【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.au.kddi.com/information/topic/mobile/20150116−01.html(掲載日:平成27年1月16日)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2遷移ステップにおいて、前記第1アプリケーションが、前記第2アプリケーションの画面における第1の操作の結果に基づいて必要になる第2の操作を受け付ける場合に、所定の操作が行われたことに応じて前記第1アプリケーション内の画面に遷移する、
請求項1に記載の表示制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コンテンツを閲覧したユーザは、直前に閲覧したページに戻りたいとは限らず、他のページに戻りたい場合がある。しかし、第1のアプリケーションの画面内で、所定の場所をクリックして第2のアプリケーションを起動し、第2のアプリケーション内で画面を遷移した場合には、戻るボタンを用いても第1のアプリケーションの画面に戻れないということがあった。
【0005】
例えば、第1のアプリケーションが、電子マネーやポイントを管理するためのアプリケーションであり、第2のアプリケーションが、商品を購入するためのアプリケーションである場合、第2のアプリケーションの画面において購入する商品を選択した後に、第1のアプリケーションの画面において電子マネーの使用可能額やポイントの残高を確認したいというニーズがある。しかし、従来の方法においては、ユーザが、第2アプリケーション内で多数の画面を閲覧した後に、第1のアプリケーションの画面で確認できる電子マネーの使用可能額を確認しようとした場合、戻るボタンを何度もクリックしなければならないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、画面を表示中のアプリケーションと異なるアプリケーションの画面に、容易に遷移できるようにすることを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様においては、コンピュータにより実行される表示制御方法であって、第1アプリケーションの画面を表示する画面表示ステップと、前記第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面へと遷移する第1遷移ステップと、前記第2アプリケーションの画面を表示した状態で行われた操作によって前記第1アプリケーションに関連する情報が変化した後に、前記第2アプリケーションの画面から前記第1アプリケーションの画面へと遷移する操作が行われると、変化した情報を含む前記第1アプリケーション内の画面に遷移する第2遷移ステップと、を有する表示制御方法を提供する。
【0008】
本発明の第2の態様においては、コンピュータにより実行される表示制御方法であって、第1アプリケーションの画面を表示する画面表示ステップと、前記第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面へと遷移する第1遷移ステップと、前記第2アプリケーションの画面を表示した状態で行われた操作によって前記第1アプリケーションに関連する情報が変化し、前記第1アプリケーションの画面に変化した状態が反映されたことを条件として、前記第2アプリケーションの画面から前記第1アプリケーション内の画面に遷移する第2遷移ステップと、を有する表示制御方法を提供する。
【0009】
上記の表示制御方法は、前記第2遷移ステップにおいて、前記第1アプリケーションが、前記第2アプリケーションの画面における第1の操作の結果に基づいて必要になる第2の操作を受け付ける場合に、所定の操作が行われたことに応じて前記第1アプリケーション内の画面に遷移してもよい。
【0010】
上記の表示制御方法は、前記第2遷移ステップにおいて、前記第1の操作が行われたことに応じて、前記第2の操作を受け付けることができる前記第1アプリケーション内の画面に遷移してもよい。
【0011】
上記の表示制御方法は、前記第2遷移ステップにおいて、前記第2アプリケーションの画面に表示されたコンテンツに基づいて、前記第1アプリケーションに遷移するかどうかを判定してもよい。また、上記の表示制御方法は、前記第2遷移ステップにおいて、前記第2アプリケーションの画面に表示されたコンテンツに基づいて、前記第1アプリケーションが表示可能な複数の画面のうちのどの画面に遷移するかを判定してもよい。
【0012】
