特許第6408986号(P6408986)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6408986
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】BVAインタポーザ
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20181004BHJP
   H01L 25/065 20060101ALI20181004BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20181004BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   H01L23/12 W
   H01L25/08 H
   H01L23/12 Q
【請求項の数】25
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2015-525625(P2015-525625)
(86)(22)【出願日】2013年8月2日
(65)【公表番号】特表2015-523743(P2015-523743A)
(43)【公表日】2015年8月13日
(86)【国際出願番号】US2013053437
(87)【国際公開番号】WO2014022780
(87)【国際公開日】20140206
【審査請求日】2016年7月29日
(31)【優先権主張番号】13/795,756
(32)【優先日】2013年3月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/679,653
(32)【優先日】2012年8月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】309034272
【氏名又は名称】インヴェンサス・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【弁理士】
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】カスキー テレンス
(72)【発明者】
【氏名】モハメド イリアス
(72)【発明者】
【氏名】ウゾ サイプリアン エメカ
(72)【発明者】
【氏名】ウォイチック チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ニューマン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】モナドゲミ ペズマン
(72)【発明者】
【氏名】コー レイナルド
(72)【発明者】
【氏名】チャウ エリス
(72)【発明者】
【氏名】ハーバ ベルガセム
【審査官】 秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−204399(JP,A)
【文献】 特開2002−050871(JP,A)
【文献】 特開2001−144218(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
H01L 25/065
H01L 25/07
H01L 25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタポーザを作製するための方法であって、
第1要素の1又は2以上の表面に結合された基底部を含む第1端部、及び前記第1端部とは反対側の第2端部を有する、複数のワイヤボンドを形成する工程であって、前記ワイヤボンドが、前記第1端部と前記第2端部との間に延在する縁部表面を有する、工程と、
前記縁部表面に接触して、隣接するワイヤボンドを互いに隔てる、誘電封止材を形成する工程と、
次いで、前記第1要素の少なくとも一部を除去することを含む更なる加工処理を行う工程と、を含み、
前記更なる加工処理の後、少なくとも前記誘電封止材によって互いに隔てられた反対側の第1面及び第2面を有する前記インタポーザが提供され、前記インタポーザが、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの接続のために、反対側の前記第1面及び前記第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを有し、前記第1コンタクトが、前記ワイヤボンドを通じて前記第2コンタクトと電気的に接続され、前記第1コンタクト及び第2コンタクトは第1コンポーネント及び第2コンポーネントと、導電性ボンド材料により電気的に接続され、
前記誘電封止材は、前記第1面及び第2面の少なくとも一方から前記ワイヤボンドのうちの少なくとも一部のそれぞれの端部に隣接して延びる溝を有し、前記溝は前記導電性ボンド材料を受け入れるように構成されている、方法。
【請求項2】
前記誘電封止材が、反対向きの第1表面及び第2表面を有し、前記インタポーザが、反対向きの前記第1面と前記第2面との間に延在する貫通開口部を有し、前記貫通開口部が、小型電子素子の主表面全体を受容するように寸法決めされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インタポーザが、前記第1面と前記第2面との間に延在する少なくとも1つの周縁部表面を有し、前記ワイヤボンドが、前記貫通開口部と前記少なくとも1つの周縁部表面との間の、前記誘電封止材の一部分の内部に配置される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの周縁部表面が、反対向きの第1外側面及び第2外側面と、反対向きの前記第1外側面及び前記第2外側面のそれぞれと交差する、反対向きの第3外側面及び第4外側面とによって画定され、前記貫通開口部が、反対向きの第1内側面及び第2内側面と、反対向きの前記第1内側面及び前記第2内側面のそれぞれと交差する、反対向きの第3内側面及び第4内側面とによって画定される、請求項に記載の方法。
【請求項5】
インタポーザであって、
反対向きの第1表面及び第2表面を有する、誘電封止材と、
前記誘電封止材によってそれぞれが互いに隔てられた、複数のワイヤボンドであって、各ワイヤボンドが、前記第1表面及び前記第2表面に、それぞれ、前記誘電封止材によって完全には覆われていない、反対側の第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部と前記第2端部との間の縁部表面が、前記誘電封止材によって接触され、かつ前記誘電封止材によって、隣接するワイヤボンドの前記縁部表面から隔てられ、各ワイヤボンドの前記端部の少なくとも一つが、そのようなワイヤボンドの基底部である、複数のワイヤボンドと、を備え、
前記インタポーザが、反対側の第1面及び第2面と、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のために、反対側の前記第1面及び前記第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトとを有し、前記第1コンタクトが、前記ワイヤボンドを通じて前記第2コンタクトと電気的に接続され、
前記第1コンタクト及び第2コンタクトは第1コンポーネント及び第2コンポーネントと、導電性ボンド材料により電気的に接続され、
前記誘電封止材は、前記第1表面及び第2表面の少なくとも一方から前記ワイヤボンドのうちの少なくとも一部のそれぞれの端部に隣接して延びる溝を有し、前記溝は前記導電性ボンド材料を受け入れるように構成されている、インタポーザ。
【請求項6】
インタポーザであって、
反対向きの第1表面及び第2表面を有する誘電封止材であって、反対向きの前記第1表面と前記第2表面との間に延在する貫通開口部を有し、前記貫通開口部が、小型電子素子の主表面全体を受容するように寸法決めされる、誘電封止材と、
第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のための複数のワイヤボンドであって、該複数のワイヤボンドは前記誘電封止材によって互いに隔てられ、各ワイヤボンドが、反対向きの前記第1表面及び前記第2表面の少なくとも一方に、それぞれ、前記誘電封止材によって少なくとも完全には覆われていない、反対側の第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部と前記第2端部との間の縁部表面が、前記誘電封止材によって接触され、かつ前記誘電封止材によって、隣接するワイヤボンドの縁部表面から隔てられる、複数のワイヤボンドと、を備え、
前記インタポーザが、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの接続のために、反対側の第1面及び第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトとを有し、
前記第1コンタクト及び第2コンタクトは第1コンポーネント及び第2コンポーネントと、導電性ボンド材料により電気的に接続され、
前記誘電封止材は、前記第1表面及び第2表面の少なくとも一方から前記ワイヤボンドのうちの少なくとも一部のそれぞれの端部に隣接して延びる溝を有し、前記溝は前記導電性ボンド材料を受け入れるように構成されている、インタポーザ。
【請求項7】
前記インタポーザが、それぞれ少なくとも前記誘電封止材の反対向きの前記第1表面及び前記第2表面によって互いに隔てられる、反対向きの第1面及び第2面を更に備える、請求項に記載のインタポーザ。
【請求項8】
前記インタポーザが、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のために、反対側の前記第1面及び前記第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを更に備え、前記第1コンタクトが、前記ワイヤボンドを通じて前記第2コンタクトと電気的に接続される、請求項に記載のインタポーザ。
【請求項9】
前記複数のワイヤボンドの前記複数の第1端部のうちの1つから横方向に延出し、かつ前記複数のワイヤボンドの前記複数の第1端部のうちの1つを、前記第1コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続する部分を少なくとも有する、少なくとも1つの導電性構造体を更に備え、前記第1コンタクトのうちの前記対応する1つが、前記複数の第1端部のうちの前記1つからオフセットされる、請求項に記載のインタポーザ。
