特許第6409062号(P6409062)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6409062少なくとも2つのコンベアベルトの間において容器を案内するための分配装置、及び当該分配装置を制御するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6409062
(24)【登録日】2018年9月28日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】少なくとも2つのコンベアベルトの間において容器を案内するための分配装置、及び当該分配装置を制御するための方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/68 20060101AFI20181004BHJP
   B65G 21/20 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   B65G47/68 B
   B65G21/20 A
【請求項の数】21
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-524711(P2016-524711)
(86)(22)【出願日】2014年5月16日
(65)【公表番号】特表2016-523786(P2016-523786A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】EP2014060046
(87)【国際公開番号】WO2015003838
(87)【国際公開日】20150115
【審査請求日】2017年4月19日
(31)【優先権主張番号】1350877-5
(32)【優先日】2013年7月12日
(33)【優先権主張国】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨーアン・マグヌソン
【審査官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−139136(JP,A)
【文献】 特開平11−227936(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0023305(US,A1)
【文献】 特開2001−344021(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02274719(GB,A)
【文献】 米国特許第03193078(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01439140(EP,A1)
【文献】 特開2002−087586(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02594512(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/22 − 47/32
B65G 47/64
B65G 47/68 − 47/80
B65G 47/84 − 47/86
B65G 47/90 − 47/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬入する容器(P)を第1のコンベアベルト(12)から第2のコンベアベルト(13)に移動させるための分配装置(10)であって、前記分配装置(10)が、容器輸送用コンベアベルト(11)に接続された状態で配置されており、前記第1のコンベアベルト(12)が、前記第2のコンベアベルト(13)に対して平行に且つ隣り合って配置されている、前記分配装置(10)において、
前記分配装置(10)が、案内装置(14)を備えており、前記案内装置(14)が、一組の下側ガイドレール(141,142)であって、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)によって前記下側ガイドレール(141,142)同士の間において前記容器を輸送する案内装置と、ための一組の前記下側ガイドレール(141,142)を含んでおり、
前記案内装置(14)が、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の上面に配置され、かつ前記上面に対して平行とされる平面内において一組の前記下側ガイドレール(141,142)を前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)に亘って制御可能に移動させるために、H−bot組立体の2つの電気モータ(161,162)に接続されている案内ベルト(15)に堅固に取り付けられていることを特徴とする分配装置(10)。
【請求項2】
2つの前記電気モータ(161,162)によって、前記案内装置(14)が、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の移動方向に関する長手方向及び横方向の両方に移動可能とされることを特徴とする請求項1に記載の分配装置(10)。
【請求項3】
センサ(21)が、一組の前記下側ガイドレール(141,142)の最前方端部から所定距離で離隔して位置決めされており、
前記センサ(21)が、一組の前記下側ガイドレール(141,142)の間において輸送される容器(P)の存在を検出するように構成されており、
前記所定距離が、移動方向における前記容器(P)のより大きくないことを特徴とする請求項1に記載の分配装置(10)。
【請求項4】
2つの前記電気モータ(161,162)が、単一の案内ベルト(15)によって、2つの前記電気モータ(161,162)のうち一の電気モータのみが動作している場合に前記案内装置(14)が前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の長手方向軸線に対して45°の角度で移動されるように位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載の分配装置(10)。
