(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6411483
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】容器製造装置および容器製造装置の洗浄方法
(51)【国際特許分類】
B29C 49/12 20060101AFI20181015BHJP
B29C 49/46 20060101ALI20181015BHJP
B29C 49/42 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
B29C49/12
B29C49/46
B29C49/42
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-522579(P2016-522579)
(86)(22)【出願日】2014年7月1日
(65)【公表番号】特表2016-523191(P2016-523191A)
(43)【公表日】2016年8月8日
(86)【国際出願番号】EP2014063940
(87)【国際公開番号】WO2015000887
(87)【国際公開日】20150108
【審査請求日】2017年6月2日
(31)【優先権主張番号】13174788.3
(32)【優先日】2013年7月2日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】514318149
【氏名又は名称】ディスクマ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】DISCMA AG
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ショヴァン,ギヨーム
(72)【発明者】
【氏名】コラン,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】カネンジェセー,ダミアン
(72)【発明者】
【氏名】ウトゥルマン,ジャン−トリスタン
(72)【発明者】
【氏名】ペルガッタ,ジャン−ルイ
【審査官】
▲高▼橋 理絵
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−504456(JP,A)
【文献】
特開2011−051337(JP,A)
【文献】
特開2014−128911(JP,A)
【文献】
特開2000−167915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 49/00−49/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器製造装置(100、200)であって、
注入ヘッド(101、201)と、伸長ロッド(111、211)とを備え、
上記注入ヘッド(101、201)は、上記注入ヘッド(101、201)上に設置された注入流体ポート(106、206)と、上記注入ヘッド(101、201)のノズル(108、208)と接続するように設置された略管状の予備成形物との流体的接続を確立し、
上記伸長ロッド(111、211)は、少なくとも一部分が上記注入ヘッド(101、201)の内部にあるように設置され、上記伸長ロッド(111、211)は、上記ノズル(108、208)を通って上記注入ヘッド(101、201)から突き出る略伸長位置と、略収縮位置との間を可動であり、
上記容器製造装置(100、200)はさらに、洗浄チャンバ(113、213)と、伸長した外被(114、214A、214B)と、複数の洗浄チャンバポート(115A、115B、215A、215B)とを有し、
洗浄チャンバ(113、213)は、少なくとも一部分が空洞によって規定され、
伸長外被(114、214A、214B)は、上記注入ヘッド(101、201)に隣接してそこから延長し、
洗浄チャンバポート(115A、115B、215A、215B)は、上記洗浄チャンバ(113、213)との流体的接続を確立するように、上記外被(114、214A、214B)の側面に規定され、
上記伸長ロッド(111、211)は、上記略収縮位置にあるとき、おおよそ上記洗浄チャンバ(113、213)内部に配置され、
上記注入ヘッド(101、201)は、少なくとも一つ以上の洗浄チャンバ弁(120、226)を備え、少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバ弁(120、226)は、上記洗浄チャンバ(113、213)と、上記注入ヘッド(101、201)の外側の上記ノズル(108、208)と隣接する部分との間を、上記ノズル(108、208)を通って、選択的に流体的接続を確立するために設置されることを特徴とする容器製造装置(100、200)。
【請求項2】
上記注入ヘッドはさらに略管状の転置スレーブ(222)を備え、
転置スレーブ(222)は伸長ロッド(211)と同軸に配置され、伸長ロッド(211)と並進するように可動であり、上記転置スレーブ(222)が上記伸長ロッド(211)との間に隙間(223)を規定するように上記伸長ロッド(211)に配置されるように、上記転置スレーブ(222)は概して上記伸長ロッドの外径よりも大きい内径を有し、
上記転置スレーブ(222)はさらに封止方法(225)と少なくとも一つ以上の循環オリフィス(224)を有し、
封止方法(225)は、上記伸長ロッド(211)が上記封止方法(225)と係合することで、洗浄チャンバ弁(226)を構成し、封止が作り出されるように設計されるために、上記転置スレーブ(222)の第一終端に配置され、
循環オリフィス(224)は、隙間(223)と洗浄チャンバ(213)との間の流体的接続を確立し、少なくとも一つ以上の上記循環オリフィス(224)は、上記転置スレーブ(222)の第一終端とは反対側にある第二終端に配置されることを特徴とする請求項1に記載の容器製造装置(200)。
【請求項3】
少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバポート(115A、215A)は、上記洗浄チャンバ(113、213)の末端に配置され、少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバポート(115A、215A)は、末端において少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバポート(115A、215A)から少なくとも洗浄チャンバ(113、213)の長さの半分の長さと等しい距離だけ隔離されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の容器製造装置(100、200)。
【請求項4】
上記洗浄チャンバ(113、213)の長さが、少なくとも35cmあることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の容器製造装置(100、200)。
【請求項5】
容器製造装置(100、200)を洗浄する方法であって、
注入ヘッド(101、201)と、伸長ロッド(111、211)と、洗浄チャンバ(113、213)と、伸長した外被(114、214A、214B)と、複数の洗浄チャンバポート(115A、115B、215A、215B)とを有し、
注入ヘッド(101、201)は、ノズル(108、208)を通って、略管状の予備成形物と流体的接続を確立するように設計され、
上記伸長ロッド(111、211)は、少なくとも一部が上記注入ヘッド(101、201)の内部にあり、上記ノズル(108、208)と同軸で、少なくとも一部が上記注入ヘッド(101、201)から突き出るように配置され、
