特許第6407293号(P6407293)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6407293
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】キーボード様式切り替え方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20181004BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20181004BHJP
   H04M 11/04 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   G06F3/0488 160
   G06F3/023 460
   H04M11/04
【請求項の数】13
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-549725(P2016-549725)
(86)(22)【出願日】2015年12月29日
(65)【公表番号】特表2017-537358(P2017-537358A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】CN2015099518
(87)【国際公開番号】WO2017080080
(87)【国際公開日】20170518
【審査請求日】2016年8月3日
(31)【優先権主張番号】201510781612.3
(32)【優先日】2015年11月13日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】伍亮雄
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼亮
(72)【発明者】
【氏名】王柯
【審査官】 桜井 茂行
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0289958(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第102037440(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0128081(US,A1)
【文献】 特開2012−191445(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0289642(US,A1)
【文献】 特表2012−521034(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02077491(EP,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104168363(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G06F 3/023
H04M 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボード様式切り替方法であって、
表示された第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動することと、
現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断することと、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、前記第一キーボード様式における入力エリアサイズが前記第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さいこと
を含み、前記片手操作モードが、当該端末が当該第一シーンインターフェイスに表示されたデータ量に基づいて、自動的に起動される、キーボード様式切り替方法。
【請求項2】
前記片手操作モードから退出した場合、前記第一シーンインターフェイスにおいて、前記第二キーボード様式を前記第一キーボード様式に切り替えることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むかどうかを判断することと、
前記キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示し、前記提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示することに用いられることと、
前記提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定すること
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることは、
片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定し、かつ現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることは、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーン状態にある場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一キーボード様式は、フルキーボード様式であり、前記第二キーボード様式は、T9テキストインプット様式であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
キーボード様式切り替え装置であって、
表示された第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動するように構成されるモード処理モジュールと、
現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断するように構成される第一判断モジュールと、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成され、前記第一キーボード様式における入力エリアサイズが前記第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さい第一切り替えモジュール
を含み、前記片手操作モードが、当該端末が当該第一シーンインターフェイスに表示されたデータ量に基づいて、自動的に起動される、キーボード様式切り替え装置。
【請求項8】
前記片手操作モードから退出した場合、前記第一シーンインターフェイスにおいて、前記第二キーボード様式を前記第一キーボード様式に切り替えるように構成される第二切り替えモジュールをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むかどうかを判断するように構成される第二判断モジュールと、
前記キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示するように構成され、前記提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示することに用いられる提示モジュールと、
