特許第6408034号(P6408034)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6408034
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】表示パネル
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20181004BHJP
【FI】
   G09F9/30 338
   G09F9/30 337
【請求項の数】19
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-574419(P2016-574419)
(86)(22)【出願日】2014年8月7日
(65)【公表番号】特表2017-520793(P2017-520793A)
(43)【公表日】2017年7月27日
(86)【国際出願番号】CN2014083859
(87)【国際公開番号】WO2016000293
(87)【国際公開日】20160107
【審査請求日】2017年2月6日
(31)【優先権主張番号】201410308596.1
(32)【優先日】2014年6月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516010618
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】王 醉
(72)【発明者】
【氏名】郭 晋波
【審査官】 石本 努
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103309065(CN,A)
【文献】 特開2010−164714(JP,A)
【文献】 特開2010−271351(JP,A)
【文献】 特開2007−140315(JP,A)
【文献】 特開2006−146137(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/30−9/46
G01M11/00−11/08
G01R31/00
31/02−31/06
31/24−31/25
G02F1/13
1/1343−1/1345
1/135
1/137−1/141
H01L21/336
27/32
29/786
51/50
H04N5/64−5/655
H05B33/00−33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、
第1方向にアレイ状に配列される少なくとも2つアレイユニットが設置される表示領域と、
前記表示領域の一方側に設置される非表示領域と、を含み、
前記アレイユニットは、
少なくとも1つの第1画素行と、少なくとも1つの第1充電走査線と、少なくとも1つの第1電荷共有走査線と、少なくとも1つの第2画素行と、少なくとも1つの第2充電走査線と、少なくとも1つの第2電荷共有走査線と、少なくとも1つの第3画素行と、少なくとも1つの第3充電走査線と、少なくとも1つの第3電荷共有走査線と、少なくとも1つの第4画素行と、少なくとも1つの第4充電走査線と、少なくとも1つの第4電荷共有走査線と、少なくとも1つの第5画素行と、少なくとも1つの第5充電走査線と、少なくとも1つの第5電荷共有走査線と、少なくとも1つの第6画素行と、少なくとも1つの第6充電走査線と、少なくとも1つの第6電荷共有走査線と、を含み、
前記第1充電走査線及び前記第1電荷共有走査線は、何れも前記第1画素行に接続され、
前記第2充電走査線及び前記第2電荷共有走査線は、何れも前記第2画素行に接続され、
前記第3充電走査線及び前記第3電荷共有走査線は、何れも前記第3画素行に接続され、
前記第4充電走査線及び前記第4電荷共有走査線は、何れも前記第4画素行に接続され、
前記第5充電走査線及び前記第5電荷共有走査線は、何れも前記第5画素行に接続され、
前記第6充電走査線及び前記第6電荷共有走査線は、何れも前記第6画素行に接続され、
前記第1方向は、前記第1画素行が位置する直線と垂直になり、
前記第1画素行、前記第2画素行、前記第3画素行、前記第4画素行、前記第5画素行及び前記第6画素行は、前記第1方向に順次に配列され、
前記非表示領域には、少なくとも1つの第1検出線と、少なくとも1つの第2検出線と、少なくとも1つの第3検出線とが設置され、
前記第1検出線、前記第2検出線及び前記第3検出線は、何れも前記表示領域に接続され、
前記第1充電走査線、前記第2充電走査線、前記第3充電走査線、前記第4充電走査線、前記第5充電走査線、前記第6充電走査線の何れかは、第1番号に対応する電荷共有走査線に接続され、
前記第1検出線、前記第2検出線及び前記第3検出線の何れかは、第2番号に対応する電荷共有走査線に接続され、
前記第1番号は、画素行に対応する番号と、2以上の偶数である第1所定値との和であり、
前記第2番号は、画素行に対応する番号と、3以上の奇数である第2所定値との和であり、
前記非表示領域における少なくとも1つの前記第1検出線、少なくとも1つの前記第2検出線及び少なくとも1つの前記第3検出線により、短絡バーが構成され、
前記短絡バーが位置する直線の方向は、前記第1方向と平行になることを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記第1所定値は2であり、前記第2所定値は3であることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1電荷共有走査線は、前記第3充電走査線に接続され、
前記第2電荷共有走査線は、前記第4充電走査線に接続され、
前記第3電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続され、
前記第4電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続され、
前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続され、
