特許第6410684号(P6410684)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社日立ビルシステムの特許一覧
特許6410684エレベーター用冠水運転制御方法及びエレベーター用冠水運転制御システム
<>
  • 特許6410684-エレベーター用冠水運転制御方法及びエレベーター用冠水運転制御システム 図000002
  • 特許6410684-エレベーター用冠水運転制御方法及びエレベーター用冠水運転制御システム 図000003
  • 特許6410684-エレベーター用冠水運転制御方法及びエレベーター用冠水運転制御システム 図000004
  • 特許6410684-エレベーター用冠水運転制御方法及びエレベーター用冠水運転制御システム 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6410684
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】エレベーター用冠水運転制御方法及びエレベーター用冠水運転制御システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/02 20060101AFI20181015BHJP
   B66B 5/00 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
   B66B5/02 G
   B66B5/00 G
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-146833(P2015-146833)
(22)【出願日】2015年7月24日
(65)【公開番号】特開2017-24876(P2017-24876A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2017年7月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉村 卓馬
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−193280(JP,A)
【文献】 特開平08−157160(JP,A)
【文献】 特開2002−128410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/00− 5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に設備された昇降路における各階床間を昇降する乗りかごの運行制御を行うエレベーター制御装置と、当該昇降路内に配備されて冠水を検出すると冠水検出信号を出力する冠水センサーとを備え、前記エレベーター制御装置は、前記冠水センサーから前記冠水検出信号を受信中は冠水退避運転を実行するエレベーター用冠水運転制御システムにおけるエレベーター用冠水運転制御方法において、
当該エレベーター制御装置が前記冠水退避運転を実行中であることを意味する冠水退避状態であることが検出されると、外部装置に対し、当該冠水退避状態であることを意味する冠水退避通報を送信し、
前記エレベーター制御装置が前記冠水退避状態でないときに、前記外部装置から予防冠水退避通報を受信すると、当該エレベーター制御装置に、乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示し、
前記外部装置は、遠隔地に配置されて当該乗りかごの運行を監視する監視センターであり、
前記冠水退避運転は、予め定めた避難階である停止基準階に前記乗りかごを退避運行させて休止させる運転であり、
前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理は、前記停止基準階を最上階に設定し、運行時の加速度および減速度を初期値から変更する処理であることを特徴とするエレベーター用冠水運転制御方法。
【請求項2】
請求項1記載のエレベーター用冠水運転制御方法において、
前記外部装置に対して前記冠水退避通報を送信後、前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう前記エレベーター制御装置に指示し、
前記エレベーター制御装置が当該乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施後、前記冠水退避状態でなくなり、かつ、前記監視センターから復旧完了通知を受信すると、前記エレベーター制御装置に、前記停止基準階と前記加速度および減速度とを、それぞれ、前記初期値に戻すよう指示することを特徴とするエレベーター用冠水運転制御方法。
【請求項3】
請求項1又は2記載のエレベーター用冠水運転制御方法において、
前記冠水退避状態でないときに前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示した後、前記監視センターから点検完了通知を受信すると、前記エレベーター制御装置に、前記停止基準階と前記加速度および減速度とを、それぞれ前記初期値に戻すよう指示を行うことを特徴とするエレベーター用冠水運転制御方法。
