特許第6409001号(P6409001)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ドレクセル ユニバーシティの特許一覧 ▶ バルーク エス.ブランバーグ インスティチュートの特許一覧 ▶ アルブータス バイオファーマ インコーポレイテッドの特許一覧

特許6409001HBV感染に対する新規抗ウイルス剤
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6409001
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】HBV感染に対する新規抗ウイルス剤
(51)【国際特許分類】
   C07C 233/66 20060101AFI20181004BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20181004BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20181004BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/18 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/426 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/4468 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/44 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/421 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 213/76 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 263/50 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 231/38 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 277/48 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 211/96 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 309/04 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/337 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/351 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 305/08 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 239/26 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/505 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/5375 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 295/28 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/396 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 203/26 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/397 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 205/04 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/40 20060101ALI20181004BHJP
   A61K 31/472 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 217/22 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 215/42 20060101ALI20181004BHJP
   C07D 263/58 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/14 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/20 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/16 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/17 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/18 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/08 20060101ALI20181004BHJP
   C07C 311/19 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   C07C233/66CSP
   A61P43/00 111
   A61P31/12
   A61P1/16
   A61K31/18
   A61K31/426
   A61K31/4468
   A61K31/44
   A61K31/421
   C07D213/76
   C07D263/50
   C07D231/38 Z
   C07D277/48
   C07D211/96
   C07D309/04
   A61K31/337
   A61K31/351
   C07D305/08
   C07D239/26
   A61K31/505
   A61K31/5375
   C07D295/28
   A61K31/396
   C07D203/26
   A61K31/397
   C07D205/04
   A61K31/40
   A61K31/472
   C07D217/22
   C07D215/42
   C07D263/58
   C07C311/14
   C07C311/20
   C07C311/16
   C07C311/17
   C07C311/18
   C07C311/08
   C07C311/19
【請求項の数】28
【全頁数】286
(21)【出願番号】特願2015-550788(P2015-550788)
(86)(22)【出願日】2013年12月27日
(65)【公表番号】特表2016-509591(P2016-509591A)
(43)【公表日】2016年3月31日
(86)【国際出願番号】US2013077940
(87)【国際公開番号】WO2014106019
(87)【国際公開日】20140703
【審査請求日】2016年5月31日
(31)【優先権主張番号】61/746,552
(32)【優先日】2012年12月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515015252
【氏名又は名称】ドレクセル ユニバーシティ
(73)【特許権者】
【識別番号】515152960
【氏名又は名称】バルーク エス.ブランバーグ インスティチュート
(73)【特許権者】
【識別番号】517408771
【氏名又は名称】アルブータス バイオファーマ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100114889
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】スー シャオドン
(72)【発明者】
【氏名】グオ ジュ−タオ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ トン
(72)【発明者】
【氏名】デュ ヤンミン
(72)【発明者】
【氏名】ブロック ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ボー サイモン デイビッド ピーター
(72)【発明者】
【氏名】イエ ホン
【審査官】 前田 憲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−535172(JP,A)
【文献】 特開2000−212157(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/122391(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/117000(WO,A1)
【文献】 特表2012−526820(JP,A)
【文献】 特表2010−528051(JP,A)
【文献】 特表2010−536893(JP,A)
【文献】 特開2008−184403(JP,A)
【文献】 特表2010−526151(JP,A)
【文献】 特表2011−511084(JP,A)
【文献】 米国特許第03557111(US,A)
【文献】 米国特許第03567746(US,A)
【文献】 国際公開第2012/018668(WO,A1)
【文献】 特表2009−518442(JP,A)
【文献】 米国特許第02891938(US,A)
【文献】 国際公開第2014/089296(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/033176(WO,A1)
【文献】 特表2002−534468(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/056016(WO,A1)
【文献】 FEBS Letters,2000年,467(2,3),p.201-205
【文献】 Journal of Pharmacy and Pharmacology,1963年,15(1),p.138-148
【文献】 Chemical & Pharmaceutical Bulletin,1995年,43(4),p.582-587
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C 233/00
A61K 31/00
C07C 311/00
C07D 203/00
C07D 205/00
C07D 211/00
C07D 213/00
C07D 215/00
C07D 217/00
C07D 231/00
C07D 239/00
C07D 263/00
C07D 277/00
C07D 295/00
C07D 305/00
C07D 309/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の構造で表される化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
Aが、SOおよびCOから成る群から選択され;
が、置換されていてもよいアリール、アリールで置換された置換されていてもよいC1〜6直鎖または分岐鎖アルキル、ヘテロ環で置換された置換されていてもよいC1〜6直鎖または分岐鎖アルキル、ヘテロアリールで置換された置換されていてもよいC1〜6直鎖または分岐鎖アルキル、置換されていてもよい複素環、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいC1〜6直鎖または分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、および置換されていてもよいC2〜8アルキニルから成る群から選択され;
が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択されるか、または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜5個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成し;
が、ハロゲンおよびアルキルで置換されたフェニル、独立して選択される2個のハロゲンで置換されたフェニル、独立して選択される3個のハロゲンで置換されたフェニル、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;
が、水素およびC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
が、水素であり
が、水素およびハロゲンから成る群から選択され;
が、水素であり
が、水素およびハロゲンから成る群から選択され;
ここで、前記置換されていてもよい」各基は、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C3〜14シクロアルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO、−OR14、−SR14、−N(R14、−NR14C(O)R14、−SO14、−SOOR14、−SON(R14、−C(O)R14、−C(O)OR14、−C(O)N(R14、アリ−ル、ヘテロ環、およびヘテロアリ−ルから成る群から選択される少なくとも1つの基で置換されており、
該R14は、各存在において、独立して、水素、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、およびC3〜6シクロアルキルから成る群から選択されるか、または2つのR14単位が、それらが結合している原子と一緒になって、3〜7個の環原子を有する炭素環基または複素環基を形成するが
但し、式(I)の構造で表される化合物は、次の(a)〜()に記載される化合物ではない:
(a)AがSOであり、
が、ハロゲンおよびアルキルで置換されフェニル、独立して選択される2個のハロゲンで置換されたフェニル、または独立して選択される3個のハロゲンで置換されたフェニルであり、かつ
(a−1)またはRが、個々にもしくは一緒になった時のいずれかで、ヒドロキシル基を含む;または
(a−2)N(R)(R)が、置換されていてもよいピペラジン
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
から成る群から選択される化合物;または
b)
3S)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;
(3R)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド
−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;
N−(3−メトキシ−5−フェニルピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド
−(5−エチル−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;
N−(3−メトキシ−5−ビニルピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;
[この文献は図面を表示できません]
から成る群から選択される化合物)。
【請求項2】
AがSOである、請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項3】
AがCOである、請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項4】
が、ハロゲンおよびアルキルで置換されたフェニル、独立して選択される2個のハロゲンで置換されたフェニル、独立して選択される3個のハロゲンで置換されたフェニル、置換されていてもよいベンゾイソオキサゾリル、置換されていてもよいベンゾオキサゾリル、置換されていてもよいフリル、置換されていてもよいイミダゾリル、置換されていてもよいインドイル、置換されていてもよいイソオキサゾリル、置換されていてもよいイソチアゾリル、置換されていてもよいオキサゾリル、置換されていてもよいピラゾリル、置換されていてもよいピリジン−2−オン−イル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいピロリル、置換されていてもよいキノリニル、置換されていてもよいチアゾリル、および置換されていてもよいチエニルから成る群から選択される、
請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項5】
が、ハロゲンおよびアルキルで置換されたフェニル、独立して選択される2個のハロゲンで置換されたフェニル、独立して選択される3個のハロゲンで置換されたフェニル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中:
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル、もしくは−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;
xが、0、1、2、または3であり;かつ
が、水素である、
請求項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項6】
の前記適宜の置換が、少なくとも1つのハロまたはC1〜6アルキルを含む、
請求項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項7】
が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項8】
(1)Rが、水素およびフルオロから成る群から選択され、かつRが、フルオロであるか、もしくは
(2)Rが、フルオロであり、かつRが、水素およびフルオロから成る群から選択される、
請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項9】
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
が、水素である、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項10】
、R、およびRが、各々、Hであり;かつ
が、水素、またはフルオロである、
請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項11】
が、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいメチルピリジル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
がHである、
請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項12】
が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつ、
がHである、
請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項13】
−N(R)(R)部分が、ヒドロキシルを含まない、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項14】
が、シクロペンタンではない、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項15】
[この文献は図面を表示できません]
が、
[この文献は図面を表示できません]
である、
請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項16】
以下の構造:
[この文献は図面を表示できません]
で表され、
式中:
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、ハロゲンおよびアルキルで置換されたフェニル、独立して選択される2個のハロゲンで置換されたフェニル、独立して選択される3個のハロゲンで置換されたフェニル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル、もしくは−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;
xが、0、1、2、または3である、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項17】
以下の構造:
[この文献は図面を表示できません]
で表され、式中:
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
請求項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項18】
以下の構造:
[この文献は図面を表示できません]
で表され、式中、Rが、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
である、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項19】
以下:
[この文献は図面を表示できません]
のいずれか1つの構造で表され、
式中:
が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
が、Hである、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項20】
式(XXII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
で表される、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項21】
式(XXIV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
で表される、
請求項1記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項23】
プレゲノムRNAカプシド形成を阻害するための医薬組成物であって、有効な量の請求項1〜21のいずれか一項記載の少なくとも1つの化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
【請求項24】
前記プレゲノムRNAが、B型肝炎ウイルス由来である、請求項23記載の医薬組成物。
【請求項25】
B型肝炎ウイルス感染症を治療するための医薬組成物であって、有効な量の請求項1〜21のいずれか一項記載の少なくとも1つの化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
【請求項26】
前記治療が、肝疾患に関連する病態を管理または改善する、請求項25記載の医薬組成物。
【請求項27】
ウイルスの複製、形態形成、または複製と形態形成の両方を抑制するための医薬組成物であって、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
【請求項28】
前記治療が、肝硬変または肝細胞がんを管理または改善する、請求項27記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2012年12月27日に出願された米国特許出願第61/746,552号の優先権を主張し、全ての目的のため、その全文を参照することにより本明細書中に組み入れられるものとする。
【0002】
政府の権利
本発明は、NIH国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)からの助成金第R43AI098200号、同第R43AI104066号の下、政府支援を受けたものである。政府は、本発明の一定の権利を有する。
【0003】
技術分野
本発明は、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療に有用なプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤として有用な化合物および方法を記載する。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
B型肝炎ウイルス(HBV)感染は、いまだ、公衆衛生上の大きな問題である。現在、世界的に、推定3億5千万人および米国で140万人の人々が、慢性的に、HBVに感染している(McMahon, 2005)。これらの個人の約3分の1が、もし、治療しないままであれば、肝硬変および肝細胞がんなどの重篤な肝疾患で死亡するだろう(Lee, 1997; Lok, 2004)。
【0005】
現在、7つの薬が、慢性B型肝炎の処置用に入手可能であり、αインターフェロン(標準およびペグ化)の2つの製剤とHBV DNAポリメラーゼを阻害する5つのヌクレオシ(チ)ド類似体(ラミブジン、アデフォビル、エンテカビル、テルビブジン、およびテノフォビル)とを含む(Keeffe et al., 2008)。現時点では、好ましい一次治療の選択は、エンテカビル、テノフォビルまたはペグインターフェロンα−2aである。しかしながら、一次治療の選択肢でさえ、ペグインターフェロンα−2aは、治療患者の3分の1のみしか、一定の血清学的マイルストーンに達成する効果がなく、しばしば、重篤な副作用を伴う(Janssen et al., 2005; Lau et al., 2005; Perrillo, 2009)。エンテカビルおよびテノフォビルは、極めて強力なHBV阻害剤であるが、長期治療または、もしかしたら生涯にわたる治療では、HBV複製を持続的に抑制する必要があり、薬剤耐性ウイルスの出現が原因で、結局は失敗するかもしれない(Dienstag, 2009)。それ故、国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)により、最優先関心領域としてリストされている慢性B型肝炎に対する、新規で、安全かつ効果的な治療法の導入が差し迫って必要である。
【0006】
HBVは、ヘパドナウイルス科ファミリーに属する非細胞変性肝臓指向性DNAウイルスである。プレゲノム(pg)RNAは、HBV DNAの逆転写複製の鋳型であり、ヌクレオカプシドへのそのカプシド形成は、ウイルスDNAポリメラーゼと共に、引き続くウイルスDNA合成に必須である。プレゲノムRNA(pg)カプシド形成阻害は、HBV複製を阻止し、HBV治療への新規治療方法を提供するはずである。同様な方法は、他のウイルスに対する新規治療方法へも導くことになる。
【0007】
臨床的に、プレゲノムRNA(pg)カプシド形成の阻害、または、より一般的には、ヌクレオカプシドアセンブリーの阻害は、次の治療上の利点を提供する:1番目に、プレゲノムRNA(pg)カプシド形成の阻害は、現在の薬物治療に耐えられない、または利益を受けない患者の部分母集団に、さらなる選択肢を提供することにより、現在の薬物治療を補完するだろう(Akbar et al., 2009;Liaw, 2009;Peters, 2009;Wiegand, van Bommel, and Berg)。2番目に、それらの異なる抗ウイルス機序に基づいて、プレゲノムRNA(pg)カプシド形成の阻害は、現在入手可能なDNAポリメラーゼ阻害剤に耐性のあるHBV変異体に対して効果的であるだろう(Zoulim and Locarnini, 2009)。3番目に、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)感染の高活性抗レトロウイルス療法(HAART)(Este and Cihlar)のように、DNAポリメラーゼ阻害剤とのプレゲノムRNA(pg)カプシド形成阻害剤の併用療法は、相乗的に、HBV複製を抑制し、薬剤耐性出現を防止し、従って、慢性B型肝炎感染のより安全で、より効果的な治療を提供する。
【0008】
B型肝炎ウイルス、および他のウイルスに感染している患者の治療、または関連病態にかかるリスクのある患者のその発症予防において、疾患を修飾しかつ効果的であることを両立する新規抗ウイルス薬に関して長年の要望がある。薬剤耐性B型肝炎ウイルス、および他のウイルスに感染している患者の治療で、疾患を修飾しかつおよび効果的であることを両立する新規抗ウイルス薬の明白で眼前の要望もある。本発明は、B型肝炎ウイルス、および他のウイルスに感染している患者の治療で、疾患を修飾しかつ効果的であることを両立する新規抗ウイルス薬の要望に対処する。これらの治療薬の感染患者への投与は、単独療法または他の治療もしくは補助的治療との併用のいずれかで、有意に改善された予後、病気進行の減少、およびセロコンバージョン率の増加をもたらすだろう。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、新規化合物および、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ウイルスの治療のためのヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(I)の化合物:
[この文献は図面を表示できません]
の新規使用方法に関し、(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
Aは、SOおよびCOから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(二環式またはアダマンチル構造を含む)を形成し;かつ
は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択され;いくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
但し、AがSOであり;RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつRおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、次の(a)〜(d)はどれも、適用されない:
(a)Rは、置換されていてもよいフェニルであり、かつRまたはRは、個々にもしくは一緒になった時のいずれかで、ヒドロキシル基を含む、または
(b)Rは、置換されていてもよいアルキルまたはフェニルであり、かつN(R)(R)は、置換されていてもよいピペラジンまたは
[この文献は図面を表示できません]
である;
(c)Rは、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、かつN(R)(R)は、
[この文献は図面を表示できません]
である;または
(d)RまたはRのいずれかが、非置換もしくは一置換アリール、または非置換もしくは一置換アラルキル、または非置換もしくは一置換ヘテロアリールであり、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、6〜12個の原子を有する、置換されていてもよい複素環式環構造を形成する;あるいは
但し、該化合物は、3−{[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−({[2−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)プロピル]アミノ}スルホニル)−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−[(シクロヘキシルアミノ)スルホニル]−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または3−(アニリノスルホニル)−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または5−{[(3−{[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]アミノ}ペンタン酸;または3−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド;または(3S)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または(3R)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]ベンズアミド;またはN−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェニルピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェノキシピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−[3−メトキシ−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−イル]−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(5−エチル−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−ビニルピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;または
[この文献は図面を表示できません]
ではない。
【0010】
式(I)の化合物のいくつかの実施形態は、AがSOであり;RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつRおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、Rが、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、N(R)(R)が、置換されていてもよいピペリジンである、それらの化合物も除外される。
【0011】
本発明の実施形態は、
AがSOであり;
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しない式(I)の化合物を含み;
それにより、式(II)を有する化合物:
[この文献は図面を表示できません]
(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)を提供する。
【0012】
いくつかの実施形態では、R〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜Rは、以下に定義される通りである。
【0013】
本発明の実施形態は、AがSOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(III):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
10は、置換されていてもよいアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
nは、0または1である。
【0014】
いくつかの実施形態では、R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成しない。
【0015】
本発明の実施形態は、具体的には、式(IV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する、式(I)の化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:yは、0または1である。いくつかの実施形態では、yは、2である。
【0016】
いくつかの実施形態では、RおよびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、RおよびR〜Rは、以下で定義する通りである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成しない。
【0017】
本発明の実施形態は、AがSOであり、具体的には、式(V):
[この文献は図面を表示できません]
を有する式(I)の化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:zは、0または1である。
【0018】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成しない。
【0019】
本発明の実施形態は、AがSOであり、式(VI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する式(I)の化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:fは、0または1である。
【0020】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成しない。
【0021】
本発明の実施形態は、AがCOであり、式(VII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する式(I)の化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0022】
いくつかの実施形態では、R〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜Rは、以下で定義する通りである。
【0023】
式(VII)の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成せず;かつRおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成しない。
【0024】
本発明の実施形態は、AがCOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(VIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
10は、置換されていてもよいアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
nは、0または1である。
【0025】
いくつかの実施形態では、R〜RおよびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜RおよびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0026】
本発明の実施形態は、AがCOであり、式(IX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する式(I)の化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:gは、0または1である。
【0027】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成しない。
【0028】
本発明の実施形態は、AがCOであり、式(X):
[この文献は図面を表示できません]
を有する式(I)の化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:hは、0または1である。
【0029】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0030】
本発明の実施形態は、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ウイルス治療のためのヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(XI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
Aは、SOおよびCOから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択され;いくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;かつ
11は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択される。
【0031】
本発明の実施形態は、式(XII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物も含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0032】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0033】
本発明の実施形態は、式(XIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:kは、0または1である。
【0034】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0035】
本発明の実施形態は、式(XIV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:jは、0または1である。
【0036】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0037】
本発明の実施形態は、式(XV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0038】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0039】
本発明の実施形態は、式(XVI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:rは、0または1である。
【0040】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0041】
本発明の実施形態は、式(XVII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:tは、0または1である。
【0042】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0043】
本発明の実施形態は、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ウイルス治療のためのヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(XVIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
Aは、SOおよびCOから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7から成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
11は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;
12は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される。
【0044】
本発明の実施形態は、式(XIX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0045】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11〜R13は、式(XVIII)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜RおよびR11〜R13は、以下で定義する通りである。
【0046】
本発明の実施形態は、式(XX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0047】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11〜R13は、式(XVIII)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜R、およびR11〜R13は、以下で定義する通りである。
【0048】
本発明の実施形態は、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ウイルス治療のためのヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(XXI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(二環式またはアダマンチル構造を含む)を形成し;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
12は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される。
【0049】
本発明は、以下を含む組成物に、さらに関する:有効な量の本発明に記載の1つ以上の化合物、および賦形剤。
【0050】
本発明は、特に、但し限定的ではないが、例えば、HBV感染を含むプレゲノムRNAカプシド形成を含む、ヌクレオカプシドアセンブリーが関与する疾病を治療または予防する方法にも関し、前述の方法は、有効な量の本発明に記載の化合物または組成物を、対象に投与する段階を含む。
【0051】
本発明は、特に、但し限定的ではないが、例えば、HBV感染を含むプレゲノムRNAカプシド形成を含む、ヌクレオカプシドアセンブリーが関与する疾病を治療または予防する方法にさらに関し、前述の方法は、有効な量の本発明に記載の1つ以上の化合物、および賦形剤を含む組成物を、対象に投与する段階を含む。
【0052】
本発明は、特に、但し限定的ではないが、プレゲノムRNAカプシド形成を含む、HBV感染に関連する疾病または病態、およびヌクレオカプシドアセンブリーが関与する疾病を治療または予防する方法にも関する。前述の方法は、有効な量の本発明に記載の化合物または組成物を、対象に投与する段階を含む。
【0053】
本発明は、特に、但し限定的ではないが、プレゲノムRNAカプシド形成を含む、HBV感染に関連する疾病または病態、およびヌクレオカプシドアセンブリーが関与する疾病を治療または予防する方法にさらに関し、前述の方法は、有効な量の本発明に記載の1つ以上の化合物、および賦形剤を含む組成物を、対象に投与する段階を含む。
【0054】
[本発明1001]
式(I)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
Aが、SO2およびCOから成る群から選択され;
1が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO2−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;
2が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよい複素環から成る群から選択され;または
1およびR2が、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成し;かつ
3が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
4が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
5が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノおよびN(R92から成る群から選択され;