前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続されることを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線に接続され、
前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続され、
前記第2検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続され、
前記第3検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1所定値は4であり、前記第2所定値は3であることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第1電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続され、
前記第2電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続され、
前記第3電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続され、
前記第4電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続され、
前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3充電走査線に接続され、
前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4充電走査線に接続されることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3電荷共有走査線に接続され、
前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4電荷共有走査線に接続され、
前記第3充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線に接続され、
前記第4充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第1検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続され、
前記第2検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続され、
前記第3検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項10】
表示パネルであって、
第1方向にアレイ状に配列される少なくとも2つアレイユニットが設置される表示領域と、
前記表示領域の一方側に設置される非表示領域と、を含み、
前記アレイユニットは、
少なくとも1つの第1画素行と、少なくとも1つの第1充電走査線と、少なくとも1つの第1電荷共有走査線と、少なくとも1つの第2画素行と、少なくとも1つの第2充電走査線と、少なくとも1つの第2電荷共有走査線と、少なくとも1つの第3画素行と、少なくとも1つの第3充電走査線と、少なくとも1つの第3電荷共有走査線と、少なくとも1つの第4画素行と、少なくとも1つの第4充電走査線と、少なくとも1つの第4電荷共有走査線と、少なくとも1つの第5画素行と、少なくとも1つの第5充電走査線と、少なくとも1つの第5電荷共有走査線と、少なくとも1つの第6画素行と、少なくとも1つの第6充電走査線と、少なくとも1つの第6電荷共有走査線と、を含み、
前記第1充電走査線及び前記第1電荷共有走査線は、何れも前記第1画素行に接続され、
前記第2充電走査線及び前記第2電荷共有走査線は、何れも前記第2画素行に接続され、
前記第3充電走査線及び前記第3電荷共有走査線は、何れも前記第3画素行に接続され、
前記第4充電走査線及び前記第4電荷共有走査線は、何れも前記第4画素行に接続され、
前記第5充電走査線及び前記第5電荷共有走査線は、何れも前記第5画素行に接続され、
前記第6充電走査線及び前記第6電荷共有走査線は、何れも前記第6画素行に接続され、
前記第1方向は、前記第1画素行の位置する直線と垂直になり、
前記第1画素行、前記第2画素行、前記第3画素行、前記第4画素行、前記第5画素行及び前記第6画素行は、前記第1方向に順次に配列され、
前記非表示領域には、少なくとも1つの第1検出線と、少なくとも1つの第2検出線と、少なくとも1つの第3検出線とが設置され、
前記第1検出線、前記第2検出線及び前記第3検出線は、何れも前記表示領域に接続され
前記第1充電走査線、前記第2充電走査線、前記第3充電走査線、前記第4充電走査線、前記第5充電走査線、前記第6充電走査線の何れかは、第1番号に対応する電荷共有走査線に接続され、
前記第1検出線、前記第2検出線、前記第3検出線の何れかは、第2番号に対応する電荷共有走査線に接続され、
前記第1番号は、画素行に対応する番号と、2以上の偶数である第1所定値との和であり、
前記第2番号は、画素行に対応する番号と、3以上の奇数である第2所定値との和であることを特徴とする表示パネル。
【請求項11】
前記第1所定値は2であり、前記第2所定値は3であることを特徴とする請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第1電荷共有走査線は、前記第3充電走査線に接続され、
前記第2電荷共有走査線は、前記第4充電走査線に接続され、
前記第3電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続され、
前記第4電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続され、
前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続され、
前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続されることを特徴とする請求項11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線に接続され、
