(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
[0024]例示的な実施例が、これから図面を参照して説明される。説明および図面では、便宜上、共通の特徴は、共通の参照番号によって指定される。
【0022】
[0025]
図1を参照すると、通信システムの特定の例示的な実施例が描かれ、全体的に100で指定されている。通信システム100は、アクセスポイント102およびアクセスポイント130など、1つまたは複数のアクセスポイントを含み得る。通信システム100は、さらに、モバイルデバイス110およびモバイルデバイス140など、1つまたは複数のモバイルデバイスを含み得る。通信システム100は、1つまたは複数の米国電気電子学会(IEEE)802.11通信プロトコル(例えば、IEEE 802.11u通信プロトコル)など、通信プロトコルに従って動作し得る。代替的に、または追加的に、通信システム100は、ホットスポット2.0通信プロトコル(HS2およびWi−Fi Certified Passpointとも呼ばれる)など、1つまたは複数のWi−Fi Alliance通信プロトコルに従って動作し得る。
【0023】
[0026]アクセスポイント102は、プロセッサ104、メモリ106、およびトランシーバ108(または送信機および受信機)を含み得る。メモリ106は、プロセッサ104によって実行可能な命令を記憶し得る。アクセスポイント102は、「ホットスポット」ネットワークなどの第1ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連付けられ得る。第1WLANは、第1カバレッジエリア122に関連付けられ得る。
【0024】
[0027]モバイルデバイス110は、プロセッサ112、メモリ114、およびトランシーバ116(または送信機および受信機)を含み得る。メモリ114は、プロセッサ112によって実行可能な命令を記憶し得る。
【0025】
[0028]アクセスポイント130は、プロセッサ132、メモリ134、およびトランシーバ136(または送信機および受信機)を含み得る。メモリ134は、プロセッサ132によって実行可能な命令を記憶し得る。アクセスポイント130は、第2「ホットスポット」ネットワークなどの第2ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連付けられ得る。第2WLANは、第2カバレッジエリア124に関連付けられ得る。
【0026】
[0029]動作において、モバイルデバイス110は、通信すべき(例えば、インターネット通信などのデータ通信を可能にする)アクセスポイントを識別し(または識別しようと試み)得る。例えば、モバイルデバイス110が現時点でいずれのアクセスポイントにも関連付けられていない場合、モバイルデバイス110は、アクセスポイントからの1つまたは複数の発見メッセージについて「リッスン」し得る。本開示によれば、モバイルデバイス110は、メッセージ109を検出するために低電力ネットワークを使用し得る。メッセージ109は、第1WLANに関連付けられている1つまたは複数のネットワークパラメータ111を示し得る。
【0027】
[0030]低電力ネットワークを使用してメッセージを受信するために、モバイルデバイス110は、低電力ネットワークを使用してメッセージを受信するように(例えば、1つまたは複数のアクセスポイントをアドバタイズする1つまたは複数のメッセージをスキャンするように)、トランシーバ116(または、トランシーバ116の受信機)をチューニングし得る。例えば、モバイルデバイス110は、トランシーバ116の受信周波数を、WLAN受信周波数からNAN受信周波数へ、またはBluetooth(Bluetoothは、Bluetooth Special Interest Group(SIG),Inc.の登録商標である)受信周波数へ、調整し得る。例示的な実施例として、モバイルデバイス110は、2.4ギガヘルツ(GHz)NANネットワークのチャネル6、または5GHZ NANネットワークのチャネル44または149(ローカルレギュレーションによって決まる)など、通信プロトコルによって指定されるチャネルを使用してメッセージを受信するように、トランシーバ116をチューニングし得る。他の実施形態では、モバイルデバイス110は、単一のトランシーバの代わりに複数のトランシーバを使用し得るということに留意する。このケースにおいて、モバイルデバイス110の他のトランシーバ(トランシーバ116以外)は、低電力ネットワークを使用してメッセージを受信するようにチューニングされ得る。
【0028】
[0031]モバイルデバイス110は、低電力ネットワークを使用してアクセスポイント102から送られるメッセージ109を受信し得る。メッセージ109は、第1WLANに関連付けられている1つまたは複数のネットワークパラメータ111を示し得る。詳しく説明するように、アクセスポイント102は、モバイルデバイス110などのモバイルデバイスに第1WLANを「アドバタイズ(advertise)」するために、メッセージ109をブロードキャスト(または「パブリッシュ」)し得る。アクセスポイント102は、サービス(例えば、第1WLAN)のプロバイダ(または「アドバタイザ」)に対応し得、モバイルデバイスは、サービスのサブスクライバに対応し得る。1つまたは複数のネットワークパラメータ111は、例示的な実施例として、第1WLANに関連付けられているネットワークチャネル(例えば、アップリンク周波数、および/またはダウンリンク周波数)、第1WLANに関連付けられているターゲットビーコン送信時間(TBTT)、第1WLANに関連付けられているサービスセット識別情報(SSID)、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0029】
[0032]いくつかの実施形態において、モバイルデバイス110は、メッセージ109などのメッセージの受信を選択的に有効にする。例えば、入力は、モバイルデバイス110のユーザからモバイルデバイス110にて受信され得、該入力は、モバイルデバイス110がメッセージ109などのメッセージを受信(えば例えば、サーチ)すべきであることを示している。特定の実施例において、モバイルデバイス110の動作システムは、NANまたは「フリー」ネットワーク(例えば、「フリー」Wi−Fiネットワーク)などのネットワークをサーチするオプション(例えば、ネットワークセッティング、またはグラフィカルユーザインタフェースを介して提示される「スイッチ」)をユーザに提示し得る。例えば「スイッチ」は、グラフィカルユーザインタフェースを介して提示されるチェックボックスを含み得る。スイッチは、1つまたは複数のWi−Fiネットワークに関する情報について1つまたは複数の低電力ネットワーク(例えば、NAN、Bluetoothネットワーク、または、Bluetooth低電力ネットワーク)を「サーチすること」によって、1つまたは複数のWi−Fiネットワークの識別を有効にするために、ユーザによってアクティブ化(または有効化)され得る。「スイッチ」がアクティブ化されると、モバイルデバイス110は、例えば、NANチャネルをスキャニングすることによって、近くのNANクラスタ(もし存在する場合)に加わることによって、またはモバイルデバイス110のレンジ内であるWi−Fiネットワークを示す1つまたは複数のサービス発見メッセージを受信することによって、Wi−Fiネットワークを見つけようと試みるために低電力ネットワークを使用し得る。
【0030】
[0033]場合によっては、モバイルデバイス110は、Wi−Fiネットワークについての低電力サーチを行ない得る。例えば、モバイルデバイス110は、低電力の動作モードに従って、低電力ネットワークを使用してWi−Fiネットワークについてのサーチを実行し得る(例えば、Wi−Fiネットワークを検出するためにWi−Fiチャネルをサーチする代わりに)。例示的な実施例では、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110のバッテリチャージが閾値よりも少ないことに応答して、低電力モードに従って(Wi−FiネットワークをサーチするためにWi−Fiネットワークの代わりに低電力ネットワークを使用して)動作し得る。モバイルデバイス110は、バッテリチャージが閾値以上であることに応答して(または、モバイルデバイス110が、コンセントやコンピューティングデバイスなどの外部パワーサプライに接続されていることに応答して)、Wi−Fiベースのサーチを使用する「スタンダード」モードに従って動作し得る。「スタンダード」モードで動作する間、低電力ネットワークを使用するサーチの代わりに、またはそれに加えて、Wi−Fiベースのサーチが行われ得る。さらに、低電力モードおよび「スタンダード」モードへの/からの移行は、モバイルデバイス110のユーザによって(例えば、モバイルデバイス110のグラフィカルユーザインタフェースを介して受信される入力に基づいて)開始され得、またはモバイルデバイス110によって自動的に(例えば、モバイルデバイス110のバッテリチャージに基づいて)開始され得るということに留意する。いくつかの実施形態において、移行は、ユーザがデフォルトを「オーバーライド」しない限り(例えば、モバイルデバイス110がWi−Fiチャネルのみを使用してまたは低電力ネットワークのみを使用してサーチを実行すべきことを指定することによって)、デフォルトによって(例えば、モバイルデバイス110のバッテリチャージに基づいて)モバイルデバイス110によって自動的に開始され得る。
【0031】
[0034]さらに詳しく説明すると、ユーザから受信される入力は、第1モード(モバイルデバイス110がネットワークをサーチする)、または第2モード(モバイルデバイスがネットワークをサーチしない)のうちの1つを示し得る。第1モードの選択に応答して、モバイルデバイス110は、第1WLANをアドバタイズするメッセージ109など、ネットワークをアドバタイズする1つまたは複数のメッセージを検出するために特定のチャネル(例えば、予め定められたチャネル)をチューニングし得る。場合によっては、ある特定のネットワーク(またはネットワークタイプ)が、1つまたは複数の他のネットワークまたはネットワークタイプに比べて、より高い優先度に関連付けられ得る(または「好まれ」得る)。例えば、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110に関連付けられているサービスプロバイダによって操作されるネットワークを「好み(prefer)」得る。
【0032】
[0035]いくつかの態様において、アクセスポイントによって送られるメッセージは、NANなどの低電力ネットワークを使用してWLAN(例えば、Wi−Fiネットワーク)をアドバタイズするサービス識別情報(ID)を含み得る。例えば、メッセージ109は、アクセスポイント102に関連付けられているサービスID(例えば、アクセスポイント102のWi−FiネットワークをアドバタイズするサービスID)を含み得る。サービスIDは、デバイスに「よく知られた」ものであり得る。詳しく説明すると、場合によっては、WLANは、特定の通信プロトコル(例えば、Wi−Fi Alliance通信プロトコル、またはIEEE 802.11通信プロトコル)に準拠し、特定の通信プロトコルは、サービスID(例えば、特定のアクセスポイントについて、または、Wi−Fi接続性を提供するアクセスポイントのグループなど、アクセスポイントのグループについて)を指定する。
【0033】
