(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6409851
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】プレイリスト作成装置、及び、プレイリスト作成プログラム
(51)【国際特許分類】
G11B 27/02 20060101AFI20181015BHJP
【FI】
G11B27/02 B
【請求項の数】8
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-217825(P2016-217825)
(22)【出願日】2016年11月8日
(65)【公開番号】特開2018-77927(P2018-77927A)
(43)【公開日】2018年5月17日
【審査請求日】2018年3月26日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 Google Playへのアップロード日 平成28年10月19日 Google Playのアドレス https://play.google.com/store/apps/details?id=com.opi.onkyo.dap_music
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】710014351
【氏名又は名称】オンキヨー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】日月 伸也
(72)【発明者】
【氏名】平田 穂奈美
(72)【発明者】
【氏名】森本 篤
【審査官】
川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/130830(WO,A1)
【文献】
特開2008−217254(JP,A)
【文献】
特開2014−115552(JP,A)
【文献】
特開2012−155792(JP,A)
【文献】
特開2002−135726(JP,A)
【文献】
特開2006−119967(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 27/00 − 27/34
G11B 20/10 − 20/16
H04N 5/91 − 5/956
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別情報と位置情報とタイトルとアルバムとアーティストとを含むコンテンツの情報を管理するコンテンツデータベースを記憶する補助記憶部と、
主記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記主記憶部にコンテンツの再生順を指定するプレイリストを管理するプレイリスト管理データベースを作成し、
選択を受け付けたコンテンツの識別情報と位置情報とを前記プレイリスト管理データベースに登録し、
前記コンテンツデータベースと前記プレイリスト管理データベースとを結合し、
結合したデータベースに、登録された識別情報と位置情報とに対応するアルバムリスト又はアーティストリストを取得するコマンドを発行し、
前記プレイリスト管理データベースに対応するアルバム又はアーティストにチェックを付けることを特徴とするプレイリスト作成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
選択を受け付けたコンテンツの識別情報に基づいて、前記プレイリスト管理データベースから、コンテンツの位置情報を取得し、
取得したコンテンツの識別情報と、コンテンツの位置情報と、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする請求項1に記載のプレイリスト作成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記コンテンツデータベースが管理するコンテンツの情報から、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付け、
前記コンテンツデータベースが管理するコンテンツの情報から、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付けた場合、選択を受け付けたコンテンツの識別情報に基づいて、前記プレイリスト管理データベースから、コンテンツの位置情報を取得し、
取得したコンテンツの識別情報と、コンテンツの位置情報と、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする請求項2に記載のプレイリスト作成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
管理対象のフォルダー内のコンテンツの情報を、前記コンテンツデータベースに登録し、
フォルダー内のコンテンツから、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付け、
フォルダー内のコンテンツから、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付けた場合、選択を受け付けたコンテンツの位置情報を取得し、
取得したコンテンツの位置情報に基づいて、前記コンテンツデータベースから、コンテンツの識別情報を取得し、
取得したコンテンツの位置情報と、コンテンツの識別情報と、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレイリスト作成装置。
【請求項5】
