特許第6409957号(P6409957)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6409957店舗情報表示システム、装置、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6409957
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】店舗情報表示システム、装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20181015BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-509262(P2017-509262)
(86)(22)【出願日】2016年3月23日
(86)【国際出願番号】JP2016001663
(87)【国際公開番号】WO2016157835
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年9月12日
(31)【優先権主張番号】特願2015-70507(P2015-70507)
(32)【優先日】2015年3月31日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】今井 豊
【審査官】 塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/046265(WO,A1)
【文献】 特開2007−034904(JP,A)
【文献】 特開2012−195018(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/039002(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の一部または全部を含む画像データである第1の画像データを取得する画像取得手段と、
物品の種類を識別する物品識別情報と物品を含む画像データである第2の画像データとを関連付けて記憶する物品情報記憶手段と、
前記物品識別情報と、当該物品識別情報により識別される物品の真正品を扱う店舗の情報、および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の、少なくともいずれかと、を関連付けて記憶する店舗情報記憶手段と、
前記第1の画像データと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データに含まれる物品の、前記物品識別情報を特定し、当該特定された物品識別情報により識別される物品に関連する店舗情報であって、当該物品の真正品を扱う店舗の情報および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の少なくともいずれかを含む店舗情報を、前記店舗情報記憶手段から取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記店舗情報を表示する表示手段と、
を備える店舗情報表示システム。
【請求項2】
前記店舗情報記憶手段は、前記物品識別情報と、当該物品識別情報により識別される物品の模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶し、
前記取得手段は、前記店舗情報として、前記特定された物品識別情報が示す物品の模倣品を扱う店舗の情報を、前記店舗情報記憶手段から取得する、
請求項1に記載の店舗情報表示システム。
【請求項3】
物品の一部または全部を含む画像データである第1の画像データを取得する画像取得手段と、
会社識別情報と会社を判定するための画像データである第2の画像データとを関連付けて記憶する会社情報記憶手段と、
前記会社識別情報と、当該会社識別情報により特定される会社に関連する物品の真正品を扱う店舗の情報、および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の、少なくともいずれかと、を関連付けて記憶する店舗情報記憶手段と、
前記第1の画像データと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データに含まれる物品に関連する製造元会社を判定し、該判定した製造元会社に関連する店舗情報であって、当該製造元会社に関連する物品の真正品を扱う店舗の情報および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の少なくともいずれかを含む店舗情報を、前記店舗情報記憶手段から取得する会社判定手段と、
前記会社判定手段が取得した前記店舗情報を表示する表示手段と、
を備える店舗情報表示システム。
【請求項4】
前記店舗情報記憶手段は、前記会社識別情報と、当該会社識別情報により識別される会社に関連する物品の模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶し、
前記会社判定手段は、前記店舗情報として、前記判定された製造元会社に関連する物品の模倣品を扱う店舗の情報を、前記店舗情報記憶手段から取得する、
請求項3に記載の店舗情報表示システム。
【請求項5】
前記第2の画像データは、前記会社識別情報により識別される会社が使用する商標の画像データである
請求項3または4に記載の店舗情報表示システム。
【請求項6】
前記会社判定手段は、前記第1の画像データと前記第2の画像データが類似すると判定したとき、前記第1の画像データに含まれる物品に関連する製造元会社は、類似するとされた前記会社を判定するための画像データに関連付けられた前記会社識別情報で識別される会社であると判定する、
