(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記実行手段は、前記情報処理装置において前記一のアプリケーションが実行可能でない場合には、当該一のアプリケーションを実行する処理に代えて所定の処理を実行する
請求項8に記載の情報処理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、本発明は、投稿情報の閲覧とアプリケーションの実行との間の連動性をより高めることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数のアプリケーションのそれぞれについて投稿者により投稿された
投稿文を共有する情報処理システムであって、一のアプリケーションに関する複数の前記
投稿文を表示手段に表示させる表示制御手段であって、投稿情報にアプリケーションの実行条件を示す付加情報が含まれている場合は、当該実行条件に基づいて当該アプリケーションを起動する指示を受付けるための画像オブジェクトを当該
投稿文に対応付けて表示する、表示制御手段と、ユーザによる前記画像オブジェクトの指定を受付けると、前記実行条件に基づいて当該一のアプリケーションを実行する実行手段とを備える情報処理システムを提供する。
【0006】
好ましい態様において、前記一のアプリケーションはゲームアプリケーションである。
好ましい態様において、前記付加情報は、前記投稿情報毎に異なるデータである。
好ましい態様において、前記投稿者は、前記一のアプリケーションのユーザであり、前記付加情報は、前記投稿者が前記一のアプリケーションを実行したことにより生成されるデータである。
好ましい態様において、前記付加情報は、前記投稿者が前記一のアプリケーションを実行し、所定の条件を満たした場合に生成されるデータである。
好ましい態様において、前記付加情報が付加された前記投稿情報を投稿するための投稿手段をさらに備える。
好ましい態様において、前記投稿手段は、ユーザによって選択された前記付加情報が付加された前記投稿情報を生成する。
好ましい態様において、サーバ装置と情報処理装置とを備え、前記サーバ装置は、前記投稿情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された前記投稿情報を前記情報処理装置に通知する通知手段とを備え、前記情報処理装置は、前記複数のアプリケーションの少なくともいずれかを記憶する第2の記憶手段又は当該第2の記憶手段に記憶されたデータを読み取る手段と、前記表示制御手段と、前記実行手段とをさらに備える
好ましい態様において、前記実行手段は、前記情報処理装置において前記一のアプリケーションが実行可能でない場合には、当該一のアプリケーションを実行する処理に代えて所定の処理を実行する。
好ましい態様において、前記付加情報が所定の付加情報であるか否かを判別する判断手段を備え、前記表示制御手段は、前記判断手段により所定の付加情報が関連付けられていると判断された投稿情報を第1の態様で表示させる。
好ましい態様において、前記付加情報は、前記一のアプリケーションにおいて利用可能なコンテンツを示すデータである。
【0007】
本発明は、他の観点において、一のアプリケーションに関する複数の、
投稿文を含む投稿情報を表示手段に表示させる表示制御手段であって、投稿情報にアプリケーションの実行条件を示す付加情報が含まれている場合は、当該実行条件に基づいて当該アプリケーションを起動する指示を受付けるための画像オブジェクトを当該
投稿文に対応付けて表示する、表示制御手段と、ユーザによる前記画像オブジェクトの指定を受付けると、前記実行条件に基づいて当該一のアプリケーションを実行する実行手段とを備える情報処理装置を提供する。
【0008】
本発明は、他の観点において、コンピュータを、一のアプリケーションに関する複数の
、投稿文を含む投稿情報を表示手段に表示させる表示制御手段であって、投稿情報にアプリケーションの実行条件を示す付加情報が含まれている場合は、当該実行条件に基づいて当該アプリケーションを起動する指示を受付けるための画像オブジェクトを当該
投稿文に対応付けて表示する、表示制御手段と、ユーザによる前記画像オブジェクトの指定を受付けると、前記実行条件に基づいて当該一のアプリケーションを実行する実行手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0009】
本発明は、他の観点において、複数のアプリケーションのそれぞれについて投稿者により投稿された、
投稿文を含む投稿情報を共有する情報処理システムにおいて、一のアプリケーションに関する複数の前記投稿情報にアプリケーションの実行条件を示す付加情報が含まれている場合は、当該実行条件に基づいて当該アプリケーションを起動する指示を受付けるための画像オブジェクトを当該
投稿文に対応付けて、表示手段に表示するステップと、前記表示手段に前記