前記提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定するように構成される確定モジュール
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記第一切り替えモジュールは、さらに、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定し、かつ現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第一切り替えモジュールは、さらに、現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーンにある状態である場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成されることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記第一キーボード様式は、フルキーボード様式であり、前記第二キーボード様式は、T9テキストインプット様式であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
キーボード様式切り替え装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサで実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリ
を含み、
ここで、前記プロセッサは、
表示された第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動し、
現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断し、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成され、前記第一キーボード様式における入力エリアサイズが前記第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さく、
前記片手操作モードが、当該端末が当該第一シーンインターフェイスに表示されたデータ量に基づいて、自動的に起動される、キーボード様式切り替え装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号201510781612.3、出願日2015年11月13日の中国特許出願に基づいて提出され、かつ当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全ての内容が本願に援用される。
【0002】
本開示は、端末技術分野に関し、特にキーボード様式切り替え方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザーの端末表示効果に対する需要が益々高まっていることに伴い、現在の端末のディスプレイスクリーンのサイズも益々大きくなり、ビッグサイズのディスプレイスクリーンは、表示効果が向上されるが、ユーザーの片手操作に不便をもたらす。
【0004】
ユーザーがビッグサイズのディスプレイスクリーンに片手操作を行うことを容易にするために、端末は、片手操作モードを提供でき、片手操作モードを起動した場合、現在の表示インターフェイスを縮小させ、かつディスプレイスクリーンの下方に縮小された表示インターフェイスを表示し、これにより、ユーザーは、縮小された表示インターフェイスのいずれかの位置に手操作を行うことができる。
【0005】
例えば、端末は、入力インターフェイスに入力エリアとフルキーボードを表示し、この場合、片手操作モードを起動すると、端末は、当該入力インターフェイスを縮小させ、縮小された入力画面に縮小された入力エリアと縮小されたフルキーボードを表示する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は、キーボード様式切り替え方法および装置を提供する。前記技術的解決手段は、次の通りである。
【0007】
本開示の実施例の第一態様によるキーボード様式切り替え方法は、
表示された第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動することと、
現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断することと、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、前記第一キーボード様式における入力エリアサイズが前記第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さいこととを含む。
【0008】
別の実施例において、前記方法は、さらに、
前記片手操作モードから退出した場合、前記第一シーンインターフェイスにおいて、前記第二キーボード様式を前記第一キーボード様式に切り替えることを含む。
【0009】
別の実施例において、前記方法は、さらに、
キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むかどうかを判断することと、
前記キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示し、前記提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示することに用いられることと、
前記提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定する。
【0010】
別の実施例において、前記の現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることは、
片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定し、且つ、現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることを含む。
【0011】
別の実施例において、前記の現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることは、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーン状態にある場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることを含む。
【0012】
別の実施例において、前記方法は、さらに、
第一キーボード様式がフルキーボード様式であり、第二キーボード様式がT9テキストインプット様式であることを含む。
【0013】
本開示の実施例の第二態様によるキーボード様式切り替え装置は、
表示された第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動するように構成されるモード処理モジュールと、
現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断するように構成される第一判断モジュールと、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成され、前記第一キーボード様式にける入力エリアサイズが前記第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さい第一切り替えモジュールとを含む。
