニットに電気エネルギを供給するための配線負担が相当に軽減される。更に、緩衝エレメントの取り扱いが相当に容易となる。
【0019】
この点において、制御信号及び/又は制御データを入力するために加え、少なくとも、第1の緩衝エレメントに統合された緩衝エレメント制御ユニットに少なくとも1つの所望温度値を送信するために、第1の電気接続を使用する場合に有利である。この場合には、制御信号及び/又は制御データを提供するために加え、好ましくは、第2の緩衝エレメントに統合された第2の緩衝エレメント制御ユニットに少なくとも1つの所望温度値を送信するために、第2の電気接続を使用する。従って、中央処理ユニットから緩衝エレメント制御ユニットに送信される制御信号及び/又は制御データのためだけで無く、電気加熱エレメントのために、必要とされる電気エネルギは、同一の電気接続を通じて送信され、好ましくは、電気接続を確立するために、緩衝エレメントの間に電気コネクタだけが提供される必要がある。その点において、制御信号及び/又は制御データの送信は、緩衝エレメントのエネルギ供給と同一の回線を通じて行われる。例えば、送電線データ送信の面から制御データが供給電圧に変調される。
【0020】
更に、制御信号又は制御データを供給するための電気加熱エレメントと2つの電気接点の熱伝導を提供するために、電気エネルギを供給するための少なくとも2つの電気接点を含む電気コネクタによって第1の電気接続及び/又は第2の電気接続が確立される場合に有利である。従って、緩衝エレメントに必要とされる電気接続が簡単な方法で確立される。第1の電気接続及び/又は第2の電気接続を通じた制御信号の送信又は制御データの送信の代替としては、その無線送信、例えば、赤外線、無線ローカルエリアネットワーク、又はブルートゥースデータ接続を通じて可能である。
【0021】
特に、緩衝エレメントの電気接続がシリアル及び/又はラジアルである場合に有利である。これは、相互の緩衝エレメントだけで無く、緩衝エレメントと中央処理ユニットとの簡単な接続を可能とする。これにより、緩衝エレメントを中央処理ユニットと中央エネルギ供給とに接続するための配線負担が相当に軽減され、緩衝エレメントの取り扱いが容易となる。電気エネルギを供給するための供給線と制御データを入力するためのデータ線とを通じてループさせるための、又は制御信号を通じてループさせるための少なくとも2つの緩衝エレメントのシリアル接続は、デイジーチェインとも指称される。自動化及び自動推進技術から分かるように、デイジーチェインによって意味されるものは、直列に接続された複数のハードウェア構成機器、好ましくは、所謂バスシステムである。その点において、第1の構成要素は、中央処理ユニットに直接的に接続される。他のコンポーネントの夫々は、夫々の前者に接続される。従って、生成されたチェインは、デイジーチェインと指称される。本発明に従った設備のコンポーネントは、緩衝エレメント制御ユニット及び/又は緩衝エレメントの加熱エレメントである。
【0022】
更に、バスシステムが、少なくとも中央処理ユニットから緩衝エレメント制御ユニットに送信された1つの所望温度値又は複数の所望温度値、及び/又はバスシステムを通じて緩衝エレメント制御ユニットから中央処理ユニットに送信された検出温度値を含む、中央処理ユニットと緩衝エレメント制御ユニットとの間のデータの送信のために提供される場合に有利である。好ましくは、CANバスシステムは、バスシステムとして使用される。バスシステムによって送信された制御データ及び/又は制御信号は、付加的又は代替的に、エラー信号、プログラムデータ、イネーブル信号、及び/又は、中央処理ユニット及び/又は緩衝エレメント制御ユニットの他の運転パラメータを備える。好ましくは、制御データ及び/又は制御信号は、供給電圧に変調された信号によって送信される。これは、特に、緩衝エレメントと供給電圧との接続だけが確立される必要がある時に、制御データと制御信号を送信するための中央処理ユニットと緩衝エレメントとの簡素で費用効率の高い接続を可能とする。代替として、制御データ及び/又は制御信号は、個別の回線を通じて送信される。
