(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6409195
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】自転車用のワイヤー錠取付システム
(51)【国際特許分類】
E05B 71/00 20060101AFI20181015BHJP
B62H 5/16 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
E05B71/00 H
B62H5/16
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2018-103043(P2018-103043)
(22)【出願日】2018年5月30日
【審査請求日】2018年5月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715005170
【氏名又は名称】高橋 直子
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 靖司
【審査官】
兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭55−166874(JP,U)
【文献】
特開平10−002138(JP,A)
【文献】
特開平07−293087(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 71/00−71/02
B62H 5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車用のワイヤー錠取付システムであって、ワイヤー錠取付具と、ワイヤー部とを備え、ワイヤー錠取付具は、上端部が湾曲した馬蹄形の板材である取付具本体と、取付具本体の前面部に、取付具本体に沿って設けられ、ワイヤー錠をスライド自在にガイドする複数のガイド部と、取付具本体の下端部に設けられ、自転車のシートステイに取り付けるための取付構造とを備え、それぞれのガイド部には、ワイヤー錠のワイヤー部を取付具本体に沿って挿通するためのワイヤー部挿通孔が形成され、ワイヤー部は、隣り合うワイヤー部挿通孔の間において、一方のワイヤー部挿通孔から延出させ、環形状を形成されてから、他方のワイヤー部挿通孔に挿通されることを特徴とする自転車用のワイヤー錠取付システム。
【請求項2】
隣り合うガイド部の間において、ワイヤー部を固定するための固定構造を設けることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のワイヤー錠取付システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用のワイヤー錠取付
システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボルト挿通孔と回り止め突起の嵌合孔とを設け、シートポストのクランプ用ボルトの回り止め金具に重ね合わされ、該回り止め金具と共に自転車のシートポストのクランプ部に固定される取付け部を備えたホルダー本体、このホルダー本体に、対向する2側面からワイヤー錠を挟持する一対のホルダー部を設け、一方のホルダー部には、ワイヤー錠の錠孔に重ね合わされる錠杆の挿通孔を設け、他方のホルダー部には、ワイヤー錠の鍵穴の上方に延長された鍵用ホルダー溝を設け、このホルダー溝に嵌合する鍵の側面には該ホルダー溝の裏面と当接して、施錠状態のワイヤー錠からの抜脱を防止されるように突出する突起を設けてなるワイヤー錠のホルダー(特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−71384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のワイヤー錠のホルダーは、ワイヤー錠を使用しない場合に、ワイヤー錠をホルダーに保持させるためにはワイヤー錠を施錠する必要があるいう問題がある。
【0005】
本発明は、ワイヤー錠を使用しない場合に、ワイヤー錠を保持するためにワイヤー錠を施錠する必要がない自転車用のワイヤー錠取付
システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明の自転車用のワイヤー錠取付
システムは、
ワイヤー錠取付具と、ワイヤー部とを備え、ワイヤー錠取付具は、上端部が湾曲した馬蹄形の板材である取付具本体と、取付具本体の前面部に、取付具本体に沿って
設けられ、ワイヤー錠をスライド自在にガイドする複数のガイド部と、取付具本体の下端部に
設けられ、自転車のシートステイに取り付けるための取付構造とを備え、それぞれのガイド部には、ワイヤー錠のワイヤー部を取付具本体に沿って挿通するためのワイヤー部挿通孔が形成され、ワイヤー部は、隣り合うワイヤー部挿通孔の間において、一方のワイヤー部挿通孔から延出させ、環形状を形成されてから、他方のワイヤー部挿通孔に挿通される。
【0007】
隣り合うガイド部の間において、ワイヤー部を固定するための固定構造を設けることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ワイヤー錠を使用しない場合に、ワイヤー錠を保持するためにワイヤー錠を施錠する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態として、自転車用のワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