[0036]特定の実施形態において、メッセージは「よく知られた」サービスIDを含むサービスIDフィールドを含み得る。「よく知られた」サービスIDは、特定のベンダーによって定義される値、特定のネットワークプロバイダによって定義される値、または特定のワイヤレス通信プロトコルによって定義される値など、ネットワークのデバイスに知られている特定の値、または特定の値のハッシュであり得る。特定の実施形態において、サービスIDフィールドは、サービス記述子属性(SDA:service descriptor attribute)を含み得る。サービスIDフィールドに加えて、メッセージは、1つまたは複数のネットワークパラメータ111(例えば、アクセスポイント102のセキュリティドメイン、またはアクセスポイント102の特定のSSID)など、1つまたは複数のネットワークパラメータを示す追加のフィールドを含み得る。さらに詳しく説明すると、マルチプルなアクセスポイントは、同じサービスIDおよび異なるネットワークパラメータを有するメッセージを送信し得る。例えば、第1ネットワークを提供する第1アクセスポイントは、第1ネットワークに関連付けられているネットワークパラメータの第1セットおよび「よく知られた」サービスIDを含む第1メッセージを送信し得、第2ネットワークを提供する第2アクセスポイントは、第2ネットワークに関連付けられているネットワークパラメータの第2セットおよび「よく知られた」サービスIDを含む第2メッセージを送信し得る。特定の実施形態において、アクセスポイントは、NANを使用して送られるNANサービス発見メッセージにおいてサービスIDを提供し得る。他の実施形態において、デバイスは、Bluetooth通信(Bluetoothは、Bluetooth Special Interest Group(SIG),Inc.の登録商標である)、またはBluetooth low−energy通信で使用されるメッセージなど、異なるメッセージにおいてサービスIDを提供し得る。
【0034】
[0037]サブスクライバ(例えば、モバイルデバイス110などのモバイルデバイス)は、(例えば、モバイルデバイス110がネットワークをサーチする第1モードに従って動作する間)サービスIDをサーチし得る。サブスクライバは、サービスIDに関連付けられているアクセスポイントを検出するために、(例えば、NANなどの低電力ネットワークを使用してよく知られたサービスIDを示す1つまたは複数のサービス発見サブスクリプションメッセージを送ることによって)サービスIDを能動的にサーチし得る。代替的に、または追加的に、サブスクライバは、メッセージ109を受信することなどによって、サービスIDに関連付けられているアクセスポイントを受動的にサーチし得、ここで、メッセージ109はサービスIDを示す。
【0035】
[0038]場合によっては、モバイルデバイスは、さらに第1WLANをアドバタイズするためにメッセージ109を「再パブリッシュ」し得る。例えば、モバイルデバイス140がアクセスポイント102のレンジ内にある場合、モバイルデバイス140は、メッセージ109を受信し得、第1WLANをアドバタイズするために(例えば、メッセージ109がより多くのデバイスによって受信されるように、メッセージの109の範囲を「拡大」するために)メッセージ109を再パブリッシュし得る。この例では、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス140からメッセージ109を受信し得る。従って、低電力ネットワークは(例えば、送信信号の電力がより低いことに起因して)第1WLANよりも狭いカバレッジエリアを有し得るものの、第2カバレッジエリア124内にあり且つ低電力ネットワークカバレッジエリアの外にあるデバイスは、モバイルデバイス140からメッセージ109を受信することによって、第1WLANを検出し得る。
【0036】
[0039]他のケースにおいて、通信システム100におけるメッセージの再パブリッシングは、回避される(例えば、抑制される)ことができる。例えば、メッセージ109の再パブリッシュを回避することは、通信システム100がメッセージ(例えば、サービス発見メッセージまたは他のアドバタイズメント)で「あふれる」というインスタンスを回避し得る。この実施例において、アクセスポイント102は、メッセージ109を送り得、メッセージ109は、メッセージ109が再パブリッシュされるべきでないことを示す「再パブリッシュしない(do not republish)」インジケーションを含み得る。
【0037】
[0040]特定の実施形態において、モバイルデバイス110は、通信プロトコルに関連した1つまたは複数のインターバル(またはウィンドウ)の期間、メッセージ(例えば、メッセージ109)を受信するように構成される。例えば、モバイルデバイス110は、通信プロトコルに関連した発見ウィンドウの期間、メッセージ109を受信し得る。詳しく説明すると、NANにおける時間インターバルは、タイマユニット(TU)へと分割され得、1つのTUが1024マイクロ秒に等しい。NANに参加しているデバイス(例えば、モバイルデバイス110)は、500TU毎(または、おおよそ0.5秒毎)に現れる16TU発見ウィンドウの期間ウェイクアップし得る。この実施例において、モバイルデバイス110は、メッセージ109などの1つまたは複数のメッセージを受信するために、NANに関連した発見ウィンドウの期間中、定期的に、または時折、(眠っている場合)ウェイクアップし得る。
【0038】
[0041]メッセージ109の受信に応答して、モバイルデバイス110は、アクセスポイント102と通信するかどうか(例えば、アクセスポイント102とのリンクセットアッププロシージャを行うか否か)を決定するために、1つまたは複数のネットワークパラメータ111を使用し得る。例えば、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110のサービスプロバイダまたは共通のネットワークで提携されるアクセスポイントなどの特定のアクセスポイントとのみ通信するように構成され得る。この例において、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110およびアクセスポイント102が共通のネットワークまたはサービスプロバイダに関連付けられているかどうかを、1つまたは複数のネットワークパラメータ111に基づいて決定し得る。例えば、1つまたは複数のネットワークパラメータ111は、アクセスポイント102に関連付けられているセキュリティドメインおよび/またはアクセスポイント102に関連付けられているIPサブネットを示し得る。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス110は、(例えば、セキュリティドメインおよび/またはIPサブネットがマッチするかどうかを決定するために)モバイルデバイス110のIPサブネットおよび/またはセキュリティドメインのインジケーションと、IPサブネットおよび/またはセキュリティドメインを比較するように構成され得る。
【0039】
[0042]特定の実施例において、メッセージ109は、IEEE 802.11ai技術に従って、低電力ネットワークを介して送られる。例えば、1つまたは複数のネットワークパラメータ111は、IEEE 802.11ai FILS情報要素(IE)を含み得る。IEEE 802.11ai FILS情報要素は、アクセスポイント102に関連付けられているセキュリティドメイン、アクセスポイント102に関連付けられているインターネットプロトコル(IP)アドレスタイプ、またはアクセスポイント102に関連付けられているIPサブネットを示し得る。特定の実施形態に応じて、IEEE 802.11ai FILS情報要素は、複数のセキュリティドメイン(例えば、6個のセキュリティドメイン、または他の数のセキュリティドメイン)を示し得る。特定の実施形態において、IEEE 802.11ai FILS情報要素は、2バイトハッシュのセキュリティドメインを含む。この例において、IEEE 802.11ai FILS情報要素は、WLANを使用する代わりに(例えば、アクセスポイント102に関連付けられている第1WLANを使用して送られるプローブ応答の中またはビーコンの中にIEEE 802.11ai FILS情報要素を含む代わりに)、低電力ネットワーク(例えば、NAN、Bluetooth(Bluetoothは、Bluetooth Special Interest Group(SIG),Inc.の登録商標である)ネットワーク、またはBluetooth low−energy(BLE)ネットワーク)を介して送られ得る、ということに留意する。
【0040】
[0043]特定の実施形態において、モバイルデバイス110は、複数のアクセスポイントのうちのどれと通信すべきかを決定するために1つまたは複数のネットワークパラメータ111に含まれるIPサブネットのインジケーション、または1つまたは複数のネットワークパラメータ111に含まれるセキュリティドメインのインジケーションを使用し得る。詳しく説明すると、モバイルデバイス110が、メッセージ109の受信に加え、他のアクセスポイント(
図1に不図示)に関する情報を含む他の発見メッセージを受信する場合、モバイルデバイス110は、メッセージ109および他のメッセージによって示されるIPサブネットと、アクセスポイント102に関連付けられているIPサブネットとを比較し得る。この例において、アクセスポイント102のIPサブネットがアクセスポイント102のIPサブネットにマッチする場合、例えばモバイルデバイス110が共通IPサブネットのケースで新しいインターネットプロトコル(IP)アドレスを取得することを避けることができ得るので(例えば、他のアクセスポイントを選択する代わりに、通信のためにアクセスポイント102を選択することによって)、モバイルデバイス110は、他のアクセスポイントの代わりにアクセスポイント102と通信することを「好み」得る。
【0041】
[0044]いくつかの実施形態において、低電力ネットワークは、NANであり、メッセージ109は、NANフォーマットを有している。例えば、メッセージ109は、NANフレームフォーマット(例えば、指定された数のフィールド、フィールドのタイプ、およびフィールドの長さ)を有しているNANフレームであり得る。特定の実施形態において、メッセージ109は、接続性情報(NANフレームによって通常アドバタイズされるサービス情報に加えて)を含むNANフレームである。この例において、メッセージ109は、1つまたは複数のネットワークパラメータ111を示すNAN WLAN接続属性を含み得る。NANフレームは、デバイスロールフィールドを含み得る。デバイスロールフィールドは、メッセージ109を送っているデバイスがメッセージ109のパブリッシャであるかどうかを指定し得る。例えば、デバイスロールフィールドは、メッセージ109を送っているデバイスがメッセージ109のパブリッシャである場合(例えば、アクセスポイント102がメッセージ109を送る場合)、第1の値(例えば、「1」)を含み得る。デバイスロールフィールドは、他のデバイスがメッセージ109を送る場合(例えば、モバイルデバイス140が、メッセージ109を再パブリッシュする場合、または他のアクセスポイントがメッセージ109を再パブリッシュする場合)、第2の値(例えば、「0」)を含み得る。
【0042】
[0045]いくつかの実施形態において、メッセージ109は、サービス発見フレームなどのパブリックアクションフレームである。パブリックアクションフレームは、デバイス間のアソシエーションプロシージャに先立ってデバイス間で送られ得、または共通のベーシックサービスセット(BSS)に関連付けられていないデバイス間で送られ得る。メッセージ109がパブリックアクションフレームである場合、1つまたは複数のネットワークパラメータ111は、パブリックアクションフレームのさら追加発見属性フィールド(further discovery attribute field)内など、パブリックアクションフレームに含める、または付加し得る。
