(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第3の端末により、第1の端末により前記第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップであって、前記割り当てられた時間周波数リソースは前記第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであり、前記第3の端末は、前記第1の端末の近傍リストに含まれ、前記第1の端末の関連端末である第2の端末の近傍リストに含まれず、かつ、前記第1の端末とデータ通信を実施できずスケジューリング・シグナリングを受信できる前記第1の端末の非関連近傍端末として選択される、ステップと、
前記第3の端末により、前記割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するステップと
を含む、データ送信処理方法。
前記第3の端末により、第1の端末により前記第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップであって、前記割り当てられた時間周波数リソースは前記第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであるステップは、
前記第3の端末により、前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、前記スケジューリング・シグナリングは、前記第3の端末が、前記第1の端末によりデータを前記第2の端末に送信するために占有された前記時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むステップ、または
前記第3の端末により、前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、前記スケジューリング・シグナリングは、前記第3の端末の関連端末が、前記第2の端末により送信されたデータを前記第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、前記第3の端末の前記関連端末は前記第1の端末の近傍端末ではないステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
前記第3の端末により、第1の端末により前記第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップであって、前記割り当てられた時間周波数リソースは残りの時間周波数リソースであるステップは、
前記第3の端末により、前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、前記スケジューリング・シグナリングが、前記第3の端末がデータ送信を前記残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む、ステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
2つのアクセス・ポイント(AP)が近傍端末でないシナリオにおいて前記第3の端末が前記第1の端末の近傍端末である場合に、前記第1の端末は前記2つのAPの何れか1つであり、前記第3の端末により、前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップの後に、
前記第3の端末により、前記第3の端末の前記関連端末に前記スケジューリング・シグナリング内の指示情報を通知するステップと、
前記第3の端末により、前記第3の端末の前記関連端末により実施されたスケジューリングを受信するステップと、
をさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
前記第2の割当てユニットは特に、スケジューリング・シグナリングを前記第3の端末に送信するように構成され、前記スケジューリング・シグナリングは、前記第3の端末がデータ送信を前記残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む、請求項12に記載の端末。
前記割当てモジュールは特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、前記スケジューリング・シグナリングを前記第3の端末に送信するように構成される、請求項13または14に記載の端末。
前記割り当てられた時間周波数リソースが前記第1の端末と前記第2の端末の間のデータ送信のために占有された前記時間周波数リソースであるとき、前記取得モジュールは特に、
前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、前記スケジューリング・シグナリングは、前記第3の端末が、前記第1の端末によりデータを前記第2の端末に送信するために占有された前記時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むか、または、
前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、前記スケジューリング・シグナリングは、前記第3の端末の関連端末が、前記第2の端末により送信されたデータを前記第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、前記第3の端末の前記関連端末は前記第1の端末の近傍端末ではない、
請求項17に記載の端末。
前記割り当てられた時間周波数リソースが前記残りの時間周波数リソースであるとき、前記取得モジュールは特に、前記第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、前記スケジューリング・シグナリングが、前記第3の端末がデータ送信を前記残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む、請求項17に記載の端末。
2つのアクセス・ポイント(AP)が近傍端末でないシナリオにおいて前記第3の端末が前記第1の端末の近傍端末である場合に、前記第1の端末は前記2つのAPの何れか1つであり、前記第3の端末は、
前記第3の端末の前記関連端末に前記スケジューリング・シグナリング内の指示情報を通知するように構成された通知モジュールと、
前記第3の端末の前記関連端末により実施されたスケジューリングを受信するように構成された受信モジュールと、
をさらに備える、請求項18または19に記載の端末。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の諸実施形態では、システムの送信効率を高めるためのデータ送信処理方法および装置を提供する。
【0004】
第1の態様によれば、本発明の1実施形態では、第1の端末により時間周波数リソースの予約に成功するステップと、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、第1の端末により、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップであって、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であるステップとを含むデータ送信処理方法を提供する。
【0005】
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装方式では、第1の端末により、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップは、第1の端末により第3の端末に、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを割り当てるステップであって、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でないステップ、または、第1の端末により、残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップであって、当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースであるステップを含む。
【0006】
第1の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第1の態様の第2の可能な実装方式では、第1の端末により第3の端末に、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを割り当てるステップは、第1の端末により、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むステップ、または第1の端末により、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではないステップを含む。
