(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記流体送達系が、第一末端で前記剛性容器針に接続され、第二末端で清浄剛性注入針を遮断する清浄カバー内に受容されている前記清浄剛性注入針に接続される清浄柔軟性管を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の注入器。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の本文は本発明の異なる実施形態の詳細な説明を記述するが、しかし本発明の合法的範囲は、この特許の終わりに記述される特許請求の範囲の語句により定義される、と理解されるべきである。「本明細書中で用いる場合、「___」という用語は、これにより___ということを意味すると定義される」という文章、または同様の文章を用いて本特許中で用語が明白に定義されない限り、その平明なまたは普通の意味以外に、明白にまたはそれとなくその用語の意味を限定するものではない、と理解されるべきであり、このような用語は、(特許請求の範囲の言語以外の)この特許の任意の節でなされる任意の記述に基づいた範囲に限定されると解釈されるべきではない。この特許の末尾の特許請求の範囲で列挙される任意の用語が単一の意味と一致するように本特許で言及される程度に、読者を単に混乱させないために分かり易いようになされており、このような特許請求の範囲の用語は限外の意味に限定されないし、別の状況ではその単一の意味に限定されるものではない。最後に、特許請求の範囲の要素が単語の「意味」および任意の構造の詳述を伴わない機能を
挙げることにより定義されない限り、如何なる特許請求の範囲の要素の範囲も35U.S.C.§112、第6段落に基づいて解釈されるよう意図されない。
【0020】
すべての考え得る実施形態を記載することは実行不可能であるため、詳細な説明は、例としてのみ意図されるべきであって、本発明のすべての考え得る実施形態を記載するものではない。多数の代替的実施形態は、最新技術または本特許の出願日以後に開発された技術を用いて実行され得るが、これらはさらに本発明を定義する特許請求の範囲内である。これらに基づいて、本発明の開示によるいくつかの実施形態を、
図1〜3および5〜15で例証する。
【0021】
一般論では、本発明の開示による注入器は、容器、流体送達系および作動装置を包含する。注入器(いくつかの場合には設定容積の医薬品が送達されることを保証する送達装置を指し得る)に対する言及がなされるが、この開示は輸液装置(いくつかの場合には、特定の送達速度が達成されることを保証する送達装置を指し得る)も包含する、と理解される。注入器および輸液器という用語は、明細書中の実施形態に言及する場合、互換的に用いられ得る、と理解されるべきである。
【0022】
図1〜3および5〜11で示されるように、容器は、内表面を有する壁および内表面を有する密封アセンブリーを包含し得るが、壁および密封アセンブリーの内表面は、医薬品を充填された閉鎖滅菌レザバーを限定する。さらに、これらの実施形態で例証される流体送達系は、貯蔵状態では一部のみ密封アセンブリーを通して配置され、そして送達状態では密封アセンブリーの内表面を通して滅菌レザバー中に配置される先端を有する清浄な非被覆剛性容器針を包含する。注入器は、貯蔵状態から送達状態に容器針を動かすよう適合される作動装置も包含し得るが、これは、以下でさらに詳細に考察されるように、容器に応じた針の、または針に応じた容器の動きを伴い得る。
【0023】
図1、3および4〜6に示されているように、密封アセンブリーは、密封アセンブリーの内表面を限定する内表面を有する柔軟性一体成形壁であり得るし、容器針の先端は一部は一体成形壁中に配置され得る。代替的には、
図7〜11に示されるように、密封アセンブリーは、密封アセンブリーの内表面を限定する内表面を有する柔軟性壁、ならびに柔軟性壁および清浄バリア間の封入清浄スペースを限定するために柔軟性壁の外側に配置される清浄バリアを包含し得る。このような実施形態によれば、容器針の先端は、貯蔵状態では清浄バリアを通して清浄スペース中に配置される。
【0024】
さらなる代替物は、本明細書中で例証される実施形態の各々の状況で考察される。
【0025】
次いで
図1を参照すると、そこには注入器100が示されている。注入器100は、容器102、流体送達系104および作動装置106を包含する。
【0026】
容器102(本明細書中ではカートリッジとも呼ばれ得る)は、内表面112および外表面114を有する壁110を包含する。内表面および外表面112、114を限定する一体成形(すなわち一体型)壁110が、
図1に示されているが、他の実施形態によれば、壁110は、内表面および外表面112、114を限定する異なる層を有する複数の層を包含し得る、と理解される。
【0027】
本発明の開示のある実施形態によれば、壁110は剛性である。他の実施形態によれば、壁110は、壁を限定する材料の性質によって、または壁の構造(例えばふいご状構築物)の性質によって、柔軟性であり得る。壁110は、例えばガラス、金属またはポリマーから作製され得る。特にポリマーバージョンは、例えばポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン(例えば高密度ポリエチレン)、ポリテトラフルオロエチレン、環状オレフィン・ポリマー、環状オレフィン・コポリマー、クリスタルゼニス・オレフィン系ポリマー(Daikyo Seiko, Ltd., Japanから入手可能)、ナイロンまたは工学処理樹脂から作製され得る。壁110の柔軟性バージョンに関しては、ブチルゴム、ケイ素ベースのゴム、ラテックスベースのゴム、被覆ゴム、ならびに多層ポリマー皮膜(例えばポリエチレン(例えば低密度ポリエチレン)およびポリプロピレンを含み得る)が用いられ得る。
【0028】
壁110は、一般的に円筒形状を有し、肩120は、第一横断面直径を有する第一円筒形区画122と第二横断面直径を有する第二円筒形区画124とを区分し、第一横断面直径は第二横断面直径より小さい。壁110は、2つの向かい合った開端126、128も限定し得る。壁110、さらに特定的には壁110の内表面112は、内腔130も限定し得る。
【0029】
容器102は、内表面142および外表面144を有する柔軟性一体成形壁140(これはシールまたは隔壁としても言及され得る)を包含し得る。例えば、開端または開口126を横断して壁110に壁140が付着する先端で、壁140と壁110との間の相対的移動を制限するよう、壁110により限定され、容器102の壁110に固定的に付着される第一開端126に、壁140は配置され得る。さらに、壁110および柔軟性壁140の内表面112、142は、以下で詳細に記載される医薬品160を充填される閉鎖滅菌レザバー150を、少なくとも一部、限定し得る。壁140は、例えばブロモブチル、クロロブチルまたはクロロブロモブチル・ゴム、フルオロポリマー・ゴム、天然ゴム、ケイ素ベースのゴム、ケイ素またはサントプレーンから作製され得る。
【0030】
容器102は、内表面および外表面172、174を有するストッパーまたはピストン170も包含し得る。ピストン170は、壁110により限定される末端128内に受容され得るし、容器102の末端126、128間の内腔130に沿って移動可能であり得る。このような実施形態によれば、医薬品160がその中に配置されるレザバー150は、壁110、140およびピストン170の内表面112、142、172により限定され得る。
【0031】
容器102は、流体送達系104と一緒に用いられ、その関連部分が
図1に示されている。特に、流体送達系104は、先端182を有する清浄な非被覆剛性容器針180を包含し得る。図示したように、先端182は、貯蔵状態では柔軟性壁140中に一部だけ配置される。壁140中への針180の先端182の貫通は、多数の方法および/または気候により制御され得る。例えば
図2は、容器102と組み合せて用いられて、先端182が壁140を貫通する深さを制御し得るジグを示す。
【0032】
流体送達系104は、先端192を有する注入針190も包含し得る。注入針190の先端192は、針シールド194で覆われて、先端192との接触および先端の汚染を防止し得る。容器針180および注入針190は、カニューレまたは管200(本発明の開示のある実施形態による柔軟性カニューレであり得る)により連結され得る。針190は、針180と同様に、例えばステンレススチール製であり得る。
【0033】
流体送達系104は、前記のそして
図1で模式的に示した作動装置106と一緒に用いられ得る。作動装置106は、
図1に示した貯蔵状態と
図3に示した送達状態との間で容器針180を動かすよう適合され得る。送達状態では、容器針180は、柔軟性壁140の内表面142を通して滅菌レザバー150中に配置される。
【0034】
状態間の針180の動きは、種々の方式で生じ得る。例えば、針180は、注入器100のハウジングに対して固定保持され、容器102は針180およびハウジングに対して動き得る。代替的には、容器102は、ハウジングに対して固定保持され、針180は容器102およびハウジングに対して動き得る。容器102および針180が注入器100のハウジングに対して動くことも可能であり得る。これらの動作はすべて、貯蔵および送達状態間で容器針180を動かすよう作動装置106が適合されるという記述内に包含され得る、と理解される。
【0035】
作動装置106は、機械的、電気機械的または電子的であり得る。例えば作動装置106は、ソレノイド、モーター駆動レバー、関連伝導装置を有するモーター等を包含し得る。手動での容器102および針180間の相対的移動をユーザーが達成することができるよう、容器102または針180に取り付けられるタブまたはボタンを提供することもさらに可能である。実際、(固定)針180に対して容器102を動かすよう注入器100が作動されると、ハウジング中に押し下げられるタブまたはボタン内に容器102が受容され得る。
【0036】