【請求項4】
請求項3に記載のエレベーター用冠水運転制御方法において、
前記冠水退避状態でないときに前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示した後であって、前記点検完了通知を受信する前に、前記冠水退避状態であることが検出されると、前記エレベーター制御装置に、前記冠水退避運転を実施するよう指示を行うことを特徴とするエレベーター用冠水運転制御方法。
【請求項5】
建物に設備された昇降路における各階床間を昇降する乗りかごの運行制御を行うエレベーター制御装置と、前記昇降路内に配備されて冠水を検出中は冠水検出信号を出力する冠水センサーと、を備え、前記エレベーター制御装置は、前記冠水センサーから前記冠水検出信号を受信中は冠水退避運転を実行するエレベーター用冠水運転制御システムにおいて、
当該エレベーター制御装置が前記冠水退避運転を実行中であることを意味する冠水退避状態であることを検出すると、外部装置に対し、当該冠水退避状態であることを意味する冠水退避通報を送信するエレベーター監視通報装置を備え、
前記エレベーター監視通報装置は、前記エレベーター制御装置が前記冠水退避状態でないときに、前記外部装置から予防冠水退避通報を受信すると、当該エレベーター制御装置に、乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示し、
前記外部装置は、遠隔地に配置されて当該乗りかごの運行を監視する監視センターであり、
前記冠水退避運転は、予め定めた避難階である停止基準階に前記乗りかごを退避運行させて休止させる運転であり、
前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理は、前記停止基準階を最上階に設定し、運行時の加速度および減速度を初期値から変更する処理であることを特徴とするエレベーター用冠水運転制御システム。
【請求項6】
請求項5記載のエレベーター用冠水運転制御システムにおいて、
前記エレベーター監視通報装置は、
前記外部装置に対して前記冠水退避通報を送信後、前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう前記エレベーター制御装置に指示し、
前記エレベーター制御装置が当該乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施後、前記冠水退避状態でなくなり、かつ、前記監視センターから復旧完了通知を受信すると、前記エレベーター制御装置に、前記停止基準階と前記加速度および減速度とを、それぞれ、前記初期値に戻すよう指示することを特徴とするエレベーター用冠水運転制御システム。
【請求項7】
請求項5又は6記載のエレベーター用冠水運転制御システムにおいて、
前記エレベーター監視通報装置は、前記冠水退避状態でないときに前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示した後、前記監視センターから点検完了通知を受信すると、前記エレベーター制御装置に、前記停止基準階と前記加速度および減速度とを、それぞれ前記初期値に戻すよう指示を行うことを特徴とするエレベーター用冠水運転制御システム。
【請求項8】
請求項7に記載のエレベーター用冠水運転制御システムにおいて、
前記エレベーター監視通報装置は、前記冠水退避状態でないときに前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示した後であって、前記点検完了通知を受信する前に、前記冠水退避状態であることを検出すると、前記エレベーター制御装置に、前記冠水退避運転を実施するよう指示を行うことを特徴とするエレベーター用冠水運転制御システム。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか1項記載のエレベーター用冠水運転制御システムにおいて、
前記外部装置は、前記監視センターが監視する他の乗りかごの前記エレベーター監視通報装置をさらに含むことを特徴とするエレベーター用冠水運転制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保守点検員が冠水しそうな建物に出向くことなくエレベーター制御装置により乗りかごを避難階へ自動で運転する際のエレベーター用冠水運転制御方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的にエレベーターの乗りかごが昇降する建物に設備された昇降路では、雨天時等で浸水しても冠水しないように排水処理機構等の防水施策が施されている。ところが、集中豪雨や洪水等による排水処理機構の排水処理能力を超えた浸水が起こると、乗りかごが冠水してエレベーターの機器が損傷したり、或いは絶縁低下等の性能劣化を生じる虞がある。
【0003】
