特許第6411688号(P6411688)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6411688
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】ろ過槽付き色度計
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/05 20060101AFI20181015BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20181015BHJP
   G01N 1/00 20060101ALI20181015BHJP
   B01D 24/02 20060101ALI20181015BHJP
   B01D 24/46 20060101ALI20181015BHJP
   B01D 29/62 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
   G01N21/05
   G01N1/10 B
   G01N1/00 101G
   G01N1/00 101L
   G01N1/00 101N
   B01D23/10 Z
   B01D23/24 Z
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-47978(P2018-47978)
(22)【出願日】2018年3月15日
【審査請求日】2018年3月15日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.販売日:平成30年1月19日 販売先:西川計測株式会社(本社:東京都渋谷区代々木3−22−7)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391033816
【氏名又は名称】日本電色工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本村 博文
(72)【発明者】
【氏名】小林 宏至
(72)【発明者】
【氏名】松永 晃伸
【審査官】 塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−131310(JP,A)
【文献】 特開2000−146948(JP,A)
【文献】 特開2012−223767(JP,A)
【文献】 特開平02−264862(JP,A)
【文献】 特開2011−189283(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/00−21/61
B01D 24/02
B01D 24/46
B01D 29/00−29/48
C02F 1/00
G01J 3/00−4/04
G01J 7/00−9/04
G01N 1/00
G01N 1/10
G01N 33/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料水が供給される少なくとも2個のろ過槽と、
前記ろ過槽でろ過された試料水が供給されるフローセルを備えた色度測定部と、
前記ろ過槽と前記色度測定部を支持する支持枠と、
前記ろ過槽でろ過された試料水をそれぞれ前記フローセルに供給する試料水供給流路と、
前記ろ過槽の上部からオーバーフローした水を排出する排水流路と、
前記ろ過槽の下部にそれぞれ接続されると共に前記フローセルに接続されるように分岐した浄水供給流路と、
前記試料水供給流路をそれぞれ開閉すると共に前記浄水供給流路の分岐流路をそれぞれ開閉する複数の制御弁と、
前記複数の制御弁を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
一つの前記ろ過槽から前記フローセルへの試料水の供給を継続しながら、他の前記ろ過槽を浄水で逆流洗浄するように、前記制御弁を制御し、
前記支持枠が、前記フローセルに接続された排水流路の排出端が前記ろ過槽の水面より低くなるように前記ろ過槽と前記色度測定部を支持することで、前記ろ過槽でろ過された試料水が自然落下で前記フローセルに接続された排水流路を通って排水されることを特徴とするろ過槽付き色度計。
【請求項2】
前記制御部は、
前記試料水供給流路を全て閉にし、前記フローセルに接続された前記浄水供給流路の分岐流路を開にして、前記フローセル内の洗浄を定期的に行うように、前記制御弁を制御することを特徴とする請求項1記載のろ過槽付き色度計。
【請求項3】
前記制御部は、前記ろ過槽のそれぞれを浄水で逆流洗浄するタイミングが重ならないように、前記制御弁を制御すると共に、前記フローセルを浄水で洗浄するタイミングと前記ろ過槽を逆流洗浄するタイミングとが重ならないように、前記制御弁を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のろ過槽付き色度計。
【請求項4】
前記制御部は、
