【文献】
神森 勉,Webサイトをもっとスタイリッシュに! いますぐはじめるCSSデザイン CSS DESIGN RIGHT NOW STARTED,web creators vol.51,日本,(株)エムディエヌコーポレーション MdN Corporation,2006年 3月 1日,第51巻,第136-139頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法であって、前記構造化電子ドキュメントを拡大して並進移動することは、前記タッチスクリーンディスプレイ上にコンテンツの前記複数のボックスの第2ボックスの少なくとも一部分を表示することを含む、
方法。
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法であって、拡大することは、前記第1ボックスの巾が前記タッチスクリーンディスプレイの巾と同じになるように、前記第1ボックスを拡張することを含む、
方法。
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法であって、前記拡大された第1ボックス内のテキストを、前記タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズを満足するか又はそれを超えるようにサイズ変更することを含む、
方法。
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法であって、前記構造化電子ドキュメント内のテキストを、前記タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズを満足するか又はそれを超えるようにサイズ変更することを含む、
方法。
請求項1乃至16のいずれか1項に記載の方法であって、前記構造化電子ドキュメントの表示部分のサイズを減少させることは、前記第1ボックスを前記第1のサイズに縮小する、
方法。
請求項19に記載の方法であって、前記第2ジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである、
方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付図面に示された実施形態を以下に詳細に説明する。以下の詳細な説明において、本
発明を完全に理解するために多数の特定の細部について述べる。しかしながら、当業者で
あれば、本発明は、これらの特定の細部を伴わずに実施できることが明らかであろう。そ
の他の点で、これら実施形態の観点を不必要に不明瞭にしないために、良く知られた方法
、手順、コンポーネント、回路及びネットワークは、詳細に説明しない。
【0016】
又、第1、第2、等の語は、ここでは種々の要素を記述するのに使用されるが、これら
の要素は、これらの語によって限定されるべきではないことも理解されたい。これらの語
は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の範囲から逸
脱せずに、第1のジェスチャーは、第2のジェスチャーと称することもできるし、第2の
ジェスチャーは、第1のジェスチャーと称することもできる。
【0017】
本発明の説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本
発明を限定するように意図されていない。本発明の説明及び特許請求の範囲で使用される
ように、単数形態“a”、“an”及び“the”は、特に明確な指示のない限り、複数形態
も含むことが意図される。又、ここで使用する“及び/又は(and/or)”は、1つ以上の列
挙された関連アイテムの任意の及び全ての考えられる組合せを指し及び包含することも理
解されたい。更に、“備える(comprises)”及び/又は“備えている(comprising)”とい
う語は、本明細書で使用されるときには、述べられた特徴、整数、ステップ、オペレーシ
ョン、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものであるが、1つ以上
の他の特徴、整数、ステップ、オペレーション、エレメント、コンポーネント及び/又は
そのグループの存在又は追加を除外するものではないことも理解されたい。
【0018】
ポータブルマルチファンクション装置、このような装置のためのユーザインターフェイ
ス、及びこのような装置を使用するための関連プロセスの実施形態について説明する。あ
る実施形態では、装置は、PDA及び/又は音楽プレーヤファンクションのような他のフ
ァンクションも含む移動電話のようなポータブル通信装置である。
【0019】
ユーザインターフェイスは、タッチスクリーン、又はタッチスクリーン上に表示される
バーチャルクリックホイールに加えて、物理的なクリックホイールを含むことができる。
クリックホイールとは、ホイールの角度変位又は装置のユーザによるホイールとの接触点
に基づいて、ナビゲーションコマンドを与えることのできるユーザインターフェイス装置
である。又、クリックホイールは、例えば、装置のユーザがホイールの少なくとも一部分
又はホイールの中心を押し下げたときに、1つ以上のアイテムの選択に対応するユーザコ
マンドを与えるように使用することもできる。或いは又、タッチスクリーン面上のクリッ
クホイール映像との接触を遮断すると、選択に対応するユーザコマンドを指示することが
できる。簡単化のために、以下の説明において、タッチスクリーンを含むポータブルマル
チファンクション装置は、一実施形態として使用される。しかしながら、ユーザインター
フェイス及びそれに関連するプロセスの幾つかは、物理的クリックホイール、物理的キー
ボード、マウス、及び/又はジョイスティックのような1つ以上の他の物理的ユーザイン
ターフェイス装置を含む、パーソナルコンピュータ及びラップトップコンピュータのよう
な他の装置にも適用できることを理解されたい。
【0020】
この装置は、次のものの1つ以上のような種々のアプリケーションをサポートする。即
ち、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、e−メールアプリケーション
、インスタントメッセージングアプリケーション、ブログアプリケーション、写真管理ア
プリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーシ
ョン、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、
及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーション。
【0021】
装置において実行することのできる種々のアプリケーションは、少なくとも1つの共通
の物理的ユーザインターフェイス装置、例えば、タッチスクリーンを使用することができ
る。タッチスクリーンの1つ以上のファンクション、及び装置に表示される対応する情報
は、アプリケーションごとに及び/又は各アプリケーション内で調整し及び/又は変更す
ることができる。このように、装置の共通の物理的アーキテクチャー(タッチスクリーン
のような)は、直感的及び透過的なユーザインターフェイスで種々のアプリケーションを
サポートすることができる。
【0022】
ユーザインターフェイスは、1つ以上のソフトキーボード実施形態を含むことができる
。ソフトキーボード実施形態は、参考として内容をここに援用する2006年7月24日
に出願された“Keyboards For Portable Electronic Devices”と題する米国特許出願第
11/459,606号、及び2006年7月24日に出願された“Touch Screen Keybo
ards For Portable Electronic Devices”と題する第11/459,615号に説明され
たように、キーボードの表示アイコン上に標準(QWERTY)及び/又は非標準構成の
記号を含むことができる。キーボード実施形態は、タイプライターの場合のような既存の
物理的キーボードにおけるキーの数に対して減少された数のアイコン(又はソフトキー)
を含むことができる。これは、ユーザがキーボードにおいて1つ以上のアイコン、ひいて
は、1つ以上の対応する記号を容易に選択できるようにする。キーボードの実施形態は、
適応式とすることができる。例えば、表示されるアイコンは、1つ以上のアイコン及び/
又は1つ以上の対応する記号を選択する等のユーザのアクションに基づいて変更すること
ができる。ポータブル装置における1つ以上のアプリケーションは、共通の及び/又は異
なるキーボード実施形態を使用することができる。従って、使用するキーボード実施形態
は、少なくとも幾つかのアプリケーションに対して仕立てることができる。ある実施形態
では、1つ以上のキーボード実施形態を各ユーザに対して仕立てることができる。例えば
、1つ以上のキーボード実施形態を、各ユーザのワード使用履歴(辞書、スラング、個々
の使用)に基づいて各ユーザに対して仕立てることができる。キーボード実施形態の幾つ
かは、1つ以上のアイコン、従って、ソフトキーボード実施形態を使用するときには1つ
以上の記号、を選択するときのユーザエラーの確率を減少するように調整できる。
【0023】
ここで、装置の実施形態に注目を向ける。
図1A及び1Bは、ある実施形態に基づくタ
ッチ感知ディスプレイ112を伴うポータブルマルチファンクション装置100を示すブ
ロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」とも称
され、又、タッチ感知ディスプレイシステムとしても知られ又はそのように称されること
もある。この装置100は、メモリ102(1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体を含む)と、メモリコントローラ122と、1つ以上の処理ユニット(CPU)12
0と、周辺インターフェイス118と、RF回路108と、オーディオ回路110と、ス
ピーカ111と、マイクロホン113と、入力/出力(I/O)サブシステム106と、
他の入力又は制御装置116と、外部ポート124とを備えることができる。更に、装置
100は、1つ以上の光学的センサ164を備えることもできる。これらのコンポーネン
トは、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を経て通信することができる。
【0024】
装置100は、ポータブルマルチファンクション装置100の一例に過ぎず、又、装置
100は、図示された以上の又はそれ以下のコンポーネントを有してもよく、2つ以上の
コンポーネントを組み合わせてもよく、或いは異なる構成又は配置のコンポーネントを有
してもよいことが明らかであろう。
図1A及び1Bに示す種々のコンポーネントは、1つ
以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含めて、ハードウェア、ソフトウェア
、又はその両方の組合せで実施されてもよい。
【0025】
メモリ102は、高速ランダムアクセスメモリを含み、又、不揮発性メモリ、例えば、
1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又は他の不揮発性ソリッドス
テートメモリ装置を含んでもよい。装置100の他のコンポーネント、例えば、CPU1
20及び周辺インターフェイス118によるメモリ102へのアクセスは、メモリコント
ローラ122によって制御することができる。
【0026】
周辺インターフェイス118は、装置の入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモ
リ102に結合する。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された種々の
ソフトウェアプログラム及び/又はインストラクションセットを走らせ或いは実行して、
装置100の種々のファンクションを遂行し、データを処理する。
【0027】
ある実施形態では、周辺インターフェイス118、CPU120、及びメモリコントロ
ーラ122は、チップ104のような単一チップにおいて実施されてもよい。幾つかの他
の実施形態では、それらは、個別のチップにおいて実施されてもよい。
【0028】
RF(高周波)回路108は、電磁信号とも称されるRF信号を受信し送信する。RF
回路108は、電気信号と電磁信号との間で変換を行い、電磁信号を経て通信ネットワー
ク及び他の通信装置と通信する。RF回路108は、これらのファンクションを遂行する
ための良く知られた回路を含むことができ、アンテナシステムや、RFトランシーバーや
、1つ以上の増幅器や、チューナや、1つ以上の発振器や、デジタル信号プロセッサや、
CODECチップセットや、加入者アイデンティティモジュール(SIM)カードや、メ
モリ、等を含むが、これらに限定されない。RF回路108は、ネットワーク、例えば、
ワールドワイドウェブ(WWW)とも称されるインターネットや、イントラネット及び/
又はワイヤレスネットワーク、例えば、セルラー電話ネットワーク、ワイヤレスローカル
エリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)
や、他の装置とワイヤレス通信により通信することができる。ワイヤレス通信は、複数の
通信規格、プロトコル、及びテクノロジーのいずれかを使用することができ、これらは、
グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーション(GSM)や、エンハンスト