そこで、近年のエレベーターでは、昇降路に冠水センサーを設け、冠水センサーが浸水を検出したときにエレベーター制御装置が予め設定された避難階に自動で乗りかごを退避運行させ、冠水センサーによる浸水が検出されなくなるまで(浸水状態が緩和されて通常状態に復旧されるまで)の間、乗りかごを運休状態に保持する冠水制御運転を行うようになっている。このようなエレベーター制御装置の冠水制御運転に関連する周知技術として、保守員が冠水しそうな建物に出向くことを要することなく、かつ、個々の建物に冠水センサを設けることなく、乗りかごの冠水を防止することができる「エレベータの冠水防止方法および冠水防止装置」(特許文献1参照)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−157160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1記載の技術は、制御建物群のうちの少なくとも一つの建物に冠水が生じていることが確認されたとき、制御建物群の全ての乗りかごを所定の避難位置まで運行させるもので、同一地域内の複数の建物を同一建物群として設定し、複数の建物のうちの1つの建物の冠水センサにより浸水検出が確認されれば同一建物群の全ての乗りかごを対象として制御装置(エレベーター制御装置)によってそれぞれ冠水運転制御を行う機能を持たせたものである。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、個々の建物には冠水センサが設けられておらず、或る1つの建物の冠水センサが浸水検出すると同一建物群の全ての乗りかごが冠水運転制御によって運休状態されてしまうため、こうした機能によれば建物によっては冠水センサでの浸水が検出されずに余り危険な状態でなく運転可能な乗りかごも強制的に運休されることになり、利用者(乗客)へのサービス低下に繋がる懸念があるため、エレベーターの非常用の管理運用上では必ずしも好ましくないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、乗りかごの冠水運転制御を必要最小限に行って利用者へのサービス低下を極力回避し得るエレベーター用冠水運転制御方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題を解決するため、本発明の第1の手段は、建物に設備された昇降路における各階床間を昇降する乗りかごの運行制御を行うエレベーター制御装置と、当該昇降路内に配備されて冠水を検出すると冠水検出信号を出力する冠水センサーとを備え、前記エレベーター制御装置は、前記冠水センサーから前記冠水検出信号を受信中は冠水退避運転を実行するエレベーター用冠水運転制御システムにおけるエレベーター用冠水運転制御方法において、当該エレベーター制御装置が前記冠水退避運転を実行中であることを意味する冠水退避状態であることが検出されると、外部装置に対し、当該冠水退避状態であることを意味する冠水退避通報を送信し、前記エレベーター制御装置が前記冠水退避状態でないときに、前記外部装置から予防冠水退避通報を受信すると、当該エレベーター制御装置に、乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示し、前記外部装置は、遠隔地に配置されて当該乗りかごの運行を監視する監視センターであり、前記冠水退避運転は、予め定めた避難階である停止基準階に前記乗りかごを退避運行させて休止させる運転であり、前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理は、前記停止基準階を最上階に設定し、運行時の加速度および減速度を初期値から変更する処理であることを特徴とする。
【0009】
上記技術的課題を解決するため、本発明の第2の手段は、建物に設備された昇降路における各階床間を昇降する乗りかごの運行制御を行うエレベーター制御装置と、前記昇降路内に配備されて冠水を検出中は冠水検出信号を出力する冠水センサーと、を備え、前記エレベーター制御装置は、前記冠水センサーから前記冠水検出信号を受信中は冠水退避運転を実行するエレベーター用冠水運転制御システムにおいて、当該エレベーター制御装置が前記冠水退避運転を実行中であることを意味する冠水退避状態であることを検出すると、外部装置に対し、当該冠水退避状態であることを意味する冠水退避通報を送信するエレベーター監視通報装置を備え、前記エレベーター監視通報装置は、前記エレベーター制御装置が前記冠水退避状態でないときに、前記外部装置から予防冠水退避通報を受信すると、当該エレベーター制御装置に、乗りかご停止階設定運行速度変更処理を実施するよう指示し、前記外部装置は、遠隔地に配置されて当該乗りかごの運行を監視する監視センターであり、前記冠水退避運転は、予め定めた避難階である停止基準階に前記乗りかごを退避運行させて休止させる運転であり、前記乗りかご停止階設定運行速度変更処理は、前記停止基準階を最上階に設定し、運行時の加速度および減速度を初期値から変更する処理であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上記何れかの構成により、乗りかごの冠水運転制御を必要最小限に行って利用者へのサービス低下を極力回避し得るようになる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例に係るエレベーター用冠水運転制御方法が適用されるエレベーター用冠水運転制御システムの一例の基本構成を示したブロック図である。