6が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノおよびN(R92から成る群から選択され;または
4およびR6が、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
7が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、OR9、シアノおよびN(R92から成る群から選択され;
8が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、OR9、シアノおよびN(R92から成る群から選択され;または
2およびR8が、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
9が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;
但し、AがSO2であり;R4およびR6が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつR2およびR8が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、次の(a)〜(d)は適用されず:
(a)R3が、置換されていてもよいフェニルであり、かつR1またはR2が、個々にもしくは一緒になった時のいずれかで、ヒドロキシル基を含む;または
(b)R3が、置換されていてもよいアルキルまたはフェニルであり、かつN(R1)(R2)が、置換されていてもよいピペラジンまたは
[この文献は図面を表示できません]
である;または
(c)R3が、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、かつN(R1)(R2)が、
[この文献は図面を表示できません]
である;または
(d)R3またはR4のいずれかが、非置換もしくは一置換アリール、または非置換もしくは一置換アラルキル、または非置換もしくは一置換ヘテロアリールであり、かつR1およびR2が、それらが結合している原子と一緒になって、6〜12個の原子を有する、置換されていてもよい複素環式環構造を形成する;あるいは
但し、前記化合物が、3−{[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−({[2−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)プロピル]アミノ}スルホニル)−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−[(シクロヘキシルアミノ)スルホニル]−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または3−(アニリノスルホニル)−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または5−{[(3−{[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]アミノ}ペンタン酸;または3−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド;または(3S)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または(3R)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]ベンズアミド;またはN−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェニルピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェノキシピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−[3−メトキシ−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−イル]−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(5−エチル−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−ビニルピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;または
[この文献は図面を表示できません]
ではない)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
[本発明1002]
4およびR6が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
2およびR8が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;
それにより、式:
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供する、式(I)の化合物。
[本発明1003]
化合物が、次の構造:
[この文献は図面を表示できません]
の1つを含み、
式中、必要に応じて:
4およびR6が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
2およびR8が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
zおよびfが独立して、0または1であり、yが独立して、0、1、または2である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1004]
AがSO2である、本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1005]
AがCOである、本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1006]
3が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
存在する場合、R4が、水素である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1007]
3が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいベンゾイソオキサゾリル、置換されていてもよいベンゾオキサゾリル、置換されていてもよいフリル、置換されていてもよいイミダゾリル、置換されていてもよいインドイル、置換されていてもよいイソオキサゾリル、置換されていてもよいイソチアゾリル、置換されていてもよいオキサゾリル、置換されていてもよいピラゾリル、置換されていてもよいピリジン−2−オン−イル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいピロリル、置換されていてもよいキノリニル、置換されていてもよいチアゾリル、置換されていてもよいチエニル、および置換されていてもよいメチルピリジルから成る群から選択される、
本発明1006の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1008]
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中:
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3であり、
xが、0、1、2、または3であり;かつ
存在する場合、R4が、水素である、
本発明1007の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1009]
3の前記適宜の置換が、少なくとも1つのハロまたはC1〜6アルキルを含む、
本発明1007の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1010]
3の前記適宜の置換が、少なくとも1つのハロを含む、
本発明1009の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1011]
3が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1012]
5およびR7が、各存在において、各々独立して、HまたはFであり;かつ
6およびR8が、各存在において、各々独立して、水素、クロロ、フルオロ、またはC1〜3アルキル、またはC1〜3アルコキシである、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1013]
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
存在する場合、R4が、水素である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1014]
5、R7、およびR8が、各々、Hであり;かつ
6が、水素、クロロ、フルオロ、またはメトキシである、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1015]
1が、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、n−プロピル、n−プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、n−ブチル、n−ブトキシ、sec−ブチル、sec−ブトキシ、tert−ブチル、tert−ブトキシ、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいベンゾイソオキサゾリル,置換されていてもよいベンゾオキサゾリル、置換されていてもよいフリル、置換されていてもよいイミダゾリル、置換されていてもよいインドイル、置換されていてもよいイソオキサゾリル、置換されていてもよいイソチアゾリル、置換されていてもよいオキサゾリル、置換されていてもよいピラゾリル、置換されていてもよいピリジン−2−オン−イル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいピロリル、置換されていてもよいキノリニル、置換されていてもよいチアゾリル、置換されていてもよいチエニル、および置換されていてもよいメチルピリジル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
存在する場合、R2がHである、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1016]
1が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつ、
存在する場合、R2がHである、
本発明1015の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、塩、もしくは水和物。
[本発明1017]
−N(R1)(R2)部分が、ヒドロキシルを含まないという条件での、本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1018]
1が、シクロペンタンではないという条件での、本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1019]
[この文献は図面を表示できません]
が、
[この文献は図面を表示できません]
である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1020]
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中:
1が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3であり、
xが、0、1、2、または3である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1021]
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中:
1が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
3が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
本発明1020の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1022]
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、R1が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
である、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1023]
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、yが、0、1、または2である、
本発明1003の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1024]
1が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
4、R5、およびR7が、Hであり;かつ
6が、HまたはFである、
本発明1023の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1025]
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、zが、0または1である、
本発明1003の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1026]
1が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
5およびR7が、Hであり;かつ
8が、HまたはFである、
本発明1025の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1027]
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、fが、0または1である、
本発明1003の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1028]
1が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
2が、Hであり;
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
5およびR7が、Hであり;かつ
8が、HまたはFである、
本発明1027の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1029]
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、gが、0または1である、
本発明1003の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1030]
1が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
2が、Hであり;
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
5およびR7が、Hであり;かつ
8が、HまたはFである、
本発明1029の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1031]
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、hが、0または1である、
本発明1003の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1032]
1が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
2が、Hであり;
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
5およびR7が、Hであり;かつ
8が、HまたはFである、
本発明1031の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1033]
化合物が以下:
[この文献は図面を表示できません]
のいずれか1つの構造を含み、
式中:
1が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
2が、Hである、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
[本発明1034]
化合物が、式(XXII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1035]
化合物が、式(XXIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1036]
化合物が、式(XXIV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1037]
化合物が、式(XXV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、
本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1038]
式(III)または式(VIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
1が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;
2が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルおよび置換されていてもよい複素環から成る群から選択され;または
1およびR2が、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成し;かつ
5が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
6が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
7が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
8が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;または
2およびR8が、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい環を形成し;かつ
9が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;
10が、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
nが、0または1である)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
[本発明1039]
式(XI)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
1が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;
3が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルヘテロアリール;および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
4が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
5が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
6が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;または
4およびR6が、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;
7が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
8が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
9が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
11が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択される)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
[本発明1040]
AがSO2である、本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1041]
化合物が、式(XIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、kが、0または1である、
本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1042]
化合物が、式(XIV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、jが、0または1である、
本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1043]
Aが、カルボニル、COである、本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1044]
化合物が、式(XVI)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、rが、0または1である、
本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1045]
化合物が、式(XVII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、tが、0または1である、
本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1046]
化合物が、式XXXXVIIの構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、
本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1047]
化合物が以下:
[この文献は図面を表示できません]
の構造を含み、
式中:
1が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
3が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3であり、
xが、0、1、2、または3である、
本発明1039の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1048]
1が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
3が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
本発明1047の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1049]
式(XVIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
Aが、SO2およびCOから成る群から選択され;
1が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;
5が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
6が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
7が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
8が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;または
9が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;
12が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
[本発明1050]
AがSO2である、本発明1049の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1051]
Aが、カルボニル、COである、本発明1049の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1052]
式(XXI)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
1が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;
2が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルおよび置換されていてもよい複素環から成る群から選択され;または
1およびR2が、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成し;
5が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
6が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
7が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;
8が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、OR9、シアノ、およびN(R92から成る群から選択され;または
2およびR8が、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい環を形成し;
9が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、および置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;
12が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
[本発明1053]
化合物が、式XXXXVIIIの構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、
本発明1052の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1054]
化合物が以下:
[この文献は図面を表示できません]
の構造を含み、
式中:
1が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
13が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3であり、
xが、0、1、2、または3である、
本発明1052の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1055]
1が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
13が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
本発明1054の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
[本発明1056]
本発明1001の化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
[本発明1057]
プレゲノムRNAカプシド形成が関与する疾病を治療する方法であって、有効な量の本発明1001の少なくとも1つの化合物を、かかる治療を必要としている患者に投与する段階を含む、方法。
[本発明1058]
前記プレゲノムRNAカプシド形成が関与する疾病が、B型肝炎ウイルス感染症である、本発明1057の方法。
[本発明1059]
B型肝炎ウイルス感染症を治療する方法であって、有効な量の本発明1001の少なくとも1つの化合物を、かかる治療を必要としている患者に投与する段階を含む、方法。
[本発明1060]
前記治療が、肝硬変および肝細胞がんを含む肝疾患に関連する病態を管理または改善する、本発明1059の方法。
[本発明1061]
ウイルスの複製、形態形成、または複製と形態形成の両方を抑制する方法であって、本発明1001の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩を、それを必要としている患者に投与する段階を含む、方法。
これら、および他の目的、特徴、および利点は、次の詳細な説明および添付の請求の範囲を読めば、当業者ならば、明白になるだろう。本明細書中の全ての百分率、比および割合は、特に指定がない限り、重量によるものである。全温度は、特に指定がない限り、摂氏(℃)である。引用された全文書は、関連部において、参照により本明細書に組み入れられ;いずれの文書の引用も、本発明に関して先行技術であると認めるという意味に解釈されるべきでない。
【発明を実施するための形態】
【0055】
発明の詳細な説明
いかなる特定の理論の正当性または不適切性に縛られることを意図しないが、本発明の化合物は、概して、ヌクレオカプシドアセンブリーの阻害、および、具体的には、ウイルスゲノムRNA/DNA含有カプシドの阻害(すなわち、HBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤)により、機能すると考えられる。「HBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤」という用語は、ウイルス核酸およびそのウイルスに特異的に関係するそのカプシドタンパク質の会合を妨げる化合物の一分類を表す。カプシド形成に干渉して、この機序は、一般的に、ウイルス複製、および、具体的には、HBVのウイルス複製を抑制するための効果的戦略を提供する。本出願で使用される文言は、HBV治療をほとんど対象とするが、ヘパドナウイルスプレゲノムRNAおよびカプシドの会合を阻害する可能性により、他のウイルスの必須のRNAまたはDNAおよびそれらのカプシドの会合を干渉する同じ戦略は、例えば、HIVなど、本明細書に記載の化合物を用いた効果的抗ウイルス戦略でもあるはずである。すなわち、該化合物または治療が、具体的に、HBV治療を表す各場合では、追加の実施形態は、他のウイルスは、本明細書に記載の化合物の適用により、例えば、カプシド形成の干渉により;核酸のカプシドとの会合の干渉により;RNAのカプシドタンパク質との会合の干渉により;プレゲノムRNA会合およびカプシドの干渉;および核酸カプシド会合の干渉により、特に、ヘパドナの形成およびHBVカプシド形成の干渉により、ウイルス複製および形態形成を抑制することによっても治療され得ることを提供する。
【0056】
本発明のプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤は、プレゲノムRNAカプシド形成に関連する疾病、例えば、HBV感染を治療および予防する可能性がある。プレゲノム(pg)RNAは、HBV DNAの逆転写複製の鋳型であり、ヌクレオカプシドへのそのカプシド形成は、ウイルスDNAポリメラーゼと共に、引き続くウイルスDNA合成に必須である。理論に限定されることを望まないが、プレゲノムRNAカプシド形成の阻害は、プレゲノムRNAカプシド形成に関連する疾病、例えば、HBV感染を改善、軽減かそうでなければ、管理できるようにし得る。本発明のプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤は、現在臨床で使用中のHBV抗ウイルス薬と、化学的および機構的に、異なるHBV感染治療用の新規で安全な抗ウイルス薬を特定する、明白でまだ対処されていない必要性に対処する。
【0057】
臨床的に、本発明のプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤は、現在の薬物治療に耐えられず、恩恵を受けない患者の亜集団のため、追加の選択肢を提供することにより、現在の薬物治療を補完する(Akbar et al., 2009; Liaw, 2009; Peters, 2009; Wiegand, van Bommel, and Berg)。加えて、本発明のプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤は、現在入手可能なDNAポリメラーゼ阻害剤に耐性のあるHBV変異体に対して効果的であり得る(Zoulim and Locarnini, 2009)。更に、本発明のプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤と、DNAポリメラーゼ阻害剤との併用療法は、相乗的に、HBV複製の抑制および薬物耐性の発生を防止し得、慢性B型肝炎のより安全でより効果的な治療を提供する(Billioud et al., 2011)。
【0058】
本発明は、その全てが、本開示の一部分を形作る添付の図および実施例に関連して成される次の説明を参照することにより、より容易に理解され得る。本発明は、本明細書中に記載および/または示される具体的生成物、方法、条件またはパラメーターに限定されず、本明細書中に使用される用語は、実施例により具体的実施形態を説明することのみが目的であると理解されるべきであり、いずれの請求の範囲の発明も限定することを意図するものではない。同様に、特に明記しない限り、改良のための可能性のある作用機序または作用様式または根拠に関するいずれの説明も、例証することのみを意図されており、本明細書中の本発明は、いかなるかかる提案された改良のための可能性のある作用機序または作用様式または根拠の正当性または不適合性により束縛されるべきでない。本文を通して、本記載は、化合物および組成物自体、およびその逆を用いて、製造、製剤、および治療する方法だけでなく、化合物と組成の両方に言及すると認識される。
【0059】
本開示では、単数形、「1つ(a)」、「1つ(an)」、および「その(the)」は、複数の参照も含み、特定の数値の言及は、文脈が、特に、明白に指定していない限り、少なくともその特定値を含む。従って、例えば、「1つの材料(a material)」と言えば、少なくとも1つのかかる材料および当業者に公知のその均等物を表す、などである。
【0060】
値が、記述子「約(about)」を使用して近似として表現されるとき、特定値は、別の実施形態を形作ると理解されるだろう。一般に、「約」という用語の使用は、開示された主題により得られるように探求された所望の特性に依存して変わり得る近似を示し、その機能に基づいて、使用される特定の文脈中で解釈されるべきである。当業者は、いつものこととして、これを解釈できるだろう。場合によっては、特定値に使用される有効数字の数は、「約」という用語の程度を決定する1つの限定されない方法であり得る。別の場合では、一連の値で使用される漸次的変化は、各値に対する「約」という用語に利用できる指定範囲を決定するために使用され得る。存在する場合、全範囲は、包括的で、組み合わせ可能である。すなわち、範囲内で指定される値の言及は、その範囲内の全ての値を含む。
【0061】
別々の実施形態の文脈中、明確にするために、本明細書に記載の本発明の一定の特徴が、1つの実施形態で、組み合わせても提供され得ることを理解されるべきである。すなわち、明白に不適合であるまたは明確に除外されない限り、各個々の実施形態は、他のいずれの実施形態とも組み合わせ可能であると見なされ、かかる組み合わせは、別の実施形態であると見なされる。逆に、1つの実施形態の文脈中、簡潔にするために、記載された本発明の様々な特徴は、別々に、または任意の部分的組み合わせでも提供され得る。最終的に、実施形態が、一連の工程の部分またはより一般的構造の部分として記載され得、前述の各工程も、他と組み合わせ可能な、それ自体の独立した実施形態と見なされ得る。
【0062】
移行句「含む(comprising)」、「から本質的に成る(consisting essentially of)」、および「成る(consisting)」は、特許専門用語の通義で、一般的に認められた意味を含意するものである;すなわち、(i)「含む(including)」、「含む(containing)」、または「により特徴付けられる(characterized by)」と同義となる「含む(comprising)」は、包括的であり、または制限がなく、追加の列挙されていない要素または方法工程を除外しない;(ii)「から成る(consisting of)」は、請求の範囲に特定されていないいかなる要素、工程、または成分も除外する;および(iii)「から本質的に成る(consisting essentially of)」は、請求の範囲を、特定された物質または工程および本請求の範囲の発明の「基本的および新規な特性に、実質的に、影響を及ぼさないもの」に限定する。言い回し「含む(comprising)」(またはその均等物)によって記載された実施形態は、独立して、「から成る(consisting of)」および「から本質的に成る(consisting essentially of)」によって記載されたものも、実施形態として提供する。「から本質的に成る(consisting essentially of)」によって提供されたこれらの実施形態のため、基本的および新規な特性は、本明細書に記載の条件を取り扱う時の方法の容易な操作性(またはかかる方法で使用される系またはそれから誘導される組成物)である。
【0063】
リストが存在するとき、特に指定されない限り、そのリストの各個々の要素、およびそのリストの全ての組み合わせは、別々の実施形態であると理解されるべきである。例えば、「A、B、またはC」と表された実施形態のリストは、実施形態「A」、「B」、「C」、「AまたはB」、「AまたはC」、「BまたはC」、または「A、B、またはC」を含むと解釈されるべきである。同様に、C1〜6アルキルなどの炭素または環構造の下付数字の記載は、例えば、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、C1〜2アルキル、C1〜3アルキル、C1〜4アルキル、C1〜5アルキル、C1〜6アルキル、C2〜3アルキル、C2〜4アルキル、C2〜5アルキル、C2〜6アルキル、C3〜4アルキル、C3〜5アルキル、C3〜6アルキル、C4〜5アルキル、C4〜6アルキル、およびC5〜6アルキルの別々の実施形態として、そのリストの各個々の要素、およびそのリストの全ての組み合わせを含むと理解される。
【0064】
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的、科学的用語は、本発明が属する分野の当業者により、通常に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと同類または均等ないかなる方法および物質も、本発明の実践または試験で使用され得るにもかかわらず、代表的な例証となる方法および物質が、本明細書に記載されている。
【0065】
本明細書で使用されるとき、疾病または障害の「治療すること」または「治療」という用語は、疾病の進行を管理(すなわち、疾病またはその少なくとも1つの臨床症状の発症の抑止または減少)または疾病が及ぼす影響を改善する目的で、患者への、治療薬、すなわち、本発明の化合物(単独または別の医薬品との併用)の適用または投与、またはHBV感染、HBV感染の症状またはHBV感染を発症する可能性を有する患者からの単離組織または細胞株への(例えば、診断用、またはエクスビボでの適用のための)治療薬の適用または投与を表す。別の実施形態では、該用語は、身体的に(例えば、識別可能な症状の安定化)、生理的(例えば、身体的パラメーターの安定化)にあるいは両方のいずれかに、疾病または障害を調節することを表す。さらに別の実施形態では、「治療すること」または「治療」は、疾病または障害の発症を遅延させる、またはそれを予防すらすることを表す。
【0066】
「予防すること」または「予防」という用語は、本明細書に記載の疾病または病態のリスクを減少するため、治療または化合物の能力を含意するものとする。他の実施形態では、これらの用語は、疾病または障害にかかるリスクの減少(すなわち、疾病に、まださらされていない、またはかかりやすくなっていない、および疾病の症状をまだ経験していないまたは示していない対象で、少なくとも1つの疾病の臨床症状が発症しないようにすること)も表す。
【0067】
本明細書を通して、組成物が、具体的成分を有する、含む(including)、または含む(comprising)と記載されている場合、または方法が、具体的な方法の段階を有する、含む(including)、または含む(comprising)と記載されている場合、本教示の組成物は、列挙された構成成分からも本質的に成る、またはからも成る、および本教示の方法は、列挙された方法の段階からも本質的に成る、またはからも成ることが企図される。
【0068】
適用において、要素または構成成分が、列挙された要素または構成成分のリストに含まれる、および/または、それから選択されると言われる場合、該要素または構成成分は、該列挙された要素または構成成分のいずれか1つであり得、該列挙された要素または構成成分の2つ以上から成る群から選択され得ると理解されるべきである。
【0069】
本明細書中で、単数の使用は、特に、別に指定されない限り、複数(およびその逆)を含む。加えて、「約」という用語の使用が、定量値の前にある場合、本教示は、特に、別に指定されない限り、具体的定量値それ自体も含む。
【0070】
本教示が運用可能のままである限り、段階順またはある措置を実施する順番は、重要でないと理解されるべきである。さらに、2つ以上の段階または措置は、同時に実施され得る。
【0071】
本明細書で使用されるとき、「ハロゲン」という用語は、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素を意味するものとする。
【0072】
本明細書で使用されるとき、特に断りのない限り、単独で使用されるにせよ、置換基の部分として使用されるにせよ、「アルキル」および/または「脂肪族」は、1〜20個の炭素原子またはこの範囲内のいずれかの数、例えば、1〜6個の炭素原子または1〜4個の炭素原子を有する、直鎖および分岐鎖の両方の炭素鎖を表す。炭素原子の指定数(例えば、C1〜6)は、独立して、アルキル部分の炭素原子数またはより大きなアルキル含有置換基のアルキル部分を表すものとする。アルキル基の限定されない例としては、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル等が挙げられる。アルキル基は、置換されていてもよい。置換アルキル基の限定されない例としては、ヒドロキシメチル、クロロメチル、トリフリオロメチル、アミノメチル、1−クロロエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジフルオロエチル、3−カルボキシプロピル等が挙げられる。(C1〜6アルキル)アミノなどの複数のアルキル基を有する置換基では、該アルキル基は、同じでも異なっていてもよい。置換されていてもよいアルキルとしては、具体的個々の実施形態として、ハロアルキルおよび特に、部分的フッ素化または全フッ素化アルキル、例えば、−CHF、−CHF、および−CFが挙げられる。
【0073】
本明細書で使用されるとき、単独で使用されるにせよ、置換基の部分として使用されるにせよ、「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、2個以上の炭素原子、好ましくは、2〜20個を有する直鎖および分岐炭素鎖を表し、アルケニル鎖は、該鎖中に少なくとも1つの二重結合を有し、アルキニル鎖は、該鎖中に少なくとも1つの三重結合を有する。アルケニルおよびアルキニル基は、置換されていてもよい。アルケニル基の限定されない例としては、エテニル、3−プロペニル、1−プロペニル(2−メチルエテニルも)、イソプロペニル(2−メチルエテン−2−イルも)、ブテン−4−イル等が挙げられる。置換アルケニル基の限定されない例としては、2−クロロエテニル(2−クロロビニルも)、4−ヒドロキシブテン−1−イル、7−ヒドロキシ−7−メチルオクタ−4−エン−2−イル、7−ヒドロキシ−7−メチルオクタ−3,5−ジエン−2−イル等が挙げられる。アルキニル基の限定されない例としては、エチニル、プロパ−2−イニル(プロパルギルも)、プロピン−1−イル、および2−メチル−ヘキサ−4−イン−1−イルが挙げられる。置換アルキニル基の限定されない例としては、5−ヒドロキシ−5−メチルヘキサ−3−イニル、6−ヒドロキシ−6−メチルヘプタ−3−イン−2−イル、5−ヒドロキシ−5−エチルヘプタ−3−イニル等が挙げられる。
【0074】
「カルボキシアミン」および「カルボキシ−アルコキシド」という用語は、それぞれ、構造−C(O)N(R15および−C(O)−OR15を表す。本発明の好ましいカルボキシアミンおよびカルボキシ−アルコキシド部分としては、R15が、各存在において、独立して、H、C1〜6アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、シクロアルキル(例えば、C3〜6シクロアルキル)、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであるものが挙げられる。しかし1つの例では、−C(O)N(R15は、−C(O)N(CHであり得る。
【0075】
本明細書で使用されるとき、単独で使用されるにせよ、別の基の部分として使用されるにせよ、「シクロアルキル」は、例えば、3〜14個の環炭素原子、好ましくは、3〜7個または3〜6個の環炭素原子、または3〜4個の環炭素原子さえも有し、1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つ)の二重または三重結合を含んでもよい、環化アルキル、アルケニル、およびアルキニル基を含む非芳香族炭素含有環を表す。シクロアルキル基は、単環式(例えば、シクロヘキシル)または多環式(例えば、縮合環、架橋環、および/またはスピロ環構造を含む)であり得、炭素原子は、該環構造の内側または外側に位置している。シクロアルキル基のいずれの適切な環位置も、定義された化学構造に、共有結合され得る。シクロアルキル環は、置換されていてもよい。シクロアルキル基の限定されない例としては、シクロプロピル、2−メチル−シクロプロピル、シクロプロペニル、シクロブチル、2,3−ジヒドロキシシクロブチル、シクロブテニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクタニル、デカリニル(decalinyl)、2,5−ジメチルシクロペンチル、3,5−ジクロロシクロヘキシル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、3,3,5−トリメチルシクロヘキサ−1−イル、オクタヒドロペンタレニル、オクタヒドロ−1H−インデニル、3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3H−インデン−4−イル、デカヒドロアズレニル;ビシクロ[6.2.0]デカニル、デカヒドロナフタレニル、およびドデカヒドロ−1H−フルオレニルが挙げられる。「シクロアルキル」という用語は、二環式炭化水素環である炭素環式環も含み、その限定されない例としては、ビシクロ−[2.1.1]ヘキサニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、1,3−ジメチル[2.2.1]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、およびビシクロ[3.3.3]ウンデカニルが挙げられる。