【請求項5】
2つの前記電気モータ(161,162)のうち一方の電気モータが、前記H−bot組立体の前方部分の所定位置に配置されており、
2つの前記電気モータ(161,162)のうち他方の電気モータが、前記H−bot組立体の後方部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の分配装置(10)。
【請求項6】
前記案内装置(14)が、前記容器(P)の頂部を支持するように構成されている一組の上側ガイドレール(143,144)を備えており、前記容器(P)が前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の上で輸送される場合に傾くことを防止することを特徴とする請求項1に記載の分配装置(10)。
【請求項7】
前記案内装置(14)が、前記案内装置(14)が最後方位置に位置決めされると共に前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち一方のコンベアベルトと位置合わせされている場合に、すなわち、前記センサ(21)が前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち他方のコンベアベルトに向かって移動する第1の容器(P)を検出した場合に作動する、第1のモードで動作可能とされ、
2つの前記電気モータ(161,162)が、前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち前記他方のコンベアベルトに対して平行とされる方向並びに前方方向において、単一の前記案内ベルト(15)を介して、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の速度と同一の速度(S1)まで前記案内装置(14)を加速させるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の分配装置(10)。
【請求項8】
前記案内装置(14)が、前記案内装置(14)が前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の速度に至るまで加速された場合に作動する第2のモードで動作可能とされ、
2つの前記電気モータ(161,162)が、長手方向における前記案内装置(14)の速度(S1)を維持しつつ、前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち前記他方のコンベアベルトに向かって前記案内装置(14)を移動させるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の分配装置(10)。
【請求項9】
前記電気モータ(161,162)が、前記案内装置(14)の最前方端部位置に到達する前に、長手方向において速度(S1)を維持しつつ、前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち前記他方のコンベアベルトに向かって前記案内装置(14)を移動させるように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の分配装置(10)。
【請求項10】
前記案内装置(14)が、前記案内装置(14)が前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち前記他方のコンベアベルトに向かって移動された場合に作動する第3のモードで動作可能とされ、
2つの電気モータ(161,162)が、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の速度(S1)で、前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち前記他方のコンベアベルトに対して平行とされる方向において前記案内装置(14)を継続的に移動させるように配置されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の分配装置(10)。
【請求項11】
前記案内装置(14)が、少なくとも前記案内装置(14)が最前方位置に到達すると前記第3のモードに続いて作動する第4のモードで動作可能とされ、
2つの前記電気モータ(161,162)が、所定速度(S2)で、前記第1のコンベアベルト(12)及び前記第2のコンベアベルト(13)のうち前記他方のコンベアベルトに対して平行とされる方向並びに後方方向において前記案内装置(14)を後方に移動させるように配置されていることを特徴とする請求項10に記載の分配装置(10)。
【請求項12】
前記分配装置(10)が、第2の組のガイドレールを備えており、
前記案内装置(14)の前記一組の下側ガイドレールが、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)に対して平行とされる方向において前記第2の組のガイドレールに沿って滑動し、
前記案内装置(14)が、前記第2の組のガイドレール(181,182)に関連する伸縮式延長アームとして機能することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の分配装置(10)。
【請求項13】
前記分配装置(10)が、最前方端部において第1の取付機構(81)を介して第2の組のガイドレール(181,182)の最後方端部に回転可能に取り付けられている第3の組のガイドレール(191,192)であって、前記最後方端部において第2の取付機構(82)を介して容器輸送用コンベアベルト(11)の側部それぞれに取り付けられている前記第3の組のガイドレール(191,192)を備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の分配装置(10)。
【請求項14】