図2】本発明の実施例に係るエレベーター用冠水運転制御方法が適用されるエレベーター用冠水運転制御システムの他例の基本構成を示したブロック図である。
図3図1に示したエレベーター用冠水運転制御システムに備えられる冠水センサーが冠水状態を検出したときのエレベーター監視・通報装置に係る基本的な動作処理を示したフローチャートである。
図4図1に示したエレベーター用冠水運転制御システムに備えられる他のエレベーター監視・通報装置に係る外部の通信接続相手から冠水退避状態を受信するか、或いは監視センターから予防冠水退避の指令を受信したときの補助的な動作処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明のエレベーター用冠水運転制御方法及びシステムについて、実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0013】
図1は、本発明の実施例に係るエレベーター用冠水運転制御方法が適用されるエレベーター用冠水運転制御システムの一例の基本構成を示したブロック図である。
【0014】
図1を参照すれば、エレベーター用冠水運転制御システムの一例は、同一の建物1に複数(3つ)の昇降路2a、2b、2cが設備されており、各昇降路2a〜2c別に乗りかご(単に「かご」として表記している)3a〜3c、冠水センサー4a〜4c、エレベーター制御装置5a〜5c、及びエレベーター監視・通報装置6a〜6cが設けられ、更に、エレベーター監視・通報装置6a〜6c同士が互いに通信線で接続されて情報を送受信できると共に、遠隔地に設置された監視センター7に対してエレベーター監視・通報装置6a〜6cが図示されない電話回線等の公衆通信網を介して接続されて構成されている。
【0015】
図2は、本発明の実施例に係るエレベーター用冠水運転制御方法が適用されるエレベーター用冠水運転制御システムの他例の基本構成を示したブロック図である。
【0016】
図2を参照すれば、エレベーター用冠水運転制御システムの他例では、隣接する複数(3棟)の異なる建物1d、1e、1f別に昇降路2d、2e、2fが設備されており、各昇降路2d〜2f別に乗りかご(ここでも単に「かご」として表記している)3d〜3f、冠水センサー4d〜4f、エレベーター制御装置5d〜5f、及びエレベーター監視・通報装置6d〜6fが設けられ、更に、エレベーター監視・通報装置6d〜6fが遠隔地に設置された監視センター7に対して図示されない電話回線等の公衆通信網を介して接続されて構成されている。
【0017】
図1及び図2に示したエレベーター用冠水運転制御システムについて、要部の働きを説明すれば、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fは、各昇降路2a〜2c、2d〜2fにおける各階床間を昇降する乗りかご3a〜3c、3d〜3fの運行、冠水退避、動作休止の制御を行うもので、各昇降路2a〜2c、2d〜2f内に配備されて冠水を検出する冠水センサー4a〜4c、4d〜4fからの冠水検出結果に応じて冠水検出状態では予め設定された避難階に自動で乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものを退避運行させ、冠水非検出状態に至るまで間、乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものを運休状態に保持する冠水制御運転を行う。
【0018】
エレベーター監視・通報装置6a〜6c、6d〜6fは、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fと接続されてエレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの何れかが冠水制御運転を開始した冠水退避状態を検出すると、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの該当するものに対して乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの停止基準階を最上階に設定すると共に、乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの運行速度に関する加速速度及び減速速度を低下するように変更を指令する乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行い、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの何れかが冠水センサー4a〜4c、4d〜4fの該当するものからの冠水非検出状態を示す浸水復旧を受けて冠水制御運転を終了する冠水退避解除状態を検出すると、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの該当するものに対して冠水退避及び動作休止の解除を通知すると共に、乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの運行速度に関する加速速度及び減速速度の変更を解除する乗りかご冠水退避及び動作休止解除・運行速度変更指令解除を行うエレベーター監視指令手段として機能する。