前記制御部は、取得したコンテンツの位置情報に基づいて、前記コンテンツデータベースから、コンテンツの識別情報を取得できなかった場合、取得したコンテンツの位置情報と、無効を示すコンテンツの識別情報と、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする請求項4に記載プレイリスト作成装置。
【請求項6】
前記制御部は、プレイリストの作成後、前記プレイリスト管理データベースを破棄することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプレイリスト作成装置。
【請求項7】
前記コマンドは、SQLであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のプレイリスト作成装置。
【請求項8】
識別情報と位置情報とタイトルとアルバムとアーティストとを含むコンテンツの情報を管理するコンテンツデータベースを記憶する補助記憶部と、
主記憶部と、
制御部と、を備えるコンピュータの前記制御部に、
前記主記憶部への、コンテンツの再生順を指定するプレイリストを管理するプレイリスト管理データベースの作成、
選択を受け付けたコンテンツの識別情報と位置情報との、前記プレイリスト管理データベースへの登録、
前記コンテンツデータベースと前記プレイリスト管理データベースとの結合、
結合したデータベースに、登録された識別情報と位置情報とに対応するアルバムリスト又はアーティストリストを取得するコマンドの発行、
前記プレイリスト管理データベースに対応するアルバム又はアーティストへのチェックの付加、を実行させるためのプレイリスト作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの再生順を指定するプレイリストを作成するプレイリスト作成装置、及び、プレイリスト作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音楽再生プログラムがインストールされたスマートフォン等は、音楽を再生する音楽再生装置として機能する。音楽再生装置の中には、コンテンツの再生順を指定するプレイリストを作成することができるものがある(例えば、特許文献1参照。)。音楽再生装置においては、
図15に示すように、ユーザーが、プレイリストに追加する複数のコンテンツをアルバム、アーティスト等のコンテンツリストからまとめてチェック(選択)する方式が採用されている場合がある。この方式では、アルバム内の全てのコンテンツをコンテンツリストにおいてチェック(選択)した場合、そのアルバムもチェックされるべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−155792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多くの音楽再生プログラムは、アルバム内の全てのコンテンツをコンテンツリストにおいてチェック(選択)した場合でも、そのアルバムは、チェックされず、正しく状態を反映していない。コンテンツリストに正しく状態を反映しようとしても、バックグラウンドのコンテンツの同期処理等が動作している場合、コンテンツを管理しているデータベースが刻々と変化するため、対応することができない。
【0005】
本発明の目的は、コンテンツリストにチェック(選択)の情報を正しく反映することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明のプレイリスト作成装置は、コンテンツの情報を管理するコンテンツデータベースを記憶する補助記憶部と、主記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記主記憶部にプレイリストを管理するプレイリスト管理データベースを作成し、選択を受け付けたコンテンツの情報を前記プレイリスト管理データベースに登録し、前記コンテンツデータベースと前記プレイリスト管理データベースとを結合し、結合したデータベースにコマンドを発行し、プレイリストへの追加状態を反映させたコンテンツリストを取得することを特徴とする。
【0007】
本発明では、制御部は、主記憶部のコンテンツデータベースと、補助記憶部のプレイリスト管理データベースと、を結合する。そして、制御部は、結合したデータベースにコマンドを発行し、プレイリストへの追加状態を反映させたコンテンツリストを取得する。このように、主記憶部にデータベースを作成することで、高速にデータベースの処理を行うことができるため、コンテンツリストにチェック(選択)の情報を正しく反映させることができる。
【0008】
第2の発明のプレイリスト作成装置は、第1の発明のプレイリスト作成装置において、前記制御部は、選択を受け付けたコンテンツの識別情報に基づいて、前記プレイリスト管理データベースから、コンテンツのパスを取得し、取得したコンテンツの識別情報と、コンテンツのパスと、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする。
【0009】
第3の発明のプレイリスト装置は、第2の発明のプレイリスト作成装置において、前記制御部は、前記コンテンツデータベースが管理するコンテンツの情報から、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付け、前記コンテンツデータベースが管理するコンテンツの情報から、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付けた場合、選択を受け付けたコンテンツの識別情報に基づいて、前記プレイリスト管理データベースから、コンテンツのパスを取得し、取得したコンテンツの識別情報と、コンテンツのパスと、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする。