投稿文が表示されているときにユーザの操作を受付けるステップと、前記ユーザによって前記画像オブジェクトの指定を受付けると、前記実行条件に基づいて当該一のアプリケーションを実行するステップとを有する情報処理方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、投稿情報の閲覧とアプリケーションの実行との間の連動性をより高めることが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施例]
図1は、本発明の一実施例である情報処理システム10の全体構成を示すブロック図である。情報処理システム10は、さまざまなゲームを実行するとともに、それぞれのゲームに関する投稿情報を共有するためのシステムである。すなわち、情報処理システム10は、ゲームを実行する機能と、投稿情報を共有する機能とを有している。ここでいうゲームは、アプリケーションソフトウェア(以下単に「アプリケーション」という。)の一例に相当し、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、パズルゲームなど、さまざまなものが該当し得る。
【0013】
情報処理システム10は、サーバ装置100と、複数のゲーミングシステム20とを備え、これらをネットワーク500を介して互いに接続した構成である。ネットワーク500は、例えばインターネットであるが、これに限定されない。
【0014】
サーバ装置100は、投稿情報を共有するサービス(以下「情報共有サービス」という。)を提供するためのコンピュータ装置である。サーバ装置100は、複数のゲーミングシステム20から投稿情報を受信し、これを所定のルールに従ってユーザ間で共有できるようにする。なお、サーバ装置100は、ゲーミングシステム20以外からも投稿情報を受け付けてもよい。
【0015】
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。制御部110は、サーバ装置100の動作を制御する手段である。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置や主記憶装置を備え、プログラムを実行することによって各部の動作を制御する。記憶部120は、データを記憶する手段(第1の記憶手段)である。記憶部120は、ハードディスクなどの記録媒体を備え、投稿情報などを記憶する。通信部130は、ネットワーク500と接続し、ゲーミングシステム20とデータを送受信する手段である。
【0016】
なお、サーバ装置100が使用するデータは、記憶部120のようにサーバ装置100自体に備わる記憶手段ではなく、外部の記憶装置に記憶されていてもよい。また、サーバ装置100の機能は、単一の装置によってではなく、複数の装置(サーバ群)の協働によって実現されてもよい。
【0017】
ゲーミングシステム20は、ユーザの住居などに設けられる情報処理システムである。ゲーミングシステム20は、単独のユーザによって使用されてもよいが、複数のユーザ(家族など)が共用することも可能である。この場合、各ユーザは、パスワード認証などの所定の認証処理によって識別される。
【0018】
図3は、ゲーミングシステム20の機器構成を示す図である。ゲーミングシステム20は、本体装置200と、コントローラ300と、テレビ400とを備える。なお、コントローラ300は、ここでは1つのみであるとするが、ゲーミングシステム20に複数備わっていてもよい。また、ゲーム用のコントローラ300のほかに文字入力用の別のコントローラがあってもよい。
【0019】
本体装置200は、ゲームを実行するとともに、ユーザが情報共有サービスを利用するためのインタフェースを提供する情報処理装置である。本体装置200は、ネットワーク500に接続されて、ゲームを実行するために必要な処理と情報共有サービスを利用するために必要な処理とを実行する。また、本体装置200が実行する処理には、コントローラ300及びテレビ400の表示制御が含まれる。
【0020】
コントローラ300は、ユーザが把持して操作を行うための携帯型の入力端末である。また、コントローラ300は、タッチスクリーン式の表示領域を有しており、表示装置であるともいえる。コントローラ300は、ここでは本体装置200と無線通信によってデータを送受信するものであるとするが、本体装置200と有線接続されてもよい。
【0021】
テレビ400は、ゲーム画面や投稿情報を表示する表示装置である。テレビ400は、本体装置200に接続され、本体装置200に制御されて画像を表示する。なお、ゲーミングシステム20は、テレビ400に代えて、プロジェクタなどの他の表示装置を備えてもよい。
【0022】
図4は、本体装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。本体装置200は、制御部210と、補助記憶部220と、ディスクドライブ部230と、ネットワーク通信部240と、端末通信部250と、AV(Audio and Visual)インタフェース部260とを備える。
【0023】
