【文献】
FAST, W. et al.,Metallo-β-lactamase: Inhibitors and reporter substrates,Biochimica et Biophysica Acta,2013年,1834(8),pp. 1648-1659
【文献】
BUYNAK, J. D.,β-Lactamase inhibitors: a review of the patent literature (2010 - 2013),Expert Opinion on Therapeutic Patents,2013年,23(11),pp. 1469-1481
【文献】
TONEY, J. H. et al.,Structure-activity relationships of biphenyl tetrazoles as metallo-β-lactamase inhibitors,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,1999年,9(18),pp. 2741-2746
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記組成物が、レレバクタム、アビバクタム、バボルバクタム、タゾバクタム、スルバクタムおよびクラブラン酸からなる群から選択されるβ−ラクタマーゼ阻害剤化合物を含む、請求項5に記載の医薬組成物。
前記β−ラクタム系抗生物質が、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、ドリペネム、ビアペネム、パニペネム、チカルシリン、アンピシリン、アモキシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、アズロシリン、メズロシリン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフィピム(cefipime)、セフトロザンおよびセフタジジムからなる群から選択される、請求項4から7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
有効量の請求項1もしくは請求項2に記載の化合物または医薬として許容されるその塩を含み、更に該化合物または医薬として許容されるその塩はβ−ラクタム系抗生物質と組み合わせてもよい、β−ラクタマーゼの阻害用の医薬組成物。
β−ラクタム系抗生物質と組み合わせて治療上有効量の請求項1もしくは請求項2に記載の化合物または医薬として許容されるその塩を含む、細菌感染の治療用の医薬組成物。
細菌感染治療用の医薬の製造における、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物または医薬として許容されるその塩の使用であって、ここで、該化合物または医薬として許容されるその塩は、β−ラクタム系抗生物質と組み合わせてもよい、使用。
前記β−ラクタム系抗生物質が、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、ドリペネム、ビアペネム、パニペネム、チカルシリン、アンピシリン、アモキシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、アズロシリン、メズロシリン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフィピム(cefipime)、セフトロザンおよびセフタジジムからなる群から選択される、請求項12または13に記載の医薬組成物。
治療上有効量の請求項1もしくは請求項2に記載の化合物または医薬として許容されるその塩および治療上有効量のイミペネム、シラスタチンおよびレレバクタムを含む、細菌感染の治療用の医薬組成物。
前記細菌感染が、シュードモナス(Pseudomonas)属種、クレブシエラ(Klebsiella)属種、エンテロバクター(Enterobacter)属種、エシェリキア(Escherichi)属種、モルガネラ(Morganella)属種、シトロバクター(Citrobacter)属種、セラチア(Serratia)属種またはアシネトバクター(Acintetobactor)属種によるものである請求項13または19に記載の医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0013】
上記のように、本発明は、細菌感染の治療のためのβ−ラクタム系抗生物質および適宜にクラスA、Cおよび/またはDβ−ラクタマーゼ阻害剤との併用に好適なメタロ−ラクタマーゼ阻害剤である式I、IAおよびIBの化合物を含む。
【0014】
本発明は一部において、中核環の6位でのスルホンアミドとしての硫黄連結基の存在に基づくものである。この位置に硫黄が存在することで、連結基が炭素である場合と比較して酵素効力が向上し、さらには、シュードモナス(Pseudomonas)細菌株への浸透の困難さに対する活性が改善する。その改善されたシュードモナス活性は、スルホンアミド連結基の結果としての細胞からの排出減少が原因である可能性が高い。
【0015】
本明細書に記載の本発明の化合物の各種実施形態のそれぞれにおいて、式I、IAおよびIBのものおよびそれらの各種実施形態などの各変形形態は、別段の断りがない限り、他の変形形態とは独立に選択される。
【0016】
本発明は、式I、IAおよびIBのものおよびそれらの各種実施形態などの本明細書に記載の本発明の化合物の各種実施形態および実施例の化合物のそれぞれにおいて、別段の断りがない限り、例えば、前記化合物の溶媒和物、水和物、立体異性体および互変異体、ならびに医薬として許容されるその塩などの化合物の全ての形態を包含する。さらに、本明細書に記載の実施例において、本発明の化合物は、塩の形で描くことができる。そのような場合、理解すべき点として、本発明の化合物は、そのような塩の遊離酸型もしくは遊離塩基型、および前記遊離酸型または遊離塩基型の医薬として許容される塩を含むものである。さらに、テトラゾールなどの酸性基およびアミンなどの塩基性基が同じ化合物内に存在する場合、本明細書において、これらの化合物は、便宜上、遊離酸型および塩基型として描くことができるが、理解すべき点として、これらは、テトラゾールが負電荷を有し、アミンが正電荷を有する両性イオン型で選択的に描くこともでき、それらも本発明の化合物として含まれる。
【0017】
式(I)の化合物:
1態様において、本発明は、式Iの化合物または医薬として許容されるその塩を含み:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0018】
式中、X
1、X
2、Z、R
AおよびR
1は本明細書において式(I)の化合物について定義の通りであり(すなわち、「課題を解決するための手段」で定義の通り);当該化合物は細菌感染の治療のための使用に好適であり得る。
【0019】
本発明の第1の実施形態(実施形態E1)は、X
1、X
2、Z、R
AおよびR
1が「課題を解決するための手段」における式(I)で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0020】
第2の実施形態(実施形態E2)は、X
1がCHであり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0021】
第3の実施形態(実施形態E3)は、X
1がNであり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0022】
第4の実施形態(実施形態E4)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2がCHであり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0023】
第5の実施形態(実施形態E5)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2がNであり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0024】
第6の実施形態(実施形態E6)は、式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが−(CH
2)
n−AryA1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである。
第7の実施形態(実施形態E7)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが−(CH
2)
n−HetA1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0025】
第8の実施形態(実施形態E8)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルであり、前記−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルが−NH
2、−OH、−F、および、−NR
aC(O)C
1−C
6アルキル(−F、−CF
3、−NR
aR
b、および−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い)から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0026】
実施形態E8の1下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは置換されていない。実施形態E8の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは1個の置換基で置換されている。実施形態E8の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは2個の置換基で置換されている。実施形態E8の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは3個の置換基で置換されている。
【0027】
実施形態E8の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは少なくとも一つのNH
2で置換されている。
【0028】
実施形態E8のさらに別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは少なくとも一つの−OHで置換されている。
【0029】
実施形態E8のさらに別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは少なくとも一つの−Fで置換されている。
【0030】
実施形態E8の1下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルキルは、少なくとも一つの−NR
aC(O)C
1−C
6アルキル(−F、−CF
3、−NR
aR
b、および−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い。)で置換されている。
【0031】
第9の実施形態(実施形態E9)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルであり、ここで、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは、−NH
2、−OH、−F、および、−NR
aC(O)C
1−C
6アルキル(−F、−CF
3、−NR
aR
b、および−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い。)から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0032】
実施形態E9の1下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは置換されていない。実施形態E9、の別の下位実施形態において−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは1個の置換基で置換されている。実施形態E9の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは2個の置換基で置換されている。実施形態E9の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは3個の置換基で置換されている。
【0033】
実施形態E9の別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは少なくとも一つのNH
2で置換されている。
【0034】
実施形態E9のさらに別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは少なくとも一つの−OHで置換されている。
【0035】
実施形態E9のさらに別の下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは少なくとも一つの−Fで置換されている。
【0036】
実施形態E9の1下位実施形態において、−(CH
2)
n−C
4−C
6シクロアルケニルは、少なくとも一つの−NR
aC(O)C
1−C
6アルキル(−F、−CF
3、−NR
aR
b、および−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い)で置換されている。
【0037】
第10の実施形態(実施形態E10)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
AがAryA1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0038】
第11の実施形態(実施形態E11)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
AがC
4−C
6シクロアルキル(−NH
2またはNHC(O)(CH
2)
1−3NH
2で置換されていても良い)であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0039】
第12の実施形態(実施形態E12)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
AがC
4−C
6シクロアルケニル(−NH
2またはNHC(O)(CH
2)
1−3NH
2で置換されていても良い)であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0040】
第13の実施形態(実施形態E13)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
AがHetA1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0041】
第14の実施形態(実施形態E14)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0042】
からなる群から選択され;
R
Dが、F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、各xが独立に0、1、または2であり、nが0または1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0043】
第15の実施形態(実施形態E15)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0044】
であり;
R
Dが、F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、各xが独立に0、1、または2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0045】
第16の実施形態(実施形態E16)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4またはE5で定義されており、R
Aが
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
であり;
R
Dが、F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、各xが独立に0、1または2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0047】
第17の実施形態(実施形態E17)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
であり;
R
Dが、−F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、xが0、1、または2であり、nが0または1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0049】
第18の実施形態(実施形態E18)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
であり;
R
Dが、F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、xが0、1、または2であり、nが0または1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0051】
実施形態E17およびE18の下位実施形態において、nは0である。
【0052】
実施形態E17およびE18の他の下位実施形態において、少なくとも一つのR
DがNH
2である。実施形態E17およびE18の他の下位実施形態において、少なくとも一つのR
Dが−(CH
2)
xNHR
aである。実施形態E17およびE18のさらに別の下位実施形態において、少なくとも一つのR
Dがメチルである。実施形態E17およびE18のさらに別の下位実施形態において、少なくとも一つのR
Dが−CH
2NH
2である。実施形態E17およびE18のさらに別の下位実施形態において、少なくとも一つのR
Dが−Fである。実施形態E17およびE18のさらに別の下位実施形態において、少なくとも一つのR
Dが−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2である。実施形態E17およびE18の他の下位実施形態において、少なくとも一つのR
Dが−C
1−C
6アルキルである。
【0053】
第19の実施形態(実施形態E19)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0054】
であり;
R
Dが、F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、各xが独立に0、1、または2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0055】
第20の実施形態(実施形態E20)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
であり;
R
Dが、F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−NHR
aまたは−(CH
2)
xNHR
aであり、各xが独立に0、1、または2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0057】
第21の実施形態(実施形態E21)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0059】
第22の実施形態(実施形態E22)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが、N、OおよびSから独立に選択される0、1、2もしくは3個のヘテロ原子環原子を有する5から6員芳香族単環式環であり、該基は、ハロゲン、−C
1−C
6アルキル、−CN、−CH
2OH、−C(O)NR
aR
b、−C(O)NH(CH
2)
2−4NH
2(−NR
aR
bおよび−(CH
2)
nOR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い)、−C(O)OR
a、−(CH
2)
pNHR
a(−NR
aR
bまたは−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い)、−(CH
2)
pNR
aC(=NH)NH
2、−NR
aC(O)C
1−C
6アルキル(−NR
aR
bまたは−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い)、−NR
aSO
2−C
1−C
6アルキル、−NR
aSO
2−シクロプロピル、−OR
a、オキソ、−SC
1−C
6アルキル(−NR
aR
bまたは−OR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い);−SO
2R
a、−SO
2NR
aR
b、−SO
2NH−シクロプロピル、−AryA2、−(CH
2)
nNR
aAryA2、−C(O)NR
aHetA2および−HetA2から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0060】
第23の実施形態(実施形態E23)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
AがN、OおよびSから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子環原子を有する8から10員二環式芳香環系であり、ここで、S原子は1個もしくは2個のオキソ置換基を有していても良く、そして、N原子はN−オキサイドの形態であっても良く、そしてここで、当該環が、ハロゲン;−NR
aR
b、−Fおよび−OR
aから独立に選択される1から3個の置換基で置換されていても良いC
1−C
6アルキル;−(CH
2)
nCF
3;−C(=NH)NH
2;−CN;C(O)CF
3;−C(O)NR
aR
b;−C(O)NHCH
2C(O)OR
a;−C(O)NH−C
2−C
4アルキル−NH
2、−C(O)OR
a;−NR
aR
b;−NHCH
2SO
3H;−(CH
2)
nNHC(=NH)NH
2;−NHC(O)C
1−C
6アルキル;−NHC(O)NH
2;−NHC(O)OR
a;−NHSO
2CH
3;−OR
a;オキソ;−SO
2R
a、−CH
2−フェニル−OCH
3;および−HetA2から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良く;他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0061】
第24の実施形態(実施形態E24)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aがジヒドロチオピラニルであり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0062】
第25の実施形態(実施形態E25)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aがテトラヒドロピラニルであり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0063】
第26の実施形態(実施形態E26)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1がNH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0064】
第27の実施形態(実施形態E27)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NR
a−C
1−C
6アルキル(−F、−CF
3、C
1−C
6アルキル、−CH(NH
2)C(O)NH
2、−C(O)NR
aR
b、−C(O)OH、−(CH
2)
1−2NH
2、−NR
a(CH
2)
2−3NH
2、−NR
aR
b、−N
+R
aR
bCH
3、−NHCH
2CH
2OCH
3、−OR
a、および−O(CH
2)
2−3NH
2から独立に選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていても良い)であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0065】
第28の実施形態(実施形態E28)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NR
aC(O)C
1−C
6アルキル(−F、−CF
3、−C(O)NR
aR
b、−C(O)OH、−NR
aR
b、−N
+R
aR
bCH
3、−NHCH
2CH
2OCH
3、−OR
a、および−O(CH
2)
2−3NH
2から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い)であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0066】
第29の実施形態(実施形態E29)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NR
a(CH
2)
n−C
3−C
6シクロアルキルであり、前記C
3−C
6シクロアルキルが−CH
2OHまたは−NH
2で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0067】
第30の実施形態(実施形態E30)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が、N、OおよびSから独立に選択される0、1もしくは2個の追加のヘテロ原子環原子を有する、窒素連結4から6員単環式複素環アルキル、または、N、OおよびSから選択される0、1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子環原子を有する、窒素連結6から10員二環式複素環アルキルであり、ここで、前記二環式環は、架橋、縮合もしくはスピロ環状であることができ、ここで、前記4から6員単環式複素環アルキルおよび前記6から10員二環式複素環アルキルは、−F、−NR
aR
b、オキソ、−(CH
2)
1−2OH、−CH
2NH
2、−SO
2CH
3、およびC
1−C
6アルキルから独立に選択される1から3個の置換基で置換されていても良く、環硫黄原子が1個もしくは2個のオキソで置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0068】
第31の実施形態(実施形態E31)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NR
a−(C
1−C
3アルキル)
n−AryB1であり、前記C
1−C
3アルキルは−NH
2で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0069】
E31の下位実施形態において、R
aはHであり、AryB1は、0、1、2もしくは3個のN環原子を有する5から6員単環式芳香環であり、該基は、−CF
3、C
1−C
6アルキル、−(CH
2)
nNH
2および−OCH
3から選択される1個の置換基で置換されていても良い。
【0070】
実施形態E31のさらに別の下位実施形態において、R
aはHであり、AryB1は、2個のN環原子を有する9員二環式芳香環系である。
【0071】
第32の実施形態(実施形態E32)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NR
a−(C
1−C
3アルキル)
n−HetB1であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0072】
実施形態E32の下位実施形態において、R
aはHであり、HetB1は、N、OおよびSから独立に選択される1もしくは2個のヘテロ原子環原子を有する4から6員飽和単環式環であり、ここで、N環原子は四級アミンの形態であっても良く、ここで、前記Sは、2個のオキソ基で置換されており、そしてここで、前記環は、−F、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ヒドロキシアルキル、−C(O)OR
a、−(CH
2)
kNR
aR
b、−OR
a、およびオキソから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い。
【0073】
実施形態E32の別の下位実施形態において、R
aはHであり、HetB1は、NおよびOから独立に選択される1もしくは2個のヘテロ原子環原子を有する6から10員飽和二環式環であり、該基は−OHまたは−NH
2で置換されていても良く、ここで、前記二環式環は架橋されているか縮合している。
【0074】
実施形態E32の別の下位実施形態において、R
aはHであり、HetB1は
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0075】
であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである。
【0076】
第33の実施形態(実施形態E33)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NH−HetB1(NH
2で置換されていても良い)であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0077】
第34の実施形態(実施形態E34)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1がNH−C
1−C
3アルキルNH
2であり、該基は、−CH
3、−OHまたは−NH
2で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0078】
第35の実施形態(実施形態E35)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1がNH−HetB1であり、ここで、HetB1は、NおよびOから独立に選択される1もしくは2個のヘテロ原子環原子を有する4から6員飽和単環式環であり、該基は−NH
2で置換されていても良く、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0079】
第36の実施形態(実施形態E36)は、式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NH(CH
2)
2NH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである。
第37の実施形態(実施形態E37)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NHCH(CH
2NH
2)CH
2NH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0080】
第38の実施形態(実施形態E38)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NHCH
2CH(OH)CH
2NH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0081】
第39の実施形態(実施形態E39)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NHCH
2CH(NH
2)CH
2NH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0082】
第40の実施形態(実施形態E40)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NHCH(CH
2OH)CH
2NH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0083】
第41の実施形態(実施形態E41)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が−NHCH(CH
3)CH
2NH
2であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0084】
第42の実施形態(実施形態E42)は、X
1が実施形態E2もしくはE3で定義されており、X
2が実施形態E4もしくはE5で定義されており、R
Aが実施形態E6からE25のいずれかで定義されており、R
1が、−NH
2、−NH−HetB1飽和二環式環(−NH
2で置換されていても良い)または−NH−C
2−C
3アルキルNH
2(−CH
3、−OHまたは−NH
2で置換されていても良い)であり、他の全ての可変要素が実施形態E1で定義の通りである式Iの化合物または医薬として許容されるその塩である。
【0085】
第43の実施形態(実施形態E43)は、下記式IAを有する化合物または医薬として許容されるその塩であり:
【化12】
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【0086】
式中、
R
Aは、AryA1、C
4−C
6シクロアルキル、またはC
4−C
6シクロアルケニルであり、ここで、前記C
4−C
6シクロアルキルおよびC
4−C
6シクロアルケニルは、−NH
2またはNHC(O)(CH
2)
1−3NH
2で置換されていても良く;
AryA1は、
1)NおよびSから独立に選択される0、1もしくは2個のヘテロ原子環原子を有する5から6員単環式環であって、該基は;
a)F、
b)−C
1−C
6アルキル、
c)−CN、
d)−CH
2OH、
e)−C(O)NR
aR
b、
f)−C(O)NH(CH
2)
2−4NH
2、
g)−C(O)OR
a、
h)−(CH
2)
nNHR
a、
i)−NHC(=NH)NH
2、
j)−NHC(O)CH
3、
k)−NR
aSO
2−C
1−C
6アルキル、
l)−NHSO
2−シクロプロピル、
m)−OR
a、
n)−SO
2NR
aR
b、
o)−SC
1−C
6アルキル、
p)−SO
2NH−シクロプロピル、
q)−AryA2、
r)−(CH
2)
nNR
aAryA2、
s)−C(O)NR
aHetA2、および
t)−HetA2
から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い、
および
2)N、OおよびSから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子環原子を有する8から10員二環式環であって、ここで、S原子は1個もしくは2個のオキソ置換基で置換されていても良く、N原子はN−オキサイドの形態であっても良く、そしてここで、前記環は、F、C
1−C
6アルキル、−CH
2CF
3、−CF
2CH
2NH
2、−CF
3、−C(=NH)NH
2、−CH(NH
2)CH
3、−CN、−C(O)CF
3、−C(O)NR
aR
b、−C(O)NHCH
2C(O)OR
a、−C(O)OR
a、−(CH
2)
0−2NR
aR
b、−NHC(O)CH
3、−NHC(O)NH
2、−NHC(O)OR
a、−NHCH
2SO
3H、−NHSO
2CH
3、−OR
a、オキソ、−CH
2−フェニル−OCH
3、および−HetA2から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い、
から選択される芳香環系であり;
他の全ての可変要素は実施形態E1で定義されている。
【0087】
第44の実施形態(実施形態E44)は、下記式IBを有する化合物または医薬として許容されるその塩であり:
【化13】
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【0088】
式中、
AryA1は、
1)F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−4アルキル−NH
2、または−NHR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換され、0または1個のN環原子を有する5から6員単環式環;または
2)NおよびSから選択される2個のヘテロ原子環原子を有する9員二環式環であって、当該環は、F、C
1−C
6アルキル、および−(CH
2)
xNR
aR
bから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い、
から選択される芳香環系であり;
R
1は、
1)−NH
2;
2)−NR
a−C
1−6アルキルであって、該基は、1個もしくは2個のF置換基で置換されていても良く、そして、−CF
3、−CH(NH
2)C(O)NH
2;−C(O)NR
aR
b;−C(O)OH;−NR
a(CH
2)
2−3NH
2、−NR
aR
b、−N
+R
aR
bCH
3、−NHCH
2CH
2OCH
3、−OR
a、および−O(CH
2)
2−3NH
2から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い;
3)−NR
a(CH
2)
n−C
3−C
6シクロアルキルであって、前記C
3−C
6シクロアルキルは−CH
2OHまたは−NH
2で置換されていても良い;
4)−NR
a−(C
1−C
3アルキル)
n−AryB1;および
5)−NR
a−(C
1−C
3アルキル)
n−HetB1
であり;
R
aおよびR
bは、Hまたは−CH
3であり;xは0、1または2であり、他の全ての可変要素は実施形態E1で定義されている。
【0089】
第45の実施形態(実施形態E45)は、下記式(IB)を有する化合物、または医薬として許容されるその塩であり;
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0090】
式中、
AryA1は、
1)F、−C
1−C
6アルキル、−CONH−C
2−4アルキル−NH
2、または−NHR
aから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換された、0または1個のN環原子を有する5から6員単環式環;または
2)NおよびSから選択される2個のヘテロ原子環原子を有する9員二環式環であって、当該環は、F、C
1−C
6アルキル、および−(CH
2)
0−2NR
aR
bから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い、
から選択される芳香環系であり;
R
1は、
1)−NH
2;
2)−NR
a−C
1−C
6アルキルであって、1個もしくは2個のF置換基で置換されていても良く、そして、−CF
3、−CH(NH
2)C(O)NH
2;−C(O)NR
aR
b;−C(O)OH;−NR
aR
b、−N
+R
aR
bCH
3、−OR
a、および−O(CH
2)
1−2NH
2から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い;
3)−NR
a(CH
2)
0−1−C
3−6シクロアルキルであって、前記C
3−6シクロアルキルは−CH
2OHまたは−NH
2で置換されていても良い;
4)−NR
a−C
0−3アルキル−AryB1;および
5)−NR
a−C
0―3アルキル−HetB1
であり;
HetB1は、
1)N、OおよびSから独立に選択される1もしくは2個のヘテロ原子環原子を有する4から6員飽和単環式環であって、前記Sは2個のオキソ基で置換されており、そしてここで、前記環は、F、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ヒドロキシアルキル、−NR
aR
b、−OH、C
1−6アルコキシ、−C(O)OR
a、およびオキソから独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い;または
2)−OHまたは−NH
2で置換されていても良い、NおよびOから独立に選択される1もしくは2個のヘテロ原子環原子を有する6から8員二環式環であって、前記二環式環は架橋または縮合している、
であり;
R
aおよびR
bは、Hまたは−CH
3であり、他の全ての可変要素は実施形態E1で提供の通りである。
【0091】
本発明の第46の実施形態(実施形態E46)は、(1)本明細書の実施例で1から500の番号を付されたいずれかの化合物の構造を有する化合物、(2)塩として描かれる本明細書で1から500の番号を付されたいずれかの化合物の遊離酸または遊離塩基型(塩基性アミン基が存在する場合)、(3)塩基性アミン基を含む1から500のいずれか化合物の両性イオン型であって、ここで、テトラゾールは負電荷を有し、前記アミン基は正電荷を有する、または、(4)(1)、(2)および/または(3)に記載の化合物の医薬として許容される塩である。
【0092】
本発明の第47の実施形態(実施形態E47)は、下記構造を有する化合物または医薬として許容されるその塩である。
【化15】
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【0093】
本発明の別の実施形態は、以下を包含する:
(a)有効量の上記で定義の式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩、および医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
【0094】
(b)有効量のβ−ラクタム系抗生物質、および、場合により有効量のクラスA β−ラクタマーゼ阻害剤、クラスC β−ラクタマーゼ阻害剤、および/またはクラスD β−ラクタマーゼ阻害剤である化合物をさらに含む、(a)の医薬組成物。
【0095】
(c)前記β−ラクタム系抗生物質が、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、ドリペネム、ビアペネム、パニペネム、チカルシリン、アンピシリン、アモキシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、アズロシリン、メズロシリン、チカルシリン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフィピム(cefipime)、セフトロザンおよびセフタジジムからなる群から選択され、ならびにクラスA、CおよびD β−ラクタマーゼ阻害剤がレレバクタム、アビバクタム、バボルバクタム、タゾバクタム、スルバクタム、クラブラン酸もしくはCB−618からなる群から選択される(b)の医薬組成物。
【0096】
(d)β−ラクタム系抗生物質がイミペネムである(b)の医薬組成物。
【0097】
(e)β−ラクタム系抗生物質がセフタジジムである(b)の医薬組成物。
【0098】
(f)β−ラクタム系抗生物質がセフトロザンである(b)の医薬組成物。
【0099】
(g)β−ラクタム系抗生物質がピペラシリンである(b)の医薬組成物。
【0100】
(h)クラスA β−ラクタマーゼ阻害剤、クラスC β−ラクタマーゼ阻害剤、および/またはクラスD β−ラクタマーゼ阻害剤である化合物をさらに含む、(a)の医薬組成物。
【0101】
(i)前記β−ラクタマーゼ阻害剤化合物がレレバクタムである(b)から(h)のいずれかの医薬組成物。
【0102】
(j)前記β−ラクタマーゼ阻害剤化合物がタゾバクタムである(b)から(h)のいずれかの医薬組成物。
【0103】
(k)有効量のβ−ラクタム系抗生物質、腎デヒドロペプチダーゼ(DHP)阻害剤、ならびに適宜にクラスA、CおよびD β−ラクタマーゼ阻害剤をさらに含む、(a)の医薬組成物。
【0104】
(l)前記β−ラクタム系抗生物質がイミペネムであり、前記DHP阻害剤がシラスタチンまたは医薬として許容されるその塩であり、前記クラスA、CおよびD β−ラクタマーゼ阻害剤がレレバクタムである(k)の医薬組成物。
【0105】
(m)有効量の上記で定義の式Iの化合物または医薬として許容されるその塩、β−ラクタム系抗生物質、および適宜にクラスA、Cおよび/またはD β−ラクタマーゼ阻害剤の組み合わせ。
【0106】
(n)前記β−ラクタム系抗生物質が、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、ドリペネム、ビアペネム、パニペネム、チカルシリン、アンピシリン、アモキシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、アズロシリン、メズロシリン、チカルシリン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフィピム(cefipime)、セフトロザン、およびセフタジジムからなる群から選択される、(j)の組み合わせ。
【0107】
(o)前記β−ラクタム系抗生物質が、シリスタチン(cillistatin)と組み合わせても良いイミペネムであり、前記クラスA、C、D β−ラクタマーゼ阻害剤がレレバクタムである、(n)の組み合わせ。
【0108】
(p)前記β−ラクタム系抗生物質がセフタジジムであり、前記クラスA、C、D β−ラクタマーゼ阻害剤がアビバクタムである、(n)の組み合わせ。
【0109】
(q)前記β−ラクタム系抗生物質がセフトロザンであり、前記クラスA、C、D β−ラクタマーゼ阻害剤がアビバクタムまたはレレバクタムである、(n)の組み合わせ。
【0110】
(r)前記β−ラクタム系抗生物質がピペラシリンである(n)の組み合わせ。
【0111】
(s)有効量の上記で定義の式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩、およびクラスA、Cおよび/またはD β−ラクタマーゼ阻害剤の組み合わせ。
【0112】
(t)有効量の上記で定義の式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩、β−ラクタム系抗生物質、DHP阻害剤、および適宜にクラスA、Cおよび/またはD β−ラクタマーゼ阻害剤の組み合わせ。
【0113】
(u)前記β−ラクタム系抗生物質がイミペネムであり、前記DHP阻害剤がシラスタチンまたは医薬として許容されるその塩であり、前記クラスA、CおよびD β−ラクタマーゼ阻害剤がレレバクタムである(t)の組み合わせ。
【0114】
(v)処置を必要とする対象者に対して、有効量のβ−ラクタム系抗生物質と組み合わせて、および適宜にクラスA、CおよびD β−ラクタマーゼ阻害剤と組み合わせて、治療上有効量の上記で定義の式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩を投与することを含む、細菌感染の治療方法。
【0115】
(w)処置を必要とする対象者に対して、有効量のβ−ラクタム系抗生物質およびDUP阻害剤と組み合わせて、および適宜にクラスA、CおよびDβ−ラクタマーゼ阻害剤と組み合わせて、治療上有効量の上記で定義の式I、IAもしくはIBの化合物、または医薬として許容されるその塩を投与することを含む、細菌感染の治療方法。
【0116】
(x)処置を必要とする対象者に対して、治療上有効量の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)もしくは(l)の組成物を投与することを含む、細菌感染の治療方法。
【0117】
(y)処置を必要とする対象者に対して、治療上有効量の(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)もしくは(u)の組み合わせを投与することを含む、細菌感染の治療方法。
【0118】
(z)前記細菌感染が、シュードモナス(Pseudomonas)属種、クレブシエラ(Klebsiella)属種、エンテロバクター(Enterobacter)属種、エシェリキア(Escherichia)属種、モルガネラ(Morganella)属種、シトロバクター(Citrobacter)属種、セラチア(Serratia)属種またはアシネトバクター(Acintetobactor)属種によるものである、(v)、(w)、(x)、(y)もしくは(z)に記載の細菌感染の治療方法。
【0119】
本発明はさらに、(i)β−ラクタマーゼ活性の阻害または細菌感染の治療で使用される、(ii)そのための医薬として使用される、または(iii)そのための医薬の調製(または製造)で使用される、式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩を含む。これらの使用においては、本発明の化合物は、1以上のβ−ラクタム系抗生物質と併用しても良く、さらにはクラスA、C、および/またはD セリンβ−ラクタマーゼ阻害剤および/または1以上のDUP阻害剤と併用することができる。
【0120】
本発明の更なる実施形態には、使用される本発明の化合物が、上記の実施形態、下位実施形態、群または下位群のうちの一つ化合物である、上記の(a)から(z)に示した、医薬組成物、組合せおよび方法、及び上記の段落において示した使用などがある。これらの実施形態においては、前記化合物は、医薬として許容される塩の形態で使用してもよい。さらに、当該化合物は、静脈投与もしくは経口投与による投与後に活性親化合物を放出するプロドラッグの形態で使用しても良い。
【0121】
上記で提供の化合物および塩の実施形態において理解すべき点として、各実施形態は、組み合わせが安定な化合物もしくは塩を提供し、実施形態の説明と一致する程度に、1以上の他の実施形態と組み合わせることができる。さらに理解すべき点として、上記の(a)から(z)として提供される組成物および方法の実施形態は、化合物および/または塩の全ての実施形態(実施形態の組み合わせからの結果としてのそのような実施形態を含む)を含むものと理解される。
【0122】
本発明の追加の実施形態には、使用される本発明の化合物またはそれの塩が実質的に純粋である、上記の段落において示した医薬組成物、組合せ、方法、および使用のそれぞれが含まれる。式I、IAもしくはIBの化合物またはそれの塩および医薬として許容される担体および適宜の1以上の賦形剤を含む医薬組成物に関して、「実質的に純粋」という用語は、式I、IAもしくはIBの化合物またはそれの塩自体についてのもの、すなわち、組成物中の有効成分の純度であることは明らかである。
【0123】
定義および略称:
「β−ラクタマーゼ阻害剤」という用語は、β−ラクタマーゼ類からの酵素活性を阻害することができる化合物を指す。本明細書で使用される場合、β−ラクタマーゼ活性の阻害は、クラスA、B、C、および/またはD β−ラクタマーゼの活性を阻害することを意味する。抗微生物使用の場合、好ましくは約100μg/mL以下、または約50μg/mL以下、または約25μg/mL以下で、50%阻害濃度での阻害が達成される。「クラスA」、「クラスB」、「クラスC」および「クラスD」β−ラクタマーゼという用語は、当業者には理解され、S. G. Waley, β−lactamase: mechanisms of action, in The Chemistry of β−Lactams, M. I. Page, Ed.; Chapman and Hall, London, (1992) 198−228に記載されている。
【0124】
「メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤」という用語は、メタロ−β−ラクタマーゼ活性を阻害することができる化合物を指す。本明細書で使用される場合、メタロ−β−ラクタマーゼ活性の阻害は、クラスBメタロ−β−ラクタマーゼの活性を阻害することを意味する。抗微生物使用の場合、好ましくは約100μg/mL以下、または約50μg/mL以下、または約25μg/mL以下で、50%阻害濃度での阻害が達成される。
【0125】
「メタロ−β−ラクタマーゼ」という用語は、β−ラクタム系抗生物質を失活させることができる金属タンパク質を指す。β−ラクタマーゼは、β−ラクタム系抗生物質のβ−ラクタム環の加水分解を触媒する酵素であることができる。本発明において特に好ましいものは、微生物メタロ−β−ラクタマーゼ類である。メタロ−β−ラクタマーゼは、例えば、亜鉛メタロ−β−ラクタマーゼであることができる。
【0126】
対象のβ−ラクタマーゼ類には、例えばS. G. Waley, β−lactamase: mechanisms of action, in The Chemistry of β−Lactams, M. I. Page, Ed.; Chapman and Hall, London, (1992) 198−228に開示されているものなどがある。本発明で特に興味深いβ−ラクタマーゼには、大腸菌(Escherichia coli)(ニューデリーメタロ−b−ラクタマーゼ、NDMなど)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)(IMPなど)、クレブシエラ(Klebsiella)属種(ヴェローナインテグロンコードメタロ−β−ラクタマーゼ、VIMなど))およびシュードモナス(Pseudomonas)属種(ヴェローナインテグロンコードメタロ−β−ラクタマーゼ、VIMなど))のメタロ−β−ラクタマーゼなどがある。ここで興味深い別のメタロ−ラクタマーゼには、SPM型、GFM型、SIM型、KHM型、AFM型、DIM型、SMB型、TMB型およびFIM型酵素などがある。
【0127】
「抗生物質」という用語は、微生物の生存度を低下させるか、微生物の成長もしくは増殖を阻害する化合物または組成物を指す。「成長もしくは増殖を阻害する」という表現は、世代時間(すなわち、細菌細胞が分裂し、個体数が倍加するのに要する時間)を少なくとも約2倍高めることを意味する。好ましい抗生物質は、少なくとも約10倍以上(例えば、合計の細胞死として、少なくとも約100倍または無制限に)、世代時間を高めることができるものである。本開示で使用されるように、抗生物質はさらに、抗微生物剤、静菌剤または殺細菌剤を含むものである。本発明に関して使用するのに好適な抗生物質の例には、ペニシリン類、セファロスポリン類およびカルバペネム類などがある。
【0128】
「β−ラクタム系抗生物質」という用語は、β−ラクタム官能性を含む抗生物質特性を有する化合物を指す。本発明に関して有用なβ−ラクタム系抗生物質の例には、ペニシリン類、セファロスポリン類、ペネム類、カルバペネム類およびモノバクタム類などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0129】
物質もしくは組成物の量(例えば、kg、リットル、または当量)、または物性の値、または工程段階を特徴付けるパラメータの値(例えば、工程段階を行う温度)などを変える場合、「約」という用語は、例えば、物質もしくは組成物の製造、同定および/または使用に関与する代表的な測定、取り扱いおよびサンプリング手順によって;これら手順での不慮の誤りによって;組成物の製造もしくは使用または手順実施に用いられる成分の製造、入手源もしくは純度における相違などによって、生じ得る数値的量における変動を指す。ある種の実施形態において、「約」は、適切な単位の±0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1.0、2.0、3.0、4.0、または5.0の変動を意味することができる。ある種の実施形態において、「約」は、±1%、2%、3%、4%、5%、10%または20%の変動を意味し得る。
【0130】
本発明の別の実施形態は、化合物またはそれの塩が実質的に純粋な形態である最初に定義のまたは前述の実施形態、下位実施形態、態様、群または下位群のいずれかで定義の式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩である。本明細書で使用される場合、「実質的に純粋な」は、好適には少なくとも約60重量%、代表的には少なくとも約70重量%、好ましくは少なくとも約80重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%(例えば、約90重量%から約99重量%)、さらにより好ましくは少なくとも約95重量%(例えば、約95重量%から約99重量%または約98重量%から100重量%)、最も好ましくは少なくとも約99重量%(例えば、100重量%)の式I、IAもしくはIBの化合物もしくはそれの塩を含む生成物(例えば、当該化合物もしくは塩を与える反応混合物から単離される生成物)が当該化合物または塩からなることを意味する。当該化合物および塩の純度のレベルは、薄層クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィーおよび/または質量分析などの標準的な分析方法を用いて測定することができる。複数の分析方法を用い、それらの方法が測定される純度のレベルに実験的に大きい差を生じる場合、最も高い純度レベルを提供する方法が優先される。100%純度の化合物または塩は、標準的な分析方法によって測定される検出可能な不純物を含まないものである。
【0131】
1以上の不斉中心を有し、立体異性体の混合物として生じる本発明の化合物に関しては、他の形で明瞭に描かれていない限り、実質的に純粋な化合物は、立体異性体の実質的に純粋な混合物、または実質的に純粋な個々のジアステレオマーもしくはエナンチオマーであることができる。本発明は、式I、IAおよびIBの化合物の全ての立体異性体型を包含するものである。具体的な立体化学が示されていない限り、本発明は、これら化合物のそのような全ての異性体型を包含するものである。式I、IAおよびIBの化合物に存在する不斉中心は、全てが互いに独立に、(R)配置または(S)配置を有することができる。キラル炭素への結合が本発明の構造式中で直線として描かれている場合、キラル炭素の(R)配置および(S)配置の両方、従って、両方のエナンチオマーおよびそれらの混合物がその式に包含されることは理解される。同様に、キラル炭素についてのキラル指定なしに化合物名が記載されている場合、キラル炭素の(R)配置および(S)配置の両方、従って、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーおよびそれらの混合物がその名称によって包含されることが理解される。具体的な立体異性体またはそれの混合物の製造は実施例にあり、その場合に、そのような立体異性体または混合物が得られたが、それは、全ての立体異性体およびそれの混合物が本発明の範囲に含まれることを全く制限するものではない。
【0132】
本発明は、全ての可能なエナンチオマーおよびジアステレオマーおよび2以上の立体異性体の混合物、例えばあらゆる比率でのエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物を含む。従って、エナンチオマーは、左旋性対掌体としておよび右旋性対掌体としての両方のエナンチオマー的に純粋な形で、ラセミ体の形で、およびあらゆる比率での二つのエナンチオマーの混合物の形で本発明の主題である。シス/トランス異性の場合、本発明はシス型およびトランス型の両方ならびに全ての比率でのこれらの型の混合物を含む。個々の立体異性体の製造は、所望に応じて、一般的方法による混合物の分離によって、例えばクロマトグラフィーまたは結晶化によって、合成のための立体化学的に均一な出発材料の使用によって、または立体選択的合成によって行うことができる。適宜に、立体異性体の分離前に、誘導体化を行うことができる。立体異性体の混合物の分離は、式I、IAおよびIBの化合物の合成時の中間段階で行うことができ、又は、それを最終ラセミ生成物で行うことができる。絶対立体化学は、必要に応じて、既知の立体配置の立体中心を含む試薬で誘導体化される結晶性生成物または結晶性中間体のX線結晶構造解析によって決定することができる。そのようなラセミ体、エナンチオマーまたはジアステレオマーのような特定の異性体、塩、溶媒和物(水和物など)または溶媒和塩が示されていなければ、本発明は、そのような全ての異性体、ならびにそのようなラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマーおよびそれらの混合物の塩、溶媒和物(水和物など)および溶媒和塩を含む。
【0133】
「アルキル」は、炭素鎖について別段の定義がない限り、直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭素鎖を意味する。アルコキシおよびアルカノイルなどの接頭語「アルク」を有する他の基も、炭素鎖について別段の定義がない限り、直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−およびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどがある。
【0134】
「アミノアルキル」は、末端(−NH
2)もしくは内部(−NH−)であることができる1個のアミノ基で置換されている、直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭素鎖を意味する。
【0135】
「ヒドロキシアルキル」は、1個のヒドロキシル(−OH)基で置換されている直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭素鎖を意味する。
【0136】
「ジアミノアルキル」は、2個のアミノ(−NH
2)基で置換されている直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭素鎖を意味する。
【0137】
「ジヒドロキシアルキル」は、2個のヒドロキシル(−OH)基で置換されている直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭素鎖を意味する。
【0138】
「ヒドロキシアミノアルキル」は、1個のヒドロキシル(−OH)基および1個のアミノ(−NH
2)基で置換されている直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭素鎖を意味する。
【0139】
「アルケニル」は、別段の定義がない限り、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含み、直鎖もしくは分岐またはそれらの組み合わせであることができる炭素鎖を意味する。アルケニルの例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどがある。
【0140】
「芳香環系」は、環のうちの少なくとも一つが芳香族である、5から14個の環原子を含む単環式、二環式または三環式芳香環または環系を意味する。その用語は、アリール基に縮合した炭素環を説明するのに用いることができる。例えば、5から7員のシクロアルキルが、N、OおよびSから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子環原子を含む5から6員のヘテロアリールに2個の隣接する環原子を介して縮合していることができる。他の例では、ヘテロ単環式環は、フェニルまたはN、OおよびSから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含む5から6員のヘテロアリールに2個の環原子を介して縮合している。1以上のN原子を含むヘテロ単環式環の場合、そのNは四級アミンの形態であることができる。ある種の実施形態において、N環原子はN−オキサイドの形態であることができる。
【0141】
「アリール」は、環のうちの少なくとも一つが芳香族である、5から14個の炭素原子を含む単環式、二環式または三環式炭素環式芳香環または環系を意味する。アリールの例には、フェニルおよびナフチルなどがある。本発明の1実施形態において、アリールはフェニルである。
【0142】
「シクロアルキル」は、指定数の炭素原子を有する飽和単環式、二環式または架橋炭素環を意味する。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルなどがある。本発明の1実施形態において、シクロアルキルは、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンおよびシクロヘキサンから選択される。
【0143】
「シクロアルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を含む非芳香族単環式または二環式炭素環を意味する。シクロアルケニルの例には、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルなどがある。
【0144】
「シクロヘテロアルキル」または「複素環アルキル」は、3から約11個の環原子を含み、N、SおよびOから選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、環原子の残りのものが炭素原子である飽和もしくは部分不飽和非芳香族単環式、二環式(スピロ環式を含む)または架橋炭素環もしくは環系を意味する。複素環アルキルの窒素原子もしくは硫黄原子は、酸化されて相当するN−オキサイド、S−オキサイドまたはS−ジオキサイドとなっていても良い。別段の言及がない限り、複素環アルキル基は、環炭素もしくは環窒素原子を介して連結されていることができる。前記シクロヘテロアルキル環は、環炭素および/または環窒素上で置換されていても良い。1実施形態において、複素環アルキル基は単環式であり、約3から約7個の環原子を有する(「3から7員単環式複素環アルキル」基)。別の実施形態において、複素環アルキル基は単環式であり、約4から約7個の環原子を有する(「4から7員単環式複素環アルキル」基)。他の実施形態において、複素環アルキル基は二環式であり、7から10個の環原子、8から10個の環原子、または9もしくは10個の環原子を有する(「9または10員二環式複素環アルキル」基)。さらに別の実施形態において、複素環アルキル基は単環式であり、5または6個の環原子を有する。1実施形態において、複素環アルキル基は単環式である。別の実施形態において、複素環アルキル基は二環式である。その環系では、隣接する酸素および/または硫黄原子は存在しない。シクロヘテロアルキルの例には、テトラヒドロフラン、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、オキセタン、テトラヒドロピラン、インドリニル、イソインドリニル、アザビシクロオクタン、ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン、および2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フランなどがある。環もしくは環系が1以上のN原子を含む場合、Nは四級アミンの形態であることができる。
【0145】
本明細書で使用される場合、「窒素連結複素環アルキル」は、X
1およびX
2を含む6員中核環に連結されたSO
2連結基への硫黄−窒素結合を介して化合物の残りの部分に連結されている窒素含有複素環アルキルを指す。例えば、下記の本発明の化合物は、窒素連結複素環アルキルを含む。
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
窒素連結複素環アルキルは、N、OおよびSから独立に選択される0、1もしくは2個の追加のヘテロ原子環原子を含むことができる4から6員単環式環、または、N、OおよびSから選択される0、1、2または3個の追加のヘテロ原子環原子を有する7から10員二環式環であることができる。二環式窒素連結複素環アルキルは、架橋、縮合もしくはスピロ環状であることができる。窒素連結複素環アルキルは、本明細書で定義の1から3個の置換基で置換されていても良い。
【0147】
「ヘテロアリール」は、ヘテロ原子含有環の少なくとも一つが芳香族である、5から14個の炭素原子を含み、N、S(SOおよびSO
2を含む)およびOから選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む単環式、二環式または三環式環または環系を意味する。1以上の環が飽和しており、1以上のN原子を含むヘテロアリール環系の場合、そのNは四級アミンの形態であることができる。ヘテロアリールの例には、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(S−オキサイドおよびジオキシドを含む)、ベンゾトリアゾリル、フロ(2,3−b)ピリジル、キノリル、インドリル、イソキノリル、キナゾリニル、ジベンゾフラニルなどがある。二環式ヘテロアリール環の例には、下記のものなどがある。
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。
【0149】
「オキソ」は、二重結合によって別の原子に連結された酸素原子を意味し、「=O」と表すことができる。
【0150】
化合物中にアミンが存在する場合、そのN原子は、本明細書においてさらに説明されているように1以上の適切な別の置換基を有する四級アミンの形態であっても良い。
【0151】
いずれかの環原子が、「置換されていても良い」と記載されているか、指定の形態、例えば、オキソ基で置換されたS、またはN−オキサイドの形態でのNである場合、それは、オキソ基で置換されていないか又はN−オキサイドの形態でない場合に、いずれかの環原子が他の列記されている適宜の置換基で置換されていることを排除するものではない。
【0152】
いずれかの構成または式I、IAもしくはIBにおいて、いずれかの可変要素(例えば、n、R
a、R
bなど)が複数回現れる場合、その出現ごとの定義は、全ての他の出現ごとの定義から独立である。また、置換基および/または可変要素の組み合わせは、かかる組み合わせが安定な化合物を生じる場合にのみ可能である。
【0153】
本明細書で使用される波線
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
は、分子の残りの部分への結合点を示す。環系内に引かれた線、例えば:
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
は、その結合が、置換可能な環原子のいずれかに結合していることができることを示している。
【0156】
本明細書の開示全般で使用される標準的命名法のもとで、明示した側鎖の末端部分を最後に記載し、その前に、隣接の官能基を結合点に向かって記載する。
【0157】
本発明の化合物を選択するに際し、種々の置換基、即ち、R
1、R
Aなどは、化学構造の接続可能性と安定性についての周知の原則に従って選択されるべきであることは当業者には明らかであろう。
【0158】
「置換された」という用語は、命名した置換基により多様な度合いで置換されていることを意味するものとする。多様な置換基部分が開示または特許請求されている場合、置換された化合物は、独立して1以上の開示または特許請求された置換基部分により、単一でまたは複数で置換され得る。独立して置換されたとは、(2以上の)置換基が同一または異なり得ることを意味する。
【0159】
式I、IAもしくはIBの化合物において、原子はそれらの天然同位体の豊富さを示す場合があるか、1以上の原子を、同じ原子番号を持つが原子質量または質量数が自然界で主に認められる原子質量または質量数とは異なる特定の同位体が人工的に豊富とすることができる。本発明は、式I、IAもしくはIBの化合物の全ての好適な同位体形態を包含するものとする。例えば、水素(H)の異なる同位体型としては、プロチウム(
1H)および重水素(
2HまたはD)が挙げられる。プロチウムは、自然界で見られる支配的な水素同位体である。重水素豊富とすることで、イン・ビボ半減期の延長または必要用量の低減を含む、ある種の治療上の利点が得られることがあり、又は、生体サンプルの特性決定用の標準物として有用な化合物を提供することができる。式I、IAもしくはIBの範囲内の同位体豊富化合物は、当業者に周知の従来の技術または本明細書における図式および実施例に記載されたものに類似のプロセスにより、適切な同位体豊富試薬および/または中間体を用い、過度の実験を行わずに製造することができる。
【0160】
特定の文脈で明瞭に反する内容が記載されていない限り、本明細書に記載の各種環および環系の可変要素もしくは置換基は、いずれも、結合が化学的に許容され、安定な化合物が生じる場合に、任意の環原子(即ち、任意の炭素原子または任意のヘテロ原子)で化合物の残りの部分に結合することができる。
【0161】
反する内容が明瞭に記載されていない限り、本明細書に挙げられている全ての範囲は包括的である。例えば、「1から4個のヘテロ原子」を含んでいると記載されているヘテロ芳香環は、当該環が1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含むことができることを意味する。さらにまた、本明細書中で挙げられている範囲がその範囲内の下位範囲の全てをその範囲内に包含するということも理解すべきである。従って、例えば、「1から4個のヘテロ原子」を含むと記載されている複素環は、その態様として、2から4個のヘテロ原子を含む複素環、3もしくは4個のヘテロ原子を含む複素環、1から3個のヘテロ原子を含む複素環、2もしくは3個のヘテロ原子を含む複素環、1もしくは2個のヘテロ原子を含む複素環、1個のヘテロ原子を含む複素環、2個のヘテロ原子を含む複素環、3個のヘテロ原子を含む複素環および4個のヘテロ原子を含む複素環を包含するものである。同様に、鎖、例えばアルキル鎖とともに用いられる場合のC
1−C
6は、その鎖が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を含み得ることを意味する。それはまた、C
1−C
5、C
1−C
4、C
1−C
3、C
1−C
2、C
2−C
6、C
3−C
6、C
4−C
6、C
5−C
6、および全ての他の可能な組み合わせを含む、それに含まれる全ての範囲を含むものである。
【0162】
「安定な」化合物は、製造および単離が可能で、かつ、当該化合物を本明細書中に記載されている目的(例えば、対象者への治療的投与)で使用することを可能とするのに充分な期間にわたってその構造および特性が本質的に変化しないでいるかまたは本質的に変化しない状態に置くことが可能な化合物である。本発明の化合物は、式I、IAおよびIBによって包含される安定な化合物に限定される。
【0163】
「化合物」という用語は、その化合物およびある種の実施形態において、安定である範囲で、それの水和物または溶媒和物を指す。水和物は水と複合体化した化合物であり、溶媒和物は有機溶媒と複合体化した化合物である。
【0164】
上記で示したように、本発明の化合物は、医薬として許容される塩の形態で投与することができる。当業者であれば、本発明の化合物が塩を形成し得る場合はわかるであろう。「医薬として許容される塩」という用語は、親化合物に類似の有効性を保有し、生物学的または他の点で望ましくないものではない(例えば、その受容者にとって毒性でなく、他の点でも有害でない)塩(両性イオンを含む内部塩を含む)を指す。従って、本発明の1実施形態は、本発明の化合物の医薬として許容される塩を提供する。本明細書で使用される「塩」という用語は、次のもの:無機および/または有機酸で形成される酸性塩、ならびに無機および/または有機塩基で形成される塩基性塩のいずれかを指すものである。本発明の化合物の塩は、当業者に公知の方法によって、例えば、塩が沈殿するような媒体などの媒体中、または水系媒体中、次に凍結乾燥することで、ある量、例えば当量の酸もしくは塩基と本発明の化合物を反応させ形成することができる。
【0165】
酸付加塩の例には、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩(「メシレート」)、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシレートとも称される)などがある。さらに、塩基性医薬化合物からの医薬的に有用な塩の形成に好適であると一般に考えられる酸については、例えばP. Stahl et al, Camille G. (編者) Handbook of Pharmaceutical Salt.Properties, Selection and Use. (2002) Zurich: Wiley−VCH;S. Berge et al、Journal of Pharmaceutical Sciences (1977)66(1)1−19;P. Gould, International J. of Pharmaceutics (1986) 33 201−217;Anderson et al、The Practice of Medicinal Chemistry(1996), Academic Press, New York;およびThe Orange Book (Food & Drug Administration, Washington, D.C.、ウェブサイトで)に記載されている。これらの開示内容は、それに対する参照によって本明細書に組み込まれる。
【0166】
塩基性塩の例には、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミン、コリンなどの有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、およびアルギニン、リジンなどのアミノ酸との塩などがある。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド(例えば、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチルおよびブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチルおよびジブチル)、長鎖ハライド(例えば、塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリルおよびステアリル)、アラルキルハライド(例えば、臭化ベンジルおよびフェネチル)およびその他などの薬剤で四級化することができる。
【0167】
そのような酸塩および塩基塩はいずれも、本発明の範囲内においては医薬として許容される塩であることが意図され、全ての酸塩および塩基塩は、本発明に関しては相当する化合物の遊離型と等価であると見なされる。
【0168】
さらに、本発明の化合物が塩基性部分、例えば脂肪族1級、2級、3級もしくは環状アミン、芳香族もしくはヘテロアリールアミン、ピリジンもしくはイミダゾール(これらに限定されるものではない)、および、酸性部分、例えばテトラゾールもしくはカルボン酸(これらに限定されるものではない)の両方を含む場合、両性イオン(「内部塩」)が形成される場合があり、それは本明細書で使用される「塩」という用語に含まれる。本発明のある種の化合物は、同一化合物内にアニオン性中心およびカチオン性中心の両方を有し、正味中性電荷を有する両性イオン型で存在することができることが理解される。そのような両性イオンは、本発明の範囲に包含される。
【0169】
式I、IA、およびIBの化合物は、1以上の二重結合移動を伴う水素の結合箇所が異なる急速に相互変換する互変異体として存在することができる。個々の互変異体ならびにそれの混合物は本発明によって包含される。互変異体型間の比率は、条件に応じて変動する。当業者には公知であるように、そのような化合物は異なった形で描かれ、命名され得る。例えば、下記で描いた次の構造は、本発明の例示的化合物を描くことができる異なる方法を示している。
【化20】
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【0170】
式I、IAおよびIBの化合物の全ての可能な互変異体型が、本発明の範囲に含まれるものと理解され、それらの混合物もそうである。本発明の各例示化合物および実施形態の1種類の前記互変異体型のみが明細書および添付の特許請求の範囲で描かれ得るが、そのような描写は、本発明の範囲に含まれる前記化合物の全ての互変異体型に言及していることが理解される。
【0171】
上記のように、本発明は、本発明の式I、IAもしくはIBの化合物、適宜に1以上の他の活性成分(例えば、β−ラクタム系抗生物質)、および医薬として許容される担体を含む医薬組成物を含む。担体の特徴は、投与経路によって決まるものである。「医薬として許容される」は、医薬組成物の成分が互いに適合性でなければならず、有効成分の有効性を障害せず、その被投与者に有害(例えば、有毒)ではないことを意味する。従って、本発明による組成物は、阻害剤に加えて、希釈剤、充填剤、塩、緩衝剤、安定剤、可溶化剤、および当業界で公知の他の材料を含むことができる。
【0172】
やはり上記のように、本発明は、処置を必要とする対象者に対して、β−ラクタム系抗生物質および適宜のDUP阻害剤と組み合わせて、治療上有効量の式I、IAもしくはIBの化合物または医薬として許容されるその塩を投与することを含む、細菌感染の治療方法を含む。本明細書で使用される場合の「対象者」(あるいは、「患者」)という用語は、処置を必要とする動物、好ましくは哺乳動物、特にはヒト、または非ヒト動物、例えば家畜動物および飼育動物、例えばウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウサギ、ネコ、イヌ(これらに限定されるものではない)および他の哺乳動物を指す。特定の実施形態において、対象者はヒトである。特定の実施形態において、対象者は治療、観察または実験の対象となっているものである。式I、IAもしくはIBの化合物に関して、「投与」という用語およびそれの変形形態(例えば、化合物を「投与する」)は、治療を必要としている個体に、その化合物または医薬として許容されるその塩を与えることを意味する。化合物またはそれの塩が1種以上の他の活性剤(例えば、カルバペネム抗生物質もしくはDUP阻害剤またはその両方)と組み合わせて提供されるとき、「投与」およびその変形形態は、それぞれ、当該化合物もしくはそれの塩と他の作用剤を同時にまたは異なる時点で提供することを含むものと理解される。ある組み合わせの薬剤が同時に投与されるとき、それらは単一の組成物として一緒に投与することができ、またはそれらは個別に投与することもできる。活性薬剤の「組み合わせ」が、全ての活性薬剤を含む単一の組成物であるか、それぞれ1以上の活性薬剤を含む複数の組成物であることができることは理解される。2種類の活性薬剤の場合、組み合わせは、両方の薬剤を含む単一の組成物、またはそれぞれそれら薬剤の一方を含む2個の別個の組成物のいずれかであることができ;3種類の活性薬剤の場合、組み合わせは、3種類全ての薬剤を含む単一の組成物、それぞれそれら薬剤のうちの一つを含む3個の別個の組成物、または2個の組成物であって、一方が2種類の薬剤を含み、他方が第3の薬剤を含むものであることができる等である。
【0173】
本発明の組成物および組み合わせは、好適には有効量で投与される。β−ラクタマーゼ阻害剤(DHP阻害剤を含む)とともに用いられる場合、「有効量」という用語は、β−ラクタマーゼを阻害することで、細胞、組織、系、動物もしくはヒトにおいて求められる応答を引き起こすのに十分な活性化合物の量(すなわち、「阻害有効量」)を意味する。1実施形態において、有効量は、β−ラクタム系抗生物質と組み合わせて、治療される疾患もしくは症状の兆候を緩和する(例えば、細菌感染および/または細菌薬抵抗性関連の症状の治癒)ための「治療上有効量」である。別の実施形態において、有効量は、予防される疾患もしくは症状の兆候の予防のための「予防上有効量」である。活性化合物(即ち、有効成分)が塩として投与される場合、有効成分の量についての言及は、その化合物の遊離酸または遊離塩基形態についての言及である。β−ラクタム系抗生物質の「有効量」は、治療される疾患もしくは症状の兆候を緩和(例えば、細菌感染および/または細菌薬抵抗性関連の症状の治癒)するのに十分な量である。
【0174】
本発明の組成物の投与は、好ましくは、非経口、経口、舌下、経皮、局所、経鼻、気管内、眼内または直腸投与であり、組成物は好適には、例えばRemington−The Science and Practice of Pharmacy, 21
st edition, 2006の39、41、42、44および45章に記載の製剤の調製および投与方法など、当業界で公知の製剤方法を用いて、特定経路による投与用に製剤される。1実施形態において、本発明の化合物は、病院環境で静脈投与される。別の実施形態では、投与は、錠剤またはカプセルなどの形態で経口投与である。全身投与される場合、治療組成物は例えば、好適には少なくとも約1μg/mLの阻害剤血中レベルを得るのに十分な用量で投与され、追加の実施形態では、少なくとも約10μg/mL、少なくとも約25μg/mLである。局所投与の場合、それよりかなり低い濃度が有効となり得るものであり、かなり高い濃度が耐容され得るものである。
【0175】
本発明の化合物の静脈投与は、粉末形態の化合物を許容される溶媒で再生することで行うことができる。好適な溶媒には、例えば、生理食塩水(例えば、0.9%塩化ナトリウム注射液)および無菌水(例えば、注射用無菌水、メチルパラベンおよびプロピルパラベンを含む注射用静菌水、または0.9%ベンジルアルコールを含む注射用静菌水)などがある。前記粉末形態の化合物は、化合物のγ線照射または化合物の溶液の凍結乾燥によって得ることができ、その後、その粉末を、再生するまで室温または室温以下で保存することができる(例えば、密閉バイアル中)。再生されたIV溶液中の化合物濃度は、例えば、約0.1mg/mLから約20mg/mLの範囲であることができる。
【0176】
本発明はまた、細菌増殖を阻害するための方法であって、阻害有効量の式Iの化合物を、細菌細胞培養物に、または細菌感染した細胞培養物、組織、または生体に投与することを含む方法も包含する。本発明の追加の実施形態は、ちょうど記載した細菌増殖阻害法を包含し、ここで、それに使用される本発明の化合物は、上記記載の実施形態、下位実施形態、または群の一つである。当該化合物は、これらの実施形態において、医薬として許容される塩の形態で使用されてもよい。その方法は、式I、IAもしくはIBの化合物をイン・ビトロの実験用細胞培養物に投与して、β−ラクタム抵抗性細菌の増殖を防止することを含むことができる。この方法は、別法として、式I、IAもしくはIBの化合物を、ヒトを含めた動物に投与して、β−ラクタム抵抗性細菌の増殖をイン・ビボで防止することを含むことができる。これらの場合、式I、IAもしくはIBの化合物は、典型的にはβ−ラクタム系抗生物質と同時投与される。
【0177】
本発明の化合物を、β−ラクタム系抗生物質と組み合わせて用いて、β−ラクタム系抗生物質に抵抗性の細菌による細菌増殖または感染症を、治療、予防、または阻害することができる。詳細には、細菌は、β−ラクタム系抗生物質に対し高度に抵抗性のメタロ−β−ラクタマーゼ陽性株であることができる。「わずかに抵抗性」および「高度に抵抗性」という用語は、当業者には充分に理解されている(例えば、Payne et al., Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 38:767−772(1994);Hanaki et al., Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 30:11.20−11.26(1995)参照)。本発明の目的では、イミペネムに対し高度に抵抗性である細菌株は、これに対するイミペネムのMICが>16μg/mLのものであり、かつイミペネムに対しわずかに抵抗性である細菌株は、これに対するイミペネムのMICが>4μg/mLのものである。
【0178】
本発明の化合物は、抗生物質と組合せて、当該抗生物質の抗菌スペクトル内に包含される感染症に加えて、クラスB−β−ラクタマーゼ産生株によって引き起こされる感染症の治療に使用することができる。クラスB−β−ラクタマーゼ産生細菌の例は、シュードモナス・アエルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、大腸菌(Escherichia coli)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクター・アスブリアエ(Enterobacter asburiae)、シトロバクター・フレウンディイ(Citrobacter freundii)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、モルガネラ・モルガニイ(Morganella morganii)、プロビデンシア・レットゲリ(Providencia rettgeri)およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)である。
【0179】
一般に、式I、IAもしくはIBの化合物を、カルバペネム、ペニシリン、セファロスポリン、もしくは他のβ−ラクタム系抗生物質、またはそれらのプロドラッグと混合してもしくは一緒に使用することが有利である。当該化合物のクラスB−β−ラクタマーゼ阻害特性から、式I、IAもしくはIBの化合物を1種以上のβ−ラクタム系抗生物質と組み合わせて使用することが有利である。式I、IAもしくはIBの化合物は、クラスA、CおよびDのβ−ラクタマーゼ阻害剤と併用して、β−ラクタム感受性をさらに制限することも有利である。すでに示したように、式I、IAもしくはIBの化合物およびβ−ラクタム系抗生物質は、別々に(同時にもしくは異なる時間に)、または双方の活性成分を含有する単一の組成物の形態で投与することができる。
【0180】
カルバペネム、ペニシリン、セファロスポリン、および、本発明における使用に適した他のβ−ラクタム系抗生物質は、クラスB−β−ラクタマーゼに対し不安定性を示すもの、または別の形でクラスB−βラクタマーゼに感受性であることが知られているものの両方を包含する。
【0181】
式I、IAもしくはIBの化合物をカルバペネム系抗生物質と組み合わせる場合、デヒドロペプチダーゼ(DHP)阻害剤もまた組み合わせることができる。多くのカルバペネムは、DHPとして知られる腎臓の酵素による攻撃に対し感受性である。この攻撃または分解が、カルバペネム系抗生物質の有効性を低下させることがある。DHPの阻害剤、およびそれをカルバペネムと一緒に使用することは、例えば、米国特許第4539208号、同4616038号、同4880793号、および同5071843号に開示されている。好ましいDHP阻害剤は、7−(L−2−アミノ−2−カルボキシエチルチオ)−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸、またはその医薬として許容される塩である。
【0182】
本発明の化合物と同時投与するのに適したカルバペネムは、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、ビアペネム、(4R,5S,6S)−3−[3S,5S]−5−(3−カルボキシフェニル−カルバモイル)ピロリジン−3−イルチオ]−6−(1R)−1−ヒドロキシエチル]−4−メチル−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、(1S,5R,6S)−2−(4−(2−(((カルバモイルメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−エチル(1,8−ナフトスルタム)メチル)−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシラート塩化物、BMS181139([4R−[4α,5β,6β(R
*)]]−4−[2−[(アミノイミノメチル)アミノ]エチル]−3−[(2−シアノエチル)チオ]−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸)、BO2727([4R−3[3S
*,5S
*,(R
*)],4α,5β,6β(R
*)]]−6−(1−ヒドロキシエチル)−3−[[5−(1−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)プロピル]−3−ピロリジニル]チオ]−4−メチル−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]−ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸一塩酸塩)、E1010((1R,5S,6S)−6−[1(R)−ヒドロキシメチル]−2−[2(S)−[1(R)−ヒドロキシ−1−[ピロリジン−3(R)−イル]メチル]ピロリジン−4(S)−イルスルファニル]−1−メチル−1−カルバ−2−ペネム−3−カルボン酸塩酸塩)、およびS4661((1R,5S,6S)−2−[(3S,5S)−5−(スルファモイルアミノメチル)ピロリジン−3−イル]チオ−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸)、(1S,5R,6S)−1−メチル−2−{7−[4−(アミノカルボニルメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ(2.2.2)オクタン−1−イル]−メチル−フルオレン−9−オン−3−イル}−6−(1R−ヒドロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート塩化物を包含する。
【0183】
本発明の化合物との同時投与に適したペニシリンは、ベンジルペニシリン、フェノキシメチルペニシリン、カルベニシリン、アジドシリン、プロピシリン、アンピシリン、アモキシシリン、エピシリン、チカルシリン、シクラシリン、ピルベニシリン、アズロシリン、メズロシリン、スルベニシリン、ピペラシリン、および他の既知のペニシリンを包含する。ペニシリンは、そのプロドラッグの形態;例えば、インビボの加水分解可能なエステルとして、例えば、アンピシリン、ベンジルペニシリン、およびアモキシシリンの、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、α−エトキシカルボニルオキシ−エチル、およびフタリジルエステル;6−α−アミノアセタミド側鎖を含有するペニシリンのアルデヒドまたはケトン付加体として(例えば、ヘタシリン、メタンピシリン、およびアモキシシリンの類似の誘導体);および、カルベニシリンおよびチカルシリンのエステルとして(例えば、フェニルおよびインダニルα−エステル)で使用してもよい。
【0184】
本発明の化合物との同時投与に適したセファロスポリンは、セファトリジン、セファロリジン、セファロチン、セファゾリン、セファレキシン、セファセトリル、セファピリン、セファマンドールナファート、セフラジン、4−ヒドロキシセファレキシン、セファログリシン、セフォペラゾン、セフスロジン、セフトロザン、セフタジジム、セフロキシム、セフメタゾール、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフィピム(cefipime)および他の既知のセファロスポリンを包含し、これらは全て、そのプロドラッグの形態で使用してよい。
【0185】
ペニシリンおよびセファロスポリン以外の、本発明の化合物と同時投与してもよいβ−ラクタム系抗生物質には、アズトレオナム、ラタモキセフ(モキサラクタム)、および他の既知のβ−ラクタム系抗生物質、例えば、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、または(4R,5S,6S)−3−[(3S,5S)−5−(3−カルボキシフェニルカルバモイル)ピロリジン−3−イルチオ]−6−(1R)−1−ヒドロキシエチル]−4−メチル−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸のようなカルバペネムを包含し、これらは全てそのプロドラッグの形態で使用してよい。
【0186】
一つの実施形態においては、本発明の化合物と同時投与される抗生物質は、イミペネム、エルタペネム、メロペネム、および(4R,5S,6S)−3−[(3S,5S)−5−(3−カルボキシフェニルカルバモイル)ピロリジン−3−イルチオ]−6−(1R)−1−ヒドロキシエチル]−4−メチル−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸からなる群より選択される。
【0187】
別の実施形態においては、本発明の化合物と同時投与される抗生物質は、アンピシリン、アモキシシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、アズロシリン、メズロシリン、およびチカルシリンからなるペニシリン群より選択される。かかるペニシリンは、適宜に、その医薬として許容される塩、例えば、ナトリウム塩の形態で使用することができる。アンピシリンまたはアモキシシリンは、あるいは、両性イオン型(一般に、アンピシリン三水和物またはアモキシシリン三水和物)の微粒子の形態で用いて、注射用または注入用の懸濁液に使用することができる。本実施形態の1態様においては、本発明の化合物と同時投与されるペニシリンは、アモキシシリンであり、任意で、そのナトリウム塩または三水和物の形態であってよい。
【0188】
別の実施形態においては、本発明の化合物と同時投与される抗生物質は、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフィピム(cefipime)およびセフタジジムからなる、セファロスポリン群より選択され、これらは、その医薬として許容される塩、例えばそのナトリウム塩の形態で使用してもよい。
【0189】
本発明のある種の実施形態において、β−ラクタム系抗生物質に加えてセリンβ−ラクタマーゼ阻害剤(クラスA、C、D−β−ラクタマーゼを阻害することができる)と組み合わせた本発明の化合物である。セリンβ−ラクタマーゼ阻害剤には、アビバクタム、バボルラクタム、レレバクタム、タゾバクタム、およびクラブラン酸などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0190】
β−ラクタム系抗生物質および適宜にβ−ラクタマーゼ阻害剤と同時投与する場合、本発明の化合物と抗生物質との組合せは、相乗効果を与えることができる。用語「相乗効果」および「相乗作用」は、2種以上の薬剤が同時投与されたとき生じる効果が、化合物が個別に投与された場合に生じる効果を基に予測されたものよりも大きいことを示す。理論に縛られることを望むものではないが、本発明の化合物は、β−ラクタム系抗生物質の分解を防止し、それによりその効力を増強しかつ相乗効果を生み出す、β−ラクタマーゼ阻害剤であると考えられる。
【0191】
本明細書で使用される略称には、次のものなどがある。Ac=アセチル=CH
3C(=O);AcOH=酢酸;ACN=MeCN=アセトニトリル;aq=水系;BH3DMS=ボランジメチルスルフィド;BINAP=(2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフチル);BLI=β−ラクタマーゼ阻害剤;Bn=ベンジル;BOC(またはBoc)=tert−ブチルオキシカルボニル;Boc無水物=Boc
2O=ジ−tert−ブチルジカーボネート;BrettPhosプレ触媒第3世代=[(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−3,6−ジメトキシ−2′,4′,6′−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニル)−2−(2′−アミノ−1,1′−ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート;BPBD=N,N′−{ビス(ピリジン−2−イル)ベンジリデン}ブタン−1,4−ジアミン;CBZ(またはCbz)=カルボベンゾキシ(あるいは、ベンジルオキシカルボニル);CH
3CN=アセトニトリル;セライト=珪藻土;conc.=濃;DBU=1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン;DCM=ジクロロメタン;DEAD=ジエチルアゾジカルボキシレート;DIAD=ジイソプロピルアゾジカルボキシレート;DIBAL−H=水素化ジイソブチルアルミニウム;DIEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン;DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン(またはヒューニッヒ塩基);DMA=ジメチルアセトアミド;DMAP=4−ジメチルアミノピリジンまたはN,N−ジメチルアミノピリジン;DME=1,2−ジメトキシエタン;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;DPPA=ジフェニルホスホリルアジド;EA=AcOEt=EtOAc=酢酸エチル;EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;Et=エチル;EtOH=エタノール;HATU=(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシド・ヘキサフルオロホスフェート);hex=ヘキサン;HOAt=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール;HPLC=高速液体クロマトグラフィー;hまたはhrまたはhrs=時間;i−Pr=イソプロピルアルコール;KOAc=酢酸カリウム;LCMS=LC−MS=液体クロマトグラフィー/質量分析;LDA=リチウムジ−イソプロピルアミド;mCPBA=メタ−クロロ過安息香酸;Me=メチル;MeCN=アセトニトリル;MeOH=メタノール;MIC=最小阻害濃度;minまたはmins=分;MPLC=中圧液体クロマトグラフィー;Ms=メタンスルホニル;MsCl=メタンスルホニルクロライド;n−BuLi=n−ブチルリチウム;NCS=N−クロロコハク酸イミド;NIS=N−ヨードコハク酸イミド;NMP=N−メチル−2−ピロリドン;NMR=核磁気共鳴;PCy3PdG2=第2世代PCy
3プレ触媒=クロロ[(トリシクロヘキシルホスフィン)−2−(2′−アミノビフェニル)]パラジウム(II);Pd(dppf)Cl
2=[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II);PE=Pet.エーテル=石油エーテル;Ph=フェニル;PMB=p−メトキシベンジル;PPh
3プレ触媒第2世代=第2PPh
3プレ触媒=クロロ(トリフェニルホスフィン)[2−(2′−アミノ−1,1′−ビフェニル)]パラジウム(II);prep−HPLC=分取HPLC;RBF=丸底フラスコ;RPLC=逆相液体クロマトグラフィー;RT=room temp.=室温;SFC=超臨界液体クロマトグラフィー;SM=原料;TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム;tBuXPhosプレ触媒第3世代=[(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2′,4′,6′−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニル)−2−(2′−アミノ−1,1′−ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート;TEA=トリエチルアミン;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;TLC=薄層クロマトグラフィー;TMS=トリメチルシラン;TMSN
3=アジドトリメチルシラン;XPhos−Pd−2GまたはXPHOS Pd G2プレ触媒またはXphosプレ触媒第2世代=クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,4′,6′−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニル)[2−(2′−アミノ−1,1′−ビフェニル)]パラジウム(II)、X−Phosアミノビフェニルパラジウムクロライドプレ触媒。
【0192】
本発明の化合物は、下記の反応図式および実施例、またはそれらの変法に従い、容易に入手可能な原料、試薬および従来の合成手順を用いて容易に製造することができる。これらの反応においては、公知の変形形態を用いることも可能である。本発明の化合物の他の製造方法は、下記の反応図式および実施例を考慮すれば当業者には容易に明らかになろう。
【0193】
図式I:
【化21】
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【0194】
本発明のスルホンアミド化合物IDは、一般図式Iに従って製造することができる。その図式によれば、ブロマイド中間体IaおよびIbを、ブロモ位置で、塩基(炭酸セシウムなど)の存在下に2(トリメチルシリル)エタンチオールと選択的に反応させて、スルフィド2aおよび2bを得ることができる。例えばメタ−クロロ過安息香酸を用いることによる酸化によって、スルホン3aおよび3bを得る。フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)で処理することで、相当するスルフィン酸4aおよび4bを得る。そのスルフィン酸を、多様な方法で、例えばN−クロロコハク酸イミドで処理することで、相当するスルホニルクロライドに変換することができる。トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、得られたスルホニルクロライド5aおよび5bをアミンで処理することで、スルホンアミド6aおよび6bを得る。
【0195】
あるいは、スルフィン酸4aおよび4bを、アミン反応物の存在下にN−クロロコハク酸イミドと反応させることで、ワンポットで直接スルホンアミド6aおよび6bに変換することができる。例えばパラジウム触媒を用いる、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはビニルボロン酸、ボロン酸エステル、有機スタンナン、有機銅または有機亜鉛試薬による金属介在カップリングによって、中間体7aおよび7bを得る。適宜にアニソールまたはトリエチルシランなどのカルボカチオン捕捉剤の存在下、TFAを用いるなどの酸性条件下で最終PMB保護基除去を行って、標的化合物IDを得ることができる。
【0196】
図式II:
【化22】
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【0197】
あるいは、スルホンアミド化合物IDを図式IIに従って製造することができる。その図式によれば、ヨード中間体3aおよび3bについて、例えばパラジウム触媒を用いる、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはビニルボロン酸、ボロン酸エステル、有機スタンナン、有機銅または有機亜鉛試薬による金属介在カップリングを行って、中間体8aおよび8bを得る。R′が活性NH基を含む場合、これらは、Boc無水物および4−ジメチルアミノピリジンなどの塩基を用いて、tert−ブトキシカーバメートとして保護して9aおよび9bを得ても良い。トリメチルシリルエタンスルホンの相当するスルホニルクロライドへの変換を2段階で行って(図式Iに記載のように)、11aおよび11bを得ることができる。次に、スルホニルクロライドのアミンとのカップリングを塩基(トリメチルアミンなど)の存在下に行って、12aおよび12bを得ることができる。適宜にアニソールまたはトリエチルシランなどのカルボカチオン捕捉剤の存在下、TFAを用いるなどの酸性条件下で最終PMB保護基除去を行って、標的化合物IDを得る。やはり、中間体12aおよび12bが酸に弱い保護基(tert−ブトキシカルボニルなど)を含む場合、PMB基の最終的な酸性除去で、その保護基の同時除去が起こる。これは1段階で行うことができるか、室温でのTFAによる処理によってtert−ブトキシカルボニルなどの基を除去し、次にTFAおよびアニソールまたはチオアニソールとともに加熱することでPMB基を除去することで段階的に行うことができる。
