【文献】
3GPP TS 23.402 V12.5.0 (2014-06),2014年 6月24日,pages 38-39, 230-242, 260-261,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.402/23402-c50.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タイマーは、前記端末が前記タイマーに基づいて指示された時間の間、アクセスポイントネーム(access point name: APN)に関する前記WLCP連結要請メッセージを伝送しないように指示することを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記タイマーは、前記端末が前記タイマーに基づいて指示された時間の間、アクセスポイントネーム(access point name: APN)に関する前記WLCP連結要請メッセージを伝送しないように指示することを特徴とする請求項4に記載の方法。
前記タイマーは、前記端末が前記タイマーに基づいて指示された時間の間、アクセスポイントネーム(access point name: APN)に関する前記WLCP連結要請メッセージを伝送しないように指示することを特徴とする請求項7に記載の方法。
前記タイマーは、前記端末が前記タイマーに基づいて指示された時間の間、アクセスポイントネーム(access point name: APN)に関する前記WLCP連結要請メッセージを伝送しないように指示することを特徴とする請求項10に記載のアクセスネットワークエンティティ。
前記タイマーは、前記端末が前記タイマーに基づいて指示された時間の間、アクセスポイントネーム(access point name: APN)に関する前記WLCP連結要請メッセージを伝送しないように指示することを特徴とする請求項13に記載の端末。
前記タイマーは、前記端末が前記タイマーに基づいて指示された時間の間、アクセスポイントネーム(access point name: APN)に関する前記WLCP連結要請メッセージを伝送しないように指示することを特徴とする請求項16に記載のPGW。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面を参照して説明する。そして、本発明を説明するにおいて、関連した公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明瞭にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。そして、後述される用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などにより変わることがある。したがって、その用語は、本明細書の全般にかけた内容に基づいて定義しなければならない。
【0022】
また、これから本発明の実施例を具体的に説明するにおいて、基本的な3GPP(Third Generation Partnership Project)LTEシステムを、そして、非-3GPPアクセス網としてはWLANを主な対象とするが、本発明の実施例の主要な要旨は、本発明の範囲を大きく外れない範囲で若干の変形を加えて、類似する技術的背景及びシステム形態を有するその他の通信/コンピュータシステムにも適用可能であり、これは、本発明の技術分野で熟練した技術的知識を有する者の判断により可能である。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る3GPPアクセス網と非-3GPPアクセス網とを同時に使用して、データを送受信する状況を概略的に示す図面である。
【0024】
図1を参考にすると、非-3GPPアクセス網としてWLANを使用することができる。
図1に示したように、ユーザ端末110は、3GPPアクセス網150として一つ以上のPDN連結120,130を生成してデータを伝送しながら、WLAN160としてさらに他の一つ以上のPDN連結120,130を生成してデータを伝送することができる。そして、その他の異なるデータは、WLAN160がインターネット網170に直接連結されてオフロードされるNSWO(Non-Seamless WLAN offloading)形態に伝送することができる。
【0025】
特に、
図1に示したように、例えば、ユーザ端末110が信頼するWLANアクセスネットワーク(TWAN:Trusted WLAN Access Network)160を介して特定PDN(例示では、それぞれIMSビデオ(video)をAPNとして有するPDN120と、IMS音声(voice)をAPNとして有するさらに他のPDN130のための二つのPDN)に接続する時、P−GW140を介してPDN連結を生成することができる。このとき、もし、特定PDNに過負荷(overload)が発生した場合、該当PDNに新しいPDNを生成するか、PDNのコンテキスト(例えば、QoS(Quality of Service)パラメータ等)を修正することが難しいか又は不可能な場合がある。ここで、過負荷とは、特定ネットワークエンティティに発生または入力される要請、作業、またはデータの数(又は量)が、処理できる要請、作業、またはデータの数(又は量)よりも多い場合を意味する。また、過負荷は、P−GWと連動されたPDNそのものに過負荷がかかったものでもよく、特定PDNの終端にあるP−GWに過負荷が発生したものでもよい。また、本発明を説明するにおいて、特定PDNは、特定APNと同一の意味で使用されてもよい。また、過負荷は、混雑(congestion)と同一の意味で使用されてもよい。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態に係るTWAN(Trusted WLAN Access Network)のブロック構成図の一例を示す図面である。
【0027】
図2を参考にすると、TWAN(Trusted WLAN Access Network)210は、一つ以上のWLANで構成されたWLANアクセスネットワーク(WLAN Access Network)220、AAAとの連動のための信頼するWLAN AAAプロキシ(Trusted WLAN AAA Proxy)230、そしてWLAN Access Network220とP−GW(図示せず)を連結する信頼するWLANアクセスゲートウェイ(TWAG:Trusted WLAN Access Gateway)240で構成される。TWAG240とP−GWとの間のインターフェースはS2aと称し、ここには、GTPやPMIPのようなプロトコルが使用されることができる。上の構造は、論理的(Logical)な構造であるだけで、実際に物理的な構成はより自由である。
