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特許6408615二重接続リングネットワーク保護方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6408615
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】二重接続リングネットワーク保護方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/437 20060101AFI20181004BHJP
【FI】
   H04L12/437 P
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-575118(P2016-575118)
(86)(22)【出願日】2014年10月15日
(65)【公表番号】特表2017-519453(P2017-519453A)
(43)【公表日】2017年7月13日
(86)【国際出願番号】CN2014088626
(87)【国際公開番号】WO2015196640
(87)【国際公開日】20151230
【審査請求日】2017年1月20日
(31)【優先権主張番号】201410291062.2
(32)【優先日】2014年6月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100102576
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏章
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(72)【発明者】
【氏名】ヒー,イーボ
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ,ファン
【審査官】 鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−258822(JP,A)
【文献】 特開2009−016905(JP,A)
【文献】 特開2005−033243(JP,A)
【文献】 特開2013−157987(JP,A)
【文献】 特表2012−529793(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0094355(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00−12/955
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重接続リングネットワーク保護方法であって、前記二重接続リングネットワークはマスターノードとバックアップノードで接続するエンターリングネットワークとアウトリングネットワークを含み、該方法は、
前記エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立し、前記スイッチングトンネルはメインスイッチングトンネルとスペア保護スイッチングトンネルを含み前記メインスイッチングトンネルは、方向が前記マスターノードから前記バックアップノードまでであり、且つ少なくとも一部のトンネルが前記マスターノードと前記バックアップノードに直接に接続されたポイントツーポイント経路であり前記スペア保護スイッチングトンネルは、前記メインスイッチングトンネルの方向に反対、前記エンターリングネットワークにおけるすべてのノードからなるクローズドループ経路であることと、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現すると、現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングし、前記スイッチングトンネルにより前記現在のサービスを前記バックアップノードに伝達し、前記バックアップノードにより前記アウトリングネットワークに入り、優先に前記現在のサービスを前記メインスイッチングトンネルにスイッチングし、前記メインスイッチングトンネルが故障すると、前記サービスを前記スペア保護スイッチングトンネルにスイッチングすることと、を含み、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクとは、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの相互接続ポートと非相互接続ポートのそれぞれ所在する物理リンクである二重接続リングネットワーク保護方法。
【請求項2】
前記スペア保護スイッチングトンネルはクローズドループトンネルである請求項1に記載の二重接続リングネットワーク保護方法。
【請求項3】
前記現在のサービスは前記バックアップノードにより前記アウトリングネットワークに入るステップの後、該方法は更に、
前記現在のサービスを前記アウトリングネットワークの作動トンネルに優先にスイッチングし、前記作動トンネルが故障すると、前記作動トンネルの保護トンネルにスイッチングすることを含む請求項1に記載の二重接続リングネットワーク保護方法。
【請求項4】
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現するステップは、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又は、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時に前記エンターリングネットワークでの少なくとも1つ物理リンクは故障が出現すること、を含む請求項1から3までのいずれか一項に記載の二重接続リングネットワーク保護方法。
【請求項5】
二重接続リングネットワーク保護装置であって、前記二重接続リングネットワークはマスターノードとバックアップノードで接続するエンターリングネットワークとアウトリングネットワークを含み、
前記二重接続リングネットワーク保護装置は経路設定モジュール及び経路スイッチングモジュールを含み、
前記経路設定モジュールは、前記エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立し、前記スイッチングトンネルはメインスイッチングトンネルとスペア保護スイッチングトンネルを含み、前記メインスイッチングトンネルは、方向が前記マスターノードから前記バックアップノードまでであり、且つ少なくとも一部のトンネルが前記マスターノードと前記バックアップノードに直接に接続されたポイントツーポイント経路であり前記スペア保護スイッチングトンネルは、前記メインスイッチングトンネルの方向に反対、前記エンターリングネットワークにおけるすべてのノードからなるクローズドループ経路であるように設定され、
