(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
超音波トランスデューサが配置され、前記トランスデューサシステム(206、306、406)がフローセル(100)に装着された場合に、プロセス圧力を受けるように構成される第1の表面(254)を有するトランスデューサヘッド(204)と、
前記トランスデューサヘッド(204)に連結され、そこから延伸するトランスデューサステム(206)と、
前記トランスデューサステム(206)の少なくとも一部が配置される圧力装着アセンブリ(210)と、を含み、前記圧力装着アセンブリ(210)は、前記トランスデューサシステム(200)がフローセル(100)に装着された場合に、プロセス圧力を受けるように構成される第1の圧力平衡面(240)を有し、
前記第1の圧力平衡面(240)に作用するプロセス圧力が前記第1の表面に作用するプロセス圧力を相殺するように、前記第1の表面および前記第1の圧力平衡面(240)は反対方向に面する、
トランスデューサシステム。
前記トランスデューサシステム(200)がフローセル(100)に装着された場合に、前記フローセル(100)のプロセス流体の方向に面してプロセス圧力を受ける前記トランスデューサシステム(200)の全表面の表面積が、前記プロセス流体から離れる方向に面してプロセス圧力を受ける前記トランスデューサシステム(200)の全表面の表面積に等しくなるように、前記第1の圧力平衡面(240)のサイズが設定される、請求項1に記載のシステム。
前記圧力装着アセンブリ(210)は、第1の部分(236)および第2の部分(238)を有するピストン(214)を含み、前記ピストン(214)の前記第1の部分(236)は、前記第1の部分(236)に形成されて前記トランスデューサステム(206)のねじ切りされた部分を受け取るねじ切りされた内孔を有し、
前記ピストン(214)の前記第1の部分(236)は、前記第1の圧力平衡面(240)を画定する肩部(260)において前記ピストン(214)の前記第2の部分(238)と結合する、
請求項1または2に記載のシステム。
前記圧力装着アセンブリ(210)は、前記トランスデューサシステム(200)がフローセル(100)に装着された場合に、大気圧を受けるように構成される第2の圧力平衡面(264)を有し、
前記トランスデューサシステム(200)がフローセル(100)に装着された場合に、前記フローセル(100)のプロセス流体の方向に面して大気圧を受ける前記トランスデューサシステム(200)の全表面の表面積が、前記プロセス流体から離れる方向に面して大気圧を受ける前記トランスデューサシステム(200)の全表面の表面積に近似的に等しくなるように、前記第2の圧力平衡面(264)のサイズが設定される、請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
前記圧力装着アセンブリ(210)は、第1の部分(236)および第2の部分(238)を有するピストン(214)を含み、前記ピストンの前記第1の部分(236)は、前記トランスデューサステム(206)のねじ切りされた部分を受け取るねじ切りされた内孔を有し、
前記プロセス流体の方向に面する前記ピストンの端面は、前記第2の圧力平衡面(264)を画定する、
請求項4に記載のシステム。
前記第2の圧力平衡面(264)は、前記トランスデューサステム(206)と前記ピストン(214)の前記第1の部分(236)に形成される前記内孔との間のねじ境界面を通して大気圧を受ける、請求項5に記載のシステム。
前記トランスデューサステム(206)と前記シールプラグ(216)の前記第1の部分(242)との間の封止を形成するように構成される第1のOリング(220)と、
前記ピストン(214)の前記第1の部分(236)と前記シールプラグ(216)の前記第2の部分(244)との間の封止を形成するように構成される第2のOリング(222)と、
前記ピストン(214)の前記第2の部分(238)と前記スリーブ(216)の内面との間の封止を形成するように構成される第3のOリング(224)と、
前記トランスデューサシステム(200)がフローセル(100)に装着された場合に、前記スリーブ(216)と前記フローセル(100)との間の封止を形成するように構成される第4のOリング(226)と、
を含む、請求項7に記載のシステム。
前記第1の圧力平衡面(240)は、前記シールプラグ(216)の前記第2の部分(244)と前記スリーブ(216)の前記第1の部分(246)に形成される前記内孔との間のねじ境界面を通してプロセス圧力を受ける、請求項7または8に記載のシステム。
前記トランスデューサシステム(200)がフローセル(100)に装着された場合に、前記ピストン(214)、前記トランスデューサヘッド(204)、または前記トランスデューサステム(206)の、前記フローセル(100)のプロセス流体の方向に面する、または前記フローセル(100)のプロセス流体から離れる方向に面する表面は、前記シールプラグ(212)、前記スリーブ(216)、または前記フローセル(100)と接触しない、請求項7から9のいずれかに記載のシステム。
【背景技術】
【0002】