【0023】
本発明の第2の形態は、少なくとも第1の調整可能であるコンポーネントと第2の調整可能であるコンポーネントとを備える患者支持部を有する手術台に関する。更に、手術台は、請求項1又は本発明の前述の発展の1つに従った設備を有する。患者支持部の第1のコンポーネントは、第1の緩衝エレメントを備え、患者支持部の第2のコンポーネントは、第2の緩衝エレメントを備える。これにより、患者支持部の緩衝エレメントは、安全な方法で取り扱われると共に、本発明に従った緩衝エレメントを採用することによって容易に取り付けられる。
【0024】
特に、第1の緩衝エレメントが第1のコンポーネントの支持フレーム又は支持パネルに取り外し可能に接続されると共に、第2のコンポーネントが第2のコンポーネントの支持フレーム又は支持パネルに取り外し可能に接続される手術台の場合に有利である。結果として、手術台の簡単な取り扱い及び緩衝エレメントとの接続が可能となる。
【0025】
更に、電気加熱エレメントのために必要とされる電気エネルギを提供すると共に、少なくとも1つの所望温度値を送信するために支持フレーム及び/又は支持パネルが相互に電気的に接続される手術台の場合に有利である。電気接続は、好ましくは、特に、適切なコネクタ設備を通じて取り外し可能に実現される。この目的のために、機械的接続が確立される時に、コネクタ設備を通じて電気接続が自動的に達成されるように、コネクタ設備は、好ましくは、コンポーネントを接続するための機械的コネクタに統合される。
【0026】
緩衝エレメントは、電気加熱エレメントのために必要とされる電気エネルギを提供すると共に、少なくとも1つの所望温度値を送信するために、少なくとも取り外し可能である電気接続アセンブリ、又は、代替的に誘導接続を通じて支持フレームに接続される。これは、患者支持部の緩衝エレメントが容易に加熱されるように、本発明に従った緩衝エレメントの簡単な取り付けと取り扱いとを可能とする。更に、手術台が、少なくとも、電気加熱エレメントの少なくとも1つ、及び緩衝エレメントの夫々を制御する緩衝エレメント制御ユニットの少なくとも1つの短時間エネルギ供給のための、少なくとも1つの蓄電池を有し、蓄電池が、患者支持部、緩衝エレメントの夫々、中央処理ユニット、患者支持部を運ぶための移送台車、及び/又は手術台の手術台支柱に統合される場合に有利である。結果として、手術台が主電力供給からエネルギを供給されなくても、例えば、患者支持部が手術台支柱から分離して運ばれた時に、患者支持部にもたせ掛かる患者に対する熱供給を作動させることが可能である。
【0027】
先に言及されたように、緩衝エレメント制御ユニットは、温度センサによって検出された実温度値と所定の所望温度値とに依存して緩衝エレメントの加熱エレメントの熱出力を制御する。制御は、処理を表し、実温度値は、原則的に可変であり、所望温度値に絶えず又は殆ど絶えず自動的に維持される。実温度値は、測定値として温度センサによって測定される。実温度値と所望温度値との間に差異(制御偏差)がある場合には、緩衝エレメントの夫々の加熱エレメントによる熱エネルギ出力は、実温度値が所望温度値に近付くように、測定された制御偏差に依存して調整される。一般に、制御は、可変量(実温度値)は、連続的に検出され、他の可変量(所望温度値)と比較され、他の可変量に近似する方向に操作される処理を規定する。検出された可変量は、制御量とも指称されるが、他の可変量は、指示量と指称される。制御の特性又は制御は、制御ループで制御量が連続的に自身に影響を及ぼす閉ループである。
【0028】
特に、中央処理ユニットが、好ましくは、24℃から41℃までの事前設定温度の範囲内で患者の体温に依存する患者と接触するための緩衝エレメントの接触面の所望温度値又は複数の所望温度値を自動的に調整する場合に有利である。この点において、更に、温度センサが接触面の温度を検出する場合に有利である。
【0029】
本発明の他の特徴及び利点は、添付された図面に関しての実施の形態に関連してより詳細に本発明について説明する以下の明細書からもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、手術台支柱に接続された患者支持部を含む手術台支柱の上部を示す。
