(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
段差を含む貼付対象物に貼付されるラベルに印刷する第1の印刷データ、および、前記ラベルにおける前記段差に対応する領域の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定する印刷設定手段と、
前記設定されたパラメータに基づき、前記段差に対応する領域の端部から前記深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成し、前記生成された第2の印刷データを前記第1の印刷データに付加した第3の印刷データを生成して印刷処理を実行する印刷処理手段と、を備え、
前記印刷処理手段は、前記ラベルに対する前記段差の相対方向を示すパラメータを参照し、当該段差が垂直方向段差であると判断した場合、それぞれがラベル長を超えないことを条件に前記垂直方向段差の個数分だけ設定される前記パラメータに基づき、前記垂直方向段差に対応する領域毎の端部から前記深さ情報に相当する分の前記第2の印刷データを生成することを特徴とするラベル作成装置。
段差を含む貼付対象物に貼付されるラベルに印刷する第1の印刷データ、および、前記ラベルにおける前記段差に対応する領域の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定するステップと、
前記ラベルに対する前記段差の相対方向を示す印刷パラメータを参照し、当該段差が垂直方向段差であると判断した場合、それぞれがラベル長を超えないことを条件に前記垂直方向段差の個数分だけ設定される前記印刷パラメータに基づき、前記垂直方向段差に対応する領域毎の端部から前記深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成するか、前記段差が水平方向段差であると判断した場合、それぞれがラベル幅を超えないことを条件に前記水平方向段差の個数分だけ設定される前記印刷パラメータに基づき、前記水平方向段差に対応する領域毎の端部から前記深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成するか、或いは前記段差の相対方向が斜め方向であると判断した場合、前記貼付対象物の基準方向に対する傾き角度を取り込み、前記傾き角度と、テープ幅またはテープ長によって決まるラベル中央位置からのオフセット分だけシフトして得られる前記斜め方向の段差に対応する領域の端部から前記深さ分の第2の印刷データを生成し、前記生成された第2の印刷データを前記第1の印刷データに付加した第3の印刷データを生成して印刷処理を実行するステップと、を有することを特徴とするラベル作成方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態と言う)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0014】
(実施形態の構成)
図1に、本実施形態に係るラベル作成装置20の構成が示されている。
図1によれば、本実施形態に係るラベル作成装置20は、CPU(Central Processing Unit)からなる制御部201を制御中枢とし、この制御部201は、キー入力部204のキー操作により発生したパワーオンのキー信号に応じて、フラッシュメモリ205に予め格納されているシステム制御ソフトウエア(プログラム)を起動させ、RAM206をワークメモリとして、各周辺デバイスの動作を制御する。
【0015】
フラッシュメモリ205には、本実施形態に係るラベル作成装置のプログラムを含むソフトウエアが格納されている他に、表示用の文字フォント、印刷用の文字フォント、イラストデータ、ロゴデータ、画像データ等が格納されている。
【0016】
また、制御部201には、キー入力部204、フラッシュメモリ205、RAM206が接続されている。また、印字データに応じて、サーマルヘッド208を発熱制御する駆動回路207、テープ送り量に応じて搬送モータ210を励磁して、プラテンローラー211を駆動する駆動回路209、テープをカットする際に、カッターモーター213を励磁して、カッター214を駆動する駆動回路212も接続されている。
【0017】
