特許第6407906号(P6407906)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6407906
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20181004BHJP
【FI】
   A63F5/04 517
   A63F5/04 512D
【請求項の数】2
【全頁数】47
(21)【出願番号】特願2016-62724(P2016-62724)
(22)【出願日】2016年3月25日
(65)【公開番号】特開2017-170049(P2017-170049A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2017年5月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100148563
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 実
(72)【発明者】
【氏名】出尾 理
(72)【発明者】
【氏名】堀内 元継
(72)【発明者】
【氏名】岩倉 靖典
【審査官】 高木 亨
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−018271(JP,A)
【文献】 特開2016−016202(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1状態と第2状態に制御可能であって、第1処理と第2処理を実行可能に構成された遊技機において、
状態を制御する状態制御手段と、
所定の抽選を行う抽選手段と、
コマンドを出力するコマンド出力手段と、を備え、
前記第1状態は、前記第2状態に比して有利であり、
前記所定の抽選の抽選結果には、少なくとも第1抽選結果と第2抽選結果と第3抽選結果と第4抽選結果とが含まれ、
前記第1抽選結果は、停止操作の順序が第1順序である場合に第1役の成立が許容される抽選結果であり、
前記第2抽選結果は、停止操作の順序が第2順序である場合に第1役の成立が許容される抽選結果であり、
前記第3抽選結果は、停止操作の順序が第1順序である場合に第2役の成立が規制される抽選結果であり、
前記第4抽選結果は、停止操作の順序が第2順序である場合に第2役の成立が規制される抽選結果であり、
前記第1役は、前記第1状態において成立すると前記第1状態の制御が継続される役であり、
前記第2役は、前記第1状態において成立すると前記第1状態の制御が継続されずに前記第2状態に制御される役であり、
前記コマンド出力手段により出力されるコマンドには、前記所定の抽選の抽選結果についての第1コマンドと、停止操作の順序についての第2コマンドとがあり、
前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第2抽選結果であるときでは、異なる第1コマンドが出力され、
前記第2状態である場合には前記第1処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第2抽選結果であるときでは、同一の第1コマンドが出力され
前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第3抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、異なる第1コマンドが出力され、
前記第2状態である場合には前記第1処理が実行されることにより、前記第3抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、同一の第1コマンドが出力され、
前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第3抽選結果であるときとでは、同一の第2コマンドが出力され、
前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第2抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、同一の第2コマンドが出力され、
前記第2状態である場合には前記第1処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第2抽選結果であるときと前記第3抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、同一の第2コマンドが出力されることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
第1制御部と、第2制御部と、を備え、
前記第1制御部は、前記状態制御手段と、前記抽選手段と、停止操作の順序の報知態様を決定する報知態様決定手段と、前記報知態様決定手段によって決定された決定結果に基づいて停止操作の順序を第1報知手段に報知させることができる報知制御手段と、前記コマンド出力手段と、を有し、
前記コマンド出力手段は、前記第2制御部にコマンドを出力し、
前記第2コマンドは、前記報知態様決定手段によって決定された決定結果を特定可能なコマンドであり、
前記第2制御部は、前記第2コマンドに基づいて、前記報知態様決定手段によって決定された停止操作の順序を第2報知手段に報知させることができることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機やスロットマシン(所謂、回胴式遊技機)のような遊技機では、所定の抽選が行われ、当該所定の抽選の抽選結果を特定可能なコマンドが出力される。例えば、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、役抽選が行われ、当該役抽選の抽選結果を特定可能なコマンドとして所定役に当選したことを示すコマンドが出力される。また、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、役抽選の抽選結果によって役を入賞させるための停止操作のタイミングや順序が異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−016118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のスロットマシンでは、役抽選の抽選結果によって役を入賞させるための停止操作のタイミングや順序が異なる場合、例えば、役を入賞させるための停止操作のタイミングや順序が報知されない状況などでは役抽選の抽選結果を特定可能なコマンドが取得されるなどして不正が行われる虞がある。
【0005】
この発明は、上述したような従来の技術に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、不正が行われることを抑制することができる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する遊技機は、第1状態と第2状態に制御可能であって、第1処理と第2処理を実行可能に構成された遊技機において、状態を制御する状態制御手段と、所定の抽選を行う抽選手段と、コマンドを出力するコマンド出力手段と、を備え、前記第1状態は、前記第2状態に比して有利であり、前記所定の抽選の抽選結果には、少なくとも第1抽選結果と第2抽選結果と第3抽選結果と第4抽選結果とが含まれ、前記第1抽選結果は、停止操作の順序が第1順序である場合に第1役の成立が許容される抽選結果であり、前記第2抽選結果は、停止操作の順序が第2順序である場合に第1役の成立が許容される抽選結果であり、前記第3抽選結果は、停止操作の順序が第1順序である場合に第2役の成立が規制される抽選結果であり、前記第4抽選結果は、停止操作の順序が第2順序である場合に第2役の成立が規制される抽選結果であり、前記第1役は、前記第1状態において成立すると前記第1状態の制御が継続される役であり、前記第2役は、前記第1状態において成立すると前記第1状態の制御が継続されずに前記第2状態に制御される役であり、前記コマンド出力手段により出力されるコマンドには、前記所定の抽選の抽選結果についての第1コマンドと、停止操作の順序についての第2コマンドとがあり、前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第2抽選結果であるときでは、異なる第1コマンドが出力され、前記第2状態である場合には前記第1処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第2抽選結果であるときでは、同一の第1コマンドが出力され、前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第3抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、異なる第1コマンドが出力され、前記第2状態である場合には前記第1処理が実行されることにより、前記第3抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、同一の第1コマンドが出力され、前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第3抽選結果であるときとでは、同一の第2コマンドが出力され、前記第1状態である場合には前記第1処理が実行された後に前記第2処理が実行されることにより、前記第2抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、同一の第2コマンドが出力され、前記第2状態である場合には前記第1処理が実行されることにより、前記第1抽選結果であるときと前記第2抽選結果であるときと前記第3抽選結果であるときと前記第4抽選結果であるときとでは、同一の第2コマンドが出力される。
【0007】
上記遊技機について、第1制御部と、第2制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記状態制御手段と、前記抽選手段と、停止操作の順序の報知態様を決定する報知態様決定手段と、前記報知態様決定手段によって決定された決定結果に基づいて停止操作の順序を第1報知手段に報知させることができる報知制御手段と、前記コマンド出力手段と、を有し、前記コマンド出力手段は、前記第2制御部にコマンドを出力し、前記第2コマンドは、前記報知態様決定手段によって決定された決定結果を特定可能なコマンドであり、前記第2制御部は、前記第2コマンドに基づいて、前記報知態様決定手段によって決定された停止操作の順序を第2報知手段に報知させることができる構成としてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、不正が行われることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】スロットマシンの機表側を示す図。
図2】ストップボタンの押し順を示す図。
図3】情報パネルを模式的に示す図。
図4】遊技状態を示す図。
図5】演出モードを示す図。
図6】スロットマシンの電気的構成を示す図。
図7】当選番号と変動ゲームにおいて表示可能な図柄組み合わせとの対応関係を示す図。
図8】当選番号と変動ゲームにおいて表示可能な図柄組み合わせとの対応関係を示す図。
図9】遊技進行メイン処理を示すフローチャート。
図10】指示情報処理を示すフローチャート。
図11】当選番号マスク情報の値に応じた当選情報コマンドを示す図。
図12】指示番号と指示情報との対応関係を示す図。
図13】(a)は役抽選の異なる2種類の抽選結果毎に生成される当選情報コマンドを示す図、(b)〜(e)は各状況における当選情報コマンドを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、遊技機の一種であるスロットマシンの実施形態について説明する。この明細書において、上、下、左、右、前、後の各方向は、スロットマシンで遊技を行う遊技者から見たときの各方向を指すものとする。
【0011】
図1に示すように、スロットマシン10は、四角箱状の本体キャビネット11を備えている。本体キャビネット11は、前面に、図示されていない開口部を備えている。スロットマシン10は、本体キャビネット11の開口部を覆っている前面扉12を備えている。前面扉12は、本体キャビネット11に対して開閉可能に支持されている。
【0012】
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、遊技に伴う演出(以下、遊技演出と示す)の1つとして、例えば、発光体を点灯、消灯及び点滅させる演出(以下、発光演出と示す)を実行できる装飾ランプ13を備えている。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、遊技演出の1つとして、例えば、効果音や楽曲などの音声を出力する演出(以下、音声演出と示す)を実行できるスピーカ14を備えている。
【0013】
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、遊技演出の1つとして、例えば、キャラクタや文字などを模した画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行できる演出表示装置15を備えている。演出表示装置15としては、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ及び有機ELディスプレイなどを採用できる。スロットマシン10は、前面扉12の前面であって且つ演出表示装置15の下方に、遊技者が機内部を透視できる略四角形の表示窓12aを備えている。
【0014】
スロットマシン10は、リールユニット16を備えている。リールユニット16は、表示窓12aを介して遊技者が視認できるように、機内部に配設されている。リールユニット16は、左リール16a(第1リール)と、中リール16b(第2リール)と、右リール16c(第3リール)と、を備えている。リール16a〜16cは、ドラムとも称される回胴である。
【0015】
リール16a〜16cは、その外周面に沿って、複数の図柄が識別可能に配列されている図柄列をそれぞれ備えている。図柄列は、複数の図柄を長手方向に沿って印刷した帯状の透光性フィルムを、リール16a〜16cの外側に巻き付けることにより設けられている。リール16a〜16cの図柄列には、それぞれ図柄番号00から図柄番号20までの全21個の図柄が含まれている。
【0016】
また、本実施形態の図柄には、複数種類の図柄がある。例えば、複数種類の図柄には、チェリーを模したチェリー図柄や、スイカを模したスイカ図柄、ベルを模したベル図柄、「7」を模したセブン図柄及び「REPLAY」の文字を模したリプレイ図柄が含まれている。
【0017】
リールユニット16は、左リール16aを回転及び停止させるアクチュエータと、中リール16bを回転及び停止させるアクチュエータと、右リール16cを回転及び停止させるアクチュエータと、を備えている(何れも図示されていない)。リール16a〜16cを駆動させるアクチュエータとしては、例えば、ステッピングモータを採用できる。リール16a〜16cは、それぞれに対応して設けられたアクチュエータによって、相互に独立して、縦方向に回転及び停止が可能である。スロットマシン10では、リール16a〜16cが回転すると、表示窓12aを介して視認可能な図柄列(複数種類の図柄)が変動され、これにより変動ゲームが実行される。例えば、図柄列の変動は、図柄列が上方から下方に向かって縦方向にスクロール表示される態様により行われる。リールユニット16のうち、表示窓12aから視認可能な部分は、複数の図柄列を変動させて変動ゲームを実行できるゲーム実行部といえる。このように、スロットマシン10は、複数の図柄が配列されたリールを動作(回転)させて変動ゲームを実行可能に構成されている。
【0018】
リールユニット16は、左リール16aの回転位置を検出するための左リールセンサSE1と、中リール16bの回転位置を検出するための中リールセンサSE2と、右リール16cの回転位置を検出するための右リールセンサSE3と、を備えている(図6に示す)。
【0019】
表示窓12aは、リール16a〜16cにおいて周方向に連続している3つの図柄を表示可能な大きさである。表示窓12aには、リール16a〜16c毎に、上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置が設定されている。本実施形態のスロットマシン10では、リール16a〜16c毎に設定された3つの停止位置の中から1つずつ選択された停止位置の組み合わせによって、停止された図柄組み合わせを入賞と判定し得る有効な停止位置の組み合わせが設定されている。以下の説明では、有効な停止位置の組み合わせを構成する複数の停止位置を結んだラインを単に有効ラインNLと示す。本実施形態では、リール16a〜16cの各中段停止位置によって、有効ラインNL(有効な停止位置の組み合わせ)が構成されている。有効ラインは、入賞ラインともいわれる。
【0020】
ここで、図柄について「停止」とは、図柄が表示窓12a内、すなわち上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置に停止され、遊技者に視認可能に表示されることを意味している。また、「入賞」とは、賞を獲得するために必要な図柄組み合わせとして予め定められたものが有効ラインNL上に表示されることを意味している。スロットマシン10では、入賞が発生すると、該入賞した図柄組み合わせに予め定められた賞が付与される。以下の説明では、有効ラインNL上に表示されることによって賞を獲得できる図柄組み合わせを「役」と示す場合がある。
【0021】
なお、有効な停止位置の組み合わせ以外の組み合わせは、表示された図柄組み合わせを入賞と判定し得ない無効な停止位置の組み合わせ(所謂、無効ライン)となる。この明細書において「導出する」とは、有効ラインNL上に図柄を停止させることにより、有効ラインNL上にゲーム結果に相当する図柄組み合わせを表示することを意味している。したがって、変動ゲームにて導出されるゲーム結果とは、変動ゲームにおいて有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせに相当する。
【0022】
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口17を備えている。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、ベットボタン18を備えている。ベットボタン18は、スロットマシン10において内部的に記憶しているクレジットからメダルを賭ける(以下、ベットと示す)ための手段として把握できる。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、精算ボタン19を備えている。精算ボタン19は、ベットされたメダルや、スロットマシン10において内部的に記憶しているクレジットを払い戻すときに操作するための手段として把握できる。
【0023】
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、開始操作部としてのスタートレバー20を備えている。スタートレバー20は、リール16a〜16cの回転を開始させる開始操作をするための手段として把握できる。すなわち、開始操作の受付は、変動ゲームを開始させる契機となる。
【0024】
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、左ストップボタン21a(第1ストップボタン)を備えている。左ストップボタン21aは、左リール16aと対応しており、左リール16aの回転を停止させる停止操作をするための手段として把握できる。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、中ストップボタン21b(第2ストップボタン)を備えている。中ストップボタン21bは、中リール16bと対応しており、中リール16bの回転を停止させる停止操作をするための手段として把握できる。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、右ストップボタン21c(第3ストップボタン)を備えている。右ストップボタン21cは、右リール16cと対応しており、右リール16cの回転を停止させる停止操作をするための手段として把握できる。このように、ストップボタン21a〜21cは、複数の図柄列と各別に対応している。また、対応している図柄列の変動を停止させることは、対応しているリールの回転(回動)を停止させることに相当する。
【0025】
本実施形態において、ストップボタン21a〜21cが、それぞれ停止操作部に相当する。また、ストップボタン21a〜21cの中でも、左ストップボタン21aは第1停止操作部に相当し、中ストップボタン21bは第2停止操作部に相当し、右ストップボタン21cは第3停止操作部に相当する。以下の説明では、変動ゲームが開始された後に、ストップボタン21a〜21cのうち最初の停止操作を第1停止操作と示し、2番目の停止操作を第2停止操作と示し、3番目の停止操作を第3停止操作と示す。このように、スロットマシン10は、停止操作部としてのストップボタンが操作されたことを契機としてリールの回転を停止させることが可能に構成されている。
【0026】
図2に示すように、ストップボタン21a〜21cの操作順序(以下、押し順と示す)には、第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作を行うストップボタンを異ならせた押し順として、第1押し順から第6押し順までの全6通りがある。
【0027】