上記洗浄チャンバ(113、213)は、少なくとも一部が空洞で規定され、
上記外被(114、214A、214B)は、上記注入ヘッド(101、201)に隣接しそこから伸長し、
上記洗浄チャンバポート(115A、115B、215A、215B)は、上記洗浄チャンバ(113、213)との流体的接続を確立するように、上記外被(114、214A、214B)の側面に規定され、
上記伸長ロッド(111、211)は少なくとも一部が上記洗浄チャンバ(113、213)の内部に配置される、容器製造装置(100、200)を用意する工程と、
上記伸長ロッド(111、211)が、少なくとも一部が上記洗浄チャンバ(113、213)の内部に配置される、上記伸長ロッド(111、211)が上記注入ヘッド(101、201)から突き出る前の位置であるような略収縮位置まで収縮する収縮工程と、
上記洗浄チャンバ(113、213)を精製ガス(119、219)で充填し、上記精製ガス(119、219)は少なくとも一つ以上の洗浄チャンバポート(115A、115B、215A、215B)を通って導入され、洗浄チャンバ(113、213)に保持される充填工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項6】
上記注入ヘッド(201)はさらに略管状の転置スレーブ(222)を備え、
転置スレーブ(222)は伸長ロッド(211)と同軸に配置され、伸長ロッド(211)と並進するように可動であり、上記転置スレーブ(222)が上記伸長ロッド(211)との間に隙間(223)を規定するように上記伸長ロッド(211)に配置されるように、上記転置スレーブ(222)は概して上記伸長ロッドの外径よりも大きい内径を有し、
上記転置スレーブ(222)はさらに封止方法(225)と少なくとも一つ以上の循環オリフィス(224)を有し、
封止方法(225)は、上記伸長ロッド(211)が上記転置スレーブ(222)内部に配置される位置で封止が作り出されるように、上記伸長ロッド(211)を適合させるように設計された第一終端に配置され、
循環オリフィス(224)は、隙間(223)と洗浄チャンバ(213)との間の流体的接続を確立し、少なくとも一つ以上の上記循環オリフィス(224)は、上記収縮工程において、少なくとも一つ以上の循環オリフィス(224)が上記洗浄チャンバ(213)内部に位置し、上記充填工程において、上記隙間(223)が精製ガス(219)で充填されるように、上記転置スレーブ(222)の第一終端とは反対側にある第二終端に配置されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
上記充填工程において、精製ガス(219)の第一部分は、もう一方の洗浄チャンバポート(215A、215B)から放出され、続いて導入される精製ガスの第二部分は、洗浄チャンバ(213)内部に保持されることを特徴とする請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
容器製造装置(200)を洗浄する方法であって、
注入ヘッド(201)と、ノズル(208)と、伸長ロッド(211)と、洗浄チャンバ(213)と、伸長した外被(214A、214B)と、複数の洗浄チャンバポート(215A、215B)と、略管状の転置スレーブ(222)とを有し、
上記注入ヘッド(201)は、上記注入ヘッド(201)のノズル(208)を通って、注入流体ポート(206)と略管状の予備成形物との流体的接続を確立するように設計され、
上記伸長ロッド(211)は、少なくとも一部が上記注入ヘッド(201)の内部にあり、上記ノズル(208)と同軸で、少なくとも一部が上記注入ヘッド(201)から突き出るように配置され、
上記洗浄チャンバ(213)は、少なくとも一部が空洞で規定され、
上記外被(214A、214B)は、上記注入ヘッド(201)に隣接しそこから伸長し、
上記洗浄チャンバポート(215A、215B)は、上記洗浄チャンバ(213)との流体的接続を確立するように、上記外被(214A、214B)の側面に規定され、
上記伸長ロッド(211)は少なくとも一部が上記洗浄チャンバ(213)の内部に配置され、
上記転置スレーブ(222)は、伸長ロッド(211)と同軸に配置され、伸長ロッド(211)と並進するように可動であり、上記転置スレーブ(222)が上記伸長ロッド(211)との間に隙間(223)を規定するように上記伸長ロッド(211)に配置されるように、上記転置スレーブ(222)は概して上記伸長ロッドの外径よりも大きい内径を有する、容器製造装置(200)を用意する工程と、
上記伸長ロッド(211)と上記転置スレーブ(222)が上記ノズル(208)を通って、上記ノズル(208)と流体的に接続し、液体(309)の流れを受容装置(300)に入るようにそらすために設計された整流バッフル(302)を有する略杯状の上記受容装置(300)に伸長する工程と、
洗浄チャンバ弁(226)が開くことで、上記洗浄チャンバ(213)と上記ノズル(208)との流体的接続が確立される工程と、
第一洗浄流体(309)の一分量を、洗浄チャンバポート(215A、215B)と注入ポート(206)からなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポート(206、215A、215B)に注入し、上記第一洗浄流体(309)の一分量は、上記転置スレーブ(222)に配置された少なくとも一つ以上の循環オリフィス(224)を経由して、上記注入ヘッド(201)と、上記洗浄チャンバ(213)と、上記隙間(223)を通り、その後、上記第一洗浄流体(309)の一分量は、洗浄チャンバポート(215A、215B)と注入ポート(206)からなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポート(206、215A、215B)を通って排出される注入工程と、
上記洗浄チャンバ(213)と隙間(223)とを精製ガス(219)で充填し、上記精製ガス(219)は洗浄チャンバポート(215A、215B)と注入ポート(206)からなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポート(206、215A、215B)を通って導入される充填工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項9】
前記充填工程において、精製ガス(219)の第一部分は洗浄チャンバポート(215A、215B)と注入ポート(206)からなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポート(206、215A、215B)から放出され、続いて導入される精製ガスの第二部分は、洗浄チャンバ(213)内部に保持されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
上記方法はさらに、第一すすぎ流体の一分量が洗浄チャンバポート(215A、215B)と注入ポート(206)からなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポート(206、215A、215B)を通って注入され、上記第一すすぎ流体の一分量は、上記転置スレーブ(222)の第二終端に配置された少なくとも一つ以上の循環オリフィス(224)を経由して、上記洗浄チャンバ(213)と、上記隙間(223)を通り、その後、流体は洗浄チャンバポート(215A、215B)と注入ポート(206)からなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポート(206、215A、215B)を通って排出されるすすぎ工程を有することを特徴とする請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