【0007】
第1の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第1の態様の第3の可能な実装方式では、第1の端末により、残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップは、第1の端末により、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含むステップを含む。
【0008】
第1の態様の第2または第3の可能な実装方式を参照して、第1の態様の第4の可能な実装方式では、第1の端末により、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップは、第1の端末により、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、当該スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップを含む。
【0009】
第1の態様または第1の態様の第1乃至第4の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第1の態様の第5の可能な実装方式では、第1の端末により、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップの前に、当該方法は、第1の端末により、近傍リストを確立するステップであって、当該近傍リストは第1の端末の近傍端末を含むステップをさらに含む。
【0010】
第1の態様の第2の可能な実装方式を参照して、第1の態様の第6の可能な実装方式では、第1の端末により第3の端末に、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを割り当てるステップの前に、当該方法は、第1の端末により、第2の端末の近傍リストを取得するステップであって、当該近傍リストは第2の端末の近傍端末を含むステップをさらに含む。
【0011】
第2の態様によれば、本発明の1実施形態では、第3の端末により、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップであって、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであり、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であるステップと、第3の端末により、当該割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するステップとを含むデータ送信処理方法を提供する。
【0012】
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装方式では、当該割り当てられた時間周波数リソースが第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであることは、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであり、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でないか、または、当該割り当てられた時間周波数リソースは残りの時間周波数リソースであり、当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースであることを含む。
【0013】
第2の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の態様の第2の可能な実装方式では、第3の端末により、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップであって、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであるステップは、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むステップ、または、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではないステップを含む。
【0014】
第2の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の態様の第3の可能な実装方式では、第3の端末により、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップであって、当該割り当てられた時間周波数リソースは残りの時間周波数リソースであるステップは、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含むステップを含む。
【0015】
第2の態様の第2または第3の可能な実装方式を参照して、第2の態様の第4の可能な実装方式では、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップは、第3の端末により、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップを含む。
【0016】
第2の態様の第2乃至第4の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第2の態様の第5の可能な実装方式では、2つのアクセス・ポイントAPが近傍端末でないシナリオにおいて第3の端末が第1の端末の近傍端末である場合に、第1の端末は当該2つのAPの何れか1つであり、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップの後に、当該方法は、第3の端末により、第3の端末の関連端末に当該スケジューリング・シグナリング内の指示情報を通知するステップと、第3の端末により、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するステップとをさらに含む。
【0017】
第2の態様の第5の可能な実装方式を参照して、第2の態様の第6の可能な実装方式では、第3の端末により、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するステップは、第3の端末により、当該ダウンリンク期間で設定された当該複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するステップを含む。
【0018】
第3の態様によれば、本発明の1実施形態では端末を提供する。当該端末は第1の端末であり、当該端末は、時間周波数リソースの予約に成功するように構成された予約モジュールと、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように構成された割当てモジュールであって、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である割当てモジュールとを備える。
【0019】
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装方式では、当該割当てモジュールは、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように構成された第1の割当てユニットであって、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でない第1の割当てユニット、または、残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように構成された第2の割当てユニットであって、当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースである第2の割当てユニットを備える。
【0020】
第3の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第3の態様の第2の可能な実装方式では、第1の割当てユニットは特に、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むか、または、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない。
【0021】
第3の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第3の態様の第3の可能な実装方式では、第2の割当てユニットは特に、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む。