流れを測定するための超音波の使用は、化学工場、石油化学工場、精練所などにおいて世界的に数多く導入され確立されている。いくつかの超音波流量計が開発されており、それらは濡れたトランスデューサを用いた一体成形の「ドロップイン」フローセルとして作られた通過時間ベースのシステムを含む。このようなシステムでは、1つまたは複数の送信トランスデューサおよび1つまたは複数の受信トランスデューサが、フローセルを流れる媒体に向けられる。媒体中に超音波を送信させるために、送信トランスデューサ(送信器)に入力電圧が印加される。これらの波は、受信トランスデューサ(受信器)によって受信されて、出力電圧に変換される。波の「飛行時間」は、入力電圧が印加される時刻を出力電圧が受信される時刻と比較することによって決定される。
【0003】
超音波信号が流れに逆らって(すなわち上流へ)進むために必要な時間t
upは、流れと共に(すなわち下流へ)進むために必要な時間t
dnより長い。上流への移動時間と下流への移動時間との差Δtは、流速に正比例する。超音波流量計の動作は、t
up、t
dn、およびΔtのタイミングに強く依存する。逆に言えば、t
up、t
dn、およびΔtの測定は、受信した超音波信号の品質、例えば信号対雑音比(SNR)に依存する。
【0004】
一般に、超音波技術をガス流量測定に適用することは、様々な理由により液体より難しく、その理由には、非常に低い音響インピーダンス、より高いマッハ数、より高いターンダウン比、およびガス流量測定と関係するより大きい圧力変化が含まれる。例えば、トランスデューサの圧電性結晶を経由して、0psigのガス媒体において電気パルスを超音波信号へ変換することは、非常に非効率的である。その結果、ガスを通る音響信号の送信は、非常に小さく、増幅を必要とする。増幅は、ガスを通る音響信号、ならびに送信トランスデューサの側部および後部から固体の経路(例えばフローセルの壁)を通って受信トランスデューサの側部および後部に逃げる不必要なノイズの両方を増幅する。言い換えれば、送信トランスデューサから放射される音響雑音は、フローセルに結合され、最終的には受信トランスデューサに結合される。このノイズ(時には「短絡雑音」と呼ばれる)は、一般に流体の流れについてのいかなる有益な情報ももたらすことがなく、したがってシステムの全体のノイズの原因となり、SNRを低下させる。正確で信頼性が高い流量測定を行うためには、高いSNRが要求される。
【0005】
したがって、音響雑音結合が低減されるトランスデューサシステムに対する必要性が存在する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面は必ずしも一定の比率ではないことに注意されたい。図面は、本明細書に開示される発明の主題の典型的な態様だけを示すことを目的としており、したがって、本開示の範囲を限定するものとみなされてはならない。図面においては、図面間で類似する符号は類似する要素を示す。
【0014】
本明細書に開示される構造、機能、製造、ならびにデバイス、システムおよび方法の使用の原理についての全体の知識を提供するために、特定の例示的実施形態をここで記載する。これらの実施形態の1つまたは複数の例を添付の図面に示す。当業者には理解されるように、本明細書に特に記載され、添付の図面に示されるデバイス、システムおよび方法は、非限定的な例示的実施形態であって、本発明の範囲は請求項のみによって画定される。1つの例示的実施形態に関連して示されまたは記載される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。このような修正および変形は、本発明の範囲内に含まれることを意図している。
【0015】
低減された音響雑音結合を有するトランスデューサシステムが本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、トランスデューサシステムは、トランスデューサシステムの浮動部分がトランスデューサシステムの固定部分に接触するのを防止するための、または浮動部分がプロセス圧力または大気圧によって固定部分と接触する程度を低減するための圧力平衡機構を含む。いくつかの実施形態では、トランスデューサシステムは、トランスデューサシステムの様々な部品間の、または、トランスデューサシステムとトランスデューサシステムが装着されるフローセルとの間の音響雑音結合を低減するための、1つまたは複数の音響減衰素子、割込み溝、環状突起、または減衰座金を含む。
【0016】
図1および
図2は、本明細書に開示されるトランスデューサシステムを用いることができるフローセル100の1つの例示的実施形態を示す。図示するように、フローセル100は、媒体が流れるルーメン104を画定するパイプ102の長さを含む。フランジ106は、より大きいフローシステムでフローセルの取付けを容易にするために、フローセル100の両方の端部に設けられる。また、フローセル100は、本明細書に記載するタイプのトランスデューサシステムが取付けられる複数の内孔またはポート108を含む。ポート108は、フローセル100を通る流路に対して様々な角度のいずれかに向けることができる。図示した実施形態では、4つのトランスデューサポート108が設けられ、各々はフローセル100を通る流路に対して斜めの角度に向いている。トランスデューサポートの任意の数の対を組み込むことができることはいうまでもない。また、フローセル100は、トランスデューサを制御して流れを計算するための回路が配置される電子回路マウント110および電子回路ハウジング112を含む。電気伝導体(図示せず)は、トランスデューサを電子回路ハウジング112の回路に接続する。