【請求項10】
前記複数のワイヤボンドの前記複数の第2端部のうちの1つから横方向に延出し、かつ前記複数のワイヤボンドの前記複数の第2端部のうちの1つを、前記第2コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続する部分を少なくとも有する、少なくとも第2の導電性構造体を更に備え、前記第2コンタクトのうちの前記対応する1つが、前記複数の第2端部のうちの前記1つからオフセットされる、請求項に記載のインタポーザ。
【請求項11】
反対向きの前記第1面と前記第2面との間の前記インタポーザの厚さが、1ミリメートル未満である、請求項に記載のインタポーザ。
【請求項12】
積層小型電子組立体であって、請求項に記載の前記インタポーザを含み、
前記第1コンポーネントが、複数の第1端子を含む第1小型電子パッケージであり、
前記第2コンポーネントが、複数の第2端子を含む第2小型電子パッケージであり、前記第2小型電子パッケージが、前記インタポーザを通じて、前記第1小型電子パッケージと電気的に接続され、
前記第1小型電子パッケージが、前記インタポーザの前記第1面に向き合う表面を含み、前記第2小型電子パッケージが、前記インタポーザの前記第2面に向き合う表面を含み、
前記第1小型電子パッケージの前記それぞれの複数の第1端子のうちの少なくとも一部が、前記インタポーザの前記複数のワイヤボンドの対応する第1端部と電気的に接続され、
前記第2小型電子パッケージの前記それぞれの複数の第2端子のうちの少なくとも一部が、前記インタポーザの前記複数のワイヤボンドの対応する第2端部と電気的に接続される、積層小型電子組立体。
【請求項13】
前記第1小型電子パッケージが、第1小型電子素子を更に含み、前記第1小型電子素子の主表面が、前記貫通開口部の内部に受容され、前記第1小型電子素子が、前記インタポーザを通じて前記第2小型電子パッケージに電気的に接続される、第1素子コンタクトを含む、請求項12に記載の積層小型電子組立体。
【請求項14】
前記第2小型電子パッケージが、第2小型電子素子を更に含み、前記第2小型電子素子が、前記インタポーザを通じて前記第1小型電子パッケージに電気的に接続される、第2素子コンタクトを含む、請求項13に記載の積層小型電子組立体。
【請求項15】
前記貫通開口部が、前記第1小型電子素子に対する前記インタポーザの場所を固定するために、誘電封止材で充填される、請求項13に記載の積層小型電子組立体。
【請求項16】
前記第1小型電子パッケージが、回路パネルである、請求項12に記載の積層小型電子組立体。
【請求項17】
積層小型電子組立体を形成する方法であって、
第1コンポーネントを、インタポーザの第1面に向き合うように定置する工程であって、前記第1コンポーネントが、その上に複数の第1端子を有し、前記インタポーザが、前記第1面とは反対方向を向く第2面を更に有し、前記第1面及び前記第2面が、それぞれ、少なくとも誘電封止材の反対向きの第1表面及び第2表面によって隔てられ、
前記インタポーザが、反対向きの前記第1面と前記第2面との間に延在する貫通開口部であって、前記貫通開口部が小型電子素子の主表面全体を受容するように寸法決めされる、貫通開口部と、第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のための複数のワイヤボンドであって、該複数のワイヤボンドは前記誘電封止材によって互いに隔てられ、各ワイヤボンドが、反対向きの前記第1表面及び前記第2表面の少なくとも一方に、それぞれ、前記誘電封止材によって少なくとも完全には覆われていない、反対側の第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部と前記第2端部との間の縁部表面が、前記誘電封止材によって接触され、かつ前記誘電封止材によって、隣接するワイヤボンドの前記縁部表面から隔てられる、複数のワイヤボンドと、を有する、工程と、
前記インタポーザの少なくとも一部のワイヤボンドの前記第1端部を、前記第1コンポーネント上の前記複数の第1端子のうちの少なくとも一部に接続する工程と、
第2コンポーネントを、前記インタポーザの前記第2面に向き合うように定置する工程であって、前記第2コンポーネントが、その上に複数の第2端子を有する、工程と、
前記第2コンポーネントを、前記複数のワイヤボンドのうちの少なくとも一部の前記第2端部に接続する工程と、を含み、
前記インタポーザが、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの接続のために、反対側の第1面及び第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトとを有し、
前記第1コンタクト及び第2コンタクトは第1コンポーネント及び第2コンポーネントと、導電性ボンド材料により電気的に接続され、
前記誘電封止材は、前記第1表面及び第2表面の少なくとも一方から前記ワイヤボンドのうちの少なくとも一部のそれぞれの端部に隣接して延びる溝を有し、前記溝は前記導電性ボンド材料を受け入れるように構成されている、方法。
【請求項18】
前記第1コンポーネントが、第1小型電子パッケージであり、前記複数の第1端子が、前記第1小型電子パッケージの第1接続表面に沿って位置し、前記複数のワイヤボンドのうちの前記少なくとも一部の前記第1端部が、前記第1小型電子パッケージの前記複数の第1端子のうちの前記少なくとも一部に、物理的に接続される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2コンポーネントが、第2小型電子パッケージであり、前記第2小型電子パッケージが、前記第2小型電子パッケージの第2接続表面に沿って導電層を有し、複数の第2端子が、前記第2小型電子パッケージの第3接続表面に沿って位置し、前記複数のワイヤボンドのうちの前記少なくとも一部の前記第2端部が、前記第2小型電子パッケージの前記導電層で、前記第2小型電子パッケージに物理的に接続される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記インタポーザが、反対側の前記第1面及び前記第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを更に含み、前記第1コンタクトが、前記ワイヤボンドを通じて前記第2コンタクトと電気的に接続され、前記方法が、前記複数のワイヤボンドの前記複数の第1端部のうちの1つから横方向に延出し、かつ前記複数のワイヤボンドの前記複数の第1端部のうちの1つを、前記第1コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続する部分を少なくとも有する、少なくとも1つの導電性構造体を形成することを更に含み、前記第1コンタクトのうちの前記対応する1つが、前記複数の第1端部のうちの前記少なくとも1つからオフセットされる、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のワイヤボンドの前記複数の第2端部のうちの1つから横方向に延出し、かつ前記複数のワイヤボンドの前記複数の第2端部のうちの1つを、前記第2コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続する部分を少なくとも有する、少なくとも第2の導電性構造体を形成することを更に含み、前記第2コンタクトのうちの前記対応する1つが、前記複数の第2端部のうちの前記1つからオフセットされる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1小型電子パッケージが、第1小型電子素子を含み、前記方法が、前記インタポーザの前記貫通開口部の内部に露出される、前記第1コンポーネントの一部分上に、前記第1小型電子素子を実装することを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記小型電子素子を、前記インタポーザの厚さ以下の所定の厚さまで薄化加工する工程を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記小型電子素子を薄化加工する前記工程が、前記インタポーザ内への(i)挿入前及び(ii)挿入後のうちの一方で実行される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1小型電子パッケージの前記第1接続表面を、前記第1接続表面が前記インタポーザと同じ高さとなるように、前記インタポーザの前記第1表面に当接させる工程を更に含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2012年8月3日に出願された、米国仮出願第61/679,653号の出願日の利益を主張するものであり、その開示は、参照により本明細書に援用される。
【0002】
本出願は、非パッケージ化半導体ダイ又はパッケージ化半導体ダイを含み得る小型電子組立体内に組み込むことが可能なものなどの、インタポーザ、並びにそのようなインタポーザを作製するための方法を説明する。具体的には、結合ビアのアレイ、例えば、成形封止材などの封止材の主表面で露出された末端部を有する、鉛直に延在するワイヤボンドのアレイを組み込む、インタポーザ、及びインタポーザを作製する方法が、本明細書で説明される。
【背景技術】
【0003】
半導体チップなどの小型電子デバイスは、典型的には、他の電子コンポーネントに対する多くの入出力接続を必要とする。半導体チップ又は他の同等のデバイスの入出力コンタクトは、一般的に、そのデバイスの表面を実質的に覆う格子状パターン(通常、「エリアアレイ」と称されるもの)で、又は、そのデバイスの前面の各縁部に平行かつ隣接して延在し得る細長い列を成して、又は、その前面の中心に配置される。典型的には、チップなどのデバイスは、プリント回路板などの基板上に物理的に実装しなければならず、そのデバイスのコンタクトは、回路板の導電機構に電気的に接続されなければならない。
【0004】