【0198】
図式III:
【化23】
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【0199】
中間体IaおよびIbは、図式IIIに従って製造することができる。その図式によれば、市販のアリールフルオリド13を、LDAによる処理と次にドライアイスによる処理によって、カルボン酸14に変換することができる。カルボン酸官能基を、当業界で公知の多くの方法で相当するニトリル15に変換することができる。一つのアプローチでは、例えばオキサリルクロライドを用いて酸塩化物に変換し、次に水酸化アンモニウムによる処理によってカルボキサミドを得て、最後に例えばトリクロロ−1,3,5−トリアジンを用いて脱水してニトリル15を得る。ベンジルメルカプタンおよび水素化ナトリウムなどの塩基を用いるフルオリドの求核芳香族置換によって、スルフィド16を得る。16に存在するニトリルを、いくつかの方法のうちの一つを用いて、例えばトリメチルシリルアジドおよび酸化ジブチルスズによる処理によってテトラゾール17に変換することができる。いくつかの方法で、例えば、酢酸中N−クロロコハク酸イミドで処理することで、ベンジルスルフィドのスルホニルクロライドへの変換を行うことができる。次に、水酸化アンモニウムによる処理によって、スルホンアミド18を得る。炭酸カリウムなどの塩基、および触媒としてのNaIおよび塩化テトラブチルアンモニウムの存在下に過剰のパラ−メトキシベンジルクロライドで処理することで、テトラゾールおよびスルホンアミドの同時保護による位置異性体混合物IaおよびIbの提供を行うことができる。典型的には、IaおよびIbは位置異性体の混合物として用いられるが、その異性体は、分離しても良く、同様に個別に用いることができる。下記の実施例において、理解すべき点として、位置異性体の混合物または個々の位置異性体は互換的に用いることができる(場合により、簡潔性を期して、一つの異性体のみを示している。)。
【0200】
参考例1
6−ブロモ−3−ヨード−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドおよび6−ブロモ−3−ヨード−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
段階A:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨード安息香酸
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した2000mL三頸丸底フラスコに、(i−Pr)
2NH(40.4g、400.00mmol、1.20当量)のTHF(400mL)中溶液を入れた。次に、撹拌しながらn−ブチルリチウム(146mL、1.10当量)を−20℃で30分かけて滴下した。それに、撹拌しながら−78℃で1−ブロモ−2−フルオロ−4−ヨードベンゼン(100g、332.34mmol、1.00当量)のTHF(600mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を−78℃で90分間撹拌した。反応混合物をドライアイス1.5リットルに投入した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水酸化ナトリウム水溶液(4M)2000mLで希釈し、次にエーテル800mLで2回洗浄した。その水溶液をHCl(2M)でpH2に調節し、酢酸エチル800mLで3回抽出した。有機層を合わせ、水500mLで3回洗浄し、脱水し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0202】
段階B:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾイルクロライド
3000mL丸底フラスコに、3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨード安息香酸(235g、681.35mmol、1.00当量)および塩化チオニル(1175mL)を入れた。得られた溶液を油浴中80℃で2時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、減圧下に濃縮し、標題化合物を得た。
【0203】
段階C:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンズアミド
10000mL四頸丸底フラスコに、NH
4OH(840g)のTHF(2000mL)中溶液を入れ、次に0℃で撹拌しながら、3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾイルクロライド(223g、614mmol、1.00当量)のTHF(2460mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を室温で60分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。固体を濾過によって回収して、標題化合物を得た。
【0204】
段階D:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリル
10000mL四頸丸底フラスコに、3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンズアミド(223g、648mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(4460mL)中溶液、トリクロロ−1,3,5−トリアジン(840g、4.56mol、7.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液10リットルに投入した。固体を濾過によって回収して、標題化合物を得た。
【0205】
段階E:2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードベンゾニトリル
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した5000mL四頸丸底フラスコに、水素化ナトリウム(14.8g、617mmol、1.20当量)の1,4−ジオキサン(1000mL)中溶液を入れた。0℃で撹拌しながら、20分かけてフェニルメタンチオール(38.1g、306.76mmol、1.00当量)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液を滴下した。これに、0℃で撹拌しながら3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリル(100g、306.84mmol、1.00当量)の1,4−ジオキサン(400mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を室温で60分間、60℃でさらに60分間撹拌した。HCl(1M)750mLを加えることで反応停止した。得られた溶液を水3リットルで希釈し、次に酢酸エチル1リットルで3回抽出した。有機層を合わせ、脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)で溶離して、標題化合物を得た。
【0206】
段階F:5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール
3000mL四頸丸底フラスコに、2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードベンゾニトリル(54.0g、126mmol、1.00当量)のトルエン(750mL)中溶液、TMSN
3(43.4g、3.00当量)および酸化ジブチルスズ(6.3g、0.20当量)を入れた。得られた溶液を油浴中105℃で48時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とした。得られた溶液を水酸化ナトリウム水溶液3リットルで希釈し、酢酸エチルで抽出した。水層をHCl(2M)でpH3に調節し、酢酸エチル1リットルで2回抽出した。有機層を合わせ、水1リットルで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0207】
段階G:5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−1H−1,2,3,4−テトラゾールおよび5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−2H−1,2,3,4−テトラゾール
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した3000mL三頸丸底フラスコに、5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(84.4g、178mmol、1.00当量)のクロロホルム(700mL)中溶液、炭酸カリウム(49.0g、355mmol、2.00当量)の水(520mL)中溶液、および塩化テトラブチルアンモニウム(10.2g、0.20当量)を入れた。その後、15℃で撹拌しながら、パラ−メトキシベンジルクロライド(42.2g、1.50当量)を滴下した。得られた溶液を油浴中50℃で180分間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とした。得られた溶液を水200mLで希釈し、次にDCM 200mLで2回抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに付し、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)で溶離して、標題化合物を二つの異性体の混合物として得た。
【0208】
段階H:6−ブロモ−3−ヨード−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライドおよび6−ブロモ−3−ヨード−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した2000mL四頸丸底フラスコに、5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−1H−1,2,3,4−テトラゾールおよび5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−2H−1,2,3,4−テトラゾール(50.0g、84.3mmol、1.00当量、60%)、DCM(750mL)、AcOH(12.7g、211mmol、2.50当量)、および水(3.8g、2.5当量)の混合物を入れた。SO
2Cl
2(28.3g、2.50当量)を0℃で撹拌しながら滴下した。得られた溶液を室温で60分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を異性体混合物として得た。
【0209】
段階I:6−ブロモ−3−ヨード−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドおよび6−ブロモ−3−ヨード−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した2000mL四頸丸底フラスコに、6−ブロモ−3−ヨード−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライドおよび6−ブロモ−3−ヨード−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド(異性体混合物、50.0g、52.7mmol、1.00当量、60%)のTHF(300mL)中溶液およびNH
4OH(200mL)のTHF(200mL)中溶液を入れた。得られた溶液を室温で60分間撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル150mLで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件下でのフラッシュ分取HPLC:カラム、C18シリカゲル;移動相、30分以内でH
2O:MeCN=25から上昇させてH
2O:MeCN=55;検出器、UV210nmで精製して、標題化合物を得た。
1H−NMR(DMSO−d6、300MHz、ppm):δ3.727−3.748(3H、d)、5.001−5.068(0.78H、m)、5.428−5.477(0.75H、m)、5.941(0.5H、m)、6.823−6.958(2H、m)、7.148−7.363(2H、m)、7.732−7.864(1.6H、m)、7.993−8.117(3H、m)。
【0210】
参考例2
6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドおよび6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
段階A:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨード安息香酸
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した5000mL四頸丸底フラスコに、ビス(プロパン−2−イル)アミン(121.2g、1.20mol、1.20当量)およびTHF(1000mL)を入れた。その次に、撹拌下、−78℃で20分間かけて、n−ブチルリチウム(440mL、2.5Mヘキサン中溶液、1.10mol、1.10当量)を滴下した。60分後、攪拌下、−78℃で30分間かけて、1−ブロモ−2−フルオロ−4−ヨードベンゼン(300g、997mmol、1.00当量)のTHF(2000mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を、液体窒素浴において−78℃で2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。ドライアイス5000gに投入することで、反応を停止した。2時間撹拌後、得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を4M水酸化ナトリウム水溶液3000mLに溶かした。得られた溶液をエーテル1000mLで2回抽出した。水溶液のpH値を塩化水素水溶液(1M)で2から3に調節した。得られた溶液を酢酸エチル1000mLで4回抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、ヘキサンからの再結晶によって精製して、標題化合物を得た。
【0212】
段階B:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾイルクロライド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した5000mL三頸丸底フラスコに、3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨード安息香酸(273g、791.5mmol、1.00当量)、THF(2730mL)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(27.3mL)を入れた。その次に、撹拌下、20℃で20分間かけて、オキサリルクロライド(110.9g、873.7mmol、1.10当量)を滴下した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0213】
段階C:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンズアミド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した5000mL四頸丸底フラスコに、NH
4ΟH(1200g)を入れた。その次に、撹拌下、0℃で30分間かけて3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾイルクロライド(280g、771mmol、1.00当量)のTHF(2800mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下に濃縮した。固体を濾過によって回収し、H
2Oで洗浄して、標題化合物を得た。
【0214】
段階D:3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリル
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した10000mL四頸丸底フラスコに、3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンズアミド(270g、785.1mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(5400mL)を入れた。その次に、0℃でトリクロロ−1,3,5−トリアジン(1014g、5.50mol、7.00当量)を少量ずつ加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。飽和重炭酸ナトリウム水溶液15000mLを加えることで反応停止した。固体を濾過によって回収して、標題化合物を得た。
【0215】
段階E:2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードベンゾニトリル
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した5000mL四頸丸底フラスコに、水素化ナトリウム(34g、60%鉱油中分散品、850mmol、1.20当量)および1,4−ジオキサン(700mL)を入れた。その次に、撹拌下、10℃で15分間かけて、フェニルメタンチオール(88.7g、714.2mmol、1.00当量)の1,4−ジオキサン(950mL)中溶液を滴下した。30分後、この反応混合物に、10℃で撹拌下、3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリル(230g、705.7mmol、1.00当量)の1,4−ジオキサン(1800mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。水/氷5000mLに投入することで、反応を停止した。得られた溶液を酢酸エチル1000mLで5回抽出し、有機層を合わせた。有機層を水1000mLで2回および飽和重炭酸ナトリウム溶液1000mLで2回およびブライン1000mLで2回洗浄した。得られた混合物を無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、エーテルからの再結晶によって精製して、標題化合物を得た。
【0216】
段階F:5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール
2000mL四頸丸底フラスコに、2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードベンゾニトリル(66g、153.5mmol、1.00当量)、トルエン(660mL)、アジドトリメチルシラン(44.2g、383.6mmol、2.50当量)、およびジブチルスタンナノン(7.7g、30.93mmol、0.20当量)を入れた。得られた溶液を油浴中105℃で48時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を、溶離液としてテトラヒドロフラン:PE(100:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0217】
段階G:6−ブロモ−3−ヨード−2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した2000mL四頸丸底フラスコに、5−[2−(ベンジルスルファニル)−3−ブロモ−6−ヨードフェニル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール(100g、211.4mmol、1.00当量)、酢酸(1000mL)および水(100mL)を入れた。その次に、NCSの添加時に生じる発熱を抑制するために氷/水浴を用い、内部温度を約20から30℃に維持しながら、NCS(70.7g、529.5mmol、2.50当量)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、発熱的であるNCS添加後に温度を維持する上で必要に応じて氷/水浴を用いて室温で2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下に濃縮し、EtOAc 2000mLで希釈した。得られた混合物を水1000mLで2回およびブライン1000mLで2回洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮し、標題化合物を得た。
【0218】
段階H:6−ブロモ−3−ヨード−2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホンアミド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した3000mL四頸丸底フラスコに、NH
4ΟH(1180mL)およびTHF(290mL)を入れた。その次に、0℃で撹拌しながら6−ブロモ−3−ヨード−2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド(118g、262.5mmol、1.00当量)のTHF(300mL)中溶液を滴下した。得られた溶液を、氷/塩浴で0から25℃で2時間撹拌した(ゆっくり昇温して室温)。反応進行をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下に濃縮し、エーテル500mLで希釈した。30分間撹拌後、固体を濾過によって回収して、標題化合物を得た。
【0219】
段階I:6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]−2−[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]ベンゼン−1−スルホンアミドおよび6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]−2−[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]ベンゼン−1−スルホンアミド
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した3000mL四頸丸底フラスコに、6−ブロモ−3−ヨード−2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホンアミド(105g、244.2mmol、1.00当量)、クロロホルム(1050mL)、炭酸カリウム(168.9g、1.22mol、5.00当量)、水(525mL)、NaI(11g、73.4mmol、0.30当量)、塩化テトラブチルアンモニウム(20.4g、73.4mmol、0.30当量)、および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(230g、1.47mol、6.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中50℃で終夜撹拌した。反応進行をLCMSによってモニタリングした。反応混合物を冷却して室温とした。得られた溶液をDCM 1000mLで2回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
1H−NMR:(300MHz、CDCl
3、ppm):δ7.956−7.928(m、0.5H)、7.852−7.824(m、1H)、7.656−7.612(m、1.5H)、7.323−7.282(m、1.5H)、7.195−7.224(m、2H)、6.944−6.908(m、6H)、6.822−6.760(m、9H)、5.791(m、1H)、5.570−5.521(m、1H)、5.149−5.100(m、1H)、4.769−4.718(m、2H)、4.232−4.221(m、2H)、3.900−3.848(m、2H)、3.789−3.742(m、14H)。
【0220】
下記の実験手順において、参考例2の化合物は、4−メトキシルベンジルテトラゾール位置異性体の混合物として用いることができる。あるいは、その二つの位置異性体を分離することができ、それぞれ同じ形で下記に記載のように用いることができる。下記の一部の参考例および実施例において、両方の位置異性体が明白に使用されるが、他の場合では、簡潔を期して、一方のみの位置異性体を示す。理解すべき点として、これらの場合で、代表的には位置異性体の混合物を使用した。
【0221】
参考例3
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよび3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
【化26】
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【0222】
段階A:3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−(2−(トリメチルシリル)エチルチオ)ベンゼンスルホンアミドおよび3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)チオ)ベンゼンスルホンアミド
市販の(例えば、Sigma−Aldrich注文番号364681から)、公知の(Canadian Journal of Chemistry, 1994, 72(2), 325;Journal of Organic Chemistry, 2005, 70(14), 5611)2−(トリメチルシリル)エタンチオール(21.24g、158mmol)を、NaH(7.59g、60%鉱油中分散品、190mmol)のDMF(350mL)中混合物に加えた。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。その後、6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]−2−[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]ベンゼン−1−スルホンアミドおよび6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]−2−[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル]ベンゼン−1−スルホンアミド(50g、63.4mmol)を少量ずつ加えた。得られた混合物を、窒素雰囲気下に室温で2時間撹拌した。LCMSによって反応をモニタリングし、水(500mL)で反応停止した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(300mLで2回)。有機層を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:844。
【0223】
段階B:3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−(2−(トリメチルシリル)エチルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよび3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
m−CPBA(654g、379mmol)を、0℃で3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−(2−(トリメチルシリル)エチルチオ)ベンゼンスルホンアミドおよび3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)チオ)ベンゼンスルホンアミド(160g、190mmol)のDCM(2000mL)中溶液に加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下に室温で終夜撹拌した。LCMSによって反応をモニタリングした。得られた混合物を飽和Na
2S
2O
3溶液(150mL)で反応停止し、飽和Na
2CO
3溶液(1リットル)および水(1リットル)で洗浄した。有機層を回収し、減圧下に濃縮した。残留物を、溶離液としてEtOAc/PE(1/2)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。LCMS(ESI)の計算値:C
36H
42IN
5O
7S
2Si[M+H]
+:876、実測値:876;
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ8.62(d、J=8.7Hz、1H)、8.26(d、J=8.4Hz、1H)、7.90−7.88(m、1H)、7.69−7.68(m、0.5H)、7.56−7.53(m、0.5H)、7.27−7.20(m、2H)、6.91−6.79(m、12H)、5.44−5.39(m、1H)、5.20−5.15(m、1H)、4.58−4.53(m、2H)、3.98−3.79(m、2H)、3.75−3.66(m、9H)、2.50−2.48(m、2H)、1.19−1.03(m、1H)、0.83−0.82(m、1H)、0.01(s、9H)。
【0224】
参考例4
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
【化27】
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【0225】
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよび3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.28mmol)のTHF(23mL)中溶液に、0℃でフッ化テトラブチルアンモニウム(5.02mL、1.0M THF中溶液、5.02mmol)を滴下した。反応混合物を室温でN
2下に30分間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和KHSO
4水溶液で洗浄し、MgSO
4で脱水し、減圧下に濃縮して、粗生成物を固体として得た。粗取得物を、本発明の化合物を製造するのに直接用いた。LCMS[M+H]
+:776。
【0226】
参考例5
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホニルクロライドおよび2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホニルクロライド
【化28】
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【0227】
THF(10mL)中の2−(N、N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(800mg、1.031mmol)を冷却して0℃とした。THF(2mL)中の1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(275mg、2.063mmol)を5分間かけて加えた。混合物を同じ温度で30分間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮して、粗生成物を得た。LCMS(ESI)[M+H]
+:810。
【0228】
参考例6
tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(クロロスルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)(tert−ブトキシカルボニル)カーバメート
【化29】
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【0229】
段階A:3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)チオ)ベンゼンスルホンアミド
6−ブロモ−3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(10g、12.65mmol)、炭酸セシウム(8.24g、25.3mmol)および2−(トリメチルシリル)エタンチオール(6.08mL、38.0mmol)のDMF(100mL)中懸濁液を、室温で終夜撹拌した。混合物をエーテルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮して、粗3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)チオ)ベンゼンスルホンアミドを得て、それを次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]:844.63。
【0230】
段階B:3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
粗3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)チオ)ベンゼンスルホンアミド(10.5g、12.5mmol)をDCM(100mL)に溶かし、冷却して0℃とした。m−CPBA(10.92g、63.3mmol)を少量ずつ加えた。混合物を終夜撹拌した。沈殿をセライト層で濾過し、濾液をDCM(100mL)で希釈し、1N NaOHおよびブラインで洗浄した。有機層を脱水し、濃縮した。残留物をISCO (120g、0%から50%EtOAc/ヘキサン、次に50%ヘキサン)によって精製した。LCMS[M+1]:876.49。
【0231】
段階C:3−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(9g、10.28mmol)、(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(3.99g、20.55mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.187g、1.028mmol)および炭酸ナトリウム(3.27g、30.8mmol)のジオキサン(75mL)および水(25mL)中懸濁液を脱気し、80℃で3時間加熱した。混合物をAcOEtで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物をISCO (220g、0%から50%、次に50%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。LCMS:898.74。
【0232】
段階D:tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル(tert−ブトキシカルボニル)カーバメート
3−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(7g、7.79mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(5.95g、27.3mmol)およびTEA(3.80mL、27.3mmol)のDCM(80mL)中混合物に、DMAP(0.952g、7.79mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、エーテルで希釈し、KHSO
4、飽和水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物をISCO (120g、0%から30%、次に30%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。LCMS[M+1]:1098.56。
【0233】
段階E:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(N,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミド)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)(tert−ブトキシカルボニル)カーバメート(6.9g、6.28mmol)のTHF(100mL)中溶液を、室温でN
2下、0.5時間にわたりフッ化テトラブチルアンモニウム(25.1mL、25.1mmol)とともに撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、KHSO
4飽和水溶液で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物をISCO (0%から50%、次に50%EtOH−EtOAc(1:3)/ヘキサン)によって精製した。LCMS[M+1]:998.51。
【0234】
段階F:tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(クロロスルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)(tert−ブトキシカルボニル)カーバメート
酢酸ナトリウム(0.789g、9.62mmol)、酢酸(0.551mL、9.62mmol)および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(N,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミド)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(3.2g、3.21mmol)のTHF(75mL)中混合物を、冷却して0℃とした。NCS固体(0.856g、6.41mmol)を加えた。混合物を同じ温度で30分間撹拌し、Et
2Oで希釈し、KHSO
4およびブラインで洗浄し、次にMgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物をISCO(0%から30%EtOAc、次に30%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。LCMS[M+1]:1032.67。単離物は、少量のモノBoc化合物を含んでいた。LCMS[M+1]:932.57。
【0235】
参考例7
2−アミノ−7−メチルベンゾ[d]チアゾール−4−イルボロン酸
【化30】
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【0236】
段階A:N−((2−ブロモ−5−メチルフェニル)カルバモチオイル)ベンズアミド
安息香酸シアン酸チオ無水物(8.8g、54mmol)のアセトン(100mL)中溶液に環境温度で、2−ブロモ−5−メチルベンゼンアミン(10g、54mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応溶液を冷却し、濾過した。濾液をEAで洗浄し、脱水して、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI)[M+1]
+349;
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):δ12.54(s、1H)、9.16(s、1H)、8.06(s、1H)、7.90(d、J=8.4Hz、2H)、7.73−7.65(m、1H)、7.60−7.54(m、3H)、7.20(dd、J=8.0Hz、1H)、2.42(s、3H)。
【0237】
段階B:1−(2−ブロモ−5−メチルフェニル)チオ尿素
N−((2−ブロモ−5−メチルフェニル)カルバモチオイル)ベンズアミド(5g、14mmol)およびNaOH(5.6g、140mmol)の水(100mL)およびMeOH(100mL)中溶液を、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(80mL)で希釈し、DCMで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層を水(10mLで3回)およびブライン(10mLで3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI):[M+1]
+245;
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):δ9.20(s、1H)、7.94(d、J=7.2Hz、1H)、7.50(d、J=8.0Hz、2H)、7.53(s、1H)、6.99(dd、J=1.2Hz、1H)、2.26(s、3H)。
【0238】
段階C:4−ブロモ−7−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン
氷浴中、1−(2−ブロモ−5−メチルフェニル)チオ尿素(3.1g、13mmol)のクロロホルム(200mL)中の撹拌溶液に、クロロホルム(50mL)中のBr
2(4.20mL、82mmol)を滴下し、80℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、EAで洗浄した(30mLで3回)。混合物を濾過し、そしてフィルターケーキを乾燥させて、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI):[M+1]
+243;
1H NMR(DMSO−d
6、300MHz):δ7.81(s、2H)、7.34(d、J=10.8Hz、1H)、6.77(d、J=10.8Hz、1H)、2.30(s、3H)。
【0239】
段階D:(2−アミノ−7−メチルベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸
4−ブロモ−7−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2.0g、8.3mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(2.79g、12.3mmol)、PCy3PdG2(0.972g、1.645mmol)および酢酸カリウム(2.422g、24.7mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)中溶液を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、固体をEA(300mL)に溶かした。溶液を水(15%NaOH)で洗浄し、水層を2M HClでpH3に調節し、次にEAで抽出した(100mLで3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI):[M+1]
+209;
1H NMR(DMSO−D
6、300MHz):δ7.84(s、2H)、7.33(d、J=8.0Hz、1H)、6.78(d、J=8.0Hz、1H)、2.31(s、3H)。
【0240】
参考例8
2−アミノベンゾ[d]オキサゾール−4−イルボロン酸
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0241】
段階A:4−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−2−アミン
2−アミノ−3−ブロモフェノール(5g、26.6mmol)およびシアン酸ブロマイド(1.673mL、31.9mmol)のDCM(25mL)およびMeOH(50mL)中混合物を、環境温度で4時間撹拌した。得られた混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)で反応停止し、水(20mL)で希釈し、DCMで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を水(10mLで3回)およびブライン(10mLで3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI):[M+1]
+213;
1H NMR(DMSO−D
6、400MHz):7.70(s、2H)、7.35(s、J=7.6Hz、1H)、7.30(s、J=8.4Hz、1H)、6.93−6.89(m、1H)。
【0242】
段階B:2−アミノベンゾ[d]オキサゾール−4−イルボロン酸
4−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−2−アミン(1.00g、4.69mmol)、Pd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2(0.686g、0.939mmol)、ビス(ネオペンチルグリコラート)ジボロン(1.060g、4.69mmol)および酢酸カリウム(0.921g、9.39mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中溶液を、窒素下に80℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を、次の条件:カラム、Sunfire C18、19×150mm;移動相:水(0.05%TFA)およびアセトニトリル(勾配時間:7分B%:10%−20%));検出器、UV220および254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI):[M+1]
+179。
【0243】
参考例9
(2−アミノキノリン−8−イル)ボロン酸
【化32】
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【0244】
8−ブロモキノリン−2−アミン(500mg、2.241mmol)、Pd(dppf)Cl
2(328mg、0.448mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1138mg、4.48mmol)および酢酸カリウム(440mg、4.48mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液を、窒素下に80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムC18で溶離を行うアセトニトリル/水(0.05%TFA含有)(15/85)によって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]
+:189;
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.32(d、J9.6Hz、1H)、8.20−8.10(m、1H)、7.94(d、J=8.0Hz、1H)、7.64(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=Hz、1H)。
【0245】
参考例10
2−アミノベンゾ[d]チアゾール−7−イルボロン酸
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
4−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(市販、2000mg、8.73mmol)およびビスピナコラトジボロン(6651mg、26.2mmol)、酢酸カリウム(2570mg、26.2mmol)およびPCy3PdG2(516mg、0.873mmol)の脱水ジオキサン(80mL)中混合物を脱気し、80℃で48時間加熱した。混合物を濃縮し、残留物を塩酸(2N、100mL)に溶かした。水層を酢酸エチル(60mL)で洗浄し、濃縮した。残留物をメタノール(50mL)に溶かした。固体を濾過し、濾液を濃縮して、固体を得て、それを直接用いた。LCMS(M+1):195.12。
【0247】
示したアリールブロマイド原料から、2−アミノベンゾ[d]チアゾール−7−イルボロン酸(参考例10)について記載のものと類似の方法で、直下の表中の参考例11から12を製造した。
【表1】
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【0248】
参考例13
(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
【化34】
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【0249】
5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(5.59g、24.7mmol)、KOAc(4.86g、49.5mmol)、および市販であり(例えば、Sigma−Aldrichから、注文番号ARK379288552)公知の(PCT国際出願WO2015177367)4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(3.50g、16.5mmol)の1,4−ジオキサン(82mL)中混合物をN
2で脱気し、クロロ(トリフェニルホスフィン)[2−(2′−アミノ−1,1−ビフェニル)]パラジウム(II)(945mg、1.65mmol)を加えた。得られた混合物をN
2下に80℃で終夜加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物をセライトで濾過し、MeOHで洗った。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を、0%から100%MeCN/水(酸添加物なし)で溶離を行う逆相カラムクロマトグラフィー(ISCO RediSep Rf Gold 150g HP C18カラム)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+1]
+:178.38。
【0250】
参考例14
2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルボロン酸
【化35】
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【0251】
段階A:3−ブロモ−N−メチル−2−ニトロベンゼンアミン
1−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロベンゼン(10g、45.6mmol)のNH
2CH
3/THF(2M、100mL)中溶液を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、3−ブロモ−N−メチル−2−ニトロベンゼンアミンを得た。LCMS(ESI)[M+1]
+:231、
1H NMR(CDCl
3、400MHz):7.21−7.16(m、1H)、6.97(d、J=7.6Hz、1H)、6.76(d、J=7.6Hz、1H)、2.94(s、3H)。
【0252】
段階B:3−ブロモ−N1−メチルベンゼン−1,2−ジアミン
HCl(12M)を、3−ブロモ−N−メチル−2−ニトロベンゼンアミン(10.1g、44mmol)およびZn末(14g、0.2mmol)のメタノール(200mL)中の撹拌溶液に室温で滴下し、環境温度で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して3−ブロモ−N1−メチルベンゼン−1,2−ジアミンを得た。LCMS(ESI)[M+1]
+:201、
1H NMR(DMSO、400MHz):6.70(d、J=8.0Hz、1H)、6.47(t、J=8.0Hz、1H)、6.37(d、J=8.0Hz、1H)、4.99(s、1H)、4.62(s、2H)、2.70(s、3H)。
【0253】
段階C:4−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン
3−ブロモ−N1−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(3.2g、16mmol)およびBrCN(1.68g、16mmol)のメタノール(100mL)中溶液を、環境温度で4時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液に投入し、濾過した。フィルターケーキを脱水して、4−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミンを得た。LCMS(ESI)[M+1]
+:226、
1H NMR(DMSO、400MHz):7.14−7.11(m、2H)、6.83−6.79(m、1H)、6.71(s、1H)、4.99(s、2H)、3.49(s、3H)。
【0254】
段階D:2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルボロン酸
4−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(3.5g、15.5mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.6mmol)および酢酸カリウム(4.5g、46.5mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)中混合物を、窒素下に80℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。生成物を、次の条件:カラム、Sunfire C18、19×150mm;移動相:水(0.05%TFA)およびアセトニトリル(勾配時間:7分B%:10%−20%);検出器、UV220および254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルボロン酸を得た。LCMS(ESI)[M+1]
+:192。
【0255】
参考例15
(2−アミノ−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
【化36】
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【0256】
200mL RBFに、3−ブロモ−5−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(5g、24.39mmol)のエタノール(100mL)中溶液を入れ、次にシアン酸ブロマイド(5.17g、48.8mmol)を加えた。反応混合物を80℃で終夜加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、次にカラムクロマトグラフィー(ISCO、80g、0−20%MeOH/DCM)によって精製して、4−ブロモ−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(4.2g、18.26mmol)を得た。LC−MS[M+H]
+:230.08。中間体を脱水エタノール50mLに溶かし、次に5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(7.86g、34.8mmol)、酢酸カリウム(3.41g、34.8mmol)、PCy3PdG2(2.054g、3.48mmol)および脱水エタノール(50mL)を加えた。混合物を20分間脱気し、次に80℃で18時間加熱した。反応混合物を1.0M HClで約pH4の酸性とし、次にEtOAcで洗浄した。粗生成物をC18カラムでクロマトグラフィー精製して、所望の生成物(2−アミノ−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸を得た。LC/MS(M+H)
+:196.07。
【0257】
参考例16Aおよび16B
【化37】
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【0258】
ラセミ体tert−ブチル3−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを、SFC(カラム:AD−H50×250mm、UV検出:210nm、溶媒:25%EtOH(0.2%DIPA含有)/CO
2、流量230g CO
2/分120バール)によって個々のエナンチオマーAおよびBに分離した。二つの純粋なエナンチオマーについて絶対立体化学は確認しなかった。両方のエナンチオマーは、メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の製造に有用であった。
【0259】
参考例17Aおよび17B
【化38】
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【0260】
市販のラセミ体tert−ブチル6−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレートを、SFC(カラム:AD−H50×250mm、UV検出:210nm、溶媒:15%EtOH(0.2%DIPA含有)/CO
2、流量230g CO
2/分120バール)によって個々のエナンチオマーAおよびBに分離した。二つの純粋なエナンチオマーについて絶対立体化学は確認しなかった。両方のエナンチオマーは、メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の製造に有用であった。
【0261】
参考例18
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
【化39】
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【0262】
段階A:3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(5.0g、5.71mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(2.02g、11.42mmol)、Na
2CO
3(1.82g、17.13mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロライド・ジクロロメタン錯体(0.699g、0.856mmol)のジオキサン(60mL)および水(15mL)混合物を、N
2で5分間脱気した。得られた混合物を90℃で6時間加熱した。反応混合物を濾過し、EtOAcで抽出した(100mLで2回)。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、EtOAc/イソヘキサン(45分以内で0から100%)で溶離を行うシリカゲル220gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、固体を得た。LC/MS[M+H]+:881。
【0263】
段階B:tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート
DCM(60mL)中の3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(6.22g、7.06mmol)に、室温で、BOC−無水物(1.69g、7.77mmol)、TEA(2.46mL、17.65mmol)およびDMAP(0.86g、7.1mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、エーテルで希釈し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で脱水し、濃縮した。粗生成物を、0%から80%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うシリカゲル220gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋な生成物を得た。LC/MS[M+H]:981。
【0264】
段階C:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート(4.5g、4.6mmol)のTHF(50mL)中の撹拌溶液に、室温でTBAF(10.1mL、10.1mmol)を加えた。混合物を室温で45分間撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、飽和KHSO
4水溶液で洗浄し(60mLで3回)、MgSO
4で脱水し、濃縮して、濃縮後に粗生成物を固体として得た。粗取得物を次の段階に直接用いた。LC/MS[M+H]
+:881。
【0265】
参考例19
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
【化40】
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【0266】
段階A:3−(2−アミノピリジン−3−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(参考例3;2.69g、3.07mmol)、N−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.610g、6.14mmol)、Na
2CO
3(0.977g、9.21mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(0.376g、0.461mmol)を、ジオキサン(12mL)および水(3mL)の入った100mL丸底フラスコに室温で加え、混合物を80℃で終夜撹拌した。混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物を、EtOAc/イソヘキサンで溶離を行うシリカゲル40gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に生成物を泡状物として得た。LC/MS[M+H]+:842。
【0267】
段階B:tert−ブチル(3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)カーバメート
原料3−(2−アミノピリジン−3−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(1.02g、1.211mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、室温で、Boc−無水物(0.31mL、1.33mmol)およびDMAP(0.148g、1.211mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、DCMで抽出した(50mLで2回)。残留物を、EtOAc/イソヘキサンで溶離を行うシリカゲル24gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に泡状物を得た。LC/MS[M+H]+:942。
【0268】
段階C:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)カーバメート(0.92g、0.97mmol)のTHF(9mL)中溶液を、室温でN
2下に30分間にわたりTBAF(2.153mL、2.153mmol)とともに撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、飽和KHSO
4水溶液で洗浄し(50mLで3回)、MgSO
4で脱水し、濃縮して、粗生成物を固体として得た。粗取得物を次の段階に直接用いた。
【0269】
参考例20
段階A:(S)−メチル3−アミノ−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート
(S)−3−アミノ−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸(6g、25.2mmol)のMeOH(60mL)中溶液に、0℃でSOCl
2(9.19mL、126mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(300mL)で反応停止し、EAで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗生成物(S)−メチル3−アミノ−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:253。
【0270】
段階B:(S)−メチル−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
(S)−メチル−3−アミノ−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート(4.0g、13.85mmol)のMeOH(50mL)中溶液に、0℃で(Boc)
2O(6.4mL、27.70mmol)およびTEA(7.7mL、55.40mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で反応停止し、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、70%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−メチル−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:353。
【0271】
段階C:(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−メチル−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(4.3g、12.2mmol)のTHF(45mL)中溶液に、0℃でLiBH
4(0.8g、36.6mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を飽和NH
4Cl水溶液(200mL)で反応停止し、EAで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを油状物として得た。LC/MS[M+1]+:325。
【0272】
段階D:(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート
(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(4.0g、12.33mmol)のDCM(40mL)中溶液に、0℃でMsCl(1.9mL、24.66mmol)、TEA(5.2mL、37.0mmol)およびDMAP(0.301g、2.47mmol)を加えた。混合物を50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で反応停止し、次にEAで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネートを固体として得た。LCMS[M+1]+:403。
【0273】
段階E:(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート(3.8g、9.44mmol)のDMF(60mL)中溶液に、室温でカリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(3.5g、18.88mmol)を加えた。混合物を60℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で反応停止し、次にEAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−ベンジルtert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:454。
【0274】
段階F:(R)−ベンジル−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(3.0g、6.62mmol)のEtOH(50mL)中溶液に、室温でN
2H
4・H
2O(80%、0.99g、19.85mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とした。得られた混合物を水(200mL)で反応停止し、次にEAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−ベンジルtert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを固体として得た。LC/MS[M+1]
+:324。
【0275】
参考例21
(R)−ベンジル(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート塩酸塩
【化41】
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【0276】
原料(R)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.0g、3.08mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、HCl(4mL、1.25Mジオキサン中溶液、5.00mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。生成物をそのまま用いた。LC/MS[M+H]+:225。
【0277】
参考例22
tert−ブチル(R)−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
RBF中、(R)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.05g、3.24mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、室温でN
2下、Pd−C(10重量%、0.689g、0.65mmol)を加え、1気圧で(風船圧)終夜水素化した。反応混合物をセライト層で濾過し、EtOAcで洗浄した(50mLで3回)。濾液を減圧下に濃縮した。粗生成物をそのまま用いた。LC/MS[M+H]+:191。
【0279】
参考例23
tert−ブチル(R)−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
エポキシド(S)−tert−ブチル(オキシラン−2−イルメチル)カーバメート(2.0g、11.55mmol)のエタノール(20mL)中溶液に、室温で水酸化アンモニウム(20mL、114mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をDCM(40mL)に溶かし、脱水し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。粗生成物を0%から10%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲル(40g)でクロマトグラフィー精製して、所望の生成物を得た。LC/MS[M+H]+:191。
【0281】
参考例24
(3−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸
【化44】
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【0282】
3−(3−ブロモフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(1.0g、4.18mmol)のジメチルスルホキシド(15mL)中の撹拌溶液に、室温で酢酸カリウム(1.232g、12.55mmol)およびPCy3PdG2(0.371g、0.627mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.124g、8.37mmol)を加え、混合物を90℃で終夜撹拌した。反応混合物をセライト層で濾過し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。残留物を、アセトニトリル/水、45分以内で0%から100%溶離を行うシリカゲル240gのC18で逆相カラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に所望の生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:205。
【0283】
参考例25
tert−ブチル(3R,4,S)−3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化45】
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【0284】
段階A:tert−ブチル(3S,4S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート
(3S,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(1000mg、4.94mmol)のジオキサン(12.4mL)および水(12.4mL)中溶液に、0℃で炭酸ナトリウム(629mg、5.93mmol)およびCbz−Cl(0.847mL、5.93mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌した。EtOAc(20mL)を加えた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶離液として0−10%MeOH/DCM)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:337.38。
【0285】
段階B:tert−ブチル(3S,4S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3S,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(1200mg、3.57mmol)のDCM(17.8mL)中溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.796mL、5.71mmol)およびMsCl(0.445mL、5.71mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌した。溶媒留去後、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(40g金カラム、0−10%MeOH/DCM溶離液として)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:415.38。
【0286】
段階C:tert−ブチル(3R,4S)−3−アジド−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3S,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(1470mg、3.55mmol)のDMF(17.7mL)中溶液に、室温でアジ化ナトリウム(922mg、14.19mmol)を加えた。反応液を100℃で4時間撹拌した。EtOAc(20mL)および水(20mL)を加えた。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:362.44。
【0287】
段階D:tert−ブチル(3R,4S)−3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル3−アジド−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(1200mg、3.32mmol)のTHF(15.1mL)および水(1.51mL)中溶液に、室温でトリフェニルホスフィン(1045mg、3.98mmol)を加えた。反応液を60℃で終夜撹拌した。減圧下に濃縮した後、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶離液として0−10%MeOH/DCM)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:336.36。
【0288】
参考例26
tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化46】
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【0289】
(3R,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを用い、上記中間体(参考例25)と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:336.42。
【0290】
参考例27
(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)ボロン酸
【化47】
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【0291】
5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(1027mg、4.54mmol)、酢酸カリウム(446mg、4.54mmol)、および4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(300mg、1.515mmol)のジオキサン(7.6mL)中混合物を窒素で脱気し、クロロ(トリフェニルホスフィン)[2−(2′−アミノ−1,1′ビフェニル)]パラジウム(II)(130mg、0.227mmol)を加えた。得られた混合物を窒素によってさらに脱気し、80℃で終夜加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗った。濾液を濃縮し、残留物を0−100%MeCN/水(酸添加物なし)で溶離を行う逆相C18カラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:164.05。
【0292】
参考例28
ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−4−イルボロン酸
【化48】
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【0293】
4−クロロベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾールを用い、参考例27と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:165.20。
【0294】
参考例29
(R)−ベンジル−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
【化49】
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【0295】
段階A:(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(イソブチル炭酸)無水物
(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(20g、59mmol)のTHF(200mL)中の撹拌溶液に、0℃でイソブチルカルボノクロリデート(9.60g、71mmol)および4−メチルモルホリン(7.20g、71mmol)を加えた。反応混合物を0℃で6時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(イソブチル炭酸)無水物を油状物として得た。粗生成物を、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。
【0296】
段階B:(S)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(イソブチル炭酸)無水物(15g、34mmol)のTHF(100mL)中の撹拌溶液に、0℃でNaBH
4(5.0g、136mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(500mL)で反応停止し、次にEAで抽出した(800mLで3回)。合わせた有機層を水(500mLで3回)およびブライン(500mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、5%MeOH/DCMで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを油状物として得た。LCMS(ESI)の計算値:C
16H
24N
2O
5[M+1]
+:325、実測値:325。
【0297】
段階C:(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート
(S)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(8.20g、25mmol)のDCM(100mL)中の撹拌溶液に、0℃でTEA(10.4mL、75mmol)およびMsCl(2.38mL、30mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(500mL)で反応停止し、EAで抽出した(800mLで3回)。合わせた有機層を水(500mLで3回)およびブライン(500mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、および5%MeOH/DCMで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネートを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:403。
【0298】
段階D:(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート(2.00g、4.97mmol)のDMF(20mL)中溶液に、カリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(1.38g、7.45mmol)を加えた。混合物を60℃で2時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを固体として得た。LC/MS[M+1]
+:454。
【0299】
段階E:(R)−ベンジルtert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−ベンジルtert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.80g、3.97mmol)のEtOH(2mL)中溶液に、N
2H
4・H
2O(80%、5mL、3.97mmol)を加えた。混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOHおよび1%NH
3水溶液/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−ベンジル−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを固体として得た。LC/MS[M+1]:323。
【0300】
参考例30
ジ−tert−ブチル(2−アミノプロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
【化50】
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【0301】
段階A:ジ−tert−ブチル(2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
1,3−ジアミノプロパン−2−オール(10.0g、11mmol)およびKOH(16.0g、28mmol)のTHF(50mL)および水(50mL)中溶液に、室温で(Boc)
2O(64mL、28mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EA(300mLで2回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、ジ−tert−ブチル(2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートを油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:291。
【0302】
段階B:2,2,12,12−テトラメチル−4,10−ジオキソ−3,11−ジオキサ−5,9−ジアザトリデカン−7−イルメタンスルホネート
ジ−tert−ブチル(2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(20.0g、68.9mmol)のDCM(200mL)中溶液に、0℃でMsCl(8.1mL、103mmol)を滴下した。混合物を窒素下に室温で5時間撹拌した。得られた混合物をEA(400mL)で希釈し、次に水(200mLで3回)およびブライン(150mLで3回)で洗浄した。回収した有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、2,2,12,12−テトラメチル−4,10−ジオキソ−3,11−ジオキサ−5,9−ジアザトリデカン−7−イルメタンスルホネートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:369。
【0303】
段階C:ジ−tert−ブチル(2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
2,2,12,12−テトラメチル−4,10−ジオキソ−3,11−ジオキサ−5,9−ジアザトリデカン−7−イルメタンスルホネート(20.0g、54.3mmol)のDMF(200mL)中溶液に、室温でカリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(10.0g、54.3mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(300mL)で反応停止した。水層をEAで抽出し(100mLで3回)、次に合わせた有機層をブラインで洗浄し(150mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、ジ−tert−ブチル(2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:420。
【0304】
段階D:ジ−tert−ブチル(2−アミノプロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
ジ−tert−ブチル(2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1、3−ジイル)ジカーバメート(14.0g、33.4mmol)のEtOH(100mL)中溶液に、室温でN
2H
4・H
2O(80%、6.7g、167mmol)を加えた。反応液を昇温させて80℃とした。反応混合物を窒素下に80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を冷却して室温とした。混合物を濾過した。フィルターケーキをEtOHで洗浄した(50mLで2回)。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEA/PE(1:2)で再結晶して、ジ−tert−ブチル(2−アミノプロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートを固体として得た。LC/MS[M+1]
+:290。
【0305】
参考例31
(R)−ジ−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
【化51】
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【0306】
段階A:(S)−ジ−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−メチル2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(市販されているか、WO2006076706に記載の方法に従って製造、1.5g、4.71mmol)のTHF(15mL)中溶液に、5℃で窒素下、LiAlH
4(0.27g、7.07mmol)を数回に分けて加えた。混合物を窒素下に5℃で2時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−ジ−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを液体として得た。LC/MS/[M+1]
+:291。
【0307】
段階B:(S)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート
(S)−ジ−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(0.8g、2.76mmol)およびTEA(0.84g、8.27mmol)のDCM(8mL)中溶液に、0℃でMsCl(0.47g、4.13mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(S)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。:LC/MS[M+1]
+:369。
【0308】
段階C:(S)−ジ−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート(1.1g、2.99mmol)のDMF(10mL)中溶液に、室温でカリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(0.83g、4.48mmol)を加えた。次に、混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とした。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を固体として得た。LC/MS[M+1]
+:420。
【0309】
段階D:(R)−ジ−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−ジ−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(0.5g、1.19mmol)のEtOH(5mL)中溶液に、室温でN
2H
4・H
2O(80%、0.12g、3.58mmol)を加えた。反応液を昇温させて80℃とした。反応混合物を窒素下に80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を冷却して室温とした。混合物を濾過した。フィルターケーキをEtOHで洗浄した(50mLで2回)。濾液を減圧下に濃縮して、(R)−ジ−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に直接用いた。LC/MS[M+1]
+:290。
【0310】
参考例32
(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
段階A:(R)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート
(R)−ベンジル−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(2g、6.17mmol)のDCM(20mL)中溶液に、0℃でTEA(2.6mL、18.50mmol)、MsCl(0.96mL、12.33mmol)およびDMAP(0.15g、1.23mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗生成物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:403。
【0312】
段階B:(R)−ベンジルtert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(R)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート(3.0g、7.45mmol)のDMF(50mL)中溶液に、室温でカリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(2.76g、14.90mmol)を加えた。混合物を60℃で12時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とし、水(200mL)で希釈し、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、60%EA/PEで溶離して、所望の化合物を固体として得た。LC/MS[M+1]
+:454。
【0313】
段階C:(S)−ベンジルtert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(R)−ベンジル−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(3.0g、6.62mmol)のEtOH(50mL)中溶液に、室温でN
2H
4・H
2O(80%、0.99g、19.85mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とした。得られた反応液を水(200mL)で反応停止し、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを固体として得た。LC/MS[M+1]
+:324。
【0314】
参考例33
(S)−ジ−tert−ブチル2−(アミノメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
段階A:(R)−1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボキシレート
(R)−1−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2−ジカルボキシレート(2.00g、8.19mmol)およびTEA(3.42mL、24.57mmol)のDCM(20mL)中溶液に、0℃で、(Boc)
2O(2.28mL、9.83mmol)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EAで抽出した(70mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(150mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:345。
【0316】
段階B:(R)−ジ−tert−ブチル2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(R)−1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボキシレート(2.00g、5.81mmol)のTHF(30mL)中溶液に、0℃で、LiAlH
4(0.44g、11.61mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物をNaOH(1M、50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、40%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:317。
【0317】
段階C:(S)−ジ−tert−ブチル2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(R)−ジ−tert−ブチル2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.00g、3.16mmol)、トリフェニルホスフィン(0.83g、3.16mmol)およびイソインドリン−1,3−ジオン(0.47g、3.16mmol)のTHF(20mL)中溶液に、0℃でDIAD(0.62mL、3.16mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を固体として得た。LC/MS[M+1]
+:446。
【0318】
段階D:(S)−ジ−tert−ブチル2−(アミノメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(S)−ジ−tert−ブチル2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.30g、2.92mmol)のEtOH(30mL)中溶液に、室温で、N
2H
4・H
2O(80%、0.58g、14.59mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(80mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:316。
【0319】
参考例34
(R)−ジ−tert−ブチル2−(アミノメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
段階A:(S)−1,4−ジ−tert−ブチル−2−メチル−ピペラジン−1,2,4−トリカルボキシレート
(S)−1−tert−ブチル−2−メチル−ピペラジン−1,2−ジカルボキシレート(2.0g、8.19mmol)およびTEA(2.28mL、16.37mmol)のDCM(20mL)中溶液に、0℃で(Boc)
2O(2.85mL、12.28mmol)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(70mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(150mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:345。
【0321】
段階B:(S)−ジ−tert−ブチル−2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(S)−1,4−ジ−tert−ブチル−2−メチル−ピペラジン−1,2,4−トリカルボキシレート(1.50g、4.36mmol)のTHF(20mL)中溶液に、0℃でLiAlH
4(0.33g、8.71mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物をNaOH(1M、40mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(S)−ジ−tert−ブチル−2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレートを油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:317。
【0322】
段階C:(R)−ジ−tert−ブチル−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(S)−ジ−tert−ブチル−2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.10g、3.48mmol)、トリフェニルホスフィン(1.82g、6.95mmol)およびイソインドリン−1,3−ジオン(1.02g、6.95mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃でDIAD(1.35mL、6.95mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を油状物として得た。LC/MS/[M+1]
+:446。
【0323】
段階D:(R)−ジ−tert−ブチル−2−(アミノメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(R)−ジ−tert−ブチル−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.20g、2.69mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、室温でN
2H
4・H
2O(0.26g、8.08mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間撹拌した。混合物を冷却して室温とした。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に溶媒留去した。残留物をEA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(80mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:316。
【0324】
参考例35
(S)−ベンジル(3−アミノブチル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
段階A:(S)−tert−ブチル(4−ヒドロキシブタン−2−イル)カーバメート
(S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸(5.0g、24.60mmol)のTHF(30mL)中溶液に、0℃でBF
3・THF(49mL、49mmol、1M)を滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、25%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得た。LC/MS[M+1]
+:190。
【0326】
段階B:(S)−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブチルメタンスルホネート
(S)−tert−ブチル(4−ヒドロキシブタン−2−イル)カーバメート(2.5g、13.21mmol)およびTEA(5.5mL、39.60mmol)のDCM(50mL)中溶液に、0℃でMsCl(1.5mL、19.81mmol)を滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をEA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(30mLで3回)、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:268。
【0327】
段階C:(S)−tert−ブチル(4−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)ブタン−2−イル)カーバメート
(S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブチルメタンスルホネート(3.0g、11.22mmol)のDMF(40mL)中溶液に、室温でカリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(3.0g、16.83mmol)を加えた。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、20%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を固体として得た。LC/MS[M+1]
+:319。
【0328】
段階D:(S)−tert−ブチル(4−アミノブタン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(4−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)ブタン−2−イル)カーバメート(2.7g、8.48mmol)のEtOH(50mL)中溶液に、N
2H
4・H
2O(80%、0.85g、16.96mmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(S)−tert−ブチル(4−アミノブタン−2−イル)カーバメートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:189。
【0329】
段階E:(S)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,3−ジイルジカーバメート
(S)−tert−ブチル(4−アミノブタン−2−イル)カーバメート(1.4g、7.44mmol)のDCM(15mL)中溶液に、室温でTEA(1.5g、14.87mmol)およびCbzCl(1.5g、8.55mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:323。
【0330】
段階F:(S)−ベンジル(3−アミノブチル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
(S)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,3−ジイルジカーバメート(1g、3.1mmol)のTFA(8mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、(S)−ベンジル(3−アミノブチル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1−TFA]
+:223。
【0331】
参考例36
(S)−ジ−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
段階A:(R)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート
DCM(10mL)中のジ−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)(R)−ジカーバメート(J. Med. Chem. 2010, 53(8), 3198−3213;1.0g、3.44mmol)およびTEA(1.0g、10.34mmol)に、0℃で、MsCl(0.59g、5.16)を加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:369。
【0333】
段階B:(R)−ジ−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(R)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピルメタンスルホネート(1.4g、0.38mmol)のDMF(15mL)中溶液に、室温でカリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(1.41g、7.60mmol)を加えた。次に、混合物を60℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を固体として得た。LC/MS[M+1]
+:420。
【0334】
段階C:(^S)−ジ−tert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(R)−ジ−tert−ブチル(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.0g、2.38mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、N
2H
4・H
2O(80%、0.36g、7.15mmol)を加えた。混合物を70℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の化合物を固体として得て、それを用いて、それ以上精製せずに本発明の化合物を製造した。LC/MS[M+1]
+:290。
【0335】
参考例37
(R)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
【化57】
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【0336】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソブタン−2−イル)カーバメート
TEA(13.7mL、98mmol)およびBoc
2O(15.8g、72.2mmol)を、(R)−2−アミノブタンアミド塩酸塩(5.0g、36.1mmol)のMeOH(100mL)中溶液に加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をHCl水溶液で洗浄し(1M、50mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の化合物を固体として得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。LC/MS[M+1]
+:203。
【0337】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソブタン−2−イル)カーバメート(5.0g、24.72mmol)のTHF(50mL)中の撹拌溶液に、0℃でBH
3・DMS(9.39g、124mmol)を滴下した。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に室温で12時間撹拌した。得られた混合物をNaOH水溶液(1M、150mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:189。
【0338】
段階C:(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメート
ベンジルカルボノクロリデート(8.16g、47.8mmol)およびTEA(10mL、71.7mmol)を、(R)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメート(4.50g、23.90mmol)のDCM(50mL)中溶液に加えた。混合物を、窒素下に室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で反応停止し、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、20%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LC/MS[M+1]
+:323。
【0339】
段階D:(R)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメート(1.0g、3.10mmol)のHCl(1Mジオキサン中溶液)(10mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、粗(R)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩を固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1−HCl]
+:223。
【0340】
参考例38
(S)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
段階A:ベンジル(S)−(1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)ピロリジン−3−イル)カーバメート
tert−ブチル(2−ブロモエチル)カーバメート(4.5g、20mmol)およびNa
2CO
3(2.9g、27mmol)を、(S)−ベンジルピロリジン−3−イルカーバメート(3g、13.5mmol)のDMF(15mL)中溶液に加えた。混合物を室温で10時間撹拌した。次に、混合物を水(60mL)に投入した。水層をEAで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:364。
【0342】
段階B:(S)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
ベンジル(S)−(1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)ピロリジン−3−イル)カーバメート(4.8g、13mmol)のMeOH(15mL)中溶液に、Pd(OH)
2/C(20%Pd、2g)を加えた。混合物を水素で3回脱気した。次に、混合物を室温で水素下に16時間撹拌した。得られた混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LC/MS[M+1−100]
+:130。
【0343】
参考例39
(R)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
段階A:tert−ブチル(R)−(2−(3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−ブロモエチル)カーバメート(4.48g、19.98mmol)を、(R)−ベンジルピロリジン−3−イルカーバメート(2.2g、9.99mmol)およびK
2CO
3(4.14g、30.0mmol)のDMF(40mL)中混合物に加えた。反応混合物を窒素下に室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、10%MeOH/DCMで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を得た。LC/MS[M+1]
+:364。
【0345】
段階B:(R)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
Pd(OH)
2/C(20%Pd、0.30g、2.14mmol)を、tert−ブチル(R)−(2−(3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(2.96g、8.14mmol)のMeOH(30mL)中溶液に加えた。反応混合物を水素で3回脱気し、水素下に(約1.5気圧)室温で6時間撹拌した。得られた溶液を濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗浄した(100mLで3回)。濾液を減圧下に濃縮して、所望の化合物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:230。
【0346】
参考例40
(R)−ベンジル(3−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
段階A:(R)−tert−ブチル(4−ヒドロキシブタン−2−イル)カーバメート
BF
3・THF(84mL、84.0mmol、1M)を、0℃で(R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸(8.5g、41.8mmol)のTHF(10mL)中溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、30%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を油状物として得た。
【0348】
LC/MS[M+1−56]
+:134。
【0349】
段階B:(R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブチルメタンスルホネート
TEA(7.0g、69.7mmol)およびMsCl(2.7mL、34.9mmol)を、(R)−tert−ブチル(4−ヒドロキシブタン−2−イル)カーバメート(4.4g、23.3mmol)のDCM(100mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(300mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブチルメタンスルホネートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:268。
【0350】
段階C:(R)−tert−ブチル(4−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)ブタン−2−イル)カーバメート
カリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(5.7g、30.0mmol)を、(R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブチルメタンスルホネート(5.5g、20.0mmol)のDMF(20mL)中溶液に加えた。混合物を60℃で2時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の化合物を固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LC/MS[M+1]
+:319。
【0351】
段階D:(R)−tert−ブチル(4−アミノブタン−2−イル)カーバメート
N
2H
4・H
2O(1.44g、28.30mmol)を、(R)−tert−ブチル(4−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)ブタン−2−イル)カーバメート(4.5g、14.10mmol)のEtOH(2mL)中溶液に加えた。混合物を80℃で1時間撹拌し、次に放冷して室温とした。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、(R)−tert−ブチル(4−アミノブタン−2−イル)カーバメートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:189。
【0352】
段階E:(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,3−ジイルジカーバメート
TEA(4.4mL、31.90mmol)およびCbzCl(1.7mL、12.20mmol)を、(R)−tert−ブチル(4−アミノブタン−2−イル)カーバメート(2.0g、10.60mmol)のTHF(10mL)および水(10mL)中溶液に0℃で5分間かけて加えた。反応液を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層を水(30mLで3回)、飽和水溶液NaHCO
3(30mLで3回)およびブライン(30mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,3−ジイルジカーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。
【0353】
段階F:(R)−ベンジル(3−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,3−ジイルジカーバメート(1.0g、3.10mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、濃HCl(1mL、12M)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、(R)−ベンジル(3−アミノブチル)カーバメート塩酸塩を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに最終化合物の製造で用いた。LCMS[M+1−HCl]
+:223。
【0354】
参考例41および42
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
(R)−および(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.0g、9.29mmol)(Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, 2007, 17, 1181−1184に記載の詳細に従うことで製造)を、次の条件:カラム:Chiralpak AD−H、2×25cm;移動相A:CO
2(70%)、移動相B:MeOH(2mmol/L NH
3/MeOH):30%;流量:40mL/分;検出器:210nm;保持時間:RT
1:2.27分;RT
2:3.30分;温度:25℃でのキラル分取HPLCによって分離した。先に溶出するエナンチオマー41(R)−tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを、2.27分で油状物として得た。LCMS(ESI)の計算値:C
10H
21N
3O
2[M+1]
+:216、実測値:216。後で溶出するエナンチオマー42(S)−tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを、3.30分で油状物として得た。LCMS(ESI)C
10H
21N
3O
2[M+1]
+の計算値:216、実測値:216。
【0356】
参考例43
(S)−tert−ブチル−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
【化62】
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【0357】
(R)−tert−ブチル−(オキシラン−2−イルメチル)カーバメート(1.50g、8.70mmol)のEtOH(5mL)中の撹拌溶液に、0℃で25%NH
3・H
2O(20mL)を加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し、減圧下に濃縮して(S)−tert−ブチル−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに本発明の最終化合物を製造するのに用いた。LCMS[M+1]
+:191。
【0358】
参考例44
(3R,4R)−tert−ブチル−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
段階A:tert−ブチル(3R,4R)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート
Cbz−Cl(10.12g、59.3mmol)を、0℃で(3R,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(10.0g、49.40mmol)およびNa
2CO
3(6.29g、59.30mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)および水(100mL)中混合物に滴下した。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に室温で1時間撹拌した。得られた溶液をEAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をNaOH水溶液(1M、100mLで2回)およびブライン(100mLで2回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物を得た。LCMS[M+23]
+:359。
【0360】
段階B:(3R,4R)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート
MsCl(10.9g、95mmol)を、0℃でtert−ブチル(3R,4R)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(16.0g、47.6mmol)およびTEA(13.2mL、95mmol)のDCM(200mL)中溶液に滴下した。反応混合物を窒素下に室温で1時間撹拌した。得られた溶液を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、32%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(3R,4R)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレートを固体として得た。LCMS[M+23]
+:437。
【0361】
段階C:(3S,4R)−tert−ブチル3−アジド−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
NaN
3(12.8g、198mmol)を、室温で(3R,4R)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(20.5g、49.5mmol)のDMF(200mL)中溶液に加えた。反応混合物を窒素下に100℃で3時間撹拌した。得られた溶液を水(200mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(3S,4R)−tert−ブチル−3−アジド−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+23]
+:384。
【0362】
段階D:(3S,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3S,4R)−tert−ブチル−3−アジド−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(17.8g、49.30mmol)のTHF(200mL)および水(20mL)中溶液に、室温でトリフェニルホスフィン(15.5g、59.10mmol)を加えた。混合物を窒素下に60℃で16時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、5%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+23]
+:358。
【0363】
参考例45
(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
【化64】
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【0364】
Pd(OH)
2/C(20%Pd、0.46g)を、室温で(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(2.10g、6.47mmol)のMeOH(20mL)中溶液に加えた。反応混合物を水素で3回脱気した。反応混合物を、室温で水素下に(1.5気圧)12時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。フィルターケーキをMeOHで洗浄した(20mLで3回)。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、45%MeOHおよび5%NH
3・H
2O/DCMで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、メチル−2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:191。
【0365】
参考例46
(S)−ベンジル(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
【化65】
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【0366】
(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.20g、3.70mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、0℃でTFA(3.3mL)を加えた。反応溶液を0℃で2時間撹拌した。溶液を減圧下に濃縮して、(S)−ベンジル(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに本発明の最終化合物を製造するのに直接用いた。:LCMS[M+1−TFA]
+:225。
【0367】
参考例47
(R)−ベンジル(2−アミノプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
【化66】
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【0368】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
(R)−2−アミノプロパンアミド塩酸塩(100g、0.80mmol)のMeOH(1000mL)中懸濁液に、0℃でTEA(244g、2.41mol)および(Boc)
2O(263g、1.20mol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(1リットル)で希釈し、EAで抽出した(1.5リットルで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(2リットルで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:189。
【0369】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート
BH
3−DMS(128mL、1.28mol、10M)を、(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(120g、0.64mol)のTHF(200mL)中懸濁液に0℃で加えた。反応混合物を45℃で4時間撹拌した。得られた混合物をNaOH水溶液(1.0M、1.0リットル)で反応停止し、EAで抽出した(1リットルで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(1.5リットルで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(R)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:175。
【0370】
段階C:(R)−ベンジル−tert−ブチルプロパン−1,2−ジイルジカーバメート
TEA(7.20mL、51.70mmol)およびCbz−Cl(5.87g、34.4mmol)を、(R)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート(3g、17.2mmol)のDCM(40mL)中溶液に加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、20%EA/PEを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−ベンジル−tert−ブチルプロパン−1,2−ジイルジカーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:309。
【0371】
段階D:(R)−ベンジル(2−アミノプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
(R)−ベンジル−tert−ブチル−プロパン−1,2−ジイルジカーバメート(1.10g、3.57mmol)のTFA(15.0mL、214mmol)およびDCM(15.0mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得て、それをそれ以上精製せずに本発明の最終化合物を製造するのに用いた。LCMS[M−TFA+1]
+:209。
【0372】
参考例48
(R)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
【化67】
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【0373】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソブタン−2−イル)カーバメート
(Boc)
2O(15.8g、72.20mmol)およびTEA(13.7mL、98.00mmol)を、(R)−2−アミノブタンアミド塩酸塩(5.0g、36.10mmol)のMeOH(50mL)中溶液に加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物をH
2O(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をHClで洗浄し(1M、50mLで2回)、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物を固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:203。
【0374】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメート
BH
3・Me
2S(9.39g、124.0mmol、10M)を、(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソブタン−2−イル)カーバメート(5.0g、24.7mmol)のTHF(50mL)中溶液に0℃で滴下した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた反応混合物をNaOH水溶液(1M、150mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(R)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:189。
【0375】
段階C:(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメート
CbzCl(8.16g、47.80mmol)およびTEA(7.26g、71.70mmol)を、(R)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメート(4.5g、23.90mmol)のDCM(50mL)中溶液に加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(10mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、20%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:323。
【0376】
段階D:(R)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
(R)−ベンジル−tert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメート(1.0g、3.10mmol)のHCl(1Mジオキサン中溶液)(10mL)中溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1−HCl]
+:223。
【0377】
参考例49
(S)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
【化68】
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【0378】
段階A:(S)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソブタン−2−イル)カーバメート
(S)−2−アミノブタンアミド塩酸塩(10g、65.50mmol)を用い、参考例48段階Aに記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:203。
【0379】
段階B:(S)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソブタン−2−イル)カーバメート(3g、14.83mmol)を用い、参考例48段階Bに記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:189。
【0380】
段階C:(S)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメート
(S)−tert−ブチル(1−アミノブタン−2−イル)カーバメート(1.0g、5.31mmol)を用い、参考例48段階Cに記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:323。
【0381】
段階D:(S)−ベンジル(2−アミノブチル)カーバメート塩酸塩
(S)−ベンジルtert−ブチルブタン−1,2−ジイルジカーバメート(1g、3.10mmol)を用い、参考例48段階Dに記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1−HCl]
+:223。
【0382】
参考例50
(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化69】
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【0383】
段階A:(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
TEA(1.02g、10.10mmol)および(Boc)
2O(1.76g、8.07mmol)を、氷浴中、(3S,4R)−tert−ブチル−3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(参考例44、2.3g、6.72mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(15mL)中の撹拌溶液に加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、Et
2Oで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を飽和Na
2CO
3水溶液(100mLで2回)、ブライン(100mLで2回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに直接次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:436。
【0384】
段階B:(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
Pd(OH)
2/C(20%Pd、0.35g、0.50mmol)を、(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.20g、4.95mmol)のMeOH(20mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を水素で3回脱気した。反応混合物を室温で水素下に(1.5気圧)16時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(3R,4S)−tert−ブチル−3−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを固体として得て、それを用いて、それ以上精製せずに本発明の化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:302。
【0385】
参考例51
(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
【化70】
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【0386】
段階A:4−ブロモ−2−(トリクロロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール
ベンジル2,2,2−トリクロロアセトイミデート(13.50g、53.50mmol)を、3−ブロモベンゼン−1,2−ジアミン(10.0g、53.50mmol)のAcOH(50mL)中の撹拌溶液に室温で加えた。反応溶液を、室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水(300mL)に投入し、固体を沈殿させた。得られた混合物を濾過した。フィルターケーキを水で洗浄し(50mLで3回)、真空乾燥して、所望の生成物を固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:315。
【0387】
段階B:4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボニトリル
4−ブロモ−2−(トリクロロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(10.00g、31.80mmol)を、液体NH
3溶液(20mL)に−78℃で加えた。混合物を−78℃で20分間撹拌した。反応混合物を昇温させて室温とした。アンモニアを留去した後、残留物をEA(300mL)に溶かした。有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボニトリルを固体として得た。LCMS[M+1]
+:222、224。
【0388】
段階C:4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキサミド
30%H
2O
2(0.3mL、2.25mmol)およびKOH(0.63g、11.26mmol)を、4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボニトリル(0.50g、2.25mmol)のMeOH(10mL)および水(5mL)中溶液に加えた。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:240、242。
【0389】
段階D:(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
KOAc(1.23g、1,2,50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.51g、0.63mmol)および5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(2.12g、9.37mmol)を、4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキサミド(0.75g、3.12mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)中溶液に加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:C18;移動相:ACN/水(0.5%TFA);流量:60mL/分;勾配:30分以内で5%−30%ACN/水;保持時間:20分;検出器:UV254nmを用いるRPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸を固体として得た。LCMS[M+1]
+:206。
【0390】
参考例52
tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−2−イル)エチル)カーバメート
【化71】
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【0391】
段階A:4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール
亜硝酸ナトリウム(1.7g、25.0mmol)を、3−ブロモベンゼン−1,2−ジアミン(2.3g、1,2,5mmol)のAcOH(10mL)および水(4mL)中溶液に0℃で数回に分けて加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:198、200。
【0392】
段階B:tert−ブチル(2−(4−ブロモ−2H−ベンゾ[d][1,2,3−トリアゾール−2−イル)エチル)カーバメート
Na
2CO
3(2.6g、25mmol)を、4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(2g、10mmol)およびtert−ブチル(2−ブロモエチル)カーバメート(3.4g、15mmol)のDMF(15mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(80mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を15%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:341、343。
【0393】
段階C:tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−2−イル)エチル)カーバメート
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.47g、17.58mmol)、KOAc(0.86g、8.79mmol)およびPd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(0.48g、0.59mmol)を、tert−ブチル(2−(4−ブロモ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−2−イル)エチル)カーバメート(1.0g、2.93mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に室温で加えた。混合物を窒素で3回脱気し、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、20%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−2−イル)エチル)カーバメートを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:389。
【0394】
参考例53
2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルボロン酸
【化72】
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【0395】
段階A:4−メチルベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール
SOCl
2(18mL、246mmol)を、3−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(10.0g、82mmol)およびTEA(45.6mL、327mmol)のDCM(200mL)中溶液に非常にゆっくり滴下した。反応混合物を4時間還流した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(700mL)で希釈し、DCMで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで2回)、ブライン(200mLで2回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、1%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、4−メチルベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾールを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:151。
【0396】
段階B:4−ブロモ−7−メチルベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール
Br
2(7.6mL、146mmol)を、4−メチルベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール(11g、73.2mmol)の48%水性HBr(120mL、1.06mol)の溶液に加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで2回)およびブライン(200mLで2回)で洗浄し、無水MgSO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物を固体として得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:229、231。
【0397】
段階C:3−ブロモ−6−メチルベンゼン−1,2−ジアミン
NaBH
4(1.3g、34.90mmol)および塩化コバルト(II)・6水和物(0.4g、1.75mmol)を、4−ブロモ−7−メチルベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール(4.0g、17.46mmol)のMeOH(80mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を70℃で3時間撹拌した。得られた混合物を冷却して室温とし、濾過して固体を除去した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を水(100mL)に溶かした。水層をEAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、20%EA/PEで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、3−ブロモ−6−メチルベンゼン−1,2−ジアミンを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:201、203。
【0398】
段階D:4−ブロモ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン
BrCN(1.05g、9.95mmol)を、3−ブロモ−6−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(2.00g、9.95mmol)のMeOH(20mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(50mL)に投入した。固体を沈殿させ、濾過した。フィルターケーキを真空乾燥して、所望の生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:226、228。
【0399】
段階E:2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルボロン酸
5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(4.50g、19.91mmol)、第2世代PPh
3プレ触媒(0.69g、1.19mmol)およびKOAc(2.3g、23.90mmol)を、4−ブロモ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(1.80g、7.96mmol)の1,4−ジオキサン(18mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を次の条件:カラム:C18;移動相:ACN/水(0.5%TFA);流量:60mL/分;勾配:30分以内に5%−30%ACN/水;保持時間:20分;検出器:254nmを用いるRPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を減圧下に濃縮して、標題化合物酸を固体として得た。LCMS[M+1 192。
【0400】
参考例54
tert−ブチル(4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)カーバメート
【化73】
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【0401】
段階A:tert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)カーバメート
2−ブロモ−1−(3−ブロモフェニル)エタノン(3g、10.79mmol)のDMF(30mL)中溶液に、tert−ブチル−N−カルバミミドイルカーバメート(3.5g、21.59mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(60mL)、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を15%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)カーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:338、340。
【0402】
段階B:tert−ブチル(4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)カーバメート
tert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)カーバメート(1.5g、4.44mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.3g、8.87mmol)、Pd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(0.6g、0.68mmol)およびKOAc(1.3g、13.31mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:386。
【0403】
参考例55
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)ボロン酸
【化74】
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【0404】
KOAc(1.5g、15.20mmol)、第2世代XPhosプレ触媒(1.2g、1.52mmol)および4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.6g、10.15mmol)を、6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1.0g、5.08mmol)の1,4−ジオキサン(4mL)中溶液に加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物をEA(30mL)で希釈し、NaOH水溶液で抽出した(2N、100mLで2回)。合わせた水溶液層を減圧下に濃縮した。残留物をMeOH/DCM(1/10、100mL)中で20分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。[M+1]
+:163。
【0405】
参考例56
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−2−アミン
【化75】
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【0406】
段階A:N−((3−ブロモフェニル)カルバモチオイル)ベンズアミド
3−ブロモアニリン(3.50mL、32.1mmol)を、ベンゾイルイソチオシアネート(5.81g、35.7mmol)のアセトン(50mL)中溶液に70℃で滴下した。反応混合物を70℃で1時間撹拌した。得られた溶液を氷水(100mL)に投入し、10分間撹拌し、濾過した。フィルターケーキを水で洗浄し(10mL)、真空乾燥して、所望の生成物を固体として得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:335、337。
【0407】
段階B:1−(3−ブロモフェニル)チオ尿素
N−((3−ブロモフェニル)カルバモチオイル)ベンズアミド(10.0g、29.8mmol)を、NaOH(10.0g、250mmol)の水(100mL)中溶液に80℃で加えた。反応混合物を窒素下に80℃で1時間撹拌した。得られた混合物をHCl氷水溶液(6M、30mL)に投入し、10分間撹拌した。25%NH
3・H
2OでpH値を10に調節した。固体を沈殿させ、濾過した。フィルターケーキを水(10mL)で洗浄し、真空乾燥した。粗固体を50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、1−(3−ブロモフェニル)チオ尿素を固体として得た。LCMS[M+1]
+231、233。
【0408】
段階C:5−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2−アミン
臭素(0.86mL、16.79mmol)のAcOH(17.5mL)中溶液を、0℃で1−(3−ブロモフェニル)チオ尿素(4.00g、17.31mmol)のACN(350mL)中溶液に滴下した。反応混合物を窒素下に室温で18時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。フィルターケーキをEA(10mL)で洗浄し、真空乾燥して、粗生成物を得た。粗生成物を次の条件:カラム:X Select CSH分取C18 OBDカラム19×150mm、5μm、13nm、相A:水+0.05%TFA、相B:MeOH;流量:20;注入容量:200μL;勾配:30−100%B;保持時間:28分(先のピーク)での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、5−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2−アミンを固体として得た。LCMS[M+1]
+:229、231。
【0409】
段階D:5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−2−アミン
KOAc(5.27g、53.70mmol)および第2世代PCy
3プレ触媒(2.11g、3.58mmol)を、5−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(4.10g、17.90mmol)および4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(9.09g、35.80mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を窒素下に80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:277。
【0410】
参考例57
2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール
【化76】
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【0411】
段階A:4−ブロモ−2−メチル−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール
ヨードメタン(2.87g、20.20mmol)を、室温で4−ブロモ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(4.0g、20.20mmol)および炭酸カリウム(5.58g、40.40mmol)のDMF(40mL)中混合物に2分間で加えた。反応混合物を窒素下に室温で16時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、7%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、4−ブロモ−2−メチル−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールを固体として得た。LCMS[M+1]
+:212、214。
【0412】
段階B:2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.72g、6.79mmol)、KOAc(1.67g、16.98mmol)およびPd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(0.46g、0.57mmol)を、室温で4−ブロモ−2−メチル−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(1.20g、5.66mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)中溶液に加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、10%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+1]
+:260。
【0413】
参考例58
3−オキソシクロヘキサ−1−エンイルボロン酸
【化77】
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【0414】
段階A:3−オキソシクロヘキサ−1−エンイル−トリフルオロメタンスルホネート
TEA(9.03g、89.4mmol)およびTf
2O(15.1g、53.6mmol)を、窒素下に−78℃でシクロヘキサン−1,3−ジオン(5.00g、44.6mmol)のDCM(50mL)中溶液に10分間で加えた。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。得られた混合物を飽和NaHCO
3水溶液(50mL)で反応停止し、DCMで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムによって精製して、10%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、3−オキソシクロヘキサ−1−エンイル−トリフルオロメタンスルホネートを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:245。
【0415】
段階B:3−オキソシクロヘキサ−1−エンイルボロン酸
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(15.2g、60mmol)、KOAc(8.80g、90mmol)、Pd(dppf)Cl
2付加物CH
2C1
2(2.50g、3.0mmol)を、室温で3−オキソシクロヘキサ−1−エンイル−トリフルオロメタンスルホネート(7.30g、30mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で2時間撹拌した。得られた混合物をEA(100mL)で希釈し、NaOH水溶液で抽出した(2M、50mLで3回)。合わせた水層を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:C18;移動相:ACN/水(1%TFA);流量:60mL/分;勾配:30分以内で10%−40%ACN/水;保持時間:23分;検出器:254nmを用いるRPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、3−オキソシクロヘキサ−1−エンイルボロン酸を油状物として得た。LCMS[M+1]
+:141。
【0416】
参考例59
2−((2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メチル)イソインドリン−1,3−ジオン
【化78】
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【0417】
段階A:2−((2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メチル)イソインドリン−1,3−ジオン
1−(3−ブロモフェニル)チオ尿素(2.3g、10mmol)のNMP(20mL)中の撹拌溶液に、室温で1,3−ジブロモプロパン−2−オン(2.2g、10mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とした。イソインドリン−1,3−ジオン(2.2g、14.9mmol)およびK
2CO
3(2.8g、19.9mmol)を、室温で反応溶液に加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、70%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、2−((2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メチル)イソインドリン−1,3−ジオンを固体として得た。LCMS[M+1]
+:414、416。
【0418】
段階B:2−((2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メチル)イソインドリン−1,3−ジオン
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.5g、9.66mmol)、KOAc(1.4g、14.5mmol)および第2世代PPh
3プレ触媒(0.57g、0.97mmol)を、2−((2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メチル)イソインドリン−1,3−ジオン(2.0g、4.83mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中の撹拌溶液に室温で加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を80℃で16時間窒素下に撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を、水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、50%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、((2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メチル)イソインドリン−1,3−ジオンを固体として得た。LCMS[M+1]
+:462。
【0419】
参考例60
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルボロン酸
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
段階A:3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン
Pd
2(dba)
3(2.10g、2.30mmol)、3−ブロモピリジン−2−アミン(2.00g、11.56mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(5.87g、23.12mmol)およびKOAc(3.40g、34.7mmol)を、トリシクロヘキシルホスフィン(1.10g、4.10mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中溶液に室温で加えた。混合物を窒素で3回脱気し、95℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:139。
【0421】
段階B:イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルボロン酸
2−クロロアセトアルデヒド(13.7g、68.20mmol)を、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.00g、4.54mmol)のEtOH(15mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈し、HCl水溶液で抽出した(1N、30mLで3回)。合わせた水層を減圧下に濃縮して標題化合物を固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:163。
【0422】
参考例61
tert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
【化80】
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【0423】
段階A:tert−ブチル(2−((2−アミノ−3−ブロモフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(94g、535mmol)、HATU(610g、1.6mol)およびTEA(223mL、1.6mol)を、3−ブロモベンゼン−1,2−ジアミン(100g、535mmol)のTHF(1リットル)中溶液に室温で加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温で終夜撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(500mL)、EAで抽出した(600mLで3回)。合わせた有機層を水(500mLで3回)およびブライン(500mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−((2−アミノ−3−ブロモフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M+1]
+:344、346。
【0424】
段階B:tert−ブチル((4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
tert−ブチル(2−((2−アミノ−3−ブロモフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート(180g、523mmol)のAcOH(250mL)中溶液を、60℃で0.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA/PE(50:1、200mL)から結晶化させた。固体を濾過によって回収し、真空乾燥して、tert−ブチル((4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]:326、328。
【0425】
段階C:tert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
tert−ブチル((4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(70.0g、215mmol)の1,4−ジオキサン(350mL)中溶液に、クロロ(トリフェニルホスフィン)[2−(2′−アミノ−1,1−ビフェニル)]パラジウム(II)(24.6g、42.9mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(72.7g、322mmol)およびKOAc(63.2g、644mmol)を室温で加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(500mL)、EAで抽出した(400mLで3回)。合わせた有機層を水(800mLで3回)およびブライン(500mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメートを得た。LCMS[M+1]
+:360。
【0426】
参考例62
tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)エチル)カーバメート
【化81】
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【0427】
段階A:tert−ブチル(2−((3−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(3.3g、21mmol)およびNa
2CO
3(2.9g、27mmol)を、1−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロベンゼン(3.0g、14mmol)のDMF(15mL)中溶液に加えた。混合物を室温で5時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層を水(150mLで3回)、ブライン(150mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−((3−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)エチル)カーバメートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:360、362(1:1)。
【0428】
段階B:tert−ブチル(2−((2−アミノ−3−ブロモフェニル)アミノ)エチル)カーバメート
Zn末(5.9g、84.0mmol)を、数回に分けてtert−ブチル(2−((3−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)エチル)カーバメート(5.5g、14.0mmol)の濃HClおよびMeOH(1:4、30mL)中溶液にゆっくり加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗N1−(2−アミノエチル)−3−ブロモベンゼン−1,2−ジアミンを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。粗N1−(2−アミノエチル)−3−ブロモベンゼン−1,2−ジアミンのDCM(50mL)中溶液に、0℃で、(Boc)
2O(4.5g、21mmol)およびTEA(2.8g、28mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、DCMで抽出した(250mLで3回)。合わせた有機層を水(250mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−((2−アミノ−3−ブロモフェニル)アミノ)エチル)カーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1−100]
+:230、232。
【0429】
段階C:tert−ブチル(2−(4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)エチル)カーバメート
NaNO
2(1.9g、28.0mmol)を、tert−ブチル(2−((2−アミノ−3−ブロモフェニル)アミノ)エチル)カーバメート(5.0g、14.0mmol)のAcOHおよびH
2O(1:3、15mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(100mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、10%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−(4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)エチル)カーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:341、343。
【0430】
段階D:tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)エチル)カーバメート
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.5g、17.70mmol)、Pd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(0.5g、0.60mmol)およびKOAc(0.8g、8.70mmol)を、tert−ブチル(2−(4−ブロモ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)エチル)カーバメート(1.0g、2.90mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中溶液に加えた。混合物を窒素で3回脱気し、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、30%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)エチル)カーバメートを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:389。
【0431】
参考例63
(2−((2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル)カーバメート
【化82】
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【0432】
段階A:tert−ブチル(2−((5−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)エチル)カーバメート
4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼン(10g、45.5mmol)のNMP(35mL)中の撹拌溶液に、室温でCs
2CO
3(22.2g、68.2mmol)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(8.74g、54.5mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に100℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、30%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−((5−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)エチル)カーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:360、362。
【0433】
段階B:tert−ブチル(2−((2−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−((5−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ)エチル)カーバメート(3.0g、8.33mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中の撹拌溶液に、室温でPd(dppf)Cl
2(1.22g、1.67mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.23g、16.70mmol)およびKOAc(2.45g、25.00mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−((2−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル)カーバメートを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:408。
【0434】
段階C:tert−ブチル(2−((2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−((2−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル)カーバメート(3g、7.37mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、室温で窒素下、Pd/C(10重量%、0.3g、0.28mmol)を加えた。混合物を水素で3回脱気した。反応混合物を、水素下に(1.5気圧)室温で16時間撹拌した。固体を濾過によって除去した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得て、それを用いてそれ以上精製せずに本発明の化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:378。
【0435】
参考例64
(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸
【化83】
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【0436】
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.43g、17.46mmol)、KOAc(2.84g、28.90mmol)および第2世代PCy
3プレ触媒(1.03g、1.75mmol)を、市販の4−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2.0g、8.8mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に90℃で24時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層を水(300mLで3回)およびブライン(300mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:C18カラムクロマトグラフィー;流量:60mL/分;勾配:20分で25%−30%ACN/水(0.5%TFA含有);検出器:254nmを用いるRPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸を固体として得た。LCMS[M+1]
+:195。
【0437】
参考例65
tert−ブチル((5−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
【化84】
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【0438】
段階A:2−(3−ブロモフェニル)−2−オキソエチル(tert−ブトキシカルボニル)グリシネート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(1.26g、7.20mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、室温でCs
2CO
3(1.17g、3.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、セシウム塩を得た。2−ブロモ−1−(3−ブロモフェニル)エタノン(1.98g、7.20mmol)のDMF(20mL)中溶液にセシウム塩を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、26%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:372、374。
【0439】
段階B:tert−ブチル((4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
2−(3−ブロモフェニル)−2−オキソエチル(tert−ブトキシカルボニル)グリシネート(2g、5.37mmol)のトルエン(20mL)中溶液に、酢酸アンモニウム(4.14g、53.70mmol)を加えた。反応混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、EA(50mL)で希釈した。得られた溶液をNaHCO
3水溶液(5重量/体積%)(30mLで3回)およびブライン(30mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:352、354。
【0440】
段階C:tert−ブチル((5−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
tert−ブチル((4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(1g、2.84mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中溶液に、室温で4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.44g、5.68mmol)、第2世代PCy
3プレ触媒(0.50g、0.85mmol)およびKOAc(0.84g、8.52mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル((5−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:400。
【0441】
参考例66
(2−(メチルアミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
【化85】
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【0442】
段階A:7−ブロモ−N−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン
市販の7−ブロモ−2−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(0.50g、2.16mmol)のTHF(10mL)中溶液に、メタンアミン(2M THF中溶液、5.40mL、10.80mmol)を加えた。反応溶液を80℃で24時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、2%MeOH/EAで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、7−ブロモ−N−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミンを固体として得た。LCMS[M+H]
+:226、228。
【0443】
段階B:(2−(メチルアミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
7−ブロモ−N−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(0.30g、1.33mmol)のジオキサン(4mL)中溶液に、第2世代PPh
3プレ触媒(76mg、0.13mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(0.45g、1.99mmol)およびKOAc(0.39g、3.98mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を、次の条件:カラム:C18;移動相:水(0.5%TFA)/ACN;勾配:25分で5%−30%ACN/水;保持時間:18分;流量:60mL/分;検出器:254nmおよび220nmを用いるRPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(2−(メチルアミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸を固体として得た。LCMS[M+1]
+:192。
【0444】
参考例67
tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメートおよびtert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート
【化86】
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【0445】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(3g、3.87mmol)のTHF(38.7mL)中溶液に、0℃で窒素下にtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(1.239g、7.74mmol)、トリエチルアミン(1.078mL、7.74mmol)、およびNCS(1.033g、7.74mmol)をその順で加えた。混合物を同じ温度で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で脱水し、溶媒留去し、粗生成物を0−100%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルカラムによって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:934.53。
【0446】
参考例68
tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライドおよび2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド(0.46g、0.48mmol)のTHF(10mL)中の混合物溶液に、環境温度で(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(90mg、0.48mmol)を加えた。反応液を25℃に30分間維持した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEAで希釈し(20mLで3回)、ブラインで洗浄し(20mLで3回)、脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物について、酢酸エチル/石油エーテル(1:50から1:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+960;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.52(d、J=8.4Hz、1H)、8.29(d、J=8.4Hz、1H)、7.29−7.25(m、2H)、6.83−6.69(m、10H)、5.95(brs、1H)、5.55−5.50(m、0.5H)、5.24−5.19(m、0.5H)、4.58−4.53(m、1H)、4.05−3.81(m、5H)、3.85(s、9H)、3.48−3.35(m、4H)、2.02−1.82(m、2H)、1.44(s、9H)。
【0448】
参考例69
tert−ブチル(R)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(R)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
【化88】
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【0449】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(1.0g、1.289mmol)のDCM(20mL)中溶液に、0℃で窒素下に(R)−tert−ブチル(2−アミノプロピル)カーバメート(0.337g、1.934mmol)、トリエチルアミン(0.261g、2.58mmol)、およびNCS(0.344g、2.58mmol)をその順で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液10mLで洗浄した。有機層をMgSO
4で脱水し、濃縮し、粗生成物を、0−10%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:948.48。
【0450】
参考例70
tert−ブチル(3S,4R)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(3S,4R)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化89】
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【0451】
tert−ブチル(3R,4S)−3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを用い、参考例67と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:1109.80。
【0452】
参考例71
tert−ブチル(3R,4S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(3R,4S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化90】
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【0453】
tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを用い、参考例67と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:1109.8。
【0454】
下記の表の参考例68(別途製造)および72から84は、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(二つのテトラゾール−PMB位置異性体の混合物として)および相当するアミン(本明細書に記載の方法に従って製造されたものか、商業的入手先から入手可能であった)を用い、参考例67について記載の方法と同様の方法で同様に製造した。簡潔を期してPMB保護テトラゾールの単一位置異性体を示しているが、理解すべき点として、ここで記載の中間体は、実際には両方の可能な位置異性体PMB置換されたテトラゾールの混合物である。
【表2】
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【0455】
参考例86
tert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
【化91】
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【0456】
tert−ブチル(S)−(2−アミノプロピル)カーバメートを用い、参考例69と同じ方法で標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:948.45。
【0457】
参考例87
tert−ブチル(S)−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
【化92】
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【0458】
(S)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.5g、4.62mmol)のエタノール(20mL)中溶液に、Pd/C(0.325g、0.231mmol)を加えた。混合物を、約0.31MPa(45psi)のH
2で4時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、残留物をEtOAc 10mLに溶かし、再度濃縮し、所望の生成物を粉末として得た。LC/MS[M+H]
+:191.22。
【0459】
参考例88
tert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
【化93】
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【0460】
tert−ブチル(S)−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートを用い、参考例69と同じ方法で標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:964.58。
【0461】
参考例89
tert−ブチル(2S,4R)−4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(2S,4R)−4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化94】
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【0462】
市販のtert−ブチル(2S,4R)−4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを用い、参考例69と同じ方法で標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:990.31。
【0463】
参考例90
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
【化95】
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【0464】
段階A.tert−ブチル(5−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)カーバメート
原料3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.283mmol)のジオキサン(16mL)および水(4mL)中の撹拌溶液に、室温で(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)ボロン酸(0.707g、2.97mmol)および炭酸ナトリウム(0.726g、6.85mmol)およびPd(dppf)Cl
2(0.373g、0.457mmol)を加え、混合物を5分間脱気し、次に90℃で終夜撹拌した。混合物を水で希釈し(50mL)、EtOAcで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、30分でEtOAc/イソヘキサン、0−40%で溶離を行うシリカゲル120gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を泡状物として得た。LC/MS[M+H]+:942。
【0465】
段階B.2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(5−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)カーバメート(1.76g、1.87mmol)のTHF(16mL)中溶液を、TBAF(4.11mL、4.11mmol)とともに室温でN
2下に30分間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、KHSO
4水溶液で洗浄し(3回)、MgSO
4で脱水し、濃縮して、生成物を得た。LC/MS[M+H]+:842。
【0466】
参考例91
3′−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸
【化96】
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【0467】
段階A.(3−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸
原料3−(3−ブロモフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(1.0g、4.18mmol)のジメチルスルホキシド(15mL)中の撹拌溶液に、室温で酢酸カリウム(1.232g、1,2,55mmol)およびPCy3PdG2(0.371g、0.627mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.124g、8.37mmol)を加え、混合物を90℃で終夜撹拌した。反応混合物をセライト層で濾過し、水で希釈し(100mL)、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。残留物を45分で0−100%アセトニトリル/水で溶離を行うシリカゲル240gC18での逆相LCカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS[M+H]+:205。
【0468】
段階B.3′−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(1.0g、1.142mmol)、(3−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸(0.419g、2.055mmol)、Na
2CO
3(0.363g、3.43mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(0.140g、0.171mmol)のジオキサン(10mL)および水(2mL)中混合物を、N
2で5分間脱気した。得られた混合物を95℃で16時間撹拌した。この反応液を濾過し、EtOAcで抽出し(100mLで2回)、有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、45分でEtOAc/イソヘキサン、B=0−100%で溶離を行うシリカゲル40gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:909。
【0469】
段階C.3′−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸
原料3′−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド(855mg、0.941mmol)のTHF中の撹拌溶液に、0℃でTBAF(2.0mL、2.0mmol)を加え、混合物を0℃で45分間撹拌した。混合物をKHSO
4(飽和、40mLで3回)で希釈し、EtOAcで抽出した(40mLで3回)。有機層を濃縮して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:809。
【0470】
参考例92
ベンジルtert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)(S)−ジカーバメート
【化97】
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【0471】
(R)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートを用い、(R)−ベンジルtert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(参考例20)と同様にして、この中間体を製造した。LC/MS[M+H]
+:324.42。
【0472】
参考例93
ベンジルtert−ブチル(3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)(R)−ジカーバメートおよびベンジルtert−ブチル(3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)(R)−ジカーバメート
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0473】
ベンジルtert−ブチル(3−アミノプロパン−1,2−ジイル)(S)−ジカーバメートを用い、参考例69と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:1097.98。
【0474】
参考例94
tert−ブチル(3S,4R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(3S,4R)−3((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
市販のtert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを用い、参考例69と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:976.30。
【0476】
参考例95
tert−ブチル(3R,4S)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(3R,4S)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
市販のtert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを用い、参考例69と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:976.44。
【0478】
参考例96
tert−ブチル(3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
tert−ブチル(3−アミノプロピル)カーバメートを用い、参考例69と同様にして標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:948.45。
【0480】
参考例97
tert−ブチル(R)−(1−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメートおよびtert−ブチル(R)−(1−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
tert−ブチル(R)−(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメートを用い、参考例69と同様にして標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:948.49。
【0482】
参考例98
tert−ブチル(S)−(1−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(1−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
tert−ブチル(S)−(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメートを用い、参考例69と同様にして標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:948.37。
【0484】
参考例99
tert−ブチル(3R,4R)−3−(((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(3R,4R)−3−(((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
市販のtert−ブチル((3R,4R)−4−アミノ−1−ベンジルピロリジン−3−イル)カーバメートを用い、参考例69と同様にして標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:1065.77。
【0486】
参考例100
tert−ブチル(2S,4R)−4−アミノ−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化105】
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【0487】
段階A:tert−ブチル(2S,4R)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
(2S,4R)−tert−ブチル4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.0g、9.25mmol)のジオキサン(20mL)および水(20mL)中溶液に、0℃で炭酸ナトリウム(1.176g、11.10mmol)およびCbz−Cl(1.584mL、11.10mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌した。EtOAc(20mL)を加えた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0−100%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。LC−MS:[M+H−56]
+:295.28。
【0488】
段階B:tert−ブチル(2S,4R)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
(2S,4R)−tert−ブチル4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.67g、7.62mmol)、PPh
3(2.60g、9.91mmol)およびイソインドリン−1,3−ジオン(1.345g、9.14mmol)のTHF(40mL)中溶液に、0℃でDEAD(2.062mL、9.91mmol)を滴下した。反応は30分以内に完了した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を、0−60%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでクロマトグラフィー精製して、所望の生成物(2S,4R)−tert−ブチル4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た。LC−MS:[M+H]
+:480.29。
【0489】
段階C:tert−ブチル(2S,4R)−4−アミノ−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
(2S,4R)−tert−ブチル4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.0g、6.26mmol)のエタノール(20mL)中溶液にPd/C(0.44g、0.313mmol)を加え、混合物を約0.31MPa(45psi)のH
2で8時間撹拌した。セライト層で濾過することで触媒を除去した。濾液を濃縮し、0−20%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲルでクロマトグラフィー精製して、所望の生成物を得た。LC−MS[M+H]
+:346.41。
【0490】
参考例101
tert−ブチル(2S,4R)−4−(((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(2S,4R)−4−(((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
【化106】
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【0491】
tert−ブチル(2S,4R)−4−アミノ−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを用い、参考例69と同様にしてこの中間体を製造した。LC/MS[M+H]
+:1120.07。
【0492】
参考例102
(3−(2−アミノ−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
【化107】
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【0493】
段階A:N−(4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)アセトアミド
2−ブロモ−1−(3−ブロモフェニル)エタノン(3000mg、10.79mmol)を、DMF(8995μL)中、室温で48時間にわたりN−カルバミミドイルアセトアミド(3274mg、32.4mmol)とともに撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサンで溶離を行う)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:280.1、282.1。
【0494】
段階B:4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン
N−(4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)アセトアミド(1.2g、4.28mmol)をMeOH(8mL)に溶かし、HCl/ジオキサン(4N、8mL)および水(8mL)を加えた。封管中で、混合物を100℃で1時間加熱した。LC−MSは、アシル基が除去されていることを示した。その反応液を冷却し、濃縮して溶媒を除去した。得られた残留物をMeOHに溶かし、カラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから100%EtOAc/EtOH(3/1)からヘキサンで溶離を行う)によって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:238.1、240.1。
【0495】
段階C:(3−(2−アミノ−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
4−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン(561mg、2.356mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(1331mg、5.89mmol)、Ph
3PPdG2(202mg、0.353mmol)、および酢酸カリウム(925mg、9.43mmol)をバイアルに入れ、ジオキサン(3927μL)を加えた。反応液を20分間脱気し、次に90℃で1時間加熱した。次に、反応液を冷却して室温とし、濾過した。濾液を濃縮し、残留物を0−60%CH
3CN/水で溶離を行う逆相C18カラムで精製した。回収分画を合わせ、凍結乾燥した。LC/MS[M+H]+:204.2。
【0496】
参考例103
(3−(2−アミノ−5−(エトキシカルボニル)チアゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
【化108】
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【0497】
段階A:エチル2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−3−オキプロパノエート
エチル3−(3−ブロモフェニル)−3−オキソプロパノエート(3.72g、13.72mmol)をDCM(35.4mL)に溶かし、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(2.93g、16.47mmol)を加えた。反応混合物を室温でN
2下に6時間撹拌した。反応混合物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液との間で分配した。有機層を分離し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/ヘキサンで溶離を行う)によって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:351.2。
【0498】
段階B:エチル2−アミノ−4−(3−ブロモフェニル)チアゾール−5−カルボキシレート
エチル2−ブロモ−3−(3−ブロモフェニル)−3−オキソプロパノエート(3.26g、9.31mmol)およびチオ尿素(0.723g、9.50mmol)を、エタノール(74.5mL)中75℃で1時間加熱した。LC−MSによって、所望の生成物の形成が示された。反応混合物を濃縮し、DCMと水との間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、濃縮して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:327.2、329.2。
【0499】
段階C:(3−(2−アミノ−5−(エトキシカルボニル)チアゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
エチル2−アミノ−4−(3−ブロモフェニル)チアゾール−5−カルボキシレート(250mg、0.764mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(431mg、1.910mmol)、Ph
3PPdG2(65.6mg、0.115mmol)、および酢酸カリウム(300mg、3.06mmol)を、反応バイアルに入れた。ジオキサン(5458μL)を加えた。反応混合物を脱気し、90°で1時間45分にわたり加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、生成物を次の段階に粗生成物として用いた。LC/MS[M+H]+:293.2。
【0500】
参考例104
(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)チアゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
【化109】
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【0501】
段階A:エチル4−(3−ブロモフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−5−カルボキシレート
エチル2−アミノ−4−(3−ブロモフェニル)チアゾール−5−カルボキシレート(段階B、中間体103)(2g、6.11mmol)をTHF(30.6mL)中に懸濁させた。DMAP(0.075g、0.611mmol)を加え、次にBOC無水物(3.12mL、13.45mmol)を加えた。混合物をN
2下に室温で1時間撹拌した。LC−MSにより、反応が完了したことがわかった。反応液をEtOAcと水との間で分配した。有機層を分離し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから25%EtOAc/ヘキサン)によって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:427.3、429.3。
【0502】
段階B:tert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)カーバメート
エチル4−(3−ブロモフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−5−カルボキシレート(1.17g、2.74mmol)をDCM(21.06mL)中に懸濁させ、冷却して−78℃とした。DIBAL−H(8.21mL、8.21mmol)(1.0Mトルエン中溶液)をN
2下に滴下した。混合物を12時間で室温まで昇温させた。LC−MSにより、原料の約1/3が残っていることが明らかになった。反応液を冷却して−78℃とし、追加のDIBAL 1.5当量(4mL、1.0Mトルエン中溶液)を加えた。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、次に冷却浴を外し、反応混合物を昇温させて室温とした。EtOAcおよびMeOHで反応停止した。得られた混合物をセライトとともに撹拌し、濾過した。フィルターケーキをMeOHで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。LC/MS[M+H]+:385.3、387.3。
【0503】
段階C:tert−ブチル(5−(アジドメチル)−4−(3−ブロモフェニル)チアゾール−2−イル)カーバメート
DCM(1.17E+04μL)中のtert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)カーバメート(450mg、1.168mmol)をDIEA(306μL、1.752mmol)で処理し、冷却して−78℃とした。Ms−Cl(109μL、1.402mmol)をN
2下に加えた。−78℃で5分間撹拌した後、反応混合物を昇温させて室温とし、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMF(4mL)に再溶解させた。アジ化ナトリウム(228mg、3.50mmol)を加えた。混合物を80℃で20分間加熱し、室温で12時間撹拌を続けた。LC−MSによって、大半の原料が生成物に変換されたことが示された。反応液をEtOAcと水との間で分配した。有機層を分離し、濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから45%、次に80%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:410.2、412.2。
【0504】
段階D:tert−ブチル((4−(3−ブロモフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−5−イル)メチル)カーバメート
tert−ブチル(5−(アジドメチル)−4−(3−ブロモフェニル)チアゾール−2−イル)カーバメート(195mg、0.475mmol)をTHF(1584μL)に溶かした。トリフェニルホスフィン(249mg、0.951mmol)および水(1mL)を加えた。混合物をN
2下に60℃で12時間撹拌した。LC−MSによって、所望の質量が示された。BOC無水物(221μL、0.951mmol)および飽和NaHCO
3水溶液1mLを加えた。反応液をN
2下に室温で1時間撹拌した。LC−MSによって、所望の生成物の生成が示された。反応混合物をEtOAcと水との間で分配した。有機層を分離し、濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから100%EtOAc/EtOH(3/1))によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:484.4、486.4。
【0505】
段階E:(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)チアゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
tert−ブチル((4−(3−ブロモフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−5−イル)メチル)カーバメート(148mg、0.306mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(173mg、0.764mmol)、Ph
3PPdG2(26.2mg、0.046mmol)、および酢酸カリウム(120mg、1.222mmol)を反応バイアルに入れた。ジオキサン(2182μL)を加えた。反応液を脱気し、90°で45分間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、次の反応で直接用いた。LC/MS[M+H]+:450.5。
【0506】
参考例105
(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)メチル)チアゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
【化110】
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【0507】
段階A:tert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−5−(((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)メチル)チアゾール−2−イル)カーバメート
DCM(8306μL)中のtert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)カーバメート(段階B参考例104)(320mg、0.831mmol)を冷却して−78℃とし、トリエチルアミン(109mg、1.080mmol)で処理し、Ms−Cl(78μL、0.997mmol)をN
2下に加えた。−78℃で20分間撹拌後、反応混合物を昇温させて室温とした。tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(266mg、1.661mmol)を加えた。反応液を室温で15分間撹拌後、LC−MSによって所望の質量が示され、主要生成物は反応性中間体であった。過剰量のtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメートを加えた。反応混合物を室温でN
2下に40分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから50%EtOAc/ヘキサン)によって2回精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:527.4、529.4。
【0508】
段階B:(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)メチル)チアゾール−4−イル)フェニル)ボロン酸
tert−ブチル(4−(3−ブロモフェニル)−5−(((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)メチル)チアゾール−2−イル)カーバメート(135mg、0.256mmol)、5,5,5′,5′−テトラメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(145mg、0.640mmol)、Ph
3PPdG2(21.97mg、0.038mmol)、および酢酸カリウム(100mg、1.024mmol)を、反応バイアルに入れた。ジオキサン(1828μL)を加えた。反応混合物を脱気し、90°で45分間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、次の反応で直接用いた。LC/MS[M+H]
+:493.5。
【0509】
参考例106
tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート
【化111】
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【0510】
段階A:3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよび3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよび3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.283mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.808g、4.57mmol)、PdCl
2(dppf)(0.251g、0.343mmol)および炭酸ナトリウム(0.726g、6.85mmol)のジオキサン(30mL)および水(6mL)中懸濁液を脱気し、100℃で2時間加熱した。混合物をEtOAc 20mLで希釈し、セライト層で濾過した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、0−20%メタノール/DCMで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS[M+H]
+:881.53。
【0511】
段階B:tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート
3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよび3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(1.4g、1.589mmol)のDCM(20mL)中溶液に、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.582g、4.77mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(1.040g、4.77mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。NMRでは、所望の生成物への変換が示された。揮発分を除去し、残留物を0−100%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を得た。[M+H]
+:1181.87。
【0512】
参考例107
2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート
【化112】
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【0513】
段階A:メチル2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート
メチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(3.96g、21.89mmol)のMeOH(200mL)中溶液に、室温で1−(3−ブロモフェニル)チオ尿素(4.6g、19.90mmol)を加えた。反応溶液を70℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をEA(200mL)に溶かした。有機層を飽和NaHCO
3水溶液(200mLで3回)、ブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:313、315。
【0514】
段階B:メチル2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート
メチル2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(2g、6.38mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中溶液に、室温で4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.24g、12.8mmol)、酢酸カリウム(1.88g、19.2mmol)および第2世代PCy
3プレ触媒(0.75g、1.278mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、75%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:361。
【0515】
参考例108
(2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メタノール
【化113】
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【0516】
段階A:2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボン酸
メチル2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(4.5g、14.37mmol)のMeOH(50mL)およびTHF(50mL)中溶液に、室温でNaOH水溶液(2N、28.7mL)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。有機溶媒を減圧下に留去した。残った水層を1N HClでpH5に調節し、固体を沈殿させた。固体を濾過した。フィルターケーキを水で洗浄し(10mLで2回)、オーブンで乾燥させて標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:299、301(1:1);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ12.80(s、1H)、10.64(brs、1H)、8.04−8.01(m、1H)、7.75(s、1H)、7.59−7.51(m、1H)、7.26(t、J=8.0Hz、1H)、7.16−7.11(m、1H)。
【0517】
段階B:(2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メタノール
2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボン酸(1.2g、4.01mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液を、窒素で3回脱気した。次に、BH
3・THF(20.06mL、1M THF中溶液)を反応混合物に0℃で滴下した。得られた混合物を昇温させて室温とし、窒素下に16時間撹拌した。得られた混合物を氷水(100mL)によって反応停止した。NaOH水溶液(8mL、1N)を混合物に加え、2時間撹拌した。得られた混合物をEAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]+:285、287(1:1)。
【0518】
段階C:(2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メタノール
(2−((3−ブロモフェニル)アミノ)チアゾール−4−イル)メタノール(0.9g、3.16mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)中溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.6g、6.31mmol)、酢酸カリウム(0.93g、9.47mmol)および第2世代PPh
3プレ触媒(0.34mg、0.63mmol)を室温で加えた。得られた混合物を窒素で3回脱気し、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、75%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:333。
【0519】
参考例109
N−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン
【化114】
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【0520】
段階A:2,2−ジエトキシ−N−(イミノメチレン)エタンアミン
2,2−ジエトキシエタンアミン(2.5g、18.8mmol)のEt
2O(20mL)およびヘキサン(20mL)中の撹拌溶液に、0℃でシアン酸ブロマイド(2.0g、18.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、5%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:159;
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ4.59(t、J=5.2Hz、1H)、3.77−3.70(m、2H)、3.66−3.53(m、2H)、3.18−3.15(m、2H)、1.23(t、J=7.0Hz、6H)。
【0521】
段階B:1−(3−ブロモフェニル)−3−(2,2−ジエトキシエチル)グアニジン
3−ブロモアニリン(1g、5.81mmol)のEtOH(16mL)中溶液に、室温で2,2−ジエトキシ−N−(イミノメチレン)エタンアミン(1.8g、11.63mmol)のEt
2O(1.6mL)中溶液およびメタンスルホン酸(1.1g、11.63mmol)を加えた。反応混合物を90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮し、標題化合物を得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:330、332。
【0522】
段階C:N−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン
1−(3−ブロモフェニル)−3−(2,2−ジエトキシエチル)グアニジン(0.8g、2.42mmol)を濃HCl(2mL、12.00mmol)に溶かした。反応溶液を室温で2時間撹拌した。次に、NaOH水溶液(25%)を、沈殿が生成するまで加えた(pH=14)。混合物を30分間撹拌した。得られた混合物をNaOH水溶液(30mL、0.5M)に投入し、DCMで抽出し(20mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:80mL/分;勾配:30分で0%Bから30%B;検出器:UC254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:238、240。
【0523】
段階D:N−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン
N−(3−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン(0.6g、2.52mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)中溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.3g、5.04mmol)、PCy3パラジウム(II)ビフェニル−2−アミンクロライド(0.3g、0.50mmol)および酢酸カリウム(0.05g、0.50mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:286。
【0524】
参考例110
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
【化115】
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【0525】
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミドおよびtert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(参考例61)から出発して、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(参考例90)について記載のものと同様にして、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:895。
【0526】
実施例1
4−(2−アミノ−3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化116】
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【0527】
段階A:5−ヨード−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび5−ヨード−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホニルクロライドおよび2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホニルクロライド(上記の合成、400mg、0.741mmol)のTHF(10mL)中溶液に、環境温度で水酸化アンモニウム(78mg、2.222mmol)を加えた。反応液を室温で30分間維持した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、DCM/メタノール(10:1)を用いるシリカゲルカラムに付し、生成物をp−メトキシベンジルテトラゾールでの位置異性体の混合物として得た。LCMS[M+hr−15]
+:791。
【0528】
段階B:5−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび5−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(200mg、0.253mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)/水(0.2mL)(5:1)中溶液に、環境温度で(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(90mg、0.506mmol)、炭酸ナトリウム(80mg、0.759mmol)および第2世代Xphosプレ触媒(39.8mg、0.051mmol)を加えた。フラスコを窒素で3回脱気した。次に、混合物を窒素雰囲気下に80℃で16時間撹拌した。固体を濾去し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、減圧下に濃縮した。残留物を、DCM/メタノール(10:1)を用いるシリカゲルカラムに付し、生成物をPMB保護テトラゾール位置異性体の混合物として得た。LCMS[M+H]
+:796。
【0529】
段階C:4−(2−アミノ−3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
5−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(100mg、0.126mmol)を、環境温度でトリフルオロ酢酸(3mL)に溶かした。反応液を80℃で1時間維持した。得られた混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、条件(カラム:X Bridge RP C18、19×150mm、5μM;移動相A:水/10mM NH
4HCO
3、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で10−35%B;254nm;保持時間:5.89分)を用いる分取HPLCに付し、最終生成物を得た。LCMS[M+H]
+:436;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.34(d、J=8.0Hz、1H)、7.90(d、J=8.4Hz、1H)、7.62−7.33(m、4H)、7.11−6.94(m、2H)、6.78(t、J=8.0Hz、1H)、6.33(d、J=7.6Hz、1H)。
【0530】
5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(段階A、または相当するN−メチルスルホンアミド、4−ヨード−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N
1−メチルベンゼン−1,2−ジスルホンアミド、同様の方法で製造)を原料とし、本明細書に記載の方法に従って製造されるか市販されているボロン酸もしくはボロン酸エステルとのカップリングにより、実施例1に記載の方法と同様にして、下記の表中の実施例2から7を製造した。
【表3】
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【0531】
実施例8
4−(3,4−ジスルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボン酸
【化117】
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【0532】
段階A:2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド
50mLRBFに、1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.500mL)中の3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.802g、3.43mmol)、3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(上記の合成、2.0g、2.3mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.528g、0.457mmol)および炭酸ナトリウム(0.726g、6.85mmol)を入れた。反応混合物を窒素で3回脱気し、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(300mL)で抽出し、水で洗浄した(250mL)。次に、有機層を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いてシリカゲルカラムに付して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:856;
1H NMR(300MHz、d−DMSO):δ8.57−8.54(d、J=8.4Hz、1H)、7.92−7.89(d、J=8.4Hz、1H)、7.06−6.73(m、13H)、6.52−6.39(m、1H)、6.23−6.10(m、1H)、4.79−4.45(m、2H)、4.30−4.11(m、2H)、4.08−3.88(m、4H)、3.724(s、12H)、1.09−0.80(m、2H)、0.029(s、9H)。
【0533】
段階B:N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3−(2−(トリクロロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
RBFに、酢酸(6mL)中の2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド(1.1g、1.285mmol)およびベンジル2,2,2−トリクロロアセトイミデート(0.324g、1.285mmol)を入れた。次に、混合物を室温で6時間撹拌した。次に、混合物を減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:982、984,985(3:4:2)。
【0534】
段階C:メチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート
50mL RBFに、メタノール(0.5mL)中のN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3−(2−(トリクロロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(500mg、0.508mmol)および炭酸ナトリウム(162mg、1.525mmol)を入れた。混合物を80℃で終夜撹拌し、溶媒を減圧下に除去した。残留物を酢酸エチル(200mL)で抽出し、水中の塩化水素(1mol)で洗浄した(100mLで5回)。有機層を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(2/1)を用いてシリカゲルカラムに付して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:924;
1H NMR(300MHz、d−DMSO):δ8.70−8.58(d、J=8.1Hz、1H)、8.14−8.11(d、J=8.7Hz、1H)、7.74−7.40(m、3H)、7.10−6.79(m、12H)、5.66(s、1H)、5.07−4.51(m、2H)、4.09−3.87(m、7H)、3.73(s、9H)、3.21−2.90(m、2H)、1.09−0.81(m、2H)、0.03(s、9H)。
【0535】
段階D:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(2−(メトキシカルボニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ベンゼンスルフィン酸
メチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート(300mg、0.325mmol)のTHF(2mL)中溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.623mL、1.623mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次に酢酸エチル(50mL)で抽出し、水で洗浄した(50mL)。有機層を硫酸ナトリウムで2時間脱水し、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:824。
【0536】
段階E:メチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート
50mL RBFに、THF(2mL)中の2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(2−(メトキシカルボニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ベンゼンスルフィン酸(300mg、0.364mmol)および1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(72.9mg、0.546mmol)を入れた。混合物を室温で2時間撹拌し、アンモニア(0.350mL、0.699mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチル(50mL)で抽出し、水で洗浄した(50mL)。有機層を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を用いてシリカゲルカラムに付して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:479;
1H NMR(300MHz、d−DMSO):δ8.70−8.51(d、J=8.4Hz、1H)、8.12−8.03(d、J=8.4Hz、1H)、7.74−7.40(m、3H)、7.10−6.65(m、12H)、5.66(s、2H)、4.12−3.98(m、2H)、3.97−3.80(m、5H)、3.80−3.59(m、9H)。
【0537】
段階F:メチル4−(3,4−ジスルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート
50mL RBFに、メチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート(90mg、0.107mmol)およびトリフルオロ酢酸(2mL)を入れた。混合物を60℃で2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を炭酸ナトリウム(50mg)でpH調節した。次にそれを、メタノール/DCM(メタノールの%:25分で5%から60%)を用いるシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:465。
【0538】
段階G:4−(3,4−ジスルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボン酸
メチル4−(3,4−ジスルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート(40mg、0.084mmol)のメタノール(1mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(13.38mg、0.334mmol)の水溶液(水0.500mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を塩化水素(メタノール中、3mol、0.15mL)でpH調節した。混合物をN,N−ジメチルホルムアミドに溶かし、プレHPLC(条件:カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μM、19×150mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で8%Bから35%B;254/220nm)によって精製して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:346;
1H NMR(300MHz、d−DMSO):δ8.59−8.50(d、J=8.4Hz、1H)、8.07−8.04(d、J=8.4Hz、1H)、7.56(s、2H)、7.51−7.49(d、J=8.4Hz、1H)、7.30(s、2H)、7.20−7.15(t、J=8.1Hz、1H)、6.75−6.72(d、J=7.8Hz、1H)。
【0539】
実施例9
N
1−(2−アミノエチル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化118】
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【0540】
段階A:tert−ブチル2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチルカーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホニルクロライドおよび2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホニルクロライド(上記の合成、1.4g、1.73mmol)のTHF(20mL)中溶液に、撹拌しながら室温で、tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.554g、3.46mmol)およびトリエチルアミン(0.525g、5.18mmol)を加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。反応混合物を冷却して環境温度とし、水で希釈し(20mL)、酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mL)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、生成物を油状物として得た。残留物を、EtOAc/石油エーテル(2/1)で溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィー20gによって精製して、標題化合物を得た(保護テトラゾール位置異性体の混合物として)。LCMS[M+H]
+:934。
【0541】
段階B:tert−ブチル2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチルカーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(200mg、0.214mmol)のジオキサン(4mL)および水(1mL)中溶液に、撹拌しながら室温で、Na
2CO
3(91mg、0.857mmol)、(1H−インダゾール−7−イル)ボロン酸(69.4mg、0.428mmol)およびPd(dppf)Cl
2(49.5mg、0.043mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。得られた混合物を昇温させて80℃とし、3時間撹拌した。反応混合物を冷却して環境温度とし、水で希釈し(5mL)、酢酸エチルで抽出した(10mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(5mL)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、油状物を得た。残留物を、EtOAc/石油エーテル(2/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー12gによって精製して、標題化合物をPMBテトラゾール位置異性体の混合物として得た。LCMS[M+H]
+:924。
【0542】
段階C:N1−(2−アミノエチル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(120mg、0.130mmol)のDCM(3mL)中溶液に、撹拌しながら室温でTFA(0.100mL、1.299mmol)を加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。残留物を濃縮して、N
1−(2−アミノエチル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−N
2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドを油状物として得た。N
1−(2−アミノエチル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−N
2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(80mg、0.114mmol)のTFA(0.876mL、11.37mmol)中溶液を室温で撹拌した。得られた溶液を昇温させて80℃とし、2時間撹拌した。生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:15mL/分;勾配:8分で10%Bから35%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:464;1HMR(300MHz、DMSO):δ8.23(d、J=8.4Hz、1H)、8.04(d、J=12Hz、1H)、7.91−7.89(m、6H)、6.80(d、J=7.8Hz、1H)、6.48(d、J=7.8Hz、1H)、3.16−3.14(m、2H)、3.05−3.01(m、2H)。
【0543】
tert−ブチル2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチルカーバメートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されるか商業入手源から入手可能なボロン酸もしくはボロン酸エステルを原料として、実施例10から12を実施例9に記載のものと同様の方法で製造した。
【表4】
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【0544】
実施例13
4−(4−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボン酸
【化119】
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【0545】
段階A:エチル4−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート
1,4−ジオキサン(12.0mL)中のエチル2−クロロ−2−オキソアセテート(1.1g、8.0mmol)に、室温で、2−アミノ−3−ブロモフェノール(1.0g、5.3mmol)を加えた。反応溶液を150℃でマイクロ波下に1時間撹拌し、冷却し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:270/272。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64(dd、J=8.4Hz、2H)、7.42(dd、J=8.0Hz、1H)、4.60−4.55(m、2H)、1.51−1.37(m、3H)。
【0546】
段階B:(2−(エトキシカルボニル)ベンゾ[d]オキサゾール−4−イル)ボロン酸
4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.9g、7.4mmol)、エチル4−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート(1.0g、3.7mmol)およびPdCl
2(dppf)(0.54g、0.74mmol)の1,4−ジオキサン(15.0mL)中の撹拌混合物に、室温でAr条件下、酢酸カリウム(0.36g、3.7mmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間撹拌し、LCMSによってモニタリングして生成物を見つけた。反応混合物を水(25.0mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。生成物を、次の条件:カラム、C−18、120g、移動相:水(0.05%TFA)およびアセトニトリル;検出器、UV210および254nmを用いる分取MPLCによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:236.
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.27(brs、2H),7.95(dd、J=7.6Hz、1H)、7.87(dd、J=8.0Hz、1H)、7.62(dd、J=7.6Hz、1H)、4.49−4.41(m、2H)、1.41−1.35(m、1H)。
【0547】
段階C:エチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(200mg、0.21mmol)、(2−(エトキシカルボニル)ベンゾ[d]オキサゾール−4−イル)ボロン酸(100mg、0.42mmol)およびPd(PPh
3)
4(5mg、0.004mmol)のジオキサン(10.0mL)中の撹拌混合物に、室温でAr条件下に、Na
2CO
3(68mg、0.64mmol)を加えた。反応混合物を80℃で13時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で反応停止し、EAで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで2回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、PE/EA(3/1)で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]+:997;1HMR(400MHz、CDCl
3)δ8.45(dd、J=8.0Hz、1H)、7.89(dd、J=8.4Hz、1H)、7.70−7.65(m、2H)、7.53−7.34(m、5H)、7.05−6.91(m、4H)、6.81(dd、J=8.8Hz、3H)、6.70(dd、J=8.8Hz、2H)、6.67−6.46(m、1H)、5.43−5.40(m、1H)、5.10−4.90(m、1H)、4.50−4.40(m、2H)、4.30−4.20(m、2H)、4.15−4.10(m、2H)、3.78(brs、9H)、3.40−3.10(m、3H)、1.47(brs、9H)、1.38−1.24(m、3H)。
【0548】
段階D:エチル4−(4−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート
エチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート(160mg、0.16mmol)のCH
2Cl
2(2.0mL)中の撹拌溶液に、0℃でTFA(2.0mL)を滴下した。反応溶液を室温で1時間撹拌し、濃縮して、エチル4−(4−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート200mg(粗)を油状物として得た。エチル4−(4−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート(160mg、粗)の0℃の撹拌溶液に、TFA(1.5mL)を加えた。反応溶液を80℃で2時間撹拌し、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M
+]
+:537。
【0549】
段階E:4−(4−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボン酸
エチル4−(4−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−カルボキシレート(120mg、0.224mmol)のMeOH(1.5mL)中の撹拌溶液に、0℃で、NaOH(54mg、1.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、HCl(約1M水溶液)でpH=6.0に調節した。生成物を次の条件:カラム、Xbridge C18、19×150mm;移動相:水(0.05%NH
4HCO
3)およびアセトニトリル(34%アセトニトリルで8分間保持、100%で2分間保持、2分で34%まで低下);検出器、UV220および254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:509;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.28−8.20(m、1H)、7.93(dd、J=8.4Hz、1H)、7.51(dd、J=8.0Hz、1H)、7.06(dd、J=8.0Hz、1H)、6.52(dd、J=7.2Hz、1H),3.25−3.21(m、2H)、2.96−2.92(m、2H)。
【0550】
実施例14から84
スルホンアミド実施例14から84のパラレルな製造の一般手順
【化120】
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【0551】
必要な市販または公知のアミン(0.13mmol)をそれぞれ入れた一組のバイアルに、スルホニルクロライドの溶液(45mg、0.044mmol)を加え、次にEt
3N(0.018mL、0.13mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物にTFA(0.5mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、トルエン(1mL)を各バイアルに加え、混合物を減圧下に濃縮した。各バイアルにTFA(1.0mL)およびアニソール(0.019mL、0.17mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、反応混合物を、撹拌下、45分間で80℃まで加熱した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮した。粗残留物をDMSO(1.0mL)に溶かし、濾過した。粗生成物を、質量−分取HPLC[Waters Sunfire C18カラム、5μm、19×100mm、最初に8−10%から最後に21−36%のMeCN(0.1%TFA)/水(0.1%TFA)の範囲の勾配を使用、25mL/分、8−12分運転時間]によって精製して、実施例14から84を得た。
【表5】
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【0552】
実施例85から127
スルホンアミド実施例85から127のパラレル製造の一般手順
【化121】
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【0553】
必要なアミン(市販、公知、または本明細書に記載の方法に従って製造、0.13mmol)がそれぞれ入った一組のバイアルに、スルホニルクロライドの溶液(45mg、0.044mmol)を加え、次にEt
3N(0.018mL、0.13mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物にTFA(0.5mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、トルエン(1mL)を各バイアルに加え、混合物を減圧下に濃縮した。各バイアルにTFA(1.0mL)およびアニソール(0.019mL、0.17mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、反応混合物を、撹拌下、45分間で80℃まで加熱した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮した。粗残留物をDMSO(1.0mL)に溶かし、濾過した。粗生成物を、質量−分取HPLC[Waters Sunfire C18カラム、5μm、19×100mm、最初8%から最終30%MeCN(0.1%TFA)/水(0.1%TFA)の勾配範囲を使用、25mL/分、運転時間8分]によって精製した。単離生成物をそれぞれMeOH(1mL)に溶かし、イオン交換カートリッジ[Agilent Bond Elut SCX(2g)]に付した。TFAを、MeOH(20mL)によってカラムから溶出させた。次に、NH
3のMeOH中溶液(7N、20mL)を用いて生成物を溶出させた。この分画を減圧下に濃縮した。残留物を1:1MeCN:蒸留水(2mL)に溶かした。これらの分画を冷凍し、終夜凍結乾燥させて、実施例85から127を得た。
【表6】
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【0554】
実施例128
メチル(2R,4R)−4−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−2−カルボキシレート
【化122】
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【0555】
(4R)−4−({[4−(2−アミノ−1,3−ベンゾチアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]スルホニル}アミノ)−D−プロリン(TFA塩)をMeOH(1mL)に溶かし、イオン交換カートリッジ[Agilent Bond Elut SCX(2g)]に付した。TFAを、MeOH(20mL)によってカラムから溶出した。次に、生成物を、NH
3のMeOH中の溶液(7N、20mL)を用いて溶出した。この分画を減圧下に濃縮した。残留物を1:1MeCN:蒸留水(2mL)に溶かした。これらの分画を冷凍し、終夜凍結乾燥した。粗生成物を質量−HPLC[Waters Sunfire C18カラム、5μm、19×100mm、最初10%から最終40%MeCN(0.1%TFA)/水(0.1%TFA)の勾配範囲使用、25mL/分、運転時間12分]によって精製して、標題化合物を得た。LC/MSm/e[M+H]
+579.9。
【0556】
実施例129から141
【化123】
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【0557】
実施例129から141のパラレル製造の一般手順:それぞれ必要なボロン酸/エステル(市販、公知または本明細書に記載の方法に従って製造、0.31mmol)を入れた一組のバイアルに、Pd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2(8.5mg、0.010mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、窒素雰囲気下にグローブボックスに移した。各バイアルにヨウ化物(100mg、0.104mmol)のジオキサン(1mL)中溶液を加えた。各バイアルにNa
2CO
3の溶液(1M、0.156mL、0.313mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、80℃に予熱した加熱ブロックに入れた。反応混合物をその温度で終夜撹拌した。混合物をグローブボックスから出し、放冷して室温とした。各バイアルに水(2mL)と次にDCM(2mL)を加えた。混合物を、一組のフリットバレルフィルターに移し、有機層を一組のバイアル中に流し込ませた。
【0558】
各混合物に、追加のDCM(1mL)を加えた。有機層を再度バイアル中に流し込むことで抽出液を合わせた。次に、反応混合物を減圧下に濃縮した。反応混合物をDMSO(1.0mL)に溶かし、濾過した。粗中間体を、質量−分取HPLC[Waters XBridge C18カラム、5μm、19×100mm、最初50−55%から80−90%MeCN(0.1%NH
4OH)/水(0.1%NH
4OH)の勾配範囲、25mL/分、運転時間8分]によって精製して、必要な中間体を得た。その中間体の入った一組のバイアルにTFA(1.0mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。その後、混合物を減圧下に濃縮した。各バイアルにTFA(1.0mL)およびアニソール(0.055mL、0.50mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、反応混合物を、撹拌下、1時間で80℃まで加熱した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮した。粗残留物をDMSO(1.0mL)に溶かし、濾過した。粗生成物を、質量−分取HPLC[Waters Sunfire C18カラム、5μm、19×100mm、最初5−8%から最後15−35%MeCN(0.1%TFA)/水(0.1%TFA)の範囲の勾配範囲使用、25mL/分、運転時間8分]によって精製して、実施例129から141を得た。
【表7】
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【0559】
実施例142
3−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−6−(ピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化124】
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【0560】
段階A:ベンジル4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(N,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミド)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
ベンジルピペラジン−1−カルボキシレート(1.14mL、5.81mmol)、およびtert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(クロロスルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)(tert−ブトキシカルボニル)カーバメート(1.5g、1.45mmol)のDCM(25mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。LCMS[M+1]:1216.71。
【0561】
段階B:3−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−6−(ピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
粗ベンジル4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(N,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミド)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレートをDCM(10mL)に溶かし、TFA(3mL)および数滴のアニソールとともに室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を、80℃でTFA 2mL中で40分間加熱した。TFAを除去し、粗取得物をRP−HPLC(7−42%ACN/水(0.1%TFA含有))によって精製した。LCMS[M+1]:522.28。
【0562】
次の実施例143から154を、tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(クロロスルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)(tert−ブトキシカルボニル)カーバメートおよび相当するアミンから実施例142について上記で記載の代表的手順に従って製造した。そのアミンは、TFAによる最終脱保護条件下に同様に除去される、それらのtert−ブトキシカルボニルカーバメートとして保護しても良い。カルボキシレートが存在し、そして、tert−ブチルエステルとして保護される場合もそれが当てはまる。
【表8】
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【0563】
実施例155
4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化125】
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【0564】
段階A:5−ヨード−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
N
2下に、TBAF(9.13mL、9.13mmol)を、3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.283mmol)のTHF(40mL)中溶液に加えた。混合物をN
2下に室温で1時間撹拌した。酢酸ナトリウム(1.873g、22.83mmol)の水溶液(水10mL)を加え、次に固体(アミノオキシ)スルホン酸(2.58g、22.83mmol)を加えた。得られた混合物をN
2下に室温で3日間撹拌した。原料の30%を消費した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物をISCO(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドを得た。LCMS[M+1]:791.57。
【0565】
段階B:5−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.1g、0.126mmol)、(6−アミノピリジン−3−イル)ボロン酸(0.035g、0.253mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.013mmol)および炭酸ナトリウム(0.040g、0.379mmol)のジオキサン(2mL)および水(0.6mL)中懸濁液を、N
2下に80℃で17時間加熱した。混合物をセライト層で濾過した。濾液を濃縮し、残留物をEtOAc(30mL)に溶かし、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、次の脱保護に直接用いた。LCMS[M+1]:757.80。
【0566】
段階C:4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
5−(6−アミノピリジン−3−イル)−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.08g、0.106mmol)を、TFA 2mL中にて80℃で40分間加熱した。TFAを減圧下に溶媒留去し、粗取得物を逆相HPLC(2%から30%アセトニトリル水溶液(0.05%TFA含有))によって精製した。LCMS[M+1]:397.23。
【0567】
実施例156
3−(2−(メチルスルホンアミド)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−6−(ピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化126】
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【0568】
ベンジル4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(N,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミド)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.185g、0.116)をDCM(30mL)に溶かし、TFA 3mLおよびアニソール数滴とともに室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。上記で得られた残留物およびメタンスルホニルクロライド(0.018mL、0.232mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、水素化ナトリウム(4.64mg、0.116mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、水で反応停止し、エーテルで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物を、TFA 5mL中80℃で40分間加熱した。TFAを減圧下に溶媒留去し、残留物を逆相HPLC(10−75%水/AcCN(0.1%TFA含有))で精製した。LCMS[M+1]:600.28。
【0569】
実施例157
3−(2−アミノ−3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(ピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化127】
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【0570】
段階A:tert−ブチル4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド(1.8g、2.222mmol)のTHF(34mL)中溶液に、環境温度でtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.828g、4.44mmol)およびEt
3N(0.619mL、4.44mmol)を加えた。反応液を室温で30分間維持した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(300mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(100mLで3回)、脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物について、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:960;
1H NMR(400MHz、
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):8.15−8.13(m、1H)、7.91−7.89(m、1H)、7.03−6.95(m、6H)、6.89−6.82(m、2H)、6.81−4.71(m、4H)、4.54−4.45(m、2H)、4.15−4.09(m、4H)、3.88−3.77(m、9H)、3.61−3.45(m、8H)、1.46−1.45(m、9H)。
【0571】
段階B:tert−ブチル4−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(200mg、0.208mmol)のジオキサン(1.2mL)/水(0.300mL)(4:1)中溶液に、環境温度で(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)ボロン酸(11.06mg、0.063mmol)、Na
2CO
3(66.3mg、0.625mmol)およびPd(Ph
3P)
4(72.2mg、0.063mmol)を加えた。フラスコを窒素で3回脱気した。次に、混合物を窒素雰囲気下に80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(15mLで3回)。合わせた有機層を水(15mLで1回)およびブライン(15mLで1回))で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物について、CH
2Cl
2/MeOH(1:10)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:965。
【0572】
段階C:3−(2−アミノ−3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(ピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
10mL二頸RBFに、tert−ブチル4−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(200mg、0.207mmol)のDCM(3mL)およびTFA(1mL)中溶液を0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応溶液を濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物を、撹拌し、冷却したTFA(4mL)に加えた。混合物を80℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で留去した。生成物を、次の条件:カラム:X Bridge RP18、19×150mm、5μm;移動相A:水(0.05%NH
4HCO
3)、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:10分で57%Bから92%B;検出:UV254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M−H]
+:503;
1H NMR(400MHz、DMSO):δ8.09(d、J=15.0Hz、1H)、7.93−7.91(m、1H)、7.58(brs、2H)、6.94−6.91(m、1H)、6.576.53(m、1H)、6.47(brs、2H)、6.12−6.11(m、1H)、3.45−3.42(m、4H)、3.16−3.13(m、4H)。
【0573】
tert−ブチル4−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(実施例157、段階A)および本明細書に記載の方法に従って製造されたか市販されている適切なボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、3−(2−アミノ−3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(ピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(実施例157)について記載のものと同様の方法で、下記の表中の実施例を製造した。
【表9】
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【0574】
実施例161
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化128】
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【0575】
段階A:tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸位置異性体(参考例4、0.45g、0.58mmol)のTHF(30mL)中溶液に、0℃で窒素下、NCS(0.16g、1.2mmol)のTHF(10mL)中溶液を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。得られた混合物に、室温で(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(90mg、0.48mmol)およびTEA(0.16mL、1.2mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、EtOAc/PE(1/1)で溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:960。
【0576】
段階B:tert−ブチル(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート位置異性体(0.20g、0.21mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.5mL)中溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(92mg、0.52mmol)、Na
2CO
3(66mg、0.63mmol)およびPd(PPh
3)
4(48mg、0.04mmol)を加えた。混合物をアルゴンで3回脱気した。反応混合物をアルゴン下に80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を、MeOH/DCM(1/10)で溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:965。
【0577】
段階C:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート位置異性体(100mg、0.10mmol)のTFA(2mL)中溶液を、室温で0.5時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、減圧下にアニソールと共留去した(10mLで3回)。残留物をTFA(2mL)に溶かし、反応混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を冷却して室温とし、水(50mL)に投入した。水層をEtOAcで洗浄した(30mLで2回)。水層を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから33%B;検出器:UV254/220nmを用いる分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:505;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.20(d、J=8.7Hz、1H)、8.01(d、J=8.4Hz、1H)、6.93(d、J=7.5Hz、1H)、6.49(t、J=7.8Hz、1H)、6.18(brs、2H)、6.07(d、J=7.5Hz、1H)、4.13−4.06(m、1H)、3.29−3.04(m、4H)、2.15−2.04(m、1H)、1.94−1.85(m、1H)。
【0578】
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(段階A、または相当するエナンチオマーピロリジン、同様にして製造)および本明細書に記載の方法に従って製造されたか市販されている適切なボロン酸もしくはボロン酸エステルを原料として、(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例161)について記載のものと同様の方法で、下記表中の実施例を製造した。
【表10】
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【0579】
実施例165
4−(4−アミノシクロヘキシル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化129】
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【0580】
段階A:tert−ブチル(3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4′−スルファモイル−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル)カーバメート
原料5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび5−ヨード−N
1,N
1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド位置異性体(実施例1、段階A;100mg、0.126mmol)のジオキサン中の撹拌溶液に、室温でtert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)カーバメート(82mg、0.25mmol)および炭酸ナトリウム(26.8mg、0.253mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17.5mg、0.015mmol)を加え、混合物をN
2で10分間脱気し、80℃で終夜撹拌した。反応液を冷却して室温とした後、反応混合物をセライトで濾過した。その液体を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲル(12g)でのカラムクロマトグラフィーによって精製し、EtOEt/ヘキサンで溶離して、所望の生成物を得た。
【0581】
段階B:tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)シクロヘキシル)カーバメート
原料tert−ブチル(3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4′−スルファモイル−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル)カーバメート(176mg、0.205mmol)のEtOAc(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の撹拌溶液に、室温で酸化白金(IV)(46.5mg、0.205mmol)を加えた。溶液を減圧によって脱気し、室温で2時間水素化した(小さい風船使用)。反応混合物をセライトで濾過し、MeOHで洗浄し、濃縮し、残留物をEtOAc/イソヘキサンで溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製し、固体として得た。
【0582】
段階C:4−(4−アミノシクロヘキシル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
原料tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)シクロヘキシル)カーバメート(160mg、0.186mmol)のDCM中の撹拌溶液に、室温でTFA(1.5mL、19.47mmol)およびアニソール(1mL、9.15mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をEtOAc(3mL)およびトルエン(5mL)に再溶解させた。混合物を再度濃縮し、この手順をさらに2回繰り返した。残留物を高真空下に3時間置き、そのまま次の段階に用いた。
【0583】
段階D:4−(4−アミノシクロヘキシル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
TFA(2mL、26.0mmol)およびアニソール(1mL、9.15mmol)を、原料4−(4−アミノシクロヘキシル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドに室温で加え、混合物を80℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水+0.1%TFAで溶離を行う分取逆相HPLC(C−18)によって精製して、標題化合物を得た。LCMS:402.35[M+H]+。
【0584】
実施例166および167
(S)−5−(6−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(N−(1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム−3−イル)スルファモイル)−2−スルファモイルフェニル)テトラゾール−2−イドおよび(S)−5−(6−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(N−(1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム−3−イル)スルファモイル)−2−スルファモイルフェニル)テトラゾール−2−イド
【化130】
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【0585】
段階A:(S)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム2,2,2−トリフルオロアセテートおよび(S)−3−((4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム
(S)−tert−ブチル3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(実施例161製造手順に従って、実施例162段階Bの合成から;1.99g、2.06mmol)のDCM(10.3mL)およびアニソール(1.13g、10.29mmol)中混合物に、TFA(23.5g、206mmol)を加え、溶液に窒素気流を吹き込みながら、氷浴中で冷却した。添加完了した時点で、混合物を1時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去した。THF(1mL)中、得られた粗取得物(0.4g、0.27mmol)に、CH
3I(114mg、0.8mmol)を加え、次にCs
2CO
3(175mg、0.54mmol)を加え、50℃で30分間撹拌した。冷却後、反応混合物を濾過し、得られた濾液を減圧下に溶媒除去して、生成物の混合物を得た。LC/MS[M+H]
+:773.55および787.57。
【0586】
段階B:(S)−5−(6−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(N−(1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム−3−イル)スルファモイル)−2−スルファモイルフェニル)テトラゾール−2−イドおよび(S)−5−(6−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(N−(1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム−3−イル)スルファモイル)−2−スルファモイルフェニル)テトラゾール−2−イド
段階A(上記)で得られた生成物を、80℃においてTFAで処理し、粗反応生成物をアセトニトリル(0.1%TFA含有)/水(0.1%TFA含有)の勾配を用いる逆相HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:533.4および547.36。
【0587】
実施例168
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化131】
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【0588】
段階A:3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−ベンゼンスルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.283mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.808g、4.57mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.251g、0.343mmol)および炭酸ナトリウム(0.726g、6.85mmol)のジオキサン(30mL)および水(6mL)中懸濁液を脱気し、120℃で2時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(ISCO、80gカラム、0−20%MeOH/DCM)によってクロマトグラフィー精製して、所望の生成物を得た。LC/MS(M+H)
+:881.53。
【0589】
段階B:tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート
スズキカップリング生成物3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−ベンゼンスルホンアミド(1.4g、1.59mmol)のDCM(20.00mL)中溶液に、0℃で、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.582g、4.77mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(1.04g、4.77mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでクロマトグラフィー精製して(ISCO 80g、0−100%EtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た。LC/MS(M+H)
+:1181.87。
【0590】
段階C:tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−((3S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート
トリ−Boc中間体tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート(0.2g、0.169mmol)のTHF(10mL)中溶液に、0℃でN
2下、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M THF中溶液、0.372mL、0.372mmol)を加えた。1時間撹拌後、反応混合物をEtOAc 20mLで希釈し、飽和KHSO
4水溶液5mL、ブライン5mLの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物をDCM 20mLに溶かし、冷却して0℃とし、その反応混合物に、(3S,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(0.034g、0.169mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.021g、0.169mmol)および1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.045g、0.339mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去した後、残留物をシリカゲルでクロマトグラフィー精製して(ISCO、40g、0−20%EtOAc/ヘキサン)、所望の生成物を得た。LC/MS(M+H)
+:1281.50。
【0591】
段階D:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−((3S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート(400mg、3.70mmol)のDCM(200μL)中溶液を、減圧下に濃縮した。残留物を0℃でアニソール(400mg、3.7mmol)およびTFA(1000mg、8.77mmol)に溶かした。室温で0.5時間撹拌後、揮発分を減圧下に除去した。残留物をTFA 2mLに溶かし、80℃で1.0時間撹拌した。揮発分を除去後、残留物をDMSO 4mLに溶かし、逆相HPLCによって直接精製して(3−60%アセトニトリル/水)、生成物を得た。LC/MS(M+2H)
2+:261.28。
【0592】
市販、公知もしくは本明細書に記載の方法によって製造されるピロリジン誘導体を用い、実施例168について上述の一般手順に従って、下記の実施例169から177を製造した。留意すべき点として、全てのアミン部分が、典型的にはtert−ブトキシカルボニル基で保護され、その保護基はTFAおよびアニソールによる最終PMB脱保護段階下で同時に除去される。別法として、Boc保護されたアミンを、室温でTFAによる処理によって脱保護し、次に本明細書に記載のように加熱することでPMB基を脱保護することができる。
【表11】
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【0593】
実施例178
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(ピペリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンジスルホンアミド
【化132】
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【0594】
段階A:(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(1.0g、1.142mmol)のTHF(10mL)中溶液に、0℃でN
2下、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M THF中溶液、2.51mL、2.51mmol)を加えた。1時間撹拌後、反応混合物をEtOAc 20mLで希釈し、飽和KHSO
4水溶液5mL、ブライン5mLの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物をDCM 20mLに溶かし、冷却して0℃とした。反応混合物に(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(0.343g、1.713mmol)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.209g、1.713mmol)を加え、次に1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.305g、2.283mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去した後、残留物をシリカゲル(ISCO、40g、0−20%EtOAc/ヘキサン)でクロマトグラフィー精製して、所望の生成物を得た。LC/MS(M+H)
+:974.53。
【0595】
段階B:(R)−tert−ブチル3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(935mg、0.960mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(340mg、1.920mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロPd(II)(0.157g、0.192mmol)および炭酸ナトリウム(0.305g、2.88mmol)のジオキサン(10.00mL)および水(2mL)中懸濁液を脱気し、120℃で2時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、次にブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、シリカゲルによってクロマトグラフィー精製して(ISCO、40gカラム、0−20%MeOH/DCM)、所望の生成物を得た。LC/MS(M+H)
+:979.73。
【0596】
段階C:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピペリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−ピペリジン−1−カルボキシレート(520mg、0.531mmol)のDCM(200μL)中溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、0℃でアニソール(400mg、3.7mmol)およびTFA(1000mg、8.77mmol)に溶かした。室温で0.5時間撹拌後、揮発分を減圧下に除去した。残留物をTFA 2mLに溶かし、80℃で1.0時間撹拌した。揮発分を除去後、残留物をDMSO 4mLに溶かし、逆相HPLCによって直接精製して(3−60%アセトニトリル/水)、生成物を得た。LC/MS(M+2H)
2+:260.20。
【0597】
市販、公知もしくは本明細書に記載の方法によって製造されるアミンを用い、実施例178について上述の一般手順に従って、下記の実施例179から181を製造した。(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸または(2−アミノ−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸をスズキカップリング反応に用いた。留意すべき点として、全てのアミン部分が代表的には、tert−ブトキシカルボニル基で保護され、その保護基はTFAおよびアニソールによる最終PMB脱保護段階で同時に除去される。別法として、Boc保護されたアミンを、室温でTFAによる処理によって脱保護し、次に本明細書に記載のように加熱することでPMB基を脱保護することができる。
【表12】
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【0598】
実施例182
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(3−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化133】
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【0599】
段階A:tert−ブチル−(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド(1.50g、1.48mmol)のTHF(10mL)中溶液に、室温でtert−ブチル3−アミノプロピルカーバメート(0.52g、2.96mmol)を加えた。得られた溶液を25℃で30分間撹拌し、次に減圧下に濃縮した。残留物を水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物について、酢酸エチル/石油エーテル(1:50から1:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+948;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ8.57−8.52(m、1H)、8.12−8.07(m、1H)、7.35−7.21(m、2H)、6.99−6.81(m、10H)、5.99(brs、1H)、5.45−5.09(m、1H)、4.95−4.52(m、2H)、4.29−4.12(m、1H)、3.96−3.92(m、2H)、3.83−3.79(m、9H)、2.95−2.91(m、4H)、1.61−1.55(m、2H)、1.34(s、9H)。
【0600】
段階B:tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.30g、0.32mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.14g、0.79mmol)、Na
2CO
3(0.10g、0.95mmol)およびPd(PPh
3)
4(73mg、0.06mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.5mL)中溶液を、アルゴン下に80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(70mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、メタノール/DCM(1/10)で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+953;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ10.82(s、1H)、8.46(d、J=8.1Hz、1H)、8.11(d、J=8.3Hz、1H)、7.09−6.80(m、12H)、6.77−6.75(m、2H)、6.45−6.42(m、1H)、6.35(s、2H)、5.76(brs、1H)、5.70(brs、1H)、4.70−4.52(m、2H)、4.10−4.08(m、4H)、3.73(s、6H)、3.70(s、3H)、3.02−2.98(m、4H)、1.63−1.61(m、2H)、1.36(s、9H)。
【0601】
段階C:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノプロピル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.16g、0.17mmol)のTFA(2mL)中混合物を、25℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+733。
【0602】
段階D:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノプロピル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノプロピル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.10g、0.09mmol)のTFA(2mL)中混合物を、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取HPLC[カラム、Xbridge C18、19×150mm;移動相:アセトニトリル/水(0.05%NH
4HCO
3)、8分で5%−40%;検出器、UV254nm、RT:5.5分]によって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+493;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ8.49(d、J=8.1Hz、1H)、8.03(d、J=8.1Hz、1H)、7.31(d、J=7.2Hz、1H)、7.02(t、J=7.8Hz、1H)、6.52(d、J=7.8Hz、1H)、3.16−3.12(m、2H)、2.85(t、J=7.5Hz、2H)、1.88−1.83(m、2H)。
【0603】
実施例183
4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(3−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化134】
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【0604】
段階A:tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(100mg、0.106mmol)、(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(60.5mg、0.317mmol)、Pd(PPh
3)
4(24.38mg、0.021mmol)およびNa
2CO
3(22.36mg、0.211mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)および水(0.3mL)中溶液を、アルゴン下に80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。残留物を、メタノール/DCM(10/90)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:967;
1H NMR(CDCl
3、400MHz)。
【0605】
段階B:4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノプロピル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(70mg、0.072mmol)およびTFA(1mL、12.98mmol)のDCM(5mL)中溶液を、環境温度で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+1]
+:967。
【0606】
段階C:4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
4−(2−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノプロピル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(40mg、0.054mmol)のTFA(5mL、64.9mmol)中溶液を、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。生成物を、次の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム19×150mm 5μM 13nm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから30%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:507;
1H NMR(DMSO−d
6、400MHz):8.16(d、J=8.4Hz、1H)、8.00(d、J=8.4Hz、1H)、7.70−7.20(m、3H)、6.92(d、J=7.9Hz、1H)、6.50(t、J=8.4Hz、1H)、6.43(brs、2H)、6.06(d、J=8.0Hz、1H)、3.49(s、3H)、3.12(t、J=6.8Hz、2H)、2.86(t、J=7.6Hz、2H)、1.80−1.76(m、2H)。
【0607】
実施例184
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((S)−2−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化135】
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【0608】
段階A:(S)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
250mL RBF中、トリエチルアミン(12.18g、120mmol)、(S)−2−アミノプロパンアミド塩酸塩(5.00g、40.1mmol)のDCM(150mL)中の撹拌混合物に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(13.14g、60.2mmol)を滴下した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し(100mL)、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/20)で溶離して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:189.
