【課題を解決するための手段】
【0019】
したがって、第1の観点では、本発明の要旨は、広義には、加温加湿ガスをユーザに提供するための一体形ブロワ/加湿システムの一部として用いられるブロワユニットであって、
ブロワユニットを包囲すると共にその一部をなす外側ケーシングを有し、ケーシングは、使用中、大気からの空気がケーシングに入ることができるようにする入口ベントを有し、
使用中、所与の量の水を収容し、ガス入口及びこれとは別個のガス出口を有する形式の加湿器ユニットを受け入れるようになった加湿器コンパートメントを有し、コンパートメントは、加湿器ユニットに用いられるようになったヒーターベースを有し、コンパートメントは、使用中、ケーシングの内部と加湿器ユニットとの間のガス経路を提供するよう加湿器ユニット入口と整列するようになったブロワ入口ポートを更に有し、
入口ベントとブロワ入口ポートとの間でケーシングを通るガス経路を有し、
ケーシング内に収納されていて、使用中、加圧ガス流をガス経路に沿って提供するようになったファンユニットを有し、
ケーシング内に収納されていて、使用中、電力をファンユニット及びヒーターベースに供給するようになった電源ユニットを有し、
ガス経路は、冷却用空気流を提供するために電源ユニット上に引き回されていることを特徴とするブロワユニットにある。
【0020】
第2の観点では、本発明の要旨は、広義には、加温加湿ガスをユーザに提供するための一体形ブロワ/加湿システムの一部として用いられるブロワユニットであって、
ブロワユニットを包囲すると共にその一部をなす外側ケーシングを有し、ケーシングは、使用中、大気からの空気がケーシングに入ることができるようにする入口ベントを有し、
使用中、所与の量の水を収容し、ガス入口及びこれとは別個のガス出口を有する形式の加湿器ユニットを受け入れるようになった加湿器コンパートメントを有し、コンパートメントは、加湿器ユニットに用いられるようになったヒーターベースを有し、コンパートメントは、使用中、ケーシングの内部と加湿器ユニットとの間のガス経路を提供するよう加湿器ユニット入口と整列するようになったブロワ入口ポートを更に有し、
入口ベントとブロワ入口ポートとの間でケーシングを通るガス経路を有し、
ケーシング内に収納されていて、使用中、加圧ガス流をガス経路に沿って提供するようになったファンユニットを有し、
ケーシング内に収納されていて、使用中、電力をファンユニット及びヒーターベースに供給するようになった電源ユニットを有し、
電源ユニットは、電源サブハウジング内に収納され、ガス経路は、ガス経路が、使用中、冷却用空気流を提供するために電源サブハウジングの少なくとも2つの壁上をこれに沿って通るような仕方で引き回されていることを特徴とするブロワユニットにあるということが言える。
【0021】
第3の観点では、本発明の要旨は、広義には、加温加湿ガスをユーザに提供するための一体形ブロワ/加湿システムであって、
所与の量の水を収容するようになっていると共に所与の量の水を加熱することができるようヒーターベースと関連して用いられるようになった加湿器ユニットを有し、加湿器ユニットは、ガス入口ポート、ガス出口ポート、及び頂部充填孔を有し、
外側ケーシングを有すると共に使用にあたり加湿器ユニットが収納される加湿器コンパートメントを有する補助呼吸ユニットを有し、加湿器ユニットは、使用中、コンパートメント内に実質的に封入され、コンパートメントは、ヒーターベースを有し、補助呼吸ユニットは、外側ケーシングに設けられていて、大気に開口した入口ベントと、ブロワ入口ポートと、入口ベントとブロワ入口ポートとの間に延びる単一のガス経路と、加圧ガス流をガス経路に沿って提供する手段とを更に有し、使用にあたり、ブロワ入口ポートと加湿器ガス入口ポートは、互いにガス連通状態にあり、ガス流は、加湿器ガス入口ポートを経て加湿器ユニットに入ったり加湿器ガス出口ポートを経て加湿器ユニットから出たりし、
加湿器ユニットから出たガス流が患者インタフェースに入ることができるようにするためのコネクタを有し、
蓋ユニットを有し、蓋ユニットは、加湿器ユニットの頂部充填孔を閉鎖してこれを密封したり、使用中、加湿器ユニットを補助呼吸ユニットに対してしっかりと定位置に保持するようになっていることを特徴とする一体形ブロワ/加湿システムにあるということが言える。
【0022】
第4の観点では、本発明の要旨は、広義には、ヒーターベースを有する補助呼吸ユニットと関連して用いられるようになった加湿器ユニットであって、
