【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、超音波変換器が超音波振動を発生することができる励振信号を発生する発生部を有する超音波発生器と、二つの出力接点にHFエネルギーを供給するためのHF発生器と、HFエネルギーが励振信号に応じて供給されるよう、励振信号とHFエネルギーが協調して供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するように構成された制御部と、を備え、HFエネルギーが、励振信号の周波数またはその周波数の高調波で変調される、超音波HF統合外科手術システムによって達成される。
【0007】
本発明による超音波HF統合外科手術システムは、統合された超音波とHFエネルギーを使用する医療用処置具が、比較的低エネルギーが使用されたとしても、優れた凝固能力と高速切断能力とを有する、という知見に基づいている。これは、超音波エネルギーが、超音波プローブの周りで断続的に飽和蒸気圧を下げることによると現在考えられている。本発明は、超音波とHFエネルギーの供給が同時に行われるだけでなく、調整されるならば、向上が達成され得るという知見にさらに基づいている。調整された供給は、ある意味では、超音波発生器の励振信号及び/又は超音波変換器によって発生された超音波振動に応じてHFエネルギーが供給されると理解されることができる。このような調整された供給は、例えば、HFエネルギーの振幅及び/又は周波数を調整及び/又は代替することを可能にする。HFエネルギーが励振信号及び/又は超音波振動に応じて供給されるような、超音波発生器及び/又はHFエネルギーの制御によって、超音波HF統合外科手術システムの利用が拡大され得、及び/又は、さらに詳細には、様々な使用状況に適応され得る。特に、超音波とHFエネルギーの調整によって、超音波HF統合外科手術システムの動作においても、相乗効果が達成され得る。
【0008】
HF発生器は、好ましくは、高周波発振器を備える。HFエネルギーは、通常、例えばバイポーラ電気外科手術用処置具に接続され得るHF発生器の二つの出力接点に供給される。HF発生器によって発生される高周波交流は、0.2〜3MHzの範囲の周波数を有し得る。
【0009】
好ましくは、超音波発生器は、超音波周波発振器を備える。動作においては、超音波発生器は、約20〜50KHzの周波数を有する交流電流を発生し得る。この励振信号は、超音波変換器によって超音波振動に変換され得る。このような超音波変換器は、通常は、超音波発生器に接続された処置具内に配置される。この装置では、超音波振動は更に超音波アプリケータに伝達され、この超音波アプリケータによって、超音波振動が、処置されるべき組織に転送され得る。処置具または処置具のアプリケータは、処置具のシャフトの軸方向または処置具シャフトに実質的に垂直な方向に実質的に向けられる、あるいは、非常に小さな円弧部分上の、例えば超音波振動のために駆動され得る。この処置具は、例えば、超音波振動が組織表面に対して実質的に垂直に発生させられる(プレス移動またはプッシュ移動)、あるいは、組織表面に対して実質的に平行に発生させられる(スライド移動または切断移動)ように、ユーザによって利用されることができる。
【0010】
有益な態様では、統合処置具が利用され、この統合処置具によって、超音波振動と共にHFエネルギーが組織に導入されることができる。例えば、超音波振動は、組織を切断するために使用されることができ、一方、HFエネルギーは、出血を止めるため組織を凝固させるために使用されることができる。
【0011】
本発明による制御部は、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するように構成され、配置されている。好ましくは、無線周波発振器及び超音波周波発振器の主な動作パラメータは、記憶された動作プログラム及び/又はグラフィカルユーザインタフェースを介したユーザ入力に基づいて、制御部によって設定される。制御部は、超音波変換器が超音波振動を発生することができる励振信号が供給されるように超音波発生器の発生部を制御するよう構成された超音波制御部を有し得る。制御部はさらに、HFエネルギーがHF発生器の二つの出力接点に供給されるようにHF発生器を制御するよう構成されたHF制御部を有し得る。制御部はさらに、励振信号または超音波エネルギーの供給とHFエネルギーの供給との調整を実行する同期部を有しても良い。超音波制御部、HF制御部及び/又は同期部は、別々のユニットであっても良いし、一体的な一つのユニットであっても良い。制御部が本明細書に記載されている場合、これは、超音波制御、HF制御、及び、超音波とHFエネルギーの調整のための統合制御のための別別のユニットを有する実施形態に加えて、それらの一体的な一つのユニットを有する実施形態を含む。
【0012】
超音波HF統合外科手術システムは、好ましくは、入力部によってユーザにより選択され得る、異なる動作モードで動作されることができる。このような動作モードは、単独の超音波動作、単独のHF外科手術動作、または超音波HF統合外科手術動作であって良い。以下でさらに説明される、超音波とHFエネルギーの統合された調整された制御の異なる方法は、ユーザによって選択可能な事前設定された動作モードで具体化されても良い。また、処置具または処置具の超音波アプリケータの振動方向、及び/又は所望の種類の使用(プレス移動またはプッシュ移動、または、スライド移動または切断移動)は、超音波HF統合外科手術システムにおける動作モードとして、好ましくは、選択され得る及び/又は(事前)設定されていて良い。異なる動作モードの制御パラメータは、好ましくは、超音波HF統合外科手術システムに、例えば制御部内に、記憶されている。