請求項3または4に記載の店舗情報表示システム。
【請求項7】
前記第1の画像データと前記第2の画像データの類似度を計算し、当該類似度が第一の閾値より大きく、かつ、前記第一の閾値より大きい第二の閾値より小さいとき、前記第1の画像データに含まれる物品模倣品であると判定する真贋判定手段を備える
請求項1または2に記載の店舗情報表示システム。
【請求項8】
前記店舗情報は、店舗の名称、店舗の場所、および店舗の連絡先の少なくともいずれか一つを含む請求項1から7のいずれか一つに記載の店舗情報表示システム。
【請求項9】
物品の一部または全部を含む画像データである第1の画像データを取得し、
物品の種類を識別する物品識別情報と物品を含む画像データである第2の画像データとを関連付けて記憶し、
前記物品識別情報と、当該物品識別情報により識別される物品の真正品を扱う店舗の情報、および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の、少なくともいずれかと、を関連付けて記憶し、
前記第1の画像データと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データに含まれる物品の、前記物品識別情報を特定し、当該特定された物品識別情報により識別される物品に関連する店舗情報であって、当該物品の真正品を扱う店舗の情報および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の少なくともいずれかを含む店舗情報を、取得し、
前記取得した前記店舗情報を表示する
店舗情報表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、
物品の一部または全部を含む画像データである第1の画像データを取得する画像取得処理と、
物品の種類を識別する物品識別情報と物品を含む画像データである第2の画像データとを関連付けて記憶する物品情報記憶処理と、
前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶処理と、
前記第1の画像データと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データに含まれる物品の、前記物品識別情報を特定し、当該特定された物品識別情報により識別される物品に関連する店舗情報であって、当該物品の真正品を扱う店舗の情報および当該物品の模倣品を扱う店舗の情報の少なくともいずれかを含む店舗情報を、取得する取得処理と、
前記取得処理で取得した前記店舗情報を表示する表示処理と
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を扱う店舗情報を表示するシステム、装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
模倣品は、その物品の真正品を扱う権利者のブランドイメージを傷つけ、権利者の正当な利益を奪うのみならず、消費者の健康または安全を害する恐れがある。一方、模倣の高度化、巧妙化により、そのような模倣品による被害の実態把握は困難である。そのため、権利者である企業や、消費者、さらに、模倣品を取り締まる組織等に対し、真正品または模倣品に関する情報を表示する情報処理システムの提供が望まれる。特に、店舗にある物品の真贋が解らない消費者に対し、その物品を扱う店舗に関する情報を表示する情報処理システムが望まれる。
【0003】
例えば、特許文献1の技術は、照合対象の生産物における部品の画像特徴に基づいて、照合対象の生産物を照合する技術的処理を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2013/191281号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報を端末等に表示する処理ができなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、物品の真正品・模倣品扱う店舗の情報を表示する情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る店舗情報表示システムは、物品の一部または全部を含む画像データを取得する画像取得手段と、物品識別情報と物品を含む画像データとを関連付けて記憶する物品情報記憶手段と、物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶手段と、画像取得手段が取得した画像データと物品情報記憶手段の画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて記店舗情報記憶手段から物品に関連する前記店舗の情報を取得する真贋判定手段と、真贋判定手段が取得した店舗の情報を表示する表示手段を備える。
【0008】
本発明の一形態に係る装置は、物品識別情報と物品を含む画像データとを関連付けて記憶する物品情報記憶手段と、前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶手段と、外部から取得した、物品の一部又は全部を含む画像データと、前記物品情報記憶手段の画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、前記店舗情報記憶手段から物品に関連する前記店舗の情報を取得する真贋判定手段と、前記真贋判定手段が取得した前記店舗の情報を表示する表示手段とを備える。