作動装置106は、貯蔵状態から送達状態に針180を動かすことにより、または送達状態から貯蔵状態に針180を動かすことにより、貯蔵および送達状態間で容器針180を動かし得る。実際、作動装置は、貯蔵および送達状態間で反復的に(すなわち、多数回または繰り返し)容器針180を動かし得る。さらに、作動装置106は、
入力またはシグナル(作動装置106に連結されるボタンまたはその他の入力装置(事実上、機械的、電気機械的または電子的であり得る))の受容時に直ちに容器針180を動かし得るし、あるいは入力が受容された後にしばらくの間、貯蔵および送達状態間での容器針180の動きを遅延し得る。特定の実施形態によれば、作動装置106は、このような時間が遅延するまで、貯蔵状態から送達状態への針180の動きを遅延し得る。
【0037】
前記のように、レザバー150は滅菌と記載されるが、一方容器針180は清浄と記載される。これらの用語は、具体的レベルの無汚染を保証する条件下でのそれらの組立ての結果としてのレザバー150または針180の状態を説明するが、この場合、滅菌性対象または装置は、清浄な対象または装置より相対的に高レベルの無汚染を示す、と理解される。非限定例として、滅菌性および清浄性の概念は、
図4の模式図を参照しながら考察し得るが、この考察は、
図1および3に示した実施形態だけでなく、本明細書中に記載される実施形態すべてに当てはまると認識される。
【0038】
図4は、製造設備250を示しており、設備250内で実行される製造工程を考察するために用いられ得る。設備250は、複数のスペース252、254、256、258、260、262、264、266、268に分けられ、この分割は、恒久的または半恒久的壁またはその他のバリアの使用により保持され得る、ということに留意すべきである。理解されるように、あるスペースまたは領域は、バリアまたは壁を用いずに分割され得るが、しかし代わりに組織体レベルで簡便に分離され得る。付加的には、より多いまたはより少ない数のスペースまたは空間の代替的配列が用いられ、スペースのこのような種々の数または配列は当業者により容易に確定される、と認識される。
【0039】
容器102の構成成分(壁110、140およびストッパー/ピストン170)は、スペース252を通して設備250に進入し、この場合、当該構成成分は例えばeビーム技法を用いて滅菌される。代替的には、進入点252、264、266で設備250に構成成分が進入する場合、容器構成成分は、その他の一般に既知の(例えば、二酸化塩素または蒸気相過酸化水素による処理)またはより最近になって開発された滅菌手法により滅菌され得る。容器102は、次に、医薬品を充填するためにスペース254中に通される。スペース254は、無菌クラス100清浄室として操作され得る。クラス100清浄室は、空気1立方フィート当たりで許される0.5μm以上大きさの粒子の数が100未満である室である。一旦充填が実施され、ストッパー170が容器102の末端128に配置されると、容器102および医薬品160は、輸送スペース256(クラス100清浄室としても操作され、ある実施形態では無菌でもある)を通して移動された後、貯蔵スペース258内に受容される。
【0040】
容器102は、貯蔵スペース258から点検域260(ある実施形態では無菌である)中に動き、この場合、容器102は点検された後、流体送達系104、作動装置106および注入器100の他の素子と組み合わされる。医薬品160はこの時点で密封容器102内に含入されるため、点検域はクラス10,000清浄室として操作され得る。一旦点検されれば、重点済み滅菌容器102は点検スペース260からアセンブリースペース262に通され得る。
【0041】
点検スペース260と同様に、アセンブリースペース262は無菌クラス10,000清浄室として操作され得る。スペース264、266から清浄室に通されている物質は、滅菌状態であり得るし、あるいは例えばeビーム技法を用いて滅菌され得る。アセンブリースペース262内では、例えばアルコールワイプで表面144を拭うことにより壁/隔壁140の表面144が一旦滅菌されれば、流体送達系104は容器102と連結される。より低レベルの清浄度のため、流体送達系104
は清浄として言及され得るが、しかし必ずしも滅菌性というわけではない。しかしながら、容器針180は壁140を通して貫通しないため、レザバー150および医薬品160は依然として滅菌性である(すなわち、抗レベルでの清浄度)。注入器100の残りの部分も、このスペース262中で組み合わされた後、注入器100は包装スペース268に通され、注入器のある態様(例えば作動装置106)は、潜在的に、容器102または流体送達系104と組み合わされた後、容器102および流体送達系104が組み合わされる。
【0042】
図1および3に示した注入器100の実施形態は、単に本発明の開示による例示的実施形態である、と認識される。このために、
図5および6は、
図1および3に示した注入器の変型を示している。
【0043】
図5の実施形態によれば、注入器300は、容器302、流体送達装置304および作動装置306を包含する。
図1および3の実施形態と同様に、容器302は、内表面および外表面312、314を有する壁310を包含する。さらに、壁310は、2つの向かい合った末端320、322を有し、壁310の内表面312は対向末端320、322間の内腔324を限定する。
【0044】
しかしながら、容器102とは違って、容器302は、末端320を閉鎖する固定プラグ326を有する。さらに、容器302は内および外表面332、334を有する柔軟性一体成形壁330を有するが、壁330は容器302の末端322内に配置され、したがって容器102におけるストッパー/ピストン170の役割を果たす。その結果として、壁330は、対向末端320、322間の内腔324に沿って移動可能である。さらに、壁310、330の内表面312、332は、医薬品350が配置される滅菌レザバー340を限定する。
【0045】
この実施形態によれば、流体送達装置304は、先端362を有する清浄な非被覆剛性容器針360を包含し得る。針360の先端362は、針180の先端182と同様に、貯蔵状態では柔軟性壁330中に一部だけ配置され、作動装置306は先端362を貯蔵状態および送達状態間を移動させ、ここで、先端362は柔軟性壁330の内表面332を通して滅菌レザバー340中に配置される。容器針360は、ピストンロッド382(例えば、ロッド382は、容器302の末端320、322間でストッパー/ピストン330を動かすために用いられ得る)内に受容されるカニューレ380を通してシールド374で覆われた先端372を有する注入針370と流体交通し得る。
【0046】
図6は、
図5で示されたものと密接に関連する変型を示す。
図6に示した変型によれば、容器は、内および外表面392、394を有する壁390を有する。しかしながら、前記の容器と違って、壁390は閉端396および開端398を限定する。容器は、
図5の実施形態の壁330と同様の、柔軟性壁400を包含し、壁400は、開端398および閉端396間を容器内で移動可能である。この実施形態によれば、壁390は閉端396それ自体を既に限定するため、末端396、398のうちの1つを閉ざすために別個の構造は必要とされない。それについていえば、閉端396は、それが
図6で示されるよりも半径方向に大きいように、大きさを変更され得る。
【0047】
したがって、密封アセンブリーが柔軟性一体成形壁のみを包含する複数の実施形態を考察してきたが、密封アセンブリーが複数の壁および/またはシールを包含する
図7〜11に関してさらに複数の実施形態が論じられる。この構造は、区画化シール(または
図7に関しては隔壁、または
図8〜11に関してはストッパー)としても言及され得る。
【0048】
先ず
図7を参照すると、注入器450は、容器452、流体送達系454および作動装置456を包含する。
【0049】
容器452は、内表面462および外表面464を有する壁460を包含する。
図1および2の容器と同様に、壁460は、一般的に円筒形状を有し、肩470は、第一横断面直径を有する第一円筒形区画472と第二横断面直径を有する第二円筒形区画474とを区分し、第一横断面直径は第二横断面直径より小さい。壁460は、2つの向かい合った開端476、478も限定し得る。壁460、さらに特定的には壁460の内表面462は、内腔480も限定し得る。
【0050】
図1および3の容器102と違って、
図7の容器452は、1つにとどまらない単一一体成形壁を含む密封アセンブリーを有する。容器452の密封アセンブリーは、柔軟性壁490および清浄バリア492を包含する。柔軟性壁490は内表面494および外表面496を有するが、一方、清浄バリア492は内表面498および外表面500を有する。壁460および柔軟性壁490の内表面462、494は、医薬品520を充填された閉鎖滅菌レザバー510を限定する。他方で、清浄バリア492は、柔軟性壁490の外側に配置されて、柔軟性壁490および清浄バリア492間の封入清浄スペース530を限定する。清浄スペース530は、壁460の内表面462、柔軟性壁490の外表面496および清浄バリア492の内表面498により限定され得る。
【0051】
図示の通り、容器452は、内および外表面542、544を有するストッパーまたはピストン540も包含し得る。ピストン540は、壁460により限定される末端478内に受容され得るし、容器452の末端476、478間の内腔480に沿って移動可能であり得る。このような実施形態によれば、医薬品520がその中に配置されるレザバー510は、壁460、490およびピストン540の内表面462、494
、542により限定され得る。
【0052】
図7の実施形態は、貯蔵状態では清浄バリア492を通して清浄スペース530中に配置され、送達状態では柔軟性壁490の内表面494を通して滅菌レザバー510中に配置される先端552を有する清浄な非被覆剛性容器針550からなる流体送達系454も包含する。この意味で、容器針550は密封アセンブリーを部分的に貫通するだけである。流体送達系454は、少なくとも最初は針シールド564で覆われて、先端562との接触および先端の汚染を防止する先端562を有する注入針560も包含し得る。容器針550および注入針560は、カニューレまたは管570(本発明の開示のある実施形態による柔軟性カニューレであり得る)により連結され得る。