制御部210は、本体装置200の各部の動作を制御する手段である。制御部210は、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置、主記憶装置やVRAM(Video Random Access Memory)に相当するメモリ、本体装置200の各部と情報をやり取りするための入出力インタフェースなどを備え、プログラムを実行することによってコントローラ300及びテレビ400に送信する画像データの生成などを制御する。また、制御部210は、サーバ装置100との通信を制御し、投稿情報の送受信及び表示を制御する。投稿情報の送受信及び表示は、Webブラウザのような汎用的なアプリケーションによって実現されてもよいし、専用のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0024】
補助記憶部220は、制御部210により用いられるデータを記憶する手段である。補助記憶部220は、例えばフラッシュメモリやハードディスクであるが、メモリカードのような着脱可能な記録媒体とそのリーダライタを含んで構成されてもよい。補助記憶部220は、制御部210が実行するプログラムや、ネットワーク通信部240、端末通信部250を介して取得したデータを記憶することが可能である。例えば、補助記憶部220は、オンラインで販売されているゲームがダウンロードされた場合に、これを必要に応じて実行できるように記憶することも可能である。
【0025】
ディスクドライブ部230は、光ディスク(光記録媒体)に記憶されたデータを読み取る手段である。光ディスクには、例えば、ゲームプログラムなどのゲームを実行するために必要なデータが記録されている。なお、ディスクドライブ部230は、光磁気ディスクや半導体メモリなどの他の記録媒体に記憶されたデータを読み取るように構成されてもよい。
【0026】
本実施例において、ゲームプログラムを記憶する記憶手段(第2の記憶手段)は、補助記憶部220と光ディスクのいずれかである。本体装置200は、ゲームを実行するために、これらの一方のみを用いる構成であってもよい。
【0027】
ネットワーク通信部240は、ネットワーク500と通信する手段である。ネットワーク通信部240は、制御部210による指示に従い、サーバ装置100との間でデータの送受信を行う。一方、端末通信部250は、コントローラ300と通信する手段である。端末通信部250による無線通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信などの任意の通信方式を用いることができる。
【0028】
AVインタフェース部260は、テレビ400に画像データや音声データを供給する手段である。AVインタフェース部260は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子、コンポーネント端子などのインタフェースを1又は複数備える。
【0029】
図5は、コントローラ300のハードウェア構成を示すブロック図である。コントローラ300は、制御部310と、補助記憶部320と、通信部330と、表示部340と、タッチスクリーン部350と、操作部360とを備える。
【0030】
制御部310は、コントローラ300の各部の動作を制御する手段である。制御部310は、CPUなどの演算処理装置、主記憶装置、コントローラ300の各部と情報をやり取りするための入出力インタフェースなどを備え、プログラムを実行することによって画像の表示や本体装置200とのデータの送受信を制御する。
【0031】
補助記憶部320は、制御部310により用いられるデータを記憶する手段である。補助記憶部320は、例えばフラッシュメモリである。なお、補助記憶部320は、いわゆるメモリカードのような着脱可能な記録媒体とそのリーダライタを含んで構成されてもよい。
【0032】
通信部330は、本体装置200と通信する手段である。通信部330は、無線通信により本体装置200と通信を行うためのアンテナなどを備える。
【0033】
表示部340は、画像を表示する手段である。表示部340は、液晶素子や有機EL(electroluminescence)素子により画素が構成された表示パネルと、この表示パネルを駆動する駆動回路とを備え、制御部310から供給された画像データに応じた画像を表示パネルの所定の表示領域に表示する。
【0034】
タッチスクリーン部350は、ユーザの操作を検出する手段であり、表示部340の表示領域上の位置を表す座標情報を生成及び供給する手段である。タッチスクリーン部350は、表示領域に重ねて設けられたセンサと、このセンサにより検出された位置を表す座標情報を生成して制御部310に供給する制御回路とを備える。タッチスクリーン部350の位置の検出方式は、抵抗膜方式であってもよいし、静電容量方式などの他の方式であってもよい。また、ユーザの操作は、指によって行われてもよいし、ペン状の器具(スタイラスなど)によって行われてもよい。
【0035】
操作部360は、ユーザの操作を検出する別の手段である。操作部360は、押下可能なキーやスイッチなどを備え、ユーザの操作に応じた操作情報(例えば、キーが押下されているか否かを表す情報)を制御部310に供給する。なお、操作部360が備えるキーやスイッチの数は、特に限定されない。例えば、操作部360は、キーボードを含んでもよいし、マウスなどのポインティングデバイスを含んでもよい。