【0043】
[0046]1つまたは複数のネットワークパラメータ111は、1つまたは複数のアクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP)パラメータを含み得る。ANQPパラメータは通常はモバイルデバイスからのクエリに応答して送信されるが、アクセスポイント102は、メッセージ109を使用して1つまたは複数のANQPパラメータをアドバタイズ(またはブロードキャスト)し得、これは、モバイルデバイス110が1つまたは複数のANQPパラメータについての要求を送ることを回避できるようにし得る。典型的なNAN内の動作の例示的なシーケンスは、説明およびコンテキストのために提供される。いくつかのNANシナリオにおいて、アクセスポイントは、発見ウィンドウ(DW)の間、情報をパブリッシュすることによって(例えば、NANを介してDWの間発見メッセージを送ることによって)、NANを使用してサービスをアドバタイズし得る。クライアントデバイスは、発見メッセージを検出することによってアクセスポイントを発見し得る。クライアントデバイスは、アクセスポイントと通信するかどうかを決定するために(例えば、アクセスポイントの1つまたは複数のサービスに「サブスクライブ(subscribe)」するかどうかを決定するために)発見メッセージの情報を使用し得る。クライアントデバイスがアクセスポイントと通信することを決定する場合、クライアントデバイスは、アクセスポイントにサブスクライブメッセージを送り得る。1つまたは複数の追加のフォローアップメッセージが、アクセスポイントとクライアントデバイスとの間で追加の情報を通信するために、アクセスポイントとクライアントデバイスとの間で交換され得る(例えば、クエリおよび応答メッセージ)。詳しく説明すると、クライアントデバイスは、ANQPクエリリスト要素(IEEE 802.11−2012 セクション 8.4.4.2で指定される)をアクセスポイントに送り得、アクセスポイントは、ケイパビリティリストANQP要素(Capabilities List ANQP element)(IEEE 802.11−2012 セクション 8.4.4.3で指定される)によって応答し得る。他の実施形態において、クライアントデバイスは、クエリAP−リストANQP要素(IEEE 802.11aiで指定される)を送り得、アクセスポイントは、AP−リスト応答ANQP要素(IEEE 802.11aiで指定される)によって応答し得る。
【0044】
[0047]本開示と関係して、1つまたは複数のANQPパラメータが、モバイルデバイス110からクエリを受信することに応答してアクセスポイント102によってアドバタイズされ得る(モバイルデバイス110がメッセージ109を受信した後)。例えば、モバイルデバイス110は、第1WLANに関係する追加の情報を取得するために、メッセージ109を受信することに応答してアクセスポイント102にNANフォローアップメッセージを送り得る。NANフォローアップメッセージの一例は、サービス発見メッセージを受信することに応答して(例えば、メッセージ109の受信に応答して)、サービスの「サブスクライバ」からサービスの「パブリッシャ」へ(例えば、モバイルデバイス110からアクセスポイント102へ)送られる追加のサービス情報についての要求である。アクセスポイント102は、モバイルデバイス110にNANフォローアップ応答を送ることによって、NANフォローアップメッセージに応答し得る。NANフォローアップ応答は、NANフォローアップメッセージによって識別される情報を示し得る。
【0045】
[0048]いくつかの実施形態において、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQP要素は、NANメッセージ(例えば、NANパブリッシュメッセージ、NANサブスクライブメッセージ、またはNANフォローアップメッセージ)に“ピギーバック”され得る。例えば、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQPクエリ要素は、モバイルデバイス110からアクセスポイント102へと送られたNANフォローアップメッセージへピギーバックされ得る。他の例として、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQP応答要素は、NANフォローアップメッセージに応答してアクセスポイント102からモバイルデバイス110へと送られるNANフォローアップ応答へとピギーバックされ得る。場合によっては、メッセージ109はNANメッセージであり、1つまたは複数のネットワークパラメータ111は、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQP要素を含む。
【0046】
[0049]特定の実施例はNANに関して記載されているが、他のネットワークまたは通信技術がメッセージ109の送信のために選択され得るということに留意する。例えば、アクセスポイント102は、Bluetoothチャネル(例えば、通信周波数)、Bluetooth通信技術に関連付けられているフレームフォーマット、および/またはBluetooth low energy(Bluetooth LE)通信技術など、Bluetooth(Bluetoothは、Bluetooth Special Interest Group(SIG),Inc.の登録商標である)ネットワークを使用して、メッセージ109を送り得る。このケースの場合、メッセージ109は、Bluetoothパケットであり得る。さらに、そのような実施形態では、モバイルデバイス110およびアクセスポイント102は、Bluetooth通信を可能にするために、Bluetoothトランシーバを含み得るということに留意する。この例では、モバイルデバイス110がBluetoothトランシーバを使用してメッセージをスキャンする間、モバイルデバイス110は、トランシーバ116を無効に(または、トランシーバ116を低電力状態に)し得る。例えば、モバイルデバイス110は、第1カバレッジエリア122を離れることに応答して、トランシーバ116を無効に(または、トランシーバ116を低電力状態に)し得る。
【0047】
[0050]モバイルデバイス110は、1つまたは複数のネットワークパラメータ111に基づいてアクセスポイント102と通信するかどうかを決定し得る。モバイルデバイス110がアクセスポイント102と通信しないことを決定する場合、モバイルデバイス110は、1つまたは複数の他のアクセスポイントをスキャンし得る。例えば、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110のレンジの中で1つまたは複数の他のアクセスポイントを識別しようと試みるためにNANまたはBluetoothネットワークのどちらか一方に関連付けられている受信周波数を使用して、トランシーバ116を操作し続け得る。
【0048】
[0051]モバイルデバイス110がアクセスポイント102と通信することを決定する場合、モバイルデバイス110は、アクセスポイント102とセットアッププロシージャを開始し得る。例えば、セットアッププロシージャは、IEEE 802.11ai FILSセットアッププロシージャであり得る。セットアッププロシージャは、認証動作および/またはアソシエーション動作を含み得る。セットアッププロシージャは、モバイルデバイス110とアクセスポイント102との間のデータ接続性を確立し得る。例えば、セットアッププロシージャを完了した後、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110が第1カバレッジエリア122の中にいる間、インターネットにアクセスするために(データをアップロードまたはダウンドロードするために)第1WLANを使用し得る。特定の実施形態において、モバイルデバイス110は、アクセスポイント102に関係する情報を記憶(例えば、キャッシュ)し得る。例えば、モバイルデバイス110は、アクセスポイント102に関する他の情報、またはアクセスポイント102に関連付けられているIPサブネットの指示を記憶し得る。
【0049】
[0052]場合によっては、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110がアクセスポイント(例えば、アクセスポイント102)と通信し、モバイルデバイス110が他のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント130)をスキャンする、「ローミング」モードを開始し得る。このケースにおいて、モバイルデバイス110は、通信の品質を改善するために(例えば、信号強度を改善するために)、他のアクセスポイントをスキャンし得る。場合によっては、ローミングモードは、モバイルデバイス110のユーザが第1カバレッジエリア122から離れるのに応答して開始され得る。モバイルデバイス110が第1カバレッジエリア122から離れる場合、モバイルデバイス110は、第1WLANのレンジの外になり得る。例えば、モバイルデバイス110のユーザが第1カバレッジエリア122から離れる場合、モバイルデバイス110はアクセスポイント102との通信を終了し得る。一例として、モバイルデバイス110のユーザは、ロケーション118からロケーション120へ(そして第1カバレッジエリア122から第2カバレッジエリア124へ)と移動し得る。
【0050】
[0053]本開示によれば、モバイルデバイス110は、アクセスポイントを識別(または「発見」)するために低電力ネットワークを使用し得る。本明細書で使用するとき、「低電力ネットワーク」は、WLAN(例えば、第1WLAN、または第2WLAN)と比較して、モバイルデバイス110による、より低い電力消費に関連付けられているネットワーク(および/または通信技術)を指し得る。低電力ネットワークの一例は、近隣エリアネットワーク(NAN:neighborhood area network)(Neighborhood−aware network、またはNear−me area networkとも呼ばれる)である。例えば、モバイルデバイス110、140は、NANを使用して通信し得、それは、WLANを介して通信することに比較して、モバイルデバイス110、140による、より低い電力消費に関連付けられ得る。低電力ネットワークの他の例は、Bluetoothネットワークである(例えば、Bluetooth通信プロトコルによって定義される通信チャネルを利用する通信スキーム)。例えば、デバイスは、Bluetoothネットワーク(またはBluetooth通信チャネル)を使用して通信し得、それは、WLANを介する通信と比較して、より低い電力消費に関連付けられ得る。
【0051】
[0054]低電力ネットワークを使用してメッセージを受信するために、モバイルデバイス110は、低電力ネットワークを使用してメッセージを受信するように(例えば、1つまたは複数のアクセスポイントをアドバタイズする1つまたは複数のメッセージをスキャンするように)、トランシーバ116(またはトランシーバ116の受信機)をチューニングし得る。例えば、モバイルデバイス110は、トランシーバ116の受信周波数を、WLAN受信周波数から、NAN受信周波数またはBluetooth受信周波数に調整し得る。例示的な実施例として、モバイルデバイス110は、2.4ギガヘルツ(GHz)NANネットワークのチャネル6、または5GHz NANネットワークのチャネル44または149(ローカルレギュレーションに依存する)など、通信プロトコルによって指定されるチャネルを使用してメッセージを受信するように、トランシーバ116をチューニングし得る。他の実施形態において、モバイルデバイス110は、シングルトランシーバの代わりに複数のトランシーバを使用し得る、ということに留意する。このケースにおいて、モバイルデバイス110の他のトランシーバ(トランシーバ116以外)は、低電力ネットワークを使用してメッセージを受信するようにチューニングされ得る。