制御部201には、更に、装着されているテープ幅/種類を検知するカセツト種別検出回路215、及び入力された文字データの表示、文書編集時の内容表示、印刷データの確認表示、操作及び設定の間違い等を告知するための表示部203を駆動する表示駆動回路202が接続されている。なお、表示部203には、制御部201により生成される、例えば、
図15に画面構成の一例として示す、テキスト入力画面(
図15(a))、印刷方式の設定画面(
図15(b))、段差方向選択画面(
図15(c))、貼付角度設定画面(
図15(d))、凹凸数設定画面(
図15(e))、凹凸量設定画面(
図15(f))等のGUI(Graphical User Interface)画面情報も表示される。
【0018】
上記した構成において、制御部201は、フラッシュメモリ205に記録されている本実施形態に係るラベル作成装置のプログラムを逐次読み出して実行することにより、「ラベルに印刷する第1の印刷データ、および段差の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定する印刷設定手段」として機能する。また、「設定されたパラメータに基づき段差の印刷位置を求め、印刷位置から深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成し、生成された第2の印刷データを第1の印刷データに付加して第3の印刷データを生成して印刷処理を実行する印刷処理手段」としても機能する。
【0019】
制御部201は、更に設定される段差方向を示すパラメータを参照し、貼付対象物に垂直方向段差がある場合、水平方向段差がある場合、斜め方向段差がある場合、のそれぞれについて異なる印刷処理を実行してもよい。垂直方向段差の場合を実施例1、水平方向段差の場合を実施例2、斜め方向段差の場合を実施例3とし、それぞれの実施例について以下に説明する。ここで、ラベルの作成時にテープが送られる方向をラベルの長さ方向、この長さ方向に対して直交する方向を幅方向とする。垂直方向段差とは、貼付対象物にラベルを貼り付けたときに、ラベルの幅方向に平行に延在する段差である。実施例1では、垂直方向段差が鉛直方向に延在している例を示す。水平方向段差とは、貼付対象物にラベルを貼り付けたときに、ラベルの長さ方向に平行に延在する段差である。実施例2では、水平方向段差が水平方向に延在している例を示す。斜め方向段差とは、貼付対象物にラベルを貼り付けたときに、段差の延在方向が、ラベルの長さ方向及び幅方向に対して、直交もせず、平行でもない位置関係にある段差のことを言う。
【0020】
図2に、実施例1の垂直方向段差を含む貼付対象物への貼り付け事例を、
図3に、実施例2における水平方向段差を含む貼付対象物への貼り付け事例を、
図4,
図5に、実施例3における斜め方向段差を含む貼付対象物への貼り付け事例を、それぞれ示す。
【0021】
実施例1から説明する。
図2(a)に、2個の垂直方向段差がある貼付対象物の断面が示されている。
図2(a)によれば、ラベルLの基準点rから長さM1の位置に1個目の段差(深さh1)と、長さM2の位置に2個目の段差(深さh2)がある、ハッチング表記された貼付対象物が示されている。このケースでは、ユーザは、表示部203に表示される、後述するGUI(Graphical User Interface)画面を参照しながらキー入力部204のキー操作により、長さM1,M2で示すラベルL上の凹凸の位置情報と、h1,h2で示す、その凹凸の段差値(深さ情報)からなるパラメータを設定入力する。
【0022】
制御部201は、上記のパラメータ設定入力を受け、垂直方向段差であれば、印刷データ上の段差位置M1と、M2+h1が何ライン目にあるかを求め、そのライン上の印刷データ(第1の印刷データ)に、凹凸の段差値として設定されたh1,h2の深さに相当するライン数分相当の印刷データ(第2の印刷データ)を付加して新たな印刷データ(第3の印刷データ)を生成する。そして、後述する印刷バッファ(印刷バファ#1,#2)に展開して印刷処理を実行する。このことにより、段差に相当する部分が深さh1,h2分だけ引き延ばされて印刷された
図2(b)に示すラベルが作成可能になる。すなわち、作成されたラベルのラベル長は、L+h1+h2になる。したがって、