半導体チップは、通常、製造の間のチップの取り扱い、及び、回路板若しくは他の回路パネルなどの外部基板上へのチップの実装の間のチップの取り扱いを容易にするパッケージ内に提供される。例えば、多くの半導体チップは、表面実装のために好適なパッケージ内に提供される。この一般的なタイプの数多くのパッケージが、様々な用途のために提案されてきた。最も一般的には、そのようなパッケージは、通常「チップキャリア」と称される誘電要素を含み、この誘電要素は、メッキ又はエッチングされた金属構造体として形成された端子をその誘電体上に有する。これらの端子は、典型的には、チップキャリア自体に沿って延在する薄いトレースなどの機構によって、また、チップのコンタクトと端子若しくはトレースとの間に延在する細いリード又はワイヤによって、チップ自体のコンタクトに接続される。表面実装の操作では、パッケージは、そのパッケージ上の各端子が、回路板上の対応する導体パッドと位置合わせされるように回路板上に定置される。はんだ又は他の結合材料が、それらの端子と導体パッドとの間に提供される。それらの組立体を加熱することにより、はんだを融解又は「リフロー」させるか、又は他の方式で結合材料を活性化することによって、そのパッケージを定位置で恒久的に結合させることができる。
【0005】
多くのパッケージは、パッケージの端子に取り付けられた、典型的には直径約0.1mm〜約0.8mm(5〜30ミル)のはんだボールの形態の、はんだ塊を含む。その底面から突出するはんだボールのアレイを有するパッケージは、通常、ボールグリッドアレイ又は「BGA」パッケージと称される。ランドグリッドアレイ又は「LGA」パッケージと称される他のパッケージは、はんだから形成された薄層又はランドによって、基板に固定される。このタイプのパッケージは、極めてコンパクトにすることができる。通常「チップスケールパッケージ」と称される特定のパッケージは、そのパッケージ内に組み込まれたデバイスの領域に等しい回路板の領域、又は僅かにのみ大きい回路板の領域を占める。このことは、組立体の全体のサイズを低減し、基板上の様々なデバイス間での短い相互接続子の使用を可能とし、またそのため、デバイス間の信号伝搬時間が抑制されることにより、その組立体の高速な動作を容易にする点で、有利である。
【0006】
インタポーザは、コンタクトを有する相互接続要素として提供することができ、その上面及び底面は、その上面又は底面のうちの一方で、1つ以上のパッケージ化若しくは非パッケージ化半導体ダイと電気的に接続され、その上面又は底面のうちの他方で、別のコンポーネントと電気的に接続される。その別のコンポーネントは、一部の場合には、パッケージ基板とすることができ、このパッケージ基板も、回路パネルであり得るか又は回路パネルを含み得る、別のコンポーネントと電気的に接続することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
当該技術分野における上述の全ての進歩にもかかわらず、依然として、インタポーザ、及びインタポーザを作製する方法の、更なる改善が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、インタポーザを作製するための方法が提供される。そのような態様によれば、第1端部を有する複数のワイヤボンドを形成することができる。第1端部は、第1要素の1つ以上の表面に結合された、基底部を含み得る。ワイヤボンドは、第1端部とは反対側の第2端部を含み得る。ワイヤボンドは、第1端部と第2端部との間に延在する、縁部表面を有し得る。そのような態様によれば、誘電封止材が、その縁部表面に接触して、隣接するワイヤボンドを互いに隔てることができる。
【0009】
次いで、第1要素の少なくとも諸部分を、更なる加工処理の間に除去することができる。この更なる加工処理の後、少なくとも封止材によって互いに隔てられた反対側の第1面及び第2面を有する、インタポーザを提供することができる。このインタポーザは、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの接続のために、反対側の第1面及び第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを有し得る。このインタポーザの第1コンタクトは、ワイヤボンドを通じて、第2コンタクトと電気的に接続することができる。
【0010】
一部の態様では、第1要素は、1つ以上の表面を有する金属層を含み得る。そのような態様では、この金属層は、第1要素の諸部分の除去の間に、部分的に除去することができ、それにより、基底部は、第1要素の諸部分が除去された後に残存する、金属層の第2部分に結合されたまま維持される。
【0011】
一部の態様では、金属層が除去される際、この金属をパターン形成することにより、金属層の部分的除去の間に、封止層の少なくとも諸部分によって互いに絶縁された第1導電性要素を形成することができる。そのような態様では、ワイヤボンドのうちの少なくとも一部の基底部は、第1導電性要素に結合させたまま維持することができる。
【0012】
一部の態様では、第1要素は、1つ以上の表面を有する金属層を含み得る。そのような態様では、第1要素の諸部分の除去の間に、この金属層を完全に除去することにより、基底部の少なくとも諸部分を露出させることができる。
【0013】
一部の態様では、第1要素は、1つ以上の表面を有する金属層を含み得る。そのような態様では、封止材には、第1要素の諸部分の除去の間に、その封止材の表面での研削、ラッピング、又は研磨を施すことができる。
【0014】
一部の態様では、ワイヤボンドの基底部の少なくとも諸部分は、第1コンタクト又は第2コンタクトとして、インタポーザの第1面又は第2面のうちの一方に存在する。
【0015】
一部の態様では、基底部以外の、ワイヤボンドの第1端部及び第2端部のうちの少なくとも一方の少なくとも諸部分は、第1コンタクト及び第2コンタクトのうちの少なくとも一方として、インタポーザの第1面及び第2面のうちの少なくとも一方に存在する。
【0016】
一部の態様では、ワイヤボンドの第1端部を第1コンタクトと電気的に接続する、導電性構造体を形成することができる。
【0017】
一部の態様では、封止材の上に重ね合わされる誘電体層を形成することができる。そのような態様では、誘電体層の表面は、インタポーザの第1面に存在し得る。そのような態様では、誘電体層に沿って延在する、導電性構造体を形成することができる。
【0018】
一部の態様では、少なくとも一部の第1コンタクトのそれぞれは、その第1コンタクトを電気的に接続することが可能なワイヤボンドの第1端部から、オフセットさせることができる。そのような態様では、導電性構造体は、第1コンタクトと、第1コンタクトに接続されるワイヤボンドとの間で、横方向に延在する部分を少なくとも有し得る。
【0019】
一部の態様では、ワイヤボンドの第2端部を第2コンタクトと電気的に接続する、導電性構造体を形成することができる。
【0020】
そのような態様では、封止材の上に重ね合わされる誘電体層を形成することができる。そのような態様では、誘電体層の表面は、インタポーザの第1面に存在し得る。そのような態様では、誘電体層に沿って延在する、導電性構造体を形成することができる。
【0021】
そのような態様では、少なくとも一部の第2コンタクトのそれぞれは、その第2コンタクトを電気的に接続することが可能なワイヤボンドの第2端部から、オフセットさせることができる。そのような態様では、導電性構造体の少なくとも一部分は、第2コンタクトと、第2コンタクトに接続されるワイヤボンドとの間で、横方向に延在するように形成することができる。
【0022】
一部の態様では、ワイヤボンドの第2端部を第2コンタクトと電気的に接続する、導電性構造体を形成することができる。
【0023】
一部の態様では、封止材の上に重ね合わされる誘電体層を形成することができる。そのような態様では、誘電体層の表面は、インタポーザの第1面に存在し得る。そのような態様では、誘電体層に沿って延在する、導電性構造体を形成することができる。
【0024】
一部の態様では、少なくとも一部の第2コンタクトのそれぞれは、その第2コンタクトを電気的に接続することが可能なワイヤボンドの第2端部から、オフセットさせることができる。そのような態様では、導電性構造体は、第2コンタクトと、第2コンタクトに接続されるワイヤボンドとの間で、横方向に延在する部分を少なくとも有し得る。
【0025】
一部の態様では、ワイヤボンドの第2端部のうちの少なくとも一部は、それらの対応のワイヤボンドの第1端部から、第2表面に平行な少なくとも1つの横方向に、変位させることができる。
【0026】
一部の態様では、基底部は、第1の最小ピッチを有し得る第1のパターンで配置構成することができる。そのような態様では、ワイヤボンドの非封止部分は、第1の最小ピッチよりも大きい第2の最小ピッチを有するパターンで、配置構成することができる。
【0027】
一部の態様では、基底部は、第1の最小ピッチを有する第1のパターンで配置構成することができる。そのような態様では、ワイヤボンドの非封止部分は、第1の最小ピッチよりも小さい第2の最小ピッチを有するパターンで、配置構成することができる。
【0028】
一部の態様では、ワイヤボンドの基底部は、ボールボンドの形態にすることができる。
【0029】
一部の態様では、第1要素の他の要素と電気的に接続されないワイヤボンドの基底部が電気的に接続される導体パッドとして、第1導電性要素を、導電層の諸部分の選択的除去の間に形成することができる。
【0030】
一部の態様では、第1要素は、研削又は研磨のうちの一方によって薄化加工される。
【0031】
一部の態様では、ワイヤボンドの端面が実質的に覆われるような初期厚さを有する、封止層を形成することができる。そのような態様では、端面が封止層によって封止されないように、封止層の一部分を、第1要素の薄化加工の間に除去することができる。
【0032】
一部の態様では、封止材は、第1要素及びワイヤボンドの少なくとも縁部表面と接触する封止層の形成の間に、成形することができる。
【0033】
一部の態様では、金属層は、20マイクロメートル未満の厚さを有し得る。
【0034】
一部の態様では、誘電封止材は、反対向きの第1表面及び第2表面を有し得る。そのような態様では、インタポーザは、反対向きの第1面と第2面との間に延在する、貫通開口部を有し得る。この開口部は、小型電子素子の主表面全体を受容するように、寸法決めすることができる。
【0035】