【0019】
また、図1に示すエレベーター用冠水運転制御システムにおけるエレベーター監視・通報装置6a〜6cは、互いに接続されて他のものから送信された冠水制御運転を開始した冠水退避状態を受信すると、自身に接続されたエレベーター制御装置5a〜5cに対して上述した乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行う。図1及び図2に示すエレベーター用冠水運転制御システムにおけるエレベーター監視・通報装置6a〜6c、6d〜6fは、監視センター7からの予防冠水退避の指令を公衆通信網を経由して受信すると上述した乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行う他、自身に接続されたエレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fを介して乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの異常を検出すると公衆通信網を経由して監視センター7へ通報を行う。更に、エレベーター監視・通報装置6a〜6c、6d〜6fは、監視センター7からの各種指令についても公衆通信網を経由して受信する。因みに、図2に示すエレベーター用冠水運転制御システムにおいても、エレベーター監視・通報装置6d〜6f同士を互いに通信線で接続して情報を送受信できるように構成することも可能である。
【0020】
図3は、上述した図1に示したエレベーター用冠水運転制御システムに備えられる冠水センサー4aが冠水状態を検出したときのエレベーター監視・通報装置6aに係る基本的な動作処理を示したフローチャートである。
【0021】
図3を参照すれば、最初にエレベーター監視・通報装置6aは、エレベーター制御装置5aが昇降路2a内の冠水センサー4aで冠水状態を検出したか否かにより冠水センサー動作か否かの判定(ステップS1)を行う。この判定の結果、冠水センサー動作でなければこの判定(ステップS1)の前に戻って判定処理を繰り返すが、冠水センサー動作であれば冠水検出状態ではエレベーター制御装置5aへ指示して予め設定された避難階に自動で乗りかご3aを運行させる冠水退避運転を実施(ステップS2)し、冠水非検出状態に至るまでの間、乗りかご3aを運休状態に保持する冠水制御運転を行う。
【0022】
次に、エレベーター監視・通報装置6aは、エレベーター制御装置5aが冠水センサー4aの冠水検出動作が継続しており、冠水制御運転されていることを確認することで冠水退避状態を検出(ステップS3)する処理を行った後、公衆通信網を経由して監視センター7に冠水退避を通報(ステップS4)する処理を行う。因みに、このように昇降路2aの乗りかご3aに冠水制御運転が実行された建物1については、監視センター7に冠水退避が通報されるため、保守点検作業員が派遣されることになる。
【0023】
更に、エレベーター監視・通報装置6aは、乗りかご3a以外に他号機エレベーター有か否かの判定(ステップS5)を行う。この判定の結果、乗りかご3a以外に他号機エレベーター有れば(図1に示したエレベーター用冠水運転制御システムの場合にはその他に昇降路2bの乗りかご3b、昇降路2cの乗りかご3cが存在するため、この場合に該当する)他号機エレベーターに冠水退避を通報(ステップS6)する処理を行ってから他号機エレベーターが無い場合の処理と同様に、エレベーター制御装置5aに停止基準階を最上階に変更するように指令することで基準階の変更を指令(ステップS7)する。この後、エレベーター監視・通報装置6aは、エレベーター制御装置5aに対して乗りかご3aの運行速度に関する加速速度及び減速速度を低下するように変更を指令することで加速・減速速度の変更を指令(ステップS8)する。ここでのステップS7〜ステップS8に係るエレベーター監視・通報装置6aによるエレベーター制御装置5aに対する指令は、乗りかご停止階設定・運行速度変更指令と呼ばれても良い。
【0024】
引き続き、エレベーター監視・通報装置6aは、エレベーター制御装置5aが冠水センサー4aからの冠水非検出状態を示す浸水復旧を受けて冠水制御運転を終了する冠水退避解除状態に至ったか否かにより冠水センサー復旧であるか否かの判定(ステップS9)を行う。この判定の結果、冠水センサー復旧でなければこの判定(ステップS9)の前に戻って判定処理を繰り返すが、冠水センサー復旧であれば冠水非検出状態ではエレベーター制御装置5aへ指示して冠水制御運転の乗りかご3aを自動で運行復旧させるために冠水退避状態を解除(ステップS10)する指令を行い、エレベーター制御装置5aが冠水センサー4aからの冠水非検出状態が継続していることを確認することで冠水退避状態の解除を検出(ステップS11)する処理を行った後、エレベーター制御装置5aに対して乗りかご3aの休止状態の解除を指令(ステップS12)する。これにより、乗りかご3aはエレベーター制御装置5aによる制御を受けて冠水制御運転による休止状態から解除され、運行速度が変更設定されて制限されて低下した加速速度及び減速速度で利用可能な状態となる。因みに、ここでの冠水制御運転では、エレベーター監視・通報装置6aがエレベーター制御装置5aへ指令して乗りかご3aの停止基準階を最上階に設定しているため、建物1への浸水が昇降路2aの上階の図示されない乗場扉から浸入することで乗りかご3a上の機器を濡らさないように対策を図ると共に、保守点検作業者が最下階から昇降路2a内の状況を容易に確認できるように配慮している。