例えば、第1押し順は、左リール16a→中リール16b→右リール16cの順に回転が停止されるように、ストップボタン21a〜21cを操作する押し順である。図面では、押し順を示す場合に、左ストップボタン21aを「左」、中ストップボタン21bを「中」、右ストップボタン21cを「右」と示す。例えば、第1押し順は、「左中右」と示す。また、図面では、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作によって回転が停止するリールを示している。例えば、第1押し順の場合、第1停止操作により左リール16aの回転が停止し、第2停止操作により中リール16bの回転が停止し、第3停止操作により右リール16cの回転が停止することを示している。
【0028】
図1に示すように、スロットマシン10は、前面扉12の前面における下部に、メダル払出し口22を備えている。スロットマシン10は、メダル払出し口22から払出されたメダルを受ける受皿23を備えている。スロットマシン10は、機内部に、メダルセレクタを備えている(図示していない)。メダルセレクタは、メダル投入口17から投入されたメダルを検出する投入センサSE4を備えている(図6に示す)。スロットマシン10は、機内部に、メダル払出し口22からメダルを払出す払出し動作が可能なホッパーユニットを備えている(図示していない)。
【0029】
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、予め定めた情報を表示できる情報パネル30を備えている。
図3に示すように、情報パネル30は、投入可能表示部31を備えている。投入可能表示部31は、例えば、発光体の点灯状態によって、スロットマシン10がメダルを投入可能な状態であるか否かを表示する。情報パネル30は、リプレイ表示部32を備えている。リプレイ表示部32は、例えば、発光体の点灯状態によって、再遊技(リプレイ)であるか否かを表示する。なお、再遊技については後述する。
【0030】
情報パネル30は、ウェイト表示部33を備えている。ウェイト表示部33は、例えば、発光体の点灯状態によって、ウェイトタイム中であるか否かを表示する。ウェイトタイムは、単位時間当りの変動ゲームの実行回数が予め定めた規定回数を超えないように設定された最短の遊技時間(最短遊技時間)である。情報パネル30は、状態表示部34を備えている。状態表示部34は、例えば、スロットマシン10において発生したエラーを特定できるように、エラーコードなどを表示する。
【0031】
情報パネル30は、1ベット表示部35a、2ベット表示部35b及び3ベット表示部35cを備えている。以下の説明では、ベット表示部35a〜35cをまとめてベット表示部35と示す場合がある。ベット表示部35は、例えば、3つのベット表示部35a〜35cの点灯状態によって、ベット数(賭け数)を表示する。また、情報パネル30は、クレジット表示部36を備えている。クレジット表示部36は、機内部においてクレジットとして記憶されているメダルの枚数を表示する。
【0032】
また、情報パネル30は、払出表示部37を備えている。払出表示部37としては、例えば、並ぶように配置された2つの7セグメント表示器を採用できる。これにより、払出表示部37は、2つの7セグメント表示器により、00から99までの十進法による二桁の数字を表示できるように構成できる。
【0033】
また、払出表示部37は、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数に関する情報の表示を行う。なお、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数とは、実際にメダル払出し口22から払出されるメダルの枚数ではなく、クレジットに加算されるメダルの枚数でもあることから、変動ゲームにおける入賞の発生によって付与されるメダルの枚数ともいえる。
【0034】
また、払出表示部37は、変動ゲームの実行中、ストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報に相当する指示情報を表示する。例えば、払出表示部37は、変動ゲームの実行中、ストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報を指示情報として表示する。すなわち、払出表示部37は、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数に関する情報を表示する為の表示部であって、指示情報を表示するための表示部としても兼用されている。このように、払出表示部37において指示情報が表示されることにより、停止操作部の操作態様が報知される。
【0035】
この明細書において「ストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報」とは、ストップボタン21a〜21cの操作順序(押し順)に関する情報と、変動ゲームにおいて停止されるようにストップボタン21a〜21cを操作することが推奨されている図柄(以下、押し位置と示す)に関する情報と、を含む意図である。すなわち、指示情報は、「ストップボタンの押し順」及び「ストップボタンを操作する押し位置(押すタイミング)」の少なくとも一方が識別可能となる情報をいう。そして、指示情報が表示されることにより、「ストップボタンの押し順」及び「ストップボタンを操作する押し位置(押すタイミング)」の少なくとも一方が報知される。本実施形態において、「ストップボタンの押し順」とは、複数ある停止操作部の操作順序や、停止操作の順序に相当する。また、「ストップボタンの操作する押し位置(押すタイミング)」とは、所定の図柄が停止されるように狙ってストップボタンを操作することであって、変動ゲームにおいて停止されるように停止操作部を操作する図柄(停止操作位置)に相当する。
【0036】
次に、賞が定められた図柄組み合わせについて、説明する。なお、賞が定められた図柄組み合わせとは、「役」ともいわれる。
賞が定められた図柄組み合わせ(役)には、賞としてメダルの払出しを定めた図柄組み合わせ(払出役)及び賞として再遊技を定めた図柄組み合わせ(再遊技役)がある。なお、再遊技は、メダルを賭ける必要がなく次の変動ゲームを開始できることである。
【0037】
払出役には、例えば、チェリー役、スイカ役及びベル役がある。
チェリー役には、賞として所定枚数(例えば、2枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、チェリー役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「チェリー停止目」という。スイカ役には、賞として所定枚数(例えば、6枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、スイカ役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「スイカ停止目」という。ベル役には、賞として所定枚数(例えば、8枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、ベル役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「ベル停止目」という。
【0038】
再遊技役には、例えば、通常再遊技役、転落再遊技役及び昇格再遊技役がある。再遊技役は、リプレイ役ともいわれる。
通常再遊技役には、賞として再遊技が定められている。以下の説明において、通常再遊技役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「通常再遊技停止目」という。転落再遊技役には、賞として再遊技が定められている。以下の説明において、転落再遊技役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「転落再遊技停止目」という。昇格再遊技役には、賞として再遊技が定められている。以下の説明において、昇格再遊技役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「昇格再遊技停止目」という。
【0039】
図4に示すように、スロットマシン10における遊技状態には、通常遊技状態及び有利遊技状態がある。以下、各遊技状態及び遊技状態の移行態様について、説明する。
通常遊技状態は、有利遊技状態に比して、再遊技役の入賞が許容され難い遊技状態である。スロットマシン10では、通常遊技状態において昇格再遊技役が入賞した場合、通常遊技状態から有利遊技状態へと移行する。
【0040】
有利遊技状態は、通常遊技状態に比して、再遊技役の入賞が許容され易い遊技状態である。このため、有利遊技状態では、通常遊技状態に比して、メダルの消費が抑制される。したがって、有利遊技状態は、通常遊技状態に比して、有利であるといえる。また、スロットマシン10では、有利遊技状態において転落再遊技役が入賞した場合、有利遊技状態から通常遊技状態へと移行する。有利遊技状態は、所謂、「リプレイタイム(RT)」となる。
【0041】
次に、本実施形態のスロットマシン10において、遊技演出の1つとして実行可能な演出モードについて説明する。演出モードには、複数種類ある。そして、複数種類の演出モードのうち何れかの演出モードが実行される。
【0042】
図5に示すように、本実施形態のスロットマシン10における演出モードには、通常演出モード、準備演出モード及び有利演出モードがある。各演出モードでは、滞在中の演出モードを識別可能なモード識別情報が報知される。スロットマシン10では、例えば、演出モードの種類毎に異なる背景画像を演出表示装置15に表示させたり、演出モードの種類毎に異なる発光色で装飾ランプ13を発光させたり、演出モードの種類毎に異なる楽曲をスピーカ14に音声出力させたりすることで、モード識別情報を報知する。したがって、遊技者は、演出表示装置15に表示される背景画像や、装飾ランプ13の発光色、スピーカ14から音声出力される楽曲から、滞在中の演出モードを認識できる。
【0043】
通常演出モードは、主に、通常遊技状態であるときに滞在する演出モードである。通常演出モードは、準備演出モード及び有利演出モードに比して、変動ゲームにおいてストップボタンの操作態様を報知するナビゲーション演出(以下、ナビ演出と示す)が実行され難い演出モードである。本実施形態における準備演出モード及び有利演出モードではナビ演出が実行される一方、通常演出モードではナビ演出が実行されない。
【0044】
スロットマシン10において、ストップボタン21a〜21cの操作態様は、払出表示部37における指示情報の表示により報知される。その他、詳しくは後述するが、スロットマシン10において、ストップボタン21a〜21cの操作態様は、演出表示装置15に表示される遊技演出により報知される。本実施形態においてストップボタンの操作態様は、払出表示部37として採用される7セグメント表示器を構成する発光体の発光態様や、演出表示装置15に表示される画像によって報知される。したがって、ストップボタンの操作態様を報知することは、ストップボタンの操作態様に関する情報を報知することに相当する。
【0045】
準備演出モードは、主に、通常遊技状態であるときに滞在する演出モードである。準備演出モードは、通常演出モードに比して、ナビ演出が実行され易い演出モードである。したがって、準備演出モードは、通常演出モードに比して、有利である。
【0046】
有利演出モードは、主に、有利遊技状態であるときに滞在する演出モードである。有利演出モードは、通常演出モードに比して、ナビ演出が実行され易い演出モードである。したがって、有利演出モードは、通常演出モードに比して、有利である。有利演出モードは、所謂、「アシストタイム(AT)」となる。
【0047】
スロットマシン10では、通常演出モードにおいて、有利演出モードへの移行を許容する有利許容条件が成立すると、通常演出モードから準備演出モードへと移行する。本実施形態において有利許容条件は、通常演出モードにおいて行われる有利移行抽選に当選することにより成立する。なお、準備演出モードへ移行した場合、その後は有利演出モードへと移行してから通常演出モードへと移行することになる。このため、有利移行抽選は、有利演出モードへの移行を許容することを決定する抽選といえ、有利演出モードへの移行を決定する抽選ともいえる。
【0048】
準備演出モードでは、有利開始条件が成立すると、準備演出モードから有利演出モードへと移行する。具体的に、準備演出モードにおいて、昇格再遊技役が入賞したことを契機に、準備演出モードから有利演出モードへと移行する。
【0049】
有利演出モードでは、有利終了条件が成立すると、有利演出モードから通常演出モードへと移行する。具体的に、有利演出モードにおいて、有利演出モードに滞在可能とする変動ゲーム回数に相当する有利滞在回数が0(零)であって、転落再遊技役が入賞したことを契機に、有利演出モードから通常演出モードへと移行する。
【0050】
次に、スロットマシン10の電気的構成を説明する。
図6に示すように、スロットマシン10は、機内部に、第1制御部としての主基板40(主制御部)を備えている。主基板40は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、該処理の結果に応じて情報(コマンド)を出力する機能を有している。スロットマシン10は、機内部に、第2制御部としての副基板41(副制御部)を備えている。副基板41は、主基板40からの情報(コマンド)を入力する機能を有している。これにより、副基板41は、主基板40の処理結果に基づく処理を行うことが可能に構成されている。副基板41は、演出表示装置15による表示演出、装飾ランプ13による発光演出及びスピーカ14による音声演出を制御する。
【0051】
まず、主基板40について詳しく説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、出力ポート40dと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用プログラムに基づいて、主に遊技の進行に関する処理を実行する。
【0052】
主基板40は、センサSE1〜SE4と接続されている。主制御用CPU40aは、センサSE1〜SE4が出力する信号を入力可能に構成されている。主基板40は、リール16a〜16cの各アクチュエータと接続されている。主制御用CPU40aは、リール16a〜16cの各アクチュエータに対する信号(パルス信号)の出力態様を制御することにより、リール16a〜16cの各アクチュエータの動作を各別に制御可能に構成されている。
【0053】
主基板40は、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cと接続されている。主制御用CPU40aは、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cが操作されたときに出力する操作信号を入力可能に構成されている。主基板40は、情報パネル30と接続されている。主制御用CPU40aは、情報パネル30の表示内容を制御可能に構成されている。
【0054】
主制御用ROM40bは、主制御用プログラムや、主制御用CPU40aによって行われる抽選処理に用いられる抽選テーブルなどを記憶している。また、主制御用RAM40cは、上述したクレジットなどのように、スロットマシン10の動作中に書き換えられる様々な記憶情報を記憶できる。主制御用RAM40cが記憶する記憶情報は、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどである。また、出力ポート40dは、主基板40内の出力バッファに格納された情報(コマンドなど)を出力する。
【0055】
主基板40は、所定の抽選処理に用いる乱数を生成可能に構成されている。乱数は、例えば、クロック信号を入力する毎に値を更新する乱数生成回路を備えることにより、ハードウェア乱数として生成してもよい。これに加えて又は代えて、乱数は、例えば、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に値を更新する乱数更新処理を実行することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
【0056】
次に、主制御用ROM40bに記憶されている抽選テーブルのうち、複数ある当選番号の中から当選番号を決定するための内部抽選に用いられる役抽選テーブルと、上記当選番号と、について説明する。
【0057】
なお、当選番号を決定するための内部抽選は、一般的に、「役抽選」ともいわれる。以下の説明では、当選番号を決定するための内部抽選を「役抽選」と示す。なお、役抽選において決定される当選番号は、条件装置組み合わせともいわれる。このため、役抽選は、「条件装置組み合わせ抽選」ともいえる。また、以下の説明では、「役抽選にて所定の当選番号を決定した」ことを「役抽選にて所定の当選番号に当選した」ことと示したり、「役抽選にて決定された当選番号」を「当選した当選番号」と示したりする場合がある。
【0058】
まず、当選番号について詳しく説明する。
当選番号は、変動ゲームにおいて表示(導出)可能な図柄組み合わせとして、1つ又は複数の図柄組み合わせが定められた情報である。すなわち、当選番号は、変動ゲームにおいて入賞が可能な役として、1つ又は複数の役が定められた条件装置識別子(ID)である。
【0059】
図7及び図8に示すように、本実施形態のスロットマシン10では、当選番号T01〜T23を含む、複数の当選番号が設定されている。なお、図面において、停止操作順序(押し順)の欄に示す「ALL」は、ストップボタン21a〜21cの押し順を問わないことを示している。図面において、停止操作位置(押し位置)の欄に示す「ALL」は、押し位置を問わないことを示している。
【0060】
図7に示すように、当選番号T01(チェリー)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、チェリー役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T01に当選した場合、チェリー停止目を導出させることが可能な停止操作位置(図面では、チェリー停止位置と示す)でストップボタンが操作されると、変動ゲームにおいてチェリー停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T01に当選した場合、チェリー停止位置とは異なる停止操作位置(図面では、非チェリー停止位置と示す)でストップボタンが操作されると、変動ゲームにおいてチェリーこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。なお、本実施形態において「チェリーこぼし停止目」には、賞を定めていない。以上のように、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T01に当選することは、チェリー役の入賞が許容されることに相当する。
【0061】
当選番号T02(スイカ)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、スイカ役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T02に当選した場合、スイカ停止目を導出させることが可能な停止操作位置(図面では、スイカ停止位置と示す)でストップボタンが操作されると、変動ゲームにおいてスイカ停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T02に当選した場合、スイカ停止位置とは異なる停止操作位置(図面では、非スイカ停止位置と示す)でストップボタンが操作されると、変動ゲームにおいてスイカこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。なお、本実施形態において「スイカこぼし停止目」には、賞を定めていない。以上のように、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T02に当選することは、スイカ役の入賞が許容されることに相当する。
【0062】
当選番号T03(通常再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T03に当選した場合、停止操作順序及び停止操作位置に関係なく、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T03に当選することは、通常再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0063】
当選番号T04(第1転落再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び転落再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T04に当選した場合、第1押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T04に当選した場合、第2押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて転落再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T04に当選することは、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0064】
当選番号T05(第2転落再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び転落再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T05に当選した場合、第2押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T05に当選した場合、第1押し順及び第3押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて転落再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T05に当選することは、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0065】