【0017】
動作中には、媒体(例えば、ガス、液体、または多相)がルーメン104を流れ、ポート108に装着されたトランスデューサによる超音波の送信および受信に基づく飛行時間または他のアルゴリズムを用いて媒体の流量が測定される。
【0018】
いうまでもなく、図示するフローセル100は、単に例示的なものにすぎず、本明細書に開示されるトランスデューサシステムは、様々なフローセルのいずれかと共に用いることができ、またフローセルを含まない応用でも用いることができる。本明細書に開示されるトランスデューサシステムは、通過時間流量計、ドップラ流量計、相関流量計、透過反射流量計、濡れたもしくは濡れない配置、携帯型もしくは専用フローセル、および/または単一もしくは多重チャネルフローセルと共に用いることができる。本明細書に開示されるトランスデューサシステムを用いることができる応用は、水、廃水、プロセス流体、化学薬品、炭化水素、油、ガス、管理移送、上部または上流の多相などを含む。本明細書に開示されるトランスデューサを用いることができる例示的なフローセルは、ゼネラルエレクトリック社から入手可能なPANAFLOW、DIGITALFLOW、およびSENTINEL流量計を含む。
【0019】
図3および
図4は、「浮動」トランスデューサシステム200の例示的実施形態を示す。既存のトランスデューサシステムでは、フローセルのルーメンのプロセス圧力は、トランスデューサシステムをプロセス流体から離れる方向に動かし、フローセルまたはトランスデューサシステムが装着されるトランスデューサ装着ハードウェアと接触させようとする。プロセス圧力が高くなるほど、トランスデューサシステムとフローセルとの間の音響結合はより大きくなり、短絡雑音もより大きくなる。
【0020】
浮動トランスデューサシステム200は、システムの固定部分に接触することを防止されるか、あるいは、少なくとも、そうしなければ加わる力よりも小さい力によって固定部分と接触する浮動部分を含み、このようにして、フローセルに対する音響結合を低減する。具体的には、浮動トランスデューサシステム200は、プロセス圧力がシステムの浮動部分の「後部」の圧力平衡面に到達する経路を含む。この圧力平衡面の幾何学的形状は、プロセス圧力によって浮動部分の「前部」に加わる力がプロセス圧力によって浮動部分の「後部」に加わる力に実質的に等しくなるように選択される。分離ギャップが浮動トランスデューサシステム200の浮動部分とシステムの固定部分との間に保持されるか、あるいは、少なくとも、浮動部分を固定部分に接触させようとする力が低減される。大気圧によって浮動部分に加わる力のバランスをとるために、類似の配置が設けられる。
【0021】
プロセス圧力が増加または減少するにつれて、浮動部分の「前部」および「後部」に加わる力も同様に増加または減少する。そのようすると、浮動部分と固定部分との間の雑音結合は、プロセス圧力に関係なく、実質的に同じ状態を維持する。その結果、雑音振幅は同様に、プロセス圧力に関係なく、実質的に一定である。
【0022】
図3および
図4に示すように、浮動トランスデューサシステム200は、トランスデューサヘッド204、トランスデューサステム206、およびトランスデューサコネクタ208を有するトランスデューサアセンブリ202を含む。また、浮動トランスデューサシステム200は、シールプラグ212、ピストン214、および外部スリーブ216を有する圧力装着アセンブリ210を含む。また、クランプ218は、圧力装着アセンブリ210内にトランスデューサアセンブリ202を保持するのを助けるために含まれる。また、浮動トランスデューサシステム200は、前記部品とシステムの他の部品との間の封止を提供するために、そして、さらに音響結合を低減するために、システムの様々な部品のそれぞれの溝に、1つまたは複数のOリングまたはガスケット220、222、224、226を含む。
【0023】
トランスデューサヘッド204は、印加電力に応答して超音波機械的波動を生成するように構成される、圧電性結晶またはセラミックなどの超音波トランスデューサを収容する。図示した実施形態では、トランスデューサヘッド204は中空の円柱容器であって、それに超音波トランスデューサが装着される。超音波圧電素子が一般的に本明細書に記載されているが、本明細書に開示されるトランスデューサシステムのいずれも、他のタイプのトランスデューサ(例えば、非超音波トランスデューサ、磁気歪トランスデューサ、容量性トランスデューサなど)を用いることができる。
【0024】
トランスデューサステム206は、トランスデューサヘッド204が例えば溶接接続、圧入接続、またはねじ接続などの任意の好適な接続機構を用いて接続される第1の部分228を含む。また、トランスデューサステム206は、以下でさらに詳細に述べるように、第1のOリング220がトランスデューサステムとシールプラグ212との間の封止を形成する封止面を画定する第1の段下がり部分230を含む。また、トランスデューサステム206は、ピストン214の対応する内側にねじ切りされた表面を係合するための、外側にねじ切りされた表面を画定する第2の段下がり部分232を含む。また、トランスデューサステム206は、第2の部分234を含み、それは外部スリーブ216を通って完全に延伸するために十分な長さである。第2の部分234は、トランスデューサコネクタ208の対応する外側にねじ切りされた表面を係合するための、内側にねじ切りされた表面を含む。トランスデューサステム206は、電気的リード線がトランスデューサヘッド204の超音波トランスデューサからトランスデューサコネクタ208まで延伸する中央ルーメンを画定する。