【0009】
本発明の一形態に係る店舗情報表示方法は、物品の一部または全部を含む画像データを取得し、物品識別情報と物品を含む画像データとを関連付けて記憶し、前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶し、前記物品の一部または全部を含む画像データと前記物品識別情報と物品を含む画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、物品に関連する前記店舗の情報を取得し、前記取得した前記店舗の情報を表示する。
【0010】
本発明の一形態に係るプログラムは、コンピュータに、物品の一部または全部を含む画像データを取得する画像取得処理と、物品識別情報と物品とを含む画像データを関連付けて記憶する物品情報記憶処理と、前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶処理と、物品の一部または全部を含む画像データと、物品識別情報と物品とを含む画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、物品に関連する前記店舗の情報を取得する真贋判定処理と、前記真贋判定処理で取得した前記店舗の情報を表示する表示処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報を表示するという技術的効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第一実施形態に係る店舗情報表示システムの構成を示すブロック図である。
図2】第一実施形態に係る店舗情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図3】第三実施形態に係る店舗情報表示システムの構成を示すブロック図である。
図4】第三実施形態に係る店舗情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】第四実施形態に係る店舗情報表示システムの構成を示すブロック図である。
図6】第四実施形態に係る店舗情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】第五実施形態に係る店舗情報表示システムの構成を示すブロック図である。
図8】第六実施形態に係る店舗情報表示システムの構成を示すブロック図である。
図9】第七実施形態に係る判定装置の構成を示すブロック図である。
図10】第八実施形態に係る判定装置の構成を示すブロック図である。
図11】第九実施形態に係る店舗情報表示システムの構成を示すブロック図である。
図12】各実施形態を実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る店舗情報表示システム100について詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。なお、本発明における「画像」とは静止画及び動画を含むが、以下の実施形態では、画像の一例として静止画を用いて説明する。
(第一実施形態)
(第一実施形態の構成)
第一実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成例について説明する。図1は第一実施形態の構成例を示すブロック図である。
【0014】
店舗情報表示システム100は、取得表示装置200、判定装置300を含む。各装置間の情報の送受信は、通信ネットワークを介して行われる。通信は無線でも有線でも良い。なお、図に示す各構成要素は、機能単位のブロックを示している。
【0015】
取得表示装置200は、画像取得部20と、表示部21とを含む。画像取得部20は、例えば不図示のカメラ等から物品の一部または全部を含む画像データを取得する。
【0016】
表示部21は、店舗に関する情報を表示する。この店舗に関する情報は、例えばネットワークを介して取得される。
【0017】
判定装置300は、真贋判定部30と、店舗情報記憶部36と、物品情報記憶部37とを含む。真贋判定部30は、画像取得部20が取得した画像データと、物品情報記憶部37の画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定する。そして、真贋判定部30は、真贋判定の結果に基づいて、店舗情報記憶部36から、物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報を取得する。店舗情報記憶部36は、物品の識別情報と、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶する。物品の識別情報には、その物品を表すID(Identification)番号や文字列を用いることができる。また、物品の真正品または模倣品を扱うとは、その物品の真正品または模倣品を生産、販売、譲渡、貸渡し、輸出若しくは輸入、または譲渡若しくは貸渡しの申出(展示を含む)をすることをいう。また、店舗とは、小売店舗や卸売店、またネット販売業者等による仮想上の店舗であってもよい。物品情報記憶部37は、物品識別情報と、物品の画像データとを関連付けて記憶する。物品情報記憶部37の物品識別情報は、店舗情報記憶部36の物品識別情報と同様に、物品を表すID番号や文字列を用いることができる。
【0018】
これにより、第一実施形態に係る店舗情報表示システム100は、画像取得部20が取得した画像データに含まれる物品について、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗情報を表示することができる。そのため、本システムのユーザは、真正品または模倣品についての関連する情報を知ることができる。