【0028】
以下では、前で言及した問題、すなわち特定PDN(又は特定APN)が過負荷がかかった場合、過負荷を解消するための方法を実施例を通じて説明することとする。しかし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、ここに開示された実施例の以外にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なものである。例えば、もし、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中すると、TWAGに過負荷が発生することがある。
【0029】
本発明を説明するにおいて説明の簡潔さのために、ネットワーク構成がTWANを含む場合を主にして説明するが、本発明の主要な要旨は、非-3GPPアクセス網を介してPDNを活用するいかなる状況にも適用することができる。本明細書でTWANとWLANは、説明の便宜のために混用されて使用してもよい。例えば、非-3GPPアクセス網がTWANでなく、信頼しないWLANアクセスネットワーク(Untrusted WLAN access network)といえば、TWANのTWAGは、ePDGに変更されて構成されてもよい。また、説明の簡潔さのために、端末(UE)と通信するエンティティをTWANに限定して説明を進めるが、実際UEが交換するメッセージのプロトコルによって実際UEが通信するエンティティは、TWAN内の少なくとも一つの構成要素(すなわち、WLAN access network、TWAG、TWAPの少なくとも一つ)であってもよい。例えば、ビーコン(Beacon)メッセージは、TWAN内のWLAN access networkによって伝送される。また、ANQP方法は、UEとTWAN内のWLAN access network、または、これと連結されたANQPサーバ、または、TWAGとの間に適用される。また、WLAN制御(control)階層メッセージは、UEとTWAGの間に交換される。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態に係るネットワーク網に過負荷がかかった場合、網の負荷を制御するための方法の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0031】
図3を参考にすると、本発明の一実施形態によれば、アクセスネットワーク発見及び選択機能(ANDSF:Access Network Discovery & Selection Function)の政策(policy)を使用して網の過負荷を制御することができる。
【0032】
図3に示したように、ステップ351においてANDSFサーバ320(又はこれと類似水準のOMA-DM(Open Mobile Alliance - Device Management)サーバ)は、ユーザ端末310に、WLANが連結された網状態(例えば、WAN metricsなど)が満たされる場合に限りWLANを選択して、トラフィックを伝送させる政策を設定することができる。ここで、政策に含まれたWLANが連結された網状態条件は、閾値(threshold)として用いられる。実施例により、このような政策は、ANDSF320等のサーバからユーザ端末310に伝達されず、ユーザ端末310にあらかじめ設定されていてもよい。
【0033】
ユーザ端末310は、ステップ352で前記ANDSF政策を評価し、WLANの過負荷状況が条件として設定されているか否かを判断することができる。ステップ352で判断結果、政策によりWLANを介して伝送してもかまわないトラフィックがあり、WLANの過負荷状況が条件として設定されていれば、ステップ355でユーザ端末310は、WLAN330(例えば、TWNA)に過負荷状態情報を得るための過程を遂行できる。例えば、ユーザ端末310は、WLAN330にWAN metricsを質問する過程を遂行できる。実施例により、ステップ355は、アクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP:Access Network Query Protocol)等の方法が使用されてもよい。
【0034】
一方、仮に、特定PDN(図示せず)に過負荷が発生すれば、ステップ353でこのような過負荷状態情報はTWAN330に伝達される。このとき、実施例によりP−GW340がGTP制御メッセージを使用してTWAN330に特定PDNの過負荷状態情報を伝達することができる。ステップ354でTWAN330は、前記ステップ353で伝達されたPDNの過負荷状態情報を保存することができる。実施例によりTWAN330は、前記PDNの過負荷状態情報をWAN metricsのパラメータ(例えば、ダウンリンクスピード(downlink speed)、アップリンクスピード(uplink speed)、ダウンリンク負荷(downlink load)、または、アップリンク負荷(uplink load)等)に変更して保存することができる。前記ステップ354で保存された過負荷状態情報は、ステップ355でユーザ端末310からTWAN330に過負荷状態情報の要請が発生した場合、TWAN330は、ユーザ端末310にこの値を伝達することができる。
【0035】
ステップ355でユーザ端末310がTWAN330から特定PDNの過負荷状態情報を受信した後、ステップ356で前記過負荷状態が前記ステップ351で受信した政策に含まれた閾値よりも小さいか否かを判断する。もし、WLAN330から受信した網過負荷状態が政策に含まれた閾値よりも小さい場合、ステップ357でユーザ端末310は、該当PDNに対するセッション管理要請(SM要請(Session Management request)、例えば、PDN連結を生成するための要請、PDNを移動するための要請、または、PDN連結のパラメータを修正するための要請など)を遂行できる。
【0036】
一方、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中されてTWAGに過負荷が発生することがある。このような場合も、上述した実施例と同一の方法を使用して過負荷を制御することができ、これは、特定PDN(又はAPN)を明示していない政策及び過負荷状態情報を利用して実現することができる。
【0037】