【0013】
HFエネルギーは、所定のパラメータ、特に、HF信号の持続時間、周波数、振幅及び/又は出力電力に関するパラメータを与えられ得る。これらのパラメータは、ユーザによって選択または設定されて良く、及び/又は、それらは、異なる動作モードにおいて事前設定又は事前選択されていても良い。
【0014】
本発明によれば、制御部は、HFエネルギーが励振信号の周波数で変調されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するように構成される。本発明による超音波HF統合外科手術システムのこの特徴は、超音波HF統合外科手術システムに接続された処置具によって、プッシュ移動またはプレス移動の意味において、組織表面に対して実質的に垂直に、超音波振動が適用される場合には、特に有利である。
【0015】
励振信号の周波数によるHFエネルギーの変調は、処置具の超音波アプリケータが組織に高い圧力を加えるときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、また、処置具の超音波アプリケータが組織にわずかしか圧力を加えない又は圧力を加えないときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、実施され得る。このようにして、例えば、処置具の超音波アプリケータの浸透力は、HFエネルギーによって支持される。
【0016】
第2の振幅は、好ましくは、第1の振幅よりも少なくとも25%小さく、より好ましくは、50%小さくて良い。第2の振幅は、ゼロ振幅であってさえも良い。
【0017】
第2の周波数は、好ましくは、第1の周波数よりも少なくとも10%小さく、より好ましくは、20%小さくて良い。
【0018】
超音波HF統合外科手術システムの好ましい実施形態によれば、制御部は同期部を備え、この同期部は、超音波発生器から励振信号を受信し、その励振信号に応じて、少なくとも一つの同期変調信号を発生し、この変調信号をHF発生器に出力するように構成される。
【0019】
好ましくは、変調信号は、HF発生器の高周波発振器によって受信され、それに応じて処理される。さらに好ましくは、第1の同期変調信号は、HFエネルギー信号の振幅変調を行うために使用され得る。第2の同期変調信号は、HFエネルギー信号の周波数変調を行うために使用され得る。同期変調信号は、記憶された動作プログラム及び/又はユーザインタフェースを介したユーザ入力に基づいて制御部によって調整されるような、超音波周波発振器の周波数、または、その周波数の高調波、例えば、2倍または3倍の周波数で発生され得る。
【0020】
超音波HF統合外科手術システムのさらに好ましい実施形態によれば、制御部は、HFエネルギーが高調波、特に、励振信号の2倍または3倍の周波数で変調されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するように構成される。この実施形態は、超音波振動が、スライド移動または切断移動の意味において、組織表面に対して実質的に平行に適用される場合には、特に有用であり得る。超音波周波数の2倍でのHFエネルギーの変調は、処置具の超音波アプリケータの移動速度がゼロ以下であるときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーを供給するために、及び、超音波アプリケータの移動速度が速いときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーを供給するために、有利に利用され得る。それによって、切断移動は、例えば、HFエネルギーによって支持されることができる。
【0021】
超音波HF統合外科手術システムのさらなる実施形態では、制御部は、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号がターニングポイントにあるときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、且つ、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が二つのターニングポイントの間にあるときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成される。
【0022】
用語「ターニングポイント」とは、本明細書では、超音波振動によって移動される処置具の移動方向が変わる点、及び/又は、励振信号が最大値(正または負)に達する点を意味する。しかしながら、共振効果により、励振信号のターニングポイントと処置具のターニングポイントとの間に位相ずれが存在することがある。好ましくは、特に、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が、このようなターニングポイントに又はそのようなターニングポイントの領域にあるときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給されるべきものである。そのようなターニングポイントの領域は、例えば、ターニングポイントと当該ターニングポイントの両側のゼロクロス又は次のターニングポイントとの間の曲線の10%、20%、25%、30%、40%または50%を含むことができる。
【0023】