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):7.20(brs、1H)、6.90(brs、1H)、6.70(d、J=6.4Hz、1H)、3.90−3.85(m、1H)、1.40(s、9H)、1.18(d、J=7.2Hz、3H)。
【0609】
段階B:(S)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート
250 RBF中、(S)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(6.50g、34.5mmol)のTHF(100mL)中の撹拌混合物に、室温で、ボラン(6mL、60.0mmol)を滴下した。反応混合物を70℃で4時間撹拌した後、それを冷却して室温とし、水/氷(100mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(40mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+H]
+:175。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):4.97(s、1H)、3.46(d、J=6.6Hz、2H)、2.25(s、3H)、1.39(s、9H)、1.28(s、6H)。LCMS[M+H]
+:189。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):7.22(brs、1H)、6.93(brs、1H)、6.58(d、J=1.2Hz、1H)、3.88−3.81(m、1H)、2.48(d、J=3.3Hz、2H)、1.37(s、9H)、1.16(d、J=5.7Hz、3H)。
【0610】
段階C:(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
50mLRBF中、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸位置異性体(参考例4;0.45g、0.580mmol)のTHF(20mL)中の撹拌混合物に、室温で、1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.15g、1.160mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、(S)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート(0.15g、0.870mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌し、次に水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:948。
1H NMR(300MHz、CDCl
3):8.23−8.12(m、6H)、7.33−7.26(m、4H)、6.96−6.86(m、4H)、5.80(s、2H)、4.10−3.70(m、4H)、3.79(s、9H)、3.70−3.68(m、3H)、1.47(s、9H)、1.16(d、J=3.0Hz、3H)。
【0611】
段階D:(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
50三頸RBF中、炭酸ナトリウム(0.10g、0.947mmol)、(S)−tert−ブチル1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イルカーバメート(0.30g、0.316mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.112g、0.632mmol)のジオキサン/水((1:1)4/1)(12mL)中の撹拌混合物に、室温で、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(46.20mg、0.063mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に80℃で2時間撹拌した。固体を濾去した。濾液を濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:953。
1H NMR(300MHz、MeOD):δ8.32−(d、J=8.4Hz、1H)、8.19(d、J=8.4Hz、1H)、7.45−7.40(m、4H)、7.29−7.22(m、6H)、6.87−6.64(m、4H)、5.75−5.12(m、2H)、4.73−4.68(m、2H)、4.21−4.13(m、2H)、3.94−3.73(m、1H)、3.76(s、9H)、3.73(s、2H)、1.43(s、9H)、0.85(d、J=6.9Hz、3H)。
【0612】
段階E:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((S)−2−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
50mL RBF中、(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(80.00mg、0.083mmol)のDCM(1mL)中の撹拌混合物に、室温で、2,2,2−トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応混合物を80℃で1時間撹拌し、次に減圧下に濃縮して残留物(粗)を得て、それを下記の条件:カラム、Xbridge C、19×150mm;移動相:相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、相B:10分間MeCN、80%から85%を11分で保持);検出器、UV220および254nmを用いる分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:493。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):8.38(d、J=7.8Hz、1H)、7.87(d、J=8.4Hz、1H)、7.00(d、J=7.8Hz、1H)、6.74−6.69(m、1H)、6.41(d、J=7.8Hz、1H)、3.44−3.28(m、2H)、3.09−3.03(m、1H)、1.13(d、J=6.6Hz、3H)。
【0613】
実施例185
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−2−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化136】
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【0614】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
250mL RBF中、トリエチルアミン(16.25g、161mmol)、(S)−2−アミノプロパンアミド塩酸塩のMeOH(150mL)中の撹拌混合物に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(35.0g、161mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した後、それを水で希釈し(100mL)、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/20)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:189。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):7.21(brs、1H)、6.89(brs、1H)、6.74(d、J=6.4Hz、1H)、3.89−3.84(m、1H)、1.39(s、9H)、1.18(d、7=7.2Hz、3H)。
【0615】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート
500mL RBF中、(R)−tert−ブチル(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(15.00g、80mmol)のTHF(150mL)中の撹拌混合物に、室温でボラン(20mL、200mmol)を滴下した。得られた混合物を70℃で4時間撹拌した後、それを冷却して室温とし、水酸化ナトリウム(1N)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(40mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+H]
+:175。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):3.88−3.79(m、2H)、2.66−2.62(m、1H)、1.49(s、9H)、1.16(d、7=5.7Hz、3H)。
【0616】
段階C:(R)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
50mL RBF中、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(500mg、0.645mmol)のTHF(20mL)中の撹拌混合物に、室温で1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(172mg、1.289mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。(R)−tert−ブチル1−アミノプロパン−2−イルカーバメート(0.17g、1.289mmol)を、室温で反応混合物に加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(60mLで1回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)で溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:948。
1H NMR(300MHz、CDCl
3):8.42−8.24(m、4H)、7.33−7.26(m、4H)、6.96−6.86(m、6H)、5.80(s、2H)、4.10−3.70(m、4H)、3.79(s、9H)、3.70−3.68(m、3H)、1.47(s、9H)、1.16(d、J=3.0Hz、3H)。
【0617】
段階D:(R)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
50mL三頸RBF中、炭酸ナトリウム(0.10g、0.950mmol)、(R)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(0.40g、0.422mmol、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.11g、0.633mmol)のジオキサン/水(4/1)(4mL)中の撹拌混合物に、室温でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(36.60mg、0.032mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に80℃で2時間撹拌した。固体を濾去した。濾液を濃縮した。残留物を、メタノール/DCM(1/10)で溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ7.97(d、J=8.4Hz、1H)、7.88(d、J=8.7Hz、1H)、7.48−7.42(m、1H)、7.32−7.26(m、1H)、6.94−6.90(m、4H)、6.82−6.75(m、6H)、5.75−5.12(m、1H)、4.73−4.68(m、2H)、4.21−4.13(m、2H)、3.94−3.89(m、1H)、3.76(s、9H)、3.73(s、2H)、1.43(s、9H)、1.26(s、6H)。
【0618】
段階E:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
50mL RBF中、(R)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(0.16g、0.168mmol)のDCM(3mL)中の撹拌混合物に、室温で、2,2,2−トリフルオロ酢酸(5mL、0.168mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、それを減圧下に濃縮して残留物を得た。次に、残留物にCF
3COOH 3mLを加え、得られた溶液を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム 19×150mm 5μM 10nm;移動相A:50mmol NH
4HCO
3含有水;移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で5%Bから28%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:493。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):8.18(d、J=8.4Hz、1H)、7.96(d、J=8.4Hz、1H)、7.91−7.10(brs、4H)、6.90(d、J=7.8Hz、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.11−6.00(m、3H)、3.36−3.32(m、12H)、3.09−3.03(m、2H)、1.17(d、J=5.4Hz、3H)。
【0619】
実施例186
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((S)−1−アミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化137】
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【0620】
段階A:ベンジルtert−ブチルプロパン−1,2−ジイル(S)−ジカーバメート
100mL RBF中、トリエチルアミン(1.16g、11.48mmol)およびtert−ブチル(S)−(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート(1.00g、5.74mmol)のDCM(20mL)中の撹拌混合物に、室温でベンジルカルボノクロリデート(2.94g、17.22mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(25mLで2回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:309。
1H NMR(300MHz、CDCl
3):7.29−7.21(m、5H)、5.03(s、2H)、4.63−4.55(m、1H)、3.69−3.51(m、1H)、3.25−3.18(m、1H)、1.35(s、8H)、1.06(d、J=6.9Hz、3H)。
【0621】
段階B:(S)−ベンジル(2−アミノプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
50mLRBF中、ベンジルtert−ブチルプロパン−1,2−ジイル(S)−ジカーバメート(0.50g、1.621mmol)のDCM(1mL)中の撹拌混合物に、室温で2,2,2−トリフルオロ酢酸(2mL、1.621mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:209。
【0622】
段階C:ベンジル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
50mLRBF中、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.45g、0.580mmol)のTHF(20mL)中の撹拌混合物に、室温で1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.15g、1.160mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(Triethymine)(2mL)、(S)−ベンジル(2−アミノプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート(0.15g、0.870mmol)を、反応混合物に室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、それを水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで2回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:982;
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ8.40−7.91(m、7H)、7.34−7.28(m、6H)、6.98−6.71(m、6H)、5.91(s、2H)、5.19−5.12(m、2H)、4.21−4.13(m、2H)、3.94−3.89(m、1H)、3.77(s、9H)、3.68−3.51(m、2H)、3.31−3.28(m、2H)、0.91(d、J=6.6Hz、3H)。
【0623】
段階D:ベンジル(S)−2−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピルカーバメート
50三頸RBF中、炭酸ナトリウム(23.75mg、0.224mmol)、ベンジル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.22g、0.224mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(39.70mg、0.224mmol)のジオキサン/水(4/1)(12mL)中の撹拌混合物に、室温でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.259g、0.224mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に80℃で2時間撹拌した。固体を濾去した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、メタノール/DCM(1/20)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:987;
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ8.26(d、J=8.4Hz、1H)、7.88(d、J=8.7Hz、1H)、7.48−7.42(m、1H)、7.32−7.26(m、5H)、6.94−6.90(m、5H)、6.82−6.75(m、6H)、5.75−5.12(m、2H)、5.56−5.41(m、2H)、5.21−4.40(m、2H)、4.21−4.13(m、2H)、3.94−3.89(m、1H)、3.76(s、9H)、3.73(s、2H)、1.24(d、J=7.2Hz、3H)。
【0624】
段階E:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−(1−アミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
50mLRBF中、ベンジル(S)−2−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピルカーバメート(0.14g、0.14mmol)のMeOH(3mL)中の撹拌混合物に、室温で水酸化パラジウム/炭素(49.80mg、0.071mmol)を加えた。反応混合物を、水素下(2気圧)、室温で終夜撹拌した。固体を濾去し、濾液を減圧下に濃縮して残留物を得た。残留物に2,2,2−トリフルオロ酢酸(2mL、0.094mmol)を加え、得られた混合物を80℃で撹拌した。1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水
、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:15分で0%Bから15%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:493.
1H NMR(300MHz、CD
3OD):8.41(d、J=8.1Hz、1H)、7.88(d、J=8.1Hz、1H)、6.99(d、J=7.8Hz、1H)、6.76−6.70(m、1H)、6.43−6.40(m、1H)、3.69−3.64(m、1H)、2.86−2.78(m、2H)、1.11(d、J=6.9Hz、3H)。
【0625】
実施例187
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((R)−1−アミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化138】
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【0626】
段階A:(R)−ベンジルtert−ブチルプロパン−1,2−ジイルジカーバメート
100mL RBF中、トリエチルアミン(5.23g、51.7mmol)、(R)−tert−ブチル1−アミノプロパン−2−イルカーバメート(4.00g、22.00mmol)のDCM(20mL)中の撹拌混合物に、室温でベンジルカルボノクロリデート(5.87g、34.4mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(25mLで2回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:309。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):7.41−715(m、5H)、5.04(s、2H)、4.63−4.55(m、1H)、3.69−3.51(m、1H)、3.25−3.18(m、1H)、1.35(s、8H)、1.06(d、J=6.9Hz、3H)。
【0627】
段階B:(R)−ベンジル(2−アミノプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート
50mL RBF中、(R)−ベンジルtert−ブチルプロパン−1,2−ジイルジカーバメート(1.2g、3.8mmol)のDCM(1mL)中の撹拌混合物に、室温で2,2,2−トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にそれを減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+H]:209。
【0628】
段階C:ベンジル(R)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
50mL RBF中、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.45g、0.580mmol)のTHF(20mL)中の撹拌混合物に、室温で1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.15g、1.160mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(2mL)、(R)−ベンジル(2−アミノプロピル)カーバメート2,2,2−トリフルオロアセテート(0.15g、0.870mmol)を、室温で反応混合物に加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:982;
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ8.23(d、J=8.4Hz、2H)、7.88(d、J=8.7Hz、4H)、7.48−7.42(m、4H)、7.32−7.26(m、1H)、6.95−6.85(m、4H)、6.76−6.74(m、4H)、5.81(s、2H)、5.21−5.12(m、2H)、4.21−4.13(m、2H)、3.94−3.89(m、1H)、3.68−3.51(m、2H)、3.76(s、9H)、0.95(d、J=6.6Hz、3H)。
【0629】
段階D:ベンジル(R)−(2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
50mL 三頸RBF中、炭酸ナトリウム(23.75mg、0.224mmol)、ベンジル(R)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.22g、0.224mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(39.70mg、0.224mmol)のジオキサン/水(4/1)(12mL)中の撹拌混合物に、室温でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.25g、0.224mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に80℃で2時間撹拌した後、固体を濾去した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、メタノール/DCM(1/20)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:987。
【0630】
段階E:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−(1−アミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
50mL RBF中、ベンジル(R)−(2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.16g、0.162mmol)のMeOH(20mL)中の撹拌混合物に、室温で濃HCl(10mL)を加えた。反応混合物を80℃で終夜撹拌し、減圧下に濃縮して残留物を得た。残留物を、次の条件:カラム、カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μM、19×150mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:15分で0%Bから15%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:493。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):8.42(d、J=8.1Hz、1H)、7.88(d、J=8.4Hz、1H)、7.00(d、J=7.8Hz、1H)、6.76−6.70(m、1H)、6.50−6.42(m、1H)、3.77−3.71(m、2H)、2.99−2.83(m、2H)、1.19(d、J=9.0Hz、3H)。
【0631】
実施例188
(2R)−2−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパンアミド
【化139】
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【0632】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
(R)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライドおよび(R)−3−アミノ−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸;300mg、0.307mmolを原料として実施例189、段階Aに記載のものと同様の方法で製造)、アンモニア塩酸塩(65.6mg、1.227mmol)、HATU(175mg、0.460mmol)およびDIEA(0.107mL、0.614mmol)のDMF(10mL)中溶液を、環境温度で3時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で反応停止し、水で希釈し(70mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(10mLで3回)およびブライン(10mLで3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:977。
【0633】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(300mg、粗)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(36.2mg、0.205mmol)、Pd(Ph
3P)
4(237mg、0.205mmol)およびNa
2CO
3(21.7mg、0.21mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)中溶液を、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得た。残留物を、メタノール/DCM(10/90)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:982。
【0634】
段階C:(S)−2−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルスルホンアミド)−プロパンアミド
(R)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(200mg、粗)およびTFA(2mL、26.0mmol)のDMC(10mL)中溶液を、環境温度で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、粗(R)−2−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニルスルホンアミド)プロパンアミド150mgを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:762。この油状物をTFA 20mLに加え、得られた溶液を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:X−Bridge BEH130 Prep C18 OBDカラム19×150mm 5μm 13nm;移動相A:10mmolのNH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから25%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:522。
1H NMR(DMSO−d
6/D
2O、400MHz):8.22(d、J=8.4Hz、1H)、7.93(d、J=8.8Hz、1H)、6.96(d、J=8.4Hz、1H)、6.59−6.55(m、1H)、6.13(d、J=7.6Hz、1H)、3.64−3.53(m、1H)、3.35−3.30(m、1H)、3.21−3.16(m、1H)。
【0635】
実施例189
(2S)−2−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパンアミド
【化140】
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【0636】
段階A:(S)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1−スルホニルクロライド(1.5g、1.85mmol)、(S)−3−アミノ−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(1.14g、5.56mmol)およびTEA(0.77mL、5.56mmol)のTHF(15mL)中溶液を、環境温度で30分間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で反応停止し、水で希釈し(30mL)、DCMで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(30mLで2回)およびブライン(30mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、メタノール/DCM(1/10)で溶離した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:978;
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ8.27−8.16(m、2H)、6.94−6.65(m、12H)、5.85−5.65(m、2H)、5.60−5.48(m、1H)、4.5−3.5(m、15H)、1.44(s、9H)。
【0637】
段階B:(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
(S)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(300mg、0.31mmol)、アンモニア塩酸塩(65.6mg、1.23mmol)、HATU(175mg、0.46mmol)およびDIEA(0.11mL、0.61mmol)のDMF(10mL)中溶液を、環境温度で3時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で反応停止し、水で希釈し(70mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(30mLで2回)およびブライン(30mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:977;
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ8.32−8.15(m、2H)、7.00−6.74(m、12H)、5.85−5.75(m、2H)、5.60−5.50(m、1H)、4.5−3.5(m、15H)、1.48(s、9H)。
【0638】
段階C:(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(200mg、0.21mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(36.2mg、0.205mmol)、Pd(Ph
3P)
4(237mg、0.205mmol)およびNa
2CO
3(21.70mg、0.205mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)中溶液を、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を、メタノール/DCM(10/90)で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]:982。
【0639】
段階D:(S)−2−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパンアミド
(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(160mg、0.163mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)のDCM(10mL)中溶液を、環境温度で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+H]:762。
【0640】
(S)−2−アミノ−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニルスルホンアミド)プロパンアミド(120mg、0.158mmol)のTFA(20mL、260mmol)中溶液を、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して粗生成物を得た。生成物を、次の条件:カラム:XBridge BEH130 Prep C18 OBDカラム19×150mm 5μM 13nm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから25%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:977;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.96(d、J=8.4Hz、1H)、7.73(s、1H)、7.50(s、1H)、6.97(d、J=8.0Hz、1H)、6.64(t、J=8.0Hz、1H)、6.50(brs、1H)、6.14(d、J=8.0Hz、1H)、3.66−3.64(m、1H)、3.36−3.31(m、1H)、3.18−3.13(m、1H)。
【0641】
実施例190
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化141】
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【0642】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
(R)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(800mg、0.82mmol)およびイソブチルカルボノクロリデート(223mg、1.64mmol)のTHF(6.0mL)中の撹拌溶液に、0℃でTEA(248mg、THF 0.2mL中)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に0℃でNaBH
4(93mg、2.45mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、それを減圧下に濃縮した。残留物を、DCM/MeOH(20/1)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:964。
【0643】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(210mg、粗)、および(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(83mg、0.47mmol)およびNa
2CO
3(74.2mg、0.70mmol)の1,4−ジオキサン(3.0mL)/水(0.6mL)中の撹拌混合物に、室温でAr条件下、Pd(Ph
3P)
4(27.0mg、0.023mmol)を加えた。得られた混合物を2回脱気した後、それを80℃で12時間加熱した。得られた混合物を冷却して室温とし、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:969。
【0644】
段階C:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(150mg、粗)のDCM(1.0mL)中の撹拌溶液に、0℃でTFA(1.0mL)を滴下した。反応溶液を室温で2時間撹拌し、減圧下に濃縮して、粗(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド110mgを泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:749。この泡状物にTFA 2.0mLを室温で加えた。得られた溶液を80℃で2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。粗取得物を、次の条件:カラム、Xbridge C18、19×150mm;移動相:水(0.05%NH
4HCO
3)およびアセトニトリル(30%アセトニトリルを8分間保持、100%を2分間保持、2分で30%まで低下);検出器、UV220および254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:509.
1H NMR(MDOD、400MHz):7.62(d、J=7.6Hz、1H)、7.09(d、J=7.6Hz、1H)、6.21(d、J=7.6Hz、1H)、6.00−5.90(m、1H)、5.62(d、J=7.2Hz、1H)、2.78−2.75(m、2H)、2.49−2.40(m、1H)、2.30−2.20(m、1H)。
【0645】
実施例191
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化142】
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【0646】
段階A:(S)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(5.0g、14.9mmol)およびイソブチルカルボノクロリデート(2.42g、17.7mmol)のTHF(50.0mL)中の撹拌溶液に、0℃でTEA(4.1mL)を滴下した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次に冷却して0℃とし、NaBH
4(1.12g、29.6mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、それを氷/水(100mL)で反応停止し、水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、DCM/MeOH(15/1)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:325。
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ7.67(m、5H)、5.53−5.33(m、2H)、4.07(brs、1H)、4.04−3.78(m、5H)、3.79−3.53(m、1H)、1.76(brs、9H)、1.38−1.16(m、1H)。
【0647】
段階B:(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
Pd(OH)
2/C(0.46g)のMeOH(20mL)中の撹拌混合物に、(S)−ベンジルtert−ブチル(3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(2.1g、6.47mmol)を環境温度で加えた。得られた混合物を窒素で3回脱気し、水素下に(1.5気圧)環境温度で12時間撹拌した。混合物を濾過した。フィルターケーキをメタノールで洗浄した(20mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を、DCM/メタノール(4/3)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:191。
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ5.76−5.23(m、3H)、4.02−3.79(m、2H)、3.80−3.63(m、1H)、3.39−3.17(m、1H)、1.44(brs、9H)。
【0648】
段階C:(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
バッチごとに、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(600mg、0.77mmol)のTHF(5.0mL)中の撹拌溶液に、0℃で1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(207mg、1.55mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した後、(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(294mg、1.55mmol)を加え、次にトリエチルアミン(235mg、2.32mmol)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を、メタノール/DCM(1/50)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた有機分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:963。
【0649】
段階D:(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(610mg、0.633mmol)および(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(224mg、1.27mmol)およびNa
2CO
3(201mg、1.90mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)/水(1.0mL)中の撹拌混合物に、室温でAr条件下、Pd(PPh
3)
4(73.1mg、0.06mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で12時間加熱し、冷却して室温とし、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:969。
【0650】
段階E:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(300mg、粗)のDCM(2.0mL)中の撹拌溶液に、0℃でTFA(2.0mL)を滴下した。反応溶液を室温で2時間撹拌し、濃縮して、粗(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−N
2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドを泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:749。
【0651】
この泡状物にTFA(2.0mL)を加え、得られた混合物を80℃で2時間加熱した。得られた混合物を冷却して室温とした後、それを減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム、Xbridge C18、19×150mm;移動相:水(0.05%NH
4HCO
3)およびアセトニトリル(34%アセトニトリルを8分間保持、100%を2分間保持、2分間で34%まで低下);検出器、UV220および254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:509。
1H NMR(CD
3OD、400MHz):δ8.45(d、J=8.2Hz、1H)、7.92(d、J=8.2Hz、1H)、7.05(d、J=7.9Hz、1H)、6.79(t、J=7.8Hz、1H)、6.49(d、J=7.8Hz、1H)、3.74−3.67(m、1H)、3.63(m、1H)、3.30−3.20(m、3H)。
【0652】
実施例192
4−(3,4−ジスルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシイミドアミド
【化143】
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【0653】
段階A:5−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
アルゴンの不活性雰囲気でパージ及び維持した50mL丸底フラスコに、5−ヨード−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(1g、1.01mmol)、Pd(dppf)Cl
2CH
2Cl
2(0.16g、0.20mmol)および(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(0.393g、2.024mmol)のジオキサン(10mL)中溶液を入れた。その次に、環境温度で炭酸ナトリウム(0.32g、3.04mmol)の水溶液(水1.5mL)を加えた。得られた混合物をアルゴン下に80℃で16時間撹拌した後、それを冷却して20℃とし、水(50mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去し、残留物をEA/DCM(2/3)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:813.0;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.55(d、J=8.4Hz、1H)、7.99(d、J=8.4Hz、1H)、7.61(s、2H)、7.53−7.51(m、3H)、6.93(d、J=8.4Hz、5H)、6.83(d、J=8.8Hz、5H)、6.76(d、J=7.6Hz、2H)、6.64(br、1H)、6.48(br、1H)、5.67(s、2H)、4.04−3.96(m、4H)、3.73(s、6H)、3.69(s、3H)。
【0654】
段階B:5−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
アルゴンの不活性雰囲気でパージ及び維持した25mL丸底フラスコに、亜硝酸tert−ブチル(81mg、0.79mmol)および銅(II)ブロマイド(0.13g、0.59mmol)のアセトニトリル(2mL)中溶液を入れた。その次に、アセトニトリル(5mL)中の5−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.40g、0.49mmol)を0℃で加えた。得られた混合物をアルゴン下に0℃で16時間撹拌し、次に水(30mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去し、残留物をEA/PE(2/3)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:878;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.72(d、J=8.4Hz、1H)、7.88(d、J=8.4Hz、1H)、7.54(d、J=8.0Hz、1H)、6.99(d、J=8.4Hz、7H)、6.82(d、J=8.8Hz、5H)、6.71(d、J=7.6Hz、2H)、5.99(s、2H)、5.47−05.45(m、2H)、4.31−4.05(m、4H)、3.77(s、6H)、3.75(s、3H)。
【0655】
段階C:5−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
アルゴンの不活性雰囲気でパージ及び維持した25mL丸底フラスコに、5−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.40g、0.39mmol)およびシアン化銅(I)(0.10g、1.16mmol)のDMSO(4mL)中溶液を入れた。得られた混合物をアルゴン下に100℃で6時間撹拌した。水(30mL)で反応停止し、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(70mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去し、残留物をEA/PE(2/3)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:823.0;
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.74(d、J=8.4Hz、1H)、7.81(d、J=8.4Hz、1H)、7.68(d、J=8.1Hz、1H)、7.15−6.95(m、8H)、6.82−6.68(m、5H)、6.57−6.55(m、1H)、5.99−5.94(m、2H)、5.41(brs、2H)、4.31−4.05(m、4H)、3.77(s、6H)、3.74(s、3H)。
【0656】
段階D:4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシイミドアミド
アルゴンの不活性雰囲気でパージ及び維持した25mL丸底フラスコに、5−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1,N1−ビス(4−メトキシベンジル)−6−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.15g、0.18mmol)のMeOH(3mL)およびTHF(0.5mL)中溶液を入れた。その次に、環境温度でナトリウムメタノレート(0.02mL、0.02mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴン下に20℃で0.5時間撹拌し、次に環境温度でNH
4Cl(0.98g、1.82mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴン下に40℃で16時間撹拌した。水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去し、残留物をEA/PE(5/1)で溶離する分取TLCによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:840;
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.74(d、J=8.7Hz、1H)、7.88(d、J=7.5Hz、1H)、7.69(d、J=7.8Hz、1H)、7.05−6.88(m、9H)、6.79−6.76(m、5H)、6.70−6.67(m、2H)、6.52(brs、1H)、5.39(brs、2H)、4.85−4.61(m、1H)、4.25−4.23(m、3H)、3.77(s、6H)、3.74(s、3H)、3.73−3.65(m、2H)。
【0657】
段階E:4−(3,4−ジスルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシイミドアミド
25mL丸底フラスコに、4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシイミドアミド(0.80g、0.10mmol)のTFA(3mL)中溶液を入れた。得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。溶媒留去し、残留物を次の条件:カラム:XBridge BEH130 Prep C18 OBDカラム 19×150mm 5μM 13nm;移動相A:10mmolのNH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから15%B;RT:5.0分;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:480.0;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ9.47(br、3H)、8.32(d、J=8.4Hz、1H)、8.21(d、J=8.4Hz、1H)、7.93(d、J=8.4Hz、1H)、7.72(br、2H)、7.48(t、J=8.0Hz、1H)、7.35(br、2H)、7.07(d、J=7.6Hz、1H)。
【0658】
実施例193
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化144】
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【0659】
段階A:tert−ブチル(R)−3−((4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.349mmol)のジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、撹拌しながら室温でNa
2CO
3(148mg、1.396mmol)、(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(141mg、0.872mmol)およびPd(dppf)Cl
2(51.0mg、0.070mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて80℃とし、終夜撹拌した。反応混合物を冷却して環境温度とした後、それを水で希釈し(15mL)、酢酸エチルで抽出した(15mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(1/2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー20gによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:950。
【0660】
段階B:(R)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(R)−3−((4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートのDCM(5mL)中溶液に、撹拌しながら室温で、TFA(1mL)を加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、1時間撹拌し、次に減圧下に濃縮して油状物を得た。その油状物に、撹拌しながら室温でTFA(5mL)を加えた。得られた溶液を昇温させて80℃とし、1時間撹拌した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物を次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:10mmolのNH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:490;
1H NMR(300MHz、DMSO):δ9.76(s、1H)、8.58−5.55(m、1H)、8.12−8.09(m、1H)、7.81−7.78(m、1H)、7.44−7.41(m、1H)、6.99(s、1H)、4.16−4.11(m、1H)、3.41−3.14(m、4H)、2.21−1.94(m、2H)。
【0661】
実施例194
(R)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化145】
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【0662】
段階A:(R)−tert−ブチル3−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(250mg、0.260mmol)のジオキサン(2.7mL)/水(0.3mL)中溶液に、環境温度で5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(143mg、0.651mmol)、Na
2CO
3(83mg、0.781mmol)およびPdCl
2(dppf)(57.2mg、0.078mmol)を加えた。フラスコを窒素で3回脱気した。窒素雰囲気下に130℃で0.5時間にわたり、マイクロ波照射によって反応混合物に照射を行った。反応混合物を水(20mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(15mLで3回)。合わせた有機層を水(15mLで3回)およびブライン(15mLで3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、CH
2Cl
2/MeOH(1:10)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:926。
【0663】
段階B:(R)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル3−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.151mmol)のDCM(3mL)中溶液に、0℃で撹拌しながらTFA(1.00mL)を加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。反応溶液を濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物に、TFA(4mL)を加え、混合物を80℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で留去した。生成物を、次の条件:カラム:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μM、19×150mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M−H]
+:464。
1H NMR(400MHz、MeOD):δ8.64(d、J=8.0Hz、1H)、8.03−8.00(m、1H)、7.74−7.71(m、1H)、7.53(d、J=8.0Hz、1H)、6.91−6.81(m、1H)、4.29−4.23(m、1H),3.45−3.40(m、2H)、3.33−3.30(m、2H)、2.30−2.21(m、1H)、2.03−1.98(m、1H)。
【0664】
実施例195
(S)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化146】
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【0665】
段階A:(S)−tert−ブチル3−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(S)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(参考例72、2g、2.084mmol)のジオキサン(9mL)/水(3mL)中溶液に、環境温度で5−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.917g、4.17mmol)、Na
2CO
3(0.663g、6.25mmol)およびPdCl
2(dppf)(0.305g、0.417mmol)を加えた。フラスコを排気し、窒素で3回充填し戻した。反応混合物を窒素雰囲気下に80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、CH
2Cl
2/MeOH(1:10)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:926。
【0666】
段階B:(S)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル3−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N、N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.162mmol)のDCM(3mL)中溶液に、0℃で撹拌しながらTFA(1.00mL)を加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。反応溶液を濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物に、TFA(4mL)を加え、混合物を80℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で留去した。生成物を、次の条件:カラム:X Bridge BEH130 Prep C18 OBDカラム19×150mm 5μM 13nm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから20%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M−H]
+:464。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.20(d、J=8.0Hz、1H)、7.76−7.74(d、J=8.0Hz、1H)、7.53(s、1H)、6.68−6.67(m、1H)、6.15−6.13(m、1H)、5.99−5.96(brs、2H)、4.08−4.02(m、1H)、3.30−3.22(m、2H)、3.19−3.10(m、2H)、2.08−2.01(m、1H)、1.89−1.80(m、1H)。
【0667】
実施例196
N
1−(2−アミノエチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化147】
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【0668】
段階A:tert−ブチル2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチルカーバメート
(S)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(250mg、0.260mmol)のジオキサン(2.7mL)/水(0.300mL)中溶液に、環境温度で5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(115mg、0.521mmol)、Na
2CO
3(83mg、0.781mmol)およびPdCl
2(dppf)(38.1mg、0.052mmol)を加えた。フラスコを排気し、窒素で3回充填し戻した。反応混合物を、窒素雰囲気下に80℃で3時間マイクロ波照射によって照射した。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(15mLで3回)。合わせた有機層を水(15mLで3回)およびブライン(15mLで3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物について、MeOH/CH
2Cl
2(1:10)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行って、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:900。
【0669】
段階B:N1−(2−アミノエチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N、N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(150mg、0.167mmol)のDCM(3mL)中溶液に、0℃で撹拌しながらTFA(1.00mL)を加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。反応溶液を濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物にTFA(4mL)を加え、混合物を80℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で留去した。生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから20%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:440。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.18(d、J=8.0Hz、1H)、7.75(d、J=8.0Hz、1H)、7.53−7.52(m、1H)、6.71−6.68(m、1H)、6.15−6.13(m、1H)、5.99(brs、1H)、3.20−3.17(m、2H)、3.94−3.93(m、2H)。
【0670】
実施例197
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((S)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化148】
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【0671】
段階A:1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸
4−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(2g、10.15mmol)のジオキサン(10mL)中の撹拌混合物に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(5.16g、20.30mmol)、Pd(dppf)Cl
2(1.485g、2.030mmol)および酢酸カリウム(2.99g、30.5mmol)を加え、混合物をN
2で3回脱気した。反応混合物を80℃で終夜撹拌した。得られた混合物を冷却して室温とし、酢酸エチル(50mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。溶媒を減圧下で留去した。残留物を、MeOH/AcOHで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を油状物として得た。LCMS[M+H]
+:163;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ9.26(s、1H)、8.07−8.04(m、1H)、7.91−7.89(m、1H)、7.53−7.49(m、1H)。
【0672】
段階B:(S)−tert−ブチル3−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(152mg、0.938mmol)のジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中の撹拌混合物に、(S)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.313mmol)、Pd(dppf)Cl
2(45.7mg、0.063mmol)およびNa
2CO
3(99mg、0.938mmol)を加えた。反応混合物をN
2で3回脱気し、80℃で16時間撹拌した。混合物を冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物を、EA/PE(30−90%)で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:950。
【0673】
段階C:(S)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル3−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(220mg、0.232mmol)を、DCM(3mL)およびTFA(1mL)に0℃で加え、溶液を室温で1時間撹拌した。反応溶液を減圧下で留去した。残留物に、TFA(4mL)を加え、混合物を80℃で1時間撹拌した。反応溶液を減圧下で留去した。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:490;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ9.71(s、1H)、8.54(d、J=8.0Hz、1H)、8.09(d、J=8.0Hz、1H)、7.79−7.77(m、1H)、7.42−7.38(m、1H)、6.97−6.94(m、1H)、4.17−4.10(m、1H)、3.38−3.26(m、2H)、3.18−3.11(m、2H)、2.14−2.06(m、1H)、1.96−1.87(m、1H)。
【0674】
実施例198
N
1−(3−アミノプロピル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0675】
段階A:3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.555g、3.43mmol)のジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中の撹拌混合物に、3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(1g、1.142mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.167g、0.228mmol)およびNa
2CO
3(0.363g、3.43mmol)を加えた。混合物を排気し、N
2で3回充填し戻し、80℃で6時間撹拌した。混合物を冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(20mLで3回)、脱水し(Na
2SO
4)、濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物を、EA/PE(30−90%)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:866。
【0676】
段階B:4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(650mg、0.750mmol)のTHF(10mL)中の撹拌混合物に、0℃でTBAF(1M THF中溶液)(3.00mL、3.00mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した後、それを酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和KHSO
4水溶液で洗浄し(30mLで5回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに直接次の段階に用いた。LCMS[M+H]
+:766。
【0677】
段階C:tert−ブチル(3−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(220mg、0.287mmol)のTHF(20mL)中の撹拌混合物に、0℃でtert−ブチル(3−アミノプロピル)カーバメート(150mg、0.862mmol)およびEt
3N(0.160mL、1.149mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で5分間撹拌し、次にNCS(77mg、0.575mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で16時間撹拌した後、それを酢酸エチル(40mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に溶媒留去し、残留物をEA/PE(0−80%)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:938。
【0678】
段階D:N1−(3−アミノプロピル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル3−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピルカーバメート(220mg、0.235mmol)を、DCM(3mL)およびTFA(1mL)に0℃で加え、溶液を室温で1時間撹拌した。反応溶液を減圧下で留去した。残留物に、TFA(4mL)を加え、混合物を80℃で1時間撹拌した。反応溶液を減圧下で留去した。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を減圧下に濃縮して標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:478;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ9.75(s、1H)、8.51(d、J=8.0Hz、1H)、8.07(d、J=8.0Hz、1H)、7.82−7.76(m、1H)、7.41−7.37(m、1H)、6.95−6.93(m、1H)、3.14−3.11(m、2H)、2.79−2.85(m、2H)、1.87−1.80(m、2H)。
【0679】
実施例199
N
1−(2−アミノエチル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化150】
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【0680】
段階A:tert−ブチル(2−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(300mg、0.321mmol)のジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、撹拌しながら室温でNa
2CO
3、(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸およびPd(dppf)Cl
2を加えた。得られた混合物を昇温させて80℃とし、終夜撹拌した。反応混合物を冷却して環境温度とし、水で希釈し(10mL)、酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、残留物を得た。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー20gによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:924。
【0681】
段階B:N1−(2−アミノエチル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメートのDCM(2mL)中溶液に、撹拌しながら室温でTFA(0.5mL)を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した後、それを減圧下に濃縮して、油状物を得た。その油状物に、撹拌しながら室温でTFA(2mL)を加えた。得られた溶液を昇温させて80℃とし、1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、残留物を得た。残留物を、次の条件:カラム:XBridge BEH130 Prep C18 OBDカラム 19×150mm 5μM 13nm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから25%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:464;
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ9.43(s、1H)、8.70(d、J=8.0Hz、1H)、8.10−8.08(m、1H)、7.81(d、J=8.0Hz、1H)、7.54(d、J=8.0Hz、1H)、7.25−7.24(m、1H)、3.46−3.41(m、2H)、3.24−3.20(m、1H)。
【0682】
実施例200
N
1−((1r,3r)−3−アミノシクロブチル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化151】
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【0683】
段階A:tert−ブチル((1r,3r)−3−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)シクロブチル)カーバメート
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.19mmol)のTHF(10mL)中の0℃に冷却した撹拌混合物に、tert−ブチル((1R,3R)−3−アミノシクロブチル)カーバメート(107mg、0.575mmol)およびEt
3N(0.160mL、1.149mmol)を加え、混合物を0℃で5分間撹拌した。得られた反応混合物に、NCS(77mg、0.575mmol)を加え、混合物を0℃で16時間撹拌した。混合物を冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。溶媒を減圧下で留去した。残留物を、EA/PE(0−80%)で溶離を行うシリカゲルIsolute Flash Si;10gプレパックでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:950。
【0684】
段階B:N1−((1r,3r)−3−アミノシクロブチル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル((1R,3R)−3−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)シクロブチル)カーバメート(230mg、0.242mmol)を、DCM(3mL)およびTFA(1mL)に0℃で加え、溶液を室温で1時間撹拌した。反応溶液を減圧下で留去した。残留物にTFA(4mL)を加え、混合物を80℃で1時間撹拌した。反応溶液を減圧下で留去した。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge BEH130 Prep C18 OBDカラム 19×150mm 5μM 13nm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから23%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:490;
1H NMR(400MHz、MeOD):δ9.43(s、1H)、8.65(d、J=8.0Hz、1H)、8.07(d、J=8.0Hz、1H)、7.81(d、J=8.0Hz、1H)、7.56−7.52(m、1H)、7.26(d、J=7.2Hz、1H)、4.45−4.41(m、1H)、3.85−3.83(m、1H)、2.59−2.47(m、4H)。
【0685】
実施例201
(S)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
段階A:tert−ブチル(S)−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−2−アミノ−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(888mg、4.35mmol)のTHF(1.67E+04μL)中溶液に、BH
3・THF溶液(13mL、13.04mmol)を加えた。得られた混合物を70℃で1時間撹拌し、冷却して室温とした。反応液を、MeOH滴下によって反応停止し、混合物をセライトで撹拌し、次に濾過した。濾液を濃縮乾固させた。残留物をMeOHに再溶解させ、Agilent scxイオン交換カートリッジに通した。カートリッジをアンモニアMeOH溶液で洗浄した。溶離液を濃縮して油状物を得て、それをCH
3CN/水から凍結乾燥して、tert−ブチル(S)−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートを得た。
【0687】
段階B:tert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(4.25g、5.48mmol)をTHF(54.8mL)に溶かし、冷却して0℃とした。NCS(1.464g、10.96mmol)を固体として加えた。混合物を0℃で1時間維持した。反応混合物を次の段階に直接用いた。上記反応混合物18mLに、(S)−tert−ブチル(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(381mg、2.002mmol)およびDIEA(699μL、4.00mmol)を加えた。混合物をN
2下に室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、MeOHに再溶解させ、カラムクロマトグラフィー(0−70%EtOAc/ヘキサン)によって精製して標題化合物を得た。LC−MS[M+H]
+:964.5。
【0688】
段階C:tert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(127mg、0.656mmol)、tert−ブチル((S)−2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(527mg、0.547mmol)、炭酸ナトリウム(116mg、1.094mmol)、Pd(dppf)Cl
2(40.0mg、0.055mmol)を反応バイアルに入れた。ジオキサン(4101μL)および水(1367μL)を加えた。反応混合物を脱気し、80℃で12時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−15%MeOH/EtOAc)によって精製して、標題化合物を得た。LC−MS[M+H]
+:986.7。
【0689】
段階D:(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートから、4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例161、段階C)の合成と同様にして、(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドを製造した。LC−MS[M+H]
+:526.4。
【0690】
実施例202
(R)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
(R)−2−アミノ−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸を用いることで、(S)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例201)と同様にして、(R)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドを製造した。LC−MS[M+H]
+:526.4。
【0692】
実施例203
4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N
1−(2−(2−アミノエトキシ)エチル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化154】
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【0693】
tert−ブチル(2−(2−アミノエトキシ)エチル)カーバメートを用いることで実施例85から127と同様にして標題化合物を製造した。LC−MS[M+H]
+:540。
【0694】
実施例204
2−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−5′−スルファモイル−6′−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−カルボキサミド
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
段階A:メチル2−アミノ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート
メチル2−アミノ−3−ブロモベンゾエート(15g、65.2mmol)のジオキサン(150mL)中溶液に、撹拌しながら室温で第2世代PCy
3触媒(11.55g、19.56mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(33.1g、130mmol)および酢酸カリウム(19.20g、196mmol)を加えた。混合物を排気し、窒素で3回充填し戻し、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却して環境温度とし、水で希釈し(200mL)、酢酸エチルで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(500mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をEtOAc/石油エーテル(1/20)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー120gによって精製して、標題化合物を油状物として得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ7.97(d、J=6.3Hz、1H)、7.79(d、J=6.3Hz、1H)、6.58−6.53(m、1H)、3.85(s、3H)、1.34(s、12H)。
【0696】
段階B:メチル2−アミノ−5′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)スルファモイル)−6′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−カルボキシレート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(850mg、0.910mmol)のジオキサン(20mL)および水(7mL)中溶液に、撹拌しながら室温でPd(PPh
3)
4(210mg、0.182mmol)、メチル2−アミノ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(757mg、2.73mmol)およびNa
2CO
3(289mg、2.73mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて80℃とし、終夜撹拌した。反応混合物を冷却して環境温度とし、水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶離して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:957。
【0697】
段階C:2−アミノ−5′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)スルファモイル)−6′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−カルボン酸
メチル2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート(600mg、0.627mmol)のTHF(3.00mL)およびMeOH(3mL)中溶液に、撹拌しながら室温で水酸化ナトリウムを加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。反応溶液のpH値を塩酸(20%)で4に調節した。混合物を濾過し、濾液を水で洗浄して粗標題化合物を固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。LCMS[M+H]
+:943。
【0698】
段階D:tert−ブチルN−[2−({[(4−(2−アミノ−3−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)カルバモイル]フェニル}−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−{3}−オキシダン]スルフィニル}アミノ)エチル]カーバメート
2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(500mg、0.530mmol)、HATU(302mg、0.795mmol)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(340mg、2.121mmol)のDMF(2mL)中溶液に、0℃で撹拌しながらDIEA(0.139mL、0.795mmol)を加えた。得られた溶液を窒素で3回脱気し、昇温させて0℃とし、4時間撹拌した。反応溶液を冷却して環境温度とし、水(5mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(10mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を、EtOAc/イソヘキサン(1/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:1085。
【0699】
段階E:2−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチルN−[2−({[(4−(2−アミノ−3−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)カルバモイル]フェニル}−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−{3}−オキシダン]スルフィニル}アミノ)エチル]カーバメート(300mg、0.276mmol)のDCM(5mL)中溶液に、撹拌しながら室温でTFA(1mL)を加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。溶液を減圧下に濃縮した。残留物に、撹拌しながら室温でTFA(5mL)を加えた。得られた溶液を昇温させて80℃とし、1時間撹拌した。溶液を減圧下に濃縮して、残留物を得た。生成物を、次の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム19×250mm 10μM;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:MeCN;流量:25mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:525;
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.64(d、J=8.4Hz、1H)、7.97(d、J=8.4Hz、1H)、7.85(d、J=6.4Hz、1H)、7.07(d、J=6.4Hz、1H)、6.39−6.97(m、1H)、3.73−3.69(m、2H)、3.68−3.66(m、2H)、3.21−3.18(m、2H)。
【0700】
実施例205
3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(((3R,4R)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化156】
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【0701】
段階A:tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(((3R,4R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(300mg、0.341mmol)のDCM(3mL)中の0℃に冷却した撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.15mL、1.02mmol)、tert−ブチル((3R,4R)−4−フルオロピペリジン−3−イル)カーバメート(149mg、0.681mmol)および1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(91mg、0.681mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を水で希釈し(30mL)、DCMで抽出した(30mLで2回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下で留去した。LC/MS[M+H]+:1097。
【0702】
段階B:3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(((3R,4R)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
CH
2Cl
2(2mL)中のtert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(((3R,4R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート(222mg、0.202mmol)に、室温で、アニソール(0.2mL、1.83mmol)およびTFA(2mL、28.3mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をトルエンおよびMeOHに再溶解させ、再度濃縮した。残留物を高真空下で4時間置き、室温でアニソール(0.2mL)およびTFA(2mL)に再溶解させ、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水+0.1%NH
4OHで溶離を行う分取RP−HPLC(C−18)によって精製して、終夜凍結乾燥後に、標題化合物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:537。
【0703】
実施例206
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(モルホリン−3−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化157】
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【0704】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および市販のtert−ブチル3−(アミノメチル)モルホリン−4−カルボキシレートから出発し、3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(((3R,4R)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドについて記載のものと同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]+:535。
【0705】
実施例207
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(アゼチジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化158】
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【0706】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および市販のtert−ブチル2−(アミノメチル)アゼチジン−1−カルボキシレートから出発して、3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(((3R,4R)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドについて記載のものと同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]+:505。
【0707】
実施例208
(S)−3−アミノ−N−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ブタンアミド
【化159】
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【0708】
段階A:tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート
原料2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(1.02g、1.158mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.351g、3.47mmol)およびアンモニア(0.496mL、3.47mmol)を加え、1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.340g、2.55mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を水で希釈し(30mL)、DCMで抽出した(25mLで2回)。残留物を、30分で0から40%ヘプタン/エタノールで溶離を行うシリカゲル24gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に所望の生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:896。
【0709】
段階B:tert−ブチル(S)−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−(3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノイル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート
(S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸(50mg、0.246mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)中の撹拌溶液に、室温でN1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン塩酸塩(141mg、0.738mmol)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(30.1mg、0.246mmol)を加え、混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を冷却して室温とした。tert−ブチル(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−スルファモイルフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート(110mg、0.123mmol)を反応液に加え、15分間撹拌してから、脱水THF中のDBUを加えた。反応液を終夜撹拌した。混合物を水(30mL)で希釈し、混合物を酢酸エチルで抽出した(30mLで2回)。残留物を、30分で0%から100%EtOAc/イソヘキサンで溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に所望の生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:1081。
【0710】
段階C:(S)−3−アミノ−N−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホニル)ブタンアミド
CH
2Cl
2(2mL)中のtert−ブチル(S)−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノイル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)カーバメート(112mg、0.104mmol)に、室温で、アニソール(0.2mL、1.83mmol)およびTFA(2mL、26mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をトルエンおよびMeOHに再溶解させ、再度濃縮した。残留物を高真空に4時間置き、室温でアニソール(0.2mL)およびTFA(2mL)に再溶解させ、80℃で2時間撹拌した。残留物をアセトニトリル/水+0.1%NH
4OHで溶離を行う分取RP−HPLC(C−18)によって精製して、終夜凍結乾燥後に標題化合物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:521。
【0711】
実施例209
(R)−4−(2−アミノピリジン−3−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化160】
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【0712】
段階A:tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸、(202mg、0.240mmol)のDCM(2mL)中の撹拌溶液に、0℃でTEA(0.100mL、0.720mmol)および(R)−(+)−1−boc−3−アミノピロリジン(0.122mL、0.720mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を水で希釈し(40mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。残留物を、ヘプタン/エタノールで溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後、所望の生成物を泡状物として得た。LC/MS[M+H]+:1026。
【0713】
段階B:(R)−4−(2−アミノピリジン−3−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
CH
2Cl
2(2mL)中、tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(220mg、0.214mmol)に、室温で、アニソール(0.2mL、1.83mmol)およびTFA(2mL、28.3mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をトルエンおよびMeOHに再溶解させ、再度濃縮した。残留物を室温でアニソール(0.2mL)およびTFA(2mL)に再溶解させ、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水+0.1%NH
4OHで溶離を行う分取RP−HPLC(C−18)によって精製して、終夜凍結乾燥後に標題化合物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:466。
【0714】
上記の方法に従って製造した2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および本明細書に記載の方法で製造されたもしくは商業的入手源から入手可能な指定の右側保護されたアミンを用い、(R)−4−(2−アミノピリジン−3−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例209)について記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例210から216を製造した。
【表13】
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【0716】
実施例217
N
1−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化161】
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【0717】
段階A:tert−ブチル(5−(4−(N−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)スルファモイル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ピリジン−2−イル)カーバメート
原料2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(308mg、0.366mmol)のCH
2Cl
2中の撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.15mL、1.09mmol)、2−(1H−イミダゾール−4−イル)エタンアミン(81mg、0.732mmol)およびDMAP(44.7mg、0.366mmol)を加えた。1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(107mg、0.805mmol)を加え、混合物を0℃で45分間撹拌した。混合物を水で希釈し(40mL)、EtOAcで抽出した(30mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、40分で0%から60%のヘプタン/エタノールで溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:951。
【0718】
段階B:N1−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(5−(4−(N−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)スルファモイル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ピリジン−2−イル)カーバメート(89mg、0.094mmol)のCH
2Cl
2(2mL)中の撹拌溶液に、室温で1,4−ジメトキシベンゼン(129mg、0.936mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、そのまま次の段階に用いた。LC/MS[M+H]+:731。
【0719】
段階C:N1−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
N1−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(68.4mg、0.094mmol)中の撹拌溶液に、室温で1,4−ジメトキシベンゼン(111mg、0.804mmol)およびTFA(3mL、38.9mmol)を加え、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水+0.05%NH
3で溶離を行う分取RP−HPLC(C−18)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:491。
【0720】
実施例218
N
1−(2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化162】
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【0721】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸から、N
1−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドについて記載の方法と同様にして、標題化合物を製造した。相当する右側アミン、2−(1H−イミダゾール−2−イル)エタン−1−アミンは、商業的入手先から入手可能であった。LC/MS[M+H]+:491。
【0722】
実施例219
(R)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化163】
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【0723】
段階A.tert−ブチル(R)−3−((4−(5−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(588mg、0.613mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(337mg、1.531mmol)、Na
2CO
3(195mg、1.838mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(100mg、0.123mmol)のジオキサン(3mL)および水(0.7mL)中混合物を、N
2で10分間脱気した。得られた混合物を95℃で16時間加熱した。この反応液を濾過し、EtOAcで抽出し(50mLで2回)、有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、25分で0%から50%のヘプタン/エタノールで溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:926。
【0724】
段階B.(R)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル3−(4−(5−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(377mg、0.407mmol)のCH
2Cl
2(3mL)中の撹拌溶液に、室温でアニソール(0.3mL、2.75mmol)およびTFA(3mL、38.9mmol)を加え、混合物を室温で90分間撹拌した。混合物を濃縮し、そのまま用いた。LC/MS[M+H]+:585。
【0725】
段階C.(R)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(238mg、0.406mmol)のTFA中の撹拌溶液に、室温でアニソール(0.3mL、2.75mmol)およびTFA(4mL、0.406mmol)を加え、混合物を80℃で90分間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水+0.05%NH
3、0−30%で溶離を行う分取RP−HPLC(C−18)によって精製して、終夜凍結乾燥後に標題化合物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:466。
【0726】
実施例220
(R)−4−(2−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化164】
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【0727】
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートから、(R)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドについて記載の方法と同様の方法で、標題化合物を製造した。相当する左側ボロン酸、(2−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ボロン酸は商業的入手先から入手可能であった。LC/MS[M+H]+:535。
【0728】
実施例221
(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化165】
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【0729】
段階A.tert−ブチル(R)−(2−((4−(5−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(参考例69、315mg、0.332mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(146mg、0.665mmol)、Na
2CO
3(106mg、0.997mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(54.3mg、0.066mmol)を、ジオキサン(2mL)および水(0.5mL)の入った100mL RBFに室温で加え、混合物を90℃で終夜撹拌した。混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、EtOAcで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(60mL)、脱水し(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物を、30分でヘプタン/エタノール0%から50%で溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に生成物を得た。LC/MS[M+H]+:914。
【0730】
段階B.(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
原料(R)−tert−ブチル(2−(4−(5−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(240mg、0.263mmol)のCH
2Cl
2(2mL)中の撹拌溶液に、室温でアニソール(0.2mL、1.831mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、そのまま次の段階で用いた。LC/MS[M+H]+:694。
【0731】
段階C.(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(5−アミノピリジン−3−イル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(182mg、0.263mmol)のCH
2Cl
2中の撹拌溶液に、室温でアニソール(0.2mL、1.831mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水+0.05%NH
3 の10分で0%から30%、で溶離を行う分取RP−HPLC(C−18)によって精製して、生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:454。
【0732】
実施例222
(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化166】
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【0733】
段階A.tert−ブチル(S)−(3−((4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(参考例75、360mg、0.373mmol)のジオキサン(2mL)および水(0.5mL)中の撹拌溶液に、室温でtert−ブチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)ヒドラジンカルボキシレート(250mg、0.747mmol)および炭酸ナトリウム(119mg、1.120mmol)およびPd(dppf)Cl
2(61.0mg、0.075mmol)を加え、混合物を10分間脱気し、90℃で終夜撹拌した。混合物を水で希釈し(50mL)、EtOAcで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、30分で0%から90%のヘプタン/エタノール溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:930。
【0734】
段階B.(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(S)−(3−((4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(240mg、0.233mmol)のCH
2Cl
2(2mL)中の撹拌溶液に、室温で1,4−ジメトキシベンゼン(322mg、2.330mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を室温で90分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物をそのまま次の段階で用いた。LC/MS[M+H]+:710。
【0735】
段階C.(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(165mg、0.232mmol)の撹拌溶液に、室温で1,4−ジメトキシベンゼン(321mg、2.323mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を90℃で90分間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、10分で0%から30%のアセトニトリル/水+0.05%NH
3、で溶離を行う分取逆相HPLC(C−18)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:470。
【0736】
実施例223
(S)−4−(4−アミノピリジン−3−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化167】
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【0737】
段階A.ベンジルtert−ブチル(3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)(S)−ジカーバメート
(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)ボロン酸(130mg、0.547mmol)および(S)−ベンジルtert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(300mg、0.273mmol)、Na
2CO
3(87mg、0.820mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(44.7mg、0.055mmol)に、室温でジオキサン(2.4mL)および水(0.6mL)を加え、混合物を10分間脱気し、90℃で終夜撹拌した。混合物を水で希釈し(50mL)、EtOAcで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、30分で0%から30%のヘプタン/エタノール溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:1163。
【0738】
段階B.(S)−4−(4−アミノピリジン−3−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
ベンジルtert−ブチル(3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)(S)−ジカーバメート(140mg、0.120mmol)のCH
2Cl
2(2mL)中の撹拌溶液に、室温で1,4−ジメトキシベンゼン(166mg、1.203mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を室温で90分間撹拌した。混合物を濃縮し、そのまま用いた。LC/MS[M+H]+:829。
【0739】
段階C.(S)−4−(4−アミノピリジン−3−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
原料(S)−4−(4−アミノピリジン−3−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(100mg、0.121mmol)中の撹拌溶液に、室温で1,4−ジメトキシベンゼン(167mg、1.206mmol)およびTFA(2.5mL、32.4mmol)を加え、混合物を80℃で終夜撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を、11分で0%から25%のアセトニトリル/水+0.05%NH
3で溶離を行う分取逆相HPLC(C−18)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:469。
【0740】
実施例224
N
4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
【化168】
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【0741】
段階A:(3−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸
3−(3−ブロモフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール(1.0g、4.46mmol)のジオキサン(10mL)中の撹拌溶液に、室温で酢酸カリウム(1.314g、13.39mmol)およびPCy3PdG2(0.395g、0.669mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.267g、8.93mmol)を加え、混合物を90℃で終夜撹拌した。混合物をセライト層で濾過し、水で希釈し(100mL)、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。残留物を、45分で0%から50%のアセトニトリル/水で溶離を行うシリカゲル86gC18での逆相カラムクロマトグラフィーによって精製して、濃縮後に生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:190。
【0742】
段階B:N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.283mmol)、(3−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸(0.777g、4.11mmol)、Na
2CO
3(0.726g、6.85mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(0.280g、0.343mmol)のジオキサン(20mL)および水(5mL)中混合物を、N
2で5分間脱気した。得られた混合物を95℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、EtOAcで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、45分で0%から100%のEtOAc/イソヘキサンで溶離を行うシリカゲル120gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:893。
【0743】
段階C:3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸
原料N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド(292mg、0.327mmol)のTHF(4mL)中の撹拌溶液に、室温でTBAF(0.719mL、0.719mmol)を加え、混合物を室温で45分間撹拌した。混合物をAcOEt(30mL)で希釈し、KHSO
4水溶液で洗浄し(30mLで2回)、MgSO
4で脱水し、濃縮した。LC/MS[M+H]+:793。
【0744】