前記経路スイッチングモジュールは、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現する時、現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングし、前記スイッチングトンネルにより前記現在のサービスを前記バックアップノードに伝達するように設定され、前記経路スイッチングモジュールはメイン経路スイッチングサブモジュール及びスペア経路スイッチングサブモジュールを含み、
前記メイン経路スイッチングサブモジュールは、前記現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングする時、優先に前記現在のサービスを前記メインスイッチングトンネルにスイッチングし、前記メインスイッチングトンネルが故障すると、前記スペア経路スイッチングサブモジュールに通知するように設定され、
前記スペア経路スイッチングサブモジュールは、前記通知を受信した後、前記現在のサービスを前記スペア保護スイッチングトンネルにスイッチングするように設定され、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクとは、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの相互接続ポートと非相互接続ポートのそれぞれ所在する物理リンクである二重接続リングネットワーク保護装置。
【請求項6】
前記スペア保護スイッチングトンネルはクローズドループトンネルである請求項に記載の二重接続リングネットワーク保護装置。
【請求項7】
前記経路スイッチングモジュールは作動経路スイッチングサブモジュールと保護経路スイッチングサブモジュールを含み、
前記作動経路スイッチングサブモジュールは、前記現在のサービスは前記バックアップノードにより前記アウトリングネットワークに入った後、前記現在のサービスを前記アウトリングネットワークの作動トンネルに優先にスイッチングし、前記作動トンネルが故障すると、前記保護経路スイッチングサブモジュールに通知するように設定され、
前記保護経路スイッチングサブモジュールは、前記通知を受信した後、前記現在のサービスを前記作動トンネルの保護トンネルにスイッチングするように設定される請求項に記載の二重接続リングネットワーク保護装置。
【請求項8】
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現することは、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又は前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時に前記エンターリングネットワークでの少なくとも1つの物理リンクは故障が出現することを含む請求項からまでのいずれか一項に記載の二重接続リングネットワーク保護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は二重接続リングネットワーク保護技術分野に関し、具体的には、二重接続リングネットワーク保護方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パケットトランスポートネットワーク(PTN:Packet Transport Network)/ルータ機器において、 MPLS-TP(MPLS Transport Profile, 伝送マルチプロトコルラベル交換)保護は主に線形保護とリングネットワーク保護を含む。リングネットワーク保護技術の優位はセクション層保護であり、大量のスイッチパスラベル(LSP:Label Switched Path)のエントリ数と配置作業量を節約することができる。一般的に、サービスアクセス、集合及び核心割り当てに異なるリングネットワーク保護が存在し、これらのリングは接続の状況が存在する。このような二重接続リングネットワークにおいて、2つのシェアリングネットワークは二重ノードに接続してインターネットし、単一リングの故障に対して単一リングにおける保護メカニズムを採用することができるが、複数の故障が存在すると、例えば接続点はあるリングネットワークにおける2つの物理リングにいずれも故障が発生すると、トラフィックが中断される。該問題に対して、従来の手段は重ね合わせ線形保護の方法を採用し、図1に示すように、該図に示すように、それぞれA-B-D-CノードとC-D-F-Eノードからなる2つのノードCとノードDに接続されるリングネットワークを含み、典型的な二重接続リングネットワーク構造であり、点線に示すのは、トンネル線形保護の保護トンネルである。図1から分かるように、典型的な重ね合わせ線形保護の方法を採用し、該手段は以下の問題が存在し、保護配置が複雑であり、大量の線形LSP保護を配置する必要があり、且つ多くのLSP OAM(Operation Administration and Maintenance)を起用する必要があり、大量のOAMは多くの帯域幅とソフトウェアとハードウェアリソースを占用する必要があり、且つ重ね合わせ線形保護を行った後に、LSPの保護にはリングネットワークによって保護される必要があるため、帯域幅利用率が低下してしまい、また、リングネットワーク重ね合わせ線形である場合に、一般的に線形保護遅延時間を配置する必要があり、スイッチング時間が100〜150msである必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例が解決しようとする主な技術問題は、関連の重ね合わせ線形保護手段に存在する設定が複雑で、リソースの利用率が低く、変換過程の占める時間が長い問題を解決する二重接続リングネットワーク保護方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術問題を解決するために、以下の技術手段を採用する。
【0005】
二重接続リングネットワーク保護方法であって、前記二重接続リングネットワークは、マスターノードとバックアップノードで接続するエンターリングネットワークとアウトリングネットワークを含み、該方法は、
前記エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立し、前記スイッチングトンネルは、方向が前記マスターノードから前記バックアップノードまでのものであり、且つ少なくとも一部のトンネルが前記マスターノードと前記バックアップノードに直接に接続されたメインスイッチングトンネル、及び前記メインスイッチングトンネルの方向に反対するスペア保護スイッチングトンネルを含み、前記エンターリングネットワークにおけるすべてのノードがいずれも前記スペア保護スイッチングトンネルにあること、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現すると、現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングするとともに前記バックアップノードに伝達し、前記バックアップノードにより前記アウトリングネットワークに入ること、および