さらに好ましい実施形態では、制御部は、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が二つのターニングポイントの間にあるときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、且つ、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号がターニングポイントにあるときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成される。
【0024】
この実施形態は、上記代替案のある程度逆を示している。即ち、本明細書に記載の実施形態では、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が、二つの隣接するターニングポイントの間にあるとき、または、励振信号に関してはゼロクロスの周りの区間としても示されることができる二つの隣接するターニングポイントの領域の間にあるときには、HFエネルギーは、第1の振幅で及び/又は第1の周波数で供給される。これに対比して、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が、ターニングポイントにあるとき、または、ターニングポイントの領域にあるときには、HFエネルギーは、第1の振幅よりも小さい第2の振幅で及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数で供給される。
【0025】
超音波HF統合外科手術システムのさらに好ましい実施形態によれば、制御部は、励振信号が第1のターニングポイントまたは第1のターニングポイントの領域にあるときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、且つ、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が第2のターニングポイントまたは第2のターニングポイントの領域にあるとき、あるいは、二つの隣接するターニングポイントの間または二つの隣接するターニングポイントの領域の間にあるときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成される。
【0026】
この実施形態では、超音波振動によって移動される処置具及び/又は励振信号が第1のターニングポイントにあるとき、または第1のターニングポイントの領域にあるときにのみ、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、一方、第2のターニングポイント及び二つのターニングポイントの間の領域では、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給される。第1のターニングポイントは、励振信号の例えば最大値のターニングポイントであり、第2のターニングポイントは、最小値のターニングポイントであることができ、また、その逆であっても良い。
【0027】
超音波HF統合外科手術システムのさらに好ましい実施形態は、超音波振動によって移動される処置具が、移動速度を有していないか、または移動速度が低いときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給される、且つ、超音波振動によって移動される処置具が高い移動速度を有するときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するように制御部が構成されることを特徴とする。この実施形態では、超音波振動によって処置具が移動速度を有していないか又は移動速度が低いときには、即ち、例えばその移動方向が変化するときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給される。しかしながら、処置具が超音波振動による高い移動速度を有する間は、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給される。
【0028】
処置具の用語「高い移動速度」とは、動作モードにおいて発生する最大移動速度の少なくとも半分または少なくとも3/4である、超音波振動による移動速度を意味する。処置具の用語「低い移動速度」とは、各動作モード(低移動速度)における最大移動速度の半分または1/4よりも低い、処置具の超音波振動による移動速度を意味する。
【0029】
さらに好ましい実施形態では、制御部は、超音波振動によって移動される処置具が、高い移動速度を有するときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、且つ、超音波振動によって移動される処置具が、移動速度を有していないか、または移動速度が低いときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成される。
【0030】
この実施形態は、前述の実施形態の逆を示す。即ち、本明細書に記載の実施形態では、処置具の超音波振動による高い移動速度は、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーによって支持され、一方、処置具の超音波振動による移動速度が、例えば、方向の変化の際に、低い又はゼロに等しい場合には、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給される。
【0031】