【0010】
第4の発明のプレイリスト作成装置は、第1〜第3のいずれかの発明のプレイリスト作成装置において、前記制御部は、管理対象のフォルダー内のコンテンツの情報を、前記コンテンツデータベースに登録し、フォルダー内のコンテンツから、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付け、フォルダー内のコンテンツから、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付けた場合、選択を受け付けたコンテンツのパスを取得し、取得したコンテンツのパスに基づいて、前記コンテンツデータベースから、コンテンツの識別情報を取得し、取得したコンテンツのパスと、コンテンツの識別情報と、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする。
【0011】
管理対象のフォルダー内のコンテンツの情報が、コンテンツデータベースに登録されるため、フォルダーからコンテンツが選択された場合、選択されたコンテンツが、コンテンツデータベースに登録されていない場合がある。このため、コンテンツの特定にパスが必要となる。従って、制御部は、フォルダー内のコンテンツから、コンテンツの選択を受け付けた場合、選択を受け付けたコンテンツのパスを取得する。また、制御部は、取得したコンテンツのパスに基づいて、コンテンツデータベースから、コンテンツの識別情報を取得する。そして、制御部は、取得したコンテンツのパスと、コンテンツの識別情報と、をプレイリスト管理データベースに登録する。これにより、フォルダー内から選択されたコンテンツが、コンテンツリストでもチェック(選択)済みと表示される。逆も同様である。
【0012】
第5の発明のプレイリスト作成装置は、第4の発明のプレイリスト作成装置において、前記制御部は、取得したコンテンツのパスに基づいて、前記コンテンツデータベースから、コンテンツの識別情報を取得できなかった場合、取得したコンテンツのパスと、無効を示すコンテンツの識別情報と、を前記プレイリスト管理データベースに登録することを特徴とする。
【0013】
第6の発明のプレイリスト作成装置は、第1〜第5のいずれかの発明のプレイリスト作成装置において、前記制御部は、プレイリストの作成後、前記プレイリスト管理データベースを破棄することを特徴とする。
【0014】
第7の発明のプレイリスト作成装置は、第1〜第6のいずれかの発明のプレイリスト作成装置において、前記コマンドは、SQLであることを特徴とする。
【0015】
第8の発明のプレイリスト作成プログラムは、コンテンツの情報を管理するコンテンツデータベースを記憶する補助記憶部と、主記憶部と、制御部と、を備えるコンピュータの前記制御部に、前記主記憶部への、プレイリストを管理するプレイリスト管理データベースの作成、選択を受け付けたコンテンツの情報の、前記プレイリスト管理データベースへの登録、前記コンテンツデータベースと前記プレイリスト管理データベースとの結合、結合したデータベースにコマンドを発行し、プレイリストへの追加状態を反映させたコンテンツリストの取得、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンテンツリストにチェック(選択)の情報を正しく反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係るDAPの構成を示すブロック図である。
【
図3】プレイリスト管理データベースの一例を示す図である。
【
図4】データベースの結合を説明するための図である。
【
図5】プレイリスト追加処理を行う場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
【
図6】チェック処理を行う場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
【
図7】リスト取得処理を行う場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
【
図10】プレイリスト保存処理を行う場合のDAPの処理操作を示すフローチャートである。
【
図11】プレイリスト管理データベースを示す図である。
【
図12】アルバム、アーティスト等からの楽曲選択処理を行う場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
【
図13】フォルダーからの楽曲選択処理を行う場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
【
図14】楽曲解除処理を行う場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
【
図15】コンテンツリストの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るデジタルオーディオプレーヤー(以下、「DAP」という。)の構成を示すブロック図である。DAP1は、記憶部5に記憶されている音楽再生プログラムP(プレイリスト作成プログラム)が実行されることにより、音楽を再生する音楽再生装置として機能する。