一つの前記ろ過槽を逆流洗浄するタイミングで、当該ろ過槽の前記試料水供給流路を閉にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のろ過槽付き色度計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原水をろ過して色度を測定するろ過槽付きの色度計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
浄水場などで河川水などの原水から水道水を作る工程において、原水の色度を測定し、その濃度に応じて薬品投入量をコントロールする場合がある。その原水の色度を測定する際に、雨などの影響で濁質などの妨害物質により原水の色度を正確に測定できない場合がある。そのような場合、現在では前処理用として、色度測定の前段にろ過装置を配置し、濁質分をろ過して除去した後、色度を測定することがなされている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−165934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来技術では、ろ過装置と色度計は、独立した別の装置になっており、原水の色度を測定する際に、独立したろ過装置を前段に配置して、ろ過装置の処理水を色度計(「浄水色度計」)に導いて色度を測定している。この場合、ろ過装置と色度計との間に落差が無いと、自然にろ過装置の処理水を色度計に供給できないため、ろ過装置を色度計より高い位置に配置していた。
【0005】
このような従来技術では、ろ過装置を設置するスペースと色度計を設置するスペースを別に設ける必要があるので、全体として大きな設置スペースを要することになる。また、ろ過装置と色度計の配置に前述した落差を設ける必要があるので、設置レイアウトが制限されることになる。
【0006】
更に、ろ過装置は、継続使用すると目詰まりを起こしてろ過機能が低下するため、砂ろ過装置の場合には、砂の洗浄を行って、ろ過機能回復させることがなされている。また、色度計は、フローセルが試料水の濁質で汚れて、継続使用すると測定精度が低下するので、所定の使用間隔毎にフローセルの洗浄が必要になる。従来技術の場合には、ろ過装置の砂の洗浄と色度計のフローセルの洗浄を個別に行っていたので、ろ過装置の洗浄を行いながら、色度計の測定を効率的に継続させることができない問題があった。
【0007】
また、ろ過装置に洗浄用の浄水を導入する配管や色度計のフローセルに洗浄用の浄水を導く配管、更には、ろ過装置と色度計のフローセルを接続する配管などが個別に必要になることで、配管の設置作業が繁雑になり、配管工事に要する費用がコスト高になる問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題に対処することを課題としている。すなわち、原水をろ過してその処理水の色度を測定する装置の設置スペースを削減すること、配管の設置作業を簡略化して工事費用の低コスト化を図ること、ろ過槽の洗浄を行いながら色度計の測定を効率的に継続させることができるようにすること、などが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するために、本発明によるろ過槽付き色度計は、以下の構成を具備するものである。
試料水が供給される少なくとも2個のろ過槽と、前記ろ過槽でろ過された試料水が供給されるフローセルを備えた色度測定部と、前記ろ過槽と前記色度測定部を支持する支持枠と、前記ろ過槽でろ過された試料水をそれぞれ前記フローセルに供給する試料水供給流路と、前記ろ過槽の上部からオーバーフローした水を排出する排水流路と、前記ろ過槽の下部にそれぞれ接続されると共に前記フローセルに接続されるように分岐した浄水供給流路と、前記試料水供給流路をそれぞれ開閉すると共に前記浄水供給流路の分岐流路をそれぞれ開閉する複数の制御弁と、前記複数の制御弁を制御する制御部とを備え、前記制御部は、一つの前記ろ過槽から前記フローセルへの試料水の供給を継続しながら、他の前記ろ過槽を浄水で逆流洗浄するように、前記制御弁を制御し、前記支持枠が、前記フローセルに接続された排水流路の排出端が前記ろ過槽の水面より低くなるように前記ろ過槽と前記色度測定部を支持することで、前記ろ過槽でろ過された試料水が自然落下で前記フローセルに接続された排水流路を通って排水されることを特徴とするろ過槽付き色度計。
【発明の効果】
【0010】
このような特徴を有する本発明のろ過槽付き色度計は、原水をろ過してその処理水の色度を測定する装置の設置スペースを削減することができ、配管の設置作業を簡略化して工事費用の低コスト化を図ることができ、ろ過槽の洗浄を行いながら色度計の測定を効率的に継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】ろ過槽付き色度計の外観図である。
図2】ろ過槽付き色度計のシステム構成図である。
図3】ろ過槽付き色度計の動作タイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0013】
図1及び図2において、ろ過槽付き色度計1は、2つのろ過槽2,3と、色度測定部4と、制御部5と、制御弁収容部6と、支持枠7を備えている。ろ過槽2,3は、例えば、砂ろ過槽であり、ここでは2個設けているが、2個以上の複数個であってもよい。色度測定部4は、光源10と、フローセル11と、受光部12を備えている。