上記注入工程および上記すすぎ工程は、第二洗浄流体の一分量による第二注入工程と第二すすぎ流体の一分量による第二すすぎ工程とによって繰り返され、上記第二注入工程および上記第二すすぎ工程はどちらも充填工程の前に実施されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
洗浄弁(226)は伸長ロッド(211)が転置スレーブ(222)の終端に配置される封止方法(225)と係合する位置で作り上げられる封止によって形成され、開放工程において、上記伸長ロッド(211)は上記封止方法(225)から収縮されていることを特徴とする請求項8から11の何れか一項に記載の方法。
【請求項13】
上記受容装置(300)はさらに排出ポート(310)を有し、上記排出ポート(310)は、上記排出ポート(310)を通って流体が放出されることを許すように、選択的に解放されるように設計されることを特徴とする請求項8から12の何れか一項に記載の方法。
【請求項14】
上記第一洗浄流体(309)は、pHが1から5の間、もしくは9から14の間であることを特徴とする請求項8から13の何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
上記第一洗浄流体(309)は、蒸気であることを特徴とする請求項8から13の何れか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器製造装置に関する。特に、本発明は装置の洗浄を容易にする方法が提供されている容器製造装置に関する。さらに、本発明はそのように設計された装置の洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
容器製造の技術として、“予備成形物”として知られるプラスチックのパリソンを容器の形に成形する、ブロー成形の方法が一般的に知られている。予備成形物は通常、予備成形物の空洞を規定する引き伸ばされた筒の形状を有し、遠位閉端と、前述の空洞と接続する隣接開口にある口腔を有する。
【0003】
成形工程において、予備成形物は型の空洞を容器の形状に規定する型に設置される。型は少なくとも二つの部分からなり、理想としては、予備成形物の大部分を型の空洞内に残したまま、予備成形物の隣接開口が型からはみ出すように設計される。そして、加圧された流体が予備成形物の空洞に注入され、予備成形物の拡張を引き起こす。このようにして、予備成形物は型の輪郭まで拡張され、容器の形状に成形される。
【0004】
好都合に、成形工程において、伸長ロッドも採用される。加圧された流体を注入する工程の後半において、閉端の内側表面に接触するように、硬直なロッドが縦の軸に沿って予備成形物の口腔に挿入され、さらに、予備成形物の塑性変形を引き起こすように、予備成形物の縦の軸に沿って前進させられる。伸長ロッドの前進の速さと加圧された流体の注入の比率を制御することにより、予備成形物の拡張の制御の優れた処理を行える。このように製造された容器は、高い品質と一貫性を有する。
【0005】
上記工程を実行する装置は通常、注入ヘッドを有する。注入ヘッドは、ノズルと、少なくとも一つ以上の弁と、上記の伸長ロッドと、種々の導管を有する。ノズルは、予備成形物の口腔と流体源との、流体的な接続を確立する。弁は、注入ヘッドから予備成形物の空洞に流れる、上記流体の流れを制御する。伸長ロッドは、軸方向に配置され、ノズルと連動して動くことができる。導管は、流体源から予備成形物の空洞に供給される、加圧された流体を運ぶ。特に、注入装置が稼働している間、伸長ロッドは注入ヘッドから伸長や収縮をするように設計されている。
【0006】
従来では、予備成形物を容器に拡張するための加圧された流体は、加圧された気体である。成形の後、容器は異なる装置で注入を行うため取り外される。しかし、近年では、容器に注入される加圧された流体として、液体製品を注入することが知られている。液体製品は結果として容器の中に残り、配送のため容器に封入される。よってこの方法は、容器の成形と充填が、一つの工程で一つの装置によって行われるため、容器の製造においてスペースと時間の倹約を大幅に実現できる点で好ましい。
【0007】
しかしながら、特に、食品、飲料、医薬品、もしくは他の生鮮製品が充填された容器に対しては、注入ヘッドを高い水準で清潔に保つことは非常に重要である。さらに、伸長ロッドを高い清潔状態に管理することは特に重要である。伸長ロッドは容器内部に挿入されるため、伸長ロッドの清潔に対し精励の管理がなされていない場合、微生物や他の汚染物を直接容器内部に混入させる恐れがある。
【0008】
上記の技術で知られている成形装置を、洗浄し、清潔に保つことが難しいことは問題である。特に、注入ヘッド内部の環境は、それぞれ容器製造のサイクルの終了時に注入ヘッド内に収縮させられる伸長ロッドにおいて、微生物の増殖を促進させる可能性がある。
【0009】
容器の製造を中止し、伸長ロッドを洗浄するために注入ロッドから伸長させることが必要となるため、伸長ロッドの洗浄は困難である。注入ヘッドの設計によっては、許容できる程度まで伸長ロッドを十分に洗浄するため、注入ヘッドの取り外しや分解が必要な場合がある。
【0010】
よって本発明の目的は、迅速に、容易に、かつ経済的に洗浄が行える容器製造装置の注入ヘッドを実現し、なおかつそのような洗浄を実行できる方法を実現することにある。
【発明の概要】
【0011】
本発明の第一の様態によれば、注入ヘッドと、伸長ロッドとを備え、上記注入ヘッドは、上記注入ヘッド上に設置された注入流体ポートと、上記注入ヘッドのノズルと接続するように設置された略管状の予備成形物との流体的接続を確立し、上記伸長ロッドは、少なくとも一部分が上記注入ヘッドの内部にあるように設置され、上記伸長ロッドは、上記ノズルを通って上記注入ヘッドから突き出る略伸長位置と、略収縮位置との間を可動である、容器製造装置を規定する。
【0012】
本発明によれば、上記装置はさらに、伸長した洗浄チャンバと、伸長した外被と、複数の洗浄チャンバポートとを有し、洗浄チャンバは、少なくとも一部分が空洞によって規定され、伸長外被は、上記注入ヘッドに隣接してそこから延長し、洗浄チャンバポートは、上記洗浄チャンバとの流体的接続を確立するように、上記外被の側面に規定され、上記伸長ロッドは、上記略収縮位置にあるとき、おおよそ上記洗浄チャンバ内部に配置されている。
【0013】
上記構成によれば、伸長ロッドの全長の少なくとも一部分を洗浄チャンバが囲うことを意味する、伸長ロッドの少なくとも一部に洗浄チャンバを規定する効果を奏する。伸長ロッドを洗浄チャンバに配置し、その内部に洗浄流体を注入することで、伸長ロッドは単純で迅速に実行される方法で洗浄される。
【0014】
加えて、伸長ロッドが容器の製品に実質上近接せずに洗浄される効果を奏する。洗浄チャンバを規定することは、製造工程の最後に完成した容器から収縮するときに、伸長ロッドが洗浄流体に取り巻かれるため、洗浄流体が、予備成形物を成形し容器を充填するために予備成形物に注入される流体から、離れて管理されることを意味する。
【0015】
さらに、注入装置の稼働中に洗浄チャンバを通る流体の循環によって、伸長ロッドが収縮位置に保持されている状態が制御される。これは注入装置の稼働中に伸長ロッドの微生物が繁殖することを妨げ、注入成形装置の全体的な清潔を増進させる。
【0016】
可能な実施の形態として、上記注入ヘッドはさらに、少なくとも一つ以上の洗浄チャンバ弁を規定し、少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバ弁は、上記洗浄チャンバと、上記注入ヘッドの外側の上記ノズルと隣接する部分との間を、上記ノズルを通って、選択的に流体的接続を確立するために設置される。
