(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
それぞれが、貸し金庫の保管用キーを収納可能で、RFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成された複数の保管用キー収納封筒を収納可能で、RFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成された保管用キー収納ボックスと、
前記保管用キー収納ボックスを載置可能なトレイと、
保管用キーの管理状態を確認するキー管理装置本体に形成され、前記トレイを挿入し、引き出すことができる開口部と、
前記開口部の内壁面に形成され、アンテナを備え、所定の周波数の電波を発信し、前記開口部から挿入された前記トレイが検出位置にあるときに、前記保管用キー収納ボックスに収納された複数の前記保管用キー収納封筒に形成された前記ICタグの前記アンテナおよび保管用前記キー収納ボックスに形成された前記ICタグの前記アンテナに受信させて、複数の前記保管用キー収納封筒の前記ICチップに記録されたRFIDデータおよび前記保管用キー収納ボックスの前記ICチップに記録されたRFIDデータを読み取るRFIDリーダーが設けられたトレイ収納部と、
前記保管用キーを収納する前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータおよび複数の前記保管用キー収納封筒を収納する前記保管用キー収納ボックスに関する基準RFIDデータを記憶するメモリ手段と、
前記RFIDリーダーによって読み取られた前記保管用キー収納封筒に関するRFIDデータおよび前記メモリ手段に記憶された前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータならびに前記RFIDリーダーによって読み取られた前記保管用キー収納ボックスに関するRFIDデータおよび前記メモリ手段に記憶された前記保管用キー収納ボックスに関する基準RFIDデータに基づいて、保管用キーの管理状態を確認するコントロールユニットとを備えた管理端末を備え、
前記メモリ手段に、前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータごとに、前記保管用キー収納ボックスに関する基準RFIDデータとのリンク情報が記憶され、前記コントロールユニットが、前記RFIDリーダーによって読み取られた前記保管用キー収納ボックスのRFIDデータから導き出すことができるリンク情報と同一のリンク情報を有する前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータを検索するとともに、その検索した数に関する基準データと、前記保管用キー収納ボックスに収納された前記保管用キー収納封筒に形成された前記ICタグに記録され、前記RFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータから読み取られた前記保管用キー収納封筒の数に関するデータを対比することによって、保管用キーの管理状態を確認するように構成されていることを特徴とする貸し金庫の保管用キー管理システム。
さらに、前記各保管用キー収納封筒に目視可能なIDデータが記録され、前記メモリ手段に前記各保管用キー収納封筒の目視可能な基準IDデータが記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の貸し金庫の保管用キー管理システム。
前記保管用キー収納ボックスに目視可能なIDデータが記録され、前記メモリ手段に前記保管用キー収納ボックスの目視可能な基準IDデータが記憶されていることを特徴とする請求項1または2に記載の貸し金庫の保管用キー管理システム。
前記メモリ手段に、前記保管用キー収納封筒のIDデータと、前記保管用キーに対応する利用者キーを貸与している顧客に関するデータとが関連づけて記憶されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の貸し金庫の保管用キー管理システム。
さらに、各種データを入力する入力手段と、前記トレイ収納部外に配置され、新たな保管用キー収納封筒に形成されたICタグのアンテナに受信させてICチップに記録されたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダーを備え、前記保管用キー収納ボックスに新たな保管用キー収納封筒を収納するときに、前記入力手段と前記第二のRFIDリーダーによって、前記新たな保管用キー収納封筒に関する基準データを前記メモリ手段に格納可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の貸し金庫の保管用キー管理システム。
さらに、保管用キーの管理状態の確認結果、前記コントロールユニットのメッセージおよび前記コントロールユニットの判定結果を表示可能なディスプレイ手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の貸し金庫の保管用キー管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、台帳などの記載と、保管管理されている保管用キーとが対応していることを確認して、保管用キーの管理状態を確認する場合、従来は、金融機関などの担当者が、保管用キーが入った封筒を一通ずつ、台帳などの記載とつき合わせて、台帳などの記載に合致しているか否かを判別するようにしており、保管用キーの管理状態を確認するために長い時間と大きな労力を要していた。
【0005】
したがって、本発明は、金融機関などの貸し金庫を開錠し、施錠する一対のキーのうち、金融機関などが保管管理する保管用キーを容易に管理することができ、短時間にかつ容易に、保管用キーの管理状態を確認することができる貸し金庫の保管用キー管理システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のかかる目的は、それぞれが、貸し金庫の保管用キーを収納可能で、RFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成された複数の保管用キー収納封筒を収納可能で、RFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成された保管用キー収納ボックスと、
前記保管用キー収納ボックスを載置可能なトレイと、
保管用キーの管理状態を確認するキー管理装置本体に形成され、前記トレイを挿入し、引き出すことができる開口部と、
前記開口部の内壁面に形成され、アンテナを備え、所定の周波数の電波を発信し、前記開口部から挿入された前記トレイが検出位置にあるときに、前記保管用キー収納ボックスに収納された複数の前記保管用キー収納封筒に形成された前記ICタグの前記アンテナおよび保管用前記キー収納ボックスに形成された前記ICタグの前記アンテナに受信させて、複数の前記保管用キー収納封筒の前記ICチップに記録されたRFIDデータおよび前記保管用キー収納ボックスの前記ICチップに記録されたRFIDデータを読み取るRFIDリーダーが設けられたトレイ収納部と、
前記保管用キーを収納する前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータおよび複数の前記保管用キー収納封筒を収納する前記保管用キー収納ボックスに関する基準RFIDデータを記憶するメモリ手段と、
前記RFIDリーダーによって読み取られた前記保管用キー収納封筒に関するRFIDデータおよび前記メモリ手段に記憶された前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータならびに前記RFIDリーダーによって読み取られた前記保管用キー収納ボックスに関するRFIDデータおよび前記メモリ手段に記憶された前記保管用キー収納ボックスに関する基準RFIDデータに基づいて、保管用キーの管理状態を確認するコントロールユニットとを備えた管理端末を備え、
