(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6408771
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】処理した被覆物品及び被覆物品の処理方法
(51)【国際特許分類】
C23C 10/30 20060101AFI20181004BHJP
C23C 10/52 20060101ALI20181004BHJP
C23C 10/48 20060101ALI20181004BHJP
C23C 10/28 20060101ALI20181004BHJP
F01D 5/08 20060101ALI20181004BHJP
F01D 5/18 20060101ALI20181004BHJP
F01D 5/28 20060101ALI20181004BHJP
F01D 9/02 20060101ALI20181004BHJP
F01D 9/04 20060101ALI20181004BHJP
F01D 25/00 20060101ALI20181004BHJP
F02C 7/24 20060101ALI20181004BHJP
F02C 7/00 20060101ALI20181004BHJP
F23R 3/42 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
C23C10/30
C23C10/52
C23C10/48
C23C10/28
F01D5/08
F01D5/18
F01D5/28
F01D9/02 102
F01D9/04
F01D25/00 L
F01D25/00 X
F02C7/24 A
F02C7/00 C
F02C7/00 D
F23R3/42 C
F23R3/42 D
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-49571(P2014-49571)
(22)【出願日】2014年3月13日
(65)【公開番号】特開2014-205906(P2014-205906A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2017年3月8日
(31)【優先権主張番号】13/847,253
(32)【優先日】2013年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ヴィンセント・ブッチ
(72)【発明者】
【氏名】デニス・ウィリアム・キャバノー
【審査官】
祢屋 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/163991(WO,A1)
【文献】
特開2007−262447(JP,A)
【文献】
特開2008−138224(JP,A)
【文献】
特表2002−543280(JP,A)
【文献】
特開2009−203552(JP,A)
【文献】
特開昭55−018523(JP,A)
【文献】
特開昭49−133235(JP,A)
【文献】
特開2009−120952(JP,A)
【文献】
特表2005−532474(JP,A)
【文献】
特表2014−520205(JP,A)
【文献】
特開昭56−024068(JP,A)
【文献】
特開2003−064464(JP,A)
【文献】
特開平08−260128(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0196615(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0126833(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0238893(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0141276(US,A1)
【文献】
米国特許第04382976(US,A)
【文献】
米国特許第05716720(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2001/0053410(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0031877(US,A1)
【文献】
特表2013−506760(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2001/053410(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 10/00−12/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
MCrAlY皮膜を有する物品を用意する段階と、
MCrAlY皮膜上に、NiAl及びNi2Al3の少なくとも1種を含むアルミナイド処理剤を塗工して処理MCrAlY皮膜を形成する段階と、
MCrAlY皮膜から処理剤へと外側に向かってβ相材料を形成する段階と
を含む、被覆物品の処理方法であって、塗工が、浸漬、スプレイ塗工、刷毛塗り、ディップ塗工、流延、パックセメンテーション、蒸着及びこれらの組合せからなる群から選択される、方法。