【0022】
第3の態様の第2または第3の可能な実装方式を参照して、第3の態様の第4の可能な実装方式では、当該割当てモジュールは特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、当該スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成される。
【0023】
第3の態様または第3の態様の第1乃至第4の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第3の態様の第5の可能な実装方式では、当該端末は、近傍リストを確立するように構成された確立モジュールであって、当該近傍リストは第1の端末の近傍端末を含む確立モジュールをさらに備える。
【0024】
第3の態様の第2の可能な実装方式を参照して、第3の態様の第6の可能な実装方式では、当該端末は、第2の端末の近傍リストを取得するように構成された取得モジュールであって、当該近傍リストは第2の端末の近傍端末を含む取得モジュールをさらに備える。
【0025】
第4の態様によれば、本発明の1実施形態では端末を提供する。当該端末は第3の端末であり、当該端末は、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するように構成された取得モジュールであって、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであり、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である取得モジュールと、データ送信を当該割り当てられた時間周波数リソースで実施するように構成された送信モジュールとを備える。
【0026】
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装方式では、当該割り当てられた時間周波数リソースが第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであることは、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであり、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でないか、または、当該割り当てられた時間周波数リソースは残りの時間周波数リソースであり、当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースであることを含む。
【0027】
第4の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第4の態様の第2の可能な実装方式では、当該割り当てられた時間周波数リソースが第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであるとき、当該取得モジュールは特に、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むか、または、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない。
【0028】
第4の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第4の態様の第3の可能な実装方式では、当該割り当てられた時間周波数リソースが残りの時間周波数リソースであるとき、当該取得モジュールは特に、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む。
【0029】
第4の態様の第2または第3の可能な実装方式を参照して、第4の態様の第4の可能な実装方式では、当該取得モジュールは特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成される。
【0030】
第4の態様の第2乃至第4の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第4の態様の第5の可能な実装方式では、2つのアクセス・ポイントAPが近傍端末でないシナリオにおいて第3の端末が第1の端末の近傍端末である場合に、第1の端末は当該2つのAPの何れか1つであり、第3の端末は、第3の端末の関連端末に当該スケジューリング・シグナリング内の指示情報を通知するように構成された通知モジュールと、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するように構成された受信モジュールとをさらに備える。
【0031】
第4の態様の第5の可能な実装方式を参照して、第4の態様の第6の可能な実装方式では、当該受信モジュールは特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するように構成される。
【0032】
本発明では、第1の端末が、時間周波数リソースの予約に成功し、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当て、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であり、第3の端末が第1の端末により予約された時間周波数リソースを第1の端末と共有できる。したがって、システムの送信効率が改善される。
【0033】
本発明の諸実施形態または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では諸実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の幾つかの実施形態を示し、当業者は創造的努力なしにこれらの添付図面から依然として他の図面を導出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の諸実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では本発明の諸実施形態の技術的解決策を本発明の諸実施形態の添付図面を参照してより明確に説明する。明らかに、説明する実施形態は本発明の諸実施形態の一部であるが全部ではない。当業者が創造的努力なしに本発明の諸実施形態に基づいて取得する他の全ての実施形態は本発明の保護範囲に入るものとする。
【0036】
図1は、本発明に従うデータ送信処理方法の実施形態1の略流れ図である。
図1に示すように、当該実施形態における方法が以下を含んでもよい。
【0037】
ステップ101:第1の端末が時間周波数リソースの予約に成功する。
【0038】
ステップ102:第1の端末が、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である。
【0039】
本発明の諸実施形態で提案する解決策は、スケジューリング機構に基づくプライマリ・リンクのリソース多重化を実施するものであり、スケジューリング機構とは、基本サービス・セット(Basic service set、略してBSS)内の全てのアップリンクおよびダウンリンクのリソースがアクセス・ポイント(Access point、略してAP)によりスケジュールされ、端末(Station、略してSTA)が、スケジュールされた時間周波数リソースでデータを送受信することを指す。
【0040】
本発明の当該実施形態では、第1の端末が、チャネルを争うことによって時間周波数リソースの予約に成功する。第1の端末はAPであってもよい。チャネルを争い時間周波数リソースを予約する具体的なプロセスは本特許では関心がなく、既存の標準における機構を使用してもよく、または、別の機構を使用してもよい。例えば、第1の端末が最初にチャネルを検知し、当該チャネルのアイドルが分散協調機能フレーム間スペース(Distributed coordinationfunction interframe space、略してDIFS)に到達した後、1つのバックオフ乱数が生成される。バックオフ乱数がゼロにカウントダウンされるまでチャネルがアイドルである場合、第1の端末は自己送信許可(clear to send to self、略してCTS−to−self)フレームを送信してチャネルを予約する。当該CTS−to−selfフレームは、当該チャネルを予約するための期間に関する期間(Duration)フィールドを含む。CTS−to−selfフレームを受信した後、別の端末は、Durationフィールドで示された時間内に当該チャネルでアクティブな送信を実施しない。
【0041】