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクとは、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの相互接続ポートと非相互接続ポートのそれぞれ所在する物理リンクである。
【0006】
選択的に、前記スペア保護スイッチングトンネルはクローズドループトンネルである。
【0007】
選択的に、前記現在のサービスは前記バックアップノードにより前記アウトリングネットワークに入るステップの後、該方法は更に、
前記サービスを前記アウトリングネットワークの作動トンネルに優先にスイッチングし、前記作動トンネルが故障すると、前記作動トンネルの保護トンネルにスイッチングすることを含む。
【0008】
選択的に、前記現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングするステップは、
優先に前記現在のサービスを前記メインスイッチングトンネルにスイッチングし、前記メインスイッチングトンネルが故障すると、前記サービスを前記スペア保護スイッチングトンネルにスイッチングすることを含む。
【0009】
選択的に、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現するステップは、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又は、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時に前記エンターリングネットワークでの少なくとも1つ物理リンクは故障が出現することを含む。
【0010】
二重接続リングネットワーク保護装置であって、前記二重接続リングネットワークはマスターノードとバックアップノードで接続するエンターリングネットワークとアウトリングネットワークを含み、
前記二重接続リングネットワーク保護装置は経路設定モジュール及び経路スイッチングモジュールを含み、
前記経路設定モジュールは、前記エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立し、前記スイッチングトンネルは方向が前記マスターノードから前記バックアップノードまでのものであり、且つ少なくとも一部のトンネルが前記マスターノードと前記バックアップノードに直接に接続されたメインスイッチングトンネル、及び前記メインスイッチングトンネルの方向に反対するスペア保護スイッチングトンネルを含み、前記エンターリングネットワークにおけるすべてのノードがいずれも前記スペア保護スイッチングトンネルにあるように設定され、
前記経路スイッチングモジュールは、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現すると、現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングし、前記スイッチングトンネルにより前記サービスを前記バックアップノードに伝達するように設定され、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクとは、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの相互接続ポートと非相互接続ポートのそれぞれ所在する物理リンクである。
【0011】
選択的に、前記スペア保護スイッチングトンネルはクローズドループトンネルである。
【0012】
選択的に、前記経路スイッチングモジュールは作動経路スイッチングサブモジュールと保護経路スイッチングサブモジュールを含み、
前記作動経路スイッチングサブモジュールは、前記現在のサービスは前記バックアップノードにより前記アウトリングネットワークに入った後、前記現在のサービスを前記アウトリングネットワークの作動トンネルに優先にスイッチングし、前記作動トンネルが故障すると、前記保護経路スイッチングサブモジュールに通知するように設定され、
前記保護経路スイッチングサブモジュールは、前記通知を受信した後、前記現在のサービスを前記作動トンネルの保護トンネルにスイッチングするように設定される。
【0013】
選択的に、前記経路スイッチングモジュールはメイン経路スイッチングサブモジュールとスペア経路スイッチングサブモジュールを含み、
前記メイン経路スイッチングサブモジュールは、前記現在のサービスを前記スイッチングトンネルにスイッチングする時、優先に前記現在のサービスを前記メインスイッチングトンネルにスイッチングし、前記メインスイッチングトンネルが故障すると、前記スペア経路スイッチングサブモジュールに通知するように設定され、
前記スペア経路スイッチングサブモジュールは、前記通知を受信した後、前記現在のサービスを前記スペア保護スイッチングトンネルにスイッチングするように設定される。
【0014】
選択的に、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現することは、
前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又は、前記マスターノードの前記アウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時に前記エンターリングネットワークでの少なくとも1つ物理リンクは故障が出現することを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例が提供した二重接続リングネットワーク保護方法及び装置は、まず、エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立し、該スイッチングトンネルは、方向がマスターノードからバックアップノードまでのものであり、且つ少なくとも一部のトンネルがマスターノードとバックアップノードに直接に接続されたメインスイッチングトンネル、及び該メインスイッチングトンネルの方向に反対するスペア保護スイッチングトンネルを含み、エンターリングネットワークにおけるすべてのノードはいずれもスペア保護スイッチングトンネルにあり、そしてマスターノードのアウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現する時、直接に現在のサービスを前に確立されたスイッチングトンネルにスイッチングし、該スイッチングトンネルによりバックアップノードに伝達し、更にバックアップノードによりアウトリングネットワークに入る。