【0017】
上記構成によれば、洗浄チャンバ弁の開放によって、洗浄チャンバとの接続が別のポートに選択的に加えられる効果を奏する。使用者は、容器製造装置の最適な洗浄を達成するために、洗浄流体の流量と向きを制御することができる。
【0018】
上記注入ヘッドはさらに略管状の転置スレーブを備え、転置スレーブは伸長ロッドと同軸に配置され、伸長ロッドと並進するように可動であり、上記転置スレーブが上記伸長ロッドとの間に隙間を規定するように上記伸長ロッドに配置されるように、上記転置スレーブは概して上記伸長ロッドの外径よりも大きい内径を有し、上記転置スレーブはさらに封止方法と少なくとも一つ以上の循環オリフィスを有し、封止方法は、上記伸長ロッドが上記封止方法と係合することで、洗浄チャンバ弁を構成し、封止が作り出されるように設計されるために、上記転置スレーブの第一終端に配置され、循環オリフィスは、隙間と洗浄チャンバとの間の流体的接続を確立し、少なくとも一つ以上の上記循環オリフィスは、上記転置スレーブの第一終端とは反対側にある第二終端に配置されることが好ましい。
【0019】
転置スレーブと伸長ロッドとの間に隙間を規定し、少なくとも一つ以上の循環オリフィスが隙間と洗浄チャンバの残りを流体的に接続することにより、伸長ロッドと、転置スレーブの内側と外側の表面の、両方を洗浄チャンバの残りと流体的に接続できる。よって洗浄流体が洗浄チャンバを通って循環されるとき、伸長ロッドと転置スレーブは上記洗浄流体の流れで洗浄される。
【0020】
好ましい実施形態として、少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバポートは、上記洗浄チャンバの末端に配置され、少なくとも一つ以上の上記洗浄チャンバポートは、末端において少なくとも一つ以上の前記ポートから少なくとも洗浄チャンバの長さの半分の長さと等しい距離だけ隔離されている。
【0021】
上記構成によれば、この法則で洗浄チャンバの全長に沿って洗浄チャンバポートが隔離されることにより、洗浄チャンバに注入される洗浄流体の循環を促進させる効果を奏する。特に、洗浄チャンバの一方の終端から洗浄流体を注入し、さらにもう一方から洗浄流体を抽出することは、注入ヘッドを通じて洗浄流体の流れがよどむ領域を最小限に抑え、洗浄の効率をさらに向上させる。
【0022】
上記洗浄チャンバの長さが、少なくとも35cmあると好ましい。
【0023】
35cmは典型的な2リットルの飲料容器の高さにほぼ等しく、上記構成のように、洗浄チャンバの長さを少なくとも35cm用意することは、このような容器の成形工程において、伸長ロッドが注入ヘッドの内部に収縮するとき、容器の中に挿入される伸長ロッドの全長を、洗浄チャンバの内部に配置させる効果を奏する。これはより小さな容器の場合でも変わらない。このような場合では、伸長ロッドは容器の内部にこの長さ以上前進させられないためである。これにより伸長ロッドの洗浄は、より効率的かつ完全となる。
【0024】
本発明の第二の様態によれば、容器製造装置を洗浄する方法であって、注入ヘッドと、伸長ロッドと、洗浄チャンバと、伸長した外被と、複数の洗浄チャンバポートとを有し、上記注入ヘッドは、ノズルを通って、略管状の予備成形物と流体的接続を確立するように設計され、上記伸長ロッドは、少なくとも一部が上記注入ヘッドの内部にあり、上記ノズルと同軸で、少なくとも一部が上記注入ヘッドから突き出るように配置され、上記洗浄チャンバは、少なくとも一部が空洞で規定され、上記外被は、上記注入ヘッドに隣接しそこから伸長し、上記洗浄チャンバポートは、上記洗浄チャンバとの流体的接続を確立するように、上記外被の側面に規定され、上記伸長ロッドは少なくとも一部が上記洗浄チャンバの内部に配置される、容器製造装置を用意する工程と、上記伸長ロッドが、少なくとも一部が上記洗浄チャンバの内部に配置される、上記伸長ロッドが上記注入ヘッドから突き出る前の位置であるような略収縮位置まで収縮する工程と、上記洗浄チャンバを精製ガスで充填し、上記精製ガスは少なくとも一つ以上の洗浄チャンバポートを通って導入され、洗浄チャンバに保持される工程と、を有する方法が規定される。
【0025】
上記構成によれば、洗浄チャンバの内部を精製ガスで充填し、保持することにより、洗浄チャンバの内部の状態を一定に保つことを確実にする効果を奏する。洗浄チャンバの内部の状態を制御することで、洗浄チャンバと伸長ロッドの表面において、望ましくない状態の発生、例えば、細菌の繁殖などを最小限にすることができる。
【0026】
好ましい実施の形態において、上記注入ヘッドはさらに略管状の転置スレーブを備え、転置スレーブは伸長ロッドと同軸に配置され、伸長ロッドと並進するように可動であり、上記転置スレーブが上記伸長ロッドとの間に隙間を規定するように上記伸長ロッドに配置されるように、上記転置スレーブは概して上記伸長ロッドの外径よりも大きい内径を有し、上記転置スレーブはさらに封止方法と少なくとも一つ以上の循環オリフィスを有し、封止方法は、洗浄チャンバ弁を構成するために、上記伸長ロッドが上記転置スレーブ内部に配置される位置で封止が作り出されるように、上記伸長ロッドを適合させるように設計された第一終端に配置され、循環オリフィスは、隙間と洗浄チャンバとの間の流体的接続を確立し、少なくとも一つ以上の上記循環オリフィスは、収縮工程において、少なくとも一つ以上の循環オリフィスが上記洗浄チャンバ内部に位置し、上記充填工程において、上記隙間が精製ガスで充填されるように、上記転置スレーブの第一終端とは反対側にある第二終端に配置される。
【0027】
上記構成によれば、循環オリフィスが転置スレーブ内部に配置されることで、転置スレーブと伸長ロッドとの間の隙間の気体が制御された状態に維持する効果を奏する。上記構成は、伸長ロッド上と同様に、転置スレーブにおいても好ましくない微生物の繁殖を妨げるため、装置の稼働時における清潔が向上される。
【0028】
加えて、上記充填工程において、精製ガスの第一部分は、もう一方の洗浄チャンバポートから放出され、続いて導入される精製ガスの第二部分は、洗浄チャンバ内部に保持されることが好ましい。
【0029】
上記構成によれば、精製ガスの第一部分の放出が洗浄チャンバへの流れを供給し、洗浄チャンバと隙間の内部や伸長ロッドあるいは転置スレーブの表面上において、いかなる結露や、他の残留物も追い出す効果を奏する。上記構成は、洗浄チャンバと隙間の内部における状態に及ぼせる制御をさらに向上させる。
【0030】
本発明の第三の様態によれば、容器製造装置を洗浄する方法であって、注入ヘッドと、ノズルと、伸長ロッドと、伸長した外被と、複数の洗浄チャンバポートと、略管状の転置スレーブとを有し、上記注入ヘッドは、上記注入ヘッドのノズルを通って、注入流体ポートと略管状の予備成形物との流体的接続を確立するように設計され、上記伸長ロッドは、少なくとも一部が上記注入ヘッドの内部にあり、上記ノズルと同軸で、少なくとも一部が上記注入ヘッドから突き出るように配置され、上記洗浄チャンバは、少なくとも一部が空洞で規定され、上記外被は、上記注入ヘッドに隣接しそこから伸長し、上記洗浄チャンバポートは、上記洗浄チャンバとの流体的接続を確立するように、上記外被の側面に規定され、上記伸長ロッドは少なくとも一部が上記洗浄チャンバの内部に配置され、上記転置スレーブは、伸長ロッドと同軸に配置され、伸長ロッドと並進するように可動であり、上記転置スレーブが上記伸長ロッドとの間に隙間を規定するように上記伸長ロッドに配置されるように、上記転置スレーブは概して上記伸長ロッドの外径よりも大きい内径を有する、容器製造装置を用意する工程と、上記伸長ロッドと上記転置スレーブが上記ノズルを通って、上記ノズルと流体的に接続し、液体の流れを上記受容装置に入るようにそらすために設計された整流バッフルを有する略杯状の受容装置に伸長する工程と、洗浄チャンバ弁が開くことで、上記洗浄チャンバと上記ノズルとの流体的接続が確立される工程と、第一洗浄流体の一分量を、洗浄チャンバポートと注入ポートからなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポートに注入し、上記洗浄流体の一分量は、上記転置スレーブに配置された少なくとも一つ以上の循環オリフィスを経由して、上記注入ヘッドと、上記洗浄チャンバと、上記隙間を通り、その後、上記洗浄流体の一分量は、洗浄チャンバポートと注入ポートからなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポートを通って排出される工程と、上記洗浄チャンバと隙間とを精製ガスで充填し、上記精製ガスは洗浄チャンバポートと注入ポートからなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポートを通って導入される工程と、を有する方法が規定される。