データGSMエンビロンメント(EDGE)や、ワイドバンドコード分割多重アクセス(
W−CDMA)や、コード分割多重アクセス(CDMA)や、時分割多重アクセス(TD
MA)や、ブルーツースや、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)(例えば、IEEE
802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、及び/又はIEE
E802.11n)や、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)や、Wi
−MAXや、e−メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプ
ロトコル(IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(POP))や、インスタン
トメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及び存在プロトコル(XMPP)
、セッションイニシエーションプロトコル・フォー・インスタントメッセージング・アン
ド・プレゼンスレバレッジエクステンション(SIMPLE)、及び/又はインスタント
メッセージング・アンド・プレゼンスサービス(IMPS))や、及び/又はショートメ
ッセージサービス(SMS))や、或いは本願の出願日にはまだ開発されていない通信プ
ロトコルを含む他の適当な通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0029】
オーディオ回路110、スピーカ111及びマイクロホン113は、ユーザと装置10
0との間のオーディオインターフェイスをなす。オーディオ回路110は、周辺インター
フェイス118からオーディオデータを受け取り、そのオーディオデータを電気信号に変
換し、そしてその電気信号をスピーカ111へ送出する。スピーカ111は、電気信号を
人間が聞き取れる音波へ変換する。又、オーディオ回路110は、音波からマイクロホン
113により変換された電気信号も受け取る。オーディオ回路110は、電気信号をオー
ディオデータへ変換し、そしてそのオーディオデータを処理のために周辺装置118へ送
出する。オーディオデータは、周辺インターフェイス118により、メモリ102及び/
又はRF回路108から検索され及び/又はそこに送出されてもよい。ある実施形態では
、オーディオ回路110は、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)も含む。ヘ
ッドセットジャックは、オーディオ回路110と、取り外し可能なオーディオ入力/出力
周辺機器、例えば、出力専用のヘッドホン、或いは出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッ
ドホン)及び入力(例えば、マイクロホン)の両方を伴うヘッドセットとの間のインター
フェイスをなす。
【0030】
I/Oサブシステム106は、装置100の入力/出力周辺機器、例えば、タッチスク
リーン112及び他の入力/出力装置116を周辺インターフェイス118に結合する。
I/Oサブシステム106は、他の入力又は制御装置のためのディスプレイコントローラ
156及び1つ以上の入力コントローラ160を含むことができる。1つ以上の入力コン
トローラ160は、他の入力又は制御装置116との間で電気信号を送信/受信する。他
の入力/制御装置116は、物理的なボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカーボタン
、等)、ダイヤル、スライダースイッチ、ジョイスティック、クリックホイール、等を含
むことができる。幾つかの別の実施形態では、入力コントローラ160(1つ又は複数)
は、次のうちのどれかに接続されてもよい(又はどれにも接続されなくてもよい)。即ち
、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスのようなポインタ装置。1つ以
上のボタン(例えば、
図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイクロホン113
の音量制御のためのアップ/ダウンボタンを含んでもよい。1つ以上のボタンは、プッシ
ュボタン(例えば、
図2の206)を含んでもよい。プッシュボタンを素早く押すと、タ
ッチスクリーン112のロックを外すことができるか、又はタッチスクリーン上のジェス
チャーを使用して装置をアンロックするプロセスを開始することができ、これは、参考と
してここに援用する2005年12月23日に出願された“Unlocking a Device by Perf
orming Gestures on an Unlock Image”と題する米国特許出願第11/322,549号
に説明されている。プッシュボタン(例えば、206)を長く押すと、装置100への電
力をオン又はオフにすることができる。ユーザは、1つ以上のボタンのファンクションを
カスタマイズすることもできる。タッチスクリーン112は、バーチャル又はソフトボタ
ン及び1つ以上のソフトキーボードを実施するのに使用される。
【0031】
タッチ感知タッチスクリーン112は、装置とユーザとの間の入力インターフェイス及
び出力インターフェイスをなす。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン
112との間で電気信号を送信及び又は受信する。タッチスクリーン112は、ユーザに
視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及
びその組み合わせ(「グラフィック」と総称する)を含むことができる。ある実施形態で
は、視覚出力の幾つか又は全部が、ユーザインターフェイスオブジェクトに対応してもよ
く、その更なる詳細は、以下に述べる。
【0032】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触感接触に基づくユーザからの入力を受け
容れるタッチ感知面、センサ又はセンサセットを有する。タッチスクリーン112及びデ
ィスプレイコントローラ156は(メモリ102における関連したモジュール及び/又は
インストラクションセットと共に)、タッチスクリーン112上の接触(及び接触の移動
又は遮断)を検出し、そしてその検出された接触を、タッチスクリーン上に表示されるユ
ーザインターフェイスオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブ
ページ又は映像)へと変換する。ここに例示する実施形態では、タッチスクリーン112
とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0033】
タッチスクリーン112は、LCD(液晶表示)技術又はLPD(発光ポリマー表示)
技術を使用できるが、他の実施形態では他の表示技術が使用されてもよい。タッチスクリ
ーン112及びディスプレイコントローラ156は、現在知られている又は今後開発され
る複数のタッチ感知技術のいずれかを使用して、接触及びその移動又は遮断を検出するこ
とができ、前記タッチ感知技術は、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波技術、並びに
タッチスクリーン112との1つ以上の接触点を決定するための他の接近センサアレー又
は他の素子を含むが、これらに限定されない。
【0034】
タッチスクリーン112のある実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、参考とし
て各々ここに援用する米国特許第6,323,846号(ウェスターマン氏等)、第6,
570,557号(ウェスターマン氏等)、及び/又は第6,677,932号(ウェス
ターマン氏)、及び/又は米国特許公告第2002/0015024A1号に説明された
マルチタッチ感知タブレットと同様のものでよい。しかしながら、タッチスクリーン11
2は、ポータブル装置100からの視覚出力を表示するが、そのタッチ感知タブレットは
、視覚出力を与えない。
【0035】
タッチスクリーン112のある実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、次の特許
出願に説明されている。(1)2006年5月2日に出願された“Multipoint Touch Sur
face Controller”と題する米国特許出願第11/381,313号、(2)2004年
5月6日に出願された“Multipoint Touchscreen”と題する米国特許出願第10/840
,862号、(3)2004年7月30日に出願された“Gestures For Touch Sensitive
Input Devices”と題する米国特許出願第10/903,964号、(4)2005年1
月31日に出願された“Gestures For Touch Sensitive Input Devices”と題する米国特
許出願第11/048,264号、(5)2005年1月18日に出願された“Mode-Bas
ed Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices”と題する米国特許
出願第11/038,590号、(6)2005年9月16日に出願された“Virtual In
put Device Placement On A Touch Screen User Interface”と題する米国特許出願第1
1/228,758号、(7)2005年9月16日に出願された“Operation Of A Com
puter With A Touch Screen Interface”と題する米国特許出願第11/228,700
号、(8)2005年9月16日に出願された“Activating Virtual Keys Of A Touch-S
creen Virtual Keyboard”と題する米国特許出願第11/228,737号、及び(9)
2006年3月3日に出願された“Multi-Functional Hand-Held Device”と題する米国
特許出願第11/367,749号。これらの出願は、全て、参考としてここに援用する
。
【0036】
タッチスクリーン112は、100dpiを越える解像度をもつことができる。ここに
例示する実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiの解像度を有する。ユーザ
は、スタイラス、指、等の適当なオブジェクト又は付属器官を使用して、タッチスクリー
ン112に接触することができる。ある実施形態では、ユーザインターフェイスは、主と
して、指に基づく接触及びジェスチャーで働くように設計され、これは、タッチスクリー
ンにおける指の接触面積が広いために、スタイラスに基づく入力よりあまり正確でない。
ある実施形態では、装置は、大ざっぱな指に基づく入力を、正確なポインタ/カーソル位
置、又はユーザが希望するアクションを遂行するためのコマンドに変換する。
【0037】
ある実施形態では、タッチスクリーンに加えて、装置100は、特定のファンクション
をアクチベート又はデアクチベートするためのタッチパッド(図示せず)を含むことがで
きる。ある実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表
示しない装置のタッチ感知エリアである。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは
個別のタッチ感知面でもよいし、又はタッチスクリーンにより形成されたタッチ感知面の
延長部でもよい。
【0038】
ある実施形態では、装置100は、入力制御装置116として物理的又はバーチャルク
リックホイールを含むことができる。ユーザは、クリックホイールを回転することにより
、又はクリックホイールとの接触点を移動することにより(例えば、接触点の移動量を、
クリックホイールの中心点に対するその角度変位で測定する場合)、タッチスクリーン1
12に表示される1つ以上のグラフィックオブジェクト(以下、アイコンと称する)の中
をナビゲートすることができ且つそれらと対話することができる。又、クリックホイール
は、表示されたアイコンの1つ以上を選択するのに使用することもできる。例えば、ユー
ザは、クリックホイールの少なくとも一部分又はそれに関連したボタンを押し下げること
ができる。クリックホイールを経てユーザにより与えられるユーザコマンド及びナビゲー
ションコマンドは、入力コントローラ160、並びにメモリ120における1つ以上のモ
ジュール及び/又はインストラクションセットによって処理することができる。バーチャ
ルクリックホイールの場合、クリックホイール及びクリックホイールコントローラは、各
々、タッチスクリーン112の一部分及びディスプレイコントローラ156でよい。又、
バーチャルクリックホイールの場合、クリックホイールは、装置とのユーザ対話に応答し
てタッチスクリーンディスプレイ上に現れたり消えたりする不透明又は半透明なオブジェ
クトでよい。ある実施形態では、バーチャルクリックホイールは、ポータブルマルチファ
ンクション装置のタッチスクリーンに表示され、タッチスクリーンとのユーザ接触により
動作される。
【0039】
又、装置100は、種々のコンポーネントに通電するための電源システム162も備え
ている。この電源システム162は、電力管理システムと、1つ以上の電源(例えば、バ