図2(c)に、垂直方向段差がある貼付対象物に貼り付けられたラベルが示されているように、垂直方向に凹凸がある場所でも視認性の良好なラベル作成が可能になる。
【0023】
次に、実施例2について説明する。
図3(a)に、水平段差の位置設定例が、
図3(b)にその印刷結果が、
図3(c)に、水平段差がある貼付対象物に貼り付けられたラベルが、それぞれ示されている。位置Oに示される水平方向段差であれば、制御部201は、それぞれがラベル幅Pを超えないことを条件に、実施例1同様、段差の個数分だけ設定されるパラメータに基づき、段差毎の位置および凹凸の段差値h分の第2の印刷データを生成する。
【0024】
そして、この第2の印刷データをライン上の印刷データ(第1の印刷データ)に付加することにより第3の印刷データを生成し、後述する印刷バッファ(印刷バッファ#1,#2)に展開することにより印刷処理を実行する。このことにより、水平方向段差に相当する部分Oが深さh分だけ引き延ばされて印刷された
図3(b)に示すラベルが作成可能になる。したがって、
図3(c)に、水平方向段差がある貼付対象物に貼り付けられたラベルが示されているように、水平方向に付加さhの凹凸がある場所でも視認性の良好なラベル作成が可能になる。
【0025】
次に、実施例3について説明する。以下に説明する実施例3では、文字列等、第1の印刷データを印刷するのと同時に、貼付対象物の基準方向に対しての位置決めの目印となる位置決め用マークも印刷される。
図4(a)(b)に、斜め方向に段差がある場合に生成される位置合わせ用マーク▲が、
図4(b)に、貼付対象物に対して中寄せ貼付する場合の貼付事例が、それぞれ示されている。
【0026】
実施例3によれば、
図4(a)に示すように、ラベル幅Pの中心(P/2)を通る中心線305と、ラベル長Lの中心位置(L/2)を通る中心線301との交点を基準点とし、この基準点を通り、中心線301から右周りに任意の傾き角度(貼付角度)θをなす調整線302(基準点を通り中心線301から左周りに任意の傾き角度をなす調整線でも可)が設定され、この調整線302とラベルの外周縁と交差する位置M1とM2にそれぞれ位置合わせ用マーク▲(303,304)が印刷される。また、
図4(b)に示すようにラベルを中寄せ貼付する場合、ラベル幅Pの中央位置を通る中心線400とラベルの外周縁と交差する位置に、位置合わせ用マーク401,402が印刷される。
【0027】
図5(a)に、斜め方向に段差がある場合の印刷結果が、
図5(b)に、斜め方向に段差がある貼付対象物に貼り付けられたラベルが、それぞれ示されている。上記したように、段差方向が斜め方向であれば、制御部201は、パラメータ設定される貼付対象物の基準方向に対する傾き角度θを取り込み、その傾き角度θと、ラベル幅P(ラベル長でもよい)によって決まるラベル中央位置Cからのオフセット分(t=P/2tanθ)だけシフトして得られる段差の位置M1,M2、および段差値h分の第2の印刷データを生成する。ここでは、M1=C+t,M2=C−tである。
【0028】
このことにより、制御部201は、位置M1,M2の印刷データを凹凸の設定値h分の長さ分だけラベル搬送方向に印刷データを追加し、後述する印刷バッファ(印刷バッファ#1,#2)に展開する印刷処理を実行することで、
図5(a)に示すラベルが作成可能になる。したがって、
図5(b)に、斜め方向に段差がある貼付対象物に貼り付けられたラベルが示されているように、斜め方向に凹凸がある場所でも視認性の良好なラベル作成が可能になる。
【0029】
(実施形態の動作)
以下、本実施形態に係るラベル作成装置20(制御部201)の動作について、
図6以降を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図6に示すフローチャートによれば、制御部201は、まず、例えば、
図15(a)に示す文字。テキスト入力設定画面の表示情報を生成し、表示駆動回路202を介して表示部203に表示する(ステップS401)。続いて、ユーザは、キー入力部204を操作することによりラベルに印刷する文字(テキスト)情報を入力すると、入力された文字情報は制御部201による制御の下で、予めRAM206の所定の領域に割り当てられたN個の入力バッファ領域(D_text(N))に(ステップS492)、それぞれ、文字コード(D_text{1,2・・・N})として登録される(ステップS403)。
