(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は前記入力部により前記表示部に表示された前記健康改善メニューを選択すると、前記表示部に生活改善行動と代替生活改善行動を表示させる構成とした請求項1から6のいずれか1項に記載の生活習慣病改善支援装置。
前記複数の健康改善メニューはそれぞれ、実施すべき期間を表す複数のコースを備え、前記制御部は、前記複数のコースに対応する生活習慣に係る健康改善メニューのうち、前記特定個人にとって非推薦となる非推薦健康改善メニューを、非推薦健康改善メニュー表示とする請求項1から7のいずれか1項に記載の生活習慣病改善支援装置。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る生活習慣病改善支援システムを示す制御ブロック図
【
図2】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図3】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図4】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図5】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図6】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図7】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図8】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図9】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図10】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図11】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図12】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図13】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図14】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図15】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図16】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図17】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図18】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図19】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図20】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図21】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図22】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図23】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図24】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の正面図
【
図25】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の動作フローチャート
【
図26】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の動作フローチャート
【
図27】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の動作フローチャート
【
図28】同生活習慣病改善支援システムに用いられる生活習慣支援装置の動作フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
図1において、生活習慣病改善支援装置1は生活習慣病改善支援装置の一例として用いた携帯端末で、この生活習慣病改善支援装置1の表面側には