当選番号T06(第3転落再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び転落再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T06に当選した場合、第3押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T06に当選した場合、第1押し順、第2押し順及び第4押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて転落再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T06に当選することは、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0066】
当選番号T07(第4転落再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び転落再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T07に当選した場合、第4押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T07に当選した場合、第1押し順〜第3押し順、第5押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて転落再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T07に当選することは、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0067】
当選番号T08(第5転落再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び転落再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T08に当選した場合、第5押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T08に当選した場合、第1押し順〜第4押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて転落再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T08に当選することは、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0068】
当選番号T09(第6転落再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び転落再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T09に当選した場合、第6押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T09に当選した場合、第1押し順〜第5押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて転落再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T09に当選することは、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0069】
以上のように、役抽選において当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した場合には、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される。すなわち、当選番号T04〜T09は、入賞が許容される役が同一である。また、役抽選において当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した場合には、当該した当選番号に応じて、通常再遊技役と転落再遊技役のうち通常再遊技役を入賞させるためのストップボタン21a〜21cの押し順が異なる。すなわち、当選番号T04〜T09は、入賞が許容された通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)が異なる。
【0070】
当選番号T10(第1昇格再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び昇格再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T10に当選した場合、第2押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて昇格再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T10に当選した場合、第1押し順及び第3押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T10に当選することは、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0071】
当選番号T11(第2昇格再遊技役)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び昇格再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T11に当選した場合、第3押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて昇格再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T11に当選した場合、第1押し順、第2押し順及び第4押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T11に当選することは、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0072】
当選番号T12(第3昇格再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び昇格再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T12に当選した場合、第4押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて昇格再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T12に当選した場合、第1押し順〜第3押し順、第5押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T12に当選することは、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0073】
当選番号T13(第4昇格再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び昇格再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T13に当選した場合、第5押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて昇格再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T13に当選した場合、第1押し順〜第4押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T13に当選することは、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0074】
当選番号T14(第5昇格再遊技)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役として、通常再遊技役及び昇格再遊技役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T14に当選した場合、第6押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて昇格再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T14に当選した場合、第1押し順〜第5押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいて通常再遊技停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T14に当選することは、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されることに相当する。
【0075】
以上のように、役抽選において当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した場合には、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容される。すなわち、当選番号T10〜T14は、入賞が許容される役が同一である。また、役抽選において当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した場合には、当該した当選番号に応じて、通常再遊技役と昇格再遊技役のうち昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタン21a〜21cの押し順が異なる。すなわち、当選番号T10〜T14は、入賞が許容された昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)が異なる。
【0076】
図8に示すように、当選番号T15(第1ファーストベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T15に当選した場合、第1押し順又は第2押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T15に当選した場合、第3押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。なお、本実施形態において「ベルこぼし停止目」には、賞を定めていない。このように、当選番号T15に当選した場合、ストップボタン21a〜21cのうち最初に操作するストップボタンがストップボタン21aであれば、変動ゲームにおいてベル停止目が導出される。以上のように、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T15に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0077】
当選番号T16(第2ファーストベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T16に当選した場合、第3押し順又は第4押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T16に当選した場合、第1押し順、第2押し順、第5押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このように、当選番号T16に当選した場合、ストップボタン21a〜21cのうち最初に操作するストップボタンがストップボタン21bであれば、変動ゲームにおいてベル停止目が導出される。以上のように、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T16に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0078】
当選番号T17(第3ファーストベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T17に当選した場合、第5押し順又は第6押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T17に当選した場合、第1押し順〜第4押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このように、当選番号T17に当選した場合、ストップボタン21a〜21cのうち最初に操作するストップボタンがストップボタン21cであれば、変動ゲームにおいてベル停止目が導出される。以上のように、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T17に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0079】
以上のように、役抽選において当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した場合には、ベル役の入賞が許容される。すなわち、当選番号T15〜T17は、入賞が許容される役が同一である。また、役抽選において当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した場合には、当該した当選番号に応じて、ベル役を入賞させるためのストップボタン21a〜21cの押し順が異なる。すなわち、当選番号T15〜T17は、入賞が許容されたベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)が異なる。特に、当選番号T15〜T17については、入賞が許容されたベル役を入賞させるために最初に操作するストップボタンが異なる。
【0080】
当選番号T18(第1順序ベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T18に当選した場合、第1押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T18に当選した場合、第2押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T18に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0081】
当選番号T19(第2順序ベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T19に当選した場合、第2押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T19に当選した場合、第1押し順及び第3押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T19に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0082】
当選番号T20(第3順序ベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T20に当選した場合、第3押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T20に当選した場合、第1押し順、第2押し順及び第4押し順〜第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T20に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0083】
当選番号T21(第4順序ベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T21に当選した場合、第4押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T21に当選した場合、第1押し順〜第3押し順、第5押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T21に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0084】
当選番号T22(第5順序ベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T22に当選した場合、第5押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T22に当選した場合、第1押し順〜第4押し順及び第6押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T22に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0085】
当選番号T23(第6順序ベル)には、変動ゲームにおいて入賞可能な役としてベル役が定められている。スロットマシン10では、当選番号T23に当選した場合、第6押し順でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベル停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、当選番号T23に当選した場合、第1押し順〜第5押し順のうち何れかの停止操作順序でストップボタン21a〜21cが操作されると、変動ゲームにおいてベルこぼし停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。このため、スロットマシン10において、役抽選にて当選番号T23に当選することは、ベル役の入賞が許容されることに相当する。
【0086】
以上のように、役抽選において当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合には、ベル役の入賞が許容される。すなわち、当選番号T18〜T23は、入賞が許容される役が同一である。また、役抽選において当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合には、当該した当選番号に応じて、ベル役を入賞させるためのストップボタン21a〜21cの押し順が異なる。すなわち、当選番号T18〜T23は、入賞が許容されたベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)が異なる。
【0087】
次に、役抽選テーブルについて詳しく説明する。
本実施形態のスロットマシン10において、役抽選テーブルには、第1役抽選テーブル及び第2役抽選テーブルがある。第1役抽選テーブルは、通常遊技状態における役抽選において用いられる。第2役抽選テーブルは、有利遊技状態における役抽選において用いられる。
【0088】
役抽選テーブルには、決定可能とする当選番号に対して、役抽選に用いられる乱数(以下、「役抽選用乱数」という)の値が、当該役抽選用乱数の値として取り得る範囲内の数値の中から所定個数ずつ振り分けられている。第2役抽選テーブルでは、第1役抽選テーブルに比して、再遊技役の入賞が許容される当選番号の決定率(当選確率)を合算した確率が高まるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。
【0089】
スロットマシン10では、役抽選において何れの当選番号にも当選しなかった場合、つまり、役の入賞が許容されなかった場合、役抽選の抽選結果が「はずれ」となる。スロットマシン10では、役抽選の抽選結果がはずれの場合、賞が定められていないはずれ停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。因みに、スロットマシン10において、ベルこぼし停止目やチェリーこぼし停止目、スイカこぼし停止目には賞が定められていないため、ベルこぼし停止目やチェリーこぼし停止目、スイカこぼし停止目もはずれ停止目の一種といえる。
【0090】
次に、副基板41について詳しく説明する。
図6に示すように、副基板41は、副制御用CPU41aと、副制御用ROM41bと、副制御用RAM41cと、入力ポート41dと、を備えている。副制御用CPU41aは、副制御用プログラムに基づいて、演出に関する処理を実行する。
【0091】
副基板41は、演出表示装置15と接続されている。副制御用CPU41aは、演出表示装置15の表示態様を制御可能に構成されている。副基板41は、装飾ランプ13と接続されている。副制御用CPU41aは、装飾ランプ13の点灯態様(発光態様)を制御可能に構成されている。副基板41は、スピーカ14と接続されている。副制御用CPU41aは、スピーカ14の出力態様を制御可能に構成されている。
【0092】
また、副制御用ROM41bは、副制御用プログラムや、副制御用CPU41aによって行われる抽選処理に用いられる抽選テーブルなどを記憶している。副制御用ROM41bは、演出表示装置15における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出パターンや、表示演出の実行に用いる表示演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、装飾ランプ13における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出パターンや、発光演出の実行に用いる発光演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、スピーカ14における音声演出の態様(内容)を特定可能な音声演出パターンや、音声演出の実行に用いる音声演出データを記憶している。