【0076】
「ハロアルキル」は、特定数の炭素原子を有し、1つ以上のハロゲンで置換された分岐および直鎖両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。ハロアルキル基は、過ハロアルキル基を含み、アルキル基の全水素が、ハロゲンで置換されている(例えば、−CF、−CFCF)。ハロアルキル基は、ハロゲンに加えて、1つ以上の置換基で置換され得る。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル、ジクロロエチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、およびペンタクロロエチル基が挙げられるが、これに限定されない。
【0077】
アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびシクロヘテロアルキルの限定されない例は、少なくとも次のものを含む:メチル、メチルアミン(またはその保護類似体)、メトキシ、エチル、エチルアミン(またはその保護類似体)、エトキシ、n−プロピル、プロピルアミン(またはその保護類似体)、n−プロポキシ、イソプロピル、イソプロピルアミン(またはその保護類似体)、イソプロポキシ、n−ブチル、n−ブチルアミン(またはその保護類似体)、n−ブトキシ、sec−ブチル、sec−ブチルアミン(またはその保護類似体)、sec−ブトキシ、tert−ブチル、tert−ブチルアミン(またはその保護類似体)、tert−ブトキシ、ビニル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0078】
「アルコキシ」という用語は、基−O−アルキルを表し、該アルキル基は、上記定義の通りである。アルコキシ基は、置換されていてもよい。C〜C環式アルコキシという用語は、3〜6個の炭素原子および少なくとも1つの酸素原子を含む環を表す(例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロ−2H−ピラン)。C〜C環式アルコキシ基は、置換されていてもよい。
【0079】
「アミジン」という用語は、式−C(NR15)(R15の構造を表し、R15は、以下で定義する通りである。本発明の好ましいアミジン部分は、R15が、各存在において、独立して、H、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、シクロアルキル(例えば、C3〜6シクロアルキル)、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであるものを含む。
【0080】
単独で使用されるにせよ、別の基の部分として使用されるにせよ、「アリール」という用語は、6員炭素の不飽和芳香族単環式環または10〜14員炭素の不飽和芳香族多環式環として、本明細書中で定義される。アリール環は、例えば、各々が、1つ以上の水素原子を置換可能な1つ以上の部分で置換されてもよいフェニル環またはナフチル環であり得る。アリール環の限定されない例としては:フェニル、ナフチレン−1−イル、ナフチレン−2−イル、4−フルオロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−メチルフェニル、2−アミノ−4−フルオロフェニル、2−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル、2−シアノフェニル、2,6−ジ−tert−ブチルフェニル、3−メトキシフェニル、8−ヒドロキシナフチレン−2−イル4,5−ジメトキシナフチレン−1−イル、および6−シアノ−ナフチレン−1−イルが挙げられる。アリール基としては、例えば、1つ以上の飽和または部分的飽和炭素環で縮合されたフェニル環またはナフチル環(例えば、ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、インダニル)も挙げられ、芳香族および/または飽和または部分的飽和環の1つ以上の炭素原子において、置換され得る。
【0081】
「アリールアルキル」または「アラルキル」という用語は、基−アルキル−アリールを表し、該アルキル基およびアリール基は、本明細書で定義の通りである。本発明のアラルキル基は、置換されていてもよい。アリールアルキル基の例としては、例えば、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、フルオレニルメチル等が挙げられる。
【0082】
単独で使用されるにせよ、別の基の部分として使用されるにせよ、「複素環式」および/または「複素環」および/または「ヘテロシクリル」という用語は、少なくとも1つの環の少なくとも1つの原子が、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)から選択されるヘテロ原子であり、および更に、ヘテロ原子を含む該環が、非芳香族である、3〜20個の原子を有する1つ以上の環として、本明細書中で定義される。2つ以上の縮合環を含む複素環基では、非ヘテロ原子含有環は、アリール(例えば、インドリニル、テトラヒドロキノリニル、クロマニル)であり得る。実例となる複素環基は、3〜14個の環原子を有し、その1〜5個が、独立して、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)から選択されるヘテロ原子である。複素環基中の1つ以上のNまたはS原子は、酸化されていてもよい。複素環基は、置換されていてもよい。
【0083】
1つの環を有する複素環単位の限定されない例としては:ジアジリニル、アジリジニル、ウラゾリル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサチアゾリジノニル、オキサゾリジノニル、ヒダントイニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジン−2−オニル(バレロラクタム)、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−アゼピニル、2,3−ジヒドロ−1H−インドール、および1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリンが挙げられる。2つ以上の環を有する複素環単位の限定されない例としては:ヘキサヒドロ−1H−ピロリジニル、3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−インドリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、およびデカヒドロ−1H−シクロオクタ[b]ピロリルが挙げられる。
【0084】
単独で使用されるにせよ、別の基の部分として使用されるにせよ、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの環の少なくとも1つの原子が、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)から選択されるヘテロ原子であり、および更に、ヘテロ原子を含む該環の少なくとも1つが、芳香族である、5〜20個の原子を有する1つ以上の環として、本明細書中で定義される。2つ以上の縮合環を含むヘテロアリール基では、非ヘテロ原子含有環は、炭素環(例えば、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン)またはアリール(例えば、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル)であり得る。実例となるヘテロアリール基は、5〜14個の環原子を有し、独立して、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)から選択される1〜5個の環ヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基中の1つ以上のNまたはS原子は、酸化されていてもよい。ヘテロアリール基は、置換され得る。1つの環を含むヘテロアリール環の限定されない例としては:1,2,3,4−テトラゾリル、[1,2,3]トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、トリアジニル、チアゾリル、1H−イミダゾリル、オキサゾリル、フラニル、チオフェネイル、ピリミジニル、2−フェニルピリミジニル、ピリジニル、3−メチルピリジニル、および4−ジメチルアミノピリジニルが挙げられる。2つ以上の縮合環を含むヘテロアリール環の限定されない例としては:ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、シンノリニル、ナフチリジニル、フェナントリジニル、7H−プリニル、9H−プリニル、6−アミノ−9H−プリニル、5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジニル、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピリド[2,3−d]ピリミジニル、2−フェニルベンゾ[d]チアゾリル、1H−インドリル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1−H−インドリル、キノキサリニル、5−メチルキノキサリニル、キナゾリニル、キノリニル、8−ヒドロキシ−キノリニル、およびイソキノリニルが挙げられる。
【0085】
上記のヘテロアリール基の1つの限定されない例は、1〜5個の炭素環原子および、独立して、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)から選択されるヘテロ原子である少なくとも1つの追加の環原子(好ましくは、ヘテロ原子である1〜4個の追加の環原子)を有するC〜Cヘテロアリールである。C〜Cヘテロアリールの例としては、トリアジニル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、イミダゾール−1−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1H−イミダゾール−4−イル、イソオキサゾリン−5−イル、フラン−2−イル、フラン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、およびピリジン−4−イルが挙げられるが、これに限定されない。
【0086】
特に断りがない限り、2つの置換基が一緒になって、環原子の特定数を有する炭素環式または複素環式環を形成する(例えば、RおよびRは、それらが結合している窒素(N)と一緒になって、3〜7環員を有する環を形成する)とき、該環は、炭素原子を有し得、および、独立して、窒素(N)、酸素(O)、または硫黄(S)から選択される1つ以上(例えば、1〜3つ)の追加のヘテロ原子を有してもよい。炭素環式または複素環式環は、飽和または部分的に飽和であり得、置換されていてもよい。
【0087】
本発明の目的のため、スピロ環式環、二環式環等だけでなく、1個のヘテロ原子を含む縮合環単位は、ヘテロ原子含有環に相当する環式ファミリーに属すると見なされるだろう。例えば、式:
[この文献は図面を表示できません]
を有する1,2,3,4−テトラヒドロキノリンは、本発明の目的のため、複素環単位と見なされる。式:
[この文献は図面を表示できません]
を有する6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジンは、本発明の目的のため、ヘテロアリール単位と見なされる。縮合環単位が、飽和およびアリール環中の両方で、ヘテロ原子を含むとき、該アリール環は、該環が帰属する分類型を優位に占め、決定するだろう。例えば、式:
[この文献は図面を表示できません]
を有する1,2,3,4−テトラヒドロ[1,8]ナフチリジンは、本発明の目的のため、ヘテロアリール単位と見なされる。
【0088】
アリール、ヘテラリル、アルカリル、およびアルキルヘテロアリール(またはヘテロアルカリル)の限定されない例としては、少なくとも次の構造:
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられ、
式中:
は、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化していてもよいC1〜6アルキル(例えば、−CH、−CHF、−CFH、−CF)、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または2つが一緒になる場合、縮合環式または複素環式部分を形成し;かつ
xは、0、1、2、または3である。
【0089】
使用される場合、記号:
[この文献は図面を表示できません]
は、置換基が、原子価が許容するように、いずれかの利用可能な環員上に存在し得る(窒素上のアルキル置換を含む)ことを示していると理解される。縮合環式構造のため、同じ記号は、原子価が許容するように、いずれかの環の環員上に存在し得ることを示している。同様に、上記結合点が、特定の炭素原子であるが、アリールまたはヘテロアリール環は、原子価が許容するいずれかの炭素またはヘテロ原子に結合し得ると理解される。
【0090】
用語またはそれらの接頭語、語幹のいずれかが、置換基の名称中に見られる時はいつでも、該名称は、本明細書で提供されるそれらの限定を含むものと解釈されるべきである。例えば、用語「アルキル」もしくは「アリール」またはそれらの接頭語、語幹のいずれかが、置換基の名称(例えば、アリールアルキル、アルキルアミノ)中に見られる時はいつでも、該名称は、「アルキル」および「アリール」のため上記に示されるそれらの限定を含むものと解釈されるべきである。
【0091】
「置換された」という用語は、本明細書の至るところで使用される。「置換された」という用語は、非環式または環式にかかわらず、置換基または下記本明細書で定義のいくらかの(例えば、1〜10個)置換基により置換される1つ以上の水素原子を有する部分として、本明細書で定義される。置換基は、1度に、1つの部分の1個または2個の水素原子を置換可能である。加えて、これらの置換基は、2つの隣接する炭素上の2個の水素原子を置換して、前述の置換基、新規部分または単位を形成し得る。例えば、1個の水素原子置換を必要とする置換単位としては、ハロゲン、ヒドロキシル等が挙げられる。2個の水素原子置換としては、カルボニル、オキシミノ等が挙げられる。隣接する炭素原子からの2個の水素原子置換としては、エポキシ等が挙げられる。「置換された」という用語は、本明細書の至るところで使用され、部分が、置換基で置換された1個以上の水素原子を有し得ることを示している。部分が、「置換された」と記載されるとき、いずれの数の水素原子も、置換され得る。例えば、ジフルオロメチルは、置換Cアルキルであり;トリフルオロメチルは、置換Cアルキルであり;4−ヒドロキシフェニルは、置換芳香族環であり;(N,N−ジメチル−5−アミノ)オクタニルは、置換Cアルキルであり;3−グアニジノプロピルは、置換Cアルキルであり;かつ2−カルボキシピリジニルは、置換ヘテロアリールである。
【0092】
本明細書で定義の可変の群、例えば、本明細書で定義されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、複素環およびヘテロアリール基は、単独で使用されるにせよ、別の基の部分として使用されるにせよ、置換されていてもよい。置換されていてもよい基は、そのように示されるだろう。置換基の文脈中の「適宜の(optional)」および「適宜に(optionally)」という用語は、示された置換基が、存在しても、存在しなくてもよく、およびこれらの条件の各々が、本発明の別々の実施形態を表すことを含意している。
【0093】
次のものは、部分上の水素原子を置換し得る置換基の限定されない例である:ハロゲン(塩素(Cl)、臭素(Br)、フッ素(F)およびヨウ素(I))、−CN、−NO、オキソ(=O)、−OR14、−SR14、−N(R14、−NR14C(O)R14、−SO14、−SOOR14、−SON(R14、−C(O)R14、−C(O)OR14、−C(O)N(R14、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C3〜14シクロアルキル、アリ−ル、ヘテロ環、またはヘテロアリ−ル、ここで、該アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、アリ−ル、ヘテロ環、およびヘテロアリ−ル基の各々が、独立して、ハロゲン、−CN、−NO、オキソ、およびR14から選択される1〜10個(例えば、1〜6個または1〜4個)の基で置換されていてもよく;R14は、各存在において、独立して、水素、−OR15、−SR15、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15、−SO15、−S(O)OR15、−N(R15、−NR15C(O)R15、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、シクロアルキル(例えば、C3〜6シクロアルキル)、アリ−ル、ヘテロ環、またはヘテロアリ−ルであり、または2つのR14単位が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環または複素環を形成し、前述の炭素環または複素環は、3〜7環原子を有し;R15は、各存在において、独立して、水素、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、シクロアルキル(例えば、C3〜6シクロアルキル)、アリ−ル、ヘテロ環、またはヘテロアリ−ルであり、または2つのR15単位が、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環または複素環を形成し、前述の炭素環または複素環は、好ましくは、3〜7環原子を有する。置換可能な水素原子の数に依存して、該部分上の水素原子を、独立して置換する0、1、2、3、4、5、または6個の置換基があり得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、該置換基は、
i)−OR16;例えば、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHCH
ii)−C(O)R16;例えば、−COCH、−COCHCH、−COCHCHCH
iii)−C(O)OR16;例えば、−COCH、−COCHCH、−COCHCHCH
iv)−C(O)N(R16;例えば、−CONH、−CONHCH、−CON(CH
v)−N(R16;例えば、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH(CHCH);
vi)ハロゲン:−F、−Cl、−Br、および−I;
vii)−CH;式中、Xはハロゲン、mは0〜2であり、e+g=3;例えば、−CHF、−CHF、−CF、−CCl、または−CBr
viii)−SO16;例えば、−SOH;−SOCH;−SO
ix)C〜C直鎖、分岐鎖、または環状アルキル;
x)シアノ
xi)ニトロ;
xii)N(R16)C(O)R16
xiii)オキソ(=O);
xiv)ヘテロ環;および
xv)ヘテロアリール
(式中、各R16は、独立して、水素、置換されていてもよいC〜C直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、置換されていてもよいC〜C直鎖または分岐鎖アルキル)、または置換されていてもよいC〜Cシクロアルキル(例えば、置換されていてもよいC〜Cシクロアルキル);または2つのR16単位が一緒になって、3〜7環原子を含む環を形成し得る)
から選択される。ある特定の態様では、各R16は、独立して、水素、ハロゲンで置換されていてもよいC〜C直鎖または分岐鎖アルキルまたはC〜CシクロアルキルまたはC0〜6−[C〜Cシクロアルキル]である。
【0095】
本明細書の様々な場所において、化合物の置換基が、群でまたは範囲で開示されている。該記載は、かかる群および範囲のメンバーの各々のおよび全ての個々の部分的組み合わせを含むことが特に意図される。例えば、「C1〜6アルキル」という用語は、個々に、C、C、C、C、C、C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、C〜C、およびC〜Cアルキルを開示することが特に意図される。
【0096】
本発明の目的のため、「化合物」、「類似体」、および「物質の組成物」という用語は、特に、但し限定的ではないが、本明細書に記載のプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含み、全ての鏡像異性体形態、ジアステレオマー形態、塩等を含むヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤を同様に表し、該用語「化合物」、「類似体」、および「物質の組成物」は、本明細書の至るところで、互換的に使用される。
【0097】
本明細書に記載の化合物は、不斉原子(キラル中心とも呼ぶ)を含み、該化合物のいくつかは、1つ以上の不斉原子または中心を含み得、従って、光学異性体(鏡像異性体)およびジアステレオマーを生じ得る。本教示および本明細書に開示の化合物は、ラセミ体および分割された鏡像異性的に純粋なRおよびS立体異性体だけでなく、該RおよびS立体異性体およびその薬学的に許容可能な塩の他の混合物だけでなく、かかる鏡像異性体およびジアステレオマーを含む。光学異性体は、これに限定されないが、ジアステレオマー塩形成、速度論的分割、および不斉合成を含む、当業者に公知の標準手順により純粋な形態で得られ得る。本教示は、アルケニル部分(例えば、アルケン類およびイミン類)を含む化合物のシスおよびトランス異性体も包含する。本教示が、これに限定されないが、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、および高速液体クロマトグラフィーを含む、当業者に公知の標準分離方法により純粋な形態で得られ得る、全ての可能な位置異性体、およびその混合物を包含することも理解される。光学異性体として記載された、または光学異性体を含み得る、これらの化合物のため、様々な実施形態が、少なくとも個々の異性体またはその濃縮されたもしくはラセミ体の混合物を包含する。
【0098】
酸性部分を有し得る本教示の化合物の薬学的に許容可能な塩は、有機および無機塩基を用いて、生成され得る。一価および多価アニオン性塩は、脱プロトン化に利用可能な酸性水素数に依存して企図される。塩基を用いて生成された適切な塩としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、またはマグネシウム塩などの金属塩類;モルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−もしくはトリ−低級アルキルアミン(例えば、エチル−tert−ブチル−、ジエチル−、ジイソプロピル−、トリエチル−、トリブチル−またはジメチルプロピルアミン)、またはモノ−、ジ−、もしくはトリヒドロキシ低級アルキルアミン(例えば、モノ−、ジ−またはトリエタノールアミン)を用いて生成されたものなどのアンモニウム塩類および有機アミン塩類が挙げられる。無機塩基の具体的な限定されない例としては、NaHCO、NaCO、KHCO、KCO、CsCO、LiOH、NaOH、KOH、NaHPO、NaHPO、およびNaPOが挙げられる。分子内塩も、生成され得る。同様に、本明細書に開示の化合物が、塩基性部分を含むとき、塩は、有機および無機酸を用いて生成され得る。例えば、塩は、次の酸類:他の公知の薬学的に許容可能な酸だけでなく、酢酸、プロピオン酸、乳酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、樟脳スルホン酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、ジクロロ酢酸、エテンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩化水素酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、ナフタレンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、フタル酸、プロピオン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、および樟脳スルホン酸から生成され得る。
【0099】
本明細書で使用されるとき、「治療する(treat)」および「治療すること(treating)」および「治療(treatment)」という用語は、患者が患っている疑いがある病状を部分的または完全に、軽減、阻害、改善および/または緩和することを表す。
【0100】
本明細書で使用されるとき、「治療的に有効な」および「有効量」は、所望の生物活性または効果を引き出す物質または量を表す。「治療的に有効な量」は、疾病または病態を治療するため、対象に投与されるとき、該疾病または病態のかかる治療に効果があるのに十分である化合物の量を表す。「治療的に有効な量」は、化合物、疾病または病態および治療される対象のその重篤度、および年齢、体重などに依存して変わり得る。
【0101】
断りがあるときを除き、「対象」または「患者」という用語は、互換的に使用され、ウサギ、ラット、およびマウスなどの実験動物、および他の動物だけでなく、ヒト患者および非ヒト霊長類などの哺乳類を表す。従って、本明細書で使用されるとき、「対象」または「患者」という用語は、本発明の化合物が、投与され得るいずれの哺乳類患者または対象も意味する。本発明の実例となる実施形態では、本発明の方法に従った治療のため、対象の患者を特定するため、容認されたスクリーニング方法が、標的とするまたは疑われる疾病または病態に関連するリスク因子を決定するため、または対象の存在する疾病または病態の状態を決定するために、採用される。これらのスクリーニング方法としては、例えば、標的とするまたは疑われる疾病または病態に関連し得るリスク因子を決定するため、従来の精密検査が挙げられる。これらおよび他の常法は、臨床医が、該方法および本発明の化合物を用いて、治療を必要とする患者を選択することを可能とする。
【0102】
化合物および組成物
B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態を含むウイルスの治療に有用な本発明の化合物および組成物は、式(I):
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する、全ての鏡像異性体およびジアステレオマー形態ならびにその薬学的に許容される塩を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
Aは、SOおよびCOから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(二環式またはアダマンチル構造を含む)を形成し;かつ
は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択され;Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;いくつかの実施形態では、Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み;
但し、AがSOであり;RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつRおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、次の(a)〜(d)はどれも、適用されない:
(a)Rが、置換されていてもよいフェニルであり、およびRまたはRが、個々にもしくは一緒になった時のいずれかで、ヒドロキシル基を含む、または
(b)Rが、置換されていてもよいアルキルまたはフェニルであり、かつN(R)(R)が、置換されていてもよいピペラジンまたは
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である;
(c)Rが、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、かつN(R)(R)が、
[この文献は図面を表示できません]
である;または
(d)RまたはRのいずれかが、非置換もしくは一置換アリール、または非置換もしくは一置換アラルキル、または非置換もしくは一置換ヘテロアリールであり、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、6〜12個の原子を有する、置換されていてもよい複素環式環構造を形成する;あるいは
但し、該化合物は、3−{[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−({[2−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)プロピル]アミノ}スルホニル)−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−[(シクロヘキシルアミノ)スルホニル]−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または3−(アニリノスルホニル)−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または5−{[(3−{[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]アミノ}ペンタン酸;または3−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド;または(3S)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または(3R)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]ベンズアミド;またはN−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェニルピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェノキシピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−[3−メトキシ−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−イル]−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(5−エチル−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−ビニルピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;または
[この文献は図面を表示できません]
ではない。
【0103】
式(I)の化合物のいくつかの実施形態は、AがSOであり;RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつRおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、Rが、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、N(R)(R)が置換されていてもよいピペリジンであるこれらの化合物も除外する。
【0104】
本発明の実施形態は、
AがSOであり;
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環も複素環も形成せず;かつ
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい炭素環も複素環も形成しない
式(I)の化合物を含み;
それにより、式(II):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供する(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み、上記除外を考慮する)。いくつかの実施形態では、R〜Rは、式(I)の化合物で定義した通りである。他の独立した実施形態では、R〜Rは、以下で定義する通りである。
【0105】
本発明の実施形態は、AがSOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(III):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
10は、置換されていてもよいアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
nは、0または1である。
【0106】
いくつかの実施形態では、R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0107】
本発明の実施形態は、AがSOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(IV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:yは、0または1である。いくつかの実施形態では、yは、2である。
【0108】
いくつかの実施形態では、RおよびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、RおよびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0109】
本発明の実施形態は、AがSOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(V):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:zは、0または1である。
【0110】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0111】
本発明の実施形態は、式(VI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:fは、0または1である。
【0112】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0113】
本発明の実施形態は、AがCOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(VII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供する(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0114】
いくつかの実施形態では、R〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜Rは、以下で定義する通りである。
【0115】
本発明の実施形態は、AがCOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(VIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
10は、置換されていてもよいアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつnは、0または1である。
【0116】
いくつかの実施形態では、R〜RおよびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜RおよびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0117】
本発明の実施形態は、式(IX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:gは、0または1である。
【0118】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0119】
本発明の実施形態は、AがCOである式(I)の化合物を含み、それにより、式(X):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供し(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:hは、0または1である。
【0120】
いくつかの実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、式(I)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R〜R、R、およびR〜Rは、以下で定義する通りである。
【0121】
本発明の実施形態は、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(XI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その全ての鏡像異性体、ジアステレオマー、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
Aは、SOおよびCOから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択され;いくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;かつ
11は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択される。
【0122】
本発明の実施形態は、式(XII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0123】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0124】
本発明の実施形態は、式(XIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:kは、0または1である。
【0125】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の独立した実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0126】
本発明の実施形態は、式(XIV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:jは、0または1である。
【0127】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0128】
本発明の実施形態は、式(XV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0129】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0130】
本発明の実施形態は、式(XVI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:rは、0または1である。
【0131】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0132】
本発明の実施形態は、式(XVII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、式中:tは、0または1である。
【0133】
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、式(XI)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR11は、以下で定義する通りである。
【0134】
本発明の実施形態は、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(XVIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
Aは、SOおよびCOから成る群から選択され;
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
11は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;
12は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される。
【0135】
本発明の実施形態は、式(XIX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0136】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11〜R13は、式(XVIII)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜RおよびR11〜R13は、以下で定義する通りである。
【0137】
本発明の実施形態は、式(XX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含む(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0138】
いくつかの実施形態では、R、R〜RおよびR11〜R13は、式(XVIII)の化合物で定義された通りである。他の実施形態では、R、R〜R、およびR11〜R13は、以下で定義する通りである。
【0139】
本発明の実施形態は、特に、但し限定的ではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療のためのHBVのプレゲノムRNAカプシド形成阻害剤を含む、ヌクレオカプシドアセンブリー阻害剤として有用な、式(XXI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を含み(その全ての鏡像異性体、ジアステレオマー、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含み)、
式中:
は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
は、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRは、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(環式および複素環式構造を含む)を形成し;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
は、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
12は、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される。
【0140】
本発明の化合物が命名され本明細書で表される様式を示す目的で、式(XXII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物は、化学名N−シクロプロピル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミドを有する。
【0141】
本発明の化合物が命名され本明細書で表される様式を示す目的で、式(XXIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物は、化学名3−(シクロプロパンスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミドを有する。
【0142】
本発明の化合物が命名され本明細書で表される様式を示す目的で、式(XXIV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物は、化学名N−(3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミドを有する。
【0143】
本発明の化合物が命名され本明細書で表される様式を示す目的で、式(XXV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物は、化学名N−(3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミドを有する。
【0144】
本発明の目的のため、ラセミ体の式(XXVI)、例えば:
[この文献は図面を表示できません]
により示される化合物は、式(XXVII):
[この文献は図面を表示できません]
または式(XXVIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する2つの鏡像異性体のいずれかまたはその混合物、または2番目のキラル中心が存在する場合、全てのジアステレオマーを、同様に表すだろう。
【0145】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Aは、SOである。
【0146】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Aは、COである。
【0147】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0148】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0149】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルである。
【0150】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいアリールである。
【0151】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいベンジルである。アルキルまたはベンジル置換基は、キラルまたは非キラルであり得、もし、キラルであるならば、SまたはR配置であり得る。特に興味ある実施形態は、Rが、主に、
[この文献は図面を表示できません]
などのR配置分岐鎖アルキル基を有するものを含むようである。本明細書で使用されるとき、「主に、R配置」という用語は、炭素が、それぞれの位置において、R異性体に純粋または富んでいるそれらの化合物を含む。他の実施形態では、有用な実施形態は、Rは、主に、S配置分岐鎖アルキル基を有するものを含む。
【0152】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0153】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0154】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、3個の原子を有する置換されていてもよい環を形成する。