【請求項2】
アルミナイド処理剤を、約1600°F〜2200°F(871℃〜1204℃)の所定の温度域まで加熱する段階を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
MCrAlY皮膜が、β相アルミナイドを含む第1及び第2の領域を含み、
前記第2の領域が、前記第1の領域よりMCrAl皮膜の表面側に位置し、
前記塗工が、スプレイ塗工であり、アルミナイド処理剤のスプレイ塗工前において、前記第2の領域が、前記第1の領域よりβ相アルミナイドが枯渇している、請求項1又は請求項2記載の方法。
【請求項4】
アルミナイド処理剤が、MCrAlY皮膜内に拡散する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
アルミナイド処理剤が、1ミル〜2ミル(25.4μm〜50.8μm)の深さでMCrAlY皮膜内に拡散する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
アルミニウム化合物中のアルミニウムを含め、アルミニウムを15重量%〜30重量%の濃度で含むアルミナイド処理剤を用意する段階を含む、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
アルミナイド処理剤がスラリーである、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記加熱する段階において、不活性雰囲気を供給することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記用意された物品を剥離及び/又は再被覆せずに、処理MCrAlY皮膜を形成する前記段階が行なわれる、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
MCrAlY皮膜を有する物品を用意する段階と、
MCrAlY皮膜上に、NiAl及びNi2Al3の少なくとも1種を含むアルミナイド処理剤をスプレイ塗工して処理MCrAlY皮膜を形成する段階と、
MCrAlY皮膜からアルミナイド処理剤に外側に向けてβ相材料を形成する段階と
を含む、被覆物品の処理方法。
【請求項11】
β相材料が、β相アルミナイドを含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
MCrAlY皮膜が、β相アルミナイドを含む第1及び第2の領域を含み、
前記第2の領域が、前記第1の領域よりMCrAl皮膜の表面側に位置し、
アルミナイド処理剤のスプレイ塗工前において、前記第2の領域が、前記第1の領域よりβ相アルミナイドの枯渇を含む、請求項10又は請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記用意された物品を剥離及び/又は再被覆せずに、処理MCrAlY皮膜を形成する前記段階が行なわれる、請求項10乃至請求項12のいずれか1項記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品及び物品の処理方法を対象とする。より具体的には、本発明は、かかる物品及び方法内での中のMCrAlY皮膜のアルミナイド処理を対象とする。
【背景技術】
【0002】
現代の高効率燃焼タービンは、焼成温度が約2300°F(1093℃)を超え、より効率的なエンジンに対する要求が続くにつれて焼成温度は上昇し続けている。燃焼器及びタービン(又は「高温セクション」)セクションを形成する多くの構成部品、例えば、燃焼ライナー、燃焼セクションとタービンセクションの間のトランジションダクト、並びにタービン固定ノズル及び回転動翼及び周囲のリングセグメントは、アグレッシブな高温燃焼ガスに直接曝露される。熱応力に加えて、これらの及び他の構成部品は機械的応力及び負荷にも曝露され、それが構成部品をさらに摩耗させる。このような構成部品は、タービンの第1段及び第2段で特に高温に曝露される。
【0003】
ガスタービンエンジンで使用されているタービン構成部品の大部分を製造するのに従来より使用されている多くのコバルト系及びニッケル系超合金材料は、このアグレッシブな高温燃焼環境で長期運転に耐えるために、MCrAlY又は拡散アルミナイドなどの酸化皮膜で構成部品を被覆することによって酸化性高温ガスフローから防護されている。
【0004】
断熱層皮膜系は多くの場合、3つの層を含み、金属結合コート上に熱成長酸化物が、及び熱成長酸化物上にセラミックトップコートが存在する。通常、セラミックトップコートは、7重量%イットリア安定化ジルコニア(7YSZ)から形成される。7YSZは、低熱伝導率を示すが、残りの相はガスタービンを適用するときに見られる通常の運転温度で安定である。7YSZなどのセラミックトップコートは、適用範囲が限られていることもあり、適用に費用がかかる可能性がある。
【0005】
このような金属結合コートの1つは、MCrAlY皮膜(Mは鉄、コバルト、及び/又はニッケルである)である。別の金属結合コートは、NiAl及びNi
2Al
