(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6411074
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】液晶表示付き操作ユニット
(51)【国際特許分類】
G02F 1/133 20060101AFI20181015BHJP
G09G 3/18 20060101ALI20181015BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20181015BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
G02F1/133 580
G09G3/18
G09G3/36
G09G3/20 691C
G09G3/20 621A
G09G3/20 633L
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-114347(P2014-114347)
(22)【出願日】2014年6月2日
(65)【公開番号】特開2015-227993(P2015-227993A)
(43)【公開日】2015年12月17日
【審査請求日】2016年10月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本多 勝敏
【審査官】
堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−183938(JP,A)
【文献】
特開2011−113341(JP,A)
【文献】
特開2012−208368(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0231453(US,A1)
【文献】
特開平07−072451(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133
G09G 3/18
G09G 3/20
G09G 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者により操作されるスイッチと、
前記スイッチが操作状態であるか非操作状態であるかを認識することを逐次、繰り返す機能を有し、該スイッチの操作状態が継続する場合に、所定の受付禁止時間の経過を計時することと、該受付禁止時間の経過後に、該スイッチの操作状態を新たに認識することとを繰り返すスイッチ操作認識部と、
液晶表示部と、
前記スイッチ操作認識部により前記スイッチの操作状態が認識された時に、前記液晶表示部の表示を切替える液晶表示制御部と、
前記液晶表示部の温度を検出する液晶温度検出部と、
前記液晶温度検出部の検出温度が高いほど、前記受付禁止時間を短い時間に設定する受付禁止時間設定部と
を備えたことを特徴とする液晶表示付き操作ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の液晶表示付き操作ユニットにおいて、
前記スイッチは、数値の設定を変更するためのものであり、
前記スイッチ操作認識部により前記スイッチの操作状態が認識される毎に、前記液晶表示制御部は、前記数値を増加又は減少させて前記液晶表示部に表示することを特徴とする液晶表示付き操作ユニット。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の液晶表示付き操作ユニットにおいて、
前記スイッチは、複数の運転条件の中のいずれかを選択するためのものであり、
前記前記スイッチ操作認識部により前記スイッチの操作状態が認識される毎に、前記液晶表示制御部は、前記複数の運転条件を切り替えて前記液晶表示部に表示することを特徴とする液晶表示付き操作ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示部とスイッチとを有する液晶表示付き操作ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、リモコン等の操作ユニットにおける表示部として液晶表示部(液晶パネル)が使用されているが、液晶表示は低温時に応答速度が低下するという特性を有している。
【0003】
そこで、液晶表示部の温度を検出する温度センサと、液晶表示部を加熱するヒータとを備え、液晶表示部の温度が0℃まで低下したときにヒータを作動させて、液晶表示部の温度を5℃以上に保つようにした構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された構成によれば、温度の低下による液晶表示部の応答速度の低下を防止することができる。
【0004】
また、液晶パネルを加熱するヒータを採用しない場合には、低温時の液晶表示部の応答速度に基づいて、液晶表示部の表示を切替える間隔が設定される。例えば、液晶表示部と操作スイッチとを備えた操作ユニット(給湯装置のリモコン等)においては、使用者によるスイッチの操作に応じて液晶表示部の表示が切替えられるが、スイッチの受付を禁止する時間(受付禁止時間)が、低温時の液晶表示部の応答速度よりも長い時間に設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−162939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、スイッチの受付禁止時間を低温時の液晶表示部の応答速度に基づいて設定した場合、使用者が素早くスイッチを操作しても、操作が認識されずに液晶表示部の表示も切替わらないことがあり、スイッチ操作による指示に時間がかかってしまうという不都合がある。