本発明の第3の態様においては、画像を表示する表示部と、前記表示部に、少なくとも第1アプリケーションの画面及び第2アプリケーションの画面のいずれかを表示させ、前記第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面に遷移して前記第2アプリケーションの画面を表示した状態で行われた操作によって前記第1アプリケーションに関連する情報が変化した後に、前記第2アプリケーションの画面から前記第1アプリケーションの画面へと遷移する操作が行われると、変化した情報を含む前記第1アプリケーションの画面に遷移させる表示制御部と、を備える電子機器を提供する。
【0013】
本発明の第4の態様においては、画像を表示する表示部と、前記表示部に、少なくとも第1アプリケーションの画面及び第2アプリケーションの画面のいずれかを表示させ、前記第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面に遷移して前記第2アプリケーションの画面を表示した状態で行われた操作によって前記第1アプリケーションに関連する情報が変化し、前記第1アプリケーションの画面に変化した状態が反映されたことを条件として、前記第2アプリケーションの画面から前記第1アプリケーションの画面に遷移させる表示制御部と、を備える電子機器を提供する。
【0014】
本発明の第5の態様においては、コンピュータに、第1アプリケーションの画面を表示する画面表示ステップと、前記第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面へと遷移する第1遷移ステップと、前記第2アプリケーションの画面を表示した状態で行われた操作によって前記第1アプリケーションに関連する情報が変化した後に、前記第2アプリケーションの画面から前記第1アプリケーションの画面へと遷移する操作が行われると、変化した情報を含む前記第1アプリケーションの画面に遷移する第2遷移ステップと、を実行させるための表示制御用プログラムを提供する。
【0015】
本発明の第6の態様においては、コンピュータに、第1アプリケーションの画面を表示する画面表示ステップと、前記第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面へと遷移する第1遷移ステップと、前記第2アプリケーションの画面を表示した状態で行われた操作によって前記第1アプリケーションに関連する情報が変化し、前記第1アプリケーションの画面に変化した状態が反映されたことを条件として、前記第2アプリケーションの画面から前記第1アプリケーションの画面に遷移する第2遷移ステップと、を実行させるための表示制御用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、画面を表示中のアプリケーションと異なるアプリケーションの画面に、容易に遷移できるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[電子通貨管理システムSの概要]
初めに、
図1を参照して、端末にインストールされたアプリケーションをユーザが起動することで、アプリケーションにより提供される様々な画面を端末に表示することができる電子通貨管理システムSの概要について説明する。電子通貨管理システムSは、ユーザがカード11を用いて使用することができる電子通貨の残高を管理し、ユーザの携帯電話(以下、ユーザ端末12)からカード11の管理を可能にするシステムである。電子通貨とは、クレジット、ポイント及びクーポン等のように、金銭価値を有する無形の通貨である。カードは、例えば、電子通貨を用いて商品やサービスを購入する際に使用できるクレジットカード又はプリペイドカードである。
【0019】
ユーザは、予めカード11に関連付けられた口座に電子通貨を貯めて、商品やサービスを購入する際に、カード11を用いて、当該口座に格納された電子通貨を使用することができる。電子通貨管理システムSでは、ユーザ端末12が、例えば携帯電話網の基地局を介してアクセス可能な電子通貨管理装置10においてカード11とユーザ端末12とを連携させることで、ユーザ端末12を用いたカード管理を実現している。具体的には、電子通貨管理システムSでは、ユーザ端末12を用いて、プリペイド式のカードへのチャージ(入金)や、カード残高、付与されたポイント及び利用履歴の確認等を実現している。
【0020】
ユーザは、多様な方法で電子通貨を貯めることができる。ユーザは、例えば、カード11に設定されたカード番号によって指定される口座に現金を振り込んでチャージすることにより電子通貨を貯めることができる。また、ユーザは、カード11を用いて現実店舗やオンライン店舗で買い物をして、購入額等に応じたポイントを受け取ることにより、電子通貨を貯めることもできる。ユーザは、カード11に関連付けられた電子通貨の残高をユーザ端末12から確認することができるので、電子通貨を貯めて、様々な用途で利用する意欲が高まる。
【0021】