前記メモリ手段に、前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータごとに、前記保管用キー収納ボックスに関する基準RFIDデータとのリンク情報が記憶され、前記コントロールユニットが、前記RFIDリーダーによって読み取られた前記保管用キー収納ボックスのRFIDデータから導き出すことができるリンク情報と同一のリンク情報を有する前記保管用キー収納封筒に関する基準RFIDデータを検索するとともに、その検索した数に関する基準データと、前記保管用キー収納ボックスに収納された前記保管用キー収納封筒に形成された前記ICタグに記録され、前記RFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータから読み取られた前記保管用キー収納封筒の数に関するデータを対比することによって、保管用キーの管理状態を確認するように構成されていることを特徴とする貸し金庫の保管用キー管理システムによって達成される。
【0007】
本発明によれば、キー管理装置本体の開口部の内壁面に設けられたRFIDリーダーから、所定の周波数の電波を発信し、保管用キー収納封筒に形成されたICタグに内蔵されたアンテナに受信させて、ICチップに記録されたRFIDデータを読み取り、こうしてRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータと、メモリ手段に記憶された保管用キー収納封筒に関するデータ中の基準RFIDデータとを対比することによって、コントロールユニットが保管用キーの管理状態を確認することができるから、保管用キー収納封筒に形成されたICチップに記録された保管用キー収納封筒に関するRFIDデータと、メモリ手段に記憶されている保管用キー収納封筒に関するデータ中の基準RFIDデータを対比するだけで、短時間にかつ容易に、保管用キーの管理状態を確認することが可能になる。
【0008】
さらに、本発明によれば、保管用キー収納ボックスにRFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成され、前記RFIDリーダーが、さらに、トレイが検出位置にあるときに、所定の周波数の電波を発信し、保管用キー収納ボックスに形成された前記ICタグのアンテナに受信させて、ICチップに記録されたRFIDデータを読み取るように構成されているから、保管用キー収納ボックス毎に、各保管用キー収納封筒のICタグから読み取ったRFIDデータと、メモリ手段に格納されている各保管用キー収納封筒の基準RFIDデータとを対比することによって、短時間にかつ容易に、保管用キーの管理状態を確認することが可能になる。
【0009】
本発明の好ましい実施態様においては、さらに、前記各保管用キー収納封筒に目視可能なIDデータが記録され、前記メモリ手段に前記各保管用キー収納封筒の目視可能な基準IDデータが記憶されている。
【0010】
本発明の好ましい実施態様によれば、前記各保管用キー収納封筒には目視可能なIDデータが記録されているから、保管用キーの管理状態に異常があるときに、その原因になっている保管用キー収納封筒を目視で特定し、必要な措置をとることによって、短時間にかつ確実に保管用キーの管理状態を正常なものに復帰させることが可能になる。
【0011】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記保管用キー収納ボックスに目視可能なIDデータが記録され、前記メモリ手段に前記保管用キー収納ボックスの目視可能な基準IDデータが記憶されている。
【0012】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記メモリ手段に、前記保管用キー収納封筒のIDデータと、前記保管用キーに対応する利用者キーを貸与している顧客に関するデータとが関連づけて記憶されている。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、貸し金庫を貸与している金融機関などが、各保管用キー収納封筒に収納されている保管用キーに対応している利用者用キーを貸与している顧客に関するデータを把握することが可能になる。
【0014】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、貸し金庫のキー管理システムは、さらに、各種データを入力する入力手段と、前記トレイ収納部外に配置され、新たな保管用キー収納封筒に形成されたICタグのアンテナに受信させてICチップに記録されたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダーを備え、前記保管用キー収納ボックスに新たな保管用キー収納封筒を収納するときに、前記入力手段と前記第二のRFIDリーダーによって、前記新たな保管用キー収納封筒に関する基準データを前記メモリ手段に格納可能に構成されている。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記入力手段が、前記顧客に関するデータを書き換え、削除可能であるように構成されている。
【0016】
本発明の好ましい実施態様においては、貸し金庫のキー管理システムは、さらに、保管用キーの管理状態の確認結果、前記コントロールユニットのメッセージおよび前記コントロールユニットの判定結果を表示可能なディスプレイ手段を備えている
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、金融機関などの貸し金庫を開錠し、施錠する一対のキーのうち、金融機関などが保管管理する保管用キーを容易に管理することができ、短時間にかつ容易に、保管用キーの管理状態を確認することができる貸し金庫の保管用キー管理装置を提供することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる金融機関などの貸し金庫において、各貸し金庫の利用者が開錠および施錠するのに用いられる一対のキーと、貸し金庫の貸主である金融機関などが管理する保管用キー収納封筒を示すものである。
【0020】
本発明の好ましい実施態様にかかる各貸し金庫は、
図1に示されるように、利用者が管理する利用者用キー1と、これと一対をなし、金融機関などが保管管理する保管用キー2によって開錠が可能で、施錠が可能であるように構成されている。
【0021】
これら利用者用キー1および保管用キー2のうち、保管用キー2は、
図1に示される保管用キー収納封筒3内に収納され、保管用キー収納封筒3は以下に述べる保管用キー収納ボックスに収納されるように構成されている。
【0022】
図2は、それぞれが保管用キー2を収納している複数の保管用キー収納封筒3を収納する保管用キー収納ボックスの略斜視図である。
【0023】
図2に示されるように、保管用キー収納ボックス5は、上方が開放された形状を有し、多数の保管用キー収納封筒3が収納可能に構成されている。
【0024】
各保管用キー収納封筒3には、図示しないICチップとアンテナを内蔵したICタグ4が形成されており、ICチップには、その保管用キー収納封筒3を他の保管用キー収納封筒3と区別するための固有のRFIDデータが記録されている。
【0025】
さらに、各保管用キー収納封筒3には、
図1に示されるように、たとえば、「103」のような3桁の目視可能なID番号などのIDデータが記録されている。
【0026】
本実施態様においては、保管用キー収納封筒3はそれぞれ、
図2に示されるように、保管用キー収納ボックス5内に略水平になるように収納され、多数の保管用キー収納封筒3が積み重なるように収納されている。
【0027】
保管用キー収納ボックス5には、図示しないICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成されており、ICチップには、その保管用キー収納ボックス5を他の保管用キー収納ボックス5と区別するための固有のRFIDデータが記録されている。さらに、保管用キー収納ボックス5、たとえば、「09」のような2桁の目視可能なID番号などのIDデータが記録されている。
【0028】
図3は、保管用キー収納ボックス5を載置可能なトレイ7を示す略斜視図であり、
図4は、トレイ7がキー管理装置本体に形成された開口部内に押し込まれる直前の状態を示す略斜視図である。
図3においては、トレイ7に保管用キー収納ボックス5が載置された状態が示されている。
【0029】