段階D:tert−ブチル(2−((3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル])−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート
3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸(248mg、0.313mmol)のDCM(2mL)中の撹拌溶液に、0℃でtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(100mg、0.626mmol)およびTEA(0.131mL、0.938mmol)およびNCS(92mg、0.688mmol)を加えた。混合物を0℃で45分間撹拌し、水で希釈し(50mL)、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、45分で0%から60%のヘプタン/エタノールで溶離を行うシリカゲル12gでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:951。
【0745】
段階E:N4−(2−アミノエチル)−N3−(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(240mg、0.252mmol)のDCM(2mL)中の撹拌溶液に、室温でアニソール(0.276mL、2.52mmol)およびTFA(2mL、26.0mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。LC/MS[M+H]+:731。
【0746】
段階F:N4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
アニソール(0.3mL、2.75mmol)およびTFA(3mL、38.9mmol)を、室温でN
4−(2−アミノエチル)−N
3−(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド(184mg、0.252mmol)に加え、混合物を80℃で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を、3%から40%のアセトニトリル/水+0.05%NH
3で溶離を行う分取逆相HPLC(C−18)カラムによって精製して、終夜凍結乾燥後に標題化合物を固体とした。LC/MS[M+H]+:491。
【0747】
本明細書に記載の方法に従って製造される3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸(実施例224、段階C)または3′−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸から出発して、N
4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−3′−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミドについて記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例225から231を製造した。示した右側保護アミンは本明細書に記載の方法に従って製造したか、商業的入手先から入手可能であった。
【表14】
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【0748】
実施例232
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化169】
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【0749】
段階A:(R)−4−ヨード−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび(R)−4−ヨード−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(3g、3.87mmol)のTHF(38.7mL)中溶液に、0℃で窒素下に、(R)−1−メチルピロリジン−3−アミン(Synnovatorから市販)(0.775g、7.74mmol)、トリエチルアミン(1.078mL、7.74mmol)およびNCS(1.033g、7.74mmol)をその順で加えた。混合物を同じ温度で30分間撹拌し、LCMSによってモニタリングした。反応混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で脱水し、溶媒留去し、粗生成物を、0%から20%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:874.50。
【0750】
段階B:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
フラスコに、(R)−4−ヨード−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび(R)−4−ヨード−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(2.2g、2.52mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.891g、5.04mmol)、Na
2CO
3(0.801g、7.55mmol)およびPdCl
2(dppf)(0.184g、0.252mmol)を入れた。バイアルを密閉し、脱気し、ジオキサン(21mL)および水(4.2mL)を充填した。得られた混合物を80℃で終夜加熱した。反応混合物をセライトで濾過してパラジウムを除去した。濾液を濃縮し、移動相として(0から10)%MeOH/DCMを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:879.58。
【0751】
段階C:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(250mg、0.284mmol)のDCM(2.84mL)中溶液に、室温でTFA(2.19mL、28.4mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で1.0時間撹拌した。揮発分を除去後、残留物を逆相HPLC(溶離液として3%から40%MeCN/水、添加剤として0.1%TFA)によって精製してTFA塩を得た。そのTFA塩をHCl/MeOHで処理して、標題化合物をHCl塩として得た。LC/MS[M+H]
+:519.47。
【0752】
実施例233
(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウムクロライド
【化170】
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【0753】
段階A:(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウムおよび(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウムクロライド
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドおよび(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
2,N
2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N
1−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例232、段階B;250mg、0.284mmol)のアセトン(2.84mL)中溶液に、K
2CO
3(118mg、0.853mmol)およびMeI(0.021mL、0.341mmol)を加えた。得られた混合物を室温で90分間撹拌した。濾過および濃縮後に、残留物を10%から100%アセトニトリル/水(調整剤として0.05%TFA)を用いるRP−HPLCで精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M]
+:893.75。
【0754】
段階B:(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウム
最終化合物を過剰のHCl/MeOH(1.25M)で処理し、次に濃縮した以外は、(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウムトリフルオロアセテートおよび(R)−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−1,1−ジメチルピロリジン−1−イウムトリフルオロアセテートから出発して、実施例232段階Cの方法と同様の方法で標題化合物を得た。LC/MS[M]
+:533.24。
【0755】
実施例234
(R)−4−(2−アミノ−6−ヨード−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化171】
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【0756】
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(200mg、0.396mmol)のトリフ酸(1.76mL、19.82mmol)中溶液に、0℃でNIS(134mg、0.595mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。イオン交換カートリッジを用いてトリフ酸を除去して粗取得物を得て、それからHPLC精製を行った。揮発分を除去後、残留物を逆相HPLC(溶離液として3%から50%MeCN/水、添加剤として0.1%NH
4OH)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:631.16。
【0757】
実施例235
(R)−4−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化172】
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【0758】
段階A:tert−ブチル(R)−3−((4−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((4−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
フラスコに、tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.4g、0.417mmol)、(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)ボロン酸(0.122g、0.750mmol)、Na
2CO
3(0.133g、1,2,50mmol)およびPdCl
2(dppf)(0.030g、0.042mmol)を入れた。バイアルを密閉し、脱気し、ジオキサン(3.47mL)および水(0.695mL)を充填した。得られた混合物を80℃で終夜加熱した。反応混合物をセライトで濾過してパラジウムを除去した。濾液を濃縮し、移動相として(0−10)%MeOH/DCMを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:951.70。
【0759】
段階B:(R)−4−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(R)−3−((4−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((4−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(280mg、0.294mmol)のDCM(2.9mL)中溶液に、0℃でアニソール(0.32mL、2.94mmol)およびTFA(2.27mL、29.4mmol)を加えた。反応を0℃で30分間進行させた。揮発分を除去後、残留物をSCXイオン交換カラム(サンプルを付し、MeOHで洗い、7M NH
3/MeOHで生成物を洗う)で処理して遊離アミンを得た。残留物をTFA(2.27mL、29.4mmol)に溶かした。得られた混合物を80℃で1.0時間撹拌した。揮発分を除去後、残留物を逆相HPLC(溶離液として3%から40%ACN/水、添加剤として0.1%TFA)によって精製して、TFA塩を得た。そのTFA塩をHCl/MeOHで2回処理して、標題化合物をHCl塩として得た。LC/MS[M+H]
+:491.31。
【0760】
相当するボロン酸またはボロン酸エステル(市販または本明細書に記載の方法に従って製造)および本明細書に記載の方法に従って製造した指定のアリールヨージドから出発して、実施例235について記載の方法と同様にして、下記表中の下記の実施例236から243を製造した。アミン上の保護基は、パラ−メトキシベンジル(benzy)保護基のついての最終脱保護条件下で同時に除去した。
【表15】
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【0761】
実施例244
(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−N1−メチル−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化173】
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【0762】
段階A:(3S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(6.0g、7.74mmol)のTHF(30mL)中溶液に、NCS(2.0g、15.47mmol)を0℃で加えた。混合物を窒素下に室温で1時間撹拌した。反応混合物に、室温で窒素下、(S)−tert−ブチル3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.0g、4.94mmol)およびTEA(0.25g、2.50mmol)を加えた。混合物を窒素下に室温で30分間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、38%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:974。
【0763】
段階B:(3S)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3S)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.50g、0.51mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.50mL)中の撹拌溶液に、窒素下に室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)ボロン酸(0.27g、1.54mmol)、第2世代XPhosプレ触媒(81mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(0.16g、1.54mmol)を加えた。撹拌した混合物を、室温にて窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。冷却して室温とした後、得られた混合物をEA(50mL)で希釈し、水で洗浄した(80mLで3回)。分離した有機層をブラインで洗浄し(80mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、4%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:979。
【0764】
段階C:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−N1−メチル−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(3S)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.23g、0.24mmol)のTFA(5mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、アニソールと共留去し(3mLで3回)、それ以上精製せずに次の段階で用いた。粗生成物をTFA(4mL)に溶かし、80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:Xbridge C18、19×150mm;移動相:ACN/水(10mmol/L NH
4HCO
3)、8分で5%−35%;検出器:UV254nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:519;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.02(d、J=8.3Hz、1H)、7.92(d、J=8.3Hz、1H)、6.93(d、J=7.5Hz、1H)、6.53−6.49(m、1H)、6.07(d、J=7.5Hz、1H)、4.69−4.64(m、1H)、3.30−3.17(m、2H)、3.09−3.05(m、2H)、3.02(s、3H)、2.11−2.03(m、2H)。
【0765】
実施例245
3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1,1−ジメチルアゼチジン−1−イウム炭酸水素塩
【化174】
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【0766】
段階A:4−ヨード−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
1−メチルアゼチジン−3−アミン(0.32g、3.69mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、0℃で窒素下、2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(1.3g、1.68mmol)およびTEA(0.70mL、5.03mmol)を加えた。溶液を0℃で15分間撹拌し、次に0℃でNCS(0.45g、3.36mmol)を加えた。混合物を窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄した(100mLで3回)。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:860。
【0767】
段階B:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
4−ヨード−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(1.1g、1.28mmol)の1,4−ジオキサン(7mL)および水(3mL)中溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.34g、1.92mmol)、Na
2CO
3(0.41g、3.84mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.15g、0.13mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:865。
【0768】
段階C:tert−ブチル−4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(0.67g、0.78mmol)、TEA(0.34mL、2.30mmol)およびDMAP(19mg、0.16mmol)のDCM(10mL)中溶液に、Boc
2O(0.85g、3.87mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)に投入した。水層をEAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1265。
【0769】
段階D:3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1,1−ジメチルアゼチジン−1−イウム
tert−ブチル−4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート(0.90g、0.71mmol)のDMF(10mL)中溶液に、ヨードメタン(0.15g、1.07mmol)およびCs
2CO
3(0.70g、2.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)に投入した。水層をEAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。LCMS[M]
+:1279。
【0770】
段階E:3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1,1−ジメチルアゼチジン−1−イウム炭酸水素塩
3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1,1−ジメチルアゼチジン−1−イウム(0.7g、0.55mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.12分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M−HCO
3−]
+:519;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ10.76(s、1H)、8.27−8.18(m、1H)、8.16−8.02(m、1H)、7.89(brs、3H)、6.92−6.88(m、1H)、6.44−6.42(m、1H)、6.21(brs、2H)、6.04−5.84(m、1H)、4.75−4.62(m、1H)、4.44−4.39(m、4H)、3.17(s、3H)、3.16(s、3H)。
【0771】
実施例246
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1−(2−アミノエチル)ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化175】
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【0772】
段階A:(R)−4−ヨード−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(4.0g、4.17mmol)のDCM(40mL)中の撹拌溶液に、0℃でTFA(8mL)を加えた。溶液を昇温させて室温とし、0.5時間撹拌した。反応溶液のpH値を7%NaHCO
3水溶液で8に調節し、DCMで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(400mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:740。
【0773】
段階B:(R)−tert−ブチル(2−(3−(4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
(R)−4−ヨード−N2−(4−メトキシベンジル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(1.70g、2.30mmol)およびtert−ブチル(2−オキソエチル)カーバメート(0.73g、4.60mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、0℃でNaBH(OAc)
3(1.95g、9.19mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。混合物を窒素下に室温で1時間撹拌した。得られた混合物を飽和NH
4Cl水溶液(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:883。
【0774】
段階C:(R)−tert−ブチル(2−(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(3−(4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(0.40g、0.45mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(1mL)中溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.20g、1.13mmol)、Na
2CO
3(0.14g、1.36mmol)およびPd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(74mg、0.09mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:888。
【0775】
段階D:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1−(2−アミノエチル)ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(2−(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(0.10g、0.11mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を得て、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:548;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.96(d、J=8.4Hz、1H)、7.57(brs、3H)、6.94(d、J=7.6Hz、1H)、6.54(t、J=7.6Hz、1H)、6.40(brs、2H)、6.10(d、J=7.6Hz、1H)、3.98−3.94(m、1H)、2.88−2.81(m、2H)、2.75−2.71(m、1H)、2.70−2.58(m、4H)、2.38−2.32(m、1H)、2.11−2.06(m、1H)、1.72−1.66(m、1H)。
【0776】
実施例247
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−1−(1−アミノ−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化176】
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【0777】
段階A:ベンジル(1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−イル)カーバメート
2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール(25.0g、206mmol)のEA(200mL)および水(100mL)中の高撹拌の混合物に、0℃でNaHCO
3(52.0g、619mmol)およびCbz−Cl(59mL、413mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物をEA(300mL)で希釈し、水(150mLで3回)およびブライン(150mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:256。
【0778】
段階B:ベンジル(5−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)カーバメート
ベンジル(1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−イル)カーバメート(35.0g、137mmol)のDMF(100mL)中溶液に、0℃で4−メチルベンゼンスルホン酸(4.7g、27.41mmol)および2,2−ジメトキシプロパン(28.6g、274mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で16時間撹拌した。得られた混合物をEA(500mL)で希釈し、水(250mLで3回)およびブライン(300mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、15%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:296。
【0779】
段階C:(5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチルメタンスルホネート
ベンジル(5−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)カーバメート(14.0g、47.4mmol)のDCM(200mL)中溶液に、0℃でTEA(20mL、142mmol)およびMsCl(7.4mL、95mmol)を加えた。反応混合物を、窒素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水(300mLで3回)およびブライン(300mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:374。
【0780】
段階D:ベンジル(5−(アミノメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)カーバメート
(5−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチルメタンスルホネート(13.0g、34.80mmol)のDMF(170mL)中溶液に、カリウム1,3−ジオキソイソインドリン−2−イド(12.9g、69.60mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に65℃で16時間撹拌した。得られた混合物をEA(400mL)で希釈した。分離した有機層を水(300mLで3回)およびブライン(300mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をヒドラジン水和物(80%、100mL)およびEtOH(100mL)の溶液に溶かした。反応混合物を窒素下に80℃で3時間撹拌した。得られた混合物をEA(500mL)で希釈し、水(300mLで3回)およびブライン(300mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。[M+1]
+:295。
【0781】
段階E:ベンジル−N−[5−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル]カーバメート
ベンジル(5−(アミノメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)カーバメート(10.0g、34.0mmol)のDCM(150mL)中溶液に、0℃でTEA(4.8mL、34.0mmol)およびBoc
20(7.4g、34.0mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で16時間撹拌した。得られた混合物をDCM(300mL)で希釈し、水(250mLで3回)およびブライン(250mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、20%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:395。
【0782】
段階F:tert−ブチル((5−アミノ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル)カーバメート
ベンジル−N−[5−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル]カーバメート(2.6g、6.59mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、Pd(OH)
2/C(20重量%、0.93g、1.32mmol)を加えた。反応混合物を水素下に室温で72時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、33%EA/PEで溶離するシリカカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1 261。
【0783】
段階G:tert−ブチル((5−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(1.73g、2.23mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃で10分間かけて、tert−ブチル((5−アミノ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル)カーバメート(1.2g、4.46mmol)およびTEA(0.9mL、6.69mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。次に、NCS(0.60g、4.46mmol)を加え、混合物を窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(300mL)で希釈した。有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、25%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1034。
【0784】
段階H:tert−ブチル((5−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル)カーバメート
tert−ブチル((5−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル)カーバメート(1.24g、1.20mmol)および(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.53g、3.00mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1039。
【0785】
段階I:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−1−(1−アミノ−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル((5−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル)カーバメート(0.50g、0.48mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:9分で3%Bから25%B;検出器:254および210nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:539;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.19(d、J=8.4Hz、1H)、7.98(d、J=8.4Hz、1H)、7.49(brs、2H)、6.92(dd、J=7.7Hz、1.1Hz、1H)、6.51(t、J=7.8Hz、1H)、6.26(s、2H)、6.07(d、J=7.7Hz、1H)、5.37(brs、2H)、3.57−3.39(m、4H)、3.19(s、2H)。
【0786】
実施例248
(3R)−3−{[4−(2−アミノ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン]スルホンアミド}−1−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン−1−イウム;メタンペルオキソエート
【化177】
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【0787】
段階A:(R)−tert−ブチル(2−(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(2.50g、3.22mmol)のTHF(40mL)中溶液に、室温で窒素下にNCS(0.86g、6.45mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。得られた溶液に、0℃で(R)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(1.48g、6.45mmol)およびTEA(1.35mL、9.67mmol)を加えた。得られた混合物を室温で窒素下に1時間撹拌した。得られた溶液をEA(100mL)で希釈し、飽和Na
2SO
3で洗浄した(50mLで2回)。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1003。
【0788】
段階B:(3R)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド
(R)−tert−ブチル(2−(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(1.20g、1.20mmol)のアセトン(10mL)中溶液に、ヨードメタン(0.68g、4.79mmol)を加えた。反応混合物を室温で窒素下に3時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M−1+H]
+:1017。
【0789】
段階C:(3R)−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド
(3R)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−{2−{{tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド(1.60g、1.40mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.62g、3.49mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.32g、0.28mmol)およびNa
2CO
3(0.44g、4.19mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、80℃で窒素下に4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈した(50mL)。水層をEAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M−I+H]
+:1022。
【0790】
段階D:(3R)−3−({[4−(2−アミノ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン]スルホンアミド}−1−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン−1−イウム;メタンペルオキソエート
(3R)−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド(1.40g、1.22mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.72分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M−HCO
3−]
+:562;
1H NMR(400MHz、DCl):δ6.59(d、J=8.3Hz、1H)、6.08−5.96(m、1H)、5.29(d、J=8.2Hz、1H)、5.10−5.04(m、1H)、4.81(d、J=7.6Hz、0.5H)、4.65(d、J=7.6Hz、0.5H)、2.53(d、J=13.2Hz、1H)、2.13−1.97(m、1H)、1.97−1.61(m、5H)、1.58−1.55(m、2H)、1.32−1.29(m、1H)、1.19−1.17(m、2H)、0.72−0.65(m、1H)、0.50−0.27(m、1H)。
【0791】
実施例249
(3S)−3−{[4−(2−アミノ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン]スルホンアミド}−1−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムメタンペルオキソエート
【化178】
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【0792】
段階A:(S)−tert−ブチル(2−(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(2.00g、2.58mmol)のTHF(40mL)中溶液に、室温で窒素下にNCS(0.69g、5.16mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。得られた溶液に、0℃で(S)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(1.18g、5.16mmol)およびTEA(1.10mL、7.74mmol)を加えた。混合物を室温で窒素下に1時間撹拌した。得られた混合物をEA(100mL)で希釈し、飽和Na
2SO
3で洗浄した(50mLで2回)。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1003.
段階B:(3S)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド
(S)−tert−ブチル(2−(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(1.20g、1.20mmol)のアセトン(10mL)中溶液に、ヨードメタン(0.68g、4.79mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を室温で窒素下に3時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M−1+H]
+:1017。
【0793】
段階C:(3S)−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド
(3S)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド(1.50g、1.31mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中溶液に、室温で(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.58g、3.28mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.30g、0.26mmol)およびNa
2CO
3(0.42g、3.93mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、80℃で窒素下に4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈した(50mL)。水層をEAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M]
+:1022。
【0794】
段階D:(3S)−3−{[4−(2−アミノ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ベンゼン]スルホンアミド}−1−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムメタンペルオキソエート
(3S)−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1−メチルピロリジン−1−イウムヨージド(1.00g、0.87mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。その粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:2分で5%Bから5%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.72分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M−HCO
3−]
+:562;
1H NMR(400MHz、DCl):δ6.60(d、J=8.3Hz、1H)、6.04(d、J=8.2Hz、1H)、5.31(d、J=8.1Hz、1H)、5.13−5.04(m、1H)、4.83(d、J=8.0Hz、0.5H)、4.66(d、J=8.0Hz、0.5H)、2.55−2.53(m、1H)、2.12−1.97(m、1H)、1.97−1.61(m、5H)、1.58−1.55(m、2H)、1.32−1.29(m、1H)、1.19−1.15(m、2H)、0.72−0.65(m、1H)、0.50−0.27(m、1H)。
【0795】
実施例250
(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化179】
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【0796】
段階A:3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g、2.28mmol)および(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(1.62g、9.13mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:881。
【0797】
段階B:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(1.30g、1.48mmol)のTHF(13mL)中の撹拌溶液に、0℃でTBAF(1.54g、5.90mmol)を加えた。反応溶液を室温で1時間撹拌した。得られた溶液をEA(100mL)で希釈し、飽和KHSO
4水溶液で洗浄した(100mLで5回)。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:781。
【0798】
段階C:(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.50g、0.64mmol)のTHF(5mL)中の撹拌溶液に、氷浴中、(R)−tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.28g、1.28mmol)およびTEA(0.27mL、1.92mmol)を加えた。得られた溶液を窒素下に3回脱気し、15分間撹拌した。NCS(0.17g、1.28mmol)を反応溶液にゆっくり加えた。混合物を15℃で窒素下に2時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:994。
【0799】
段階D:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.40g、0.40mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから30%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:534;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.72(d、J=8.0Hz、1H)、8.04(d、J=8.4Hz、1H)、7.32(dd、J=7.2Hz、0.8Hz、1H)、7.15(t、J=8.0Hz、1H)、6.84−6.81(m、1H)、3.83−3.80(m、1H)、3.73−3.70(m、1H)、3.63−3.60(m、4H)、2.58−2.55(m、1H)、2.43−2.40(m、1H)。
【0800】
実施例251
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化180】
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【0801】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
(S)−tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.21g、0.96mmol)を用い、実施例250段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]994。
【0802】
段階B:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから30%B;検出器:254および220nm;保持時間:5.81分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:534;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.72(d、J=8.4Hz、1H)、8.04(d、J=8.0Hz、1H)、7.32(dd、J=7.2Hz、1.2Hz、1H)、7.15(t、J=8.0Hz、1H)、6.82(m、1H)、3.83−3.80(m、1H)、3.73−3.70(m、1H)、3.63−3.60(m、4H)、2.58−2.55(m、1H)、2.43−2.40(m、1H)。
【0803】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸および本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能であった相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルおよび保護アミン(典型的にはBoc保護)から出発して、実施例244について記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例252から268を製造した。
【表16】
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【0804】
実施例269
2−アミノ−N−(4′−(N−((R)−ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アセトアミド
【化181】
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【0805】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(5.0g、5.21mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)中溶液に、室温でNa
2CO
3(2.76g、26.00mmol)、3−オキソシクロヘキサ−1−エンイルボロン酸(4.63g、33.07mmol)およびPd(PPh
3)4(1.20g、1.00mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で6時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(150mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(500mLで3回)およびブライン(500mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:928。
【0806】
段階B:(3R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−ヒドロキシ−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.80g、4.09mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、0℃でNaBH
4(0.93g、24.60mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水(150mL)で反応停止し、EAで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層を水(300mLで3回)およびブライン(300mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:930。
【0807】
段階C:(3R)−tert−ブチル3−(5′−アジド−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−ヒドロキシ−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.60g、2.80mmol)のトルエン(15mL)中溶液に、DBU(3.80g、25.20mmol)およびDPPA(4.60g、16.77mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、20%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。[M+1]
+:955。
【0808】
段階D:(3R)−tert−ブチル−3−(5′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R)−tert−ブチル3−(5′−アジド−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.0g、2.09mmol)のTHF(9mL)および水(3mL)中溶液に、室温で、トリフェニルホスフィン(0.72g、2.7mmol)および水酸化カリウム(0.18g、3.1mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、20%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:929。
【0809】
段階E:(3R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセトアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R)−tert−ブチル−3−(5′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.50g、1.61mmol)のTHF(15mL)中溶液に、室温で、TEA(0.70mL、4.84mmol)、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.28g、1.61mmol)およびHATU(1.80g、4.80mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1086。
【0810】
段階F:2−アミノ−N−(4′−(N−((R)−ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アセトアミド
(3R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセトアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.40g、1.30mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:C18 OBDカラム、130Å、5μm、30mm×50mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:50mL/分;勾配:5分で5%Bから17%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:526;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.51(d、J=8.2Hz、1H)、7.83(d、J=8.2Hz、1H)、5.36−5.35(m、1H)、4.27−4.16(m、2H)、3.66(s、2H)、3.40−3.38(m、4H)、2.22−2.20(m、1H)、2.05−1.92(m、3H)、1.73−1.67(m、2H)、1.57−1.56(m、1H)、1.49−1.39(m、1H)。
【0811】
実施例270
2−アミノ−N−((3R)−3−(4−(N−((R)−ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)シクロヘキシル)アセトアミド
【化182】
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【0812】
段階A:2−アミノ−N−((3R)−3−(4−(N−((R)−ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)シクロヘキシル)アセトアミド
2−アミノ−N−(4′−(N−((R)−ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アセトアミド(0.30g、0.57mmol))のMeOH(15mL)中懸濁液に、PtO
2(38.9mg、0.17mmol)および濃HCl(2.50mL)を加えた。混合物を水素下に(20気圧)、45℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:X Bridge BEH130 Prep C18 OBDカラム19×150mm、5μm、13nm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で0%Bから4%B、6分で4%Bから15%;検出器:254および220nmを用いる分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:528;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.53(d、J=8.0Hz、1H)、8.02(d、J=8.0Hz、1H)、4.18−4.10(m、1H)、3.69−3.59(m、2H)、3.59−3.31(m、5H)、2.29−2.12(m、1H)、2.10−1.60(m、6H)、1.60−1.38(m、2H)、1.38−1.10(m、2H)。
【0813】
実施例271
(R)−4−(4−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキサミド
【化183】
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【0814】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.50g、0.52mmol)および(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.21g、1.04mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:993。
【0815】
段階B:(R)−4−(4−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキサミド
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.24g、0.24mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×150mm、5μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから22%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:533;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.25(d、J=8.4Hz、1H)、7.99(brs、3H)、7.78−7.76(m、1H)、7.37−7.35(m、1H)、6.97(t、J=8.0Hz、1H)、6.44−6.42(m、1H)、4.13−4.09(m、1H)、3.33−3.29(m、2H)、3.19−3.12(m、2H)、2.18−2.09(m、1H)、1.95−1.87(m、1H)。
【0816】
実施例272
4−(2−((S)−1−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化184】
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【0817】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.80g、1.88mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)中溶液に、室温で、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(1.76g、7.50mmol)、Na
2CO
3(0.56g、5.63mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.43g、0.36mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。窒素下、100℃で0.5時間、反応混合物をマイクロ波照射によって照射した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:940。
【0818】
段階B:(R)−tert−ブチル−3−(2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.55g、0.59mmol)のTHF(5mL)中の撹拌溶液に、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.13g、0.70mmol)、TEA(0.18g、1.76mmol)およびHATU(0.45g、1.17mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を室温で窒素下に5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶かし、ブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1111。
【0819】
段階C:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.45g、0.41mmol)のAcOH(5mL)中溶液を60℃で30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1093。
【0820】
段階D:4−(2−((S)−1−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.35g、0.32mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して粗生成物を得た。粗生成物を次の条件:カラム:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で10%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M−1]
−:531;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.72(d、J=8.0Hz、1H)、8.14(d、J=8.0Hz、1H)、7.83−7.81(m、1H)、7.52−7.48(m、1H)、7.17−7.15(m、1H)、5.18−5.15(m、1H)、4.34−4.31(m、1H)、3.59−3.40(m、4H)、2.37−2.34(m、1H)、1.97−1.95(m、4H)。
【0821】
実施例273
4−(2−((R)−1−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化185】
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【0822】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.55g、0.59mmol)のTHF(5mL)中の撹拌溶液に、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.11g、0.59mmol)、TEA(0.18g、1.76mmol)およびHATU(0.45g、1.17mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を室温で窒素下に5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶かし、ブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1111。
【0823】
段階B:(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((R)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.48g、0.43mmol)のAcOH(5mL)中溶液を、60℃で30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1093。
【0824】
段階C:4−(2−((R)−1−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((R)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.38g、0.35mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で10%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:533;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.72(d、J=8.0Hz、1H)、8.14(d、J=8.0Hz、1H)、7.83−7.81(m、1H)、7.52−7.48(m、1H)、7.17−7.15(m、1H)、5.18−5.15(m、1H)、4.34−4.31(m、1H)、3.59−3.40(m、4H)、2.37−2.34(m、1H)、1.97−1.95(m、4H)。
【0825】
実施例274
(R)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0826】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(3′,4′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.50g、1.56mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.55g、2.34mmol)、Na
2CO
3(0.50g、4.69mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:940。
【0827】
段階B:(R)−tert−ブチル−3−(3′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセトアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.22g、1.23mmol)のDMF(15mL)中溶液に、室温で、(R)−tert−ブチル3−(3′,4′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.49mL、1.17mmol)、HATU(0.53g、1.40mmol)およびDIEA(0.23g、1.76mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1097。
【0828】
段階C:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(3′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセトアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.55g、0.50mmol)のAcOH(10mL)中溶液を、55℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、70%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1079。
【0829】
段階D:(R)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.38g、0.35mmol)のDCM(6mL)中溶液に、TFA(3mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、減圧下にアニソールと共留去した(5mLで3回)。粗生成物をTFA(10mL)に溶かした。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して乾固させ、EA(30mL)に溶かし、HCl水溶液(1.0M、30mLで3回)で抽出した。合わせた水溶液層を減圧下に濃縮乾固させた。残留物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep OBD C18カラム 30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3+0.1%NH
3・H
2O)、移動相B:ACN;流量:30mL/分;勾配:6分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmを用いる分取HPLCによって精製した。分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:519;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+DCl):δ8.50(d、J=8.3Hz、1H)、8.00(d、J=8.3Hz、1H)、7.72(d、J=8.5Hz、1H)、7.63−7.52(m、1H)、7.11(dd、J=8.5Hz、1.6Hz、1H)、4.54(s、2H)、4.08−4.06(m、1H)、3.36−3.18(m、2H)、3.13−3.07(m、2H)、2.14−1.96(m、1H)、1.87−1.82(m、1H)。
【0830】
実施例275
(R)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化187】
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【0831】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(4.10g、4.27mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2.36g、8.54mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:982。
【0832】
段階B:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.3g、3.36mmol)のACN(40mL)中溶液に、CuBr
2(0.90g、4.03mmol)を加えた。亜硝酸tert−ブチル(0.55g、5.38mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で窒素下に2時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1045、1047(1:1)。
【0833】
段階C:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.50g、1.43mmol)のDMF(20mL)中溶液に、室温でt−BuXPhosパラジウム(II)ビフェニル−2−アミンメシレート(0.46g、0.57mmol)およびZn(CN)
2(0.51g、4.30mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に55℃で16時間撹拌した。得られた混合物を飽和Na
2CO
3(100mL)で希釈し、EAで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層を飽和FeSO
4水溶液(50mLで3回)およびブライン(50mLで2回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:992。
【0834】
段階D:(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.85g、0.86mmol)のMeOH(10mL)およびEA(5mL)中溶液に、室温でPd(OH)
2/C(20%Pd、0.12g、0.86mmol)を加えた。次に、濃HCl 4滴を加えた。反応混合物を水素で3回脱気し、水素下に(30気圧)25℃で16時間撹拌した。得られた溶液を濾過した。フィルターケーキをMeOHで洗浄した(30mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:996。
【0835】
段階E:(R)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.70g、0.70mmol)を用い、実施例274段階Dについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge Prep Amide OBDカラム 19×150mm、5μm 13nm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で90%Bから65%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.43分を用いる分取HPLCによって精製した。分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:536;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.27(d、J=8.3Hz、1H)、7.85(d、J=8.3Hz、2H)、7.40(s、1H)、6.88(dd、J=8.3Hz、1.7Hz、1H)、6.70(brs、3H)、4.13(s、2H)、4.09−4.03(m、1H)、3.27−3.15(m、2H)、3.14−2.97(m、2H)、2.10−2.01(m、1H)、1.89−1.81(m、1H)。
【0836】
実施例276
(R)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化188】
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【0837】
段階A:(R)−tert−ブチル3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.0g、3.13mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)および水(6mL)中溶液に、室温で、(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(1.52g、7.81mmol)、Na
2CO
3(0.99g、9.38mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.72g、0.63mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(70mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:982。
【0838】
段階B:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.30g、2.34mmol)のACN(20mL)中溶液に、0℃で臭化銅(II)(0.63g、2.81mmol)および亜硝酸tert−ブチル(0.39g、3.75mmol)を滴下した。反応混合物を窒素下に室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートを固体標題化合物として得た。LCMS[M+1]
+:1045、1047。
【0839】
段階C:tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.80g、1.72mmol)のDMSO(8mL)中溶液に、室温でシアノ銅(0.46g、5.16mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に100℃で4時間撹拌した。得られた混合物を飽和Na
2CO
3水溶液(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:992。
【0840】
段階D:(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.70g、0.71mmol)のEA(5mL)および濃HCl(2滴)中溶液に、室温でPd(OH)
2/C(20重量%、0.14g、0.20mmol)を加えた。混合物を水素で3回脱気した。反応混合物を水素下に(20気圧)25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:996。
【0841】
段階E:(R)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.30g、0.30mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:X Bridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:536;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.28(d、J=8.0Hz、1H)、7.89(d、J=8.0Hz、2H)、7.10(t、J=7.6Hz、1H)、6.69(d、J=7.2Hz、1H)、4.15−4.12(m、1H)、4.09(s、2H)、3.35−3.24(m、2H)、3.17−3.09(m、2H)、2.20−2.06(m、1H)、1.94−1.86(m、1H)。
【0842】
実施例277
(R)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化189】
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【0843】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.50g、0.52mmol)および(6−ブロモピリジン−2−イル)ボロン酸(0.21g、1.04mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:989、991(1:1)。
【0844】
段階B:(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.30g、0.30mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)中溶液に、室温でtert−ブチルカーバメート(0.07g、0.61mmol)、Brettphos Pd G3(0.06g、0.06mmol)およびK
3PO
4(0.19g、0.91mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:1026。
【0845】
段階C:(R)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−N1−(ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.18g、0.18mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:X Bridge Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で0%Bから5%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:466;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.30(d、J=8.4Hz、1H)、7.98(d、J=8.4Hz、1H)、7.97(brs、3H)、6.99(t、J=8.0Hz、1H)、6.27(d、J=8.4Hz、1H)、5.93(brs、2H)、5.50(d、J=7.6Hz、1H)、4.19−4.13(m、1H)、3.27−3.16(m、2H)、3.09−3.00(m、2H)、1.92−1.85(m、1H)、1.79−1.71(m、1H)。
【0846】
(R)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例277についての記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例278から291を製造した。そのボロン酸またはボロン酸エステル中間体がBoc保護アミンを有する場合、Boc基は、実施例244段階Cについて記載のPMB基の最終TFA脱保護時に除去された。
【表17】
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【0847】
実施例292
(S)−4−(4−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキサミド
【化190】
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【0848】
段階A:(S)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.60g、0.63mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(1mL)中溶液に、室温で(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.26g、1,2,5mmol)、Na
2CO
3(0.23g、2.19mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.14g、0.13mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、3%MeOH/EAで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:993。
【0849】
段階B:(S)−4−(4−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3−スルファモイル−2−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキサミド
(S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−カルバモイル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.20mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×150mm、5μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:533;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.25(d、J=8.1Hz、1H)、8.03(brs、3H)、7.79(d、J=8.1Hz、1H)、7.38(d、J=7.6Hz、1H)、6.98(t、J=8.1Hz、1H)、6.45(d、J=7.6Hz、1H)、4.14−4.11(m、1H)、3.32−3.20(m、2H)、3.15−3.09(m、2H)、2.19−2.08(m、1H)、1.97−1.89(m、1H)。
【0850】
(S)−tert−ブチル3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸またはボロン酸エステルから出発して、実施例292について記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例293から295を製造した。
【表18】
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【0851】
実施例296
(S)−N
1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化191】
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【0852】
段階A:(S)−tert−ブチル(1−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(1.1g、1.14mmol)および(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.37g、2.30mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS(ESI)[M+1]
+:954。
【0853】
段階B:(S)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル(1−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(0.64g、0.67mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物をTFA(4mL)に溶かした。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18、19×150mm、5μm;移動相A:水(0.05%NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で30%Bから70%B;検出器:254および220nm;保持時間:8.25分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:494;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.25(d、J=11.2Hz、1H)、8.17(s、1H)、8.00(d、J=11.2Hz、1H)、7.77(brs、3H)、7.28(d、J=10.0Hz、1H)、6.85(t、J=10.0Hz、1H)、6.34(d、J=10.0Hz、1H)、5.38(s、1H)、3.64−3.53(m、2H)、3.28−3.20(m、3H)。
【0854】
実施例297
(S)−N
1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化192】
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【0855】
段階A:(S)−tert−ブチル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(0.80g、0.83mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.46g、2.08mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.20g、0.17mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中混合物に、室温でNa
2CO
3(0.27g、2.49mmol)の水溶液(水2.5mL)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、80℃で12時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とし、水で希釈し(150mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/EAで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:930。
【0856】
段階B:(S)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(0.61g、0.66mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で2%Bから20%B;検出器:254および220nm;保持時間:8.3分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:470;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.18(d、J=8.4Hz、1H)、7.75(d、J=8.4Hz、1H)、7.54(s、1H)、7.49(brs、3H)、6.71(d、J=6.4Hz、1H)、6.15(d、J=8.8Hz、1H)、5.99(brs、2H)、5.29(brs、1H)、3.59−3.46(m、2H)、3.21−3.01(m、3H)。
【0857】
実施例298
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化193】
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【0858】
段階A:(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.0g、1.00mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(1mL)中の撹拌溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.37g、2.10mmol)、Na
2CO
3(0.33g、3.10mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.12g、0.10mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で12時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、5%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:969。
【0859】
段階B:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.55g、0.57mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム19×250mm 10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.8分での分取HPLCによって精製して所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:509;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.64(d、J=8.2Hz、1H)、8.11−7.97(m、1H)、7.33(dd、J=8.0Hz、1.0Hz、1H)、7.28−7.12(m、1H)、6.89(d、J=7.2Hz、1H)、4.16−3.92(m、1H)、3.31−3.16(m、3H)、2.98−2.80(m、1H)。
【0860】
実施例299
(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化194】
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【0861】
段階A:tert−ブチル−N−{[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{[(2R)−3{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.70g、0.73mmol)およびtert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(0.53g、1.48mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1083。
【0862】
段階B:(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{[(2R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート(0.60g、0.55mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18、19×150mm;移動相:ACN/水(10mmol/L NH
4HCO
3)、7分で5%から30%;検出器:UV254nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:523;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.24(d、J=8.4Hz、1H)、7.92(d、J=8.0Hz、1H)、7.34(d、J=8.0Hz、1H)、6.84(t、J=7.8Hz、1H)、6.35(d、J=7.4Hz、1H)、3.97(s、2H)、3.90−3.81(m、1H)、3.17−3.12(m、1H)、3.09−3.03(m、1H)、2.96−2.93(m、1H)、2.76−2.71(m、1H)。
【0863】
実施例300
(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化195】
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【0864】
段階A:(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル−(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(2.0g、2.08mmol)および(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(1.01g、5.19mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:986。
【0865】
段階B:(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.37g、1.39mmol)を用い、実施例275段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1049、1051(1:1)。
【0866】
段階C:(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.86g、0.82mmol)を用い、実施例275段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:996。
【0867】
段階D:(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.60g、0.60mmol)のEA(4mL)およびMeOH(8mL)中溶液に、室温でPd(OH)
2/C(20%Pd、0.40g、0.60mmol)を加えた。次に、濃HCl 4滴を加えた。反応混合物を水素で3回脱気し、25℃で水素下に(約30気圧)16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗浄した(20mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1000。
【0868】
段階E:(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.55g、0.55mmol)を用い、実施例274段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム、30×100mm、5μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:10分で5%Bから25%B;検出器:254nmを用いる分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.19(d、J=8.4Hz、1H)、7.93−7.74(m、2H)、7.02(t、J=7.8Hz、1H)、6.54(dd、J=7.6Hz、1.2Hz、1H)、6.31(brs、3H)、4.04(s、2H)、3.84−3.78(m、1H)、3.17−3.13(m、1H)、3.06−3.01(m、1H)、2.96−2.92(m、1H)、2.74−2.69(m、1H)。
【0869】
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよび本明細書に記載の方法に従って製造したか商業的入手先から入手可能であった相当するボロン酸またはボロン酸エステルから出発して、実施例298について記載のものと同様にして、下記の表中の実施例301から303を製造した。
【表19】
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【0870】
実施例304
(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
段階A:(S)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.00g、1.00mmol)を用い、実施例298段階Aについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:969。
【0872】
段階B:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメートを用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:509;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.64(d、J=8.4Hz、1H)、8.11−7.97(m、1H)、7.33(dd、J=8.0Hz、1.0Hz、1H)、7.28−7.12(m、1H)、6.89(d、J=7.2Hz、1H)、4.16−3.92(m、1H)、3.31−3.16(m、3H)、2.98−2.82(m、1H)。
【0873】
実施例305
(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化197】
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【0874】
段階A:tert−ブチル−N−{[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{[(2S)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.56g、0.58mmol)およびtert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(0.52g、1.45mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1083。
【0875】
段階B:(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{[(2S)−3−{[{tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート(0.5g、0.46mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18、19×150mm;移動相:ACN/水(10mmol/L NH
4HCO
3)、7分で5%から30%;検出器:UV254nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:523;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.23(d、J=8.0Hz、1H)、7.92(d、J=8.4Hz、1H)、7.31(d、J=8.0Hz、1H)、6.81(t、7=7.8Hz、1H)、6.30(d、7=7.2Hz、1H)、3.91(s、2H)、3.82−3.76(m、1H)、3.18−3.13(m、1H)、3.06−3.00(m、1H)、2.92−2.89(m、1H)、2.73−2.68(m、1H)。
【0876】
実施例306
(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化198】
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【0877】
段階A:(S)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(2.00g、2.08mmol)および(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(1.01g、5.19mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:986。
【0878】
段階B:(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.50g、1.52mmol)を用い、実施例275段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1049、1051(1:1)。
【0879】
段階C:(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.98g、0.93mmol)を用い、実施例275段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:996。
【0880】
段階D:(S)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.60g、0.60mmol)のEA(4mL)およびMeOH(8mL)中溶液に、室温でPd(OH)
2/C(20%Pd、0.40g、0.60mmol)を加えた。次に、濃HCl 4滴を加えた。反応混合物を水素で3回脱気し、水素下に(約30気圧)25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗浄した(20mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮して、(S)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1000。
【0881】
段階E:(S)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.58g、0.57mmol)を用い、実施例274段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で3%Bから30%B;検出器:254nmを用いる分取HPLCによって精製した。分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.19(d、J=8.4Hz、1H)、7.94−7.78(m、2H)、7.02(t、J=7.6Hz、1H)、6.54(dd、J=7.4Hz、1.2Hz、1H)、6.51−5.45(brs、5H)、4.04(s、2H)、3.84−3.81(m、1H)、3.18−3.12(m、1H)、3.08−3.02(m、1H)、2.98−2.92(m、1H)、2.75−2.71(m、1H)。
【0882】
(S)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例299について記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例307から309を製造した。
【表20】
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【0883】
実施例310
(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピペラジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化199】
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【0884】
段階A:(S)−ジ−tert−ブチル2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(S)−ジ−tert−ブチル−2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.00g、0.92mmol)および(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.41g、2.30mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1094。
【0885】
段階B:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピペラジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−ジ−tert−ブチル−2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(0.70g、0.64mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 10μm;移動相A:5mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:534;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.17(d、J=8.4Hz、1H)、7.97(d、J=8.4Hz、1H)、7.55(brs、3H)、6.90(d、J=7.6Hz、1H)、6.48(t、J=7.6Hz、1H)、6.15(brs、2H)、6.04(d、J=7.6Hz、1H)、3.23−3.16(m、1H)、3.06−2.89(m、5H)、2.73(d、J=8.4Hz、2H)、2.69−2.53(m、1H)。
【0886】
実施例311
(S)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N−(ピペラジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化200】
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【0887】
段階A:(2S)−ジ−tert−ブチル−2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(2S)−ジ−tert−ブチル−2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(0.50g、0.46mmol)およびtert−ブチル((4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(0.66g、1.84mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1208。
【0888】
段階B:(S)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピペラジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(2S)−ジ−tert−ブチル−2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(0.3g、0.25mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で3%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:548;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.22(d、J=8.3Hz、1H)、7.90(d、J=8.4Hz、1H)、7.31(d、J=8.0Hz、1H)、6.80(t、J=7.9Hz、1H)、6.30(d、J=7.6Hz、1H)、3.97(s、2H)、3.22−2.80(m、5H)、2.71−2.67(m、2H);2.55−2.51(m、2H)。
【0889】
(S)−ジ−tert−ブチル2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例310について記載の方法と同様の方法で、下記の表中の実施例312から313を製造した。
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
実施例314
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピペラジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化201】
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【0891】
段階A:(R)−ジ−tert−ブチル2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート
(R)−ジ−tert−ブチル−2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.00g、0.92mmol)および(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.33g、1.84mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1094。
【0892】
段階B:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(ピペラジン−2−イルメチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−ジ−tert−ブチル−2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(0.60g、0.55mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm、10μm;移動相A:5mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:534;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.17(d、J=8.4Hz、1H)、7.97(d、J=8.4Hz、1H)、7.50(brs、3H)、6.90(d、J=8.4Hz、1H)、6.48(t、J=7.6Hz、1H)、6.15(brs、2H)、6.04(d、J=7.6Hz、1H)、3.19−3.09(m、1H)、3.06−3.03(m、3H)、2.98−2.89(m、2H)、2.76−2.72(m、2H)、2.58−2.54(m、1H)。
【0893】
(R)−ジ−tert−ブチル2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例314について記載の方法と同様の方法で、下記表中の実施例315から316を製造した。
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0894】
実施例317
(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(2−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化202】
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【0895】
段階A:(R)−ベンジル(2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
(R)−ベンジル2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.70g、0.71mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.39g、1.78mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:948。
【0896】
段階B:(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(2−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−ベンジル(2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.40g、0.42mmol)のTFA(5mL)中溶液を、80℃で3時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18、19mm×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で5%Bから20%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:454;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.74(d、J=8.4Hz、1H)、8.07(d、J=8.4Hz、1H)、7.77(d、J=6.8Hz、1H)、6.86(s、1H)、6.54(dd、J=6.4Hz、1.6Hz、1H)、3.92−3.87(m、1H)、3.15−3.11(m、1H)、3.05−3.00(m、1H)、1.13(d、J=6.8Hz、3H)。
【0897】
実施例318
(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化203】
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【0898】
段階A:(R)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
(R)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.65g、0.66mmol)および(6−ブロモピリジン−2−イル)ボロン酸(0.13g、0.66mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1011、1013。
【0899】
段階B:(R)−ベンジル(2−(4−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
(R)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.20g、0.15mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、室温で、2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.08g、0.74mmol)、ヨウ化銅(I)(14.11mg、0.07mmol)、Cs
2CO
3(0.15g、0.45mmol)およびN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(13.07mg、0.15mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:948。
【0900】
段階C:(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−ベンジル(2−(4−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.12g、0.13mmol)のTFA(3mL)中溶液を、80℃で2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから25%B;検出器:254および220nm;保持時間:5.51分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:454;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.26(d、J=8.4Hz、1H)、7.91(d、J=8.4Hz、1H)、7.19(brs、3H)、6.97(t、J=7.6Hz、1H)、6.25(d、J=8.0Hz、1H)、5.88(brs、2H)、5.49(d、J=7.6Hz、1H)、3.61−3.51(m、1H)、2.85−2.83(m、2H)、1.05(d、J=6.4Hz、3H)。
【0901】
実施例319
N
1−((3R,4S)−4−アミノピロリジン−3−イル)−4−(2−アミノキノリン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化204】
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【0902】
段階A:(3R,4S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(2−((4−メトキシベンジル)アミノ)キノリン−8−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.45g、0.42mmol)および(2−((4−メトキシベンジル)アミノ)キノリン−8−イル)ボロン酸(0.15g、0.50mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1211。
【0903】
段階B:N1−((3R,4S)−4−アミノピロリジン−3−イル)−4−(2−アミノキノリン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(2−((4−メトキシベンジル)アミノ)キノリン−8−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.29g、0.24mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で7%Bから30%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:531;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.19(d、J=8.4Hz、1H)、7.87(d、J=8.4Hz、1H)、7.76(d、J=8.4Hz、1H)、7.46(d、J=6.6Hz、1H)、6.84−6.79(m、1H)、6.75−6.72(m、2H)、6.32(brs、2H)、3.86−3.77(m、1H)、3.52−3.23(m、4H)、2.90−2.83(m、1H)。
【0904】
実施例320
N1−((3R,4S)−4−アミノピロリジン−3−イル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化204】
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【0905】
段階A:(3R,3S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.80g、0.74mmol)および(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)ボロン酸(0.27g、1.64mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1065。
【0906】
段階B:N1−((3R,4S)−4−アミノピロリジン−3−イル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.49g、0.46mmol)で、実施例274段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:Sunfire Prep C18 OBDカラム、10μm、19×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:9分で6%Bから22%B;検出器:254および220nmで精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:505;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ11.42(s、1H)、8.27(d、J=8.4Hz、1H)、7.96−7.76(m、2H)、7.58(t、J=7.3Hz、1H)、7.20(d、J=7.6Hz、1H)、6.45−6.41(m、1H)、3.77−3.72(m、1H)、3.54−3.37(m、1H)、3.23−3.07(m、3H)、2.79−2.74(m、1H)。
【0907】
実施例321
N
1−((3R,4S)−4−アミノピロリジン−3−イル)−4−(2−アミノチアゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化205】
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【0908】
段階A:(3R,4S)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノチアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.80g、0.74mmol)およびtert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール−2−イル)カーバメート(0.36g、1.12mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1147。
【0909】
段階B:N1−((3R,4S)−4−アミノピロリジン−3−イル)−4−(2−アミノチアゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノチアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.56g、0.54mmol)を用い、実施例274段階Dについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep Amide OBDカラム 19×150mm、5μm 13nm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で90%Bから60%B;検出器:254nmで精製した。分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:487;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+DCl):δ8.13(d、J=8.6Hz、1H)、7.87(d、J=8.6Hz、1H)、6.68(s、1H)、3.68−3.60(m、1H)、3.46−3.40(m、1H)、3.22−3.09(m、3H)、2.80−2.76(m、1H)。
【0910】
実施例322
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3S,4R)−4−アミノピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化206】
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【0911】
段階A:(3S,4R)−tert−ブチル3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(9.50g、8.60mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)および水(25mL)中溶液に、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(3.79g、21.4mmol)、Na
2CO
3(2.72g、25.7mmol)およびPd(PPh
3)
4(1.98g、1.70mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1114。
【0912】
段階B:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3S,4R)−4−アミノピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(3S,4R)−tert−ブチル−3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(5.80g、5.20mmol)で、実施例274段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:Atlantis Prep C18カラム、移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水;移動相B:ACN;流量:100mL/分;勾配:5分で5%Bから5%B、15分で5%Bから20%B;検出器:254nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:520;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.20(d、J=8.4Hz、1H)、7.97(d、J=8.5Hz、1H)、6.89(dd、J=7.7Hz、1.1Hz、1H)、6.46(t、J=7.7Hz、1H)、6.13(brs、2H)、6.03(d、J=7.7Hz、1H)、3.79(q、J=5.9Hz、1H)、3.52(q、J=6.2Hz、1H)、3.30−3.21(m、3H)、2.94−2.82(m、1H)。