前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項12に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第1検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続され、
前記第2検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続され、
前記第3検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項12に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記第1所定値は4であり、前記第2所定値は3であることを特徴とする請求項10に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記第1電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続され、
前記第2電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続され、
前記第3電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続され、
前記第4電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続され、
前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3充電走査線に接続され、
前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4充電走査線に接続されることを特徴とする請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3電荷共有走査線に接続され、
前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける前記第4電荷共有走査線に接続され、
前記第3充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける前記第5電荷共有走査線に接続され、
前記第4充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける前記第6電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記第1検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続され、
前記第2検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続され、
前記第3検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続されることを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記非表示領域における少なくとも1つの前記第1検出線、少なくとも1つの前記第2検出線及び少なくとも1つの前記第3検出線により、短絡バーが構成され、
前記短絡バーが位置する直線の方向は、前記第1方向と平行になることを特徴とする請求項10に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示技術領域に関し、特に、表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示パネルの配線設計では、通常、画素領域の外側に短絡バー/短絡棒(Shorting Bar)の外囲配線を設置し、走査線を奇数(ODD)及び偶数(EVEN)で外囲配線に引き出し、すなわち、表示パネル全体の奇数の走査線及び偶数の走査線を表示パネルの外囲においてそれぞれ短絡させるようにする。このような設計により、TFT(Thin Film Transistor,薄膜トランジスタ)の製造工程における検出操作において、奇数の走査線及び偶数の走査線に異なる電気信号を送信することで表示パネルに短絡または断線があるか否かを検出する。さらに、この様な設計により、異なるデータ信号を組み合わせると、他の不良を検出することもできる。また、短絡バーは、液晶セル(Cell)の製造工程における点灯検出操作に用いられ、検出後に切断されたり除去されたりする。こうすることで、完成品の通常表示に影響を与えることがない。
図1に示すように、同一行の充電走査線(Charge Gate Line/Charge Scan Line)103と電荷共有走査線(Share Gate Line/Share Scan Line)104との間に短絡(第2短絡位置102または第1短絡位置101)がある場合には、電荷共有走査線が次のN+偶数目の充電走査線に接続され(Nが正整数である)、両者が何れも順番的に奇数または偶数になる。このため、上記のような、奇数または偶数で引き出される短絡バーによる検出形態は、TFTの製造工程において短絡現象を検出することができず、Cell点灯、さらに、完成品に対する検出形態でしか短絡現象を検出することができない。その結果、製品の歩留まりを低下させることになる。
したがって、上記の問題を解決するために、新たな技術案が必要となる。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上記の問題を解決するために、短絡現象を効率よくかつ正確に検出することができ、歩留まりが向上可能な表示パネルを提供することにある。