既存の無線ローカル・アクセス・ネットワーク(Wireless local access network、略してWLAN)標準によれば、時間周波数リソースの予約に成功(即ち、競合によりチャネルの取得に成功)したAPは当該APにより予約された時間周波数リソースを排他的に使用する。即ち、当該APは、当該AP自体および当該APの関連STAを当該時間周波数リソースでスケジュールすることができる。比較して、本発明の当該実施形態では、競合によりチャネルの取得に成功した第1の端末が第1の端末自体および第1の端末の関連端末を当該時間周波数リソースでスケジュールするのと同時に、第1の端末はさらに、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である。任意選択で、当該少なくとも部分的な時間周波数リソースが、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであってもよく(第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でない)、または、第1の端末が当該予約された時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てるときに使用されない時間周波数リソース(残りの時間周波数リソース)であってもよい。第1の端末の近傍端末とは、第1の端末により送信されたデータを正しく受信できる端末を指す。当該近傍端末が、アクセス・ポイント(AP)またはアクセス・ポイント以外の端末(STA)の何れかであってもよく、第1の端末の関連端末および第1の端末の非関連端末の両方を含む。プロトコル要件およびセキュリティ考慮のため、アクセス・ポイントは、当該アクセス・ポイントの関連端末とのデータ通信のみを実施できるが、当該アクセス・ポイントの非関連端末とのデータ通信は実施できず、特定のシグナリングの対話のみが許可されている(例えば、本発明では、第1の端末がスケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信する)。アクセス・ポイント以外の端末は、当該端末の関連端末とのデータ通信のみを実施できるが、当該アクセス・ポイント以外の端末の非関連端末とのデータ通信は実施できず、特定のシグナリングの対話のみ許可されている。
【0042】
本発明の当該実施形態では、第1の端末が、時間周波数リソースの予約に成功し、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当て、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であり、第3の端末が第1の端末により予約された時間周波数リソースを第1の端末と共有できる。したがって、システムの送信効率が改善される。
【0043】
図2は、本発明に従うデータ送信処理方法の実施形態2の略流れ図である。
図2に示すように、当該実施形態における方法が以下を含んでもよい。
【0044】
ステップ201:第1の端末が時間周波数リソースの予約に成功する。
【0045】
ステップ202:第1の端末が、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でない。
【0046】
任意選択で、第1の端末により第3の端末に、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを割り当てるステップは、第1の端末により、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むステップ、または、第1の端末により、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではないステップを含む。
【0047】
本発明の当該実施形態では、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末ではない。即ち、第3の端末および第2の端末は互いを検知できず、したがって、第3の端末は第1の端末と第2の端末の間のリンクの露出された端末である。
【0048】
本発明の当該実施形態では、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信は2つの実装可能方式を含む。第1の実装可能方式は第1の端末がダウンリンク送信を実施するというものであり、第2の実装可能方式は第2の端末がアップリンク送信を実施するというものである。
【0049】
第1の端末がダウンリンク送信を実施したとき(即ち、ダウンリンク期間において)、第1の端末は、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信することによって、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当ててもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含む。
【0050】
本発明の当該実施形態では、2つのAPが近傍端末であるシナリオおよび2つのAPが近傍端末でないシナリオ(即ち、2つのBSSが重複領域を有するが、当該2つのAPのうち何れかのAPは他方のAPのカバレッジ内にはない)が含まれる。当該2つのAPが近傍端末であるシナリオでは、第1の端末が対応して第1のAPであってもよく、第3の端末が対応して第1のAPの非関連近傍APであってもよい。当該2つのAPが近傍端末でないシナリオでは、第3の端末が対応して第1のAPの非関連STAであってもよい。
【0051】
図3は本発明に従う端末通信の略
図1である。
図3に示すように、2つのAPが近傍端末であるとき、第1のAPは対応してAP1(第1の端末)であり、近傍APは対応してAP2(第3の端末)であり、第2の端末は対応してSTA11である。STA11はAP2のカバレッジ外にある(即ち、第3の端末は第2の端末の近傍端末ではない)。本発明の当該実施形態では、AP1が、データをSTA11に送信するために占有された時間周波数リソースを、AP2にダウンリンク送信のために割り当ててもよい。任意選択で、AP1がスケジューリング・シグナリングをAP2に送信してもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、AP2がAP1によりデータをSTA11に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含む。任意選択で、AP2は、AP1により割り当てられた時間周波数リソースでデータをSTA22に送信することができる。さらに、AP2がデータをSTA22に送信するプロセスがAP1によりデータをSTA11に送信することに影響を及ぼさないように、STA11およびSTA22が互いを検知できないことが好ましい。本発明の当該実施形態では、リソース割当て原理1を以上の説明に従って要約する。表1に示すように、ダウンリンク期間において、第2の端末の位置が第1の端末が属するBSSと第3の端末が属するBSSとの間の重複領域の外にある場合、第1の端末が、データを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースを、第3の端末にダウンリンク送信のために割り当ててもよい。第2の端末の位置が当該重複領域内にある場合、第1の端末は、データを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てることができない。任意選択で、リソース・スケジューリングを実施するために、第1の端末により第3の端末に送信されたスケジューリング・シグナリングを、エア・インタフェースを通して送信してもよく、これは第1の端末が近傍AP(第3の端末)を第1の端末が属するBSSのSTAとして使用することと等価である。しかし、データ通信は第1の端末と第3の端末の間で直接実施されないことは強調されるべきである。
【0053】
図3に示すように、2つのAPが近傍端末でないとき、第1のAPは対応してAP1(第1の端末)であり、第1のAPの非関連STAは対応してSTA31(第3の端末)であり、第2の端末は対応してSTA11である。STA11はSTA31のカバレッジ外にある(即ち、第3の端末は第2の端末の近傍端末ではない)。本発明の当該実施形態では、AP1が、データをSTA11に送信するために占有された時間周波数リソースを、STA31にアップリンク送信のために割り当ててもよい。任意選択で、AP1がスケジューリング・シグナリングをSTA31に送信してもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、STA31がAP1によりデータをSTA11に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含む。さらに、STA31により送信され時間周波数リソースを共有できることを示す情報に従ってAP3がSTA31をスケジュールするように、STA31が指示情報をAP3に通知する。したがって、STA31は、AP1により割り当てられた時間周波数リソースでデータをAP3に送信することができる。任意選択で、STA31が関連AP3に当該スケジューリング指示情報を通知する方式が、共通アップリンク時間周波数リソースを用いることによる報告であってもよく、または、別の方式であってもよく、本発明の当該実施形態ではここでは限定されない。