図1に示すように、DAP1(プレイリスト作成装置)は、CPU(Central Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、記憶部5、表示部6、操作部7、DSP(Digital Signal Processor)8、D/Aコンバータ(以下、「DAC」という。)9、増幅回路10、無線モジュール11、USBインターフェース(以下、「USB I/F」という。)12を備える。
【0019】
CPU2は、制御プログラム、OSプログラム、音楽再生プログラムPを含むアプリケーションプログラムに従って、DAP1を構成する各部を制御する。ROM3は、制御プログラムを記憶する。RAM4は、CPU2のメインメモリとして機能する。CPU2は、RAM4に直接アクセス可能である。記憶部5は、OSプログラム、音楽再生プログラムPを含むアプリケーションプログラム等のプログラム、デジタルオーディオデータ等の各種データを記憶するフラッシュメモリである。CPU2は、記憶部5に直接アクセスすることはできない。なお、記憶部5は、例示する構成に限られず、HDD(Hard Disk Drive)等であってもよい。また、記憶部5は、マイクロSDカード等の外部記憶装置を含む。
【0020】
表示部6は、種々の画像(静止画像、動画像を含む)を表示するためのものであり、液晶パネルにより構成されている。操作部7は、各種設定を行うための操作キー、及び、表示部6と連動したタッチパネルを備えている。ユーザーは、操作部7を介して、各種の文字入力、設定などを行うことが可能である。また、ユーザーは、操作部7を介して、プレイリストを作成することが可能である。
【0021】
DSP8は、デジタルオーディオデータに、イコライザ処理等の信号処理を行う。DAC9は、デジタルオーディオデータをアナログオーディオデータにD/A変換する。増幅回路10は、DAC9がD/A変換したアナログオーディオデータを増幅し、ヘッドホン100に出力する。無線モジュール11は、Bluetooth(登録商標)規格、Wi−Fi規格に従った無線通信を行うためのものである。DAP1は、無線モジュール11を介して、他の装置と通信可能である。USB I/F12は、USB規格に従った通信を行うためのものである。DAP1は、USB I/F12を介して、パーソナルコンピュータと通信を行うことが可能である。
【0022】
記憶部5(補助記憶部)は、楽曲(コンテンツ)の情報を管理する楽曲データベースを記憶している。
図2は、楽曲データベースの一例を示す図である。
図2に示すように、楽曲データベースには、楽曲のID(識別情報)、楽曲の記憶されている場所を示すパス、楽曲のタイトル、楽曲が含まれるアルバム名、楽曲のアーティスト名が記憶されている。楽曲データベースは、アルバム、アーティスト等の楽曲リストに表示する情報を管理する。楽曲データベースに記憶される情報は、管理対象のフォルダーへの楽曲の追加時等に、楽曲内のタグ情報を解析し、作成される。
【0023】
(第1実施形態)
CPU2は、音楽再生プログラムPを起動した状態で、操作部7を介して、プレイリストの作成指示を受け付けた場合、ユーザー操作に基づいて、楽曲の再生順を指定するプレイリストを作成する。CPU2は、プレイリストの作成指示を受け付けた場合、まず、RAM4(主記憶部)に、プレイリスト管理データベースを作成する。
図3は、プレイリスト管理データベースの一例を示す図である。
図3に示すように、プレイリスト管理データベースには、プレイリストに追加する選択を受け付けたID、パスが記憶される。プレイリスト管理データベースは、プレイリスト作成時に、一時的に作成され、プレイリストに追加される楽曲のIDとパスとを管理する。プレイリスト管理データベースは、プレイリスト作成後に、破棄される。
【0024】
CPU2は、楽曲リストを取得する場合、音楽再生プログラムPに含まれるリスト表示プログラムに従って、
図4に示すように、RAM4に記憶されているプレイリスト管理データベースと、記憶部5に記憶されている楽曲データベースと、を結合する。CPU2は、結合したデータベースにSQL(コマンド)を発行することで、プレイリストへの追加状態を反映させた楽曲リストを取得する。
【0025】
CPU2は、楽曲データベースが管理するコンテンツの情報から、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付ける。また、CPU2は、コンテンツデータベースが管理するコンテンツの情報から、プレイリストに追加するコンテンツの選択を受け付けた場合、選択を受け付けたコンテンツのIDに基づいて、プレイリスト管理データベースから、コンテンツのパスを取得する。また、CPU2は、取得したコンテンツのIDと、コンテンツのパスと、をプレイリスト管理データベースに登録する。
【0026】
図5は、プレイリスト追加処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、CPU2は、RAM4にプレイリスト管理データベースを作成する(S1)。
図6は、チェック処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、CPU2は、選択された項目内の全ての楽曲を取得する(S2)。次に、CPU2は、取得した楽曲をプレイリスト管理データベースに登録する(S3)。
【0027】
図7は、リスト取得処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。CPU2は、カテゴリ(アルバム、アーティスト)のリストを取得する(S4)。CPU2は、取得したリストから、各項目(アーティスト、アルバム)内の全ての楽曲を取得する(S5)。CPU2は、取得した楽曲が全てプレイリスト管理データベースにある場合、チェックを付ける(S6)。これにより、
図8に示すように、アルバムAに含まれる楽曲(タイトルA1〜A3)が選択されている場合、