【0093】
また、副制御用RAM41cは、スロットマシン10の動作中に適宜書き換えられる様々な記憶情報を記憶できる。副制御用RAM41cが記憶する記憶情報は、例えばフラグ、カウンタ及びタイマなどである。また、入力ポート41dは、出力ポート40dから出力された情報を入力する。副基板41は、主基板40と同様に、所定の抽選処理に用いる乱数を、ハードウェア乱数やソフトウェア乱数として生成可能に構成されている。
【0094】
次に、主基板40の主制御用CPU40aが実行する処理について説明する。主制御用CPU40aは、遊技の進行に関する処理の1つとして、次のような遊技進行メイン処理を行う。
【0095】
図9に示すように、主制御用CPU40aは、遊技開始セット処理を行う(ステップS101)。遊技開始セット処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにおける所定の記憶領域の記憶情報を消去又は更新したりする。次に、主制御用CPU40aは、メダルのベット受付を開始する(ステップS102)。次に、主制御用CPU40aは、遊技状態をチェックする(ステップS103)。
【0096】
次に、主制御用CPU40aは、再遊技作動時であるか否かを判定する(ステップS104)。主制御用CPU40aは、再遊技作動時ではない場合(ステップS104:NO)、今回の変動ゲームにおけるベット数を設定するメダル管理処理を行う(ステップS105)。ステップS105の処理において主制御用CPU40aは、投入センサSE4からメダルの検出信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数に1加算する。また、ステップS105の処理において主制御用CPU40aは、ベットボタン18から操作信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数が規定ベット数Xとなるようにベット数に加算するとともに、該加算分だけ、主制御用RAM40cに記憶されているクレジットを減算する。
【0097】
主制御用CPU40aは、再遊技作動時である場合(ステップS104:YES)、又はステップS105の処理を終了した場合、今回の変動ゲームにおけるベット数が、変動ゲームを開始可能とする規定ベット数Xと一致するか否かを判定する(ステップS106)。なお、主制御用CPU40aは、再遊技作動時である場合(ステップS104:YES)、前回の変動ゲームにおけるベット数を、今回の変動ゲームにおけるベット数として主制御用RAM40cに再び設定する。
【0098】
ベット数が規定ベット数Xと一致しない場合(ステップS106:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS103の処理に移行する。すなわち、ステップS106の処理において主制御用CPU40aは、変動ゲームを開始可能な状態となったか否かを判定している。一方、今回の変動ゲームにおけるベット数が規定ベット数Xと一致する場合(ステップS106:YES)、主制御用CPU40aは、スタートレバー20による開始操作を受付けたか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107の処理において主制御用CPU40aは、スタートレバー20から操作信号を入力した場合には肯定判定する一方、スタートレバー20から操作信号を入力しない場合には否定判定する。開始操作を受付けていない場合(ステップS107:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS103の処理へ移行する。
【0099】
一方、開始操作を受付けた場合(ステップS107:YES)、主制御用CPU40aは、役抽選処理を行う(ステップS108)。役抽選処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている遊技状態フラグの値(記憶情報)を参照することによって、現在の遊技状態を特定する。主制御用CPU40aは、特定した遊技状態に対応する役抽選テーブルを選択する。主制御用CPU40aは、主基板40内において生成している役抽選用乱数の値を取得する。そして、主制御用CPU40aは、取得した役抽選用乱数の値をもとに、選択している役抽選テーブルを参照することによって、取得した役抽選用乱数の値が振り分けられている当選番号を決定する。なお、役抽選用乱数の値が、賞が定められた図柄組み合わせの入賞を許容する当選番号に振り分けられていない場合、役抽選の抽選結果は「はずれ」となる。本実施形態において当選番号には、変動ゲームにおいて入賞可能とする図柄組み合わせ(役)が定められている。したがって、役抽選では、変動ゲームにおいて導出可能とするゲーム結果を決定可能である。また、役抽選では、入賞を許容する役を決定可能である。本実施形態では、役抽選が所定の抽選に相当する。そして、本実施形態において、所定の抽選に相当する役抽選を主制御用CPU40aが行うことによって、所定の抽選を行う抽選手段としての機能が実現される。このように、本実施形態において、主制御用CPU40aを備えた第1制御部としての主基板40は、抽選手段としての機能を有する。
【0100】
主制御用CPU40aは、役抽選を行うと、役抽選の抽選結果を特定可能な記憶情報(以下、当選記憶情報と示す)を、主制御用RAM40cに記憶する。主制御用CPU40aは、当選記憶情報を参照することにより、役抽選の抽選結果(例えば、当選した当選番号)を特定できる。
【0101】
役抽選処理を終了すると、主制御用CPU40aは、有利遊技状態に関する処理の1つとして、ゲーム数減算処理を行う(ステップS109)。ゲーム数減算処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている有利滞在回数が1以上であるか否かを判定する。ここで、有利滞在回数は、有利演出モードにおいてベル停止目を導出させるためのストップボタンの操作態様を報知可能となる変動ゲームの回数であって、有利遊技状態から通常遊技状態へ移行することを回避可能となる残りの変動ゲームの回数ともいえる。ベル停止目を導出させるためのストップボタンの操作態様とは、ベル役を入賞させるためのストップボタンの操作態様に相当する。そして、有利滞在回数が1以上でない場合、主制御用CPU40aは、ゲーム数減算処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理に戻る。一方、有利滞在回数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている有利滞在回数を1減算して更新する。その後、主制御用CPU40aは、ゲーム数減算処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理に戻る。
【0102】
ゲーム数減算処理を終了すると、主制御用CPU40aは、有利遊技状態に関する処理の1つとして、有利移行抽選処理を行う(ステップS110)。有利移行抽選処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出モードフラグの値(記憶情報)を参照することによって、現在の演出モードが通常演出モードであるか否かを判定する。現在の演出モードが通常演出モードではない場合、主制御用CPU40aは、有利移行抽選処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理へ戻る。
【0103】
現在の演出モードが通常演出モードである場合、主制御用CPU40aは、有利演出モードへの移行が許容されていることを示す有利許容情報が主制御用RAM40cに記憶されているか否かを判定する。そして、有利許容情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合、主制御用CPU40aは、有利移行抽選処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理へ戻る。
【0104】
一方、有利許容情報が主制御用RAM40cに記憶されていない場合、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に基づいて、有利移行抽選を行う。主制御用CPU40aは、例えば、主基板40内で生成している乱数の値を取得するとともに、該取得した乱数の値をもとに所定の抽選テーブルを参照し、取得した乱数の値に応じて有利演出モードへの移行を許容すること、又は有利演出モードへの移行を許容しないことを決定する有利移行抽選を行う。有利移行抽選において有利演出モードへの移行を許容することが決定される確率は、役抽選の抽選結果に応じて異なる。
【0105】
そして、有利移行抽選において有利演出モードへの移行を許容することが決定されなかった場合、主制御用CPU40aは、有利移行抽選処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理に戻る。一方、有利移行抽選において有利演出モードへの移行を許容することが決定された場合、主制御用CPU40aは、有利許容情報を主制御用RAM40cに記憶する。その後、主制御用CPU40aは、有利移行抽選処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理に戻る。
【0106】
有利移行抽選処理を終了すると、主制御用CPU40aは、指示情報処理を行う(ステップS111)。指示情報処理における具体的な制御内容については、後ほど詳しく説明するが、指示情報処理では、主に、払出表示部37において表示する指示情報の決定と、役抽選の抽選結果に基づく情報(コマンドなど)の生成と、が行われる。
【0107】
指示情報処理を終了すると、主制御用CPU40aは、コマンドセット処理を行う(ステップS112)。コマンドセット処理において主制御用CPU40aは、情報を出力バッファに格納する。例えば、コマンドセット処理において主制御用CPU40aは、滞在中の演出モードを特定可能な情報(以下、演出モードコマンド)を生成するとともに、出力バッファに格納する。
【0108】
コマンドセット処理を終了すると、主制御用CPU40aは、主制御用CPU40aは、最短遊技時間(ウェイトタイム)が経過したか否かを判定する(ステップS113)。最短遊技時間が経過していない場合(ステップS113:NO)、主制御用CPU40aは、最短遊技時間が経過するまで待機する。最短遊技時間が経過している場合(ステップS113:YES)、主制御用CPU40aは、最短遊技時間を設定する(ステップS114)。
【0109】
その後、主制御用CPU40aは、リール16a〜16cの回転が開始されるように、リール16a〜16cの各アクチュエータを制御する(ステップS115)。なお、ステップS115の処理において、主制御用CPU40aは、リール16a〜16cの回転速度が所定の回転速度で一定となり、ストップボタン21a〜21cによる停止操作を受付け可能となるまで待機する。
【0110】
次に、主制御用CPU40aは、ストップボタン21a〜21cの何れかによる停止操作を受付けたか否かを判定する(ステップS116)。ステップS116の処理において、主制御用CPU40aは、ストップボタン21a〜21cの何れかから操作信号を入力している場合には肯定判定する一方、ストップボタン21a〜21cの何れからも操作信号を入力していない場合には否定判定する。停止操作を受付けていない場合(ステップS116:NO)、主制御用CPU40aは、停止操作を受付けるまで待機する。
【0111】
一方、停止操作を受付けた場合(ステップS116:YES)、主制御用CPU40aは、操作信号を入力したストップボタンに対応するリールの回転を停止させるリール停止処理を実行する(ステップS117)。すなわち、主制御用CPU40aは、停止操作の受付けを契機としてアクチュエータを制御し、受付けた停止操作に対応するリールにおいて図柄を停止させる。
【0112】
詳しく説明すると、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果及びストップボタン21a〜21cの操作態様(押し順及び押し位置)に基づいて、予め定められた引込み範囲(例えば、4図柄)内に位置する図柄の中から有効ラインNL上に停止可能な図柄を検索する。そして、主制御用CPU40aは、検索された図柄が有効ラインNL上に停止されるようにアクチュエータを制御する。主制御用CPU40aは、リール16a〜16cの停止操作に関して上記のようなリール停止制御を行うことにより、当選番号とストップボタンの操作態様とに応じた図柄組み合わせを有効ラインNL上に停止させる。また、主制御用CPU40aは、ストップボタン21a〜21cから操作信号を入力すると、該操作信号を入力したストップボタンを特定可能な操作コマンドを生成するとともに、出力バッファに格納する。
【0113】
次に、主制御用CPU40aは、リール16a〜16cの全てを停止させたか否かを判定する(ステップS118)。リール16a〜16cのうち1つ以上のリールを停止させていない場合(ステップS118:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS116の処理へ移行する。一方、リール16a〜16cの全てを停止させている場合(ステップS118:YES)、主制御用CPU40aは、有効ラインNL上に停止されている図柄組み合わせを判定する表示図柄判定処理を行う(ステップS119)。ステップS119の処理において主制御用CPU40aは、有効ラインNL上に賞が定められた図柄組み合わせ(役)が停止されているか、及び有効ラインNL上に賞を定めた図柄組み合わせ(役)が停止されている場合にその図柄組み合わせの種類を判定する。このとき、有効ラインNL上に賞として再遊技が定められた図柄組み合わせが停止されている場合、主制御用CPU40aは、今回の変動ゲームでベットされたベット数を再びベット数として設定し、再遊技を作動させる(再遊技作動時とする)。これにより、再遊技が賞として付与されることになる。
【0114】
次に、主制御用CPU40aは、遊技者にメダルの払出しを行うか否かを判定する(ステップS120)。ステップS120の処理において主制御用CPU40aは、払出役に入賞している場合には肯定判定する一方、払出役に入賞していない場合には否定判定する。メダルの払出しを行う場合(ステップS120:YES)、主制御用CPU40aは、図示されていないホッパーユニットを駆動してメダルを払出すためのメダル払出し処理を実行する(ステップS121)。このように、スロットマシン10では、有効ラインNL上に停止された図柄組み合わせに応じて、所定の遊技価値としてメダルの払出しを発生可能である。なお、賞が定められていない図柄組み合わせ(例えば、はずれ停止目)が有効ラインNL上に停止されている場合には、賞は付与されない。
【0115】
また、ステップS121の処理において、主制御用CPU40aは、入賞の発生によって払出すメダルの枚数に関する情報の表示を行うように、払出表示部37を制御する。具体的に、ステップS121の処理において主制御用CPU40aは、入賞の発生によって払出すメダルの枚数に関する情報の表示を行うように、払出表示部37を制御する。本実施形態の払出表示部37では、指示情報処理にて指示情報の表示が開始されてから第3停止操作を受付ける迄の期間においては指示情報が表示される一方で、該期間とは異なる期間においてはメダルの払出し枚数に関する情報が表示される。すなわち、払出表示部37では、指示情報が表示された後、メダルの払出し枚数に関する情報が表示される。本実施形態におけるステップS121の処理は、払出役の入賞を契機としてストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報とは異なる情報を払出表示部37に表示させる処理ともいえる。なお、入賞の発生によって払出すメダルの枚数に関する情報の表示は、ベットボタン18が操作されるなどして所定の終了条件が成立すると終了する。
【0116】
主制御用CPU40aは、メダルの払出しを行わない場合(ステップS120:NO)、及びステップS121の処理を終了した場合、1回の変動ゲームを終了させる終了処理を行う(ステップS122)。ステップS122の処理において、主制御用CPU40aは、変動ゲームの終了を指示する情報(以下、変動ゲーム終了コマンドと示す)を生成するとともに、出力バッファに格納する。変動ゲーム終了コマンドは、入賞の有無や、入賞した図柄組み合わせ(役)についても特定可能である。なお、変動ゲーム終了コマンドは、遊技状態に関係なく、入賞した図柄組み合わせを特定可能なコマンドとして出力される。
【0117】
また、ステップS122の処理において、主制御用CPU40aは、遊技状態を移行させる処理を行う。主制御用CPU40aは、遊技状態フラグの値を更新し、遊技状態を移行させる。具体的に、通常遊技状態であるとき、主制御用CPU40aは、昇格再遊技役の入賞を契機に、遊技状態フラグの値を、有利遊技状態を特定可能な値に更新し、通常遊技状態から有利遊技状態へ移行させる。また、有利遊技状態であるとき、主制御用CPU40aは、転落再遊技役の入賞を契機に、遊技状態フラグの値を、通常遊技状態を特定可能な値に更新し、有利遊技状態から通常遊技状態へ移行させる。
【0118】
また、ステップS122の処理において、主制御用CPU40aは、演出モードを移行させる処理を行う。主制御用CPU40aは、演出モードフラグの値を更新し、演出モードを移行させる。具体的に、通常演出モードであるとき、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに有利許容情報を記憶したこと(有利移行抽選に当選したこと)を契機に、演出モードフラグの値を、準備演出モードを特定可能な値に更新し、通常演出モードから準備演出モードへ移行させる。また、準備演出モードであるとき(有利許容情報が記憶されているとき)、主制御用CPU40aは、昇格再遊技役が入賞したことを契機に、演出モードフラグの値を、有利演出モードを特定可能な値に更新し、準備演出モードから有利演出モードへ移行させる。また、有利演出モードへ移行させる場合、主制御用CPU40aは、有利滞在回数に所定回数(例えば、50回)を設定する。このとき、有利滞在回数に設定される所定回数は、有利演出モードへの移行が許容された際に抽選で決定される回数であってもよいし、有利演出モードへ移行させる際に抽選で決定される回数であってもよいし、予め決められた固定的な回数であってもよい。
【0119】
また、有利演出モードであって、有利滞在回数が「0(零)」であるとき、主制御用CPU40aは、転落再遊技役が入賞したことを契機に、演出モードフラグの値を、通常演出モードを特定可能な値に更新し、有利演出モードから通常演出モードへ移行させる。
【0120】
本実施形態のスロットマシン10では、有利演出モードが第1状態に相当し、通常演出モードが第2状態に相当する。前述したように、第1状態に相当する有利演出モードは、第2状態に相当する通常演出モードより有利である。そして、本実施形態において演出モードフラグの値を主制御用CPU40aにより有利演出モードを特定可能な値や通常演出モードを特定可能な値に更新されることで、第1状態と第2状態を含む各種の状態に制御される。このように、スロットマシン10は、第1状態としての有利演出モード及び第2状態としての通常演出モードに制御可能に構成されている。
【0121】
主制御用CPU40aは、終了処理を終了すると、1回の変動ゲームの実行に係る遊技進行メイン処理を終了し、再びステップS101の処理へ戻る。以上のように、スロットマシン10は、開始操作の受付けを契機として変動ゲームを開始するとともに、停止操作の受付けを契機として図柄列を停止させる。
【0122】
ここで、遊技進行メイン処理の指示情報処理(ステップS111)における具体的な制御について、説明する。
図10に示すように、指示情報処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている当選番号マスク情報に初期値を設定する(ステップS201)。ステップS201において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報に「38」を設定することで、当選番号マスク情報に初期値を設定する。
【0123】
図11に示すように、当選番号マスク情報「38」には、当選番号T04〜T09が対応している。したがって、当選番号マスク情報「38」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果が対応している。当選番号マスク情報「39」には、当選番号T10〜T14が対応している。したがって、当選番号マスク情報「39」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果が対応している。
【0124】
また、当選番号マスク情報「40」には、当選番号T15〜T17が対応している。したがって、当選番号マスク情報「40」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果が対応している。当選番号マスク情報「41」には、当選番号T18〜T23が対応している。したがって、当選番号マスク情報「41」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果が対応している。このように、当選番号マスク情報の値として設定される値のうち「38」、「39」、「40」及び「41」には、それぞれ複数の当選番号が対応しており、役抽選の抽選結果として複数の抽選結果が対応している。