ッテリ、交流(AC))と、再充電システムと、停電検出回路と、電力コンバータ又はイ
ンバータと、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))と、ポータブ
ル装置における電力の発生、管理及び配電に関連した他のコンポーネントとを含むことが
できる。
【0040】
又、装置100は、1つ以上の光学的センサ164を含むこともできる。
図1A及び1
Bは、I/Oサブシステム106内の光学的センサコントローラ158に結合された光学
的センサを示す。光学的センサ164は、電荷結合装置(CCD)又は相補的金属酸化物
半導体(CMOS)ホトトランジスタを含むことができる。光学的センサ164は、周囲
から1つ以上のレンズを通して投射された光を受け、そしてその光を、映像を表すデータ
へと変換する。像形成モジュール143(カメラモジュールとも称される)に関連して、
光学的センサ164は、静止映像又はビデオを捕獲することもできる。ある実施形態では
、装置前面のタッチスクリーンディスプレイ112とは反対の装置100の背面に光学セ
ンサが配置され、タッチスクリーンディスプレイは、静止映像及び/又はビデオ映像取得
のためのビューファインダとして使用することができる。ある実施形態では、装置の前面
に光学的センサを配置して、ビデオ会議のためのユーザの映像を得る一方、ユーザは、他
のビデオ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイに見ることができる。ある実施形態
では、光学的センサ164の位置をユーザが切り換え(例えば、装置ハウジング内でレン
ズ及びセンサを回転することにより)、単一の光学的センサ164を、タッチスクリーン
ディスプレイと共に、ビデオ会議と、静止映像及び/又はビデオ映像取得との両方に使用
することができる。
【0041】
又、装置100は、1つ以上の接近センサ166を含むこともできる。
図1A及び1B
は、周辺インターフェイス118に結合された接近センサ166を示している。或いは又
、接近センサ166は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合され
てもよい。接近センサ166は、参考としてここに援用する次の米国特許出願に説明され
たように動作することができる。即ち、2005年9月30日に出願された“Proximity
Detector In Handheld Devices”と題する米国特許出願第11/241,839号、20
05年9月30日に出願された“Proximity Detector In Handheld Devices”と題する米
国特許出願第11/240,788号、2007年1月7日に出願された“Using Ambien
t Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output”と題する米国特許出願、代理人
管理番号第04860.P4851US号、2006年10月24日に出願された“Auto
mated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices”と題する米国
特許出願、代理人管理番号第04860.P4293号、及び2006年12月12日に
出願された“Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals”と題
する米国特許出願、代理人管理番号第4860.P4293号。ある実施形態では、接近
センサは、マルチファンクション装置がユーザの耳の付近に配置されたときに(例えば、
ユーザが電話コールをなすときに)タッチスクリーン112をターンオフし、ディスエイ
ブルする。ある実施形態では、装置がロック状態にあるときに不必要なバッテリの消耗を
防止するために、接近センサは、装置がユーザのポケット、ハンドバック、又は他の暗い
エリアに入れられたときにスクリーンをオフに保持する。
【0042】
又、装置100は、1つ以上の加速度計168を含むこともできる。
図1A及び1Bは
、周辺インターフェイス118に結合された加速度計168を示す。或いは又、加速度計
168は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合することができる
。加速度計168は、“Acceleration-based Theft Detection System for Portable Ele
ctronic Devices”と題する米国特許公告第20050190059号、及び“Methods A
nd Apparatus For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer”と題する
米国特許公告第20060017692号に説明されたように動作することができ、これ
らは、両方とも、参考としてここに援用する。ある実施形態では、1つ以上の加速度計か
ら受け取ったデータの分析に基づいて情報がタッチスクリーンディスプレイに肖像ビュー
又は風景ビューで表示される。
【0043】
ある実施形態では、メモリ102に記憶されるソフトウェアコンポーネントは、オペレ
ーティングシステム126と、通信モジュール(又はインストラクションのセット)12
8と、接触/運動モジュール(又はインストラクションのセット)130と、グラフィッ
クモジュール(又はインストラクションのセット)132と、テキスト入力モジュール(
又はインストラクションのセット)134と、グローバルポジショニングシステム(GP
S)モジュール(又はインストラクションのセット)135と、アプリケーション(又は
インストラクションのセット)136と、を含むことができる。
【0044】
オペレーティングシステム126(例えば、ダーウイン(Darwin)、RTXC、LINU
X、UNIX、OS X、WINDOWS、又は埋め込まれたオペレーティングシステム
、例えば、VxWorks)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリの管理、記憶
装置の制御、電源の管理、等)を制御し及び管理するための種々のソフトウェアコンポー
ネント及び/又はドライバを備え、そして種々のハードウェアコンポーネントとソフトウ
ェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0045】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を経て他の装置との通信を容易
にし、又、RF回路108及び/又は外部ポート124により受け取られたデータを取り
扱うための種々のソフトウェアコンポーネントも備えている。外部ポート124(例えば
、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイアワイヤ(FIREWIRE)、等)は、他の装置
へ直結するか、又はネットワーク(例えば、インターネット、ワイヤレスLAN、等)を
経て間接的に結合するようにされる。ある実施形態では、外部ポートは、iPod(アッ
プルコンピュータ社の商標)装置に使用される30ピンコネクタと同じであるか又は同様
であるか及び/又はそれに適合できるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0046】
接触/運動モジュール130は、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ
156に関連した)及び他のタッチ感知装置(例えば、タッチパッド又は物理的なクリッ
クホイール)との接触を検出することができる。接触/運動モジュール130は、接触の
検出に関連した種々の動作、例えば、接触が生じたかどうか決定し、接触の移動があるか
どうか決定すると共にタッチスクリーン112にわたって移動を追跡し、及び接触が遮断
したかどうか(即ち、接触が止んだかどうか)決定する、等の動作を遂行するための種々
のソフトウェアコンポーネントを備えている。接触点の移動を決定することは、接触点の
スピード(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方
向の変化)を決定することを含む。これらの動作は、単一の接触(例えば、1本の指の接
触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数本の指の接触)に適用するこ
とができる。ある実施形態では、接触/運動モジュール130及びディスプレイコントロ
ーラ156は、タッチパッド上の接触も検出する。ある実施形態では、接触/運動モジュ
ール130及びコントローラ160は、クリックホイール上の接触を検出する。
【0047】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの強度を変化させるコンポ
ーネントを含めて、タッチスクリーン112上にグラフィックをレンダリングし表示する
ための種々の既知のソフトウェアコンポーネントを備えている。ここで使用する「グラフ
ィック」という語は、これに限定されないが、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフ
トキーを含むユーザインターフェイスオブジェクトのような)、デジタル映像、ビデオ、
アニメーション、等を含めて、ユーザに表示できるいかなるオブジェクトも含む。
【0048】
グラフィックモジュール132のコンポーネントでよいテキスト入力モジュール134
は、種々のアプリケーション(例えば、連絡先137、e−メール140、IM141、
ブログ142、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする他のアプリケーション)
にテキストを入力するためのソフトキーボードを与える。
【0049】
GPSモジュール135は、装置の位置を決定し、そしてこの情報を種々のアプリケー
ションに使用するべく与える(例えば、位置に基づくダイヤル動作に使用するために電話
138へ、ピクチャー/ビデオメタデータとしてカメラ143及び/又はブロガー142
へ、そして天気ウィジェット、地方のイエローページウィジェット及びマップ/ナビゲー
ションウィジェットのような位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0050】
アプリケーション136は、次のモジュール(又はインストラクションのセット)或い
はそのサブセット又はスーパーセットを含むことができる。
●連絡先モジュール137(時々アドレス帳又は連絡先リストとも称される)、
●電話モジュール138、
●ビデオ会議モジュール139、
●e−メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
●ブログモジュール142、
●静止映像及び/又はビデオ映像のためのカメラモジュール143、
●映像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール145、
●音楽プレーヤモジュール146、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●天気ウィジェット149−1、株ウィジェット149−2、計算器ウィジェット14
9−3、アラームクロックウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及び
ユーザにより得られる他のウィジェット、並びにユーザ生成ウィジェット149−6を含
むことのできるウィジェットモジュール149、
●ユーザ生成ウィジェット149−6を形成するためのウィジェットクリエータモジュ
ール150、
●サーチモジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール145及び音楽プレーヤモジュール146を合併するビデ
オ及び音楽プレーヤモジュール152、
●ノートモジュール153、及び/又は
●マップモジュール154。
【0051】
メモリ102に記憶できる他のアプリケーション136は、例えば、他のワード処理ア
プリケーション、JAVAイネーブルアプリケーション、暗号化、デジタル権利の管理、
音声認識、及び音声複製を含む。
【0052】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、
グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、連絡先
モジュール137は、アドレス帳又は連絡先リストを管理するのに使用でき、これは、ア
ドレス帳に名前(1つ又は複数)を追加し、アドレス帳から名前(1つ又は複数)を削除
し、電話番号(1つ又は複数)、e−メールアドレス(1つ又は複数)、物理的アドレス
(1つ又は複数)又は他の情報を名前と関連付け、映像を名前と関連付け、名前を類別及
び分類し、電話138、ビデオ会議139、e−メール140、又はIM141による通
信を開始及び/又は容易にするために電話番号又はe−メールアドレスを与え、等々を行
うことを含む。
【0053】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロホン113、タッ
チスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフ
ィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、電話モジュー