【0007】
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであり、液晶表示部の応答速度の影響により、スイッチ操作による指示に要する時間が長くなることを抑制した液晶表示付き操作ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の液晶表示付き操作ユニットは、
使用者により操作されるスイッチと、
前記スイッチ
が操作状態であるか非操作状態であるかを認識することを逐次、繰り返す機能を有し、該スイッチの操作状態が継続する場合に、所定の受付禁止時間の経過を計時することと、該受付禁止時間の経過後に、該スイッチの操作状態を新たに認識することとを繰り返すスイッチ操作認識部と、
液晶表示部と、
前記スイッチ操作認識部により前記スイッチの
操作状態が認識された時に、前記液晶表示部の表示を切替える液晶表示制御部と、
前記液晶表示部の温度を検出する液晶温度検出部と、
前記液晶温度検出部の検出温度が高いほど、前記受付禁止時間を短い時間に設定する受付禁止時間設定部と
を備えたことを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、前記受付禁止時間設定部により、前記液晶表示部の温度が低いときに限定して前記受付禁止時間が長い時間に設定され、前記液晶表示部の温度が平常であるときには、前記受付禁止時間が短い時間に設定される。そのため、前記スイッチの操作による指示に要する時間が長くなることを抑制することができる。
【0010】
また、前記スイッチは、数値の設定を変更するためのものであり、
前記スイッチ操作認識部により前記スイッチの
操作状態が認識される毎に、前記液晶表示制御部は、前記数値を増加又は減少させて前記液晶表示部に表示することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、前記液晶温度検出部の検出温度が低温ではないときには、前記受付禁止時間が短い時間に設定される。そのため、前記スイッチ操作認識部は、使用者による前記スイッチの連続的で素早い操作を認識して、数値の増加又は減少の指示を速やかに受け付けることができる。
【0012】
また、前記スイッチは、複数の運転条件の中のいずれかを選択するためのものであり、
前記スイッチ操作認識部により前記スイッチの
操作状態が認識される毎に、前記液晶表示制御部は、前記複数の運転条件を切り替えて前記液晶表示部に表示することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、前記液晶温度検出部の検出温度が低温ではないときには、前記受付禁止時間が短い時間に設定される。そのため、前記スイッチ操作認識部は、使用者による前記スイッチの連続的で素早い操作を認識して、運転条件の切替え指示を速やかに受け付けることができる。
【0014】
また、前記液晶表示付き操作ユニットは装置本体を遠隔操作するリモコンであって、該装置本体との間で通信を行う通信部を備え、
前記スイッチ操作認識部は、前記スイッチの
操作状態を認識したときに、該操作の内容を示すスイッチ操作データを前記通信部を介して前記装置本体に送信し、
前記液晶表示制御部は、前記スイッチ操作データを受信した前記装置本体から送信される応答データを前記通信部を介して受信したときに、該応答データの内容に基づいて前記液晶表示部の表示を切替える
という構成を採用することもできる。
【0015】
この構成によれば、前記スイッチの操作に応じた前記液晶表示部の表示の切替えが、前記装置本体との通信を介して行われる。そして、前記受付禁止時間は、通信に要する時間よりも長い時間に設定する必要があるが、前記液晶表示部の低温時の応答速度が通信に要する時間よりも長い場合には、前記受付禁止時間がさらに長くなる。
【0016】
そこで、前記受付禁止時間設定部により、前記液晶温度検出部の検出温度が高いほど、前記受付禁止時間を短い時間に設定することによって、前記液晶温度検出部の検出温度が低温でないときには、前記受付禁止時間を通信に要する時間程度に設定することができる。そして、これにより、前記スイッチの操作の認識が遅れることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】リモコンのスイッチ入力処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について、
図1〜
図5を参照して説明する。
【0019】
[1.基本構成]
先ず、
図1及び
図2を参照して、液晶表示部40と使用者により操作されるスイッチ20を備えたリモコン1(本発明の液晶表示付き操作ユニットに相当する)の基本構成について説明する。
【0020】
図1に示したリモコン1は装置本体2を遠隔操作するためのものであり、CPU,メモリ,入出力インターフェース等により構成されたマイクロコンピュータ10、使用者により操作されるスイッチ20、装置本体2との間で通信を行う通信部21、液晶表示部40、液晶表示部40に駆動信号を出力するLCDドライバ30、及び液晶表示部40の近傍に設けられて液晶表示部40の温度を検出する液晶温度センサ15(本発明の液晶温度検出部に相当する)を備えている。