【0014】
別の実施例において、前記装置は、さらに、
前記片手操作モードから退出した場合、前記第一シーンインターフェイスにおいて、前記第二キーボード様式を前記第一キーボード様式に切り替えるように構成される第二切り替えモジュールを含む。
【0015】
別の実施例において、前記装置は、さらに、
キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むかどうかを判断するように構成される第二判断モジュールと、
前記キーボードが前記第一キーボード様式と前記第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示するように構成され、前記提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示することに用いられるメッセージ提示モジュールと、
前記提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定するように構成される確定モジュールとを含む。
【0016】
別の実施例において、前記第一切り替えモジュールは、さらに、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定し、かつ現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成される。
【0017】
別の実施例において、前記第一切り替えモジュールは、さらに、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーン状態にあると確定した場合、片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成される。
【0018】
別の実施例において、前記第一キーボード様式は、フルキーボード様式であり、第二キーボード様式は、T9テキストインプット様式である。
【0019】
本開示の実施例の第三態様によるキーボード様式切り替え装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサで実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
ここで、前記プロセッサは、
第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動し、
現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断し、
現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、前記第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成され、前記第一キーボード様式の入力エリアサイズが前記第二キーボード様式の入力エリアサイズより小さい。
【0020】
本開示の実施例による技術的解決手段は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0021】
本実施例による方法および装置では、片手操作モードを起動する時に、現存の入力エリアサイズが小さい第一キーボード様式を入力エリアサイズが大きい第二キーボード様式に切り替えることにより、ユーザーが入力する場合の誤り操作を避け、ユーザーの正常な入力への影響を避けて、片手操作モードでの入力効率を向上する。
【0022】
以上の一般的な説明と後の詳細な説明は、例示的と解釈的に過ぎず、本開示を制限できないと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え方法のフローチャートである。
図2A】別の例示的な実施例によるキーボード様式切り替え方法のフローチャートである。
図2B】一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え方法の提示メッセージを示す図である。
図3】一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え装置のブロック図である。
図4】別の例示的な実施例によるキーボード様式切り替え装置のブロック図である。
図5】一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここの図面は、明細書に組み込まれかつ本明細書の一部を構成し、本発明に一致する実施例を示し、かつ明細書と共に本開示の原理を解釈することに用いられる。
【0025】
本開示の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下に図面を参照して本開示の実施形態を詳しく説明する。
【0026】
ここで例示的な実施例を詳しく説明し、その例が図面に示される。以下の説明が図面に関する場合、他に示されない限り、異なる図面中の同一の数字は、同一または類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明される実施形態は、本開示に一致する全ての実施形態を代表しない。逆に、それらは、特許請求の範囲に詳しく説明され、本開示のいくつかの方面に一致する装置と方法の例に過ぎない。
【0027】
本実施例を詳しく説明する前に、まず本実施例に関する片手操作モードに対して、以下のように説明する。
【0028】
端末のディスプレイのサイズが大き過ぎる場合、ユーザーは、片手で操作する時にディスプレイスクリーンにおける複数の位置に触れることができなく、片手操作が困難となる。端末が現在のシーンインターフェイスを表示する状態において片手操作モードを起動した場合、現在のシーンインターフェイスが縮小され、且つディスプレイスクリーンの下方に縮小されたシーンインターフェイスが表示され、この場合、ユーザーの指は、縮小されたシーンインターフェイスのいずれかの位置に触れることができ、それによって、縮小されたシーンインターフェイスに片手操作を行う。
【0029】
図1は一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え方法のフォローチャートである。図1に示すように、キーボード様式切り替え方法は、端末に用いられ、以下のステップを含む。
【0030】
ステップ101において、表示された第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動する。
【0031】
ステップ102において、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断する。
【0032】
ステップ103において、現在のキーボード様式が前記第一キーボード様式であると確定した場合、前記片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、当該第一キーボード様式における入力エリアサイズが当該第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さい。
【0033】