【0053】
図1および3の実施形態を有する場合と同様に、本発明の開示は、
図7に示した実施形態に関する多数の変型を包含し、この変型は
図8〜11に図示されている。
【0054】
図8の実施形態は、
図5の実施形態が
図1および3の実施形態と類似したという点で、
図7の実施形態と類似する。特に
図8の実施形態による注入器600の密封アセンブリーは、容器452に関して図示されたストッパー/ピストン540の代わりに容器602中に配置される。すなわち、容器602は、内腔606を限定する壁604を包含し、そして柔軟性壁608および清浄バリア610は各々、内腔606に沿って移動可能であるストッパーを限定する。容器602の壁604は図示した実施形態における対向する開端および閉端を限定しないが、このような代替物は
図6と類似する本発明の開示により可能である。
【0055】
図9〜11は、
図8に示した実施形態に対する変型を図示するが、この変型は、柔軟性壁と清浄バリアとの間のスペースまたは領域を真空にするかまたは枯渇させるための付加的特徴を包含する。これらの付加的特徴は、通気孔、弁またはバイパスとして言及され得るが、しかしこれらの構造はすべて、作動装置が貯蔵状態から送達状態に関連容器針を動かす場合に、柔軟性壁および清浄バリア間のスペースまたは領域から気体を排出させる。これは、内壁および外側バリアが、例えば本発明の開示の他の実施形態による単数または複数のスペーサーの使用により依然として分離され得ない、ということを示唆するためではない。しかしながら、
図9〜11の代替物は、内壁および外側バリアが一緒になる実施形態に関して清浄スペースを真空にするための選択肢を示す。
【0056】
容器650は、壁652および密封アセンブリーを含めて
図9に示されており、当該アセンブリーは柔軟性壁654および清浄バリア656を包含する。柔軟性壁654は内表面658および外表面660を有し、一方、清浄バリア
656は内表面662および外表面664を有する。壁652の内表面668および柔軟性壁654の内表面658は、医薬品680を充填された閉鎖滅菌レザバー670を限定する。他方で、清浄バリア656は、柔軟性壁654の外側に配置されて、柔軟性壁654および清浄バリア656間の封入清浄スペース690を限定する。清浄スペース690は、壁652の内表面668、柔軟性壁
654の外表面660および清浄バリア656の内表面662により限定され得る。
【0057】
図
9にも示されているように、容器針702を包含する流体送達系700は、密封アセンブリーと一緒に用いられる。容器針702は貯蔵状態で示されており、この場合、針702の先端704が清浄スペース690中に配置されるよう、容器針702は清浄バリア656を通して配置される。先端704は、送達状態では、柔軟性壁654を貫通し、レザバー670中に垂れ下がる(示されていない)。針702は、ここに図示された他の実施形態についても言えるように、特にその長さに関して縮尺が分かるよう描かれていない、と認識される。
【0058】
上記の実施形態と対比して、
図9に示された容器650は、少なくとも1つの通気孔710を包含する。通気孔710は、清浄バリア656と柔軟性壁654との間の清浄スペース690と流体交通する。密封アセンブリーが図示された貯蔵状態と送達状態との間で動かされる場合、通気孔710は、清浄バリア656と柔軟性壁654との間に閉じ込められた気体を通気孔710を通して排出させるために選択的に作動され、ここで、清浄バリア656は柔軟性壁654の方向に進行されて、容器針702の先端704を壁654を通して貫通させる。しかしながら、通気孔710は、例えば清浄スペース690内の圧力の変化により作動されるまで、環境に対して密封状態であり得る。
【0059】
図のように、通気孔710は清浄バリア656内に配置され、バリア656の内表面662および外表面664間に伸びる。フラップ712は、外表面664に最も近い通気孔710の末端を覆い、それにより通気孔が作動されるまで通気孔710の末端を密封して、清浄バリア656および柔軟性壁654間のスペース690の清浄性を保存する。代替的には、通気孔710は、例えば容器650の壁652中に配列され得る。
【0060】
図10および11は、容器720が壁722および密封アセンブリー(当該アセンブリーは柔軟性壁724および清浄バリア726を含む)を包含する
図8の系に関するさらなる変型を示す。柔軟性壁724は内表面728および外表面730を有し、一方、清浄バリア726は内表面732および外表面734を有する。壁722の内表面738および柔軟性壁724の内表面728は、医薬品750を充填された閉鎖滅菌レザバー740を限定する。他方で、清浄バリア726は、柔軟性壁724の外側に配置されて、柔軟性壁724および清浄バリア726間の封入清浄スペース760を限定する。清浄スペース760は、壁722の内表面738、柔軟性壁
724の外表面730および清浄バリア726の内表面732により限定され得る。
【0061】
図10にも示されているように、容器針772を包含する流体送達系770は、密封アセンブリーと一緒に用いられる。容器針772は貯蔵状態で示されており、この場合、針772の先端774が清浄スペース760中に配置されるよう、容器針772は清浄バリア726を通して配置される。先端774は、送達状態では、柔軟性壁724を貫通し、レザバー740中に垂れ下がる(示されていない)。
【0062】
上記の実施形態と対比して、
図10に示された容器720は、少なくとも1つのバイパスまたは通気孔780を包含する。バイパス780は、レザバー740と流体交通する。密封アセンブリーが図示された貯蔵状態と送達状態との間で動かされる場合、バイパス780は、清浄バリア726と柔軟性壁724との間に閉じ込められた気体をバイパス780を通してレザバー740中に排出させるために選択的に作動され、ここで、清浄バリア726は柔軟性壁724の方向に進行されて、容器針772の先端774を壁724を通して貫通させる。
【0063】
しかしながら、バイパス780は、柔軟性壁724が
図10に示した貯蔵状態から
図11に示した中間状態に移動するまで、清浄スペース760と流体交通しない。
図10および11に示されているように、バイパス780は壁722の内表面738中に限定され、図示したように、壁722中に形成される溝782の形態を取る。溝782は、遠位端784および近位端786を有し得る。認識されるように、柔軟性壁724の外表面730は溝782の遠位端784を通り過ぎて移動し、レザバー740は清浄スペース760に対して密封状態である。しかしながら、柔軟性壁724の外表面730が溝782の遠位端784を通り過ぎて一旦移動すると、清浄バリア726および柔軟性壁724間に閉じ込められた気体がレザバー740中に排出され得る。これが、柔軟性壁724に向かうバリア726および針770の動きを助長し得る。
【0064】
上記の実施形態はすべて、種々の程度で、密封アセンブリーを通して部分的に配置される流体送達系に集中してきたが、容器針が密封アセンブリーを通して配置されない、あるいは容器針が密封アセンブリーを完全に通して配置される他の代替物も存在する。3つのこのような代替物が、
図12〜14に示されている。
【0065】
図12は、容器802、流体送達系804および作動装置806を有する注入器800を示す。上記で例示した実施形態と同様に、作動装置806は、送達状態では容器802に付随する密封アセンブリーを通して流体送達系804を配置させ、それにより容器802の内部と流体交通する。しかしながら、上記のように、
図12に示した貯蔵状態では、流体送達系は、密封アセンブリーを通して部分的に配置されるわけではない。
【0066】
このために、容器802は、本発明の開示による隔壁またはストッパーの
形態であり得る少なくとも1つの柔軟性壁810を包含する。柔軟性壁810は、内表面812および外表面814を有する。付加的には、流体送達系804は、容器針816、注入針818および容器針816と注入針818を連結する柔軟性導管820を包含する。容器針816および注入針818はともに、針816、818の清浄性を保存するカバー822、824内に受容される。カバー822はキャップとして言及され、カバー824はシールドとして言及され得る。柔軟性壁810およびカバー822間に配置されるアルコールワイプ826も包含され、ワイプ826は気密状態で保持されて、アルコール浸潤を保持し得る。
【0067】
本発明の開示によれば、作動装置806の作動開始前に、ワイプ826が柔軟性壁810およびカバー822間から引き抜かれる。例えば、ワイプ826の末端は注入器800のハウジングの外側に配置されて、末端が掴まれるようにして、ワイプ826は注入器800から引き出される。代替的には、ワイプ826の末端は、注入器800の別の態様に、例えば患者に取り付けられる注入器800の接着面を覆うライナーに取り付けられ、したがってライナーが除去されて接着面が曝露されると、ワイプ826は同様に注入器800から引き出される。ワイプの除去は、壁810の表面814およびキャップ822の対向面828を滅菌する。次いで、作動装置806は、キャップ822および柔軟性壁810を通して容器針816を移動する。
【0068】
一方、
図13および14は、容器針が柔軟性壁(ストッパーまたは隔壁を限定する)を通して配置され、弁が注入針から離してレザバーを密封するために用いられる。弁は、容器中のレザバーからの医薬品の流れを制御するためにも用いられ得る。この方式では、弁は、レザバーからの医薬品の量を計量するために、あるいは例えば
入力装置(例えばボタンまたはスイッチ)からの
入力の受容に関して時間遅延が経過するまで医薬品の流れを遅延するために用いられ得る。
【0069】
このようなものとして、
図13は、容器852、流体送達系854および作動装置856を有する注入器850を示す。容器852は、図示された実施形態による隔壁の