【0031】
上記構成によれば、注入ヘッドを通じて循環される洗浄流体の一分量は、注入ヘッドのノズルと洗浄チャンバ弁を通じて、注入流体ポートと洗浄チャンバポートを接続する導管を通ることで、注入ヘッドの内側を洗浄する効果を奏する。上記構成は、注入流体が通る、伸長ロッド、転置スレーブ、および注入ヘッドの導管が入念に洗浄されることを確実にする。
【0032】
さらに、洗浄チャンバと隙間を精製ガスで充填することは、洗浄流体を注入した後の注入ヘッドやその構成要素の清潔を、洗浄の完了した後でできる限り長く維持することを確実にする。
【0033】
上記構成はさらに、前記充填工程において、精製ガスの第一部分は洗浄チャンバポートと注入ポートからなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポートから放出され、続いて導入される精製ガスの第二部分は、洗浄チャンバ内部に保持されることが好ましい。
【0034】
上記構成によれば、上に列挙した理由で同様の効果を奏する。
【0035】
好ましい実施の形態として、上記方法はさらに、第一すすぎ流体の一分量が洗浄チャンバポートと注入ポートからなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポートを通って注入され、上記すすぎ流体の一分量は、上記転置スレーブの第二終端に配置された少なくとも一つ以上の循環オリフィスを経由して、上記洗浄チャンバと、上記隙間を通り、その後、流体は洗浄チャンバポートと注入ポートからなる一群の中から選択された、少なくとも一つ以上のポートを通って排出されるすすぎ工程を有する。
【0036】
上記構成によれば、注入ヘッドのすすぎは、洗浄流体が排出された後、注入ヘッドの内部に残る可能性のある洗浄液体のいかなる痕跡も除去する効果を奏する。上記構成は続いて形成されるいかなる容器も洗浄流体によって汚染されることを防ぐため、洗浄方法の安全性が向上する。
【0037】
好ましい実施の形態として、上記注入工程および上記すすぎ工程は、第二洗浄流体の一分量による追加洗浄工程と第二すすぎ流体の一分量による追加すすぎ工程とによって繰り返され、上記第二注入工程および上記第二すすぎ工程はどちらも充填工程の前に実施される。
【0038】
上記構成によれば、第二の洗浄およびすすぎ流体で注入およびすすぎ工程が繰り返されることにより、注入ヘッドと洗浄チャンバがより徹底して洗浄される効果を奏する。特に、注入およびすすぎ工程が繰り返しによって、異なる状態や処置の方法を有する、異なる洗浄液の使用が、連続して可能であり、これにより、各々の適応例の特徴によって、注入ヘッドの洗浄を最適化できる。
【0039】
可能な実施形態として、上記洗浄弁は伸長ロッドが転置スレーブの終端に配置される封止方法と係合する位置で作り上げられる封止によって形成され、開放工程において、上記伸長ロッドは上記封止方法から収縮され、注入工程において、上記洗浄チャンバを第一洗浄液体の一分量が流れる。
【0040】
上記構成によれば、洗浄チャンバ弁の開放は、伸長ロッドと転置スレーブの相対的位置によって制御される効果を奏する。これにより、洗浄チャンバ弁は、すでに伸長ロッドと転置スレーブを稼働している制御装置によって稼働するため、装置の構造の単純化がなされる。さらに、伸長ロッドと転置スレーブを上記のように設計することで、洗浄チャンバ弁は小型の形状に規定され、上記のように設計された注入ヘッドの全体の大きさを縮小できる。
【0041】
他の可能な実施の形態として、上記受容装置はさらに排出ポートを有し、上記排出ポートは、上記排出ポートを通って流体が放出されることを許すように、選択的に解放されるように設計される。
【0042】
上記構成によれば、このような排出ポートの規定は、洗浄流体が排出されるときに通るポートの総表面積を増大させ、洗浄ヘッドに注入される洗浄流体の流量の最大値を増加させる効果を奏する。これにより、注入ヘッドの洗浄における効率と徹底が改善される。
【0043】
さらに、排出ポートを通じて洗浄流体の一部を放出することで、受容装置内部での洗浄流体の流れの種類を変えることができる。これにより、洗浄流体の流れは伸長ロッドと転置スレーブにおける最適な循環を達成するために変えることができ、結果として洗浄効果の最適化の達成につながる。
【0044】
実用的な実施の形態として、上記洗浄流体は、pHが1から5の間、もしくは9から14の間である。
【0045】
上記構成によれば、酸性やアルカリ性の洗浄流体によって規定される洗浄の実施が、一般的に中性の洗浄流体を使用するものと比べて改善する効果を奏する。これにより、洗浄の効率が改善される。
【0046】
代替として、上記洗浄流体は、蒸気である。
【0047】
上記構成によれば、洗浄流体として蒸気を注入することが、注入ヘッドへの殺菌作用を有する効果を奏する。上記構成は、注入ヘッド内部の衛生状態を改善し、注入ヘッドによって製造される容器の汚染を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図1】本発明の実施形態1に係る注入装置の側面図である。
【
図2】本発明の実施形態2に係る注入装置の側面図である。
【
図3】
図2の注入装置と上記注入ヘッドに取り付けられた受容装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本発明および本発明の効果の完全な理解のため、本発明の詳細な説明を以下に示す。
【0050】
請求項と以下の詳細な説明を熟考した上で、様々な実施形態が本発明の異なる実施形態を組み合わせて得られ、これらの実施形態は発明を構築し使用するための単なる実施例に過ぎず、いかなる発明の範囲の制限をしないことが認識されるべきである。下記の説明で、説明、実施例、および請求項を熟読し解釈するとき、下記の単語に関して考慮に入れるべき定義を示す。
【0051】
“洗浄流体”は、それらが基材に接触したときに、洗剤、表面活性剤、脱脂、溶剤、もしくは類似の洗浄活性となる、液体もしくは気体の物質である。
【0052】
“精製ガス”は、微粒子や他の汚染などを実質含まないように、ろ過もしくはその他の処理が施された何れかの気体の混合物である。
【0053】
“すすぎ流体”は、基材からいかなる洗浄流体の痕跡をも遊離させ除去する液体もしくは気体の物質である。
【0054】
本明細書において、“有する”(comprises)、“有している”(comprising)、もしくは類似の表現は、排他的、もしくは網羅的な意味で解釈されない。換言すれば、“含めて”(including)を意味するように解釈されるが、これに限られない。
【0055】
本明細書の何れの従来技術の参照も、従来技術を拡大した解釈や本技術領域の一般的な認識の一部を構成しているという承認を考慮されていない。
【0056】