関連技術において、ユーザーがキーボードで入力する際に、片手操作モードを起動する場合、現在の画面が縮小され、この場合、これに対応してキーボードも縮小される。キーボードは、様々なキーボード様式を含み、各キーボード様式における入力エリアサイズが異なり、現在のキーボード様式が入力エリアサイズの小さいキーボード様式である場合、キーボードを縮小した後、入力エリアサイズが小さ過ぎてしまい、ユーザーが入力する時に誤り操作が発生し易く、正常な入力に影響を与え、入力効率が低い。
【0034】
本実施例において、片手操作モードを起動する場合、現在のキーボード様式が入力エリアサイズの小さい第一キーボード様式であると、端末は、自動的に第一キーボード様式を入力エリアサイズの大きい第二キーボード様式に切り替え、このようにしてキーボードが縮小されても、入力エリアサイズが小さすぎることを回避でき、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避し、正常な入力への影響を避け、片手操作モードでの入力効率を向上する。
【0035】
本実施例による方法では、片手操作モードを起動する場合、現在の入力エリアサイズの小さい第一キーボード様式を入力エリアサイズの大きい第二キーボード様式に切り替えることにより、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避し、正常な入力への影響を避け、片手操作モードでの入力効率を向上する。
【0036】
別の実施例において、当該方法は、さらに、
当該片手操作モードから退出した場合、当該第一シーンインターフェイスにおいて、当該第二キーボード様式を当該第一キーボード様式に切り替えることを含む。
【0037】
別の実施例において、当該方法は、さらに、
キーボードが当該第一キーボード様式と当該第二キーボード様式を含むかどうかを判断することと、
当該キーボードが当該第一キーボード様式と当該第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示し、当該提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示することに用いられることと、
当該提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定することとを含む。
【0038】
別の実施例において、現在のキーボード様式が当該第一キーボード様式であると確定した場合、当該片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることは、
片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定し、かつ現在のキーボード様式が当該第一キーボード様式であると確定した場合、当該第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることを含む。
【0039】
別の実施例において、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定した場合、当該片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることは、
現在のキーボード様式が当該第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーン状態にある場合、当該片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えることを含む。
【0040】
別の実施例において、当該第一キーボード様式は、フルキーボード様式であり、第二キーボード様式は、T9テキスト・インプット様式である。
【0041】
上記の全ての選択可能な技術的解決手段は、任意の組み合わせで本開示の選択可能な実施例を形成できるので、ここで詳細な説明は、省略する。
【0042】
図2Aは一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え方法のフローチャートである。図2Aに示すように、キーボード様式切り替え方法は、端末に用いられ、下記ステップを含む。
【0043】
ステップ201において、端末は、第一シーンインターフェイスを表示し、第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動する。
【0044】
ここで、当該端末は、携帯電話、タブレットPC、パソコンなどのデバイスであってよく、特に、当該端末は、大きいサイズのディスプレイスクリーンを備えるデバイスであってよく、本実施例で当該端末を限定しない。
【0045】
本実施例において端末が片手操作モードから退出した場合のモードを正常な操作モードとし、第一シーンインターフェイスを、端末が正常に操作モードで表示した画面とし、当該第一シーンインターフェイスのサイズが当該端末のディスプレイスクリーンのサイズと同じでであり、または当該端末のディスプレイスクリーンサイズより小さく、本実施例でそれに対して限定しない。
【0046】
例えば、当該第一シーンインターフェイスは、正常な操作モードで表示された通話、ショットメール、ゲーム、ビデオ再生、ブラウザ検索などのインターフェイスであってよく、本実施例でそれに対して限定しない。
【0047】
第一シーンインターフェイスにおいて、端末のディスプレイスクリーンサイズが大き過ぎる場合、ユーザーは、片手で操作するとディスプレイスクリーンの複数の位置に触れることができなく、片手操作が困難となる。ユーザーの片手操作を便利にするため、端末は、第一シーンインターフェイスにおいて、片手操作モードを起動する。その中、片手操作モードは、当該端末が当該第一シーンインターフェイスに表示されたデータ量に基づいて、自動的に起動することができ、またはユーザーのトリガー操作に基づいて起動されることができ、当該操作は、端末のHomeキーをダブルクリックする操作、またはディスプレイスクリーンを長押す操作であってよく、本実施例でそれに対して限定しない。
【0048】
端末により表示された第一シーンインターフェイスにおいて片手操作モードを起動した後、現在のシーンインターフェイスが縮小され、かつディスプレイスクリーンの下方に縮小されたシーンインターフェイス、即ち第二シーンインターフェイスが表示され、、この場合、ユーザーの指が縮小されたシーンインターフェイスのいずれかの位置に触れることができ、これにより、縮小されたシーンインターフェイスにおいて片手操作を行うことができる。
【0049】
端末は、第一シーンインターフェイスにおいて片手操作モードを起動した後、第二シーンインターフェイスを表示し、当該第二シーンインターフェイスのサイズが当該第一シーンインターフェイスサイズより小さい。この場合、端末は、ディスプレイスクリーンの第一設定範囲において第二シーンインターフェイスを表示でき、その後の過程において、端末が第二シーンインターフェイスに対する位置切り替え命令を受信した場合、ディスプレイスクリーンの第二設定範囲においても、第二シーンインターフェイスを表示できる。
【0050】
ここで、当該第一設定範囲と当該第二設定範囲がディスプレイスクリーンの異なる位置にあり、第一設定範囲と第二設定範囲は、ディスプレイスクリーンの正下側、左下側または右下側などのユーザーの片手操作を便利にする位置にあり、かつ第一設定範囲と第二設定範囲は、当該端末によって事前に設定されることができ、ユーザーより手動で設定されることもでき、本実施例でそれに対して限定しない。その他、当該端末は、第二シーンインターフェイスにおいて位置切り替えオプションを表示でき、当該位置切り替え命令は、ユーザーが当該位置切り替えオプションをクリックする操作によりトリガされることができ、または別の操作によりトリガされることができ、本実施例でそれに対して限定しない。