【0913】
実施例323
4−(2−((S)−1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3S,4R)−4−アミノピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化207】
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【0914】
段階A:(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.0g、1.80mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)中溶液に、室温で3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(1.67g、7.21mmol)、Na
2CO
3(0.57g、5.41mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.42g、0.36mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を、窒素下に100℃で0.5時間にわたりマイクロ波照射によって照射した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS([M+1]
+:1089。
【0915】
段階B:(3S,4R)−tert−ブチル3−(2′−アミノ−3′−((R)−3−(ベンジルオキシ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.75g、0.69mmol)のTHF(7mL)中の撹拌溶液に、0℃で、(R)−3−(ベンジルオキシ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.22g、0.76mmol)、HATU(0.52g、1.38mmol)、TEA(0.29mL、2.07mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]+:1366。
【0916】
段階C:(3S,4R)−tert−ブチル−3−(4−(2−((S)−2−(ベンジルオキシ)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3S,4R)−tert−ブチル−3−(2′−アミノ−3′−((R)−3−(ベンジルオキシ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.70g、0.51mmol)のAcOH(8mL)中溶液を、60℃で30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、(3S,4R)−tert−ブチル−3−(4−(2−((S)−2−(ベンジルオキシ)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1348。
【0917】
段階D:(3R,4S)−tert−ブチル−3−アミノ−4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3S,4R)−tert−ブチル3−(4−(2−((S)−2−(ベンジルオキシ)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.55g、0.48mmol)のMeOH(7mL)中溶液に、室温でPd(OH)
2/C(20%Pd、0.8g、1.05mmol)を加えた。混合物を水素で3回脱気した。混合物を水素下に室温で3日間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1124。
【0918】
段階E:4−(2−((S)−1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3S,4R)−4−アミノピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(3R,4S)−tert−ブチル−3−アミノ−4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.30g、0.27mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Shield RP18 OBDカラム 19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:16分で1%Bから23%B;検出器:254および220nm;保持時間:14.0分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、4−(2−((S)−1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((3S,4R)−4−アミノピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドを固体として得た。LCMS[M+1]
+:564;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.79(d、J=8.2Hz、1H)、8.17(d、J=8.3Hz、1H)、7.84(d、J=8.3Hz、1H)、7.50(m、1H)、7.16(m、1H)、4.61(m、1H)、4.22(m、3H)、3.89(m、1H)、3.80(m、1H)、3.55(m、1H)、3.35(m、2H)。
【0919】
(3R,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例323について記載の方法と同様の方法で、下記表中の実施例324から328を製造した。
【表23】
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【0920】
実施例329
4−(2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化208】
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【0921】
段階A:tert−ブチル(2−(4−(2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.9g、0.96mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.33g、1.73mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.17g、0.15mmol)、Na
2CO
3(0.31g、2.89mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物をマイクロ波照射によって100℃で50分間照射した。得られた混合物を水で希釈し(30mL)、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層を水(30mLで3回)およびブライン(30mLで3回)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−(4−(2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメートを固体として得た。[M+1]
+:953。
【0922】
段階B:4−(2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノエチル)−3−("2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(4−(2−アミノ−7−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.50g、0.53mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:493;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.17(d、J=8.4Hz、1H)、7.80(d、J=8.3Hz、1H)、6.36(d、J=7.9Hz、1H)、6.03(d、J=7.8Hz、1H)、3.20(t、J=6.1Hz、2H)、2.92(t、J=6.1Hz、2H)、2.19(s、3H)。
【0923】
実施例330
(S)−4−(2−(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化209】
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【0924】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート
2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド(2.0g、2.34mmol)のDCM(20mL)中の撹拌溶液に、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシプロパン酸(0.53g、2.57mmol)、HATU(1.78g、4.67mmol)、TEA(0.98mL、7.01mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。混合物を室温で窒素下に5時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、DCMで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1043。
【0925】
段階B:(S)−tert−ブチル(1−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキシエチル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(1−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート(2.0g、1.92mmol)のAcOH中溶液を、60℃で30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1025。
【0926】
段階C:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
(S)−tert−ブチル(1−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキシエチル)カーバメート(1.50g、1.50mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、0℃でTBAF(1.90g、6mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をEA(100mL)で希釈し、飽和KHSO
4水溶液で洗浄し(100mLで5回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:925。
【0927】
段階D:tert−ブチル−N−[(1S)−1−[4−{3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−ヒドロキシエチル]カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.50g、0.54mmol)の撹拌溶液に、0℃でtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.17g、1.10mmol)、TEA(0.22mL、1.60mmol)を10分間かけて加えた。混合物を窒素で3回脱気した。次に、NCS(0.15g、1.10mmol)を混合物に加えた。混合物を窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶かし、ブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、75%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1083。
【0928】
段階E:(S)−4−(2−(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−[(1S)−1−[4−{3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−ヒドロキシエチル]カーバメート(0.50g、0.46mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム、5μm、19×250mm;移動相A:含有水10mmol/L NH
4HCO
3、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:10分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:523;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.69−8.67(m、1H)、8.15−8.10(m、1H)、7.83−7.77(m、1H)、7.51−7.44(m、1H)、7.33−7.14(m、1H)、4.90−4.81(m、1H)、4.21−4.17(m、2H)、3.46(t、J=6.0Hz、2H)、3.20(t、J=6.0Hz、2H)。
【0929】
実施例331
(R)−4−(2−(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化210】
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【0930】
段階A:tert−ブチル−N−[(1S)−1−{[2−アミノ−3−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)フェニル]カルバモイル}−2−(ベンジルオキシ)エチル]カーバメート
tert−ブチル(2−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメートおよび(S)−3−(ベンジルオキシ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸を用い、実施例274段階Dについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:1191。
【0931】
段階B:tert−ブチル−N−[(1R)−2−(ベンジルオキシ)−1−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]エチル]カーバメート
tert−ブチル−N−[(1S)−1−{[2−アミノ−3−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)フェニル]カルバモイル}−2−(ベンジルオキシ)エチル]カーバメートを用い、実施例323段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1173。
【0932】
段階C:tert−ブチル−N−[(1R)−1−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−ヒドロキシエチル]カーバメート
tert−ブチル−N−[(1R)−2−(ベンジルオキシ)−1−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]エチル]カーバメートを用い、実施例323段階Dについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1083。
【0933】
段階D:(R)−4−(2−(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−[(1R)−1−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−ヒドロキシエチル]カーバメートを用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:523;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.69(d、J=8.0Hz、1H)、8.12(d、J=8.4Hz、1H)、7.81(d、J=8.8Hz、1H)、7.49(d、J=7.6Hz、1H)、7.17(d、J=7.6Hz、1H)、4.90−4.81(m、1H)、4.21−4.18(m、2H)、3.46(t、J=6.0Hz、2H)、3.19(t、J=5.6Hz、2H)。
【0934】
実施例332
(R)−2−アミノ−N−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0935】
段階A:メチル−2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.85g、0.91mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.5mL)中溶液に、室温でPd(PPh
3)
4(0.21g、0.18mmol)、メチル2−アミノ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(0.76g、2.73mmol、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, 2012, 22:3327−3331に記載の詳細に従うことで製造)およびNa
2CO
3(0.29g、2.73mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。得られた混合物を80℃に昇温させ、窒素下に16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、メチル−2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:957。
【0936】
段階B:2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸
メチル−2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート(0.6g、0.63mmol)のTHF(3mL)およびMeOH(3mL)中の撹拌溶液に、室温でNaOH(0.40g、10mmol)を加えた。反応溶液を16時間撹拌した。溶液のpH値をHCl(20%)で4に調節した。混合物を濾過した。濾液を水で洗浄して、2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸を固体として得た。LCMS[M+1]
+:943。
【0937】
段階C:ベンジル−N−[(2R)−1−{[2−アミノ−3−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)フェニル]ホルムアミド}−3−ヒドロキシプロパン−2−イル]カーバメート
2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(0.48g、0.51mmol)のDMF(5mL)中溶液に、撹拌下、0℃で、(R)−ベンジル(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(0.23g、1.02mmol)、HATU(0.39g、1.02mmol)およびDIEA(0.13g、1.02mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。得られた混合物を室温に昇温させ、室温で3時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、67%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1149。
【0938】
段階D:(R)−2−アミノ−N−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
ベンジルN−[(2R)−1−{[2−アミノ−3−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)フェニル]ホルムアミド}−3−ヒドロキシプロパン−2−イル]カーバメート(0.29g、0.25mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19×250mm;0℃移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから3%B;検出器:254および220nm;保持時間:5.6分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:555;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.63(d、J=8.4Hz、1H)、7.95(d、J=8.4Hz、1H)、7.73(dd、J=7.6Hz、1.6Hz、1H)、7.08−7.00(m、2H)、3.82(dd、J=11.6Hz、4.0Hz、1H)、3.70(dd、J=11.6Hz、6.0Hz、1H)、3.66−3.63(m、2H)、3.50−3.48(m、1H)、3.43−3.39(m、2H)、3.18(t、J=6.0Hz、2H)。
【0939】
実施例333
(S)−2−アミノ−N−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化212】
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【0940】
段階A:tert−ブチルN−[(2S)−1−{[2−アミノ−3−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−{2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル}フェニル)フェニル]ホルムアミド}−3−ヒドロキシプロパン−2−イル]カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメートを用い、実施例332段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1115。
【0941】
段階B:(S)−2−アミノ−N−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチルN−[(2S)−1−{[2−アミノ−3−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−{2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル}フェニル)フェニル]ホルムアミド}−3−ヒドロキシプロパン−2−イル]カーバメートを用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:555;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.65(d、J=8.4Hz、1H)、7.98(d、J=8.0Hz、1H)、7.84−7.82(m、1H)、7.14−7.13(m、2H)、3.85−3.81(m、1H)、3.74−3.66(m、3H)、3.53−3.40(m、3H)、3.19−3.18(m、2H)。
【0942】
実施例334
N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化213】
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【0943】
段階A:メチル−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.6g、0.64mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(7mL)中溶液に、室温でPd(PPh
3)
4(0.15g、0.13mmol)、(3−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(0.35g、1.93mmol、Organic Letters, 2006, 8:305−307に記載の詳細に従うことで製造)およびNa
2CO
3(0.20g、1.93mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:942。
【0944】
段階B:3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸
メチル3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート(0.5g、0.53mmol)のTHF(5mL)およびMeOH(5mL)中の撹拌溶液に、室温でLiOH水溶液(1M)(5mL、5.00mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。反応溶液のpH値をHCl水溶液(20%)で4に調節した。得られた混合物を濾過した。フィルターケーキを水で洗浄し、乾燥機で乾燥させて標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:928。
【0945】
段階C:tert−ブチル−N−[2−({[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{3−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)カルバモイル]フェニル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1{3}−オキシダン]スルフィニル}アミノ)エチル]カーバメート
3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(0.2g、0.22mmol)、HATU(0.12g、0.32mmol)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.14g、0.86mmol)のDMF(2mL)中の撹拌溶液に、0℃でDIEA(0.06mL、0.32mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。溶液を窒素下に0℃で4時間撹拌した。得られた溶液を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、45%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1070。
【0946】
段階D:N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチル−N−[2−({[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{3−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)カルバモイル]フェニル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1{3}−オキシダン]スルフィニル}アミノ)エチル]カーバメート(0.2g、0.20mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;検出器:254nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミドを固体として得た。LCMS[M+1]
+:510;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.58(d、J=8.0Hz、1H)、7.97(d、J=8.0Hz、1H)、7.84−7.82(m、1H)、7.69−7.68(m、1H)、7.41−7.37(m、1H)、7.21−7.19(m、1H)、3.67−3.64(m、2H)、3.67−3.64(m、2H)、3.18−3.12(m、4H)。
【0947】
実施例335
(R)−N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(1,2−ジアミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化214】
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【0948】
段階A:tert−ブチル(2−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(2.51g、10.71mmol、WO2006/005915に記載の方法に従って製造されたか市販されている)の1,4−ジオキサン(25mL)および水(12mL)中溶液に、室温で、Na
2CO
3(1.70g、16.06mmol)、tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(5.00g、5.35mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.62g、0.54mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(250mLで3回)。合わせた有機層を水(500mLで3回)およびブライン(500mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、65%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:914。
【0949】
段階B:tert−ブチル−N−{2−[(4−{2−アミノ−3−[(2R)−2,3−ビス({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ})プロパンアミド]フェニル}−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート
tert−ブチル(2−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イル−スルホンアミド)エチル)カーバメート(1.10g、1.20mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃、10分間で、(R)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.55g、1.8mmol)、TEA(0.5mL、3.60mmol)およびHATU(1.60g、4.21mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈し、水(40mLで3回)およびブライン(40mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1200。
【0950】
段階C:tert−ブチルN−[(2R)−2−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]カーバメート
tert−ブチル−N−{2−[(4−{2−アミノ−3−[(2R)−2,3−ビス({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ})プロパンアミド]フェニル}−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート(1.10g、0.92mmol)のAcOH(10mL)中溶液を60℃で0.5時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1182。
【0951】
段階D:(R)−N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(1,2−ジアミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチルN−[(2R)−2−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]カーバメート(1.00g、0.85mmol)のTFA(10mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、減圧下にアニソール(8mLで3回)と共留去し、それ以上精製せずに次の段階で用いた。粗生成物をTFA(10mL)に加えた。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、それ以上精製せずに次の段階で用いた。粗生成物をTHF(10mL)および水(10mL)に溶かした。混合物に、NaOH(0.40g、10mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge BEH C18 OBD Prepカラム、19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから20%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:522;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.58(d、J=8.2Hz、1H)、7.99(d、J=8.2Hz、1H)、7.62−7.55(m、1H)、7.33−7.24(m、1H)、7.04(d、J=7.4Hz、1H)、4.86−4.81(m、1H)、3.69−3.64(m、1H)、3.54−3.47(m、1H)、3.43−3.40(m、2H)、3.18−3.12(t、J=5.6Hz、2H)。
【0952】
実施例336
(S)−N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(1,2−ジアミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0953】
段階A:tert−ブチル−N−{2−[(4−{2−アミノ−3−[(2S)−2,3−ビス({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ})プロパンアミド]フェニル}−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート
tert−ブチル(2−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(1.00g、1.10mmol)のTHF(15mL)中溶液に、0℃、10分間で、(S)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.50g、1.60mmol)、TEA(0.45mL、3.30mmol)およびHATU(1.45g、3.80mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈した。有機層を水(60mLで3回)およびブライン(40mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1200。
【0954】
段階B:tert−ブチル−N−[(1S)−1−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]カーバメート
tert−ブチル−N−{2−[(4−{2−アミノ−3−[(2S)−2,3−ビス({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ})プロパンアミド]フェニル}−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート(1.00g、0.83mmol)のAcOH(10mL)中溶液を、60℃で0.5時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去して粗標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1182。
【0955】
段階C:(S)−N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(1,2−ジアミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−[(1S)−1−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]カーバメート(0.90g、0.76mmol)のTFA(10mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、減圧下にアニソールと共留去し(8mLで3回)、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。粗生成物をTFA(10mL)加えた。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。粗生成物をTHF(10mL)および水(10mL)に溶かした。混合物に、NaOH(400mg、10mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge BEH C18 OBD Prepカラム、19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから20%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:522;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.57(d、J=8.2Hz、1H)、7.99(d、J=8.2Hz、1H)、7.57(d、J=8.2Hz、1H)、7.28(t、J=7.8Hz、1H)、7.04(d、J=7.3Hz、1H)、4.72−4.70(m、1H)、3.64−3.59(m、1H)、3.42−3.40(m、2H)、3.20−3.18(m、3H)。
【0956】
実施例337
N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化216】
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【0957】
段階A:tert−ブチル(3−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)カーバメート
3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸を用い、実施例331段階Aについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1027。
【0958】
段階B:tert−ブチル(2−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)カーバメート
tert−ブチル(3−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)カーバメートを用い、実施例331段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:1009。
【0959】
段階C:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(2−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)カーバメートを用い、実施例331段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:909。
【0960】
段階D:tert−ブチル−N−{2−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]エチル}カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸を用い、実施例331段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:1067。
【0961】
段階E:N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{2−[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]エチル}カーバメートを用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:507;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.70(d、J=8.4Hz、1H)、8.11(d、J=8.1Hz、1H)、7.74(d、J=8.1Hz、1H)、7.43(t、J=8.1Hz、1H)、7.11(d、J=7.5Hz、1H)、3.67−3.62(m、2H)、3.58−3.53(m、2H)、3.47−3.43(m、2H)、3.20−3.16(m、2H)。
【0962】
実施例338
5′−アミノ−N4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
【化217】
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【0963】
段階A:tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(3.00g、3.20mmol)の1,4−ジオキサン(35mL)および水(8mL)中溶液に、室温で、(3−オキソシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ボロン酸(1.80g、12.80mmol)、Na
2CO
3(1.02g、9.60mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.74g、0.64mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を、窒素下に80℃で24時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメートを固体として得た。LCMS[M+1]
+:902。
【0964】
段階B:tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(2.50g、2.80mmol)のTHF(20mL)中溶液に、室温で、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.68g、12.80mmol)、Ti(OiPr)
4(40mL)を加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物を冷却して室温とした。NaBH
4(0.42g、11.10mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメートを油状物として得た。LCMS[M+1]
+:1007。
【0965】
段階C:5′−アミノ−N4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(1.15g、1.31mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中の撹拌溶液に、飽和HClのジオキサン中溶液(20mL)を加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、減圧下にアニソールと共留去し(3mLで3回)、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。粗生成物にTFA(10mL)を加えた。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.51分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、5′−アミノ−N4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミドを固体として得た。LCMS[M+1]
+:443;
1H NMR(400MHz、D
2O+DCl):δ6.42(d、J=8.3Hz、1H)、5.85(d、J=8.3Hz、1H)、3.48(d、J=2.5Hz、1H)、1.77(s、1H)、1.37(t、J=5.6Hz、2H)、1.21(t、J=5.6Hz、2H)、−0.38−−0.14(m、6H)。
【0966】
実施例339および340
(R)−5′−アミノ−N4−((R)−ピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミドおよび(S)−5′−アミノ−N4−((R)−ピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
【化218】
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【0967】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.00g、1.04mmol)を用い、実施例338段階Aについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:928。
【0968】
段階B:(3R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−5′−オキソ−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.60g、0.65mmol)を用い、実施例338段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を泡状物として得た。LCMS[M+1]
+:1033。
【0969】
段階C:(R)−5′−アミノ−N4−((R)−ピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミドおよび(S)−5′−アミノ−N4−((R)−ピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
(3R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−5′−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.50g、0.50mmol)を用い、実施例338段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗異性体を得た。異性体を、次の条件:カラム:X BridgeC18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分で2%Bから18%B;254nm/220nm;保持時間6.50分および6.80分;温度:25℃での分取HPLCによって分離した。先に溶出する(R)−5′−アミノ−N4−((R)−ピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミドのエナンチオマーを得た:LCMS[M+1]
+:469;
1H NMR(400MHz、D
2O+DCl):δ5.91(d、J=8.4Hz、1H)、5.30(d、J=8.4Hz、1H)、2.93(d、J=16.4Hz、1H)、1.65−1.60(m、1H)、1.20(brs、1H)、0.96−0.72(m、4H)、−0.34−−0.39(m、1H)、−0.41−−0.43(m、4H)、−0.80−−1.20(m、3H)。後で溶出する(S)−5′−アミノ−N4−((R)−ピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミドのエナンチオマーを得た:LCMS[M+1]
+:469;
1H NMR(400MHz、D
2O+DCl):δ5.91(d、J=8.4Hz、1H)、5.30(d、J=8.0Hz、1H)、2.93(d、J=15.2Hz、1H)、1.67−1.61(m、1H)、1.23(brs、1H)、0.95−0.91(m、2H)、0.90−0.72(m、2H)、−0.34−−0.41(m、1H)、−0.49−−0.59(m、2H)、−0.61−−1.30(m、5H)。
【0970】
実施例341
4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−N−(3−アミノプロピル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化219】
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【0971】
段階A:tert−ブチル−N−{2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{3−[(3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)カルバモイル]フェニル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート
3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(0.20g、0.22mmol)のDMF(2mL)中の撹拌溶液に、0℃でtert−ブチル(3−アミノプロピル)カーバメート(0.15g、0.86mmol)、HATU(0.12g、0.32mmol)およびDIEA(0.06mL、0.32mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気した。混合物を窒素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1084。
【0972】
段階B:4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−N−(3−アミノプロピル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチル−N−{2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{3−[(3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)カルバモイル]フェニル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート(0.15g、0.14mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:0.05%NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.78分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:524。
1H NMR(300MHz、CD
3OD+DCl):δ8.60(d、J=8.1Hz、1H)、7.99(d、J=8.1Hz、1H)、7.81−7.78(m、1H)、7.60−7.58(m、1H)、7.43−7.38(m、1H)、7.26−7.23(m、1H)、3.54−3.47(m、2H)、3.51−3.38(m、2H)、3.20−3.16(m、2H)、3.08−2.98(m、2H)、2.09−1.93(m、2H)。
【0973】
実施例342
4−((3S)−3−アミノシクロヘキシル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化220】
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【0974】
段階A:4−((3S)−3−アミノシクロヘキシル)−N1−(2−アミノエチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
5′−アミノ−N4−(2−アミノエチル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド(0.10g、0.22mmol)の濃HCl(1mL)およびMeOH(6mL)中の撹拌溶液に、PtO
2(30mg、0.13mmol)を加えた。反応混合物を水素で3回脱気し、45℃で水素下に(20気圧)18時間撹拌した。得られた溶液を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M−1]
−:443;
1H NMR(400MHz、D
2O+DCl):δ6.41(d、J=8.5Hz、1H)、6.03(d、J=8.7Hz、1H)、1.67(s、1H)、1.32(t、J=5.6Hz、2H)、1.17(d、J=7.0Hz、2H)、0.10(s、1H)、−0.08(s、2H)、−0.25(s、2H)、−0.37(d、J=17.0Hz、3H)、−0.60(d、J=12.8Hz、1H)。
【0975】
実施例343
N
1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化221】
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【0976】
段階A:2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(2.7g、11.4mmol)のジオキサン(30mL)および水(10mL)中の撹拌溶液に、室温でNa
2CO
3(1.8g、17.13mmol)、3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(5.00g、5.71mmol)およびPd(PPh
3)
4(1.98g、1.71mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮し、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:856。
【0977】
段階B:tert−ブチル(2−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート
2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド(2.00g、2.34mmol)のDMF(10mL)中溶液に、0℃で撹拌しながら2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.82g、4.67mmol)、HATU(1.33g、3.50mmol)およびDIEA(1.83mL、10.50mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に0℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層を水(20mLで3回)およびブライン(20mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、75%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1013。
【0978】
段階C:tert−ブチル((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
AcOH(20mL)に、室温で撹拌下、tert−ブチル(2−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート(2.4g、2.37mmol)を加えた。反応混合物を60℃で30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:995。
【0979】
段階D:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(1.20g、1.21mmol)のTHF(10mL)中溶液に、0℃でTBAF(1M THF中溶液)(4.84mL、4.84mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をKHSO
4(飽和、30mLで5回)およびブライン(20mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:895。
【0980】
段階E:tert−ブチル−N−{[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.5g、0.56mmol)のTHF(20mL)中溶液に、0℃で撹拌下、NCS(0.12g、1.12mmol)、TEA(0.24mL、1.68mmol)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(90mg、0.56mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、90%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1053。
【0981】
段階F:N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{[4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート(0.37g、0.35mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X BridgeC18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.05%NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;検出器:254nm;保持時間:6.82分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:493;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.70(d、J=8.0Hz、1H)、8.12(d、J=8.0Hz、1H)、7.84−7.81(m、1H)、7.50−7.48(m、1H)、7.18−7.16(m、1H)、4.75(s、2H)、3.46−3.44(m、2H)、3.30−3.19(m、2H)。
【0982】
実施例344
4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−N−((3R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化222】
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【0983】
段階A:(3R,4R)−tert−ブチル−3−(3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イルカルボキサミド)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを用い、実施例341段階Aについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:1112。
【0984】
段階B:4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−N−((3R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
(3R,4R)−tert−ブチル−3−(3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イルカルボキサミド)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:552;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.58(d、J=10.8Hz、1H)、7.99(d、J=11.2Hz、1H)、7.82(d、J=8.1Hz、1H)、7.75(s、1H)、7.33(t、J=7.8Hz、1H)、7.13(d、J=8.4Hz、1H)、4.48−4.32(m、2H)、3.78−3.50(m、3H)、3.40−3.37(m、2H)、3.33−3.31(s、1H)、3.16−3.13(m、2H)。
【0985】
実施例345
N
1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化223】
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【0986】
段階A:tert−ブチル(2−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(3.0g、3.21mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)および水(6mL)中溶液に、室温で、(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(1.56g、8.03mmol)、Na
2CO
3(1.02g、9.64mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.74g、0.64mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(70mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:956。
【0987】
段階B:tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(2.0g、2.09mmol)およびCu
2Br(0.56g、2.51mmol)のACN(20mL)中溶液に、0℃で、亜硝酸tert−ブチル(0.35g、3.35mmol)を滴下した。反応混合物を窒素下に室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1019、1021(1:1)。
【0988】
段階C:tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(1.20g、1.18mmol)のDMSO(8mL)中溶液に、室温でシアノ銅(0.32g、3.53mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に100℃で4時間撹拌した。得られた混合物をNa
2CO
3水溶液(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、50%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:966。
【0989】
段階D:tert−ブチル(2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.55g、0.57mmol)のEA(5mL)および濃HCl(2滴)中溶液に、室温でPd(OH)
2/C(20重量%、0.11g、0.16mmol)を加えた。混合物を水素で3回脱気した。反応混合物を、水素下に(20気圧)25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:970。
【0990】
段階E:N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.20g、0.21mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。その粗生成物を、次の条件:X Bridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:510;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.88(t、J=6.3Hz、2H)、7.05(t、J=7.8Hz、1H)、6.61(d、J=7.5Hz、1H)、4.06(s、2H)、3.26(t、J=6.3Hz、2H)、2.98(t、J=6.0Hz、2H)。
【0991】
実施例346
(R)−N−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化224】
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【0992】
段階A:tert−ブチル−N−{2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−(3−{[(2S)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}フェニル)−3−[(4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート
(S)−tert−ブチル(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カーバメートを用い、実施例341段階Aについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:1100。
【0993】
段階B:(R)−N−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチル−N−{2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−(3−{[(2S)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}フェニル)−3−[(4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメートを用い、実施例341段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(300MHz、CD
3OD+DCl):δ8.61(d、J=8.1Hz、1H)、7.99(d、J=8.1Hz、1H)、7.83−7.80(m、1H)、7.64−7.63(m、1H)、7.43−7.37(m、1H)、7.28−7.24(m、1H)、4.05−3.99(m、1H)、3.54−3.52(m、2H)、3.49−3.41(m、2H)、3.25−3.08(m、3H)、2.91−2.85(m、1H)。
【0994】
実施例347
(S)−N−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化225】
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【0995】
段階A:tert−ブチル−N−{2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−(3−{[(2S)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}フェニル)−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート
3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(0.25g、0.26mmol)のDMF(5mL)中溶液に、(R)−tert−ブチル(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.2g、1.08mmol)およびHATU(0.2g、0.54mmol)を加えた。DIEA(70mg、0.54mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を窒素下に50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:1100。
【0996】
段階B:(R)−N−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチル−N−{2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−(3−{[(2S)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}フェニル)−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]エチル}カーバメート(0.27g、0.25mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム 19×150mm、5μm;移動相A:水(50mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.41−8.39(m、1H)、8.27(d、J=8.0Hz、1H)、7.81(d、J=8.4Hz、1H)、7.66(d、J=8.0Hz、1H)、7.51(s、1H)、7.21(t、J=7.6Hz、1H)、6.91(d、J=7.6Hz、1H)、6.50(brs、3H)、3.89−3.69(m、1H)、3.32−3.28(m、3H)、3.04(t、J=5.6Hz、2H)、2.91−2.82(m、1H)、2.75−2.58(m、2H)。
【0997】
実施例348
N
1−(2−アミノエチル)−4−(1−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化226】
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【0998】
段階A:tert−ブチル(2−((4′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル])−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート(2g、2.14mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(4mL)中の撹拌混合物に、室温で、Pd(PPh
3)
4(0.50g、0.43mmol)、tert−ブチル(2−((2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル)カーバメート(2.02g、5.35mmol)およびNa
2CO
3(0.68g、6.43mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1057。
【0999】
段階B:tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−((4′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル])−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート(0.7g、0.66mmol)のオルトギ酸トリメチル(5mL、45.2mmol)中の撹拌混合物に、AcOH数滴を室温で加えた。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、65%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1067。
【1000】
段階C:N1−(2−アミノエチル)−4−(1−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート(0.5g、0.47mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で1%Bから3%B;検出器:254および210nm;保持時間:6.31分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:507;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ9.64(s、1H)、8.62(d、J=10.8Hz、1H)、8.07(d、J=10.8Hz、1H)、7.99(s、1H)、7.77(d、J=11.2Hz、1H)、7.31(d、J=11.2Hz、1H)、4.90−4.80(m、2H)、3.60−3.56(m、2H)、3.47−3.44(m、2H)、3.17−3.13(m、2H)。
【1001】
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例329について記載の方法と同様の方法で下記表中の実施例349から361を製造した。
【表24】
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【1002】
実施例362
(R)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化227】
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【1003】
段階A:(R)−tert−ブチル(2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.0g、1.04mmol)および4−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.46g、2.08mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:930。
【1004】
段階B:(R)−3−アミノ−2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル2,2,2−トリフルオロアセテート
(R)−tert−ブチル(2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.39g、0.42mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、(R)−3−アミノ−2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル2,2,2−トリフルオロアセテートの粗生成物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:806。
【1005】
段階C:(R)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−3−アミノ−2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル2,2,2−トリフルオロアセテート(0.15g、0.265mmol)のMeOH(3mL)中溶液に、0℃でNaOH(42.4mg、1.061mmol)の水溶液(水3mL)を加えた。混合物を窒素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で2%Bから19%B;検出器:254nm;保持時間:6.67分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:470;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl)δ8.37(d、J=8.4Hz、1H)、7.68(d、J=8.4Hz、1H)、7.54(d、J=5.6Hz、1H)、6.15(s、1H)、6.05(d、J=5.6Hz、1H)、3.76−3.62(m、1H)、3.49−3.41(m、1H)、3.39−3.31(m、1H)、3.11−3.01(m、1H)、3.01−2.89(m、1H)。
【1006】
実施例363
(R)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化228】
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【1007】
段階A:(R)−tert−ブチル(2−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(2.80g、2.90mmol)および2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イルボロン酸(1.60g、5.81mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:986。
【1008】
段階B:(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.65g、0.62mmol)の1,4−ジオキサン中溶液
亜硝酸tert−ブチル(0.22g、2.11mmol)および臭化銅(II)(0.36g、1.58mmol)のACN(15mL)中懸濁液に、0℃で、(R)−tert−ブチル(2−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.30g、1.32mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、50%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1049、1051(1:1)。
【1009】
段階C:(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.65g、0.62mmol)の1,4−ジオキサン(6.0mL)中溶液に、室温で、Zn(CN)
2(0.22g、1.86mmol)、第3世代t−BuXPhosプレ触媒(98mg、0.12mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に55℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、50%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:996。
【1010】
段階D:(R)−tert−ブチル(2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.20g、0.20mmol)のMeOH(2.5mL)およびEA(2.5mL)中溶液に、Pd(OH)
2/C(20重量%、28.2mg、0.04mmol)を加えた。混合物を水素で3回脱気した。反応混合物を水素下に室温で4時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、91%EA/MeOHで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1000。
【1011】
段階E:(R)−3−アミノ−2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル2,2,2−トリフルオロアセテート
(R)−tert−ブチル(2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.10g、0.10mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、(R)−3−アミノ−2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル2,2,2−トリフルオロアセテートの粗生成物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:636。
【1012】
段階F:(R)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−3−アミノ−2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−スルファモイル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル2,2,2−トリフルオロアセテート(75mg、0.12mmol)のMeOH(1mL)中溶液に、0℃でNaOH(19mg、0.47mmol)の水(1mL)中溶液を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で4%Bから23%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6+DCl):δ8.24(d、J=4.5Hz、1H)、7.87−7.82(m、2H)、7.02(t、J=7.5Hz、1H)、6.56(d、J=7.8Hz、1H)、4.06(s、2H)、3.20−3.15(m、2H)、2.90−2.80(m、2H)、2.68−2.72(m、1H)。
【1013】
実施例364
(R)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化229】
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【1014】
段階A:(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.50g、1.56mmol)および2−ブロモ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.89g、3.11mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:993、995(1:1)。
【1015】
段階B:(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(6−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ピリジン−2−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.72g、0.72mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)中溶液に、室温で2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.41g、3.62mmol)、N1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(63.9mg、0.72mmol)、CuI(69.0mg、0.36mmol)およびNa
2CO
3(0.23g、2.17mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、120℃で1.5時間マイクロ波照射による照射を行った。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1026。
【1016】
段階C:(R)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(6−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ピリジン−2−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.23g、0.22mmol)のTFA(2mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、減圧下にアニソール(5mLで3回)と共留去し、それ以上精製せずに次の段階で用いた。TFA(2mL)を粗生成物に加えた。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物をTHF(2mL)に溶かし、混合物に、NaOH(2mL、2M)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温で2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから25%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:470;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl)δ8.46(d、J=8.3Hz、1H)、7.93(d、J=8.3Hz、1H)、7.15(t、J=7.8Hz、1H)、6.39(d、J=8.3Hz、1H)、6.01(d、J=7.4Hz、1H)、3.74−3.71(m、1H)、3.57−3.39(m、2H)、3.05(d、J=8.3Hz、2H)。
【1017】
実施例365
(R)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化230】
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【1018】
段階A:(R)−ベンジル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート
(R)−ベンジル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(0.8g、0.8mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.44g、2.0mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.19g、0.16mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中混合物に、Na
2CO
3(0.26g、2.4mmol)の水(2.5mL)中溶液を室温で加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で12時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とし、水で希釈し(150mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/EAで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:964。
【1019】
段階B:(R)−N1−(2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−ベンジル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)カーバメート(0.54g、0.56mmol)のTFA(5mL)中溶液を、80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とした。残留物をHCl(30mL、1mol/L)に溶かした。水層をEAで抽出し(10mL)、減圧下に濃縮した。残留物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから20%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:470;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ8.18(d、J=8.4Hz、1H)、7.75(d、J=8.4Hz、1H)、7.55(s、1H)、7.49−7.15(brs、3H)、6.72(d、J=6.0Hz、1H)、6.15(d、J=8.8Hz、1H)、5.99(brs、2H)、5.29−5.09(brs、1H)、3.59−3.42(m、2H)、3.21−3.15(m、2H)、3.11−3.02(m、1H)。
【1020】
実施例366
(S)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N
1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化231】
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【1021】
段階A:3−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(2.99g、15.41mmol)を用い、実施例250段階Aについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、所望の化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:898。
【1022】
段階B:4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
3−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(3.0g、3.34mmol)を用い、実施例250段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:798。
【1023】
段階C:(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.50g、0.63mmol)を用い、実施例250段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1011。
【1024】
段階D:(S)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.35g、0.35mmol)を用い、実施例250段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、所望の化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:551;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.73(dd、J=8.2Hz、2.4Hz、1H)、8.06(d、J=8.2Hz、1H)、7.78(dd、J=8.1Hz、1.0Hz、1H)、7.29−7.26(m、1H)、7.10−7.16(m、1H)、3.86−3.55(m、6H)、2.58(m、1H)、2.41(m、1H)。
【1025】
実施例367
(R)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化232】
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【1026】
段階A:(R)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(500mg、0.627mmol)および(S)−tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(202mg、0.940mmol)を用い、実施例250段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS(ESI)[M+1]
+:1011。
【1027】
段階B:(R)−4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル3−アミノ−3−((4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.35g、0.35mmol)を用い、実施例250段階Dについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、所望の化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:551;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.73(dd、J=8.2Hz、2.3Hz、1H)、8.06(d、J=8.2Hz、1H)、7.78(dd、J=8.1Hz、1.0Hz、1H)、7.29−7.25(m、1H)、7.13−7.04(m、1H)、3.81(dd、J=13.4Hz、3.6Hz、1H)、3.72−3.69(m、1H)、3.68−3.53(m、4H)、2.65−2.49(m、1H)、2.42−2.38(m、1H)。
【1028】
実施例368
(S)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化233】
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【1029】
段階A:3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(2.83g、12.84mmol)を用い、実施例250段階Aについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:842。
【1030】
段階B:4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.4g、2.85mmol)を用い、実施例250段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:742。
【1031】
段階C:(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.40g、0.54mmol)を用い、実施例250段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、所望の化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:955。
【1032】
段階D:(S)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.28g、0.29mmol)を用い、実施例250段階Dについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:495;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.69(d、J=8.4Hz、1H)、8.04(d、J=8.0Hz、1H)、7.71(d、J=2.0Hz、1H)、7.51(dd、J=9.2Hz、2.0Hz、1H)、6.92(d、J=9.2Hz、1H)、3.78(d、J=13.2Hz、1H)、3.71(m、1H)、3.59(m、4H)、2.54(m、1H)、2.41(m、1H)。
【1033】
実施例369
(R)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化234】
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【1034】
段階A:(R)−tert−ブチル3−アミノ−3−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.40g、0.54mmol)および(S)−tert−ブチル3−アミノ−3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.17g、0.81mmol)を用い、実施例250段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、所望の化合物を固体として得た。LCMS[M+1]
+:955。
【1035】
段階B:(R)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1−((3−アミノピロリジン−3−イル)メチル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル−3−アミノ−3−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.26g、0.27mmol)を用い、実施例250段階Dについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:495;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.69(d、J=8.4Hz、1H)、8.04(d、J=8.4Hz、1H)、7.73−7.70(m、1H)、7.51(dd、J=9.2Hz、2.0Hz、1H)、6.92(d、J=9.2Hz、1H)、3.78(d、J=13.2Hz、1H)、3.71(m、1H)、3.64−3.54(m、4H)、2.54(m、1H)、2.46−2.35(m、1H)。
【1036】
実施例370
(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化235】
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【1037】
段階A:(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−ベンジル−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.0g、0.91mmol)の1,4−ジオキサン(7mL)および水(3mL)中溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.32g、1.82mmol)、Na
2CO
3(0.29g、2.73mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.21g、0.18mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(100mLで3回)およびブライン(100mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、10%MeOH/DCMで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1102。
【1038】
段階B:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−ベンジルtert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(0.68g、0.62mmol)の溶液に、濃HCl(1mL、12.3mmol)を加えた。混合物を80℃で3時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:12分で5%Bから5%B;検出器:254nm;保持時間:6.54分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:508;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.24(d、J=8.4Hz、1H)、7.96−7.81(m、1H)、6.95(d、J=7.6Hz、1H)、6.62−6.53(m、1H)、6.13−6.07(m、1H)、3.14−2.80(m、4H)、2.54−2.53(m、1H)。
【1039】
実施例371
(S)−4−(2−アミノキノリン−8−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化236】
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【1040】
段階A:(S)−ジ−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノキノリン−8−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(S)−ジ−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(0.80g、0.75mmol)および(2−アミノキノリン−8−イル)ボロン酸(0.35g、1.80mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1079。
【1041】
段階B:(S)−4−(2−アミノキノリン−8−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
DCM(6.0mL)中、(S)−ジ−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノキノリン−8−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(0.17g、0.16mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから30%B;254/220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:519;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.10(d、J=8.3Hz、1H)、7.82(d、J=8.8Hz、1H)、7.69(d、J=8.4Hz、1H)、7.41(dd、J=7.9Hz、1.5Hz、1H)、6.77(t、J=7.6Hz、1H)、6.70(d、J=8.8Hz、1H)、6.67−6.58(m、1H)、6.39−6.27(m、2H)、5.85(brs、3H)、3.12−2.64(m、3H)、2.66−2.51(m、2H)。
【1042】
(S)−ジ−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートまたは(S)−ベンジルtert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例371について記載の方法と同様の方法で、下記表中の実施例372から374を製造した。
【表25】
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【1043】
実施例375
(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2,3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化237】
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【1044】
段階A:(R)−ジ−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート
(R)−ジ−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(1.0g、0.94mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中溶液に、室温で、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(0.5g、2.82mmol)、Na
2CO
3(0.29g、2.81mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.22g、0.20mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。得られた混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで1回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/EAで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1068。
【1045】
段階B:(R)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(2.3−ジアミノプロピル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−ジ−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメート(0.80g、0.75mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物をTFA(4mL)に加えた。混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19×250mm、10μm;移動相A:50mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5分で0%Bから5%B;254nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS([M+1]
+:508;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.17(d、J=8.1Hz、1H)、7.97(d、J=8.7Hz、1H)、6.90(d、J=7.8Hz、1H)、6.44(t、J=7.5Hz、1H)、6.20(brs、3H)、6.02(d、J=7.8Hz、1H)、3.09−2.83(m、4H)、2.65−2.61(m、1H)。
【1046】
(R)−ジ−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,2−ジイル)ジカーバメートおよび本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルから出発して、実施例375について記載の方法と同様の方法で、下記表中の実施例376から378を製造した。
【表26】
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【1047】
実施例379
(S)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化238】
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【1048】
段階A:tert−ブチル(S)−((4−(4−(N−(1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)スルファモイル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.60g、0.89mmol)のTHF(6mL)中の撹拌溶液に、0℃で、(S)−ベンジル(3−ヒドロキシ−2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)プロピル)カーバメート(0.43g、1.33mmol)およびTEA(0.37mL、2.67mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を0℃で10分間撹拌した。次に、NCS(0.24g、1.78mmol)を加え、混合物を窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)に溶かし、ブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1117。
【1049】
段階B:(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(S)−((4−(4−(N−(1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)スルファモイル)−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(0.35g、0.31mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol /L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分で3%Bから15%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1523;
1H NMR(400MHz、CD
3COCD
3+DCl):δ7.22(d、J=8.0Hz、1H)、6.63(d、J=8.0Hz、1H)、6.15−6.12(d、J=8.0Hz、1H)、5.83−5.80(d、J=8.0Hz、1H)、5.58−5.56(d、J=8.0Hz、1H)、2.89(s、2H)、2.55−2.53(m、1H)、2.34−2.32(m、1H)、2.28−2.22(m、1H)、1.97−1.94(m、1H)、1.88−1.85(m、1H)。
【1050】
実施例380
(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化239】
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【1051】
段階A:(S)−ベンジル(2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.0g、1.00mmol)の1,4−ジオキサン(7mL)および水(3mL)中溶液に、室温で4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.41g、2.0mmol)、Na
2CO
3(0.32g、3.01mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.23g、0.20mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2CO
3で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:964。
【1052】
段階B:(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−アミノピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−ベンジル(2−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.50g、0.52mmol)のTFA(5mL)中溶液を、80℃で2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから35%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:470;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.47(d、J=8.4Hz、1H)、7.78(d、J=8.0Hz、1H)、7.65(d、J=5.6Hz、1H)、6.23(d、J=1.6Hz、1H)、6.15(dd、J=5.6Hz、1.6Hz、1H)、3.74−3.71(m、1H)、3.55−3.52(m、1H)、3.45−3.42(m、1H)、3.18−3.14(m、1H)、3.08−3.03(m、1H)。
【1053】
実施例381
(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化240】
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【1054】
段階A:(S)−ベンジル(2−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.7g、1.70mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中溶液に、(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)ボロン酸(0.66g、3.41mmol)、PdCl
2(dppf)付加物CH
2Cl
2(0.28g、0.34mmol)およびNa
2CO
3(0.54g、5.11mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1020。
【1055】
段階B:(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.90g、0.88mmol)を用い、実施例275段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1083、1085(1:1)。
【1056】
段階C:(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.60g、0.55mmol)および第3世代t−BuXPhosプレ触媒(0.09g、0.11mmol)のDMF(5mL)中溶液に、ジシアノ亜鉛(0.13g、1.11mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を、窒素下に55℃で6時間にわたりマイクロ波照射によって照射した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1030。
【1057】
段階D:(S)−ベンジル(2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.20g、0.19mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、Pd(OH)
2/C(20%Pd、1.48mg、9.71μmol)を加えた。混合物を水素で3回脱気し、水素下に(30気圧)室温で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に直接用いた。LCMS[M+1]
+:900。
【1058】
段階E:(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(5)−ベンジル(2−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.14g、0.13mmol)のTFA(4mL)中溶液を、60℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で3%Bから21%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.25(d、J=8.1Hz、1H)、7.93−7.82(m、2H)、7.02(t、J=7.7Hz、1H)、6.57(d、J=7.6Hz、1H)、4.07(s、2H)、3.82−3.39(m、3H)、2.96−2.79(m、2H)。
【1059】
実施例382
(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化241】
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【1060】
段階A:(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.50g、1.50mmol)および(6−ブロモピリジン−2−イル)ボロン酸(0.61g、3.01mmol)を用い、実施例246段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1027、1029。
【1061】
段階B:ベンジル((2S)−2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロピル)カーバメート
(S)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.10g、1.07mmol)のDCM(10mL)中溶液に、室温で3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.18g、2.14mmol)および4−メチルベンゼンスルホン酸(37mg、0.214mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮し、EA(200mL)で希釈した。有機層を水(150mLで3回)およびブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1111,1113(1:1)。
【1062】
段階C:ベンジル((2S)−2−(4−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロピル)カーバメート
ベンジル((2S)−2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロピル)カーバメート(0.60g、0.540mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、室温で2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.61g、5.40mmol)、CuI(0.10g、0.54mmol)、Cs
2CO
3(0.88g、2.70mmol)およびN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(95mg、1.08mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、100℃で3時間にわたりマイクロ波照射によって照射した。得られた反応混合物を減圧下に濃縮し、EA(150mL)で希釈した。有機層を水(100mLで3回)およびブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1048。
【1063】
段階D:(S)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
ベンジル((2S)−2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(6−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロピル)カーバメート(0.40g、0.360mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で5%Bから25%B;検出器:254および220nm;保持時間:4.75分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:470;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl)δ8.46(d、J=8.2Hz、1H)、7.93(d、J=8.2Hz、1H)、7.15(t、J=7.8Hz、1H)、6.38(d、J=8.4Hz、1H)、6.02(d、J=7.4Hz、1H)、3.70−3.69(m、1H)、3.56−3.40(m、2H)、3.14−2.97(m、2H)。
【1064】
実施例383
(R)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化242】
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【1065】
段階A:ベンジル−N−[(2R)−2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[2−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−イル]−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]プロピル]カーバメート
4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2−(N−(4−メトキシベンジル)スルファモイル)ベンゼンスルフィン酸(0.60g、0.89mmol)のTHF(6mL)中の撹拌溶液に、0℃で、(R)−ベンジル2−アミノプロピルカーバメート(0.28g、1.34mmol)およびTEA(0.36mL、2.67mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を0℃で10分間撹拌した。次に、NCS(0.24g、1.78mmol)を加え、混合物を、窒素下に0℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEA(100mL)に溶かし、次にブラインで洗浄した(100mLで3回)。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、70%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1101。
【1066】
段階B:(R)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
ベンジル−N−[(2R)−2−[(2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[2−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−4−イル]−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン)スルホンアミド]プロピル]カーバメート(0.30g、0.27mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから5%B;検出器:254および220nm;保持時間:5.4分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:507。
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.48(d、J=8.0Hz、1H)、7.92(d、J=8.0Hz、1H)、7.39(d、J=8.0Hz、1H)、7.03−7.01(d、J=8.0Hz、1H)、6.75−6.72(m、1H)、3.97(s、2H)、3.95−3.92(m、1H)、2.99−2.98(m、1H)、2.92−2.86(m、1H)、1.18(d、J=6.8Hz、3H)。
【1067】
実施例384
(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化243】
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【1068】
段階A:(R)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート
(R)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.75g、0.76mmol)の1,4−ジオキサン(10.0mL)および水(2.5mL)中溶液に、室温でイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルボロン酸(0.25g、1.53mmol)、Na
2CO
3(0.24g、2.29mmol)およびPd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(0.13g、0.15mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を、窒素下に130℃で1時間にわたりマイクロ波照射によって照射した。得られた混合物を水で希釈し(100mL)、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、EAで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:972。
【1069】
段階B:(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−ベンジル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロピル)カーバメート(0.30g、0.31mmol)のTFA(2mL)中溶液を、窒素下に1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、減圧下にアニソールと共留去した(3mLで3回)。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep Amide OBDカラム 19×150mm、5μm、13nm;移動相A:10mmoL NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で90%Bから80%B;検出器:254および220nm;保持時間:6.15分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:478;
1H NMR(300MHz、CD
3OD+DCl)δ8.40(d、7=8.1Hz、1H)、8.39(d、7=5.4Hz、1H)、8.05(d、7=8.1Hz、1H)、7.93−7.91(m、1H)、7.61−7.58(m、1H)、6.95−6.79(m、2H)、3.98−3.69(m、1H)、3.10(dd、7=13.2Hz、4.2Hz、1H)、3.06−2.91(m、1H)、1.18(d、7=6.9Hz、3H)。
【1070】
実施例385
4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化244】
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【1071】
段階A:ジ−tert−ブチル(2−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
ジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(4.00g、3.80mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)および水(10mL)中溶液に、室温でPd(PPh
3)
4(0.87g、0.75mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(2.20g、9.41mmol)およびNa
2CO
3(1.20g、11.3mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(400mLで3回)およびブライン(400mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1043。
【1072】
段階B:tert−ブチル−N−[2−({4−[2−アミノ−3−(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}アセトアミド)フェニル]−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン}スルホンアミド)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}プロピル]カーバメート