図2に示すごとく表示部2が設けられている。この表示部2は
図1に示すごとく制御部3に接続され、この制御部3には入力部の一例として設けた操作部4とカメラ5、加速度センサ6、マイク7、入力部の一例として設けた機器通信部8、メモリー9、ネットワーク通信部10と、後述する電源スイッチ18が接続されている。
【0012】
前記操作部4は具体的には例えば
図2に示されるように表示部2内において映像として表示されるものであってそれに触れれば背面側のタッチセンサ(図示せず)が起動し、それにより入力が行われるものである。
【0013】
また、カメラ5、加速度センサ6、マイク7は状態確認部として設けたものであり、例えばカメラ5は後述する食事内容を撮影し、何を食しているかという状態を確認するためのものである。また、加速度センサ6は後述するように何歩歩いているかという状態を確認するためのものである。更にマイク7は後述するように就寝状態を確認するためのものである。
【0014】
次に、機器通信部8は例えば体重計や血圧計、心拍数などを外部機器で測定した場合にその外部機器から、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離通信機から送信された測定データを受信するためのものである。また、この機器通信部8を介してカレンダー機能及び時刻機能と接続され、これにより制御部3は現在の日にちと時刻を検出することができるようになっている。これは例えばGPS機能などによって容易に実現できる機能である。
【0015】
メモリー9は制御部3の動作プログラムや個人の生体情報などを記憶する部分である。なお、個人の生体情報についてはメモリー9ではなく、制御部3と接続する外部のメモリー(図示せず)に記憶する構成としてもよい。
【0016】
また、ネットワーク通信部10はサーバ11とのネットワーク通信を行うためのものである。
【0017】
また、サーバ11は生活習慣病改善支援装置1とネットワーク通信するためのネットワーク通信部12と、これに接続された制御部13と、制御部13に接続されたメモリー14、操作部15、通信部16とを備えている。このサーバ11の構成は一般的なものであるので説明の煩雑化を避けるためにこれ以上の説明は簡略化するが、通信部16には更に外部サーバ17が接続されるようになっている。外部サーバ17は病院や健診センターなどの医療機関、健康保険組合、リハビリセンターやフィットネスなどの施設で使用されることが考えられる。
【0018】
以上の構成において、
図1において生活習慣病改善支援装置1の電源スイッチ18を押すと、表示部2には
図2に示すごとく生活習慣病改善支援プログラムを起動させるための操作部19aが表示される。
【0019】
この状態でこの操作部19aにタッチすると制御部3は生活習慣病改善支援プログラム(メモリー9に格納されている)を起動する(
図25のS1)。
【0020】
すると、制御部3は機器通信部8から得たカレンダーと時刻を参照して今年初めての起動か否かを判定する(
図25のS2)。
【0021】
そして、今年初めての起動状態であれば制御部3は表示部2に生体情報の入力画面を表示させる(
図25のS3、S4)。なお、ここでは今年初めての起動か否かを判定し、今年初めての起動である場合に表示部2に生体情報の入力画面を表示させるとしたが、前回生体情報の入力を行ってから所定の期間が経過したか否かを判定し、所定の期間が経過した場合に表示部2に生体情報の入力画面を表示させるようにしてもよい。
【0022】
図3は個人の生体情報としての基本データを示し、年齢、性別、身長、体重を入力後、次の画面に移動させるための操作部19を操作することになる。
【0023】
すると、制御部3は表示部2に
図4に示すバイタルデータを入力させるための表示をさせる。具体的には最高血圧、最低血圧、心拍数が入力されるようになっている。
【0024】
なお、
図3の体重や
図4の最高血圧、最低血圧、心拍数は外部機器で測定後、機器通信部8を介して入力されるようにしてもよい。
【0025】
また、年齢や身長はその部分にタッチすれば数字列が表示されるのでその中で自分のデータに合致するものにタッチすればこの
図3のごとく具体的なデータが入力されることになる。
【0026】
更に、性別についてもそれに対応する部分にタッチすれば入力設定が行えるようになっており、これらの入力方法は周知の技術であるのでこれ以上の説明は簡略化する。
【0027】
そして、
図4のデータが入力された後に操作部19を操作すれば制御部3は表示部2に
図5に示す表示をさせる。
【0028】
つまり、喫煙の有無、降圧剤の服用有無、高血圧症の親がいるかいないか、またその人数は何人であるかというデータを