【0036】
情報処理システム10のハードウェア構成は、以上のとおりである。ユーザは、このような構成の情報処理システム10を用いて、ゲームをプレイしたり、ゲームに関するコミュニティで情報交換したりすることができる。ゲームをプレイするための機能は、主として個々のゲーミングシステム20によって実現される。一方、情報共有サービスは、複数のゲーミングシステム20とサーバ装置100との協働によって実現される。
【0037】
本実施例の情報共有サービスは、ゲームに関する投稿情報を複数のユーザ間で共有するサービスである。情報共有サービスにおいては、複数あるゲームのそれぞれについて投稿情報を共有することが可能である。投稿情報は、いわゆる掲示板(電子掲示板)の形式で管理される。
【0038】
また、本実施例において、投稿情報は、「コミュニティ」という単位で管理される。ここにおいて、コミュニティとは、特定のゲームに関連付けられたグループをいい、1のコミュニティにつき1の掲示板があるものとする。また、コミュニティは、1のゲームにつき複数あってもよい。各ユーザは、1又は複数のコミュニティに属することが可能であり、所属するコミュニティの掲示板に投稿することが可能である。なお、投稿情報の閲覧は、コミュニティに属するユーザのみに制限されてもよいが、他のユーザにも許可されていてもよい。
【0039】
図6は、投稿情報の表示例を示す図である。投稿情報は、本文のほかに、投稿者を識別するための文字列(ここでは「ケン」)やアイコン、投稿日時などを含むことができる。また、この例においては、投稿情報の表示領域には共感ボタンBt1と起動ボタンBt2とが表示されている。共感ボタンBt1は、投稿情報を閲覧したユーザがその投稿内容に共感した場合に選択する画像である。なお、共感ボタンBt1の近傍には、共感したユーザの総数(以下「共感数」という。)が表記されてもよい。起動ボタンBt2は、投稿情報に関連付けられたゲームを起動する場合にユーザが選択する画像である。ユーザは、起動ボタンBt2を選択すると、閲覧している投稿情報(及びそのコミュニティ)に関連するゲームを実行することが可能である。すなわち、起動ボタンBt2は、ゲームを実行する指示を受け付けるための画像の一例に相当する。本実施例において、起動ボタンBt2は、後述する条件付き付加情報が投稿情報に付加されている場合に表示される。
【0040】
また、ユーザは、ある投稿者の投稿に対してコメントすることも可能である。コメントは、投稿情報の一例に相当するものであり、他の投稿情報に関連付けられた投稿情報である。ユーザは、ある投稿者のコメントに対してさらにコメントすることも可能である。すなわち、投稿情報は、階層構造を有することが可能である。
【0041】
以下においては、ユーザによる共感とコメントとを総称して「リアクション」という。ここでいうリアクションとは、ユーザが投稿に対して行う何らかの意思表示のことである。なお、リアクションは、共感及びコメントに限らず、例えば、投稿に対して好き・嫌いといった感想を表現するものであってもよいし、投稿の良し悪しを点数や星の数によって評価するものであってもよい。
【0042】
図7は、投稿情報のデータ構造を例示する図である。サーバ装置100は、このような投稿情報をコミュニティ毎(すなわち掲示板毎)に記憶している。投稿情報は、投稿ID、ユーザID、投稿日時、本文、リアクション情報及び付加情報を含むデータである。投稿IDは、投稿情報を識別するための情報である。ユーザIDは、ユーザを識別するためにあらかじめ割り振られた情報であり、ここでは、投稿情報の投稿者を識別するために用いられる。投稿日時は、投稿情報が投稿された日時を表す情報である。本文は、ユーザによって入力された文字や記号を示す情報である。リアクション情報は、投稿情報に対して行われたリアクションを示す情報であり、例えば、共感数、共感したユーザのユーザID、コメントの投稿ID、コメントしたユーザのユーザIDなどがこれに該当する。付加情報は、投稿時に本文とともに付加される情報である。付加情報は、例えばバイナリデータとして付加される。なお、投稿情報は、リアクション情報や付加情報を含まないものがあってもよい。
【0043】
ユーザは、付加情報としてさまざまな種類のデータを付加することができる。例えば、ユーザは、ゲームをプレイすることによって生成されるデータ、すなわちUGC(User Generated Content)を付加情報として用いることができる。付加情報は、具体的には、ゲームのプレイ中における特定のシーンのスクリーンショットや、ゲームのクリア、ハイスコアの記録などの所定の条件を満たした場合に生成されるデータである。あるいは、付加情報は、ユーザがタッチスクリーン上で描画した手描きの文字やイラストを示す画像データであってもよい。
【0044】