ユーザ端末12は、電子通貨の残高を表示するためのカード管理アプリケーション(以下、「第1アプリケーション」と称する場合がある)を実行することができ、ユーザは、カード管理アプリケーションを用いて、電子通貨の残高を確認することができる。また、ユーザ端末12は、カード管理アプリケーション以外のアプリケーション(以下、「第2アプリケーション」と称する場合がある)を実行することができ、カード管理アプリケーションの画面から、通信販売サイトのアプリケーションの画面に遷移することができる。例えば、ユーザ端末12は、カード管理アプリケーションの画面におけるユーザの操作に応じて、通信販売アプリケーションの画面に遷移することができる。
【0022】
ユーザ端末12が実行できる複数のアプリケーション(第1アプリケーションと第2アプリケーション)の間に所定の関係がある場合、一方のアプリケーションの画面において、容易に他方のアプリケーションの画面に戻ることができる点が、本実施形態に係るユーザ端末12の特徴である。
以下、電子通貨管理システムSを実現するための具体的な構成の一例について説明する。
【0023】
[電子通貨管理システムSのシステム構成]
図2は、電子通貨管理システムSのシステム構成の一例を示す図である。
図2に示すように、電子通貨管理システムSは、ユーザ機器1と、ユーザ機器1がアクセス可能な電子通貨管理装置10と、を含んで構成される。電子通貨管理装置10は、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4と、を含んで構成される。
【0024】
ユーザ機器1は、電子通貨管理システムSが提供するサービスを利用する各ユーザが用いる機器であり、カード11と、ユーザ端末12と、を含む。
【0025】
カード11は、国際ブランドの決済NW50を利用して決済を行うカードであり、予めチャージしておいた金額に基づいて利用額の決済を行えるプリペイドカードである。なお、カード11として、プリペイドカードに代えて(又は加えて)利用額を後払いするクレジットカード又はチャージ額を後払いするポストペイ型カードを用いることとしてもよい。
ユーザ端末12は、通信キャリアが提供する通信NWを介して通信(通話)を行う通信装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等である。ユーザ端末12には、カード管理アプリケーションプログラムを含む複数のアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、カード管理アプリケーションを介して、ユーザ端末12からカード11の管理をしたり、通信販売アプリケーションを介して、通信販売されている商品を購入したりすることができる。
【0026】
カード管理サーバ2は、カード11の利用履歴をユーザ毎に管理するサーバであり、当該カード11に関する情報を記憶する。ここで、
図3(A)に、カード管理サーバ2に記憶される各種情報の一例を示す。
図3(A)に示すように、カード管理サーバ2では、管理番号に関連付けてプリペイドカード番号(以下、単に「カード番号」と呼ぶ)、残高、及び利用履歴等の各種情報を記憶する。
【0027】
カード番号は、カード11に設定された概ね16桁の英数字からなる番号であり、カード11を識別するための識別情報である。管理番号は、カード番号に対して一意に対応する番号であり、他サーバと連携する際にカード番号に代えてカード11を識別するために用いられる。残高は、カード11に設定されたカード番号によって指定される口座にチャージされた金額の残高を示す情報である。利用履歴は、カード11を用いた買い物の履歴であり、購入日時、購入対象の商品/サービス、購入額、購入場所(店舗名)等を含む。
【0028】
キャリアサーバ3は、通信キャリアが用いるサーバであり、通信キャリアが提供するサービスのユーザ端末12の利用履歴をユーザ毎に管理する。キャリアサーバ3は、利用履歴に基づいて、ユーザに対する請求額を算出する。また、キャリアサーバ3は、通信キャリアが提供するサービスをユーザ端末12に提供する入口(ポータル)として機能する。例えば、キャリアサーバ3は、ユーザ端末12からの要求に応じて、ユーザIDに関連付けられたカード番号に対応する口座に貯まっている電子通貨の残高をポイント管理サーバ4から取得し、ユーザ端末12に電子通貨の残高を通知することができる。また、キャリアサーバ3は、ユーザIDに関連付けられたポイントをポイント管理サーバ4から取得し、ユーザ端末12にポイントの残高を通知してもよい。
【0029】
ここで、
図3(B)にキャリアサーバ3において管理される各種情報の一例を示す。
図3(B)に示すように、キャリアサーバ3では、ユーザIDに関連付けて、ユーザ端末12の電話番号、請求額、契約ID、及び契約者名等の各種情報を記憶する。