キー管理装置本体9には、トレイ7を挿入し、引き出し可能な開口部6が形成されている。トレイ7は通常、キー管理装置本体9内に形成された開口部6内に収容されている。
図3において、参照番号8はトレイ7に設けられたハンドルを示している。
【0030】
図4に示されるように、キー管理装置本体9の側方の内壁面には、アンテナを備えたRFIDリーダー15が設けられており、RFIDリーダー15は、キー管理装置本体9の開口部6の内部に押し込まれたトレイ7に載置されている保管用キー収納ボックス5のICチップに書き込まれたRFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5に収納されている多数の保管用キー収納封筒3のICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取り可能に構成されている。
【0031】
図4に示されるように、トレイ7は、トレイ7に載置された保管用キー収納ボックス5と保管用キー収納ボックス5に収納される多数の保管用キー収納封筒3がRIFDリーダー15に対向するキー管理装置本体9の開口部6内の検出位置と、キー管理装置本体9の開口部6の外部の退避位置との間を移動可能に構成されている。
図4には、多数の保管用キー収納封筒3が収納された保管用キー収納ボックス5がトレイ7に載置され、トレイ7がキー管理装置本体9に形成された開口部6の外部の退避位置から、キー管理装置本体9に形成された開口部6内の検出位置に向けて押し込まれる直前の状態が示されている。
【0032】
図5は、以上のように構成されたキー管理装置の検出系、表示系、入力系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
【0033】
図5に示されるように、本実施態様にかかるキー管理装置の検出系は、キー管理装置本体9に形成された開口部6の内壁面に、図示しないアンテナを備え、所定の周波数の電波を発信し、発信した電波を、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4のアンテナおよび保管用キー収納ボックス5に形成されたICタグ4のアンテナに受信させて、保管用キー収納封筒3のICチップに記録されたRFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5のICチップに記録されたRFIDデータを読み取るRFIDリーダー15を備えている。
【0034】
本実施態様においては、
図2に示されるように、保管用キー収納封筒3はそれぞれ、保管用キー収納ボックス5内に略水平になるように収納され、多数の保管用キー収納封筒3が積み重なるように収納されており、このように、保管用キー収納封筒3を保管用キー収納ボックス5内に収納する場合には、RFIDリーダー15のアンテナを、キー管理装置本体9の側方の内壁面に配置することが好ましく、本実施態様においても、RFIDリーダー15のアンテナは、キー管理装置本体9の側方の内壁面に配置されている。
【0035】
本実施態様にかかるキー管理装置の検出系は、さらに、図示しないアンテナを備え、所定の周波数の電波を発信し、発信した電波を、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4のアンテナに受信させて、保管用キー収納封筒3のICチップに記録されたRFIDデータを読み取る卓上型のRFIDリーダー16を備えている。卓上型のRFIDリーダー16は、通常、キー管理装置本体9の上面に載置されている。ここに、卓上型のRFIDリーダー16は、新たに管理すべき保管用キー収納封筒3を登録する場合に、保管用キー収納封筒3のICチップに記録されているRFIDデータを読み取るものである。
【0036】
図5に示されるように、本実施態様にかかるキー管理装置の表示系は、アラーム音を発生するアラーム発生器17と、種々のメッセージを表示するディスプレイパネル18を備え、本実施態様にかかるキー管理装置の入力系は、種々の信号およびデータを入力可能なキーボード19を備えている。
【0037】
図5に示されるように、本実施態様にかかるキー管理装置の制御系は、キー管理装置の全体の動作を制御するコントロールユニット10を備え、さらに、キー管理装置全体の動作を制御するための制御プログラムなどを格納するROM11と、キー管理装置によって管理されている各保管用キー収納封筒3に関するデータや各保管用キー収納ボックス5に関するデータ、後に詳述するRFIDリーダー15またはRFIDリーダー16によって読み取られたRFIDデータなどを格納するRAM12を備えている。
【0038】
本実施態様においては、RAM12は、第一のメモリ領域12A、第二のメモリ領域12Bおよび第三のメモリ領域12Cに分割されている。
【0039】
RAM12の第一のメモリ領域12Aには、各保管用キー収納封筒3と保管用キー収納ボックス5の基準となるデータが格納されている。具体的には、キー管理装置によって管理されているすべての保管用キー収納封筒3に形成されたICタグに内蔵されたICチップに記録されている保管用キー収納封筒3を特定するRFIDデータ、保管用キー収納ボックス5に形成されたICタグに内蔵されたICチップに記録されている保管用キー収納ボックス5を特定するRFIDデータ、保管用キー収納封筒3に記録された目視可能なID番号、たとえば、「103」のような3桁のID番号などのIDデータ、保管用キー収納ボックス5に記録された目視可能なID番号、たとえば、「09」のような2桁のID番号などのIDデータ、および、保管用キー収納封筒3が、現に保管用キー2を保管するために使用されている場合には、顧客情報リンク用データが格納されている。
【0040】
ここに、顧客情報リンク用データは顧客の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、口座番号などが書き込まれている中央管理システム(図示せず)の顧客情報データベース(図示せず)にリンクするためのデータである。
【0041】
一方、RAM12の第二のメモリ領域12Bは、保管用キー収納封筒3ごとのサブメモリ領域に分割され、当該保管用キー収納封筒3が保管用キー2を保管するために使用されているときは、そのサブメモリ領域に当該保管用キー収納封筒3を使用している顧客の顧客情報リンク用データによって特定され、中央管理システムの顧客情報データベースから読み出された一部のデータが記録されている。
【0042】
また、RAM12の第三のメモリ領域12Cは、後述する確認処理がおこなわれるたびに、RFIDリーダー15によって読み取られた検出データを格納するメモリ領域である。具体的には、保管用キー収納ボックス5のICタグに内蔵されたICチップに記録され、RFIDリーダー15によって読み取られた保管用キー収納ボックス5のRFIDデータおよび保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に内蔵されたICチップに記録され、RFIDリーダー15によって読み取られたRFIDデータなどが各サブメモリ領域に格納されるように構成されている。
【0043】
金融機関などの貸し金庫においては、貸し金庫利用契約を解約する顧客がいる一方で、新たに、貸し金庫利用契約を結ぶ顧客も数多くあり、さらに、貸し金庫利用契約を結んでいる顧客が顧客名を変えたり、住所を移転したりし、顧客に関するデータを変更する場合も少なくない。
【0044】
したがって、本実施態様にかかるキー管理装置においては、キーボード19に登録信号を入力することによって、新たに顧客を登録し、顧客データを書き換えることができるように構成されている。
【0045】
本実施態様において、顧客が新たに預金契約をし、さらに、貸し金庫利用契約を結ぶときは、まず、オペレータによって、顧客の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、口座番号などの顧客に関する情報が、キーボード19などによって、RAM12の第二のメモリ領域12Bに格納されるとともに、金融機関の中央管理システム(図示せず)内の顧客データベース(図示せず)に入力される。
【0046】
これによって、新規顧客と金融機関との間の預金契約が成立する。
【0047】