3などの拡散アルミナイド皮膜である。MCrAlY皮膜は通常、β相材料及びγ相材料を含む二相微細構造を示す。NiAlβ相は、熱成長酸化物を成長させるためのアルミニウム供給源をもたらすアルミニウムリッチ相である。γ相材料が存在すると、延性が増大し、それによって熱疲労耐性が改善される。従来より、エンジンが高温ガス流路に沿ってかかるMCrAlY皮膜を含む場合、皮膜は、例えば、高温の第1段及び第2段の温度に曝露されるブレード又はノズル上に存在すると、酸化される可能性がある。このような高温によって、β相材料はMCrAlY皮膜から枯渇する。β相材料が所定の枯渇に達したときに、かかるMCrAlY皮膜を修復する。
【0006】
公知のMCrAlY皮膜修復技術は、例えば、酸を用いてMCrAlY皮膜を剥離し、物品をMCrAlY皮膜で再被覆することを含む。このような技術は、タービン構成部品の使用期間を不所望に延長する。このような剥離及び再被覆は、不不所望に高いコストを生じ得る。さらに、不適切な剥離及び再被覆は、基材中の合金に不所望必要な影響を与えるおそれがある。
【0007】
また、アルミナイド皮膜は、拡散厚さ限界に基づく温度で一定の運用年数に制限されており、及び/又は、例えば、内側形成MCrAlY皮膜上にアルミニウム処理が施されることにより、脆いか又は供用時にひび割れ亀裂が生じる可能性がある。
【0008】
上記欠点のないMCrAlY被覆物品及びMCrAlY被覆物品の処理方法が、当技術分野において望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第20090214773号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
例示的な実施形態では、被覆物品の処理方法は、MCrAlY皮膜を有する物品を用意する段階と、MCrAlY皮膜上にアルミナイド処理剤を塗工して処理MCrAlY皮膜を形成する段階と、MCrAlY皮膜から処理剤へと外側に向かってβ相材料を形成する段階とを含む。塗工は、浸漬、スプレイ塗工、刷毛塗り、ディップ塗工、流延、パックセメンテーション、蒸着及びこれらの組合せからなる群から選択される。
【0011】
別の例示的な実施形態では、被覆物品の処理方法は、MCrAlY皮膜を有する物品を用意する段階と、MCrAlY皮膜上にアルミナイド処理剤をスプレイ塗工して処理MCrAlY皮膜を形成する段階と、MCrAlY皮膜からアルミナイド処理剤に外側に向けてβ相材料を形成する段階とを含む。
【0012】
別の例示的な実施形態では、β処理物品は、基材とその少なくとも一部分の上に位置する処理MCrAlY皮膜とを含む。処理MCrAlY皮膜は、スプレイ塗工、刷毛塗り、流延、ディップ塗工、パックセメンテーション、蒸着、又は浸漬塗工された処理剤中にβ相アルミナイドを含む。
【0013】
本発明の他の特徴及び利点は、一例として、本発明の原理を例示している添付図と併せて、好ましい実施形態の以下のより詳細な説明から明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】物品及び本開示による例示的な方法に基づいて処理した例示的な処理物品の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
可能な限り、図面全体にわたって同じ部分を表すのに同じ参照番号を使用する。
【0016】
例示的な処理MCrAlY被覆物品及びMCrAlY被覆物品の処理方法を提供する。本開示の実施形態は、高温の第1段及び第2段の温度に曝露されるタービン動翼もしくはノズル中で新しい物質を使用できるようにし、MCrAlY皮膜から枯渇したβ相材料を補充し、剥離及び/もしくは再被覆せずにMCrAlY皮膜を修復できるようにし、MCrAlY皮膜を有するタービン構成部品のためのサービス時間の継続時間を短縮し、MCrAlY皮膜の剥離及び再被覆に関連するコストを軽減し、耐酸化性及び/もしくは耐食性をそれほど犠牲にせずにアルミナイド皮膜を使用できるようにし、又はこれらの組合せである。
【0017】
図1に示すとおり、処理前において、物品101は、基材103及びMCrAlY皮膜105又は基材103の少なくとも一部分の上に位置する結合コートを含む。物品101は、任意の適当な構成部品、例えば、タービン構成部品又はエンジン構成部品である。例示的な構成部品には、燃焼器ライナー、トランジションダクト(例えば、燃焼セクションとタービンセクションの間)、固定ノズル、回転動翼、囲い板、他の金属もしくは金属性構成部品、又はこれらの組合せがある。
【0018】
物品101は、処理物品107を形成するために処理する。処理物品107には、外側形成β相材料109、例えば、β相アルミナイド、及びいくつかの実施形態では、他の適当なβ相金属間材料が、物品101の枯渇領域113に対応する処理物品107の復活領域111の範囲内に含まれている。枯渇領域113には、例えば、アルミナイド処理剤117を塗工する前に、物品101の酸化及び/又は運転による使用に基づいて量が低減したβ相材料が含まれる。外側形成β相材料109及び内側形成β相材料(図示せず)を形成し得ることが、当業者には理解されよう。「外側に」という用語の使用は、NiAl及びNi
2Al