【0025】
トランスデューサコネクタ208は、トランスデューサステム206の第2の端部を(例えば、上述したようにねじ接続または他の好適な接続機構を介して)実質的に閉じて、トランスデューサシステムをフローセルの電子回路ハウジングに電気的に接続するために、浮動トランスデューサシステム200の内部電子回路(例えば、圧電素子および付随する導体)と外部導体との間の電気的接続を提供するように構成される。
【0026】
ピストン214は、トランスデューサステムに対するピストンの縦方向位置が固定されるように、トランスデューサステム206に結合される。図示した実施形態では、ピストン214は、そこに形成される内孔を有し、トランスデューサステム206の第2の段下がり部分232をねじによる係合で受け取るように構成される第1の部分236を含む。また、第1の部分236は、少なくとも第2のOリング222の一部を受け取るためにその外面に形成される溝を含む。第2のOリング222は、ピストン214の第1の部分236とシールプラグ212との間の封止を形成するように構成される。また、ピストン214は、トランスデューサステム206の第2の部分234が受け取られる中央ルーメンを画定する第2の部分238を含む。第2の部分238の外面は、以下でさらに詳細に述べるように、第3のOリング224がピストン214と外部スリーブ216との間の封止を形成する封止面を画定する。ピストン214の第2の部分238の直径は、第1の部分236の直径よりも小さく、そのようにして、第1および第2の部分の接合部に肩部が形成され、肩部はプロセス流体から離れる方向に面する圧力平衡面240を画定する。
【0027】
シールプラグ212は、それに形成される内孔を有し、トランスデューサステム206の第1の段下がり部分230を受け取るように構成される第1の部分242を含む。また、第1の部分242は、第1のOリング220の少なくとも一部を受け取るためにその内面に形成される溝を含み、そのようにして、第1のOリングはトランスデューサステム206とシールプラグ212との間の封止を形成する。また、シールプラグ212は、ピストン214の第1の部分236が受け取られる内孔を画定する第2の部分244を含む。第2のOリング222は、ピストン214の第1の部分236と内孔の内部との間の封止を形成する。第2の部分244の外面は、外部スリーブ216の第1の部分246に形成された対応する内側にねじ切りされた内孔を係合するように構成されるねじ切りされた表面を画定する。
【0028】
また、外部スリーブ216は、ピストン214の第2の部分238が受け取られる中央ルーメンを画定する第2の部分248を含む。第3のOリング224の少なくとも一部を受け取るために、その内面に溝が形成される。第3のOリング224は、ピストン214の第2の部分238と外部スリーブ216との間の封止を形成するように構成される。また、外部スリーブ216は、第4のOリング226の少なくとも一部を受け取るためにその外面に形成される溝を含む。第4のOリング226は、外部スリーブ216と浮動トランスデューサシステム200が装着されるフローセル(例えば、フローセルのトランスデューサポートの1つ)との間の封止を形成するように構成される。また、外部スリーブ216は、フローセルポートの対応するねじ切りされた部分を係合するための外側にねじ切りされた表面を含む。
【0029】
クランプ218は、トランスデューサステム206の周囲に適合するように構成される第1および第2の半円柱形部分を含む。また、クランプ218は、クランプをトランスデューサステム206に係合するかまたはそれから分離するために、締めるかまたは弛めることができる1つまたは複数の調整ねじを含む。また、クランプ218は、クランプが係合される際にピストンがトランスデューサステム206に対して回転することを防止するために、ピストン214の縦に延伸するタブ部分252が受け取られる凹部250を含む。
【0030】
浮動トランスデューサシステム200が浮動部分(例えば、トランスデューサヘッド204、トランスデューサステム206、およびピストン214)および固定部分(例えば、シールプラグ212および外部スリーブ216)を含むことはいうまでもない。
【0031】
図5に示すように、プロセス圧力は、浮動トランスデューサシステム200の浮動部分のいくつかの表面に作用する。(プロセス圧力が作用する表面は、
図5の凡例に注記したように、第1のタイプのハッチングを用いて示す。)特に、トランスデューサヘッド204のプロセス流体の方向に面する表面254に作用するプロセス圧力は、通常、浮動部分を固定部分に、さらに周囲のフローセルにしっかりと接触させようとする傾向があり、雑音が容易に伝搬する音響結合をもたらす。しかし、シールプラグ212と外部スリーブ216との間のねじ境界面がよく封止されないので、プロセス圧力はねじ境界面を通って広がり、プロセス流体から離れる方向に面する圧力平衡面240に作用する。圧力平衡面240は、ピストン214の第1の部分236がピストンの第2の部分238と結合する肩部または段下がり部分によって画定される。プロセス圧力は、第2および第3のOリング222、224によって圧力平衡面240の近くで封じ込められる。第4のOリング226は、プロセス圧力が外部スリーブ216の外面周辺に漏れるのを防止し、スリーブとフローセルとの間のさらなる音響雑音の減衰を提供する。