本発明はさらに、下記の実施例を参照に記述される。本発明の請求がこれら何れの実施例の方式によっても限定されないことが認識される。
【0057】
本発明の主要な原理をはじめに記述する。
【0058】
図1は本発明の実施形態1に係る注入装置100の側面図である。注入装置100は包括的に、注入ヘッド部101と、洗浄チャンバ部102と、ガイド部103と、の三つの部材からなる。これら三つの部材の構造、操作、および相互作用について説明する。
【0059】
注入ヘッド部101は包括的に、注入装置100の通常稼働時において容器に拡張される予備形成物(図示せず)と噛み合うように設計される。注入ヘッド部101は弁胴体104を有する。弁胴体104は大部分が空洞であり、それにより弁チャンバ105を規定する。弁胴体104は、弁チャンバ105と接続する注入流体ポート106が設けられている。通常稼働時において、注入流体107は、注入流体ポート106を通って弁チャンバ105に導入される。
【0060】
さらに、弁チャンバ105はノズル108とともに規定される。ノズル108は上記の予備成形物の口腔と噛み合い、その位置において封止を形成する。注入流体107の注入流体ポート106への注入が、ノズル108を通って、その位置で接続された予備成形物の内部に流れ出すように、ノズル108はノズル腔105と流体的に接続するように設計される。
【0061】
さらに、弁チャンバ105内に注入弁109が規定される。注入弁109は全体的に円筒形で規定され、ノズル108と弁チャンバ105との流体的接続を妨げるため、弁座110の上に設置されるように設計される。注入弁109は並進可能であり、注入流体107がノズル108を通って、上記の予備成形物に流れ出すのを許すように、弁座110から選択的に収縮される。
【0062】
さらに、注入弁109に、ここでは略収縮位置で描かれる伸長ロッド111が配置される。伸長ロッド111は注入弁と相対的に同軸であり、並進可能な位置に配置され、注入弁109の終端に設けられ、弁座110と係合する弁プラグ112によって支えられる。容器の製造において、伸長ロッド111はノズル108を通って予備成形物の内部へと前進させられ、ノズル108から突き出た伸長ロッド111の長さが、成形された容器の高さとおおよそ等しくなる位置を略伸長位置と想定する。
【0063】
注入弁109の胴は、伸長ロッド111を導く弁プラグ112を考慮しなければ略管状であり、注入弁109は伸長ロッド111を導く洗浄チャンバ113の一部を規定することに言及しなければならない。
【0064】
洗浄チャンバ部102はノズル108と反対側の終端における注入ヘッド部101上に設けられる。洗浄チャンバ部102は略円筒形の洗浄チャンバ外被114を有する。洗浄チャンバ外被114は洗浄チャンバ113の大部分と係合し、このようにして注入弁109の内部と接続されている。洗浄チャンバ部102はさらに、二つの洗浄チャンバポート115Aと115Bとを規定する。洗浄チャンバポート115Aと115Bは、洗浄チャンバ外被114を横切って洗浄チャンバ113との流体的接続を確立する。このように、洗浄チャンバポート115Aと115Bは、流体の洗浄チャンバ113への注入および洗浄チャンバ113からの排出を可能にする。
【0065】
洗浄チャンバポート115Aと115Bを通しての接続は、それぞれポート弁115Cと115Dによって調節される。洗浄チャンバポート115Aと115Bは供給多岐管(図示せず)に配管され、洗浄チャンバポート115Aと115Bに精製ガスあるいは洗浄流体が選択的に届けられるように設計されている。また、多岐管は上記の洗浄チャンバポート115Aと115Bの一方もしくは両方から、精製ガスあるいは洗浄流体の排出が可能になるように設計される。これにより、洗浄チャンバポート115Aと115Bは多様な流体の注入や排出が可能になるように設計され、洗浄チャンバポート115Aと115Bそれぞれを通る流れは、それぞれポート弁115Cと115Dにより調節される。供給多岐管の精密な構成は、課題の適応例に必須の技術から決定されても良い。
【0066】
ガイド部103は洗浄チャンバ部102の終端の、注入ヘッド部101と反対側に配置されている。ガイド部103は略円筒形のガイド116を有する。ガイド116は洗浄チャンバ113の終端に成形され、伸長ロッド111が通る伸長ロッド導管117が規定される。
【0067】
これにより、伸長ロッド113はガイド116の伸長ロッド導管117と、注入弁109の弁プラグ112によって、縦軸118に沿ってその動作を、注入弁109の動作とは独立して誘導される。この動作の実現の方法はここでは詳細を省略するが、注入弁109と伸長ロッド111は機械設計と自動制御の技術で周知の方法によって、動作されることが理解されるべきである。ブラシの必要ないサーボモータをこの用途に採用することが好ましいが、電磁気、空気圧、もしくは水圧を用いた作動装置が、各々の実施によっては相応しいかもしれない。
【0068】
さらに、上述したもの以外にも、注入ヘッドのスライド、回転、あるいはその他の動きの構成要素が自明に読み取られ、注入ヘッドの空洞内部の封止された性質が維持されるように、封止やそのほかの方法がこれらに必要とされるかもしれない。この範囲において、これらの方法は実際にはこれらの図の中に描かれており、これらは純粋に例示的なものであることが理解されるべきである。これより、封止方法は、注入装置の各々の設計においてふさわしいと考えられる、従来技術における技能によって、変更、追加、あるいはこのような方法の置換が行える。
【0069】
洗浄工程の開始において、ポート弁115Cと115Dは開けられている。精製ガス119Aが洗浄チャンバポート115Aを通って進入する。注入されるとき、精製ガス119は図示されるように洗浄チャンバ113を充填する。
【0070】
洗浄チャンバポート115Aと115Bは洗浄チャンバ外被114において互いにできるだけ離れた位置、あるいは
図1に描かれるように、洗浄チャンバ113の全長の少なくとも半分と等しい距離だけ離れた位置に配置されるのが好ましい。この分離は、精製ガス119の注入の間、洗浄チャンバ113の内部において停滞する地点がある構成を防ぐ。各々の適用例において最適な洗浄を確立するために、洗浄チャンバポートの精密な分離を決定できる。
【0071】
精製ガス119は好ましくはろ過された気体であり、さらに好ましくは、それらに微生物が繁殖することを妨げるために、混合あるいはその他の処理が行われたものである。気体は扱いやすく、周知の方法によって精製できるため、これは特に好ましい。しかし、窒素、二酸化炭素、オゾン、あるいは気体の混合物のような他の気体が、適応例に応じて適切なものとして代替に用いることができる。さらに、気体の温度や湿度の調節のような、調節方法が採用されても良い。
【0072】
はじめに、ポート弁115Dが開かれ、精製ガス119が注入され、結果として、精製ガス119の一部が、排気ガス119Bとして描かれるように、洗浄チャンバポート115Bから排気される。理想的には、精製ガス119は洗浄チャンバをこのようにして“吹き抜け”て、結露、蒸気、あるいは蓄積されたその他の異質な物質から洗浄チャンバ113を切り離す。
【0073】
精製ガス119が洗浄チャンバ113に充填され、予め定められた排気ガス119Bの量が、洗浄チャンバポート115Bから認められた後、ポート弁115Dは閉じられる。精製ガス119Aの注入は、洗浄チャンバ113内の圧力が予め定められた値まで上昇するまで続く。
【0074】
こうして、精製ガス119の一分量は洗浄チャンバ113内部に保持され、洗浄チャンバ113内部の制御された構成の大気を規定する。これは、特に注入装置100の稼働時において、洗浄チャンバ113内部と伸長ロッド111表面上に微生物が繁殖することを妨げるのに役立つ。
【0075】