また、本実施例の付加情報には、特定のゲームを所定の条件に従って実行させることができるデータが含まれる。この条件のことを、以下においては「(ゲームの)実行条件」という。また、このような種類の付加情報(すなわち、ゲームの実行条件を示す付加情報)のことを、以下においては特に「条件付き付加情報」という。
【0045】
条件付き付加情報は、例えば、ゲーム内においてユーザに利用されるコンテンツを示すデータである。ここでいうコンテンツとは、例えば、ゲーム内で利用可能なアイテム(ユーザの能力を向上させる武器など)や、いわゆる追加シナリオのようなアドオンデータをいう。このようなコンテンツを示す条件付き付加情報を用いた場合、ユーザは、当該データを用いない場合と異なる条件でゲームをプレイすることが可能である。例えば、ユーザは、条件付き付加情報を用いることによって特殊なアイテムを利用してゲームをプレイすることができるようになる。
【0046】
また、条件付き付加情報は、いわゆるゴーストデータであってもよい。ここにおいて、ゴーストデータとは、所定のユーザによるゲームのプレイを再現又は模擬することを可能にするデータをいう。例えば、レーシングゲームにおけるゴーストデータは、あるステージ(レース場)において好記録を出したユーザの走行を再現可能なデータであり、当該ユーザのマシンを半透明などの姿で表示することができるデータである。ユーザは、このゴーストデータが示すマシンと競争したり、あるいは当該マシンの走行を模倣して好記録を目指したりするといったプレイが可能である。また、対戦型の格闘ゲームにおけるゴーストデータは、所定のユーザの特徴(攻撃パターンなど)を反映させたキャラクタを示すデータである。ユーザは、このゴーストデータが示すキャラクタと対戦することで、あたかもそのユーザと実際に格闘しているようなプレイが可能になる。
【0047】
なお、条件付き付加情報は、ゲームを特定のシーンや場面から開始できるようにするデータであってもよい。例えば、条件付き付加情報は、複数のステージからなるアクションゲームにおいて、(通常はいくつかのステージをクリアしていなければプレイできないような)特定のステージからプレイできるようにしたデータであってもよい。すなわち、この条件付き付加情報は、いくつかのステージをスキップ(省略)して特定のステージをプレイすることを可能にするデータである。
【0048】
条件付き付加情報の具体的な内容は、ゲーム毎に異なる。したがって、条件付き付加情報に記述されるデータやそのフォーマットは、それぞれのゲームの提供者(メーカー、開発者等)が適当に決めることが可能である。したがって、条件付き付加情報によってどのような実行条件を指定できるかは、ゲームの設計次第であるといえる。
【0049】
ユーザは、ゲーミングシステム20を用いて、このような投稿情報を投稿したり閲覧したりすることが可能である。例えば、投稿者であるユーザは、あるゲームのプレイ中に行き詰まったときに、攻略法などを投稿によって質問することが可能である。また、投稿者は、ハイスコアを記録するなどの所定の条件を満たした場合に、付加情報を投稿することも可能である。
【0050】
一方、閲覧者であるユーザは、投稿情報を閲覧して参考にしながらゲームを進めたり、ゲームの評判を購入前に調べたりすることが可能である。また、閲覧者は、付加情報が付加された投稿情報を閲覧し、上述した起動ボタンBt2を選択することによって、閲覧している投稿情報に関連するゲームが所定の実行条件に従って実行されるようにこれを起動することが可能である。
【0051】
図8は、このような情報共有を実現する情報処理システム10の機能的構成を示すブロック図である。情報処理システム10は、受付手段11、投稿手段12、表示制御手段13、表示手段14、付与手段15、実行手段16及びデータ管理手段17によって情報の共有及びゲームの実行を実現する。このうち、受付手段11、投稿手段12、表示制御手段13、表示手段14及び実行手段16は、ゲーミングシステム20によって実現される機能であり、付与手段15及びデータ管理手段17は、サーバ装置100によって実現される機能である。
【0052】
受付手段11は、ユーザの操作を受け付ける手段である。受付手段11は、操作部360から供給された操作情報とタッチスクリーン部350から供給された座標情報とを取得し、ユーザによって行われた操作を認識する。受付手段11は、認識した操作に応じた手段に当該操作を反映させる。
【0053】
投稿手段12は、投稿情報を投稿する手段である。投稿手段12は、ユーザの操作に応じた投稿情報を生成し、これをサーバ装置100に送信する。また、投稿手段12は、必要に応じて、付加情報が付加された投稿情報を生成する。すなわち、投稿情報には、付加情報が付加されたものとそうでないものとがあってよい。サーバ装置100においては、データ管理手段17によって投稿情報が管理される。
【0054】
表示制御手段13は、表示手段14による表示を制御する手段である。表示制御手段13は、ユーザの操作に応じたコミュニティの投稿情報を表示手段14に表示させる。表示制御手段13は、データ管理手段17によって管理されている投稿情報をネットワーク500を介して取得する。また、表示制御手段13は、ゲームの実行中にはゲーム画面の表示を制御する。