【0031】
続いてユーザが、表示部203に表示される、図示省略した文字装飾・文字サイズの設定画面にしたがい、キー入力部204を操作して、先に入力された文字のそれぞれに対して文字装飾、文字サイズ等の設定入力を行うと(ステップS404)、そのデータが、先に入力バッファ領域に登録された文字コードのそれぞれに対応して割り当てられる文字装飾フラグAtrb1(N)、あるいは文字サイズフラグAtrb2(N)に登録される(ステップS405,S406)。
【0032】
続いて、ユーザは、表示部203に表示される図示省略したラベル長設定画面に基づき(ステップS407)、キー入力部204を操作することにより、作成するするラベルのラベル長Lを入力し(ステップS408)、更に、表示部203に表示されるラベル幅設定画面に基づき、セットされたテープのラベル幅Pが入力される(ステップS−D408)。
【0033】
そして、制御部201は、
図7のフローチャートに示すように、例えば、
図15(b)に示す印刷方式の設定画面の表示情報を生成し、表示駆動回路202を介して表示部203に表示する(ステップS409)。ここでいう印刷方式の設定画面で選択可能な印刷方式は、「通常印刷」か、段差を含む貼付対象物に貼り付けるための「凹凸対応ラベル印刷」である。ここで、ユーザがキー入力部204を操作することにより印刷方式として「通常印刷」を選択設定すると(ステップS410“通常印刷”)、制御部201は、通常印刷処理を実行し(ステップS411)、「凹凸対応ラベル印刷」が選択設定されると(ステップS410“凹凸対応ラベル印刷”)、以下に詳述する凹凸対応ラベル印刷処理を実行する。
【0034】
凹凸対応ラベル印刷処理実行にあたり、制御部201は、まず、表示部203に、例えば、
図15(c)に示す段差方向選択画面を表示する(ステップS501)。この段差方向選択画面を用いて選択可能な段差方向は、「垂直(90度)」、「水平(0度)」、「自由(斜め角度)」の3つである。以下、実施例毎の印刷処理内容を詳細に説明する。
【0035】
実施例1.
ユーザが、
図15(c)に示す段差方向選択画面に基づき、キー入力部204を操作して「垂直(90度)」を選択すると(ステップS502“垂直”)、凹凸位置の設定、位置毎の凹凸量の設定、各凹凸位置ならびに凹凸量分の印刷データ算出処理、および印刷バッファ#1の印刷データに凹凸箇所の印刷データを追加して印刷バッファ#2へ展開する処理が順次実行される。このため、制御部201は、例えば、
図15(e)に示す凹凸数設定画面を表示する表示情報を生成し、表示駆動回路202を介して表示部203に表示する(ステップS412)。ここで、ユーザがキー入力部204を操作して凹凸数k(例えば2)を入力すると(ステップS413)、制御部201は、プログラムに割り当てるカウンタkに“2”を設定し、同じくカウンタiを初期化(=1)する(ステップS414)。
【0036】
続いて制御部201は、表示部203に、図示省略した凹凸の位置M(k)設定画面を表示して(ステップS415)、ユーザに対し、
図2(a)で示したM1、M2、・・・M(k)の位置を凹凸位置M(1)、M(2)、・・・M(i)として、ステップS414で入力された凹凸数k個分(カウンタkの値)設定する(ステップS416)。このとき、制御部201は、M(i)の各長さと、ステップS408で入力されたラベル長Lとを比較し(ステップS417)、M(i)>Lと判定された場合、表示部203にエラー表示を行なってユーザに再設定入力を促す(ステップS418)。
【0037】
なお、ステップS417で、M(i)<Lと判定された場合、制御部201は、カウンタ値iとkとを比較し(ステップS419)、i≠kの場合、カウンタiの値を+1更新し(ステップS420)、i=k(ここでは2)になるまで、ステップS415〜S417(S418)の処理を繰り返し実行し、凹凸位置M(i)の設定処理を終了する。
【0038】
次に、凹凸位置M(i)の設定が終了すると、制御部201は、
図8のフローチャートに示すように、カウンタiを初期化(i=1)し(ステップS421)、表示部203に、例えば、