【0051】
例えば、ユーザーが第一シーンインターフェイスにおいて、スクリーンの右下側をクリックすることで片手操作モードを起動する場合、端末は、ディスプレイスクリーンの右下側に第二シーンインターフェイスを表示し、この際、ユーザーは、簡単に右手で片手操作を行うことができ、ユーザーが長時間で右手操作を行って疲れた場合、スクリーンの左下側をクリックすることで位置切り替え命令をトリガすることができ、端末は、位置切り替え命令を受信した後、ディスプレイスクリーンの左下側に第二シーンインターフェイスを表示し、それによってユーザーの左手で片手操作を行うのに便利を与える。
【0052】
ステップ202において、端末は、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断し、YESの場合、ステップ203を実行し、NOの場合、ステップ205を実行する。
【0053】
端末が片手操作モードを起動した後に表示した第二シーンインターフェイスのサイズが小さいことを考慮し、ユーザーが第二シーンインターフェイスにおいてキーボードで入力する場合、端末により表示されたキーボードのサイズも小さい。キーボードは、様々なキーボード様式を含み、各キーボード様式の入力エリアサイズも異なる。現在のキーボード様式が入力エリアサイズの小さいキーボード様式である場合、第二シーンインターフェイスにおいて現在のキーボード様式に従ってキーボードを表示すると、入力エリアサイズが小さ過ぎ、ユーザーが入力する場合に誤り操作が発生し易く、正常な入力に影響を与え、入力効率が低い。その中、キーボードの入力エリアは、キーボードによって提供されるキー、またはキーボードにおけるユーザーのスライド操作を識別するためのエリアであってよく、本実施例でそれに対して限定しない。
【0054】
片手操作モードでキーボード入力エリアサイズが小さすぎる問題を解決するために、端末は、片手操作モードを起動する場合、事前に現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断することができる。その中、第一キーボード様式は、入力エリアサイズの小さいキーボード様式であり、例えば、当該第一キーボード様式は、フルキーボード様式である。その他、前記第一キーボード様式は、端末によって各キーボード様式における入力エリアサイズに基づいて確定され、またはユーザーによって設定されることができ、かつ当該第一キーボード様式が一つまたは複数のキーボード様式を含むことができ、本実施例でそれに対して限定しない。
【0055】
現在のキーボード様式が第一キーボード様式である場合、片手操作モードを起動した後、第二シーンインターフェイスにおけるキーボードの入力エリアサイズが小さ過ぎ、ユーザーの片手操作における正常な入力に影響を与えることを示し、ユーザーの片手操作における正常な入力を便利にするため、片手操作モードを起動する場合に、キーボード様式を切り替える必要があり、ステップ203を実行し、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避する。
【0056】
現在のキーボード様式が第一キーボード様式ではない場合、片手操作モードを起動した後、第二シーンインターフェイスにおけるキーボードの入力エリアサイズが十分に大きく、ユーザーの片手操作における正常な入力に影響を与えないことを示し、端末は、片手操作モードを起動する場合に、キーボード様式を切り替える必要がなく、直接ステップ205を実行して第二シーンインターフェイスを表示し、ユーザーより第二シーンインターフェイスにおいて直接現在のキーボード様式に基づいて入力すればいい。
【0057】
ステップ203において、端末は、キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式を含むかどうかを判断し、キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示する。
【0058】
ここで、第二キーボード様式が入力エリアサイズの大きいキーボード様式であり、例えば、当該第二キーボード様式は、T9テキストインプット様式または手書き様式である。当該第二キーボード様式は、当該端末によって各キーボード様式における入力エリアサイズに基づいて確定されるとができ、またはユーザーより設定されることができ、かつ当該第二キーボード様式は、一つまたは複数のキーボード様式を含み、本実施例でそれに対して限定しない。
【0059】
第一キーボード様式における入力エリアサイズは、第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さく、例えば、第一キーボード様式がフルキーボード様式である場合、第二キーボード様式は、T9テキストインプット様式であり、または、第一キーボード様式がT9テキストインプット様式である場合、第二キーボード様式は、手書き様式である。
【0060】
入力効率を向上させるために、端末は、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定した場合、キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式を含むかどうかを判断することができる。キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式を含めない場合、前記キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式の間に切り替えることができないことを示し、そうすると切り替え操作を行わなく、直接ステップ205を実行すればいい。キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式を含む場合、当該キーボードが第一キーボード様式と第二キーボード様式の間に切り替えることがで切ることを示し、この時、当該端末は、第二シーンインターフェイスにおいて提示メッセージを表示することができ、当該提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示することに用いられ、ユーザーによってキーボード様式の切り替えを行うかどうかを確定する。
【0061】
図2Bを参照し、図2Bは提示メッセージを示す図であり、端末20は、正常な操作モードで入力インターフェイス22を表示し、入力インターフェイス22におけるキーボードのキーボード様式は、フルキーボード様式26であり、かつ当該キーボードは、フルキーボード様式とT9テキストインプット様式の切り替えをサポートし、そうするとユーザーの片手操作モードで正常な入力を便利にするために、端末は、提示メッセージ24を表示し、片手操作モードがトリガーされる場合、自動的に入力方法キーボードをT9テキストインプット様式に切り替えるかどうかをユーザーに提示する。
【0062】