【0025】
この後、保守点検作業者が冠水復旧確認作業を完了すると監視センター7へ作業終了の旨を通知するため、エレベーター監視・通報装置6aは、公衆通信網を経由して監視センター7から復旧完了通知を受信したか否かの判定(ステップS13)を行う。この判定の結果、復旧完了通知が受信されていなければこの判定(ステップS13)の前に戻って判定処理を繰り返すが、復旧完了通知が受信されていればエレベーター制御装置5aに停止基準階を最上階とした変更設定を元通りにする基準階の変更解除を指令(ステップS14)した後、乗りかご3aの運行速度を変更設定して低下させた加速速度及び減速速度を元通りにする加速・減速速度の変更解除を指令(ステップS15)してから動作処理を終了する。ここでのステップS12、ステップS14〜ステップS15に係るエレベーター監視・通報装置6aによるエレベーター制御装置5aに対する指令は、乗りかご冠水退避及び動作休止解除・運行速度変更指令解除と呼ばれても良い。このように、保守点検作業者が復旧確認を行った昇降路2aの各階床を昇降する乗りかご3aは、平常運行状態に戻った状態となる。因みに、図3では図1に示す同一な建物1における昇降路2aの乗りかご3aを冠水状態で退避させて冠水復旧後に平常状態に戻す動作処理を説明したが、他の昇降路2bの乗りかご3bや昇降路2cの乗りかご3cを対象にしても同様な動作処理を行わせることができる。また、図2に示したような隣接する異なる建物1d、1e、1f別に昇降路2d、2e、2fが設備され、それらの乗りかご3d〜3fを対象にしても同様な動作処理を行わせることができる。但し、何れの場合も昇降路2a〜2c、2d〜2fの隣接するもの同士で同様に冠水が生じる可能性が想定されるため、昇降路2a〜2f毎の乗りかご3a〜3fに対して独立して動作処理を行わせるのは必ずしも得策でないことがある。
【0026】
図4は、図1に示したエレベーター用冠水運転制御システムに備えられる他のエレベーター監視・通報装置6bに係る外部の通信接続相手から冠水退避状態を受信するか、或いは監視センター7から予防冠水退避の指令を受信したときの補助的な動作処理を示したフローチャートである。但し、図4に示す動作処理は、図3で説明したように昇降路2aの乗りかご3aを対象としてエレベーター監視・通報装置6a及びエレベーター制御装置5aにより冠水状態で乗りかご3aを退避させる冠水退避運転を実施(ステップS2)する処理に付随して行われるものである。
【0027】
図4を参照すれば、ここでのエレベーター監視・通報装置6bは、最初に他号機エレベーター(乗りかご3aに係るエレベーター制御装置5a及びエレベーター監視・通報装置6a)から冠水退避状態を受信したか否かの判定(ステップS21)を行う。この判定の結果、冠水退避状態が受信されていればエレベーター制御装置5bに停止基準階を最上階に変更するように指令することで基準階の変更を指令(ステップS22)するが、冠水退避状態が受信されていなければ引き続いて監視センター7から予防冠水退避の指令を受信したか否かの判定(ステップS28)を行う。この判定の結果、監視センター7から予防冠水退避の指令が受信されていなければ先の他号機エレベーターから冠水退避状態を受信したか否かの判定(ステップS21)の前に戻るようにして判定処理を繰り返すが、監視センター7から予防冠水退避の指令が受信されていれば同様にエレベーター制御装置5bに停止基準階を最上階に変更するように指令することで基準階の変更を指令(ステップS22)する処理を行う。
【0028】
次に、エレベーター監視・通報装置6bは、エレベーター制御装置5bに対して乗りかご3bの運行速度に関する加速速度及び減速速度を低下するように変更を指令することで加速・減速速度の変更を指令(ステップS23)する処理を行った後、公衆通信網を経由して監視センター7に予防冠水退避を通報(ステップS24)する処理を行う。予防冠水退避についても建物1の昇降路2bの乗りかご3bについて、最上階への退避、運転速度に関する加速速度及び減速速度を低下するように変更した旨が監視センター7に通報され、保守点検作業者が派遣されて冠水復旧が確認されるまで乗りかご3bの運行が休止される点は同様であるが、こうした途中で仮に昇降路2b内への浸水が増加して冠水センサー4bが冠水状態を検出動作した場合には、図3で説明した場合の動作処理が実施され、冠水運転制御が行われることになる。
【0029】