図3と同じようにタッチ入力し、次に操作部19を操作することになる。
【0029】
すると、制御部3は表示部2に
図6に示す表示をさせることになる。すなわち、左心室肥大、循環器疾患、心房細動、糖尿病情報を入力するための画面が表示される。
【0030】
これらの入力もタッチ入力で行われることになるのであるが、糖尿病をタッチした場合には制御部3は表示部2において
図7に示す入力も要求することになる。つまり、HbA1cの値、インスリンの投与の有無、糖尿病の型、罹患歴、人種を入力することになる。その後、
図6又は
図7において操作部19を操作すれば、制御部3は表示部2に
図8のごとく入力データの確認を求める画面を表示させる(
図25のS5)。そしてこの
図8においてデータ確認後に完了を示す操作部20を操作すれば、制御部3はネットワーク通信部10を介してサーバ11とデータ通信をすることになる(
図25のS6)。
【0031】
このような生体情報が入力された状態であれば制御部3は表示部2に、生活習慣病に対応するための
図9に示すトップメニュー画面を表示する(
図25のS7)。
【0032】
すなわち、制御部3は表示部2に疾病リスク確認キー21、日常チェック確認キー22、健康プログラム確認キー23を表示させることになる。この状態で例えば疾病リスク確認キー21にタッチすると(
図25のS8)、制御部3は表示部2に
図10のような表示をさせる。この
図10について簡単に説明すると、高血圧に対するリスクは49パーセントとなっており、同年代の平均値よりも高く、右に悪いとの表示も現れている。また、脳卒中についてのリスクは18パーセントとなっており、同年代とほぼ同じ状態であるので、右に並との表示がでている。更に、網膜症と腎症は糖尿病に関連して発症するものであるが、これらはいずれも同年代の平均値よりも低く、良の状態となっている。従って、この表示を見た個人としては高血圧症に対する改善を図らなければならないと判断することになる。また、表示部2の上から順に発症リスクが高い生活習慣病を表示することにより、いずれの生活習慣病に注意すべきかをわかりやすく表示することもできる。なお、同世代との平均値との差が大きく、悪い順に表示部2の上から表示することにより、注意すべき生活習慣病を促すようにしても構わない。
【0033】
以上の
図10に示す表示をさせるために制御部3は
図26に示すフローを実行している。まず、制御部3はネットワーク通信部10を介してサーバ11に
図8で示した個人の基本データを送信する(
図26のS1)。すると、サーバ11は
図1の生活習慣病改善支援装置1から送信された
図8で示した基本データを基に個人の疾病リスクを算出することになる。なお、疾病リスクを算出するための算出式は、サーバ11のメモリー14に予め保存しており、
図8で示したデータをパラメータとして計算する。次に、制御部3はサーバ11で算出された疾病リスクと他の生活習慣病改善支援装置1から同様に得た複数人の基本データ又は測定データから算出した疾病リスクの平均値または外部サーバ17から送信された同世代のデータなどをネットワーク通信部10を介して取得し(
図26のS2)、次にそれを
図10のごとく表示させる(
図26のS3)。ここで、他の生活習慣病改善支援装置1と記載したが、これはサーバ11が複数の生活習慣病改善支援装置1と接続し、複数の個人の基本データ及び測定データをメモリー14へ保存している構成とした場合の例である。
【0034】
なお、疾病リスクの算出はサーバ11ではなく生活習慣病改善支援装置1で実行してもよい。すなわち、
図25のS4で入力した生体情報の基本データはメモリー9へ保存しておき、
図26のS1からS3の処理は、上述した処理のかわりに、制御部3がメモリー9に保存してある疾病リスクを算出するための計算式及びデータ、個人の基本データを基に制御部3でその個人の疾病リスクを算出し、制御部3はそれを
図10のごとく表示させる処理を行う。なお、生体情報の基本データ、疾病リスクを算出するための計算式及びデータ、個人の基本データ等についてはメモリー9ではなく、制御部3と接続する外部のメモリーに記憶する構成としてもよい。
【0035】
この
図10にはトップ画面に戻るための操作部24と、健康プログラムに移行するための操作部25も表示されているので、まず、操作部24にタッチすれば(
図26のS4)、
図25におけるS7に戻り、
図9の表示に戻ることになる。
【0036】
また、操作部25にタッチすれば(
図26のS5)、制御部3は
図28に示すフローへと移行することになる。
図28のフローでは、まず、制御部3は表示部2に
図17に示すコース選択画面を表示させる(
図28のS1)。すなわち、表示部2には