【
図2】
図1のワイヤー錠取付具を、自転車のシートステイに取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図3】
図1のワイヤー錠取付具に、自転車用のワイヤー錠を取り付けた
ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
【
図4】
図3の自転車用のワイヤー錠を施錠した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を、
図1から
図4に基づいて説明する。
図1は、自転車用のワイヤー錠取付具を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具1は、上端部2が湾曲した馬蹄形の板材である取付具本体3と、取付具本体3の前面部4に取付具本体3に沿って
設けられ、ワイヤー錠10(
図3参照)をスライド自在にガイドする複数のガイド部として、下端部5より上側に前面部4から上方に向かって延びる左右一対の下端部上側突起6と、中央部7の中央より上側に前面部4から上方に向かって延びる左右一対の中央部上側突起8と、上端部2の中央より上側に前面部4から上方に向かって延びる左右一対の上端部上側突起9とを備え、それぞれの突起には、ワイヤー錠10(
図3参照)のワイヤー部11(
図3参照)を取付具本体3に沿って挿通するためのワイヤー部挿通孔12が形成される。取付具本体3の下端部5に
設けられ、自転車のシートステイ13(
図2参照)に取り付けるための取付構造として、カンチレバーV形ブレーキを装備した自転車のブレーキアーム14(
図2参照)の上方に取り付けるためのブレーキアーム取付ボルト挿通孔15が形成される。
【0011】
隣り合うガイド部の間において、ワイヤー部11(
図3参照)を固定するための固定構造として、左側の下端部上側突起6と隣り合う中央部上側突起8との間に、前面部4から上方に向かって延びるワイヤー部固定突起16を設け、ワイヤー部固定突起16には、取付具本体3に沿ってワイヤー部11(
図3参照)を差し込んで固定するワイヤー部差込固定溝17が形成される。
【0012】
図2は、
図1のワイヤー錠取付具を、自転車のシートステイに取り付けた状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠取付具1は、ブレーキアーム取付ボルト18が取付具本体3の下端部5に形成されるブレーキアーム取付ボルト挿通孔15(
図1参照)に挿通され、ブレーキアーム14の上方に取り付けてブレーキアーム14と共にシートステイ13に取り付けられる。
【0013】
図3は、
図1のワイヤー錠取付具に、自転車用のワイヤー錠を取り付けた
ワイヤー錠取付システムを示す斜視図である。
ワイヤー錠10のワイヤー部11の先端は、左側の下端部上側突起6のワイヤー部挿通孔12から差し込まれ、左側の中央部上側突起8のワイヤー部挿通孔12、左側の上端部上側突起9のワイヤー部挿通孔12の順に挿通され、ワイヤー部挿通孔12から延出させたワイヤー部11の先端で環形状を形成させてから、右側の上端部上側突起9のワイヤー部挿通孔12、右側の中央部上側突起8のワイヤー部挿通孔12の順に挿通され、右側の下端部上側突起6のワイヤー部挿通孔12に差し込まれて取り付けられる。左側の下端部上側突起6と隣り合う中央部上側突起8との間に位置するワイヤー部11は、ワイヤー部固定突起16に形成されるワイヤー部差込固定溝17に差し込まれて固定される。
【0014】
図4は、
図3の自転車用ワイヤー錠を施錠した状態を示す斜視図である。
ワイヤー錠10は、右側の下端部上側突起6のワイヤー部挿通孔12に差し込まれたワイヤー部11の先端を下方に引っ張り、左側の上端部上側突起9のワイヤー部挿通孔12から延出させたワイヤー部11の環形状を変形させてから、ワイヤー錠10の錠孔19にワイヤー部11の先端を差し込んで施錠される。
【符号の説明】
【0015】
1 ワイヤー錠取付具
2 上端部
3 取付具本体
4 前面部
5 下端部
6 下端部上側突起
7 中央部
8 中央部上側突起
9 上端部上側突起
10 ワイヤー錠
11 ワイヤー部
12 ワイヤー部挿通孔
13 シートステイ
14 ブレーキアーム
15 ブレーキアーム取付ボルト挿通孔
16 ワイヤー部固定突起
17 ワイヤー部差込固定溝
18 ブレーキアーム取付ボルト
19 錠孔
【要約】
【課題】ワイヤー錠を使用しない場合に、ワイヤー錠を保持するためにワイヤー錠を施錠する必要がない自転車用のワイヤー錠取付
システムを提供する。
【解決手段】
自転車用の
ワイヤー錠取付システムは、ワイヤー錠取付具1と、ワイヤー部11とを備え、ワイヤー錠取付具1は、上端部2が湾曲した馬蹄形の板材である取付具本体3と、取付具本体3の前面部4に、取付具本体3に沿って
設けられ、ワイヤー錠10をスライド自在にガイドする複数のガイド部と、取付具本体3の下端部5に
設けられ、自転車のシートステイ13に取り付けるための取付構造とを備え、それぞれのガイド部には、ワイヤー錠10のワイヤー部11を取付具本体3に沿って挿通するためのワイヤー部挿通孔12が形成され、ワイヤー部11は、隣り合うワイヤー部挿通孔12の間において、一方のワイヤー部挿通孔12から延出させ、環形状を形成されてから、他方のワイヤー部挿通孔12に挿通される。
【選択図】図
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