【0032】
圧力平衡面240の幾何学的形状は、プロセス流体に向かうプロセス圧力によって加わる力と、プロセス流体から離れるプロセス圧力によって加わる力と、のバランスをとるように選択され、そのようにして、浮動トランスデューサシステム200の浮動部分とシステムの固定部分との間のギャップ256を保持する、あるいは、少なくとも、浮動部分を固定部分に接触させようとする力を低減する。例えば、圧力平衡面240の表面積は、プロセス圧力を受ける浮動部分のプロセス流体に面する全表面の総表面積がプロセス圧力を受ける浮動部分のプロセス流体から離れて面する全表面の総表面積に実質的にまたは近似的に等しくなるように、選択することができる。実質的にまたは近似的に等しくすることによって、当業者によって容易に理解されるように、それぞれの表面積が製造公差、熱膨張、および熱収縮などに対して機能的に同等に従うほど、互いに十分に近いことを意味する。
【0033】
また、
図5に示すように、大気圧は浮動トランスデューサシステム200の浮動部分のいくつかの表面に作用する。(大気圧が作用する表面は、
図5の凡例に注記したように、第2のタイプのハッチングを用いて示す。)特に、トランスデューサステムの第1および第2の段下がり部分の間の移行部で画定される肩部258に作用する大気圧、トランスデューサステムの第2の段下がり部分と第2の部分との間の移行部で画定される肩部260、および、プロセス流体から離れる方向に面するピストン214の表面262は、通常、浮動部分をプロセス流体に向かう方向に動かし、周囲の固定部分にしっかりと接触させようとする傾向がある。しかし、トランスデューサステム206とピストン214との間のねじ境界面がよく封止されないので、大気圧はねじ境界面を通って広がり、プロセス流体に向かう方向に面する圧力平衡面264に作用する。圧力平衡面264は、ピストン214の末端の第1の端部によって画定される。大気圧は、第1および第2のOリング220、222によって、圧力平衡面264の近くで封じ込められる。
【0034】
圧力平衡面264の幾何学的形状は、プロセス流体に向かう大気圧によって加わる力と、プロセス流体から離れる大気圧によって加わる力と、のバランスをとるように選択され、そのようにして、浮動トランスデューサシステム200の浮動部分と固定部分との間のギャップ266を保持する、あるいは、少なくとも、浮動部分を固定部分に接触させようとする力を低減する。例えば、圧力平衡面264の表面積は、大気圧を受ける浮動部分のプロセス流体に面する全表面の総表面積が大気圧を受ける浮動部分のプロセス流体から離れて面する全表面の総表面積に実質的にまたは近似的に等しくなるように、選択することができる。実質的にまたは近似的に等しくすることによって、当業者によって容易に理解されるように、それぞれの表面積が製造公差、熱膨張、および熱収縮などに対して機能的に同等に従うほど、互いに十分に近いことを意味する。
【0035】
要するに、浮動トランスデューサシステム200は、プロセス圧力および大気圧によって加わる力をバランスするか、または少なくとも部分的に相殺するようにそれぞれ構成される、プロセス流体に向かって面し、かつプロセス流体から離れて面する圧力平衡面240、264を含み、そのようにして、浮動部分と固定部分との間のギャップ256、266を保持する、あるいは、少なくとも、浮動部分を固定部分に接触させようとする力を低減する。これは、トランスデューサから周囲のフローセルへ、そして、最終的に受信トランスデューサへの雑音の伝搬を低減するのに効果的である。
【0036】
図6および
図7は、「固定」トランスデューサシステム300の例示的実施形態を示す。既存のトランスデューサシステムでは、トランスデューサシステムの重要な部分はフローセルのトランスデューサ内孔と直接金属同士で接触するが、それは望ましくないことに、強い音響雑音結合をもたらす。固定トランスデューサシステム300は、一方では、トランスデューサシステムとフローセルとの間の雑音結合を制限するように構成される1つまたは複数の音響減衰素子を含む。また、固定トランスデューサシステム300は、超音波がトランスデューサの後部または側部を通って伝搬する断面積を制限するために、1つまたは複数の割込み溝またはチャネルを含む。また、固定トランスデューサシステム300は、トランスデューサシステムとフローセルとの間のスタンドオフとして作用するように構成される環状突起を含む。突起の長さはトランスデューサシステムの全長より著しく短く、そのようにすることで、突起とフローセルとの間の接触面積はフローセル内孔の全表面積より著しく小さくなる。
【0037】
図6および
図7に示すように、固定トランスデューサシステム300は、トランスデューサヘッド304、トランスデューサステム306、およびトランスデューサコネクタ308を有するトランスデューサアセンブリを含む。また、固定トランスデューサシステム300は、音響雑音結合を低減するための1つまたは複数の音響減衰素子310、312、減衰座金314、および保持ナット316を含む。