【0155】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、4個の原子を有する置換されていてもよい環を形成する。
【0156】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5個の原子を有する置換されていてもよい環を形成する。
【0157】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、6個の原子を有する置換されていてもよい環を形成する。
【0158】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、7個の原子を有する置換されていてもよい環を形成する。
【0159】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、6個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成する。
【0160】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、7個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成する。
【0161】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、8個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成する。
【0162】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、9個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成する。
【0163】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、10個の原子を有する置換されていてもよい複素環を形成する。
【0164】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいアリールである。
【0165】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいベンジルである。
【0166】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいアルキルアリールである。
【0167】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいヘテロアリールである。
【0168】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいアルキルヘテロアリールである。
【0169】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0170】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0171】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0172】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。
【0173】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0174】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0175】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルである。
【0176】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ORである。
【0177】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0178】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。
【0179】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0180】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0181】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルである。
【0182】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ORである。
【0183】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0184】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、6個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0185】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、カルボニルを含み、5個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0186】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、カルボニルを含み、6個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0187】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、2つのカルボニルを含み、5個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0188】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、2つのカルボニルを含み、6個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0189】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0190】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。
【0191】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0192】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0193】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルである。
【0194】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ORである。
【0195】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0196】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。
【0197】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0198】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0199】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルである。
【0200】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ORである。
【0201】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、5個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0202】
先の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、6個の原子を有する置換されていてもよい炭素環または複素環を形成する。
【0203】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0204】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0205】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0206】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルである。
【0207】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルである。
【0208】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいアリールである。
【0209】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいヘテロアリールである。
【0210】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいベンジルである。
【0211】
先の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいヘテロシクリルである。
【0212】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R10は、置換されていてもよいアリールである。
【0213】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R10は、置換されていてもよいヘテロアリールである。
【0214】
先の化合物のいくつかの実施形態では、nは、0である。
【0215】
先の化合物のいくつかの実施形態では、nは、1である。
【0216】
先の化合物のいくつかの実施形態では、yは、0である。
【0217】
先の化合物のいくつかの実施形態では、yは、1である。
【0218】
先の化合物のいくつかの実施形態では、yは、2である。
【0219】
先の化合物のいくつかの実施形態では、zは、0である。
【0220】
先の化合物のいくつかの実施形態では、zは、1である。
【0221】
先の化合物のいくつかの実施形態では、fは、0である。
【0222】
いくつかの実施形態では、fは、1である。
【0223】
先の化合物のいくつかの実施形態では、gは、0である。
【0224】
先の化合物のいくつかの実施形態では、gは、1である。
【0225】
先の化合物のいくつかの実施形態では、hは、0である。
【0226】
先の化合物のいくつかの実施形態では、hは、1である。
【0227】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R11は、水素である。
【0228】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R11は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0229】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R11は、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0230】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R11は、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルである。
【0231】
先の化合物のいくつかの実施形態では、kは、0である。
【0232】
先の化合物のいくつかの実施形態では、kは、1である。
【0233】
先の化合物のいくつかの実施形態では、jは、0である。
【0234】
先の化合物のいくつかの実施形態では、jは、1である。
【0235】
先の化合物のいくつかの実施形態では、rは、0である。
【0236】
先の化合物のいくつかの実施形態では、rは、1である。
【0237】
先の化合物のいくつかの実施形態では、tは、0である。
【0238】
先の化合物のいくつかの実施形態では、tは、1である。
【0239】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R12は、水素である。
【0240】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R12は、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルである。
【0241】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R12は、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキルである。
【0242】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R12は、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルである。
【0243】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R13は、置換されていてもよいアリールである。
【0244】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R13は、置換されていてもよいベンジルである。
【0245】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R13は、置換されていてもよいアルキルアリールである。
【0246】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R13は、置換されていてもよいヘテロアリールである。
【0247】
先の化合物のいくつかの実施形態では、R13は、置換されていてもよいアルキルヘテロアリールである。
【0248】
実例となる実施形態は、式(XXIX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表1に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0249】
(表1)式(XXIX)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
実例となる実施形態は、式(XXX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表2に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0251】
(表2)式(XXX)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
実例となる実施形態は、式(XXXI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表3に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0253】
(表3)式(XXXI)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
実例となる実施形態は、式(XXXII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表4に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0255】
(表4)式(XXXII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
実例となる実施形態は、式(XXXIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表5に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0257】
(表5)式(XXXIII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
実例となる実施形態は、式(XXXIV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表6に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0259】
(表6)式(XXXIV)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
実例となる実施形態は、式(XXXV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表7に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0261】
(表7)式(XXXV)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
実例となる実施形態は、式(XXXVI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびRの限定されない例は、表8に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0263】
(表8)式(XXXVI)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
実例となる実施形態は、式(XXXVII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、およびRの限定されない例は、表9に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0265】
(表9)式(XXXVII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
実例となる実施形態は、式(XXXVIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、およびRの限定されない例は、表10に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0267】
(表10)式(XXXVIII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
実例となる実施形態は、式(XXXIX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、およびRの限定されない例は、表11に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0269】
(表11)式(XXXIX)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
実例となる実施形態は、式(XXXX):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびRの限定されない例は、表12に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0271】
(表12)式(XXXX)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
実例となる実施形態は、式(XXXXI−AまたはXXXXI−B):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびRの限定されない例は、表13に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0273】
(表13)式(XXXXI−AまたはXXXXI−B)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
実例となる実施形態は、式(XXXXII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびzの限定されない例は、表14に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0275】
(表14)式(XXXXII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
実例となる実施形態は、式(XXXXIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびfの限定されない例は、表15に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0277】
(表15)式(XXXXIII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
実例となる実施形態は、式(XXXXIV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびzの限定されない例は、表16に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0279】
(表16)式(XXXXIV)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
実例となる実施形態は、式(XXXXV):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびfの限定されない例は、表17に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0281】
(表17)式(XXXXV)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
実例となる実施形態は、式(XXXXVI):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、R、R、およびyの限定されない例は、表18に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0283】
(表18)式(XXXXVI)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
実例となる実施形態は、式(XXXXVII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、R、RおよびRの限定されない例は、表19に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0285】
(表19)式(XXXXVII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
実例となる実施形態は、式(XXXXVIII):
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容可能な塩の形態を含み、
式中、RおよびR13の限定されない例は、表19に、以下、本明細書で定義する通りである。
【0287】
(表20)式(XXXXVIII)の化合物の実例となる実施形態
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
本明細書で提供される全ての実施形態では、適切な適宜の置換基の例は、本請求の範囲の発明の範囲を限定するものではない。本発明の化合物は、本明細書で提供されたいずれの置換基、または置換基の組み合わせも含み得る。
【0289】
名称、構造、または名称と構造の両方により、本明細書に列挙された各化合物は、物質の組成物として、個々の実施形態と見なされる。追加の実施形態は、名称、構造、または名称と構造の両方により、本明細書に列挙された各化合物を含み、薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わせたとき、医薬組成物の部分として、個々の実施形態と見なされる。追加の実施形態は、名称、構造、または名称と構造の両方により本明細書に列挙された各化合物の、それ自体でのあるいは医薬組成物の部分としてのいずれかでの使用、または本明細書に記載の少なくとも1つの病態の治療のための列挙された治療レジメンを含む。追加の実施形態は、薬学的に有効な量の、名称、構造、または名称と構造の両方により本明細書に列挙された少なくとも1つの化合物の、それ自体でのあるいは医薬組成物の部分としてのいずれかでの投与すること、または列挙された治療レジメンを、治療を必要とする患者に投与することにより、本明細書に記載の病態の少なくとも1つに対して、患者を治療する方法を含む。
【0290】
本教示の化合物は、当業者に公知の標準合成方法および手順を用いて、市販の出発物質、文献で公知の化合物、または容易に調製可能な中間体から、本明細書で概要を述べた方法に従って、調製され得る。有機分子の調製および官能基変換および操作のための標準的合成方法および手順は、関連する科学文献または該分野の標準教科書から、容易に得られ得る。通常または好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧、など)が与えられる場合、特に指定されない限り、他のプロセス条件も使用され得ることが理解されるだろう。最適な反応条件は、特定の反応物または使用溶媒で変わり得るが、かかる条件は、通例の最適化手法により、当業者により決定され得る。有機合成分野の熟練者は、提案された合成工程の性質および順序が、本明細書に記載の化合物の生成を最適化する目的で変わり得ることを認識するだろう。
【0291】
本明細書に記載の方法は、当分野で公知のいずれかの適切な方法に従って、観察され得る。例えば、生成物の生成は、核磁気共鳴スペクトル法(例えば、Hまたは13C)、赤外線分光法、分光光度法(例えば、UV可視光)、質量分析法などの分光学的手段、または高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、または薄層クロマトグラフィー(TLC)などのクロマトグラフィーにより、観察され得る。
【0292】
該化合物の調製は、様々な化学基の保護および脱保護を含み得る。保護および脱保護の必要性ならびに適切な保護基の選択は、当業者により、容易に決定され得る。保護基の化学は、例えば、Greene et al., Protective Groups in Organic Synthesis, 2d. Ed. (Wiley & Sons, 1991)で見いだすことができ、その全開示は、参照することにより、全ての目的で、本明細書に組み入れられるものとする。
【0293】
本明細書に記載の反応または方法は、有機合成の当業者により容易に選択され得る適切な溶媒中で、実行され得る。適切な溶媒は、通常、該反応が実行される温度、すなわち、溶媒の凝固点から溶媒の沸点の範囲の温度において、該反応物、中間体、および/または生成物と、実質的に、非反応性である。所与の反応は、1つの溶媒または2つ以上の溶媒の混合物中で実行され得る。特定の反応工程に依存して、特定の反応工程用に適切な溶媒が、選択され得る。
【0294】
これらの教示の化合物は、有機化学の分野で公知の方法により調製され得る。本教示の化合物の調製で使用される試薬は、市販品から得られるか、あるいは文献に記載の標準方法により調製されるかのいずれかであり得る。例えば、本発明の化合物は、一般的合成スキームに示す方法に従って、調製され得る。
【0295】
化合物調製のための一般的合成スキーム
本発明の化合物の調製で使用される試薬は、市販品から得られる、あるいは文献に記載の標準方法により調製されるかのいずれかであり得る。本発明に従って、属の化合物は、次の反応スキームの1つにより生成され得る。
【0296】
式(6)の化合物は、スキーム1〜2に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0297】
スキーム1
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
従って、式(1)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製した化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(2)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製した化合物と反応させて、式(3)の化合物を得る。式(3)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(4)の化合物を得る。あるいは、式(3)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(4)の化合物を得る。それから、式(4)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(5)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製される化合物と反応させて、式(6)の化合物を得る。
【0299】
スキーム2
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
あるいは、式(3)の化合物を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム、および同様のものなどのカップリング剤の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、および同様のものなどの有機溶媒中で、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、式(5)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(6)の化合物を得る。
【0301】
式(10)の化合物は、スキーム3〜5に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0302】
スキーム3
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
式中、Xがハロゲンである、式(7)の適切に置換された化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム、および同様のものなどのカップリング剤の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、および同様のものなどの有機溶媒中で、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、式(2)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(8)の化合物を得る。
【0304】
スキーム4
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
あるいは、式中、Xがハロゲンである、式(7)の適切に置換された化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(9)の化合物を得る。あるいは、式(7)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(9)の化合物を得る。それから、式(9)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(2)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(8)の化合物を得る。
【0306】
スキーム5
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
式(8)の化合物を、モリブデンヘキサカルボニルの存在下、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス)の存在下、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メタノール、エタノール、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気中でもよく、式(5)の化合物と反応させて、式(10)の化合物を得る。
【0308】
式(17)の化合物は、スキーム6〜7に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0309】
スキーム6
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
式(11)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、塩酸、硫酸などの酸の存在下、加熱してもよく、メタノールと反応させて、式(12)の化合物を得る。式(12)の化合物を、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下、適宜に、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒の存在下、加熱してもよく、式(13)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(14)の化合物を得る。
【0311】
スキーム7
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
式(14)の化合物を、エタノール、メタノール、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、および同様のものなどの塩基と反応させて、式(15)の化合物を得る。それから、式(15)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化チオニルと反応させて、式(16)の化合物を得る。あるいは、式(15)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化オキサリルと反応させて、式(16)の化合物を得る。それから、式(16)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(5)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(17)の化合物を得る。
【0313】
式(23)の化合物は、スキーム8〜9に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0314】
スキーム8
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
式(18)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、クロロスルホン酸と反応させて、該式の化合物を得、式(19)の化合物を得る。式(19)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、式(2)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(20)の化合物を得る。
【0316】
スキーム9
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
それから、式(20)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(21)の化合物を得る。それから、式(21)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(22)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、該式の化合物を得、式(23)の化合物を得る。
【0318】
式(30)の化合物は、スキーム10〜11に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0319】
スキーム10
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
式(24)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(25)の化合物を得る。あるいは、式(24)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(25)の化合物を得る。それから、式(25)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(26)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(27)の化合物を得る。
【0321】
スキーム11
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
それから、式(27)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(28)の化合物を得る。それから、式(28)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(29)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(30)の化合物を得る。
【0323】
式(36)の化合物は、スキーム12〜14に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0324】
スキーム12
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
式(31)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(32)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(33)の化合物を得る。
【0326】
スキーム13
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
あるいは、式(31)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(34)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(33)の化合物を得る。
【0328】
スキーム14
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
式(33)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、クロロスルホン酸と反応させて、該式の化合物を得、式(35)の化合物を得る。式(35)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(2)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(36)の化合物を得る。
【0330】
式(43)の化合物は、スキーム15に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0331】
スキーム15
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
式中、Xがハロゲンである式(37)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気中でもよく、トリイソプロピル−シランチオールカリウム塩と反応させて、式(38)の化合物を得る。それから、式(38)の化合物を、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メタノール、エタノール、および同様のものなどの溶媒中で、KNO−SOClと反応させて、式(39)の化合物を得る。式(39)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(40)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(41)の化合物を得る。それから、式(41)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(42)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(43)の化合物を得る。
【0333】
式(51)の化合物は、スキーム16〜18に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0334】
スキーム16
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
式(44)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、クロロスルホン酸と反応させて、式(45)の化合物を得る。それから、式(45)の化合物を、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(46)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(47)の化合物を得る。それから、式(47)の化合物を、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノールおよび同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、および同様のものなどの塩基と反応させて、式(48)の化合物を得る。
【0336】
スキーム17
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
式(48)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(49)の化合物を得る。あるいは、式(48)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(49)の化合物を得る。それから、式(49)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(50)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(51)の化合物を得る。
【0338】
スキーム18
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
あるいは、式(48)の化合物を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム、および同様のものなどのカップリング剤の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、および同様のものなどの有機溶媒中で、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、式(50)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(51)の化合物を得る。
【0340】
式(58)の化合物は、スキーム19〜20に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0341】
スキーム19
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
式(52)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、クロロスルホン酸と反応させて、式(53)の化合物を得る。それから、式(53)の化合物を、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(54)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(55)の化合物を得る。それから、式(55)の化合物を、トリフェニルホスフィンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)と反応させて、式(56)の化合物を得る。
【0343】
あるいは、式中、PGが、tert−ブチルジメチルシリエーテル、メチルエーテル、tert−ブチルエーテル、ベンジルエーテル、β−メトキシエトキシメチルエーテル、アセチル、ベンゾイル、カルボベンジルオキシ、tert−ブチルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、および同様のものなどの保護基である式(52a)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、クロロスルホン酸と反応させて、式(53a)の化合物を得る。それから、式(53a)の化合物を、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(54)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(55a)の化合物を得る。それから、式(55a)の化合物を、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、トリフルオロ酢酸、塩酸、および同様のものなどの酸との反応により、脱保護化して、式(55)の化合物を得る。あるいは、それから、式(55a)の化合物を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフランおよび同様のものなどの適切な溶媒中で、パラジウム炭素、酸化白金および同様のものなどの触媒の存在下、水素との反応により、脱保護化して、式(55)の化合物を得る。あるいは、それから、式(55a)の化合物を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、および同様のものなどの塩基との反応により、脱保護化して、式(55)の化合物を得る。あるいは、それから、式(55a)の化合物を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、ピペリジンなどの塩基との反応により、脱保護化して、式(55)の化合物を得る。それから、式(55)の化合物を、トリフェニルホスフィンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)と反応させて、式(56)の化合物を得る。
【0344】
スキーム20
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
式(56)の化合物を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム、および同様のものなどのカップリング剤の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、および同様のものなどの有機溶媒中で、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、式(57)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(58)の化合物を得る。