【0052】
[0055]モバイルデバイス110は、低電力ネットワークを使用して送られるメッセージ126を受信し得る。メッセージ126は、第2WLANに関連付けられている1つまたは複数のネットワークパラメータ128を示し得る。詳しく説明すると、アクセスポイント130は、モバイルデバイス110などのモバイルデバイスに第2WLANを「アドバタイズ」するためにメッセージ126をブロードキャスト(または「パブリッシュ」)し得る。1つまたは複数のネットワークパラメータ128は、例として、第2WLANに関連付けられているネットワークチャネル(例えば、アップリンク周波数および/またはダウンリンク周波数)、第2WLANに関連付けられているターゲットビーコン送信時間(TBTT)、第2WLANに関連付けられているサービスセット識別情報(SSID)、またはそれらの組み合わせを含み得る。場合によっては、モバイルデバイスは、第2WLANをさらにアドバタイズするためにメッセージ126を「再パブリッシュ」し得る。例えば、モバイルデバイス140は、メッセージ126を受信し得、そして、第2WLANをアドバタイズするために(例えば、メッセージ126がより多くのデバイスによって受信されるように、メッセージ126の範囲を「拡張」するために)メッセージ126を再パブリッシュし得る。この例では、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス140からメッセージ126を受信し得る。従って、低電力ネットワークは(例えば、送信信号の電力がより低いことに起因して)第2WLANよりも小さいカバレッジエリアを有するものの、第2カバレッジエリア124内にあるが、低電力ネットワークカバレッジエリアの外にあるデバイスは、モバイルデバイス140からメッセージ126を受信することによって、第2WLANを検出することが可能となり得る。
【0053】
[0056]他のケースにおいて、通信システム100におけるメッセージ126の再パブリッシングは、回避される(例えば抑制される)ことができる。例えば、メッセージ126の再パブリッシュを回避することは、通信システム100がメッセージ(例えば、サービス発見メッセージ、または他のアドバタイズメント)によって「あふれる」というインスタンスを回避し得る。この実施例において、アクセスポイント130は、メッセージ126を送り得、メッセージ126は、メッセージ126が再パブリッシュされるべきでないことを示す「再パブリッシュしない(do not republish)」インジケーションを含み得る。
【0054】
[0057]特定の実施形態において、モバイルデバイス110は、通信プロトコルに関連した1つまたは複数のインターバル(またはウィンドウ)の期間、メッセージ(例えばメッセージ126)を受信するように構成される。例えば、モバイルデバイス110は、通信プロトコルに関連した発見ウィンドウの期間、メッセージ126を受信し得る。詳しく説明すると、NANにおける時間インターバルは、タイマユニット(TU)へと分割され得、1つのTUが1024マイクロ秒に等しい。NANに参加しているデバイス(例えばモバイルデバイス110)は、500TU毎(または、おおよそ0.5秒毎)に現れる16TU発見ウィンドウの期間ウェイクアップし得る。この実施例において、モバイルデバイス110は、メッセージ126などの1つまたは複数のメッセージを受信するために、NANに関連した発見ウィンドウの期間中、定期的に、または時折、(眠っている場合)ウェイクアップし得る。
【0055】
[0058]メッセージ126の受信に応答して、モバイルデバイス110は、アクセスポイント130と通信するかどうか(例えば、アクセスポイント130とのリンクセットアッププロシージャを行うか否か)を決定するために、1つまたは複数のネットワークパラメータ128を使用し得る。例えば、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110のサービスプロバイダまたは共通ネットワークで提携されるアクセスポイントなど、特定のアクセスポイントとのみ通信するように構成され得る。この例において、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110およびアクセスポイント130が共通ネットワークまたはサービスプロバイダと関連付けられているかどうかを、1つまたは複数のネットワークパラメータ128に基づいて決定し得る。例えば、1つまたは複数のネットワークパラメータ128は、アクセスポイント130に関連付けられているセキュリティドメインおよび/またはアクセスポイント130に関連付けられているIPサブネットを示し得る。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス110は、(例えば、IPサブネットおよび/またはセキュリティドメインがマッチするかどうかを決定するために)モバイルデバイス110のIPサブネットおよび/またはセキュリティドメインのインジケーションと、IPサブネットおよび/またはセキュリティドメインを比較するように構成され得る。
【0056】
[0059]特定の実施例において、メッセージ126は、IEEE 802.11ai技術に従って、低電力ネットワークを介して送られる。例えば、1つまたは複数のネットワークパラメータ128は、IEEE 802.11ai FILS情報要素(IE)を含み得る。IEEE 802.11ai FILS情報要素は、アクセスポイント130に関連付けられているセキュリティドメイン、アクセスポイント130に関連付けられているIPアドレスタイプ、またはアクセスポイント130に関連付けられているIPサブネットを示し得る。特定の実施形態に応じて、IEEE 802.11ai FILS情報要素は、複数のセキュリティドメイン(例えば、6個のセキュリティドメイン、または他の数のセキュリティドメイン)を示し得る。特定の実施形態において、IEEE 802.11ai FILS情報要素は、2バイトハッシュのセキュリティドメインを含む。この例において、IEEE 802.11ai FILS情報要素は、WLANを使用する代わりに(例えば、アクセスポイント130に関連付けられている第2WLANを使用して送られるプローブ応答の中、またはビーコンの中にIEEE 802.11ai FILS情報要素を含む代わりに)、低電力ネットワーク(例えば、NAN、またはBluetoothネットワーク)を介して送られ得る、ということに留意する。
【0057】
[0060]特定の実施形態において、モバイルデバイス110は、複数のアクセスポイントのうちのどれと通信すべきかを決定するために1つまたは複数のネットワークパラメータ128に含まれるIPサブネットのインジケーション、または1つまたは複数のネットワークパラメータ128に含まれるセキュリティドメインのインジケーションを使用し得る。詳しく説明すると、モバイルデバイス110がメッセージ126の受信に加えて他のアクセスポイント(
図1には不図示)に関する情報を含む他の発見メッセージを受信した場合、モバイルデバイス110は、メッセージ126および他のメッセージによって示されるIPサブネットと、アクセスポイント102に関連付けられているIPサブネットとを比較し得る。この例において、アクセスポイント130のIPサブネットがアクセスポイント102のIPサブネットにマッチする場合、例えばモバイルデバイス110が共通IPサブネットのケースでは新しいインターネットプロトコル(IP)アドレスを取得することを避けることができ得るので(例えば、他のアクセスポイントを選択する代わりに、通信のためにアクセスポイント130を選択することによって)、モバイルデバイス110は、他のアクセスポイントの代わりにアクセスポイント130と通信することを「好み」得る。
【0058】
[0061]いくつかの実施形態において、低電力ネットワークは、NANであり、メッセージ126は、NANフォーマットを有している。例えば、メッセージ126は、NANフレームフォーマット(例えば、指定された数のフィールド、フィールドのタイプ、およびフィールドの長さ)を有しているNANフレームであり得る。特定の実施形態において、メッセージ126は、接続性情報(NANフレームによって通常アドバタイズされるサービス情報に加えて)を含むNANフレームである。この例において、メッセージ126は、1つまたは複数のネットワークパラメータ128を示すNAN WLAN接続属性を含み得る。NANフレームは、デバイスロールフィールドを含み得る。デバイスロールフィールドは、メッセージ126を送るデバイスがメッセージ126のパブリッシャであるかどうかを指定し得る。例えば、デバイスロールフィールドは、メッセージ126を送るデバイスがメッセージ126のパブリッシャである場合(例えば、アクセスポイント130がメッセージ126を送る場合)、第1の値(例えば、「1」)を含み得る。デバイスロールフィールドは、他のデバイスがメッセージ126を送る場合(例えば、モバイルデバイス140が、メッセージ126を再パブリッシュする場合、または、他のアクセスポイントがメッセージ126を再パブリッシュする場合)、第2の値(例えば、「0」)を含み得る。
【0059】
[0062]いくつかの実施形態において、メッセージ126は、サービス発見フレームなどのパブリックアクションフレームである。パブリックアクションフレームは、デバイス間のアソシエーションプロシージャに先立ってデバイス間で送られ得、または共通のベーシックサービスセット(BSS)に関連付けられていないデバイス間で送られ得る。メッセージ126がパブリックアクションフレームである場合、1つまたは複数のネットワークパラメータ128は、パブリックアクションフレームの追加発見属性フィールド内など、パブリックアクションフレームに含める、または付加し得る。
【0060】
[0063]1つまたは複数のネットワークパラメータ128は、1つまたは複数のアクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP)パラメータを含み得る。ANQPパラメータは通常はモバイルデバイスからのクエリに応答して送信されるが、アクセスポイント130は、メッセージ126を使用して1つまたは複数のANQPパラメータをアドバタイズ(またはブロードキャスト)し得、これは、モバイルデバイス110が1つまたは複数のANQPパラメータについての要求を送ることを回避できるようにし得る。典型的なNAN内の動作の例示的なシーケンスは、説明およびコンテキストのために提供される。いくつかのNANシナリオにおいて、アクセスポイントは、発見ウィンドウ(DW)の間、情報をパブリッシュすることによって(例えば、NANを介してDWの間発見メッセージを送ることによって)、NANを使用してサービスをアドバタイズし得る。クライアントデバイスは、発見メッセージを検出することによってアクセスポイントを発見し得る。クライアントデバイスは、アクセスポイントと通信するかどうかを決定するために(例えば、アクセスポイントの1つまたは複数のサービスに「サブスクライブ」するかどうかを決定するために)発見メッセージの情報を使用し得る。クライアントデバイスがアクセスポイントと通信することを決定する場合、クライアントデバイスは、アクセスポイントにサブスクライブメッセージを送り得る。1つまたは複数の追加のフォローアップメッセージが、アクセスポイントとクライアントデバイスとの間で追加の情報を通信するために、アクセスポイントとクライアントデバイスとの間で交換され得る(例えば、クエリおよび応答メッセージ)。詳しく説明すると、クライアントデバイスは、ANQPクエリリスト要素(IEEE 802.11−2012 セクション 8.4.4.2で指定される)をアクセスポイントに送り得、アクセスポイントは、ケイパビリティリストANQP要素(Capabilities List ANQP element)(IEEE 802.11−2012 セクション 8.4.4.3で指定される)によって応答し得る。他の実施形態において、クライアントデバイスは、クエリAP−リストANQP要素(IEEE 802.11aiで指定される)を送り得、アクセスポイントは、AP−リスト応答ANQP要素(IEEE 802.11aiで指定される)によって応答し得る。