【0054】
第2の端末がアップリンク送信を実施するとき(即ち、アップリンク期間において)、第1の端末は、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信することによって、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当ててもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末でない。本発明の当該実施形態では、第3の端末が、第3の端末の関連端末とのデータ通信を直接実施することができる。
【0055】
本発明の当該実施形態では、2つのAPが近傍端末であるシナリオおよび2つのAPが近傍端末でないシナリオ(即ち、2つのBSSが重複領域を有するが、当該2つのAPのうち何れかのAPは他方のAPのカバレッジ内にはない)が含まれる。当該2つのAPが近傍端末であるシナリオでは、第1の端末が対応して第1のAPであってもよく、第3の端末が対応して第1のAPの非関連近傍APであってもよく、第3の端末の関連端末が対応して近傍APの関連STAであってもよい。当該2つのAPが近傍端末でないシナリオでは、第3の端末が対応して第1のAPの非関連STAであってもよく、第3の端末の関連端末が対応して非関連STAの関連APであってもよい。
【0056】
図4は本発明に従う端末通信の略
図2である。
図4に示すように、2つのAPが近傍端末であるとき、第1のAPは対応してAP1(第1の端末)であり、近傍APは対応してAP2(第3の端末)であり、近傍APの関連STAは対応してSTA22であり、第2の端末は対応してSTA11である。STA11はAP2のカバレッジ外にあり(即ち、第3の端末は第2の端末の近傍端末ではない)、STA22はAP1のカバレッジ内にはない(即ち、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない)。本発明の当該実施形態では、AP1が、STA11によりデータをAP1に送信するために占有された時間周波数リソースを、STA22にアップリンク送信のために割り当ててもよい(即ち、AP2はSTA22により送信されたデータを受信する)。任意選択で、AP1がスケジューリング・シグナリングをAP2に送信してもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、AP2の関連端末が、STA11により送信されたデータをAP1により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、AP2の関連端末はAP1の近傍端末ではない。さらに、AP2が、AP1により割り当てられた時間周波数リソースでデータを送信するためにSTA22をスケジュールしてもよい。STA22がAP1のカバレッジ内にないので、STA22がデータをAP2に送信するプロセスは、STA11により送信されたデータをAP1により受信することに影響を及ぼさない。本発明の当該実施形態では、リソース割当て原理2を以上の説明に従って要約する。表2に示すように、アップリンク期間において、第2の端末の位置が第1の端末が属するBSSと第3の端末が属するBSSとの間の重複領域の外にある場合、第1の端末は、第2の端末により送信されたデータを受信するために占有された時間周波数リソースを、第3の端末の関連端末にアップリンク送信のために割り当ててもよく、第3の端末の関連端末は当該重複領域内にない。第2の端末の位置が当該重複領域内にある場合、第1の端末は、第2の端末により送信されたデータを受信するために占有された時間周波数リソースを第3の端末の関連端末に割り当てることができない。任意選択で、リソース・スケジューリングを実施するために、第1の端末により第3の端末に送信されたスケジューリング・シグナリングを、エア・インタフェースを通じて送信してもよく、これは第1の端末が近傍AP(第3の端末)を第1の端末が属するBSSのSTAとして使用することと等価である。しかし、データ通信は第1の端末および第3の端末の間で直接実施されないことは強調されるべきである。
【0058】
図4に示すように、2つのAPが近傍端末でないとき、第1のAPは対応してAP1(第1の端末)であり、第1のAPの非関連STAは対応してSTA31(第3の端末)であり、第3の端末の関連端末は対応してAP3であり、第2の端末は対応してSTA11である。STA11はSTA31のカバレッジ外にあり(即ち、第3の端末は第2の端末の近傍端末ではない)、AP3はAP1のカバレッジ内にはない(即ち、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない)。本発明の当該実施形態では、AP1が、STA11によりデータをAP1に送信するために占有された時間周波数リソースを、AP3にダウンリンク送信のために割り当ててもよい(即ち、STA31がAP3により送信されたデータを受信してもよい)。任意選択で、AP1がスケジューリング・シグナリングをSTA31に送信してもよい。スケジューリング・シグナリング情報は、STA31の関連端末AP3が、STA11により送信されたデータをAP1により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できる(即ち、STA31がAP3により送信されたデータを受信してもよい)ことを示し、第3の端末の関連端末はAP1の近傍端末ではない。さらに、STA31により送信され時間周波数リソースを共有できることを示す情報に従って、AP3がSTA31のようなAP3の関連STAをスケジュールするように、STA31が当該スケジューリング指示情報をAP3に通知する。任意選択で、STA31が当該指示情報を関連AP3に通知する方式が、共通アップリンク時間周波数リソースを用いることによる報告であってもよく、または、別の方式であってもよく、本発明の当該実施形態ではここでは限定されない。
【0059】
図5はスケジューリング・チャネルの略設定
図1である。
図5に示すように、既存のスケジューリング機構では、ダウンリンクおよびアップリンクの期間のスケジューリングは一般にダウンリンク期間の開始部分で実施される。しかし、本発明の当該実施形態において2つのAPが近傍端末であるシナリオでは、既存のスケジューリング機構におけるスケジューリング・チャネルの設定方式に従って第1の端末が共有可能リソースを第3の端末に割り当てた後、スケジューリング時間は既に終了している。結果として、第3の端末は、取得された共有リソースを第3の端末が属するBSSのSTAに割り当てるための機会を有さないかもしれない。したがって、本発明の以上の実施形態における説明に従って、本発明の当該実施形態では複数のスケジューリング・シグナリングの送信機会が必要であることが分かりうる。
図6はスケジューリング・チャネルの略設定
図2である。
図6に示すように、(
図6のスケジューリング・チャネルに対応する)複数のスケジューリング・シグナリングの送信期間は本発明の当該実施形態ではダウンリンク期間において設定され、APがスケジューリングをスケジューリング・シグナリング期間で実施した場合、後続のスケジューリング期間をデータ送信に使用でき、APがスケジューリング・シグナリング期間を逃した場合には、当該APは依然としてスケジューリングを次のスケジューリング・シグナリング期間で実施することができる。
【0060】
任意選択で、
図6に示すように、第1の端末は、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信してもよい。
【0061】
任意選択で、本発明の当該実施形態では、APはまたスケジューリングを任意のダウンリンク期間で実施してもよいが、かかるスケジューリング方式は、スケジューリング・シグナリングが受信されるまで、全ての端末がダウンリンク期間において検知状態を維持することを要求する。
【0062】
任意選択で、第1の端末により、時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップの前に、当該方法は、第1の端末により近傍リストを確立するステップであって、当該近傍リストは第1の端末の近傍端末を含むステップをさらに含む。
【0063】
本発明の当該実施形態では、第1の端末が当該近傍リストを確立し、当該近傍リストに基づいて第3の端末(第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である)を選択してもよい。当該近傍リストは、第1の端末により直接検知できるAPおよびSTAを含む(即ち、当該近傍リストは第1の端末の近傍端末を含む)。