ステップ203が選択可能なステップであるので、端末は、ステップ203を実行しなくても良く、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定した場合、直接第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、本実施例においてステップ203を実行するかどうかに対して限定しないと説明すべきである。
【0063】
ステップ204において、端末は、ユーザーの提示メッセージに対する確認操作を検出した際には、片手操作モードでキーボード様式を切り替えるのを確定した場合、第二シーンインターフェイスにおいて第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、第二キーボード様式に基づいて入力し、ステップ206を実行する。
【0064】
ユーザーは、片手操作モードでキーボード様式を切り替えることに同意した場合、提示メッセージに対する確認操作をトリガでき、端末は、ユーザーの提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、第二シーンインターフェイスにおいて、第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替える。
【0065】
図2Bを参照し、ユーザーが提示メッセージ24の確定ボタンをクリックする場合、端末は、ユーザーの提示メッセージに対する確認操作を検出し、ユーザーが片手操作モードをトリガーする際に自動的にT9テキストインプット様式に切り替えることに同意すると確定した場合、端末は、片手操作モードを起動した後、第二シーンインターフェイスにおいて自動的に図2Bにおけるフルキーボード様式26をT9テキストインプット様式に切り替え、この時、ユーザーは、第二シーンインターフェイスにおいてT9テキストインプット様式に基づいて入力することができる。
【0066】
本実施例において、当該第一シーンインターフェイスにおいて第一キーボード様式のキーボードが表示される状況において片手操作モードを起動する場合、端末は、自動的に切り替え、かつ第二シーンインターフェイスにおいて第二キーボード様式のキーボードを表示する。しかし、当該第一シーンインターフェイスにおいてキーボードが表示されない状況において片手操作モードを起動する場合、端末は、自動的に切り替え、かつ第一シーンインターフェイスが縮小された第二シーンインターフェイスを表示し、その後第二シーンインターフェイスにおいてユーザーによるキーボード喚起操作が検出された場合、第二シーンインターフェイスにおいて第二キーボード様式のキーボードを表示し、この場合、ユーザーは、第二シーンインターフェイスにおいて第二キーボード様式に基づいて入力することができる。
【0067】
また、現在のキーボード様式が第一キーボード様式である場合、横向きスクリーン状態における表示エリアが比較的大きいのを考慮し、横向きスクリーン状態において片手操作モードを起動しても、第二シーンインターフェイスにおける第一キーボード様式の入力エリアサイズが十分に大きく、ユーザーの正常な入力に影響を与えなく、そのため、実際に実現する場合に、横向きスクリーン状態における片手操作モードでのキーボード様式を切り替えなくても良く、縦向きスクリーン状態の片手操作モードでのキーボード様式のみを切り替える。即ち、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーン状態にある場合、第二シーンインターフェイスにおいて当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替える。
【0068】
例えば、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定した場合、現在のディスプレイスクリーンが縦向きにあるかどうかを判断する。現在のディスプレイスクリーンが縦向きにある場合、第二シーンインターフェイスにおいて第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、第二キーボード様式に基づいて入力し、現在のディスプレイスクリーンが横向きにある場合、キーボード様式を切り替えず、依然として第一キーボード様式に基づいて入力する。
【0069】
本実施例は、片手操作モードを起動する際にステップ203と204を実行することを例として説明するだけである。実際に実現する際、ステップ203と204は、正常な操作モードでの任意の時間で実行されることができ、例えば、正常な操作モードでユーザーによるキーボード呼び出し操作を検出した場合に実行されることができ、または、端末の再起動時に実行されることができ、本実施例でステップ203と204の実行時間に対して限定しないと説明すべきである。
【0070】
ステップ205において、端末は、片手操作モードで第二シーンインターフェイスを表示し、第二シーンインターフェイスにおいて現在のキーボード様式に基づいて入力する。
【0071】
片手操作モードを起動する場合、現在のキーボード様式を切り替えず、直接第二シーンインターフェイスを表示する。その後の過程において、ユーザーによるキーボード呼び出し操作が検出された場合、第二シーンインターフェイスにおいて依然として現在のキーボード様式、即ち片手操作モードを起動するキーボード様式を表示し、この時、ユーザーは、現在のキーボード様式に基づいて入力することができる。
【0072】
ステップ206において、端末が片手操作モードから退出した場合、第一シーンインターフェイスにおいて第二キーボード様式を第一キーボード様式に切り替える。
【0073】
ここで、当該端末は、当該第一シーンインターフェイスに表示されたデータ量に基づいて自動的に片手操作モードから退出したことができ、または片手操作モードでのユーザーのトリガー操作に基づいて退出したことができ、当該操作が端末のHomeキーのダブルクリック操作またはディスプレイスクリーンの長押し操作であってよく、本実施例でそれに対して限定しない。
【0074】
端末は、片手操作モードから退出した場合、第二キーボード様式を片手操作モードを起動する前の第一キーボード様式に復元し、その後ユーザーによるキーボード呼び出し操作が検出された場合、第一シーンインターフェイスにおいて第一キーボード様式に従ってキーボードを表示し、この時、ユーザーは、第一キーボード様式に基づいて入力することができる。
【0075】
例えば、端末の片手操作モードを起動する前のキーボード様式が
フルキーボード様式であり、片手操作モードでのキーボード様式がT9テキスト・インプット様式であると仮定すると、片手操作モードから退出した後、キーボード様式は、フルキーボード様式に復元され、この場合、ユーザーは、フルキーボード様式で表示されたキーボードで入力することができる。
【0076】
実際の応用において、端末は、片手操作モードを起動する場合、キーボード様式を切り替える前に、切り替える前の第一キーボード様式を記録し、さらに第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替え、その後片手操作モードから退出した場合、第二キーボード様式を記録された第一キーボード様式に切り替えることができる。
【0077】
本実施例は、入力方法に応用されることができ、現在のアプリケーションプログラムのシーンインターフェイスにおいて、当該入力方法アプリケーションは、現在のアプリケーションプログラムとのインターフェースを呼び出することで、当該シーンインターフェイスにおいてキーボードを表示し、キーボード様式を切り替えることができる。
