(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6408718
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】ノズル固定型ポンピング式化粧品容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20181004BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
A45D34/04 555
B65D83/00 K
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-551231(P2017-551231)
(86)(22)【出願日】2015年9月9日
(65)【公表番号】特表2018-516103(P2018-516103A)
(43)【公表日】2018年6月21日
(86)【国際出願番号】KR2015009487
(87)【国際公開番号】WO2017043673
(87)【国際公開日】20170316
【審査請求日】2017年10月10日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0126530
(32)【優先日】2015年9月7日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン スジン
(72)【発明者】
【氏名】ハム キヨン
【審査官】
大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】
韓国登録特許第10−1311214(KR,B1)
【文献】
国際公開第2010/047486(WO,A2)
【文献】
韓国公開実用新案第20−2013−0003770(KR,U)
【文献】
韓国公開実用新案第20−2015−0002182(KR,U)
【文献】
韓国公開特許第10−2014−0110263(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/04
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を貯蔵する容器本体と、
前記容器本体の上部に結合し、中空が形成された支持体と、
前記支持体に結合し、容器本体に貯蔵した内容物を外部に排出するようにポンピング作用を行うポンピング部材と、
前記容器本体の上部で、前記支持体及び前記ポンピング部材を包んで結合し、上部にボタン挿入ホールが形成され、内容物排出ホールが形成されたノズルが上方向に延長し形成される仕上げキャップと、
前記仕上げキャップの内側で、前記ポンピング部材の上部に位置し、前記ポンピング部材のポンピング作用を介して、上部に移動する内容物を、前記内容物排出ホールに移動させる内容物移動部と、
前記内容物移動部の上部に上下移動可能に結合し、上部が前記ノズルの内周面に密着し形成されて、内容物がノズルの内周面に沿って下部に移動することを防止し、多数の内容物移動ホールが形成されるピストン部と、
前記ピストン部の中央から上部に突出し形成され、前記内容物排出ホールを開閉する開閉棒を具備する液もれ防止部と、
前記仕上げキャップの内側で、前記ノズルの内周面を包んで固定し設置され、前記液もれ防止部の前記ピストン部の下降を制限する固定管と、更に、
前記仕上げキャップのボタン挿入ホールに挿入され、前記仕上げキャップとは独立に昇降し、前記内容物移動部に結合してユーザー加圧による圧力を、前記内容物移動部に伝達するボタン部と、を含み、
前記ボタン部の加圧によって、内容物移動部が下降することにより、前記液もれ防止部が下降する過程で、前記固定管により前記液もれ防止部の下降は制限され、前記内容物移動部が独立に下降し、前記ボタン部の加圧解除により、前記内容移動部が上昇する過程で、前記液もれ防止部が一緒に上昇し、復元されるように構成することを特徴とするノズル固定型ポンピング式化粧品容器。
【請求項2】
前記内容物移動部は、
前記ポンピング部材の上部を包む本体と、
前記本体の上面から上方向に延長し形成され、前記ボタン部を固定させるボタン固定突起と、
前記ポンピング部材のポンピング作用によって流出される内容物が移動する通路を形成する移動管と、
前記ポンピング部材のポンピング作用によって流出する内容物が前記移動管に移動するように内容物の移動をガイドするガイド部と、を
含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル固定型ポンピング式化粧品容器。
【請求項3】
前記内容物移動部の内側で、前記ポンピング部材の上部に結合し、前記ポンピング部材のポンピング作用によって流出する内容物が前記移動管に移動するように内容物流出孔が形成される連通部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のノズル固定型ポンピング式化粧品容器。
【請求項4】