【0125】
続いて、図10に示すように、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が、当選番号マスク情報に対応する抽選結果と一致するか否かを判定する(ステップS202)。ステップS202において主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号に当選した場合、当該当選番号が、当選番号マスク情報に対応している当選番号の中にあるか否かを判定する。したがって、ステップS202において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報に対応する抽選結果の中に、主制御用RAM40cに記憶されている当選記憶情報から特定可能な役抽選の抽選結果と一致する抽選結果があるか否かを判定する。例えば、当選番号マスク情報の値が「38」である場合、当該当選番号マスク情報「38」には、前述したように、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果が対応している。したがって、ステップS202において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値が「38」である場合、役抽選の抽選結果が、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果であるか否かを判定する。そして、当選番号マスク情報の値が「38」であって、役抽選にて当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選している場合、主制御用CPU40aは、ステップS202を肯定判定する。一方、当選番号マスク情報の値が「38」であって、役抽選にて当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選していない場合、主制御用CPU40aは、ステップS202を否定判定する。
【0126】
そして、役抽選の抽選結果が当選番号マスク情報に対応する抽選結果と一致する場合(ステップS202:YES)、主制御用CPU40aは、ステップS207の処理へ移行する。一方、役抽選の抽選結果が当選番号マスク情報に対応する抽選結果と一致しない場合(ステップS202:NO)、主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値を更新する(ステップS203)。ステップS203において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値に1加算し、当選番号マスク情報の値を更新する。
【0127】
その後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているチェック数を1減算する(ステップS204)。チェック数には、初期値として「4」が設定される。したがって、チェック数が初期化されることなくステップS204の処理が4回行われた場合、主制御用RAM40cに記憶されているチェック数が「0(零)」となる。
【0128】
続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているチェック数が「0(零)」であるか否かを判定する(ステップS205)。そして、チェック数が「0」でない場合(ステップS205:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS202の処理へ移行する。
【0129】
このように、役抽選の抽選結果が当選番号マスク情報に対応する抽選結果と一致しない場合、当選番号マスク情報の値が更新された後、チェック数が「0」となるまで、当選番号マスク情報に対応する抽選結果と一致するか否かの判定が繰り返し行われる。ステップS203において当選番号マスク情報の値が更新されることで、例えば、ステップS202において役抽選の抽選結果が当選番号マスク情報「38」に対応する抽選結果と一致しないと判定した場合、次のステップS202の処理では、役抽選の抽選結果が当選番号マスク情報「39」に対応する抽選結果と一致するか否かの判定が行われる。このように、本実施形態のスロットマシン10では、当選番号マスク情報を更新しながら、更新後の当選番号マスク情報に対応する抽選結果と役抽選の抽選結果が一致するか否かの判定を順番に行い、当選番号マスク情報の値が抽出される。
【0130】
この結果、役抽選において当選番号T04〜T23のうち何れかの当選番号に当選している場合、当選番号マスク情報の値が「38」、「39」、「40」及び「41」のうち何れかの値であるときにステップS202の判定結果が肯定となり、ステップS207の処理へと進む。したがって、役抽選において当選番号T04〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合、ステップS202〜ステップS205の処理の処理結果、当選番号マスク情報の値として「38」、「39」、「40」及び「41」のうち何れかの値が抽出される。
【0131】
本実施形態において、ステップS202〜ステップS205の処理が、所定の抽選の抽選結果が異なる抽選結果である場合でも同一の処理結果が抽出される処理に相当する。本実施形態では、ステップS202〜ステップS205の処理が、第1処理(共通化処理)に相当する。なお、第1処理は、ステップS202〜ステップS205の全ての処理が行われることにより実現される処理と限らず、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選したときなどステップS202のみが行われる場合でも実現される処理である。したがって、ステップS202の処理、及び、ステップS202〜ステップS205の一連の処理が、第1処理に相当するともいえる。本明細書において、ステップS202〜ステップS205の処理が行われる場合とは、ステップS202〜ステップS205の全ての処理が行われる場合のことはもちろんのこと、ステップS202の処理のみが行われる場合のことも意図する。また、本実施形態において主制御用CPU40aがステップS202〜ステップS205の処理を行うことにより、第1処理を実行する第1処理手段としての機能が実現される。ステップS202〜ステップS205の処理が行われることによって役抽選の抽選結果が異なる場合でも、同一の当選番号マスク情報(処理結果)が抽出されることから、第1処理はマスク処理に相当する。
【0132】
一方、チェック数が「0」である場合(ステップS205:YES)、主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報に非マスク値を設定し(ステップS206)、ステップS207の処理へ移行する。ステップS206において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報に非マスク値として「00」を設定する。
【0133】
ステップS207において主制御用CPU40aは、通常演出モードであるか否かを判定する。そして、通常演出モードでない場合(ステップS207:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS208の処理へ進む。ステップS208において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報に非マスク値「00」を設定する。本実施形態において、詳細については後述するが、当選番号マスク情報に設定される値のうち非マスク値「00」は、役抽選の抽選結果に基づき当選情報コマンドを出力することを特定可能な情報(処理結果)に相当する。また、本実施形態において、ステップS208の処理が、当選情報マスク情報の値(第1処理の処理結果)に関係なく、所定の抽選の抽選結果に基づきコマンドを出力することを特定可能な処理結果(本実施形態では、非マスク値)が導出される処理に相当する。本実施形態では、ステップS208の処理が、第2処理(復元化処理)に相当する。このように、本実施形態のスロットマシン10は、第1処理(共通化処理)と第2処理(復元化処理)を実行可能に構成されている。本実施形態では、第1状態に相当する有利演出モードであるときにはステップS208の処理が行われる一方、第2状態に相当する通常演出モードであるときにはステップS208の処理が行われない。したがって、本実施形態のスロットマシン10では、第2状態であるときには第1処理と第2処理が実行される一方、第1状態であるときには第1処理と第2処理のうち第1処理のみが実行される。
【0134】
続いて、主制御用CPU40aは、指示情報を決定する(ステップS209)。そして、ステップS209の処理を終えた主制御用CPU40aは、ステップS211の処理へ進む。
【0135】
一方、通常演出モードである場合(ステップS207:YES)、主制御用CPU40aは、ステップS210の処理へ進む。ステップS210において主制御用CPU40aは、指示情報を決定する。そして、ステップS210の処理を終えた主制御用CPU40aは、ステップS211の処理へ進む。
【0136】
ここで、ステップS209とステップS210における指示情報の決定について、説明する。なお、前述したように、ステップS210において指示情報を決定する処理は、通常演出モードであるときの指示情報の決定に関する処理に相当する。一方、ステップS209において指示情報を決定する処理は、通常演出モードでないとき、すなわち、準備演出モード又は有利演出モードであるときの指示情報の決定に関する処理に相当する。
【0137】
ステップS209及びステップS210において主制御用CPU40aは、払出表示部37において表示する指示情報(指示内容)を予め定めた指示番号を決定し、指示情報を決定する。ここで、指示番号について説明する。
【0138】
図12に示すように、指示番号には、指示情報として、ストップボタン21a〜21cの操作態様のうちストップボタンの押し順が定められている。
指示番号01には、第1停止操作により左リール16aを停止させることと、第2停止操作及び第3停止操作により停止させるリールを指示しないことと、を指示内容とする第1指示情報が定められている。指示番号02には、第1停止操作により中リール16bを停止させることと、第2停止操作及び第3停止操作により停止させるリールを指示しないことと、を指示内容とする第2指示情報が定められている。指示番号03には、第1停止操作により右リール16cを停止させることと、第2停止操作及び第3停止操作により停止させるリールを指示しないことと、を指示内容とする第3指示情報が定められている。
【0139】
指示番号04には、第1押し順を指示内容とする第4指示情報が定められている。指示番号05には、第2押し順を指示内容とする第5指示情報が定められている。指示番号06には、第3押し順を指示内容とする第6指示情報が定められている。指示番号07には、第4押し順を指示内容とする第7指示情報が定められている。指示番号08には、第5押し順を指示内容とする第8指示情報が定められている。指示番号09には、第6押し順を指示内容とする第9指示情報が定められている。なお、指示番号99には、第1停止操作から第3停止操作まで、停止させるリールを指示しない指示内容(指示なし)が定められている。
【0140】
このように、指示番号01〜指示番号03は、最初に操作するストップボタンを指示する。一方、指示番号04〜指示番号09は、2以上のストップボタンの操作順序を指示する。本実施形態におけるスロットマシン10は、3つのストップボタンを有していることから、2以上のストップボタンの操作順序を指示することは、全てのストップボタンの操作順序を指示することに相当する。
【0141】
そして、ステップS209及びステップS210において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に基づいて、複数の指示番号の中から何れかの指示番号を決定する。そして、指示番号を決定した後、主制御用CPU40aは、決定した指示番号を特定可能な記憶情報(以下、指示記憶情報と示す)を主制御用RAM40cに記憶する。また、主制御用CPU40aは、決定した指示番号を特定可能な情報(以下、操作指示コマンド)を生成するとともに、出力バッファに格納する。
【0142】
ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T01〜T03のうち何れかの当選番号に当選しているとき、停止させるリールを指示しない指示内容が定められた指示番号99を決定する。
【0143】
ステップS209において主制御用CPU40aは、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上である場合、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選しているとき、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する。例えば、ステップS209において主制御用CPU40aは、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上である場合、当選番号T04に当選しているとき、第1押し順を指示内容とする第4指示情報が定められた指示番号04を決定する。本実施形態において、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上であるときに当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した場合に出力される操作指示コマンド(特定コマンド)は、通常再遊技役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドといえる。
【0144】
ステップS209において主制御用CPU40aは、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上でない場合(有利滞在回数が「0(零)」である場合)、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選しているとき、転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する。例えば、ステップS209において主制御用CPU40aは、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上でない場合、当選番号T04に当選しているとき、第1押し順以外の押し順を指示内容とする指示情報が定められた指示番号を決定する。本実施形態において、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上でないときに当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した場合に出力される操作指示コマンド(特定コマンド)は、転落再遊技役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドといえる。
【0145】
因みに、本実施形態において、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選しているとき、転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順は複数通りある。ステップS209において主制御用CPU40aは、転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する際、転落再遊技役を入賞させるための複数通りのストップボタンの押し順の中から当選番号毎に予め定められた押し順を指示内容とする指示情報が定められた指示番号を決定する。
【0146】
ステップS209において主制御用CPU40aは、準備演出モードである場合、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選しているとき、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する。本実施形態において、準備演出モードであるときに当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した場合に出力される操作指示コマンド(特定コマンド)は、通常再遊技役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドといえる。
【0147】
ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選しているとき、昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する。例えば、ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T12に当選しているとき、第4押し順を指示内容とする第7指示情報が定められた指示番号07を決定する。本実施形態において、有利演出モード又は準備演出モードであるときに当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した場合に出力される操作指示コマンド(特定コマンド)は、昇格再遊技役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドといえる。
【0148】
ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選しているとき、ベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する。例えば、ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T16に当選しているとき、第1停止操作により中リール16bを停止させることと、第2停止操作及び第3停止操作により停止させるリールを指示しないことと、を指示内容とする第2指示情報が定められた指示番号02を決定する。本実施形態において、有利演出モード又は準備演出モードであるときに当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した場合に出力される操作指示コマンド(特定コマンド)は、ベル役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドといえる。
【0149】
ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選しているとき、ベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する。例えば、ステップS209において主制御用CPU40aは、当選番号T23に当選しているとき、第6押し順を指示内容とする指示番号09を決定する。本実施形態において、有利演出モード又は準備演出モードであるときに当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合に出力される操作指示コマンド(特定コマンド)は、ベル役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドといえる。
【0150】
ステップS210において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に関係なく、停止させるリールを指示しない指示内容が定められた指示番号99を決定する。
また、図10に示すように、ステップS211において主制御用CPU40aは、指示情報を表示するように払出表示部37の表示内容を制御する。具体的に、主制御用CPU40aは、指示番号01〜指示番号09を決定している場合、指示情報を表示させるように払出表示部37を制御する。なお、指示番号99が決定されている場合、払出表示部37では指示情報は表示されない。
【0151】
続いて、主制御用CPU40aは、当選情報コマンド抽出処理を行う(ステップS212)。当選情報コマンド抽出処理において、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドが生成するとともに、当該当選情報コマンドを出力バッファに格納する。
【0152】
当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている当選番号マスク情報の値に基づき、当選情報コマンドを生成する。また、当選情報コマンドは、上位コマンドと下位コマンドで構成されており、上位コマンドは「A0H」となっている。当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、当選情報コマンドを構成する上位コマンドと下位コマンドのうち下位コマンドを抽出し、当選情報コマンドを生成する。
【0153】
図11に示すように、当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値が「38」である場合、下位コマンドとして「26H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が「38」である場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A026H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した場合、当選情報コマンドとして「A026H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A026H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T04に当選した抽選結果、当選番号T05に当選した抽選結果、当選番号T06に当選した抽選結果、当選番号T07に当選した抽選結果、当選番号T08に当選した抽選結果及び当選番号T09に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A026H」は、役抽選にて通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A026H」は、入賞が許容された役を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0154】