図2図2は、手術台支柱から分離された図1に従った患者支持部を含む移送台車を示す。
図3図3は、手術台支柱に接続された中央セグメントと中央セグメントに接続された患者支持部の他の4つのセグメントとを示し、中央セグメントと他のセグメントの緩衝エレメントが別個に示される。
図4図4は、緩衝エレメントの構造、及び緩衝エレメントと中央エネルギ供給ユニットと第1の実施の形態に従った中央処理ユニットとの接続の概略図を示す。
図5図5は、緩衝エレメントの構造、及び緩衝エレメントと中央エネルギ供給ユニットと第2の実施の形態に従った中央処理ユニットとの接続の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、手術台支柱14の上部と手術台支柱14に接続された患者支持部12とが示された手術台10の上部を示す。本実施の形態では、患者支持部12は、6つのコンポーネント、即ち、2つのレッグパネル16,18と、主要中央パネル20と、2つの胴パネル22,24と、頭部パネル26と、を備える。本実施の形態では、コンポーネント16乃至26は、電動駆動装置を介して、回転軸28,30,32,34に対して相互に旋回可能となるように配置される。更に、患者支持部12は、手術台支柱14の上部を形成する手術台頭部36の対応する旋回駆動装置を介してその縦軸38と主軸40とに対して旋回可能となるように配置される。コンポーネント16乃至26の夫々は、少なくとも緩衝エレメントの夫々に統合された少なくとも1つの加熱エレメントを含む緩衝エレメントを有する基部パネル及び/又は基部フレームを備える。本実施の形態では、緩衝エレメントの夫々に統合された1つの加熱パッドだけが破線で示される。本実施の形態では、頭部パネル26は、統合された加熱エレメントを伴わない緩衝材を有する。以下では、コンポーネントの夫々の緩衝エレメントは、小文字「a」が後に続くコンポーネント16乃至26の夫々の引用符号によって明示され、緩衝エレメントに統合された加熱パッドは、小文字「b」が後に続くコンポーネント16乃至26の夫々の引用符号によって明示され、支持フレーム又は支持パネルは、小文字「c」が後に続くコンポーネント16乃至26の夫々の引用符号によって明示される。従って、レッグパネル18は、緩衝エレメント18aと、加熱パッド18bと、支持フレーム18cと、を備える。
【0032】
手術台10は、コネクタ設備(不図示)を通じて、好ましくは、支持パネル20cを介して又は直接的に緩衝エレメント20aに接続された中央処理ユニット42を備える。更に、中央処理ユニット42は、図示されない接続を通じて手術室の電力システムに接続される。緩衝エレメント16a乃至24aは、コネクタの取り外し可能であるケーブルブリッジによって相互に電気的に接続される。供給電圧と制御信号の両方及び/又は制御データは、中央処理ユニット42と緩衝エレメント16a乃至24aの夫々に統合された緩衝エレメント制御ユニット(不図示)との間に双方向方式に接続される。人間−機械インタフェースを通じて、即ち、中央処理ユニット42のユーザインタフェース44を通じて、緩衝エレメント16a乃至24aに統合された加熱パッド16b乃至24bの加熱機能が活性化され、少なくとも1つの所望温度値を設定することができ、中央処理ユニット42で、緩衝エレメント16a乃至24aの夫々に統合された温度センサによって検出された実際の緩衝材温度が設定した所望温度値に制御される。好ましくは、干渉信号、エラー信号、及び温度センサの夫々によって検出された実温度値は、双方向データ接続によって中央処理ユニット42に送信され、検出の現在時刻と共に記録される。
【0033】
図2では、手術台支柱14から分離された図1に従った患者支持部12と共に移送台車46が図示される。加熱パッド18b乃至24b、緩衝エレメント制御ユニット、及び中央処理ユニット42のエネルギ供給は、患者支持部12と手術台支柱14との接続のように主電力供給を通じてでは無く、移送台車46に統合された蓄電池48を通じて接続される。蓄電池48の代替に電池を提供することができる。他の実施の形態では、電池又は蓄電池等のエネルギ供給ユニットが中央処理ユニット42に提供され、好ましくは、電池又は蓄電池が交換可能である。