前記ノズルの先端には、前記内容物排出ホールを通って排出する内容物を肌に塗布することができるようにアプリケータが一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のノズル固定型ポンピング式化粧品容器。
【請求項5】
前記ノズルの先端には、前記内容物排出ホールを通って排出する内容物を肌に塗布することができるように、金属材質のアプリケータが結合されることを特徴とする請求項1に記載のノズル固定型ポンピング式化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズル固定型ポンピング式化粧品容器に関し、より詳細には、ボタンを加圧の時に、ノズルが固定された状態で、ポンピング作用が行われ、正確な位置に内容物の塗布が可能であり、開閉棒を介して内容物排出ホールを開閉することにより、空気の流入を防止することができるだけでなく、内容物移動部と分離し形成される液もれ防止部構造を介し、内容物の液漏れを最小化することができる、ノズル固定型ポンピング式化粧品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にポンピング式化粧品容器は、容器本体の上部に結合するポンピング部材のポンピング作用を介して、内容物を外部に排出するように構成されるもので、内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の上部に結合し、容器本体の内部を真空状態で作って、ポンピング作用によって内容物を引き上げるポンピング部材と、前記ポンピング部材の上部に位置し、ユーザー加圧によって昇降し、ポンピング部材に圧力を伝達するボタン部で構成される。
【0003】
しかし、前記のような構成で形成されたポンプ式化粧品容器は、ボタン部に内容物を排出する排出ホールが形成され、ポンピング部材のポンピング作用によって内容物を排出するようになり、ボタン部の加圧による上下移動の時に、ボタン部に形成された排出ホールが一緒に移動するようになる構造なので、必要な部位に内容物を正確に塗布することが難しい問題があった。
【0004】
この問題点を解決するために、ボタンの上下移動の時にも排出ホールが移動されなく、固定された状態で、内容物を排出するよう構成された「ノズル固定型ポンピング式化粧品容器」が韓国登録特許第10-1311214号(以下、「登録特許」と言う。)に開示されている。
【0005】
前記登録特許は、内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の上部に結合し、中空が形成され、ポンピング部材を支持する支持体と、前記支持体に結合し、容器本体に収容した内容物を外部に排出するようポンピング作用を行うポンピング部材と、前記容器本体の上部で前記支持体、及び、ポンピング部材を包んで結合し、上部にボタン挿入ホールが形成され、内容物排出ホールが形成されたノズルが上方向に延長し形成される仕上げキャップと、前記仕上げキャップの内側で前記ポンピング部材の上部に結合し、前記ポンピング部材を介して移動する内容物を内容物排出ホールに移動させる内容物移動部、及び、前記仕上げキャップのボタン挿入ホールに挿入されて仕上げキャップと別途に昇降し、前記内容物移動部に結合して内容物移動部を加圧するボタンと、を含むことが特徴である。
【0006】
前記登録特許は、内容物移動部を構成する結合体の上端から上方向に延長し形成され、内容物移動部の昇降によって一緒に昇降し内容物がノズルに移動する通路を形成する移動管を具備し、移動管の上部がノズルの内周面に密着するピストン形状で構成されるため、ボタン加圧解除により移動管が上昇する過程で内容物排出ホール方向に圧力が発生し、ノズルの先端部に位置する内容物を外部に吐出し、大量の内容物の液漏れが発生するようになる問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するために考案されたもので、本発明の目的は、ボタンを加圧の時に、ノズルが固定された状態で、ポンピング作用が行われ、正確な位置に内容物の塗布が可能であり、開閉棒を介して内容物排出ホールを開閉することにより、空気の流入を防止することができるだけでなく、内容物移動部と分離し形成される液もれ防止部構造を介し、内容物の液漏れを最小化することができるノズル固定型ポンピング式化粧品容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような問題点を解決するために、本発明に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器は、内容物を貯蔵する容器本体と、前記容器本体の上部に結合し、中空が形成されてポンピング部材を支持する支持体と、前記支持体に結合し、容器本体に貯蔵した内容物を外部に排出するようポンピング作用を行うポンピング部材と、前記容器本体の上部で前記支持体、及び、ポンピング部材を包んで結合し、上部にボタンの挿入ホールが形成され、内容物排出ホールが形成されたノズルが上方向に延長し形成される仕上げキャップと、前記仕上げキャップの内側で前記ポンピング部材の上部に位置し、前記ポンピング部材のポンピング作用によって上部に移動する内容物を前記内容物排出ホールに移動させる内容物移動部と、前記内容物移動部の上部に結合して内容物移動部と一緒に移動し、その上部が前記ノズルの内周面に密着し形成されて内容物がノズルの内周面に沿って下部に移動することを防止し多数の内容物移動ホールが形成されるピストン部と、前記ピストン部の中央から上部に突出し形成され、前記内容物排出ホールを開閉する開閉棒を具備する液もれ防止部と、前記仕上げキャップの内側で前記ノズルの内周面を包んで固定し設置され、前記液もれ防止部の下降を制限する固定管、及び、前記仕上げキャップのボタン挿入ホールに挿入されて仕上げキャップと別途に昇降し、前記内容物移動部に結合し、ユーザー加圧による圧力を前記内容物移動部に伝達するボタン部と、を含み、前記ボタン部の加圧によって内容物移動部が下降することにより、液もれ防止部が一緒に下降する過程で、前記固定管により、前記ピストン部の下降が制限されて内容物移動部が独立的に下降し、前記ボタン部加圧解除により内容物移動部上昇する過程で、液もれ防止部が一緒に上昇し、復元するように構成されることを特徴とする。
【0009】
また、前記内容物移動部は、前記ポンピング部材の上部を包む本体と、前記本体の上面から上方向に延長し形成され、前記ボタン部を固定させるボタン固定突起と、前記ポンピング部材のポンピング作用によって流出される内容物が移動する通路を形成する移動管と、及び、前記ポンピング部材のポンピング作用によって流出する内容物が前記移動管に移動するように内容物の移動をガイドするガイド部と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記内容物移動部の内側で前記ポンピング部材の上部に結合し、前記ポンピング部材のポンピング作用によって流出する内容物が前記移動管に移動するように内容物流出ホールが形成される連通部をさらに含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記ノズルの先端に、前記内容物排出ホールを通って排出する内容物を肌に塗布することができるように、アプリケータが一体に形成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記ノズルの先端に、前記内容物排出ホールを通って排出する内容物を肌に塗布することができるように、金属材質のアプリケータが結合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、ボタンを加圧の時にノズルが固定された状態でポンピング作用が行われるので、正確な位置に内容物の塗布が可能であり、開閉棒を介して内容物排出ホールを開閉することにより、空気の流入を防止することができるだけでなく、内容物移動部と分離し形成される液もれ防止部構造を介して内容物の液漏れを最小化することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す分解斜視図。
【
図2】本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す組立斜視図。
【
図3】本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す断面図。
【
図4】本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の作動状態図
【
図5】本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の作動状態図
【
図6】本発明の他の実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す分解斜視図。
【
図7】本発明の他の実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す組立斜視図。
【
図8】本発明の他の実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。各図面に提示された同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0016】
図1は、本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の好ましい実施例によるノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す組立斜視図であり、
図3は、本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の構成を示す断面図である。
【0017】