前記第3の組のガイドレール(191,192)の第3のガイドレールそれぞれが、前記第1の取付機構(81)の位置に、前記第3のガイドレール(191,192)それぞれを貫通して直線状に設けられている傾斜スロット(83)を備えており、
前記傾斜スロット(83)は、前記第3のガイドレールが前記傾斜スロット(83)を具備する前記第1の取付機構(81)から離隔するように引っ張られた場合に他方の前記第3のガイドレールに対する距離が大きくなる方向に傾斜しており、
前記第1の取付機構(81)のロッド状構造体が前記傾斜スロット(83)に沿って滑動することによって、前記第2の取付機構(82)に関して回転された場合であっても、前記第3の組のガイドレール(191,192)の前記第3のガイドレール同士の間における距離が一定に維持されることを特徴とする請求項13に記載の分配装置(10)。
【請求項15】
前記第2の取付機構(82)それぞれが、前記容器輸送用コンベアベルト(11)の上側の平面に対して平行とされる平面内において、前記第3の組のガイドレール(191,192)のガイドレールを前記第2の取付機構(82)に対して回転させるように構成されており、これにより、前記第3の組のガイドレール(191,192)それぞれが前記第2の取付機構(82)を中心として回転されることによって、前記容器(P)が前記容器輸送用コンベアベルト(11)から前記第1のコンベアベルト(12)又は前記第2のコンベアベルト(13)に移動されることを特徴とする請求項13に記載の分配装置(10)。
【請求項16】
前記分配装置(10)が、2つの前記電気モータ(161,162)と所望の移動計画に基づく前記案内装置(14)の移動とを制御するように配置されている制御ユニットを備えていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の分配装置(10)。
【請求項17】
制御ユニットが、前記センサ(21)から入力信号を受信し、2つの前記電気モータ(161,162)の動作を制御するように配置されており、これにより、前記案内装置(14)が、前記センサ(21)からの前記入力信号に基づいて移動することを特徴とする請求項3に従属する場合の請求項15に記載の分配装置(10)。
【請求項18】
制御ユニットが、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の速度に関する情報を含む入力信号を受容し、2つの前記電気モータ(161,162)の動作を制御するように配置されており、これにより、前記案内装置(14)が、前記速度の前記入力信号に基づいて移動することを特徴とする請求項15又は16に記載の分配装置(10)。
【請求項19】
容器輸送用コンベアベルト(11)と協働して、搬入する容器を第1のコンベアベルト(12)から第2のコンベアベルト(13)に移動させるための方法であって、前記第1のコンベアベルト(12)が、前記第2のコンベアベルト(13)に対して平行に且つ隣り合って配置されており、前記方法が、前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の上面に配置され、かつ前記上面に対して平行とされる平面内における案内装置(14)の移動を制御するステップを備えている、前記方法において、
前記第1のコンベアベルト(12)及び/又は前記第2のコンベアベルト(13)の上面に対して平行とされる平面内において前記案内装置(14)を制御可能に移動させるために、H−bot組立体に配置されている2つの電気モータ(161,162)であって、前記案内装置(14)に堅固に取り付けられた案内ベルト(15)に接続されている2つの前記電気モータ(161,162)を動作させることによって、前記移動が制御されることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項1〜16のいずれか一項に記載の機能のうち任意の機能を実行するためのステップを備えていることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
コンピュータ読み取り可能とされる媒体であって、前記媒体に記録されたコンピュータプログラムは、コンピュータによって実行可能とされ、請求項19に記載の前記ステップのすべてを実行するように配置されたコードセグメントを備えていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能とされる媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つのコンベアベルトの間で容器を往復させるための分配装置に関する。
【背景技術】
【0002】
容器分配システムにおいて、例えばその後の処理又は梱包のために容器を一括して割り振る場合に、容器を一方のコンベアベルトから他方のコンベアベルトに移動可能とすることが重要である。この課題を解決するために、容器をコンベアベルトに又はコンベアベルトから他のコンベアベルトに移動させるための分配装置を提供することが知られている。しかしながら、搬入する容器は、容器輸送用コンベアベルトに載って移動する際に所定の速度を有しているので、容器を見当違いの場所に移動させることなく、及び、移動の際に不慮に容器を回転又は傾斜させることなく、容器を効率的な方法で移動させることについてのニーズが強い。
【0003】
従って、費用効率が高く且つ堅牢な分配装置であって、構成部品がほとんど摩耗しない分配装置は有益である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、上述の課題を克服又は緩和することである。
【0005】
一の実施態様では、分配装置が提供される。分配装置は、搬入する容器を第1のコンベアベルトから第2のコンベアベルトに移動させるために、容器輸送用コンベアベルトに接続された状態で配置されている。第1のコンベアベルトは、第2のコンベアベルトに対して平行に且つ隣り合って配置されている。分配装置は、一組の下側ガイドレールを含んでいる案内装置を備えており、容器は、第1のコンベアベルト及び/又は第2のコンベアベルトによって、一組の下側ガイドレールの間に輸送される。案内装置は、第1のコンベアベルト及び/又は第2のコンベアベルトの上面に対して平行とされる平面内において一組の下側ガイドレールを第1のコンベアベルト及び第2のコンベアベルトに亘って制御可能に移動させるために、H−bot組立体の2つの電気モータに接続されている案内ベルトに堅固に取り付けられている。