ユーザIDは、ユーザ端末12又は当該ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報である。電話番号は、通信端末であるユーザ端末12に設定された電話番号である。請求額は、ユーザ端末12の利用に伴いユーザに対して請求する金額であり、例えば、通信料金、ユーザ端末12で利用したコンテンツの利用料金を含む。
【0030】
なお、通信キャリアによっては、携帯電話だけでなく、固定電話やケーブルテレビ等の複合的なサービスをユーザに提供することがあるため、請求額には、ユーザIDが示すユーザに対して提供しているサービスに関する料金を含めることとしてもよい。また、契約IDは、通信キャリアと結んだ契約を識別する識別情報であり、契約者が、当該契約を行ったことを示す情報である。通信キャリアでは、通信料金を同一人又は家族の範囲でまとめて請求することがある。契約ID及び契約者名は、通信料金の請求をまとめる範囲、及びまとめた通信料金を請求する対象を判別するための情報である。
【0031】
ポイント管理サーバ4は、カード11の利用(例えば、カードを用いた買い物)に応じたポイントと、ユーザ端末12又はユーザIDが示すユーザに対して提供しているサービスの利用に応じたポイントとを統合して管理するサーバである。ここで、
図3(C)に、ポイント管理サーバ4において管理される各種情報の一例を示す。
【0032】
図3(C)に示すように、ポイント管理サーバ4では、ユーザIDに関連付けて、管理番号、ポイント、及び明細情報等の各種情報を記憶する。ユーザIDは、ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報であり、キャリアサーバ3と連携する際に用いられる。管理番号は、カード番号に一意に対応する番号であり、カード管理サーバ2と連携する際に用いられる。ポイントは、キャリアサーバ3から取得した請求額、及びカード管理サーバ2から取得した購入額(即ち、購入した商品の決済金額)に応じて、対応するユーザに対して付与されたポイント数を示す情報である。明細情報は、カード11及びポイントの利用履歴を含む情報であり、カード11を用いた買い物の履歴、及びユーザに対して付与されたポイントの履歴を示す。
【0033】
ユーザは、ユーザ端末12においてカード管理アプリケーション(第1アプリケーション)を起動することにより、
図3(A)〜
図3(C)に示したような、カードに関連付けられた各種の情報を閲覧することができる。
【0034】
[電子通貨管理装置10及びユーザ端末12の構成]
図4は、第1の実施形態に係る電子通貨管理装置10及びユーザ端末12の構成を示す図である。電子通貨管理装置10及びユーザ端末12は、ユーザ端末12における表示内容を制御する表示制御システムを構成する。
【0035】
電子通貨管理装置10は、記憶部71と、制御部72と、通信部73と、を有する。記憶部71は、ROM及びRAM等のメモリ又はハードディスク等の記憶媒体であり、制御部72を動作させるためのプログラム及び制御部72が動作する際に生成されるデータを記憶する。制御部72は、例えばCPUであり、記憶部71に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の機能を実現する。通信部73は、例えばLANコントローラであり、インターネット等のネットワークNを介して、ユーザ端末12との間でデータを送受信する。
【0036】
記憶部71は、カード情報記憶部711及びポイント記憶部712を有する。カード情報記憶部711は、サービスを利用するユーザを識別する識別情報に関連付けて、プリペイドカードのチャージ残高、クレジットカードの利用に対する請求額、及びクレジットカードの利用可能額等、ユーザが利用可能なカードに関する情報を記憶する。カード情報記憶部711に記憶される情報は、例えば、上述した電子通貨管理システムSにおけるカード管理サーバ2に記憶される情報(
図3(A)及び(B)を参照)である。
ポイント記憶部712は、サービスを利用するユーザを識別する識別情報(ユーザIDや管理番号)に関連付けて、当該ユーザが使用可能なポイント数を記憶する。ポイント記憶部712に記憶される情報は、例えば、上述した電子通貨管理システムSにおけるポイント管理サーバ4に記憶される情報(
図3(C)を参照)である。
【0037】
ユーザ端末12は、表示部91と、通信部92と、記憶部93と、制御部94と、を有する。表示部91は、例えば液晶ディスプレイであり、ユーザ端末12の各種アプリケーションの画面を表示する。表示部91の表面には、タッチパネル911が設けられている。通信部92は、例えばLANコントローラであり、インターネット等のネットワークを介して、電子通貨管理装置10との間でデータを送受信する。
【0038】