一部の態様では、インタポーザは、第1面と第2面との間に延在する、少なくとも1つの周縁部表面を有し得る。そのような態様では、ワイヤボンドは、貫通開口部と少なくとも1つの周縁部表面との間の、封止材の一部分の内部に配置することができる。
【0036】
一部の態様では、1つ以上の周縁部表面は、反対向きの第1外側面及び第2外側面と、その反対向きの第1外側面及び第2外側面のそれぞれと交差する、反対向きの第3外側面及び第4外側面とによって画定することができる。そのような態様では、貫通開口部は、反対向きの第1内側面及び第2内側面と、その反対向きの第1内側面及び第2内側面のそれぞれと交差する、反対向きの第3内側面及び第4内側面とによって画定することができる。
【0037】
本発明の一態様によれば、インタポーザが提供される。このインタポーザは、反対向きの第1表面及び第2表面を有し得る、誘電封止材を含み得る。このインタポーザは、封止材によってそれぞれが互いに隔てられた複数のワイヤボンドを更に含み得る。各ワイヤボンドは、第1表面及び第2表面に、それぞれ、封止材によって完全には覆われていない、反対側の第1端部及び第2端部を有し得る。各ワイヤボンドは、第1端部と第2端部との間に縁部表面を有し得るものであり、この縁部表面は、封止材によって接触することができ、かつ封止材によって、隣接するワイヤボンドの縁部表面から隔てることができる。各ワイヤボンドの端部の少なくとも一方は、そのようなワイヤボンドの基底部とすることができる。
【0038】
このインタポーザは、反対側の第1面及び第2面を有し得る。このインタポーザは、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のために、反対側の第1面及び第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを更に有し得る。第1コンタクトは、ワイヤボンドを通じて、第2コンタクトと電気的に接続することができる。
【0039】
一部の態様では、ワイヤボンドの基底部の少なくとも諸部分は、第1コンタクト又は第2コンタクトとして、インタポーザの第1面又は第2面のうちの一方に存在し得る。
【0040】
一部の態様では、基底部以外の、ワイヤボンドの第1端部又は第2端部のうちの少なくとも一方の少なくとも諸部分は、第1コンタクト又は第2コンタクトのうちの少なくとも一方として、インタポーザの第1面又は第2面のうちの少なくとも一方に存在し得る。
【0041】
一部の態様では、誘電体層を、封止材の第1表面の上に重ね合わせることができる。そのような態様では、誘電体層は、露出表面を有し得る。そのような態様では、インタポーザは、ワイヤボンドの第1端部を第1コンタクトと電気的に接続する、導電性構造体を更に含み得る。
【0042】
一部の態様では、少なくとも一部の第1コンタクトのそれぞれは、その第1コンタクトを電気的に接続することが可能なワイヤボンドの第1端部から、オフセットさせることができる。そのような態様では、導電性構造体は、第1コンタクトと、第1コンタクトに接続されるワイヤボンドとの間で、横方向に延在する部分を少なくとも有し得る。
【0043】
一部の態様では、誘電体層を、封止材の第2表面の上に重ね合わせることができる。そのような態様では、誘電体層は、露出表面を有し得る。そのような態様では、インタポーザは、ワイヤボンドの第2端部を第2コンタクトと電気的に接続する、導電性構造体を更に含み得る。
【0044】
一部の態様では、少なくとも一部の第2コンタクトのそれぞれは、その第2コンタクトを電気的に接続することが可能なワイヤボンドの第2端部から、オフセットさせることができる。そのような態様では、導電性構造体は、第2コンタクトと、第2コンタクトに接続されるワイヤボンドとの間で、横方向に延在する部分を少なくとも有し得る。
【0045】
一部の態様では、第2誘電体層を、封止材の第2表面の上に重ね合わせることができる。そのような態様では、第2誘電体層は、露出表面を有し得る。そのような態様では、インタポーザは、ワイヤボンドの第2端部を第2コンタクトと電気的に接続する、導電性構造体を更に含み得る。
【0046】
そのような態様では、少なくとも一部の第2コンタクトのそれぞれは、その第2コンタクトを電気的に接続することが可能なワイヤボンドの第2端部から、オフセットさせることができる。そのような態様では、導電性構造体は、第2コンタクトと、第2コンタクトに接続されるワイヤボンドとの間で、横方向に延在する部分を少なくとも有し得る。
【0047】
一部の態様では、ワイヤボンドの第2端部のうちの少なくとも一部は、それらの対応のワイヤボンドの第1端部から、第2表面に平行な少なくとも1つの横方向で、変位させることができる。
【0048】
一部の態様では、小型電子組立体を提供することができる。この小型電子組立体は、本発明の1つ以上の態様によるインタポーザを含み得る。この小型電子組立体は、第1コンタクトと電気的に接続される第1コンポーネントコンタクトを有し得る、第1コンポーネントを更に含み得る。この小型電子組立体は、第2コンポーネントを更に含み得る。第2コンポーネントは、面と、第2コンタクトに向き合い電気的に接続される、その面上の複数の第2コンポーネントコンタクトとを有し得る。
【0049】
一部の態様では、第2コンポーネントは、小型電子素子とすることができる。そのような態様では、第2コンポーネントコンタクトは、その小型電子素子の面の素子コンタクトとすることができる。
【0050】
一部の態様では、小型電子素子は、第1小型電子素子とすることができる。そのような態様では、小型電子組立体は、第2小型電子素子を更に含み得る。第2小型電子素子は、面と、第2コンタクトに向き合い電気的に接続される、その面上の複数の第2素子コンタクトとを有し得る。
【0051】
小型電子組立体が提供される一部の態様では、インタポーザは、そのインタポーザ上に導電性構造体を更に含み得る。この導電性構造体は、第1面及び第2面に平行な横方向で延在し得る。第1素子コンタクトのうちの少なくとも一部は、この構造体を通じて、第2素子コンタクトのうちの少なくとも一部と電気的に接続することができる。
【0052】
小型電子組立体が提供される一部の態様では、第1面と第2面との間のインタポーザの厚さは、1ミリメートル未満とすることができる。
【0053】
一部の態様では、第1コンポーネントは、回路パネルとすることができる。
【0054】
一部の態様では、この回路パネルのコンタクトは、第1コンタクトに向き合うことができる。そのようなコンタクトは、導電性結合材料で、第1コンタクトに結合させることができる。
【0055】
一部の態様では、導電性結合材料は、少なくとも1種のリフロー可能な結合金属を含み得る。
【0056】
一部の態様では、第2コンポーネントは、小型電子パッケージとすることができる。そのような態様では、第2コンポーネントコンタクトは、その小型電子パッケージの面の複数の端子とすることができる。そのような態様では、小型電子パッケージは、小型電子素子を含み得るものであり、この小型電子素子は、第2コンポーネントコンタクトと電気的に接続される、その小型電子素子の面上の複数の素子コンタクトを有する。
【0057】
一部の態様では、小型電子組立体と、その小型電子組立体と電気的に接続される1つ以上の第3コンポーネントとを含む、システムを提供することができる。
【0058】
本発明の一態様によれば、インタポーザが提供される。このインタポーザは、反対向きの第1表面及び第2表面を有し得る、誘電封止材を含み得る。この誘電封止材は、反対向きの第1表面と第2表面との間に延在し得る、貫通開口部を有し得る。この開口部は、小型電子素子の主表面全体を受容するように、寸法決めすることができる。
【0059】
このインタポーザは、第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のための、複数のワイヤボンドを更に含み得る。これらのワイヤボンドは、封止材によって互いに隔てることができる。各ワイヤボンドは、反対向きの第1表面及び第2表面の少なくとも一方に、それぞれ、封止材によって少なくとも完全には覆われていない、反対側の第1端部及び第2端部を有し得る。各ワイヤボンドは、封止材によって接触される、第1端部と第2端部との間の縁部表面を更に有し得る。各ワイヤボンドは、封止材によって、隣接するワイヤボンドの縁部表面から隔てることができる。
【0060】
一部の態様では、インタポーザは、それぞれ少なくとも誘電封止材の反対向きの第1表面及び第2表面によって互いに隔てられる、反対向きの第1面及び第2面を含み得る。
【0061】
一部の態様では、インタポーザは、それぞれ第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のために、反対側の第1面及び第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを含み得る。第1コンタクトは、ワイヤボンドを通じて、第2コンタクトと電気的に接続することができる。
【0062】
一部の態様では、インタポーザは、少なくとも1つの導電性構造体を含み得る。導電性構造体のうちの少なくとも一部は、複数のワイヤボンドの複数の第1端部のうちの1つから横方向に延出し得る部分であって、その複数のワイヤボンドの複数の第1端部のうちの1つを、第1コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続することができる部分を、少なくとも有し得る。そのような態様では、第1コンタクトのうちの対応する1つは、複数の第1端部のうちの1つからオフセットさせることができる。
【0063】
一部の態様では、インタポーザは、少なくとも第2の導電性構造体を含み得る。この第2の導電性構造体は、複数のワイヤボンドの複数の第2端部のうちの1つから横方向に延出し得る部分であって、その複数のワイヤボンドの複数の第2端部のうちの1つを、第2コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続することができる部分を、少なくとも含み得る。そのような態様では、第2コンタクトのうちの対応する1つは、複数の第2端部のうちの1つからオフセットさせることができる。
【0064】
一部の態様では、反対向きの第1面と第2面との間のインタポーザの厚さは、1ミリメートル未満とすることができる。
【0065】