ル138は、電話番号に対応するキャラクタのシーケンスを入力し、アドレス帳137に
おける1つ以上の電話番号にアクセスし、入力された電話番号を変更し、各電話番号をダ
イヤルし、会話を行い、そして会話が終了したときに切断又は切るために使用することが
できる。上述したように、ワイヤレス通信は、複数の通信規格、プロトコル及び技術のい
ずれかを使用することができる。
【0054】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロホン113、タッ
チスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学的センサ164、光学的セ
ンサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキ
スト入力モジュール134、連絡先リスト137、及び電話モジュール138に関連して
、ビデオ会議モジュール139は、ユーザと1人以上の他の参加者との間でビデオ会議を
開始し、実行し、そして終了するために使用することができる。
【0055】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モ
ジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に
関連して、e−メールクライアントモジュール140は、e−メールを生成し、送信し、
受信し、そして管理するために使用することができる。映像管理モジュール144に関連
して、e−メールモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止映像又
はビデオ映像と共にe−メールを生成し送信するのを非常に容易にする。
【0056】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モ
ジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に
関連して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに
対応するキャラクタのシーケンスを入力し、既に入力されたキャラクタを変更し、各イン
スタントメッセージを送信し(例えば、電話ベースのインスタントメッセージについては
ショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS
)プロトコルを使用し、或いはインターネットベースのインスタントメッセージについて
はXMPP、SIMPLE又はIMPSを使用して)、インスタントメッセージを受信し
、そして受信したインスタントメッセージを見るために使用することができる。ある実施
形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、MMS及び/又はエン
ハンストメッセージングサービス(EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オー
ディオファイル、ビデオファイル及び/又は他のアタッチメントを含むことができる。こ
こで使用する「インスタントメッセージング」という語は、電話ベースのメッセージ(例
えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)、及びインターネットベース
のメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメ
ッセージ)の両方を指す。
【0057】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モ
ジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、映像
管理モジュール144、及びブラウジングモジュール147に関連して、ブログモジュー
ル142は、テキスト、静止映像、ビデオ、及び/又は他のグラフィックをブログ(例え
ば、ユーザブログ)へ送信するために使用することができる。
【0058】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学的センサ(1つ又は
複数)164、光学的センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィック
モジュール132、及び映像管理モジュール144に関連して、カメラモジュール143
は、静止映像又はビデオ(ビデオストリームを含む)を捕獲してそれらをメモリ102へ
記憶し、静止映像又はビデオの特性を変更し、或いは静止映像又はビデオをメモリ102
から削除するために使用することができる。
【0059】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、
グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール
143に関連して、映像管理モジュール144は、静止映像及び/又はビデオ映像をアレ
ンジし、変更し、さもなければ、操作し、ラベル付けし、削除し、プレゼンテーションし
(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムに)、そして記憶するために使用するこ
とができる。
【0060】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、
グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、及びスピーカ111に関連して
、ビデオプレーヤモジュール145は、ビデオを表示し、プレゼンテーションし、さもな
ければ、再生するために使用することができる(例えば、タッチスクリーンにおいて、又
は外部ポート124を経て接続された外部のディスプレイにおいて)。
【0061】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール
130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF
回路108、及びブラウザモジュール147に関連して、音楽プレーヤモジュール146
は、ユーザが、録音された音楽や、MP3又はAACファイルのような1つ以上のファイ
ルフォーマットで記憶された他のサウンドファイルをダウンロードして再生できるように
する。ある実施形態では、装置100は、iPod(アップルコンピュータ社の商標)の
ようなMP3プレーヤのファンクションを含むことができる。
【0062】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156
、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール
134に関連して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びに
ウェブページにリンクされたアタッチメント及び他のファイルをサーチし、リンクし、受
信し、及び表示することを含めて、インターネットをブラウズするために使用することが
できる。ブラウザモジュール147を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセス
の実施形態を、以下で詳細に説明する。
【0063】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156
、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール13
4、e−メールモジュール140、及びブラウザモジュール147に関連して、カレンダ
ーモジュール148は、カレンダー及びカレンダーに関連したデータ(例えば、カレンダ
ー入力、ツー・ドゥ(実行すべきものの)リスト、等)を生成し、表示し、変更し、そし
て記憶するために使用することができる。
【0064】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156
、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール13
4、及びブラウザモジュール147に関連して、ウィジェットモジュール149は、ユー
ザによりダウンロードして使用できるミニアプリケーション(例えば、天気ウィジェット
149−1、株ウィジェット149−2、計算器ウィジェット149−3、アラームクロ
ックウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザにより生
成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ生成ウィジェット149−6)である。
ある実施形態では、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)フ
ァイル、CSS(カスケードスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファ
イルを含む。ある実施形態では、ウィジェットは、XML(拡張性マークアップ言語)フ
ァイル、及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含
む。
【0065】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156
、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール13
4、及びブラウザモジュール147に関連して、ウィジェットクリエータモジュール15
0は、ウィジェットを生成するためにユーザにより使用することができる(例えば、ウェ
ブページのユーザ指定部分をウィジェットへ向ける)。
【0066】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール
130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して
、サーチモジュール151は、1つ以上のサーチ基準(例えば、1つ以上のユーザ指定サ
ーチ用語)に一致するテキスト、音楽、サウンド、映像、ビデオ、及び/又は他のファイ
ルをメモリ102においてサーチするために使用することができる。
【0067】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール
130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して
、ノートモジュール153は、ノート、ツー・ドゥリスト、等を生成して管理するために
使用することができる。
【0068】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156
、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール13
4、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147に関連して、マップモジュ
ール154は、マップ及びマップに関連したデータ(例えば、運転方向、特定の位置又は
その付近の店舗及びその他交差点に関するデータ、並びに位置に基づく他のデータ)を受
け取り、表示し、変更し、そして記憶するために使用することができる。
【0069】
上述したモジュール及びアプリケーションの各々は、上述した1つ以上のファンクショ
ンを遂行するためのインストラクションのセットに対応している。これらのモジュール(
即ち、インストラクションのセット)は、個別のソフトウェアプログラム、手順又はモジ
ュールとして実施される必要はなく、従って、種々の実施形態では、これらモジュールの
種々のサブセットを組み合わせるか、さもなければ、アレンジし直すことができる。例え
ば、ビデオプレーヤモジュール145は、音楽プレーヤモジュール146と組み合わせ、
単一のモジュール(例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
図1B)とする
ことができる。ある実施形態では、メモリ102は、上述したモジュール及びデータ構造
体のサブセットを記憶することができる。更に、メモリ102は、上述されない付加的な
モジュール及びデータ構造体を記憶することもできる。
【0070】
ある実施形態では、装置100は、装置におけるファンクションの規定セットの動作が
タッチスクリーン112及び/又はタッチパッドを通して排他的に実行される装置である
。タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを、装置100を動作するための一次入力/
制御装置として使用することにより、装置100における物理的入力/制御装置(プッシ
ュボタン、ダイヤル、等)の数を減少することができる。
【0071】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通して排他的に遂行できるファンクション
の規定のセットは、ユーザインターフェイス間のナビゲーションを含む。ある実施形態で
は、タッチパッドは、ユーザがタッチすると、装置100を、装置100上に表示できる
ユーザインターフェイスからのメイン、ホーム又はルートメニューへとナビゲートする。
このような実施形態では、タッチパッドは、「メニューボタン」と称することができる。