形態であり得る少なくとも1つの柔軟性壁860を包含する。柔軟性壁860は、内表面862および外表面864を有する。付加的には、流体送達系854は、容器針866、注入針868、ならびに容器針866と注入針868を連結する柔軟性カニューレまたは管870を包含する。注入針868は、針868の清浄性を保存するカバー872内に受容され得る。
【0070】
他方で、容器針866(および特に容器針866の先端874)は、内表面862を通して柔軟性壁860を通して配置される。したがって針866は、レザバー880およびレザバー880内に配置される医薬品890と流体交通する。容器針866および注入針868間の流体交通は、柔軟性管870中またはそれに沿って配置される弁900により遮断され、弁900は注入器850の滅菌部分と注入器850の清浄部分との間の
境界を限定し得る。したがって、
図1〜12に関して上記された他の実施形態と違って、注入器850の作動装置856は、柔軟性壁860に対して容器針866を動かすために用いられないが、しかし代わりに、流体交通が針866、868間で遮断される閉鎖状態と容器針866が注入針868と流体交通する開放状態との間で弁を操作するために用いられる。
【0071】
弁900は種々の形状および形態を取り、そのうちの2つは、
図13および14で示されている、と認識される。特に
図13は、回転可能な弁900が柔軟性管870中に配置されるか、または容器針866および注入針868間を限定する流体流路と流体交通する内部弁成員を有する注入器850の実施形態を示す。
図14は、対比して、ピンチ弁902が柔軟性管870に沿って配置され、したがって管870の外表面と協力して容器針866と注入針868との間の流体交通を遮断する注入器の実施形態を示す。
【0072】
図13および14に示されるような実施形態は、容器が例えば注射器の形態であるよう、恒久的に取り付けられた針を有する容器を用いても良好に働く。
【0073】
図13および14に示された実施形態は複数の壁および/またはシール、例えば
図7に示されているものを含むシールアセンブリーを組み入れるためにさらに修正され得る、とさらに理解される。
図15は、このような実施形態を示す。
【0074】
特に、
図15は、容器922、流体送達系924、作動装置926および密封アセンブリー928を有する注入器920を示す。流体送達系924は、容器針930、注入針932、ならびに容器針930および注入針932を連結する柔軟性カニューレまたは管934を包含し得る。注入針932は、針932の清浄性を保存するカバー936内に受容され得る。針932はさらにまた、柔軟性管934中にまたはそれに沿って配置される弁944を介して、滅菌レザバー940およびレザバー940内に配置される医薬品942と選択的流体交通し得る。この点で、注入器920は
図13および14に示されたものと類似する。
【0075】
しかしながら、注入器920の密封アセンブリー928は、柔軟性壁950および清浄バリア952も有する。柔軟性壁950および清浄バリア952は各々、内および外表面を有し、柔軟性壁950の内表面は、一部は閉鎖滅菌レザバー940を限定する。他方、清浄バリア952は、柔軟性壁950の外側に配置されて、柔軟性壁950と清浄バリア952との間の封入清浄スペース954を限定し、そこには容器針930の先端956が配置され得る。
【0076】
この点で、
図15の実施形態は2つの考え得るバリアを有する:すなわち、弁944の形態のものと、清浄スペース954内の先端956の配置の第二の形態のものである。実際、弁944は、容器針930が柔軟性壁950を通してレザバー940中に貫通された後、医薬品942の注入の遅延を提供するよう制御され得る。
【0077】
認識されるように、本発明の開示による装置は、慣用的技法に比して1つ以上の利点を有し、そのいずれか1つまたはそれ以上が、その実施形態に包含される本発明の開示の特徴に従って特定の実施形態に存在し得る。一例として、これらの実施形態は、使用時まで、医薬品の滅菌性を保持する。別の例として、医薬品の混合のための能力は、使用時前に制限されるかまたは排除される。さらなる例として、医薬品の意図せぬ送達は、使用時前に制限されるかまたは排除される。
【0078】
例証目的のみのために、
図16は、上記の実施形態のいずれかによる送達装置を組み立てるためのさらなる方法1000を提供する。方法1000は、
図4に関して上で略述した処理概要流れ図に従う。しかしながら、米国連邦規格209Eによる清浄室分類に言及するよりむしろ、GMP EU規格による清浄室分類が参照される。さらに、方法1000は、送達装置の組立てにおいて追跡され得る付加的な任意の経路(左または右分岐として表される)を提供する。その結果として、
図16の方法1000は、
図4に関する上記の考察の補足として考えられ得る。
【0079】
送達装置を組み立てるための方法1000は、ブロック1002で開始する。装置に用いられる容器は、最初は密封タブ中に収容される。上記のように、これらの容器は、何らかの点で滅菌され得るかまたはされていることがある。ブロック1002では、例えば等級C清浄室中で自動デバッガーを用いて、タブは袋から出される。ブロック1004で、例えば、おそらくはスペース中の隔離装置内で等級A清浄室として操作され、そうでない場合は等級C清浄室として操作されるスペースにおいて、Tyvekシールが(例えばロボットにより)剥がされ、除去される。
【0080】
容器は充填され、ストッパーが取り付けられ、次いで、容器は、おそらくはスペース中の隔離装置内で等級A清浄室として操作され、そうでない場合は等級C清浄室として操作されるスペースにおいて、ブロック1006で、開口タブ中で再ネストされる。この点から、2つの異なる代替的経路または分岐が考えられる。
【0081】
充填済み容器は、ブロック1008で開口タブ中に残される。タブは、搬送され、ブロック1010で貯蔵スペース(例えば冷蔵室)に運ばれ得る。
【0082】
ブロック1008、1010の経路を取る場合には、方法1000は継続し、タブが、ブロック1012で処理のために点検室に移される。充填済み容器は、次に、ブロック1014で開口タブから離されて、ブロック1016で自動点検機に供給される。充填済み容器の自動点検は、ブロック1016で行なわれ、その後、任意の付加的半自動または手動検査がブロック1018でなされる。
【0083】
代替的には、タブは、ブロック1020で再密封され、再袋詰めされ、標識され得る。例えば、タブは、ブロック1020で、Tyvek(例えばBausch+Strobelタブ密封機を使用)で再密封され、再袋詰めされ、次いで等級C清浄室で標識され得る。次いでタブは、ブロック1022、1024で貯蔵され、または必要な場合は輸送されることさえある。
【0084】
一旦、貯蔵または運搬が完了すると、タブは、ブロック1026で、例えば自動袋出し機を用いて袋出しされる。ブロック1028で、Tyvekシールが剥ぎ取られて、除去される。充填済み容器は、次に、ブロック1030で点検のためにデネストされ得る。ブロック1026、1028、1030での動作は、等級C清浄室で実施される。次に、ブロック1032で等級C清浄室での操作のために設計された視覚的点検機を用いて、自動点検が実行され得る。
【0085】
いずれかの手順の後、充填点検済み容器は、次に、ブロック1034でロンドトレーに移され得る。
【0086】
第一手順によれば、ロンドトレーはブロック1036で貯蔵所に直接送られ得る。ブロック1036の経路が取られる場合には、ロンドトレーは、処理のためにブロック1038で装置組立室に移される。容器は、ブロック1040でデネストされ、ブロック1042で送達装置の他の要素と組み合わされて、集合送達装置(例えば注入器または輸液器)を限定する。
【0087】
代替的には、容器はタブ中に移動され、これはブロック1044で密封され、袋詰めされ、標識される。例えばタブは、等級C清浄室で、Tyvekで再密封され、袋詰めされ、次いで標識され得る。次にタブは、ブロック1046、1048で貯蔵され、または必要な場合は輸送されることさえある。一旦、貯蔵または運搬が完了すると、タブは、ブロック1050で、例えば自動袋出し機を用いて袋出しされる。ブロック1052で、Tyvekシールが剥ぎ取られて、除去され、容器はデネストされる。充填済み容器は、次に、ブロック1054で送達装置の他の要素と組み合される。ブロック1050、1052、1054での動作は、等級C清浄室で実施され得る。
【0088】
いずれにしても、組み立てられた装置は、ブロック1056で包装され、包装、組立済み装置は、ブロック1058で貯蔵される。最後に、包装、組立済み装置は、ブロック1060で配布のために輸送されるか、および/または他の配布動作のために輸送される。
【0089】
本明細書中に具体的に列挙されていないその他の利点も、同様に認識され得る。さらに、他の変型および代替物が考えられ得る。
【0090】
例として、作動装置の操作を、例えば容器針を貯蔵状態から送達状態に動かすと上記実施形態に関して記載してきたが、作動装置は容器針を送達状態から貯蔵状態に動かすこともある、と理解される。例えば、レザバーの容積より少ない医薬品の用量が送達されるべきである場合(例えば、患者(例えば、小児患者対成人患者)の要求に従って調整可能な用量を送達するようプログラムされるべく注入器が設計される場合であり得る)には、作動装置は、用量の送達前には貯蔵状態から送達状態に、そして用量の送達後には送達状態から貯蔵状態に、容器針を移動させ得る。送達状態から貯蔵状態への移動は、事実上、容器を再密封し、患者への流体経路を閉鎖する。貯蔵状態および送達状態間の移動のこの連続は、反復され得る。上記のように、送達が開始されるまで閉鎖流体経路を保持することは、患者への医薬品の意図せぬ送達のための機会および/または医薬品と患者の体液とを混合することが低減されるという点で有益であり得る。
【0091】
本発明の開示による注入器は、種々の医薬品、例えばコロニー刺激因子、例えば顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)とともに用いられ、骨髄または末梢血中に見出される免疫細胞(例えば、白血球)の数を増大するために用いられ得る。このようなG−CSF剤としてはニューポジェン(登録商標)(フィルグラスチム)およびニューラスタ(登録商標)(ペグフィルグラスチム)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0092】