図4は、本発明の他の実施形態に係るネットワーク網に過負荷がかかった場合、網の負荷を制御するための方法の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0038】
図4を参考にすると、本発明の一実施形態によれば、ANDSFの政策を使用して網の過負荷を制御することができる。
【0039】
図4に示したように、ステップ451においてANDSFサーバ420(又はこれと類似水準のOMA-DMサーバ)は、ユーザ端末410に、WLANが連結されたPDNの過負荷条件が満たされる場合に限りWLANを選択して、トラフィックを伝送させる政策を設定することができる。ここで、PDN別の設定は、互いに異なるAPNを使用することによって表現される。また、政策に含まれたWLANが連結された網状態条件は、閾値として用いられる。すなわち、APN別に過負荷の状態条件が政策に含まれる。実施例により、このような政策は、ANDSF420等のサーバからユーザ端末410に伝達されず、ユーザ端末410にあらかじめ設定されていてもよい。
【0040】
ユーザ端末410は、ステップ452で前記ANDSF政策を評価し、WLANの過負荷状況が条件として設定されているか否かを判断することができる。ステップ452で判断結果、政策によりWLANを介して伝送してもかまわないトラフィックがあり、WLANの過負荷状況が条件として設定されていれば、ステップ455でユーザ端末410は、WLAN430(例えば、TWAN)に過負荷状態情報を得るための過程を遂行できる。例えば、ユーザ端末410は、WLAN430に特定APNの過負荷状態を質問する過程を遂行できる。実施例により、前記ステップ455は、ANQP(Access Network Query Protocol)等の方法が使用されてもよい。前記ユーザ端末410から前記WLAN430に発生する要請メッセージは、特定PDN(又はAPN)が過負荷状態であるか否かを質問することを示す情報が含まれてもよい。
【0041】
一方、仮に、特定PDN(図示せず)に過負荷が発生すれば、ステップ453でこのような過負荷状態情報はTWAN430に伝達される。このとき、実施例によりP−GW440がGTP制御メッセージを使用してTWAN430に特定PDNの過負荷状態情報を伝達することができる。ステップ454でTWAN430は、PDN又はAPN別の過負荷状態情報を保存することができる。前記ステップ454で保存された過負荷状態情報は、ステップ455でユーザ端末410からTWAN430に過負荷状態情報の要請が発生した場合、TWAN430は、ユーザ端末410にこの値を伝達することができる。
【0042】
ステップ455でユーザ端末410がTWAN430から特定PDNの過負荷状態情報を受信した後、ステップ456で前記過負荷状態が前記ステップ451で受信した政策に含まれた閾値よりも小さいか否かを判断する。もし、WLAN430から受信した網過負荷状態が政策に含まれた閾値よりも小さい場合、ステップ457でユーザ端末410は、該当PDNに対するセッション管理要請を遂行できる。
【0043】
一方、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中されてTWAN(特にTWAG)に過負荷が発生することがある。このような場合も上述した実施例と同一の方法を使用して過負荷を制御することができ、これは、特定PDN(又はAPN)を明示していない政策及び過負荷状態情報を利用して実現することができる。
【0044】
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係るネットワーク網に過負荷がかかった場合、網の負荷を制御するための方法の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0045】
図5を参考にすると、本発明の一実施形態によれば禁止(Barring)設定情報を使用して網の過負荷を制御することができる。
【0046】
図5に示したように、ステップ551においてANDSFサーバ又はこれと類似水準のOMA−DMサーバ520は、ユーザ端末510に、ユーザ端末510が網を接続する時に使用するアクセスクラス(AC:Access Class)を伝達することができる。ここで、ACは、ユーザの加入情報により決定されてもよく、0〜15の間の値であってもよい。また、実施例により、ACは、APN別に互いに異なる値として設定されてもよい。また、実施例により、このようなAC情報は、ANDSFなどのサーバ520からユーザ端末510に伝達されず、ユーザ端末510のUSIM等にあらかじめ保存されていてもよい。
【0047】
一方、仮に、特定PDN(図示せず)に過負荷が発生すれば、ステップ552でこのような過負荷状態情報はTWAN530に伝達される。このとき、実施例によりP−GW540がGTP制御メッセージを使用してTWAN530に前記特定PDNの過負荷状態情報を伝達することができる。ステップ553でTWAN530は、前記ステップ552で伝達されたPDN又はAPN別の過負荷状態情報を利用して禁止(barring)のためのパラメータ、例えば、APNに対する禁止因子(barring factor)及び適用対象ACなどを決めることができる。ステップ554においてTWAN530は、前記ステップ553で決定されたパラメータをユーザ端末510に伝送することができる。実施例により、前記禁止のためのパラメータは、ビーコン(Beacon)メッセージに含まれてユーザ端末510に伝送されるか、ユーザ端末510にANQPなどの方法により伝達される。
【0048】
ステップ555においてユーザ端末510は、前記ステップ551によりユーザ端末510に保存されたBarring設定情報、例えばACを確認することができる。その後、ステップ557でユーザ端末510は、前で説明した設定情報に基づいて前記ステップ551によりユーザ端末510自分が有しているBarring設定情報(すなわち、特定APNとAC)と、前記ステップ554でネットワーク530がユーザ端末510に提供したBarring設定情報とが一致するか否かを判断する。もし、ユーザ端末510に保存されたBarring設定情報と、ネットワーク530がユーザ端末510に伝送した禁止(Barring)するAPN(又はAPNとACの組合)が一致する場合、ユーザ端末510は、該当APNに対するセッション管理要請を遂行しない。しかし、ユーザ端末510に保存されたACによって該当APNに接続可能なAPNに該当すると判断された場合、ステップ558でユーザ端末510は、該当APNに対するセッション管理要請を遂行できる。
【0049】