他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドに代わって、物理的なプッシュボタ
ン又は他の物理的な入力/制御装置でもよい。
【0072】
図2は、ある実施形態に基づくタッチスクリーン112を有するポータブルマルチファ
ンクション装置100を示す図である。タッチスクリーンは、ユーザインターフェイス(
UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示することができる。この実施形態、及び
以下に述べる他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図中には正し
いスケールで描かれていない)でグラフィックに接触又はタッチすることにより1つ以上
のグラフィックを選択することができる。ある実施形態では、ユーザが1つ以上のグラフ
ィックとの接触を遮断したときに1つ以上のグラフィックの選択が生じる。ある実施形態
では、接触は、1回以上タップ(tap)すること、1回以上スワイプ(swipe)すること(左か
ら右へ、右から左へ、上方及び/又は下方へ)、及び/又は装置100と接触させた指を
ローリング(rolling)すること(左から右へ、右から左へ、上方及び/又は下方へ)、等
のジェスチャーを含むことができる。ある実施形態では、グラフィックとの偶発的な接触
でグラフィックが選択されることはない。例えば、アプリケーションアイコン上を拭うス
ワイプジェスチャーは、選択に対応するジェスチャーがタップであるときには、対応する
アプリケーションを選択することができない。
【0073】
又、装置100は、「ホーム(home)」又はメニューボタン204のような1つ以上の物
理的ボタンを含むこともできる。上述したように、メニューボタン204は、装置100
において実行できるアプリケーションセット内の任意のアプリケーション136へナビゲ
ートするのに使用できる。或いは又、ある実施形態では、メニューボタンは、タッチスク
リーン112のGUIにおけるソフトキーとして実施される。
【0074】
一実施形態では、装置100は、タッチスクリーン112と、メニューボタン204と
、装置を電源オン/オフすると共に装置をロックするためのプッシュボタン206と、音
量調整ボタン(1つ又は複数)208と、加入者アイデンティティモジュール(SIM)
カードスロット210と、ヘッドセットジャック212と、ドッキング/充電外部ポート
124とを備えている。プッシュボタン206は、このボタンを押して規定の時間インタ
ーバル中このボタンを押圧状態に保持することにより装置の電源をオン/オフにし、この
ボタンを押して規定の時間インターバルが経過する前にこのボタンを解除することにより
装置をロックし、及び/又は装置をアンロックするか又はアンロックプロセスを開始する
ために、使用することができる。別の実施形態では、装置100は、マイクロホン113
を通して幾つかのファンクションをアクチベート又はデアクチベートするために言葉によ
る入力も受け容れることができる。
【0075】
ポータブルマルチファンクション装置100において実施できるユーザインターフェイ
ス(UI)及び関連プロセスの実施形態について以下に説明する。
【0076】
図3は、ある実施形態に基づきポータブル電子装置をアンロックするためのユーザイン
ターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス300は
、次のエレメント、或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●装置をアンロックするための指ジェスチャーで移動されるアンロック映像302、
●アンロックジェスチャーに対して視覚キューを与える矢印304、
●アンロックジェスチャーに対して付加的なキューを与えるチャンネル306、
●時刻308、
●曜日310、
●日付312、及び
●壁紙映像314。
【0077】
ある実施形態では、この装置は、それがユーザインターフェイスロック状態にある間に
タッチ感知ディスプレイとの接触(例えば、ユーザの指がアンロック映像302又はその
付近に接触する)を検出する。装置は、この接触に基づいてアンロック映像302を移動
する。装置は、検出された接触が、チャンネル306を横切ってアンロック映像を移動す
るような規定のジェスチャーに対応する場合は、ユーザインターフェイスアンロック状態
へと移行する。逆に、検出された接触が規定のジェスチャーに対応しない場合は、ユーザ
インターフェイスロック状態を維持する。上述したように、タッチスクリーン上でのジェ
スチャーを使用して装置をアンロックするためのプロセスは、参考としてここに援用する
2005年12月23日に出願された“Unlocking A Device By Performing Gestures On
An Unlock Image”と題する米国特許出願第11/322,549号、及び2005年1
2月23日に出願された“Indication Of Progress Towards Satisfaction Of A User In
put Condition”と題する第11/322,550号に説明されている。
【0078】
図4A及び4Bは、ある実施形態に基づくポータブルマルチファンクション装置におけ
るアプリケーションのメニューのためのユーザインターフェイスを示す図である。ある実
施形態では、ユーザインターフェイス400Aは、次のエレメント或いはそのサブセット
又はスーパーセットを含む。
●セルラー及びWi−Fi信号のようなワイヤレス通信(1つ又は複数)のための信号
強度インジケータ(1つ又は複数)402、
●時刻404、
●バッテリ状態インジケータ406、
●次のうちの1つ以上のような頻繁に使用されるアプリケーションに対するアイコンを
伴うトレー408、
○逃したコール又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を含んでもよ
い電話138、
○読まれないe−メールの数のインジケータ410を含んでもよいe−メールクライ
アント140、
○ブラウザ147、
○音楽プレーヤ146、及び
●次のうちの1つ以上のような他のアプリケーションに対するアイコン、
○IM141、
○映像管理144、
○カメラ143、
○ビデオプレーヤ145、
○天気149−1、
○株149−2、
○ブログ142、
○カレンダー148、
○計算器149−3、
○アラームクロック149−4、
○辞書149−5、及び
○ユーザ生成ウィジェット149−6。
【0079】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス400Bは、次のエレメント或いはそのサ
ブセット又はスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、141、148、144、143、149−3、
149−2、149−1、149−4、410、414、138、140、及び147、
●マップ154、
●ノート153、
●以下に詳細に述べるように装置100の設定及びその種々のアプリケーション136
へのアクセスを与える設定412、
●iPod(アップルコンピュータ社の商標)モジュール152とも称されるビデオ及
び音楽プレーヤモジュール152。
【0080】
ある実施形態では、UI400A又は400Bは、全ての利用可能なアプリケーション
136を1つのスクリーン上に表示し、アプリケーションのリストを(例えば、スクロー
ルバーにより)スクロールする必要がないようにする。ある実施形態では、アプリケーシ
ョンの数が増加するにつれて、アプリケーションに対応するアイコンのサイズを減少させ
て、全てのアプリケーションを、スクロールせずに、単一のスクリーン上に表示できるよ
うにする。ある実施形態では、1つのスクリーン上に全てのアプリケーションをもたせる
と共に、メニューボタンをもたせることで、ユーザは、(例えば、アプリケーションに対
応するアイコンをタップするか又は他の指ジェスチャーにより)メニューボタン204を
アクチベートし、次いで、希望のアプリケーションをアクチベートするというせいぜい2
つの入力で、希望のアプリケーションにアクセスすることができる。
【0081】
図5A−5Mは、ある実施形態に基づくブラウザのためのユーザインターフェイスを例
示する図である。
【0082】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス3900A−3900M(
図5A−5M)
は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前
のウェブページの表示を開始する手前のページのアイコン3902、
●ウェブページ名3904、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、次の
ウェブページの表示を開始する次のページのアイコン3906、
●ウェブページのURLを入力するためのURL(ユニフォームリソースロケーター)
エントリーボックス3908、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ウェ
ブページのリフレッシュを開始するリフレッシュアイコン3910、
●テキストコンテンツ及び他のグラフィック(例えば、映像及びインラインマルチメデ
ィア)のブロック3914で形成されたウェブページ3912又は他の構造化ドキュメン
ト、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブラ
ウザに対する設定メニューの表示を開始する設定アイコン3916、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブラ
ウザに対するブックマークリスト又はメニューの表示を開始するブックマークアイコン3
918、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブッ
クマークを追加するUI(例えば、他のUI及びページと同様に、肖像又は風景ビューに
表示できるUI3900F、
図5F)の表示を開始するブックマーク追加アイコン392
0、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、新た
なウインドウをブラウザに追加するUI(例えば、UI3900G、
図5G)の表示を開
始する新たなウインドウのアイコン3922、
●ウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのどの部分が表示されているかユ
ーザが理解する上で助けとなる、ウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのた
めの垂直バー3962(
図5H)、
●ウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのどの部分が表示されているかユ
ーザが理解する上で助けとなる、ウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのた
めの水平バー3964(
図5H)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、他の
ユーザと情報を共有するためのUI(例えば、UI3900K、
図5K)の表示を開始す
る共有アイコン3966、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)URL
エントリーボックス3908の入力をクリアするURLクリアアイコン3970(
図5I
)、
●ウェブサーチ用のサーチ用語を入力するサーチ用語エントリーボックス3972(図
5I)、
●URLエントリーボックス3908(
図5I)の入力に一致するURLを表示するも
のであって、示唆されたURLをアクチベートすると(例えば、示唆されたURLを指で
タップすることにより)、対応するウェブページの検索を開始するようなURL示唆リス
ト3974、
●ピリオドキー398、バックスラッシュキー3980、及び“.com”キー3982
を伴い、URLへの普通のキャラクタの入力を容易にするURL入力キーボード3976
(
図5I及び5M)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、サー
チ用語エントリーボックス3972における入力をクリアするサーチ用語クリアアイコン
3984、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチ
ャーにより)、1人以上の他のユーザと共有されるべきリンクを含むe−メールを準備す
るe−メールリンクアイコン3986(
図5K)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチ
ャーにより)、1人以上の他のユーザと共有されるべきコンテンツを含むe−メールを準
備するe−メールコンテンツアイコン3988(
図5K)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチ
ャーにより)、1人以上の他のユーザと共有されるべきリンクを含むIMを準備するIM
リンクアイコン3990(
図5K)、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチ
ャーにより)、共有UI(例えば、UI3900K、
図5K)をキャンセルし、手前のU