図17に示すごとく、健康改善メニューとして選択できる生活習慣改善項目が表示されている。具体的には、生活習慣改善項目として食事コースを選択するための操作部26、運動コースを選択するための操作部27、睡眠コースを選択するための操作部28が表示されている。
【0037】
この状態で操作部27にタッチすると(
図28のS2)、制御部3はネットワーク通信部10を介してサーバ11に運動コースが選択されたことを送信することになる。すると、サーバ11は、個人の生体情報に関する目標値(例えば平均値)までリスクを低減するために必要なパラメータを
図26のフローにおいて疾患リスクを算出した算出式を逆算して算出する(
図28のS3)。この目標値は疾患の発症リスクが一番高い、すなわち最も状態の悪い疾患の発症リスクを平均値まで下げることとし、自動で設定される。
【0038】
なお、平均値との差が一番大きい疾患リスクを平均値まで下げることを目標値としても構わない。なお、自動で設定ではなく手動で設定できるようにしても構わない。また、このリスクを低減するために必要なパラメータは年齢、性別、身長といった変更が困難な項目ではなく、例えば、体重、血圧、喫煙の有無など変更が可能な項目を抽出し、この抽出した項目について、目標値を達成するために必要な変化量を算出する。
【0039】
さらに、本人過去データを分析し、各項目とその各項目に作用する生活習慣、例えば、体重という項目と体重に作用する運動量の関係からリスク低減目標が可能か否か又はリスク低減目標を達成するために必要な生活習慣の変化量及び期間を判定し(
図28のS4)、その結果をネットワーク通信部12を介して生活習慣病改善支援装置1に返送することになる。
【0040】
図28のS3及びS4の処理は、具体的には、個人の生体情報と目標値との差分を算出し、本人過去データを参照してその差分を達成しているか否かでまず達成可能な目標か否かを判断する。また、その生体情報の目標を達成した実績がある場合は、その差分を達成したときの生活習慣の変化量と期間を算出する。この期間から目標達成可能な期間を判断する。また、この生活習慣の変化量から、リスク低減目標を達成するための健康改善メニューを決定する。なお、この
図28のS3、S4はサーバ11において行われるものであるが、その特定の個人の過去のデータが蓄積されていない場合には、
図8に示す個人のデータと類似する他人のデータを参照して健康改善メニューを算出することになる。他人のデータはサーバ11のメモリー14に保存されている。サーバ11は複数の生活習慣病改善支援装置1と接続し、複数の個人のデータをメモリー14へ保存している構成としてもよい。
【0041】
なお、
図28のS3、S4は生活習慣病改善支援装置1において処理されてもよい。この場合、本人の過去データはメモリー9又は制御部3と接続する外部のメモリーに保存されており、制御部3が
図28のS3及びS4の処理を行うこととなる。また、複数の他人のデータもメモリー14へ保存しておいてもよい。
【0042】
健康改善メニューが決定すると、生活習慣病改善支援装置1の制御部3は、ネットワーク通信部10を介してサーバ11からのデータを受付け、その結果として
図18に示すごとく表示部2には1ヶ月コース、3ヶ月コース、6ヶ月コースが選択可能な状態で表示をさせることになる(
図28のS5)。なお、1ヶ月コース、3ヶ月コース、6ヶ月コースとはリスク低減目標を達成するために健康改善メニューを実施すべき期間を表すもので、この期間は一例であって1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月に限られない。この
図18は、1ヶ月コースを選択するための操作部28a、3ヶ月コースを選択するための操作部29、6ヶ月コースを選択するための操作部30が表示されているので、その中から例えば操作部29にタッチすると(
図28のS6)、制御部3は表示部2に
図19に示す表示をさせることになる(
図28のS7)。
図19では、
図28のS4で算出したリスク低減目標を達成するために必要な生活習慣の変化量のうち、
図17において選択した健康改善メニューのコースに対応する生活習慣に係る健康改善メニューを推薦健康改善メニューとして表示している。すなわち、生活改善行動として平日13000歩あるくことが推薦健康改善メニューとして表示されている。また、
図28のS4で算出したリスク低減目標を達成するために必要な生活習慣の変化量のうち、
図17において選択していない健康改善メニューのコースに対応する生活習慣に係る健康改善メニューを代替健康改善メニューとして表示している。すなわち、代替健康改善メニューとして食事を2000kcal以上摂取するのは週1回までとすることや木・金曜日の睡眠時間を7時間以上確保することなどが表示されている。