当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値が「39」である場合、下位コマンドとして「27H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が「39」である場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A027H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した場合、当選情報コマンドとして「A027H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A027H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T10に当選した抽選結果、当選番号T11に当選した抽選結果、当選番号T12に当選した抽選結果、当選番号T13に当選した抽選結果及び当選番号T14に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A027H」は、役抽選にて通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A027H」は、入賞が許容された役を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0155】
当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値が「40」である場合、下位コマンドとして「28H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が「40」である場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A028H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した場合、当選情報コマンドとして「A028H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A028H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T15に当選した抽選結果、当選番号T16に当選した抽選結果及び当選番号T17に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A028H」は、役抽選にてベル役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A028H」は、入賞が許容された役を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0156】
当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値が「41」である場合、下位コマンドとして「29H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が「41」である場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A029H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合、当選情報コマンドとして「A029H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A029H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T18に当選した抽選結果、当選番号T19に当選した抽選結果、当選番号T20に当選した抽選結果、当選番号T21に当選した抽選結果、当選番号T22に当選した抽選結果及び当選番号T23に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A029H」は、役抽選にてベル役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A029H」は、入賞が許容された役を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0157】
当選情報コマンド抽出処理において主制御用CPU40aは、当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用RAM40cに記憶されている当選記憶情報から特定可能な役抽選の抽選結果に基づき、当選情報コマンドを生成する。
【0158】
因みに、図10に示すように、役抽選において当選番号T04〜T23のうち何れかの当選番号に当選している場合、ステップS202の判定結果が肯定となることから、ステップS206において非マスク値が当選番号マスク情報の値として設定されることはない。一方、役抽選において当選番号T04〜T23以外の当選番号に当選している場合、及び役抽選の抽選結果がはずれである場合、ステップS202の判定結果は肯定とならず、ステップS206において非マスク値が当選番号マスク情報の値として設定されることになる。
【0159】
但し、役抽選において当選番号T04〜T23のうち何れかの当選番号に当選している場合であっても、通常演出モードでないとき(有利演出モード又は準備演出モードであるとき)、ステップS208において非マスク値が当選番号マスク情報の値として設定される。このため、通常演出モードであるときに役抽選において当選番号T04〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合には、当選番号マスク情報の値が「38」、「39」、「40」及び「41」のうち何れかである状況で当選情報コマンド抽出処理が行われる。一方、有利演出モード又は準備演出モードであるときに役抽選において当選番号T04〜T23のうち何れかの当選番号に当選した場合には、当選番号マスク情報の値が非マスク値である状況で当選情報コマンド抽出処理が行われる。
【0160】
このため、本実施形態において、当選番号マスク情報の値が非マスク値である状況で当選情報コマンド抽出処理が行われるときとは、有利演出モードである場合、準備演出モードである場合、役抽選にて当選番号T01〜T03のうち何れかの当選番号に当選した場合及び役抽選の抽選結果がはずれの場合のうち何れかとなる。
【0161】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T01に当選していることを特定できるとき、下位コマンドとして「10H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T01に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A010H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T01に当選した場合、当選情報コマンドとして「A010H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A010H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T01に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A010H」は、役抽選にてチェリー役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。
【0162】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T02に当選していることを特定できるとき、下位コマンドとして「1EH」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T02に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A01EH」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T02に当選した場合、当選情報コマンドとして「A01EH」が出力される。このように、当選情報コマンド「A01EH」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T02に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A01EH」は、役抽選にてスイカ役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。
【0163】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T03に当選していることを特定できるとき、下位コマンドとして「21H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T03に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A021H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選にて当選番号T03に当選した場合、当選情報コマンドとして「A021H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A021H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T03に当選した抽選結果が対応している。当選情報コマンド「A021H」は、役抽選にて通常再遊技役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。
【0164】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がはずれであることを特定できるとき、下位コマンドとして「00H」を抽出する。そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選の抽選結果がはずれであることを特定できる場合、当選情報コマンドとして「A000H」を生成し、出力バッファに格納する。すなわち、役抽選の抽選結果がはずれの場合、当選情報コマンドとして「A000H」が出力される。このように、当選情報コマンド「A000H」には、役抽選の抽選結果としてはずれが対応している。
【0165】
図11に示すように、当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選していることが特定できるとき、下位コマンドとして「31H」〜「36H」をそれぞれ抽出する。例えば、主制御用CPU40aは、当選番号T04に当選しているときには下位コマンドとして「31H」を抽出し、当選番号T06に当選しているときには下位コマンドとして「33H」を抽出し、当選番号T09に当選しているときには下位コマンドとして「36H」を抽出する。
【0166】
そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A031H」〜「A036H」をそれぞれ生成し、出力バッファに格納する。例えば、主制御用CPU40aは、当選番号T04に当選しているときには当選情報コマンドとして「A031H」を生成し、当選番号T06に当選しているときには当選情報コマンドとして「A033H」を生成し、当選番号T09に当選しているときには当選情報コマンドとして「A036H」を生成する。
【0167】
すなわち、役抽選において当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、当選情報コマンドとして「A031H」〜「A036H」がそれぞれ出力される。このように当選情報コマンド「A031H」〜「A036H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T04〜T09に当選した抽選結果がそれぞれ対応している。当選情報コマンド「A031H」〜「A036H」は、役抽選にて通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。また、当選情報コマンド「A031H」〜「A036H」は当選番号T04〜T09にそれぞれ対応していることから、当選情報コマンド「A031H」〜「A036H」は入賞が許容された役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A031H」〜「A036H」は、入賞が許容された役及び特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0168】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選していることが特定できるとき、下位コマンドとして「37H」〜「3BH」をそれぞれ抽出する。例えば、主制御用CPU40aは、当選番号T10に当選しているときには下位コマンドとして「37H」を抽出し、当選番号T12に当選しているときには下位コマンドとして「39H」を抽出し、当選番号T14に当選しているときには下位コマンドとして「3BH」を抽出する。
【0169】
そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A037H」〜「A03BH」をそれぞれ生成し、出力バッファに格納する。例えば、主制御用CPU40aは、当選番号T10に当選しているときには当選情報コマンドとして「A037H」を生成し、当選番号T12に当選しているときには当選情報コマンドとして「A039H」を生成し、当選番号T14に当選しているときには当選情報コマンドとして「A03BH」を生成する。
【0170】
すなわち、役抽選において当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、当選情報コマンドとして「A037H」〜「A03BH」がそれぞれ出力される。このように当選情報コマンド「A037H」〜「A03BH」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T10〜T14に当選した抽選結果がそれぞれ対応している。当選情報コマンド「A037H」〜「A03BH」は、役抽選にて通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。また、当選情報コマンド「A037H」〜「A03BH」は当選番号T10〜T14にそれぞれ対応していることから、当選情報コマンド「A037H」〜「A03BH」は入賞が許容された役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A037H」〜「A03BH」は、入賞が許容された役及び特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0171】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選していることが特定できるとき、下位コマンドとして「3CH」〜「3EH」をそれぞれ抽出する。具体的に、主制御用CPU40aは、当選番号T15に当選しているときには下位コマンドとして「3CH」を抽出し、当選番号T16に当選しているときには下位コマンドとして「3DH」を抽出し、当選番号T17に当選しているときには下位コマンドとして「3EH」を抽出する。
【0172】
そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A03CH」〜「A03EH」をそれぞれ生成し、出力バッファに格納する。主制御用CPU40aは、当選番号T15に当選しているときには当選情報コマンドとして「A03CH」を生成し、当選番号T16に当選しているときには当選情報コマンドとして「A03DH」を生成し、当選番号T17に当選しているときには当選情報コマンドとして「A03EH」を生成する。
【0173】
すなわち、役抽選において当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、当選情報コマンドとして「A03CH」〜「A03EH」がそれぞれ出力される。このように当選情報コマンド「A03CH」〜「A03EH」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T15〜T17に当選した抽選結果がそれぞれ対応している。当選情報コマンド「A03CH」〜「A03EH」は、役抽選にてベル役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。また、当選情報コマンド「A03CH」〜「A03EH」は当選番号T15〜T17にそれぞれ対応していることから、当選情報コマンド「A03CH」〜「A03EH」は入賞が許容された役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A03CH」〜「A03EH」は、入賞が許容された役及び特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0174】
当選番号マスク情報の値が非マスク値である場合、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選していることが特定できるとき、下位コマンドとして「3FH」〜「44H」をそれぞれ抽出する。具体的に、主制御用CPU40aは、当選番号T18に当選しているときには下位コマンドとして「3FH」を抽出し、当選番号T20に当選しているときには下位コマンドとして「41H」を抽出し、当選番号T23に当選しているときには下位コマンドとして「44H」を抽出する。
【0175】
そして、当選番号マスク情報の値が非マスク値であって、役抽選にて当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、主制御用CPU40aは、当選情報コマンドとして「A03FH」〜「A044H」をそれぞれ生成し、出力バッファに格納する。主制御用CPU40aは、当選番号T18に当選しているときには当選情報コマンドとして「A03FH」を生成し、当選番号T20に当選しているときには当選情報コマンドとして「A041H」を生成し、当選番号T23に当選しているときには当選情報コマンドとして「A044H」を生成する。
【0176】
すなわち、役抽選において当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選していることを特定できる場合、当選情報コマンドとして「A03FH」〜「A044H」がそれぞれ出力される。このように当選情報コマンド「A03FH」〜「A044H」には、役抽選の抽選結果として、当選番号T18〜T23に当選した抽選結果がそれぞれ対応している。当選情報コマンド「A03FH」〜「A044H」は、役抽選にてベル役の入賞が許容されたことを特定可能な情報(コマンド)といえる。また、当選情報コマンド「A03FH」〜「A044H」は当選番号T18〜T23にそれぞれ対応していることから、当選情報コマンド「A03FH」〜「A044H」は入賞が許容された役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)といえる。このように、当選情報コマンド「A03FH」〜「A044H」は、入賞が許容された役及び特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能な情報(コマンド)に相当する。
【0177】
そして、図10に示すように、当選情報コマンド抽出処理を終えると、主制御用CPU40aは、指示情報処理を終了するとともに、遊技進行メイン処理に戻る。このように、指示情報処理では、操作指示コマンドが生成されるとともに、当該操作指示コマンドが出力バッファに格納される。また、指示情報処理では、当選情報コマンドが生成されるとともに、当該当選情報コマンドが出力バッファに格納される。以上のように、当選情報コマンドが出力されるときには、当該当選情報コマンドとは異なる操作指示コマンドが出力される。
【0178】
主制御用CPU40aにより出力バッファに格納された情報(コマンドなど)は、所定の制御周期で主制御用CPU40aにより行われる出力処理にて、出力ポート40dから出力されて入力ポート41dから入力され、副基板41内の記憶部に格納される。そして、副制御用CPU41aが所定の制御周期で行う読出処理において、副基板41内の記憶部に格納された情報を読み出すことにより、当該情報が副制御用CPU41aに入力される。したがって、情報を出力バッファに格納することは、情報を副制御用CPU41aに出力することに相当する。なお、副基板41内の記憶部は、副制御用RAM41cであってもよいし、副制御用RAM41cとは異なるレジスタなどの記憶部であってもよい。本実施形態において、情報を出力する出力ポート40dが、コマンドを出力するコマンド出力部としての機能を実現する。このように、出力ポート40dを備える主基板40は、コマンド出力部としての機能を有している。また、入力ポート41dを備える副基板41は、出力ポート40dから出力された情報を入力する機能を有している。