図1〜3を参照すると、本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器は、容器本体(100)、支持体(200)、ポンピング部材(300)、仕上げキャップ(400)、内容物移動部(500)、液もれ防止部(600)、固定管(700)、ボタン部(800)を含む。
【0018】
前記容器本体(100)は、内容物を貯蔵するものであり、その上部には支持体(200)との結合のための結合部(110)を具備する。本発明の図面では、前記容器本体(100)をチューブタイプで図示したが、内容物の収容が可能な多様な容器で構成されることができる。
【0019】
前記支持体(200)は、前記容器本体(100)の上部で結合部(110)に結合してポンピング部材(300)を支持するものであり、ポンピング部材(300)の結合ができるように中空(210)が形成される。
【0020】
前記ポンピング部材(300)は、前記支持体(200)に結合し、容器本体(100)に貯蔵した内容物を外部に排出するようポンピング作用を行うものであり、本発明が属する技術分野で公知の技術なので、詳細な説明は省略する。
【0021】
前記仕上げキャップ(400)は、前記容器本体(100)の上部で前記支持体(200)、及び、ポンピング部材(300)を包んで結合するものであり、その上部には、後述するボタン部(800)の挿入ができるようにボタンを挿入ホール(410)が形成され、ボタン挿入ホール(410)から偏向された位置に内容物排出ホール(421)が形成されたノズル(420)が上方向に延びるように形成される。
【0022】
本発明において、前記仕上げキャップ(400)は、前記支持体(200)に固定された状態でボタン部(800)と分離し形成され、ボタン部(800)が昇降移動しても、動きが発生しないことが特徴である。これにより、ノズル(420)に形成された内容物排出ホール(421)が固定された状態で内容物を排出することができるので、正確な位置に内容物の塗布ができる。
【0023】
一方、前記ノズル(420)の先端には、前記内容物排出ホール(421)を通って排出する内容物を肌に塗布することができるように、金属材質のアプリケータ(900)が結合されることが特徴であり、金属材質のアプリケータ(900)を介して内容物を肌に塗布の時に、熱気または冷気を肌に伝達することができるので、顔の肌の代謝を促進させ、肌の弾力性を向上させることができる。前記アプリケータ(900)には、前記内容物排出ホール(421)と連通される内容物吐出ホール(910)が形成される。
【0024】
前記アプリケータ(900)は、
図6〜8に示すように、前記ノズル(420)の成形過程でノズル(420)の先端に一体に形成することもできる。
【0025】
前記内容物移動部(500)は、前記仕上げキャップ(400)の内側で、前記ポンピング部材(300)の上部に位置し、前記ポンピング部材(300)のポンピング作用を介して上部に移動する内容物を内容物排出ホール(421)に移動させるものであり、前記ポンピング部材(300)の上部を包む本体(510)と、前記本体(510)の上面から上方向に延長し形成されてボタン部(800)を固定させるボタン固定突起(511)と、前記ポンピング部材(300)のポンピング作用によって流出する内容物が移動する通路を形成する移動管(512)と、前記ポンピング部材(300)のポンピング作用によって流出する内容物が前記移動管(512)に移動するように内容物の移動をガイドするガイド部(513)で構成される。
【0026】
前記内容物移動部(500)の内側には、前記ポンピング部材(300)の上部に結合してポンピング部材(300)のポンピング作用によりポンピング部材(300)から流出する内容物が前記移動管(512)に移動するようにポンピング部材(300)と移動管(512)を連通させる連通部(520)を具備し、前記連通部(520)の中央には、ポンピング部材(300)から流出する内容物が前記移動管(512)に移動することができるように内容物流出ホール(521)が形成される。
【0027】
前記液もれ防止部(600)は、前記内容物移動部(500)の上部を構成する移動管(512)に結合し、内容物移動部(500)の昇降によって一緒に移動するものである。本発明において、前記液もれ防止部(600)には、その上端に多数の内容物移動ホール(611)が形成され、内容物の排出が完了した状態で、下方向に移動する内容物がノズル(420)の内壁に沿って流れ下ることを防止するピストン部(610)を具備することが特徴である。
【0028】
前記ピストン部(610)は、前記ノズル(420)の内周面に密着し形成されることで、内容物移動ホール(611)を介して上部に移動した内容物が、ノズル(420)の内壁に沿って流れ下ることを防止する。
【0029】
一方、前記液もれ防止部(600)には、前記ピストン部(610)の中央から上部に突出し形成され、前記内容物排出ホール(421)を開閉する開閉棒(620)を具備し、前記開閉棒(620)は、普段は内容物排出ホール(421)を閉鎖して空気の流入、及び、内容物の流出を防止し、ボタン部(800)の加圧によって内容物移動部(500)が下方向に移動する場合は、内容物の排出ホール(421)を開栓して内容物排出ホール(421)を介して内容物が外部に排出することができる。