【0055】
表示手段14は、情報を表示する手段である。表示手段14は、テレビ400及びコントローラ300(より詳細にはタッチスクリーン部350)がこれに相当する。表示手段14は、このうち一方にゲーム画面を表示し、他方に投稿情報を表示してもよいし、双方に同様の情報を表示してもよい。
【0056】
付与手段15は、ユーザに条件付き付加情報を付与する手段である。付与手段15による付与とは、条件付き付加情報をユーザが利用できる状態にすることをいう。付与手段15は、閲覧者であるユーザが投稿情報を閲覧しているときに所定の操作を行うと、当該操作に応じた条件付き付加情報を当該ユーザに付与する。本実施例において、ここでいう所定の操作とは、上述した起動ボタンBt2を選択する操作である。この操作は、タッチスクリーン上の起動ボタンBt2をタップ(押下)する操作であってもよいし、起動ボタンBt2にカーソルを合わせて所定のボタンを押下する操作であってもよい。
【0057】
実行手段16は、ゲームを実行する手段である。実行手段16は、ユーザの操作に応じて、例えばディスクドライブ部230を介して読み取られたゲームを実行する。また、実行手段16は、付与手段15により付与される条件付き付加情報を受け取り、これに基づいてゲームを実行する機能を有する。実行手段16は、ユーザに条件付き付加情報が付与されると、これを受け取り、条件付き付加情報に応じた実行条件に従ってゲームを実行する。すなわち、実行手段16は、条件付き付加情報が付与された場合とそうでない場合とで、ゲームの実行態様を異ならせる。
【0058】
データ管理手段17は、投稿情報などのデータを管理する手段である。データ管理手段17は、各ユーザから投稿された投稿情報を集約し、これを一元的に管理する。ここでいう管理とは、投稿情報を閲覧できるようにゲーミングシステム20に通知することを含む。すなわち、データ管理手段17は、投稿情報の通知手段の一例である。データ管理手段17は、例えば、投稿情報をコミュニティ単位に振り分けて記憶したり、投稿情報をユーザ情報と関連付けたりする。なお、ユーザ情報とは、ユーザに属する情報の総称であって、上述したユーザIDや各ユーザのアイコンなどがこれに相当する。また、ユーザ情報は、当該ユーザが属しているコミュニティのコミュニティID、認証処理に必要な情報(パスワード等)、ゲームやコンテンツのオンラインでの購入に必要な情報(クレジットカード情報)などを含んでもよい。
【0059】
図9は、投稿処理の一例を示すシーケンスチャートである。同図に示す投稿処理は、ユーザがゲームのプレイ中に所定の条件を満たし、条件付き付加情報を付加して投稿情報を投稿する場合の処理である。ここでいう所定の条件は、例えば、ゲームをプレイして何らかの記録(スコア、タイムなど)を更新することや、ゲーム内で設定された問題・課題を解決したり、目標を達成したりすることである。
【0060】
この投稿処理において、ゲーミングシステム20(より詳細には、本体装置200)は、ユーザの操作に従ってゲームを実行する(ステップSa1)。ステップSa1において、ユーザは、所定の条件を満たすプレイをしたものとする。
【0061】
そうすると、ゲーミングシステム20は、投稿情報を生成する(ステップSa2)。例えば、ゲーミングシステム20は、ゲームをいったん中断して、「掲示板に投稿しますか?」などといったダイアログボックスを表示してユーザに投稿するか否かを問い合わせ、ユーザに投稿情報の入力を促してもよい。あるいは、ゲーミングシステム20は、上述した所定の条件が満たされた場合に、自動的に(すなわち、ユーザの明示的な操作によらずに)投稿情報を生成してもよい。この場合、投稿情報の本文は、事前に用意された定型文とすればよい。また、ゲーミングシステム20は、ユーザが満たした条件やユーザによるゲームのプレイ状況に応じた条件付き付加情報を生成し、これを投稿情報に含めることができる。投稿情報に付加情報を付加するか否かは、ユーザの操作(例えば、電子メールにファイルを添付するような操作)によって決められてもよいし、本体装置200で自動的に行われてもよい。また、ゲーミングシステム20は、投稿情報に付加可能な付加情報が複数ある場合には、ユーザにいずれかを選択させ、選択された付加情報を投稿情報に付加してもよい。なお、条件付き付加情報には、ゲームを識別するためのIDが含まれていてもよい。
【0062】
投稿情報を生成したら、ゲーミングシステム20は、ネットワーク500を介してサーバ装置100にこれを送信する(ステップSa3)。このとき、ゲーミングシステム20は、投稿情報を、その宛先となるコミュニティを識別する情報とともに送信する。サーバ装置100は、このように送信された投稿情報を受信すると、受信した投稿情報に応じたコミュニティ(すなわち掲示板)への投稿であるとしてこの投稿情報を記録する(ステップSa4)。
【0063】
なお、ユーザは、
図9の例に限らず、他の方法でも投稿情報を投稿することが可能である。例えば、ユーザは、掲示板が表示されている状態で所定の操作を行うことによって、投稿情報を投稿したり、共感やコメントなどのリアクションを行ったりすることも可能である。