【0021】
マイクロコンピュータ10は、メモリに保持されたリモコン1の制御用プログラムをCPUで実行することによって、スイッチ操作認識部11、液晶表示制御部12、受付禁止時間設定部13として機能する。
【0022】
スイッチ操作認識部11は、スイッチ20のON(操作状態)及びOFF(非操作状態)を、スイッチ20からマイクロコンピュータ10に入力されるスイッチ信号によって認識する。
【0023】
液晶表示制御部12は、液晶表示部40の表示内容に応じた表示データをLCDドライバ30に出力する。LCDドライバ30は、液晶表示制御部12から入力された表示データを、液晶表示部40用のコモン及びセグメントの駆動信号に変換して液晶表示部40に出力する。また、液晶表示制御部12は、スイッチ20の操作に応じて、液晶表示部40の表示内容を変更する制御を行う。
【0024】
受付禁止時間設定部13は、スイッチ操作認識部11がスイッチ20の操作状態を認識する時間間隔である受付禁止時間を、温度が低いほど遅くなる液晶表示部40の応答速度を考慮して、液晶温度センサ15の検出温度が高いほど短い時間に設定する。
【0025】
次に、
図2に示したフローチャートに従って、スイッチ操作認識部11、液晶表示制御部12、及び受付禁止時間設定部13による処理について説明する。リモコン1への電力供給が開始されてマイクロコンピュータ10が起動すると、
図2に示したフローチャートによる処理が実行される。
【0026】
STEP1〜STEP3及びSTEP31は、受付禁止時間設定部13による処理である。受付禁止時間設定部13は、STEP1で、液晶温度センサ15の温度検出信号により、液晶表示部40の温度TLを測定する。
【0027】
続くSTEP2で、受付禁止時間設定部13は、液晶表示部40の温度TLが7℃よりも高いか否かを判断する。液晶表示部40の温度TLが7℃よりも高いときはSTEP31に分岐し、受付禁止時間設定部13は、受付禁止時間tkを200msに設定してSTEP4に進む。一方、液晶表示部40の温度TLが7℃以下であるときにはSTEP3に進み、受付禁止時間設定部13は、受付禁止時間tkを500msに設定してSTEP4に進む。
【0028】
STEP4はスイッチ操作認識部11による処理である。スイッチ操作認識部11は、スイッチ20から出力されるスイッチ信号によりスイッチ20の操作状態を認識する。スイッチ20がON状態(操作状態)であるときはSTEP5に進み、スイッチ20がOFF状態(非操作状態)であるときにはSTEP1に分岐する。
【0029】
続くSTEP5は液晶表示制御部12による処理である。液晶表示制御部12は、STEP4で認識されたスイッチ20の操作の内容を示すスイッチ操作データを、通信部21を介して装置本体2に送信する。装置本体2は、スイッチ操作データを受信したときに、スイッチ操作データが示す操作状態に対する応答データを、リモコン1に送信する。応答データを通信部21を介して受信した液晶表示制御部12は、応答データの内容に基づいて液晶表示部40の表示内容を変更する。
【0030】
次のSTEP6〜STEP7はスイッチ操作認識部11による処理である。スイッチ操作認識部11は、STEP6で受付禁止時間tkを設定時間とする受付禁止タイマをスタートさせる。そして、続くSTEP7で受付禁止タイマがタイムアップしたときにSTEP1に進む。
【0031】
STEP6〜STEP7の処理により、受付禁止時間tkが経過する毎に、STEP4でスイッチ20の操作状態を認識する処理が実行される。そして、受付禁止時間設定部13により実行されるSTEP1〜STEP3及びSTEP31の処理によって、液晶温度TLが7℃を超えているときは、液晶温度TLが7℃以下であるときよりも受付禁止時間tkが短い時間(200ms)に設定される。
【0032】
そのため、液晶表示部40の応答速度が低下する低温環境下(7℃以下)を除いて、受付禁止時間tkが短く設定され、これにより、スイッチ20の操作による指示に対する、液晶表示部40の表示の切替えの応答性を高めることができる。
【0033】
なお、本実施形態では、液晶温度TLが7℃を超えているか否かに応じて、受付禁止時間tkを2段階(200ms,500ms)に設定したが、3段階以上に受付禁止時間tkを切替えるようにしてもよい。また、段階的ではなく、液晶温度TLに反比例させて受付禁止時間tkを連続的に変更するようにしてもよい。
【0034】
[2.具体的な適用形態]
次に、
図3〜
図5を参照して、液晶表示部40とスイッチ20の具体的な構成例について説明する。
図3〜
図5では、
図1に示した構成に相当する構成をa〜cを付して示している。
【0035】
[2−1.給湯リモコン]
先ず、
図3は給湯装置(本発明の装置本体に相当する)を遠隔操作するために台所に設置される台所リモコン1aである。
【0036】
台所リモコン1aは、液晶表示部40aと、使用者により操作されるスイッチ20a(21a〜33aから成る)とを備えている。液晶表示部40aには給湯温度41a、時刻42a、目標値に対するエネルギーの使用状況を示すEcoガイド43a等が表示される。
【0037】
21aは他のリモコンとのインターホン通話を行うための通話スイッチ、22aは浴槽内の湯水の追焚きを指示するための追焚きスイッチ、23aは浴槽への所定量の湯の供給を指示するための自動湯張りスイッチ、24aは給湯装置を運転状態(給湯が可能な状態)と待機状態(給湯が不能な状態)とに切替える運転スイッチである。