記憶部93は、ROM及びRAM等のメモリ等の記憶媒体であり、制御部94を動作させるためのプログラム及び制御部94が動作する際に生成されるデータを記憶する。記憶部93は、例えば、ユーザ端末12が実行することができる複数のアプリケーション間の関係を示す関係情報を記憶する。
【0039】
制御部94は、例えばCPUであり、記憶部93に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の機能を実現する。ユーザ端末12が、カード管理アプリケーション及びカード管理アプリケーション以外のアプリケーションを実行することができる場合、制御部94は、カード管理アプリケーションの画面及び他のアプリケーションの画面のいずれかを表示部91に表示する表示制御部として機能する。また、制御部94は、タッチパネル911を介してユーザにより入力された操作を受け付ける操作受付部として機能する。
【0040】
制御部94は、第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面へと遷移させた後に、第1アプリケーションと第2アプリケーションとの間の関係を示す関係情報を記憶部93から取得する。制御部94は、関係情報が、第1アプリケーションと第2アプリケーションとの間に所定の関係があることを示している場合に、第2アプリケーションの画面に、第1アプリケーションの画面に遷移するための操作画像を表示する。例えば、第1アプリケーションと第2アプリケーションとが、同じグループに属するアプリケーションとして記憶部93に記憶されている場合に、制御部94は、第2アプリケーションの画面内に、第1アプリケーションの画面に遷移するための操作画像を表示する。ユーザが当該操作画像にタッチすると、制御部94は、第2アプリケーションの画面から第1アプリケーションの画面に遷移させる。
【0041】
これに対して、制御部94は、第1アプリケーションと第2アプリケーションとが関連付けられていない場合に、第2アプリケーションの画面から第1アプリケーション内の画面に遷移しない。例えば、制御部94は、第1アプリケーションにおいて、ユーザが、第1アプリケーションと関連付けられていないサイトのURLを入力することにより、第2アプリケーションの画面に遷移した場合、遷移後の画面に、第1アプリケーションの画面に遷移するための操作画像を表示させない。
【0042】
図5は、記憶部93が記憶している関係情報テーブルの例を示す図である。
図5(A)に示すように、記憶部93は、例えば、ユーザ端末12が実行することができる複数のアプリケーションのうち、互いに画面を遷移し合うことができるアプリケーションのグループを特定するための情報を記憶している。
図5(A)の例においては、カード管理アプリケーションは、VOD(Video On Demand)アプリケーションA、通信販売アプリケーションB及び予約アプリケーションCと同じグループに入っている。したがって、制御部94は、カード管理アプリケーションの画面から通信販売アプリケーションBの画面に遷移させた後に、通信販売アプリケーションBの画面内に、「カード管理アプリケーションに戻る」という文字を含む操作画像を表示部91に表示させる。制御部94は、ユーザが上記の操作画像にタッチしたことをタッチパネル911が検出すると、カード管理アプリケーションのトップページの画面に遷移する。
【0043】
図5(B)は、関係情報の他の例を示す。関係情報は、
図5(B)に示すように、複数のアプリケーション間の優先順位を示す情報を含んでもよい。
図5(B)に示す例において、VODアプリケーションAは、カード管理アプリケーション、通信販売アプリケーションB、予約アプリケーションCの順番に、高い関係性を持っている。この場合、記憶部93は、VODアプリケーションAの画面が表示される前の所定期間内に、カード管理アプリケーションの画面及び予約アプリケーションCの画面が表示された場合、VODアプリケーションAの画面内に、優先度が相対的に高いカード管理アプリケーションに戻るための操作画面を表示部91に表示させる。このようにすることで、ユーザ端末12において、複数のアプリケーションが順次実行された場合に、より優先度が高いアプリケーションの画面に戻りやすくすることができる。
【0044】
図6〜
図8は、ユーザ端末12における画面遷移の例を示す図である。
図6(A)は、カード管理アプリケーションが表示する画面を示す図である。カード管理アプリケーションの画面には、ユーザ端末12のユーザのプリペイドカードの残高を表示する領域601と、カード管理アプリケーションから遷移可能な複数のアプリケーションを選択するための操作画像602とが含まれている。
図6(A)においては、VODアプリケーションA、通信販売アプリケーションB、レストラン予約アプリケーションC、Xショップ紹介サイトの画面に遷移するための操作画像602が表示されている。操作画像602の下部には、前ページに画面を遷移するための操作画像603と、次ページに画面を遷移するための操作画像604とが表示されている。