中央管理システムに登録された新規顧客と貸し金庫利用契約を結ぶ場合には、さらに、オペレータによって、顧客に利用者用キー1が手渡され、顧客の面前で、保管用キー収納封筒3を選択し、選択した保管用キー収納封筒3に、保管用キー2が挿入されて、保管用キー収納封筒3が封緘される。
【0048】
その際、その新規顧客の顧客情報リンク用データが決定され、オペレータによって、キー管理装置のキーボード19に顧客情報リンク用データが入力される。その結果、RAM12の第二のメモリ領域12Bに記憶された顧客に関する情報、または、中央管理システムの顧客データベースに格納されている顧客に関する情報が読み出されて、キー管理装置のディスプレイパネル18に表示される。
【0049】
キー管理装置のディスプレイパネル18に表示された顧客に関する情報に誤りがあるときは、オペレータによって、キーボード19に正しい顧客に関する情報が入力され、RAM12の第二のメモリ領域12Bに記憶された顧客に関する情報、または、中央管理システム内の顧客データベースに格納されている顧客に関する情報が書き換えられる。
【0050】
一方、キー管理装置のディスプレイパネル18に表示された顧客に関する情報に誤りがなければ、オペレータは、その顧客の保管用キーを収納する保管用キー収納封筒3を決定し、卓上型RFIDリーダー16を用いて、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に記録されているRFIDデータを読み取り、新規顧客の登録をおこなう旨の新規顧客登録信号とともに、保管用キー収納封筒3のRFIDデータを基準RFIDデータとして記憶させるとともに、保管用キー収納封筒3に記載されている目視可能なIDデータをキーボード19に入力する。
【0051】
ここに、新規登録時に、卓上型RFIDリーダー16によって読み取られた保管用キー収納封筒3のRFIDデータは保管用キーの管理状態を確認する確認処理において、基準データとして用いられるものである。
【0052】
キーボード19に入力された新規顧客登録信号、保管用キー収納封筒3のRFIDデータは、コントロールユニット10に入力される。
【0053】
コントロールユニット10は、キーボード19から、新規顧客登録信号、保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なIDデータを受けると、RAM12の第一のメモリ領域12A内の特定のメモリ領域を、当該新規顧客に関するデータを記憶するサブメモリ領域として割り当て、そのサブメモリ領域に、保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なIDデータを格納する。
【0054】
次いで、オペレータは、上述のようにして、登録をした新たな保管用キー収納封筒3を収納する保管用キー収納ボックス5を決定し、キーボード19により、保管用キー収納封筒3を収納しようとする保管用キー収納ボックス5の目視可能なIDデータを入力する。
【0055】
コントロールユニット10は、保管用キー収納ボックス5の目視可能なIDデータを受けると、先に入力した保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なIDデータと関連付けた形で、RAM12の第一のメモリ領域12A内の特定のメモリ領域に格納する。
【0056】
ここに、未だ保管用キー収納封筒3を一つも収納していない新しい保管用キー収納ボックス5のIDデータが入力されたときは、コントロールユニット10は、収納する保管用キー収納ボックス5のIDデータが正しいか確認するメッセージをディスプレイパネル18に表示させて、正しい保管用キー収納ボックス5のIDデータを入力させる。これに対して、収納する保管用キー収納ボックス5のIDデータが正しい場合には、未使用すなわち未登録の保管用キー収納ボックス5を新規に登録するように促すメッセージをディスプレイパネル18に表示させ、後述するように、新しい保管用キー収納ボックス5が登録されるのを待って、先に入力した保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なIDデータと関連付けた形で、RAM12の第一のメモリ領域12A内の特定のメモリ領域に格納する。
【0057】
また、未だ保管用キー収納封筒3を一つも収納していない新しい保管用キー収納ボックス5を新たに登録するときは、新しい保管用キー収納ボックス5をトレイ7に載せて、キー管理装置本体9の開口部6より挿入し、RFIDリーダー15によって新しい保管用キー収納ボックス5のRFIDデータを検出させ、検出されたRFIDデータをRAM12の第一のメモリ領域12Aに記憶させるとともに、キーボード19によって、新たな保管用キー収納ボックス5の目視可能なIDデータも入力し、RAM12の第一のメモリ領域12Aに記憶させる。
【0058】
こうして、新たに貸し金庫利用契約を結んだ新規顧客の登録が完了し、コントロールユニット10は、ディスプレイパネル18に新規顧客の登録が完了した旨のメッセージを表示する。
【0059】
これに対して、預金契約をしている顧客が新たに貸し金庫利用契約を結ぶ場合には、その顧客の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、口座番号などの顧客に関する情報は、すでに、金融機関の中央管理システム(図示せず)の顧客データベースに格納されているから、顧客に関するデータを入力する必要はなく、予め定められた顧客情報リンク用データに基づいて顧客情報を読み出すとともに、読み出した顧客情報に関連付ける形で、オペレータによって、新規顧客の登録をおこなう旨の新規顧客登録信号、卓上型RFIDリーダー16を用いて読み取られた保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なIDデータが、オペレータによってキーボード19に入力される。
【0060】
こうして、キーボード19に入力された新規顧客登録信号、保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なIDデータはコントロールユニット10に入力される。
【0061】
その後は、預金契約をしていない顧客が新たに貸し金庫利用契約を結ぶ場合と同様の処理が実行され、新たに貸し金庫利用契約を結んだ新規顧客の登録が完了する。
【0062】
一方、顧客との貸し金庫利用契約を解除するときは、オペレータによって、貸し金庫利用契約解除信号がキーボード19に入力される。
【0063】
キーボード19に入力された貸し金庫利用契約解除信号は、コントロールユニット10に出力され、貸し金庫利用契約解除信号を受けると、コントロールユニット10は、顧客情報または顧客情報リンク用データを入力する旨を促すメッセージをディスプレイパネル18に表示する。
【0064】
このメッセージに対して、オペレータが、顧客情報または顧客情報リンク用データをキーボード19に入力すると、コントロールユニット10は、RAM12の第一のメモリ領域12Aにアクセスして、入力された顧客情報または顧客情報リンク用データと同じ顧客情報または顧客情報リンク用データが格納されているサブメモリ領域を検索する。
【0065】
こうして、入力された顧客情報または顧客情報リンク用データと同じ顧客情報または顧客情報リンク用データが格納されているサブメモリ領域が検索されると、コントロールユニット10は、当該顧客情報または顧客情報リンク用データに関連付けて記憶されている保管用キー収納封筒3のIDデータ、RFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5のIDデータを削除してもよいかどうかを問い合わせるメッセージをディスプレイパネル18に表示する。
【0066】
このメッセージに対して、オペレータがこれらのデータの削除に同意すると、コントロールユニット10は、IDデータを削除する保管用キー収納ボックス5を取り出して、IDデータおよびRFIDデータを削除する保管用キー収納封筒3を抜き取るように促すメッセージをディスプレイパネル18に表示する。
【0067】
これに対して、IDデータを削除する保管用キー収納ボックス5内に収納されている保管用キー収納封筒3を抜き取ると、オペレータは、そのサブメモリ領域に格納されている保管用キー収納封筒3のIDデー情報リンク用データとともに削除する。