図9に示すように、アルバムAにチェックが付けられる。
図10は、プレイリスト保存処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。CPU2は、プレイリスト管理データベース内の楽曲をプレイリストに追加する(S7)。次に、CPU2は、プレイリスト管理データベースを破棄する(S8)。
【0028】
(第2実施形態)
楽曲データベースは、管理対象のフォルダーに記憶されている楽曲の情報を管理している。CPU2は、管理対象のフォルダー内の楽曲の情報を、楽曲データベースに登録する。CPU2は、フォルダー内の楽曲から、プレイリストに追加する楽曲の選択を受け付ける。上述したように、プレイリスト管理データベースは、IDとパスとを管理する。CPU2は、アルバム、アーティスト等の楽曲リストについては、楽曲データベースから楽曲リストの情報を取得するため、IDで楽曲を特定できる。
【0029】
フォルダーから楽曲が選択された場合、選択された楽曲の情報が楽曲データベースで管理されていない場合があるため、楽曲の特定にパスが必要となる。従って、アルバム、アーティスト等の楽曲リストから楽曲が選択された場合は、CPU2は、IDを取得し、プレイリスト管理データベースに登録する。一方、フォルダー内の楽曲リストから選択された場合は、CPU2は、選択された楽曲のパスを取得し、取得したパスに基づいて、楽曲データベースから、楽曲のIDを取得する。そして、CPU2は、IDとパスとをプレイリスト管理データベースに登録する。CPU2は、選択された楽曲の情報が、楽曲データベースに登録されておらず、IDを取得できない場合、
図11に示すように、NULL値等の無効を示すIDを登録する(
図11のパス「/somewhere/B3」に対応するID)。
【0030】
プレイリスト追加処理(
図5)、リスト取得処理(
図7)、プレイリスト保存処理(
図10)については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図12は、アルバム、アーティスト等からの楽曲選択処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。CPU2は、選択された楽曲のIDとパスとを取得する(S11)。次に、CPU2は、取得したIDとパスとをプレイリスト管理データベースに追加する(S12)。
図13は、フォルダーからの楽曲選択処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。
図13に示すように、CPU2は、選択された楽曲のパスを取得する(S13)。次に、CPU2は、取得したパスから楽曲データベースのIDを取得する(S14)。次に、CPU2は、取得したIDとパスとをプレイリスト管理データベースに登録する(S15)。S14において、CPU2は、取得したパスから楽曲データベースのIDを取得できない場合、すなわち、楽曲の情報が楽曲データベースに登録されていない場合、無効を示すIDと取得したパスとをプレイリスト管理データベースに登録する。
【0031】
図14は、楽曲解除処理を行う場合のDAP1の処理動作を示すフローチャートである。CPU2は、選択された楽曲のパスを取得する(S16)。CPU2は、取得したID又はパスをプレイリスト管理データベースから削除する(S17)。
【0032】
以上説明したように、本実施形態では、CPU2は、RAM4のコンテンツデータベースと、記憶部5のプレイリスト管理データベースと、を結合する。そして、CPU2は、結合したデータベースにSQLを発行し、プレイリストへの追加状態を反映させた楽曲リストを取得する。このように、RAM4にデータベースを作成することで、高速にデータベースの処理を行うことができるため、楽曲リストにチェック(選択)の情報を正しく反映させることができる。
【0033】
また、本実施形態では、管理対象のフォルダー内の楽曲の情報が、楽曲データベースに登録されるため、フォルダーから楽曲が選択された場合、選択された楽曲が、楽曲データベースに登録されていない場合がある。このため、楽曲の特定にパスが必要となる。従って、CPU2は、フォルダー内の楽曲から、楽曲の選択を受け付けた場合、選択を受け付けた楽曲のパスを取得する。また、CPU2は、取得した楽曲のパスに基づいて、楽曲データベースから、楽曲のIDを取得する。そして、CPU2は、取得した楽曲のパスと、楽曲のIDと、をプレイリスト管理データベースに登録する。これにより、フォルダー内から選択された楽曲が、楽曲リストでもチェック(選択)済みと表示される。逆も同様である。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
【0035】
上述の実施形態においては、DAPに音楽再生プログラムPがインストールされている場合について説明した。これに限らず、音楽再生装置(プレイリスト作成装置)として機能させる機器として、スマートフォン、タブレットPC、フィーチャーフォン、携帯メディアプレーヤー、携帯ゲーム機等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、コンテンツの再生順を指定するプレイリストを作成するプレイリスト作成装置、及び、プレイリスト作成プログラムに好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0037】
1 DAP(プレイリスト作成装置)
2 CPU(制御部)
4 RAM(主記憶部)
5 記憶部(補助記憶部)
6 表示部
7 操作部
P 音楽再生プログラム(プレイリスト作成プログラム)