これから分かるように、本発明の実施例はリングネットワーク間のスイッチングを行う必要がある時、エンターリングに設定されたスイッチングトンネルを直接に利用すればリングネットワーク間のスイッチングを簡単、急速に実現することができ、大量の線形LSP保護を配布する必要がないので、大量の線形LSPの配布に占用する必要があるリソースを減少することができ、リソースの利用率を向上させ、同時に設定過程を簡素化し、また、線形保護遅延時間を設定する必要もないので、更に変換時間を減少することができ、検証により本発明の実施例の手段の全体の保護変換に必要な時間は、50msを超えず、且つ双方向サービスの変換後の経路に対して一致する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は関連技術における二重接続リングネットワークに対して重ね合わせ線形保護を採用する模式図である。
図2図2は本発明の実施例一に提供した二重接続リングネットワーク構造模式図である。
図3図3は本発明の実施例一に提供した二重接続リングネットワーク保護方法のプロセス模式図である。
図4図4は本発明の実施例二に提供した二重接続リングネットワーク保護装置の構造模式図である。
図5図5は本発明の実施例三に提供したマスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況一の模式図である。
図6図6は本発明の実施例三に提供したマスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況二の模式図である。
図7図7は本発明の実施例三に提供したマスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況三の模式図である。
図8図8は本発明の実施例三に提供したマスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況四の模式図である。
図9図9は本発明の実施例三に提供したマスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況一の模式図である。
図10図10は本発明の実施例三に提供したマスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況二の模式図である。
図11図11は本発明の実施例三に提供したマスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクの故障状況三の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、具体的な実施形態により図面を参照しながら本発明を更に詳しく説明する。
実施例一:
【0018】
本実施例は、まず、図2を参照していくつかの概念を解釈して説明する。図2において、ノードA-B-C-Dによってリングネットワーク1を構成し、ノードC-D-F-Eによってリングネットワーク2を構成し、リングネットワーク1とリングネットワーク2はノードCとノードDによってインターネットされ、ノードCとノードDはリング間ノードになる。サービストンネルの経過したノードはマスターノードと呼ばれ、他のノードはバックアップノードと呼ばれ、バックアップノードにはサービストンネル設定がバックアップし記憶される。リングネットワーク1とリングネットワーク2に対して、サービス伝送方向の1つの方向から見ると、対応的にエンターリングネットワークとアウトリングネットワークと呼ばれる。例えば、図2において、AノードからEノードまでの双方向サービストンネルを確立し、AノードからEノードまでの方向から見ると、Aノードでは、サービストンネルは共有リングネットワークに入って、Cネットワークエレメントでは、サービストンネルは共有リングネットワークから退出し、そして右側の共有リングネットワークに入って、Eノードでは共有リングネットワークから退出して、還元してサービストンネルを得る。Cノードはサービストンネルが通過したノードであるので、マスターノードと呼ばれ、対応的にDノードはバックアップノードであり、リングネットワーク1はエンターリングネットワークと呼ばれ、リングネットワーク2はアウトリングネットワークと呼ばれる。サービスをEノードからAノードまでの方向から見ると、リングネットワーク2はエンターリングネットワークと呼ばれ、リングネットワーク1はアウトリングネットワークと呼ばれる。マスターノードとバックアップノードとの間の接続ポートは相互接続ポートと呼ばれる。マスターノードとバックアップノードにはリンク検出装置を設定することができ、それぞれマスターノードとバックアップノードでの4つのポート(2つの相互接続ポート及び2つの非相互接続ポート)の物理リンク状態を検出する。図2において、マスターノードCとバックアップノードDに接続された2つのポートは相互接続ポートであり、それぞれノードAとノードEに接続されたポートは非相互接続ポートであり、バックアップノードDとマスターノードCに接続された2つのポートは相互接続ポートであり、それぞれノードBとノードFに接続されたポートは非相互接続ポートである。マスターノードCがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクとは、エンターリングネットワークでのCAとCDという2つの物理リンクであり、アウトリングネットワークでの2つのリンクとはアウトリングネットワークでのCEとCDという2つの物理リンクである。
【0019】
まだ、リングネットワークにはいずれも作動トンネル及び対応する保護トンネルが設定される。共有リングネットワークにおいて、すべてのノードがいずれも該作動トンネルにあるように、一般的に作動トンネルをいずれも最長経路と設定し、対応する保護トンネルは該作動トンネルの方向に反対するとともに閉ループである。図2において、リングネットワーク1の作動トンネルはD->B->A->Cであり、対応する保護トンネルはD->C->A->B->Dであり、リングネットワーク2の作動トンネルはF->D->C->Eであり、対応する保護トンネルはF->E->C->D->Fである。
【0020】
上記概念の例示的な説明に基づいて、以下、図3を参照しながら本実施例が提供した二重接続リングネットワーク保護方法に例示的な説明を行い、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0021】
ステップ301、二重接続リングネットワークのエンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立する。
【0022】