【0064】
図10は、掲示板の表示例を示す図である。ゲーミングシステム20は、サーバ装置100から投稿情報を受信し、これをコミュニティ単位の掲示板として表示する。ゲーミングシステム20は、投稿情報を所定の順序で表示する。投稿情報の表示順は、例えば、投稿日時、共感数、コメント数などに基づいて決められる。
【0065】
図10において、P1〜P4は、それぞれ投稿情報を示している。投稿情報P1、P3は、付加情報が付加されていない投稿情報である。一方、投稿情報P2、P4は、付加情報が付加された投稿情報の一例であり、投稿情報P1、P3とは異なる表示態様で表示されている。投稿情報P2は、付加情報としてゲームのスクリーンショットが付加された場合を示しており、投稿情報P4は、条件付き付加データが付加された場合を示している。投稿情報P4は、起動ボタンBt2が表示されている点においてその他の投稿情報(P1、P2、P3)と異なっている。ここにおいて、投稿情報P4は、第1の態様で表示された投稿情報の一例であり、投稿情報P1、P2、P3は、第2の態様で表示された投稿情報の一例である。
【0066】
図11は、投稿情報の表示からゲームの実行に至る一連の処理を示すフローチャートである。この処理は、ゲーミングシステム20の本体装置200によって実行される処理である。
【0067】
投稿情報を表示するために、本体装置200の制御部210は、まず、投稿情報を取得する(ステップSb1)。制御部210は、サーバ装置100からコミュニティ単位で投稿情報を受信し、ネットワーク通信部240を介してこれを取得する。次に、制御部210は、取得した投稿情報のそれぞれについて、以下に示す表示処理を実行する(ステップSb2)。
【0068】
図12は、表示処理を示すフローチャートである。制御部210は、表示対象である個々の投稿情報について、図示した処理を実行する。すなわち、この表示処理は、投稿情報毎に繰り返し実行される処理である。
【0069】
制御部210は、付加情報(及びその有無)に基づいて、投稿情報の表示態様を決定する。具体的には、制御部210は、投稿情報に付加情報が付加されているか否かを判断する(ステップSc1)。投稿情報に付加情報が付加されていない場合、制御部210は、投稿情報を所定の表示態様で表示させる(ステップSc2)。この表示態様のことを、以下においては「標準の態様」という。標準の態様は、本発明における第2の態様の一例に相当する。
【0070】
一方、投稿情報に付加情報が付加されている場合、制御部210は、その付加情報が条件付き付加情報であるか否かをさらに判断する(ステップSc3)。制御部210は、付加情報が条件付き付加情報でない場合には、標準の態様に加え、その付加情報に応じた画像(スクリーンショット等)を含んだ投稿情報を表示させる(ステップSc5)。また、制御部210は、付加情報が条件付き付加情報である場合には、標準の態様に起動ボタンを加えた投稿情報(すなわち第1の態様の投稿情報)を表示させる(ステップSc4)。
【0071】
なお、制御部210は、
図12の表示処理を逐次的に実行し、投稿情報を1つずつ表示させてもよいが、ある程度の数の投稿情報について並列的に表示処理を実行し、投稿情報をまとめて表示させてもよい。また、制御部210は、あるコミュニティに投稿された投稿情報の全部を一度に表示させるのではなく、画面サイズに応じた適当な数の投稿情報のみを一度に表示し、スクロール等の操作によって表示する投稿情報を切り替えられるようにしてもよい。
【0072】
表示処理が終了すると、複数の投稿情報が一覧表示される。この状態において、制御部210は、ユーザによって操作が行われたか否かを判断する(ステップSb3)。なお、制御部210は、ユーザからの操作がなければ、投稿情報の一覧表示をそのまま続行する。
【0073】
制御部210は、ユーザの操作を受け付けた場合、その操作に応じた処理を実行する。本実施例においては、起動ボタンを選択した場合の処理に特徴があるため、この場合について特に詳細に説明し、他の操作の場合の説明を適宜省略する。
【0074】
制御部210は、ユーザの操作が起動ボタンを選択する操作であるか否かを判断する(ステップSb4)。制御部210は、ユーザの操作が起動ボタンを選択する操作でなければ、それぞれの操作に応じた処理を実行する(ステップSb8)。例えば、制御部210は、投稿情報やコメントの入力を受け付け、これを送信する処理を実行したり、掲示板をスクロールさせる処理を実行したりする。
【0075】
一方、ユーザの操作が起動ボタンを選択する操作であれば、制御部210は、この起動ボタンが表示されている投稿情報に関連付けられたゲームを特定し、自装置において当該ゲームが実行可能であるか否かを判断する(ステップSb5)。制御部210は、例えば、自装置のユーザがこのゲームを所有しているか否かを判断する。あるいは、制御部210は、ディスクドライブ部230に挿入されている光ディスクがこのゲームのものであるか否かを判断してもよいし、補助記憶部220にゲームが記憶されている場合であれば、補助記憶部220のデータを検索してもよい。