【0068】
保管用キー収納封筒3のIDデータ、RFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5のIDデータを顧客情報または顧客情報リンク用データとともに削除すると、コントロールユニット10は、顧客との貸し金庫利用契約を解除された旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示する。
【0069】
こうして、顧客との貸し金庫利用契約が解除される。
【0070】
一方、貸し金庫利用契約を結んでいる顧客に関するデータを変更する場合には、まず、オペレータによって、顧客データ変更信号がキーボード19に入力される。
【0071】
キーボード19に入力された顧客データ変更信号は、コントロールユニット10に出力され、顧客データ変更信号を受けると、コントロールユニット10は、変更後の顧客の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、口座番号などの顧客に関するデータを入力すべき旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示する。
【0072】
このメッセージに対して、オペレータがキーボード19に変更後の顧客に関するデータを入力すると、コントロールユニット10は、顧客情報リンク用データによってリンクされる顧客情報データベースに書き込まれていた顧客に関するデータを入力された顧客に関するデータによって上書きする。
【0073】
こうして、顧客に関するデータの変更処理が完了すると、コントロールユニット10は、顧客に関するデータの変更が完了した旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示するとともに、変更された顧客に関するデータをディスプレイパネル18に表示する。
【0074】
以上のように構成された本実施態様にかかるキー管理装置は、以下のようにして、定期的に、キー管理装置に保管された保管用キー2の管理状態を確認するように構成されている。
【0075】
保管用キー2の管理状態の確認に先立って、管理状態を確認すべき保管用キー2が収納されている多数の保管用キー収納封筒3を収納した保管用キー収納ボックス5が、オペレータによってトレイ7上に載置され、トレイ7が、キー管理装置本体9に形成された開口部6内に挿入されて、保管用キー収納ボックス5が、そのICタグがキー管理装置本体9の開口部6の内壁面に設けられたRFIDリーダー15に対向する第一の位置(検出位置)に位置決めされる。
【0076】
次いで、オペレータがキーボード19に保管用キー2の管理状態を確認するように指示するキー保管状態確認信号を入力する。
【0077】
キー保管状態確認信号はキーボード19からコントロールユニット10に出力される。
【0078】
キー保管状態確認信号が入力されると、コントロールユニット10は、RFIDリーダー15に読み取り信号を出力して、RFIDリーダー15のアンテナから所定の周波数の電波を発信させ、保管用キー収納ボックス5に形成されたICタグに内蔵されたアンテナに受信させて、保管用キー収納ボックス5に形成されたICタグに内蔵されたICチップに記録されているRFIDデータを読み取るとともに、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に内蔵されたアンテナに受信させて、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に内蔵されたICチップに記録されているRFIDデータを読み取る。
【0079】
こうして、RFIDリーダー15が各保管用キー収納封筒3のICチップに記録されたRFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5のICチップに記録されたRFIDデータを読み取ると、読み取ったRFIDデータは、それぞれ、コントロールユニット10に送られる。
【0080】
RFIDリーダー15から保管用キー収納ボックス5のICチップに記録されたRFIDデータおよび各保管用キー収納封筒3のICチップに記録されたRFIDデータが入力されると、コントロールユニット10は、保管用キー収納ボックス5のICチップに記録されたRFIDデータおよび各保管用キー収納封筒3のICチップに記録されたRFIDデータを、RAM12の第三のメモリ領域12C内に格納する。
【0081】
次いで、コントロールユニット10は、各保管用キー収納封筒3のICチップに記録され、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されたRFIDデータと同じRFIDデータが、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されているかどうかを判定する。
【0082】
その結果、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納された各保管用キー収納封筒3のRFIDデータと同じRFIDデータが、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されていると判定したときは、コントロールユニット10は、さらに、保管用キー収納ボックス5を示すRFIDデータで、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納された各保管用キー収納封筒3のRFIDデータと関連付けられたRFIDデータが、RAM12の第一のメモリ領域12A内に格納されているか否かを判定する。
【0083】
ここに、トレイ7に載置されて、キー管理装置本体9の開口部6内に挿入され、RFIDリーダー15によって検出される保管用キー収納ボックス5のRFIDデータは一つしかないので、通常は、RAM12の第一のメモリ領域12A内に、一つの保管用キー収納ボックス5を示すRFIDデータがあると判定される。
【0084】
これに対して、RAM12の第一のメモリ領域12A内に、保管用キー収納ボックス5を示すRFIDデータが一つも検出されなかった場合、または、RAM12の第一のメモリ領域12A内に、保管用キー収納ボックス5を示す二以上のRFIDデータが検出された場合には、RFIDデータの読み取りに異常があったと考えられるので、コントロールユニット10は、トレイ7をキー管理装置本体9に形成された開口部6から取り出し、再度、トレイ7をキー管理装置本体9に形成された開口部6内に挿入するように促すメッセージを、ディスプレイパネル18に表示させる。
【0085】
一方、RAM12の第一のメモリ領域12A内に、保管用キー収納ボックス5を示すRFIDデータが一つのみ検出された場合には、RAM12の第一のメモリ領域12Aに記憶されたデータの中で、検出された保管用キー収納ボックス5のRFIDデータと関連付けられた保管用キー収納封筒3の基準となるRFIDデータ群を検索するとともに、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている当該保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて、当該保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の検出されたRFIDデータ群を検索する。
【0086】
この場合、先に、RAM12の第一のメモリ領域12A内に、保管用キー収納ボックス5を示すRFIDデータが一つ検出されているため、それ以外のRFIDデータ群が、保管用キー収納封筒3を示す検出されたRFIDデータ群となる。
【0087】
次いで、コントロールユニット10は、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の基準となるRFIDデータ群と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の検出されたRFIDデータ群とを対比し、両者が一致していれば、保管用キー2の管理状態は正常である旨のメッセージをディスプレイ18に表示し、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理に移行すべき旨を表示する。