【0061】
[0064]本開示と関係して、1つまたは複数のANQPパラメータが、モバイルデバイス110からクエリを受信することに応答してアクセスポイント130によってアドバタイズされ得る(モバイルデバイス110がメッセージ126を受信した後)。例えば、モバイルデバイス110は、第2WLANに関係する追加の情報を取得するために、メッセージ126を受信することに応答してアクセスポイント130にNANフォローアップメッセージを送り得る。NANフォローアップメッセージの一例は、サービス発見メッセージを受信することに応答して(例えば、メッセージ126の受信に応答して)、サービスの「サブスクライバ」からサービスの「パブリッシャ」へ(例えば、モバイルデバイス110からアクセスポイント130へ)送られる追加のサービス情報についての要求である。アクセスポイント130は、モバイルデバイス110にNANフォローアップ応答を送ることによって、NANフォローアップメッセージに応答し得る。NANフォローアップ応答は、NANフォローアップメッセージによって識別される情報を示し得る。
【0062】
[0065]いくつかの実施形態において、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQP要素は、NANメッセージ(例えば、NANパブリッシュメッセージ、NANサブスクライブメッセージ、またはNANフォローアップメッセージ)に「ピギーバック」され得る。例えば、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQPクエリ要素は、モバイルデバイス110からアクセスポイント130へと送られたNANフォローアップメッセージへピギーバックされ得る。他の例として、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQP応答要素は、NANフォローアップメッセージに応答してアクセスポイント130からモバイルデバイス110へと送られるNANフォローアップ応答へとピギーバックされ得る。場合によっては、メッセージ126はNANメッセージであり、1つまたは複数のネットワークパラメータ128は、1つまたは複数のIEEE 802.11ai FILS ANQP要素を含む。
【0063】
[0066]特定の実施例はNANに関して記載されているが、他のネットワークまたは通信技術がメッセージ126の送信のために選択され得るということに留意する。例えば、アクセスポイント130は、Bluetoothチャネル(例えば、通信周波数)、Bluetooth通信技術に関連付けられているフレームフォーマット、および/またはBluetooth low energy(Bluetooth LE)通信技術などのBluetoothネットワークを使用して、メッセージ126を送り得る。このケースの場合、メッセージ126は、Bluetoothパケットであり得る。さらに、そのような実施形態では、モバイルデバイス110およびアクセスポイント130は、Bluetooth通信を可能にするために、Bluetoothトランシーバを含み得るということに留意する。この例では、モバイルデバイス110がBluetoothトランシーバを使用してメッセージをスキャンする間、モバイルデバイス110は、トランシーバ116を無効に(または、トランシーバ116を低電力状態に)し得る。例えば、モバイルデバイス110は、第1カバレッジエリア122を離れることに応答して、トランシーバ116を無効に(または、トランシーバ116を低電力状態に)し得る。
【0064】
[0067]モバイルデバイス110は、1つまたは複数のネットワークパラメータ128に基づいてアクセスポイント130と通信するかどうかを決定し得る。モバイルデバイス110がアクセスポイント130と通信しないことを決定する場合、モバイルデバイス110は、1つまたは複数の他のアクセスポイントをスキャンし得る。例えば、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110のレンジの中で1つまたは複数の他のアクセスポイントを識別しようと試みるためにNANまたはBluetoothネットワークのどちらか一方に関連付けられている受信周波数を使用して、トランシーバ116を操作し続け得る。
【0065】
[0068]モバイルデバイス110がアクセスポイント130と通信することを決定する場合、モバイルデバイス110は、アクセスポイント130とセットアッププロシージャを開始し得る。例えば、セットアッププロシージャは、IEEE 802.11ai FILSセットアッププロシージャであり得る。セットアッププロシージャは、認証動作および/またはアソシエーション動作を含み得る。セットアッププロシージャは、モバイルデバイス110とアクセスポイント130との間のデータ接続性を確立し得る。例えば、セットアッププロシージャを完了した後、モバイルデバイスは、アクセスポイント130のインターネット接続を使用してサーバにデータをアップロードし得、アクセスポイント130のインターネット接続を使用してサーバからデータをダウンロードし得、またはそれらの組み合わせをし得る。
【0066】
[0069]いくつかの実施形態において、複数のアクセスポイントは、「協働(cooperate)」し得る。例えば、アクセスポイントは、1つまたは複数の他のアクセスポイントについて「学習する(learn)」ために、1つまたは複数の他のアクセスポイントによって送られる1つまたは複数のメッセージを受信し得る。例示的な実施例として、アクセスポイント102は、1つまたは複数のネットワークパラメータ128を「学習する」ためにメッセージ126を受信することなどによって、アクセスポイント130によって送られる1つまたは複数のメッセージを受信し得る。場合によっては、アクセスポイント102は、アクセスポイント102に代わって1つまたは複数のネットワークパラメータ128をアドバタイズし得る。さらに説明すると、アクセスポイント102、130は、ネットワークパラメータ111、128を「交代」でアドバタイズし得る。このケースにおいて、アクセスポイント102、130の1つによって送られるシングルメッセージは、ネットワークパラメータ111、128を示し得る。このケースにおいて、1つのアクセスポイントは、他のアクセスポイントを「アドバタイズ」し得る。
【0067】
[0070]他のアクセスポイントをアドバタイズする代わりに、またはそれに加えて、アクセスポイントは、他のデバイスによって提供される特定のサービスをアドバタイズし得る。例えば、アクセスポイント102は、第1WLANをアドバタイズする代わりに、またはそれに加えて、サーバまたはデバイスによって提供されるサービス(例えば、アクセスポイント102に関連付けられているバックホールネットワーク(例えば、インターネットまたはイーサネット(登録商標))に接続されたサーバまたはデバイスによって提供される音楽ストリーミングサービス)をアドバタイズし得る。この例において、メッセージ109は、他のデバイス(1つまたは複数のネットワークパラメータ111の代わりに、またはそれに加えて)によって提供されるサービスの1つまたは複数の属性を示し得、モバイルデバイス110は、(例えば、例示的な実施例として、他のデバイスに関連付けられているストリーミングレートまたはIPアドレスを決定するために)他のデバイスによって提供されるサービスに関する追加の情報を受信するためにアクセスポイント102に問い合わせ得る。
【0068】
[0071]いくつかの実施形態において、1つまたは複数のデバイスは、1つまたは複数の他のデバイスについての「プロキシ」として動作し得る。例えば、サービスのプロバイダは、1つまたは複数の他のデバイスにサービスをアドバタイズすることをプロキシに行わせるために、プロキシに「登録」し得る(例えば、1つまたは複数のNAN通信を使用して)。一例として、アクセスポイント102は、特定のNAN動作をプロキシへ「オフロード」するためにプロキシに登録し得る(例えば、アクセスポイント102がNANチャネルを使用してあまり通信せず、第1WLANの動作チャネルを使用してより多く通信するように、ここで、これは、スイッチングチャネルに関連した「オーバーヘッド」を低減し得る)。例えば、NANは、特定のチャネル(例えば、2.4GHzバンドのチャネル6、または5GHzバンドのチャネル149)を使用し得、アクセスポイント102は、第1WLANを使用して通信するために他のチャネル(例えば、一次チャネル)を使用し得る。いくつかの実施例において、NANを使用してWLANをアドバタイズするために、アクセスポイント102は、NANに関連した各発見ウィンドウ(例えば、512ミリ秒(ms)毎)について(例えば、トランシーバ108をチューニングすることによって)NANチャネルに切り換え得、16msにわたってNANチャネルにとどまり得る。この例において、アクセスポイント102は、512ms毎(16ms間)に一次チャネルを使用する通信について利用できない。従って、プロキシへとNAN通信を「オフロード」することは、第1WLANを使用して通信するためにアクセスポイント102を解放し得る。
【0069】
[0072]他の例として、アクセスポイント102が動作のスリープまたは休止(hibernate)モードを開始することになっている場合、アクセスポイント102は、プロキシに登録し得、プロキシは、(例えば、低電力ネットワークを使用して)アクセスポイント102のサービスをアドバタイズし得る。プロキシは、モバイルデバイス110、モバイルデバイス140、アクセスポイント130、または他のデバイスに対応し得る。具体的な実施に応じて、サブスクライバは、サービスに関する追加の情報を得るために(例えば、サービスに関して「フォローアップ」するために)、プロキシまたはアクセスポイント102(アクセスポイント102が起動している場合)のいずれかに問い合わせ得る。
【0070】
[0073]場合によっては、プロキシデバイスにサービス(およびサービスに関連する属性)を登録した後、アクセスポイント(例えば、アクセスポイント102)は、NANに関連付けられたいくつかの発見ウィンドウ(ただし、全ての発見ウィンドウではない)についてNANチャネルに切り換え得る。例えば、アクセスポイント102は、プロキシがアクセスポイント102に代わってサービスをアドバタイズしていることを確認するためにプロキシを「モニタ」し得る。場合によっては、プロキシがアクセスポイント102の通信範囲を離れる場合、またはプロキシが電源オフである場合など、プロキシは、サービスをアドバタイズし損ない得る。このケースにおいて、アクセスポイント102は、「交換(replacement)」プロキシをサーチし得る(例えば、NANを使用して)。代替的に、または追加的に、アクセスポイント102は、各発見ウィンドウの期間に(例えば、アクセスポイント102が「交換」プロキシの位置を見つけるまで)、アドバタイズのためにNANに切り換え得る。