一部の態様では、積層小型電子組立体を提供することができる。この積層小型電子組立体は、本発明の1つ以上の態様による、第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のためのインタポーザを含み得る。そのような態様では、第1コンポーネントは、第1小型電子パッケージとすることができる。この小型電子パッケージは、複数の第1端子を含み得る。そのような態様では、第2コンポーネントは、第2小型電子パッケージとすることができる。第2小型電子パッケージは、複数の第2端子を含み得る。第2小型電子パッケージは、インタポーザを通じて、第1小型電子パッケージと電気的に接続することができる。
【0066】
第1小型電子パッケージは、インタポーザの第1面に向き合う表面を含み得る。第2小型電子パッケージは、インタポーザの第2面に向き合う表面を含み得る。第1小型電子パッケージのそれぞれの複数の第1端子のうちの少なくとも一部は、インタポーザの複数のワイヤボンドの対応する第1端部と、電気的に接続することができる。第2小型電子パッケージのそれぞれの複数の第2端子のうちの少なくとも一部は、インタポーザの複数のワイヤボンドの対応する第2端部と、電気的に接続することができる。
【0067】
一部の態様では、第1小型電子パッケージは、第1小型電子素子を含み得る。第1小型電子素子の主表面は、貫通開口部の内部に受容させることができる。第1小型電子素子は、インタポーザを通じて第2小型電子パッケージに電気的に接続される、第1素子コンタクトを含み得る。
【0068】
一部の態様では、第2小型電子パッケージは、第2小型電子素子を含み得る。第2小型電子素子は、インタポーザを通じて第1小型電子パッケージに電気的に接続される、第2素子コンタクトを含み得る。
【0069】
一部の態様では、第1素子コンタクトは、再配線構造体の上に重ね合わされるもの、及び再配線構造体の内部に少なくとも部分的に埋め込まれるもののうちの少なくとも一方である、複数の第1導電性要素を通じて、インタポーザに電気的に接続することができる。この再配線構造体は、インタポーザの誘電封止材の上に重ね合わされる再配線誘電体層を含み得るものであり、その再配線誘電体層を通る複数の第2導電性要素を含み得る。
【0070】
そのような態様では、第1素子コンタクトは、再配線構造体の反対面上の接合要素に、電気的に接続することができる。
【0071】
一部の態様では、貫通開口部は、第1小型電子素子に対するインタポーザの場所を固定するために、封止材で充填することができる。
【0072】
一部の態様では、第1小型電子パッケージは、回路パネルとすることができる。
【0073】
本発明の一態様によれば、積層小型電子組立体を形成する方法が提供される。そのような態様によれば、第1コンポーネントを、インタポーザの第1面に向き合うように定置することができる。複数の第1端子が、第1コンポーネント上に存在し得る。インタポーザは、第1面とは反対方向を向く第2面を有し得る。インタポーザの第1面及び第2面は、それぞれ、少なくとも誘電封止材の反対向きの第1表面及び第2表面によって、隔てることができる。
【0074】
インタポーザは、反対向きの第1面と第2面との間に延在する、貫通開口部を含み得る。この開口部は、小型電子素子の主表面全体を受容するように、寸法決めすることができる。インタポーザは、第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のための、複数のワイヤボンドを含み得る。これらのワイヤボンドは、封止材によって互いに隔てることができる。各ワイヤボンドは、反対向きの第1表面及び第2表面の少なくとも一方に、それぞれ、封止材によって少なくとも完全には覆われていない、反対側の第1端部及び第2端部を有し得る。各ワイヤボンドは、第1端部と第2端部との間に縁部表面を有し得るものであり、この縁部表面は、封止材によって接触することができ、封止材によって、隣接するワイヤボンドの縁部表面から隔てることができる。
【0075】
インタポーザの少なくとも一部のワイヤボンドの第1端部は、第1コンポーネント上の複数の第1端子のうちの少なくとも一部に接続することができる。
【0076】
第2コンポーネントを、インタポーザの第2面に向き合うように定置することができる。複数の第2端子が、第2コンポーネント上に存在し得る。
【0077】
第2コンポーネントは、複数のワイヤボンドのうちの少なくとも一部の第2端部に接続することができる。
【0078】
一部の態様では、第1コンポーネントは、第1小型電子パッケージとすることができる。複数の第1端子が、この小型電子パッケージの第1接続表面に沿って位置し得る。複数のワイヤボンドのうちの少なくとも一部の第1端部は、第1小型電子パッケージの複数の第1端子のうちの少なくとも一部に、物理的に接続することができる。
【0079】
一部の態様では、第2コンポーネントは、第2小型電子パッケージとすることができる。第2小型電子パッケージは、その第2小型電子パッケージの第2接続表面に沿って、導電層を有し得る。複数の第2端子が、第2小型電子パッケージの第3接続表面に沿って位置し得る。そのような態様では、複数のワイヤボンドのうちの少なくとも一部の第2端部は、第2小型電子パッケージの導電層で、第2小型電子パッケージに物理的に接続することができる。
【0080】
一部の態様では、インタポーザは、反対側の第1面及び第2面に、それぞれ、第1コンタクト及び第2コンタクトを含み得る第1コンタクトは、ワイヤボンドを通じて、第2コンタクトと電気的に接続することができる。そのような態様では、少なくとも1つの導電性構造体を形成することができる。それらの1つ以上の導電性構造体は、複数のワイヤボンドの複数の第1端部のうちの1つから横方向に延在し得る部分であって、その複数のワイヤボンドの複数の第1端部のうちの1つを、第1コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続することができる部分を、少なくとも有し得る。この第1コンタクトのうちの対応する1つは、そのような複数の第1端部からオフセットさせることができる。
【0081】
そのような態様では、少なくとも第2の導電性構造体を形成することができる。第2の導電性構造体は、複数のワイヤボンドの複数の第2端部のうちの1つから横方向に延在し得る部分であって、その複数のワイヤボンドの複数の第2端部のうちの1つを、第2コンタクトのうちの対応する1つに電気的に接続することができる部分を、少なくとも有し得る。この第2コンタクトのうちの対応する1つは、その複数の第2端部のうちの1つからオフセットさせることができる。
【0082】
一部の態様では、第1小型電子パッケージは、第1小型電子素子を含み得る。そのような態様では、第1小型電子素子は、インタポーザの貫通開口部の内部に露出される、第1コンポーネントの一部分上に実装することができる。
【0083】
一部の態様では、第1小型電子素子は、インタポーザの厚さ以下の既定の厚さまで、薄化加工することができる。
【0084】
そのような態様では、小型電子素子の薄化加工は、インタポーザ内への挿入前又は挿入後に、実行することができる。
【0085】
一部の態様では、第1小型電子パッケージの第1接続表面は、その第1接続表面がインタポーザと同じ高さとなるように、インタポーザの第1表面に当接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
図1】本発明の一実施形態による、インタポーザを含む小型電子組立体の断面図である。
図2】本発明の一実施形態による、インタポーザを含む小型電子組立体の断面図である。
図3】本発明の一実施形態による、インタポーザの断面図である。
図4】本発明の一実施形態による、インタポーザの平面図である。
図5】本発明の実施形態による、インタポーザ内で使用するための、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングなどの技術によって形成されたワイヤボンドの様々な配置構成の断面図である。
図6】本発明の実施形態による、インタポーザ内で使用するための、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングなどの技術によって形成されたワイヤボンドの様々な配置構成の断面図である。
図7】本発明の実施形態による、インタポーザ内で使用するための、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングなどの技術によって形成されたワイヤボンドの様々な配置構成の断面図である。
図8】本発明の実施形態による、インタポーザ内で使用するための、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングなどの技術によって形成されたワイヤボンドの様々な配置構成の断面図である。
図9】本発明の実施形態による、インタポーザ内で使用するための、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングなどの技術によって形成されたワイヤボンドの様々な配置構成の断面図である。
図10】本発明の実施形態による、インタポーザ内で使用するための、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングなどの技術によって形成されたワイヤボンドの様々な配置構成の断面図である。
図11】ワイヤボンドの先端部の配置構成の平面図である。
図12】ワイヤボンドの先端部の配置構成の平面図である。
図13】本発明の実施形態による、ワイヤボンドの配置構成の断面図である。
図14】本発明の実施形態による、ワイヤボンドの配置構成の断面図である。
図15】本発明の実施形態による、インタポーザに対して実行することが可能な、様々なタイプの加工処理の結果を示す断面図である。
図16】本発明の実施形態による、インタポーザに対して実行することが可能な、様々なタイプの加工処理の結果を示す断面図である。
図17】本発明の実施形態による、インタポーザに対して実行することが可能な、様々なタイプの加工処理の結果を示す断面図である。
図18】本発明の実施形態による、インタポーザの封止材の表面の上方で露出させることが可能な誘電体層を有する、インタポーザの断面図である。