【0034】
図3は、手術台支柱14の手術台支柱頭部36に接続された中央パネル20を示し、緩衝エレメント20aが支持パネル20cから分離される。他のコンポーネント16,18,22,24、及び加熱パッド16b,18b,22b,24bを含む緩衝エレメント16a,18a,22a,24aは、相互から分離されると共に中央パネル20から分離されて示される。コンポーネント20,22の緩衝エレメント20a,22aは、支持パネル20c,22cの夫々から分離されて示される。緩衝エレメント20a乃至26aは、それらが容易に浄化されると共に滅菌されるように取り外し可能である接続を介して、支持パネル20c乃至26c又は支持フレームの夫々から分離される。更に、支持パネル20c乃至26cから分離された緩衝エレメントは、特に、連続した方法で、他の緩衝エレメントと容易に交換され、容易に移動及び記憶される。
【0035】
図4は、緩衝エレメント20a,22a、及び二線バスシステムを通じた緩衝エレメント20a,22aと中央処理ユニット42の中央電力供給ユニット50との接続の構造の概略図を示す。全ての実施の形態では、中央処理ユニット42のユーザインタフェース44に代替又は追加して、無線若しくは有線の遠隔操作52を通じて、又は無線若しくは有線で中央処理ユニットに接続された中央制御装置54を通じてオペレータ入力が可能である。好ましくは、光量制御、空調制御、及び手術台並びに手術室の他の医療機器の作動等の複数の制御機能は、中央制御ユニットによって活性化されると共に監視される。
【0036】
加熱パッド20cの他に少なくとも1つの温度センサ20eと1つの緩衝エレメント制御ユニット20dとが緩衝エレメント20a内に配置される。コネクタアセンブリ20fを介して、緩衝エレメント制御ユニット20dは、緩衝エレメント制御ユニット20d,22dと中央処理ユニットとの間で制御データが送信されると共に緩衝エレメント制御ユニット20d,22d、温度センサ20e,22e、及び加熱エレメント20c,22cのための供給電圧が提供される二線バスシステム56に接続される。緩衝材20a,22a等の他のコンポーネントの緩衝エレメント16a,18a,24aの夫々は、緩衝エレメント制御ユニット16d,18d,24dと、少なくとも1つの温度センサ16e,18e,24eと、少なくとも1つのコネクタアセンブリ16f,18f,24fと、を備える。
【0037】
図5は、図4に従った第1の実施の形態の代替として、緩衝エレメント20a,22a、及び第2の実施の形態に従った緩衝エレメント20a,22aと中央電力供給ユニット50と中央処理ユニット42との接続の代替構造の概略図を示す。この第2の実施の形態では、二線バスシステムの代替に四線バスシステムが使用され、制御データ又は制御信号は、電力供給線から分離された個別の回線を介して中央処理ユニット42と緩衝エレメント制御ユニット20d,22dとの間で送信される。これは、送信された制御信号及び/又は制御データのより速い送信速度とより少ない干渉とを可能とする。簡素化のために、緩衝エレメント、温度センサ、加熱パッド、緩衝エレメント制御ユニット、及び中央処理ユニットは、第1の実施の形態と同一の引用符号によって第2の実施の形態で明示される。
【0038】
図4に従った第1の実施の形態と図5に従った第2の実施の形態の両方では、図4,5の緩衝エレメント20a,22aに示されたものと同一の構造を有する他の緩衝エレメント16a,18a,24aが加熱パッドに提供される。更に、これらの緩衝エレメント16a,18a,24aの緩衝エレメント制御ユニット16d,18d,24dの夫々は、バスシステム56,58に接続される。
【0039】