【0078】
関連技術において、端末が片手操作モードを起動した後、シーンインターフェイスのみが縮小され、ユーザーの片手操作モードでの使用シーンを最適化せず、縮小されたシーンインターフェイスに入力しにくい問題を考慮せず、ユーザーの体験が悪く、ユーザーの体験ニーズを満たすことができない。本実施例において、片手操作モードを起動した後、片手操作モードでのキーボード様式の切り替えを最適化し、ユーザーにより良い入力体験を提供した。
【0079】
本実施例による方法では、片手操作モードを起動する場合、現在の入力エリアサイズの小さい第一キーボード様式を入力エリアサイズの大きい第二キーボード様式に切り替えることにより、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避し、ユーザーの正常な入力への影響を避け、片手操作モードでの入力効率を向上させ、片手操作モードでのユーザー体験を向上させる。
【0080】
図3は一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え装置のブロック図である。当該装置は、携帯電話、タブレットPC、パソコンなどのデバイスであってよい。図3を参照し、当該キーボード様式切り替え装置は、モード処理モジュール310、第一判断モジュール320と第一切り替えモジュール330を含むことができる。
【0081】
当該モード処理モジュール310は、表示された第一シーンインターフェイスにおいて片手操作モードを起動するように構成される。
【0082】
当該第一判断モジュール320は、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断するように構成される。
【0083】
当該第一切り替えモジュール330は、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であると確定した場合、当該片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成され、当該第一キーボード様式における入力エリアサイズが当該第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さい。
【0084】
本実施例による提供される装置では、片手操作モードを起動する場合、現在の入力エリアサイズの小さい第一キーボード様式を入力エリアサイズの大きい第二キーボード様式に切り替えることにより、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避し、ユーザーの正常な入力への影響を避け、片手操作モードでの入力効率を向上させ、片手操作モードでのユーザー体験を向上させる。
【0085】
図4は別の例示的な実施例によるキーボード様式切り替え装置のブロック図である。当該装置は、携帯電話、タブレットPC、パソコンなどのデバイスであってよく、図4を参照し、モード処理モジュール410、第一判断モジュール420と第一切り替えモジュール430を含むことができる。
【0086】
当該モード処理モジュール410は、表示された第一シーンインターフェイスにおいて片手操作モードを起動するように構成される。
【0087】
当該第一判断モジュール420は、現在のキーボード様式が第一キーボード様式であるかどうかを判断するように構成される。
【0088】
当該第一切り替えモジュール430は、現在のキーボード様式が当該第一キーボード様式であると確定した場合、当該片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成され、第一キーボード様式における入力エリアサイズが第二キーボード様式における入力エリアサイズより小さい。
【0089】
別の実施例において、当該装置は、さらに、
片手操作モードから退出した場合、当該第一シーンインターフェイスにおいて当該第二キーボード様式を当該第一キーボード様式に切り替えるように構成される第二切り替えモジュール440を含む。
【0090】
別の実施例において、前記装置は、さらに、
キーボードが当該第一キーボード様式と当該第二キーボード様式を含むかどうかを判断するように構成される第二判断モジュール450と、
キーボードが当該第一キーボード様式と当該第二キーボード様式を含むと確定した場合、提示メッセージを表示するように構成され、前記提示メッセージが片手操作モードでキーボード様式を切り替えるかどうかをユーザーに提示するように構成されるメッセージ提示モジュール460と、
当該提示メッセージに対する確認操作を検出した場合、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定するように構成される確定モジュール470とを含む。
【0091】
別の実施例において、当該第一切り替えモジュール430は、さらに、片手操作モードでキーボード様式を切り替えると確定し、かつ現在のキーボード様式が当該第一キーボード様式であると確定した場合、当該第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成される。
【0092】
別の実施例において、当該第一切り替えモジュール430は、さらに、現在のキーボード様式が当該第一キーボード様式であると確定し、かつ現在のディスプレイスクリーンが縦向きスクリーン状態にある場合、当該片手操作モードに対応する第二シーンインターフェイスにおいて、当該第一キーボード様式を第二キーボード様式に切り替えるように構成される。
【0093】
別の実施例において、当該第一キーボード様式は、フルキーボード様式であり、当該第二キーボード様式は、T9テキストインプット様式である。
【0094】
上記の実施例における装置に関し、その中の各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、既に前記方法に関する実施例で詳しく説明されたため、ここで詳細に説明しない。
【0095】
本実施例による装置では、片手操作モードを起動する場合、現在の入力エリアサイズの小さい第一キーボード様式を入力エリアサイズの大きい第二キーボード様式に切り替えることにより、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避し、ユーザーの正常な入力への影響を避け、片手操作モードでの入力効率を向上し、片手操作モードでのユーザー体験を向上させる
図5は一つの例示的な実施例によるキーボード様式切り替え装置500のブロック図である。例えば、装置500は、携帯電話、タブレットPC、パソコンなどのデバイスであってよい。
【0096】
図5を参照し、装置500は、処理コンポーネント502、メモリ504、電源コンポーネント506、マルチメディアコンポーネント508、オーディオコンポーネント510、センサーコンポーネント514および通信コンポーネント516の一つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0097】