ジ−tert−ブチル(2−(2′,3′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(1.0g、0.96mmol)のTHF(10mL)中溶液に、室温で2−{{tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.17g、0.96mmol)、HATU(1.10g、2.9mmol)およびTEA(0.40mL、2.88mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温で終夜撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1200。
【1073】
段階C:tert−ブチルN−{[4−(4−{[1,3−ビス({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ})プロパン−2−イル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]−3−{[(4−メトキシフェニル)メトキシ]({[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ})スルフィニル}フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
tert−ブチルN−[2−({4−[2−アミノ−3−(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}アセトアミド)フェニル]−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン}スルホンアミド)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}プロピル]カーバメート(0.89g、0.74mmol)のAcOH(8mL)中溶液を、60℃で0.5時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。LCMS[M+1]
+:1182。
【1074】
段階D:4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1.3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{[4−(4−{[1,3−ビス({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ})プロパン−2−イル]スルファモイル}−3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4、5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート(0.85g、0.72mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C
18OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で5%Bから17.5%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:522;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.49(d、J=8.2Hz、1H)、7.91(d、J=8.2Hz、1H)、7.39(d、J=8.2Hz、1H)、7.02(t、J=7.8Hz、1H)、6.75(d、J=7.4Hz、1H)、4.02(s、2H)、3.68(t、J=6.5Hz、1H)、2.93−2.75(m、4H)。
【1075】
実施例386
N1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化245】
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【1076】
段階A:ジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
ジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(0.70g、0.66mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中溶液に、室温でイミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルボロン酸(0.11g、0.66mmol)、Na
2CO
3(0.21g、1.98mmol)およびPd(dppf)Cl
2(0.11g、0.13mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を、窒素下に130℃で1.5時間にわたりマイクロ波照射によって照射した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1054。
【1077】
段階B:N1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
ジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(0.24g、0.23mmol)を用い、実施例244段階Cについて記載の方法に従って標題化合物を製造した。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm、10μm;移動相A:10mmol/L NH
4HCO
3含有水、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:10分で3%Bから33%B;検出器:254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:493;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6+DCl):δ8.88−8.84(m、1H)、8.69(d、J=8.1Hz、1H)、8.43(d、J=2.1Hz、1H)、8.29−8.12(m、2H)、7.41−7.27(m、2H)、4.09−4.18(m、1H)、3.14−3.09(m、2H)、2.98−2.90(m、2H)。
【1078】
実施例387から392
スルホンアミド実施例387から392のパラレル製造の一般手順:
【化246】
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【1079】
それぞれ必要な市販もしくは公知のアミン(0.13mmol)を入れた一組のバイアルに、スルホニルクロライドの溶液(45mg、0.044mmol)と次にEt
3N(0.018mL、0.13mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物にTFA(0.5mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、トルエン(1mL)を各バイアルに加え、混合物を減圧下に濃縮した。各バイアルにTFA(1.0mL)およびアニソール(0.019mL、0.17mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、反応混合物を、撹拌下、45分間で80℃まで加熱し、その後、反応混合物を減圧下に濃縮した。粗残留物をDMSO(1.0mL)に溶かし、濾過した。粗生成物を、質量−分取HPLC[Waters Sunfire C18カラム、5μm、19×100mm、最初8−10%から最後21−36%MeCN(0.1%TFA)/水(0.1%TFA)の勾配範囲使用、25mL/分、運転時間8から12分]によって精製して、実施例387から392を得た。
【表27】
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【1080】
実施例393
(R)−N
1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化247】
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【1081】
段階A:tert−ブチル(R)−(2−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(R)−(2−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート
tert−ブチル(R)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(R)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート(4g、4.22mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.857g、8.44mmol)、炭酸ナトリウム(1.342g、12.66mmol)およびPdCl
2(dppf)(0.689g、0.844mmol)、ジオキサン(20mL)および水(5mL)を入れたフラスコを密閉し、脱気した。得られた混合物を80℃で終夜加熱した。反応混合物をセライトで濾過してパラジウムを除去した。濾液を濃縮し、移動相として(0−10)%MeOH/DCMを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:914.80。
【1082】
段階B:(R)−N1−(1−アミノプロパン−2−イル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(R)−(2−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(R)−(2−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロピル)カーバメート(3.5g、3.83mmol)のDCM(2mL)中溶液に、0℃でアニソール(2g、18.5mmol)およびTFA(10g、87.7mmol)を加えた。反応液を0℃で30分間撹拌した。揮発分を除去した後、残留物をSCXイオン交換カラムで処理して(サンプルを付し、MeOHで洗い、7Nアンモニア/MeOHを用いて生成物を洗い出す)、遊離アミンを得た。残留物をTFA(10g、87.7mmol)に溶かした。得られた混合物を80℃で1.0時間撹拌した。揮発分を除去後、残留物を逆相HPLC(溶離液として0%から30%ACN/水、添加剤として0.05%水酸化アンモニウム)によって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS[M+H]
+:454.30。
【1083】
本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能な相当するボロン酸またはボロン酸エステルおよびアリールヨージドから出発して、実施例393について記載の方法と同様の方法で、下記表中の下記の実施例を製造した。
【表28】
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【1084】
実施例425
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((3R,5S)−5−(アミノメチル)ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化248】
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【1085】
段階A:tert−ブチル(2S,4R)−4−(((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(2S,4R)−4−(((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
(2S,4R)−tert−ブチル4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(2S,4R)−tert−ブチル4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(参考例101、1400mg、1,2,51mmol)、炭酸ナトリウム(398mg、3.75mmol)、(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(332mg、1.877mmol)およびPdCl
2(dppf)(204mg、0.250mmol)のジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中懸濁液を、100℃で17時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、0%から20%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LCMS:1124.9。
【1086】
段階B:3−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−((((3R,5S)−5−(アミノメチル)ピロリジン−3−イル)アミノ)スルフィニル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
tert−ブチル(2S,4R)−4−(((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(2S,4R)−4−(((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルフィニル)アミノ)−2−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.179mmol)のEtOH(10mL)中溶液に、ヒドラジン(17.18mg、0.536mmol)を加えた。反応混合物を2時間で60℃に加熱した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をメタノール5mLに溶かし、10mL Agilent BE−SCXイオン交換樹脂カラムで濾過し、7Nアンモニア/メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、TFA(5mL)に溶かし、1時間で80℃に加熱した。LC−MSによって、脱保護が完了していることが示された。反応混合物を濃縮し、Gilsonによって精製して(3%から60%アセトニトリル/水(0.1%アンモニア含有))、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]
+:534.37。
【1087】
実施例426
(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化249】
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【1088】
段階A:tert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)ボロン酸(445mg、2.51mmol)、tert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(参考例88;1010mg、1.048mmol)、炭酸ナトリウム(222mg、2.096mmol)、Pd(dppf)Cl
2(153mg、0.210mmol)を反応バイアルに入れた。ジオキサン(7859μL)および水(2620μL)を加えた。反応液を脱気し、80℃で12時間加熱した。反応混合物をカラムクロマトグラフィーによって精製して(0−100%EtOAc/EtOH(3/1)からヘキサン)、標題化合物(二つのテトラゾール位置異性体の混合物)を得た。LC/MS[M+H]+:969.8。
【1089】
段階B:(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメートおよびtert−ブチル(S)−(2−((4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)−3−ヒドロキシプロピル)カーバメート(283mg、0.292mmol)の溶液を、TFA/DCM(1/1、2mL)中、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、トルエンと3回共留去した。残留物をTFAに再溶解させ、80℃で1時間加熱し、次に冷却して室温とし、濃縮した。残留物をDMSO(4mL)に溶かし、Gilson(3−45%CH
3CN/水(0.05%TFA含有))によって精製した。正しい分画を合わせ、濃縮し、CH
3CNに再溶解させ、1.25M HCl/MeOH 300μLを加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、水を加えた。生成物を凍結乾燥して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:509.3。
【1090】
本明細書に記載の方法に従って製造されたか商業的入手先から入手可能であった相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルおよび相当するヨードアリールスルホンアミドから出発して、(S)−4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(直前に記載)について記載の方法と同様の方法で、下記表中の実施例を製造した。
【表29】
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【1091】
実施例437
4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−N
1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化250】
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【1092】
段階A:ジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−クロロピリジン−4−イル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートおよびジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−クロロピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
Pd(dppf)Cl
2(103mg、0.141mmol)、炭酸ナトリウム(299mg、2.82mmol)、(2−クロロピリジン−4−イル)ボロン酸(244mg、1.552mmol)およびジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートおよびジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(1500mg、1.411mmol)を反応バイアルに入れた。ジオキサン(10mL)および水(3.5mL)を加えた。反応液を脱気し、80℃で4時間加熱した。反応液をカラムクロマトグラフィー(0−60%ヘキサン/EtOAc)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:1048.9。
【1093】
段階B:3−(トリブチルスタンニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリミジン(1.27g、6.41mmol)を無水THF(32.1mL)に溶かし、冷却して−78℃とした。イソプロピルマグネシウムクロライド(3.53mL、7.05mmol)を滴下した。得られた混合物を−78℃で10分間撹拌し、トリブチルクロロスタンナン(2.422g、7.44mmol)を加えた。混合物を−78℃で10分間撹拌し、昇温させて室温とした。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから90%EtOAc/EtOH(3/1)/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:410.4。
【1094】
段階C:ジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)およびジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
DMF(3mL)中のジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)およびジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(0.899g、0.857mmol)を、3−(トリブチルスタンニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.25g、0.612mmol)に加え、次にパラジウムテトラキス(0.071g、0.061mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、90℃で3時間加熱した。反応液をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから90%EtOAc/EtOH((3/1)/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:1132.1。
【1095】
段階D:ジ−tert−ブチル(2−((4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートおよびジ−tert−ブチル(2−((4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート
ジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートおよびジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(89mg、0.079mmol)をEtOH(1mL)に溶かした。ヒドラジン(24.69μL、0.787mmol)および水(25μL)を加えた。混合物を80℃で30分間加熱した。粗反応混合物を濃縮し、次の段階で直接用いた。LC/MS[M+H]+:1096.1。
【1096】
段階E:4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−N1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
ジ−tert−ブチル(2−(4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートおよびジ−tert−ブチル(2−((4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメート(86mg、0.079mmol)を、室温で0.5時間にわたり、DCM/TFA(2mL/1mL)中で撹拌した。反応混合物を濃縮し、トルエンで3回共留去した。残留物を、ニート状のTFA(2mL)中、80℃で45分間加熱した。反応液を濃縮し、残留物をGilson(2−30%)CH
3CN/水(0.1%TFA含有))で精製し、正しい分画を濃縮し、Gilson(2−30%CH
3CN/水(0.1%NH
4OH含有))によって再度精製することで遊離塩基化した。正しい分画を濃縮し、凍結乾燥して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:535.7。
【1097】
実施例438
4−(6−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N
1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化251】
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【1098】
(6−クロロピリジン−2−イル)ボロン酸およびジ−tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートおよびジ−tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)プロパン−1,3−ジイル)ジカーバメートから出発して、4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−N
1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例437)の合成と同様にして標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]+:535.4。
【1099】
実施例439
(R)−4−(6−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−2−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
(6−クロロピリジン−2−イル)ボロン酸およびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートから出発して、4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−N
1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドの合成と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]+:532.5。
【1101】
実施例440
(R)−4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−N
1−(ピロリジン−3−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【1102】
(2−クロロピリジン−4−イル)ボロン酸およびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレートから出発して、4−(2−(2−アミノ−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−4−イル)−N
1−(1,3−ジアミノプロパン−2−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド(実施例12)の合成と同様にして、標題化合物を製造した。LC/MS[M+H]+:532.2。
【1103】
実施例441
4−(2−((S)−2−アミノプロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化254】
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【1104】
段階A:2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(8g、9.13mmol)、2−ニトロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(7.24g、27.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.055g、0.913mmol)および炭酸ナトリウム(2.90g、27.4mmol)のジオキサン(100mL)および水(30mL)中懸濁液を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物をAcOEtで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮して、3′−アミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−2′−ニトロ−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミドおよび2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミドの約1:1混合物を得て、それをISCO カラム(220g、0−30%、30%、30−100%EtOAc/ヘキサン)によって分離した。LC/MS[M+H]+:856および886。
【1105】
段階B:tert−ブチル(S)−(4−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−4−オキソブタン−2−イル)カーバメート
2′,3′−ジアミノ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−スルホンアミド(1.5g、1.752mmol)、(S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸(0.5g、2.46mmol)およびEDC(0.381g、2,452mmol)を、DCM 50mLの入った100mLフラスコに加え、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.321g、2.63mmol)は1分間撹拌してから加えた。その溶液を室温で2時間撹拌した。次に、反応溶液をKHSO
4で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を除去して固体を得て、それを次の段階に供した。LC/MS[M+H]+:1042。
【1106】
段階C:tert−ブチル(S)−(1−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロパン−2−イル)カーバメート
tert−ブチル(S)−(4−((2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−4−オキソブタン−2−イル)カーバメート(1.752g、1.824mmol)を酢酸(40mL)に溶かし、60℃で2時間撹拌した。溶媒を除去し、粗取得物を、ヘキサン/EtOAcで溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製した。LC/MS[M+H]+:1024。
【1107】
段階D:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(S)−(1−(4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロパン−2−イル)カーバメート(1.43g、1.397mmol)をTHF 40mLに溶かし、それに1M TBAF(7mL、7mmol)を加え、30分間撹拌した。反応液をKHSO
4で洗浄し、酢酸エチルで抽出し、脱水した(MgSO
4)。溶媒を除去して固体を得た。LC/MS[M+H]+:924。
【1108】
段階E:tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.2g、0.217mmol)、tert−ブチル(R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(0.121g、0.650mmol)、TEA(0.091mL、0.650mmol)、およびNCS(0.087g、0.650mmol)をTHF 15mLの入った50mLフラスコに加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液とともに30分間撹拌し、エーテルで希釈した。有機層を分離し、KHSO
4水溶液で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮して固体を得て、それを次の段階で用いた。LC/MS[M+H]+:1108。
【1109】
段階F:4−(2−((S)−2−アミノプロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(R)−3−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(240mg、0.217mmol)をDCM 10mLに溶かし、それにアニソール3滴を加えた。その後、TFA 2mLを加え、溶液として室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、トルエンを加え、溶媒を減圧下に再度除去した。TFA 5mLを加え、反応液を80℃で1時間撹拌した。溶媒を除去して、粗生成物をスラッジとして得て、それをHPLC RP HPLC Gilson(3−37%水/アセトニトリル(0.05%NH
4OH含有))によって精製した。LC/MS[M+H]+:274(ジカチオン)。
【1110】
原料として指定のカルボン酸を用い、4−(2−((S)−2−アミノプロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((R)−ピロリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドについて上述の手順を用いて、下記表中の化合物を合成した。
【表30】
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【1111】
実施例447
2−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−5−クロロ−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【1112】
段階A:メチル2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(7g、7.99mmol)、メチル2−アミノ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(6.64g、23.98mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.924g、0.799mmol)および炭酸ナトリウム(2.54g、23.98mmol)のジオキサン(120mL)および水(40mL)中懸濁液を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物をAcOEtで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、ISCO カラム(220g、ヘキサン中0−30%、30%、30%−100%EtOAc)によって精製した。LC/MS[M+H]+:899.53。
【1113】
段階B:2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸
メチル2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート(1.8g、2.002mmol)のTHF(20.00mL)およびMeOH(20mL)中溶液に、撹拌しながら室温でLiOH(10.01mL、20.02mmol)を加えた。得られた溶液を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、有機層を分離し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、直接次の段階で用いた。LC/MS[M+H]+:885.52。
【1114】
段階C:tert−ブチル(2−(2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド)エチル)カーバメート
N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン塩酸塩(0.650g、3.39mmol)、2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(1.5g、1.695mmol)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.543g、3.39mmol)のDCM(30mL)中溶液に、室温でN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.207g、1.695mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、エーテル(80mL)で希釈した。有機層を分離し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、次の段階で直接用いた。LC/MS[M+H]+:1027.73。
【1115】
段階D:2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カルバモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸
tert−ブチル(2−(2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4′−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イルカルボキサミド)エチル)カーバメート(1.73g、1.684mmol)のTHF(50mL)中溶液を、室温で、N
2下、フッ化テトラブチルアンモニウム(6.74mL、6.74mmol)とともに0.5時間撹拌した。混合物をAcOEtで希釈した。有機層を分離し、KHSO
4水溶液で2回およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物を、次の段階で直接用いた。LC/MS[M+H]+:927.59。
【1116】
段階E:tert−ブチル(2−(2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−5−クロロ−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド)エチル)カーバメート
2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カルバモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルフィン酸(0.8g、0.863mmol)、tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.415g、2.59mmol)およびトリエチルアミン(0.361mL、2.59mmol)のTHF(20mL)中溶液に、0℃で窒素下にNCS(0.346g、2.59mmol)を加えた。混合物を同じ温度で30分間撹拌した。反応混合物をエーテル(60mL)で希釈した。有機層を分離し、1M Na
2CO
3、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。LC/MS[M+H]+:1085.75。残留物を、カラムクロマトグラフィー(80gISCO、ヘキサン中0−40%、40%、次に40−100%EtOAc)によって精製した。精製した化合物は、LC/MS[M+H]+:1119.79を示した。過剰のNCSを、カラムで、tert−ブチル(2−(2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド)エチル)カーバメートと反応させて、tert−ブチル(2−(2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−5−クロロ−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド)エチル)カーバメートを形成した。
【1117】
段階F:2−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−5−クロロ−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチル(2−(2−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−5−クロロ−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド)エチル)カーバメート(0.41g、0.366mmol)をDCM(20mL)に溶かし、アニソール0.2mLの存在下、3時間にわたりTFA 5mLとともに撹拌した。揮発分を減圧下に除去した。残留物をイオン交換カラムで分離した(最初にメタノールで洗浄し、次に7N NH
3/メタノールで洗浄して、所望の生成物を収集)。そのイオン交換カラムからの化合物を、封管中、TFA(10mL)中にて90℃で60分間加熱した。TFAを除去し、粗取得物を、Gilsonによって精製して(水中5−47%AcCN(0.05%TFA含有))、2−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−5−クロロ−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミドおよびN1−(2−アミノエチル)−4−(3−(2−アミノエチル)−6−クロロ−4−オキソ−2−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−8−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミドの混合物を得た。その溶液を濃縮した。残留物を、分取TLC(1:1DCM:7N NH
3/メタノール)によって分離した。LC/MS[M+H]+:559.38および637.43。
【1118】
実施例448
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−((1R,2R)−2−アミノシクロプロピル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【1119】
段階A:tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−((((1R,2R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)アミノ)スルホニル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−((((1R,2R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)アミノ)スルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート(0.2g、0.169mmol)のTHF(10mL)中溶液に、0℃でN
2下、フッ化テトラブチルアンモニウム(0.372mL、0.372mmol)(1.0M THF中溶液)を加えた。反応混合物をEtOAc 10mLで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。残留物をDCM 20mLに溶かし、次にtert−ブチル((1R,2R)−2−アミノシクロプロピル)カーバメート(0.044g、0.254mmol)、トリエチルアミン(0.034g、0.339mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(4.14mg、0.034mmol)および1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(0.045g、0.339mmol)の順で加えた。反応混合物を濃縮し、0−10%メタノール/DCMで溶離を行うシリカゲルでクロマトグラフィー精製して、標題化合物を得た。[M+H]
+:1251.56。
【1120】
段階B:4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N1−((1R,2R)−2−アミノシクロプロピル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−((((1R,2R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)アミノ)スルホニル)−2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−((((1R,2R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)アミノ)スルホニル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート(98mg、0.078mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、0℃でアニソール(85mg、0.783mmol)およびTFA(893mg、7.83mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。揮発分を除去後、残留物をSCXイオン交換カラム(サンプルを付し、MeOHで洗い、7Nアンモニア/MeOHで生成物を洗い出す)で処理して、遊離アミンを得た。残留物をTFA(893mg、7.83mmol)に溶かした。得られた混合物を80℃で0.5時間撹拌した。揮発分を除去した後、残留物を逆相HPLC(溶離液として0−30%ACN/水、添加剤として0.05%水酸化アンモニウム)によって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS[M+H]
+:491.37。
【1121】
実施例449
4−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−N
1−(2−アミノエチル)−N
1−メチル−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【1122】
tert−ブチル(2−(メチルアミノ)エチル)カーバメートから出発して実施例448と同様にして、この化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:493.38。
【1123】
実施例450
(R)−2−アミノ−N−(2−アミノエチル)−5−クロロ−4′−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【1124】
tert−ブチル(R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを用い、実施例447についての同じ手順に従って、この化合物を製造した。LC/MS[M+H]
+:586。
【1125】
実施例451
4−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【1126】
段階A:メチル4−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート
tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート(1g、1.071mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.025g、0.021mmol)、炭酸ナトリウム(0.34g、3.21mmol)およびメチル2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(0.891g、3.21mmol)を、撹拌バーおよび還流冷却管を取り付けた50mLフラスコに加えた。次に、フラスコを窒素下とし、溶媒を加えた。反応液を80℃で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、溶媒を除去してスラッジを得て、それをカラム(ヘキサン中の酢酸エチル 0−30、保持30−100%)によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:958。
【1127】
段階B:4−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸
メチル4−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキシレート(1g、1.025mmol)をメタノールおよびジオキサンに溶かし、1M LiOH(5.22mL、5.22mmol)を加え、70℃で終夜撹拌した。溶液を2M HClで酸性とし、有機溶媒を減圧下に除去した。次に、有機層を酢酸エチルで抽出し、脱水し、溶媒を除去して固体を得た。LC/MS[M+H]+:943。
【1128】
段階C:tert−ブチル(2−((4′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カルバモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート
4−アミノ−3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボン酸(0.13g、0.138mmol)、tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.055g、0.345mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.025g、0.207mmol)、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(0.053g、0.345mmol)を、DCM 20mLを入れた50mLフラスコに加え、ただし、N,N−ジメチルピリジン−4−アミンは撹拌1分後に加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。次に、反応溶液をKHSO
4で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去して生成物を得て、それを次の段階に供した。LC/MS[M+H]+:1086。
【1129】
段階D:4−アミノ−N−(2−アミノエチル)−4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−カルボキサミド
tert−ブチル(2−((4′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カルバモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル])−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート(0.15g、0.138mmol)をDCM 10mLに溶かし、それにアニソール3滴を加えた。その後、TFA 2mLを加え、溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、トルエンを加え、溶媒を再度除去した。TFA 5mLを加え、反応液を80℃で1時間撹拌した。溶媒を除去して粗生成物をスラッジとして得て、それをRP HPLC Gilson(3−37%水/アセトニトリル(0.05%NH
4OH含有))によって精製して、標題化合物を得た。LC/MS[M+H]+:263(ジカチオン)。
【1130】
実施例452
2−アミノ−N−(4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−2−イル)アセトアミド
【化260】
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【1131】
段階A:tert−ブチル(2−((2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート
炭酸ナトリウム(0.17g、1.606mmol)、tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.50g、0.535mmol)、(2−アミノフェニル)ボロン酸(0.220g、1.606mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.0069g、0.0054mmol)を、撹拌バーおよび還流冷却管を取り付けた50mLフラスコに加えた。次に、フラスコを窒素下とし、溶媒を加えた。反応液を80℃で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、溶媒を除去してスラッジを得て、それをカラム(ヘキサン中酢酸エチル 0−30、保持30−100%)によって精製して、純粋な生成物を固体として得た。LC/MS[M+H]+:899。
【1132】
段階B:tert−ブチル(2−((3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセトアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.146g、0.834mmol)、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(0.13g、0.834mmol)、およびtert−ブチル(2−(2′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.25g、0.278mmol)を、DCM 25mLを入れた50mLフラスコに加え、ただし、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.051g、0.417mmol)は撹拌1分後に加えた。溶液を室温で週末にかけて撹拌した。反応溶液をKHSO
4で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を除去して液体を得て、それをカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋な生成物を得た。LC/MS[M+H]+:1056。
【1133】
段階C:2−アミノ−N−(4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−2−イル)アセトアミド
tert−ブチル(2−((3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2′−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセトアミド)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル])−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート(0.206g、0.195mmol)をDCM 10mLに溶かし、それにアニソール3滴を加えた。その後、TFA 2mLを加え、溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、トルエンを加え、溶媒を再度除去した。TFA 5mLを加え、反応液を80℃で1時間撹拌した。溶媒を除去して粗生成物をスラッジとして得て、それをRP HPLC Gilson(3−37%水/アセトニトリル(0.05%NH
4OH含有))によって精製して、固体を得た。LC/MS[M+H]+:248(ジカチオン)。
【1134】
実施例453
(S)−2,3−ジアミノ−N−(4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)プロパンアミド
【化261】
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【1135】
段階A:tert−ブチル(2−((3′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−スルホンアミド)エチル)カーバメート
炭酸ナトリウム(0.34g、3.21mmol)、tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(1g、1.071mmol)、(3−アミノフェニル)ボロン酸(0.440g、3.21mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.012g、0.0107mmol)を、撹拌バーおよび還流冷却管を取り付けた100mLフラスコに加えた。フラスコを窒素下とし、溶媒を加えた。反応液を80℃で5時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、溶媒を除去して泡状物を得て、それをカラム(ヘキサン中酢酸エチル 0−30、保持30−100%)によって精製して、固体を得た。LC/MS[M+H]+:899。
【1136】
段階B:ジ−tert−ブチル(3−((3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−3−オキソプロパン−1,2−ジイル)(S)−ジカーバメート
(S)−2,3−ビス((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.169g、0.556mmol)、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(0.080g、0.556mmol)およびtert−ブチル(2−(3′−アミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.2g、0.222mmol)を、DCM 25mLを入れた50mLフラスコに加え、ただしN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.041g、0.334mmol)は撹拌1分後に加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。次に、反応溶液をKHSO
4で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を除去して油状物を得た。LC/MS[M+H]+:1186。
【1137】
段階C:(S)−2,3−ジアミノ−N−(4′−(N−(2−アミノエチル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)プロパンアミド
ジ−tert−ブチル(3−((3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)−3−オキソプロパン−1,2−ジイル)(S)−ジカーバメート(0.263g、0.222mmol)をDCM 10mLに溶かし、それにアニソール3滴を加えた。その後、TFA 2mLを加え、溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、トルエンを加え、溶媒を再度除去した。TFA 5mLを加え、反応液を80℃で1時間撹拌した。溶媒を除去して粗生成物をスラッジとして得た。LC/MS[M+H]+:263および291。生成物を、RP HPLC Gilson(3−37%水/アセトニトリル(0.05%NH
4OH含有))によって精製して、生成物を固体として得た。
【1138】
上記の手順および指定のカルボン酸を用いて、下記の表中の化合物を合成した。
【表31】
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【1139】
実施例455
N1−(2−アミノエチル)−4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化262】
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【1140】
段階A:5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(1.5g、7.07mmol),4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(5.39g、21.22mmol),PCy3 PdG2(0.835g、1.415mmol)および酢酸カリウム(2.082g、21.22mmol)のジオキサン(150mL)中混合物を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物を濾過し、濾液に水100mLおよびエーテル(100mL)を加えた。有機層を分離し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。LC/MS[M+H]+:260(ジカチオン)。
【1141】
段階B:N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(1.775g、6.85mmol)、3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(3g、3.43mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.396g、0.343mmol)および炭酸ナトリウム(1.089g、10.28mmol)の1,4−ジオキサン(80mL)および水(25.00mL)中懸濁液を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物をAcOEtで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。粗取得物を、カラム(80g、ヘキサン中0−30%EtAOc、次に30%EtOAcおよび30−100%EtOAc)によって精製した。LC/MS[M+H]+:811.85。
【1142】
段階C:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−3−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2.3g、2.61mmol)およびTHF(100mL)の溶液を、室温でN
2下にフッ化テトラブチルアンモニウム(7.83mL、7.83mmol)とともに0.5時間撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物を、次の段階で直接用いた。LC/MS[M+H]+:781。
【1143】
段階D:tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.2g、0.256mmol)、およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.123g、0.768mmol)のTHF(30mL)中溶液に、室温でNCS(0.103g、0.768mmol)を加えた。混合物を30分間撹拌した。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液とともに30分間撹拌し、エーテル60mLで希釈した。有機層を分離し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。LC/MS[M+H]+:939.94。
【1144】
段階E:N1−(2−アミノエチル)−4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(0.21g、0.224mmol)をDCM(10mL)に溶かした。溶液をTFA(10mL)およびアニソール2滴とともに室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を、TFA 10mL中、80℃で40分間加熱した。TFAを除去し、粗取得物をGilson(5−42%AcCN/水(0.05%NH
4OH含有))によって精製した。溶液を濃縮した。生成物を真空乾燥した(約0.69hPa(0.010psi))。LC/MS[M+H]+:479.33。
【1145】
実施例456
N1−(2−アミノエチル)−4−(2−((2−アミノエチル)アミノ)ピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化263】
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【1146】
段階A:tert−ブチル(2−((4−ブロモピリジン−2−イル)アミノ)エチル)カーバメート
DMSO(40mL)中、3−ブロモ−2−フルオロピリジン(3.46g、19.66mmol)、tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(3.15g、19.66mmol)およびK
2CO
3(8.15g、59.0mmol)を80℃で終夜撹拌した。過剰の炭酸塩を濾去し、EtOAcで洗浄した。混合物を水で希釈し(60mL)、エーテル(100mL)で抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。粗取得物を、カラム(120gISCO、ヘキサン中、0−30、30、30−100%EtOAc)によって精製した。LC/MS[M+H]+:375.20、373.25。
【1147】
段階B:(2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)ピリジン−4−イル)ボロン酸
tert−ブチル(2−((4−ブロモピリジン−2−イル)アミノ)エチル)カーバメート(4.515g、14.28mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(10.88g、42.8mmol)、PCy3 PdG2(1.686g、2.86mmol)および酢酸カリウム(4.20g、42.8mmol)のジオキサン(100mL)中混合物を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物を濾過し、濾液に、飽和KHSO
4水溶液100mLおよびエーテル(100mL)を加えた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。LC/MS[M+H]+:282.39。
【1148】
段階C:tert−ブチル(2−((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)エチル)カーバメート
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(7.45g、8.51mmol)、(2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)ピリジン−4−イル)ボロン酸(7.17g、25.5mmol)、炭酸ナトリウム(2.70g、25.5mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.983g、0.851mmol)のジオキサン(100mL)および水(30mL)中懸濁液を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、ISCO (120g、ヘキサン中、0−30、30、30−100、100%のEtOAc)によって精製した。LC/MS[M+H]+:986.09。
【1149】
段階D:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル(2−((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)エチル)カーバメート(5.6g、5.68mmol)およびTHF(100mL)中の溶液を、室温で0.5時間かけて、フッ化テトラブチルアンモニウム(17.05mL、17.05mmol)とともに撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、KHSO
4飽和水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。LC/MS[M+H]+:885.86。
【1150】
段階E:tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.0543、0.339mmol)、NCS(0.0453g、0.339mmol)、および2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(0.1g、0.113mmol)を、THF15mLの入った50mLフラスコに加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液とともに30分間撹拌し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、KHSO
4水溶液で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮して固体を得て、それを次の段階で用いた。LC/MS[M+H]+:1044。
【1151】
段階F:N1−(2−アミノエチル)−4−(2−((2−アミノエチル)アミノ)ピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−((2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)エチル)カーバメート(0.118g、0.113mmol)をDCM10mLに溶かし、それにアニソール3滴を加えた。TFA2mLを加え、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、トルエンを加え、溶媒を再度除去した。TFA 5mLを加え、反応液を80℃で1時間撹拌した。溶媒を除去して、粗生成物をスラッジとして得て、それをHPLCによって精製して固体を得た。LC/MS[M+H]+:242(ジカチオン)。
【1152】
実施例456について上述の手順、および本明細書に記載の相当する中間体を用いて、下記の表中の化合物を合成した。
【表32】
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【1153】
実施例461
N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)ピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化264】
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【1154】
段階A:(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸
tert−ブチル((4−ブロモピリジン−2−イル)メチル)カーバメート(0.8g、2.79mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.122g、8.36mmol)、PCy3 PdG2(0.329g、0.557mmol)および酢酸カリウム(0.820g、8.36mmol)のジオキサン(40mL)中混合物を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物を濾過し、飽和KHSO
4水溶液100mLおよびエーテル(100mL)を濾液に加えた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濃縮した。LC/MS[M+H]+:253.28。
【1155】
段階B:tert−ブチル((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)メチル)カーバメート
3−ヨード−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−6−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(2g、2.283mmol)、(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸(1.727g、6.85mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.264g、0.228mmol)および炭酸ナトリウム(0.726g、6.85mmol)のジオキサン(70mL)および水(20mL)中懸濁液を脱気し、80℃で17時間加熱した。混合物をAcOEtで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濃縮した。残留物を、ISCO カラム(80g、ヘキサン中、0−30%、30%、30−100%EtOAc)によって精製した。所望の生成物を100%EtOAcで溶離した。LC/MS[M+H]+:956.96。
【1156】
段階C:2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−4−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸
tert−ブチル((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−4−((2−(トリメチルシリル)エチル)スルホニル)フェニル)ピリジン−2−イル)メチル)カーバメート(0.6g、0.627mmol)のTHF(20mL)中溶液を、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.882mL、1.882mmol)とともに室温で0.5時間撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、KHSO
4飽和水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。LC/MS[M+H]+:856.85。
【1157】
段階D:N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)ピリジン−4−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル((4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヒドロスルホニル−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ピリジン−2−イル)メチル)カーバメート(0.15g、0.175mmol)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カーバメート(0.112g、0.701mmol)のTHF(20mL)中溶液に、室温でNCS(0.068g、0.508mmol)を加えた。混合物を30分間撹拌した。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液とともに30分間撹拌し、エーテル60mLで希釈した。有機層を分離し、KHSO
4水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮した。LC/MS[M+H]+:1015.11。残留物をDCM(5mL)に溶かし、TFA 2mLおよびアニソール2滴とともに室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を、TFA 2mL中、80℃で40分間加熱した。TFAを除去し、粗取得物をGilson(3−37%AcCN/水(0.05%水酸化アンモニウム含有))によって精製した。その溶液を濃縮した。LC/MS[M+H]+:454.25。
【1158】
実施例462
(R)−3′−(2−(アミノメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−N4−(2−アミノプロピル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【1159】
段階A:(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.9g、0.81mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中溶液に、室温でtert−ブチル((5−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)カーバメート(0.5g、1.21mmol)、Na
2CO
3(0.26g、2.43mmol)およびPd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(132mg、0.16mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(25mL)で反応停止し、EAで抽出した(15mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、60%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1254。
【1160】
段階B:3′−(2−(アミノメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−N4−((3S,4R)−4−アミノピロリジン−3−イル)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3,4−ジスルホンアミド
(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−(2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.48g、0.38mmol)のDCM(5mL)中の撹拌溶液に、0℃でTFA(2mL)を加えた。溶液を室温に昇温させ、1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物を、アニソールと減圧下に共留去し(3mLで3回)、それ以上精製せずに次の段階で用いた。粗生成物をTFA(4mL)に溶かした。溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム100A、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で5%Bから25%B;検出器:UV254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:560;
1H NMR(400MHz、CD
3OD+DCl):δ8.74(d、J=8.4Hz、1H)、8.08(d、J=8.4Hz、1H)、8.03(s、1H)、7.81(d、J=7.8Hz、1H)、7.66(s、J=1.7Hz、1H)、7.49(t、J=7.8Hz、1H)、7.21−7.17(m、1H)、4.65(s、2H)、4.63−4.59(m、1H)、4.26−4.21(m、1H)、3.93−3.88(m、1H)、3.73−3.68(m、1H)、3.60−3.55(m、1H)、3.51−3.46(m、1H)。
【1161】
本明細書に記載の方法に従って製造または市販されている適切な反応物および試薬を代わりに用い、実施例462に記載のものと同じ一般手順を用いることで、次の化合物を合成し、LC/MSによって特性決定した。
【表33】
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【1162】
実施例463
(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化266】
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【1163】
段階A:(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(2.5g、2.59mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)および水(7mL)中溶液に、室温で5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(1.3g、4.67mmol)、Na
2CO
3(0.83g、7.78mmol)およびPdCl
2(dppf)付加物CH
2Cl
2(0.43g、0.52mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気し、窒素下に80℃で12時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とし、水(150mL)で反応停止し、EAで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:986。
【1164】
段階B:(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−アミノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(2.0g、2.03mmol)のACN(20mL)中溶液に、0℃でCuBr
2(0.54g、2.43mmol)および亜硝酸tert−ブチル(0.34g、3.24mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(150mL)で反応停止し、EAで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(150mL)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、35%EA/PEで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1049:1051。
【1165】
段階C:(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.85g、0.81mmol)のDMF(10mL)中溶液に、室温で、Zn(CN)
2(0.19g、1.62mmol)およびt−BuXPhos G3プレ触媒(0.13g、0.16mmol)を加えた。得られた混合物を窒素で3回脱気し、55℃で1時間撹拌した。得られた混合物を放冷して室温とし、水(100mL)で反応停止し、EAで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を飽和Na
2CO
3水溶液(100mLで2回)およびFeSO
4(100mLで2回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:996。
【1166】
段階D:(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.54g、0.11mmol)のMeOH(6mL)中溶液に、窒素下にPd(OH)
2/C(20重量%、0.3g、2.14mmol、20%)を加えた。この混合物を水素で3回脱気した。混合物を水素下に15気圧25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:1000。
【1167】
段階E:(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(3−(4−(2−(アミノメチル)ベンゾ[d]チアゾール−5−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.34g、0.34mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L、NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で5%Bから25%B;検出器:UV254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:540;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6+DCl):δ8.52(d、J=7.2Hz、1H)、8.2−8.05(m、2H)、7.63(s、1H)、7.2(d、J=7.2Hz、1H)、4.58(s、2H)、3.97−3.85(m、1H)、3.19−2.91(m、3H)、2.74(t、J=10.8Hz、1H)。
【1168】
本明細書に記載の方法に従って製造または市販されている適切な反応物および試薬を代わりに用い、実施例463に記載のものと同じ一般手順を用いることで、次の化合物を合成し、LC/MSによって特性決定した。
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【1169】
実施例464
(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【1170】
段階A:(R)−tert−ブチル(3−(3′,4′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.50g、1.56mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(3mL)中溶液に、室温でPdCl
2(dppf)付加物CH
2Cl
2(0.25g、0.31mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.55g、2.33mmol)およびNa
2CO
3(0.50g、4.67mmol)を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を固体として得た。LCMS[M+H]
+:944。
【1171】
段階B:tert−ブチル−N−[(2R)−3−({4−[3−アミノ−4−(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}アセトアミド)フェニル]−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン}スルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル]カーバメート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.23g、1.28mmol)およびHATU(0.53g、1.40mmol)のDMF(10mL)中溶液に、室温で(R)−tert−ブチル(3−(3′,4′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.10g、1.17mmol)およびDIEA(0.31mL、1.75mmol)を加えた。混合物を窒素下に室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:1101。
【1172】
段階C:tert−ブチル−N−{[5−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{[(2R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
tert−ブチル−N−[(2R)−3−({4−[3−アミノ−4−(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}アセトアミド)フェニル]−2−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−3−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]ベンゼン}スルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル]カーバメート(0.70g、0.64mmol)のHOAc(10mL)中溶液を、55℃で2時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で反応停止し、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:1083。
【1173】
段階D:(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{[5−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−{[(2R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル]スルファモイル}−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート(0.50g、0.46mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で0%Bから25%B;検出器:UV254および220nm;保持時間:3.5分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:523;
1H NMR(300MHz、CD
3OD+DCl):δ8.58(d、J=8.1Hz、1H)、7.99(d、J=8.1Hz、1H)、7.78(d、J=8.7Hz、1H)、7.63(s、1H)、7.34(d、J=8.7Hz、1H)、4.74(s、2H)、4.00−3.95(m、1H)、3.29−3.22(m、3H)、2.95−2.87(m、1H)。
【1174】
実施例464について上記の手順および本明細書に記載の方法に従って製造した相当する中間体を用いて、下記の表中の化合物を合成した。
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【1175】
実施例466
N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化268】
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【1176】
段階A:tert−ブチル(2−(3′,4′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)カーバメート(1.40g、1.50mmol)を用い、実施例464段階Aについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+H]
+:914。
【1177】
段階B:2−メトキシブタ−1,3−ジエン;tert−ブチルN−(([2−アミノ−4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)フェニル]カルバモイル}メチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(3′,4′−ジアミノ−3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)エチル)カーバメート(1g、1.09mmol)を用い、実施例464段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+H]
+:1071。
【1178】
段階C:tert−ブチル−N−{[5−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
tert−ブチルN−(([2−アミノ−4−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)フェニル]カルバモイル}メチル)カーバメート(0.65g、0.61mmol)を用い、実施例464段階Cについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+H]
+:1053。
【1179】
段階D:N1−(2−アミノエチル)−4−(2−(アミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル−N−{[5−(3−{ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]スルファモイル}−4−[(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)スルファモイル]−2−[(2E,4E)−11−メトキシ−2,4,5,6−テトラアザビシクロ[6.3.1]ドデカ−1(11),2,4,8(12),9−ペンタエン−3−イル]フェニル)−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート(0.46g、0.44mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge Prep C18 OBDカラム 19×250mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で1%Bから20%B;検出器:UV254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:493;
1H NMR(300MHz、CD
3OD+DCl):δ8.61(d、J=8.1Hz、1H)、8.01(d、J=8.1Hz、1H)、7.77(d、J=8.1Hz、1H)、7.63(s、1H)、7.33(dd、J=8.7Hz、1.5Hz、1H)、4.75(s、2H)、3.39(t、J=6.0Hz、2H)、3.15(t、J=6.0Hz、2H)。
【1180】
実施例471
(R)−2−((4′−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)チアゾール−4−カルボキサミド
【化269】
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【1181】
段階A:(R)−メチル−2−((3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート
(R)−tert−ブチル−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.0g、2.084mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中溶液に、室温でメチル−2−((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(0.75g、2.08mmol)、Na
2CO
3(0.221g、2.08mmol)およびPd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(1.7g、2.084mmol))を加えた。混合物を窒素で3回脱気した。反応混合物を窒素下に80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(200mL)、EAで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水(200mLで3回)およびブライン(200mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、70%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:1066。
【1182】
段階B:(R)−2−((3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)チアゾール−4−カルボン酸
(R)−メチル2−((3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(0.89g、0.84mmol)のTHF(4mL)およびMeOH(4mL)中溶液に、NaOH水溶液(2N、1.67mL、3.34mmol)をゆっくり加えた。反応溶液を室温で5時間撹拌した。溶液のpH値を、1N HCl水溶液で6から7に調節した。得られた混合物を減圧下に濃縮して、固体を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、30×100mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:40mL/分;勾配:30分で0%Bから100%B;検出器:UV254および280nm;保持時間:8分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮し、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:1052。
【1183】
段階C:(R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((4−カルバモイルチアゾール−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート
(R)−2−((3′−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4′−(N−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−2′−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)チアゾール−4−カルボン酸(0.4g、0.38mmol)のTHF(4mL)中の撹拌溶液に、氷浴中、塩化アンモニウム(0.10g、1.90mmol)、HATU(0.29g、0.76mmol)およびTEA(0.16mL、1.14mmol)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(50mL)、EAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(50mLで3回)およびブライン(50mLで3回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、80%EA/PEで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:1051。
【1184】
段階D:(R)−2−((4′−(N−(ピロリジン−3−イル)スルファモイル)−3′−スルファモイル−2′−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)アミノ)チアゾール−4−カルボキサミド
(R)−tert−ブチル−3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3′−((4−カルバモイルチアゾール−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−イルスルホンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.32g、0.30mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19×250mm、10μm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で15%Bから30%B;検出器:UV254および220nmでの分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:591;
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.61(d、J=8.2Hz、1H)、7.97(d、J=8.2Hz、1H)、7.62(s、1H)、7.50(s、1H)、7.37−7.34(m、2H)、6.91(d、J=6.7Hz、1H)、4.33−4.18(m、1H)、3.55−3.42(m、2H)、3.43−3.34(m、2H)、2.27−2.24(m、1H)、2.05−1.94(m、1H)。
【1185】
実施例477
(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化270】
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【1186】
段階A:(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(2.20g、2.84mmol)のTHF(20mL)中溶液に、0℃でNCS(0.78g、7.51mmol)を加えた。反応混合物を窒素下に室温で2時間撹拌した。反応混合物に、0℃で、(S)−tert−ブチル(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.10g、5.79mmol)およびTEA(1.46mL、8.74mmol)を滴下した。反応混合物を、窒素下に室温でさらに1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、50%EA/PEで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:964。
【1187】
段階B:(R)−tert−ブチル(3−(4−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(1.10g、1.14mmol)、3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.40g、1.72mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中溶液に、Pd(dppf)Cl
2付加物CH
2Cl
2(0.19g、0.23mmol)およびNa
2CO
3(0.36g、3.42mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(20mL)、EAで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、80%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:944。
【1188】
段階C:(R)−N1−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−4−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(3−(4−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)−2−ヒドロキシプロピル)カーバメート(0.69g、0.73mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。その粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で0%Bから30%B;検出器:UV254および220nm;保持時間:5.82分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む収集分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:484;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6):δ8.17(d、J=8.4Hz、1H)、7.74(d、J=8.4Hz、1H)、7.35(m、4H)、6.63(s、1H)、5.79(s、2H)、3.78(d、J=9.5Hz、1H)、3.12−3.04(m、1H)、3.03−2.82(m、2H)、2.74−2.67(m、1H)、1.86(s、3H)。
【1189】
実施例479
(S)−N1−(2−アミノプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化271】
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【1190】
段階A:(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート(0.27g、1.55mmol)を用い、実施例477段階Aについて記載の方法に従って標題化合物を製造し、標題化合物を得た。LCMS[M+2]
+:949。
【1191】
段階B:(S)−tert−ブチル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
(S)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(0.81g、0.68mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.28g、1.28mmol)を用い、実施例477段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+H]
+:914。
【1192】
段階C:(S)−N1−(2−アミノプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(S)−tert−ブチル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(0.70g、0.76mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で0%Bから25%B;検出器:UV254および220nm;保持時間:6.67分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む収集分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:454;
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.42(d、J=8.3Hz、1H)、7.82(dd、J=8.5Hz、1.5Hz、1H)、7.61(s、1H)、6.97(dd、J=8.6Hz、2.4Hz、1H)、6.36(d、J=8.6Hz、1H)、3.25−2.88(m、1H)、3.28−3.11(m、2H)、1.30(d、J=6.5Hz、3H)。
【1193】
実施例480
(R)−N1−(2−アミノプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化272】
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【1194】
段階A:(R)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(1.00g、1.29mmol)および(R)−tert−ブチル(1−アミノプロパン−2−イル)カーバメート(0.34g、1.94mmol)を用い、実施例477段階Aについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:948。
【1195】
段階B:(R)−tert−ブチル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(1−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(0.9g、0.95mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.39g、1.78mmol)を用い、実施例477段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+2]
+:915。
【1196】
段階C:(R)−N1−(2−アミノプロピル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(1−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)プロパン−2−イル)カーバメート(0.84g、0.92mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:8分で0%Bから35%B;検出器:UV254および220nmでの分取HPLCによって精製した。収集した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:454;
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.42(d、J=8.1Hz、1H)、7.81(d、J=8.3Hz、1H)、7.61(s、1H)、6.97(d、J=8.8Hz、1H)、6.36(d、J=8.7Hz、1H)、3.45(d、J=6.7Hz、1H)、3.33−3.13(m、2H)、1.30(d、J=6.6Hz、3H)。
【1197】
実施例482
N1−(2−(−2−アミノエチルアミノ)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化273】
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【1198】
段階A:tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カーバメート
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸(1.0g、1.29mmol)のTHF(4mL)中溶液に、NCS(0.35g、2.59mmol)を加えた。撹拌した混合物を、室温で窒素下に1時間撹拌した。反応混合物に、tert−ブチル(2−アミノエチル)(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カーバメート(0.59g、1.94mmol)およびTEA(0.35g、3.43mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、40%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1077。
【1199】
段階B:tert−ブチル(2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カーバメート(0.90g、0.86mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.27g、1.34mmol)を用い、実施例477段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:1043。
【1200】
段階C:N1−(2−(−2−アミノエチルアミノ)エチル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
tert−ブチル(2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)エチル)(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)カーバメート(0.60g、0.58mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、30×100mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:11分で0%Bから30%B;検出器:UV254および210nm;保持時間:9.73分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:483;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6+DCl)δ8.50(d、J=8.3Hz、1H)、8.00(d、J=8.3Hz、1H)、7.77(d、J=2.2Hz、1H)、7.35(dd、J=9.3Hz、2.3Hz、1H)、6.87(d、J=9.3Hz、1H)、3.30−3.13(m、8H)。
【1201】
2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−テトラゾール−5−イル)ベンゼンスルフィン酸およびいずれも本明細書に記載の方法に従って製造したか商業的入手先から入手可能であった相当するボロン酸もしくはボロン酸エステルおよびアミンおよびBoc保護ジアミンから出発して、実施例482について記載の方法と同様の方法で、下記表中の実施例483−499を製造した。
【表36】
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【1202】
実施例500
(R)−N1−(1−(2−アミノエチル)ピロリジン−3−イル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
【化274】
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【1203】
段階A:ベンジル−N−[(3R)−1−(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)ピロリジン−3−イル]カーバメート
(R)−ベンジル−ピロリジン−3−イルカーバメート(1.92g、8.72mmol)および無水K
2CO
3(3.61g、26.2mmol)のDMF(35mL)中混合物に、室温でtert−ブチル(2−ブロモエチル)カーバメート(4.88g、21.79mmol)を加えた。反応混合物を室温で窒素下に18時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)に投入した。水層をEAで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで2回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、75%EA/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:364。
【1204】
段階B:(R)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
ベンジル−N−[(3R)−1−(2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)ピロリジン−3−イル]カーバメート(2.28g、6.28mmol)のMeOH(35mL)中溶液に、窒素下に室温でPd(OH)
2/C(20重量%、0.42g、2.95mmol)を加えた。反応混合物を室温で水素下に(1.5気圧)24時間撹拌した。得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。LCMS[M+1]
+:230。
【1205】
段階C:tert−ブチル(2−((3R)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルフィンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
(R)−tert−ブチル(2−(3−アミノピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(1.38g、6.02mmol)を用い、実施例477段階Aについて記載の方法に従って、標題化合物を製造した。LCMS[M+1]
+:1003。
【1206】
段階D:tert−ブチル(R)−(2−(3−((4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート
tert−ブチル(2−((3R)−3−(2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−4−ヨード−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルフィンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(0.70g、0.70mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.38g、1.74mmol)の1,4−ジオキサン(8.5mL)および水(1.5mL)中溶液に、Pd(PPh
3)
4(0.16g、0.14mmol)およびNa
2CO
3(0.22g、2.09mmol)を加えた。反応混合物を窒素で3回脱気し、80℃で窒素下に4時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し(15mL)、EAで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(30mLで3回)、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、10%MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+1]
+:969。
【1207】
段階E:(R)−N1−(1−(2−アミノエチル)ピロリジン−3−イル)−4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)ベンゼン−1,2−ジスルホンアミド
(R)−tert−ブチル(2−(3−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)−3−(2−(4−メトキシベンジル)−2H−テトラゾール−5−イル)フェニルスルホンアミド)ピロリジン−1−イル)エチル)カーバメート(0.68g、0.70mmol)を用い、実施例462段階Bについて記載の方法に従って、標題化合物を製造して、粗生成物を得た。粗生成物を、次の条件:カラム:X Bridge C18 OBD Prepカラム 100Å、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH
4HCO
3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:9分で0%Bから25%B;検出器:UV254および220nm;保持時間:8.05分での分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。LCMS[M+H]
+:509;
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6+D
2O):δ8.25(d、J=9.0Hz、1H)、7.70(d、J=8.4Hz、1H)、7.45(d、J=2.4Hz、1H)、6.78−6.67(m、1H)、6.17(dd、J=8.8Hz、2.0Hz、1H)、2.76−2.70(m、2H)、2.65−2.58(m、1H)、2.56−2.48(m、3H)、2.42−2.36(m、2H)、2.32−2.21(m、1H)、2.09−1.93(m、1H)、1.58−1.54(m、1H)。
【1208】
生物アッセイ
酵素活性:IC
50の測定
7−ヒドロキシクマリンをフルオレセインに連結するセファロスポリン核からなる市販の基質(CCF2−FA)に対する蛍光アッセイで、被験阻害剤の存在下にクラスB酵素活性を測定した。酵素(NDM−1、IMP−1またはVIM−1;総覧のために、Meine, M. −R.; Llarrull, L. L; Vila, A. J. Antibiotics, 2014, 3, 285−316を参照する。)および基質を、0.005%Tween−20および10μM ZnSO
4を含む100mM KH
2PO
4緩衝液(pH7)で希釈した。そのアッセイで、酵素の最終濃度は、NDM−1、FMP−1およびVIM−1それぞれについて1pM、2pMおよび30pMであり、CCF2−FAの最終濃度は1.25μMであった。被験阻害剤をジメチルスルホキシドに溶かし、アッセイで1:50希釈して、最終濃度範囲20μMから0.00063μMとした。384ウェルマイクロプレートで、被験阻害剤をメタロ−β−ラクタマーゼ酵素および基質とともに25℃で2時間インキュベートした。405nmでの励起後の460nmでの蛍光を測定した。4パラメータ適合を用いて形成した曲線を用い、酵素阻害−阻害剤濃度の半対数プロットから、IC
50値を求めた。
【1209】
本発明の代表的化合物は、本アッセイにおいて、クラスBβ−ラクタマーゼの阻害を示す。例えば、実施例1から500の化合物を本アッセイで試験し、アッセイ表1に示したIC
50値を有することが認められた。
【1210】
抗生物質強化活性:相乗的濃度の測定
各種細菌株の不活性濃度の抗生物質の感受性を回復するのに必要なメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の濃度を、600nmでの光学密度(OD
600)を測定することで細菌増殖を評価するアッセイで求めた。調べた細菌株には、臨床株NDM−1を発現するエシェリキア・コリ(Escherichia coli)(CLB30005、CLB30016)、FMP−1を発現するセラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)(CL5741)、およびVIM−1を発現するクレブシエラ・ニューモニアエ(Klebsiella pneumoniae)(IFDVIA599644)などがあった。384ウェルマイクロプレートでイミペネムの存在下および非存在下に、阻害剤活性を測定した。
【1211】
臨床株CLB30016、CL5741およびIHMA599644を、5%ヒツジ血液を含むトリプチカーゼ大豆寒天で増殖させた。寒天プレート上の細菌を、加湿下に35℃で終夜インキュベートした。翌日、各臨床株からの個々のコロニーを取り、生理食塩水5mLに再懸濁させて、CLB30016、CL5741およびIHMA599644それぞれについて、0.14、0.11、0.15および0.13のOD
600を得た。これらをさらに、1.1XCAMHBで1:100希釈し、それを用いて、下記に記載のように試験ウェルに接種した。
【1212】
10mM 3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS、pH7)中のイミペネムを、−80℃で単回使用小分けサンプルで保存した。被験阻害剤をジメチルスルホキシドに溶かし、アッセイで1:50希釈して、200μMから0.195μMの最終濃度範囲とした。アッセイ当日、抗生物質4μLを細菌45μLに加え、次に被験化合物1μLを加え、ピペット操作およびオービタルシェーカーによって混合した。アッセイで使用される抗生物質の濃度は1μg/mLであった。マイクロプレートを覆い、35℃で22時間から24時間インキュベートした。インキュベーション終了後、分光光度計を用いて吸光度を求めた。細菌増殖の95%を阻害するのに必要な所定濃度の抗生物質の存在下に、被験化合物の最低濃度を確認することで、MBLIの相乗濃度を求めた。実施例1から500についての結果を、細菌増殖の95%阻害(MITC95)を起こす抗生物質(イミペネム)の作用を強化した化合物濃度として表して表1に報告している。
【1213】
本発明の代表的化合物は、固有の抗細菌活性を全く持たないかわずかしか持たないが、β−ラクタム系抗生物質と併用した場合に相乗効果を示す。例えば、概して、実施例1から500の化合物が、100μM以下の濃度で1以上の試験生物についてイミペネムに対する感受性を回復することが確認された。
【1214】
アッセイ表1。実施例1から500によるメタロ−β−ラクタマーゼ類(IMP−1、NDM−1、VIM−1)の阻害および抗生物質強化とMBL発現細菌。
【表37】
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【1215】
排出
式Iのメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の全細胞阻害の欠如に対する排出の寄与を評価するため、ツール菌株を構築した。菌株バックグラウンドは、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)PAO1であった。野生型(MB5919)株および複数の排出ポンプが遺伝的に乱されている同質遺伝子株を用いた。臨床単離株から得たMBLイミペネムβ−ラクタマーゼ−1(IMP−1)を、次のプロセスによって菌株対に導入した。
【1216】
プラスミドDNA(IMP−1をコード)を、標準的技術によってCL5673(IMP−1、P. アエルギノサ(P. aeruginosa)臨床株)から抽出した。そのプラスミドDNAを、電気泳動によって、親MB5919(oprD+、排出+、誘導型AmpC)およびMB5890(oprD+、排出−、誘導型AmpC)同質遺伝子株に形質転換した。これらの形質転換株を、セフタジジム含有カチオン調節ミュラー−ヒントン寒天プレートに32μg/mL(MB5919)および16μg/mL(MB5890)に蒔いて、IMP−1発現プラスミドの導入が奏功した細胞を選択して、セフタジジムに対する抵抗性を得た。良好な形質転換体からのIMP−1についてのPCR産物のアガロース−ゲル電気泳動を用いて、対照およびそのプラスミドを得た元の株と比較して、IMP−1遺伝子の移動を確認した(データは示していない)。
【1217】
前哨抗生物質の最小阻害濃度を行って、新たな系統を品質制御した。イミペネムMICは、予想通り、FMP−1、さらにはメロペネム(MEM)およびセフタジジム(CAZ)の存在のゆえに大きく上昇した。非BL抗生物質を用いた場合の排出+/−セットの挙動は、クロラムフェニコール(CAM)およびシプロフロキサシン(Cipro)に対する感受性上昇を示す排出株を用いた場合と同様であった。
【表38】
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【1218】
次に、菌株セットをペアとして用いて、イミペネムおよび/またはセフタジジムのMICに対する式Iのメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の効果を求めた。固定濃度の抗生物質を、通常はCLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)ブレークポイント濃度で、標準的なマイクロブロスMIC試験に含めた。常在シュードモナス(Pseudomonas)AmpC酵素を阻害するために、固定量のクラスA/C β−ラクタマーゼ阻害剤も含めた。メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の連続力価測定も含め、含まれる抗生物質に対する菌株の感受性を回復させるメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の濃度を記録した。次に、そのメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤濃度を、二つの菌株間で比較して、排出+(MB9798)株および排出−(MB9799)株間の倍差を求めた。これを、MBLiが排出を受ける程度の指標とした。
【1219】
アッセイ表2:レレバクタムとの関連が深いクラスA、C、Dセリンβ−ラクタマーゼ阻害剤の存在下に2μg/mLで排出+(MB9798)株および排出−(MB9799)株のイミペネムに対する感受性を回復させる式Iのメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤の濃度。下記の表中、排出比は、MITC95PA9798/MITC95PA9799の比である。
【表39】
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【1220】
本発明の式Iの代表的化合物は概して、C−6位の原子もしくは連結基が−SO
2−ではなく炭素または水素である化合物と比較して低いシュードモナス(Pseudomonas)排出比を有する。