全ての実施の形態では、他の温度センサは、緩衝エレメント16a乃至24aの夫々の異なる位置の温度を検出するために提供される。好ましくは、表面に密接して配置された少なくとも1つの検出器16e乃至24eと加熱パッドの直近に配置された第2の温度センサとが提供され、加熱パッドの夫々の過熱が検出される。
【0040】
PT100抵抗素子、PTCサーミスタ、又はNTCサーミスタ、特に、PTC100サーミスタ、又はNTC100サーミスタ等の二線温度センサは、殊に温度センサとして使用される。好ましくは、緩衝エレメント16a乃至24aの表面の加熱力が115W/m2以下となるように、加熱パッドの加熱力が次元化される。
【0041】
緩衝エレメント制御ユニット20d,22dは、閉ループ制御に従って実温度値を事前に設定された所望温度値に制御する。
【0042】
実施の形態に従って、中央処理ユニット42は、緩衝エレメント制御ユニット16d乃至24dの夫々に同一の所望温度値を設定することができるか、又は緩衝エレメント制御ユニット16d乃至24dの夫々に所望温度値の夫々を設定することができる。緩衝エレメント16a乃至26aの夫々は、好ましくは、少なくとも1つのフォーム材成形品を備える。
【0043】
加熱パッド16b乃至24bの温度は、加熱パッド16b乃至24bの直近に配置された温度センサによって検出される。検出された温度値は、緩衝エレメント制御ユニットの保護回路及び/又は保護機能によって処理され、例えば、加熱パッド16b乃至24bを停止させることによって、加熱パッド16b乃至24b及び/又は緩衝エレメント16a乃至24aの過熱が検出されると共に回避される。
【0044】
使用されるバスシステムは、好ましくは、中央処理ユニット42と緩衝エレメント制御ユニット16d乃至24dとの間の簡単で安全なデータ送信を保証するCANバスシステムである。前述の有線の解決策の代替として、データ送信は、WiFi、ブルートゥース、又は赤外線等の無線データ送信接続を通じて行われる。他のデータ送信及び/又は電力送信は、緩衝エレメント16a乃至24aと緩衝エレメント16a乃至24aの支持パネル16c乃至24c又は支持フレームの夫々との間に誘導的に形成される。この目的のために、患者支持部12のコンポーネント16乃至24の支持フレーム及び/又は支持パネル16c乃至24cは、対応する接続を通じて相互に電気的に接続される。
【0045】
安全の理由のために、加熱パッド16b乃至24bに供給された動作電圧は、主電圧、例えば、安全超低電圧よりも低い。中央処理ユニット42及び/又は夫々の緩衝エレメント制御ユニット16d乃至24dは、中央処理ユニット42又は緩衝エレメント制御ユニット16d乃至24dが主電力供給から分離された時に加熱パッド16b乃至24bの電力供給を引き継ぐ蓄電池を更に備え、好ましくは、蓄電池は、制御ユニット42,16d乃至24dの夫々に統合されると共に、制御ユニット42,16d乃至24dが主電力供給に接続される限り、対応する充電回路を通じて充電される。
【0046】
実施の形態で言及された加熱パッド16b乃至24bの代替に、抵抗加熱デバイス、好ましくは、毛布に統合された抵抗加熱デバイス等の他の加熱エレメントが使用される。
【0047】
特に、中央処理ユニット42が、好ましくは、24℃から37℃までの所定温度範囲内で所望温度値又は複数の所望温度値を患者の体温に依存して自動的に設定する場合に有利である。
【符号の説明】
【0048】
10 手術台
12 患者支持部
14 手術台支柱
16,18 レッグパネル
16a乃至26a 緩衝エレメント
16b乃至26b 加熱パッド
16c乃至26c 支持パネル
16d乃至24d 緩衝エレメント制御ユニット
16e乃至24e 温度センサ
16f乃至24f コネクタ
20 中央セグメント
22,24 背部セグメント
26 頭部パネル
28,30,32,34 回転軸
36 手術台支柱頭部
38 患者支持部縦軸
40 患者支持部主軸
42 中央処理ユニット
44 人間−機械インタフェース
46 移送台車
48 蓄電池
50 エネルギ供給ユニット
52 遠隔制御装置
54 手術室中央操作ユニット
56 二線バスシステム
58 四線バスシステム
図1
図2
図3
図4
図5