図15(f)にG示す凹凸量設定画面を表示して段差毎の凹凸量H(i)の設定入力を促す(ステップS422)。そして、ユーザがキー入力部204を操作して、
図2(a)に示したh1、h2、・・・h(k)毎の凹凸量をH(1)、H(2)、・・・H(i)として、ステップS414で入力された凹凸数k個分設定する(ステップS423)。すなわち、制御部201は、カウンタ値iとkとを比較し(ステップS424)、i≠kと判定された場合、カウンタiの値を+1更新し(ステップS425)、i=k(ここでは2)になるまで、ステップS422以降の処理を繰り返し実行し、凹凸量H(i)の設定処理を終了する。
【0039】
凹凸量H(i)の設定処理が終了すると、制御部201は、入力バッファに格納された文字コードD_text(N)、文字装飾フラグAtrb1(N)、文字サイズAtrb2(N)、ラベル長Lの情報に基に印刷データを作成し、その印刷データをRAM206の所定の領域に割り当てられた印刷バッファ#1に書き込む(ステップS426)。
【0040】
そして、制御部201は、再度カウンタiを初期化(=1)し(ステップS427)、M(i)の位置が印刷バッファ#1上の何ライン目になるかを算出し、M(i)をPrBuf_diff_line(i)に格納する(ステップS428)。更に、M(i)の位置の凹凸量が、印刷バッファ#1上の何ライン分に相当するかを算出し、H(i)をPrBuf_high(i)に格納する(ステップS429)。続いて、制御部201は、カウンタ値iとkとを比較し(ステップS430)、i≠kと判定された場合、カウンタiの値を+1更新(i=2)し(ステップS431)、i=kになるまで、ステップS428,S429の処理を繰り返し実行して凹凸量H(i)の設定処理を終了する。
【0041】
上記したように、凹凸位置の設定、位置毎の凹凸量の設定、各凹凸位置ならびに凹凸量分の印刷データ算出処理が終了すると、制御部201は、
図13にフローチャートで示すバッファ展開処理、印刷前処理、そして印刷終了処理を実行する。すなわち、
図13において、制御部201は、再度、カウンタiを初期化(=1)し(ステップS432)、
図2(a)で示した段差位置M1に、PrBuf_line(1)ライン目のデータをPrBuf_high(1)ライン分だけ追加データとして生成し、印刷バッファ#1に書き込まれている印刷データに追加して印刷バッファ#2へ展開する(ステップS433)。
【0042】
続いて、制御部201は、カウンタ値iとkとを比較し(ステップS434)、i≠kであれば、カウンタiの値を+1更新して(ステップS435)、
図2(a)に示す次の段差位置M2に対し、ステップS433の処理を繰り返し実行する。以上の処理は、i=kになるまで繰り返し実行される。すなわち、制御部201は、印刷バッファ#1に書き込まれている印刷データに、PrBuf_line(i)ライン分の段差印刷データを追加して新たな印刷データとして印刷バッファ#2へ展開する。
【0043】
上記したように、段差k個分の印刷データが追加され生成される新たな印刷データが印刷バッファ#2へ展開されると、制御部201は、印刷前処理SUB1を実行する(ステップS436)。ここで、印刷前処理とは、
図14(a)にその詳細が示されているように、制御部201が、サーマルヘッド208とカッター214間でテープ長Lc分のテープ送りが実行されるように駆動回路209を制御することにより、搬送モータ210を励磁してプラテンローラー211を駆動し(ステップS4361)、その後、駆動回路212を制御することにより、カッターモーター213を励磁してカッター214を駆動し、テープカット動作を行う(ステップS4362)ことをいう。
【0044】
上記した印刷前処理SUB1実行後、制御部201は、印刷バッファ#2上に展開された印刷データに基づく印刷処理を実行する。ここでいう印刷処理とは、印刷データ(第3の印刷データ)に応じてサーマルヘッド208を発熱制御することをいう。最後に、制御部201は、印刷終了処理SUB2を実行して終了する(ステップS438)。印刷後処理は、
図14(b)にその詳細が示されているように、制御部201が、駆動回路212を制御することによりカッターモーター213を励磁してカッター214を駆動し、テープカット動作を行なうことにより
図2(b)に示す凹凸対応ラベルを作成することをいう。
【0045】
実施例2.