【0179】
本実施形態のスロットマシン10において、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した役抽選の抽選結果のうち一部の抽選結果を第1の抽選結果とする場合、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果のうち第1の抽選結果とは異なる抽選結果が第2の抽選結果に相当する。前述したように、当選番号T04〜T09は通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順が異なる。そして、当選番号T04〜T09のうち何れかの異なる当選番号に当選した場合、有利演出モードであるときには第1処理が実行された後に第2処理が行われることで異なる当選情報コマンドが出力される一方、通常演出モードであるときには第1処理が実行されることで同一の当選情報コマンドが出力される。つまり、有利演出モードである場合には第1処理が実行された後に第2処理が行われることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで異なる当選情報コマンドが出力される。一方、通常演出モードである場合には第1処理が実行されることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで同一の当選情報コマンドが出力される。
【0180】
また、本実施形態のスロットマシン10において、当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した役抽選の抽選結果のうち一部の抽選結果を第1の抽選結果とする場合、当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果のうち第1の抽選結果とは異なる抽選結果が第2の抽選結果に相当する。前述したように、当選番号T10〜T14は昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順が異なる。そして、当選番号T10〜T14のうち何れかの異なる当選番号に当選した場合、有利演出モードであるときには第1処理が実行された後に第2処理が行われることで異なる当選情報コマンドが出力される一方、通常演出モードであるときには第1処理が実行されることで同一の当選情報コマンドが出力される。つまり、有利演出モードである場合には第1処理が実行された後に第2処理が行われることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで異なる当選情報コマンドが出力される。一方、通常演出モードである場合には第1処理が実行されることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで同一の当選情報コマンドが出力される。
【0181】
また、本実施形態のスロットマシン10において、当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した役抽選の抽選結果のうち一部の抽選結果を第1の抽選結果とする場合、当選番号T15〜T17のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果のうち第1の抽選結果とは異なる抽選結果が第2の抽選結果に相当する。前述したように、当選番号T15〜T17はベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順が異なる。そして、当選番号T15〜T17のうち何れかの異なる当選番号に当選した場合、有利演出モードであるときには第1処理が実行された後に第2処理が行われることで異なる当選情報コマンドが出力される一方、通常演出モードであるときには第1処理が実行されることで同一の当選情報コマンドが出力される。つまり、有利演出モードである場合には第1処理が実行された後に第2処理が行われることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで異なる当選情報コマンドが出力される。一方、通常演出モードである場合には第1処理が実行されることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで同一の当選情報コマンドが出力される。
【0182】
また、本実施形態のスロットマシン10において、当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した役抽選の抽選結果のうち一部の抽選結果を第1の抽選結果とする場合、当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選した抽選結果のうち第1の抽選結果とは異なる抽選結果が第2の抽選結果に相当する。前述したように、当選番号T18〜T23はベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順が異なる。そして、当選番号T18〜T23のうち何れかの異なる当選番号に当選した場合、有利演出モードであるときには第1処理が実行された後に第2処理が行われることで異なる当選情報コマンドが出力される一方、通常演出モードであるときには第1処理が実行されることで同一の当選情報コマンドが出力される。つまり、有利演出モードである場合には第1処理が実行された後に第2処理が行われることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで異なる当選情報コマンドが出力される。一方、通常演出モードである場合には第1処理が実行されることによって、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果であるときと第2の抽選結果であるときで同一の当選情報コマンドが出力される。
【0183】
また、通常演出モードである場合に出力される当選情報コマンド「A026H」〜「A029H」は、入賞が許容された役を特定可能な情報(コマンド)といえる。一方、有利演出モードである場合に出力される当選情報コマンド「A031H」〜「A044H」は、入賞が許容された役と、特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)と、を特定可能な情報(コマンド)といえる。
【0184】
次に、副基板41の副制御用CPU41aが行う処理について説明する。
副制御用CPU41aは、演出モードに関する処理として、次のようなモード処理を行う。副制御用CPU41aは、演出モードコマンドを入力すると、該演出モードコマンドから特定し、特定した演出モードを特定可能な記憶情報(以下、副用演出状態記憶情報と示す)を副制御用RAM41cに記憶する。また、副制御用CPU41aは、副用演出状態記憶情報から特定可能な演出モードに応じた画像を表示するように、演出表示装置15を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、副用演出状態記憶情報から通常演出モードを特定可能な場合、通常演出モード用の表示演出データを副制御用ROM41bから読み出すとともに、該データを用いて演出表示装置15に通常演出モード用の画像を表示させる。同様に、副制御用CPU41aは、副用演出状態記憶情報から有利演出モードを特定可能な場合、有利演出モード用の表示演出データを副制御用ROM41bから読み出すとともに、該データを用いて演出表示装置15に有利演出モード用の画像を表示させる。
【0185】
また、副制御用CPU41aは、操作指示コマンドを入力すると、ナビ演出に関する処理(ナビ演出処理)を行う場合がある。副制御用CPU41aは、指示番号01〜指示番号09のうち何れかの指示番号を特定可能な操作指示コマンドを入力すると、ナビ演出に関する処理を行う。具体的に、ナビ演出に関する処理として副制御用CPU41aは、以下に記載する処理を行う。
【0186】
副制御用CPU41aは、指示番号01〜指示番号03のうち何れかの指示番号を特定可能な操作指示コマンドを入力すると、ストップボタン21a〜21cのうち最初に操作するストップボタンを報知する内容のナビ演出を実行するように、演出表示装置15の表示内容を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、指示番号01を特定可能な操作指示コマンドを入力すると、「1」を模した画像を左リール16aに対応させて表示するように、演出表示装置15を制御する。「1」を模した画像が左リール16aに対応させて表示されることによって、ストップボタン21a〜21cのうちストップボタン21aを最初に操作するストップボタンの操作態様が報知される。これにより、ストップボタン21a〜21cのうちストップボタン21aを最初に操作することが促される。
【0187】
副制御用CPU41aは、指示番号04〜指示番号09のうち何れかの指示番号を特定可能な操作指示コマンドを入力すると、ストップボタン21a〜21cの押し順を報知する内容のナビ演出を実行するように、演出表示装置15の表示内容を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、指示番号07を特定可能な操作指示コマンドを入力すると、「1」を模した画像を中リール16b、「2」を模した画像を右リール16c、「3」を模した画像を左リール16aにそれぞれ対応させて表示するように、演出表示装置15を制御する。このように、「1」を模した画像、「2」を模した画像及び「3」を模した画像が各リール16a〜16cに対応させて表示されることによって、最初にストップボタン21b、次にストップボタン21c、最後にストップボタン21aを操作するストップボタンの操作態様が報知される。これにより、ストップボタン21a〜21cのうち、最初にストップボタン21b、次にストップボタン21c、最後にストップボタン21aを操作することが促される。
【0188】
ここで、図13(a)〜(e)に基づき、各種の状況において出力される当選情報コマンド及び操作指示コマンドについて、説明する。図13(a)〜(e)では、役抽選において当選番号T19に当選した場合と役抽選において当選番号T20に当選した場合を例示する。
【0189】
図13(a)に示すように、役抽選において当選番号T19に当選した場合、第1処理が実行され、当選番号マスク情報の値が「41」となる。同様に、役抽選において当選番号T20に当選した場合、第1処理が実行され、当選番号マスク情報の値が「41」となる。
【0190】
この結果、通常演出モードである場合、当選情報コマンド抽出処理において、役抽選にて当選番号T19に当選したときと役抽選にて当選番号T20に当選したときの何れにおいても、当選情報コマンド「A029H」が生成され、出力バッファに格納される。
【0191】
したがって、図13(b),(c)に示すように、通常演出モードである場合、役抽選において当選番号T19に当選したときと役抽選において当選番号T20に当選したときの何れにおいても、当選情報コマンドとして同一の「A029H」が出力ポート40dから出力される。当選情報コマンド「A029H」からは、当選番号T18〜T23のうち何れかの当選番号に当選していること、つまり、ベル役の入賞が許容されたことを特定することができる。一方、当選情報コマンド「A029H」からは、ベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)を特定することができない。
【0192】
一方、図13(a)に示すように、有利演出モードである場合には第2処理が実行される。このため、当選番号マスク情報の値は非マスク値が設定されて「00」となる。このように、有利演出モードである場合、第1処理が実行されて当選番号マスク情報の値として「41」が抽出された後、第2処理が実行されることで当選番号マスク情報の値が「00」となる。
【0193】
この結果、有利演出モードである場合、当選情報コマンド抽出処理において、役抽選にて当選番号T19に当選したときには当選情報コマンド「A040H」が生成され、出力バッファに格納される。一方、有利演出モードである場合、当選情報コマンド抽選処理において、役抽選にて当選番号T20に当選したときには当選情報コマンド「A041H」が生成され、出力バッファに格納される。
【0194】
したがって、図13(d)に示すように、有利演出モードであって、役抽選において当選番号T19に当選したときには、当選情報コマンドとして「A040H」が出力ポート40dから出力される。一方、図13(e)に示すように、有利演出モードであって、役抽選において当選番号T20に当選したときには、当選情報コマンドとして「A041H」が出力ポート40dから出力される。このように、有利演出モードであるときには、役抽選において当選番号T19に当選したときと役抽選において当選番号T20に当選したときで、異なる当選情報コマンドが出力される。
【0195】
当選情報コマンド「A040H」からは、当選番号T19に当選したことを特定できるため、ベル役の入賞が許容されたこと、及び、ベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)を特定することができる。また、当選情報コマンド「A041H」からは、当選番号T20に当選したことを特定できるため、ベル役の入賞が許容されたこと、及び、ベル役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定することができる。
【0196】
図13(a)〜(e)において例示した内容では、当選番号T19に当選した抽選結果と当選番号T20に当選した抽選結果のうち何れか一方の抽選結果が第1の抽選結果に相当し、他方の抽選結果が第2の抽選結果に相当する。
【0197】
本実施形態のスロットマシン10は、次のような効果を有する。
(1)第1状態に相当する有利演出モードである場合には、第1処理が実行された後に第2処理が実行されることにより、所定の抽選に相当する抽選結果が第1の抽選結果(例えば、当選番号T15に当選した抽選結果)であるときと第2の抽選結果(例えば、当選番号T16に当選した抽選結果)であるときで、異なる当選情報コマンドが出力される。このため、有利演出モードでは、役抽選の抽選結果を当選情報コマンドで把握させて正確に制御を行うことができる。
【0198】
一方、第2状態に相当する通常演出モードである場合には、第1処理が実行されることにより、役抽選の抽選結果が第1の抽選結果と第2の抽選結果の何れであっても、同一の当選情報コマンドが出力される。このため、通常演出モードでは、当選情報コマンドが取得されても、役抽選の抽選結果を特定することができず、不正が行われることを抑制できる。
【0199】
(2)第1状態に相当する有利演出モードである場合には、第1処理が実行された後に第2処理が実行されることにより、役抽選の抽選結果が異なるときに異なる当選情報コマンドが出力される。一方、第2状態に相当する通常演出モードである場合には、第1処理が実行されることにより、役抽選の抽選結果が異なるときであっても同一の当選情報コマンドが出力される場合がある。これにより、通常演出モードで不正が行われることを抑制しつつ、有利演出モードでは正確に制御を行うことができるようにすることで、状況に応じた制御を行うことも可能となる。
【0200】
(3)第1状態に相当する有利演出モードよりも不利であって、不正が行われる可能性が高いことが想定される第2状態に相当する通常演出モードでは、不正が行われることを抑制することで、効果的に不正が行われることを抑制できる。
【0201】
因みに、通常演出モードでは、特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順が報知されない。このため、当選情報コマンドを取得して当該当選情報コマンドから特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定できれば、利益を得ることができてしまう。例えば、通常演出モードにおいて所定の押し順でストップボタンが操作されなかった場合にペナルティを付与するスロットマシンもあるが、このようなスロットマシンでは有利移行抽選が行われないなどといったペナルティが付与されるだけであって、不正に特定された押し順でストップボタンが操作されても賞は付与されることが多い。つまり、たとえペナルティが付与するスロットマシンであったとしても、特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定できれば、利益を得ることができてしまう。このため、不正が行うことで利益を得られる通常演出モードであるときは、不正が行われる可能性が高いと考えられる。
【0202】
一方、有利演出モードでは、特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順が報知される。このように、有利演出モードであるときには特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順が報知されるため、当選情報コマンドを取得して当該当選情報コマンドから特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定するような不正を行わなくても、利益を得ることができる。このため、不正を行うことによって得られる利益に変化がない有利演出モードであるときは、不正が行われる可能性が低いと考えられる。
【0203】
(4)第1状態に相当する有利演出モードであるときに出力される当選情報コマンド(コマンド)は、入賞が許容された役と特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順を特定可能なコマンドである。一方、第2状態に相当する通常演出モードであるときに出力される当選情報コマンド(コマンド)は、入賞が許容された役を特定可能なコマンドである。
【0204】
このように、コマンド出力部としての出力ポート40dから出力されるコマンドであっても、状況によってどのようなコマンドになるかが異なる。このため、状況によって、特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順(停止操作の順序)を特定可能としたり、特定不可能としたりすることで、的確に不正を防止しつつ、正確に制御を行うことができる。
【0205】
(5)第1制御部としての主基板40は、所定の抽選としての役抽選を行う機能と、第1処理を実行する機能と、第2処理を実行する機能と、各種のコマンドを出力するコマンド出力部としての出力ポート40dと、を有している。また、第2制御部としての副基板41は、出力ポート40dから出力される各種のコマンドを入力する機能を有している。この結果、副基板41とは異なる主基板40が役抽選を行う機能を有する場合であっても、副基板41が各種のコマンドを入力して、当該各種のコマンドに基づく処理を行うことができる。
【0206】
(6)従来、有利演出モードへ移行させる処理は、主基板及び副基板のうち副基板によって実行される。しかし、副基板は、セキュリティの観点において主基板ほどには優れておらず、副基板の不正改造やデータ改ざんが行われる虞があった。しかし、スロットマシン10では、第2制御部としての副基板41ではなく、第1制御部としての主基板40によって、有利演出モードへ移行させる処理が行われる。そして、主基板40では、有利演出モードへ移行している場合、停止操作部に相当するストップボタンの操作態様を報知させる。したがって、セキュリティを向上させることができる。
【0207】
(7)スロットマシン10では、第2制御部としての副基板41ではなく、第1制御部としての主基板40によって、ストップボタンの操作態様(停止操作部の操作態様)に関する情報を報知させる処理が行われる。したがって、セキュリティを向上させることができる。
【0208】
(8)第1制御部としての主基板40によって制御される払出表示部37において、ストップボタンの操作態様(停止操作部の操作態様)が報知される。このため、第2制御部としての副基板41が改造された場合や副基板41が故障した場合であっても、ストップボタンの操作態様を報知することができる。
【0209】
(9)払出表示部37において、ストップボタンの操作態様(停止操作部の操作態様)が報知される。また、払出表示部37は、ストップボタンの操作態様に関する情報とは異なる情報(払出しに関する情報)を表示するための表示部としても兼用されていることから、スロットマシン10の構成を簡単にできる。
【0210】
(10)払出表示部37において、ストップボタンの操作態様(停止操作部の操作態様)を報知する期間と、これとは異なる情報(払出しに関する情報)を表示する期間と、が重複しない。これにより、払出表示部37に表示されている情報を遊技者に理解し易くできる。
【0211】
上述した実施形態は、例えば、次のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態のステップS209において主制御用CPU40aは、有利演出モードであって、有利滞在回数が1以上でない場合(有利滞在回数が「0(零)」である場合)、当選番号T04〜T09のうち何れかの当選番号に当選しているとき、停止させるリールを指示しない指示内容が定められた指示番号99を決定するようにしてもよい。
【0212】
・上記実施形態のステップS209において主制御用CPU40aは、転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定する際、転落再遊技役を入賞させるための複数通りのストップボタンの押し順の中から抽選で決められる押し順を指示内容とする指示情報が定められた指示番号を決定してもよい。
【0213】
