(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ロードリンクは、遠位方向に付勢されており、該ロードリンクは、該ロードリンクが遠位方向に付勢され、前記エンドエフェクターが前記外科手術デバイスアダプターに連結されるまで前記センサーリンクアセンブリの近位方向移動を防止するように構成されている、請求項1に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記ロードリンクの近位方向移動によって作動可能である係止ばねをさらに含み、該係止ばねは、前記センサーリンクアセンブリの近位部分に連結して、該センサーリンクアセンブリの近位方向移動を防止するように構成されている、請求項2に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記センサーリンクアセンブリは、近位センサーリンクと、遠位センサーリンクと、その間に配置されている付勢部材とを含む、請求項3に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記アダプターは、その遠位端において差込み接続を含み、該差込み接続は、前記エンドエフェクターの1対の出張りに連結するように構成されている、請求項4に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りは、前記差込み接続内での前記エンドエフェクターの回転の際に前記遠位センサーリンクに係合し、それにより前記付勢部材を圧縮する、請求項8に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記ロードリンクは、遠位方向に移動させられて、前記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを前記差込み接続内に固定する、請求項9に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記ロードリンクの遠位方向移動は、前記係止ばねを解放し、前記付勢部材が前記近位センサーリンクを近位方向に移動させ、該近位センサーリンクが前記センサーに係合することを可能にする、請求項10に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記センサーリンクアセンブリは、遠位方向に付勢された近位センサーリンクと、遠位センサーリンクと、その間に配置されている付勢部材とを含む、請求項12に記載の方法。
前記エンドエフェクターを回転させることは、前記遠位センサーリンクに係合する前記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りに係合し、それにより、前記付勢部材を圧縮する、請求項14に記載の方法。
前記ロードリンクを遠位方向に移動させることは、前記近位センサーリンクを解放するように前記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを固定し、前記付勢部材が該近位センサーリンクを近位方向に移動させ、該近位センサーリンクが前記センサーに係合することを可能にする、請求項15に記載の方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
本開示の例示的実施形態のさらなる詳細および局面は、添付の図面を参照して、より詳細に下に記載される。
【0007】
本開示の実施形態に従って、エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターが開示される。外科手術デバイスアダプターは、エンドエフェクターを外科手術デバイスアダプターに連結する際に、エンドエフェクターによって係合可能であるセンサーリンクアセンブリと、エンドエフェクターによって第1の位置から第2の位置に移動可能であるロードリンクであって、第2の位置において、ロードリンクは、センサーリンクアセンブリを係止し、第1の位置において、センサーリンクアセンブリを解放する、ロードリンクと、ロードリンクによる解放に応答して、センサーリンクアセンブリの近位方向移動の際にセンサーリンクアセンブリによって係合可能であるセンサーとを含む。
【0008】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクは、遠位方向に付勢されており、ロードリンクは、ロードリンクが遠位方向に付勢され、エンドエフェクターが外科手術デバイスアダプターに連結されるまでセンサーリンクアセンブリの近位方向移動を防止するように構成されている。
【0009】
本開示の別の局面に従って、外科手術デバイスアダプターは、ロードリンクの近位方向移動によって作動可能である係止ばねをさらに含み、係止ばねは、センサーリンクアセンブリの近位部分に連結して、センサーリンクアセンブリの近位方向移動を防止するように構成されている。
【0010】
本開示の別の局面に従って、センサーリンクアセンブリは、近位センサーリンクと、遠位センサーリンクと、その間に配置されている付勢部材とを含む。
【0011】
本開示の別の局面に従って、近位センサーリンクは、係止ばねとインターフェイス接続するように構成されているリングを含む。
【0012】
本開示の別の局面に従って、アダプターは、その遠位端において差込み接続を含み、この差込み接続は、エンドエフェクターの1対の出張りに連結するように構成されている。
【0013】
本開示の別の局面に従って、エンドエフェクターは、差込み接続の中に直線的に挿入されるように構成されている。
【0014】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクは、近位方向に移動させられて、差込み接続内での出張りの回転を可能にする。
【0015】
本開示の別の局面に従って、1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りは、差込み接続内でのエンドエフェクターの回転の際に遠位センサーリンクを係合し、それにより付勢部材を圧縮する。
【0016】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクは、遠位方向に移動させられて、1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを差込み接続内に固定する。
【0017】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクの遠位方向移動は、係止ばねを解放し、付勢部材が近位センサーリンクを近位方向に移動させ、近位センサーリンクがセンサーを係合することを可能にする。
【0018】
本開示の別の実施形態に従う、外科手術デバイスアダプターへのエンドエフェクターに関する方法。上記方法は、外科手術デバイスアダプターの遠位端にエンドエフェクターを挿入するステップであって、エンドエフェクターは、その近位端に配置されている1対の出張りを含む、ステップと、遠位方向に付勢されたロードリンクを外科手術デバイスアダプター内で近位方向に移動させることにより、センサーリンクアセンブリを固定するステップと、アダプターアセンブリ内でエンドエフェクターを回転させるステップであって、1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りは、センサーリンクアセンブリの少なくとも一部分を係合して、固定する、ステップと、ロードリンクを遠位方向に移動させることにより、エンドエフェクターを外科手術デバイスアダプター内に固定し、かつセンサーリンクアセンブリを解放して、センサーリンクアセンブリが近位方向に移動し、センサーを係合することを可能にするステップとを含む。
【0019】
本開示の別の局面に従って、センサーリンクアセンブリは、遠位方向に付勢された近位センサーリンクと、遠位センサーリンクと、その間に配置されている付勢部材とを含む。
【0020】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクを近位方向に移動させることは、近位センサーリンクを固定する。
【0021】
本開示の別の局面に従って、エンドエフェクターを回転させることは、遠位センサーリンクを係合する1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを係合し、それにより、付勢部材を圧縮する。
【0022】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクを遠位方向に移動させることは、近位センサーリンクを解放するように1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを固定し、付勢部材が近位センサーリンクを近位方向に移動させ、近位センサーリンクがセンサーを係合することを可能にする。
【0023】
本開示の別の局面に従って、ロードリンクは、センサーリンクアセンブリに、その近位端における付勢部材を介して連結される。
【0024】
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターであって、該外科手術デバイスアダプターは、
該エンドエフェクターを該外科手術デバイスアダプターに連結する際に、該エンドエフェクターによって係合可能であるセンサーリンクアセンブリと、
該エンドエフェクターによって第1の位置から第2の位置に移動可能であるロードリンクであって、該第2の位置において、該ロードリンクは、該センサーリンクアセンブリを係止し、該第1の位置において、該センサーリンクアセンブリを解放する、ロードリンクと、
該ロードリンクによる解放に応答して、該センサーリンクアセンブリの近位方向移動の際に該センサーリンクアセンブリによって係合可能であるセンサーと
を含む、外科手術デバイスアダプター。
(項目2)
上記ロードリンクは、遠位方向に付勢されており、該ロードリンクは、該ロードリンクが遠位方向に付勢され、上記エンドエフェクターが上記外科手術デバイスアダプターに連結されるまで上記センサーリンクアセンブリの近位方向移動を防止するように構成されている、上記項目に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目3)
上記ロードリンクの近位方向移動によって作動可能である係止ばねをさらに含み、該係止ばねは、上記センサーリンクアセンブリの近位部分に連結して、該センサーリンクアセンブリの近位方向移動を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目4)
上記センサーリンクアセンブリは、近位センサーリンクと、遠位センサーリンクと、その間に配置されている付勢部材とを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目5)
上記近位センサーリンクは、上記係止ばねとインターフェイス接続するように構成されているリングを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目6)
上記アダプターは、その遠位端において差込み接続を含み、該差込み接続は、上記エンドエフェクターの1対の出張りに連結するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目7)
上記エンドエフェクターは、上記差込み接続の中に直線的に挿入されるように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目8)
上記ロードリンクは、近位方向に移動させられて、上記差込み接続内での出張りの回転を可能にする、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目9)