一方、
図7のステップS502で、ユーザが、キー入力部204を操作して「水平(0度)」を選択すると(ステップS502“水平”)、
図9,
図10のフローチャートに示すように、
図3に実施例2として示す段差方向が水平方向の場合の、凹凸位置の設定、各凹凸位置ならびに凹凸量分の印刷データ算出処理、および印刷バッファへの展開処理(印刷バッファ#1の印刷データに凹凸箇所の印刷データを追加して印刷バッファ#2へ展開する処理)が実行される。
【0046】
このため、制御部201は、例えば、
図15(e)に示す凹凸数設定画面の表示情報を生成し、表示駆動回路202を介して表示部203に表示する(
図9のステップS−D412)。ここで、ユーザが凹凸数kを入力すると(ステップS−D413)、制御部201は、プログラムに割り当てたカウンタkに、例えば、“2”を設定し、同じくプログラムに割り当てたカウンタiを初期化(=1)する(ステップS−D414)。
【0047】
続いて制御部201は、表示部203に、図示省略した凹凸の位置O(i)設定画面の表示情報を生成して表示部203に表示し(ステップS−D415)、ユーザに対し、各凹凸の位置O(i)の入力を促す、ユーザが、キー入力部204を操作してO(i)の設定入力を行うと(ステップS−D416)、制御部201は、
図3(a)に示したO1、O2、・・・O(i)の位置を、凹凸位置O(1)、O(2)、・・・O(i)として取り込み、ステップS−D414で入力された凹凸数k個分(カウンタkの値)の各凹凸位置を設定する。このとき、制御部201は、O(i)の幅とステップS−D408で入力されたラベル幅Pとを逐次比較し(ステップS−D417)、O(i)>Pと判定された場合、表示部203にエラー表示を行いユーザに再設定入力を促す(ステップS−D418)。
【0048】
なお、ステップS−D417でO(i)<Pと判定された場合、制御部201は、カウンタ値iとkとを比較し(ステップS−D419)、i≠kと判定された場合、カウンタiの値を+1更新し(ステップS−D420)、i=k(ここでは2)になるまで、ステップS−D415〜S−D417(S−D418)の処理を繰り返し実行し、水平段差における凹凸位置O(i)の設定を終了する。
【0049】
次に、水平段差における凹凸位置O(i)の設定が終了すると、
図10のフローチャートに示すように、制御部201は、入力バッファに格納された文字コードD_text{1,2・・・n}、文字装飾フラグAtrb1{1,2・・・n}、文字サイズAtrb2{1,2・・・n}、ラベル長Lの情報から印刷データを作成し、作成された印刷データをRAM206の所定の領域に割り当てられた印刷バッファ#1に書き込む(ステップS−D426)。
【0050】
次に、制御部201は、再度カウンタiを初期化(=1)して(ステップS−D427)、O(i)の位置が印刷バッファ#1上の何ライン目になるかを算出し、O(i)をPrBuf_diff_dot(i)に格納する(ステップS−D428)。更に、O(i)の位置の凹凸量(ドット数)が、印刷バッファ#1上の何ライン分に相当するか算出し、算出したH2(i)をPrBuf_high2(i)に格納する(ステップS−D429)。続いて制御部201は、カウンタ値iとkとを比較し(ステップS−D430)、i≠kと判定された場合、カウンタiの値を+1更新(i=2)し(ステップS−D431)、i=kになるまで、ステップS−D428,S−D429の処理を繰り返し実行し、各凹凸箇所、ならびにて凹凸量H2(i)の設定を終了する。
【0051】
上記したように、凹凸位置の設定、および各凹凸箇所ならびに凹凸量分の印刷データ算出処理が終了すると、制御部201は、再度、カウンタiを初期化(=1)し(ステップS−D432)、
図3(a)で示した水平段差位置O1に、PrBuf_diff_dot(1)ドット目の印刷データをPrBuf_high(2)ドット分だけ追加データとして生成し、印刷バッファ#1に書き込まれている印刷データに追加して印刷バッファ#2へ展開する(ステップS−D433)。
【0052】
続いて、制御部201は、カウンタ値iとkの値を比較し(ステップS−D434)、i≠kと判定されると、カウンタiの値を+1更新して(ステップS−D431)、
図3(a)に示す次の段差位置O2に対し、ステップS−D433に示す印刷バッファ#2への展開処理を繰り返し実行する。以上の処理は、i=kと判定されるまで繰り返し実行される。すなわち、制御部201は、印刷バッファ#1に書き込まれた印刷データに、PrBuf_diff_dot(i)分の段差印刷データを追加して新たな印刷データとして印刷バッファ#2へ展開する(ステップS−D433)。
【0053】
上記したように、段差k個分の印刷データが追加され生成される新たな印刷データが印刷バッファ#2へ展開されると、
図13のフローチャートのステップS436の印刷前処理SUB1を実行し(ステップS436)、印刷前処理SUB1実行後、印刷終了処理SUB2を実行して水平方向段差を持つラベルの一連の印刷処理を終了する(ステップS438)。印刷前処理SUB1,印刷後処理SUB2の詳細は、
図14(a)(b)にそれぞれ示されており、実施例1と同様であるため、重複を回避する意味で説明を省略する。以上により、
図3(b)に示す水平方向段差を持つ凹凸対応ラベルを作成することができる。
【0054】
実施例3.