(第一実施形態の動作)
図2は、第一実施形態に係る店舗情報表示システム100の動作を示すフローチャートである。まず、取得表示装置200内の画像取得部20は、例えば不図示のカメラ等から物品を含む画像データを取得する(S21)。取得される画像データは、物品の一部であっても良いし、物品の全部であってもよい。また、画像データはGIF(Graphics Interchange Format)等の画像フォーマット形式であっても良いし、画像から何らかの特徴量を抽出したデータであっても良い。取得された画像データは、画像取得部20を有する取得表示装置200で処理されても良いし、ネットワークを介して送受信されても良い。本実施形態においては、取得された画像データは、判定装置300で処理される。例として、画像取得部20は、物品をタブレットとする画像データを取得したとする。
【0019】
次に、真贋判定部30は、取得した画像データと、物品情報記憶部37が記憶する画像データと、に基づいて、取得した画像データに含まれる物品が、真正品または模倣品であると判定する(S22)。この取得した画像データと、物品情報記憶部37が記憶する画像データとに基づく真正品または模倣品の判定は、画像を比較する種々のアルゴリズムにより行うことができる。例えば、物品情報記憶部37は、物品識別情報として、物品IDには1、その物品の画像データとして真正品であるタブレットの画像データを、記憶している。この場合、真贋判定部30は、画像取得部20が取得した画像データと比較して、物品IDは1であり、取得した画像データの物品がタブレットの真正品または模倣品と判定できる。そして、真贋判定部30は、その判定結果に基づいて、店舗情報記憶部36から物品に関する店舗の情報を取得する。この店舗の情報は、判定装置300から、取得表示装置200に送信される。
【0020】
次に、表示部21は、判定装置300の真贋判定部30が取得した物品に関する店舗の情報を表示する(S23)。例えば、店舗情報記憶部36は、物品IDが1の物品(タブレット)を扱う店舗の情報を記憶している。真贋判定部30は、真贋判定の結果に基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であったときに、そのそれぞれの場合について、タブレットの真正品を扱う店舗の情報や、タブレットの模倣品を扱う店舗の情報を店舗情報記憶部36から取得する。そして表示部21が、真贋判定部30が取得した店舗の情報を表示する。これにより、ユーザは、物品(タブレット)に関する真正品を扱う店舗または模倣品を扱う店舗の情報を知ることができ、購入などの参考にできる。
(第二実施形態)
(第二実施形態の構成)
第二実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成は、第一実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成と同様である。
(第二実施形態の動作)
第二実施形態に係る店舗情報表示システム100において、真贋判定部30が画像データを比較した真贋判定は、既存の様々な画像の類否判断のアルゴリズムを適用できる。例えば、真贋判定部30の判定は、物品情報記憶部37に物品の真正品が含む商標などの画像や画像特徴量を記憶し、取得した画像データに含まれる商標と比較して判定しても良いし、物品の画像データを比較しても良い。さらに、真贋判定部30が行う真贋判定は、物体指紋技術を用いて、物品情報記憶部37に真正品である複数の物品を含む画像データを記憶し、その画像データと取得した画像データを比較しても良い。類否判断は、画像データの類似度を計算し、所定の閾値より大きいか、小さいかで真贋を判定しても良い。例えば、模倣品である物品やその物品に付される商標は、ある程度真正品である物品やその物品に付される商標と似つつも、完全には同一でない場合が多い。また、人間の感覚では同一の物品、商標に見える場合でも、既知の物体指紋技術を用いることで、類似した模倣品か、真正品かを判定することができる。そこで、真贋判定部30は、画像取得部20が取得した画像データと前記物品情報記憶部37の画像データとの類似度を計算し、類似度が第一の閾値より大きく、かつ、第一の閾値より大きい第二の閾値より小さいとき、取得した画像データに含まれる物品が、模倣品であると判定しても良い。この場合、類似度が第二の閾値より大きい場合は、取得した画像データに含まれる物品は真正品であると判定することができる。
【0021】
店舗情報記憶部36が記憶する店舗の情報は、店舗に関する情報を記憶できる。例えば店舗情報記憶部36は、店舗の名称と、店舗の場所と、店舗の連絡先(電話番号、メールアドレス、特定サイトへのURL(Uniform Resource Locator)、特定の検索文字列)との情報を記憶できる。これにより、表示を見た本システムのユーザは、物品がタブレットの場合、物品(タブレット)に関する真正品を扱う店舗または模倣品を扱う店舗の詳しい情報を知ることができる。
(第三実施形態)
(第三実施形態の構成)
図3は第三実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成例を示すブロック図である。取得表示装置200は、画像取得部20と、表示部21とを含む。画像取得部20は、例えば不図示のカメラ等から物品の一部または全部を含む画像データを取得する。表示部21は、店舗に関する情報を表示する。この店舗に関する情報は、例えばネットワークを介して取得される。本実施形態において、表示部21は、会社判定部31が判定した製造元会社に関連する店舗の情報を表示する。