【0014】
制御部5は、CPUなどの演算処理装置20を備え、演算処理装置20に受光部12の受光信号を増幅・A/D変換して送信する増幅・A/D変換器21と、演算処理装置20に各種信号を入出力するインターフェース22と、演算処理装置20の演算処理結果を出力する表示器23などを備えている。制御弁収容部6には、制御部5の演算処理装置20の信号で制御される複数の制御弁SV1,SV2,SV3,SV4,SV5が収容されている。
【0015】
ろ過槽2,3の上部には、試料水(原水)が供給される原水供給流路30から分岐した分岐原水供給流路31,32が接続されている。ろ過槽2,3の下部には、ろ過槽2,3でろ過された試料水をそれぞれフローセル11に供給する試料水供給流路33,34が接続されており、試料水供給流路33,34は途中で合流してフローセル11の流入口11Aに接続されている。
【0016】
フローセル11の排水口11Bには、排水流路40が接続されている。また、ろ過槽2,3の上部には、オーバーフローした試料水(原水)を排出する排流路41,42が接続されている。
【0017】
そして、浄水(水道水)が供給される浄水供給流路50から分岐した分岐浄水供給流路51,52が、ろ過槽2,3の下部にそれぞれ接続されており、また、浄水供給流路50から分岐した分岐浄水供給流路53が、フローセル11の流入口11Aに接続されている。ろ過槽2,3の下部から供給される浄水は、ろ過槽2,3をそれぞれ個別に逆流洗浄するために用いられ、フローセル11の流入口11Aに供給される浄水は、フローセル11内の洗浄とフローセル11内に浄水を流通させてゼロ校正を行うために用いられる。
【0018】
浄水供給流路50と分岐原水供給流路31,32には、それぞれ手動の開閉弁V1,V2,V3が設けられている。分岐浄水供給流路51,52,53には、それぞれ前述した制御弁SV1,SV2,SV3が設けられており、試料水供給流路33,34には、前述した制御弁SV4,SV5がそれぞれ設けられている。また、分岐浄水供給流路53には、手動の流量調整弁V4が設けられている。図2におけるRは、レジューサを示しており、RGは減圧弁を示している。
【0019】
図3には、ろ過槽付き色度計1の動作タイミングチャートを示している。運転中は、図2に示した手動の開閉弁V1,V2,V3及び手動の流量調整弁V4は、常時「開」状態にする。開閉弁V2,V3が「開」になっているので、試料水(原水)は、分岐原水供給流路31,32を通って常時ろ過槽2,3に供給され続ける。そして、溢れた試料水(オーバーフロー)は、ろ過槽2,3の上部より排水流路41,42を通って排水される。また、ろ過槽2,3の下部には、レジューサRにより僅かではあるがろ過された水が排出され続けている。これを図2においては「捨水」と示している。
【0020】
先ず、1サイクルの最初に、制御弁SV3を「開」にして浄水をフローセル11に流入させ、フローセル11の内部洗浄を行う。フローセル11上部の排出口11Bは大気開放されているので、一定時間浄水が排水流路40を経由して流れ出る。一定時間経過後、光源(LED)10を点灯して、ゼロ校正を実施し、ろ過槽付き色度計1の色度測定におけるゼロベースを設定する(図3にける1サイクルの「A」区間参照)。
【0021】
次に、制御弁SV3を「閉」にして、制御弁SV4,SV5を「開」にすることで、ろ過槽2,3でろ過された試料水をフローセル11に供給する。流入口11Aに供給された試料水は、フローセル11内を通過して排出口11Bから排出される。制御弁SV3を「閉」にして制御弁SV4,SV5を「開」にしてから、一定時間t経過後に、再び光源10を点灯し、ろ過槽2,3でろ過された試料水の色度を測定する(図3における1サイクルの「B」区間参照)。
【0022】
そして、次のタイミング(図3における1サイクルの「C」区間)で、一つのろ過槽2の下部に接続された試料水供給流路33における制御弁SV4を「閉」して、分岐浄水供給流路51における制御弁SV1を「開」にすることで、ろ過槽2の逆流洗浄を行う。この逆流洗浄では、ろ過槽2の下部からろ過槽2内に浄水が勢いよく流入し、この浄水によってろ過槽2内のろ過砂が攪拌されて洗浄される。この洗浄で汚れた水はろ過槽2上部からオーバーフローして排流路41を経由して排出される。
【0023】
このろ過槽2に対する逆流洗浄の間(図3における1サイクルの「C」区間)、他方のろ過槽3の下部に接続された試料水供給流路34における制御弁SV5は「開」状態を維持しているので、ろ過槽3でろ過された試料水はフローセル11内に供給され続けている。これによって、ろ過槽2の逆流洗浄が行われている間も試料水の色度測定は継続されている。
【0024】
その後は、図3における1サイクルの「D」区間に示すように、一定時間、制御弁SV4,SV5が共に「開」になり、両方のろ過槽2,3でろ過された試料水がフローセル11に供給されて、試料水の色度測定が引き続き継続される。
【0025】