上記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りは、上記差込み接続内での上記エンドエフェクターの回転の際に上記遠位センサーリンクを係合し、それにより上記付勢部材を圧縮する、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目10)
上記ロードリンクは、遠位方向に移動させられて、上記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを上記差込み接続内に固定する、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目11)
上記ロードリンクの遠位方向移動は、上記係止ばねを解放し、上記付勢部材が上記近位センサーリンクを近位方向に移動させ、該近位センサーリンクが上記センサーを係合することを可能にする、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目12)
エンドエフェクターを外科手術デバイスアダプターに連結する方法であって、該方法は、
該外科手術デバイスアダプターの遠位端にエンドエフェクターを挿入するステップであって、該エンドエフェクターは、その近位端に配置されている1対の出張りを含む、ステップと、
遠位方向に付勢されたロードリンクを該外科手術デバイスアダプター内で近位方向に移動させることにより、センサーリンクアセンブリを固定するステップと、
アダプターアセンブリ内で該エンドエフェクターを回転させるステップであって、該1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りは、該センサーリンクアセンブリの少なくとも一部分を係合して、固定する、ステップと、
該ロードリンクを遠位方向に移動させることにより、該エンドエフェクターを該外科手術デバイスアダプター内に固定し、かつ該センサーリンクアセンブリを解放して、該センサーリンクアセンブリが近位方向に移動し、センサーを係合することを可能にするステップと
を含む、方法。
(項目13)
上記センサーリンクアセンブリは、遠位方向に付勢された近位センサーリンクと、遠位センサーリンクと、その間に配置されている付勢部材とを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
上記ロードリンクを近位方向に移動させることは、上記近位センサーリンクを固定する、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
上記エンドエフェクターを回転させることは、上記遠位センサーリンクを係合する上記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを係合し、それにより、上記付勢部材を圧縮する、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
上記ロードリンクを遠位方向に移動させることは、上記近位センサーリンクを解放するように上記1対の出張りのうちの少なくとも1つの出張りを固定し、上記付勢部材が該近位センサーリンクを近位方向に移動させ、該近位センサーリンクが上記センサーを係合することを可能にする、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
上記ロードリンクは、上記センサーリンクアセンブリに、その近位端における付勢部材を介して連結されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
【0025】
(摘要)
外科手術デバイスが提供される。外科手術デバイスは、顎アセンブリであって、この顎アセンブリは、第1の顎と、第1の顎に対して移動可能である第2の顎とを含む、顎アセンブリと、顎アセンブリの近位端に取り外し可能に連結されている細長い本体とを含む。細長い本体は、顎アセンブリをそこに固定するために、細長い本体との顎アセンブリの係合の際に移動可能である作動バーと、解放ボタンであって、この解放ボタンは、細長い本体との顎アセンブリの係合の際に作動バーによって移動可能であるように作動バーに連結され、解放ボタンは、作動バーを移動させて、細長い本体からの顎アセンブリの取り外しを可能にするように構成されている、解放ボタンと、解放ボタンと機械的に協働しているロックアウトボタンであって、ロックアウトボタンは、解放ボタンの作動を防止するように構成されている、ロックアウトボタンとを含む。
【0026】
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して本明細書中に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、本開示に従う、外科手術器具と、アダプターアセンブリと、エンドエフェクターとを含む電気機械式外科手術システムの斜視解体図である。
【
図2】
図2は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の斜視図である。
【
図3】
図3は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の斜視分解図である。
【
図4】
図4は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の電池の斜視図である。
【
図5】
図5は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の上面の部分的解体図である。
【
図6】
図6は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の、アダプターアセンブリがそこから分離されている正面斜視図である。
【
図7】
図7は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の、
図2の7−7を通って得られる場合の側面断面図である。
【
図8】
図8は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の、
図2の8−8を通って得られる場合の上面断面図である。
【
図9】
図9は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の制御アセンブリの斜視分解図である。
【
図11】
図11は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの斜視分解図である。
【
図12】
図12は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの連結アセンブリの斜視分解図である。
【
図13】
図13は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの駆動伝達アセンブリの斜視分解図である。
【
図14】
図14は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの側面断面図である。
【
図15】
図15は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの上面断面図である。
【
図16】
図16は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの近位詳細領域の拡大された側面断面図である。
【
図17】
図17は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの近位詳細領域の拡大された上面断面図である。
【
図18】
図18は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位詳細領域の拡大された側面断面図である。
【
図19】
図19は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位詳細領域の拡大された上面断面図である。
【
図20】
図20は、
図13に例示されるアダプターアセンブリの連結カフの、パーツが分離された、拡大された斜視図である。
【
図22】
図22は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの斜視の部分的解体図である。
【
図23】
図23は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリのロードリンクの斜視図である。
【
図25】
図25は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの近位センサーリンクの斜視図である。
【
図27】
図27は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの密封スペーサーの斜視図である。
【
図28】
図28は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの係止ばねの斜視図である。
【
図29】
図29は、本開示に従う、装填されていない構成における、
図1のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図30】
図30は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位先端ハウジングの斜視図である。
【
図31】
図31は、本開示に従う、装填されていない構成における、
図1のアダプターアセンブリの遠位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図32】
図32は、本開示に従う、装填されていない構成における、
図1のアダプターアセンブリの遠位部分の拡大された側面の部分的解体図である。
【
図33】
図33は、本開示に従う、エンドエフェクターがその中に直線的に挿入された、
図1のアダプターアセンブリの遠位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図34】
図34は、本開示に従う、装填されていない構成における、
図1のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図35】
図35は、本開示に従う、エンドエフェクターがその中に直線的に挿入された、
図1のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図36】
図36は、本開示に従う、エンドエフェクターがその中で回転されられた、
図1のアダプターアセンブリの遠位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図37】
図37は、本開示に従う、エンドエフェクターがその中で回転されられた、
図1のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図38】
図38は、本開示に従う、エンドエフェクターが係止された構成にある、
図1のアダプターアセンブリの遠位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図39】
図39は、本開示に従う、エンドエフェクターが係止解除された構成にある、
図1のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図40】
図40は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位センサーリンクの斜視図である。
【
図41】
図41は、本開示の別の実施形態に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位センサーリンクの斜視図である。
【
図42】
図42は、本開示のさらなる実施形態に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位センサーリンクの斜視図である。
【
図43】