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る表示パネルは、第1方向にアレイ状に配列される少なくとも2つアレイユニットが設置される表示領域と、前記表示領域の一方側に設置される非表示領域と、を含む。前記アレイユニットは、少なくとも1つの第1画素行と、少なくとも1つの第1充電走査線と、少なくとも1つの第1電荷共有走査線と、少なくとも1つの第2画素行と、少なくとも1つの第2充電走査線と、少なくとも1つの第2電荷共有走査線と、少なくとも1つの第3画素行と、少なくとも1つの第3充電走査線と、少なくとも1つの第3電荷共有走査線と、少なくとも1つの第4画素行と、少なくとも1つの第4充電走査線と、少なくとも1つの第4電荷共有走査線と、少なくとも1つの第5画素行と、少なくとも1つの第5充電走査線と、少なくとも1つの第5電荷共有走査線と、少なくとも1つの第6画素行と、少なくとも1つの第6充電走査線と、少なくとも1つの第6電荷共有走査線と、を含む。前記第1充電走査線及び前記第1電荷共有走査線は、何れも前記第1画素行に接続される。前記第2充電走査線及び前記第2電荷共有走査線は、何れも前記第2画素行に接続される。 前記第3充電走査線及び前記第3電荷共有走査線は、何れも前記第3画素行に接続される。前記第4充電走査線及び前記第4電荷共有走査線は、何れも前記第4画素行に接続される。前記第5充電走査線及び前記第5電荷共有走査線は、何れも前記第5画素行に接続される。前記第6充電走査線及び前記第6電荷共有走査線は、何れも前記第6画素行に接続される。前記第1方向は、前記第1画素行が位置する直線と垂直になる。前記第1画素行、前記第2画素行、前記第3画素行、前記第4画素行、前記第5画素行及び前記第6画素行は、前記第1方向に順次に配列される。前記非表示領域には、少なくとも1つの第1検出線と、少なくとも1つの第2検出線と、少なくとも1つの第3検出線とが設置される。前記第1検出線、前記第2検出線及び前記第3検出線は、何れも前記表示領域に接続される。前記第1充電走査線、前記第2充電走査線、前記第3充電走査線、前記第4充電走査線、前記第5充電走査線、前記第6充電走査線の何れかは、第1番号に対応する電荷共有走査線に接続される。前記第1検出線、前記第2検出線及び前記第3検出線の何れかは、第2番号に対応する電荷共有走査線に接続される。前記第1番号は、画素行に対応する番号と、2以上の偶数である第1所定値との和である。前記第2番号は、画素行に対応する番号と、3以上の奇数である第2所定値との和である。前記非表示領域における少なくとも1つの前記第1検出線、少なくとも1つの前記第2検出線及び少なくとも1つの前記第3検出線により、短絡バーが構成される。前記短絡バーが位置する直線の方向は、前記第1方向と平行になる。
上記の表示パネルでは、前記第1所定値は2であり、前記第2所定値は3である。
【0005】
上記の表示パネルでは、前記第1電荷共有走査線は、前記第3充電走査線に接続される。前記第2電荷共有走査線は、前記第4充電走査線に接続される。前記第3電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続される。前記第4電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続される。前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続される。前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続される。
【0006】
上記の表示パネルでは、前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線に接続される。前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線に接続される。
【0007】
上記の表示パネルでは、前記第1検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続される。前記第2検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続される。前記第3検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続される。
【0008】
上記の表示パネルでは、前記第1所定値は4であり、前記第2所定値は3である。
【0009】
上記の表示パネルでは、前記第1電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続される。前記第2電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続される。前記第3電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続される。前記第4電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続される。前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3充電走査線に接続される。前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4充電走査線に接続される。
【0010】
上記の表示パネルでは、前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3電荷共有走査線に接続される。前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4電荷共有走査線に接続される。前記第3充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線に接続される。前記第4充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線に接続される。
【0011】
上記の表示パネルでは、前記第1検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続される。前記第2検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続される。前記第3検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続される。