この後、保守点検作業者が点検復旧確認作業を完了すると監視センター7へ点検完了の旨を通知するため、エレベーター監視・通報装置6bは、公衆通信網を経由して監視センター7から点検完了通知を受信したか否かの判定(ステップS25)を行う。この判定の結果、点検完了通知が受信されていなければこの判定(ステップS25)の前に戻って判定処理を繰り返すが、点検完了通知が受信されていればエレベーター制御装置5bに停止基準階を最上階とした変更設定を元通りにする基準階の変更解除を指令(ステップS26)した後、乗りかご3bの運行速度を変更設定して低下させた加速速度及び減速速度を元通りにする加速・減速速度の変更解除を指令(ステップS27)してから動作処理を終了する。このように、保守点検作業者が復旧確認を行った昇降路2bの各階床を昇降する乗りかご3bは、平常運行状態に戻った状態となる。因みに、図4では図1に示す同一な建物1における昇降路2bの乗りかご3bを予防冠水状態で退避させて冠水復旧後に平常状態に戻す動作処理を説明したが、他の昇降路2cの乗りかご3cを対象にしても同様な動作処理を行わせることができる。また、図2に示したような隣接する異なる建物1d、1e、1f別に昇降路2d、2e、2fが設備され、それらの乗りかご3d〜3fを対象にした場合には、基本的にエレベーター監視・通報装置6d〜6f同士が互いに通信線で接続されておらず、互いに情報を送受できないため、監視センター7からの予防冠水退避を受信した場合に同様な動作処理が行われることになる。
【0030】
例えば図2に示す建物1dの昇降路2dの乗りかご3dに冠水運転制御が行われた場合の建物1eの昇降路2eの乗りかご3eの予防冠水退避の動作について図4を参照して説明すれば、この場合のエレベーター監視・通報装置6eは、他号機エレベーター(乗りかご3dに係るエレベーター制御装置5d及びエレベーター監視・通報装置6d)から冠水状態を受信したか否かの判定(ステップS21)の結果、冠水状態が受信されないために監視センター7から予防冠水退避の指令を受信したか否かの判定(ステップS28)に移行する。この判定の結果では、エレベーター監視・通報装置6dが冠水運転制御を行った旨を監視センター7に通報しているため、予防冠水退避の指令が受信されていない場合に該当し、先の他号機エレベーターから冠水退避状態を受信したか否かの判定(ステップS21)の前に戻るようにして判定処理を繰り返す流れになる。即ち、エレベーター監視・通報装置6e、6fは、監視センター7から予防冠水退避の指令を受信した場合に図4中のステップS22〜ステップS27の動作処理を行うことになる。
【0031】
何れにしても、図1図2に示すエレベーター用冠水運転制御システムでは、エレベーター監視・通報装置6a〜6c、6d〜6fがエレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの何れかが冠水制御運転を開始した冠水退避状態を検出すると、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの該当するものに対して乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの停止基準階を最上階に設定すると共に、乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの運行速度に関する加速速度及び減速速度を低下するように変更を指令する乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行い、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの何れかが冠水センサー4a〜4c、4d〜4fの該当するものからの冠水非検出状態を示す浸水復旧を受けて冠水制御運転を終了する冠水退避解除状態を検出すると、エレベーター制御装置5a〜5c、5d〜5fの該当するものに対して冠水退避及び動作休止の解除を通知すると共に、乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの運行速度に関する加速速度及び減速速度の変更を解除する乗りかご冠水退避及び動作休止解除・運行速度変更指令解除を行うため、乗りかご3a〜3fの冠水運転制御を必要最小限に行って利用者へのサービス低下を極力抑制し得るようになる。
【0032】
この結果、冠水したエレベーターとその近傍のエレベーターの全てに冠水運転制御を実施することなく、全てのエレベーターが運行休止される事態を回避し、冠水を検出したエレベーターが設置されている同一建物の隣接する他のエレベーターや或いは異なる建物の同一地域のエレベーターについても、冠水が検出されなくなって冠水復旧したエレベーターについては乗りかご3a〜3c、3d〜3fの該当するものの運行速度に関する加速速度及び減速速度を低下させて走行させることで、エレベーター機器の損傷を防止しつつ安全性を確保し、利用者へのサービス低下を最小限にすることができる。また、図1に示すエレベーター用冠水運転制御システムでは、エレベーター監視・通報装置6a〜6c同士を互いに情報の送受信を行うことができるように通信接続しているため、公衆回線網により接続される監視センター7を中継せずに通信を行うことができ、情報伝達の処理時間を短縮できて不要な回線通信の使用コストを抑制することができる。また、図2に示すエレベーター用冠水運転制御システムにおいても、エレベーター監視・通報装置6d〜6f同士を互いに通信線で接続して情報を送受信できる機能を持たせれば、同様な作用効果が得られる。
【0033】