判定装置300は、会社判定部31と、店舗情報記憶部36と、会社情報記憶部38とを含む。会社判定部31は、画像取得部20が取得した画像データと、会社を判定するための画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品に関連する製造元会社を判定する。そして、会社判定部31は、判定した製造元会社に関連する店舗の情報を、店舗情報記憶部36から取得する。店舗情報記憶部36は、会社識別情報と、その会社の真正品または模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶する。会社情報記憶部38は、会社識別情報と会社を判定するための画像データとを記憶する。会社を判定するための画像データは、例えば商標を含む画像データでもよい。
(第三実施形態の動作)
図4は、第三実施形態に係る店舗情報表示システム100の動作を示すフローチャートである。まず、S41のステップは、第一実施形態におけるS21と同様である。会社判定部31は、取得した画像データと、会社情報記憶部38が記憶する会社を判定するための画像データと、に基づいて、取得した画像データに含まれる物品に関連する製造元会社を判定する(S42)。この際、会社判定部31は、会社判定に用いた画像データの会社識別情報も特定できる。例えば、会社情報記憶部38は、会社識別情報として、会社IDには1を、物品の画像データとして会社IDが1の会社が製造元である、真正品としてタブレットの画像データを記憶している。この場合、会社判定部31は、画像取得部20が取得した画像データと比較して、会社IDは1、取得した画像データに含まれる物品は、会社IDが1の会社に関連する物品であると判定できる。この際、取得した画像データに含まれる物品は、会社ID1の会社の真正品か、会社ID1の会社の模倣品である。そして、会社判定部31は、ステップS42で判定した製造元会社に基づいて、店舗情報記憶部36から、該会社に関連する店舗の情報を取得する。この店舗の情報は、判定装置300から、画像表示装置200に送信される。
【0022】
次に、表示部21は、判定装置300の会社判定部31が取得した店舗の情報を表示する(S43)。例えば、表示部21は、会社IDが1の会社の物品の真正品を扱う店舗や、会社IDが1の会社の物品の模倣品を扱う店舗の情報を表示することができる。店舗情報記憶部36が、店舗の名称と、店舗の場所と、店舗の連絡先(電話番号、メールアドレス、特定サイトへのURL、特定の検索文字列)との情報を記憶している場合、表示部21は、これらの店舗の情報を表示できる。
(第四実施形態)
(第四実施形態の構成)
図5は第四実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成例を示すブロック図である。店舗情報表示システム100は、取得表示装置200と、判定装置300とを含む。各装置間の情報の送受信は、通信ネットワークを介して行われる。通信は無線でも有線でも良い。なお、図に示す各構成要素は、機能単位のブロックを示している。
【0023】
取得表示装置200は、画像取得部20と、表示部21とを含む。画像取得部20は、例えば不図示のカメラ等から物品の一部または全部を含む画像データを取得する。表示部21は、店舗に関する情報を表示する。この店舗に関する情報は、例えばネットワークを介して取得される。
【0024】
判定装置300は、真贋判定部30と、会社判定部31と、店舗情報記憶部36と、物品情報記憶部37と、会社情報記憶部38と、会社物品関連情報記憶部39とを含む。真贋判定部30は、画像取得部20が取得した物品の画像データと、物品情報記憶部37の画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品またまたは模倣品であることを判定する。会社判定部31は、画像取得部20が取得した画像データと会社を判定するための画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品に関連する製造元会社を判定する。店舗情報記憶部36は、物品の識別情報と、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶する。物品の識別情報には、その物品を表すID番号や文字列を用いることができる。また、物品の真正品または模倣品を扱うとは、その物品の真正品または模倣品の生産、販売、譲渡、貸渡し、輸出若しくは輸入、または譲渡若しくは貸渡しの申出(展示を含む)をすることをいう。また、店舗とは、小売店舗や卸売店、またネット販売業者等による仮想上の店舗であってもよい。物品情報記憶部37は、物品識別情報と、物品の画像データとを関連付けて記憶する。物品情報記憶部37の物品識別情報は、店舗情報記憶部36の物品識別情報と同様に、物品を表すID番号や文字列を用いることができる。会社情報記憶部38は、会社識別情報と会社を判定するための画像データとを記憶する。会社物品関連情報記憶部39は、会社識別情報と物品識別情報とを関連付けて記憶する。例えば、会社物品関連情報記憶部39は、ある会社識別情報に関連付けて複数の物品識別情報を記憶する。
(第四実施形態の動作)
図6は、第四実施形態に係る店舗情報表示システム100の動作を示すフローチャートである。まず、S61のステップは第一実施形態におけるS21と同様である。例として、画像取得部20は、物品をタブレットとする画像データを取得したとする。
【0025】