図43は、本開示の別の実施形態に従う、アダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図である。
【
図44】
図44は、本開示に従う、
図43のアダプターアセンブリのボタンリンクの斜視図である。
【
図45】
図45は、本開示に従う、
図43のアダプターアセンブリのロードリンクの斜視図である。
【
図47】
図47は、本開示の別の実施形態に従う、
図43のアダプターアセンブリのリングの正面図である。
【
図48】
図48は、本開示に従う、
図43のアダプターアセンブリの近位センサーリンクの斜視図である。
【
図50】
図50〜
図55は、本開示に従う、
図42のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図であり、その組み立てを例示している。
【
図51】
図50〜
図55は、本開示に従う、
図42のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図であり、その組み立てを例示している。
【
図52】
図50〜
図55は、本開示に従う、
図42のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図であり、その組み立てを例示している。
【
図53】
図50〜
図55は、本開示に従う、
図42のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図であり、その組み立てを例示している。
【
図54】
図50〜
図55は、本開示に従う、
図42のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図であり、その組み立てを例示している。
【
図55】
図50〜
図55は、本開示に従う、
図42のアダプターアセンブリの近位部分の拡大された斜視の部分的解体図であり、その組み立てを例示している。
【
図56A】
図56A〜Cは、本開示に従う、マルチパーツロードリンクの斜視概略図である。
【
図56B】
図56A〜Cは、本開示に従う、マルチパーツロードリンクの斜視概略図である。
【
図56C】
図56A〜Cは、本開示に従う、マルチパーツロードリンクの斜視概略図である。
【
図57】
図57は、本開示に従う、マルチパーツ近位センサーリンクの斜視概略図である。
【
図58】
図58は、本開示の別の実施形態に従う、マルチパーツロードリンクの斜視概略図である。
【
図59】
図59は、本開示の別の実施形態に従う、マルチパーツ近位センサーリンクの斜視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
実施形態の詳細な説明
本開示の電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイスの実施形態が、図面を参照して詳細に記載され、図面において、類似の参照数字は、数枚の図の各々における、同一の要素または対応する要素を表す。本明細書中で用いられる場合、用語「遠位」は、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイス、あるいはその構成要素の、使用者からより遠い部分を指し、用語「近位」は、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイス、あるいはその構成要素の、使用者により近い部分を指す。用語「左」および「右」は、それぞれ、外科手術のシステム、装置および/またはデバイスが回転しない構成に配向されているときに、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイスの近位端から遠位端に向いている使用者から見て、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイス、あるいはその構成要素の左側および右側にある部分を指す。
【0029】
図1〜
図8を最初に参照すると、本開示の実施形態に従って、電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術システムが示され、全体的に10と表される。電気機械式外科手術システム10は、電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術器具100の形態での外科手術装置またはデバイスを含み、この外科手術装置またはデバイスは、外科手術装置またはデバイスへのアダプターアセンブリ200(例えば、細長い本体)を介した複数の異なるエンドエフェクター300の選択的な取り付けのために構成されている。エンドエフェクター300およびアダプターアセンブリ200は、電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術器具100による作動および操作のために構成されている。特に、外科手術器具100、アダプターアセンブリ200、およびエンドエフェクター300は、外科手術器具100がアダプターアセンブリ200との選択的な接続のために構成され、次に、アダプターアセンブリ200が複数の異なるエンドエフェクター300のうちの任意の1つとの選択的な接続のために構成されるように互いに分離可能である。
【0030】
例示的な電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術器具100の構築および動作の詳細な説明について、2008年9月22日に出願された国際出願第PCT/US2008/077249号(国際公開第WO 2009/039506号)、および2009年11月20日に出願された米国特許出願第12/622,827号が参照され得、これらの全ての内容全体は、本明細書中で参考として援用される。
【0031】
図1〜
図3に例示されるように、外科手術器具100は、ハンドルハウジング102を含み、このハンドルハウジング102は、下方ハウジング部分104と、下方ハウジング部分104から延び、および/または下方ハウジング部分104において支持されている中間ハウジング部分106と、中間ハウジング部分106から延び、および/または中間ハウジング部分106において支持されている上方ハウジング部分108とを有する。中間ハウジング部分106および上方ハウジング部分108は、下方部分104と一体的に形成され、下方部分104から延びている遠位半体セクション110aと、近位半体セクション110bとに分離され、この近位半体セクション110bは、複数の締め具によって遠位半体セクション110aに接続可能である。接合された場合、遠位半体セクション110aおよび近位半体セクション110bは、ハンドルハウジング102を規定し、このハンドルハウジング102は、その中に空洞102aを有し、この空洞102aの中に回路基板150および駆動機構160が置かれている。
【0032】
図2および
図3を参照すると、遠位半体セクション110aおよび近位半体セクション110bは、上方ハウジング部分108の長手方向軸「X−X」を横切る垂直面に沿って分割される。ハンドルハウジング102は、ガスケット112を含み、このガスケット112は、遠位半体セクション110aおよび/または近位半体セクション110bのリムの全周に延び、遠位半体セクション110aと近位半体セクション110bとの間に挿入されている。ガスケット112は、遠位半体セクション110aおよび近位半体セクション110bの周囲を密封する。ガスケット112は、回路基板150および駆動機構160が、滅菌および/または洗浄手順から保護されるように、遠位半体セクション110aと近位半体セクション110bとの間に気密密封を確立するために機能する。
【0033】
この態様において、ハンドルハウジング102の空洞102aは、遠位半体セクション110aおよび近位半体セクション110bの周囲に沿って密封されるが、ハンドルハウジング102における、回路基板150および駆動機構160のより容易でより効率的な組み立てを可能にするように構成されている。
【0034】
ハンドルハウジング102の中間ハウジング部分106は、ハウジングを提供し、このハウジングの中に回路基板150が置かれている。回路基板150は、さらなる詳細が下に明記されるように、外科手術器具100の様々な動作を制御するように構成されている。
【0035】
外科手術器具100の下方ハウジング部分104は、その上方表面に形成されるアパーチャ(示されない)を規定し、このアパーチャは、中間ハウジング部分106の下または中間ハウジング部分106の中に位置する。
図3および
図4に示されるように、下方ハウジング部分104のアパーチャは、通路を提供し、ワイヤー152は、その通路を通過して、下方ハウジング部分104の中に置かれている電気的構成要素(例えば、電池156、および回路基板154)を、中間ハウジング部分106および/または上方ハウジング部分108の中に置かれている電気的構成要素(例えば、回路基板150、駆動機構160など)と電気的に相互接続する。
【0036】
ハンドルハウジング102は、ガスケット107を含み、このガスケット107は、下方ハウジング部分104(示されない)のアパーチャ内に配置され、それにより、下方ハウジング部分104のアパーチャを塞ぐか、または密封し、一方で、ワイヤー152がそれを通過することを可能にする。ガスケット107は、回路基板150および駆動機構160が、滅菌および/または洗浄手順から保護されるように、下方ハウジング部分104と中間ハウジング部分106との間に気密密封を確立するために機能する。
【0037】
図3および
図4を引き続き参照すると、ハンドルハウジング102の下方ハウジング部分104は、ハウジングを提供し、このハウジングの中に電池156が取り外し可能に配置される。電池156は、再充電可能な電池(例えば、鉛ベース、ニッケルベース、リチウムイオンベースなど)であり得る。電池156は、単回使用の再充電可能ではない電池であり得ることも想定される。電池156は、外科手術器具100の電気的構成要素のうちの任意のものに電力を供給するように構成されている。下方ハウジング部分104は、空洞(示されない)を規定し、この空洞の中に電池156が挿入される。下方ハウジング部分104は、ドア105を含み、このドア105は、下方ハウジング部分104の空洞を閉じ、その中に電池156を保持するために下方ハウジング部分104に旋回可能に接続されている。
【0038】
図3および
図5を引き続き参照すると、上方ハウジング部分108の遠位半体セクション110aは、ノーズまたは接続部分108aを規定する。ノーズコーン114は、上方ハウジング部分108(
図6)のノーズ部分108aに支持されている。ノーズコーン114は、透明な光透過材料から製作されている。照明部材116は、照明部材116がノーズコーン114を通して見えるように、ノーズコーン114内に配置されている。ノーズコーン114は、照明部材116が点灯している場合に見えるように、色合いを付けられ得る。
【0039】
図5を参照すると、照明部材116は、長手方向軸「X−X」を横切る垂直面に配置されている複数の任意の適切な発光デバイス、例えば、印刷回路基板に配置されている発光ダイオード(LED)(LED PCB)116aを含み得る。照明部材116は、複数の色で照らし、特定のカラーパターンが独特な個別のイベントと関連付けられるように構成されている。実施形態において、LEDは、シングルカラーLEDまたはマルチカラーLEDであり得る。
【0040】
ハンドルハウジング102の上方ハウジング部分108は、ハウジングを提供し、このハウジングの中に駆動機構160が置かれている。
図5に例示されるように、駆動機構160は、外科手術器具100の様々な動作を実施するために、シャフトおよび/または歯車構成要素を駆動するように構成されている。特に、駆動機構160は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304をエンドエフェクター300の近位本体部分302に対して選択的に移動させること、エンドエフェクター300を長手方向軸「X−X」(