【0006】
他の実施態様は、第1の実施態様における分配装置と協働して、搬入する容器を移動させるための方法を提供する。
【0007】
さらなる実施態様は、コンピュータ読み取り可能とされる媒体であって、媒体に記録されたコンピュータプログラムはコンピュータによって実行可能とされる、コンピュータ読み取り可能とされる媒体を提供する。コンピュータプログラムは、当該方法のすべてのステップを実行するように配置されたコードセグメントを備えている。
【0008】
目的は、搬入する容器を少なくとも2つのコンベアベルトの間に一括して正確に且つ急速に分配するための堅牢な分配装置を提供することである。これにより、少なくとも2つのコンベアベルトの間で容器を移動させる際に、システムに対する負荷が低減され、安定性が改善される。
【0009】
本発明の上述の及び付加的な目的、特徴、及び利点については、本発明の好ましい実施例についての非限定的な説明を通じて、添付図面を参照しつつ良好に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一の実施例における分配装置の概略図である。
図2】センサの位置を表わす、一の実施例における分配装置の概略図である。
図3】案内装置と案内ベルトとの間に高剛性の取付具を表わす、一の実施例における分配装置の概略図である。
図4a】一の実施例における第1の45°トラックT1に沿った案内装置の移動を上から見た図である。
図4b】一の実施例における第1の45°トラックT1に沿った案内装置の移動を上から見た図である。
図5a】一の実施例における第2の45°トラックT2に沿った案内装置の移動を上から見た図である。
図5b】一の実施例における第2の45°トラックT2に沿った案内装置の移動を上から見た図である。
図6a】異なる動作モード及び異なる開始位置に従った案内装置の移動を表わす。
図6b】異なる動作モード及び異なる開始位置に従った案内装置の移動を表わす。
図7】第1のモードM1、第2のモードM2、第3のモードM3、及び第4のモードM4の際における案内装置の長手方向移動及び横方向移動を示すグラフである。
図8a】一の実施例における第1の取付機構の上面図である。
図8b】一の実施例における第1の取付機構の上面図である。
図9】一の実施例における分配装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的は、容器運搬分配システムに配置するための改良された分配装置を提供することである。改良された分配装置は、搬入する容器の移動方向に関連する長手方向及び横方向の両方において移動させることによって、搬入する容器を少なくとも2つのコンベアベルトの間に分配するように機能する。
【0012】
改良された分配装置は、長手方向において案内装置を含む分配装置の一部分を伸縮可能とすることによって、一のコンベアベルトから次のコンベアベルトに容器を誘導するために横方向に移動させる前に、搬入する容器の速度と同一の速度に至るまで分配装置を加速させることができる、伸縮機能を有している。
【0013】
図1に表わす実施例では、分配装置10が設けられている。分配装置10は、搬入する容器を第1のコンベアベルト12から少なくとも第2のコンベアベルト13に移動させるための容器輸送用コンベアベルト11に接続された状態で配置されている。第1のコンベアベルト12は、第2のコンベアベルト13に対して平行に且つ第2のコンベアベルト13に隣り合って配置されている。分配装置10は、案内装置14を備えている。案内装置14は、第1のコンベアベルト12又は第2のコンベアベルト13の上面に対して平行とされる平面内において、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13の全体に亘って移動するように構成されている。案内装置14は、一組の下側ガイドレール141,142を備えており、下側ガイドレール141,142の間において、容器Pが第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13によって輸送される。第1の組の下側ガイドレール141,142は、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13に対して平行に配置されている。案内装置14は、一の案内ベルト15に堅固に取り付けられており、案内ベルト15は、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13の全体に亘って一組の下側ガイドレール141,142を制御可能に移動させるためのH−bot組立体の内部において、2つの電気モータ161,162に接続されている。
【0014】
第1のコンベアベルト12と第2のコンベアベルト13とは、容器が一方のコンベアベルトから他方のコンベアベルトに移動することによって、当該移動の際に落下すること又は他方のコンベアベルトに乗り上げることを防止するように配置されている。同一の高さに設けられたコンベアベルトは、容器が一方のコンベアベルトから他方のコンベアベルトに移動することができる移動平面を形成している。
【0015】
好ましくは、第1の組の下側ガイドレール141,142は、コンベアベルトの上面の近傍に、例えば当該移動平面の近傍に且つ当該移動平面に対して平行に配置されている。案内装置が案内運動している際に、第1の組の下側ガイドレール141,142のうち1つ以上の下側ガイドレールが、容器と接触し、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13のうち一方のコンベアベルトの移動方向に関して横方向に容器を押すように機能する。第1の組の下側ガイドレール141,142を当該移動平面の近傍に配置させることによって、容器が不慮に傾斜する危険性を低減することができる。さらに、例えばテトラ・プリズマ・アセプティック(TPA)のような幾つかの容器については、このような構成が、案内装置の移動の際における容器の不慮の回転を低減することが知られている。