他の実施形態では、注入器は、種々のその他の物質、例えば赤血球生成刺激剤(ESA)とともに用いられ得るが、これらは液体または凍結乾燥形態であり得る。ESAは、赤血球生成を刺激する任意の分子、例えばエポジェン(登録商標)(エポエチンアルファ)、アラネスプ(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、ディネポ(登録商標)(エポエチンデルタ)、ミルセラ(登録商標)(メチオキシポリエチレングリコール−エポエチンベータ)、ヘマタイド(登録商標)、MRK−2578、INS−22、レタクリト(登録商標)(エポエチンゼータ)、ネオレコルモン(登録商標)(エポエチンベータ)、シラポ(登録商標)(エポエチンゼータ)、ビノクリット(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファ ヘキサル、アブセアメド(登録商標)(エポエチンアルファ)、ラチオエポ(登録商標)(エポエチンシータ)、エポラチオ(登録商標)(エポエチンシータ)、ビオポイン(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンゼータ、エポエチンシータおよびエポエチンデルタ、ならびに以下の特許または特許出願(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に開示されるような分子あるいはその変異体または類似体である:米国特許第4,703,008号;第5,441,868号;第5,547,933号;第5,618,698号;第5,621,080号;第5,756,349号;第5,767,078号;第5,773,569号;第5,955,422号;第5,986,047号;第6,583,272号;第7,084,245号;および第7,271,689号;ならびにPCT公告 WO 91/05867;WO 95/05465;WO 96/40772;WO 00/24893;WO 01/81405;およびWO 2007/136752。
【0093】
ESAは、赤血球生成刺激タンパク質である。本明細書中で用いる場合、「赤血球生成刺激タンパク質」は、例えば受容体を結合し、受容体の二量体化を引き起こすことにより、エリスロポエチン受容体の活性化を、直接または間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球生成刺激タンパク質としては、エリスロポエチン、ならびにエリスロポエチン受容体と結合し、活性化するその変異体、類似体または誘導体;エリスロポエチン受容体と結合し、その受容体を活性化する抗体;あるいはエリスロポエチン受容体と
結合し、活性化するペプチドが挙げられる。赤血球生成刺激タンパク質としては、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンデルタ、エポエチンオメガ、エポエチンイオタ、エポエチンゼータおよびその類似体、ペグ化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン、模倣ペプチド(例えばEMP1/ヘマチド)および模倣抗体が挙げられるが、これらに限定されない。例示的赤血球生成刺激タンパク質としては、エリスロポエチン、ダルベポエチン、エリスロポエチン作動薬変異体、ならびにエリスロポエチン受容体と結合し、活性化するペプチドまたは抗体(そして米国特許公開第2003/0215444号および第2006/0040858(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に報告された化合物を含む)、ならびに以下の特許または特許出願(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に開示されたエリスロポエチン分子、あるいはその変異体または類似体が挙げられる:米国特許第4,703,008号;第5,441,868号;第5,547,933号;第5,618,698号;第5,621,080号;第5,756,349号;第5,767,078号;第5,773,569号;第5,955,422号;第5,830,851号;第5,856,298号;第5,986,047号;第6,030,086号;第6,310,078号;第6,391,633号;第6,583,272号;第6,586,398号;第6,900,292号;第6,750,369号;第7,030,226号;第7,084,245号;および第7,217,689号;米国特許公開番号2002/0155998;2003/0077753;2003/0082749;2003/0143202;2004/0009902;2004/0071694;2004/0091961;2004/0143857;2004/0157293;2004/0175379;2004/0175824;2004/0229318;2004/0248815;2004/0266690;2005/0019914;2005/0026834;2005/0096461;2005/0107297;2005/0107591;2005/0124045;2005/0124564;2005/0137329;2005/0142642;2005/0143292;2005/0153879;2005/0158822;2005/0158832;2005/0170457;2005/0181359;2005/0181482;2005/0192211;2005/0202538;2005/0227289;2005/0244409;2006/0088906;および2006/0111279;ならびにPCT公告WO 91/05867;WO 95/05465;WO 99/66054;WO 00/24893:WO 01/81405;WO 00/61637;WO 01/36489;WO 02/014356;WO 02/19963;WO 02/20034;WO 02/49673;WO 02/085940;WO 03/029291;WO 2003/055526;WO 2003/084477;WO 2003/094858;WO 2004/002417;WO 2004/002424;WO 2004/009627;WO 2004/024761;WO 2004/033651;WO 2004/035603;WO 2004/043382; WO 2004/101600;WO 2004/101606;WO 2004/101611;WO 2004/106373;WO 2004/018667;WO 2005/001025;WO 2005/001136;WO 2005/021579;WO 2005/025606;WO 2005/032460;WO 2005/051327;WO 2005/063808;WO 2005/063809;WO 2005/070451;WO 2005/081687;WO 2005/084711;WO 2005/103076;WO 2005/100403;WO 2005/092369;WO 2006/50959;WO 2006/02646;およびWO 2006/29094。
【0094】
当該装置とともに用いるためのその他の薬学的製品の例としては、抗体、例えばベクチビクッス(登録商標)(パニツムマブ)、ザイゲバ(商標)(デノスマブ)およびプロリア(商標)(デノサマブ);その他の生物学的製剤、例えばエンブレル(登録商標)(エタネルセプト、TNF−受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、ニューラスタ(登録商標)(ペグフィルグラスチム、ペグ化フィルガストリム、ペグ化G−CSF、ペグ化hu−Met−G−CSF)、ニューポジェン(登録商標)(フィルグラスチム、G−CSF、hu−MetG−CSF)およびNプレート(登録商標)(ロミプロスチム);小分子薬、例えばセンシパー(登録商標)(シナカルセト)が挙げられるが、これらに限定されない。当該装置はさらにまた、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質またはその他の化学物質、例えば鉄、例えばフェルモキシトール、デキストラン鉄、グルコン酸第二鉄および鉄スクロースとともに用いられ得る。薬学的製品は、液体形態であり得るし、あるいは凍結乾燥形態から再構成され得る。
【0095】
特定の例証的タンパク質に含まれるのは、下記の具体的タンパク質、ならびにその融合体、断片、類似体、変異体または誘導体:
【0096】
OPGL特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等(RANKL特異的抗体、ペプチボディ等としても言及される)、例えば完全ヒト化およびヒトOPGL特異的抗体、特に完全ヒト化モノクローナル抗体、例えばOPGL特異的抗体に関してPCT公告WO 03/002713(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載された抗体、ならびに抗体関連タンパク質(これらに限定されない)、特にそこに記述された配列を有するもの、特にそこに示されたもの(これらに限定されない):9H7;18B2;2D8;2E11;16E1;および22B3、例えば
図2に記述されたような配列番号2の軽鎖および/または
図4に記述されたような配列番号4の重鎖を有するOPGL特異的抗体(この各々は、独立しておよび特定的に前記公告に開示されたようにその記載内容が本明細書中で参照により援用される);
【0097】
ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば米国特許公開番号2004/0181033およびPCT公告WO 2004/058988(これらの記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に一部はミオスタチン特異的ペプチボディに関するもの、例えばmTN8−19ファミリーのペプチボディ、例えば、配列番号305〜351のもの、例えばTN8−19−1〜TN8−19−40、TN8−19 con1およびTN8−19 con2;配列番号357〜383のmL2ファミリーのペプチボディ;配列番号384〜409のmL15ファミリー;配列番号410〜438のmL17ファミリー;配列番号439〜446のmL20ファミリー;配列番号447〜452のmL21ファミリー;配列番号453〜454のmL24ファミリー;および配列番号615〜631のもの(これらに限定されない)(これらの記載内容は各々、前記公告に開示されたものと全く同様に、参照により本明細書中で援用される):
【0098】
IL−4受容体特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、特にIL−4および/またはIL−13を受容体と結合することにより媒介される活性を抑制するもの、例えばPCT公告WO 2005/047331またはPCT出願PCT/US2004/03742に、および米国特許公開番号2005/112694(これらの記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に一部はIL−4受容体特異的抗体に関するもの、特にそこに記載されたような抗体、特に以下の名称のもの(これらに限定されない):L1H1;L1H2;L1H3;L1H4;L1H5;L1H6;L1H7;L1H8;L1H9;L1H10;L1H11;L2H1;L2H2;L2H3;L2H4;L2H5;L2H6;L2H7;L2H8;L2H9;L2H10;L2H11;L2H12;L2H13;L2H14;L3H1;L4H1;L5H1;L6H1(これらの記載内容は各々、前記公告に開示されたものと全く同様に、参照により本明細書中で援用される):
【0099】
インターロイキン1−受容体1(「IL1−R1」)特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば米国特許公開番号2004/097712A1(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、一部はIL1−R1特異的結合タンパク質、モノクローナル抗体、特に以下の名称のもの(これらに限定されない):15CA、26F5、27F2、24E12および10H7(これらの記載内容は各々、前記公告に開示されたものと全く同様に、参照により本明細書中で援用される);
【0100】
Ang2特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えばPCT公告WO 03/057134および米国特許公開番号2003/0229023(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に一部はAng2特異的抗体およびペプチボディ等に関するもの、特にそこに記載された配列のもの、例えば以下のもの(これらに限定されない):L1(N);L1(N)WT;L1(N)1K WT;2xL1(N);2xL1(N) WT;Con4(N)、Con4(N)1K WT、2xCon4(N)1K;L1C;L1C 1K;2xL1C;Con4C;Con4C 1K;2xCon4C 1K;Con4−L1(N);Con4−L1C;TN−12−9(N);C17(N);TN8−8(N);TN8−14(N);Con 1(N)、さらにまた抗−Ang2抗体およびPCT公開WO2003/030833(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)にそれに関して記載されたような処方物、特に、そこに種々の順序で記載されているAb526;Ab528;Ab531;Ab533;Ab535;Ab536;Ab537;Ab540;Ab543;Ab544;Ab545;Ab546;A551;Ab553;Ab555;Ab558;Ab559;Ab565;AbF1AbFD;AbFE;AbFJ;AbFK;AbG1D4;AbGC1E8;AbH1C12;AblA1;AblF;AblK;AblP;およびAblP(これらの記載内容は各々、前記公告に開示されたものと全く同様に、参照により本明細書中で援用される);
【0101】
NGF特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば、特にエヌGF特異的抗体および関連タンパク質に関して米国特許公開番号2005/0074821および米国特許第6,919,426号(これらの記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、この点で、例えば特に以下の名称のNGF−特異的抗体:4D4、4G6、6H9、7H2、14D10および14D11(これらの記載内容は各々、前記公告に開示されたものと全く同様に、参照により本明細書中で援用される);
【0102】
CD22特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えばCD22特異的抗体および関連タンパク質に関して米国特許第5,789,554号(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特にヒトCD22特異的抗体、例えばヒト化および完全ヒト抗体(これらに限定されない)、例えばヒト化および完全ヒトモノクローナル抗体、特に、例えばヒトCD22特異的IgG抗体、例えばヒト−マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖と連結されたヒト−マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖ジスルフィドの二量体、例えばエプラツズマブにおけるヒトCD22特異的完全ヒト化抗体(CAS登録番号501423−23−0)(これらに限定されない);
【0103】
IGF−1受容体特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えばIGF−1受容体特異的抗体および関連タンパク質に関してPCT公告WO 06/069202(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、例えば以下の名称のIGF−1特異的抗体(これらに限定されない):L1H1、L2H2、L3H3、L4H4、L5H5、L6H6、L7H7、L8H8、L9H9、L10H10、L11H11、L12H12、L13H13、L14H14、L15H15、L16H16、L17H17、L18H18、L19H19、L20H20、L21H21、L22H22、L23H23、L24H24、L25H25、L26H26、L27H27、L28H28、L29H29、L30H30、L31H31、L32H32、L33H33、L34H34、L35H35、L36H36、L37H37、L38H38、L39H39、L40H40、L41H41、L42H42、L43H43、L44H44、L45H45、L46H46、L47H47、L48H48、L49H49、L50H50、L51H51、L52H52、ならびにそのIGF−1R−結合断片および誘導体(これらの記載内容は各々、前記国際公告に開示されたものと全く同様に、参照により本明細書中で援用される);
【0104】
さらにまた、本発明の方法および組成物に用いるための抗IGF−1R抗体の非限定例の各々をすべて、下記に示す:
(i)米国特許公開番号2006/0040358(2006年2月23日公開)、2005/0008642(2005年1月13日公開)、2004/0228859(2004年11月18日公開)に記載されたもの、例えば抗体1A(DSMZ寄託番号 DSM ACC 2586)、抗体8(DSMZ寄託番号 DSM ACC 2589)、抗体23(DSMZ寄託番号 DSM ACC 2588)および抗体18(これらに限定されない);
(ii)PCT公告 WO 06/138729(2006年12月28日公開)およびWO 05/016970(2005年2月24日公開)、ならびにLu et al., 2004, J Biol. Chem. 279:2856-65に記載されたもの、例えば抗体2F8、A12およびIMC−A12(これらに限定されない);
(iii)PCT公告 WO 07/012614(2007年2月1日公開)、WO 07/000328(2007年1月4日公開)、WO 06/013472(2006年2月9日公開)、WO 05/058967(2005年6月30日公開)およびWO 03/059951(2003年7月24日公開);
(iv)米国特許公開番号2005/0084906(2005年4月21日公開)に記載されたもの、例えば抗体7C10、キメラ抗体C7C10、抗体h7C10、抗体7H2M、キメラ抗体
*7C10、抗体GM607、ヒト化抗体7C10 バージョン1、ヒト化抗体7C10 バージョン2、ヒト化抗体7C10 バージョン3および抗体7H2HM(これらに限定されない);
(v)米国特許公開番号2005/0249728(2005年11月10日公開)、2005/0186203(2005年8月25日公開)、2004/0265307(2004年12月30日公開)および2003/0235582(2003年12月25日公開)、ならびにMaloney et al.,2003,Cancer Res. 63:5073-83に記載されたもの、例えば抗体EM164、表面再構成型EM164、ヒト化EM164、huEM164 v1.0、huEM164 v1.1、huEM164 v1.2およびhuEM164 v1.3(これらに限定されない);
(vi)米国特許第7,037,498号(2006年5月2日発行)、米国特許公開番号2005/0244408(2005年11月30日公開)および2004/0086503(2004年5月6日公開)、ならびにCohen、et al., 2005, Clinical Cancer Res. 11:2063-73に記載されたもの、例えば抗体CP−751,871、例えばATCC寄託番号PTA−2792、PTA−2788、PTA−2790、PTA−2791、PTA−2789、PTA−2793を有するハイブリドーマにより産生される各抗体、ならびに抗体2.12.1、2.13.2、2.14.3、3.1.1、4.9.2および4.17.3(これらに限定されない);