【0038】
トランスデューサヘッド304は、印加電圧に応答して超音波機械的波動を生成するように構成される、圧電性結晶またはセラミックなどの超音波トランスデューサを収容する。図示した実施形態では、トランスデューサヘッド304は中空の円柱容器であって、それに超音波トランスデューサが装着される。超音波圧電素子が一般的に本明細書に記載されているが、本明細書に開示されるトランスデューサシステムのいずれも、他のタイプのトランスデューサ(例えば、非超音波トランスデューサ、磁気歪トランスデューサ、容量性トランスデューサなど)を用いることができる。
【0039】
トランスデューサステム306は、トランスデューサヘッド304が例えば溶接接続、圧入接続、またはねじ接続などの任意の好適な接続機構を用いて接続される第1の部分318を含む。また、第1の部分318は、そこに形成されて、それぞれの音響減衰素子(例えばOリング)310、312が配置される第1および第2の溝またはチャネルを含む。組み立ての際に、Oリング310、312はトランスデューサステム306と周囲のフローセル内孔との間に配置され、トランスデューサステムを金属同士の接触から分離して音響雑音結合を低減する。2つより少ないOリング(例えば1つのOリング)を用いてもよいが、2つ以上のOリングの使用は、トランスデューサステム306がフローセル内孔内で揺動するのを防止するためのさらなるサポートをトランスデューサステム306に都合よく提供する。Oリングチャネルはトランスデューサステム306の第1の部分318にあるとして図示し説明しているが、第1の部分に形成される付加的なOリングチャネルの有無にかかわらず、1つまたは複数のOリングチャネルがトランスデューサステムの第2の部分320に形成されてもよいことはいうまでもない。
【0040】
また、トランスデューサステム306は、環状割込み溝またはチャネル322を含む。環状割込み溝322はトランスデューサステム306の縦方向部分に沿った断面積を減らし、音響雑音がトランスデューサステムの剛構造を通して伝搬する面積を減らす。音響雑音はチャネル322によって提供される空気ギャップを通して容易に結合されないので、このような配置では、チャネルがなく、トランスデューサステム306が単に固体の完全な壁であるものよりも、雑音結合がより小さくなる。さらに、様々な金属厚さによって、それを伝搬することから音響エネルギーを拒絶する傾向がある音響伝達特性(例えば、音速、音響インピーダンスなど)の変動が生じる。
【0041】
環状割込み溝322は、トランスデューサステム306の壁の様々な深さ(例えば、少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、および/または少なくとも約90%)のいずれかにまで入り込むことができる。いくつかの実施形態では、環状割込み溝322は、意図する応用(例えば、プロセス圧力、フローセルルーメン直径など)に与えられるトランスデューサステム306の構造的完全性を保持したままで、可能な最大の程度まで入り込む。本明細書では単一の環状割込み溝322を図示し説明しているが、2以上の割込み溝を含んでもよいことはいうまでもない。
【0042】
また、トランスデューサステム306は、フローセル内孔とトランスデューサステム306の残りの部分との間のスタンドオフとして作用するように構成される、環状突起または増加した円周の領域324を含む。環状突起324は、連続したリング形状の突起であってもよいし、または、トランスデューサステム306の円周の周りに間隔を置いて設けられる複数の個別のスタンドオフ部であってもよい。環状突起324の長さは、トランスデューサステム306の全長より著しく短くなるように(例えば、約50%より短く、約20%より短く、約10%より短く、および/または、約5%より短く)選択される。環状突起324の長さをトランスデューサステム306の長さに対して比較的短くすることによって、突起が省略され、ステムの外面の大部分がフローセル内孔と直接接触する変形例と比較して、トランスデューサステムとフローセルポートとの間の接触面積は著しく減少する。接触面積をより少なくすることで、固定トランスデューサシステム300とフローセルとの間に発生する音響雑音結合がより少なくなる。
【0043】
また、トランスデューサステム306は、トランスデューサコネクタ308の外側に形成される対応するねじと嵌合するように構成される、内側にねじ切りされた内孔を含む。トランスデューサステム306は、電気的リード線がトランスデューサヘッド304の超音波トランスデューサからトランスデューサコネクタ308まで延伸する中央ルーメンを画定する。
【0044】
トランスデューサコネクタ308は、トランスデューサステム306の第2の端部を(例えば、上述したようにねじ接続を介して)実質的に閉じて、固定トランスデューサシステム300をフローセルの電子回路ハウジングに電気的に接続するために、固定トランスデューサシステム300の内部電子回路(例えば、圧電素子および付随する導体)と外部導体との間の電気的接続を提供するように構成される。
【0045】