その次のタイミング(図3における1サイクルの「E」区間)で、ろ過槽3の下部に接続された試料水供給流路34における制御弁SV5を「閉」にして、分岐浄水供給流路52における制御弁SV2を「開」にすることで、ろ過槽3の逆流洗浄を行う。この逆流洗浄では、ろ過槽2の場合と同様に、下部からろ過槽3内に浄水が勢いよく流入し、この浄水によってろ過槽3内のろ過砂が攪拌されて洗浄される。この洗浄で汚れた水はろ過槽3上部からオーバーフローして排流路42を経由して排出される。
【0026】
このろ過槽3に対する逆流洗浄の間(図3における1サイクルの「E」区間)、他方のろ過槽2の下部に接続された試料水供給流路33における制御弁SV4は「開」状態を維持しているので、ろ過槽2でろ過された試料水はフローセル11内に供給され続けている。これによって、ろ過槽3の逆流洗浄が行われている間も試料水の色度測定は継続されている。
【0027】
以上の1サイクルが終了すると、次のサイクルの「A」区間に入り、前述したように、制御弁SV3を「開」にして浄水をフローセル11に流入させ、フローセル11の内部洗浄を行い、一定時間経過後、光源(LED)10を点灯して、ゼロ校正を実施する。「A」区間の前半では、制御部5の演算処理装置(CPU)は、色度の測定を一時中断している。そして、「A」区間の後半の一定時間でゼロ校正が行われる。
【0028】
このようなサイクルで、ろ過槽2とろ過槽3の逆流洗浄が行われる区間は、重ならないように制御されているので、1サイクル中で、フローセル11内の洗浄とゼロ校正が行われている区間(「A」区間)以外は、常時、ろ過された試料水の色度測定が継続されている。なお、開閉弁V2,V3は、運転中は常時開放されているので、試料水(原水)はろ過槽2,3に供給され続けている。よって、フローセル11内とゼロ校正が行われている区間(「A」区間)は、試料水はレジューサRを経由して捨水として排出されている。
【0029】
このようなろ過槽付き色度計1は、ろ過装置と色度計が別装置になっている従来技術と比較すると、一つの支持枠7にろ過槽2,3と色度測定部4を一体に装着していることで、設置スペースを大幅に削減することができる。また、支持枠7内でろ過槽2,3と色度測定部4とを同等の高さに配備したとしても、ろ過槽2,3内の水面に対して排流路40の排出端を低くするだけで、ろ過槽2,3でろ過された試料水が自然落下でフローセル11に接続された排水流路40を通って排水されるので、設置レイアウトの制限を無くすことができる。
【0030】
また、このろ過槽付き色度計1は、原水供給流路30に原水を供給して、浄水供給流路50に浄水(水道水)を供給するだけで、その後の動作を自動運転することができる。これにより、面倒でコストの掛かる配管工事を不要にすることができる。
【0031】
そして、ろ過槽付き色度計1は、ろ過槽2,3からフローセル11に供給される試料水の流れと、ろ過槽2,3とフローセル11への浄水の流れを、制御部5が一括管理しているので、ろ過槽2,3やフローセル11を定期的に洗浄するメンテナンスを行いながら、試料の色度計測を効率的に継続させることができる。このように定期的なメンテナンスを行いながら、色度計測の継続運転を自動化することで、維持管理費用を大幅に削減することができる。
【0032】
また、制御部5は、ろ過槽2,3のそれぞれを浄水で逆流洗浄するタイミングが重ならないように、制御弁SV1,SV2を制御すると共に、フローセル11を浄水で洗浄するタイミングとろ過槽2,3を逆流洗浄するタイミングとが重ならないように、制御弁SV1〜SV3を制御しているので、所定圧力の浄水の供給圧を効率的に利用して、各ろ過槽2,3の逆流洗浄とフローセル11内の洗浄を定期的に行うことができる。
【符号の説明】
【0033】
1:ろ過槽付き色度計,2,3:ろ過槽,4:色度測定部,5:制御部,
6:制御弁収容部,7:支持枠,
10:光源,11:フローセル,11A:流入口,11B:排出口,
12:受光部,
20:演算処理装置(CPU),21:増幅・A/D変換器,
22:インターフェース,23:表示器,
30:原水供給流路,31,32:分岐原水供給流路,
33,34:試料水供給流路,
40,41,42:排水流路,
50:浄水供給流路,51,52,53:分岐浄水供給流路,
SV1,SV2,SV3,SV4,SV5:制御弁,
V1,V2,V3:開閉弁,V4:流量調整弁
【要約】
【課題】原水をろ過して、その処理水の色度を測定する装置の設置スペースを削減し、配管などの工事費用の低コスト化を図り、原水のろ過と色度計の測定を効率的に継続させる。
【解決手段】試料水が供給される少なくとも2個のろ過槽と、ろ過槽でろ過された試料水が供給されるフローセルを備えた色度測定部と、ろ過槽と色度測定部を支持する支持枠と、ろ過槽でろ過された試料水をそれぞれフローセルに供給する試料水供給流路と、ろ過槽の下部にそれぞれ接続されると共にフローセルに接続されるように分岐した浄水供給流路と、試料水供給流路をそれぞれ開閉すると共に浄水供給流路の分岐流路をそれぞれ開閉する複数の制御弁と、複数の制御弁を制御する制御部とを備え、制御部は、一つのろ過槽からフローセルへの試料水の供給を継続しながら、他のろ過槽を浄水で逆流洗浄するように、制御弁を制御する。
【選択図】図2
図1
図2
図3