【0346】
あるいは、式(56)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(59)の化合物を得る。あるいは、式(56)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(59)の化合物を得る。それから、式(59)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(57)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(58)の化合物を得る。
【0347】
式(66)の化合物は、スキーム21〜22に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0348】
スキーム21
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
式(60)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(61)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(62)の化合物を得る。あるいは、式(30)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(63)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(62)の化合物を得る。
【0350】
スキーム22
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
式(62)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、クロロスルホン酸と反応させて、該式の化合物を得、式(64)の化合物を得る。式(64)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、式(65)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(66)の化合物を得る。
【0352】
式(71)の化合物は、スキーム23〜24に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0353】
スキーム23
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
式(67)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(68)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(69)の化合物を得る。あるいは、式(67)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(70)の化合物、公知の化合物または式中、公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(69)の化合物を得る。
【0355】
スキーム24
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
式(69)の化合物を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム、および同様のものなどのカップリング剤の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、および同様のものなどの有機溶媒中で、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、式(71)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(72)の化合物を得る。あるいは、式(69)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(73)の化合物を得る。あるいは、式(69)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(73)の化合物を得る。それから、式(73)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(71)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(72)の化合物を得る。
【0357】
式(78)の化合物は、スキーム25に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0358】
スキーム25
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
式(74)の化合物を、モリブデンヘキサカルボニルの存在下、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス)の存在下、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メタノール、エタノール、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気中でもよく、式(75)の化合物と反応させて、式(76)の化合物を得る。式(76)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(77)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(78)の化合物を得る。あるいは、式(76)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(79)の化合物、公知の化合物または式中、公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(78)の化合物を得る。
【0360】
式(86)の化合物は、スキーム26〜27に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0361】
スキーム26
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
式(80)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(81)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(82)の化合物を得る。あるいは、式(80)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(83)の化合物、公知の化合物または式中、公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(82)の化合物を得る。
【0363】
スキーム27
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
それから、式(82)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(84)の化合物を得る。あるいは、式(82)の化合物を、パラジウム炭素、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、酢酸の存在下、適宜に、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、水素と反応させて、該式の化合物を得、式(84)の化合物を得る。それから、式(84)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(85)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、該式の化合物を得、式(86)の化合物を得る。
【0365】
式(93)の化合物は、スキーム28〜29に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0366】
スキーム28
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
式(87)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(88)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(89)の化合物を得る。あるいは、式(87)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(90)の化合物、公知の化合物または式中、公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(89)の化合物を得る。
【0368】
スキーム29
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
それから、式(89)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(91)の化合物を得る。あるいは、式(89)の化合物を、パラジウム炭素、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、酢酸の存在下、適宜に、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、水素と反応させて、該式の化合物を得、式(91)の化合物を得る。それから、式(91)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(92)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、該式の化合物を得、式(93)の化合物を得る。
【0370】
式(100)の化合物は、スキーム30〜31に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0371】
スキーム30
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
式(94)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(95)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(96)の化合物を得る。あるいは、式(94)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(97)の化合物、公知の化合物または式中、公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(96)の化合物を得る。
【0373】
スキーム31
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
それから、式(96)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(98)の化合物を得る。あるいは、式(96)の化合物を、パラジウム炭素、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、酢酸の存在下、適宜に、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、水素と反応させて、該式の化合物を得、式(98)の化合物を得る。それから、式(98)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(99)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、該式の化合物を得、式(100)の化合物を得る。
【0375】
式(107)の化合物は、スキーム32〜33に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0376】
スキーム32
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
式(101)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式中、Xがハロゲンである式(102)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(103)の化合物を得る。あるいは、式(101)の化合物を、硫酸銅、ヨウ化銅、塩化銅、酢酸銅および同様のものなどの銅塩の存在下、適宜に、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの溶媒中で、加熱してもよく、マイクロ波照射してもよく、式(104)の化合物、公知の化合物または式中、公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(103)の化合物を得る。
【0378】
スキーム33
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
それから、式(103)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(105)の化合物を得る。あるいは、式(103)の化合物を、パラジウム炭素、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)および同様のものなどのパラジウム触媒存在下、適宜に、酢酸の存在下、適宜に、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、水素と反応させて、該式の化合物を得、式(105)の化合物を得る。それから、式(105)の化合物を、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(106)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、該式の化合物を得、式(107)の化合物を得る。
【0380】
式(115)の化合物は、スキーム34〜35に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0381】
スキーム34
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
式(108)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、加熱してもよく、メタノールと反応させて、式(109)の化合物を得る。式(109)の化合物を、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下、適宜に、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒の存在下、加熱してもよく、式(110)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(111)の化合物を得る。
【0383】
スキーム35
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
式(111)の化合物を、エタノール、メタノール、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および同様のものなどの溶媒中で、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、および同様のものなどの塩基と反応させて、式(112)の化合物を得る。それから、式(112)の化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(113)の化合物を得る。あるいは、式(112)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(113)の化合物を得る。それから、式(113)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(114)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(115)の化合物を得る。
【0385】
式(122)の化合物は、スキーム36〜37に概要を示した方法に従って調製され得る。
【0386】
スキーム36
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
式(116)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(117)の化合物を得る。あるいは、式(116)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(117)の化合物を得る。それから、式(117)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(118)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(119)の化合物を得る。
【0388】
スキーム37
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
それから、式(119)の化合物を、塩酸、硫酸、および同様のものなどの酸の存在下、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化スズと反応させて、該式の化合物を得、式(120)の化合物を得る。それから、式(120)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(121)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(122)の化合物を得る。
【0390】
スキーム38
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
あるいは、式(1)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物を、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒の存在下、塩化チオニルと反応させて、式(123)の化合物を得る。あるいは、式(1)の化合物を、適宜に、ジメチルホルムアミドの存在下、適宜に、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、塩化オキサリルと反応させて、式(123)の化合物を得る。それから、式(123)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(5)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(124)の化合物を得る。それから、式(124)の化合物を、適宜に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、および同様のものなどの塩基の存在下、適宜に、4−N,N−ジメチルアミノピリジンの存在下、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および同様のものなどの有機溶媒中で、式(2)の化合物、公知の化合物または公知の方法により調製された化合物と反応させて、式(6)の化合物を得る。
【0392】
製剤および治療方法
本発明は、本発明の化合物を含む組成物または製剤にも関する。一般に、本発明の組成物は、ウイルス感染、特に、B型肝炎ウイルス(HBV)感染および関連病態の治療に有用で効果的な有効な量の本発明に記載の本開示の1つ以上の化合物およびその塩;および1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤を含む。
【0393】
本発明の目的のため、「賦形剤」および「担体」という用語は、本発明の説明にわたり、互換的に使用され、前述の用語は、「安全で効果的な医薬組成物の製剤の実践に使用される成分」として、本明細書で定義される。
【0394】
製剤を行う者は、賦形剤が、主に、送達のための全体の媒体の一部としてだけでなく、活性成分がレシピエントにより効果的に吸収されるようにする手段としても役立つ、安全で、安定した、機能的な医薬品を送達する役目を果たすために使用されることを理解するだろう。賦形剤は、不活性充填剤であるような簡単で直接的な役目を果たし得、または本明細書で使用される賦形剤は、pH安定化系の部分、または胃への安全な成分送達を確保するコーティングであり得る。製剤を行う者は、本発明の化合物が経口的生物利用可能性の改良だけでなく、細胞活性、薬物動態特性を改良したという事実の利点も、活かし得る。
【0395】
本教示は、本明細書に記載の少なくとも1つの化合物および1つ以上の薬学的に許容可能な担体、賦形剤、または希釈剤を含む医薬組成物も提供する。かかる担体の例は、当業者に周知であり、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th edition, ed. Alfonoso R. Gennaro, Mack Publishing Company, Easton, PA (1985)(その全開示は、全ての目的のため、参照することにより、本明細書に組み入れられるものとする)に記載されたものなど、許容可能な医薬品製法に従って調製され得る。本明細書に使用されるとき、「薬学的に許容可能な」は、毒物学的観点から薬物応用での使用に許容可能であり、活性成分と、不利に相互作用しない物質を表す。従って、薬学的に許容可能な担体は、製剤中、他の成分と適合性があるものであり、生物学的に許容可能であるものである。補足的な活性成分も、医薬組成物中に混合され得る。
【0396】
本教示の化合物は、経口的にまたは非経口的に、そのまま、または従来の医薬担体と併用して投与され得る。適用可能な固形担体は、香味料、潤滑剤、可溶化剤、懸濁剤、充填剤、流動促進剤、圧縮助剤、結合剤もしくは錠剤崩壊剤、またはカプセル剤としても作用し得る1つ以上の物質を含み得る。該化合物は、常法、例えば、公知の抗ウイルス薬のため使用されるものと同様な方法で、製剤され得る。本明細書に開示の化合物を含む経口製剤は、通常、錠剤、カプセル剤、口腔用形態、トローチ剤(troches)、トローチ剤(lozenges)および経口液剤、懸濁剤または液剤で使用されるいずれの従来より使用される経口形態も含み得る。散剤では、担体は、微細に微粉化された化合物との混合物である微細な微粉固体であり得る。錠剤では、本明細書に開示の化合物は、適切な比率で、必要な圧縮特性を有する担体で混合および所望の形状と大きさで圧縮され得る。散剤および錠剤は、99%以下の該化合物を含み得る。
【0397】
カプセル剤は、薬学的に許容可能なデンプン類(例えば、トウモロコシデンプン、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、糖類、人工甘味料、粉末セルロース(例えば、結晶セルロースおよび微結晶セルロース)、小麦粉類、ゼラチン類、ガム類、および同様のものなどの不活性充填剤および/または希釈剤と、本明細書に開示の1つ以上の化合物の混合物を含み得る。
【0398】
有用な錠剤製剤は、従来の圧縮、湿式造粒法または乾式造粒法により製造され得、これに限定されないが、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、糖類、ラクトース、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、アラビアゴム、キサンタンガム、クエン酸ナトリウム、複雑珪酸塩、炭酸カルシウム、グリシン、ショ糖、ソルビトール、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩酸ナトリウム、低融点ワックス類、およびイオン交換樹脂を含む、薬学的に許容可能な希釈剤、結合剤、潤滑剤、崩壊剤、表面改質剤(界面活性剤を含む)、懸濁剤もしくは安定化剤を利用する。表面改質剤としては、非イオン性およびアニオン性表面改質剤が挙げられる。表面改質剤の代表的な例としては、ポロキサマー188、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、セトステアリルアルコール、セトマクロゴール乳化ワックス、ソルビタンエステル類、コロイド状二酸化ケイ素、リン酸塩類、ドデシル硫酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、およびトリエタノールアミンが挙げられるが、これに限定されない。本明細書中の経口製剤は、該化合物の吸収を変える標準的遅延または持続放出型製剤を利用し得る。経口製剤は、必要に応じて、適切な可溶化剤または乳化剤を含む水または果汁中に、本明細書に開示の化合物を投与することからも成り得る。
【0399】
液体担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、および吸入送達用の調製で使用され得る。本教示の化合物は、水、有機溶媒、もしくは両方の混合物、または薬学的に許容可能な油もしくは脂肪などの薬学的に許容可能な液体担体中に、溶解または懸濁され得る。液体担体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、甘味料、香味料、懸濁剤、増粘剤、着色剤、粘性調節剤、安定化剤、および浸透圧調節剤などの他の適切な医薬品添加剤を含み得る。経口および非経口投与用液体担体の例としては、水(特に、本明細書に記載の添加剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液などのセルロース誘導体を含有する)、アルコール類(一価アルコール類および多価アルコール類、例えば、グリコール類を含む)およびそれらの誘導体、ならびに油類(例えば、分別ヤシ油およびラッカセイ油)が挙げられるが、これに限定されない。非経口投与のため、担体は、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルなどの油性エステルであり得る。無菌液体担体は、非経口投与用無菌液体形態組成物で使用される。加圧型組成物用の液体担体は、ハロゲン化炭化水素または他の薬学的に許容可能な噴霧剤であり得る。
【0400】
無菌液剤または懸濁剤である液体医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内または皮下注射により利用され得る。無菌液剤は、静脈内に投与もされ得る。経口投与用組成物は、液体あるいは固体のいずれかであり得る。
【0401】
好ましくは、医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、または坐剤として単位剤形である。かかる形態では、医薬組成物は、該化合物の適切な量を含む単位用量に小分けされ得る。単位剤形は、包装された組成物、例えば、小包装された散剤、バイアル剤、アンプル剤、液剤を含むプレフィルドシリンジまたは小袋包装剤であり得る。あるいは、単位剤形は、それ自体カプセル剤または錠剤であり得、または包装形態の適切な数のいずれかのかかる組成物であり得る。かかる単位剤形は、約1mg/kgの化合物〜約500mg/kgの化合物を含み得、1つの用量または2つ以上の用量で与えられ得る。かかる用量は、経口的に、移植により、非経口的(静脈内、腹腔内および皮下注射を含む)、直腸内、腟内、および経皮的を含む、レシピエントの血流に、該化合物を誘導するのに有用な任意の方法で投与され得る。
【0402】
特定の疾病状態または障害の治療または阻害のため投与されるとき、効果的な投薬は、治療される個体に関係する様々な身体的因子だけでなく、利用される特定の化合物、投与方法、および治療される病態の重篤度に依存して変わり得ることが理解される。治療用途では、本教示の化合物は、疾病の症状およびその合併症を治癒または少なくとも部分的に改善するのに十分な量で、既に該疾病を患っている患者に提供され得る。特定の個体の治療で使用される投薬は、通常、主治医により、主観的に決定されなければならない。関連する可変要素としては、患者の大きさ、年齢および反応パターンだけでなく、具体的症状およびその状態が挙げられる。
【0403】
場合によっては、これに限定されないが、定量噴霧式吸入器、呼吸制御式吸入器、多用量ドライパウダー吸入器、ポンプ、圧搾作動型噴霧ディスペンサー、エアロゾルディスペンサー、およびエアロゾル噴霧吸入器などの装置を用いて、患者の気道に、直接、化合物を投与することが望ましい。鼻腔内または気管支内による投与のため、本教示の化合物は、液状組成物、固形組成物、またはエアロゾル組成物に製剤され得る。液状組成物は、実例として、1つ以上の薬学的に許容可能な溶媒中に、溶解、部分的に溶解、または懸濁した、本教示の1つ以上の化合物を含み得、例えば、ポンプまたは圧搾作動型噴霧ディスペンサーにより投与され得る。溶媒は、例えば、等張食塩水または静菌水であり得る。固形組成物は、実例として、ラクトースまたは気管支内使用に許容可能である他の不活性粉末と混合した、本教示の1つ以上の化合物を含む粉末調整物であり得、例えば、エアロゾルディスペンサーまたは固形組成物を包み込んだカプセル剤を破壊または穿刺し、吸入用固形組成物を送達する装置により投与され得る。エアロゾル組成物は、実例として、1つ以上の本教示の化合物、噴霧剤、界面活性剤、および共溶媒を含み得、例えば、定量装置により投与され得る。噴霧剤は、クロロフルオロカーボン(CFC)、ヒドロフルオロアルカン(HFA)、または生理学的および環境的に許容可能である他の噴霧剤であり得る。
【0404】
本明細書に記載の化合物は、非経口的または腹腔内に投与され得る。これらの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、もしくはエステルの液剤または懸濁剤は、ヒドロキシルプロピルセルロースなどの界面活性剤と適切に混合される水中に調製され得る。分散剤は、グリセロール、液状ポリエチレングリコール類、および油類中のその混合物中でも、調製され得る。貯蔵および使用の通常の条件下、これらの調整物は、通常、微生物の増殖を抑制するため、保存料を含有する。
【0405】
注射用に適切な医薬形態としては、無菌水性液剤または分散剤および無菌性注射が可能な液剤または分散剤の即時調剤用無菌散剤を含み得る。いくつかの実施形態では、該形態は、無菌で、その粘性は、注射器を通して流動可能とする。該形態は、好ましくは、製造および貯蔵条件下、安定であり、細菌および真菌などの微生物の汚染作用に対して保護され得る。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液状ポリエチレングリコール)、その適切な混合物、および植物油類を含む、溶媒または分散媒体であり得る。
【0406】
本明細書に記載の化合物は、経皮的に投与、すなわち、上皮および粘膜組織を含む、身体の表面および身体経路の内壁を横切って投与され得る。かかる投与は、ローション剤、クリーム剤、泡剤、パッチ剤、懸濁剤、液剤、および坐剤(直腸内および腟内)で、その薬学的に許容可能な塩、水和物、またはエステルを含む本教示の化合物を用いて、実行され得る。
【0407】
経皮投与は、本明細書に開示の化合物などの化合物、および該化合物に不活性であり得、皮膚に無毒性であり得、および皮膚を経て血流中に全身的吸収のための送達を可能にし得る担体を含む経皮パッチの使用により成され得る。担体は、クリーム剤および軟膏剤、ペースト剤、ゲル剤、および密封用デバイス(occlusive devices)など、形態がいくらでもあり得る。クリーム剤および軟膏剤は、水中油型または油中水型のいずれかの粘性液体または半固体乳剤であり得る。該化合物を含む石油または親水性石油中に分散した吸収性散剤から成るペースト剤も、適切であり得る。様々な密封用デバイスは、担体がある場合もしくは担体がない場合の該化合物を含むリザーバー、または該化合物を含むマトリックスをカバーする半透膜など、血流中に該化合物を放出するために使用され得る。他の密封用デバイスは、文献中、公知である。
【0408】
本明細書に記載の化合物は、従来の坐剤の形態で、直腸内または腟内に投与され得る。坐剤製剤は、坐剤の融点を変えるワックス、およびグリセリンの添加ありまたはなしで、カカオバターを含む伝統的材料から製造され得る。様々な分子量のポリエチレングリコール類など水溶性坐剤の基剤も使用され得る。
【0409】
液剤製剤またはナノカプセル剤は、生体外または生体内のいずれかで、宿主細胞内へ、本教示の化合物を導入するために使用され得る。液剤製剤およびナノカプセル剤は、当分野で公知の方法により調製され得る。
【0410】
本教示の化合物の効果を上げるため、標的疾患の治療に効果的な他の薬剤と、化合物を併用することは、望ましくあり得る。例えば、標的疾患の治療に効果的な他の活性化合物(すなわち、他の活性成分または薬剤)は、本教示の化合物と一緒に投与され得る。該他の薬剤は、本明細書に開示の化合物と同じまたは異なる時に、投与され得る。
【0411】
本教示の化合物は、哺乳類、例えば、ヒト対象の病態または障害の治療または阻害に有用であり得る。従って、本教示は、哺乳類(ヒト患者を含む)に、薬学的に許容可能な担体と併用または関係して、本教示の化合物(その薬学的に許容可能な塩を含む)または本教示の1つ以上の化合物を含む医薬組成物を提供することにより、病態または障害を治療または阻害する方法を提供する。本教示の化合物は、単独で、または他の治療に効果的な化合物または病態もしくは障害の治療または阻害のための療法と組み合わせて、投与され得る。
【0412】
本発明に記載の化合物の限定されない例としては、約0.001mg〜約1000mgの本発明の1つ以上の化合物、および1つ以上の賦形剤;約0.01mg〜約100mgの本発明の1つ以上の化合物、および1つ以上の賦形剤;および約0.1mg〜約10mgの本発明の1つ以上の化合物、および1つ以上の賦形剤が挙げられる。
【0413】
いずれの上記方法でも、本発明の化合物、または薬学的に許容可能な塩は、単独療法、または1つ以上の追加の治療薬との併用のいずれかで、投与され得る。ある特定の実施形態では、追加の治療薬は、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、文献に記載のカプシドアセンブリー調節剤、5逆転写酵素阻害剤、TLRアゴニスト、または機序が明白または不明である薬剤、またはその組み合わせを含み得る。
【0414】
インターフェロンα2aもしくは2bまたはペグ化インターフェロンα2a、α2b、λなどの修飾インターフェロンなどのインターフェロン類;またはTLR7アゴニストまたはTLR9アゴニストなどのTLR調節剤、またはウイルスの侵入もしくは変異を遮断、またはヌクレオシドもしくはヌクレオチドもしくは非ヌクレオシ(チ)ドポリメラーゼ阻害剤などのHBVポリメラーゼを標的にする抗ウイルス剤、および他の必須ウイルスタンパク質またはHBV複製もしくは存続に必要な宿主タンパク質の機能を中断する薬剤を含む機序が明白または不明である薬剤に属する生物学的薬剤を含む、免疫調節剤または免疫刺激剤療法から選択される追加の治療薬。
【0415】
逆転写酵素阻害剤は、ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、ddA、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、エムトリシタビン、エンテカビル、アプリシタビン、アテビラピン、リバビリン、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、テノフォビル、アデフォビル、PMPA、シドフォビル、エファビレンツ、ネビラピン、デラビルジン、またはエトラビリンの少なくとも1つを含み得る。
【0416】
併用療法、TLR7アゴニストは、SM360320(9−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−(2−メトキシエトキシ)アデニン)またはAZD8848([3−({[3−(6−アミノ−2−ブトキシ−8−オキソ−7,8−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)プロピル][3−(4−モルホリニル)プロピル]アミノ}メチル)フェニル]酢酸メチル)であり得る。
【0417】
これらの併用療法のいくつかの実施形態では、本発明の化合物または薬学的に許容可能な塩、および追加の治療薬が、同時処方される。他の実施形態では、該化合物および追加の治療薬が、同時に投与される。他の実施形態では、本発明の化合物または薬学的に許容可能な塩および追加の治療薬が、個別に処方または投与される。
【0418】
併用療法のさらに他の実施形態では、本発明の化合物、または薬学的に許容可能な塩の投与は、予防的措置を必要とする個体のHBV感染の予防的措置で同様な結果を達成するのに必要な少なくとも1つの追加の治療薬単独の投与と比較して、より低用量または低頻度で追加の治療薬の投与を可能にする。
【0419】
併用療法の他の実施形態では、本発明の化合物、または薬学的に許容可能な塩の治療的に有効な量の投与の前に、個体は、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリー調節剤、機序が明白または不明である抗ウイルス化合物、またはその組み合わせから成る群から選択される化合物に対して治療抵抗性であることが既知である。
【0420】
方法のさらに他の実施形態では、本発明の化合物、または薬学的に許容可能な塩の投与は、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリー調節剤、機序が明白または不明である抗ウイルス化合物、またはその組み合わせの投与と比較して、個体のウイルス量を大幅に減少させる。
【0421】
さらなる実施形態では、本発明の化合物、または薬学的に許容可能な塩の投与は、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリー調節剤、機序が明白または不明である抗ウイルス化合物、またはその組み合わせより、ウイルス突然変異および/またはウイルス抵抗性のより低い発生率をもたらす。
【0422】
実施形態の次の一覧は、前の説明を置き換えるまたは取って代わるのではなく、補完するものとする。
【0423】
実施形態1.
式(I)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
Aが、SOおよびCOから成る群から選択され;
が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(二環式またはアダマンチル構造を含む)を形成し;かつ
が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択され;いくつかの実施形態では、Rは、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルも含み得;
が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;かつ
が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
但し、AがSOであり;RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつRおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、次の(a)〜(d)はどれも、適用されない:
(a)Rが、置換されていてもよいフェニルであり、かつRまたはRが、個々にもしくは一緒になった時のいずれかで、ヒドロキシル基を含む、または
(b)Rが、置換されていてもよいアルキルまたはフェニルであり、かつN(R)(R)が、置換されていてもよいピペラジンまたは
[この文献は図面を表示できません]
である;
(c)Rが、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、かつN(R)(R)が、
[この文献は図面を表示できません]
である;または
(d)RまたはRのいずれかが、非置換もしくは一置換アリール、または非置換もしくは一置換アラルキル、または非置換もしくは一置換ヘテロアリールであり、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、6〜12個の原子を有する、置換されていてもよい複素環式環構造を形成する;あるいは
但し、該化合物が、3−{[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−({[2−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)プロピル]アミノ}スルホニル)−N−(4−イソプロポキシフェニル)ベンズアミド;または3−[(シクロヘキシルアミノ)スルホニル]−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または3−(アニリノスルホニル)−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンズアミド;または5−{[(3−{[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]アミノ}ペンタン酸;または3−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド;または(3S)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または(3R)−1−[(3−{[(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)スルホニル]ピペリジン−3−カルボキサミド;または3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]ベンズアミド;またはN−(5−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェニルピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−フェノキシピリジン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−[3−メトキシ−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−イル]−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(5−エチル−3−メトキシピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;またはN−(3−メトキシ−5−ビニルピリジン−2−イル)−3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド;または
[この文献は図面を表示できません]
ではない)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学剤的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物(その水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグおよび複合体を含む)。
【0424】
式(I)の化合物のいくつかの実施形態は、AがSOであり;RおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつRおよびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成しないとき、Rが、置換されていてもよいアルキル、アリール、またはアルカリルであり、N(R)(R)が、置換されていてもよいピペリジンである、それらの化合物も除外される。
【0425】
実施形態2.
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;
それにより、式:
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を提供する、式(I)の化合物。
【0426】
実施形態3.
化合物が、次の構造:
[この文献は図面を表示できません]
の1つを含み、
式中、必要に応じて:
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、置換されていてもよい環を形成せず;かつ
zおよびfが独立して、0または1であり、かつyが独立して、0、1、または2である、
実施形態1の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【0427】
実施形態4.
AがSOである、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【0428】
実施形態5.
AがCOである、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【0429】
実施形態6.
が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;かつ
存在する場合、Rが、水素である、
実施形態1〜5のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【0430】
実施形態7.
が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいベンゾイソオキサゾリル、置換されていてもよいベンゾオキサゾリル、置換されていてもよいフリル、置換されていてもよいイミダゾリル、置換されていてもよいインドイル、置換されていてもよいイソオキサゾリル、置換されていてもよいイソチアゾリル、置換されていてもよいオキサゾリル、置換されていてもよいピラゾリル、置換されていてもよいピリジン−2−オン−イル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいピロリル、置換されていてもよいキノリニル、置換されていてもよいチアゾリル置換されていてもよいチエニル、および置換されていてもよいメチルピリジルから成る群から選択される、
実施形態6に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物。
【0431】
実施形態8.
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
式中:
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル(例えば、−CH、−CHF、−CFH、−CF)、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつ
xが、0、1、2、または3であり;かつ
存在する場合、Rが、水素である、
実施形態7に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
記号:
[この文献は図面を表示できません]
は、置換基が、原子価が許容するように、いずれかの利用可能な環員上に存在し得る(窒素上のアルキル置換を含む)ことを示していると理解される。縮合環式構造のため、同じ記号は、置換基が、原子価が許容するように、いずれかの環の環員上に存在し得ることを示している。
【0432】
実施形態9.