さらに、ここに示されるように、精製ガス119Aが一つの洗浄チャンバポート115Aに注入され、排気ガス119Bがもう一つの洗浄チャンバポート115Bを通って排気される間、
図1に示される注入装置100はさらに、洗浄チャンバ弁120を有する。洗浄チャンバ弁120は精製ガス119が排出されるさらなる方法を規定するために開かれてもよい。洗浄チャンバ弁120は弁プラグ112を通じノズル108へと通る伸長ロッド111で形成され、弁プラグ112から伸長ロッド111が収縮することで、プラグ導管121がノズル108を通じて精製ガス119が排出されるのを可能にするように開かれる。これは伸長ロッド111の先端111Aを洗浄することへの追加の利益を有する。そうでないなら、先端111Aは精製ガス119の流れから取り残されてしまう。
【0076】
伸長ロッド111はこのようにして、弁チャンバ105から流れる精製ガス119を防ぎながら洗浄される。
図1に描かれる洗浄工程は注入装置100の稼働時において用いられるのが理想であり、換言すれば、注入流体107があるとき、洗浄チャンバ113は完全に気密であるように設計される。
【0077】
理想として、それぞれの容器の製造が完了した後の段階のために、精製ガス119は一定の期間で交換される、もしくは少なくとも新しくなる。これは洗浄チャンバ内部の湿度やその他の好ましくない物質の増加を防ぎ、精製ガス119を好ましい温度の範囲内に維持する。このことは洗浄チャンバ113内部の状態を、与えられた時間(例えば工場の操業の一周期の間)、できるだけ一定に維持する。
【0078】
また、ここで描かれるものとは異なる形状の洗浄チャンバ弁が規定されることにも言及するべきである。代替のものとして、洗浄チャンバ弁は、スレーブ弁の代わりとして、注入腔105へと突き出る注入弁109の一部の端に位置する。代わりに、洗浄チャンバ弁が弁胴体104の内部に規定されても良い。詳細な設計は各々の適用例に相応しいものを使用者が決定できる。
【0079】
図2は本発明の実施形態2に係る注入装置200を示す図である。注入装置200は、大まかには
図1の注入装置100と同じ構成を有し、注入ヘッド部201、洗浄チャンバ分202、そしてガイド部203を有する。
【0080】
前の実施形態と同様に、予備成形物から容器へと最後まで拡張させるため、注入ヘッド部201は包括的にノズル208において予備成形物(図示せず)と噛み合うように設計される。注入ヘッド部201は第一に、弁チャンバ205を規定する弁胴体204を有する。弁胴体204は弁チャンバ205と接続する注入流体ポート206を備える。容器の製造時において、注入流体207は注入流体ポート206を通じて弁チャンバ205に導入される。
【0081】
弁チャンバ205内部に注入弁209があり、弁プラグ212で弁座210に対して設置される注入弁209が規定され、前実施形態と同様に、ノズル208を通して注入流体107が選択的に流れることができるように動くことができる。さらに伸長ロッド211が規定され、注入弁209と並進するように動くことが可能であり、前実施形態に描かれているものとおおよそ同様に機能する。
【0082】
洗浄チャンバ部202はノズル208と反対側の終端における注入ヘッド部101上に設けられる。洗浄チャンバ213は一部が注入弁209の内側で規定され、一部が洗浄チャンバ外被214Aと終端キャップ214Bにより規定される。さらに、洗浄チャンバ外被214Aの側面を横切って接続する、二つの洗浄チャンバポート215Aと215Bが規定される。前実施形態と同様に、洗浄チャンバポート215Aと215Bを通る流れは、それぞれポート弁215Cと215Dにより調節される。
【0083】
ガイド部203において、伸長ロッド211が通る伸長ロッド導管217を規定する、略円筒形のガイド216が規定される。これは、注入装置200の稼働時と洗浄時において、伸長ロッド211がノズル208を通って伸長することができるように、縦軸218に沿ってスライドするように動くことができるようにする。
【0084】
本実施形態の注入装置200は前実施形態と比較して、転置スレーブ222の存在によって特徴づけられている。転置スレーブ222は伸長ロッド211の近くに配置され、ガイド216からバルブ弁212へ洗浄チャンバ213を通って伸長する。転置スレーブ222は断面において略環状であり、伸長ロッド211の外径よりも大きい内径を有する。転置スレーブ222が伸長ロッド211の近くに配置されたその位置には、隙間223が規定される。
【0085】
転置スレーブ222は好ましくはガイド216に接触し、また、洗浄チャンバ213の終端キャップ214Bに対してスライドするように動くことができるように設計される。このようにして、転置スレーブ222を縦軸218に沿って、注入弁209と伸長ロッド211の両方の動きとは独立して動くことができるようにする。
【0086】
転置スレーブはさらに、複数の循環オリフィス224と共に規定される。循環オリフィス224は転置スレーブ222の、おおよそノズル208とは反対側の一部に配置される。ここでは、循環オリフィス224は転置スレーブ224の穿孔の形状を有するが、隙間223と洗浄チャンバ213の残りの部分とを流体的に接続することを可能にするような形状であれば、どのような形状でもよい。
【0087】
ここでは収縮位置として描かれている、ノズル208と近接する転置スレーブ222の終端に、封止環225が配置される。封止環225は伸長ロッド211の内径が局地的に減少している部分にあり、二つの間の界面において封止を形成する。
【0088】
この組み合わせが洗浄チャンバ弁226を形成する。伸長ロッド先端211Aが転置スレーブ222へ上方に収縮されているとき、洗浄チャンバ弁226は開かれ、転置スレーブ222を通じて洗浄チャンバ213との流体的接続が確立される。ここで示されるように、転置スレーブ222が収縮位置にあるとき、洗浄チャンバ弁226から排出される何れの精製ガス119もノズル208を通じて噴出する。
【0089】
このようにして、洗浄の周期の間、精製ガス219Aの一分量は、前実施形態と同様に洗浄チャンバポート215Aへと注入される。精製ガス219は、最終的に洗浄チャンバポート215Bを通って排出される前に、洗浄チャンバ213と隙間223を通って循環する。
【0090】
前実施形態と同様に、ポート弁215Dを閉じる前に一部の精製ガス219が洗浄チャンバ213と隙間223を“吹き抜け”ることを可能にする効果を奏することができる。代わりに、洗浄チャンバポート215Aへ注入された精製ガス219の全てが洗浄チャンバ213内に保持されるように、ポート弁215Dは洗浄チャンバ213と隙間223の精製ガス219の充填の間中閉じられ続けても良い。
【0091】
図3は、受容装置300を装着させた
図2の注入装置200を示す図である。
図1および2において、図中の注入装置100と200は注入弁が閉じられ洗浄チャンバと注入ヘッドの弁空洞との接続が存在しない、第一洗浄方法を設計されたものとして描かれていることに言及しなければならない。上述したこのような工程は、理想的には洗浄チャンバへの精製ガスの注入に用いられ、容器の製造中に行われる。
【0092】
しかし、
図3は第二洗浄方法を設計された注入装置200を示し、ここに描かれるように、注入弁209は開かれ、洗浄流体が流れる一巡に弁チャンバ205と注入流体ポート206が組み込まれている。本方法は下記に記述される。
【0093】
受容装置300は略杯状の物体であり、弁胴体204に、そこで封止を作るように取り付けられ、ノズル208を覆っている。ここで受容装置300は、固定位置において弁胴体204に規定されるくさび301Bに対して支えられる、ばねクリップ301Aを使って取り付けられている。
【0094】