尚、上述したエレベーター用冠水運転制御システムでは、エレベーターの構成として、図1では同一の建物1に3つの昇降路2a、2b、2cが設備された構成、図2では3つの建物1d、1e、1fにそれぞれ昇降路2d、2e、2fが設備された構成を説明したが、それ以外にも同一の建物1に2つの昇降路が設備されたり、或いは4つ以上の昇降路が設備されても良く、また2つの建物や4つ以上の建物にそれぞれ昇降路が設備された構成についても同様に各部を適用できて同等な作用効果が得られるため、本発明は実施例で説明した形態に限定されない。
【0034】
ところで、上述したエレベーター用冠水運転制御システムにおける処理機能は、建物1、1d〜1fに設備された昇降路2a〜2fにおける各階床間を昇降する乗りかご3a〜3fの運行、冠水退避、動作休止の制御を行うエレベーター制御装置5a〜5fが昇降路2a〜2f内に配備されて冠水を検出する冠水センサー4a〜4fからの冠水検出結果に応じて冠水検出状態では予め設定された避難階に自動で乗りかご3a〜3f(その該当するもの)を退避運行させ、冠水非検出状態に至るまでの間、乗りかご3a〜3f(その該当するもの)を運休状態に保持する冠水制御運転を行うエレベーター用冠水運転制御方法として換言することができる。こうしたエレベーター用冠水運転制御方法では、エレベーター制御装置5a〜5fと接続されてこれらに対して運行制御の指令を行うエレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6f)によって、エレベーター制御装置5a〜5f(その該当するもの)が冠水制御運転を開始した冠水退避状態を検出すると、エレベーター制御装置5a〜5f(その該当するもの)に対して乗りかご3a〜3f(その該当するもの)の停止基準階を最上階に設定すると共に、乗りかご3a〜3f(その該当するもの)の運行速度に関する加速速度及び減速速度を低下するように変更を指令する乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行い、エレベーター制御装置5a〜5f(その該当するもの)が冠水センサー4a〜4f(その該当するもの)からの冠水非検出状態を示す浸水復旧を受けて冠水制御運転を終了する冠水退避解除状態を検出すると、エレベーター制御装置5a〜5f(その該当するもの)に対して冠水退避及び動作休止の解除を通知すると共に、乗りかご3a〜3f(その該当するもの)の運行速度に関する加速速度及び減速速度の変更を解除する乗りかご冠水退避及び動作休止解除・運行速度変更指令解除を行うものとなる。
【0035】
その他、係るエレベーター用冠水運転制御方法では、エレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6f)を介してエレベーター制御装置5a〜5fと接続されて乗りかご3a〜3fの運行状態を受信すると共に、エレベーター制御装置5a〜5fに対して運行指令を送信する監視センター7からの予防冠水退避の指令をエレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6f)へ送信し、この予防冠水退避の指令を受信したエレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6f)が上記乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行うものである。また、図1に示したように同一の建物1に複数の昇降路2a〜2cが設備されると共に、乗りかご3a〜3c、冠水センサー4a〜4c、エレベーター制御装置5a〜5c、及びエレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6c)が昇降路2a〜2c別に設けられるか、或いは図2に示したように隣接する複数の異なる建物1d〜1f別に昇降路2d〜2fが設備されると共に、乗りかご3d〜3f、冠水センサー4d〜4f、エレベーター制御装置5d〜5f、及びエレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6d〜6f)が建物1d〜1fにおける昇降路2d〜2f毎に設けられた構成下で、各エレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6f)が互いに接続されて他のものから送信された冠水制御運転を開始した冠水退避状態を受信するか、或いは監視センター7から予防冠水退避の指令を受信すると、自身に接続されたエレベーター制御装置5a〜5fに対して上記乗りかご停止階設定・運行速度変更指令を行うものである。更に、各エレベーター監視指令手段(エレベーター監視・通報装置6a〜6f)として、監視センター7との間で公衆通信網により接続されると共に、自身に接続されたエレベーター制御装置5a〜5fを介して乗りかご3a〜3fの異常を検出すると公衆通信網を経由して監視センター7へ通報を行うエレベーター監視・通報装置6a〜6fを適用したものである。
【符号の説明】
【0036】
1、1d〜1f 建物
2a〜2f 昇降路
3a〜3f 乗りかご
4a〜4f 冠水センサ
5a〜5f エレベーター制御装置
6a〜6f エレベーター監視・通報装置
7 監視センサー
図1
図2
図3
図4