【0016】
一の実施例では、図2に表わすように、分配装置10は、センサ21をさらに備えている。センサ21は、一組の下側ガイドレール141,142の最前方端部から所定距離で離隔して位置決めされている。センサ21は、一組の下側ガイドレール141,142の間に輸送されるべき容器の存在を検出するように構成されている。当該所定距離は、移動方向における容器の深さより大きくない。従って、センサが容器の存在を検出し続ける限り、容器が下側ガイドレール141,142の最前方位置の前方に位置決めされないことを確実にする。さらに、センサ21を一組の下側ガイドレール141,142の最前方端部から所定距離で離隔して位置決めすることによって、長手方向において案内装置を滑らかに加速させることができる。
【0017】
センサ21には、容器の存在を検出することができることに加えて、センサ21を通過する容器の数量を数えることが要求される。容器の数量は、例えば容器それぞれが検出器を通過し、センサ信号に基づいて容器の数量を計算する制御ユニットに到達する毎に信号を出力することによって数えられる。さらに、センサ21から送信されたセンサ信号は、案内装置を移動させるために利用される。
【0018】
一の実施例では、最前方端部からの距離は、移動方向における容器の深さより大きくない。従って、センサが容器の存在を検出し続ける限り、容器が下側ガイドレール141,142の最前方位置の前方に位置決めされないことが確実になる。
【0019】
代替的な実施例では、最前方端部からの距離は、移動方向における容器の深さより大きくない。コンベアベルト12,13の速度が知られているので、容器が下側ガイドレールの最前方端部に到達する前に且つ容器がセンサを通過するタイミングより遅らせて案内装置を移動させるために、タイマー回路を利用することができる。
【0020】
図2から理解されるように、センサ21は、光源22に機能的に接続されているので、光透過率を利用した検出が可能となる。代替的には、センサ21が光源を含んでいる。
【0021】
センサは、容器の検出に適した任意のタイプとされるが、光に基づくセンサ技術に限定される訳ではないことに留意すべきである。
【0022】
一の実施例では、図3に表わすように、案内装置は、ベルト取付部材31,32を介して、単一の案内ベルト15に堅固に取り付けられている。単一の案内ベルト15は、H−bot配列で又はH−bot組立体として配置されている。図1から明白なように、H−bot組立体は、分配組立体の上方から見ると案内ベルト15が文字Hを呈しているように構成されている。案内ベルト15に沿った2つの位置において、2つの電気モータ161,162が接続されている。電気モータ161,162それぞれが、H−bot組立体に位置決めされている。一の電気モータのみが動作している場合には、案内装置14が、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の長手方向軸線に対して45°の角度に沿って移動される。
【0023】
電気モータが動作している場合に、H−bot配列によって形成される文字Hの中央の水平セクションは、上から見ると、水平面に沿って僅かに上下運動する。しかしながら、電気モータが動作している場合に、H−bot配列によって形成される文字Hの垂直セクションは同様であるが、案内ベルトに接続されているローラホイールR1,R2,R3,R4が水平面に沿って上下に位置変更する。
【0024】
さらに、H−bot組立体は、多数のロータホイールR1,R2,R3,R4,R5,R6を、例えば図3に表わすように6つのローラホイールを備えている。ローラホイールR5,R6は、水平面(図示しない)内に定置されており、例えば高剛性の取付構造体に取り付けられている。従って、電気モータが動作している場合に、ローラホイールR5,R6は、回転可能であるが、水平面内において位置変更しない。一方、電気モータが動作している場合に、ローラホイールR1,R2,R3,R4は、水平面に沿って上下運動する。2つの電気モータ161,162は、駆動ホイール161a,162aを備えている。
【0025】
図4a及び図4bは、2つの電気モータのうち第1の電気モータのみが動作している場合において、図4aに表わす左側の最後方位置LE1における初期位置に位置している、案内装置14の結果として生じる移動を表わす上面図である。案内装置14は、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13の移動方向に関する第1の45°トラックT1に沿って移動し、図4bに表わす右側の最前方位置RE2に到達する。ローラホイールR1,R2,R3,R4が、水平面内において図4a及び図4bに表わす位置の間で移動するが、ローラホイールR5,R6と駆動ホイール161a,162aとは、水平面内において静止状態を維持していることが理解される。このようなH−bot構成によって、安定した堅牢な構成を得ることができる。
【0026】
図5a及び図5bは、2つの電気モータのうち第2のモータのみが動作している場合において、右側の最後方位置RE1における初期位置から左側の最前方位置LE2に至る、案内装置14の結果として生じる移動を表わす。結果として生じる移動は、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13の移動方向に関する第2の45°トラックT2に従う。さらに、第1の45°トラックT1と第2の45°トラックT2とが、図5に表わすように90°の角度で分離している。ローラホイールR1,R2,R3,R4は、水平面内において図5a及び図5bに表わす位置の間で移動するが、ローラホイールR5,R6と駆動ホイール161a,162aとは、水平面内において静止状態を維持していることが理解される。一の実施例では、2つの電気モータ161,162のうち一方の電気モータ161は、H−bot組立体の前方部分の所定位置に配置されており、他方の電気モータ162は、H−bot組立体の後方部分に配置されている。しかしながら、電気モータがH−bot組立体の他の位置に位置決めされても良いことに留意すべきである。電気モータの位置は、案内装置の移動を正しく制御するためにシステムによって利用される、制御ユニットのソフトウェアによって利用される座標系に影響を及ぼす。