【0043】
図17に戻って説明を続けると、表示部2には3ヶ月を振りかえった状態を確認する操作部31、1年を振り返った状態を確認する操作部32が表示されているが、これらはその健康改善メニューを実行したあとで確認するものであり、例えば操作部31がタッチされると(
図28のS8)、制御部3は
図24に示すごとく例えば高血圧症の発症リスクが操作部31に表示されていた期間(ここでは3ヶ月)においてどのように変化しているかを表示し(
図28のS9)、この
図24の、戻るための操作部33にタッチすると(
図28のS10)、制御部3は
図17に示す表示に戻ることになる。またこの
図17において操作部32にタッチすると(
図28のS11)、制御部3は
図23に示すごとく例えば高血圧症の発症リスクが操作部32に表示されていた期間(ここでは1年)においてどのように変化しているかを表示し(
図28のS12)、この
図23の、戻るための操作部34にタッチすると(
図28のS13)、制御部3は
図17に示す表示に戻ることになる。なお、振り返り期間は3ヶ月及び1年で説明したがこの期間はこれらに限られず、適宜設定してよい。また、ここでの発症リスクは、
図26のフローで説明した予め定められた算出式を用いて計算するが、
図25のS3、S4において得る基本データの中で機器通信部8から得られるデータ、例えば体重計や血圧計、心拍数などは機器通信部8から得られたデータに置き換えて計算する。
【0044】
次に、
図9示す表示がなされた状態(
図25のS7)で、日常チェックを行うための日常チェック確認キー22にタッチすると(
図25のS9)、制御部3は表示部2に
図11に示す表示をさせることになる(
図27のS1)。この
図11においては、表示部2は今から食べる食事の内容を入力するための操作部35と、今までの食事履歴を確認するための操作部36と、運動の今までの運動履歴を確認するための操作部37と、睡眠の状態を入力するための操作部38と、今までの睡眠履歴を確認するための操作部39が表示されている。
【0045】
例えば、操作部35にタッチすると(
図27のS2)、制御部3は表示部2に
図12に示す表示をさせることになる(
図27のS3)。この
図12が表示された状態では例えば
図1に示したカメラ5で食事前の食材を撮影し、それをサーバ11に送信することでサーバ11側でそのカロリー計算をするようにしたり、あるいは、
図1のマイク7をつかって食事内容をサーバ11側に伝えてサーバ11側でそのカロリー計算をするようにしたり、或いは手書きでメニューを入力すれば、それがサーバ11側に伝わり、サーバ11側でカロリー計算が行われるようにしたりする。なお、これらの入力後には
図12に示す登録のための操作部40にタッチすることになる。なお、入力されたデータはサーバ11のメモリー14にその特定の個人のデータとして格納されることになる。また、サーバ11側でカロリー計算をするとしたが、メモリー9にカロリー情報を保存しておき、制御部3がこのカロリー情報を参照してカロリー計算を行い、その入力されたデータをメモリー9へ保存し蓄積しても良い。
図12における戻るための操作部41にタッチすれば
図11に示す表示へと戻ることになる(
図27のS3a)。
【0046】
また、この
図11において操作部36にタッチすると(
図27のS4)、制御部3は表示部2に
図13に示す内容を表示させることになる(
図27のS5)。すなわち、この
図13では食事に対する2週間のカロリーの記録とその日に食べた食事内容が表示されるようになっている。これを確認後、戻るための操作部42を操作すると、再び
図11に示す表示へと移行することになる(
図27のS6)。
図11において運動の状態を入力する操作部43は測定中と表示がされているが、これは
図1に示す加速度センサ6によってその日に歩いた歩数が自動的に測定されるようになっているので、これは自らが入力するための画面は設定されていない。そこで、操作部37にタッチすると(
図27のS7)、表示部2には
図14に示す表示がなされることになる(
図27のS8)。つまり、2週間の歩行実績と本日の歩行状態が確認できる画面となっており、この状態を確認後、戻るための操作部44にタッチすると(
図27のS9)、再び
図11に示す表示がなされることになる。
【0047】
続いて、この
図11において、操作部38にタッチすると(
図27のS10)、制御部3は
図15に示す表示を表示させることになる(
図27のS11)。つまり、就寝前に測定を開始させるための操作部45と起床後に測定を終了させるための操作部46が表示されることになる。つまり、操作部45にタッチすれば睡眠状態は