頂部充填孔及び使用中、ヒーターベースに接触するようになったヒータープレートを有する加湿器チャンバを有し、チャンバの壁は、ガス入口及びガス出口を有し、
ガス入口から加湿器チャンバ内に延びる細長い入口通路を有し、入口通路は、チャンバの壁から間隔をおいて位置する入口通路の端部に設けられた第1の開口部を有し、
ガス出口から加湿器チャンバ内に延びる細長い出口通路を有し、出口通路は、チャンバの壁から間隔をおいて位置する出口通路の端部に設けられた第2の開口部を有し、
第1の壁と第2の開口部は、実質的に上方に向くよう互いに整列し、
第1の開口部と第2の開口部との間に配置されていて、入口通路からチャンバに入ったガスが直接出口通路に入るのを阻止するようになったバッフル手段を有することを特徴とする加湿器ユニットにあるということが言える。
【0023】
第5の観点によれば、本発明の要旨は、広義には、補助呼吸ユニットであって、
外側ケーシングを有すると共に使用中、加湿器ユニットが入ることができる加湿器コンパートメントを有し、コンパートメントは、チャンバを実質的に包囲するような寸法形状のものであり、コンパートメントは、ヒーターベースを有し、補助呼吸ユニットは、外側ケーシングに設けられていて、大気に対して開口した入口ベント、ブロワ入口ポート、入口ベントとブロワ入口ポートとの間に延びる単一のガス経路、及び加圧ガス流をガス経路に沿って提供する手段を有し、使用にあたり、ブロワ入口ポートは、加湿器ガス入口ポートとガス連通状態にあり、
加湿器ユニットから出たガス流を患者インタフェースに提供する連結手段を有し、
加湿器チャンバをコンパートメント内の定位置に保持するようになった蓋ユニットを受け入れてこれに解除可能に係合する手段を有することを特徴とする補助呼吸ユニットにあるということが言える。
【0024】
第6の観点では、本発明の要旨は、広義には、補助呼吸ユニットであって、
外側ケーシングを有すると共に使用にあたり加湿器ユニットが入ることができる加湿器コンパートメントを有し、コンパートメントは、チャンバを実質的に包囲するような寸法形状のものであり、コンパートメントは、ヒーターベースを有し、補助呼吸ユニットは、外側ケーシングに設けられていて、大気に対して開口した入口ベント、ブロワ入口ポート、入口ベントとブロワ入口ポートとの間に延びるガス経路、及び加圧ガス流をガス経路に沿って提供する手段を有し、使用にあたり、ブロワ入口ポートは、加湿器ガス入口ポートとガス連通状態にあり、
加湿器ユニットから出たガス流を患者インタフェースに提供する連結手段を有し、
加湿器チャンバをコンパートメント内の定位置に保持するようになった蓋ユニットを受け入れてこれに解除可能に係合する手段を有することを特徴とする補助呼吸ユニットにあるということが言える。
【0025】
第7の観点では、本発明の要旨は、広義には、加温加湿ガスをユーザに提供するための一体形ブロワ/加湿システムであって、
所与の量の水を収容するようになっていると共に所与の量の水を加熱することができるようヒーターベースと関連して用いられるようになった加湿器ユニットを有し、加湿器ユニットは、ガス入口ポート及びガス出口ポートを有し、
外側ケーシングを有すると共に使用にあたり加湿器ユニットが収納される加湿器コンパートメントを有する補助呼吸ユニットを有し、加湿器ユニットは、使用中、コンパートメント内に実質的に封入され、コンパートメントは、ヒーターベースを有し、補助呼吸ユニットは、外側ケーシングに設けられていて、大気に開口した入口ベントと、ブロワ入口ポートと、入口ベントとブロワ入口ポートとの間に延びるガス経路と、加圧ガス流をガス経路に沿って提供する手段とを更に有し、使用にあたり、ブロワ入口ポートと加湿器ガス入口ポートは、互いにガス連通状態にあり、ガス流は、加湿器ガス入口ポートを経て加湿器ユニットに入ったり加湿器ガス出口ポートを経て加湿器ユニットから出たりし、
加湿器ユニットから出たガス流が患者インタフェースに入ることができるようにするための連結手段を有し、
呼吸ユニット、コンパートメント、及びガス経路は、呼吸ユニットの嵩を最小限に抑えるよう形作られると共に互いに整列していることを特徴とする一体形ブロワ/加湿システムにあるということが言える。
【0026】
第8の観点では、本発明の要旨は、広義には、加温加湿ガスをユーザに提供するための一体形ブロワ/加湿システムであって、
所与の量の水を収容するようになっていると共に所与の量の水を加熱することができるようヒーターベースと関連して用いられるようになった加湿器ユニットを有し、加湿器ユニットは、ガス入口ポート、ガス出口ポート、及び頂部充填孔を有し、