図19】本発明の実施形態による、インタポーザの封止材の表面の上方で露出させることが可能な誘電体層を有する、インタポーザの断面図である。
図20】本発明の実施形態による、インタポーザの封止材の表面の上方で露出させることが可能な誘電体層を有する、インタポーザの断面図である。
図21】本発明の一実施形態による、インタポーザの断面図及び平面図である。
図22】本発明の一実施形態による、インタポーザの断面図及び平面図である。
図23】本発明の一実施形態による、インタポーザの断面図及び平面図である。
図24】本発明の一実施形態による、インタポーザの断面図及び平面図である。
図25】本発明の一実施形態による、図23及び図24のインタポーザの配置構成を含む、小型電子組立体の断面図である。
図26】本発明の一実施形態による、図23及び図24のインタポーザの配置構成を含む、小型電子組立体の断面図である。
図27】本発明の一実施形態による、図23及び図24のインタポーザの配置構成を含む、小型電子組立体の一部分の断面図及び平面図である。
図28】本発明の一実施形態による、図23及び図24のインタポーザの配置構成を含む、小型電子組立体の一部分の断面図及び平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
ここで図に戻ると、これらの図では、同様の数値の参照は同様の機構を示すために使用され、図1では、本発明の一実施形態による、小型電子組立体100が示されている。図1の実施形態は、反対向きの第1面144及び第2面114、例えば、上面及び底面を有する、インタポーザ10を含む、小型電子組立体であり、これらの上面及び底面には、それぞれ小型電子組立体の第1コンポーネント及び第2コンポーネントとの電気的接続のために、それぞれ、第1コンタクト46及び第2コンタクト16が提供されている。インタポーザ、基板、回路パネル、小型電子素子などの、本明細書で説明されるコンポーネントは、その外側表面に誘電体構造を有する。したがって、本開示で使用するとき、導電性要素がコンポーネントの誘電体構造の表面「に」存在するという記述は、そのコンポーネントが、任意の他の要素と組み付けられていない場合に、その導電性要素が、コンポーネントの表面に垂直な方向で、コンポーネントの外側からコンポーネントの表面に向けて移動する理論的な点との接触のために、利用可能であることを示す。それゆえ、コンポーネントの表面に存在する端子又は他の導電性要素は、そのような表面から突出する場合もあり、そのような表面と同一平面となる場合もあり、又は、コンポーネント内の穴若しくは陥凹部内で、そのような表面に対して陥没する場合もある。
【0088】
図1に示すように、第1コンポーネントは、例えば小型電子素子12などの、能動回路素子をその上に有するコンポーネント、又は他のコンポーネントとすることができる。小型電子素子は、インタポーザ10の第1面144に向き合う面13を有する、パッケージ化又は非パッケージ化半導体ダイとすることができ、インタポーザの第1コンタクト46に接続される際、パッケージ化又は非パッケージ化することができる。図1に更に示すように、インタポーザの第2コンタクト16は、この組立体の別のコンポーネントの、対応するコンタクトと電気的に接続することができ、その別のコンポーネントは、図1に示す実施例ではパッケージ基板20とすることができる。第1コンタクト46と第2コンタクト16との電気的接続は、互いに隔てられ、かつ反対向きの第1面144と第2面114との間のインタポーザの厚さの方向で延在する、ワイヤボンド32を通じて提供される。
【0089】
図1に示す配置構成の代替として、又はそれに加えて、第2コンタクト16のうちの一部又は全ては、インタポーザの第2面114に向き合う表面を有する、第2の非パッケージ化又はパッケージ化半導体ダイと接続することができる。
【0090】
インタポーザ10と相互接続されたパッケージ基板20又は他のコンポーネントも、図1に示すように、回路パネル50のコンタクト52に実装することができる。
【0091】
図2は、第1小型電子素子12及び第2小型電子素子52が、インタポーザ11の第1面144の第1コンタクト46を通じて、インタポーザ11と相互接続することができる、更なる実施例による小型電子組立体102を示す。パッケージ化又は非パッケージ化することが可能な、これらの半導体ダイは、インタポーザの第1面144及び第2面114に平行な方向で延在し得る、インタポーザ上のトレース54などの、インタポーザ上に提供される導電性構造体を通じて、互いに電気的に相互接続することができる。
【0092】
図3を参照すると、図1又は図2に示すような小型電子組立体内に組み込むことが可能なインタポーザ10を更に示す、断面図が示され、図4は、そのインタポーザの封止材19の上面44又は代替的に底面14に視線を向けている、対応する平面図である。図3及び図4に示されるように、第1コンタクト46及び第2コンタクト16は、コンタクト46A及びコンタクト16Aの場合に見られるように、対応のワイヤボンド32の縁部表面37を越えて、上面44又は底面14に平行な横方向で延在するように、作製することができる。典型的には誘電材料で作製される、絶縁封止材19は、1つ以上の表面にワイヤボンド32を結合させた構造体を少なくとも部分的に取り囲む金型内に、封止材料を注入することによって提供することができ、この場合、本明細書で使用するとき、その封止材は「成形封止材」である。ワイヤボンド32は、例えば、同一所有者の米国出願第13/462,158号、同第13/404,408号、同第13/404,458号、同第13/563,085号、同第13/477,532号、及び同第13/405,125号で説明されるように、コンタクトの表面などの1つ以上の表面に、又は、シート、例えば金属シートの表面に、ワイヤを結合することによって形成することができる。図3に最良に示されるように、一部の場合には、トレース54、54Aを、封止材19の反対向きの上面44及び底面14の一方若しくは双方の上に重ね合わせることができ、又は、例えば、図20に更に示されるように、封止材のそのような表面の一方若しくは双方の上に重ね合わされた、1つ以上の誘電体層の内部に、埋め込むことができる。図2を再び参照すると、一部の場合には、図示のように鉛直に積層させて電気的に相互接続することが可能な、複数の半導体ダイを含む組立体は、第1コンタクト46を通じて、インタポーザ11と電気的に相互接続することができ、またトレース54を通じて、その小型電子組立体の別のダイ12又はパッケージ化ダイと、更に電気的に相互接続することができる。
【0093】
図3を再び参照すると、封止材の第1表面44と第2表面14との間で封止材19を通って延びる方向で、電気的相互接続を提供する、ワイヤボンド32は、典型的には、1つ以上の表面に、金属ワイヤを、その表面の異なる場所で結合させることによって、ワイヤボンドを形成することによって形成することができ、それらの異なる場所は、アレイの場所とすることができ、その下方に配置された金属層の表面とすることができる。各ワイヤボンドは、その末端部を画定する第1端部33と、その第1末端部の反対側の、ワイヤボンドの第2末端部を画定する第2端部39とを有する。ワイヤボンドは、典型的には、第1端部と第2端部との間に延在する円筒形シャフトと、各ワイヤボンドの第1端部と第2端部との間の方向で延在する縁部表面37とを有する。
【0094】
特定の実施例では、ボンディングツールにより、層状構造体の露出表面に金属ワイヤを結合させることができ、この層状構造体は、パターン形成されていない金属シート又はパターン形成されている金属シートを含み、その上に1つ以上の仕上げ金属層を含み得る。それゆえ、一実施例では、ワイヤボンドは、アルミニウム、銅、又はそれらの合金などの金属層を有する、基底部上に形成することができ、仕上げ層は、一実施例では、無電解析出によって基底部金属上に成膜されたニッケルの層の後に続く、浸漬プロセスによってニッケル層上に成膜された金の層などの、「ENIG」仕上げを含み得る。別の実施例では、基底部金属層は、基底部金属上に成膜された無電解析出ニッケルの層の後に続く、その上に成膜された無電解析出パラジウムの層、及びその後に続く浸漬プロセスによってパラジウム上に成膜された金の層の組み合わせとすることができるような、「ENEPIG」仕上げを有し得る。
【0095】
ワイヤボンドは、前述の同一所有者かつ援用される米国出願のうちの1つ以上で従前に説明されているような技術によって、表面に金属ワイヤを結合することによって形成することができる。本明細書で使用するとき、ワイヤボンドの「基底部」34とは、ワイヤボンドの典型的な円筒形状のシャフト以外の、ワイヤボンドの部分を意味し、金属ワイヤのそのような部分を表面に結合することから生じるものである。基底部34は、ワイヤをその先端部で加熱して溶融金属のボールを形成し、表面をそのボールと接触させてボールボンドを形成することにより、例えば図3に示すような、基底部34としてのワイヤの球状部分を形成することなどの、表面に金属ワイヤをボールボンディングすることによって形成することができる。そのような実施例では、ワイヤボンドの基底部は、ボールボンディングによって基底部が形成される場合、ボール又はボールの一部分と同様の形状を有し得る。ボールボンディングによって形成された基底部を有するワイヤボンドは、例えば、その開示が参照により本明細書に援用される米国特許出願第13/462,158号で説明されるような形状を有し得るものであり、その特許出願で説明されるように形成することができる。
【0096】
あるいは、図5、6、7、又は図8に示されるように、基底部35は、ステッチボンディング又はウェッジボンディングなどの、他の技術によって形成することができ、その場合、ワイヤの縁部表面の一部分が、コンタクト16、46などの表面に結合される。そのような配置構成では、基底部35は、シャフトから離れる方向に実質的角度(例えば、15〜90度)で延出し得る、やや平板化された円筒形状を有し得る。ステッチボンディング又はウェッジボンディングによって形成された基底部を有するワイヤボンドは、概して図5、6、7、及び図8に示されるような形状を有し得るものであり、例えば、その開示が参照により本明細書に援用される米国特許出願第13/404,408号、同第13,404,458号、同第13/405,125号で説明されるように形成することができる。ワイヤボンドの上向きに延出するシャフト部分33は、結合された基底部35に対して鉛直に延出する必要はなく、むしろ、その基底部35から実質的角度(例えば、15〜90度)で延出し得る。この方式で形成されるワイヤボンドの具体的実施例は、これらの援用される出願で説明されるようなものとすることができる。