の適宜の置換が、少なくとも1つのハロまたはC1〜6アルキルを含む、実施形態1〜7のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0433】
実施形態10.
の適宜の置換が、少なくとも1つのハロを含む、実施形態8に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0434】
実施形態11.
が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0435】
実施形態12.
およびRが、各存在において、各々独立して、HまたはFであり;かつ
およびRが、各存在において、各々独立して、水素、クロロ、フルオロ、またはC1〜3アルキル、またはC1〜3アルコキシである、
実施形態1〜10のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0436】
実施形態13.
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
存在する場合、Rが、水素である、
実施形態1〜11のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0437】
実施形態14.
、R、およびRが、各々、Hであり;かつ
が、水素、クロロ、フルオロ、またはメトキシである、
実施形態1〜12のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0438】
実施形態15.
が、メチル、メチルアミン(またはその保護された類似体)、メトキシ、エチル、エチルアミン(またはその保護された類似体)、エトキシ、n−プロピル、プロピルアミン(またはその保護された類似体)、n−プロポキシ、イソプロピル、イソプロピルアミン(またはその保護された類似体)、イソプロポキシ、n−ブチル、n−ブチルアミン(またはその保護された類似体)、n−ブトキシ、sec−ブチル、sec−ブチルアミン(またはその保護された類似体)、sec−ブトキシ、tert−ブチル、tert−ブチルアミン(またはその保護された類似体)、tert−ブトキシ、ビニル、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいベンゾイソオキサゾリル、置換されていてもよいベンゾオキサゾリル、置換されていてもよいフリル、置換されていてもよいイミダゾリル、置換されていてもよいインドイル、置換されていてもよいイソオキサゾリル、置換されていてもよいイソチアゾリル、置換されていてもよいオキサゾリル、置換されていてもよいピラゾリル、置換されていてもよいピリジン−2−オン−イル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいピロリル、置換されていてもよいキノリニル、置換されていてもよいチアゾリル、置換されていてもよいチエニル、および置換されていてもよいメチルピリジル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり;かつ
存在する場合、RがHである、
実施形態1〜13のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0439】
実施形態16.
が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつ、
存在する場合、RがHである、
実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、塩、もしくは水和物。
【0440】
実施形態17.
−N(R)(R)部分が、ヒドロキシルを含まないという条件での、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0441】
実施形態18.
が、シクロペンタンではないという条件での、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0442】
実施形態19.
[この文献は図面を表示できません]
が、
[この文献は図面を表示できません]
である、
実施形態1〜15のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0443】
実施形態20.
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中:
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル(例えば、−CH、−CHF、−CFH、−CF)、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3であり、
但し、
が、
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
は、
[この文献は図面を表示できません]
ではない、
実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0444】
実施形態21.
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中:
が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
実施形態20に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0445】
実施形態22.
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、Rが、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
である、
実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0446】
実施形態23.
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、yが、0、1、または2である、
実施形態2、または実施形態5〜18のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0447】
実施形態24.
が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
、R、およびRが、Hであり;かつ
が、HまたはFである、
実施形態22に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0448】
実施形態25.
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、zが、0または1である、
実施形態2、または実施形態5〜18のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0449】
実施形態26.
が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
およびRが、Hであり;かつ
が、HまたはFである、
実施形態24に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0450】
実施形態27.
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、fが、0または1である、
実施形態2、および実施形態5〜18のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0451】
実施形態28.
が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
が、Hであり;
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
およびRが、Hであり;かつ
が、HまたはFである、
実施形態26に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0452】
実施形態29.
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、gが、0または1である、
実施形態3、または実施形態6〜19のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0453】
実施形態30.
が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
が、Hであり;
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
およびRが、Hであり;かつ
が、HまたはFである、
実施形態29に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0454】
実施形態31.
化合物が、構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、hが、0または1である、
実施形態3、または実施形態6〜19のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0455】
実施形態32.
が、イソプロピル、tert−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
が、Hであり;
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり;
およびRが、Hであり;かつ
が、HまたはFである、
実施形態31に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0456】
実施形態33.
化合物が以下:
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
のいずれか1つの構造を含む、
実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【0457】
実施形態34.
化合物が、式(XXII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0458】
実施形態35.
化合物が、式(XXIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0459】
実施形態36.
化合物が、式(XXIV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0460】
実施形態37.
化合物が、式(XXV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、実施形態1に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0461】
実施形態38.
式(III)または式(VIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(二環式またはアダマンチル構造を含む)を形成し;かつ
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい環を形成し;かつ
が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
10が、置換されていてもよいアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールから成る群から選択され;かつ
nが、0または1である)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
【0462】
実施形態39.
式(XI)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルヘテロアリール;および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、1つのカルボニルを含んでもよく2つのカルボニルを含んでもよい、置換されていてもよい炭素環式または複素環式環を形成し;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、ORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;かつ
11が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択される)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
【0463】
実施形態40.
AがSOである、実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0464】
実施形態41.
化合物が、式(XIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、kが、0または1である、
実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0465】
実施形態42.
化合物が、式(XIV)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、jが、0または1である、
実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0466】
実施形態43.
Aが、カルボニル、COである、実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0467】
実施形態44.
化合物が、式(XVI)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、rが、0または1である、
実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0468】
実施形態45.
化合物が、式(XVII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含み、
式中、tが、0または1である、
実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0469】
実施形態46.
化合物が、式XXXXVIIの構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0470】
実施形態47.
化合物が以下:
[この文献は図面を表示できません]
の構造を含み、
式中:
が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル(例えば、−CH、−CHF、−CFH、−CF)、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3である、
実施形態39に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0471】
実施形態48.
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、
実施形態47に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0472】
実施形態49.
式(XVIII)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
Aが、SOおよびCOから成る群から選択され;
が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、ORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、および置換されていてもよいC1〜6ハロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;かつ
12が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
【0473】
実施形態50.
AがSOである、実施形態49に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0474】
実施形態51.
Aが、カルボニル、COである、実施形態49に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0475】
実施形態52.
式(XXI)の構造:
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
が、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいベンジルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、置換されていてもよい3〜7員シクロヘテロアルキル、置換されていてもよいC2〜8アルケニル、置換されていてもよいC2〜8アルキニル、置換されていてもよいC1〜6アルコキシ、置換されていてもよいアミン、置換されていてもよいアミジン、置換されていてもよいカルボキシアミン、置換されていてもよいカルボキシ−C1〜6アルコキシド、−SO−C1〜6アルキル、置換されていてもよい複素環、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
が、水素および置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環も含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、3〜10個の原子を有する置換されていてもよい複素環(二環式またはアダマンチル構造を含む)を形成し;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、ORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;
が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6ハロアルキル、およびORから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、シアノまたはN(Rも含み得;または
およびRが、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6個の原子を有する、置換されていてもよい環を形成し;
が、各存在において、独立して、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;Rは、選択的に、または追加的に適宜、各存在において、独立して、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいヘテロアリールも含み得;
12が、水素、置換されていてもよいC1〜6直鎖アルキル、置換されていてもよいC1〜6分岐鎖アルキル、および置換されていてもよいC3〜7シクロアルキルから成る群から選択され;かつ
13が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいベンジル、置換されていてもよいアルキルアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、および置換されていてもよいアルキルヘテロアリールから成る群から選択される)
を含む、化合物、もしくは鏡像異性体、ジアステレオマー、またはその薬学的に許容される塩。
【0476】
実施形態53.
化合物が、式XXXXVIIIの構造:
[この文献は図面を表示できません]
を含む、実施形態52に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0477】
実施形態54.
化合物が以下:
[この文献は図面を表示できません]
の構造を含み、
式中:
が、イソプロピル、t−ブチル、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり、
13が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
が、各存在において、独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素化されていてもよいC1〜6アルキル(例えば、−CH、−CHF、−CFH、−CF)、−O−(C1〜6アルキル)であるか、または、2つが一緒になる場合、縮合環式もしくは複素環式部分を形成し;かつxが、0、1、2、または3である、
実施形態53に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0478】
実施形態55.
が、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
13が、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である、実施形態54に記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩。
【0479】
実施形態56.
実施形態1〜55のいずれか1つに記載の化合物、または本明細書内で列挙されたいずれかの化合物、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【0480】
実施形態57.
プレゲノムRNAカプシド形成が関与する疾病を治療する方法であって、前述の方法が、有効な量の実施形態1〜55のいずれか1つに記載の少なくとも1つの化合物または実施形態56に記載の組成物を、かかる治療を必要としている患者に投与する段階を含む、方法。
【0481】
実施形態58.
プレゲノムRNAカプシド形成が関与する疾病が、B型肝炎ウイルス感染症である、実施形態57に記載の方法。
【0482】
実施形態59.
B型肝炎ウイルス感染症を治療する方法であって、前述の方法が、有効な量の請求実施形態1〜55のいずれか1つに記載の少なくとも1つの化合物もしくは本明細書中で列挙されたいずれかの個々の化合物または実施形態56に記載の組成物を、かかる治療を必要としている患者に投与する段階を含む、方法。
【0483】
実施形態60.
治療が、肝硬変および肝細胞がんを含む肝疾患に関連する病態を管理または改善する、実施形態59に記載の方法。
【0484】
実施形態61.
ウイルスの複製、形態形成、または複製と形態形成の両方を抑制する方法であって、実施形態1〜55のいずれか1つに記載の化合物、鏡像異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩、あるいは実施形態56に記載の組成物を、それを必要としている患者に投与する段階を含む、方法。
【0485】
実施形態62.
化合物、または薬学的に許容可能な塩が、1つ以上の追加の治療薬と併用して、投与される、実施形態57〜61のいずれか1つに記載の方法。
【0486】
実施形態63.
追加の治療薬が、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、文献に記載のカプシドアセンブリー調節剤、5逆転写酵素阻害剤、TLRアゴニスト、または機序が明白または不明である薬剤、あるいはその組み合わせを含む、実施形態62に記載の方法。
【0487】
実施形態64.
追加の治療薬が、インターフェロンα2aもしくは2bまたはペグ化インターフェロンα2a、α2b、λなどの修飾インターフェロンなどのインターフェロン類;あるいはTLR7アゴニストまたはTLR9アゴニストなどのTLR調節剤、あるいはウイルス侵入もしくは変異を遮断、またはヌクレオシドもしくはヌクレオチドもしくは非ヌクレオシ(チ)ドポリメラーゼ阻害剤などのHBVポリメラーゼを標的にする抗ウイルス剤、および他の必須ウイルスタンパク質またはHBV複製もしくは存続に必要な宿主タンパク質の機能を中断する薬剤を含む、機序が明白または不明である薬剤に属する生物学的薬剤を含む、免疫調節剤または免疫刺激剤療法を含む、実施形態62に記載の方法。
【0488】
実施形態65.
逆転写酵素阻害剤が、ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、ddA、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、エムトリシタビン、エンテカビル、アプリシタビン、アテビラピン、リバビリン、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、テノフォビル、アデフォビル、PMPA、シドフォビル、エファビレンツ、ネビラピン、デラビルジン、またはエトラビリンの少なくとも1つを含む、実施形態62に記載の方法。
【0489】
実施形態66.
TLRアゴニストが、SM360320(9−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−(2−メトキシエトキシ)アデニン)またはAZD8848([3−({[3−(6−アミノ−2−ブトキシ−8−オキソ−7,8−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)プロピル][3−(4−モルホリニル)プロピル]アミノ}メチル)フェニル]酢酸メチル)を含む、実施形態62に記載の方法。
【0490】
実施形態67.
化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および追加の治療薬が、同時に処方される、同時に投与される、または同時に処方および同時に投与の両方である、実施形態60〜66のいずれか1つに記載の方法。
【0491】
実施形態68.
化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および追加の治療薬が、個別に処方される、個別に投与される、または個別に処方および個別に投与の両方である、実施形態60〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0492】
実施形態69.
本発明の化合物、または薬学的に許容可能な塩の投与が、予防的措置を必要とする個体のHBV感染の予防的措置で同様な結果を達成するのに必要な少なくとも1つの追加の治療薬単独の投与と比較して、より低用量または低頻度で追加の治療薬の投与を可能にする、実施形態57〜68のいずれか1つに記載の方法。
【0493】
実施形態70.
化合物、または薬学的に許容可能な塩の治療的に有効な量の投与の前に、患者が、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリー調節剤、機序が明白または不明である抗ウイルス化合物、あるいはその組み合わせに対して治療抵抗性であると知られている、実施形態57〜69のいずれか1つに記載の方法。
【0494】
実施形態71.
化合物、または薬学的に許容可能な塩の投与が、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリー調節剤、機序が明白または不明である抗ウイルス化合物、あるいはその組み合わせの投与と比較して、個体のウイルス量を大幅に減少させる、実施形態57〜70のいずれか1つに記載の方法。
【実施例】
【0495】
次の実施例は、本開示内に記載された概念のいくつかを例証するために提供される。各実施例は、組成物、調製方法および使用の具体的な個々の実施形態を提供すると考えられるが、どの実施例も、本明細書に記載のより一般的実施形態を限定するものと考えるべきでない。
【0496】
次の実施例では、使用される数(例えば、量、温度など)に関して、正確さを確保するように努力したが、いくらかの実験誤差および偏差が、考慮されるべきである。特に指示しない限り、温度は、摂氏温度であり、圧は、大気圧またはほぼ大気圧である。
【0497】
以下の実施例は、本開示の代表的な化合物の調製の限定されない方法を提供する。熟練者は、本発明のさらなる化合物を調製するために、いかに、当業者に公知の適当な試薬、出発物質および精製方法に置き換えるかが分かるだろう。
【0498】
H NMRスペクトルを、300 MHz INOVA VARIAN分光計で、記録した。化学シフト値は、ppmで得、TMS(テトラメチルシラン)に対する内部標準として表す。ピークパターンを、次のように示す:b、ブロード;s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;qint、五重線;m、多重線;dd、二重線の二重線;およびdt、三重線の二重線。結合定数(J)を、ヘルツ(Hz)で報告する。質量スペクトルを、1200 Aligent LC-MS分析計(ES−API、ポジティブ)で得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーを、シリカゲル100〜200メッシュ上で実施し、溶離液は、酢酸エチルおよびヘキサンの混合物、またはメタノールおよびジクロロメタンの混合物であった。分析用HPLCを、Agilent, ZORBAX SB-C18カラムおよびUV検出(210nm)を装備したAgilent 1100 HPLC装置で実行した。
【0499】
実施例1:一般的手順A
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(3−メチルブタン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:5−クロロスルホニル−2−フルオロ安息香酸(150mg、0.62mmol)のTHF(3mL)溶液(0℃)に、NEt(125mg、1.24mmol)および(R)−(−)−2−アミノ−3−メチルブタン(54mg、0.62mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、20分間撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。物質を、さらに精製しないで使用した。
【0500】
前工程からの物質に、塩化チオニル(2mL)を添加し、この混合物を、還流させながら、2時間加熱した。混合物を濃縮して、残渣を、THF(1mL)で処理した。この溶液を、NEt(144mg、1.43mmol)および3,4−ジフルオロアニリン(60mg、0.48mmol)のTHF(3mL)溶液(0℃)に添加した。反応物を、20℃まで温めて、16時間撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(10mL)、水(10mL)、希NaHCO(10mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(20〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、オフホワイトの固体として、所望の生成物(44mg、3工程で18%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−フェニルエチル)スルファモイル)ベンズアミド:(S)−(+)−1−メチル−ベンジルアミン(75mg、0.62mmol)を用いて、一般的手順Aに従い、オフホワイトの固体として、所望の生成物(106mg、3工程で39%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−メトキシプロパン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:(R)−(−)−1−メトキシ−2−アミノプロパン・HCl(78mg、0.62mmol)を用いて、一般的手順Aに従い、オフホワイトの固体として、所望の生成物(60mg、3工程で24%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−フェニルエチル)スルファモイル)ベンズアミド:(R)−(−)−1−メチル−ベンジルアミン(75mg、0.62mmol)を用いて、一般的手順Aに従い、オフホワイトの固体として、所望の生成物(136mg、3工程で51%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−メトキシプロパン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド。(S)−(−)−1−メトキシ−2−アミノプロパン(55mg、0.62mmol)を用いて、一般的手順Aに従い、白色固体として、所望の生成物(64mg、3工程で26%)を得た。MS:M+H+403。
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
実施例2:一般的手順B
[この文献は図面を表示できません]
塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル:5−クロロスルホニル−2−フルオロ安息香酸(1.00g、4.19mmol)、塩化チオニル(3.5mL)、および1,2−ジクロロエタン(3.5mL)の混合物を、還流させながら、1時間加熱した。反応物を濃縮し、それから、残渣を、トルエン(5mL)で処理して、それから、混合物を濃縮した。粗物質を、さらに精製しないで使用した。
【0506】
3,4−ジフルオロアニリン(0.55g、4.24mmol)のトルエン(10mL)溶液に、前工程の物質を添加した。反応物を、16時間撹拌して、それから、濾過した。濃縮した濾液を、シリカカラム(0〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、白色固体として所望の生成物(0.38g、27%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
[この文献は図面を表示できません]
塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−クロロベンゼン−1−スルホニル:5−クロロスルホニル−2−クロロ安息香酸(0.50g、2.06mmol)を用いて、一般的手順Bに従い、オフホワイトの固体として、所望の生成物(0.29g、2工程で40%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
[この文献は図面を表示できません]
塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−メトキシベンゼン−1−スルホニル:5−クロロスルホニル−2−メトキシ安息香酸(0.50g、2.00mmol)を用いて、一般的手順Bに従い、オフホワイトの固体として、所望の生成物(0.33g、2工程で45%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
[この文献は図面を表示できません]
塩化3−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル:一般的手順Bと同様な方法で、白色固体として最終化合物(0.95g、61%)を得た。MS (ES) m/z: 372.1 (M+ H+)、計算値 372.00。
【0510】
実施例3:一般的手順C
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−tert−ペンチルスルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(30mg、0.086mmol)のCHCl(1mL)溶液(0℃)に、NEt(17mg、0.17mmol)およびtert−アミルアミン(8mg、0.086mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、1.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、透明ゴム状の所望の生成物(26mg、76%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および(S)−2−アミノ−1−プロパノール(6mg、0.072mmol)を用いて、一般的手順Cに従って、白色固体として、所望の生成物(20mg、72%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および(R)−2−アミノ−1−プロパノール(6mg、0.072mmol)を用いて、一般的手順Cに従って、透明ゴム状の所望の生成物(26mg、93%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、収率13.4%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、収率21%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(2−フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、収率78%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、収率84%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−メチル−2−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)プロパノエート:
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−メチルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(60mg、78%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0519】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−メチルシクロブチル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(123mg、88.5%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(ピリジン−4−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、TFA塩ベージュ色固体(20mg、28%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(オキサゾール−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色TFA塩(7mg、12%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(13.5mg、23%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(7mg、12%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(6−フルオロピリジン−3−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(8.3mg、14%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(4−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)シクロヘキシル)カルバメート:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(128mg、85%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(1−((3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニル)スルホニル)ピペリジン−4−イル)カルバメート:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(120mg、82%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−((4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンズアミド:一般的手順Cと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(31mg、41%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
実施例4:一般的手順D
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(1−エチルシクロプロピル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(30mg、0.086mmol)のTHF(1mL)溶液(0℃)に、NEt(17mg、0.17mmol)および1−エチルシクロプロピルアミン・HCl(9mg、0.072mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、1.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、透明ゴム状の所望の生成物(13mg、45%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロプロピルエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および(R)−1−シクロプロピルエチルアミン(9mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(16mg、56%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−イソプロピルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、およびイソプロピルシクロプロピルアミン・HCl(15mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(22mg、74%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および(R)−(−)−3,3−ジメチル−2−アミノプロパン(11mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(12mg、40%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロヘキシルエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および(R)−(−)−シクロヘキシルエチルアミン(14mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(15mg、47%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(3−メチルブタン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−クロロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.068mmol)、NEt(13mg、0.14mmol)、および(R)−(−)−2−アミノ−3−メチルブタン(9mg、0.10mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、オフホワイトの固体として所望の生成物(23mg、81%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロブチルエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、および(R)−(−)−シクロブチルエチルアミン・HCl(15mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(19mg、64%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メトキシ−5−(N−(3−メチルブタン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−メトキシベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.069mmol)、NEt(13mg、0.13mmol)、および(R)−(−)−2−アミノ−3−メチルブタン(9mg、0.10mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(12mg、42%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、および(R)−(−)−シクロペンチルエチルアミン・HCl(17mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(24mg、78%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2,4−ジフルオロ−5−(N−(3−メチルブタン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−2,4−ジフルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.068mmol)、NEt(13mg、0.13mmol)、および(R)−(−)−2−アミノ−3−メチルブタン(9mg、0.10mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(10mg、35%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−5−(N−(3−メチルブタン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−メチルベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.068mmol)、NEt(13mg、0.13mmol)、および(R)−(−)−2−アミノ−3−メチルブタン(9mg、0.10mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(10mg、35%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(シクロペンチルメチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、およびC−シクロペンチル−メチルアミン(11mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(14mg、47%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(2−アダマンチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(30mg、0.086mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、および2−アミノ−アダマンタン・HCl(24mg、0.13mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(31mg、78%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(1−アダマンチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(30mg、0.086mmol)、NEt(17mg、0.17mmol)、および1−アミノ−アダマンタン・HCl(20mg、0.13mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(26mg、65%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(1−シクロヘキシルシクロプロピル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(30mg、0.086mmol)、NEt(17mg、0.17mmol)、および(1−シクロヘキシルシクロプロピル)アミン・HCl(18mg、0.13mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(11mg、28%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、NEt(42mg、0.42mmol)、および(R)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタンアミン・HCl(35mg、0.21mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(36mg、58%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、およびN,N−ジメチルエチレンジアミン(19mg、0.22mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(46mg、82%)を得た。MS: M+H+ 402。