【0064】
任意選択で、第1の端末により第3の端末に、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを割り当てるステップの前に、当該方法は、第1の端末により第2の端末の近傍リストを取得するステップであって、当該近傍リストは第2の端末の近傍端末を含むステップをさらに含む。
【0065】
本発明の当該実施形態では、第1の端末は第2の端末の確立された近傍リストを取得する必要がある。当該近傍リストは、第2の端末により直接検知できるAPおよびSTAを含む(当該近傍リストは第2の端末の近傍端末を含む)。第3の端末により当該割り当てられた時間周波数リソースで実施されるデータ送信が第1の端末と第2の端末の間のデータ送信に影響を及ぼすのを防ぐために、第1の端末が適切な第3の端末(第3の端末は第2の端末の近傍端末ではない)を選択し、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように、第1の端末は、第2の端末および第3の端末の位置を第1の端末の近傍リストと第2の端末の近傍リストに基づいて学習してもよい。
【0066】
任意選択で、第1の端末が第2の端末の近傍リストを取得する方式が、2つの実装可能方式、即ち、パッシブ検知およびアクティブ要求を含んでもよい。パッシブ検知方式では、第1の端末が、第2の端末により送信されたビーコン・フレーム(Beacon Frame)のようなフレームをパッシブに検知することによって、第2の端末の近傍リストを取得してもよく、対応して、第2の端末が、第2の端末の近傍リストを第1の端末に、定期的にまたは第2の端末の近傍リストが変化したときに、アクティブに送信してもよい。アクティブ要求方式では、第1の端末がアクティブに要求フレームを送信し、第2の端末の応答フレームを受信して、第2の端末の近傍リストに関する情報を取得してもよく、対応して、第2の端末が、第1の端末により送信された問合せに従って第2の端末の近傍リストを送信してもよい。
【0067】
本発明の当該実施形態では、第1の端末が、時間周波数リソースの予約に成功し、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であり、第3の端末が第1の端末により予約された時間周波数リソースを第1の端末と共有できる。したがって、システムの送信効率が改善される。
【0068】
図7は本発明に従うデータ送信処理方法の実施形態3の略流れ図である。
図7に示すように、当該実施形態における方法が以下を含んでもよい。
【0069】
ステップ701:第1の端末が時間周波数リソースの予約に成功する。
【0070】
ステップ702:第1の端末が残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースである。
【0071】
任意選択で、第1の端末により残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるステップは、第1の端末によりスケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含むステップを含む。
【0072】
本発明の当該実施形態および以上の実施形態の間の差異は、以上の実施形態では第1の端末が、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる点にある。しかし、本発明の当該実施形態では、第1の端末が残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が第1の端末により予約された時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたとき使用されていない時間周波数リソースである。
【0073】
本発明の当該実施形態では、第3の端末は近傍APまたは近傍STAのような第1の端末の非関連近傍端末である。さらに、第3の端末が、割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施してもよい。第3の端末がAPである場合、当該APが当該APの関連STAを当該割り当てられた時間周波数リソース上で直接スケジュールしてもよく、第3の端末がSTAである場合、関連APが当該STAをスケジュールするように、当該STAが当該STAの関連APにスケジューリング指示情報を通知してもよい。任意選択で、当該STAが当該関連APに当該スケジューリング指示情報を通知する方式が、共通アップリンク時間周波数リソースを用いることによる報告であってもよく、または、別の方式であってもよく、本発明の当該実施形態ではここでは限定されない。
【0074】
任意選択で、
図6に示すように、第1の端末が、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、当該スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信してもよい。
【0075】
任意選択で、リソース・スケジューリングを実施するために、第1の端末により第3の端末に送信されたスケジューリング・シグナリングを、エア・インタフェースを通じて送信してしてもよく、これは、第1の端末が第3の端末を第1の端末が属するBSSのSTAとして使用することと等価である。
【0076】
任意選択で、第1の端末により残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる前に、当該方法は、第1の端末により近傍リストを確立するステップであって、当該近傍リストは第1の端末の近傍端末を含むステップをさらに含む。
【0077】
本発明の当該実施形態では、第1の端末が近傍リストを確立し、当該近傍リストに基づいて第3の端末(第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である)を選択してもよい。
【0078】
本発明の当該実施形態では、第1の端末が、時間周波数リソースの予約に成功し、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたとき使用されていない時間周波数リソースを第3の端末に割り当てる。第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であり、第3の端末が第1の端末により予約された時間周波数リソースを第1の端末と共有することができる。したがって、システムの送信効率が改善される。
【0079】
図8は本発明に従うデータ送信処理方法の実施形態4の略流れ図である。
図8に示すように、当該実施形態における方法が以下を含んでもよい。
【0080】
ステップ801:第3の端末が第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得する。当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであり、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である。
【0081】
ステップ802:第3の端末が当該割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施する。
【0082】
本発明の当該実施形態では、第1の端末がAPであってもよく、第3の端末が第1の端末の非関連近傍APであってもよく、または第1の端末の非関連STAであってもよい。第3の端末は、第3の端末が当該割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施できるように、第1の端末により予約された時間周波数リソースの、第1の端末により第3の端末に割り当てられた少なくとも部分的な時間周波数リソースを取得してもよい。任意選択で、当該割り当てられた時間周波数リソースが、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであってもよく(第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でない)、または残りの時間周波数リソースであってもよい。当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースである。
【0083】
任意選択で、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースである場合に、第3の端末により、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップは、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むステップ、または、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではないステップを含む。