一方、
図7のステップS502で、ユーザが、キー入力部204を操作して「自由(斜め角度)」を選択すると(ステップS502“自由”)、制御部201は、
図11,
図12に示すフローチャートで示す処理を実行する。このため、制御部201は、まず、例えば、
図15(d)に示す貼付角度設定画面の表示情報を生成し、表示駆動回路202を介して表示部203に表示する(
図11のステップS−E705)。ここで、ユーザがキー入力部204を操作し、予め、貼付対象物の基準方向に対する傾き角度(貼付角度)の選択項目として用意された、20度、30度、35度、自由のうち、自由が選択されると、ユーザは、更に、貼付角度として設定する任意の角度θを入力し、これを受けて制御部201は、プログラムに割り当てられるレジスタに設定する(ステップS−E706)。
【0055】
続いて、制御部201は、表示部203に、例えば、
図15(f)に示す凹凸量設定画面を表示して凹凸量Hの設定を促す(ステップS−E707)。そして、ユーザがキー入力部204を操作して凹凸量Hの設定入力を行う(ステップS−E708)。凹凸量Hの設定が終了すると、制御部201は、入力バッファに格納された文字コードD_text{1,2・・・n}、文字装飾フラグAtrb1{1,2・・・n}、文字装飾フラグAtrb2{1,2・・・n}、ラベル長L(ラベル幅P)の情報を基に印刷データを作成し、その印刷データをRAM206の所定の領域に割り当てられた印刷バッファ#1に書き込む(ステップS−E709)。
【0056】
制御部201は、先に設定入力された貼付角度θを取り込み、その貼付角度θと、ラベル幅P(あるいはラベル長L)によって決まるラベル中央位置C(C=L/2)からのオフセット分(t=P/2tanθ)を算出する(
図12のステップS−E709,S−E710)。そして、このオフセット分だけシフトして得られる段差の位置M1,M2を算出する(ステップS−E711)。ここでは、M1=C+t,M2=C−tである。続いて、制御部201は、M1,M2の印刷データを凹凸の設定値Hの長さ分だけラベル搬送方向にデータを追加して印刷バッファ#2に展開する印刷処理を実行する(ステップS−E712)。
【0057】
次に、制御部201は、テープ幅Pから上下1ドット(2ドット)分削除する処理を実行した後(ステップS−E713)、O(i)の幅とステップラベル幅Pとを比較する(ステップS−D714)。ここで、P>Oと判定されると、制御部201は、ステップS−E709〜S−E713の処理をP<Oと判定されるまで繰り返し実行する。制御部201は、P<Oと判定された時点で、
図13のフローチャートのステップS436の印刷前処理SUB1を実行し、印刷前処理SUB1実行後、印刷終了処理SUB2を実行して斜め方向段差を持つラベルの一連の印刷処理を終了する(ステップS438)。印刷前処理SUB1,印刷後処理SUB2の詳細は、
図14(a)(b)にそれぞれ示されており、実施例1と同様であるため、重複を回避する意味で説明を省略する。以上により、
図5(a)に示す斜め方向段差を持つ凹凸対応ラベルが作成可能になる。
【0058】
(実施形態の効果)
以上説明のように、本実施形態に係るラベル作成装置20によれば、ユーザは、段差を含む貼付対象物の段差の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定入力するだけで、ラベル作成装置20(制御部201)が、設定されたパラメータに基づき段差の印刷位置を求め、印刷位置から深さ情報に相当する分の印刷データ(第2の印刷データ)を生成し、生成された第2の印刷データを第1の印刷データ(貼付対象物に印刷する文字等の印刷データ)に付加して第3の印刷データを生成して印刷処理を実行するため、貼付対象物に段差があっても、連続する一枚のラベルに対して良好な視認性を持つ印刷データを作成することができる。
【0059】