【0030】
前記固定管(700)は、前記仕上げキャップ(400)の内側で前記ノズル(420)の内周面を包んで固定し設置されるものであり、ノズル(420)の内周面に固定し設置されることができるように、その外周面に固定突起(710)が形成される。
【0031】
本発明において、前記固定管(700)は、前記液もれ防止部(600)の下降を制限するように構成されることが特徴であり、ボタン部(800)に加圧による液もれ防止部(600)の下降の時に、固定管(700)の上端から小幅離間されているピストン部(610)と当接し、ピストン部(610)を支持して液もれ防止部(600)が固定管(700)の上端から小幅離間された空間分だけ下降することができる。これにより、開閉棒(620)によって内容物排出ホール(421)の開閉は可能であり、ピストン部(610)が移動する行政距離は最小化することで、ボタン部(800)加圧解除によりピストン部(610)が上昇する過程で内容物排出ホール(421)方向に発生する圧力を最小化することができる。
【0032】
本発明は、その構造上、ボタン部(800)の加圧の時に、ポンピング部材(300)のポンピング作用によって、内容物の吐出が行われ、ボタン部(800)の加圧解除の時には、ピストン部(610)によりノズル(420)の先端部に位置する内容物が外部に吐出が行われるようになる。本発明では、内容物移動部(500)と分離し形成される液もれ防止部(600)、及び、固定管(700)構造を介してピストン部(610)の行政距離を最小化することで、ボタン部(800)の加圧解除の時に、ノズル(420)の先端部に位置する内容物を外部に極少量だけ吐出することができるので、内容物の液漏れを最小化させることができるのが特徴である。
【0033】
前記ボタン部(800)は、前記仕上げキャップ(400)のボタン挿入ホール(410)に挿入され、ユーザー加圧によって下降し、加圧が解除されるとポンピング部材(300)のスプリング(S)の弾性力によって上昇されるものであり、前記ボタン固定突起(511)に嵌結合し、内容物移動部(500)を加圧する結合突起(810)を具備する。
【0034】
本発明において、前記ボタン部(800)は、仕上げキャップ(400)と分離し形成され、別途に昇降されることが特徴である。これにより、ポンピング作用の時に、仕上げキャップ(400)に形成された内容物排出ホール(421)は、固定された状態で、ボタン部(800)だけが昇降し、内容物の排出が行われるので、正確な位置に内容物の塗布ができる。
【0035】
以下では、
図4、及び、
図5を参照して、本発明の好ましい実施例によるノズル固定型ポンピング式化粧品容器の作動過程を説明する。
図4、及び、
図5は、本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器の作動状態図である。
【0036】
図4、及び、
図5を参照すると、本発明の好ましい実施例に係るノズル固定型ポンピング式化粧品容器は、普段には空気の流入、及び、内容物の流出を防止するように開閉棒(620)が内容物の排出ホール(421)を閉鎖し、ユーザーがボタン部(800)を加圧すると、ボタン部(800)の下部に結合されている内容物移動部(500)が下方向に移動する。これにより、開閉棒(524)が一緒に下方向に移動して、内容物排出ホール(421)を開放することにより、内容物排出ホール(421)を通って内容物の排出が行われる。
【0037】
前記のように、内容物移動部(500)が下降すると、移動管(512)に結合した液もれ防止部(600)が一緒に下降する。この時に、固定管(700)によってピストン部(610)の下降が制限されることで、液もれ防止部(600)の下降は停止され、内容物移動部(500)の独立的な下降が行われ、ポンピング部材(300)のポンピング作用が行われることによって、内容物が内容物流出ホール(521)、内容物移動管(512)、内容物移動ホール(611)、内容物排出ホール(421)を経て、内容物吐出ホール(910)を通って、最終的に吐出が行われる。
【0038】
次に、ボタン部(800)の加圧が解除されると、ポンピング部材(300)のスプリング(S)の弾性力によって内容物移動部(500)が上昇し、内容物移動部(500)の上部に結合したボタン部(800)を原位置させる。前記のように内容物移動部(500)が上昇すると、液もれ防止部(600)が一緒に上昇し、開閉棒(620)によって内容物排出ホール(421)の閉鎖が行われる。
【0039】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形および均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。