【0084】
本発明の当該実施形態では、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信は2つの実装可能方式を含む。第1の実装可能方式は第1の端末がダウンリンク送信を実施するというものであり、第2の実装可能方式は第2の端末がアップリンク送信を実施するというものである。
【0085】
本発明の当該実施形態では、2つのAPが近傍端末であるシナリオおよび2つのAPが近傍端末でないシナリオ(即ち、2つのBSSが重複領域を有するが、当該2つのAPのうち何れかのAPは他方のAPのカバレッジ内にはない)が含まれる。当該2つのAPが近傍端末であるシナリオでは、第1の端末が対応して第1のAPであってもよく、第3の端末が対応して第1のAPの非関連近傍APであってもよい。当該2つのAPが近傍端末でないシナリオでは、第3の端末が対応して第1のAPの非関連STAであってもよい。
【0086】
第1の端末がダウンリンク送信を実施したとき(即ち、ダウンリンク期間において)、第3の端末は、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信することによって、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得してもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含む。本発明の当該実施形態では、第3の端末が当該割り当てられた時間周波数リソースを取得する具体的なプロセスは以上の実施形態2において
図3に示したプロセスに対応し、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0087】
第2の端末がアップリンク送信を実施するとき(即ち、アップリンク期間において)、第3の端末は、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信することによって、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得してもよい。当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できる(即ち、第3の端末が当該関連端末により送信されたデータを受信してもよい)ことを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない。当該2つのAPが近傍端末であるシナリオでは、第3の端末の関連端末が、対応して非関連近傍APの関連STAであってもよい。当該2つのAPが近傍端末でないシナリオでは、第3の端末の関連端末が、対応して非関連STAの関連APであってもよい。本発明の当該実施形態では、第3の端末が第3の端末の関連端末とのデータ通信を直接実施してもよい。本発明の当該実施形態では、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースを取得する具体的なプロセスは以上の実施形態2において
図4に示したプロセスに対応し、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0088】
任意選択で、割り当てられた時間周波数リソースが残りの時間周波数リソースである場合に、第3の端末により、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するステップは、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップであって、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含むステップを含む。
【0089】
本発明の当該実施形態では、第3の端末は近傍APまたは近傍STAのような第1の端末の非関連近傍端末である。さらに、第3の端末が、当該割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施してもよい。第3の端末がAPである場合、当該APが当該APの関連STAを当該割り当てられた時間周波数リソース上で直接スケジュールしてもよく、第3の端末がSTAである場合、当該関連APが当該STAをスケジュールするように、当該STAが当該STAの関連APにスケジューリング指示情報を通知してもよい。任意選択で、STAが関連APにスケジューリング指示情報を通知する方式が、共通アップリンク時間周波数リソースを用いることによる報告であってもよく、または、別の方式であってもよく、本発明の当該実施形態ではここでは限定されない。
【0090】
任意選択で、2つのアクセス・ポイントAPが近傍端末でないシナリオにおいて第3の端末が第1の端末の近傍端末である場合に、第1の端末は当該2つのAPの何れか1つであり、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップの後に、当該方法は、関連端末が指示情報に従ってスケジューリングを実施するように、第3の端末により第3の端末の関連端末に当該スケジューリング・シグナリング内の指示情報を通知するステップと、第3の端末により、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するステップとをさらに含む。任意選択で、第3の端末は、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間において、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信する。
【0091】
任意選択で、第3の端末により、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップは、第3の端末により、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するステップを含む。
【0092】
任意選択で、第3の端末はさらに、リソース・スケジューリングを実施するために、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを、エア・インタフェースを通じて受信してもよく、これは、第1の端末が第3の端末を第1の端末が属するBSSのSTAとして使用することと等価である。
【0093】
本発明の当該実施形態では、第3の端末は、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、第1の端末により予約された時間周波数リソースの第1の端末により第3の端末に割り当てられた少なくとも部分的な時間周波数リソースを取得する。第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末であり、第3の端末が第1の端末により予約された時間周波数リソースを第1の端末と共有できる。したがって、システムの送信効率が改善される。
【0094】
図9は、本発明に従う端末の実施形態1の略構造図である。本発明の当該実施形態の端末が第1の端末であってもよい。
図9に示すように、当該実施形態で提供する端末90は予約モジュール901と割当てモジュール902を備える。
【0095】
予約モジュール901は時間周波数リソースの予約に成功するように構成される。
【0096】
割当てモジュール902は、第3の端末が割り当てられた時間周波数リソースでデータ送信を実施するように、当該時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように構成される。第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である。
【0097】
任意選択で、割当てモジュール902は、第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように構成された第1の割当てユニットであって、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でない第1の割当てユニット、または、残りの時間周波数リソースを第3の端末に割り当てるように構成された第2の割当てユニットであって、当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースである第2の割当てユニットを備える。
【0098】
任意選択で、第1の割当てユニットは特に、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むか、または、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信し、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない。