3β相材料を使用する内側に形成した皮膜よりも、外側に形成するβ相材料の特徴をより大きく持っていることを意味する。例えば、外側形成アルミナイドは、最初にβ−NiAlを含むので、Al供給源と反応するためにニッケルが外側に拡散する。
【0019】
処理物品107は、処理方法100に基づいて形成する。処理方法100は、MCrAlY皮膜105にアルミナイド処理剤117を塗工して(段階102)、処理MCrAlY皮膜115を形成する(段階104)ことを含む。アルミナイド処理剤117は、スラリー、ゲル、又はMCrAlY皮膜105に塗工できる任意の他の適当な物質である。アルミナイド処理剤117には、処理MCrAlY皮膜を形成できるアルミナイド(例えば、NiAl及び/又はNi
2Al
3)、又はアルミナイド及びクロマイド、シリコン、もしくは任意の他の金属間材料の組合せが含まれている。一実施形態では、アルミナイド処理剤117には、アルミニウムが重量による濃度で、約12%〜約32%、約15%〜約25%、約15%〜約20%、約20%〜約25%、約20%〜約30%、約25%〜約30%、約15%、約20%、約25%、約30%、又はその任意の適当な組合せ、部分的組合せ、範囲、もしくは部分範囲で含まれている。
【0020】
一実施形態では、任意の適当な技術(複数可)によってアルミナイド処理剤117を塗工する前に物品101のMCrAlY皮膜105及び/又は他の部分を調製する。適当な調製技術には、グリットブラスト、洗浄、研削加工、マスキング、機械加工、又はこれらの組合せがあるが、それだけには限定されない。一実施形態では、調製技術によって、MCrAlY皮膜105上の酸化された物質の一部、実質的に全部、又は全部を除去する。
【0021】
アルミナイド処理剤117の塗工(段階102)は、MCrAlY皮膜105をアルミナイド処理剤117に浸漬すること、MCrAlY皮膜105をアルミナイド処理剤117にディップ塗工すること、アルミナイド処理剤117をMCrAlY皮膜105上に注ぐこと、アルミナイド処理剤117をMCrAlY皮膜105上にスプレイ塗工すること、アルミナイド処理剤117をMCrAlY皮膜105上に刷毛塗りすること、及び/又は処理MCrAlY皮膜115を形成できる任意の他の塗工方法によって行なう。一実施形態では、アルミナイド処理剤117は、MCrAlY皮膜105内に、例えば、深さ119で拡散する。適当な深さ119は、少なくとも約1ミル、少なくとも約1.5ミル、少なくとも約2ミル、約1ミル、約1.5ミル、約2ミル、約1ミル〜約2ミルの範囲内、約1ミル〜約1.5ミルの範囲内、約1.5ミル〜約2ミルの範囲内、又はその任意の適当な組合せ、部分的組合せ、範囲、もしくは部分範囲である。
【0022】
アルミナイド処理剤117の塗工(段階102)は、処理MCrAlY皮膜115を形成できるようにする運転条件下である。例えば、一実施形態では、アルミナイド処理剤117は、所定の継続時間、例えば、約1〜約6時間、約1〜約3時間、約3〜約6時間、約1時間、約3時間、約6時間、又はその任意の適当な組合せ、部分的組合せ、範囲、もしくは部分範囲の間塗工する。その上又はその代わりに、アルミナイド処理剤117の塗工(段階102)は、それに続いてアルミナイド処理剤117及び/又は物品101の加熱(段階106)を行ない、或いはアルミナイド処理剤117及び/又は物品101の加熱(段階106)をしながら行なう。例えば、一実施形態では、物品101は、大気炉内に配置し、例えば、アルゴンガス及び/又は低酸素含量などの不活性雰囲気で加熱(段階106)を行なう。熱121には、適当な温度、例えば、約1600°F〜2200°F、約1900°F〜2150°F、約1950°F〜2100°F、約1975°F、約2000°F、約2050°Fの温度、又はその任意の適当な組合せ、部分的組合せ、範囲、もしくは部分範囲が含まれる。一実施形態では、加熱(段階106)は、例えば、ひずみ範囲が約4%であり、及び/又は処理物品107が脆性アルミナイドの塗工によって形成される亀裂を欠く、又は実質的に欠いているようにする、延性アルミナイドなどの延性金属間材料を形成できる温度で行なう。
【0023】
アルミナイド処理剤117の塗工(段階102)及び加熱(段階106)により、MCrAlY皮膜105の枯渇領域113が復活して、処理MCrAlY皮膜115が形成される(段階104)。処理MCrAlY皮膜115(段階104)の形成には、MCrAlY皮膜105からアルミナイド処理剤117に外側に形成したβ相材料109のように外側に形成するβ相材料が含まれる。
【0024】
好ましい実施形態に関して本発明を説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく種々の修正を行なってもよく、かつ等価物をその要素と置き換えてもよいことが当業者には理解されたい。さらに、その重要な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は物質を本発明の教示に適合させるために多くの変更形態を作ってもよい。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図した最良の形態として開示した特定の実施形態に限定することなく、本発明は、添付の特許請求の範囲に含まれる全ての実施形態を含むものである。