【0071】
[0074]
図1の実施例は、モバイルデバイスによる電力消費を低減するネットワークへのアクセスを取得する方法を示している。例えば、モバイルデバイス110は、アクセスポイント130と通信するために低電力ネットワークを使用すると、アクセスポイント130と通信するために第2WLANを使用することと比較して、より少ない電力を消費し得る。従って、モバイルデバイス110のバッテリ寿命は節約され得る。
【0072】
[0075]
図2は、モバイルデバイスの動作の例示的な方法200の説明のフローダイアグラムである。モバイルデバイスは、
図1のモバイルデバイス110に対応し得る。
【0073】
[0076]方法200は、204において、低電力ネットワークを使用して通信するために、モバイルデバイスのトランシーバをチューニングすることを含む。例えば、トランシーバは、トランシーバ116に対応し得る。例示的な実施例として、低電力ネットワークは、NANまたはBluetoothネットワークであり得る。
【0074】
[0077]方法200はさらに、206において、低電力ネットワークを介して発見メッセージを受信することを含む。発見メッセージは、アクセスポイントに関連付けられたWLANに関連した1つまたは複数のネットワークパラメータを示す。例えば、発見メッセージは、メッセージ109に対応し得、1つまたは複数のネットワークパラメータは、1つまたは複数のネットワークパラメータ111に対応し得、WLANは、
図1を参照して記載された第1WLANに対応し得る。他の例として、発見メッセージは、メッセージ126に対応し得、1つまたは複数のネットワークパラメータは、1つまたは複数のネットワークパラメータ128に対応し得、WLANは、
図1を参照して記載された第2WLANに対応し得る。例示的な実施例として、1つまたは複数のネットワークパラメータは、WLANに関連付けられているネットワークチャネル、WLANに関連付けられているTBTT、WLANに関連付けられているSSID、またはそれらの組み合わせを示し得る。場合によっては、発見メッセージは、
図1のアクセスポイント130またはアクセスポイント102などの、アクセスポイントから受信され得る。他の実施例において、発見メッセージは、
図1のモバイルデバイス140(例えば、モバイルデバイス140が、メッセージ126を「再パブリッシュ」した後)などの他のモバイルデバイスから受信され得る。
【0075】
[0078]方法200はさらに、208において、1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいてWLANを使用してアクセスポイントと通信することを含む。例えば、モバイルデバイスは、セルララジオタワーから(または他のアクセスポイントから)、アクセスポイントへ通信を切り換え得、モバイルデバイスは、アクセスポイントのWLANを使用して、データのダウンロードまたはデータのアップロードを行ない得る。
【0076】
[0079]いくつかの実施形態において、低電力ネットワークは、近隣エリアネットワーク(NAN)である。このケースにおいて、方法200はさらに、NANを介してアクセスポイントへクエリ(例えば、NANフォローアップメッセージ)を送ることを含み得る。方法200は、また、アクセスポイントからクエリへの応答(例えば、NANフォローアップ応答)を受信することも含み得る。応答は、WLANに関連付けられた1つまたは複数の追加のネットワークパラメータを示し得る。詳しく説明すると、クエリは、発見メッセージに含まれないWLANに関する追加の情報を要求し得る。具体的な実施に応じて、追加の情報は、WLANのネットワークチャネル、WLANのターゲットビーコン送信時間(TBTT)、アクセスポイントのサービスセット識別情報(SSID)、アクセスポイントのセキュリティドメイン、アクセスポイントのIPサブネット、および/または他のパラメータを示し得る。応答は、追加の情報を示し得る。
【0077】
[0080]いくつかの実施形態において、モバイルデバイスとアクセスポイントとの間の1つまたは複数の通信は、米国電気電子学会(IEEE)802.11ai高速初期リンクセットアップ(FILS)通信プロトコルに準拠する。例えば、発見メッセージは、アクセスポイントのセキュリティドメイン、アクセスポイントに関連付けられているIPアドレスタイプ、またはアクセスポイントのIPサブネットのうちの1つまたは複数を示すIEEE 802.11ai FILSインジケーション要素(または、情報要素(IE))を含み得る。
【0078】
[0081]いくつかの実施形態において、モバイルデバイスとアクセスポイントとの間の1つまたは複数の通信は、1つまたは複数のクエリメッセージを利用する。例えば、方法200は、オプションにより、アクセスポイントとANQP情報を受信することおよび送信することを含み得る。いくつかの実施形態において、ANQPメッセージは、シングルメッセージ内でグループ化される(例えば、複数のANQPメッセージは、シングルメッセージへと「統合(consolidated)」され得る)。例えば、モバイルデバイス110がアクセスポイント102、130に問い合わせるべき場合(例えば、メッセージ109、126に関して「フォローアップ」するために)、モバイルデバイス110は、シングルメッセージへと第1クエリ(例えば、アクセスポイント102について)、および第2クエリ(例えば、アクセスポイント130について)をグループ化し得、アクセスポイント102などのアクセスポイントの1つにシングルメッセージを送り得る。アクセスポイント102は、アクセスポイント130に第2クエリを転送し得る(例えば、インターネットなどの有線接続を使用して)。
【0079】
[0082]ANQPメッセージは、米国電気電子学会(IEEE)802.11−2012通信仕様(例えば、IEEE 802.11−2012通信仕様のセクション8.4.4および/またはIEEE 802.11−2012通信仕様の他のセクション)に準拠し得る。特定の例示的な実施形態において、ANQPメッセージは、IEEE 802.11 FILS技術を使用して送られる。例えば、ANQPメッセージを送信することおよび受信することは、IEEE 802.11 FILSアクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP)メッセージをアクセスポイントに送信することと、WLANに関する追加の情報(例えば、NANフォローアップメッセージに関して上述した追加の情報のうちのいずれかなど、発見メッセージ中に含まれない追加の情報)を示すIEEE 802.11 FILS ANQPメッセージへの応答を受信することと、を含み得る。
【0080】
[0083]場合によっては、モバイルデバイスは、モバイルデバイスによるローミング動作と関係して、トランシーバをチューニングする。さらに詳しく説明すると、モバイルデバイス110は、アクセスポイント102からの通信に関連した信号強度(例えば、信号対雑音比(SNR))が閾値信号強度を満たさないことに応答して、またはアクセスポイント102との通信を終了することに応答して、低電力ネットワークを使用して通信するようにトランシーバ116をチューニングし得る。アクセスポイント102との通信は、モバイルデバイス110が第1カバレッジエリア122などのアクセスポイント102に関連付けられたカバレッジエリアから出ていくことに応答して終了され得る。他のケースにおいて、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110が第1カバレッジエリア122の範囲内に位置する間、低電力ネットワークを使用して通信するために、トランシーバ108をチューニングし得る。例えば、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス110が第1カバレッジエリア122内に位置する間、モバイルデバイス110のサービスプロバイダに関連付けられたアクセスポイントなどの他のアクセスポイントと「ローム」しようと試み得る。代替的に、または追加的に、モバイルデバイス110は、特定の時間において、特定のチャネルにチューニングし得る。例えば、モバイルデバイス110は、特定の時間にNANを使用して1つまたは複数のメッセージを受信するために、トランシーバ116をチューニングし得、モバイルデバイス110は、NANを使用して1つまたは複数のメッセージを受信した後、他のネットワーク(例えばWLAN)を使用して通信するように、トランシーバ116を再チューニングし得る。
【0081】
[0084]方法200は、モバイルデバイスによる電力消費を低減し得る。例えば、低電力ネットワークを使用して第2アクセスポイントに関する情報を含むメッセージを受信すると、第2WLANを使用して第2アクセスポイントと通信することと比較して、モバイルデバイスによる電力消費がより少なくなる。従って、モバイルデバイスのバッテリ寿命は増加し得る。
【0082】
[0085]
図3は、アクセスポイントの動作の例示的な方法300の説明のフローダイアグラムである。例えば、アクセスポイントは、
図1のアクセスポイント102またはアクセスポイント130に対応し得る。
【0083】
[0086]方法300は、302において、低電力ネットワークを介してメッセージを送信することを含む。メッセージは、アクセスポイントに関連付けられたWLANに関連した1つまたは複数のネットワークパラメータを示す。例えば、メッセージは、メッセージ126に対応し得、1つまたは複数のネットワークパラメータは、1つまたは複数のネットワークパラメータ128に対応し得、WLANは、
図1に関して記載された第2WLANに対応し得る。例示的な実施例として、1つまたは複数のネットワークパラメータは、第2WLANに関連付けられているネットワークチャネル、第2WLANに関連付けられているTBTT、第2WLANに関連付けられているSSID、またはそれらの組み合わせを示し得る。
【0084】
[0087]方法300はさらに、304において、1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいて、モバイルデバイスとセットアッププロシージャを行うことを含む。例えば、セットアッププロシージャは、IEEE 802.11ai FILSセットアッププロシージャであり得る。モバイルデバイスは、アクセスポイントからのメッセージを受信することに応答して、セットアッププロシージャを開始し得る。例えば、場合によっては、
図1のモバイルデバイス110は、アクセスポイント130から直接的にメッセージ126を受信し得る。他のケースにおいて、モバイルデバイスは、(例えばNANを使用して)メッセージを「再パブリッシュ」する他のモバイルデバイスからのメッセージを受信することに応答して、セットアッププロシージャを開始し得る。例えば、
図1のモバイルデバイス140は、メッセージ126を再パブリッシュし、モバイルデバイス110は、モバイルデバイス140からメッセージ126を受信し得る。
【0085】
[0088]方法300はさらに、306において、モバイルデバイスとセットアッププロシージャを行った後、WLANを使用してモバイルデバイスとの1または複数のデータ通信を行うことを含む。詳しく説明すると、1または複数のデータ通信は、データダウンロード動作、データアップロード動作、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0086】