実施例により、もし、ネットワーク530が提供するBarring設定情報がbarring factorを含めば、ステップ556でユーザ端末510はランダム(random)値を生成し、barring factorによって調節される確率でセッション管理要請を遂行できる。もし、ネットワークが提供するBarring情報が時間値を含めば、その時間内でBarring設定が有効であると判断することができる。
【0050】
一方、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中されてTWAN(特にTWAG)に過負荷が発生することがある。このような場合も、上述した実施例と同一の方法を使用して過負荷を制御することができ、これは、特定PDN(又はAPN)を明示していないbarring情報を利用して実現することができる。
【0051】
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係るネットワーク網に過負荷がかかった場合、網の負荷を制御するための方法の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0052】
図6を参考にすると、本発明の一実施形態によれば、バックオフタイマーを使用して網の過負荷を制御することができる。
【0053】
図6に示したように、もし、特定PDN(図示せず)に過負荷が発生すれば、ステップ651でこのような過負荷状態情報はTWAN630に伝達される。このとき、実施例によりP−GW640がGTP制御メッセージを使用してTWAN630に前記特定PDNの過負荷状態情報を伝達することができる。
【0054】
ステップ652においてユーザ端末610は、セッション管理が必要な場合、セッション管理要請メッセージをTWAN(より具体的には、TWAG)630に伝送することができる。このとき、前記セッション管理要請メッセージには、ユーザ端末610のIDとサービスを提供するPDNのAPNなどの情報の少なくとも一つが含まれてもよい。例えば、前記セッション管理要請メッセージは、WLCP(WLAN Control Protocol) connection request messageであってもよい。
【0055】
その後、ステップ653でTWAN(TWAG)630は、PDN又はAPN別の過負荷状態を基盤に、ユーザ端末610のセッション管理要請を受諾するか否かを決めることができる。この決定過程においてTWAN(TWAG)630は、ユーザ端末610のIDを基盤に加入情報を探して加入情報の一部パラメータ(例えば、加入者優先順位または加入者形態など)を考慮することもできる。また、この決定過程は、ユーザIDを基盤にTWAP630を介してAAAからユーザ加入情報を得る過程を含んでもよい。
【0056】
もし、TWAN630がPNDの過負荷によってユーザ端末610の要請を拒否することに決めれば、ステップ654でTWAN(TWAG)630は、ユーザ端末610にセッション管理拒否メッセージを伝送することができる。実施例により、このセッション管理拒否メッセージには、過負荷(insufficient resources)によってユーザ端末610の要請が拒否されたことを示す理由(cause)、要請されたAPN、そしてバックオフタイマー等の情報の少なくとも一つが含まれてもよい。例えば、前記セッション管理拒否メッセージは、WLCP connection reject messageであってもよい。
【0057】
もし、ユーザ端末610がTWAN(TWAG)630から受信したセッション管理拒否メッセージにバックオフタイマーが含まれていれば、ステップ655でユーザ端末610は、バックオフタイマーを開始させることができる。この場合、ユーザ端末610は、バックオフタイマーが終了する時まで該当APNに対するセッション管理要請メッセージを伝送することができない。実施例により、このようなバックオフタイマーは、APN別に別途管理されてもよい。もし、ユーザ端末610がセッション管理要請メッセージを送信する時、APNを含めないもののバックオフタイマーが含まれたセッション管理拒否メッセージを受信すれば、ユーザ端末610は、バックオフタイマーが終了する時までAPNが含まれていないセッション管理要請メッセージを送信することができない。実施例により、もし、ユーザ端末610に前記バックオフタイマーによって伝送されずに待機中であるセッション管理要請メッセージがあれば、ユーザ端末610は、バックオフタイマーが終了すると、待機中であったセッション管理要請メッセージの伝送を遂行することもできる。
【0058】
一方、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中されてTWAN(特にTWAG)に過負荷が発生することがある。このような場合も、上述した実施例と同一の方法を使用して過負荷を制御することができ、これは、特定PDN(又はAPN)を明示していないセッション管理拒絶メッセージ及びバックオフタイマーを利用して実現することができる。
【0059】
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係るネットワーク網に過負荷がかかった場合、網の負荷を制御するための方法の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0060】
図7を参考にすると、本発明の一実施形態によれば、互いに異なるシステム間にバックオフタイマーを交換して使用することにより、網の過負荷を制御することができる。例えば、ユーザ端末710が3GPPアクセス網(E-UTRAN/UTRAN/GERAN)720を介して受信したセッション管理に対するバックオフタイマーが非-3GPPアクセス網(TWAN)730のセッション管理要請にも適用され、反対に非-3GPPアクセス網730を介して受信したセッション管理に対するバックオフタイマーが3GPPアクセス網720のセッション管理要請にも適用できるようにすることである。この概念は、もし、バックオフタイマーが特定APNに対して設定された場合、アクセス網の種類と関係なく、該当APNに対して適用され、バックオフタイマーがAPNと関係なく設定された場合、アクセス網の種類と関係なく特定APNを対象としない(すなわち、セッション管理要請メッセージにAPNが含まれない場合)場合に適用される。これのために、ユーザ端末710内部の二つのアクセス網を制御する制御部は、互いにバックオフタイマーの状態を交換することもできる。このように一つのアクセス網で受信したバックオフタイマーを共有して使用することは、二つのアクセス網がどうせ一つのPDNに連結されており、PDNに過負荷が発生すれば、アクセス網の種類と関係なくセッション管理が難しい場合があるためである。