次に、真贋判定部30は、取得した画像データと、物品情報記憶部37が記憶する画像データと、に基づいて、取得した画像データに含まれる物品が、真正品または模倣品であると判定する(S62)。この際、真贋判定部30は、真贋判定に用いた画像データの物品識別情報も特定できる。例えば、物品情報記憶部37は、物品識別情報として、物品IDに1を、物品の画像データとして、A社が製造元である真正品のタブレットの画像データを、記憶している。この場合、真贋判定部30は、画像取得部20が取得した画像データと比較して、物品IDは1、取得した画像データの物品がタブレットの模倣品と判定できる。
【0026】
会社判定部31は、取得した画像データと、会社情報記憶部38が記憶する会社を判定するための画像データと、に基づいて、取得した画像データに含まれる物品に関連する製造元会社を判定する(S63)。このステップは、S62と順番が前後してもよい。例えば、取得した画像データがA社が製造元のタブレットと外見が同一または類似し、または、A社の商標と同一または類似の商標を含んでいたとする。そして、会社情報記憶部38が、会社ID1、会社を判定するための画像データとして製造元A社のタブレットまたはA社の商標の、画像データを記憶していたとする。この場合、画像データの類似度等を用いて、会社判定部31は、取得した画像データに含まれる物品に関連する製造元会社をA社、会社ID1と判定する。
【0027】
表示部21は、会社判定部31が判定した製造元会社に関連する物品を扱う店舗の情報を表示する(S64)。例として、会社物品関連情報記憶部39が会社ID1(A社)と物品ID1(A社タブレット)及び会社ID1(A社)と物品ID2(A社カメラ)とをそれぞれ関連付けて記憶しているとする。この場合、会社判定部31は、会社判定部31が判定したA社(会社ID1)に関連する物品である物品ID1(A社タブレット)及び物品ID2(A社カメラ)に基づいて、店舗情報記憶部36から、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報を取得する。そして、表示部21は、会社判定部31が取得した店舗の情報を表示する。これにより、ユーザは、取得した物品以外の物品を扱う店舗の情報を知ることができる。
(第五実施形態)
図7は、第五実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成を示すブロック図である。第五の実施形態として、取得表示装置200は、さらに位置取得部22を有する。位置取得部22は、画像取得部20が物品を含む画像データを取得する位置を表すための位置情報を取得する。この位置情報は、緯度・経度情報、二次元空間におけるXY座標、三次元空間におけるXYZ座標、地図上の位置点、駅名、建物名、通りの名前、地域名、観光名所名、住所の一部または全部等の様々な位置を表す形式で表現できる。この位置情報は、取得表示装置200が用いてもよいし、ネットワークを介して送受信されてもよい。
【0028】
第五実施形態において、店舗情報記憶部36は物品の識別情報と、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶し、さらに店舗の場所を記憶する。真贋判定部30は、物品を含む画像データを取得した位置情報と、店舗の場所に基づいて、店舗情報記憶部36から選択された店舗の情報を取得する。そして、表示部21は、真贋判定部30が取得した店舗の情報を表示する。例えば、表示部21は、画像データを取得した位置の周辺に複数の店舗の場所がある場合、周辺の店舗の情報として、これら複数の店舗の情報を表示する。ここで、周辺の店舗とは、取得した位置情報から所定の距離にある店舗としても良いし、取得した位置情報に基づいて定める所定の範囲にある店舗としても良い。または、真贋判定部30が、店舗情報記憶部36の店舗の場所の情報に基づいて、取得した位置から相対的に近距離にある一つまたは複数の店舗を選択する。この選択された店舗が、周辺の店舗でも良い。これにより、ユーザは、画像データを取得した位置に基づいて、その周辺にある店舗の情報を知ることができる。
(第六実施形態)
図8は、第六実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成を示すブロック図である。図8に示す店舗情報表示システム100は、第一実施形態に係る店舗情報表示システム100と比較すると、判定装置300が表示部21を備える点が異なる。判定装置300が表示部21を備えることで、真贋判定部30はネットワークを介さずに店舗の情報を表示部21に送信できる。その他の構成および動作は第一実施形態に係る店舗情報表示システム100と同じである。
(第七実施形態)
図9は、第七実施形態に係る判定装置300の構成を示すブロック図である。図9に示す判定装置300は、真贋判定部30と、店舗情報記憶部36と、物品情報記憶部37とを含む。真贋判定部30は、外部から取得した画像データと、物品情報記憶部37の画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定する。そして、真贋判定部30は、真贋判定の結果に基づいて、店舗情報記憶部36から、物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報を取得し、取得した店舗の情報を出力する。店舗情報記憶部36は、物品の識別情報と、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶する。
【0029】
これにより、判定装置300は、取得した画像データに含まれる物品に関連する店舗の情報を出力することができる。
(第八実施形態)