外側ケーシングを有すると共に使用にあたり加湿器ユニットが収納される加湿器コンパートメントを有する補助呼吸ユニットを有し、加湿器ユニットは、使用中、コンパートメント内に実質的に封入され、コンパートメントは、ヒーターベースを有し、補助呼吸ユニットは、外側ケーシングに設けられていて、大気に開口した入口ベントと、ブロワ入口ポートと、入口ベントとブロワ入口ポートとの間に延びるガス経路と、加圧ガス流をガス経路に沿って提供する手段とを更に有し、使用にあたり、ブロワ入口ポートと加湿器ガス入口ポートは、互いにガス連通状態にあり、ガス流は、加湿器ガス入口ポートを経て加湿器ユニットに入ったり加湿器ガス出口ポートを経て加湿器ユニットから出たりし、
加湿器ユニットから出たガス流が患者インタフェースに入ることができるようにするための連結手段を有し、
蓋ユニットを有し、蓋ユニットは、加湿器ユニットの頂部充填孔を閉鎖してこれを密封したり、使用中、加湿器ユニットを補助呼吸ユニットに対してしっかりと定位置に保持するようになっていることを特徴とする一体形ブロワ/加湿システムにあるということが言える。
【0027】
第9の観点では、本発明の要旨は、広義には、制御信号を発生するようユーザよって操作可能な操作ノブ組立体であって、
凹部を備えた取り付けプレートを有し、凹部の下には、関連の検出器磁気コンポーネントが配置され、
取り付けプレートの孔内に固定可能な操作できる操作ノブを有し、操作ノブは、ユーザにより休止位置と稼働位置との間で弾性的に押し下げ可能なボタンを有し、ボタンは、休止位置に向かって付勢されており、ボタンは、ボタンと一緒に動くよう構成された関連の磁気コンポーネントを有し、
ボタンを包囲すると共にユーザによってボタン回りに時計回りか反時計回りのいずれかの方向に回転可能なボスを有し、ボスは、ボスと一緒に回転するよう構成された関連のボス磁気コンポーネントを有し、
ボタン及び(又は)ボスの磁気コンポーネントと取り付けプレートの下に位置した検出器磁気コンポーネントの相互作用により生じる磁界変動を検出することによりボタンの押し下げ及び(又は)ボスの回転を検出してユーザによるボタン及び(又は)ボスの作動を表す制御信号を発生するよう構成された制御回路を有することを特徴とする操作ノブ組立体にあるということが言える。
【0028】
第10の観点では、本発明の要旨は、広義には、一体形補助呼吸/加湿器ユニットのための制御システムであって、
コントローラメモリを有するコントローラを有し、コントローラは、一体形補助呼吸/加湿器ユニットの作動を制御し、
コントローラによって制御されるディスプレイパネルを有し、
ユーザオプションセレクタを有し、コントローラは、オプションセレクタの変化に応答することを特徴とする制御システムにあるということができる。
【0029】
第11の観点では、本発明の要旨は、広義には、一体形補助呼吸/加湿器ユニットの作動を制御するコントローラを有する一体形補助呼吸/加湿器ユニットの制御設定値を変更する方法であって、
回転可能なユーザオプションセレクタの回転位置を検出するステップと、
回転可能なセレクタの回転位置に基づいて現在選択されているオプションと表示するステップと、
選択されたオプションに関するオプション選択モードまで動く運動に応答してユーザオプションセレクタの回転軸線に沿うユーザオプションセレクタの運動を検出するステップとを有する方法にあるということが言える。
【0030】
本発明の要旨は又、広義には、本願の明細書において言及され若しくは記載された部品、要素及び特徴の各々又はまとまり及びこれら部品、要素又は特徴のうちの2つ又は3つ以上の任意の組み合わせ全ての組み合わせにあるということが言え、本発明に関連した技術分野において公知の均等例を有する特定の整数が本明細書において言及されている場合、このような公知の均等例は、あたかも個別的に記載されているかのごとく本明細書に組み込まれていると見なされる。
【0031】
原文明細書において用いられている“comprising”(翻訳文では「〜を有する」と訳出している場合が多い)という用語は、“consisting at least in part of”を意味し、即
ち、この用語を含む原文明細書中の表現を解釈する場合、この用語の後に記載された特徴は、各表現において、全てが存在する必要があるが、他の特徴も又存在しても良い。
【0032】
次に、添付の図面を参照して本発明の好ましい形態を説明する。