図1のマイク7の集音によって測定され、これは操作部46にタッチされるまで継続される。なお、このようにマイク7をつかって睡眠状態を検出することは一般的なことであるので説明の煩雑化を避けるためこの点に関する説明は簡略化する。
【0048】
そして、この睡眠測定が完了した後は、戻るための操作部47にタッチすれば(
図27のS12)、再び
図11の画面へと表示が戻ることになる。そこで、操作部39にタッチすると(
図27のS13)、制御部3は表示部2に
図16に示す表示をさせることになる(
図27のS14)。この
図16では2週間の睡眠実績と直近の睡眠状態を示したものとなっており、これを確認後、戻るための操作部48を操作すると(
図27のS15)、表示部2には再び
図11に示す画面が表示されることになる。
【0049】
このようにして個人的なデータが長らくサーバ11のメモリー14に蓄積されると、その個人の特性も判別できることになる。例えば、その個人が1日に最高5000歩しか歩かない人物であると判断されるときには、例えば、
図19に示すように平日に13000歩あるきましょうというプログラムは実現不可能な状態となる。本実施形態における特徴点は既に
図28で説明した健康プログラムの選択部分にある。つまり、
図2の状態で健康アプリケーションを起動させるための操作部19aにタッチすると制御部3は
図9に示すトップ画面を表示することはすでに説明したとおりであるが、この
図9において健康プログラムの健康プログラム確認キー23を選択すると(
図25のS10)、制御部3は
図28に示す動作フローを実行することになる。そして、その実行の結果として制御部3は表示部2に例えば
図17から19に示す表示を行うようになっている。
【0050】
今一度、説明すると、まずその個人にとっての健康改善メニューとしては
図17に示すごとく食事、運動、睡眠で対応できることがサーバ11のメモリー14に蓄積された個人のデータに基づきサーバ11の制御部13が判定し、それが生活習慣病改善支援装置1の制御部3に伝達され、その結果としてこの制御部3は表示部2に
図17に示す表示をすることになっている。この
図17において、理解されることは、この個人にとっては例えば高血圧症のリスクを低減するために選択できる健康改善メニューとして食事コース、運動コース、睡眠コースの3つが選択できることが表示されている。そこで、その個人が自ら運動コースを選択すべく操作部27にタッチすると、次に制御部3は表示部2に
図18に示す表示をすることになる。ここで、その対応として、運動1ヶ月コース、運動3ヶ月コース、運動6ヶ月コースが表示されているのであるが、この
図18において操作部28aとして表示されている1ヶ月コースは網掛け状態(輝度を低くした状態)となっている。
【0051】
すなわち、本実施形態においては、制御部3に入力部である各種操作部から入力された生体情報及び前記状態確認部から入力された生活習慣情報に基づきその特定個人に対する複数の健康改善メニューを、表示部2に例えば
図18のごとく表示させるとともに、これら複数の健康改善メニュー中にこの個人にとって非推薦となる健康改善メニュー(1ヶ月コース)、すなわち非推薦健康改善メニューが存在する場合には、この非推薦健康改善メニューを、非推薦健康改善メニュー表示とする構成としたものであるので、その個人にとって取り組み難い健康改善メニューが選択されることはなく、その結果として生活改善が効果的に実行できるようになるのである。
【0052】
このように1ヶ月コースが非推薦健康改善メニューとなるのはその個人に対する過去の蓄積データから実現不可能な歩行歩数となった場合であり、このときにはこの1ヶ月コースは上述のごとく非推薦状態として網掛け状態となる。従って、その個人としては実現可能な3ヶ月コース或いは6ヶ月コースを選択することで実現可能で長期間継続できる健康改善メニューを実行することができるようになるのである。なお、この実施形態では歩行に関する1ヶ月コースが非推薦の状態として説明されたが、例えば、
図17において運動コース自体が非推薦となる場合にはこの
図17における操作部27部分が非推薦として網掛け状態となる。そこで、その場合には、その個人としては食事コース又は睡眠コースによって生活改善を図るプログラムを実行することになるのである。
【0053】
いずれにせよ、生活習慣病改善は継続することが重要でそのためにはサーバ11は設定された時刻に昨日の結果を送信することが可能な状態となっている。すなわち、
図1の操作部4で午前8時を設定すると、制御部3はサーバ11に昨日の歩行記録を取得することになる。それに先立ち、この午前8時になると制御部3は
図20に示すごとく昨日の記録を確認するための操作部49を表示させるので、これで「はい」にタッチすればネットワーク通信部10を介して昨日のデータが取得され、その結果として制御部3は表示部2に