【0012】
本発明の他の実施形態に係る表示パネルは、第1方向にアレイ状に配列される少なくとも2つアレイユニットが設置される表示領域と、前記表示領域の一方側に設置される非表示領域と、を含む。前記アレイユニットは、少なくとも1つの第1画素行と、少なくとも1つの第1充電走査線と、少なくとも1つの第1電荷共有走査線と、少なくとも1つの第2画素行と、少なくとも1つの第2充電走査線と、少なくとも1つの第2電荷共有走査線と、少なくとも1つの第3画素行と、少なくとも1つの第3充電走査線と、少なくとも1つの第3電荷共有走査線と、少なくとも1つの第4画素行と、少なくとも1つの第4充電走査線と、少なくとも1つの第4電荷共有走査線と、少なくとも1つの第5画素行と、少なくとも1つの第5充電走査線と、少なくとも1つの第5電荷共有走査線と、少なくとも1つの第6画素行と、少なくとも1つの第6充電走査線と、少なくとも1つの第6電荷共有走査線と、を含む。前記第1充電走査線及び前記第1電荷共有走査線は、何れも前記第1画素行に接続される。前記第2充電走査線及び前記第2電荷共有走査線は、何れも前記第2画素行に接続される。前記第3充電走査線及び前記第3電荷共有走査線は、何れも前記第3画素行に接続される。前記第4充電走査線及び前記第4電荷共有走査線は、何れも前記第4画素行に接続される。前記第5充電走査線及び前記第5電荷共有走査線は、何れも前記第5画素行に接続される。前記第6充電走査線及び前記第6電荷共有走査線は、何れも前記第6画素行に接続される。前記第1方向は、前記第1画素行の位置する直線と垂直になる。前記第1画素行、前記第2画素行、前記第3画素行、前記第4画素行、前記第5画素行及び前記第6画素行は、前記第1方向に順次に配列される。前記非表示領域には、少なくとも1つの第1検出線と、少なくとも1つの第2検出線と、少なくとも1つの第3検出線とが設置される。前記第1検出線、前記第2検出線及び前記第3検出線は、何れも前記表示領域に接続される。
【0013】
上記の表示パネルでは、前記第1充電走査線、前記第2充電走査線、前記第3充電走査線、前記第4充電走査線、前記第5充電走査線、前記第6充電走査線の何れかは、第1番号に対応する電荷共有走査線に接続される。前記第1検出線、前記第2検出線、前記第3検出線の何れかは、第2番号に対応する電荷共有走査線に接続される。前記第1番号は、画素行に対応する番号と、2以上の偶数である第1所定値との和である。前記第2番号は、画素行に対応する番号と、3以上の奇数である第2所定値との和である。
【0014】
上記の表示パネルでは、前記第1所定値は2であり、前記第2所定値は3である。
【0015】
上記の表示パネルでは、前記第1電荷共有走査線は、前記第3充電走査線に接続される。前記第2電荷共有走査線は、前記第4充電走査線に接続される。前記第3電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続される。前記第4電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続される。前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続される。前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続される。
【0016】
上記の表示パネルでは、前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線に接続される。前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線に接続される。
【0017】
上記の表示パネルでは、前記第1検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続される。前記第2検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続される。前記第3検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続される。
【0018】
上記の表示パネルでは、前記第1所定値は4であり、前記第2所定値は3である。
【0019】
上記の表示パネルでは、前記第1電荷共有走査線は、前記第5充電走査線に接続される。前記第2電荷共有走査線は、前記第6充電走査線に接続される。前記第3電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第1充電走査線に接続される。前記第4電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第2充電走査線に接続される。前記第5電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3充電走査線に接続される。前記第6電荷共有走査線は、前記第1方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4充電走査線に接続される。
【0020】
上記の表示パネルでは、前記第1充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3電荷共有走査線に接続される。前記第2充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける前記第4電荷共有走査線に接続される。前記第3充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける前記第5電荷共有走査線に接続される。前記第4充電走査線は、前記第1方向とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける前記第6電荷共有走査線に接続される。
【0021】