【0097】
表面にボールボンディングされた基底部を示す図9及び図10の実施例では、先端部38及び先端部38Aは、ワイヤボンドの円筒形シャフト31から延出するにつれて先細形状にすることができる。具体的には、図9に示すように、先端部38は、基底部34から遠く離れるにつれて、より狭くすることができる。図10に示すように、先端部38Aは、基底部34から遠く離れるにつれて、鉛直シャフト31から離れる方向に湾曲することができる。図10に更に示すように、更に基底部34から遠くなるにつれて、先端部38と同様に、先端部38Aを先細形状にすることができる。
【0098】
図11及び図12に示すように、ワイヤボンドの先端部41、41Aは、特定の形状を有し得る。図11の実施例では、先端部41は、ワイヤボンドの円筒形シャフト31から延出し得るものであり、1次元で先細形状にすることができる。そのような実施例では、先端部41を1次元で平板化することができ、このことは、別の平坦表面への結合を容易にし得る。図12の実施例では、先端部41Aは、2次元以上で、より狭いプロファイルへと先細形状にすることができる。そのような場合には、先端部41Aは、形状を円錐台にすることができ、又は平板化された円錐台のプロファイルを有し得る。
【0099】
一部の実施例では、基底部が、ステッチボンディング、ウェッジボンディング、又はボールボンディングのうちのいずれかによって形成される場合、基底部に隣接するワイヤボンドのシャフトの部分は、表面に対して直交しない方向で、基底部から離れる方向に延出することができ、すなわち、シャフトのその部分は、横方向で表面から離れる方向に延出する。
【0100】
多くの場合、金属ワイヤの末端部は、その末端部を画定するためにワイヤを切断する前、又は切断した後に、そのワイヤの末端部の場所で、ワイヤをボールボンディングするか、又はステッチボンディング若しくはウェッジボンディングすることによって、表面に結合される。しかしながら、金属ワイヤを、その末端の場所以外のワイヤの場所で表面に結合するための技術もまた、存在する。例えば、ワイヤの末端部から遠く離れたワイヤの部分を、そのワイヤが各末端部に向けて結合部分から離れる方向で延出する状態で、表面にステッチボンディングすることができる。
【0101】
金属ワイヤは、ワイヤの長さの方向で、すなわち、ワイヤの概ね円筒形のシャフトの直径に直角な方向で、伸長させることが可能な金属粒子を内部に有する点を、観察することができる。一部の実施例では、ワイヤは、特に、金、アルミニウム、銅、又は銅合金で作製することができる。図8に示されるような一部の場合には、ワイヤは、例えば、参照により本明細書に援用される米国出願第13/404,408号及び同第13/404,458号で説明されるように、一次金属のコアと、例えばパラジウムなどの、その一次金属とは異なる金属の仕上げ層とを含み得る。
【0102】
図13に更に示すように、結合金属がワイヤボンドの露出末端部に接触することが可能な、より大きい表面積を提供するために、封止材は、ワイヤボンドの末端部36に隣接する場所で、その主表面44から下向きに陥没させることができる。あるいは、又はそれに加えて、ワイヤボンドの末端部36は、封止材の表面44の上方に、高さHまで延出することができる。そのような実施例では、封止材は、ワイヤボンドが表面44の高さの上方に延出する場所で陥没させることができ、又は平坦にすることもできる。図14は、援用される出願第13/462,158号で説明されるような、更なる実施例を示し、ワイヤの縁部表面を包囲する材料78が、封止材19の主表面44から陥没していることにより、インタポーザのワイヤボンドが接合されるとき、すなわち、別のコンポーネントの対応する導電機構と電気的に接続されるとき、導電性結合材料又は結合金属が流入することが可能な、トレンチ64が提供される。
【0103】
図15は、例えば、封止材19の形成に引き続き封止材19の表面14に適用される、研削、ラッピング、又は研磨などの、インタポーザを薄化加工する後続の工程によって形成することが可能な、インタポーザを更に示す。そのような場合には、ワイヤボンドの基底部は、薄化加工プロセスの間に除去することができる。そのような技術は、例えば、ワイヤボンドの隣接する基底部間の間隔が、インタポーザ隣接表面14の側のワイヤボンドの末端部に対する後続の接合プロセスに関して所望される間隔又は好適な間隔よりも、近接している恐れがある場合などに、そのワイヤボンドの基底部を除去することを目的として、実行することができる。
【0104】
図16は、基底部(例えば、ボールボンディングによって形成された基底部、又はステッチボンディング若しくはウェッジボンディングによって形成された基底部)を、封止材の表面14で導電性要素55に取り付けることが可能な、別の実施例を示し、導電性要素55は、ワイヤボンドが結合された金属層からの残存する諸部分とすることができる。そのような場合には、ワイヤボンド32を形成した後、金属層は、例えば、封止材19を形成した後に、引き続きパターン形成することができる。金属層を引き続きパターン形成することにより導電性要素55を形成する、そのような加工処理は、例えば、援用される出願第13/462,158号で説明されるようなものとすることができる。導電性要素55は、インタポーザのコンタクト16若しくはコンタクト46とすることができ、又は、図18〜20に関連して更に説明されるような、コンタクト16若しくはコンタクト46が結合される内部構造体とすることもできる。
【0105】
図17は、ワイヤボンドの基底部34の少なくとも一部分が、インタポーザのコンタクトとして、例えば、そのインタポーザの第1コンタクト又は第2コンタクトして、封止材の主表面14で露出される、特定の実施例を示す。
【0106】
図18〜20は、1つ以上の誘電体層を有する再配線構造体21を、インタポーザの第1面144又は第2面114で、封止材の主表面44、14のうちの1つ以上の上に重ね合わせて更に形成することが可能な、更なる実施例を示し、そのような誘電体層の表面は、封止材のそのような表面の上方で露出される。これらの1つ以上の誘電体層は、1つ以上の導電性再配線層を含み得る導電性構造体を支持することができる。封止材の表面44、14に平行な方向で延在するトレース54を含む、再配線構造体21は、誘電体層のうちの1つ以上を通って延在するビア23によって、内部で電気的に接続することができる。それゆえ、インタポーザのコンタクト46は、再配線構造体21を通じて、ワイヤボンド32に電気的に接続することができ、少なくとも、封止材の表面44及び/又は表面14に平行に延在するトレースによって、再配線構造体21を通って接続することができる。図18は、誘電体層及び導電性構造体を含む、再配線構造体が、封止材の表面44の上方の面144に配置される、実施例を示す。図19は、誘電体層及び導電性構造体を含む、再配線構造体が、表面14の上方の面114に配置される、実施例を示す。図20は、再配線構造体21が、対応の表面44、14のそれぞれの上方に配置される、実施例を示す。
【0107】
図21及び図22は、ワイヤボンドのうちの少なくとも一部の第2端部239が、それらが延出し、かつ対応のワイヤボンドのシャフトを通じて直接接続される、それらの対応の第1端部233から、封止材の表面44に平行な横方向でオフセットされる、インタポーザ210の特定の実施例を更に示す、断面図及び対応する平面図である。図21及び図22で更に示されるように、ワイヤボンドの第2端部は、隣接するワイヤボンド232の第1端部間の元の最小ピッチP1とは異なる、それらの隣接する第2端部間の最小ピッチ、例えばP2で、互いに離間配置することができる。封止材の上面及び底面で異なる配置を有し、それらの封止材の表面で異なる最小ピッチを有するワイヤボンドを作製するための更なる説明は、援用される出願第13/462,158号(その出願内の図18及び図19に関連する説明など)によって提供される。
【0108】
インタポーザ又はそのインタポーザを組み込む小型電子組立体の上述の実施形態は、援用される出願第13/462,158号の図23に関連して示され、説明されるものなどの、システム内に更に組み込むことができる。
【0109】
図23及び図24は、インタポーザ310が、そのインタポーザの第1面144から第2面114まで延在する貫通開口部65を有する、上述の実施例のうちのいずれかによるインタポーザの変形形態の、断面図及び上面図を提供する。図24に示すように、ワイヤボンド32の末端部36(又は、基底部34)は、第1面144及び第2面114に露出させることができ、あるいは、インタポーザ310の対応の第1面144及び第2面114の一方若しくは双方に平行な方向で延在し得る、そのインタポーザ上のトレース54、54Aなどの、インタポーザ上に提供された他の導電性構造体と、電気的に接続することもできる。上述の実施例(図18〜20)と同様に、トレース54は、封止材の反対向き表面14、44の一方若しくは双方の上に重ね合わされる場合があり、再配線構造体の一部である場合があり、又は一方若しくは双方の表面14、44に対して埋め込まれる場合もある。
【0110】
図25は、第1小型電子パッケージ71及び第2小型電子パッケージ81を組み付けて、インタポーザ310を通じて互いに電気的に相互接続することが可能な、小型電子組立体103を示す分解組立図である。小型電子パッケージ71の基板72は、インタポーザ310の第1面144に向き合う、第1表面73を有し得る。このインタポーザの面114のコンタクト16は、誘電要素、例えば小型電子パッケージ81の基板82の、表面83の対応するコンタクト86と位置合わせして、コンタクト86又はコンタクト16の表面の結合材料若しくは結合金属、例えば、金、スズ、インジウム、はんだ、又は共晶材料などを通じて、接合することができる。インタポーザ310のコンタクト46は、例えば基板72の第1表面73に提供することができるような、小型電子パッケージ71の対応する端子56と位置合わせして、端子56に取り付けられた、接合要素58として提供することができるような結合材料を通じて、接合することができる。
【0111】