【0027】
一の実施例では、分離装置が、容器の頂部を支持するように配置されている一組の上側ガイドレール143,144をさらに備えており、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13に沿って及び横切って移動する際に傾くことを防止する。
【0028】
一の実施例では、図6a及び図6bに従って、案内装置14は第1のモードで動作可能とされる。案内装置14が最後方位置E1に位置決めされており、且つ、第1のコンベアベルト12又は第2のコンベアベルト13と位置合わせされている場合に、第1のモードは動作する。センサが、第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13のうち他方のコンベアベルトに移動されるべき第1の容器の存在を検出した場合に、2つの電気モータが、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の移動方向に関連する長手方向並びに前方方向D1において単一の案内ベルトに堅固に取り付けられている、案内装置14を加速するように配置される。容器がセンサによって検出されている間に、加速が実行される。センサが第1の組のガイドレールの最前方端部から所定の距離で、例えば17mmで離隔して載置されているので、容器が第1の組のガイドレールの最前方端部を通過する前に当該容器の存在を検出することができ、これにより、案内装置を静止状態から速度S1に至るまで滑らかに加速させることができる。容器は、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13によって速度S1で輸送される。滑らかな加速が、分配装置の摩耗を、特に電気モータの摩耗を著しく低減させる。第1の動作モードは、案内装置が第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の速度と同一の速度に到達した場合に終了する。第1のモードにおいて案内装置の結果として生じる概略的な軌道は、図6a及び図6bにM1として表わされている。
【0029】
一の実施例では、案内装置は第2のモードで動作可能とされる。第2のモードは、第1のモードが終了すると、言い換えれば、案内装置14が第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の速度S1に至るまで加速されると作動する。第2のモードでは、2つの電気モータが、長手方向において案内装置の速度S1を維持しつつ、案内ベルト15によって案内装置14を第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13のうち他方のコンベアベルトに移動させるように配置されている。従って、第2のモードでは、案内装置は、
S1に等しい大きさすなわちスカラーを有する長手方向成分と横方向成分とから成る速度ベクトルに基づいて移動される。
【0030】
第2のモードにおける速度ベクトルの横方向成分は、案内装置14が最前方端部位置に到達する前に案内装置の横方向移動が完了する必要があるという事実に基づいて事前に決定されている、大きさすなわちスカラーを有している。従って、第2モードにおける速度ベクトルの横方向成分の大きさ及びスカラーは、速度S1と、案内装置の長手方向端部位置に至るまでの残り距離すなわち当該長手方向端部位置からの(以下に説明する第3のモードに関連する)距離と、移動が実行されるべき2つのコンベアベルトの間の横方向距離とに基づくものである。第2のモードにおいて案内装置の結果として生じる軌道の概略は、図6a及び図6bにM2として表わされている。
【0031】
一の実施例では、案内装置14は第3のモードで動作可能とされる。第3のモードは、第2のモードが終了すると、言い換えれば、案内装置14が第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13のうち他方のコンベアベルトに移動すると作動する。第3のモードでは、2つの電気モータが、最初に速度S1で長手方向において、すなわち第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の移動方向において案内装置14を移動させるように配置されている。第3のモードでは、案内装置14は、速度が零になるまで滑らかに減速するので、これによりシステムに作用する負荷を低減することができる。第3のモードは、分配装置から搬出される前に長手方向において容器を確実に安定化させる。従って、第3のモードは、分配装置から搬出される前における位置ずれの危険性を低減する。第3のモードにおいて案内装置の結果として生じる軌道の概略は、図6a及び図6bにM3として表わされている。
【0032】
一の実施例では、案内装置は第4のモードで動作可能とされる。第4のモードは、第3のモードが終了すると、言い換えれば、案内装置17が案内装置17の最前方端部位置E2に到達すると作動する。第4のモードでは、2つの電気モータ161,162が、長手方向すなわち第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の移動方向の反対方向において案内装置を移動させるように配置されている。言い換えれば、第4のモードにおいて、案内装置は、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の移動方向に対して平行とされる方向において後ろ向きに移動される。第4のモードにおける案内装置の移動速度S2は、用途の種別に依存する。主要パラメータは、案内装置が現時点で位置合わせされているコンベアベルトの速度S1と、ひとまとまりの数量毎に分割されるべき容器の数量とに関連する。これら2つのパラメータに基づいて、案内装置を当該案内装置の最前方端部位置E2から最後方端部位置E1に移動させるために利用可能とされる時間量は、案内装置を当該案内装置の最後方端部位置に向けて後方に移動させることができる最小速度を付与する。第4のモードにおいて案内装置の結果として生じる軌道の概略は、図6a及び図6bにM4として表わされている。