上記の表示パネルでは、前記第1検出線は、前記第2電荷共有走査線及び前記第5電荷共有走査線に接続される。前記第2検出線は、前記第1電荷共有走査線及び前記第4電荷共有走査線に接続される。前記第3検出線は、前記第3電荷共有走査線及び前記第6電荷共有走査線に接続される。
【0022】
上記の表示パネルでは、前記非表示領域における少なくとも1つの前記第1検出線、少なくとも1つの前記第2検出線及び少なくとも1つの前記第3検出線により、短絡バーが構成される。前記短絡バーが位置する直線の方向は、前記第1方向と平行になる。
【発明の効果】
【0023】
従来技術と比べて、本発明に係る表示パネルによれば、同一の画素行に対応する充電走査線と電荷共有走査線との間に短絡がある場合、表示パネルのTFTの製造工程において短絡を検出することができるため、表示パネル内での短絡の検出効率及び検出精度の向上に有利であると同時に、表示パネルの歩留まりの向上を図り、表示パネルの製造コストを低減することができる。
【0024】
本発明についての技術内容が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照しながら、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来の表示パネルを示す図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る表示パネルを示す図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る表示パネルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら各実施例を説明し、本発明の実施可能な具体的な実施例を例示する。
【0027】
図2は、本発明の第1実施形態に係る表示パネルを示す図である。
【0028】
本実施形態に係る表示パネルは、LCD(Liquid Crystal Display,液晶表示装置)、OLED(Organic Light Emitting Diode,有機発光ダイオード)などの表示装置であってもよい。
【0029】
本実施形態に係る表示パネルは、表示領域(Active Area)201及び少なくとも1つの非表示領域202を含む。非表示領域202は、表示領域201の一方側に位置する。例えば、2つの非表示領域202は、表示領域201の両側にそれぞれ設置される。表示パネルには、画素アレイが設置される。画素アレイは、表示領域201に位置する。画素アレイは、画素からなる。
【0030】
詳細には、表示領域201には、第1方向203にアレイ状に配列される少なくとも2つのアレイユニット(2011,2012)が設置される。
【0031】
アレイユニット2011は、少なくとも1つの第1画素行P(N−3)、少なくとも1つの第1充電(Charging)走査線(Scan Line)C(N−3)、及び少なくとも1つの第1電荷共有(Sharing)走査線を含む。なお、第1充電走査線C(N−3)及び第1電荷共有走査線S(N−3)は、何れも第1画素行P(N−3)に接続される。第1画素行P(N−3)は、少なくとも1つの第1画素を含む。第1画素は、第1メイン画素部(Main Pixel)及び第1サブ画素部(Sub Pixel)を含む。第1充電走査線C(N−3)は、第1メイン画素部または第1サブ画素部の一方に接続され、第1電荷共有走査線S(N−3)は、第1メイン画素部または第1サブ画素部の他方に接続される。ここでは、Nが正整数である。
【0032】
アレイユニット2011は、少なくとも1つの第2画素行P(N−2)、少なくとも1つの第2充電走査線C(N−2)及び少なくとも1つの第2電荷共有走査線S(N−2)をさらに含む。なお、第2充電走査線C(N−2)及び第2電荷共有走査線S(N−2)は、何れも第2画素行P(N−2)に接続される。第2画素行P(N−2)は、少なくとも1つの第2画素を含む。第2画素は、第2メイン画素部及び第2サブ画素部を含む。第2充電走査線C(N−2)は、第2メイン画素部または第2サブ画素部の一方に接続され、第2電荷共有走査線S(N−2)は、第2メイン画素部または第2サブ画素部の他方に接続される。例えば、第2充電走査線C(N−2)が第2メイン画素部に接続されるとともに第2電荷共有走査線S(N−2)が第2サブ画素部に接続されるか、または第2充電走査線C(N−2)が第2サブ画素部に接続されるとともに第2電荷共有走査線S(N−2)が第2メイン画素部に接続される。
【0033】
アレイユニット2011は、少なくとも1つの第3画素行P(N−1)、少なくとも1つの第3充電走査線C(N−1)及び少なくとも1つの第3電荷共有走査線S(N−1)をさらに含む。第3充電走査線C(N−1)及び第3電荷共有走査線S(N−1)は、何れも第3画素行P(N−1)に接続される。第3画素行P(N−1)は、少なくとも1つの第3画素を含む。第3画素は、第3メイン画素部及び第3サブ画素部を含む。第3充電走査線C(N−1)は、第3メイン画素部または第3サブ画素部の一方に接続され、第3電荷共有走査線S(N−1)は、第3メイン画素部または第3サブ画素部の他方に接続される。
【0034】
アレイユニット2011は、少なくとも1つの第4画素行P(N)、少なくとも1つの第4充電走査線C(N)及び少なくとも1つの第4電荷共有走査線S(N)をさらに含む。第4充電走査線C(N)及び第4電荷共有走査線S(N)は、何れも第4画素行P(N)に接続される。第4画素行P(N)は、少なくとも1つの第4画素を含む。第4画素は、第4メイン画素部及び第4サブ画素部を含む。第4充電走査線C(N)は、第4メイン画素部または第4サブ画素部の一方に接続され、第4電荷共有走査線S(N)は、第4メイン画素部または第4サブ画素部の他方に接続される。
【0035】