Iを表示するキャンセルアイコン3992(
図5K)。
【0083】
ある実施形態では、ブロック3914におけるユーザによる規定のジェスチャー(例え
ば、単一タップジェスチャー又は二重タップジェスチャー)に応答して、ブロックがウェ
ブページディスプレイにおいて拡大されセンタリング(又は実質的にセンタリング)され
る。例えば、ブロック3914−5における単一タップジェスチャー3923に応答して
、ブロック3914−5は、
図5CのUI3900Cに示すように、ディスプレイにおい
て拡大されセンタリングされる。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイをい
っぱいにするようにブロックの巾がスケーリングされる。ある実施形態では、ディスプレ
イの側部に沿って規定量のパッドを入れてタッチスクリーンディスプレイをいっぱいにす
るようにブロックの巾がスケーリングされる。ある実施形態では、ブロックの拡大中にブ
ロックのズームアニメーションが表示される。同様に、ブロック3914−2における単
一タップジェスチャー3825に応答して、ブロック3914−2をズームアニメーショ
ンで拡大し、そしてディスプレイの中心へ二次元的にスクロールすることができる(図示
せず)。
【0084】
ある実施形態では、装置は、ウェブページ3912のレンダーツリーを分析してウェブ
ページにおけるブロック3914を決定する。ある実施形態では、ブロック3914は、
置き換えインライン、ブロック、インラインブロック又はインラインテーブルであるレン
ダーノードに対応する。
【0085】
ある実施形態では、既に拡大されてセンタリングされたブロック3914におけるユー
ザによる同じ規定のジェスチャー(例えば、単一タップジェスチャー又は二重タップジェ
スチャー)に応答して、拡大及び/又はセンタリングが実質的に又は完全に逆転される。
例えば、ブロック3914−5における単一タップジェスチャー3929(
図5C)に応
答して、ウェブページ映像をズームアウトし、
図5AのUI3900Aへ戻ることができ
る。
【0086】
ある実施形態では、既に拡大されたがセンタリングされていないブロック3914にお
けるユーザによる規定のジェスチャー(例えば、単一タップジェスチャー又は二重タップ
ジェスチャー)に応答して、ブロックがウェブページディスプレイにおいてセンタリング
(又は実質的にセンタリング)される。例えば、ブロック3914−4における単一タッ
プジェスチャー3927(
図5C)に応答して、ブロック3914−4は、ウェブページ
ディスプレイにおいてセンタリング(又は実質的にセンタリング)することができる。同
様に、ブロック3914−6における単一タップジェスチャー3935(
図5C)に応答
して、ブロック3914−6は、ウェブページディスプレイにおいてセンタリング(又は
実質的にセンタリング)することができる。従って、既に拡大されたウェブページディス
プレイの場合に、規定のジェスチャーに応答して、装置は、ユーザが見たい一連のブロッ
クを直感的に表示することができる。この同じジェスチャーは、異なる状況において異な
るアクションを開始することができる(例えば、(1)ウェブページのサイズが減少され
たときはスクロールと組み合わせてズーミング及び/又は拡大を行い、UI3900A、
そして(2)ブロックが既にセンタリングされ拡大された場合には拡大及び/又はセンタ
リングを逆転させる)。
【0087】
ある実施形態では、ユーザによる複数タッチ3931及び3933の広げ(de-pinching
)ジェスチャーに応答して(
図5C)、ウェブページを拡大することができる。逆に、ユ
ーザによる複数タッチの狭め(pinching)ジェスチャーに応答して、ウェブページを縮小す
ることができる。
【0088】
ある実施形態では、ユーザによる実質的に垂直方向上方(又は下方)のスワイプジェス
チャーに応答して、ウェブページ(又は一般的に他の電子的ドキュメント)は、垂直方向
に一次元的に上方(又は下方)にスクロールすることができる。例えば、完全な垂直から
所定角度(例えば、27°)以内であるユーザによる上方スワイプジェスチャー3937
に応答して、ウェブページを垂直方向に一次元的に上方にスクロールすることができる。
【0089】
逆に、ある実施形態では、完全な垂直から所定角度(例えば、27°)以内にないスワ
イプジェスチャーに応答して、ウェブページを二次元的にスクロールすることができる(
即ち、垂直及び水平の両方向に同時移動)。例えば、完全な垂直から所定角度(例えば、
27°)以内にないユーザによる上方スワイプジェスチャー3939(
図5C)に応答し
て、ウェブページをスワイプ3939の方向に沿って二次元的にスクロールすることがで
きる。
【0090】
ある実施形態では、ユーザによる複数タッチ3941及び3943の回転ジェスチャー
(
図5C)に応答して、複数タッチ3941及び3943の回転ジェスチャーにおける回
転の量が90°とは実質的に異なる場合でも、ウェブページを風景ビューに対して厳密に
90°回転することができる(UI3900D、
図5D)。同様に、ユーザによる複数タ
ッチ3945及び3947の回転ジェスチャー(UI3900D、
図5D)に応答して、
複数タッチ3945及び3947の回転ジェスチャーにおける回転の量が90°とは実質
的に異なる場合でも、ウェブページを肖像ビューに対して厳密に90°回転することがで
きる。
【0091】
従って、ユーザによる不正確なジェスチャーに応答して、グラフィックの正確な移動が
生じる。装置は、ユーザによる入力が不正確でもユーザが希望するように振る舞う。又、
ユーザがウェブブラウジングのためにどちらのビューを好むか選択できるように、肖像ビ
ューを有するUI3900Cについて述べたジェスチャーを、風景ビューを伴うUI(例
えば、UI3900D、
図5D)にも適用できることに注意されたい。
【0092】
図6A−6Cは、ある実施形態に基づきタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブ
ル電子装置(例えば、装置100)にウェブページのような構造化電子ドキュメントを表
示するためのプロセス6000を示すフローチャートである。ポータブル電子装置は、構
造化電子ドキュメントの少なくとも一部分をタッチスクリーンディスプレイ上に表示する
。構造化電子ドキュメントは、複数のコンテンツボックス(例えば、ブロック3914、
図5A)を含む(6006)。
【0093】
ある実施形態では、複数のボックスは、スタイルシート言語によって定義される。ある
実施形態では、スタイルシート言語は、カスケード状のスタイルシート言語である。ある
実施形態では、構造化電子ドキュメントは、ウェブページ(例えば、ウェブページ391
2、
図5A)である。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、HTML又はXM
L言語である。
【0094】
ある実施形態では、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分を表示することは、ド
キュメントの長さとは独立してタッチスクリーンディスプレイの巾内に適合するようにド
キュメントの巾をスケーリングすることを含む(6008)。
【0095】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイは、短軸及び長軸(小軸及び大軸と
も称される)を伴う長方形であり、構造化電子ドキュメントを肖像ビュー(例えば、
図5
C)で見るときには、ディスプレイの巾が短軸(小軸)に対応し、そして構造化電子ドキ
ュメントを風景ビュー(例えば、
図5D)で見るときには、ディスプレイの巾が長軸(又
は大軸)に対応する。
【0096】
ある実施形態では、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分を表示する前に、境界
、余白及び/又はパディングが、複数のボックスに対して決定され(6002)、そして
タッチスクリーンディスプレイ上に表示するように調整される(6004)。ある実施形
態では、複数のボックスの全ボックスが調整される。ある実施形態では、第1のボックス
だけが調整される。ある実施形態では、第1のボックスと、第1のボックスに隣接するボ
ックスだけが調整される。
【0097】
構造化電子ドキュメントの表示された部分上の位置において第1のジェスチャーが検出
される(例えば、ジェスチャー3923、
図5A)(6010)。ある実施形態では、第
1のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、第1のジェスチャーは
、スタイラスのジェスチャーである。
【0098】
ある実施形態では、第1のジェスチャーは、タップジェスチャーである。ある実施形態
では、第1のジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本
の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0099】
複数のボックスのうちの第1ボックス(例えば、ブロック5 3914−5、
図5A)
が第1ジェスチャーの位置で決定される(6012)。ある実施形態では、構造化電子ド
キュメントは、複数のノードを伴う関連レンダリングツリーを有し、そして第1のジェス
チャーの位置で第1ボックスを決定することは、レンダリングツリーをダウン方向に進ん
で、第1のジェスチャーの検出位置に対応する複数のノードにおける第1ノードを決定し
(6014)、第1ノードからコンテンツの論理的グループを含む最至近の親ノードまで
レンダリングツリーをアップ方向に進み(6016)、そしてその最至近の親ノードに対
応するコンテンツを第1ボックスとして識別する(6018)ことを含む。ある実施形態
では、コンテンツの論理的グループは、パラグラフ、映像、プラグインオブジェクト、又
はテーブルを含む。ある実施形態では、最至近の親ノードは、置き換えられるインライン
、ブロック、インラインブロック、又はインラインテーブルである。
【0100】
第1のボックスは、タッチスクリーンディスプレイ上で拡大され実質的にセンタリング
される(例えば、ブロック5 3914−5、
図5C)。ある実施形態では、拡大して実
質的にセンタリングすることは、タッチスクリーンディスプレイ上で第1ボックスを同時
にズームし且つ並進移動することを含む(6022)。ある実施形態では、拡大すること
は、第1ボックスの巾がタッチスクリーンディスプレイの巾と実質的に同じになるように
第1ボックスを拡張することを含む(6024)。
【0101】
ある実施形態では、拡大された第1ボックス内のテキストは、タッチスクリーンディス
プレイ上の所定の最小テキストサイズを満足するか又はそれを越えるようにサイズ変更さ
れる(6026)。ある実施形態では、テキストサイズ変更は、第1のボックスを拡大す
る倍率係数を決定し(6028)、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキス
トサイズをこの倍率係数で除算して、第1ボックス内のテキストに対する最小テキストサ
イズを決定し(6030)、そして第1ボックス内のテキストに対するテキストサイズが
その決定された最小テキストサイズより小さい場合には、第1ボックス内のテキストに対
するテキストサイズを、少なくともその決定された最小テキストサイズまで増加する(6
032)ことを含む。ある実施形態では、第1ボックスは、巾を有し、ディスプレイは、
ディスプレイ巾を有し、そして倍率係数は、ディスプレイの巾を、拡大前の第1ボックス
の巾で除算したものである。ある実施形態では、拡大中にサイズ変更が行われる。ある実
施形態では、拡大後にサイズ変更が行われる。
【0102】
例えば、所定の最小テキストサイズが18ポイントのフォントであり、そして倍率係数
が2と決定されると仮定する。この場合、第1ボックス内のテキストに対する最小テキス
トサイズは、18を2で除算し、即ち9となる。第1ボックス内のテキストが10ポイン
トのフォントである場合は、そのテキストサイズは増加されない。というのは、10は、
最小9ポイントより大きいからである。倍率係数が適用されると、テキストが20ポイン
トのフォントで表示され、これは、所定の最小テキストサイズである18より大きい。し
かしながら、第1ボックス内のテキストが8ポイントのフォントである場合には、倍率係
数を適用すると、テキストが16ポイントのフォントで表示され、これは、所定の最小テ
キストサイズである18より小さい。それ故、8は9より小さいので、テキストサイズは
、少なくとも9ポイントのフォントまで増加され、そして倍率係数の適用後に少なくとも
18ポイントのフォントで表示される。
【0103】
ある実施形態では、構造化電子ドキュメントにおけるテキストが、タッチスクリーンデ
ィスプレイ上の所定の最小テキストサイズを満足するか又はそれを越えるようにサイズ変
更される(6026;
図6B)。ある実施形態では、テキストサイズ変更は、第1のボッ
クスを拡大する倍率係数を決定し(6028)、タッチスクリーンディスプレイ上の所定
の最小テキストサイズをこの倍率係数で除算して、構造化電子ドキュメントにおけるテキ
ストに対する最小テキストサイズを決定し(6030)、そして構造化電子ドキュメント
におけるテキストのテキストサイズがその決定された最小テキストサイズより小さい場合
には、構造化電子ドキュメントにおけるテキストのテキストサイズを、少なくともその決
定された最小テキストサイズまで増加する(6032)ことを含む。ある実施形態では、