【0088】
このメッセージに対して、オペレータがトレイ7を開口部6から引き出し、次の保管用キー収納ボックス5をトレイ7上に載置し、トレイ7を開口部6内に挿入して、第一の位置に位置させると、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理が実行される。
【0089】
これに対して、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の基準となるRFIDデータ群と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の検出されたRFIDデータ群とを対比した結果、両者が一致していないときは、RFIDリーダー15によるRFIDデータの読み取りミスに起因して、このようなエラーが生じた可能性があるから、コントロールユニット10は、RFIDデータの読み取りにエラーが発生したので、トレイ7をキー管理装置本体9に形成された開口部6から引き出し、再度、開口部6に挿入すべき旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示するとともに、アラーム発生器17にアラーム音を発生させる。
【0090】
このメッセージおよびアラームに対して、オペレータが、一旦、トレイ7をキー管理装置本体9に形成された開口部6から引き出し、再度、開口部6に挿入した結果、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の基準となるRFIDデータ群と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の検出されたRFIDデータ群とが一致し、エラー状態が解消したときは、保管用キーを保管状態は正常であるから、コントロールユニット10は、保管用キーを保管状態は正常である旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示し、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理に移行すべき旨を表示する。
【0091】
このメッセージに対して、オペレータがトレイ7を開口部6から引き出し、次の保管用キー収納ボックス5をトレイ7上に載置し、トレイ7を開口部6内に挿入して、第一の位置に位置させると、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理が実行される。
【0092】
これに対して、一旦、トレイ7をキー管理装置本体9に形成された開口部6から引き出し、再度、開口部6に挿入したにもかかわらず、エラー状態が解消されないときは、コントロールユニット10は、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された保管用キー収納封筒3の基準となるRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された検出された保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数を対比し、基準となるRFIDデータ群のRFIDデータと検出された保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータとの一致状態および基準となるRFIDデータ群のRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数と検出された保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数との間の過不足を判定する。
【0093】
その結果、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された基準となるRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数が、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された検出されたRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数よりも一致しているものの数が少ないと判定したときは、その保管用キー収納ボックス5に収納されるべきではない保管用キー収納封筒3が収納されていると考えられるから、コントロールユニット10は、保管用キー収納ボックス5に収納されるべきでない保管用キー収納封筒3が収納されている旨のメッセージとともに、その保管用キー収納封筒3の目視可能なIDデータをディスプレイパネル18に表示し、アラーム発生器17にアラーム音を発生させる。
【0094】
かかるメッセージがディスプレイパネル18に表示されたときは、オペレータはトレイ7を引き出し、ディスプレイパネル18に表示されている目視可能なID番号などのIDデータを用いて、目視により、当該保管用キー収納ボックス5に収納されるべきでない保管用キー収納封筒3を特定して、保管用キー収納ボックス5から取り去った上で、保管用キー収納ボックス5が載置されたトレイ7を、再度、キー管理装置本体9に形成された開口部6内に挿入する。
【0095】
その結果、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された基準となるRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索され、検出されたRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数とが一致していると判定したときは、コントロールユニット10は、保管用キー2の管理状態は正常である旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示して、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理に移行すべき旨を表示する。
【0096】
このメッセージに対して、オペレータがトレイ7を開口部6から引き出し、次の保管用キー収納ボックス5をトレイ7上に載置し、トレイ7を開口部6内に挿入して、第一の位置に位置させると、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理が実行される。
【0097】
これに対して、当該保管用キー収納ボックス5に収納されるべきでない保管用キー収納封筒3を保管用キー収納ボックス5から取り去り、保管用キー収納ボックス5が載置されたトレイ7を、再度、キー管理装置本体9に形成された開口部6内に挿入したにもかかわらず、エラー状態が解消されないときには、エラー状態を解消させることが困難であると認められるから、コントロールユニット10は、この保管用キー収納ボックス5内における保管用キー2の管理状態の確認処理を中止して、別の保管用キー収納ボックス5内における保管用キー2の管理状態の確認処理に移行するように促すメッセージをディスプレイパネル18に表示するとともに、アラーム発生器17にアラーム音を発生させる。
【0098】
その結果、オペレータが、その保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の管理状態の確認処理を断念すると、トレイ7をキー管理装置本体9の開口部6から抜き取り、別の保管用キー収納ボックス5がトレイ7上に載置され、別の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の管理状態の確認処理に移行する。
【0099】
一方、コントロールユニット10が、第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された基準となる保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数が、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて検索された検出された保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数よりも多いと判定したときは、その保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3の一部が、当該保管用キー収納ボックス5に収納されておらず、他の保管用キー収納ボックス5に収納されていると考えられる。