図2)周りにハンドルハウジング102に対して回転させること、アンビルアセンブリ306をエンドエフェクター300のカートリッジアセンブリ308に対して移動させること、および/またはエンドエフェクター300のカートリッジアセンブリ308内のステープル留めおよび切断カートリッジを発射することを行うために、シャフトおよび/または歯車構成要素を駆動するように構成されている。
【0041】
駆動機構160は、選択機歯車箱アセンブリ162を含み、この選択機歯車箱アセンブリ162は、アダプターアセンブリ200に対してすぐ近位に位置する。選択機歯車箱アセンブリ162の近位に、第1の(例えば、選択機)モーター164を有する機能選択モジュール163があり、この第1のモーター164は、選択機歯車箱アセンブリ162内の歯車要素を、第2の(例えば、駆動)モーター166を有する入力駆動構成要素165との係合へ選択的に移動させるように機能する。
【0042】
図1〜
図4に例示されるように、上方ハウジング部分108の遠位半体セクション110aは、接続部分108aを規定し、この接続部分108aは、アダプターアセンブリ200の対応する駆動連結アセンブリ210を受け入れるように構成されている。
【0043】
図6〜
図8に例示されるように、外科手術器具100の接続部分108aは、円柱形凹部108bを有し、この円柱形凹部108bは、アダプターアセンブリ200が外科手術器具100に嵌合される場合、アダプターアセンブリ200の駆動連結アセンブリ210を受け取る。接続部分108aは、3つの回転可能な駆動コネクター118、120、122を収容する。
【0044】
図6を参照すると、アダプターアセンブリ200が外科手術器具100に嵌合される場合、外科手術器具100の回転可能な駆動コネクター118、120、122の各々は、アダプターアセンブリ200の対応する回転可能なコネクタースリーブ218、220、222と連結する。この点において、対応する第1の駆動コネクター118と第1のコネクタースリーブ218との間のインターフェイス、対応する第2の駆動コネクター120と第2のコネクタースリーブ220との間のインターフェイス、および対応する第3の駆動コネクター122と第3のコネクタースリーブ222との間のインターフェイスは、外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122の各々の回転が、アダプターアセンブリ200の対応するコネクタースリーブ218、220、222の対応する回転をもたらすようにキー止めされている。
【0045】
アダプターアセンブリ200のコネクタースリーブ218、220、222との外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122の嵌合は、回転力が、3つのそれぞれのコネクターインターフェイスの各々を介して独立して伝達されることを可能にする。外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122は、駆動機構160によって独立して回転させられるように構成されている。この点において、駆動機構160の機能選択モジュール163は、外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122のどの1つまたは複数が、駆動機構160の入力駆動構成要素165によって駆動されるべきかを選択する。
【0046】
外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122の各々は、アダプターアセンブリ200のそれぞれのコネクタースリーブ218、220、222に対してキー止めされ、および/または実質的に回転不可能なインターフェイスを有するので、アダプターアセンブリ200が外科手術器具100に連結されている場合、回転力(複数可)は、外科手術器具100の駆動機構160からアダプターアセンブリ200に選択的に伝えられる。
【0047】
外科手術器具100の駆動コネクター118、120および/または122の選択的な回転は、外科手術器具100が、エンドエフェクター300の異なる機能を選択的に作動させることを可能にする。より詳細に下で論議されるように、外科手術器具100の第1の駆動コネクター118の選択的で独立的な回転は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304の選択的で独立的な開閉、およびエンドエフェクター300のツールアセンブリ304のステープル留め/切断構成要素の駆動に対応する。また、外科手術器具100の第2の駆動コネクター120の選択的で独立的な回転は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304の、長手方向軸「X−X」(
図2)を横切る関節運動軸の周りの選択的で独立的な関節運動に対応する。特に、エンドエフェクター300は、第2の長手方向軸を規定し、第2の長手方向軸が第1の長手方向軸「X−X」と実質的に整列している第1の位置から第2の長手方向軸が第1の長手方向軸「X−X」に対して0ではない角度で配置されている少なくとも第2の位置に移動可能である。さらに、外科手術器具100の第3の駆動コネクター122の選択的で独立的な回転は、エンドエフェクター300の、外科手術器具100のハンドルハウジング102に対する長手方向軸「X−X」(
図2)周りの選択的で独立的な回転に対応する。
【0048】
図1〜
図3および
図9に例示されるように、ハンドルハウジング102は、中間ハウジング部分106の遠位表面または遠位側に制御アセンブリ103を支持する。制御アセンブリ103は、中間ハウジング部分106とともに、指で作動させられる1対の制御ボタン124、126、および揺動デバイス128、130を支持する。特に、制御アセンブリ103は、第1の制御ボタン124をスライド可能に受け取るための上方アパーチャ124aと、第2の制御ボタン126をスライド可能に受け取るための下方アパーチャ126aとを規定する。
【0049】
制御ボタン124、126、および揺動デバイス128、130の各々は、それぞれの磁石(示されない)を含み、この磁石は、操作者の作動によって移動させられる。さらに、回路基板150は、制御ボタン124、126、および揺動デバイス128、130の各々に対して、それぞれのホール効果スイッチ150a〜150d(
図7)を含み、これらのホール効果スイッチは、制御ボタン124、126、および揺動デバイス128、130における磁石の移動によって作動させられる。特に、制御ボタン124のすぐ近位に、第1のホール効果スイッチ150a(
図3および
図7)が位置し、このホール効果スイッチは、操作者が制御ボタン124を作動させる場合の制御ボタン124内の磁石の移動の際に作動させられる。制御ボタン124に対応する第1のホール効果スイッチ150aの作動は、回路基板150が、駆動機構160の機能選択モジュール163および入力駆動構成要素165に適切な信号を提供することをもたらして、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304を閉じ、および/またはエンドエフェクター300のツールアセンブリ304内のステープル留め/切断カートリッジを発射する。
【0050】
また、揺動デバイス128のすぐ近位に、第2のホール効果スイッチ150b(
図3および
図7)が位置し、このホール効果スイッチは、操作者が揺動デバイス128を作動させる場合の揺動デバイス128内の磁石(示されない)の移動の際に作動させられる。揺動デバイス128に対応する第2のホール効果スイッチ150bの作動は、回路基板150が、駆動機構160の機能選択モジュール163および入力駆動構成要素165に適切な信号を提供することをもたらして、ツールアセンブリ304をエンドエフェクター300の本体部分302に対して関節運動させる。有利に、第1の方向への揺動デバイス128の移動は、ツールアセンブリ304が、本体部分302に対して第1の方向に関節運動することをもたらし、一方で、逆の(例えば、第2の)方向への揺動デバイス128の移動は、ツールアセンブリ304が本体部分302に対して、逆の(例えば、第2の)方向に関節運動することをもたらす。
【0051】
さらに、制御ボタン126のすぐ近位に、第3のホール効果スイッチ150c(
図3および
図7)が位置し、このホール効果スイッチは、操作者が制御ボタン126を作動させる場合の制御ボタン126内の磁石(示されない)の移動の際に作動させられる。制御ボタン126に対応する第3のホール効果スイッチ150cの作動は、回路基板150が、駆動機構160の機能選択モジュール163および入力駆動構成要素165に適切な信号を提供することをもたらして、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304を開ける。
【0052】
さらに、揺動デバイス130のすぐ近位には、第4のホール効果スイッチ150d(
図3および
図7)が位置し、このホール効果スイッチは、操作者が揺動デバイス130を作動させる場合の揺動デバイス130内の磁石(示されない)の移動の際に作動させられる。揺動デバイス130に対応する第4のホール効果スイッチ150dの作動は、回路基板150が、駆動機構160の機能選択モジュール163および入力駆動構成要素165に適切な信号を提供することをもたらして、エンドエフェクター300を外科手術器具100のハンドルハウジング102に対して回転させる。特に、第1の方向への揺動デバイス130の移動は、エンドエフェクター300が、ハンドルハウジング102に対して第1の方向に回転することをもたらし、一方で、逆の(例えば、第2の)方向への揺動デバイス130の移動は、エンドエフェクター300が、ハンドルハウジング102に対して、逆の(例えば、第2の)方向に回転することをもたらす。
【0053】
図1〜
図3に見られるように、外科手術デバイス100は、中間ハウジング部分106と上方ハウジング部分との間に支持されている発射ボタンまたは安全スイッチ132を含み、制御アセンブリ103の上に置かれている。使用において、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304は、必要とされる場合および/または所望される場合、開放状態と閉鎖状態との間を作動させられる。エンドエフェクター300を発射するために、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304が閉鎖状態にある場合、そこから締め具を排出するために、安全スイッチ132が押し下げられ、それにより、エンドエフェクター300が締め具をそこから排出する準備ができていることを外科手術器具100に指示する。
【0054】
図1、および
図10〜
図20に例示されるように、外科手術デバイス100は、アダプターアセンブリ200との選択的な接続のために構成されており、次に、アダプターアセンブリ200は、エンドエフェクター300との選択的な接続のために構成されている。
【0055】
アダプターアセンブリ200は、
図29に例示され、より詳細に下で議論されるように、外科手術デバイス100の駆動コネクター120および122のうちのいずれかの回転を、エンドエフェクター300の駆動アセンブリ360および関節運動リンク366を動作させるために有用である軸方向の並進に変換するように構成されている。
【0056】
アダプターアセンブリ200は、外科手術デバイス100の第3の回転可能駆動コネクター122とエンドエフェクター300の第1の軸方向並進可能駆動部材とを相互接続するための第1の駆動伝達アセンブリを含み、第1の駆動伝達アセンブリは、発射のために、外科手術デバイス100の第3の回転可能駆動コネクター122の回転をエンドエフェクター300の第1の軸方向並進可能駆動アセンブリ360の軸方向の並進に変換し、伝達する。
【0057】