図25並びに図26に更に示すように、「フリップチップ」として示される第1小型電子素子75は、基板72の第1表面73の反対側の、基板72の反対向き第2表面74上に定置することができる。図示のようなフリップチップ配置構成では、第1小型電子素子75は、小型電子素子75の第1素子表面に、第2表面74の対応のコンタクト76との接続のための、複数のコンタクト77を有する。図25及び図26で更に示すような、代替的「フェイスアップ」配置構成では、第1小型電子素子75は、第1素子表面の反対側の、小型電子素子75の反対向き第2素子表面に、1つ以上の対応のボンドワイヤ90(図25及び図26では破線として示されるもの)を通じて第2表面74の対応のコンタクト76と電気的に相互接続するための、1つ以上のボンドパッド78を有し得る。そのような配置構成では、コンタクト76のうちの少なくとも一部は、基板72の第1表面73のコンタクト56のうちの少なくとも一部と、電気的に接続することができる。この方式で、第1小型電子素子75は、コンタクト56のうちの少なくとも一部と、電気的に相互接続することができる。
【0112】
図25及び図26を更に参照すると、第2小型電子パッケージ81は、第2小型電子素子が、基板82の第1表面83上に定置され、かつ電気的に相互接続される、「フリップチップ」構成の、基板82及び第2小型電子素子85を含み得る。図示のように、第2小型電子素子85は、小型電子素子85の第1素子表面に、第1表面83の対応のコンタクト86との接続のための、1つ以上のバンプ87を有し得る。代替的配置構成では、第2小型電子素子85は、第1素子表面の反対側の、小型電子素子85の反対向き第2素子表面に、1つ以上の対応のボンドワイヤ95(図23の破線として示されるもの)を通じて第1表面83の対応のコンタクト86と電気的に相互接続するための、1つ以上のボンドパッド88を有し得る。そのような配置構成を通じて、第2小型電子素子85は、基板82の第1表面83の反対側の、基板82の反対向き第2表面84のコンタクト57と、電気的に相互接続することができる。
【0113】
基板82を固定位置にして、次いで、インタポーザ310の貫通開口部65が第2小型電子素子85を取り囲む状態で、インタポーザ310を基板82上に定置して接合することができる。あるいは、インタポーザ310を固定位置にして、第2小型電子素子85がインタポーザ310の貫通開口部65内部に定置される状態で、基板82をインタポーザ310に対して定置して接合することができる。いずれの配置構成でも、基板82の第1表面83は、インタポーザ310の第2面114に密着させて定置することができる。図23図24との対比によって示されるように、第2小型電子素子85は、第2小型電子素子85の第1表面83がインタポーザ310の第2面114に密着して定置される場合に、第2小型電子素子85のいずれの部分もインタポーザ310の第1面144の上方に存在しないような厚さまで、薄化加工することができる。小型電子組立体103の代替的配置構成(図示せず)では、第2小型電子素子85は薄化加工されない場合があり、その代わりに、インタポーザ310の第1面44の上方に存在して、第1小型電子パッケージ71の基板72の接合要素58の間かつ第1表面73の直下の点まで嵌合する部分を有し得る。これらの配置構成のうちのいずれでも、第1小型電子素子75を含む第1小型電子パッケージ71、及び第2小型電子素子85を含む第2小型電子パッケージ81は、インタポーザ310を通じて互いに相互接続することができる。
【0114】
第2小型電子パッケージ81の基板82の第1表面83は、インタポーザ310の第2面14に向き合うことができる。インタポーザ310は、第1表面83のコンタクト86と、対応のコンタクト86の上に重ね合わせて相互接続することが可能な、インタポーザ310の対応のワイヤボンド32の基底部34との間の接続を通じて、第2小型電子パッケージ81と電気的に相互接続することができる。あるいは、インタポーザ310は、「フリップチップ」実装の配置構成での接続に関して上述されたような、基板82の第1表面83の対応のコンタクト86に向き合うように位置決めして、結合金属などを通じて接合することが可能な、ワイヤボンド32の対応の基底部34からオフセットされたコンタクト(図示せず)を含み得る。
【0115】
第2小型電子パッケージ81は、基板82の第2表面84に、基板82を通る導電接続子(図示せず)を通じて電気的に相互接続される、端子59を含み得る。可能な構造体のうちでも特に、はんだボールとすることができる接合要素57を、第2小型電子パッケージ81の端子59に接合することができ、それにより、第2小型電子パッケージ81、またそれゆえ小型電子組立体103は、他のデバイス又は部分組立体に、電気的に相互接続することができる。
【0116】
図27及び図28は、上述の実施例のうちのいずれかによる、小型電子組立体の代替的配置構成を示す。具体的には、図27は、小型電子組立体104のインタポーザ310の貫通開口部65内部に受容された、第2小型電子パッケージ121の断面図であり、図28は、その平面図である。図示の実施例では、小型電子組立体104は、基板81が組立体104の一部を形成しない点を除いて、小型電子組立体103の機構の全てを含み得る。
【0117】
図示のように、再配線構造体121を、インタポーザ310の第2面114に、封止材の主表面14の上に重ね合わせて形成することができる。再配線構造体121は、図18〜20の実施例に従った構造体を有し得る。図示のように、再配線構造体121は、再配線構造体121の誘電体層の内部に埋め込まれて、第2小型電子素子85をインタポーザ310と電気的に接続することが可能な、トレース54を更に有し得る。図示のように、トレース54は、インタポーザ310の第2面114に平行な方向で延在し、「フリップチップ」構成の場合、ワイヤボンド32の基底部34に、小型電子素子85の第1素子表面のバンプ87を電気的に接続することができる。一部の配置構成では、コンタクト又は他の導電性構造体を、再配線構造体121の誘電体層の上に重ね合わされるトレース54を通じて接続することが可能な、ワイヤボンド32の基底部34又は第2小型電子素子85のバンプ87の上に重ね合わせて接続することができる。
【0118】
更に図示されるように、貫通開口部65に封止材191を追加することができ、本明細書で更に説明されるように、この封止材191は、貫通開口部を充填することにより、インタポーザ310に対する第2小型電子素子85の位置を固定することができる。インタポーザ310を取り囲むように、封止材192を追加することにより、インタポーザ310に、更なる支持及び剛性を提供することができる。図27に更に示すように、一部の配置構成では、第2小型電子素子85は、第2小型電子素子85のバンプ87から延出してバンプ87に電気的に接続されている、再配線構造体121のビア23によって、インタポーザ310の第2面114で電気的に接続されたコンポーネント又は接合要素に、電気的に接続することができる。
【0119】
特に図27を参照すると、インタポーザ310及び再配線構造体121の組み付けの前に、一部の配置構成では、インタポーザ310及び第2小型電子素子85を、同時に、又はいずれかの順序で、一時的キャリア(図示せず)上に定置することができる。このキャリアは、ガラス又は金属材料で作製することが可能な、液体キャリアとすることができる。そのような液体キャリアは、回転塗布プロセス、物理的気相成長法、又は、この材料を適用する他の既知の方法を使用して、平坦表面の上で形成することができる。このキャリア上に、インタポーザ310及び第2小型電子素子85を定置した後、第2小型電子素子85とインタポーザ310の貫通開口部65との間の領域を充填するように、封止材191を追加することができる。更には、一部の配置構成では、インタポーザ310を取り囲むように、封止材192を追加することができる。
【0120】
封止材が硬化するか、又は他の方式で固化した後、インタポーザ310、第2小型電子素子85、封止材191、及び封止材192の組立体は、第2小型電子素子85及びインタポーザ310が、互いに固定された相対位置にある状態で、キャリアから解放することができる。一部の配置構成では、次いで、トレース54を、バンプ87からワイヤボンド32の基底部34へと、封止材191、及びインタポーザ310の封止材の主表面14の上に重ね合わせて適用することにより、インタポーザ310に第2小型電子素子85を電気的に接続することができる。次いで、この組立体の全体を、再配線構造体121の誘電体層上に定置することができる。第2小型電子素子85のバンプ87及びワイヤボンド32の基底部34のうちのいずれか若しくは双方が、位置合わせされていない場合には、トレース54が、これらの導電性要素の間に延在して、再配線構造体121の対応のビアに、それらの導電性要素を電気的に接続することができる。
【0121】
本発明の1つの態様、実施形態、配置構成、又は構成に関連して示され、論じられる機構は、本発明の任意の他の態様、実施形態、配置構成、又は構成と共に使用することができる点を理解されたい。例えば、特定の図、及びそれらの対応する説明は、鉛直のワイヤボンドを示すものであるが、他の図に示す非鉛直のワイヤボンドもまた、図示又は説明される任意の実施形態に従って使用することができる点を理解されたい。
【0122】
本明細書における発明は、特定の実施形態を参照して説明されているが、これらの実施形態は、本発明の原理及び適用の単なる例示に過ぎないことを理解されたい。それゆえ、それらの例示的実施形態には、数多くの修正を加えることが可能であり、本明細書で提供される実施形態の他の配置構成及び他の構成が、本出願によって想到されることを理解されたい。本明細書で説明される実施形態で定義されるような、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、更なる機能強化を考案することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
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図21
図22
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図26
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図28