・上記実施形態のステップS210において主制御用CPU40aは、所定の条件が成立した場合、賞が定められた図柄組み合わせを導出させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定するようにしてもよい。例えば、所定の条件としては、主制御用CPU40aが行う役抽選とは異なる抽選に当選(又は、非当選)することで成立するようにしてもよい。
【0214】
・上記実施形態において、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号T04〜T09のうち転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順を複数通りとしたが1通りとし、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順を複数通りとしてもよい。
【0215】
・上記実施形態において、通常演出モードであるときに有利演出モードへの移行が許容されたこと(主制御用RAM40cに有利許容情報を記憶したこと)を契機に、所定回数の図柄変動ゲームが行われた後に準備演出モードへ移行するように構成してもよい。ここでいう「所定回数」は、固定回数(例えば、12回や32回)などであってもよいし、抽選によって決定される回数(例えば、1〜32回の中から決定される回数)であってもよい。
【0216】
・上記実施形態において操作指示コマンドが出力されるように構成しなくても、当選情報コマンドに基づき副制御用CPU41aがナビ演出処理を行うように構成してもよい。例えば、有利演出モードであるときに当選番号T15に当選したことを特定可能な当選情報コマンド「A03CH」を入力した場合、副制御用CPU41aは、「1」を模した画像を左リール16aに対応させて表示するように、演出表示装置15を制御するようにしてもよい。なお、当選情報に基づき副制御用CPU41aがナビ演出処理を行う場合に、操作指示コマンドを出力してもよい。この場合、操作指示コマンドはナビ演出処理を行うにあたって、当選情報コマンドから特定できる特定の役を入賞させるためのストップボタンの押し順と操作指示コマンドから特定可能なストップボタンの押し順が一致するか否かを判定するように構成すれば、操作指示コマンドはナビ演出を行う際の補助的な役割を担う情報(コマンド)といえる。
【0217】
・上記実施形態において、第2状態に相当する通常演出モードよりも有利な準備演出モードを、第1状態とすることもできる。また、第1状態及び第2状態は1種類の演出モードに限らず、例えば、通常演出モードよりも有利な準備演出モードと有利演出モードを、第1状態とすることもできる。また、第1状態は、第2状態よりも有利でなくてもよい。したがって、通常演出モードを第1状態とし、準備演出モードと有利演出モードのうち一方又は両方を第2状態としてもよい。また、準備演出モードと有利演出モードのうち一方を第1状態とし、他方を第2状態としてもよい。
【0218】
・上記実施形態においてチェック数を用いて当選番号マスク情報「38」、「39」、「40」、「41」に対応する当選番号に当選していないことを判定し終えたことを特定しなくてもよい。例えば、ステップS203にて当選番号マスク情報の値が更新された後の値が「41」を超える場合、当選番号マスク情報「38」、「39」、「40」、「41」に対応する当選番号に当選していないことを判定し終えたものとして、ステップS206の処理へ進むように構成してもよい。
【0219】
・上記実施形態において、当選番号マスク情報「38」、「39」、「40」及び「41」に対応する当選番号の一部は、複数種類でなくても1種類であってもよい。例えば、当選番号マスク情報「38」、「39」、「40」及び「41」のうち当選番号マスク情報「38」及び「39」に対応する当選番号はそれぞれ複数種類とする一方、当選番号マスク情報「40」及び「41」に対応する当選番号はそれぞれ1種類としてもよい。
【0220】
・上記実施形態においてストップボタンの押し順に関係なくベル役が入賞する当選番号(以下、当選番号Txと示す)を備えてもよい。当選番号Txに当選した場合、通常演出モードであるとき、当選番号T15〜T23に当選した場合に出力される当選情報コマンドと異なる当選情報コマンドが出力されるように構成してもよい。その他、当選番号Txに当選した場合、通常演出モードであるとき、当選番号T15〜T17に当選した場合に出力される当選情報コマンドと同一の当選情報コマンドが出力されるように構成してもよい。同様に、当選番号Txに当選した場合、通常演出モードであるとき、当選番号T18〜T23に当選した場合に出力される当選情報コマンドと同一の当選情報コマンドが出力されるように構成してもよい。
【0221】
・上記実施形態において、有利滞在回数が1以上であるときを第1状態とし、有利滞在回数が「0(零)」であるときを第2状態としてもよい。この場合、指示情報処理におけるステップS207の処理において、主制御用CPU40aは、有利滞在回数が「0(零)」であるか否かを判定する。以上のように構成する場合であっても、第1状態は、第2状態に比して有利となる。
【0222】
・上記実施形態において、役抽選の抽選結果が異なる抽選結果であっても同一の処理結果を抽出する第1処理は、上記実施形態におけるステップS202〜S205の処理に限らず、別の処理を行うように構成してもよい。ステップS202〜ステップS205の処理を行うことなく、例えば、役抽選において当選番号T04〜T09に当選している場合に同一の当選番号マスク情報を選択するようにしてもよい。その他、当選番号T04〜T09に当選した場合に同一の演算結果が算出される演算を行うことで、当選番号T04〜T09に当選している場合に当選番号マスク情報が同一となるように構成してもよい。
【0223】
・上記実施形態において、第1処理の処理結果(当選番号マスク情報の値)に関係なく、役抽選(所定の抽選)の抽選結果に基づき処理結果が導出される第2処理は、上記実施形態におけるステップS208の処理に限らず、別の処理を行うように構成してもよい。例えば、当選番号T04〜T09に当選した場合に同一の演算結果が算出される演算を第1処理として実行する場合、第1処理において算出された演算結果を当選番号T04〜T09のうち何れの当選番号に当選したかを特定可能な演算結果が算出される演算を第2処理として実行するように構成してもよい。
【0224】
・上記実施形態において、通常演出モードである場合でも第2処理が実行されるように構成してもよい。この場合、通常演出モードである場合には、第1処理と第2処理が実行された後、第3処理が実行されることによって、役抽選の抽選結果が異なる抽選結果であるときに同一の当選情報コマンド(コマンド)が出力されるように構成してもよい。ここでいう第3処理は、例えば、上記実施形態における第1処理と同様の処理であってもよい。また、第3処理は、例えば、役抽選において当選番号T04〜T09に当選している場合に同一の当選番号マスク情報を選択する処理としてもよい。その他、第3処理は、当選番号T04〜T09に当選した場合に同一の演算結果が算出される演算を行うことで、当選番号T04〜T09に当選している場合に当選番号マスク情報が同一となる処理としてもよい。
【0225】
・遊技状態に応じて当選し得る当選番号を異ならせてもよい。上記実施形態でいえば、通常遊技状態であるときに当選可能な当選番号の種類と、有利遊技状態であるときに当選可能な当選番号の種類と、を異ならせてもよい。例えば、通常遊技状態であるときには転落再遊技役の入賞が許容される当選番号T04〜T09に当選しないようにしてもよい。その他、有利遊技状態であるときには昇格再遊技役の入賞が許容される当選番号T10〜T14に当選しないようにしてもよい。また、例えば、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号T04〜T09のうち一部の当選番号は通常遊技状態でのみ当選可能な当選情報とするなど、遊技状態に応じて当選し得る当選番号を異ならせてもよい。
【0226】
・上記実施形態において、通常演出モードであるときにも有利演出モードであるときと同様に、指示番号99以外の指示番号を特定可能な操作指示コマンドが出力されるように構成してもよい。但し、通常演出モードであるときには、準備演出モードや有利演出モードであるときに比して、払出表示部37において指示情報が表示され難く、ナビ演出が実行され難く構成することが好ましい。このように、通常演出モードであっても、特定の役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能な操作指示コマンドが出力される場合があってもよい。また、特定の役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能な操作指示コマンドが出力されるときであっても、指示情報が払出表示部37に表示されなくてもよい。
【0227】
・上記実施形態において、第1状態に相当する有利演出モードであるときに第1処理が実行された後に第2処理が実行され、第2状態に相当する通常演出モードであるときに第1処理が実行されるように構成しなくても、役抽選の抽選結果が異なる場合でも同一の当選情報コマンドが出力されれば、不正が行われることを抑制できる。また、第1処理が実行された後に第2処理が実行されるように構成しなくてもよく、例えば、第1状態であるときには第2処理が実行され、第2状態であるときには第1処理が実行されるように構成してもよい。このように構成する場合であっても、第2状態において不正が行われることを抑制することができる。
【0228】
・上記実施形態における所定の抽選は、役抽選でなくてもよく、例えば、主制御用CPU40aが行う役抽選とは異なる抽選を所定の抽選としてもよい。この場合、役抽選とは異なる抽選(所定の抽選)の抽選結果が異なる場合であっても同一の情報(コマンド)が出力されるように構成してもよい。また、上記実施形態は、スロットマシンでなくても、遊技機の一種であるパチンコ遊技機に適用してもよい。例えば、パチンコ遊技機における主制御用CPU40aにおいて、当りか否かを決める当り抽選と、当りの種類を決定する当り種決定抽選と、を含む各種の抽選が行われる場合、第2状態であるとき、当りの種類のうち一部又は全ての当りの種類を特定できないように情報(コマンド)が出力されるように構成してもよい。この場合、当り種決定抽選が所定の抽選に相当する。ここでは、当り種決定抽選を所定の抽選とすることを例示したが、パチンコ遊技機において行われる当り種決定抽選とは別の抽選を所定の抽選とし、第2状態であるとき、所定の抽選の抽選結果が異なる場合であっても同一の情報(コマンド)が出力されるように構成してもよい。なお、パチンコ遊技機に適用する場合、大当りとなる確率が高確率となる高確率状態(所謂、確率変動状態)を第1状態とし、大当りとなる確率が低確率となる低確率状態(所謂、非確率変動状態)を第2状態としてもよい。その他、パチンコ遊技機に適用する場合、変動ゲームの時間(所謂、変動時間)が短くなり易い時間短縮状態(所謂、時短状態や変短状態)を第1状態とし、変動ゲームの時間が短くなり難い非時間短縮状態(所謂、非時短状態や非変短状態)を第2状態としてもよい。以上のように、上記実施形態において当選情報コマンドは、入賞が許容された役や特定の役を入賞させるための停止操作の順序(ストップボタンの押し順)を特定可能なコマンドでなくてもよい。また、上記実施形態において操作指示コマンドは、特定の役を入賞させるための停止操作の順序を特定可能なコマンドでなくてもよい。
【0229】
・上記実施形態において、払出表示部37の発光色を変更するなどして、ストップボタンの操作順序(停止操作部の操作順序)に加え、変動ゲームにおいて停止されるように停止操作部を操作する図柄を報知するように構成してもよい。例えば、チェリー停止役を入賞させるためのストップボタンの操作態様を払出表示部37で報知する際、「赤色」に発光するようにしてもよい。
【0230】
・上記実施形態において、ベルこぼし停止目に賞を定めてもよい。但し、ベルこぼし停止目に定める賞は、ベル停止目に定める賞の価値よりも低いことが好ましい。例えば、ベル停止目に「10枚」のメダルの払出しを賞として定める場合、ベルこぼし停止目には、「10枚未満の枚数(例えば、1枚)」のメダルの払出しを賞として定めることが好ましい。
【0231】
・上記実施形態におけるベルこぼし停止目は、はずれの場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせと同一であってもよいし、はずれの場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせとは異なる図柄組み合わせであってもよい。
【0232】
・上記実施形態では、主制御用CPU40aが指示情報表示処理を行うことによりストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報を報知させる方法と、副制御用CPU41aがナビ演出処理を行うことによりストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報を報知させる方法の両方を採用した。しかし、上記2つの方法を採用しなくても、上記2つの方法のうち何れか一方のみを採用してもよい。
【0233】
・上記実施形態において、役抽選用乱数の値が、賞が定められた図柄組み合わせの入賞を許容する当選番号に振り分けられていない場合であっても、はずれに限らず、例えば、有利移行抽選の権利が与えられるなどの利益が生じ得るチャンス停止目(所謂、チャンス目)が導出され得るように構成することもできる。
【0234】
・上記実施形態において、指示情報を表示する表示部は、払出表示部37のような7セグメント表示器を用いた表示部に限定されず、表示する指示情報に応じて適宜変更できる。例えば、リール16a〜16cにそれぞれ対応する表示部や、複数の発光部を円形状や直線上に配置した表示部や、桜の花びらを模した複数の発光部を有する表示部であってもよい。
【0235】
・上記実施形態において、表示部31〜37のうち、1つ又は複数の表示部は、指示情報を表示するための表示部として兼用されていてもよい。
・上記実施形態において、表示部31〜37は、情報パネル30に纏められている必要はなく、遊技者から視認できる位置に適宜配設されておればよい。例えば、指示情報を表示する払出表示部37は、他の表示部31〜36に比して遊技者の視界に入り易い位置(例えば、表示窓12aの近傍や、表示窓12aと演出表示装置15の間の位置など)に配設してもよい。
【0236】
・上記実施形態において、複数の発光部による発光部の点灯及び消灯の繰り返しによって指示情報を表示するように構成してもよい。例えば、横並びに配設された複数の発光部のうち、左から順に発光部が点灯する場合には左ストップボタン21aを操作することを報知する一方、右から順に発光部が点灯する場合には右ストップボタン21cを操作することを報知するように構成してもよい。
【0237】
・上記実施形態におけるスロットマシン10は、演出表示装置15とは別にナビ演出(停止操作部の操作態様に関する情報又は演出)を表示するための専用の表示部を備えていてもよい。
【0238】
・上記実施形態における主制御用CPU40aは、当選した当選番号に基づいて、有利演出モードに制御できる有利滞在回数の上乗せ処理(延長処理)を行ってもよい。また、主制御用CPU40aは、有利滞在回数が0になる迄を1セットとした場合に、有利演出モードに制御できるセット数の上乗せ処理を行ってもよい。
【0239】
・上記実施形態におけるスロットマシン10において、演出モードの数を変更してもよいし、演出モードの移行態様を変更してもよい。例えば、準備演出モードを無くし、通常演出モード又は有利演出モードが制御されるように構成してもよい。この場合、ステップS210において、有利許容情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合、主制御用CPU40aは、当選番号T10〜T14のうち何れかの当選番号に当選したとき、昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順に対応する指示番号を決定するように構成してもよい。
【0240】
・上記実施形態におけるナビ演出は、スピーカ14による音声演出や装飾ランプ13による発光演出を伴ってもよい。
・上記実施形態のスロットマシン10において、当選番号に定める図柄組み合わせ(役)は適宜変更できる。
【0241】
・上記実施形態は、ボーナス役に相当する図柄組み合わせ(ボーナス停止目)が変動ゲームにて導出されたことを契機に、ボーナス遊技が生起(付与)されるスロットマシンに適用してもよい。
【0242】
・上記実施形態を、遊技者に不利益を生じさせるペナルティを付与し得る遊技機に適用してもよい。なお、ペナルティの付与は、1回の変動ゲームを対象としてもよいし、複数回の変動ゲームを対象としてもよい。
【0243】
・スロットマシン10は、メダルとは異なる遊技媒体を用いる遊技機であってもよい。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる遊技機として具体化してもよい。
・上記実施形態において、最短遊技時間の経過後に払出表示部37にて指示情報が表示されるように構成してもよい。これに伴い、最短遊技時間の経過後に演出表示装置15にてナビ演出が表示されるように構成してもよい。また、上記実施形態では、払出表示部37にて指示情報を表示しつつ、演出表示装置15にてナビ演出を表示するように構成したが、演出表示装置15にてナビ演出を表示せず、払出表示部37にて指示情報を表示するだけでもよい。このような場合であっても、セキュリティの向上を図ることはできる。
【0244】
・上記実施形態における主基板40の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。また、主制御用CPU40aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
【0245】
・上記実施形態における副基板41の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。例えば、演出表示装置15を専門に制御する表示基板、スピーカ14を専門に制御する音声基板及び装飾ランプ13を専門に制御するランプ基板を設けてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに設けてもよい。このように構成する場合、統括基板にて行われる抽選を所定の抽選とし、通常演出モードである場合には第1処理が実行されることによって、所定の抽選の抽選結果が異なるときに同一の情報(コマンド)が出力されるように構成し、当該情報(コマンド)から所定の抽選の抽選結果を特定できないように構成してもよい。また、副制御用CPU41aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。このように構成する場合、一部のCPUにて行われる抽選を所定の抽選とし、通常演出モードである場合には第1処理が実行されることによって、所定の抽選の抽選結果が異なるときに同一の情報(コマンド)が別のCPUへ出力されるように構成し、当該情報(コマンド)から所定の抽選の抽選結果を特定できないように構成してもよい。
【0246】
・上記実施形態において、主基板40からの情報に基づき遊技媒体としてのメダルの払出しを制御する払出基板を設け、上記実施形態におけるメダルの払出しに関する制御を払出基板で行うように構成してもよい。このように構成する場合、主基板40及び払出基板を第1制御部としてもよい。また、このとき、払出基板が払出表示部37を制御するように構成してもよい。
【0247】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記第2処理では、前記第1処理の処理結果に関係なく、前記所定の抽選の抽選結果に基づき前記コマンドを出力することを特定可能な処理結果が導出される。
【0248】
(ロ)第1制御部と、第2制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記抽選手段としての機能と、第1処理を実行する機能と、前記第2処理を実行する機能と、前記コマンド出力部と、を有し、前記第2制御部は、前記コマンド出力部から出力されたコマンドを受け取る機能を有する。
【0249】
(ハ)前記第1の抽選結果であるときに入賞が許容される役と、前記第2の抽選結果であるときに入賞が許容される役と、は同一である一方、前記第1の抽選結果であるときに入賞が許容される特定の役を入賞させるための停止操作の順序と、前記第2の抽選結果であるときに入賞が許容される前記特定の役を入賞させるための停止操作の順序と、は異なる。
【0250】
(ニ)前記第1処理では、前記所定の抽選の抽選結果が異なる抽選結果である場合でも同一の処理結果を抽出される。
(ホ)第1状態と第2状態に制御可能な遊技機において、所定の抽選を行う抽選手段と、コマンドを出力するコマンド出力部と、を備え、前記所定の抽選の抽選結果には、少なくとも第1の抽選結果と第2の抽選結果が含まれ、前記第1状態である場合、前記第1の抽選結果であるときと前記第2の抽選結果であるときで異なるコマンドが出力され、前記第2状態である場合、前記第1の抽選結果であるときと前記第2の抽選結果であるときで同一のコマンドが出力されることを特徴とする遊技機。
【符号の説明】
【0251】
10…スロットマシン、13…装飾ランプ、14…スピーカ、15…演出表示装置、16a〜16c…リール、20…スタートレバー、21a〜21c…ストップボタン、40…主基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、40d…出力ポート、41…副基板、41a…副制御用CPU、41b…副制御用ROM、41c…副制御用RAM、41d…入力ポート。
図1
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