【0100】
したがって、コントロールユニット10は、RAM12の第一のメモリ領域12Aの当該保管用キー収納ボックス5に収納された基準となる保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群と、RAM12の第三のメモリ領域12Cのサブメモリ領域に格納されている検出された保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群を比較検索して、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3で、他の保管用キー収納ボックス5に収納されているであろう保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび目視可能なID番号などのIDデータをディスプレイパネル18に表示するとともに、これらのIDデータで特定される保管用キー収納封筒3が保管用キー収納ボックス5に収納されていない旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示し、アラーム発生器17にアラーム音を発生させる。ここに、保管用キー収納ボックス5に本来収納されているべき保管用キー収納封筒3で、RFIDリーダー15によって検出されなかった保管用キー収納封筒3は、他の保管用キー収納ボックス5に誤って収納されているのが通常で、見つけ出すのに時間がかかるので、他に確認処理をすべき保管用キー収納ボックス5があるときには、他の保管用キー収納ボックス5の確認処理を先行させて、実施することが好ましい。
【0101】
このメッセージに対して、オペレータが、管理状態の確認処理中の保管用キー収納ボックス5を引き出すとともに、ディスプレイパネル18にIDデータが表示された保管用キー収納ボックス5を取り出し、誤って収納されていた保管用キー収納封筒3を既に取り出して、別に保管していた場合には、管理状態の確認処理中の保管用キー収納ボックス5に収納させた上で、その保管用キー収納ボックス5が載置されたトレイ7を開口部6内に挿入すると、コントロールユニット10は、その保管用キー収納ボックス5についての保管用キー2を保管状態は正常である旨のメッセージをディスプレイパネル18に表示し、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理に移行すべき旨を表示する。
【0102】
このメッセージに対して、オペレータがトレイ7を開口部6から引き出し、次の保管用キー収納ボックス5をトレイ7上に載置し、トレイ7を開口部6内に挿入して、第一の位置(検出位置)に位置させると、次の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態の確認処理が実行される。
【0103】
こうして、すべての保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の保管用キー2の管理状態が正常である旨が確認されると、保管用キー2の管理状態の確認処理が完了する。
【0104】
本実施態様によれば、新規顧客を登録する際に、オペレータが新規顧客の保管用キー2が収納された保管用キー収納封筒3に記録されている目視可能なIDデータ、その保管用キー収納封筒3が収納されるべき保管用キー収納ボックス5に記録されている目視可能なIDデータをキーボード19に入力して、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納し、卓上型のRFIDリーダー16を用いて、保管用キー収納封筒3のICタグ4に記録されたRFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5のICタグに記録されたRFIDFデータを読み取って、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納するだけで、保管用キー2の管理状態の確認処理で基準データとして用いられる保管用キー収納封筒3の目視可能なIDデータ、保管用キー収納ボックス5の目視可能なIDデータ、保管用キー収納封筒3のRFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5のRFIDFデータを、キー管理装置に新規に登録することができ、きわめて簡易な手続きで、保管用キー2の管理状態の確認処理で基準データとして用いられるデータを新規に登録することが可能になる。
【0105】
さらに、本実施態様によれば、保管用キー2の管理状態に異常がなければ、単に、管理状態を確認すべき保管用キーが収納された保管用キー収納封筒3が収納されている保管用キー収納ボックス5をトレイ7に載置して、トレイ7をキー管理装置本体9に形成された開口部6内に挿入し、RFIDリーダー15によって、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に記録されたRFIDデータおよび保管用キー収納ボックス5に形成されたICタグに記録されたRFIDデータを読み取るだけで、保管用キー収納ボックス5に収納された保管用キー収納封筒3内に保管されている保管用キー2の管理状態を確認することができ、きわめて短時間に、かつ、きわめて簡単に、保管用キー2の管理状態を確認することができる。
【0106】
さらに、本実施態様によれば、保管用キーの管理状態の確認処理に際して、RFIDリーダー15によって、管理状態の確認をしようとしている保管用キー収納ボックス5のRFIDFデータ、その保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3のRFIDFデータを読み取り、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納し、同じRFIDデータが割り当てられ、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納された保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDFデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDFデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数とが一致せず、前者が後者より少なく、当該保管用キー収納ボックス5に、その保管用キー収納ボックス5に収納されているべきではない保管用キー収納封筒3が収納されていると考えられるときは、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータとRAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータとを対比することによって、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべきではない保管用キー収納封筒3のRFIDデータを検索し、検索された保管用キー収納封筒3のRFIDデータに対応する目視可能なIDデータをディスプレイパネル18に表示することによって、オペレータに、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべきではない保管用キー収納封筒3を認識させ、短時間で、かつ、簡単に、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべきではない保管用キー収納封筒3を取り除くことが可能になる。
【0107】