【0099】
任意選択で、第2の割当てユニットは特に、スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む。
【0100】
任意選択で、割当てモジュール902は特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、当該スケジューリング・シグナリングを第3の端末に送信するように構成される。
【0101】
任意選択で、当該端末は、近傍リストを確立するように構成された確立モジュールであって、当該近傍リストは第1の端末の近傍端末を含む確立モジュールをさらに備える。
【0102】
任意選択で、割当てモジュール902が第1の割当てユニットを備える場合、当該端末は、第2の端末の近傍リストを取得するように構成された取得モジュールであって、当該近傍リストは第2の端末の近傍端末を含む取得モジュールをさらに備える。
【0103】
当該実施形態の端末を、データ送信処理方法の実施形態1乃至実施形態3における技術的解決策を実施するように構成してもよく、実装原理およびその技術的効果は同様であり、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0104】
図10は、本発明に従う端末の実施形態2の略構造図である。本発明の当該実施形態の端末が第1の端末であってもよい。
図10に示すように、当該実施形態で提供する端末100はプロセッサ1001およびメモリ1002を備える。端末100は、送信器1003および受信器1004をさらに備えてもよい。送信器1003および受信器1004をプロセッサ1001に接続してもよい。送信器1003はデータまたは情報を送信するように構成され、受信器1004はデータまたは情報を受信するように構成され、メモリ1002は実行命令を格納するように構成される。端末100を実行すると、プロセッサ1001はメモリ1002と通信し、プロセッサ1001はメモリ1002内の実行命令を起動して、以上のデータ送信処理方法の実施形態1乃至実施形態3における動作を実行する。
【0105】
当該実施形態の端末を、本発明の以上の実施形態において第1の端末により実行されるデータ送信処理方法の技術的解決策を実行するように構成してもよく、実装原理およびその技術的効果は同様であり、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0106】
図11は本発明に従う端末の実施形態3の略構造図である。本発明の当該実施形態の端末が第3の端末であってもよい。
図11に示すように、当該実施形態で提供する端末110は取得モジュール1101および送信モジュール1102を備える。
【0107】
取得モジュール1101は、第1の端末により第3の端末に割り当てられた時間周波数リソースを取得するように構成され、当該割り当てられた時間周波数リソースは第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであり、第3の端末は第1の端末の非関連近傍端末である。
【0108】
送信モジュール1102は、データ送信を当該割り当てられた時間周波数リソースで実施するように構成される。
【0109】
任意選択で、当該割り当てられた時間周波数リソースが第1の端末により予約された時間周波数リソースの少なくとも部分的な時間周波数リソースであることは、当該割り当てられた時間周波数リソースが第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであり、第2の端末は第1の端末の関連端末であり、第3の端末は第2の端末の近傍端末でないか、または、当該割り当てられた時間周波数リソースは残りの時間周波数リソースであり、当該残りの時間周波数リソースは、第1の端末が当該時間周波数リソースを第1の端末の関連端末に割り当てたときに使用されない時間周波数リソースであることを含む。
【0110】
任意選択で、当該割り当てられた時間周波数リソースが第1の端末と第2の端末の間のデータ送信のために占有された時間周波数リソースであるとき、取得モジュール1101は特に、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末が、第1の端末によりデータを第2の端末に送信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含むか、または、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末の関連端末が、第2の端末により送信されたデータを第1の端末により受信するために占有された時間周波数リソースでデータを送信できることを示す情報を含み、第3の端末の関連端末は第1の端末の近傍端末ではない。
【0111】
任意選択で、当該割り当てられた時間周波数リソースが残りの時間周波数リソースであるとき、取得モジュール1101は特に、第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成され、当該スケジューリング・シグナリングは、第3の端末がデータ送信を残りの時間周波数リソースで実施できることを示す情報を含む。
【0112】
任意選択で、取得モジュール1101は特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって第1の端末により送信されたスケジューリング・シグナリングを受信するように構成される。
【0113】
任意選択で、2つのアクセス・ポイントAPが近傍端末でないシナリオにおいて第3の端末が第1の端末の近傍端末である場合、第1の端末は当該2つのAPの何れか1つであり、第3の端末は、第3の端末の関連端末に当該スケジューリング・シグナリング内の指示情報を通知するように構成された通知モジュールと、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するように構成された受信モジュールとをさらに備える。
【0114】
任意選択で、当該受信モジュールは特に、ダウンリンク期間で設定された複数のスケジューリング・シグナリング送信期間を用いることによって、第3の端末の関連端末により実施されたスケジューリングを受信するように構成される。
【0115】
当該実施形態の端末を、データ送信処理方法の実施形態4における技術的解決策を実施するように構成してもよく、実装原理およびその技術的効果は同様であり、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0116】
図12は、本発明に従う端末の実施形態4の略構造図である。本発明の当該実施形態の端末が第3の端末であってもよい。
図12に示すように、当該実施形態で提供する端末120はプロセッサ1201およびメモリ1202を備える。端末120は送信器1203および受信器1204をさらに備えてもよい。送信器1203および受信器1204をプロセッサ1201に接続してもよい。送信器1203はデータまたは情報を送信するように構成され、受信器1204はデータまたは情報を受信するように構成され、メモリ1202は実行命令を格納するように構成される。端末120を実行すると、プロセッサ1201はメモリ1202と通信し、プロセッサ1201はメモリ1202内の実行命令を起動して、以上のデータ送信処理方法の実施形態4における動作を実行する。
【0117】
当該実施形態の端末を、本発明の以上の実施形態において第3の端末により実行されるデータ送信処理方法の技術的解決策を実行するように構成してもよく、実装原理およびその技術的効果は同様であり、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0118】
当業者は、方法の実施形態のステップの全部または一部を、関連ハードウェアに指示するプログラムによって実装してもよいことを理解しうる。当該プログラムをコンピュータ可読記憶媒体に格納してもよい。当該プログラムを実行すると、当該方法の実施形態のステップが実施される。以上の記憶媒体には、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラム・コードを格納できる任意の媒体が含まれる。
【0119】
最後に、以上の実施形態は本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。以上の実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明の諸実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱せずに、当業者は依然として以上の実施形態で説明した技術的解決策に修正を加え、または、その一部または全部の技術的特徴に対して均等な置換えを行ってもよいことを当業者は理解すべきである。