テキストサイズ変更は、複数のボックスにおいてテキストを含むボックスを識別し、第1
ボックスを拡大する倍率係数を決定し、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テ
キストサイズをこの倍率係数で除算して、構造化電子ドキュメントにおけるテキストに対
する最小テキストサイズを決定し、そしてテキストを含む各識別されたボックスに対して
、その識別されたボックスにおけるテキストのテキストサイズがその決定された最小テキ
ストサイズより小さい場合には、識別されたボックスにおけるテキストのテキストサイズ
を、少なくともその決定された最小テキストサイズまで増加し、そして識別されたボック
スのサイズを、サイズ変更されたテキストを受け入れるように調整することを含む。
【0104】
ある実施形態では、拡大された第1ボックスにおいて第2のジェスチャー(例えば、ジ
ェスチャー3929、
図5C)が検出される(6034)。この第2のジェスチャーを検
出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分のサイズが減少される(603
6)。ある実施形態では、第1ボックスは、拡大される前のサイズに復帰する(6038
)。
【0105】
ある実施形態では、第2のジェスチャー及び第1のジェスチャーは、同じ形式のジェス
チャーである。ある実施形態では、第2のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある
実施形態では、第2のジェスチャーは、スタイラスジェスチャーである。
【0106】
ある実施形態では、第2のジェスチャーは、タップジェスチャーである。ある実施形態
では、第2のジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本
の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0107】
ある実施形態では、第1のボックスが拡大される間に、第1のボックスではなく、第2
のボックスにおいて第3のジェスチャー(例えば、ジェスチャー3927又はジェスチャ
ー3935、
図5C)が検出される(6040)。第3のジェスチャーを検出するのに応
答して、第2のボックスがタッチスクリーンディスプレイ上で実質的にセンタリングされ
る(6042)。ある実施形態では、第3のジェスチャー及び第1のジェスチャーは、同
じ形式のジェスチャーである。ある実施形態では、第3のジェスチャーは、指ジェスチャ
ーである。ある実施形態では、第3のジェスチャーは、スタイラスジェスチャーである。
【0108】
ある実施形態では、第3のジェスチャーは、タップジェスチャーである。ある実施形態
では、第3のジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本
の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0109】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上でスワイプジェスチャー(例えば
、ジェスチャー3937又はジェスチャー3939、
図5C)が検出される(6044、
図6C)。スワイプジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表
示部分がタッチスクリーンディスプレイ上で並進移動される(6046)。ある実施形態
では、並進移動は、タッチスクリーンディスプレイ上で構造化電子ドキュメントを垂直、
水平又は対角方向に移動することを含む(6048)。ある実施形態では、スワイプジェ
スチャーは、指ジェスチャーである。又、ある実施形態では、スワイプジェスチャーは、
スタイラスジェスチャーである。
【0110】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上で第5のジェスチャー(例えば、
複数タッチジェスチャー3941/3943、
図5C)が検出される。第5のジェスチャ
ーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分がタッチスクリーンディ
スプレイ上で90°回転される(6052)。ある実施形態では、第5のジェスチャーは
、指ジェスチャーである。ある実施形態では、第5のジェスチャーは、複数指ジェスチャ
ーである。又、ある実施形態では、第5のジェスチャーは、ねじるジェスチャーである。
【0111】
ある実施形態では、装置の向きの変化が検出される(6054)。例えば、1つ以上の
加速度計168(
図1A−1B)が、装置の向きの変化を検出する。装置の向きの変化を
検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分がタッチスクリーンディスプ
レイ上で90°回転される(6056)。
【0112】
ある実施形態では、複数指の広げジェスチャー(例えば、複数タッチジェスチャー39
31/3933、
図5C)がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される(6058)
。複数指の広げジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部
分の一部分が、タッチスクリーンディスプレイ上で、複数指の広げジェスチャーの位置と
、複数指の広げジェスチャーにおける指の移動量とに基づいて拡大される(6060)。
【0113】
上述したコンテンツ表示プロセス6000は、見掛け上特定の順序で発生する多数のオ
ペレーションを含むが、このプロセス6000は、より多くの又はより少数のオペレーシ
ョンを含んでもよく、それらオペレーションは、直列又は並列に実行することができ(例
えば、並列プロセッサ又はマルチスレッド環境を使用して)、2つ以上のオペレーション
の順序は、変更されてもよく、及び/又は2つ以上のオペレーションは、単一のオペレー
ションへ合成されてもよいことが明らかである。
【0114】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装置のグラフィックユーザインタ
ーフェイス(例えば、UI3900A、
図5A)は、構造化電子ドキュメント(例えば、
ウェブページ3912、
図5A)の少なくとも一部分を含む。構造化電子ドキュメントは
、コンテンツの複数のボックス(例えば、ブロック3914、
図5A)を含む。構造化電
子ドキュメントの一部分の位置において第1のジェスチャー(例えば、ジェスチャー39
23、
図5A)を検出するのに応答して、その第1のジェスチャーの位置における複数の
ボックス内の第1ボックス(例えば、ブロック5 3914−5、
図5A)が決定され、
そして第1のボックスがタッチスクリーンディスプレイ上で拡大され実質的にセンタリン
グされる(例えば、ブロック5 3915−5、
図5C)。
【0115】
ある実施形態では、URLエントリーボックス3908上でのタップ又は他の規定のユ
ーザジェスチャーに応答して、タッチスクリーンは、拡大されたエントリーボックス39
26及びキーボード616を表示する(例えば、肖像ビューではUI3900B、
図5B
、及び風景ビューではUI3900E、
図5E)。又、ある実施形態では、タッチスクリ
ーンは、次のものも表示する。
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、エン
トリーボックス3926内の全テキストの削除を開始するコンテクストクリアアイコン3
928、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボッ
クス3926内のサーチ用語入力を使用してインターネットサーチを開始するサーチアイ
コン3930、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボッ
クス3926内のURL入力でウェブページの取得を開始する「URLへ進む(Go to URL
)」アイコン3932。
【0116】
従って、サーチ用語及びURLの両方を入力するのに、同じエントリーボックス392
6を使用することができる。ある実施形態では、クリアアイコン3928が表示されるか
どうかは、コンテクストに依存する。
【0117】
UI3900G(
図5G)は、ブラウザ147のようなアプリケーションに新たなウイ
ンドウを追加するためのUIである。UI3900は、アプリケーション(例えば、ブラ
ウザ147)を表示し、これは、表示されたウインドウ(例えば、ウェブページ3912
−2)と、少なくとも1つの隠されたウインドウ(例えば、ウェブページ3912−1及
び3934−3、並びにおそらくスクリーンから完全に隠された他のウェブページ)とを
含む。又、UI3900Gは、アプリケーションにウインドウを追加するためのアイコン
も表示する(例えば、新ウインドウ又は新ページアイコン3936)。ウインドウを追加
するためのアイコン3936のアクチベーションを検出するのに応答して、ブラウザは、
アプリケーションにウインドウを追加する(例えば、新ウェブページ3912に対する新
ウインドウ)。
【0118】
タッチスクリーンディスプレイ上のジェスチャーを検出するのに応答して、アプリケー
ションにおける表示されたウインドウがディスプレイから外れるように移動されると共に
、隠されたウインドウがディスプレイ中へと移動される。例えば、スクリーンの左側でタ
ップジェスチャー3949を検出するのに応答して、ウェブページ3912−2を伴うウ
インドウがスクリーンを部分的に又は完全に外れるように右へ移動され、ウェブページ3
912−3を伴うウインドウがスクリーンを完全に外れるように移動され、ウェブページ
3912−1を伴う部分的に隠されたウインドウがディスプレイの中心へと移動され、そ
してウェブページ(例えば、3912−0)を伴う別の完全に隠されたウインドウがディ
スプレイに部分的に入るように移動される。或いは、左から右へのスワイプジェスチャー
3951の検出で同じ効果を達成することもできる。
【0119】
逆に、スクリーンの右側でタップジェスチャー3953を検出するのに応答して、ウェ
ブページ3912−2を伴うウインドウがスクリーンを部分的に又は完全に外れるように
左へ移動され、ウェブページ3912−1を伴うウインドウがスクリーンを完全に外れる
ように移動され、ウェブページ3912−3を伴う部分的に隠されたウインドウがディス
プレイの中心へと移動され、そしてウェブページ(例えば、3912−4)を伴う別の完
全に隠されたウインドウがディスプレイに部分的に入るように移動される。或いは、右か
ら左へのスワイプジェスチャー3951の検出で同じ効果を達成することもできる。
【0120】
ある実施形態では、削除アイコン3934におけるタップ又は他の規定のジェスチャー
に応答して、それに対応するウインドウ3912が削除される。ある実施形態では、終了
(Done)アイコン3938におけるタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、ディス
プレイの中心のウインドウ(例えば、3912−2)が、スクリーンいっぱいに拡大され
る。
【0121】
アプリケーションにウインドウを追加することについての更なる説明は、参考としてこ
こに援用する2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User I
nterface For Viewing Multiple Application Windows”と題する米国特許出願第11/
620,647号に見ることができる。
【0122】
図7A−7Fは、ある実施形態に基づきインラインマルチメディアコンテンツのアイテ
ムを再生するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0123】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス4000A−4000F(
図7A−7F)
は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、3902、3906、3910、3912、39
18、3920、3922、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002、例えば、クイックタイムコンテンツ
(4002−1)、ウインドウズメディアコンテンツ(4002−2)、又はフラッシュ
コンテンツ(4002−3)、
●構造化ドキュメントにおける他の形式のコンテンツ4004、例えば、テキスト、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、イン
ラインマルチメディアコンテンツプレーヤUI(例えば、UI4000B又は4000F
)を出て別のUI(例えば、UI4000A、
図7A)へ復帰することを開始する退出ア
イコン4006、
●どれほど多くのインラインマルチメディアコンテンツ4002が再生されたかを時間
の単位で示す経過時間4008、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002のどの断片が再生されたか指示すると
共に、ユーザジェスチャーに応答してインラインマルチメディアコンテンツをスクロール
するのを助けるように使用できる進行バー4010、
●どれほど多くのインラインマルチメディアコンテンツ4002が再生されるべく残っ