処理コンポーネント502は、通常、ディスプレイ、電話コール、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作などのような装置500の全体操作を制御する。処理コンポーネント502は、一つまたは複数のプロセッサ520を含んで命令を実行し、上記方法の全てまたは一部のステップを完了することができる。その他、処理コンポーネント502は、他別のモジュールとのインタラクションを便利にするように、一つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。例えば、処理コンポーネント502は、マルチメディアモジュール508と処理モジュール502の間のインタラクションを便利にするように、マルチメディアコンポーネントを含むことができる。
【0098】
メモリ504は、様々なタイプのデータを記憶して装置500での操作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、装置500で操作されるいかなるアプリケーションプロセスまたは方法のための命令を含む。メモリ504は、スタティックランダムアクセス記憶装置(SRAM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたはCDディスクのような如何なるタイプの揮発性または不揮発性記憶装置またはそれらの組み合わせで実現されることができる。また、メモリ504には、上記の図1、2Aまたは図3に示す方法の全部または一部のステップを完了するように、当該一つまたは複数のプロセッサ520によって実行されるように構成される一つまたは複数のモジュールが記憶されている。
【0099】
電源コンポーネント506は、装置500の各コンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント506は、電源管理システム、一つまたは複数の電源、および装置500に電力を生成、管理および分配するのに関する他のコンポーネントを含むことができる。
【0100】
マルチメディアコンポーネント508は、前記装置500とユーザーの間にある出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンは、タッチパネルを含むと、ユーザーからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルは、一つまたは複数のタッチセンサーを含んでタッチ、スライドとタッチパネル上のジェスチャーをセンシングする。前記タッチセンサーは、タッチまたはスライド動作の限界をセンシングするだけではなく、タッチまたはスライド操作に関する持続時間と圧力を検出することができる。
【0101】
オーディオコンポーネント510は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント510は、マイク(MIC)を含み、装置500がコールモード、記録モードと音声認識モードのような操作モードにある場合、マイクは、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ504に記憶され、または通信コンポーネント516を介して送信されることができる。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント510は、さらに、オーディオ信号を出力するように構成されるスピーカーを含む。
【0102】
センサーコンポーネント514は、装置500へ各方面に渡る状態評価を提供するように構成される一つまたは複数のセンサーを含む。例えば、センサーコンポーネント514は、装置500のオン/オフ状態、モジュール、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、センサーコンポーネント514は、さらに装置500または装置500の一つのコンポーネントの位置変更および装置500の温度変化を検出できる。いくつかの実施例において、当該センサーコンポーネント514は、さらに、磁気センサー、圧力センサーまたは温度センサーを含むことができる。
【0103】
通信コンポーネント516は、装置500と他のデバイスとの有線または無線通信を容易にするように構成される。装置500は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせのような通信基準に基づく無線ネットワークにアクセルできる。一つの例示的な実施例において、通信コンポーネント516は、放送チャネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信コンポーネント516は、さらに、近距離通信を促進するように、近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールで無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域無線(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術およびその他技術に基づいて実現されることができる。
【0104】
例示的な実施例において、装置500は、一つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって実現されることができ、前記キーボード様式切り替え方法を実行するように構成される。
【0105】
例示的な実施例において、メモリ504のような命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記命令は、前記キーボード様式切り替え方法を完了するように、装置500のプロセッサ520により実行されることができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセス記憶装置(RAM)、CD−ROM,テープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光データ記憶デバイスなどであってよい。
【0106】
当業者は、明細書を考慮してここで開示された発明を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到する。本願は、本開示の実施例のいかなる変形、用途または適応性変化を含むことを意図しており、これらの変形、用途または適応性変化が本開示の実施例の一般的な原理に従い、かつ本開示の実施例に開示されていない本技術分野の公知常識または慣用技術手段を含む。明細書と実施例は、例示的なものと見なされるだけであり、本開示の真の範囲と精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0107】
本開示の実施例は、上述されかつ図面に示された精確な構造に限らず、かつその範囲を逸脱することなくいかなる修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定されると理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本開示の実施例による方法および装置では、片手操作モードを起動する場合、現在の入力エリアサイズの小さい第一キーボード様式を入力エリアサイズの大きい第二キーボード様式に切り替えることにより、ユーザーが入力する場合の誤り操作を回避し、ユーザーの正常な入力への影響を避け、片手操作モードでの入力効率を向上させる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5