【0038】
また、25aは現在の湯及び電気の使用量の表示を指示するためのエネライブスイッチ、27a,28aは給湯温度,時刻等の変更を指示するためのUP,DOWNスイッチ、26aはUPスイッチ27a,DOWNスイッチ28aによる変更の確定を指示するための決定スイッチである。
【0039】
また、29aは表示電力の節約を指示するための省電力表示スイッチ、30aは浴槽への湯張りを予約するためのふろ予約スイッチ、31aは音量等の各種変更を指示するための設定変更スイッチ、32aはリモコン1aの時計を合わせるための現在時刻スイッチ、33aはガス・水・電気の使用量等の表示を指示するためのエネルックスイッチ、35はスピーカである。
【0040】
台所リモコン1aにおいては、使用者が、給湯温度(本発明の数値に相当する)を変更するときにUPスイッチ27a又はDOWNスイッチ28aを押し続けると、上述した
図2のフローチャートによる処理によって、液晶表示部40aに表示される給湯温度41aが連続的に増減する。そして、給湯温度41aが増減する速度は、受付禁止時間tkが短いほど速くなる。
【0041】
そのため、受付禁止時間設定部13により、液晶温度TLが低いときを除いて受付禁止時間tkを短い時間に設定することによって、給湯温度の変更に要する時間を短縮することができる。
【0042】
[2−2.暖房リモコン]
次に、
図4は熱源機から温水暖房端末(床暖房機、温水温風暖房機等)に温水を循環供給する熱源機(本発明の装置本体に相当する)を遠隔操作する、暖房リモコン1bを示している。
【0043】
暖房リモコン1bは、液晶表示部40bと、使用者により操作されるスイッチ20b(21b〜26bから成る)とを備えている。液晶表示部40bには、複数の温水暖房端末の入/切等を設定するためのメニュー表示41b等が表示される。なお、メニュー表示41bの表示事項は、本発明の運転条件に相当する。
【0044】
21bは液晶表示部40bの表示をメニュー表示41bに切替えるためのメニュースイッチ、22bはメニュー表示41bの上方向へのスクロール等を行うためのUPスイッチ、23bはメニュー表示41bの下方向へのスクロール等を行うためのDOWNスイッチ、24bは設定内容を確定させるための決定スイッチ、25bは液晶表示部40bの表示画面を一つ前に戻すための戻るスイッチ、26bはガス・水・電気の使用量等の表示を指示するためのエネルックスイッチである。
【0045】
暖房リモコン1bにおいては、使用者がメニュー表示41bにより、複数の暖房端末の中から設定を行う暖房端末を選択するときにUPスイッチ22b又はDOWNスイッチ23bを押し続けると、上述した
図2のフローチャートによる処理によって、メニュー表示41bが上方向又は下方向に連続的にスクロールする。そして、メニュー表示41bがスクロールする速度は、受付禁止時間tkが短いほど速くなる。
【0046】
そのため、受付禁止時間設定部13により、液晶温度TLが低いときを除いて受付禁止時間tkを短い時間に設定することによって、暖房端末の設定に要する時間を短縮することができる。
【0047】
[2−3.浴室リモコン]
次に、
図5は浴槽への給湯機能を有する給湯装置(本発明の装置本体に相当する)を遠隔操作するために、浴室に設置された浴室リモコン1cを示している。
【0048】
浴室リモコン1cは、液晶表示部40cと、使用者により操作されるスイッチ20c(21c〜25cから成る)とを備えている。液晶表示部40cには、各種機能(浴槽への足し湯、足し水等)の入/切等を設定するためのメニュー表示41c等が表示される。なお、メニュー表示41cの表示事項は、本発明の運転条件に相当する。
【0049】
21cは液晶表示部40cの表示をメニュー表示41cに切替えるためのメニュースイッチ、22cはメニュー表示41cの上方向へのスクロール等を行うためのUPスイッチ、スイッチ23cはメニュー表示41cの下方向へのスクロール等を行うためのDOWNスイッチ、スイッチ24cは設定内容を確定させるための決定スイッチ、25cは液晶表示部40cの表示画面を一つ前に戻すための戻るスイッチである。
【0050】
浴室リモコン1cにおいては、使用者が各種の風呂機能を利用するときにUPスイッチ22c又はDOWNスイッチ23cを押し続けると、上述した
図2のフローチャートによる処理によって、メニュー表示41cが上方向又は下方向に連続的にスクロールする。そして、メニュー表示41cがスクロールする速度は、受付禁止時間tkが短いほど速くなる。
【0051】
そのため、上述したように、受付禁止時間設定部13により、液晶温度TLが低いときを除いて受付禁止時間tkを短い時間に設定することによって、暖房端末の設定に要する時間を短縮することができる。
【0052】
[3.他の実施形態]
図3〜
図5では、本発明の液晶表示付き操作ユニットとして、給湯装置及び熱源機を遠隔操作するリモコンを例示したが、液晶表示部とスイッチを備えた操作ユニットであれば本発明を適用することができる。例えば、衣類乾燥機、調理機器(炊飯器,オーブン等)、空調機器等の各種機器に設けられる液晶表示付き操作ユニットに対して、本発明の適用が可能である。
【符号の説明】
【0053】
1,1a,1b,1c…リモコン、10…マイクロコンピュータ、11…スイッチ操作認識部、12…液晶表示制御部、13…受付禁止時間設定部、15…液晶温度センサ、20…スイッチ、30…LCDドライバ、40…液晶表示部。