【0045】
ユーザが、アプリケーションを選択するための操作画像602のいずれかにタッチすると、ユーザ端末12は、タッチされた操作画像602に対応するアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションの画面を表示する。
図6(B)は、通信販売アプリケーションBが起動した後に表示される通信販売サイトの画面を示す図である。
図6(B)においては、領域605に、複数の商品の画像と、夫々の商品の価格とが表示されている。また、クーポンを入手するための操作画像606も表示されている。画面の上部には、
図6(B)の画面に遷移する前に表示されていたカード管理アプリケーションに戻るための操作画像607が表示されている。ユーザが、操作画像607にタッチすると、ユーザ端末12は、
図6(A)の画面に戻る。
【0046】
なお、カード管理アプリケーションに戻るための操作画像607の態様は任意であり、表示されている画面の内容によっては、操作画像603がタッチされた場合に、前のページに戻る代わりに、カード管理アプリケーションの画面に戻るものとしてもよい。例えば、表示されている画面の内容が、カード管理アプリケーションが表示可能な情報に関連する場合、操作画像603がタッチされた場合に、ユーザ端末12に表示される画面が、表示されている画面の内容に関連する情報を含むカード管理アプリケーションの画面に遷移する。
【0047】
図6(B)の画面において、ユーザが、複数の商品の画像のうちのいずれかにタッチすると、商品に関する詳細な情報が表示される。
図7(A)は、
図6(B)に表示されていたスマホカバーDXの画像がタッチされた場合に表示される、スマホカバーDXの詳細情報を示している。詳細情報の下には、商品を購入するための操作画像608が表示されている。この状態においても、通信販売アプリケーションBの画面が表示される前に表示されていたカード管理アプリケーションの画面に戻るための操作画像607が表示されている。
【0048】
図7(B)は、
図7(A)に示す画面において、カード管理アプリケーションの画面に戻るための操作画像607がタッチされたことに応じて遷移した画面を示す。
図7(B)に示す画面は、上部に、通信販売アプリケーションBに戻るための操作画像609が表示されている点で、
図6(A)に示した画面と異なる。また、
図7(B)に示すように、ユーザ端末12は、通信販売アプリケーションBに戻るための操作画像とともに、又は通信販売アプリケーションBに戻るための操作画像に代えて、複数のアプリケーションを選択するための操作画像のうち、
図7(B)の画面に遷移する前に起動していた通信販売アプリケーションBを選択するための操作画像の態様を、他のアプリケーションと異なる態様にすることで、遷移元のアプリケーションをユーザに通知してもよい。
【0049】
図8は、画面遷移の他の例を示す図である。
図8(A)に示す画面は、
図7(A)に示した画面と同一である。ユーザ端末12は、
図8(A)に示す画面において、カード管理アプリケーションに遷移するための操作画像607がタッチされた場合、カード管理アプリケーションが表示可能な複数の画面のうち、
図8(A)に示した画面に関連する情報を含む画面に遷移する点で、
図7に示した画面遷移の例と異なる。
【0050】
制御部94は、例えば、第1アプリケーションが、第2アプリケーションの画面における第1の操作の結果に基づいて必要になる第2の操作を受け付ける場合に、所定の操作が行われたことに応じて第1アプリケーション内の画面に遷移させる。例えば、制御部94は、通信販売アプリケーションの画面において商品を購入する操作が行われたことに応じて、ポイントカードのチャージ残高を確認する操作を受け付けることができるカード管理アプリケーション内の画面に遷移させる。
【0051】
商品を購入するための
図8(A)に示す画面において、ユーザが、操作画像608をタッチして購入操作(第1の操作)を行うとする。この場合、ユーザは、プリペイドカードの残高やクレジットカードの使用可能額等を確認した後に、決済手段を選択する操作(第2の操作)が必要になる。カード管理アプリケーションは、決済手段を選択する操作を受け付けることができるので、
図8(A)に示す画面において操作画像607「カード管理アプリケーションに戻る」がタッチされると、制御部94は、カード管理アプリケーションの画面に遷移する。
【0052】
この際、制御部94は、
図8(A)に示す通信販売アプリケーションの画面を表示した状態で操作画像607「カード管理アプリケーションに戻る」がタッチされたことに応じて、カード管理アプリケーションと通信販売アプリケーションとの関係に基づいて決定されるカード管理アプリケーション内の画面に遷移させてもよい。例えば、制御部94は、カード管理アプリケーションが表示可能な複数の画面のうち、通信販売アプリケーションの画面における操作が行われたことによって必要となるコンテンツを有する画面に遷移させる。