【0061】
一方、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中されてTWAN(特にTWAG)に過負荷が発生することがある。このような場合も、上述した実施例と同一の方法を使用して過負荷を制御することができ、これは、特定PDN(又はAPN)を明示していないセッション管理拒絶メッセージ及びバックオフタイマーを利用して実現することができる。
【0062】
一方、本発明の実施形態を記述するにおいて、説明の簡潔さのためにユーザ端末710のセッション管理要請が拒否(reject)されるセッション管理拒否メッセージにバックオフタイマーが伝達されることを中心にして記述する。しかし、バックオフタイマーは、ネットワークの過負荷によってネットワーク主導(Network initiated)でセッションを解除するか、セッションを修正する命令メッセージにも含まれてもよく、これを受信したユーザ端末710の動作は同一である。
【0063】
図7を参考にして、本発明の一実施形態により非-3GPPアクセス網730を介して受信したセッション管理バックオフタイマーが3GPPアクセス網720でも適用される過程を説明することとする。
【0064】
図7に示したように、もし、特定PDN(図示せず)に過負荷が発生すれば、ステップ751でこのような過負荷状態情報はTWAN730に伝達される。このとき、実施例によりP−GW740がGTP制御メッセージを使用してTWAN730に前記特定PDNの過負荷状態情報を伝達することができる。
【0065】
ステップ752においてユーザ端末710は、非-3GPPアクセス網730でセッション管理が必要な場合、セッション管理要請メッセージをTWAN(より具体的には、TWAG)730に伝送することができる。このとき、前記セッション管理要請メッセージには、ユーザ端末710のIDとサービスを提供するPDNのAPNなどの情報の少なくとも一つが含まれてもよい。
【0066】
その後、ステップ753でTWAN(TWAG)730は、PDN又はAPN別の過負荷状態を基盤に、ユーザ端末710のセッション管理要請を受諾するか否かを決めることができる。この決定過程においてTWAN(TWAG)730は、ユーザ端末710のIDを基盤に加入情報を探して加入情報の一部パラメータ(例えば、加入者優先順位または加入者形態など)を考慮することもできる。また、この決定過程は、ユーザIDを基盤にTWAP730を介してAAAからユーザ加入情報を得る過程を含んでもよい。
【0067】
もし、TWAN730がPDNの過負荷によってユーザ端末710のセッション管理要請を拒否することに決めれば、ステップ754でTWAN(TWAG)730は、ユーザ端末710にセッション管理拒否メッセージを伝送することができる。実施例により、このセッション管理拒否メッセージには、過負荷によってユーザ端末710の要請が拒否されたことを示す理由、要請されたAPN、そしてバックオフタイマー等の情報の少なくとも一つが含まれてもよい。
【0068】
もし、ユーザ端末710がTWAN(TWAG)730から受信したセッション管理拒否メッセージにバックオフタイマーが含まれていれば、ステップ755においてユーザ端末710は、バックオフタイマーを開始させることができる。
【0069】
前で言及したように、このときユーザ端末710が非-3GPPアクセス網であるTWAN730を介して受信したバックオフタイマーは、ユーザ端末710の3GPPアクセス網720を制御する制御部に伝達される。これにより、ステップ756において、ユーザ端末710が3GPPアクセス網720を介してセッション管理要請が必要な場合(例えば、WLAN領域を外れた場合)、前記非-3GPPアクセス網730から伝達されたバックオフタイマーは、3GPPアクセス網720でバックオフタイマーを受信したことと同様に適用される。そして、ユーザ端末710がステップ757でAPNに対するPDN連結などのセッション管理要請が必要な場合、ステップ758でユーザ端末710は、バックオフタイマーが実行中であるか否かを判断することができる。このとき、実施例によりユーザ端末710は、前記TWAN730に対するバックオフタイマーまたは3GPPアクセス網720に対するバックオフタイマーの少なくとも一つのバックオフタイマーが実行中であるか否かを判断することができる。判断結果、バックオフタイマーが実行中の場合であれば、ユーザ端末710は、バックオフタイマーが終了する時まで該当APNに対するセッション管理要請メッセージを伝送することができない。しかし、判断結果、バックオフタイマーが終了するなどの理由で実行中でない場合には、ステップ759でユーザ端末710は、3GPPアクセス網720にセッション管理要請メッセージを伝送することができる。
【0070】
例えば、ユーザ端末710がTWAN730を介してAPN−1に対するバックオフタイマーを受信すれば、このバックオフタイマーがAPN情報とともにユーザ端末710内部の3GPPアクセス網720に対する制御部に伝達される。そして、もし、ユーザ端末710が3GPPアクセス網720でAPN−1に対するセッション管理要請が必要な場合、前記バックオフタイマーが終了する時までAPN−1に対するセッション管理要請メッセージがバックオフタイマーによって伝送されない場合がある。
【0071】
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るネットワーク網に過負荷がかかった場合、網の負荷を制御するための方法の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0072】
図8を参考にして、本発明の一実施形態により3GPPアクセス網830を介して受信したセッション管理バックオフタイマーが非-3GPPアクセス網820でも適用される過程を説明することとする。
【0073】
図8に示したように、もし、特定PDN(図示せず)に過負荷が発生すれば、ステップ851でこのような過負荷状態情報は、S−GW840を介してMME820に伝達される。このとき、実施例によりS−GW840がGTP制御メッセージを使用してMME820に前記過負荷状態情報を伝達することができる。
【0074】
ステップ852においてユーザ端末810は、3GPPアクセス網820でセッション管理が必要な場合、NASセッション管理要請メッセージをMME(又は2G/3Gの場合、SGSN)820に伝送することができる。このとき、前記セッション管理要請メッセージには、ユーザ端末810のIDとサービスを提供するPDNのAPNなどの情報の少なくとも一つが含まれてもよい。