アダプターアセンブリ200は、外科手術デバイス100の第2の回転可能駆動コネクター120とエンドエフェクター300の第2の軸方向並進可能駆動部材とを相互接続するための第2の駆動伝達アセンブリを含み、第2の駆動伝達アセンブリは、関節運動のために、外科手術デバイス100の第2の回転可能駆動コネクター120の回転をエンドエフェクター300の関節運動リンク366の軸方向の並進に変換し、伝達する。
【0058】
図10および
図11を参照すると、アダプターアセンブリ200は、ノブハウジング202と、ノブハウジング202の遠位端から延びている外側チューブ206とを含む。ノブハウジング202および外側チューブ206は、アダプターアセンブリ200の構成要素を収容するような構成および寸法にされている。外側チューブ206は、外側チューブ206が、代表的なトロカールポート、カニューレなどを通過することができるような寸法にされている。ノブハウジング202は、トロカールポート、カニューレなどに入らないような寸法にされている。
【0059】
ノブハウジング202は、外科手術デバイス100の遠位半体セクション110aの上方ハウジング部分108の接続部分108aに接続するように構成され、適合させられている。
図10〜
図12を参照すると、アダプターアセンブリ200は、その近位端における外科手術デバイス駆動連結アセンブリ210と、その遠位端におけるエンドエフェクター連結アセンブリ230とを含む。駆動連結アセンブリ210は、遠位駆動連結ハウジング210aと、少なくとも部分的に、ノブハウジング202の中に回転可能に支持されている近位駆動連結ハウジング210bとを含む。駆動連結アセンブリ210は、その中で、第1の回転可能な近位駆動シャフト212と、第2の回転可能な近位駆動シャフト214と、第3の回転可能な近位駆動シャフト216とを回転可能に支持している。
【0060】
近位駆動連結ハウジング210bは、第1のコネクタースリーブ218と、第2のコネクタースリーブ220と、第3のコネクタースリーブ222とをそれぞれ回転可能に支持するように構成されている。上に記載されるように、コネクタースリーブ218、220、222の各々は、外科手術デバイス100のそれぞれの第1の駆動コネクター118、第2の駆動コネクター120、および第3の駆動コネクター122と嵌合するように構成されている。コネクタースリーブ218、220、222の各々は、それぞれの第1の近位の駆動シャフト212、第2の近位の駆動シャフト214、および第3の近位の駆動シャフト216の近位端と嵌合するようにさらに構成されている。
【0061】
近位駆動連結アセンブリ210は、第1の付勢部材224と、第2の付勢部材226と、第3の付勢部材228とを含み、第1の付勢部材224、第2の付勢部材226、および第3の付勢部材228は、それぞれの第1のコネクタースリーブ218、第2のコネクタースリーブ220、および第3のコネクタースリーブ222の遠位に配置されている。付勢部材224は、第1の回転可能な近位駆動シャフト212の周りに配置され、付勢部材226は、第2の回転可能な近位駆動シャフト214の周りに配置され、付勢部材228は、第3の回転可能な近位駆動シャフト216の周りに配置されている。付勢部材224、226、および228は、アダプターアセンブリ200が外科手術デバイス100に接続される場合、それぞれのコネクタースリーブ218、220、および222に働いて、コネクタースリーブ218、220、および222を外科手術デバイス100のそれぞれの駆動回転可能な駆動コネクター118、120、および122の遠位端と係合している状態に維持することを助ける。
【0062】
特に、第1の付勢部材224、第2の付勢部材226、および第3の付勢部材228は、それぞれのコネクタースリーブ218、220、および222を近位方向に付勢する。この態様において、外科手術デバイス100に対するアダプターアセンブリ200の組み立て中、第1のコネクタースリーブ218、第2のコネクタースリーブ220、および/または第3のコネクタースリーブ222が外科手術デバイス100の駆動コネクター118、120、122と誤整列する場合、第1の付勢部材224、第2の付勢部材226、および/または第3の付勢部材228は、圧縮される。従って、外科手術デバイス100の駆動機構160が係合される場合、外科手術デバイス100の駆動コネクター118、120、122は回転し、第1の付勢部材224、第2の付勢部材226、および/または第3の付勢部材228は、それぞれの第1のコネクタースリーブ218、第2のコネクタースリーブ220、および/または第3のコネクタースリーブ222が近位方向にスライドして戻ることをもたらし、外科手術デバイス100の駆動コネクター118、120、122を近位駆動連結アセンブリ210の第1の近位駆動シャフト212、第2の近位駆動シャフト214、および/または第3の近位駆動シャフト216に有効に連結する。
【0063】
外科手術器具100の較正の際に、外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122の各々は回転させられ、コネクタースリーブ218、220、および222の付勢により、適切な整列が達成されたときに、コネクタースリーブ218、220、および222を外科手術器具100のそれぞれの駆動コネクター118、120、122上に適切に設置する。
【0064】
アダプターアセンブリ200は、第1の駆動伝達アセンブリ240と、第2の駆動伝達アセンブリ250と、第3の駆動伝達アセンブリ260とを含み、第1の駆動伝達アセンブリ240、第2の駆動伝達アセンブリ250、および第3の駆動伝達アセンブリ260は、ハンドルハウジング202および外側チューブ206内に配置されている。各駆動伝達アセンブリ240、250、260は、外科手術器具100の第1の駆動コネクター118、第2の駆動コネクター120、および第3の駆動コネクター122の回転を、エンドエフェクタ300の閉鎖、開放、関節運動、および発射を実施するために、アダプターアセンブリ200の駆動チューブ246および駆動バー258の軸方向の並進に、または、アダプターアセンブリ200の回転を実施するために、アダプターアセンブリ200のリング歯車266の回転に伝達または変換するように構成および適合されている。
【0065】
図13〜
図19に示されるように、第1の駆動伝達アセンブリ240は、第1の遠位駆動シャフト242を含み、この第1の遠位駆動シャフト242は、ハウジング202および外側チューブ206の中に回転可能に支持されている。第1の遠位駆動シャフト242の近位端部分242aは、平歯車242cにキー止めされ、この平歯車242cは、複合歯車243を介して、第1の回転可能な近位駆動シャフト212にキー止めされている平歯車212aへの接続のために構成されている。第1の遠位駆動シャフト242は、遠位端部分242bをさらに含み、この遠位端部分242bは、ねじ切りされた外側プロフィールまたは表面を有する。
【0066】
第1の駆動伝達アセンブリ240は、駆動連結ナット244をさらに含み、この駆動連結ナット244は、第1の遠位駆動シャフト242のねじ切りされた遠位端部分242bに回転可能に連結され、外側チューブ206内にスライド可能に配置されている。第1の遠位駆動シャフト242が回転させられている場合に、駆動連結ナット244は、回転を防がれるように外側チューブ206の内側ハウジングチューブ206aにキー止めされている。この態様において、第1の遠位駆動シャフト242が回転させられる場合、駆動連結ナット244は、外側チューブ206の内側ハウジングチューブ206aを通って、および/または外側チューブ206の内側ハウジングチューブ206aに沿って、並進させられる。
【0067】
第1の駆動伝達アセンブリ240は、駆動チューブ246をさらに含み、この駆動チューブ246は、第1の遠位駆動シャフト242を取り囲んでおり、駆動連結ナット244に接続されている近位端部分と、第1の遠位駆動シャフト242の遠位端を越えて延びている遠位端部分とを有する。駆動チューブ246の遠位端部分は、接続部材247(
図13)を支持し、この接続部材247は、エンドエフェクター300の駆動アセンブリ360の駆動部材374との選択的な係合のための構成および寸法にされている。
【0068】
動作において、外科手術器具100の第1の対応する駆動コネクター118の回転の結果としての、第1のコネクタースリーブ218の回転に起因して、第1の回転可能な近位駆動シャフト212が回転させられる場合、第1の回転可能な近位駆動シャフト212の平歯車212aは、複合歯車243の第1の歯車243aを係合し、複合歯車243が回転することをもたらす。複合歯車243が回転する場合、複合歯車243の第2の歯車243bは回転させられ、従って、それと係合している第1の遠位駆動シャフト242にキー止めされている平歯車242cを回転することももたらし、それにより、第1の遠位駆動シャフト242が回転することをもたらす。第1の遠位駆動シャフト242が回転させられる場合、駆動連結ナット244は、第1の遠位駆動シャフト242に沿って軸方向に並進させられる。
【0069】
駆動連結ナット244が第1の遠位駆動シャフト242に沿って軸方向に並進させられる場合、駆動チューブ246は、外側チューブ206の内側ハウジングチューブ206aに対して軸方向に並進させられる。接続部材247が駆動チューブ246に接続され、エンドエフェクター300の駆動アセンブリ360の駆動部材374に接続されている状態で、駆動チューブ246が軸方向に並進させられる場合、駆動チューブ246は、エンドエフェクター300の駆動部材374の付随した軸方向の並進がツールアセンブリ304の閉鎖およびエンドエフェクター300のツールアセンブリ304の発射を実施することをもたらす。
【0070】
図13〜
図19を参照すると、アダプターアセンブリ200の第2の駆動伝達アセンブリ250は、駆動連結アセンブリ210内で回転可能に支持されている第2の回転可能な近位駆動シャフト214を含む。第2の回転可能な近位駆動シャフト214は、非円形または成形された近位端部分214aを含み、この近位端部分214aは、第2のコネクター220との接続のために構成されており、この第2のコネクター220は、外科手術器具100の対応する第2のコネクター120に接続される。第2の回転可能な近位駆動シャフト214は、遠位端部分214bをさらに含み、この遠位端部分214bは、ねじ切りされた外側プロフィールまたは表面を有する。
【0071】
図20に例示されるように、第2の駆動伝達アセンブリ250は、連結カフ254をさらに含み、この連結カフ254は、ノブハウジング202の中に形成される環状レースまたは凹部の中に回転可能で並進可能に支持されている。連結カフ254は、それを通る管腔254a、および管腔254aの表面において形成される環状レースまたは凹部を規定する。第2の駆動伝達アセンブリ250は、連結スライダー256をさらに含み、この連結スライダー256は、連結カフ254の管腔254aを横切って延び、連結カフ254のレース内にスライド可能に配置される。連結スライダー256は、第2の回転可能な近位駆動シャフト214のねじ切りされた遠位端部分214bに螺合可能に接続される。そのように構成される場合、連結カフ254は、第2の回転可能な近位駆動シャフト214の周りを回転し得、それにより、第1の回転可能な近位駆動シャフト242に対して第2の回転可能な近位駆動シャフト214の半径方向位置を維持する。
【0072】
第2の回転可能な近位駆動シャフト214は、回転の軸を規定し、連結カフ254は、第2の回転可能な近位駆動シャフト214の回転の軸から半径方向の距離があけられている回転の軸を規定する。連結スライダー256は、連結カフ254の回転の軸と一致した回転の軸を規定する。
【0073】
第2の駆動伝達アセンブリ250は、駆動バー258をさらに含み、この駆動バー258は、外側チューブ206を通る軸方向の並進のために、並進可能に支持されている。駆動バー258は、連結カフ254に連結されている近位端部分258aと、連結フック258cを規定する遠位端部分258bとを含み、この連結フック258cは、エンドエフェクター300(