図10は、第八実施形態に係る判定装置300の構成を示すブロック図である。図10に示す判定装置300は、第七実施形態に係る判定装置300と比較すると、判定装置300が更に真贋判定部30が出力する店舗の情報を表示する表示部21を備える点が異なる。これにより、判定装置300は、取得した画像データに含まれる物品に関連する店舗の情報を表示することができる。その他の構成および動作は第七実施形態に係る判定装置300と同じである。
(第九実施形態)
図11は、第九実施形態に係る店舗情報表示システム100の構成を示すブロック図である。図11において、店舗情報表示システム100は、画像取得部20と、表示部21と、真贋判定部30と、店舗情報記憶部36と、物品情報記憶部37とを備えている。
【0030】
画像取得部20は、物品の一部または全部を含む画像データを取得する。物品情報記憶部37は、物品識別情報と物品を含む画像データとを関連付けて記憶する。店舗情報記憶部36は、該物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する。真贋判定部30は、画像取得部20が取得した画像データと物品情報記憶部37の画像データとに基づいて、取得した画像データに含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定する。さらに真贋判定部30は、該判定の結果に基づいて、店舗情報記憶部36から物品に関連する店舗の情報を取得する。
そして、表示部21は、真贋判定部30が取得した物品に関連する店舗の情報を表示する。
【0031】
これにより、第九実施形態に係る店舗情報表示システム100は、画像取得部20が取得した画像データに含まれる画像で取得した物品について、その物品の真正品または模倣品を扱う店舗情報を表示することができる。そのため、本システムのユーザは、真正品または模倣品についての関連する情報を知ることができる。
【0032】
なお、本実施形態に係る店舗情報システム100は、単体の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0033】
なお、上述した各実施形態における各構成要素は、クラウドコンピューティングによって実現されても良い。例えば、店舗情報記憶部36、物品情報記憶部37、会社情報記憶部38、会社物品関連情報記憶部39はクラウドサーバによって実現されても良い。また、その他の構成要素もクラウドサーバによって実現されても良い。
【0034】
図12は、本発明の各実施形態に係る店舗情報表示システム100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0035】
店舗情報表示システム100は、CPU(Central Processing Unit)91と、ROM(Read Only Memory)92と、ネットワークインタフェース93と、RAM(Random Access Memory)94と、記憶装置95と、入力装置96と、出力装置97によって構成可能である。入力装置26は、例えば、マウス、キーボードなどで実現される。出力装置96は、例えばディスプレイで実現される。
【0036】
画像取得部20は、例えば、ネットワークインタフェース93と、ROM92及び記憶装置95に記憶されたコンピュータプログラムをRAM94に書き込み、書き込まれたコンピュータプログラムを実行するCPU91と、入力装置96とによって構成される。
【0037】
表示部21は、例えば、出力装置97によって構成される。また、表示部21が、例えばタッチパネルのように入力を受け付ける機能を有する場合、表示部21は、入力装置96と、出力装置97とによって構成されてもよい。
【0038】
真贋判定部30と、会社判定部31とは、例えば、ROM92及び記憶装置95に記憶されたコンピュータプログラムをRAM94に書き込み、書き込まれたコンピュータプログラムを実行するCPU91によって構成される。
【0039】
店舗情報記憶部36と、物品情報記憶部37と、会社情報記憶部38と、会社物品関連情報記憶部39とは、例えば、記憶装置95によって構成される。
【0040】
なお、取得表示装置300と、判定装置200とはそれぞれが別個のハードウェア構成によって実現されてもよい。
【0041】
上述した各実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内であれば、種々変更することができるものである。
(付記1)
物品の一部または全部の画像データを取得する画像取得部と、
物品識別情報と物品の画像データを関連付けて記憶する物品情報記憶部と、
前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶部と、
前記画像取得部が取得した画像データと前記物品情報記憶部の画像データとに基づいて、取得した画像の物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、前記店舗情報記憶部から物品に関連する前記店舗の情報を取得する真贋判定部と、
前記真贋判定部が取得した前記店舗の情報を表示する表示部を備える店舗情報表示システム。
(付記2)
物品の一部または全部の画像データを取得する画像取得部と、
会社識別情報と会社を判定するための画像データとを関連付けて記憶する会社情報記憶部と、
前記会社識別情報と、物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報と、を関連付けて記憶する店舗情報記憶部と、