【0075】
その後、ステップ853でMME(SGSN)820は、PDN又はAPN別の過負荷状態を基盤に、ユーザ端末810のセッション管理要請を受諾するか否かを決めることができる。この決定過程においてMME(SGSN)820は、ユーザ端末810のIDを基盤に加入情報を探して加入情報の一部パラメータ(例えば、加入者優先順位または加入者形態など)を考慮することもできる。また、この決定過程は、ユーザIDを基盤にHSSからユーザ加入情報を得る過程が含まれてもよい。
【0076】
もし、MME(SSGN)720がPDNの過負荷によってユーザ端末810のセッション管理要請を拒否することに決めれば、MME(SGSN)820は、ユーザ端末810にセッション管理拒否メッセージを伝送することができる。実施例により、このセッション管理拒否メッセージには、過負荷によってユーザ端末810の要請が拒否されたことを示す理由、そしてバックオフタイマー等の情報の少なくとも一つが含まれてもよい。
【0077】
もし、ユーザ端末810がMME(SGSN)820から受信したセッション管理拒否メッセージにバックオフタイマーが含まれていれば、ステップ855でユーザ端末810は、バックオフタイマーを開始させることができる。
【0078】
前で言及したように、このときユーザ端末810が3GPPアクセス網であるMME(SGSN)820を介して受信したバックオフタイマーは、ユーザ端末810の非-3GPPアクセス網(WLAN)830を制御する制御部に伝達される。これにより、ステップ856において、ユーザ端末810が非-3GPPアクセス網830を介してセッション管理要請が必要な場合(例えば、WLAN領域に入った場合)、前記3GPPアクセス網820から伝達されたバックオフタイマーは、非-3GPPアクセス網830でバックオフタイマーを受信したことと同様に適用される。そして、ユーザ端末810がステップ857でAPNに対するセッション管理要請が必要な場合、ステップ858でユーザ端末810は、バックオフタイマーが実行中であるか否かを判断することができる。このとき、実施例によりユーザ端末810は、前記3GPPアクセス網のMME(SGSN)820に対するバックオフタイマー又は非-3GPPアクセス網(WLAN)に対するバックオフタイマーの少なくとも一つのバックオフタイマーが実行中であるか否かを判断することができる。判断結果、バックオフタイマーが実行中の場合であれば、ユーザ端末810は、バックオフタイマーが終了する時まで該当APNに対するセッション管理要請メッセージを伝送することができない。しかし、判断結果、バックオフタイマーが終了するなどの理由で実行中でない場合には、ステップ859でユーザ端末810は、非-3GPPアクセス網830にセッション管理要請メッセージを伝送することができる。
【0079】
例えば、ユーザ端末810がMME(SGSN)820を介してAPN−1に対するバックオフタイマーを受信すれば、このバックオフタイマーがAPN情報とともにユーザ端末810内部の非-3GPPアクセス網830に対する制御部に伝達される。そして、もし、ユーザ端末810が非-3GPPアクセス網830でAPN−1に対するセッション管理要請が必要な場合、前記バックオフタイマーが終了する時までAPN−1に対するセッション管理要請メッセージがバックオフタイマーによって伝送されない場合がある。
【0080】
一方、特定PDN(又はAPN)に限定されて過負荷が発生しない場合であっても、処理しなければならない要請またはサービスが集中されてTWAN(特にTWAG)に過負荷が発生することがある。このような場合も、上述した実施例と同一の方法を使用して過負荷を制御することができ、これは、特定PDN(又はAPN)を明示していないセッション管理拒絶メッセージ及びバックオフタイマーを利用して実現することができる。
【0081】
実施例により、前記
図7及び
図8と関連した部分で説明された実施例において、二つのアクセス網でバックオフタイマーを使用する方法は、次の通りである。
【0082】
1.ユーザ端末710,810内部の二つのアクセス網を制御する制御部の間で初期値を交換した後、互いに独立的にバックオフタイマーを回して管理する形態で実現される。もし、一つのアクセス網のバックオフタイマーの状態が変われば(すなわち、新しいバックオフタイマーを受信するか、それともネットワークからバックオフタイマーを終了させる命令を受信するなど)、この情報は、ユーザ端末710,810内部の他のアクセス網を制御する制御部に知らせることができる。
【0083】
2.ユーザ端末710,810内部の二つのアクセス網を制御する制御部がバックオフタイマーを共有する形態で実現される。すなわち、実際にバックオフタイマーが二つのアクセス網を制御する制御部の間に共有され、二つのアクセス網を制御する制御部は、このバックオフタイマーに接近して値を読むか、値を修正することができる。
【0084】
3.ユーザ端末710,810内部のバックオフタイマーの初期値を直接受信したアクセス網を制御する制御部が、バックオフタイマーを管理することができる。そして、他のアクセス網を制御する制御部は、セッション管理要請が発生する時、他のアクセス網を制御する制御部(すなわち、前記バックオフタイマーの初期値を直接受信したアクセス網を制御する制御部)に該当APN(又はAPNがない)に対するセッション管理バックオフタイマーが遂行中であることを確認することができる。確認結果、他のアクセス網に対するバックオフタイマーが遂行中であれば、ユーザ端末710,810がセッション管理要請メッセージを伝送しない形態で実現される。
【0085】
前記説明において二つのアクセス網とは、3GPPアクセス網(E-UTRAN/UTRAN/GERANを全部含む)と非-3GPPアクセス網(WLANなど)を称する。
【0086】
前記実施例において、二つのアクセス網の間のバックオフタイマー及びAPNに対する情報交換は、二つのアクセス網を制御する制御部の間の直接通信を使用して行われてもよく、二つのアクセス網を制御する制御部よりも上位階層にある上位管理部を介して行われてもよい。ここで、アクセス網を制御する制御部とは、3GPP又は非-3GPPモデム(通信チップ)であってよい。または、アクセス網を制御する制御部は、3GPP又は非-3GPPモデムを制御するドライバーであってもよく、ハンドセット内で3GPP又は非-3GPPモデムドライバーに接近して管理を行うRIL manager又はWiFi managerであってもよい。
【0087】