ているかを時間の単位で示す残り時間4012、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002が装置へダウンロード又はストリーム
されるときを指示するダウンロードアイコン4014、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、イン
ラインマルチメディアコンテンツ4002を通して逆送り又は後方スキップするのを開始
する速戻し/後方スキップアイコン4016、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップ4026(
図7C)する
ことにより)、始めから、又はインラインマルチメディアコンテンツが休止されたところ
から、インラインマルチメディアコンテンツ4002の再生を開始するプレイアイコン4
018、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002を通して順送り又は前方スキップを開
始する早送り/前方スキップアイコン4020、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、イン
ラインマルチメディアコンテンツ4002の音量の調整を開始する音量調整スライダーア
イコン4022、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、イン
ラインマルチメディアコンテンツ4002の休止を開始する休止アイコン4024。
【0124】
図8は、ある実施形態に基づきタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装
置(例えば、装置100)においてインラインマルチメディアコンテンツを表示するため
のプロセス8000を示すフローチャートである。ポータブル電子装置は、タッチスクリ
ーンディスプレイに構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分を表示する(8002)
。構造化電子ドキュメントは、コンテンツ(例えば、コンテンツ4002及び4004、
図7A)を含む。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、ウェブページ(例えば
、ウェブページ3912)である。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、HT
ML又はXMLドキュメントである。
【0125】
第1のジェスチャー(例えば、4028、
図7A)は、構造化電子ドキュメントの表示
部分においてインラインマルチメディアコンテンツ(例えば、コンテンツ4002−1、
図7A)のアイテム上で検出される(8004)。ある実施形態では、インラインマルチ
メディアコンテンツは、ビデオ及び/又はオーディオコンテンツを含む。又、ある実施形
態では、コンテンツは、クイックタイム、ウインドウズメディア又はフラッシュプラグイ
ンで再生することができる。
【0126】
第1のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの
アイテムがタッチスクリーンディスプレイ上で拡大され、そしてインラインマルチメディ
アコンテンツの拡大されたアイテムに加えて構造化電子ドキュメントの他のコンテンツ(
例えば、4002−1、
図7Aに加えてコンテンツ4004及び他のコンテンツ4002
)の表示が中止される(例えば、UI4000B、
図7B、又はUI4000F、
図7F
)(8006)。
【0127】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは
、そのアイテムに対するアニメ化されたズームインを含む。ある実施形態では、インライ
ンマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは、タッチスクリーンディスプレ
イ上でインラインマルチメディアコンテンツのアイテムを同時にズームし且つ並進移動す
ることを含む。又、ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテム
を拡大することは、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを90°回転するこ
とを含む(例えば、UI4000A、
図7Aから、UI4000B、
図7Bへ)。
【0128】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムは、フルサイズで
あり、タッチスクリーンディスプレイは、あるサイズであり、そしてインラインマルチメ
ディアコンテンツのアイテムを拡大することは、インラインマルチメディアコンテンツの
アイテムを、アイテムのフルサイズ及びタッチスクリーンディスプレイのサイズの小さい
方へ拡大することを含む。
【0129】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは
、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡張して、インラインマルチメディ
アコンテンツのアイテムの巾がタッチスクリーンディスプレイの巾と実質的に同じになる
ようにすることを含む(例えば、UI4000B、
図7B、又はUI4000F、
図7F
)。
【0130】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムに加えて構造化電
子ドキュメントにおける他のコンテンツの表示を中止することは、インラインマルチメデ
ィアコンテンツのアイテムに加えて構造化電子ドキュメントにおける他のコンテンツをフ
ェードアウトすることを含む。
【0131】
インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが表示される間に、タッチ
スクリーンディスプレイ上で第2のジェスチャーが検出される(例えば、4030、
図7
B)(8008)。
【0132】
第2のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの
拡大されたアイテムを再生する1つ以上の再生コントロールが表示される(8010)。
ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールは、プレイアイコン(例えば、4018
、
図7C)、休止アイコン(例えば、アイコン4024、
図7E)、音量アイコン(例え
ば、アイコン4022)、及び/又は再生進行バーアイコン(例えば、アイコン4010
)を含む。
【0133】
ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールを表示することは、インラインマルチ
メディアコンテンツの拡大されたアイテムの頂部に1つ以上の再生コントロールを表示す
ることを含む(例えば、再生コントロール4016、4018、4020及び4022が
図7Cの拡大されたインラインマルチメディアコンテンツ4002−1の頂部にある)。
又、ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールがインラインマルチメディアコンテ
ンツの拡大されたアイテムの頂部に重畳される。ある実施形態では、1つ以上の再生コン
トロールが半透明である。
【0134】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムの再生を自動的に
スタートさせる構造化電子ドキュメント内のインストラクションが無効にされ、これは、
再生を開始する前に、選択されたインラインマルチメディアコンテンツのより多くをダウ
ンロードする時間を装置に与える。
【0135】
再生コントロールの1つにおいて第3のジェスチャーが検出される(
図7Cのプレイア
イコン4018におけるジェスチャー4026)(8012)。
【0136】
第3のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの
拡大されたアイテムが再生される(8014)。ある実施形態では、インラインマルチメ
ディアコンテンツの拡大されたアイテムを再生することは、インラインマルチメディアコ
ンテンツの拡大されたアイテムを、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムに関
連したコンテンツ形式に対するプラグインと共に再生することを含む。
【0137】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが再生
される間に、1つ以上の再生コントロールの表示が中止される(例えば、
図7Dは、再生
コントロール4016、4018、4020及び4022をもはや示さないが、4066
、4088、4010及び4012を依然として示している)。ある実施形態では、全て
の再生コントロールの表示が中止される。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロー
ルの表示を中止することは、1つ以上の再生コントロールをフェードアウトすることを含
む。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールの表示は、所定の時間後に中止され
る。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールの表示は、タッチスクリーンディス
プレイとの接触が所定時間中検出されない後に中止される。
【0138】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイにおいて第4のジェスチャーが検出
される(8016)。第4のジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメ
ントの少なくとも一部分が再び表示される(例えば、
図7A)(8018)。ある実施形
態では、第4のジェスチャーは、終了アイコンのような再生完了アイコンにおけるタップ
ジェスチャー(例えば、
図7Dの終了アイコン4006におけるジェスチャー4032)
を含む。ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムは、拡大さ
れる前のサイズに復帰する。
【0139】
ある実施形態では、第1、第2及び第3のジェスチャーが指ジェスチャーである。ある
実施形態では、第1、第2及び第3のジェスチャーがスタイラスジェスチャーである。
【0140】
ある実施形態では、第1、第2及び第3のジェスチャーがタップジェスチャーである。
ある実施形態では、タップジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重
タップ、1本の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0141】
上述したマルチメディア表示プロセス8000は、見掛け上特定の順序で発生する多数
のオペレーションを含むが、このプロセス8000は、より多くの又はより少数のオペレ
ーションを含んでもよく、それらオペレーションは、直列又は並列に実行することができ
(例えば、並列プロセッサ又はマルチスレッド環境を使用して)、2つ以上のオペレーシ
ョンの順序は、変更されてもよく、及び/又は2つ以上のオペレーションは、単一のオペ
レーションへ合成されてもよいことが明らかである。
【0142】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装置上のグラフィックユーザイン
ターフェイスは、コンテンツを含む構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分と、構造
化電子ドキュメントのその一部分におけるインラインマルチメディアコンテンツのアイテ
ムと、1つ以上の再生コントロールとを備えている。インラインマルチメディアコンテン
ツのアイテムにおける第1のジェスチャーを検出するのに応答して、タッチスクリーンデ
ィスプレイ上のインラインマルチメディアコンテンツのアイテムが拡大され、そしてイン
ラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムに加えて構造化電子ドキュメント
における他のコンテンツを表示することが中止される。インラインマルチメディアコンテ
ンツの拡大されたアイテムが表示される間にタッチスクリーンディスプレイ上での第2の
ジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの拡大され
たアイテムを表示するための1つ以上の再生コントロールが表示される。再生コントロー
ルの1つにおいて第3のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディ
アコンテンツの拡大されたアイテムが再生される。
【0143】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を詳細に述べた。しかしながら、前記説明は、
余すところのないものではなく、本発明をその正確な形態に限定するものではない。以上
の教示に鑑み、多数の変更や修正が考えられる。前記実施形態は、本発明の原理及びその
実際の応用を最良に説明するために選択され説明されたもので、当業者であれば、意図さ
れた特定の用途に適するように種々の変更を加えて、本発明及び種々の実施形態を最良に
利用することができよう。