【0033】
例えば、速度S2が速度S1の2倍に設定されている場合には、容器が、案内装置の移動が最後方端部位置E1に到達する前に、分配装置を通過して半分の距離を移動した場合に、案内装置は、最後方端部位置に到達する。速度S2を任意の速度に設定することができることに留意すべきである。幾つかの利用分野では、速度S2が速度S1より高く、低く、又は等しく設定可能とされる。例えば、速度S2が速度S1より低い値に設定されている場合には、バッチサイズすなわち分配される容器の数量が多くなる。一般に、速度S2が高くなるに従って、システムに作用する負荷も大きくなる。従って、特定のバッチサイズを得る際には、速度S2を可能な限り低く維持する必要がある。
【0034】
図6a及び図6bに表わす移動M1,M2,M3,M4が主な移動態様を表わすにすぎないことに留意すべきである。図7に表わすように、4つのモードそれぞれにおける長手方向移動及び横方向移動の両方に加減速が加えられる。従って、幾つかの実施例における図6a及び図6bに表わす案内装置による移動の実際の結果として生じる軌道は、図6a及び図6bに表わす直線ではなく、滑らかな曲線に従う。滑らかな曲線によって、容器の安定性を維持すると共に、システムに作用する全体的な負荷を低減することができる。
【0035】
図7は、第1のモードM1、第2のモードM2、第3のモードM3、及び第4のモードM4における案内装置の長手方向移動L1及び横方向移動L2を表わすグラフである。
【0036】
一の実施例では、分配装置は、第2の組のガイドレール181,182をさらに備えており、案内装置の第1の組のガイドレールが、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13に対して平行とされる方向において、第2の組のガイドレール181,182に沿って移動可能とされる。第2の組のガイドレール181,182は、細長いスロット71とピン72とを介して第2の組のガイドレール181,182に接続されている案内装置に滑動可能に接続するために、細長いスロットを当該ガイドレールの延長線に沿って備えている。ピン72は、案内装置に取り付けられており、細長いスロット71の内部において滑動可能とされる。細長いスロット71は、図2に表わされている。案内装置14は、第2の組のガイドレール181,182に関連する伸縮式延長アームとして機能する。第2の組のガイドレール181,182は、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の移動方向に対して常に平行に方向づけられた状態を維持している。しかしながら、案内装置が横方向に移動した際に、第2の組のガイドレール181,182が、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の移動方向に関する横方向に沿って従う。
【0037】
一の実施例では、分配装置は、第3の組のガイドレール191,192をさらに備えている。第3の組のガイドレールの第3のガイドレール191,192それぞれが、最前方端部において、第1の取付機構81を介して、第2の組のガイドレールの第2のガイドレール181,182のうち一方のガイドレールの最後方端部に接続されている。取り付けられた場合には、第1の取付機構81によって、第3のガイドレール191,192それぞれが、第3のガイドレール191,192それぞれに取り付けられている第2のガイドレールに対して回転可能とされる。第3のガイドレール191,192それぞれが、第2の取付機構82によって、最後方端部において容器輸送用コンベアベルト11の一の側面に回転可能に接続されている。
【0038】
一の実施例では、第2の取付機構82は、第3のガイドレール191,192が移動平面内においてすなわち第2の取付機構82に関する容器輸送用コンベアベルト11の上面内において回転可能とされるように構成されている。従って、第2の取付機構82によって、容器は、第3の組のガイドレール191,192を第3の組のガイドレール191,192の第2の取付機構82それぞれを中心として回転させることによって、容器輸送用コンベアベルト11から第1のコンベアベルト12又は第2のコンベアベルト13に移動可能とされる。
【0039】
一の実施例では、図8a及び図8bに関連して表わすように、第1の取付機構81及び/又は第2の取付機構82は、第3のガイドレール191,192それぞれを貫通して直線状に形成されている傾斜スロット83を備えている。図8a及び図8bは、図5a及び図5bそれぞれに対応する2つの回転位置における第3の組のガイドレール191,192を表わす。傾斜スロット83は、第3のガイドレールに形成されており、傾斜スロット83によって、第3のガイドレールが第1の取付機構81又は第2の取付機構82に関する長手方向及び横方向において変位可能となる。例えば図8a及び図8bに表わすように、第3のガイドレール191,192のうち一方のガイドレールが、傾斜スロット83を第1の取付機構81の位置に備えており、他方のガイドレールが、傾斜スロット83を第2の取付機構82の位置に備えている。第1の取付機構81及び第2の取付機構82は、傾斜スロット83を貫通して配置されているロッド状構造体を備えており、これにより、第3のガイドレール191,192それぞれが、第3のガイドレールが接続されているロッド状構造体の位置に対して相対的に滑動可能となる。傾斜スロット83は、第3のガイドレール191,192それぞれの長手方向に対して傾斜して設けられているので、第3の組のガイドレール191,192が第2の取付機構82を中心として回転した場合であっても、2つの第3のガイドレール191,192の距離が一定に維持される。言い換えれば、傾斜スロットは、第3のガイドレールが傾斜スロットを具備する取付機構から離隔するように引っ張られた場合に他方の第3のガイドレールに対する距離が大きくなる方向に傾斜している。