アレイユニット2011は、少なくとも1つの第5画素行P(N+1)、少なくとも1つの第5充電走査線C(N+1)及び少なくとも1つの第5電荷共有走査線S(N+1)をさらに含む。第5充電走査線C(N+1)及び第5電荷共有走査線S(N+1)は、何れも第5画素行P(N+1)に接続される。第5画素行P(N+1)は、少なくとも1つの第5画素を含む。第5画素は、第5メイン画素部及び第5サブ画素部を含む。第5充電走査線C(N+1)は、第5メイン画素部または第5サブ画素部の一方に接続され、第5電荷共有走査線S(N+1)は、第5メイン画素部または第5サブ画素部の他方に接続される。
【0036】
アレイユニット2011は、少なくとも1つの第6画素行P(N+2)、少なくとも1つの第6充電走査線C(N+2)及び少なくとも1つの第6電荷共有走査線S(N+2)をさらに含む。第6充電走査線C(N+2)及び第6電荷共有走査線S(N+2)は、何れも第6画素行P(N+2)に接続される。第6画素行P(N+2)は、少なくとも1つの第6画素を含む。第6画素は、第6メイン画素部及び第6サブ画素部を含む。第6充電走査線C(N+2)は、第6メイン画素部または第6サブ画素部の一方に接続され、第6電荷共有走査線S(N+2)は、第6メイン画素部または第6サブ画素部の他方に接続される。
【0037】
第1方向203は、第1画素行P(N−3)が位置する直線と垂直になる。第1画素行P(N−3)、第2画素行P(N−2)、第3画素行P(N−1)、第4画素行P(N)、第5画素行P(N+1)及び第6画素行P(N+2)は、第1方向203に順次に配列される。
前記非表示領域202には、少なくとも1つの第1検出線2021、少なくとも1つの第2検出線2022、及び少なくとも1つの第3検出線2023が設置される。なお、第1検出線2021、第2検出線2022及び第3検出線2023は、何れも表示領域201に接続される。第1検出線2021、第2検出線2022及び第3検出線2023は、第2方向にアレイ状に配列される。なお、第2方向は、第1方向203と垂直になる。
【0038】
本実施形態では、アレイユニット2011は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012に接続される。また、アレイユニット2011は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにも接続される。
【0039】
非表示領域202における少なくとも1つの第1検出線2021、少なくとも1つの第2検出線2022、及び少なくとも1つの第3検出線2023により、短絡バー(Shorting Bar)が構成される。短絡バーが位置する直線の方向は、第1方向203と平行になる。すなわち、第1検出線2021、第2検出線2022及び第3検出線2023が位置する直線は、第1方向203と平行になる。
【0040】
本実施形態において、第1充電走査線C(N−3)、第2充電走査線C(N−2)、第3充電走査線C(N−1)、第4充電走査線C(N)、第5充電走査線C(N+1)及び第6充電走査線C(N+2)の何れかは、第1番号に対応する電荷共有走査線に接続される。第1検出線2021、第2検出線2022及び第3検出線2023の何れかは、第2番号に対応する電荷共有走査線に接続される。
【0041】
なお、画素行は、第1画素行P(N−3)、第2画素行P(N−2)、第3画素行P(N−1)、第4画素行P(N)、第5画素行P(N+1)、第6画素行P(N+2)の何れかである。充電走査線は、第1充電走査線C(N−3)、第2充電走査線C(N−2)、第3充電走査線C(N−1)、第4充電走査線C(N)、第5充電走査線C(N+1)、第6充電走査線C(N+2)の何れかである。電荷共有走査線は、第1電荷共有走査線S(N−3)、第2電荷共有走査線S(N−2)、第3電荷共有走査線S(N−1)、第4電荷共有走査線S(N)、第5電荷共有走査線S(N+1)、第6電荷共有走査線S(N+2)の何れかである。
【0042】
また、第1番号は、画素行に対応する番号と第1所定値との和である。なお、第1所定値は、2以上の偶数であり、例えば、2、4、6、8・・・などである。第2番号は、画素行に対応する番号と第2所定値との和である。なお、第2所定値は、3以上の奇数であり、例えば、3、5、7、9・・・などである。
【0043】
第1充電走査線C(N−3)、第2充電走査線C(N−2)、第3充電走査線C(N−1)、第4充電走査線C(N)、第5充電走査線C(N+1)及び第6充電走査線C(N+2)は、複数の第1集合に分けられる。第1集合の数は、第2所定値である。例えば、第2所定値が3の場合、各第1集合における充電走査線の数は2となる。同一の第1集合における充電走査線は、何れも同一の充電走査線に接続される。第1方向203において隣接する、第2所定値となる個数(例えば、3つ)の充電走査線は、それぞれ異なる検出線に接続される。なお、検出線は、第1検出線2021、第2検出線2022、第3検出線2023の何れかである。
【0044】
同様に、第1電荷共有走査線S(N−3)、第2電荷共有走査線S(N−2)、第3電荷共有走査線S(N−1)、第4電荷共有走査線S(N)、第5電荷共有走査線S(N+1)及び第6電荷共有走査線S(N+2)は、第2所定値となる個数の第2集合に分けられる。例えば、第2所定値が3の場合、各第2集合における電荷共有走査線の数は2となる。同一の第2集合における電荷共有走査線は、何れも同一の電荷共有走査線に接続される。第1方向203において隣接する、第2所定値となる個数(例えば、3つ)の充電走査線は、それぞれ異なる検出線に接続される。
【0045】
本実施形態では、第1所定値が2、第2所定値が3であることを例示して説明する。
【0046】
詳細には、第1電荷共有走査線S(N−3)は、第3充電走査線C(N−1)に接続される。第2電荷共有走査線S(N−2)は、第4充電走査線C(N)に接続される。第3電荷共有走査線S(N−1)は、第5充電走査線C(N+1)に接続される。第4電荷共有走査線S(N)は、第6充電走査線C(N+2)に接続される。第5電荷共有走査線S(N+1)は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012における第1充電走査線C(N+3)に接続される。第6電荷共有走査線S(N+2)は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012における第2充電走査線C(N+4)に接続される。