しかし、受容装置300と弁胴体204とを保持し、これら二つの間の封止を維持するために、細線、差し込みピンによる取り付け、あるいは同様の他の方法が採用されてもよい。好ましくは、整流装置300の取り付けと封止の形成を、道具を使わず人の手で可能とする方法が採用される。
【0095】
受容装置300は内部にバッフル302を有する。バッフル302はバッフル終端303とバッフル延長304を有する。バッフル終端303は略円盤状の挿入物であり、バッフル台座305を有する。バッフル台座305はそこで転置スレーブの終端が突き立つように設計される。バッフル延長304はバッフル台座305の外辺部からノズル208の近くまで延びる。これはバッフル302内部にバッフル空洞306を、バッフル302と整粒装置300の内側表面との間に整流導管307を規定する。バッフル終端303はさらにバッフル導管308を規定し、バッフル台座305と整流導管307との間の流体的接続を確立する。受容装置300はおおむね円筒形状であることが好ましいが、ここで記述される本質的な構造と機能が維持されるならば、適用例によって適切になるようにどのような形状で規定されてもよい。
【0096】
ここで描かれるように、伸長ロッド211と転置スレーブ222は、ノズル208を通って受容装置300へと、塞がないように突き出る、略伸長位置に配置される。注入弁209は弁座210から収縮し、これによりノズル208を通じて弁チャンバ205とバッフル空洞306との間の流体的な接続を確立する。
【0097】
ここで示されるように、転置スレーブ222の終端はバッフル台座305へ前進され、洗浄チャンバ226を開くため伸長ロッド211はわずかに伸長される。これにより、伸長ロッド211と転置スレーブ222との間の隙間223は、整流導管307を経由して、ノズル208との流体的接続の中に置かれる。
【0098】
洗浄稼働時において、洗浄流体309の一分量は注入流体ポート206を通って注入される。洗浄流体309は注入装置と接続された流体源(図示せず)によって供給される。この流体源は、注入流体ポート206を通じて、注入流体の一分量、あるいは洗浄流体309の一分量を注入するか、代わりに、注入流体ポート206から流れる流体の流れを受容し、排出方法を通じて排出するかを、選択的に行うことができるように設計される。
【0099】
上述のように、装置200はチャンバポート215Aと215Bを通る流れを制御するポート弁215Cおよび215Dを規定する。前述の実施形態と同様に、好ましくは、装置200はさらに供給多岐管を規定する。供給多岐管は、何れか、もしくはすべてのチャンバポート215Aと215Bと注入流体ポート206との接続を選択的に確立し、精製ガスおよび/または洗浄流体の供給と排出(図示せず)との接続を形成することにより、ポート206、215Aおよび215Bを通る精製ガスおよび/または洗浄流体の導入と排出の方法を規定する。
【0100】
これより、好ましくは、供給多岐管は、ポート206、215Aおよび215Bの少なくとも一つ以上を通じて選択的に装置200に注入し、別のポート206、215Aおよび215Bの少なくとも一つ以上を通じて選択的に排出するように、精製ガスと洗浄流体との間で選べるように設計される。このような多岐管およびこの制御に必要な制御方法は周知の技術によって規定できる。
【0101】
注入された洗浄流体309は弁チャンバ205へ流れ、ノズル208を通り、バッフル空洞306へと流れる。バッフル空洞306に流れると、上方に整流される前に転置スレーブ222の外側表面付近を循環し、バッフル延長304を通過し、整流導管307を通る。整流導管307から、洗浄流体309は伸長ロッド211と転置スレーブ222との間の隙間223を上り続け、転置スレーブ222に配置された複数の循環オリフィス224を通って洗浄チャンバ213へ流れる。その後洗浄流体219は、排出洗浄流体309Aおよび309Bとして洗浄チャンバポート215Aおよび215Bからそれぞれ最終的に排出される前に、洗浄チャンバ213内の転置スレーブ222外側表面近くを循環する。
【0102】
洗浄流体219が排出されると、上述と同じ様式で、洗浄チャンバ213と隙間223は精製ガスで充填される。好ましくは、ポート弁214Cと215Dが閉じられる前に、精製ガスの一部が洗浄チャンバ213と隙間223を“吹き抜け”させることを含み、これにより洗浄流体の何れの痕跡も洗浄チャンバ213と隙間223から排出する。洗浄チャンバ213と隙間223はこの方法で洗浄流体219によって洗浄され、続けて、精製ガスの存在により清潔に維持された大気下に置かれる。
【0103】
この方法で、伸長ロッド211の表面と同様に、注入装置200の導管の内側表面は洗浄流体219の流れの中に浸けられる。転置スレーブ222の表面もまた、注入弁209の弁プラグ212内部に設置される部分を守るため完全に洗浄される。このことは、例えば、洗浄流体309の流れの中に転置スレーブを晒すために、洗浄流体309の注入の終わりに少しだけ転置スレーブを収縮させることによって容易に達成される。
【0104】
さらに、本実施形態において、受容装置300はさらに、排出弁311を備えた排出ポート310を規定することに関して言及しなければならない。開かれたとき、排出弁311は排出ポート310を通じて洗浄流体309の一部を排出することを可能にする。
【0105】
よって、洗浄流体309がある導管を通ることが可能である間、別の導管も可能であることを、本実施形態は描写していることが理解される。換言すれば、洗浄流体は洗浄チャンバポートを通って注入され、注入流体ポートや排出ポート等から排出されてもよい。洗浄流体の注入や排出に用いられる、一つもしくは複数のポートを選択することによって装置を通る洗浄流体の流れを最大効率の洗浄実施を獲得するように適応できる。
【0106】
注入装置のより完全な洗浄を確立するために、工程はこのような変化をもって繰り返されてもよい。例えば、第一洗浄サイクルにおいて上述した流れのパターンで殺菌洗浄流体を注入し、第二洗浄サイクルにおいて対抗する流れのパターンで被毒性洗浄流体を注入することが好ましいかもしれない。これは注入ヘッドから洗浄流体が洗い流され、続いて製造される容器が洗浄流体で汚染される可能性を低減できる。これにより、使用可能な洗浄流体の範囲が広がり、洗浄工程の能力と効率を向上する。
【0107】
好ましくは、洗浄流体は酸性、もしくはアルカリ性のものが使用され、それぞれ1から5、9から13のpHを有する。pHがこの範囲内にある洗浄流体は、pHが中性に近いものに比べ洗浄と殺菌の効率がより高い傾向にある。さらに、上述のように酸性とアルカリ性の洗浄流体を交互に使用することで、何れの残留物も中性になる。これは、注入装置200の洗浄直後に続けて製造され充填されたいずれかの容器の汚染の危険性を最小化する。
【0108】
代わりに、洗浄流体309として蒸気が用いられてもよい。蒸気は特に、供給がしやすく、適切に用いることで注入装置200の殺菌を確立し、いかなる残留物も残さない効果を有する。
【0109】
採用する洗浄流体309の性質によって、洗浄流体309の後にすすぎ流体を注入し、注入ポート206、もしくは洗浄チャンバポート215Aあるいは215Bの内少なくとも一つを通って注入装置200に導入されることが好適かもしれない。すすぎ流体は注入ポート206、もしくは洗浄チャンバポート215Aあるいは215Bの内少なくとも一つによって、注入装置200から排出される前に洗浄流体の何れの痕跡も洗い流す。これは何れかの洗浄流体309による容器の汚染の危険性を最小化する。
【0110】
本発明では例示の方法で記述されているが、請求において規定される発明の範囲から外れることなく、変化や変更が得られることを理解されるべきである。さらに、周知である同等のものが特定の特徴に存在するところにおいて、このような同等のものは本明細書に明確に開示されているものとして組み込まれる。