ここで確立されたスイッチングトンネルは方向がマスターノードからバックアップノードまでのものであり、且つ少なくとも一部のトンネルがマスターノードとバックアップノードに直接に接続されたメインスイッチングトンネル、及び該メインスイッチングトンネルの方向に反対するスペア保護スイッチングトンネルを含み、エンターリングネットワークにおけるすべてのノードがいずれも該スペア保護スイッチングトンネルにある。
【0023】
ステップ302、マスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現するかどうかを判断し、そうであると、ステップ303に転移し、そうではないと、返して続いて判断する。
【0024】
ステップ303、現在のサービスを前に確立されたスイッチングトンネルにスイッチングし、且つ該スイッチングトンネルによりバックアップノードに伝達する。
【0025】
ステップ304、サービスはバックアップノードによりアウトリングネットワークに入る。
【0026】
これから分かるように、図3に示すような手段により、マスターノードのその中の1つリングでの2つの物理リンク方向はいずれも故障が発生する時、リング間ノード保護メカニズムにより、サービスの回復を実現し、該マスターノードのリング間のサービスを、もう1つのバックアップノードに回ってリングを跨ぎ、全体の保護変換に必要な時間が50msを超えないことを満たし、同時に双方向サービス変換後経路が一致する。
【0027】
本実施例において、メインスイッチングトンネルを設定する時、理論的にエンターリングネットワークにおけるバックアップノード以外の他の任意のノードを開始ノードとし、バックアップノードを終了ノードとし、該メインスイッチングトンネルの少なくとも一部のトンネルは直接にマスターノードからバックアップノードまでの方向があり2つのものを直接に接続すればよい。対応的に、メインスイッチングトンネルの対応するスペア保護スイッチングトンネルを設定する時、エンターリングネットワークにおけるすべてのノードがいずれも該スペア保護スイッチングトンネルにあればよい。該スペア保護スイッチングトンネルはクローズドループトンネルとして設定されてもよいし、実際の必要に応じて非クローズドループトンネルとして設定されてもよい。以下にも、図2に示す二重接続リングネットワークを参照しながらスイッチングトンネルの設定過程に例示的な説明を行う。
【0028】
図2において、リングネットワーク1をエンターリングネットワークとして、リングネットワーク2をアウトリングネットワークとして例示的に説明する。エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立する方式は以下の方式の中の任意の1種を含んでもよい。
【0029】
方式一、メインスイッチングトンネルをC->Dと設定し、対応的なスペア保護スイッチングトンネルはC->A->B-> D->Cである。
【0030】
方式二、メインスイッチングトンネルをA->C->Dと設定し、対応的なスペア保護スイッチングトンネルはA->B->D->C->Aである。
【0031】
方式三:メインスイッチングトンネルをB->A->C->Dと設定し、対応的なスペア保護スイッチングトンネルはB->D->C->A->Bである。
【0032】
共有リングネットワークにおいて、好ましくは設定された経路が最長である。このため、上記数種の設定方式に対して第3種が好ましい。理解すべきことは、共有リングネットワークの具体的な組成構造の変形、例えばノードの増加又は減少に従って、具体的な設定方式は以上の数種の例示的な方式に限定されず、更に具体的な構造及びアプリケーションシナリオにより適合な変形を行うことができる。
【0033】
本実施例において、サービスはバックアップノードによりアウトリングネットワークに入った後、更に以下の過程を含む。
【0034】
アウトリングネットワークにおいて、該サービスをアウトリングネットワークの作動トンネルに優先にスイッチングし、作動トンネルが故障すると、該作動トンネルの保護トンネルにスイッチングする。ここでの作動トンネル故障は具体的にサービスの現在の所在するノードからアウトノード(即ちサービス共有リングネットワークを出るそのノード)までの間の経路に故障が発生することを指すことができる。無論、保護トンネルにスイッチングし、保護トンネルのアウトノード部分に達する経路にも故障が発生する時、更に作動トンネルにスイッチングし、このようにサービスがアウトノードに達し共有リングネットワークを出る(即ちアウトリングネットワークを出る)まで繰り返してスイッチングする。
【0035】
本実施例において、マスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現すると、エンターリングネットワークに、現在のサービスをスイッチングトンネルにスイッチングする過程は、
優先にサービスをメインスイッチングトンネルにスイッチングし、メインスイッチングトンネルが故障すると、サービスを対応的なスペア保護スイッチングトンネルにスイッチングする。ここでのメインスイッチングトンネル故障とは、具体的にメインスイッチングトンネルにおいて、サービスの現在のノードからスペアノードまでの間の経路に故障が発生することである。
【0036】
本実施例において、マスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現する時、直接にエンターリングネットワークにおける作動トンネル及び保護トンネルによりサービスをバックアップノードに伝達し、マスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現することは、
マスターノードのエンターリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又はマスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時にアウトリングネットワークでの少なくとも1つの物理リンクは故障が出現することを含む。
【0037】
マスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現することは、
マスターノードのアウトリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又は、マスターノードのアウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時にエンターリングネットワークでの少なくとも1つ物理リンクは故障が出現することを含む。
実施例二
【0038】
本実施例は二重接続リングネットワーク保護装置を提供し、図4に示すように、経路設定モジュール41及び経路スイッチングモジュール42を含み、