【0545】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(2,2−ジフルオロ−1−メチルシクロプロピル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Dと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(29.8mg、50%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(1−シアノシクロプロピル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Dと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(30.6mg、75%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(4−オキソシクロヘキシル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Dと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(45mg、46%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、および3−アミノ−3−メチル−オキセタン(19mg、0.22mmol)を用いて、一般的手順Dに従って、白色固体として所望の生成物(41mg、73%)を得た。MS: M+H+ 401。
【0549】
実施例5:一般的手順E
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(ピリミジン−2−イル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)のTHF(1mL)溶液(0℃)に、NEt(14mg、0.14mmol)および1−ピリミジン−2イル−エチルアミン・HCl(18mg、0.11mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、3時間撹拌した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および希NaHCO(5mL)に分配した。有機層を、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、オフホワイトの固体として所望の生成物(11mg、35%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および1−ピリジン−2−イル−エチルアミン(13mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Eに従って、白色固体として所望の生成物(24mg、77%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(ピリジン−4−イル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(14mg、0.14mmol)、および(R)−1−ピリジン−4−イルエチルアミン(13mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Eに従って、白色固体として所望の生成物(16mg、51%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0552】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(ピリジン−3−イル)エチル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(25mg、0.072mmol)、NEt(42mg、0.42mmol)、および(1R)−ピリジン−3−イル−エチルアミン・2HCl(21mg、0.11mmol)を用いて、一般的手順Eに従って、白色固体として所望の生成物(21mg、67%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(ピリジン−4−イル)シクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、NEt(56mg、0.56mmol)、および1−ピリジン−4−イル−シクロプロピルアミン・2HCl(44mg、0.22mmol)を用いて、一般的手順Eに従って、オフホワイトの固体として所望の生成物(15mg、24%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−エトキシスルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、NEt(42mg、0.42mmol)、およびO−エチルヒドロキシルアミン・HCl(21mg、0.22mmol)を用いて、一般的手順Eに従って、白色固体として所望の生成物(24mg、46%)を得た。MS: M+H+ 375。
【0555】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−モルホリノスルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、NEt(28mg、0.28mmol)、およびN−アミノ−モルホリン(22mg、0.22mmol)を用いて、一般的手順Eに従って、白色固体として所望の生成物(28mg、48%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
実施例6:一般的手順F
[この文献は図面を表示できません]
塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−2,4−ジフルオロベンゼン−1−スルホニル:5−クロロスルホニル−2,4−ジフルオロ安息香酸(0.50g、1.96mmol)、塩化チオニル(2mL)、および1,2−ジクロロエタン(1mL)の混合物を、還流させながら、3時間加熱した。反応物を濃縮し、それから、残渣を、トルエン(5mL)で処理して、それから、混合物を濃縮した。粗物質を、さらに精製しないで使用した。
【0557】
3,4−ジフルオロアニリン(0.51g、3.92mmol)のトルエン(5mL)溶液(0℃)に、前工程からの物質のトルエン(1mL)溶液を添加した。反応物を、16時間撹拌して、濾過した。残渣を、CHCl(25mL)および氷と2N HCl(10mL)の混合物に分配した。水層を、CHCl(2x25mL)で抽出した。合わせた有機層を、食塩水(5mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、白色固体として所望の生成物(0.53g、74%)を得た。MS: M+H+ 368。
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−メチルベンゼン−1−スルホニル:5−クロロスルホニル−2−メチル安息香酸(0.50g、2.13mmol)を用いて、一般的手順Fに従って、白色固体として所望の生成物(0.48g、2工程で65%)を得た。MS: M+H+ 346。
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
塩化2−フルオロ−5−(3,4,5−トリフルオロフェニルカルバモイル)−ベンゼン−1−スルホニル:一般的手順Fと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(0.85g、53%)として得た。MS (ES) m/z: 367.70 (M+ H+)、計算値 367.97。
【0560】
実施例7:一般的手順G
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(トリフルオロメチル)シクロペンチルアミン)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(75mg、0.22mmol)およびDMAP(10mg)のピリジン(0.2mL)溶液(0℃)に、1−トリフルオロメチル−シクロペンタン(67mg、0.44mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、4時間撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、白色固体として、所望の生成物(56mg、55%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1,1,1−トリフルオロ−3−メチルブタン−2−イル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、および(S)−1,1,1−トリフルオロ−3−メチル−2−ブチルアミン(40mg、0.28mmol)を用いて、一般的手順Gに従って、白色固体として所望の生成物(19mg、30%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−5−(N−(1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド。塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)、および(S)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロメチルエチルアミン・HCl(49mg、0.28mmol)を用いて、一般的手順Gに従って、白色固体として所望の生成物(25mg、40%)を得た。MS: M+H+ 453。
【0564】
実施例8:一般的手順H
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
A(1.007g、0.0042mol)、B(0.3086g、0.0042mol)およびEtN(1.28g、0.01266mol)のCHCl(20mL)溶液を、室温で、一夜、撹拌した。溶媒を蒸発させて、粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物C(0.462g、40%)を得た。真空下、一夜乾燥後、C(0.176g、0.64mmol)のSOCl溶液を、80℃で、8時間加熱した。その後試薬を蒸発させて、一夜乾燥した。それから、残渣を、THF(5mL)中に溶解し、D(0.15g、1.16mmol)を添加し、次いで、DIEA(0.5mL)(DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンである)を添加した。混合物を、70℃まで、一夜、加熱した。溶媒を蒸発させて、次いで、EtOAcで抽出した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製後、199mg(80%)の最終生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−3−(N−(2−メチルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(108mg、100%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
[この文献は図面を表示できません]
3−(6−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イルスルホニル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(37mg、13%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−シクロペンチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(168mg、40%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−シクロブチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(328mg、78%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(261mg、37%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(199mg、80%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(106mg、43%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(66mg、24%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(120mg、43%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−3−(N−(1−メチルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(63mg、15%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(158mg、83%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(118mg、35%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−ベンジル−N−エチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(60mg、11%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
[この文献は図面を表示できません]
3−(アゼチジン−1−イルスルホニル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(5mg、2%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(410mg、87%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(350mg、70%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−N−メチルベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(118mg、43.4%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0583】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(N,N−ジメチルスルファモイル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(128mg、44%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Hと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(3mg、3%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
実施例9:一般的手順I:
[この文献は図面を表示できません]
A(0.506g、0.0021mol)、B(0.155g、0.00212mol)およびDIEA(1.1mL、0.00636mol)(DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンである)のCHCl溶液を、室温で、一夜、撹拌した。溶媒を蒸発させて、粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物C(0.56g、96%)を得た。真空下、一夜乾燥後、C(0.56g、0.0020mol)のSOCl溶液を、80℃で、8時間加熱した。その後試薬を蒸発させて、真空下で乾燥した。それから、残渣を、THF(5mL)中に溶解し、D(0.26g、0.0020mol)を添加し、次いで、DIEA(0.8mL)を添加した。混合物を、70℃まで、一夜、加熱した。溶媒を蒸発させて、次いで、EtOAcで抽出した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製後、0.45g(57%)の最終生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
[この文献は図面を表示できません]
A(0.508g、0.0021mol)、B(0.211g、0.00212mol)およびDIEA(1.1mL、0.00636mol)(DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンである)のCHCl溶液を、室温で、一夜、撹拌した。溶媒を蒸発させて、粗生成物をシリカゲルカラムのクロマトグラフィーにより精製して、化合物C(0.6g、95%)を得た。真空下、一夜乾燥後、C(0.22g、0.737mmol)のSOCl(5mL)溶液を、80℃で、一夜、加熱した。その後試薬を蒸発させて、真空下、乾燥した。それから、残渣を、THF(5mL)中に溶解し、D(95mg、0.737mmol)を添加し、次いで、DIEA(0.8mL)を添加した。混合物を、70℃まで、一夜、加熱した。溶媒を蒸発させて、次いで、EtOAcで抽出した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製後、0.192g(63%)の最終生成物18083を得て、提出した。
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(137mg、75%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(117mg、65%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0589】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(134mg、45%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(86mg、44%)として得た
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(97mg、47%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(68mg、38%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(113mg、72%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(101mg、63%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(238mg、46%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(131mg、34%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(139mg、35%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−シクロプロピルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(238mg、26%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−シクロプロピルスルファモイル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(156mg、32%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(N−シクロプロピルスルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(119mg、26%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−3−(N−(2−メチルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(90mg、85%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(2−メチルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(4mg、2%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0603】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−5−(N−(2−メチルシクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(5mg、5%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
[この文献は図面を表示できません]
5−(6−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イルスルホニル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(27mg、12%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(ペンタン−3−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(239mg、74%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(ペンタン−3−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(244mg、72%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
[この文献は図面を表示できません]
5−(アゼチジン−1−イルスルホニル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(34mg、12%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(74mg、26%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0609】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(164mg、58%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(sec−ブチル)−N−メチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(31mg、12%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(171mg、52%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(262mg、72%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0613】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(196mg、66%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(59mg、24%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(67mg、24%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(41mg、53%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(2−メチルシクロペンチル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(62mg、85%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(3,3−ジメチルシクロペンチル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(54mg、89%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(22.3mg、18%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(8.3mg、14%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(18mg、10%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0622】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジクロロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、ベージュ色固体(49mg、25%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、無色油(29.1mg、16%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−N−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(47mg、32%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0625】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(54mg、29%)として得た
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(24mg、13%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(N−(1−シクロペンチルエチル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(30mg、16%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0628】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−シクロペンチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(300mg、45%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(エチルスルホニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(155.5mg、96.4%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0630】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(2−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)エチル)カルバメート:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(54.6mg、40%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0631】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(2−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)エチル)(メチル)カルバメート:一般的手順Iと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(102mg、72%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
実施例10:一般的手順J:
[この文献は図面を表示できません]
A(0.255g、1.51mmol)をピリジン中に溶解し、B(0.344g、1.88mmol)およびDMAP(92.2mg、0.755mmol)を添加して、混合物を、110℃で、一夜、撹拌した。溶媒を蒸発させて、粗生成物をCHClで抽出し、1N HCl、2N HSO、次いで、HOおよび食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮して、粗生成物Cを得て、それを直接、次工程に使用した。生成物CをジオキサンおよびHO中、LiOH・HOで、一夜、処理した。溶媒を蒸発させて、1N HClを用いて弱酸性pHに調節し、EtOAcで抽出し、乾燥し、濃縮して生成物Dを得た。一夜乾燥後、D(0.37g、1.4mmol)を、SOCl(5mL)中、2時間、還流させ、過剰のSOClを蒸発後、乾燥して、E(0.4188g)を得た。それから、残渣EをTHF(5mL)中に溶解し、F(195mg、1.5mmol)を添加し、次いで、DIEA(0.6mL)(DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンである)を添加した。混合物を、室温で、一夜、撹拌した。溶媒を蒸発させて、次いでEtOAcで抽出した。isco(EtOAc/ヘキサン)により精製後、0.337g(63%)の最終生成物Gを得た。G(20mg、0.054mmol)のDMF(2mL)溶液に、MeI(1当量)およびCsCO(19.3mg、0.059mmol)を添加した。混合物を、室温で、一夜、撹拌した。溶媒を蒸発させて、分取用TLCで精製して生成物H(18.3mg、88%)を得た。
【0633】
[この文献は図面を表示できません]
3−(シクロプロパンスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Jと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(336.7mg、63%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−3−(N−エチルシクロプロパンスルホンアミド)ベンズアミド:一般的手順Jと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(18.3mg、88.4%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ブチルスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:一般的手順Jと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(94.8mg、79%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0636】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロ−3−(フェニルメチルスルホンアミド)ベンズアミド:一般的手順Jと同様な方法で、最終化合物を、白色固体(30.4mg、24%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0637】
[この文献は図面を表示できません]
実施例11:一般的手順K:N−シクロプロピル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミド:マイクロ波用バイアル(バイオタージ)中に、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−ヨードベンズアミド(100.0mg、0.26mmol)、酢酸パラジウム(8.9mg、0.013mmol)、炭酸ナトリウム(82.7mg、0.78mmol)、Mo(CO)(34.3mg、0.13mmol)および水(1mL)を投入した。混合物を密封し、排気し、アルゴンで再充填した。シクロプロパンアミン(0.09mL、1.33mmol)を該混合物に添加し、それから、マイクロ波反応器で、15分間、100℃で加熱した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、HCl(2N)で2回、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄した。有機相を濃縮し、残渣を、酢酸エチルとヘキサン(2:8〜1:1)の勾配で溶離し、シリカゲル(24g)で精製して、淡黄色固体の化合物(22.2mg、25%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0638】
次の化合物は、N−シクロプロピル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミドの合成方法である一般的手順Kに従うことにより調製され得る。
【0639】
[この文献は図面を表示できません]
−シクロブチル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミド:収率:38%。
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
[この文献は図面を表示できません]
−シクロペンチル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミド:収率、27%。
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
[この文献は図面を表示できません]
−シクロヘキシル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミド:収率、30%。
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
[この文献は図面を表示できません]
−シクロプロピル−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロイソフタルアミド:マイクロ波用バイアル(バイオタージ)中に、3−ブロモ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド(86.0mg、0.26mmol)、酢酸パラジウム(8.9mg、0.013mmol)、炭酸ナトリウム(82.7mg、0.78mmol)、キサントホス(15.0mg、0.026mmol)、Mo(CO)(34.3mg、0.13mmol)および水(2mL)を投入した。混合物を、密封し、排気し、アルゴンで再充填した。シクロプロパンアミン(0.09mL、1.33mmol)を、該混合物に添加し、それから、マイクロ波反応器で、15分間、170℃で加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、HCl(2N)で2回、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄した。有機相を濃縮し、残渣を、酢酸エチルとヘキサン(1:9〜3:7)の勾配で溶離し、シリカゲル(24g)で精製して、淡黄色固体の化合物(26.0mg、30%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
[この文献は図面を表示できません]
塩化1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホニル:3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(300mg、2.0mmol)を、塩化スルフロ酸(sulfurochloridic acid)(3mL)中に溶解した。溶液を、80℃で、4時間加熱し、室温まで冷却した。混合物を、分液ロート内の氷上に注ぎ、塩化メチレン(10mLx3)で抽出した。合わせた有機相を、水、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。濃縮して白色固体を得て、それを直接、次工程で使用した。計算値(C9H8ClNO3S)244.99;実測値 MS (ESI) (m/z) 246.0 (M + 1)+
【0645】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(sec−ブチル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド:上記で得られた白色固体を、DMF(2mL)中に溶解し、DMF(3mL)中の(R)−ブタン−2−アミン(0.41mL、4.0mmol)およびトリエチルアミン(1.1mL、8mmol)の撹拌した溶液に、室温で添加した。この温度で、30分後、混合物を酢酸エチルで希釈し、HCl(2N、5mLx2)、飽和NaHCO、食塩水で洗浄して、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1〜1:0)の勾配で、シリカゲル(40g)により精製して、白色固体として所望の生成物(300mg、2工程で52%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0646】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(sec−ブチル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド:圧力管に、(R)−N−(sec−ブチル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド(135mg、0.48mmol)、1,2−ジフルオロ−4−ヨードベンゼン(230mg、0.96mmol)、炭酸カリウム(78mg、0.56mmol)、CuI(9.5mg、0.05mmol)、およびDMF(5mL)を投入した。混合物を、真空で脱気して、Heを再充填して、それから、150℃で、5日間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、アンモニア(10%)および食塩水で洗浄して、濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(1:9〜1:1)の勾配で、シリカゲル(24g)により精製して、淡黄色固体として所望の生成物(82.4mg、44%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
実施例12:一般的手順L:
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ安息香酸、5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(239mg)を、CHCl(20mL)中に溶解して、反応混合物を、0℃まで冷却した。それから、EtN(405mg)を添加して、15分間撹拌後、(R)−ブタン−2−アミン(73mg)を添加した。得られた混合物を、該反応が完結するまで、3時間撹拌した。溶媒を取り除き、粗生成物を、さらに精製しないで使用した。
【0648】
塩化(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロベンゾイル、(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ安息香酸(300mg)を、SOCl(15ml)中に添加して、反応混合物を75℃まで加熱し、反応が完結するまで、1時間撹拌した。溶媒を取り除き、生成物、塩化(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロベンゾイルを、さらに精製しないで次工程で使用した。
【0649】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−R−ベンズアミド:塩化(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロベンゾイル(400mg)を、THF(20mL)中に溶解し、それから、EtN(405mg)およびRNH(224mg)を添加した。反応混合物を85℃まで加熱し、反応が完結するまで、5時間撹拌した。反応混合物の溶媒を取り除き、得られた粗生成物を、シリカカラム(EtOAc/石油エーテル=1:3)により精製して、生成物、(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−R−ベンズアミドを得た。該化合物を、LC−MSにより確認した。
【0650】
次の16個の化合物を、上記一般的手順を使用して合成した。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(5−フルオロピリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物A)、オフホワイトの固体で40mg、HPLC純度:90%。MS計算値:369.1;MS実測値:370.0[M+H]
【0652】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物B)、オフホワイトの固体で50mg、HPLC純度:90%。MS計算値:369.1;MS実測値:370.0[M+H]
【0653】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)−2−フルオロベンズアミド(化合物C)、オフホワイトの固体で20mg、HPLC純度:90%。
【0654】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(2−フルオロピリジン−4−イル)ベンズアミド(化合物D)、オフホワイトの固体で14mg、HPLC純度:90%。MS計算値:369.1;MS実測値:370.0[M+H]
【0655】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(キノリン−3−イル)ベンズアミド(化合物E)、オフホワイトの固体で50mg、HPLC純度:90%。
【0656】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(ピリジン−2−イル)ベンズアミド(化合物F)、オフホワイトの固体で60mg、HPLC純度:90%。
【0657】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(キノリン−4−イル)ベンズアミド(化合物G)、オフホワイトの固体で55mg、HPLC純度:90%。MS計算値:401.4;MS実測値:402.4[M+H]
【0658】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(7−クロロキノリン−4−イル)−2−フルオロベンズアミド(化合物H)、オフホワイトの固体で40mg、HPLC純度:90%。
【0659】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物I)、オフホワイトの固体で40mg、HPLC純度:90%。
【0660】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミド(化合物J)、オフホワイトの固体で50mg、HPLC純度:90%。
【0661】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(ピリジン−4−イルメチル)ベンズアミド(化合物K)、オフホワイトの固体で40mg、HPLC純度:90%。MS計算値:365.4;MS実測値:366.4[M+H]
【0662】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)ベンズアミド(化合物L)、オフホワイトの固体で40mg、HPLC純度:90%。
【0663】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド(化合物M)、オフホワイトの固体で22mg、HPLC純度:90%。