図9は、二つのアクセス網を制御する制御部が上位階層の助けなく直接通信し、back−off及びAPN情報を交換する端末のブロック構成図の一例を示す図面である。
【0088】
図9を参考にすると、二つのアクセス網を制御する制御部の間に互いに情報を交換することができる。例えば、二つの制御部が共有するメモリ領域があるか、それとも互いに情報のやりとりが可能なバス及びプロトコルが存在することができる。
図9に示したように、一つのアクセス網を制御する制御部910又は920がback−off及びAPN情報を受信すれば、この情報を他のアクセス網を制御する制御部920又は910に知らせることができる。このような情報交換及び受信した情報を適用した動作は、上述した実現オプション1〜3と同じであってもよい。
【0089】
図10は、二つのアクセス網を制御する制御部が別途の制御階層を介してback−off及びAPN情報を交換する端末のブロック構成図の一例を示す図面である。
【0090】
図10を参考にすると、二つのアクセス網を制御する制御部1020,1030の間にバックオフタイマー及びAPN情報を交換するための制御階層1010は、二つのアクセス網を制御する制御階層1020,1030よりも構造(Architecture)上において上位位置することができる。実施例により、前記上位階層の連結制御部1010は、3GPPアクセス網を制御する制御部(RIL manager)1030と非-3GPPアクセス網の制御部(WiFi manager)1020を総括する連結マネージャ(connection manager)のようなソフトウェア(SW)形態で実現される。一つのアクセス網を制御する制御部1020又は1030がback−off及びAPN情報を受信すれば、この情報は、別途の(上位)制御部1010に伝達され、この別途の(上位)制御部1010は、他のアクセス網を制御する制御部1030又は1020に受信したバックオフタイマー及びAPN情報を知らせることができる。このような情報交換及び受信した情報を適用した動作は、上述した実現オプション1〜3と同じであってもよい。例えば、オプション2の場合、共有されたバックオフタイマーの情報(timer状態及び連結されたAPN)は、別途の(上位)制御部1010に存在し、二つのアクセス網を制御する制御部1020,1030の要求により値が修正されるか、値を伝達することができる。
【0091】
一方、ユーザ端末がTWANを介してサービスを受けようとする時、ユーザ端末に対する認証(authentication)が失敗した場合、同一のユーザ端末が認証要請を繰り返して遂行すれば、TWANや、TWANと連結された網の認証サーバ(AAA又はAAA proxy)に過負荷が発生する。ユーザ端末の認証が失敗することは、ユーザ端末が選択した事業者/WLANに対する使用権限がない場合や、事業者間ローミング協約(roaming agreement)がないか、それともTWAG、認証サーバ又は連結されたコアネットワークに過負荷が発生するなどの理由によって発生する。
【0092】
上のような問題を解決するために、本発明の一実施形態において、ユーザ端末に対して認証が失敗した場合、認証を再び試みるのに用いられる情報を設定し、これにより、ユーザ端末が認証再要請を遂行するか否かを決める方法を利用することができる。このような認証再要請設定情報は、実施例によりユーザ端末にあらかじめ設定されているか、ANDSF政策(又は規則)に含まれてユーザ端末に伝達されるか、認証過程中(特に、認証拒絶/失敗メッセージを介して)ユーザ端末に伝達される。前記認証再要請に対する設定情報は、再要請許容有無を示す識別子、再要請試み間の最小空白時間(time interval)、最大再要請試み許容回数のいずれか一つ以上を含んでもよい。
【0093】
一方、一度認証要請が失敗した時、認証要請が再要請と見なされる範囲は、同一のTWANに限定される。または、同一TWANの同一識別子を有する構成(例えば、PLMN、SSID、または、WLANサービス提供者ID)に限定される。例えば、もし、再要請と見なされる範囲が同一のTWANに限定され、再要請が許容されないように設定され、TWANがPLMN−1とPLMN−2をサービスする場合、ユーザ端末がPLMN−1を選択して認証要請をし、この認証要請が失敗した場合、ユーザ端末は同一のTWANに連結されたPLMN−2に対しても認証再要請を試みることができない場合もある。
【0094】
図14は、本発明の実施例によりANDSFを基盤に認証再要請情報をユーザ端末に伝達する過程の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0095】
図14を参考にすると、ステップ1451でANDSFサーバ1420は、ユーザ端末1410に対する政策(又は規則)を生成して伝達する時、認証再要請と関連した設定情報を含んでユーザ端末1410に伝達することができる。より具体的に、前記認証再要請と関連した設定情報は、認証再要請を許容するか否かを示す識別子、認証再要請試み間の最小空白時間、最大認証再要請試み許容回数のいずれか一つ以上を含んでもよい。実施例により、前記認証再要請と関連した設定情報は、特定TWAN別に設定されるか、特定PLMN又はサービス提供者別に設定される。このような認証再要請と関連した情報は、ANDSF政策中、WLAN selection policy又はISRPの一部で含まれてもよい。これを受信したユーザ端末1410は、この認証再要請と関連した設定情報を保存することができる。
【0096】
その後、ステップ1452でユーザ端末1410は、選択されたTWAN1430を介して認証要請メッセージを伝送することができる。このとき、ユーザが選択したTWANの事業者(PLMN又はサービス提供者)もこの過程中に伝達される(例えば、NAI形態)。そして、ステップ1453及びステップ1454でAAAプロキシ(proxy)にユーザ端末1410に対する認証が行われ、ユーザ端末1410に対する認証が失敗することができる。
【0097】
このようにユーザ端末1410に対する認証が失敗した場合、ステップ1455でTWAN1430は、認証拒否または失敗メッセージをユーザ端末1410に伝達することができる。
【0098】
そして、この認証拒否または失敗メッセージを受信したユーザ端末1410は、ステップ1456で認証が失敗したか否かが分かり、前記ステップ1451で設定された認証再要請と関連した設定情報により認証再試みをするか否かを決めることができる。
【0099】