【0047】
本実施形態において、第1充電走査線C(N−3)は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5充電走査線S(N−5)に接続される。第2充電走査線C(N−2)は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6充電走査線S(N−4)に接続される。
【0048】
本実施形態において、第1検出線2021は、第1電荷共有走査線S(N−3)及び第4電荷共有走査線S(N)に接続される。第2検出線2022は、第3電荷共有走査線S(N−1)及び第6電荷共有走査線S(N+2)に接続される。第3検出線2023は、第2電荷共有走査線S(N−2)及び第5電荷共有走査線S(N+1)に接続される。
【0049】
本実施形態において、同一の画素行に対応する充電走査線と電荷共有走査線との間に短絡がある場合、表示パネルのTFTの製造工程において短絡を検出することができるため、表示パネル内での短絡の検出効率及び検出精度の向上に有利であると同時に、表示パネルの歩留まりの向上を図り、表示パネルの製造コストを低減することができる。
【0050】
図2に示すように、表示パネルでは、N+2の充電(Charging)共有(Sharing)のブリッジ接続方式で画素を設計し、画素の周囲に3つの独立した短絡バー(Shoring Bar)配線部2021、2022、2023を設置し、走査線(充電走査線/電荷共有走査線)を3セットに分けるとともに、隣接する3つの走査線を異なる短絡バー配線部に引き出す。すなわち、図3に示すように、C(N−1)、C(N+2)、C(N+5)等の走査線を第1検出線2021に引き出し、C(N−2)、C(N+1)、C(N+4)等の走査線を第2検出線2022に引き出し、C(N−3)、C(N)、C(N+3)等の走査線を第3検出線2023に引き出す。こうすることで、任意の行の充電走査線(Charging)と電荷共有走査線(Sharing)との間の短絡は、第1検出線2021、第2検出線2022及び第3検出線2023うちの2つの短絡バーによって検出されることができ、TFT(Thin Film Transistor,薄膜トランジスタ)の製造工程に対する検出率を高め、製品の歩留まりを向上させて製造コストを低減することができる。
【0051】
図3は、本発明の第2実施形態に係る表示パネルを示す図である。第2実施形態は、上記の第1実施形態と類似するが、第1所定値が4、第2所定値が3であることで第1実施形態と相違する。
【0052】
詳細には、第1電荷共有走査線S(N−3)は、第5充電走査線C(N+1)に接続される。第2電荷共有走査線S(N−2)は、第6充電走査線C(N+2)に接続される。第3電荷共有走査線S(N−1)は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012における第1充電走査線C(N+3)に接続される。第4電荷共有走査線S(N)は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012における第2充電走査線C(N+4)に接続される。第5電荷共有走査線S(N+1)は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012における第3充電走査線C(N+5)に接続される。第6電荷共有走査線S(N+2)は、第1方向203において隣接する他のアレイユニット2012における第4充電走査線C(N+6)に接続される。
【0053】
本実施形態において、第1充電走査線C(N−3)は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第3電荷共有走査線S(N−7)に接続される。第2充電走査線C(N−2)は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第4電荷共有走査線S(N−6)に接続される。第3充電走査線C(N−1)は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第5電荷共有走査線S(N−5)に接続される。第4充電走査線C(N)は、第1方向203とは逆方向において隣接する他のアレイユニットにおける第6電荷共有走査線S(N−4)に接続される。
【0054】
本実施形態において、第1検出線2021は、第2電荷共有走査線S(N−2)及び第5電荷供給走査線S(N+1)に接続される。第2検出線2022は、第1電荷共有走査線S(N−3)及び第4電荷共有走査線S(N)に接続される。第3検出線2023は、第3電荷共有走査線S(N−1)及び第6電荷共有走査線S(N+2)に接続される。
【0055】
図3に示すように、表示パネルでは、N+4の充電共有のブリッジ接続方式で画素を設計し、画素の周囲に3つの独立した短絡バー(Shoring Bar)配線部2021、2022、2023を設置し、走査線(充電走査線/電荷共有走査線)を3セットに分けるとともに、隣接する3つの走査線を異なる短絡バー配線部に引き出す。すなわち、図3に示すように、C(N−1)、C(N+2)、C(N+5)等の走査線を第1検出線2021に引き出し、C(N−2)、C(N+1)、C(N+4)等の走査線を第2検出線2022に引き出し、C(N−3)、C(N)、C(N+3)等の走査線を第3検出線2023に引き出す。こうすることで、任意の行の充電走査線と電荷共有走査線との間の短絡は、第1検出線2021、第2検出線2022及び第3検出線2023うちの2つの短絡バーによって検出されることができ、TFTの製造工程に対する検出率を高め、製品の歩留まりを向上させて製造コストを低減することができる。
【0056】
以上より、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の精神及び範囲を含む各種の変動や潤色は、本発明の保護を求める範囲内に属するものであることを理解されたい。
図1
図2
図3