図29)の関節運動リンク366のフック形の近位端366aとの選択的な係合のための構成および寸法にされている。
【0074】
動作において、
図10〜
図19に例示されるように、外科手術器具100の第2の駆動コネクター120の回転の結果としての、第2のコネクタースリーブ220の回転に起因して、駆動シャフト214が回転させられる場合、連結スライダー256は、第2の回転可能な近位駆動シャフト214のねじ切りされた遠位部分214bに沿って軸方向に並進させられ、それは次に、連結カフ254をノブハウジング202に対して軸方向に並進させる。連結カフ254が軸方向に並進させられる場合、駆動バー258は、軸方向に並進させられる。従って、そのフック258cがエンドエフェクター300(
図29)の関節運動リンク366のフック形の近位端366aに接続されている状態で、駆動バー258が軸方向に並進させられる場合、駆動バー258は、エンドエフェクター300の関節運動リンク366の付随した軸方向の並進をもたらして、ツールアセンブリ304の関節運動を実施する。
【0075】
図10〜
図19に見られるように、アダプターアセンブリ200は、ノブハウジング202の中に支持されている第3の駆動伝達アセンブリ260を含む。第3の駆動伝達アセンブリ260は、ノブハウジング202の中に回転可能に支持されている第1の回転ハウジング半体セクション262と第2の回転ハウジング半体セクション264と、内部回転リング歯車266とを含み、この内部回転リング歯車266は、第1の回転ハウジング半体セクション262と第2の回転ハウジング半体セクション264との間に支持され、挿入される。第1の回転ハウジング半体セクション262および第2の回転ハウジング半体セクション264の各々は、そこから遠位方向に延びているアーム262a、264aを含み、それらは、互いに平行であり、互いに横に距離があけられている。各アーム262a、264aは、ボス262b、264bを含み、ボス262b、264bは、その遠位端付近で半径方向に内方に延びている。
【0076】
第3の駆動伝達アセンブリ260は、1対の回転伝達バー268、270をさらに含み、各々は、その近位端において、アーム262a、264aのボス262b、264bに接続され、その遠位端において、外側チューブ206の遠位端において支持されている遠位連結アセンブリ230に接続される。
【0077】
第3の駆動伝達アセンブリ260は、リング歯車266を含み、このリング歯車266は、歯車の歯266aの内部の並びを規定する。リング歯車266は、1対の完全に対向した半径方向に延びている突出部266bを含み、この突出部266bは、その外側エッジから突出している。突出部266bは、リング歯車266の回転が第1の回転ハウジング半体セクション262および第2の回転ハウジング半体セクション264の回転をもたらすように、第1の回転ハウジング半体セクション262および第2の回転ハウジング半体セクション264の内側表面において規定される凹部262c、264c内に配置される。
【0078】
第3の駆動伝達アセンブリ260は、第3の回転可能な近位駆動シャフト216をさらに含み、この第3の回転可能な近位駆動シャフト216は、ハウジング202および外側チューブ206の中に回転可能に支持される。第3の回転可能な近位駆動シャフト216の近位端部分は、アダプターアセンブリ200の第3のコネクター222にキー止めされる。第3の回転可能な近位駆動シャフト216は、その遠位端にキー止めされている平歯車216aを含む。歯車セット274は、第3の回転可能な近位駆動シャフト216の平歯車216aをリング歯車266の歯車の歯266aに対して相互係合する。歯車セット274は、第3の回転可能な近位駆動シャフト216の平歯車216aと係合させられる第1の歯車274aと、リング歯車266の歯車の歯266aと係合させられる第2の歯車274bとを含む。
【0079】
動作において、
図10〜
図19に例示されるように、外科手術器具100の第3の対応する駆動コネクター122の回転の結果としての、第3のコネクタースリーブ222の回転に起因して、第3の回転可能な近位駆動シャフト216が回転させられる場合、第3の回転可能な近位駆動シャフト216の平歯車216aは、歯車セット274の第1の歯車272aを係合し、歯車セット274が回転することをもたらす。歯車セット274が回転する場合、歯車セット274の第2の歯車274bが回転させられ、従って、リング歯車266も回転させられ、それにより、第1の回転ハウジング半体セクション262および第2の回転ハウジング半体セクション264が回転させられる。第1の回転ハウジング半体セクション262および第2の回転ハウジング半体セクション264が回転させられる場合、そこに接続されている回転伝達バー268、270、および遠位連結アセンブリ230は、アダプターアセンブリ200(
図10)の長手方向軸「X−X」周りに回転させられる。遠位連結230が回転させられる場合、遠位連結アセンブリ230に接続されているエンドエフェクター300も、アダプターアセンブリ200の長手方向軸周りに回転させられる。
【0080】
図21を参照すると、エンドエフェクター300の駆動アセンブリ360は、可撓な駆動シャフト364を含み、この可撓な駆動シャフト364は、動的駆動梁365に固定されている遠位端と、近位係合セクション368とを有する。係合セクション368は、段をつけられた部分を含み、この段をつけられた部分は、ショルダー370を規定する。係合セクション368の近位端は、完全に対向した内方に延びているフィンガー372を含む。フィンガー372は、中空駆動部材374を係合して、駆動部材374をシャフト364の近位端にしっかりと固定する。駆動部材374は、近位ポートホールを規定し、この近位ポートホールは、エンドエフェクター300がアダプター200の遠位連結230に連結される場合、アダプター200の駆動チューブ246(
図1)の接続部材を受け取る。
【0081】
駆動アセンブリ360がツールアセンブリ304内で遠位方向に前進させられる場合、駆動梁365の上方梁は、アンビルプレート312とアンビルカバー310との間に規定されるチャネル内を移動し、下方梁は、ステープルカートリッジ305のチャネル内およびキャリア316の外部表面を覆って移動し、ツールアセンブリ304を閉じ、そこからステープルを発射する。
【0082】
エンドエフェクター300の近位本体部分302は、鞘または外側チューブ301を含み、この鞘または外側チューブ301は、上方ハウジング部分301aおよび下方ハウジング部分301bを囲んでいる。ハウジング部分301aおよび301bは、関節運動リンク366を囲み、この関節運動リンク366は、エンドエフェクター300の近位端から延びているフック形の近位端366aを有する。関節運動リンク366のフック形の近位端366aは、エンドエフェクター300がアダプター200の遠位ハウジング232に固定される場合、アダプター200の連結フック(示されない)を係合する。アダプター200の駆動バー(示されない)が、上に記載されるように、前進させられるか、または後退させられる場合、エンドエフェクター300の関節運動リンク366は、エンドエフェクター300内で前進させられるか、または後退させられて、近位本体部分302の遠位端に対してツールアセンブリ304を旋回させる。
【0083】
図21に例示されるように、ツールアセンブリ304のカートリッジアセンブリ308は、キャリア316の中に支持可能なステープルカートリッジ305を含む。ステープルカートリッジ305は、中央の長手方向スロット305a、および長手方向スロット305aの各側に位置決めされている3つの直線の列のステープル保持スロット305bを規定する。ステープル保持スロット305bの各々は、単一のステープル307およびステープルプッシャー309の一部分を受け取る。器具100の動作中、駆動アセンブリ360は作動そり350に当接し、カートリッジ305を通って作動そり350を押す。作動そりがカートリッジ305を通って移動する場合、作動そり350のカムウェッジは、ステープルプッシャー309を連続して係合して、ステープル保持スロット305b内で垂直にステープルプッシャー309を移動させ、アンビルプレート312に対する形成のために、ステープル保持スロット305bから単一のステープル307を連続して射出する。
【0084】
エンドエフェクター300は、1つ以上の機械的ロックアウト機構(例えば、共有に係る米国特許第5,071,052号、同第5,397,046号、同第5413,267号、同第5,415,335号、同第5,715,988号、同第5,718,359号、同第6,109,500号に記載されるもの(それらの全ての内容全体は、本明細書中で参考として援用される))も含み得る。
【0085】
図22〜
図39を参照すると、アダプターアセンブリ200は、アダプターアセンブリ200へのエンドエフェクター300の接続および接続解除のために、駆動チューブ246(
図13を参照のこと)の軸の位置および半径方向への配向を固定するための係止機構400をさらに含む。係止機構400は、ノブハウジング202にスライド可能に支持されている解放ボタン282(
図13を参照のこと)を含む。解放ボタン282は、外側チューブ206を通って長手方向に延びているロードリンク402に接続される。係止機構400は、センサーリンクアセンブリ451も含み、このセンサーリンクアセンブリ451は、近位センサーリンク450と遠位センサーリンク480とを有する。ロードリンク402および近位センサーリンク450は、外側チューブ206および内側ハウジングチューブ206a、206bと遠位先端ハウジング460との間に挿入される。ロードリンク402および近位センサーリンク450は、エンドエフェクター300の挿入および/または係止解放ボタン282の移動に応答して移動する。先端ハウジング460は、さらに詳細に下に記載されるように、先端ハウジング460の中へのエンドエフェクター300の挿入のための構成および寸法にされている。
【0086】
先端ハウジング460は、エンドエフェクター300に解放可能に接続するための差込み接続台461を含む。
図21を参照すると、エンドエフェクター300は、エンドエフェクター300の近位部分に配置されている1対の出張り303aおよび303bを含む。出張り303aおよび303bは、1対の対応する差込みチャネルを有する差込み接続台461の中に挿入されるような構成および寸法にされている。
【0087】
図22〜
図24を参照すると、ロードリンク402は、切り抜き404aを規定する遠位部分404と、遠位部分404から遠位方向に延びているフィンガー404bとを含む。ロードリンク402のフィンガー404bは、遠位表面404cを含む。ロードリンク402は、開口部407を有する近位部分406をさらに含み、この開口部407は、さらに詳細に下に記載されるように、係止ばね440を係合するような構成および寸法にされている。ロードリンク402は、ボタンリンク408をさらに含み、このボタンリンク408は、片持ち梁タブとして構成されている。ボタンリンク408は、ボタン282を係合するような構成および寸法にされている。使用において、ボタン282の長手方向移動(例えば、近位)は、ボタンリンク408を介してロードリンク402に伝えられ、それにより、アダプター200からのエンドエフェクター300の係合解除を可能にする。
【0088】
図25および
図26を参照すると、近位センサーリンク450は、遠位切り抜き454aを規定する遠位部分454と、遠位部分454から遠位方向に延びている1対の枝454b、454cとを含む。近位センサーリンク450は、近位部分456をさらに含み、この近位部分456は、近位切り抜き456aと、近位センサーリンク450の近位端に配置されているリング457とを有する。リング457は、開口部457aを規定し、さらに詳細に下に記載されるように、係止ばね440との係合のためにその外側表面上に配置されているリブ457bを含む。