【0664】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(イソオキサゾール−4−イル)ベンズアミド(化合物N)、オフホワイトの固体で22mg、HPLC純度:90%。
【0665】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物O)、オフホワイトの固体で40mg、HPLC純度:90%。
【0666】
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−N−(6−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド(化合物P)、オフホワイトの固体で15mg、HPLC純度:90%。
【0667】
実施例13:一般的手順M:
[この文献は図面を表示できません]
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ安息香酸、5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(239mg)を、CHCl(20mL)中に溶解し、反応混合物を0℃まで冷却した。それから、EtN(405mg)を添加し、15分間撹拌後、シクロプロパンアミン(57.1mg)を、添加した。反応混合物を、反応が完結するまで3時間撹拌した。溶媒を取り除き、粗生成物の3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ安息香酸を、白色固体として得た。それを、さらに精製しないで使用した。
【0668】
塩化3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロベンゾイル、3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ安息香酸(300mg)を、SOCl(15ml)中に、添加し、反応混合物を、75℃まで加熱し、反応が完結するまで、1時間撹拌した。溶媒を取り除き、生成物、オフホワイトの固体の塩化3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロベンゾイルを、精製しないで、次工程で使用した。
【0669】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−R−ベンズアミド、塩化3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロベンゾイル(400mg)を、THF(20ml)中に溶解し、それから、EtN(405mg)およびRNH(112mg)を添加した。反応混合物を、85℃まで加熱し、反応が完結するまで5時間撹拌した。反応混合物の溶媒を取り除き、得られた粗生成物を、シリカカラム(EtOAc/石油エーテル=1:3)により精製して、生成物の3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−R−ベンズアミドを得た。化合物を、LC−MSおよびH−NMRにより確認した。
【0670】
次の16個の化合物を、上記一般的手順を使用して合成した。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0671】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(5−フルオロピリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物AA)、白色固体で100mg、MS:M+H354。
【0672】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物BB)、オフホワイトの固体で100mg、M+H354。
【0673】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンズアミド(化合物CC)、オフホワイトの固体で100mg、M+H404。
【0674】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(2−フルオロピリジン−4−イル)ベンズアミド(化合物DD)、オフホワイトの固体で60mg、M+H354。
【0675】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(キノリン−3−イル)ベンズアミド(化合物EE)、オフホワイトの固体で110mg、M+H386。
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(ピリジン−2−イル)ベンズアミド(化合物FF)、オフホワイトの固体で100mg、M+H336。
【0677】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(キノリン−4−イル)ベンズアミド(化合物GG)、オフホワイトの固体で100mg、M+H386。
[この文献は図面を表示できません]
【0678】
N−(7−クロロキノリン−4−イル)−3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロベンズアミド(化合物HH)、オフホワイトの固体で120mg、M+H420。
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物II)、オフホワイトの固体で120mg、M+H352。
【0680】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミド(化合物JJ)、オフホワイトの固体で60mg、M+H350。
【0681】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(ピリジン−4−イルメチル)ベンズアミド(化合物KK)、オフホワイトの固体で100mg、M+H350。
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)ベンズアミド(化合物LL)、オフホワイトの固体で90mg、M+H342。
【0683】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド(化合物MM)、オフホワイトの固体で15mg、M+H326。
【0684】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(イソオキサゾール−4−イル)ベンズアミド(化合物NN)、オフホワイトの固体で10mg、M+H326。
【0685】
3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物OO)、オフホワイトの固体で110mg、M+H339。
【0686】
N−(6−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロベンズアミド(化合物PP)、オフホワイトの固体で40mg、M+H410。
【0687】
実施例14:一般的手順N:
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)プロパン酸:バイアル(2ml)に、L−アラニン(25.5mg、0.28mmol)、NaOH(2M、0.15ml、0.28mmol)を投入した。混合物を0℃まで冷却し、塩化スルホニル(100mg、0.28mmol)、次いで、EtNPr(0.055ml、0.31mmol)およびアセトン(0.15ml)で処理して、透明の溶液を得た。混合物を、0℃で15分間撹拌し、それから、室温で6時間撹拌した。揮発分を真空で除去して、残渣を、水(1ml)で希釈し、NaOH(2M、0.15ml)で塩基性化して、ジエチルエーテルで抽出した。水相を、濃HClでpH1まで酸性化して、酢酸エチルで抽出した。有機相を、食塩水で洗浄して濃縮した。残渣を、アセトニトリル中に溶解して、15分で、水中アセトニトリル(20%〜100%)の勾配を用いて分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、白色固体を得た(45mg、39%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)プロパン酸:一般的手順Nで記載されたものと類似の手順により調製した。
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)シクロプロパンカルボン酸:一般的手順Nで記載されたものと類似の手順により調製した。
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)−3,3,3−トリフルオロプロパン酸:一般的手順Nで記載されたものと類似の手順により調製した。
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
実施例15:一般的手順O
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:3,4,5−トリフルオロアニリン(0.618g、0.0042mol)のトルエン(5mL)溶液(0℃)に、塩化5−クロロスルホニル−2−フルオロベンゾイル(1.08g、0.0042mol)(一般的手順Bの第一工程で調製した)のトルエン(5mL)溶液を滴下して添加した。混合物を、室温で、一夜撹拌した。溶媒を蒸発させて、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して、化合物、塩化3−(3,4,5−トリフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(1.14g、74%)を得た。真空下、一夜乾燥後、塩化3−(3,4,5−トリフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(59mg、0.16mmol)、および1−トリフルオロメチル−シクロプロピルアミン・HCl(39mg、0.24mmol)のピリジン(0.2mL)溶液の混合物を、室温で一夜撹拌した。その後試薬を蒸発させて、残渣を、EtOAc中に溶解し、1N HClで洗浄し、それから食塩水で洗浄し、乾燥し、クロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して、白色固体として、所望の生成物(58.2mg、80%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
2−フルオロ−5−(N−(1−(トリフリオロメチル)シクロプロピル)スルファモイル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(58.2mg、80%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0693】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(sec−ブチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(29mg、42%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−(N−(1−シクロプロピルエチル)スルファモイル)−2−フルオロ−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(23.1mg、36%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−3−((4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)スルホニル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(53mg、77%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0696】
[この文献は図面を表示できません]
N−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(73mg、69.2%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−アリルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(6.4mg、12%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(3−フェニルプロパ−2−イン−1−イル)スルファモイル)ベンズアミド:一般的手順Oと同様な手順で、最終化合物を、白色固体(58.8mg、65.2%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
実施例16:一般的手順P
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(4−アミノシクロヘキシル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド塩酸塩:tert−ブチル(4−(3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロフェニルスルホンアミド)シクロヘキシル)カルバメート(25mg、0.047mmol)を、4N HClのジオキサン(0.5mL)溶液で処理した。混合物を、室温で一夜撹拌した。白色固体を濾過し、エーテルで洗浄し、HCl塩(25mg、100%)として、所望の生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
[この文献は図面を表示できません]
5−((4−アミノピペリジン−1−イル)スルホニル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド塩酸塩:一般的手順Pと同様な方法で、最終生成物を、HCl塩(49mg、100%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド塩酸塩:一般的手順Pと同様な方法で、最終生成物を、HCl塩(8.3mg、37%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(2−(メチルアミノ)エチル)スルファモイル)ベンズアミド塩酸塩:一般的手順Pと同様な方法で、最終生成物を、HCl塩(20mg、56%)として得た。MS (ES) m/z: 388.2 (M+ H+)、計算値 388.09。
【0703】
実施例17:他の合成
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−ニトロベンズアミド:3,4−ジフルオロアニリン(0.64g、4.92mmol)およびNEt(0.82g、8.22mmol)のCHCl(18mL)溶液に、塩化2−フルオロ−5−ニトロ−ベンゾイル(1.00g、4.92mmol)のCHCl(18mL)溶液を、滴下して添加した。反応物を、14日間撹拌し、それから濃縮した。残渣を、EtOAc(50mL)および希NaHCO(20mL)に分配した。有機層を、およびd5mL)、希NaHCO(10mL)、水(10mL)、2N HCl(2x15mL)、および食塩水(5mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜20%EtOAc/ヘキサン)により精製して、淡黄色固体として、所望の生成物(0.91g、62%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
[この文献は図面を表示できません]
5−アミノ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−ニトロベンゼン(0.50g、1.69mmol)および10%Pd/C(30mg)のメタノール(8mL)中の混合物を、排気して、それから、水素で3回パージした。反応物を、水素雰囲気下、16時間撹拌した。反応物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮して、淡黄色固体として、所望の生成物(0.43g、96%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
[この文献は図面を表示できません]
5−(シクロプロパンスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド:5−アミノ−(N−3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド(40mg、0.15mmol)のTHF(1mL)溶液(0℃)に、NEt(30mg、0.30mmol)および塩化シクロプロピル−スルホニル(24mg、0.17mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、3時間撹拌した。反応物を、0℃まで冷却し、さらにNEt(19mg、0.19mmol)のTHF(1mL)溶液を添加し、塩化シクロプロピル−スルホニル(24mg、0.17mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、60時間した。混合物を、濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、オフホワイトの固体として、所望の生成物(44mg、79%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0706】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(2−メチルプロピルスルホンアミド)ベンズアミド:5−アミノ−(N−3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド(25mg、0.094mmol)およびDMAP(10mg)のピリジン(1mL)中の混合物を、塩化イソブタン−スルホニル(16mg、0.11mmol)で処理した。反応物を、110℃で、16時間加熱した。さらにDMAP(10mg)および、塩化イソブタン−スルホニル(32mg、0.22mmol)を添加し、反応物を、110℃で、3時間加熱した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、オフホワイトの固体として、所望の生成物(15mg、41%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−(トリフルオロメチル)シクロブチル)スルファモイル)ベンズアミド:塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(30mg、0.086mmol)およびDMAP(10mg)のピリジン(1mL)中の混合物を、1−トリフルオロメチル−シクロブタン(36mg、0.26mmol)で処理した。反応物を、95℃で、4時間、加熱した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、透明なゴム状の所望の生成物(2mg、5%)を得た。MS:M+H+453。
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
[この文献は図面を表示できません]
5−(N−(シクロプロパンカルボニル)スルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロベンズアミド。シクロプロパンカルボキサミド(29mg、0.28mmol)のTHF(1mL)溶液(0℃)に、鉱油中のNaHの60%分散液(11mg、0.28mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、30分間撹拌した。反応物を、0℃まで冷却し、それから、塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、16時間撹拌した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および希NaHCO(5mL)に分配した。有機層を、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して濃縮した。粗物質を、シリカカラム(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、次いで、分取TLC(70%EtOAc/ヘキサン)により精製して、透明のゴム状の所望の生成物(3mg、5%)を得た。MS: M+H+ 399。
【0709】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−スルファモイルベンズアミド。塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(0.50g、1.43mmol)のTHF(4mL)溶液に、28〜30%アンモニア水溶液(1mL)を滴下して添加した。反応物を、60時間撹拌した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、白色固体として、所望の生成物(410mg、87%)を得た。MS: M+H+ 331。
【0710】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(ジメチルカルバモイル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド。N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−スルファモイルベンズアミド(50mg、0.15mmol)およびDMAP(10mg)のピリジン(0.1mL)中の混合物を、塩化ジメチルカルバモイル(48mg、0.45mmol)で処理した。反応物を、90℃で、2時間加熱した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、シリカカラム(1〜10%MeOH/CHCl)により精製して、白色固体として、所望の生成物(12mg、20%)を得た。MS: M+H+ 402。
【0711】
[この文献は図面を表示できません]
3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−フルオロベンゼンスルホン酸イソプロピル。イソプロパノール(0.1mL)およびピリジン(0.1mL)の溶液(0℃)に、塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)を、小分けして添加した。反応物を、20℃まで温めて、16時間撹拌した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮して、白色固体として、所望の生成物(22mg、42%)を得た。MS: M+H+ 374。
【0712】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(1−イミノ−2−メチルプロピル)スルファモイル)ベンズアミド。2−メチル−プロパンイミドアミド・HCl(35mg、0.28mmol)のTHF(0.2mL)中の混合物に、NaOHの10N溶液(4滴)、次いで、塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)のTHF(0.2mL)溶液を添加した。反応物を、16時間撹拌した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および希NaHCO(5mL)に分配した。有機層を、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、濃縮した。粗物質を、分取HPLCにより精製して、オフホワイトの固体として、所望の生成物(2mg、5%)を得た。MS: M+H+ 400。
【0713】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(N−(N,N−ジメチルカルバムイミドイル)スルファモイル)−2−フルオロベンズアミド。硫酸1,1−ジメチルグアニジン(76mg、0.28mmol)および10NのNaOH水溶液(9滴)の混合物を、40℃で、10分間、加熱した。この混合物に、THF(0.3mL)を添加して、混合物を0℃まで冷却した。冷却した溶液に、塩化3−(3,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)を添加した。反応物を、20℃まで温めて、16時間撹拌した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および希NaHCO(5mL)に分配した。有機層を、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮して、淡黄色固体として、所望の生成物(33mg、59%)を得た。MS: M+H+ 401。
【0714】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−5−(N−(メチルスルホニル)スルファモイル)ベンズアミド:メタンスルホンアミド(38mg、0.14mmol)およびNEt(40mg、40mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に、塩化3−(3,4−ジフルオロフェニル−カルバモイル)−4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(50mg、0.14mmol)を添加した。反応物を、還流させながら、2時間加熱した。混合物を濃縮し、それから、残渣を、EtOAc(20mL)および1N HCl(5mL)に分配した。有機層を、2N HCl(5mL)、水(5mL)、および食塩水(1mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮して、淡褐色固体として、所望の生成物(33mg、60%)を得た。MS: M+H+ 409。
【0715】
3−(シクロプロパンスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミドの合成
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
[この文献は図面を表示できません]
3−アミノ−4−フルオロ安息香酸メチル:3−アミノ−4−フルオロ安息香酸(0.5g)を、メタノール(10ml)中に溶解し、それから、濃硫酸(1ml)を添加した。反応溶液を、反応が完結するまで、還流させながら、加熱した。それから、反応混合物を冷却し、水に注ぎ、得られた溶液のpHを、2N NaOH溶液により8に調節した。生成物を、EtOAc層に抽出し、溶媒を取り除いた。290mgの3−アミノ−4−フルオロ安息香酸メチルを得た。
【0717】
[この文献は図面を表示できません]
3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロ安息香酸メチル:3−アミノ−4−フルオロ安息香酸メチル(275mg)およびDMAP(100mg)を、ピリジン(10ml)中に溶解した。それから、塩化シクロプロパンスルホニル(330mg)を、その溶液に添加した。反応混合物を、110℃まで加熱し、反応が完結するまで、12時間撹拌した。溶媒を取り除き、固体を、CHCl(50ml)中に溶解し、次いで、1N HCl溶液(50ml)を添加した。下側の水層を分離して除き、有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。CHClを取り除き、270mgの3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロ安息香酸メチルを、直接、次工程で使用した。
【0718】
[この文献は図面を表示できません]
3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロ安息香酸:粗3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロ安息香酸メチル(270mg)を、MeOH(15ml)中に溶解し、10%LiOH溶液(15ml)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、一夜撹拌した。溶媒を取り除き、得られた水溶液のpHを、1N HCl溶液により、1.0まで調節した。生成物を、EtOAcで抽出し、EtOAc層を、無水NaSOで乾燥した。溶媒を取り除き、得られた3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロ安息香酸(250mg)を、直接、次工程で使用した。
【0719】
[この文献は図面を表示できません]
3−(シクロプロパンスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミド:3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロ安息香酸(250mg)を、SOCl(5ml)中に溶解し、溶液を、加熱還流し、反応が完結するまで、1時間、維持した。溶媒を取り除き、それから、CHCl(10ml)を添加した。得られた溶液を、0℃まで冷却し、それから、EtN(1ml)および3,4−ジフルオロアニリン(0.25g)を添加した。得られた溶液を、反応が完結するまで、環境温度で、一夜撹拌した。反応混合物を、水(10ml)中に注ぎ、下側の水層を分離して除いた。有機層を、1N HCl溶液、次いで、食塩水溶液で洗浄し、それから、無水NaSOで乾燥した。溶媒を取り除き、粗生成物を、シリカカラムにより、2回、精製した。35mgの3−(シクロプロパンスルホンアミド)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンズアミドを得た。HPLC純度:96%。LC−MS:計算値:370.3;実測値:[M+1]=371.3。
【0720】
N−(3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミドの合成:
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
[この文献は図面を表示できません]
塩化2−フルオロ−5−ニトロベンゼン−1−スルホニル:1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(20g)を、クロロスルホン酸(35ml)中に溶解し、反応混合物を、115℃まで加熱し、反応が完結するまで、9時間撹拌した。それから、反応物を環境温度まで冷却し、氷水(300g)中に注ぎ、化合物をEtOAcに抽出した。水層を分離して除いた。EtOAc層を、水、それから食塩水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。溶媒を取り除き、粗生成物を、シリカカラム(石油エーテル/EtOAc=10:1)により精製した。15gの塩化2−フルオロ−5−ニトロベンゼン−1−スルホニルを得た。
【0722】
[この文献は図面を表示できません]
N−シクロプロピル−2−フルオロ−5−ニトロベンゼンスルホンアミド:シクロプロピルアミン(7.92g)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(11g)およびCHCl(60ml)の混合物(0℃)に、CHCl(50ml)中に溶解した塩化2−フルオロ−5−ニトロベンゼン−1−スルホニル(7.2g)を、滴下して添加し、反応混合物を、反応が完結するまで、0℃で、2時間撹拌した。溶媒を取り除き、粗生成物を、CHCl中に溶解し、水で2回洗浄した。粗生成物を、シリカカラム(石油エーテル/EtOAc=3:1)により、精製し、4.3gのN−シクロプロピル−2−フルオロ−5−ニトロベンゼンスルホンアミドを得た(収率:67%)。
【0723】
[この文献は図面を表示できません]
5−アミノ−N−シクロプロピル−2−フルオロベンゼンスルホンアミド:N−シクロプロピル−2−フルオロ−5−ニトロベンゼンスルホンアミド(2.2g)を、1,4−ジオキサン(44ml)中に溶解し、それから、6N HCl(4.4ml)およびSnCl(7.7g)を、反応混合物中に添加した。得られた混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100ml)および水(50ml)の混合物中に注ぎ、得られた混合物のpHを、2N NaOHにより11まで調節した。下側の水層を分離して除き、有機層を水で洗浄して、無水NaSOで乾燥した。溶媒をロータリーエバポレーターにより取り除き、2gの5−アミノ−N−シクロプロピル−2−フルオロベンゼンスルホンアミドを、褐色油として得た。
【0724】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−(N−シクロプロピルスルファモイル)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミド:5−アミノ−N−シクロプロピル−2−フルオロベンゼンスルホンアミド(2g)、CHCl(50ml)およびEtN(1.8g)の混合物に、塩化3,4−ジフルオロベンゾイル(1.5g)を、滴下して添加した。得られた反応混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、2時間撹拌した。生成物を濾過し、CHClで2回洗浄し、真空乾燥器内、50℃で乾燥した。白色固体として、1.3g。収率62%。HPLC純度:96%。LC−MS、計算値:370.0、実測値:[M+1]=371.0。
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
N−(3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミドの合成:
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
[この文献は図面を表示できません]
3,4−ジフルオロ−N−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ベンズアミド:3,4−ジフルオロ安息香酸(1g)を、CHCl(10ml)中に溶解した。その溶液に、塩化オキサリル(1ml)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、30分間撹拌した。溶媒を取り除き、CHCl(20ml)を添加し、得られた溶液を、−5℃まで冷却し、それから、EtN(2ml)を添加し、次いで、3−ニトロ−4−フルオロアニリン(1g)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、30分間撹拌した。溶媒を取り除き、3gの3,4−ジフルオロ−N−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ベンズアミドを、固体として得た。
【0727】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミド:3,4−ジフルオロ−N−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ベンズアミド(2g)を、1,4−ジオキサン(40ml)中に溶解し、それから、6N HCl(6ml)およびSnCl(8g)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、4時間撹拌した。反応混合物を、1N NaOH溶液中に注ぎ、EtOAcで、2回、抽出した。有機層を、食塩水溶液で洗浄し、溶媒を、ロータリーエバポレーターにより取り除き、1.24gのN−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミドを、油状で得た。粗生成物を、さらに精製しないで、使用した。
【0728】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミド:N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミド(12.4g)を、ピリジン(15ml)中に溶解し、それから、DMAP(100mg)および塩化シクロプロパンスルホニル(0.65g)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまで、環境温度で、一夜撹拌した。反応混合物を、水(100ml)に注ぎ、EtOAcで、2回、抽出した。有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。溶媒を、ロータリーエバポレーターにより取り除き、固体の生成物を、MTBE(20ml)中で、スラリーにすることにより、精製した。800mgのN−(3−(シクロプロパンスルホンアミド)−4−フルオロフェニル)−3,4−ジフルオロベンズアミドを、オフホワイトの固体として得た。
[この文献は図面を表示できません]
HPLC purity: 98%. LC-MS: Calcd: 370.0; Measured: [M+1] = 371.0
【0729】
方法
次の方法は、HBV感染の阻害剤として、化合物を評価および選択するとき、利用され得る。
【0730】
本発明のHBV複製阻害剤は、HBV感染に関連する疾病を治療および予防することが可能である。表21〜39に示した結果は、標準MTTアッセイ(プロメガ社)を使用して、テトラサイクリン誘導方法で頑強なHBV複製が支持される不死化したマウスの肝細胞(AML12)由来安定細胞株(AML12HBV10)において、本発明の化合物が、50μMまでの測定可能な細胞障害性なしでHBV複製を阻害することを示した。
【0731】
表21〜39に示される本開示の化合物の抗ウイルス効果を、AML12HBV10細胞で決定した。AML12HBV10は、テトラサイクリン誘導方法(Xu et al.)で頑強なHBV複製が支持される、不死化したマウスの肝細胞(AML12)由来安定細胞株である。該細胞を、2x10細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに播種し、pgRNA転写およびHBV DNA複製を可能にするテトラサイクリンの非存在下、10%ウシ胎仔血清を含むDMEM/F12培地中で培養した。播種後1日目に、細胞を、48時間、未処理のままにするか、または50μM〜0.39μMの範囲の連続希釈した試験化合物で処理した。それから、10mMトリス−HCl(pH7.6)、1mM EDTA、100mM NaClおよび1% NP−40を含有する100μl溶解バッファーを各ウェル中に添加することによって細胞を溶解し、37℃で、30分間インキュベートした。各ウェルからの細胞溶解物の半分の量(50μl)を、0.5N NaOHおよび1.5M NaClを含有する等体積の変性溶液と合わせた。インキュベーション5分後、100μlの中和溶液(1M トリス−HCl、pH7.4、1.5M NaCl)を、各ウェル中に添加した。変性細胞溶解物(全部で200μl)を、96ウェルドットブロットマニホールド(バイオ・ラッド社)を用いて、ナイロン膜上に適用した。該細胞溶解物中のHBV DNAを、HBVマイナス鎖DNAに対して特異的なα−32P−UTP−標識化リボプローブを用いた、ドットブロットハイブリダイゼーション法により決定した。本開示の化合物の抗ウイルス効果を、HBV DNAの量を50%減少させる濃度(EC50)として表した。
【0732】
AML12HBV10細胞における本開示の化合物の細胞障害性の決定:該化合物の細胞障害性を決定するため、AML12HBV10細胞を、2x10細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに播種し、pgRNA転写およびHBV DNA複製を可能にするテトラサイクリンの非存在下、10%ウシ胎仔血清を含むDMEM/F12培地中で培養した。播種後1日目に、細胞を、48時間、未処理のままにするか、または50μM〜0.39μMの範囲の連続希釈した試験化合物で処理した。細胞生存率を、製造者(プロメガ社)により提供された方法に従って、MTTアッセイにより測定した。化合物の細胞障害性を、該細胞の生存率を50%減少させる化合物の濃度(CC50)で表した。
【0733】
ヒト肝細胞由来細胞株における、表21〜39に示される本開示の化合物の抗ウイルス活性の決定:本開示の化合物の、ヒト肝細胞由来細胞、HepDES19細胞におけるHBVに対する抗ウイルス活性をさらに確認するため、テトラサイクリン誘導方法(Guo et al., 2007)でHBV複製が支持されるヒト肝細胞がん細胞株を、5x10細胞/ウェルの密度で12ウェルプレートに播種し、10%ウシ胎仔血清および1μg/mlのテトラサイクリンを含むDMEM/F12培地中で培養した。播種後2日目に、該細胞を、6日間、モック処理するか、またはテトラサイクリンの非存在下、10μM〜0.018μMの範囲の連続希釈した化合物で処理した。処理が完結したら、10mMトリス−HCl(pH8.0)、1mM EDTA、1%NP40および2%ショ糖を含有する0.5mlの溶解バッファーを、12ウェルプレートの各ウェル中に添加することによって細胞を溶解し、37℃、10分間、インキュベートした。細胞片および細胞核を遠心分離により除去して、上澄みを、1.5M NaClを含有する130μlの35%ポリエチレングリコール(PEG)8000と混合した。氷中、1時間のインキュベート後、ウイルスヌクレオカプシドを、4℃で、5分間、6,000Xgの遠心分離によりペレット状にし、次いで、0.5mg/mlプロナーゼ(カルビオケム社)、0.5%SDS、150mM NaCl、25mMトリス−HCl(pH8.0)および10mM EDTAを含有する400μlの消化用緩衝液中、37℃で、1時間消化した。消化混合物を、フェノールで2回抽出し、DNAをエタノールで沈殿させて、TE緩衝液(10mMトリス−HCl、pH8.0;0.1mM EDTA)中に溶解した。各ウェルからのDNA試料の2分の1を、1.5%アガロースゲル中、電気泳動法により分離した。それから、該ゲルを、0.5M NaOHおよび1.5M NaClを含有する溶液中で変性に付し、次いで、1Mトリス−HCl(pH7.4)および1.5M NaClを含有する緩衝液中で中和した。それから、20X SSC緩衝液中、Hybond−XL膜(GEヘルスケア社)上に、DNAをブロッティングした。細胞質HBVコア結合性HBV DNAの量を、サザンブロットハイブリダイゼーション法により決定し、化合物の抗ウイルス効果を、HBV DNAの量を50%(EC50)または90%(EC90)減少させるその濃度として表した。
【0734】
ヒト肝細胞がん由来細胞株における、本開示の化合物の細胞障害性の決定:HepDES19細胞を、6x10細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに播種し、テトラサイクリンの非存在下、10%ウシ胎仔血清を含むDMEM/F12培地中で培養した。播種後1日目に、6日間、未処理のままにするか、または50μM〜0.39μMの範囲の連続希釈した試験化合物で細胞を処理した。細胞生存率を、製造者(プロメガ社)により提供された方法に従って、MTTアッセイにより測定した。化合物の細胞障害性を、該細胞の生存率を50%減少させる化合物の濃度(CC50)として表した。
【0735】
(表21)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0736】
(表22)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0737】
(表23)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
(表24)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0739】
(表25)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
(表26)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
(表27)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
(表28)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
(表29)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
(表30)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
(表31)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
(表32)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
(表33)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
(表34)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
(表35)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
(表36)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
(表37)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
(表38)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
(表39)AML12HBV10およびHepDES19細胞における実例となる化合物の抗ウイルス活性。表中、EC50キー:0=>10μM;1=5〜10μM;2=1〜5μM;3=<1μM。
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
本発明は、その好ましい具体的な実施形態と関連して、記載されているが、前述の説明および続く実施例が、本発明の範囲を例証するものであり、限定するものではないと理解すべきである。本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更が成され得、均等物が置換され得ることは、当業者に理解され、さらに、他の態様、利点および改変は、本発明に関する当業者にとって明らかであろう。本明細書に記載の実施形態に加えて、本発明は、本明細書に引用された本発明の特徴および本発明の特徴を補完する引用された先行技術文献の特徴の組み合わせからもたらされるそれらの発明を企図し請求の範囲に含む。同様に、いかなる記載の物質、特徴、または製品も、いかなる他の物質、特徴、または製品と組み合わせて使用され得ると理解されるだろうし、かかる組み合わせは、本発明の範囲内であると見なされる。
【0755】
本文書中で引用または記載された各特許、特許出願、および出版物の開示は、全ての目的のため、その全文のそれぞれ、参照することにより、本明細書中に組み入れられるものとする。