実施例により、もし、認証再要請が許容されなければ、ユーザ端末1410は、該当TWAN(もし、再要請許容有無が特定PLMN/サービス提供者に限定された場合は、認証を要請するときに選択したPLMN/サービス提供者)1430に対して再要請を遂行しない。また、もし、認証再要請が許容されたが、認証再要請試み回数が制限された場合には、ユーザ端末1410は、認証要請試みごとに認証再要請回数カウンターを1増加させ、これが最大回数を超過しない限度内で認証再要請を遂行することができる。実施例により、もし、認証再要請試み間の空白時間が設定された場合は、タイマーを基盤に最小限の空白時間が過ぎた後、ユーザ端末1410は認証再要請を試みることができる。前記タイマー及びカウンター動作も、設定によりTWAN1430別に適用されるか、特定PLMN又はサービス提供者に限り適用される。
【0100】
図15は、本発明の実施例により認証過程中に認証再要請情報をユーザ端末に伝達する過程の概略的なフローチャート図を示す図面である。
【0101】
図15を参考にすると、ステップ1551においてユーザ端末1510は、選択されたTWAN1530を介して認証要請メッセージを伝送することができる。このとき、ユーザが選択したTWANの事業者(PLMN又はサービス提供者)もこの過程中に伝達される(例えば、NAIの形態)。そして、ステップ1552及びステップ1553でAAAプロキシにユーザ端末1510に対する認証が行われ、ユーザ端末1510に対する認証が失敗することができる。
【0102】
このようにユーザ端末1510に対する認証が失敗した場合、ステップ1554でTWAN1530は、認証拒否または失敗メッセージをユーザ端末1510に伝達することができる。このとき、前記認証拒否または失敗メッセージ(例えば、EAP failureメッセージ)は、認証再要請と関連した情報を含む。より具体的に、前記認証再要請設定情報は、認証再要請を許容するか否かを示す識別子、認証再要請試み間の最小空白時間、最大認証再要請試み許容回数のいずれか一つ以上を含んでもよい。実施例により、前記認証再要請設定情報は、特定TWAN別に設定されるか、特定PLMN又はサービス提供者別に設定される。これを受信したユーザ端末は、この設定情報を保存する。
【0103】
この認証拒否または失敗メッセージを受信したユーザ端末1510は、ステップ1555で認証が失敗したか否かが分かり、この認証拒否または失敗メッセージに含まれた認証再要請設定情報により認証再試みをするか否かを決めることができる。
【0104】
実施例により、もし、認証再要請が許容されなければ、ユーザ端末1510は、該当TWAN(もし、再要請許容有無が特定PLMN/サービス提供者に限定された場合は、認証を要請する時に選択したPLMN/サービス提供者)1530に対して再要請を遂行しない。また、もし、認証再要請が許容されたが、認証再要請試み回数が制限された場合、ユーザ端末1510は、認証要請試みごとに再要請回数カウンターを1増加させ、これが最大回数を超過しない限度内で認証再要請を遂行することができる。実施例により、もし、認証再要請試み間の空白時間が設定された場合は、タイマーを基盤に最小限の空白時間が過ぎた後、ユーザ端末1510は認証再要請を試みることができる。前記タイマー及びカウンター動作も、設定によりTWAN1530別に適用されるか、特定PLMN又はサービス提供者に限り適用される。
【0105】
一方、前記実施例は、認証過程中にユーザ端末1510にTWAN1530が認証再要請設定情報を伝達することを基盤としたが、実施例によりTWAN1530内に含まれたTWAGがユーザ端末に送信するメッセージを使用することに変形されることができる。すなわち、前記実施例においてEAP failureメッセージに含まれた認証再要請設定情報が、TWAGがユーザ端末1510に送信するWLAN制御階層メッセージに含まれてもよい。そして、これを受信したユーザ端末1510の動作は、前記実施例で説明したことと大きく異ならない。
【0106】
図11は、本発明の一実施形態に係る端末のブロック構成図である。
【0107】
図11を参考にすると、制御部1110は、上述した実施例のいずれか一つの動作を遂行するように端末を制御する。例えば、前記制御部1110は、非-3GPPアクセス網の過負荷による設定情報を受信し、前記受信した設定情報により非-3GPPアクセス網に連結可能有無を判断するように制御することができる。実施例により、前記制御部1110は、非-3GPPアクセス網と3GPPアクセス網の二つのアクセス網を制御する制御部を含んでも良い。
【0108】
通信部1120は、上述した実施例のいずれか一つの動作により信号を送受信する。例えば、非-3GPPアクセス網エンティティ、3GPPアクセス網エンティティ及びANDSFサーバと通信することができる。
【0109】
図12は、本発明の一実施形態に係る非-3GPPアクセス網エンティティのブロック構成図である。
【0110】
図12を参考にすると、制御部1210は、上述した実施例のいずれか一つの動作を遂行するように、非-3GPPアクセス網エンティティを制御する。例えば、制御部1210は、PDNから過負荷状態情報を受信し、前記受信した過負荷状態情報により端末の連結可能有無に関する情報を前記端末に伝送するように制御することができる。
【0111】
通信部1220は、上述した実施例のいずれか一つの動作により信号を送受信する。例えば、PDN及び端末と通信することができる。
【0112】
図13は、本発明の一実施形態に係る3GPPアクセス網エンティティのブロック構成図である。
【0113】
図13を参考にすると、制御部1310は、上述した実施例のいずれか一つの動作を遂行するように、3GPPアクセス網エンティティを制御する。例えば、制御部1310は、PDN又はAPN別の過負荷状態を基盤にユーザ端末のセッション管理要請を受諾するか否かを決定し、ユーザ端末にセッション管理拒否メッセージを伝送するように制御することができる。
【0114】
通信部1320は、上述した実施例のいずれか一つの動作により信号を送受信する。例えば、通信部1320は、前記端末及び非-3GPPアクセス網エンティティと通信することができる。
【0115】
本明細書と図面に開示された本発明の実施例は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものであるだけで、本発明の範囲を限定するものではない。ここに開示された実施例の以外にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なものである。
【0116】
したがって、上記した詳細な説明は、すべての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的範囲内におけるすべての変更は、本発明の範囲に含まれる。