前記画像取得部が取得した画像データと前記会社を判定するための画像データとに基づいて、前記取得した画像における物品に関連する製造元会社を判定し、該判定した製造元会社に基づいて、前記店舗情報記憶部から、当該会社に関連する前記店舗の情報を取得する会社判定部と、
前記会社判定部が取得した前記店舗の情報を表示する表示部を備える店舗情報表示システム。
(付記3)
物品の一部または全部の画像データを取得する画像取得部と、
会社識別情報と会社を判定するための画像データとを関連付けて記憶する会社情報記憶部と、
物品識別情報と物品の画像データを関連付けて記憶する物品情報記憶部と、
前記会社識別情報と前記物品識別情報とを関連付けて記憶する会社物品関連情報記憶部と、
前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶部と、
前記画像取得部が取得した画像データと前記物品情報記憶部の画像データとに基づいて、取得した画像の物品が真正品または模倣品であることを判定する真贋判定部と、
前記画像取得部が取得した画像データと前記会社を判定するための画像データとに基づいて、前記取得した画像における物品に関連する製造元会社を判定し、前記真贋判定部の判定の結果と、該製造元会社と、前記会社物品関連情報記憶手段に記憶されている前記会社識別情報および前記物品識別情報に基づいて、前記店舗情報記憶部から、前記製造元会社に関連する物品を扱う店舗の情報を取得する会社判定部と、
前記会社判定部が取得した前記店舗の情報を表示する表示部を備える店舗情報表示システム。
(付記4)
前記会社を判定するための画像データは、その会社が使用する商標の画像データである請求項2または3の店舗情報表示システム。
(付記5)
前記会社判定部は、前記画像取得部が取得した画像データと前記会社を判定するための画像データが類似すると判定したとき、前記取得した画像における物品に関連する製造元会社は、類似するとされた前記会社を判定するための画像データに関連付けられた会社識別情報で識別される会社であると判定する、請求項2または3の店舗情報表示システム。
(付記6)
前記真贋判定部は、前記画像取得部が取得した画像データと前記物品情報記憶部の画像データの類似度を計算し、類似度が第一の閾値より大きく、かつ、第一の閾値より大きい第二の閾値より小さいとき、取得した画像に含まれる物品は、模倣品であると判定する請求項1または3の店舗情報表システム。
(付記7)
前記店舗の情報は、店舗の名称、店舗の場所、店舗の連絡先のいずれか一つを含む請求項1乃至6のいずれか一つに記載の店舗情報表示システム。
(付記8)
位置取得部を備え、前記位置取得部は、画像を取得した位置を表す位置情報を取得し、前記店舗情報記憶部は店舗の場所を含み、前記表示部は、前記位置情報と前記店舗の場所に基づいて店舗の情報を表示する請求項1乃至7のいずれか一つに記載の店舗情報表示システム。
(付記9)
前記表示部は、前記位置情報が示す位置の近傍と判定された場所にある店舗の情報を表示する請求項8の店舗情報表示システム。
(付記10)
物品識別情報と物品を含む画像データを関連付けて記憶する物品情報記憶部と、
前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶部と、
外部から取得した物品の一部または全部を含む画像データと前記物品情報記憶部の画像データとに基づいて、取得した画像に含まれる物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、前記店舗情報記憶部から物品に関連する前記店舗の情報を取得し、取得した前記店舗の情報を出力する真贋判定部と、
を備える装置。
(付記11)
物品の一部または全部を含む画像データを取得し、
物品識別情報と物品を含む画像データを関連付けて記憶し、
前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶し、
前記画像取得部が取得した画像データと前記物品情報記憶部の画像データとに基づいて、取得した画像の物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、物品に関連する前記店舗の情報を取得し、
前記取得した前記店舗の情報を表示する店舗情報表示方法。
(付記12)
コンピュータに、
物品の一部または全部を含む画像データを取得する画像取得処理と、
物品識別情報と物品を含む画像データを関連付けて記憶する物品情報記憶処理と、
前記物品識別情報と物品の真正品または模倣品を扱う店舗の情報とを関連付けて記憶する店舗情報記憶処理と、
前記画像取得部が取得した画像データと前記物品情報記憶部の画像データとに基づいて、取得した画像の物品が真正品または模倣品であることを判定し、該判定の結果に基づいて、物品に関連する前記店舗の情報を取得する真贋判定処理と、
前記真贋判定処理で取得した前記店舗の情報を表示する表示処理を実行させる店舗情報表示プログラム。
【0042】
この出願は、2015年3月31日に出願された日本出願特願2015−070507を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0043】
20 画像取得部
21 表示部
22 位置取得部
30 真贋判定部
31 会社判定部
36 店舗情報記憶部
37 物品情報記憶部
38 会社情報記憶部
39 会社物品関連情報記憶部
91 CPU
92 ROM
93 ネットワークインタフェース
94 RAM
95 記憶装置
96 入力装置
97 出力装置
100 店舗情報表示システム
200 取得表示装置
300 判定装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12