また、固定トランスデューサシステム300は、トランスデューサステムに接触せずにトランスデューサステム306の上に配置される保持ナット316を含む。保持ナット316は、フローセルポートの対応するねじ切りされた表面を係合するように構成される外側にねじ切りされた表面を含み、固定トランスデューサシステム300がプロセス流体から離れる方向にフローセルポートから動くのを防止するように構成される。減衰座金314は、トランスデューサステム306の上に配置され、環状突起324と保持ナット316との間に位置する。後述するように、減衰座金314は、音響減衰材料で形成され、トランスデューサステム306と保持ナット316との間の、最終的にはフローセルと受信トランスデューサとの間の音響雑音結合を低減する。
【0046】
動作中に、フローセルの流路のプロセス圧力は、さもなければ、固定トランスデューサシステム300をプロセス流体から離れる方向に動かし、保持ナット316に、そしてさらに周囲のフローセルにしっかりと接触させようとし、望ましくないことに、フローセルに音響雑音を結合させる。しかし、減衰座金314がトランスデューサステム306と保持ナット316との間に配置され、音響遮断を形成し、雑音がステムからナットおよびフローセルに結合する程度を低減する。
【0047】
図8および
図9は、「浮動スリーブ」トランスデューサシステム400の例示的実施形態を示す。浮動スリーブトランスデューサシステム400は、トランスデューサステムの周囲に配置されるピストンスリーブ、ならびに、ステムとスリーブとの間の、およびスリーブとフローセルとの間の音響結合を減衰させるように構成されるOリングを含む。加えて、音響減衰座金または他の要素が、プロセス圧力の方向にスリーブとナットとの間に配置される。
【0048】
図示するように、浮動スリーブトランスデューサシステム400は、トランスデューサヘッド404、トランスデューサステム406、およびトランスデューサコネクタ408を有するトランスデューサアセンブリを含む。また、浮動スリーブトランスデューサシステム400は、ピストン412、減衰座金414、および保持ナット416を有するスリーブアセンブリを含む。また、クランプ418および保持リング420が、スリーブアセンブリ内にトランスデューサアセンブリを保持するのを助けるために含まれる。また、浮動スリーブトランスデューサシステム400は、システムの様々な部品の間を封止し、さらに音響雑音結合を低減するための1つまたは複数のOリングまたはガスケット422、424、426、428を含む。
【0049】
トランスデューサヘッド404は、印加電圧に応答して超音波機械的波動を生成するように構成される、圧電性結晶またはセラミックなどの超音波トランスデューサを収容する。図示した実施形態では、トランスデューサヘッド404は中空の円柱容器であって、それに超音波トランスデューサが装着される。超音波圧電素子が一般的に本明細書に記載されているが、本明細書に開示されるトランスデューサシステムのいずれも、他のタイプのトランスデューサ(例えば、非超音波トランスデューサ、磁気歪トランスデューサ、容量性トランスデューサなど)を用いることができる。
【0050】
トランスデューサステム406は、トランスデューサヘッド404が例えば溶接接続、圧入接続、またはねじ接続などの任意の好適な接続機構を用いて接続される第1の部分430を含む。また、トランスデューサステム406は、以下でさらに詳細に述べるように、第1および第2のOリング422、424がトランスデューサステムとピストン412との間の封止を形成する封止面を画定する、段下がりした第2の部分432を含む。第2の部分432は、スリーブアセンブリを通って完全に延伸するように十分な長さである。第2の部分432は、トランスデューサコネクタ408の対応する外側にねじ切りされた表面を係合するための、内側にねじ切りされた表面を含む。トランスデューサステム406は、電気的リード線がトランスデューサヘッド404の超音波トランスデューサからトランスデューサコネクタ408まで延伸する中央ルーメンを画定する。
【0051】
トランスデューサコネクタ408は、トランスデューサステム406の第2の端部を(例えば、上述したようにねじ接続を介して)実質的に閉じて、トランスデューサシステムをフローセルの電子回路ハウジングに電気的に接続するために、浮動スリーブトランスデューサシステム400の内部電子回路(例えば、圧電素子および付随する導体)と外部導体との間の電気的接続を提供するように構成される。
【0052】
ピストン412は、トランスデューサステム406の第2の部分432がピストンの中央ルーメンを通って延伸するように、トランスデューサステム406の上に配置される筒状部材である。例えば第1および第2のOリング422、424などの第1および第2の音響減衰素子は、ピストンの内面および/またはトランスデューサステム406の外面に形成される溝またはチャネルに配置されて、ピストンとトランスデューサステムとの間の封止を形成し、前記部品の間の音響雑音結合を低減する。また、ピストン412は、その外面に形成される溝またはチャネルを含み、そこには、ピストンとフローセルとの間の封止を形成し、前記部品の間の音響雑音結合を低減するために、例えば第3および第4のOリング426、428などの音響減衰素子が配置される。ピストン412とトランスデューサステム406との間に2つの音響減衰素子422、424を示しているが、2より多くの、または2より少ない減衰素子を含んでもよいことはいうまでもない。さらに、ピストン412とフローセルとの間に2つの音響減衰素子426、428を示しているが、2より多くの、または2より少ない減衰素子を含んでもよいことはいうまでもない。