図8に示す例においては、制御部94は、カード管理アプリケーションが表示可能な複数の画面のうち、プリペイドカードの残高やクレジットカードの使用可能額等が表示される領域610を有するとともに、決済手段を選択するための操作画像611が含まれる
図8(B)に示す画面に遷移させる。このようにすることで、ユーザは、他のアプリケーションの画面で確認することができる情報に、容易にアクセスできる。
【0053】
[その他の画面遷移のルール]
制御部94が画面を遷移する条件は、上記の条件に限定されず、制御部94は、第1アプリケーションと第2アプリケーションとの間の関係を規定するさまざまなルールに基づいて、アプリケーション間で画面を遷移させることができる。
【0054】
一例として、制御部94は、第2アプリケーションの画面においてユーザが行った操作によって、第1アプリケーションに関連する情報が変化し、第1アプリケーション内の画面において、変化した情報が反映されたことを条件として、第1アプリケーション内の画面に遷移するものとしてもよい。例えば、
図6(B)に示す通信販売アプリケーション内の画面において、クーポンを入手するための操作画像606がタッチされたとする。この場合、ユーザが保有するクーポンが増えたことになる。そこで、制御部94は、カード管理アプリケーションに戻るための操作画像607がタッチされたことに応じて、カード管理アプリケーションが表示可能な複数の画面のうち、ユーザが保有するクーポンの一覧を表示する画面に遷移させる。
【0055】
他の例として、
図8(A)に示す通信販売アプリケーション内の画面において、選択した商品を購入する操作画像608がタッチされ、ユーザにポイントが付与されたとする。この場合、ユーザが保有するポイント数が変化するので、制御部94は、カード管理アプリケーションに戻るための操作画像608がタッチされたことに応じて、カード管理アプリケーションが表示可能な複数の画面のうち、
図8(B)に示すような、ポイント残高を表示する画面に遷移させる。
【0056】
また、制御部94は、第2アプリケーションの画面に表示されたコンテンツに基づいて、第1アプリケーションに遷移するかどうかを判定してもよい。例えば、制御部94は、通信販売アプリケーションの画面に表示されたコンテンツが、通信販売サイトを運営している会社の概要説明のようにカード管理アプリケーションと関係ない内容である場合、カード管理アプリケーションの画面に戻るための操作画像607を表示させない。
【0057】
制御部94は、第2アプリケーションの画面に表示されたコンテンツに基づいて、第1アプリケーションが表示可能な複数の画面のうちのどの画面に遷移するかを判定してもよい。例えば、カード管理アプリケーションが、ユーザが取得可能なクーポンを表示する画面を表示できるとする。この場合、制御部94は、カード管理アプリケーションが、通信販売アプリケーションの画面に表示された商品用のクーポンを提供できるならば、カード管理アプリケーションの複数の画面のうち、クーポンを表示する画面に遷移させる。制御部94は、カード管理アプリケーションが、通信販売アプリケーションの画面に表示された商品用のクーポンを提供できないならば、クーポンを表示する画面ではなく、決済手段を選択するための画面に遷移させる。
【0058】
[表示制御手順を示すフローチャート]
図9は、制御部94が実行する、他のアプリケーションの画面に遷移させるための表示制御手順のフローチャートである。
まず、制御部94は、第1アプリケーションの画面を表示する(S101)。制御部94は、第1アプリケーションの画面を表示部91に表示させた状態で、他のアプリケーションに遷移する操作が行われたか否かを監視する(S102)。
【0059】
制御部94は、S102において、他のアプリケーションのうち第2アプリケーションに遷移する操作が行われたことを検出すると(S102においてYes)、第2アプリケーションの画面を表示部91に表示させる(S103)。また、制御部94は、第1アプリケーションと第2アプリケーションとの関係を示す関係情報を記憶部93から取得する(S104)。制御部94は、第2アプリケーションの画面に遷移させる前に関係情報を取得してもよく、第2アプリケーションの画面に遷移させた後に関係情報を取得してもよい。
【0060】
続いて、制御部94は、S104において取得した関係情報に基づいて、第2アプリケーションが、第1アプリケーションに関連付けられているか否かを判定する(S105)。制御部94は、S105において、第2アプリケーションが第1アプリケーションに関連付けられていると判定した場合(S105においてYes)、第1アプリケーションに戻るための操作画像を、第2アプリケーションの画面に表示させる(S106)。