したがって、DVD、CD、ゴミ箱、鉛筆等文房具や小物等の貼付対象物にラベル貼付する際、最も視認性が良い部分であっても、あるいはラベルを配置する上でデザイン上最もバランスの良いレイアウトになる部分であっても、段差があった場合にその段差を避けて貼付する必要があり、視認性の悪い場所に貼らざるを得なく、またデザイン的にも不自然となる問題が解消される。また、本実施形態に係るラベル作成装置20によれば、垂直方向段差、水平方向段差は勿論のこと、斜め方向段差であっても、貼付対象物の基準方向に対する傾き角度を設定入力するだけで対応可能なラベルを自動作成することができる。
【0060】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0061】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0062】
〔付記〕
[請求項1]
段差を含む貼付対象物に貼付されるラベルに印刷する第1の印刷データ、および、前記ラベルにおける前記段差に対応する領域の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定する印刷設定手段と、
前記設定されたパラメータに基づき、前記段差に対応する領域の端部から前記深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成し、前記生成された第2の印刷データを前記第1の印刷データに付加した第3の印刷データを生成して印刷処理を実行する印刷処理手段と、を備えたことを特徴とするラベル作成装置。
[請求項2]
前記印刷処理手段は、
前記印刷設定手段により更に設定される、前記ラベルに対する前記段差の相対方向を示すパラメータを参照し、当該段差が垂直方向段差であると判断した場合、それぞれがラベル長を超えないことを条件に前記垂直方向段差の個数分だけ設定される前記パラメータに基づき、前記垂直方向段差に対応する領域毎の端部から前記深さ情報に相当する分の前記第2の印刷データを生成することを特徴とする請求項1記載のラベル作成装置。
[請求項3]
前記印刷処理手段は、
前記印刷設定手段により更に設定される、前記ラベルに対する前記段差の相対方向を示すパラメータを参照し、当該段差が水平方向段差であると判断した場合、それぞれがラベル幅を超えないことを条件に前記水平方向段差の個数分だけ設定される前記パラメータに基づき、前記水平方向段差に対応する領域毎の端部から前記深さ情報に相当する分の前記第2の印刷データを生成することを特徴とする請求項1記載のラベル作成装置。
[請求項4]
前記印刷処理手段は、
前記印刷設定手段により更に設定される、前記ラベルに対する前記段差の相対方向を示すパラメータを参照し、前記段差の相対方向が斜め方向であると判断した場合、前記貼付対象物の基準方向に対する傾き角度を取り込み、前記傾き角度と、テープ幅またはテープ長によって決まるラベル中央位置からのオフセット分だけシフトして得られる前記斜め方向の段差に対応する領域の端部から前記深さ分の前記第2の印刷データを生成することを特徴とする請求項1記載のラベル作成装置。
[請求項5]
段差を含む貼付対象物に貼付されるラベルに印刷する第1の印刷データ、および、前記ラベルにおける前記段差に対応する領域の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定するステップと、
前記設定されたパラメータに基づき、前記段差に対応する領域の端部から前記深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成し、前記生成された第2の印刷データを前記第1の印刷データに付加した第3の印刷データを生成して印刷処理を実行するステップと、を有することを特徴とするラベル作成方法。
[請求項6]
段差を含む貼付対象物に貼付されるラベルに印刷する第1の印刷データ、および、前記ラベルにおける前記段差に対応する領域の位置情報と深さ情報とを少なくとも含む印刷パラメータを設定する機能と、
前記設定されたパラメータに基づき、前記段差に対応する領域の端部から前記深さ情報に相当する分の第2の印刷データを生成し、前記生成された第2の印刷データを前記第1の印刷データに付加した第3の印刷データを生成して印刷処理を実行する機能と、を実行するラベル作成装置のプログラム。