【0089】
図27および
図29を参照すると、係止機構400はまた、ロードリンク402および近位センサーリンク450を内側ハウジングチューブ206a、206b内に整列させるための密封スペーサー430を含む。密封スペーサー430は、4つの分離壁430a〜430dを含み、4つの分離壁430a〜430dは、ロードリンク402、近位センサーリンク450、駆動バー258、および回転伝達バー268、270を、4つの四分円に分離して、その長手方向移動を可能にするために使用される。壁430a〜430dはまた、ロードリンク402およびセンサーリンクアセンブリ451を内側ハウジングチューブ206a、206bから離れるほうに間隔をあける。
【0090】
実施形態において、密封スペーサー430は、任意の適切な材料から形成され得、それには、ポリマー、金属、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。密封スペーサー430は、使用される材料に依存して任意の適切な製造方法を用いて形成され得、その方法としては、射出成形、キャスティング、スタンピングおよびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0091】
密封スペーサー430は、液体組成物を射出することによって、アダプターアセンブリ200内に形成され得、この液体組成物は、その後凝固し、密封スペーサー430を形成する。実施形態において、液体シロキサンポリマー(例えば、ポリジメチルシロキサン)が使用され得る。さらなる実施形態において、2液型エポキシ組成物も注入され得る。追加の実施形態において、密封スペーサー430は、骨格構造として形成され得、次にこの骨格構造は、この構造と反応する組成物と接触させられて、固体構造を形成する(例えば、空隙を満たす)。さらなる実施形態において、密封スペーサー430は、発泡体またはスポンジであり得、発泡体またはスポンジは、アダプターアセンブリ200の中に挿入する前に圧縮され、次に、アダプターアセンブリ200の空間を満たすために、そのもともとの形状まで拡張することを可能にされる。スポンジ/発砲体の拡張は、触媒を介した接触によって容易にされ得る。
【0092】
図29に示されるように、ロードリンク402の近位部分406は、分離壁430aと430bとの間に配置され、センサーリンク450の近位部分456は、分離壁430aと430dとの間に配置される。リング490は、ロードリンク402の近位部分406とセンサーリンク450の近位部分456を密封スペーサー430に固定し、一方で、その長手方向移動を可能にする。密封スペーサー430は、その中に形成される開口部431も含む。実施形態において、密封スペーサー430は、各四分円内に複数の開口部431を含み得る。開口部431は、その中に係止ばね440を固定するために使用される。
【0093】
図28を参照すると、係止ばね440は、密封スペーサー430に固定されるような構成および寸法にされているベース442と、ベース442から延びている弾性アーム444とを含む。特に、ベース442は、1対のタブ442aおよび442bを含み、1対のタブ442aおよび442bは、
図26に示される開口部431内に規定される1対の対向するタブ431a、431bを摩擦により係合するような構成および寸法にされている。弾性アーム444は、角度を付けられたタブ444aを含み、この角度を付けられたタブ444aは、さらに詳細に下に記載されるように、センサーリンク450のリング457のリブ457bを係合し、近位センサーリンク450を固定するように構成されている。
【0094】
図29は、センサー487(例えば、板ばねセンサー)を含む係止機構400の近位部分を示しており、このセンサー487は、連結カフ254の遠位端に配置され、近位センサーリンク450のリング457の長手方向移動経路にある。センサー487は、さらに詳細に下に記載されるように、エンドエフェクター300がアダプターアセンブリ200に挿入される場合、近位センサーリンク450(例えば、リング457)によってトグルされる。
【0095】
図22および
図30を参照すると、係止機構400は、遠位先端ハウジング460を含み、この遠位先端ハウジング460は、第1の長手方向くぼみ462と第2の長手方向くぼみ464とを有する。くぼみ462、464は、ロードリンク402および近位センサーリンク450それぞれの長手方向移動のための構成および寸法にされている。くぼみ462はまた、その中に形成されている、付勢部材470を収容するためのチャネルまたは溝462aを含み、この付勢部材470は、
図22および
図29に示されるように、ロードリンク402の切り抜き404a内に配置されている。付勢部材470は、ロードリンク402を遠位方向に押す。
【0096】
第2の長手方向くぼみ464は、第1のチャネル464aと、第1のチャネル464aの近位に配置されている第2のチャネル464bとを含む。第1のチャネル464aは、付勢部材472を収容するような構成および寸法にされ、この付勢部材472も、第1のチャネル464a内に配置されることにより、
図26、
図30、および
図31に示されるように、近位センサーリンク450を遠位方向に押す。第2のチャネル464bは、付勢部材474を収容するような構成および寸法にされ、この付勢部材474は、近位センサーリンク450の枝454bと454cとの間に配置されている。くぼみ464は、遠位センサーリンク480のためのスロット464cも含む。実施形態において、付勢部材470、472、474は、実質的に同様のばね定数を有し得る。さらなる実施形態において、付勢部材470、472、474は、それぞれロードリンク402、および近位センサーリンク450、および遠位センサーリンク480を釣り合わせるための任意の適切なばね定数を有し得る。
【0097】
図31および
図33を参照すると、付勢部材474は、遠位センサーリンク480に連結されており、付勢部材474は、近位センサーリンク450を遠位センサーリンク480から切り離す。遠位センサーリンク480は、近位方向に向いているシャフト482を含み、この近位方向に向いているシャフト482は、付勢部材474の遠位端を係合するような構成および寸法にされている。遠位センサーリンク480はまた、くぼみ464のスロット464cの遠位部分とのインターフェイス接続のための停止エッジ484aと、エンドエフェクター300の出張り303bとのインターフェイス接続のための直線的な表面484bとを規定する遠位エッジ484を含む。
【0098】
図29、
図31、および
図34を参照すると、係止機構400は、その「ホーム」(例えば、装填されていない)構成で例示されており、エンドエフェクター300は、アダプターアセンブリ200に接続されていない。この構成において、フィンガー404bを含むロードリンク402、および近位センサーリンク450は、それぞれ付勢部材470、472(
図31)を介して遠位方向に付勢される(例えば、ばね負荷される)。付勢部材472および474は、近位センサーリンク450と遠位センサーリンク480とを離れるほうへ押す。ロードリンク402が遠位方向に付勢されるので、ボタンリンク408およびリング457も遠位方向に配置され、その結果、ボタン282およびセンサー287は作動させられない。
【0099】
図33および
図35を参照すると、アダプターアセンブリ200へのエンドエフェクター300の挿入が例示されている。エンドエフェクター300は、最初に直線的に挿入される。エンドエフェクター300が先端ハウジング460の差込み接続台461の中に挿入される場合、エンドエフェクター300の出張り303aは、ロードリンク402のフィンガー404bを係合し、それを近位方向に押す。ロードリンク402の近位方向移動に応答して、ロードリンク402の近位部分406は、係止ばね440を係合し、弾性アーム444を曲げ下げる。それに応答して、係止ばね440は、タブ444aを介してリング457のリブ457bを係合し、近位センサーリンク450を固定する。遠位センサーリンク480がエンドエフェクター300の回転の際にエンドエフェクター300の出張り303bによって係合される場合、近位センサーリンク450は、さらに詳細に下に記載されるように、適所にとどまる。
【0100】
出張り303bはまた、表面484bを係合し、それにより、遠位センサーリンク480が完全に近位方向に移動させられるまで近位方向に遠位センサーリンク480を押す。このことは、付勢部材472よりも近位センサーリンク450と遠位センサーリンク480との間に配置されている付勢部材474を圧縮する。近位センサーリンク450は係止ばね440によって固定されているので、付勢部材474が単独で近位センサーリンク450によって圧縮され、近位センサーリンク450を遠位方向に付勢するからである。特に、付勢部材474は、付勢部材472よりも圧縮され、近位センサーリンク450の正味の遠位付勢をもたらす。実施形態において、付勢部材474は、付勢部材472よりも強く(例えば、より高いばね定数)、付勢部材474の圧縮により、付勢部材472も圧縮することを可能にする。しかし、リング457が係止ばね440によって係合されているので、近位センサーリンク450は、遠位方向に移動しない。
【0101】
図36を参照すると、エンドエフェクター300が直線的に挿入された後、エンドエフェクター300は、その長手方向軸周りを回転させられ、エンドエフェクター300を差込み接続台461内でアダプター200に固定する。エンドエフェクター300の回転は、出張り303a、303bが差込み接続台461内で回転することをもたらし、それは次に、出張り303bを遠位センサーリンク480と係合させる。出張り303bが回転させられる場合、それは、遠位センサーリンク480の表面484bとの接触を維持し、それにより、遠位センサーリンク480を近位位置に維持する。
【0102】
図37および
図38を参照すると、エンドエフェクター300が完全に回転させられると、出張り303a、303bは、ロードリンク402のフィンガー404bおよび遠位センサーリンク480を越えて回転させられて、ロードリンク402が遠位方向に移動することを可能にし、それにより、エンドエフェクター300をアダプター200内に固定する。ロードリンク402が遠位方向に移動させられる場合、その近位部分406は、係止ばね440から離れて移動させられ、それにより、リング457のリブ457aを係合解除する。これはまた、近位センサーリンク450と遠位センサーリンク480との間で圧縮されていた付勢部材474によって近位方向に押されている近位センサーリンク450を係合解除する。特に、付勢部材474は、付勢部材472よりも大きい圧縮下にある。
【0103】
図38に示されるように、遠位センサーリンク480は、エンドエフェクター300の出張り303bによって近位位置に維持される。近位センサーリンク450は次に、リング457が解放される場合、付勢部材472および474の圧縮の均等化に起因して近位方向に移動させられる。近位センサーリンク450、すなわち、リング457は、センサー487と接触し、センサー487をトグルする。これは、エンドエフェクター300が挿入され、固定されたことを外科手術器具100に信号で伝える。
【0104】
図39を参照して、エンドエフェクター300の接続解除が記載される。エンドエフェクター300が装填されると、ボタン282の作動が、ロードリンク402を近位方向に移動させ、そのことは、エンドエフェクター300の回転およびアダプター200からのその取り外しを可能にする。近位センサーリンク450がセンサー487上に置かれたままなので、エンドエフェクター300が係合解除されたことを外科手術器具100に信号で伝えることなく、これは、ロードリンク402を近位方向に移動させる。解放ボタン282(例えば、ロードリンク402)が近位方向に引き続き係合される一方で、エンドエフェクター300は、回転させられ、次にアダプターアセンブリ200から引き抜かれる。エンドエフェクター300の回転移動は、エンドエフェクター300の出張り303bを遠位センサーリンク480から移動させ、付勢部材474に起因して遠位センサーリンク480が遠位方向に移動することを可能にする。これは次に、近位センサーリンク450がまた遠位方向に移動し、センサー487を解放することを可能にし、それにより、センサー487をトグルして、エンドエフェクター300が取り外されたことを外科手術器具100に信号で伝える。