(vii)米国特許公開番号2005/0136063(2005年6月23日公開)および2004/0018191(2004年1月29日公開)に記載されたもの、例えば抗体19D12、ならびにATCC番号PTA−5214で寄託されたプラスミド15H12/19D12 HCA(γ4)におけるポリヌクレオチドによりコードされる重鎖、およびATCC番号PTA−5220で寄託されたプラスミド15H12/19D12 LCF(κ)におけるポリヌクレオチドによりコードされる軽鎖を含む抗体(これらに限定されない);ならびに
(viii)米国特許公開番号2004/0202655(2004年10月14日公開)に、特にIGF−1受容体を標的にする前記の抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等に関して記載されたもの、例えば抗体PINT−6A1、PINT−7A2、PINT−7A4、PINT−7A5、PINT−7A6、PINT−8A1、PINT−9A2、PINT−11A1、PINT−11A2、PINT−11A3、PINT−11A4、PINT−11A5、PINT−11A7、PINT−11A12、PINT−12A1、PINT−12A2、PINT−12A3、PINT−12A4、and PINT−12A5(これらに限定されない);(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される);
【0105】
B−7関連タンパク質特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等(「B7RP−1」は文献中では、B7H2、ICOSL、B7hおよびCD275としても言及される)、特にB7RP−特異的完全ヒトモノクローナルIgG2抗体、特にB7RP−1の第一免疫グロブリン様ドメインにおけるエピトープを結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体、特に活性化T細胞においてB7RP−1とその天然受容体ICOSとの相互作用を抑制するもの、特に、前記の点のすべてにおいて、このような抗体および関連タンパク質に関して米国特許公開番号2008/0166352およびPCT公告WO 07/011941(これらの記載内容は参照により本明細書中で援用される)に開示されたもの、例えば、以下の名称を有する抗体:16H(それぞれ、軽鎖可変および重鎖可変配列 配列番号1および配列番号7を有する);5D(それぞれ、軽鎖可変および重鎖可変配列 配列番号2および配列番号9を有する);2H(それぞれ、軽鎖可変および重鎖可変配列 配列番号3および配列番号10を有する);43H(それぞれ、軽鎖可変および重鎖可変配列 配列番号6および配列番号14を有する);41H(それぞれ、軽鎖可変および重鎖可変配列 配列番号5および配列番号13を有する);ならびに15H(それぞれ、軽鎖可変および重鎖可変配列 配列番号4および配列番号12を有する)(これらに限定されない);(前記米国特許公告に詳細に開示されたように、これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される);
【0106】
IL−15特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば、特にヒト化モノクローナル抗体、特にIL−15特異的抗体および関連タンパク質(ペプチボディを含めて)に関して米国特許公開番号2003/0138421;2003/023586;および2004/0071702;ならびに米国特許第7,153,507号(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に開示されたもの、例えば特に、HuMax IL−15抗体および関連タンパク質、例えば146B7(これらに限定されない);
【0107】
IFNガンマ特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、特にヒトIFNガンマ特異的抗体、特に完全ヒト抗−IFNガンマ抗体、例えばIFNガンマ特異的抗体に関して、米国特許公開番号2005/0004353(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に、例えば以下の名称の抗体1118;1118
*;1119;1121;および1121
*。これらの抗体の各々の重鎖および軽鎖の全配列、ならびにそれらの重鎖および軽鎖可変領域ならびに相補性決定領域の配列は、各々独立して且つ具体的に、前記米国特許公告およびThakur et al.,Mol. Immunol. 36:1107-1115 (1999)に開示されたようにこれらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される。さらに、前記米国特許公告で提供されるこれらの抗体の特性の記載も、参照により本明細書中で援用される。特異的抗体としては、前記米国特許公告に開示されるような配列番号17の重鎖および配列番号18の軽鎖を有するもの;配列番号6の重鎖可変領域および配列番号8の軽鎖可変領域を有するもの;配列番号19の重鎖および配列番号20の軽鎖を有するもの;配列番号10の重鎖可変領域および配列番号12の軽鎖可変領域を有するもの;配列番号32の重鎖および配列番号20の軽鎖を有するもの;配列番号30の重鎖可変領域および配列番号12の軽鎖可変領域を有するもの;配列番号21の重鎖および配列番号22の軽鎖を有するもの;配列番号14の重鎖可変領域および配列番号16の軽鎖可変領域を有するもの;配列番号21の重鎖および配列番号33の軽鎖を有するもの;配列番号14の重鎖可変領域および配列番号31の軽鎖可変領域を有するものが挙げられる。意図される特異的抗体は、前記米国特許公告に開示されるような抗体1119であり、そこに開示されるような配列番号17の完全重鎖を有し、そしてそこに開示されるような配列番号18の完全軽鎖を有する。
【0108】
TALL−1特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、ならびにその他のTALL特異的結合タンパク質、例えばTALL−1結合タンパク質に関して米国特許公開番号2003/0195156および2006/0135431(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に表4および5Bの分子(これらの記載内容は各々、前記米国特許公告に開示されたように、参照により本明細書中で援用される);
【0109】
上皮小体ホルモン(「PTH」)特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば、米国特許第6,756,480号(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に、一部はPTHを結合するタンパク質に関するもの;
【0110】
トロンボポエチン受容体(「TPO−R」)特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば米国特許第6,835,809号(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に、一部は、TPO−Rを結合するタンパク質に関するもの;
【0111】
肝細胞増殖因子(「HGF」)特異的抗体、ペプチボディおよび関連タンパク質等、例えば、HGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c−Met)を標的にするもの、例えば米国特許公開番号2005/0118643およびPCT公告WO 2005/017107に記載された肝細胞増殖因子/細胞分散因子(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体、米国特許第7,220,410号に記載されたhuL2G7および米国特許第5,686,292号および第6,468,529号ならびにPCT公告WO 96/38557(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に記載されたOA−5d5、特に、一部は、HGFを結合するタンパク質に関するもの;
【0112】
TRAIL−R2特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば米国特許第7,521,048号(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの、特に、一部は、TRAIL−R2を結合するタンパク質に関するもの;
【0113】
アクチビンA特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば米国特許公開番号2009/0234106(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に、一部は、アクチビンAを結合するタンパク質に関するもの;
【0114】
PCSK9(プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン)特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば米国特許第8,030,457号、WO 11/0027287およびWO 09/026558(これらの記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に、一部は、PCSK9を結合するタンパク質に関するもの;
【0115】