さらに好ましい実施形態によれば、制御部は、超音波振動によって移動される処置具がその移動速度を加速するときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、且つ、超音波振動によって移動される処置具が、その移動速度を減速するときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成される。処置具がその移動速度を加速するときとは、好ましくは、ターニングポイントの後で開始し、隣接するターニングポイントへの半分で実質的に終了するフェーズを意味する。
【0032】
組織を通して移動している間は、処置具は、組織に圧力をかける。加速のフェーズの間、この圧力は、増大される。圧力が増大されている間、HFエネルギーの電力が供給される、もしくは、HFエネルギーの電力が増大される。従って、本実施形態は、加速のフェーズにおいて、凝固能力が向上されるという効果を奏する。
【0033】
別の好ましい実施形態では、制御部は、超音波振動によって移動される処置具がその移動速度を減速するときには、第1の振幅及び/又は第1の周波数を有するHFエネルギーが供給され、且つ、超音波振動によって移動される処置具がその移動速度を加速するときには、第1の振幅よりも小さい第2の振幅及び/又は第1の周波数よりも小さい第2の周波数を有するHFエネルギーが供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成される。処置具がその移動速度を減速するときとは、好ましくは、ターニングポイントで終了し、隣接する前のターニングポイントから実質的に半分で開始するフェーズを意味する。
【0034】
組織を通して移動している間は、処置具は、組織に圧力をかける。減速のフェーズの間、この圧力は、減少される。圧力が減少されている間、HFエネルギーの電力が供給される、もしくは、HFエネルギーの電力が増大される。従って、本実施形態は、減速のフェーズにおいて、切断能力が向上されるという効果を奏する。
【0035】
本発明による超音波HF統合外科手術システムのさらに好ましい実施形態は、HFエネルギーの変調が、
共振回路に給電するために提供されたスイッチのオン時間を変更すること、または、
周期的にHFエネルギーを実質的にオン/オフ切り替えること、
によって、振幅変調として実行されることを特徴とする。
【0036】
本発明による超音波HF統合外科手術システムのさらに好ましい実施形態は、HFエネルギーの変調が、
周波数変調のための共振回路に含まれる容量を変化させること、または、
少なくとも二つの動作周波数の間で切り替えること、
によって、周波数変調として実行されることを特徴とする。
【0037】
無線周波発振器の変調は、共振回路に給電するための通電スイッチのオン時間を変更して振幅変調を達成するなどの様々な手法によって、あるいは、共振回路に含まれる容量を変化させて周波数変調を達成することによって、行われ得る。共振回路は、好ましくは、インダクタ・キャパシタ回路(LC回路とも称される)を含み得る。また、変調は、二つの動作周波数の間の離散的スイッチングの形態で、あるいは、無線周波処置信号を周期的にオン/オフ切り替えることによって、行われ得る。処置信号を完全にオフに切り替える代わりに、治療効果は持たないが、無線周波発振器に共振動作を維持することを許す、非常に低い振幅に切り替えても良い。
【0038】
異なる実施形態は、異なる組織及び/又は異なる用途に対して異なる効果を奏することができる。従って、超音波HF統合外科手術システム、または、そのような超音波HF統合外科手術システムの制御部が、ユーザインタフェース、例えばタッチスクリーンを含むグラフィカルユーザインタフェースによってユーザにより選択されることができる異なる事前設定された動作モードが供給され得る少なくとも二つの、又は多数の、好ましくは上述した全ての、実施形態を実施するように構成される場合には、特に好ましい。
【0039】
本発明のさらなる態様によれば、前述した超音波HF統合外科手術システムを制御するための制御装置が供給されるもので、この制御装置は、HFエネルギーが励振信号に応じて供給されるよう、超音波変換器が超音波振動を発生させることができる励振信号とHFエネルギーが協調して供給されるように、超音波発生器及び/又はHF発生器を制御するよう構成された制御部を備え、HFエネルギーは、励振信号の周波数またはその周波数の高調波で変調される。
【0040】
本発明による制御装置及びその可能な向上は、それらを、本発明による超音波HF統合外科手術システムに使用するのに特に適したものとする特徴を有している。制御装置の効果、実施形態、並びに、実施形態の詳細と、その向上に関しては、超音波HF統合外科手術システムのそれぞれの特徴の前述の説明が参照される。
【0041】
本発明のさらなる態様によれば、超音波変換器が超音波振動を発生することができる励振信号を供給することと、HFエネルギーを供給することと、を備える、上述の超音波HF統合外科手術システムの作動方法が供給されるもので、励振信号とHFエネルギーの供給は、HFエネルギーが励振信号に応じて供給されるように、協調して行われ、HFエネルギーは、励振信号の周波数またはその周波数の高調波で変調される、ことを特徴とする。
【0042】
本発明による方法及びその向上は、それらを、本発明による超音波HF統合外科手術システム及びその向上に使用するのに特に適したものとする特徴または方法ステップを有している。方法の効果、実施形態、並びに、実施形態の詳細と、その向上に関しては、それぞれの装置特徴の前述の説明が参照される。
【0043】
本発明の好ましい実施形態が、添付図面を参照して例示的な方法で記載されている。