[0089]方法300は、アクセスポイントによる電力消費を低減し得る。例えば、低電力ネットワークを使用してメッセージを送ると、第2WLANを使用してモバイルデバイスと通信することと比較して、アクセスポイントによる電力消費がより少なくなる。従って、アクセスポイントによる電力消費は、減少し得る。
【0087】
[0090]
図4を参照すると、デバイスの特定の例示的な実施例のブロックダイアグラムが描かれ、全体的に400で指定されている。特定の実施形態において、デバイス400は、
図1のモバイルデバイス110などのモバイルデバイスに対応する。代替的に、または追加的に、デバイス400に関連して記載される1つまたは複数の態様は、アクセスポイント102、アクセスポイント130、またはその両方など、アクセスポイントの1つまたは複数の態様に対応し得る。
【0088】
[0091]デバイス400は、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのプロセッサ410を含む。プロセッサ410は、メモリ432などのメモリに結合され得る。プロセッサ410は、メモリ432において、命令462および/またはデータ464を記憶し、読み出し得る。例えば、プロセッサ410は、メモリ432において命令462および/またはデータ464を記憶し得る。他の実施例として、プロセッサ410は、メモリ432から命令462および/またはデータ464にアクセスし得る。命令462は、本明細書で記載された1つまたは複数の動作を実行しまたは開始するために、プロセッサ410によって実行可能であり得る。
【0089】
[0092]例えば、命令462は、低電力ネットワークを介して送られるメッセージ490によって示される情報を処理するために、プロセッサ410によって実行可能であり得る。詳しく説明すると、メッセージ490は、
図1のメッセージ126またはメッセージ109に対応し得る。メッセージ490は、
図1に関連して記載されたサービスIDなどのサービスID491を示し得る。代替的に、または追加的に、メッセージ490は、1つまたは複数のネットワークパラメータ492(例えば、
図1のネットワークパラメータ111、128のうちのいずれか)を示し得る。この例において、プロセッサ410は、サービスID491および1つまたは複数のネットワークパラメータ492を識別するために、メッセージ490をパースし得る。場合によっては、プロセッサ410は、メモリ432において、サービスID491または1つまたは複数のネットワークパラメータ492のいずれかを(例えば、サービスID491または1つまたは複数のネットワークパラメータ492のいずれかを後で読み出すことができるように)記憶(例えば、キャッシュ)し得る。他のケースにおいて、サービスID491は、(例えば、メッセージ490の受信に先立って)デバイス400に「知られている」ことがあり得る。例えば、例示的な実施例として、サービスID491は、特定の通信プロトコルに関連付けられ得、デバイス400の製造者によって、またはデバイス400に関連付けられたネットワークのサービスプロバイダによって、示され(例えば、デバイス400に供給され)得る。
【0090】
[0093]
図4はまた、プロセッサ410およびディスプレイ428に結合されるディスプレイコントローラ426を示す。コーダ/デコーダ(CODEC)433はまた、プロセッサ410に結合されることができる。スピーカ436およびマイクロフォン438は、CODEC434に結合されることができる。
図4はさらに、プロセッサ410がさらにトランシーバ440などの1つまたは複数の無線デバイスを介してアンテナ442に結合され得るということを示す。
【0091】
[0094]トランシーバ440は、送信機452および受信機454を含み得る。例えば、送信機452および受信機454は、アンテナ442を使用して信号を送受信するように構成されるトランシーバ内に一体化され得る。
図4の例は、1つの送信機および1つの受信機を有する1つのトランシーバを描いているが、デバイスは複数のトランシーバ、送信機、および/または受信機を含み得るということに留意する。例えば、特定の実施形態において、デバイス400は、専用のNANトランシーバおよび/または専用のBluetooth受信機など、専用のWLAN(またはWi−Fi)トランシーバおよび1つまたは複数の専用の低電力ネットワークトランシーバを含み得る。
【0092】
[0095]特定の実施形態において、プロセッサ410、ディスプレイコントローラ426、メモリ432、CODEC434、およびトランシーバ440は、システムインパッケージ、またはシステムオンチップデバイス422に含まれる。特定の実施形態において、入力デバイス430およびパワーサプライ444は、システムオンチップデバイス422に結合される。さらに、特定の実施形態において、
図4に図示されるように、ディスプレイ428、入力デバイス430、スピーカ436、マイクロフォン438、アンテナ442、およびパワーサプライ444は、システムオンチップデバイス422の外にある。しかしながら、ディスプレイ428、入力デバイス430、スピーカ436、マイクロフォン438、アンテナ442、およびパワーサプライ444は、インタフェースまたはコントローラなど、システムオンチップデバイス422のコンポーネントに結合されることができる。
【0093】
[0096]動作中、デバイス400は、ディスプレイ428を使用するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などのユーザインタフェースを提示し得る。ユーザインタフェースは、スイッチ493(例えば、GUIを介して表示されるチェックボックス)に関連付けられている選択可能なオプションを表示するように構成され得る。ユーザインタフェースは、スイッチ493を有効にする入力(例えば、テキスト、タッチスクリーン情報、音、または他の入力)を受信するように構成され得る。スイッチ493のアクティブ化(例えば、チェックボックスの「チェック」)は、デバイス400がサービスID491に関連付けられているWi−Fiネットワークなどの低電力ネットワーク(例えば、NAN、Bluetoothネットワーク、またはBLEネットワーク)を使用するWi−Fiネットワークについてサーチすべきことを示し得る。
【0094】
[0097]特定の実施例に応じて、(例えば、スイッチ493のアクティブ化に応答して)低電力ネットワークを使用してWi−Fiネットワークについてサーチすることは、Wi−Fiチャネルを使用してWi−Fiネットワークについてサーチする代わりに、またはそれに加えて、行われ得る。例えば、
図1を参照して説明したように、場合によっては「低電力」サーチが行われ得、場合によっては「スタンダード」サーチが行われ得る(例えば、パワーサプライ444のバッテリチャージに基づいて)。
【0095】
[0098]プロセッサ410は、スイッチ493のアクティブ化に応答して、トランシーバ440を、特定のチャネル(例えば、低電力ネットワークのチャネル)にチューニングさせるように構成され得る。例えば、スイッチ493を有効にする入力を受信することに応答して、プロセッサ410は、特定のチャネル(例えば、2.4GHzバンドのチャネル6、または5GHzバンドのチャネル149などの、NANチャネル)にトランシーバ440をチューニングし得る。デバイス400は、サービスID491に基づいてWi−Fiネットワークを検出するために(例えば、アクセスポイント102がメッセージ490を送る場合、アクセスポイント102を検出するために)特定のチャネルをモニタし得る。他の実施例において、デバイス400は、スイッチ493を示す入力に応答して、サービスID491のインジケーションを送ることによって(特定のチャネルを使用して)、ネットワークについて能動的に「プローブ」し得る。
【0096】
[0099]特定の実施例において、装置(例えば、モバイルデバイス110、デバイス400、または両方)は、命令(例えば命令462)を記憶するメモリ(例えば、メモリ114、メモリ432、または両方)と、メモリに結合されたプロセッサ(例えば、プロセッサ112、プロセッサ410、または両方)とを含む。プロセッサは、動作を開始または制御する命令を実行するように構成される。動作は、低電力ネットワークを使用して通信するためにトランシーバ(例えば、トランシーバ116、トランシーバ440、または両方)をチューニングすることを含む。動作は、また、低電力ネットワークを介して発見メッセージ(例えば、メッセージ109、126、および490のいずれか)を受信することも含む。発見メッセージは、アクセスポイント(例えば、アクセスポイント102、アクセスポイント130、または両方)に関連付けられたWLANに関連した1つまたは複数のネットワークパラメータ(例えば、ネットワークパラメータ111、128、および492のいずれか)を示す。動作は、1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいて、WLANを使用してアクセスポイントと通信することをさらに含む。
【0097】
[00100]他の実施例では、装置(例えば、アクセスポイント102、アクセスポイント130、または両方)は、命令を記憶するメモリ(例えば、メモリ106、メモリ134、または両方)と、メモリに結合されたプロセッサ(例えば、プロセッサ104,プロセッサ132、または両方)とを含む。プロセッサは、動作を制御または開始するために命令を実行するように構成される。動作は、低電力ネットワークを介してメッセージ(例えば、メッセージ109、メッセージ126、または両方)を送信することを含む。メッセージは、WLANに関連付けられている1つまたは複数のネットワークパラメータ(例えば、ネットワークパラメータ111、128、および492)を示す。動作はさらに、1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいて、モバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス110は、デバイス400、または両方)とセットアッププロシージャを行なうことと、モバイルデバイスとセットアッププロシージャを行なった後、WLANを使用してモバイルデバイスと通信すること(例えば、モバイルデバイスと1または複数のデータ通信を行うことによって)と、を含む。
【0098】
[00101]開示された先のデバイスおよび機能またはそれらの任意の組み合わせは、コンピュータ可読媒体に記憶されるコンピュータファイル(例えば、RTL、GDSII、GERBER、等)へと設計および構成され得る。こういったファイルのいくつかまたは全ては、こういったファイルに基づいてデバイスを製造する製造取扱者に提供される。その結果もたらされる製品は、次に半導体ダイにカットされかつ半導体チップにパックされる半導体ウエハースを含む。半導体チップは、上述されたような電子デバイス、に使用され得る。チップは、次に上述したデバイス(例えば、デバイス400内)に採用される。
【0099】
[00102]当業者はさらにここに開示された実施例に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせとして実施され得る。様々な例示的なコンポーネント、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能性の観点から上記において説明された。そのような機能性がハードウェアまたはプロセッサ実行可能命令としてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションに関して様々な方法で説明された機能をインプリメントし得るが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすと解釈されるべきではない。