【0053】
また、浮動スリーブトランスデューサシステム400は、トランスデューサステム406に接触せずにトランスデューサステム406の上に配置される保持ナット416を含む。保持ナット416は、フローセルポートの対応するねじ切りされた表面を係合するように構成される外側にねじ切りされた表面を含み、浮動スリーブトランスデューサシステム400がプロセス流体から離れる方向にフローセルポートから動くのを防止するように構成される。減衰座金414は、トランスデューサステム406の上に配置され、ピストン412と保持ナット416との間に位置する。後述するように、減衰座金414は、音響減衰材料で形成され、ピストン412と保持ナット416との間の、最終的にはフローセルと受信トランスデューサとの間の音響雑音結合を低減する。
【0054】
動作中に、フローセルの流路のプロセス圧力は、さもなければ、浮動スリーブトランスデューサシステム400をプロセス流体から離れる方向に動かし、保持ナット416に、そしてさらに周囲のフローセルにしっかりと接触させようとし、望ましくないことに、フローセルに音響雑音を結合させる。しかし、減衰座金414がピストン412と保持ナット416との間に配置され、音響遮断を形成し、雑音がピストンからナットおよびフローセルに結合する程度を低減する。
【0055】
クランプ418は、トランスデューサステム406の周囲に適合するように構成される第1および第2の半円柱形部分を含み、ピストン412がステムに対してプロセス流体から離れる方向に動くのを防止するように構成される。また、クランプ418は、クランプをトランスデューサステム406に係合するかまたはそれから分離するために、締めるかまたは弛めることができる1つまたは複数の調整ねじを含む。保持リング420は、トランスデューサステム406の周囲に適合して、トランスデューサステムの外側に形成される溝を係合するように構成されるばねクリップである。このようにして、保持リング420は、ピストン412がトランスデューサステム406に対してプロセス流体に向かう方向に動くのを防止する。
【0056】
動作中に、第1および第2のOリング422、424は、トランスデューサステム406からピストン412に結合する音響雑音の量を低減する。ピストン412に結合するいかなる雑音の伝達も、第3および第4のOリング426、428によって、フローセルに結合することを妨げられる。さらにまた、プロセス圧力がプロセス流体から離れる方向に浮動スリーブトランスデューサシステム400を動かす傾向があるので、減衰座金414は音響雑音がピストン412から保持ナット416に、そして最終的に周囲のフローセルに伝搬することを減衰させる。
【0057】
本明細書に開示したトランスデューサシステムの部品は、例えばステンレススチール、チタン、アルミニウム、鉄および/またはそれらの組み合わせなどの金属を含むが、これらに限定されない、様々な材料のいずれかから形成することができる。本明細書に開示した音響減衰素子および減衰座金は、黒鉛、弾性材(例えばネオプレン)、フッ素弾性材、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)および/またはそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、音響減衰材料で形成することができる。
【0058】
任意の特定の実施形態に関して本明細書に開示した特徴は、他の任意の実施形態と組み合わされてもよく、あるいはそれに組み込まれてもよい。
【0059】
本明細書に開示したトランスデューサシステムは、いくつかの利点および/または技術的な効果をもたらす。例えば、いくつかの実施形態では、トランスデューサとフローセルと間の音響雑音結合を低減し、流量計のSNRを改善し、より正確な流量測定を提供する。
【0060】
本明細書に開示したトランスデューサシステムは流量計の状況で一般的に記載しているが、それらが様々な他の状況で応用されることはいうまでもない。例えば、本明細書に開示したトランスデューサシステムは、トランスデューサとトランスデューサが装着される部品との間の音響雑音結合を低減することが望ましい任意のシステムで用いることができる。このようなシステムは、超音波撮像システム、超音波欠陥検出システム、超音波洗浄器、超音波ミキサー、超音波センサー、超音波溶接システムなどを含む。
【0061】
この明細書は、本発明を開示するために実施例を用いており、最良の形態を含んでいる。また、いかなる当業者も本発明を実施することができるように実施例を用いており、任意のデバイスまたはシステムを製作し使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含んでいる。本発明の特許され得る範囲は、請求項によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例が請求項の文字通りの言葉と異ならない構造要素を有する場合、または、それらが請求項の文字通りの言葉と実質的な差異がなく等価な構造要素を含む場合には、このような他の実施例は特許請求の範囲内であることを意図している。