経路設定モジュール41は、エンターリングネットワークにスイッチングトンネルを確立し、該スイッチングトンネルは方向がマスターノードからバックアップノードまでのものであり、且つ少なくとも一部のトンネルがマスターノードとバックアップノードに直接に接続されたメインスイッチングトンネル、及びメインスイッチングトンネルの方向に反対するスペア保護スイッチングトンネルを含み、エンターリングネットワークにおけるすべてのノードがいずれもスペア保護スイッチングトンネルにあるように設定され、
経路スイッチングモジュール42は、マスターノードのアウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現する時、現在のサービスをスイッチングトンネルにスイッチングし、スイッチングトンネルによりサービスをバックアップノードに伝達するように設定される。サービスは更に該バックアップノードによりアウトリングネットワークに入る。
【0039】
本実施例において経路設定モジュール41で設定されたスペア保護スイッチングトンネルはクローズドループトンネルである。無論、実際な状況に応じて非クローズドループトンネルであってもよい。それは具体的な設定時に共有リングネットワークに利用されることができ、好ましくは設定された経路が最長であるように原則に従って設定する。
【0040】
本実施例において、経路スイッチングモジュール42は作動経路スイッチングサブモジュール421及び保護経路スイッチングサブモジュール422を含み、作動経路スイッチングサブモジュール421は、サービスはバックアップノードによりアウトリングネットワークに入った後、サービスをアウトリングネットワークの作動トンネルに優先にスイッチングし、作動トンネルが故障すると、保護経路スイッチングサブモジュール422に通知するように設定される。保護経路スイッチングサブモジュール422は、該通知を受信した後、サービスを前記作動トンネルの保護トンネルにスイッチングするように設定される。
【0041】
本実施例において、経路スイッチングモジュール42は更にメイン経路スイッチングサブモジュール423及びスペア経路スイッチングサブモジュール424を含み、
エンターリングネットワークに、サービスをスイッチングトンネルにスイッチングする時、メイン経路スイッチングサブモジュール423は、優先にサービスをメインスイッチングトンネルにスイッチングし、メインスイッチングトンネルが故障すると、スペア経路スイッチングサブモジュール424に通知するように設定される。スペア経路スイッチングサブモジュール424は、通知を受信した後、サービスをスペア保護スイッチングトンネルにスイッチングするように設定される。
【0042】
本実施例において、マスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現する時、直接にエンターリングネットワークにおける作動トンネル及び保護トンネルによりサービスをバックアップノードに伝達し、マスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現することは、
マスターノードのエンターリングネットワークでの2つの物理リンクのみは故障が出現すること、
又は、マスターノードのエンターリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時にアウトリングネットワークでの少なくとも1つ物理リンクは故障が出現することを含む。
【0043】
マスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現することは、
マスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現すること、
又は、マスターノードがアウトリングネットワークでの2つの物理リンクは故障が出現し、且つ同時にエンターリングネットワークでの少なくとも1つ物理リンクは故障が出現することを含む。
実施例三:
【0044】
本発明をよりよく理解するために、以下、図面を参照して、マスターノードの数種故障状況にそれぞれ例示的な説明を行う。
【0045】
また図2に示す二重接続リングネットワークを例として説明する。ノードAからノードEまでの双方向サービストンネルを確立し、AノードからEノードまでの方向から見ると、Aノードで、サービストンネルが共有リングネットワークに入り、Cノードでサービストンネルは左側共有リングネットワークから退出し、そして右側共有リングネットワークに入り、Eノードで共有リングネットワークから退出し、還元してサービストンネルを得る。Cノードはサービストンネルが通過したネットワークエレメントであるので、マスターノードと呼ばれる。リングネットワーク1はエンターリングネットワークと呼ばれ、リングネットワーク2はアウトリングネットワークと呼ばれる。EノードからAノードまでの方向からみると、リングネットワーク2はエンターリングネットワークと呼ばれ、リングネットワーク1はアウトリングネットワークと呼ばれる。本実施例の以下の説明はすべてAからEまでの方向から見ることを例として説明し、EノードからAノードまでの方向から見ると対称である処理について、ここで繰り返して説明しない。
【0046】
ノードCはマスターノードであるので、ノードCでのサービストンネル設定をバックアップノードDにコピーし設定する必要があり、アウトインターフェイスは相変わらずF->D->C->Eというアウトリングにおける作動トンネルであり、エンターインターフェイスはDとBとの間のポートであってもよいし、1つのポートを任意に設定してもよい。エンターリングネットワーク(即ちリングネットワーク1)においてメインスイッチングトンネルをB->A->C->Dと設定し、且つ対応のスペア保護スイッチングトンネルをB->D->C->A->Bと設定する。エンターリングネットワークの作動トンネルはD->B->A->Cであり、対応する保護トンネルはD->C->A->B->Dであり、アウトリングネットワーク(即ちリングネットワーク2)の作動トンネルはF->D->C->Eであり、対応する保護トンネルはF->E->C->D->Fである。
【0047】
エンターリングネットワーク又はアウトリングネットワークには単一箇所の故障が出現するか、又はエンターリングネットワークとアウトリングネットワークには同時に単一箇所の故障が出現する時、単一リングの保護変換(即ちエンターリングネットワークとアウトリングネットワークの作動トンネルと対応する保護トンネルの変換により解決することができる)に属し、リング間変換動作が存在しない。例えば、エンターリングネットワークにおけるノードAとノードCとの間のリンクが切れ、簡単な単一リング変換動作があれば良い。マスターノードがエンターリングネットワークでの2つの物理リンクはいずれも故障が出現する場合のみ、リング間変換動作に関連する。以下、マスターノードの具体的な数種故障例を結合して説明する。