【0061】
その後、制御部94は、第2アプリケーションの画面が表示されている間、第1アプリケーションに戻るための操作画像がタッチされるか否かを監視する(S107)。制御部94は、S107において、当該操作画像がタッチされたことを検出すると(S107においてYes)、第1アプリケーションの画面に遷移させる(S108)。なお、制御部94が、S105において、第2アプリケーションが第1アプリケーションに関連付けられていないと判定した場合(S105においてNo)、制御部94は、操作画像を表示するための処理を終了し、第2アプリケーションの画面が表示された状態を継続する。
【0062】
なお、以上の説明において、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションを含む各アプリケーションが、ユーザ端末12の記憶部93に記憶されたアプリケーションであることが想定されていたが、各アプリケーション又は一部のアプリケーションが、Webサーバにより提供されるWebアプリケーションであってもよい。この場合、Webアプリケーションは、マークアップ言語をダウンロードすることによりユーザ端末12に表示されるWebコンテンツであってもよい。
【0063】
また、上記の説明において、カード管理アプリケーションが第1アプリケーションであるものとして説明したが、これに限らない。第1アプリケーション及び第2アプリケーションの種別、並びに第1アプリケーションと第2アプリケーションとの組み合わせは任意である。
【0064】
[第1の実施形態における効果]
以上説明したように、第1の実施形態に係るユーザ端末12は、第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面へと遷移した場合に、第1アプリケーションと第2アプリケーションとの関係に基づいて、第1アプリケーションに戻るための操作画像を表示する。そして、ユーザ端末12は、第2アプリケーションの画面を表示した状態で操作画像にタッチする操作が行われたことに応じて、第1アプリケーションと第2アプリケーションとの関係に基づいて決定される第1アプリケーション内の画面に遷移する。このようにすることで、ユーザは、第1アプリケーションの画面から第2アプリケーションの画面に遷移した後に、第1アプリケーションの画面に戻る必要が生じた場合に、第1アプリケーションの画面に容易に戻ることが可能になる。
【0065】
<第2の実施形態>
第1の実施形態においては、ユーザ端末12が関係情報を記憶していたが、第2の実施形態は、ユーザ端末12が、他の装置に記憶された関係情報を取得する点で異なる。
【0066】
図10は、第2の実施形態に係る電子通貨管理装置10及びユーザ端末12の構成を示す図である。
図10に示す電子通貨管理装置10は、関係情報を記憶する関係情報記憶部713をさらに有する点で、
図4に示した電子通貨管理装置10と異なり、他の点で同じである。
図10に示すユーザ端末12は、
図4に示した第1の実施形態におけるユーザ端末12と同一の構成を有するが、記憶部93に関係情報が記憶されていなくてもよい点で、第1の実施形態におけるユーザ端末12と異なる。
【0067】
制御部94は、
図9に示したS104において、記憶部93に記憶された関係情報を取得する代わりに、通信部92を介して、関係情報を要求するメッセージを電子通貨管理装置10に送信する。電子通貨管理装置10の制御部72は、当該メッセージを受信したことに応じて、関係情報記憶部713に記憶している関係情報を読み出して、読み出した関係情報をユーザ端末12に送信する。
【0068】
制御部94は、S104において、記憶部93に関係情報が記憶されていないことを検出したことを条件に、関係情報を要求するメッセージを電子通貨管理装置10に送信してもよい。また、制御部94は、記憶部93に記憶された関係情報が、その時点から所定の期間より前に作成されたものであることを条件に、関係情報を要求するメッセージを電子通貨管理装置10に送信してもよい。
【0069】
[第2の実施形態における効果]
以上説明したように、第2の実施形態においては、電子通貨管理装置10が関係情報を記憶する。したがって、新しいアプリケーションが発生した場合に、関係情報を速やかに更新できるので、ユーザ端末12のユーザが新しいアプリケーションを使用する際にも、アプリケーション間の遷移を容易に実現することができる。なお、以上の説明においては、ユーザ端末12が、電子通貨管理装置10が記憶している関係情報を取得する例について説明したが、ユーザ端末12は、他の任意の外部装置から関係情報を取得してもよい。
【0070】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。