【0100】
[00103]本明細書で開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェア中で、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール中で、またはこれら2つの組み合わせで、具現化されうる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野において既知の非一時的な記憶媒体の任意の他の形式で存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、および記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替において、記憶媒体は、プロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)中に存在しうる。ASICは、計算デバイスまたはユーザ端末中に存在しうる。代替において、プロセッサおよび記憶媒体は、計算デバイスまたはユーザ端末中にディスクリートコンポーネントとして存在しうる。
【0101】
[00104]開示された実施形態の上記説明は、当業者が開示された実施形態を作成または使用できるようにするために提供される。これらの実施形態への様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された原理は、本開示の範囲から逸脱することなしに他の実施形態に適用されうる。したがって、本開示は、ここに開示された実施形態に限定されるようには意図されず、下記の特許請求の範囲によって定義されるような原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられることとなる。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
モバイルデバイスの動作の方法であって、前記方法は、
低電力ネットワークを使用して通信するために、前記モバイルデバイスのトランシーバをチューニングすることと、
前記低電力ネットワークを介して発見メッセージを受信することと、ここで、前記発見メッセージは、アクセスポイントに関連付けられているワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連付けられた1つまたは複数のネットワークパラメータを示す、
前記1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいて、前記WLANを使用して前記アクセスポイントと通信することと
を備える、方法。
[C2]
前記低電力ネットワークは、近隣エリアネットワーク(NAN)である、C1に記載の方法。
[C3]
前記NANを介して前記アクセスポイントにクエリを送ることと、
前記アクセスポイントから前記クエリへの応答を受信することと、前記応答は、前記WLANに関連付けられた1つまたは複数の追加のネットワークパラメータを示す、
をさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記低電力ネットワークは、BluetoothネットワークまたはBluetooth low−energy(BLE)ネットワークである、C1に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数のネットワークパラメータは、前記WLANに関連付けられたネットワークチャネル、前記WLANに関連付けられたターゲットビーコン送信時間(TBTT)、および前記WLANに関連付けられたサービスセット識別情報(SSID)のうちの少なくとも1つを示す、C1に記載の方法。
[C6]
前記発見メッセージは、前記アクセスポイントのセキュリティドメイン、前記アクセスポイントに関連付けられたインターネットプロトコル(IP)アドレスタイプ、および前記アクセスポイントのインターネットプロトコル(IP)サブネットのうちの少なくとも1つを示す、C1に記載の方法。
[C7]
前記発見メッセージは、前記セキュリティドメイン、前記IPアドレスタイプ、および前記IPサブネットのうちの少なくとも1つを示す、米国電気電子学会(IEEE)802.11ai高速初期リンクセットアップ(FILS)インジケーション要素を含む、C6に記載の方法。
[C8]
前記アクセスポイントと、アクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP)メッセージを送信することおよび受信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
前記ANQPメッセージは、米国電気電子学会(IEEE)802.11−2012通信仕様に準拠する、C8に記載の方法。
[C10]
前記ANQPメッセージは、単一のメッセージ内にグループ化される、C8に記載の方法。
[C11]
前記ANQPメッセージを送信することおよび受信することは、
米国電気電子学会(IEEE)802.11ai高速初期リンクセットアップ(FILS)アクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP)メッセージを前記アクセスポイントに送ることと、
前記WLANに関連する追加の情報を示す前記IEEE 802.11 FILS ANQPメッセージへの応答を受信することと
を含む、C8に記載の方法。
[C12]
前記アクセスポイントは、サービスのアドバタイザである、C1に記載の方法。
[C13]
前記モバイルデバイスは、前記サービスのサブスクライバである、C12に記載の方法。
[C14]
前記アクセスポイントは、別のアクセスポイントのためのプロキシとして動作する、C1に記載の方法。
[C15]
装置であって、
命令を記憶するメモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、動作を開始または制御するために前記命令を実行するように構成され、前記動作は、低電力ネットワークを使用して通信するためにトランシーバをチューニングすることと、前記低電力ネットワークを介して発見メッセージを受信することであって、前記発見メッセージがアクセスポイントに関連付けられているワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連付けられた1つまたは複数のネットワークパラメータを示す、受信することと、前記1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいて前記WLANを使用して前記アクセスポイントと通信することとを含む、
装置。
[C16]
前記メッセージは、前記WLANを識別するサービス識別情報(ID)を含む、C15に記載の装置。
[C17]
前記WLANは通信プロトコルに準拠し、前記通信プロトコルは、前記サービスIDを指定する、C16に記載の装置。
[C18]
前記通信プロトコルは、Wi−Fi AllianCe通信プロトコルまたはIEEE
802.11通信プロトコルである、C17に記載の装置。
[C19]
前記サービスIDは、モバイルデバイスの製造業者によって、または前記モバイルデバイスに関連付けられたネットワークのサービスプロバイダによって示される、C16に記載の装置。
[C20]
スイッチに関連付けられた選択可能なオプションを表示するように構成されたユーザインターフェースをさらに備える、C16に記載の装置。
[C21]
トランシーバをさらに備え、
前記プロセッサは、前記トランシーバに、前記スイッチのアクティブ化に応答して前記サービスIDを検出するために特定のチャネルにチューニングさせるようにさらに構成される、C20に記載の装置。
[C22]
前記低電力ネットワークは、近隣エリアネットワーク(NAN)、Bluetoothネットワーク、またはBluetooth low−energy(BLE)ネットワークである、
C15に記載の装置。
[C23]
前記1つまたは複数のネットワークパラメータは、前記WLANに関連付けられているネットワークチャネル、前記WLANに関連付けられているターゲットビーコン送信時間(TBTT)、および前記WLANに関連付けられているサービスセット識別情報(SSID)のうちの少なくとも1つを示す、
C15に記載の装置。
[C24]
アクセスポイントの動作の方法であって、前記方法は、
低電力ネットワークを介してメッセージを送信することと、ここで、前記メッセージは、前記アクセスポイントに関連付けられているワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連付けられた1つまたは複数のネットワークパラメータを示す、
前記1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいて、モバイルデバイスとのセットアッププロシージャを行うことと、
前記モバイルデバイスとの前記セットアッププロシージャを行った後で、前記WLANを使用して前記モバイルデバイスとの1または複数のデータ通信を行うことと
を備える、方法。
[C25]
前記低電力ネットワークは、近隣エリアネットワーク(NAN)、Bluetoothネットワーク、またはBluetooth low−energy(BLE)ネットワークである、
C24に記載の方法。
[C26]
前記1つまたは複数のネットワークパラメータは、前記WLANに関連付けられているネットワークチャネル、前記WLANに関連付けられているターゲットビーコン送信時間(TBTT)、および前記WLANに関連付けられているサービスセット識別情報(SSID)のうちの少なくとも1つを示す、
C24に記載の方法。
[C27]
装置であって、
命令を記憶するメモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、動作を開始または制御するために前記命令を実行するように構成され、前記動作は、低電力ネットワークを介してメッセージを送信することであって、前記メッセージはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連付けられた1つまたは複数のネットワークパラメータを示す、送信することと、前記1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいてモバイルデバイスとのセットアッププロシージャを行うことと、前記モバイルデバイスとの前記セットアッププロシージャを行った後で、前記WLANを使用して前記モバイルデバイスとの1または複数のデータ通信を行うこととを含む、
装置。
[C28]
前記低電力ネットワークは、近隣エリアネットワーク(NAN)、Bluetoothネットワーク、またはBluetooth low−energy(BLE)ネットワークである、
C27に記載の装置。
[C29]
前記1つまたは複数のネットワークパラメータは、前記WLANに関連付けられているネットワークチャネル、前記WLANに関連付けられているターゲットビーコン送信時間(TBTT)、および前記WLANに関連付けられているサービスセット識別情報(SSID)のうちの少なくとも1つを示す、
C27に記載の装置。
[C30]
前記1または複数のデータ通信は、データダウンロード動作およびデータアップロード動作のうちの少なくとも1つを含む、
C27に記載の装置。