一方、RFIDリーダー15によって、保管用キー収納ボックス5のRFIDFデータ、その保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3のRFIDFデータを読み取り、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納し、同じRFIDデータが割り当てられ、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納された保管用キー収納ボックス5のRFIDデータに基づいて、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3のRFIDFデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数と、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDFデータ群のRFIDFデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数とが一致せず、前者が後者より多く、当該保管用キー収納ボックスに収納されているべき保管用キー収納封筒3の一部が収納されておらず、他の保管用キー収納ボックス5に収納されていると考えられるときは、RAM12の第一のメモリ領域12Aのメモリ領域に格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータで、RAM12の第三のメモリ領域12Cの当該保管用キー収納ボックス5に収納された保管用キー収納封筒3が格納されているメモリ領域に格納されていない保管用キー収納封筒3のRFIDデータを検索して、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3で、他の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3を特定し、その保管用キー収納封筒3の目視可能なIDデータ、当該保管用キー収納封筒3を収納している保管用キー収納ボックス5の目視可能なIDデータを読み出して、ディスプレイパネル18に表示することによって、オペレータに、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3で、他の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3を認識させ、短時間で、かつ、簡単に、当該保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3で、他の保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3を、当該保管用キー収納ボックス5に収納させることが可能になる。
【0108】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0109】
たとえば、前記実施態様においては、保管用キー収納ボックス5にRFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成され、保管用キー収納封筒3にRFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグ4が形成されており、コントロールユニット10は、まず、RFIDリーダー15に読み取り信号を出力して、RFIDリーダー15から所定の周波数の電波を発信し、保管用キー収納ボックス5に形成されたICタグのアンテナに受信させて、保管用キー収納ボックス5のICチップに記録されたRFIDデータを読み取るとともに、保管用キー収納ボックス5に収納された保管用キー収納封筒3に形成されたICタグに内蔵されたアンテナに受信させて、保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に内蔵されたICチップに記録されたRFIDデータを読み取るように構成されているが、RFIDリーダー15によって、保管用キー収納ボックス5に収納された保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に記録されたRFIDデータを読み取る場合には、IDデータなどを用いて、保管用キー収納ボックス5を特定し、その保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の基準となるRFIDデータをRAM12の第一のメモリ領域12Aに格納しておけばよく、保管用キー収納ボックス5内に収納された保管用キー収納封筒3に形成されたICタグ4に内蔵されたICチップに記録されたRFIDデータを読み取ることは必ずしも必要でなく、その場合には、保管用キー収納ボックス5にRFIDデータが記録されたICチップとアンテナを内蔵したICタグが形成する必要はない。
【0110】
さらに、前記実施態様においては、RFIDリーダーによって、トレイ7上に載置された保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータを読み取って、RAM12の第三のメモリ領域12Cに格納した当該保管用キー収納封筒3のRFIDデータに基づいて、当該保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3の検出されたRFIDデータ群を検索するとともに、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群を検索して、保管用キー収納ボックス5に収納されているべき保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数と、トレイ7上に載置された保管用キー収納ボックス5に収納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数を対比しているが、保管用キー収納ボックス5に形成されているICタグ内のICチップに収納されるべき保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群のRFIDデータおよびそのRFIDデータによって特定される保管用キー収納封筒3の数を記録しておくことによって、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納されている保管用キー収納封筒3のRFIDデータ群の検索を省略することもできる。
【0111】
また、前記実施態様においては、新規顧客の登録時に、卓上型のRFIDリーダー16を用いて、新規顧客の保管用キー2を収納する保管用キー収納封筒3に形成されているICタグに書き込まれたRFIDデータを読み取り、RAM12の第一のメモリ領域12Aに格納しているが、新規顧客の保管用キー2を収納する保管用キー収納封筒3に形成されているICタグに書き込まれたRFIDデータを卓上型のRFIDリーダー16を用いて読み取ることは必ずしも必要でない。
【0112】
さらに、前記実施態様においては、保管用キー収納封筒3はそれぞれ、
図2に示されるように、保管用キー収納ボックス5内に略水平になるように収納され、多数の保管用キー収納封筒3が積み重なるように収納されているが、保管用キー収納封筒3をそれぞれ、保管用キー収納ボックス5に対して略垂直状に収納するようにしてもよい。このように、保管用キー収納封筒3を保管用キー収納ボックス5内に収納する場合には、RFIDリーダー15のアンテナをキー管理装置本体9の上側内壁面に配置することが好ましい。
【0113】
また、前記実施態様においては、RAM12は、顧客の顧客情報リンク用データによって特定され、中央管理システムの顧客情報データベースから読み出された一部のデータが記録されるRAM12の第二のメモリ領域12Bを備えているが、キー管理装置が中央管理システムの顧客情報データベースと常時接続可能な状態にある場合には、RAM12の第二のメモリ領域12Bは必ずしも必要ではない。
【0114】
さらに、前記実施態様においては、保管用キー収納封筒3に、あらかじめ目視可能なIDデータを書き込んでいるが、目視可能なIDデータをあらかじめ保管用キー収納封筒3に書き込んでいることは必ずしも必要ではなく、新たな保管用キー収納封筒3を使用するときに、コントロールユニット10が他の保管用キー収納封筒3の目視可能なIDデータとして使用されていない目視可能なIDデータを選択し、ディスプレイパネル18に表示して、オペレータに対して、保管用キー収納封筒3に記載させるようにしてもよい。