図21又は
図22に示す表示をすることになる。つまり、
図21は目標が達成できたことをともに喜ぶ表示となっており、また、
図22は目標を達成することができなかったことを悔やむ表示となっている。これらの状態を毎日確認し、継続することが生活習慣病の改善のためには極めて重要なものとなるのである。
【0054】
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1では、
図17に示すように、健康改善メニューとして選択できる生活習慣改善項目を表示部2へ表示し、使用者に選択させる。そして、その生活習慣改善項目において、個人の生体情報に関する目標値(例えば平均値)までリスクを低減するために必要なパラメータ、例えば運動量と期間を算出して健康改善メニューを決定した。しかし、予め使用者が目標値を達成するための期限(目標日付)を設定し、健康改善メニューはその目標日付までに目標値を達成できるメニューとしてもよい。
【0055】
もう少し具体的に説明すると、例えば、
図28を用いて説明した動作フローのステップS1において、制御部3は表示部2にコース選択画面ではなく目標日付の入力を促す画面を表示する。すなわち、日付の入力を行う画面を表示する。この状態で、使用者はタッチ操作を行って、生体情報の目標値を達成したい日付を入力する。すると制御部3はこの入力を受け付け、ネットワーク通信部10を介してサーバ11に目標日付を送信する。サーバ11は、個人の生体情報に関する目標値(例えば平均値)までリスクを低減するために必要なパラメータを
図26のフローにおいて疾患リスクを算出した算出式を逆算して算出する。このリスクを低減するために必要なパラメータは年齢、性別、身長といった変更が困難な項目ではなく、例えば、体重、血圧、喫煙の有無など変更が可能な項目を抽出し、この抽出した項目について、目標値を達成するために必要な変化量を算出する。さらに、本人過去データを分析し、各項目とその各項目に作用する生活習慣、例えば、体重という項目と体重に作用する運動量の関係からリスク低減目標の達成が可能か否か及びリスク低減目標を設定した目標日付までに達成するために必要な生活習慣の変化量を判定し、その結果をネットワーク通信部12を介して生活習慣病改善支援装置1に返送することになる。より具体的には、個人の生体情報と目標値との差分を算出し、本人過去データを参照して目標日付までの期間にその差分を達成しているか否かでまず達成可能な目標か否かを判断する。また、その生体情報の目標を達成した実績がある場合は、その差分を達成したときの生活習慣の変化量を算出する。このとき、生活習慣は例えば食事、運動、睡眠などが挙げられ、目標を達成した実績があるそれぞれの生活習慣改善項目において、生活習慣改善項目の変化量を算出する。この変化量から健康改善メニューを決定する。
【0056】
なお、特定の個人の過去のデータが蓄積されていない場合には、
図8に示す個人のデータと類似する他人のデータを参照して健康改善メニューを算出することになる。他人のデータはサーバ11のメモリー14に保存されている。サーバ11は複数の生活習慣病改善支援装置1と接続し、複数の個人のデータをメモリー14へ保存している構成としてもよい。また、サーバ11ではなく生活習慣病改善支援装置1において算出処理されてもよい。この場合、本人の過去データはメモリー9又は制御部3と接続する外部のメモリー(図示せず)に保存されており、制御部3が処理を行うこととなる。また、複数の他人のデータもメモリー14へ保存しておいてもよい。
【0057】
健康改善メニューが決定すると、生活習慣病改善支援装置1の制御部3は、ネットワーク通信部10を介してサーバ11からのデータを受付け、その結果として表示部2には例えば食事コース、運動コース、睡眠コースを表示させることになる。なお、食事コース、運動コース、睡眠コースとはリスク低減目標を達成するための健康改善メニューを表すもので、この生活習慣改善項目は一例であって食事、運動、睡眠に限られない。
【0058】
ここで、健康改善メニューのうち、本人過去データから目標を達成した実績がないメニューについては、網掛け状態(輝度を低くした状態)とし、その個人にとっては非推薦の健康改善メニューであることを表示する。これにより、一般に目標を達成できる健康改善メニューを表示しつつ、その個人にとって実施実績がある健康改善メニューを区別して表示することでいずれの健康改善メニューがその個人として取り組みやすいメニューであるかをわかりやすくすることができる。
【0059】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。