TGF−ベータ特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば、米国特許第6,803,453号および米国特許公開番号2007/0110747(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に、一部は、TGF−ベータを結合するタンパク質に関するもの;
【0116】
アミロイド−ベータタンパク質特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えばPCT公開WO 2006/081171(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に、一部は、アミロイド−ベータタンパク質を結合するタンパク質に関するもの。意図される一抗体は、国際公告に開示されているような配列番号8を含む重鎖可変領域および配列番号6を有する軽鎖可変領域を有する抗体である。
【0117】
c−Kit特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば公開番号2007/0253951(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に、一部は、c−Kitおよび/またはその他の幹細胞因子受容体を結合するタンパク質に関するもの;
【0118】
OX40L特異的抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば、米国特許出願第11/068,289号(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に記載されたもの(これらに限定されない)、特に、一部は、OX40Lおよび/またはOXO40受容体のその他のリガンドを結合するタンパク質に関するもの;ならびに
【0119】
その他の例示的タンパク質としては、以下のものが挙げられる:アクチベース(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA);アラネスプ(登録商標)(ダルベポエチンアルファ);エポジェン(登録商標)(エポエチンアルファまたはエリスロポエチン);アボネクッス(登録商標)(インターフェロンベータ−1a);ベキサール(登録商標)(トシツモマブ、抗−CD22モノクローナル抗体);ベタセロン(登録商標)(インターフェロン−ベータ);カンパス(登録商標)(アレムツズマブ、抗−CD52モノクローナル抗体);ディネポ(登録商標)(エポエチンデルタ);ベルカド(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗−α4β7 mAb);MLN1202(抗−CCR2ケモカイン受容体mAb);エンブレル(登録商標)(エタネルセプト、TNF−受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬);エプレクス(登録商標)(エポエチンアルファ);アービタックス(登録商標)(セツキシマブ、抗−EGFR/HER1/c−ErbB−1);ジェノトロピン(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);ヘルセプチン(登録商標)(トラスツズマブ、抗−HER2/neu(erbB2)受容体mAb);ヒューマトロープ(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);ヒュミラ(登録商標)(アダリムマブ);溶液中のインスリン;インフェルジェン(登録商標)(インターフェロンアルファコン−1);ナトレコール(登録商標)(ネシリチド;組換えヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP);キネレット(登録商標)(アナキンラ);リューカイン(登録商標)(サルグラモスチム、rhuGM−CSF);リンホシド(登録商標)(エプラツズマブ、抗−CD22 mAb);ベンリスタ(商標)(リンホスタットB、ベリムマブ、抗−BlyS mAb);メタライズ(登録商標)(テネクテプラーゼ、t−PA類似体);ミルセラ(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール−エポエチンベータ);マイロターグ(登録商標)(ゲムツズマブ オゾガマイシン);ラプティバ(登録商標)(エファリズマブ);シムジア(登録商標)(セルトリズマブペゴール、CDP870);ソリリス(商標)(エクリズマブ);ペキセリズマブ(抗−C5補体);ヌマックス(登録商標)(MEDI−524);ルセンティス(登録商標)(ラニビズマブ);パノレックス(登録商標)(17−1A、エドレコロマブ);トラビオ(登録商標)(レルデリムマブ);テラシムhR3(ニモツズマブ);オムニターグ(パーツズマブ、2C4);オシデム(登録商標)(IDM−1);オバレクス(登録商標)(B43.13);ヌヴィオン(登録商標)(ビシリズマブ);カンツズマブ メルタンシン(huC242−DM1);ネオレコルモン(登録商標)(エポエチンベータ);ニューメガ(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン−11);ニューラスタ(登録商標)(ペグ化フィルガストリム、ペグ化G−CSF、ペグ化hu−Met−G−CSF);ニューポジェン(登録商標)(フィルグラスチム、G−CSF、hu−MetG−CSF);オルソクローン OKT3(登録商標)(ムロモナブ−CD3、抗−CD3モノクローナル抗体);プロクリット(登録商標)(エポエチンアルファ);レミケード(登録商標)(インフリキシマブ、抗−TNFαモノクローナル抗体);レオプロ(登録商標)(アブシキシマブ、抗−GP lIb/Ilia受容体モノクローナル抗体);アクテムラ(登録商標)(抗−IL6受容体mAb);アバスチン(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax−CD4(ザノリムマブ);リツキサン(登録商標)(リツキシマブ、抗−CD20 mAb);タルセバ(登録商標)(エルロチニブ);ロフェロン−A(登録商標)−(インターフェロンアルファ−2a);シムレクト(登録商標)(バシリキシマブ);プレキシゲ(登録商標)(ルミラコキシブ);シナジス(登録商標)(パリビズマブ);146B7−CHO(抗−IL15抗体、米国特許第7,153,507号参照);タイサブリ(登録商標)(ナタリズマブ、抗−α4インテグリンmAb);バロティム(登録商標)(MDX−1303、抗−B.アントラシス防御抗原mAb);アブスラックス(商標);ベクチビックス(登録商標)(パニツムマブ);ゾレア(登録商標)(オマリズマブ);ETI211(抗−MRSA mAb);IL−1トラップ(ヒトIgG1のFc部分および両IL−1受容体構成成分の細胞外ドメイン(I型受容体および受容体アクセサリタンパク質));VEGFトラップ(IgG1 Fcと融合されたVEGFR1のIgドメイン);ゼナパックス(登録商標)(ダクリズマブ);ゼナパックス(登録商標)(ダクリズマブ、抗−IL−2Rα mAb);ゼヴァリン(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン);ゼチーア(登録商標)(エゼチミベ);オレンシア(登録商標)(アタシセプト、TACI−Ig);抗−CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ);抗−CD23 mAb(ルミリキシマブ);BR2−Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬);CNTO 148(ゴリムマブ、抗−TNFα mAb);HGS−ETR1(マパツムマブ;ヒト抗−TRAIL受容体−1 mAb);HuMax−CD20(オクレリズマブ、抗−CD20ヒトmAb);HuMax−EGFR(ザルツムマブ);M200(ボロシキシマブ、抗−α5β1インテグリンmAb);MDX−010(イピリムマブ、抗−CTLA−4 mAbおよびVEGFR−1(IMC−18F1);抗−BR3 mAb;抗−クロストリジウム・ディフィシレ毒素Aおよび毒素B C mAbs MDX−066(CDA−1)およびMDX−1388);抗−CD22 dsFv−PE38複合体(CAT−3888およびCAT−8015);抗−CD25 mAb(HuMax−TAC);抗−CD3 mAb(NI−0401);アデカツムマブ;抗−CD30 mAb(MDX−060);MDX−1333(抗−IFNAR);抗−CD38 mAb(HuMax CD38);抗−CD40L mAb;抗−クリプト mAb;抗−CTGF特発性肺繊維症 I期ファイブロジェン(FG−3019);抗−CTLA4 mAb;抗−エオタキシン1 mAb(CAT−213);抗−FGF8 mAb;抗−ガングリオシドGD2 mAb;抗−ガングリオシドGM2 mAb;抗−GDF−8 ヒトmAb(MYO−029);抗−GM−CSF受容体mAb(CAM−3001);抗−HepC mAb(HuMax HepC);抗−IFNα mAb(MEDI−545、MDX−1103);抗−IGF1R mAb;抗−IGF−1R mAb(HuMax−Inflam);抗−IL12 mAb(ABT−874);抗−IL12/IL23 mAb(CNTO 1275);抗−IL13 mAb(CAT−354);抗−IL2Ra mAb(HuMax−TAC);抗−IL5受容体 mAb;抗−インテグリン受容体mAb(MDX−018、CNTO 95);抗−IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX−1100);抗−LLY抗体;BMS−66513;抗−マンノース受容体/hCGβ mAb(MDX−1307);抗−メソテリンdsFv−PE38複合体(CAT−5001);抗−PD1mAb(MDX−1106(ONO−4538));抗−PDGFRα抗体(IMC−3G3);抗−TGFβ mAb(GC−1008);抗−TRAIL受容体−2ヒトmAb(HGS−ETR2);抗−TWEAK mAb;抗−VEGFR/Flt−1 mAb;抗−ZP3 mAb(HuMax−ZP3);NVS抗体#1;およびNVS抗体 #2。