【0040】
一の実施例では、分配装置10は、制御ユニット(図示しない)を備えている。2つの電気モータ161,162と所望の移動計画に従った案内装置14の移動とを制御するように配置されている。一の実施例では、所望の移動計画は、上述の第1のモード、第2のモード、第3のモード、及び第4のモードに関連して定義される移動と同一である。
【0041】
一の実施例では、制御ユニットは、センサ21からの入力信号を受け、2つの電気モータ161,162の動作を、ひいてはセンサ21からの入力信号に基づく案内装置14の移動を制御するように配置されている。
【0042】
一の実施例では、制御ユニットは、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の速度S1に関する情報を備えており、2つの電気モータ161,162の動作を、ひいてはこの速度入力信号に基づく案内装置14の移動を制御するように配置されている。
【0043】
一の実施例は、容器輸送用コンベアベルト11と協働して、搬入する容器を第1のコンベアベルト12から第2のコンベアベルト13に移動させるための方法であって、第1のコンベアベルト12は、第2のコンベアベルト13に対して平行に且つ隣り合って配置されている、方法を提供する。当該方法は、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の上面に対して平行とされる平面内において第1のコンベアベルト12及び第2のコンベアベルト13に亘って案内装置14を制御可能に移動させるために、H−bot組立体に配置されている2つの電気モータ161,162であって、案内装置14に堅固に取り付けられている一方の案内ベルト15に接続されている2つの電気モータ161,162を動作させることによって、第1のコンベアベルト12及び/又は第2のコンベアベルト13の上面に対して平行とされる平面内における案内装置14の移動を制御するステップを備えている。
【0044】
一の実施例では、図9に表わすように、分配装置10は、第4の組のガイドレール91,92を備えている。第4の組のガイドレール91,92は、分配装置10に搬入される容器Pの安定性を改善するために、容器輸送用コンベアベルト11(図示しない)の側部それぞれに設けられている。一の実施例では、本明細書において説明する実施例のうち任意の一の実施例における分配装置に関連する任意の機能を実行するためのステップを備えている。
【0045】
一の実施例は、当該実施例においてコンピュータによって処理するためのコンピュータプログラムを実現するコンピュータ読み取り可能な媒体を備えている。コンピュータプログラムは、本明細書において説明した実施例のうち任意の一の実施例に従って、すべての方法ステップを実施するように配置されているコードセグメントを備えている。コート部分は、案内装置の移動を正確に制御するための上述の制御ソフトウェアを備えている。
【0046】
上述の説明において容器輸送用コンベアベルト11、第1のコンベアベルト12、及び第2のコンベアベルト13を最も参照したが、分配装置は、幾つかのさらなるコンベアベルトの間において容器を分配するためにも機能することに留意すべきである。従って、案内装置を移動させるための一般原理は、少なくとも3つ以上のコンベアベルトを備えているコンベアベルトシステムに適用可能である。
【0047】
案内装置の45°トラックは、幾つかの実施例に関連して参照されたが、一の電気モータのみが動作する場合に機能することに留意すべきである。両方の電気モータが動作する場合には、移動平面内における案内装置の軌道が45°トラックによって制限されない。その代わりに、案内装置は、直線又は曲線に沿って移動平面内における任意の方向に任意の所望の態様で移動可能とされる。H−botパターンの構成に依存して、一の電気モータのみが動作する場合であっても、45°以外の角度のトラックを有することができる。従って、本発明が45°トラックのみに限定されないことに留意すべきであるが、本発明の技術的範囲内であれば、トラック角度を任意とすることができる。一の電気モータのみが動作した場合に最終的に生じる45°トラックの利点は、座標系が因子√2(2の平乗根)を利用していることである。これにより、所望の案内装置の軌道を2つの電気モータの動作を制御するために利用されるコードセグメントに変換する場合における複雑性を低減することができる。
【0048】
さらに、本発明について、主に幾つかの実施例を参照して説明した。しかしながら、当業者であれば容易に理解可能であるように、当該幾つかの実施例以外の他の実施例であっても、特許請求の範囲によって規定される本発明の技術的範囲内であれば等しく実施可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 分配装置
11 物品輸送用コンベアベルト
12 第1のコンベアベルト
13 第2のコンベアバルト
14 案内装置
15 案内ベルト
21 センサ
22 光源
31 ベルト取付部材
32 ベルト取付部材
71 スロット
72 ピン
81 第1の取付機構
82 第2の取付機構
83 傾斜スロット
91 第4のガイドレール
92 第4のガイドレール
141 下側ガイドレール
142 下側ガイドレール
161 電気モータ
161a 駆動ホイール
162a 駆動ホイール
162 電気モータ
181 ガイドレール
182 ガイドレール
191 ガイドレール
192 ガイドレール
R1 ローラホイール
R2 ローラホイール
R3 ローラホイール
R4 ローラホイール
R5 ローラホイール
R6 ローラホイール
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9