【0105】
実施形態において、ロードリンク402および近位センサーリンク450、ならびに係止機構400の他の構成要素は、任意の適切な材料から形成され得、その材料としては、ポリマー、金属、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。構成要素は、使用される材料に依存して、任意の適切な製造方法を用いて形成され得、その方法としては、射出成形、キャスティング、スタンピングおよびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。構成要素は、一体的なピースとして形成され得るか、または2つ以上のサブコンポーネント(例えば、近位センサーリンク450に連結されているリング457)から形成され得、それらは、次に組み立てられる。サブコンポーネントは、任意の適切な技術を用いて連結され得、その技術としては、接着剤(例えば、エポキシ)、はんだ付け、溶接、摩擦ばめ、スナップばめ、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0106】
図40〜
図42は、遠位センサーリンク580、680、780の様々な実施形態を示し、遠位センサーリンク580、680、780は、
図31の遠位センサーリンク480と実質的に同様であり、遠位センサーリンク480、580、680、および780との間の違いのみが記載される。
【0107】
図40および
図41を参照すると、遠位センサーリンク580および680は、シートメタルまたは任意の他の適切な可鍛性材料から形成される。実施形態において、遠位センサーリンク580および680は、スタンピングによって形成され得る。遠位センサーリンク780は、ポリマー、金属、それらの組み合わせなどから射出成形によって形成され得る。遠位センサーリンク580、680、780の各々は、近位方向に向いているシャフト582、682、782をそれぞれ含み、近位方向に向いているシャフト582、682、782は、付勢部材474の遠位端を係合するような構成および寸法にされている。遠位センサーリンク580、680、780の各々は、遠位エッジ584、684、784も含み、遠位エッジ584、684、784は、スロット464c(
図30)の遠位部分とのインターフェイス接続のための停止エッジ584a、684a、784aと、エンドエフェクター300の出張り303bとのインターフェイス接続のための直線的な表面584b、684b、784bとを規定する。遠位センサーリンク580および680の各々は、その中に開口部581、681も含み、開口部581、681は、応力解放特徴として働き、スタンピング中、遠位センサーリンク580および680の三次元の形作りを可能にする。
【0108】
図43〜
図55を参照すると、係止機構500の別の実施形態が示されている。係止機構500は、
図22〜
図39の係止機構400と実質的に同様であり、その間の違いのみが記載される。
【0109】
係止機構500は、外側チューブ206を通って長手方向に延びているロードリンク502を含む。係止機構500は、近位センサーリンク550を有するセンサーリンクアセンブリ551も含む。リンクアセンブリ551は、任意の適切な遠位センサーリンク480を含む。
【0110】
図43〜
図46を参照すると、ロードリンク502は、遠位部分504を含み、この遠位部分504は、ロードリンク402の遠位部分404と実質的に同様である。ロードリンク502は、1対の枝509a、509bを有する近位部分506をさらに含み、この近位部分506は、開口部507を規定し、この開口部507は、ボタンリンク508を係合するような構成および寸法にされている。ボタンリンク508は、さらに詳細に下に記載されるように、ボタン282および係止ばね440を係合するような構成および寸法にされている。
【0111】
ボタンリンク508は、取り付け部分511を含み、この取り付け部分511は、1対のガイド511a、511b(例えば、折り返し部分)を有し、1対のガイド511a、511bは、それぞれ1対の枝509a、509bを摩擦により係合するように構成されている。取り付け部分511は、切り抜き511cも含み、この切り抜き511cは、係止ばね440を接触させるための接触エッジ511dを有する。ボタンシャフト513は、取り付け部分511から延びており、ボタン282を係合するように構成されている。
【0112】
図47〜
図49を参照すると、近位センサーリンク550は、遠位部分554を含み、この遠位部分554は、ロードリンク450の遠位部分454と実質的に同様である。近位センサーリンク550は、1対の可撓なタブ556a、556bを有する近位部分556をさらに含み、1対の可撓なタブ556a、556bは、リング557を係合するように構成されている。
【0113】
リング557は、開口部557aを規定し、ロードリンク502の近位部分506を収容するためのくぼみ556cを含む。リング557は、ナブ557bも含み、このナブ557bは、さらに詳細に下に記載されるように、係止ばね440との係合のために、くぼみ556cの外側表面に配置されている。リング557は、近位センサーリンク550の可撓なタブ556a、556bを係合するためのスロット557dを含む。
【0114】
図43を参照すると、係止機構500はまた、ロードリンク502および近位センサーリンク550を内側ハウジングチューブ206a、206b内に整列させるための密封スペーサー430を含む。
図50〜
図55は、係止機構500の組み立てを示す。最初に、密封スペーサー430は、上に記載されるように、ロードリンク502と近位センサーリンク550との間に挿入される。その後、ボタンリンク508は、
図51に示されるように、ロードリンク502の近位部分506に連結される。ロードリンク502は、組み立てを助けるために近位方向に引っ張られる。
図52を参照すると、ロードリンク502は、係止ばね440を係合解除するために、そのホーム位置へ遠位方向に押される。
図53を参照すると、リング557は、近位センサーリンク550の近位部分556に連結されている。係止機構500は、その後、
図54に示されるように、センサー287を含むアダプターアセンブリ200の近位部分に連結される。
図55を参照すると、アンカー559は、可撓なタブ556aと556bとの間で近位センサーリンク550の近位部分556を密封スペーサー430に固定するために、密封スペーサー430に連結されている。
【0115】
図56A〜Cは、マルチパーツロードリンク602、702、802の様々な実施形態を示している。ロードリンク602、702、802は、
図23および
図24のロードリンク402と実質的に同様であり、その間の違いのみが記載される。
図56Aを参照すると、ロードリンク602は、近位部分606と遠位部分604とを含み、近位部分606および遠位部分604は、係止タブアセンブリ610を介して相互接続される。遠位部分604は、開口部609を含む。近位部分606は、弾性タブ607を含み、この弾性タブ607は、その遠位端において突出部607aを有し、この突出部607aは、開口部609内に嵌るような構成および寸法にされている。組み立て中、遠位部分604および近位部分606は、一緒に押され、弾性タブ607は、突出部607aが開口部609の中に入り、弾性タブ607が、突出部607aを開口部609の中に維持するまで変形させられる。
【0116】
図56Bを参照すると、ロードリンク702は、実質的にロードリンク602と同様である。ロードリンク702は、遠位部分704を含み、この遠位部分704は、長手方向溝705と開口部709とを有する。ロードリンク702は、近位部分706も含み、この近位部分706は、弾性タブ707を含み、この弾性タブ707は、その遠位端において突出部707aを有し、この突出部707aは、開口部709内に嵌るような構成および寸法にされている。溝705は、突出部707aを開口部709に導くような構成および寸法にされている。
【0117】
図56Cを参照すると、ロードリンク802は、1対の開口部809を有する遠位部分804と、1対のタブ807を有する近位部分806とを含む。タブ807の各々は、ポスト807aを含み、このポスト807aは、開口部809を摩擦により係合するような構成および寸法にされており、従って、弾性タブの必要性を不要にする。
【0118】
図57は、マルチパーツ近位センサーリンク650を示している。近位センサーリンク650は、
図25および
図26の近位センサーリンク450と実質的に同様であり、その間の違いのみが記載される。近位センサーリンク650は、遠位部分654を含み、この遠位部分654は、完全に対向した内方に延びているフィンガー672を有する。近位センサーリンク650は、対向した外方に延びているタブ674を有する近位部分656も含む。組み立て中、遠位部分654および近位部分656は、一緒に押され、フィンガー672は、タブ674を係合する。
【0119】
図58は、マルチパーツロードリンク902の別の実施形態を示し、このマルチパーツロードリンク902は、
図23および
図24のロードリンク402と実質的に同様であり、その間の違いのみが記載される。ロードリンク902は、近位部分906と遠位部分904とを含み、近位部分906および遠位部分904は、コネクタープレート910を介して相互接続される。遠位部分904および近位部分906の各々は、1つ以上の開口部909を含む。コネクタープレート910は、その近位端および遠位端において、1つ以上のポスト911を含み、1つ以上のポスト911は、開口部909内に摩擦により嵌るような構成および寸法にされている。実施形態において、ポスト911は、コネクタープレート910の上部表面および/または下部表面のいずれかにおいて配置され得る。組み立て中、コネクタープレート910は、遠位部分904および近位部分906を固定するために、遠位部分904および近位部分906の両方に連結される。
【0120】
図59は、マルチパーツ近位センサーリンク750を示している。近位センサーリンク750は、
図25および
図26の近位センサーリンク450と実質的に同様であり、その間の違いのみが記載される。近位センサーリンク750は、遠位部分754と近位部分756とを含み、それらの各々は、外方に延びているタブ774および776をそれぞれ含む。近位センサーリンク750は、コネクタープレート780も含み、このコネクタープレート780は、その近位端および遠位端において、完全に対向した内方に延びているフィンガー772を有する。組み立て中、フィンガー772がタブ774および776を係合して、遠位部分754および近位部分756を固定するように、コネクタープレート780は、遠位部分754および近位部分756の両方に連結される。
【0121】
本明細書中に開示された実施形態に対して、様々な改変がなされ得ることが理解される。例えば、器具100は、必ずしもステープルを適用する必要はなく、むしろ、当該分野において公知であるような2パーツの締め具を適用し得る。さらに、ステープルまたは締め具の直線の列の長さは、特定の外科手術手順の要件に合うように改変され得る。従って、作動シャフトの単一の行程の長さ、ならびに/または使い捨てローディングユニット内のステープルおよび/もしくは締め具の直線の列の長さは、これに従って変わり得る。従って、上記説明は、限定であると解釈されるべきではなく、単に、好ましい実施形態の例証であると解釈されるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で、他の改変を想定する。