【0048】
上記設定のうえに、図5に示すように、該図に示すのはマスターノードCがアウトリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->Eリンク及びC->Dリンク)のみは故障が出現し、この際の変換過程は以下のとおりである。
【0049】
サービスはエンターリングネットワークの作動トンネルを介してマスターノードCに達し、マスターノードCにはリング間変換動作が出現し、サービスはマスターノードCでエンターリングネットワークの作動トンネルから退出し、直接にメインスイッチングトンネルに入り、サービスは現在、メインスイッチングトンネルのノードCにあり、且つノードCからノードDまでの間の経路には故障がないので、サービスは直接にノードCからノードD(該ノードがバックアップノードである)に伝達することができ、且つノードDに終了する。ノードDから退出してサービスを得て、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。アウトリングネットワークに入った後、サービスは、まず、アウトリングネットワークの作動トンネルF->D->C->Eに入る。ノードDからノードCまでの間の経路が故障するので、サービスは作動トンネルによりアウトノードEに直接に伝達することができないので、対応する保護トンネルF->E->C->D->Fにスイッチングする。ノードEからノードCまでの間の経路に故障が発生し、且つサービスはノードEでリングからアウトする(即ち共有リングネットワークから退出する)必要があるので、ノードEに単一リングの変換動作を行い、また作動トンネルにスイッチングし、作動トンネルにスイッチングした後、サービスは現在にノードEにあるので、ノードEに直接にリングからアウトする。該スイッチング過程に関連する経路は図5における点線に示す部分を参照する。
【0050】
図6に示すように、該図に示すのはマスターノードCがアウトリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->EリンクとC->Dリンク)は故障が出現し、且つ同時にエンターリングネットワークでの1つのリンク(C->Aリンク)は故障が出現することであり、この時の変換過程は以下のとおりである。
【0051】
サービスはエンターリングネットワークには、作動トンネルで伝達する時、作動トンネルでのノードAからノードCまでの間の経路に故障が発生することが発見し、作動トンネルの保護トンネルにスイッチングし、保護トンネルによりB、Dを介してCネットワークエレメントに達し、Cネットワークエレメントを作動トンネルにスイッチングし、そして共有リングネットワークから退出し、アウトリングに入ることを準備し、アウトリングネットワークの作動及び保護リンクにはすべて故障が出現すると発見し、マスターノードCにリング間変換動作が出現し、サービスはマスターノードCでエンターリングネットワークの作動トンネルから退出し、直接にメインスイッチングトンネルに入り、サービスは現在メインスイッチングトンネルのノードCにあり、且つノードCからノードDまでの間の経路に故障がないので、サービスは直接にノードCからノードD(該ノードがバックアップノードである)に伝達されることができ、且つノードDに終了する。ノードDから退出してサービスを得て、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。次の動作及び図5における後の処理が同様である。
【0052】
図7に示すように、該図に示すのはマスターノードCがアウトリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->EリンクとC->Dリンク)は故障が出現し、且つ同時にエンターリングネットワークでの他の1つのリンク(C->Dリンク)は故障が出現することであり、この時の変換過程は以下のとおりである。
【0053】
サービスはエンターリングネットワークの作動トンネルを介してマスターノードCに達し、アウトリングネットワークの作動と保護リンクはすべて切れたので、マスターノードCにはリング間変換動作が出現し、サービスはマスターノードCにエンターリングネットワークの作動トンネルから退出し、直接にメインスイッチングトンネルに入り、サービスは現在メインスイッチングトンネルのノードCにあり、且つノードCからノードDまでの間の経路に故障が発生するので、対応的なスペア保護スイッチングトンネルにスイッチングし、スペア保護スイッチングトンネルでのノードC、A、Bを介してノードDに伝達し、ノードDで退出してサービスを得て、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。アウトリングネットワークに入った後、サービスは、まず、アウトリングネットワークの作動トンネルF->D->C->Eに入る。ノードDからノードCまでの間の経路に故障が発生し、サービスは作動トンネルによりアウトノードEに直接に伝達することができないので、対応する保護トンネルF->E->C->D->Fにスイッチングする。サービスは現在にノードDにあるので、直接にサービスをノードFに伝達し、そしてノードEに伝達し、ノードEからノードCまでの間の経路には故障が発生し、且つサービスはノードEにリングからアウトする(即ち共有リングネットワークから退出する)必要があるので、ノードEに単一リングの変換動作を行い、また作動トンネルにスイッチングし、作動トンネルにスイッチングした後、サービスは現在にノードEにあるので、ノードEに直接にリングからアウトする。該スイッチング過程に関連する経路は図7における点線に示す部分を参照する。
【0054】
図8に示すように、該図に示すのは、マスターノードCがアウトリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->EリンクとC->Dリンク)は故障が出現し、且つ同時にエンターリングネットワークでの2つの物理リンク(C->Dリンク及びC->A)はいずれも故障が出現することであり、この時の変換過程は以下のとおりである。
【0055】
サービスはエンターリングネットワークには、作動トンネルを介して伝達する時、作動トンネルにおけるノードAからノードCまでの間の経路に故障が発生することが発見し、作動トンネルの対応する保護トンネルにスイッチングし、保護トンネルはノードBを介してD点に達する時、CとDの間の光ファイバが切れたので、バックアップノードにリング間変換動作が発生し、保護トンネルに載せられたサービストンネルを退出し、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。アウトリングネットワークに入った後、サービスはまず、アウトリングネットワークの作動トンネルF->D->C->Eに入る。ノードDからノードCまでの間の経路故障により、サービスは作動トンネルによりアウトノードEに直接に伝達することができないので、対応する保護トンネルF->E->C->D->Fにスイッチングし、サービスは現在ノードDにあるので、直接にサービスをノードFに伝達することができ、そしてノードEに伝達する。ノードEからノードCまでの間の経路に故障が発生し、且つサービスはノードEにリングからアウトする(即ち共有リングネットワークから退出する)必要があるので、ノードEに単一リングの変換動作を行い、更に作動トンネルにスイッチングし、作動トンネルにスイッチングした後、サービスは現在ノードEにあるので、ノードEに直接にリングからアウトする。該スイッチング過程に関連する経路は図8における点線で示す部分を参照する。
【0056】
図9に示すように、該図に示すのはマスターノードCがエンターリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->AリンクとC->Dリンク)は故障が出現することであり、この時の変換過程は以下のとおりである。
【0057】
サービスはエンターリングネットワークには、作動トンネルを介して伝達する時、作動トンネルでのノードAからノードCまでの間の経路に故障が発生することを発見し、作動トンネルの対応する保護トンネルにスイッチングし、保護トンネルはノードBを介してD点に達する時、CとDの間の光ファイバが切れたので、バックアップノードにリング間変換動作が発生し、保護トンネルに載せられたサービストンネルを退出し、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。アウトリングネットワークに入った後、サービスは、まず、アウトリングネットワークの作動トンネルF->D->C->Eに入る。ノードDからノードCまで及びノードCからノードEまでの間の経路はすべて故障が発生せず、サービスは直接に作動トンネルでのD->C->E経路を介してノードEに達し、ノードEに直接にリングからアウトする。該スイッチング過程に関連する経路は図9における点線に示す部分を参照する。
【0058】
図10に示すように、該図に示すのは、マスターノードCがエンターリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->Aリンク及びC->Dリンク)は故障が出現し、同時にアウトリングネットワークでの1つ物理リンク(即ちC->Eリンク)は故障が出現することであり、この時の変換過程は以下のとおりである。
【0059】
サービスはエンターリングネットワークには、作動トンネルを介して伝達する時、作動トンネルでのノードAからノードCまでの間の経路に故障が発生し、作動トンネルの対応する保護トンネルにスイッチングし、保護トンネルはノードBを介してD点に達する時、CとDの間の光ファイバが切れたので、バックアップノードにリング間変換動作が発生し、保護トンネルに載せられたサービストンネルを退出し、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。アウトリングネットワークに入った後、サービスは、まず、アウトリングネットワークの作動トンネルF->D->C->Eに入る。ノードCからノードEまでの間の経路に故障が発生し、サービスは作動トンネルでのノードCには単一リング変換を行い、対応する保護トンネルF->E->C->D->Fにスイッチングし、保護トンネルでのC->D->F->E経路を介してノードEに達し、そしてノードEに単一リングの変換動作を行い、更に作動トンネルにスイッチングし、作動トンネルにスイッチングした後、サービスは現在にノードEにあるので、ノードEで直接にリングからアウトする。該スイッチング過程に関連する経路は図10における点線に示す部分を参照する。
【0060】
図11に示すように、該図に示すのはマスターノードCがエンターリングネットワークでの2つの物理リンク(即ちC->AリンクとC->Dリンク)は故障が出現し、同時にアウトリングネットワークでの他の1つ物理リンク(即ちC->Dリンク)は故障が出現することであり、この時の変換過程は以下のとおりである。
【0061】
サービスはエンターリングネットワークには、作動トンネルを介して伝達する時、作動トンネルでのノードAからノードCまでの間の経路に故障が発生し、作動トンネルの対応する保護トンネルにスイッチングし、保護トンネルはノードBによりD点に達する時、CとDの間の光ファイバが切れたので、バックアップノードにリング間変換動作が発生し、保護トンネルに載せられたサービストンネルを退出し、サービスはバックアップノードDでアウトリングネットワークに入る。アウトリングネットワークに入った後、サービスはまず、アウトリングネットワークの作動トンネルF->D->C->Eに入る。ノードDからノードCまでの間の経路に故障が発生するので、サービスは作動トンネルでのノードDに単一リング変換を行い、対応する保護トンネルF->E->C->D->Fにスイッチングし、保護トンネルでのD->F->E経路を介してノードEに達し、そしてノードEに単一リングの変換動作を行い、更に作動トンネルにスイッチングし、作動トンネルにスイッチングした後、サービスは現在ノードEにあるので、ノードEに直接にリングをアウトする。該スイッチング過程に関連する経路は図11における点線に示す部分を参照する。
【0062】
以上の内容は、具体的な実施形態を参照しながら本発明に行ったさらなる詳しい説明であり、本発明の具体的な実施がこれらの説明に限定されると認定することができない。当業者にとって、本発明の構想から離れない前提で、更に複数の簡単な推理又は切り替えを行うことができ、いずれも本発明の保護範囲に属するとみなすべきである。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明の実施例はリングネットワーク間のスイッチングを行う必要がある時、直接にエンターリングに設定されたスイッチングトンネルを利用すれば簡単、急速的にリングネットワーク間のスイッチングを実現することができ、且つ大量の線形LSP保護を配布する必要がないので、大量の線形LSPの配布に占用する必要があるリソースを減少することができ、リソース利用率を向上させ、同時に設定過程を簡素化する。また線形保護遅延時間を設定する必要もないので、更に変換時間を減少することができ、検証により本発明の実施例の手段を採用して全体の保護変換に必要な時間は50msを超えないことを満たし、且つ双方向サービスに対して変換後の経路が一致する。このため、本発明は強い産業上の利用可能性を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11