【0076】
ユーザが選択した起動ボタンに対応するゲーム(すなわち、起動ボタンに関連付けられた条件付き付加情報に対応するゲーム)が実行可能である場合、制御部210は、当該ゲームを条件付き付加情報に応じた実行条件に従って実行できるように起動する(ステップSb6)。このとき、制御部210は、投稿情報の表示や送受信を司るアプリケーションからゲームを実行するアプリケーションへと条件付き付加情報を引き渡す。なお、例えば、ユーザが当該ゲームを所有しているが、その光ディスクをディスクドライブ部230に挿入していないような場合であれば、制御部210は、「ディスクを挿入してください」などといったメッセージを表示させ、当該ゲームを実行可能な状態にしてからゲームを起動してもよい。
【0077】
また、ユーザが選択した起動ボタンに対応するゲームが実行可能でない場合には、制御部210は、ゲームを実行する処理に代えて所定のエラー処理を実行する(ステップSb7)。エラー処理は、例えば、「あなたはこのゲームをプレイできません」などといったメッセージを表示する処理である。あるいは、当該ゲームがオンライン販売されているゲームである場合には、制御部210は、当該ゲームを購入できるWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を表示するなどしてその購入を促してもよい。この場合、ユーザが実際にゲームを購入し、ゲームを実行可能な状態になったら、制御部210は当該ゲームを条件付き付加情報に応じた実行条件に従って実行できるように起動してもよい。
【0078】
以上のとおり、情報処理システム10によれば、投稿情報(掲示板)を閲覧している状態からスムーズにゲームを起動することが可能である。ユーザは、起動ボタンを選択したときに該当するゲームが実行可能な状態になっていれば、当該ゲームを(ゲームを起動するための)特段の操作を要求されることなく開始することが可能である。したがって、情報処理システム10によれば、実行可能なゲームのそれぞれについて、投稿情報の閲覧とゲームの実行との間の連動性をより高めることが可能である。
【0079】
また、情報処理システム10によれば、条件付き付加情報を用いることで、閲覧者であるユーザのゲーミングシステム20において所定の実行条件に従ってゲームを実行させることが可能である。これにより、ユーザは、他のユーザ(投稿者)のユーザ体験(ゲーム体験)を再現した状態でゲームをプレイしたり、あたかも他のユーザと一緒にゲームをプレイしているようなゲーム体験を得たりすることが可能であり、ひいては他のユーザとの掲示板等でのコミュニケーションの促進も期待できる。また、ユーザは、条件付き付加情報を利用することにより、ゲームの序盤等を省略し、今までプレイしたことがないところからプレイを開始することも可能である。
【0080】
[変形例]
上述した実施例は、本発明の実施の一態様である。本発明は、この実施例に限定されることなく、以下の変形例に示す態様で実施することも可能である。なお、以下の変形例は、必要に応じて、各々を組み合わせて適用することも可能である。
【0081】
(変形例1)
起動ボタンは、条件付き付加情報の有無を問わず、各投稿情報にそれぞれ表示されてもよい。この場合、本体装置200は、条件付き付加情報が関連付けられた投稿情報の起動ボタンを選択した場合と条件付き付加情報が関連付けられていない投稿情報の起動ボタンを選択した場合とで、ゲームの実行態様を異ならせる。前者の場合、本体装置200は、上述した実施例と同様に、条件付き付加情報に応じた実行条件でゲームを実行する。一方、後者の場合、本体装置200は、従うべき実行条件が存在しないため、ユーザが起動ボタンを用いずに当該ゲームを起動する場合と同様の通常の動作にてゲームを実行する。なお、本体装置200は、このように機能が異なる起動ボタンをユーザが識別できるように、各々の外観(表示色、形状、表示する文字など)を異ならせてもよい。
【0082】
また、本体装置200は、起動ボタンを選択する操作に代えて、投稿情報上の任意の位置をタップする操作によってゲームを実行するように構成されてもよい。この場合、投稿情報の表示領域全体が起動ボタンに相当するため、起動ボタンBt2のような専用の画像を表示する必要がない。
【0083】
(変形例2)
起動ボタンは、必ずしも投稿情報との関連付けを要しない。
図13は、起動ボタンの他の表示例を示す図である。この例において、起動ボタンBt3は、投稿情報にではなく掲示板に関連付けられ、掲示板の表示画面の所定の位置に表示される。この場合、条件付き付加情報は、掲示板の管理者によって設定される。
【0084】
例えば、管理者は、レーシングゲームのコミュニティの掲示板において、当該コミュニティに属するユーザからハイスコアの投稿を受け付け、その中の最速のユーザのゴーストデータを起動ボタンBt3によって配信するようにしてもよい。このような配信は、管理者の人為的な作業によらず、サーバ装置100におけるソフトウェア処理によって実現されてもよい。
【0085】
(変形例3)
投稿者は、ゲームのユーザでなくてもよい。例えば、投稿者は、掲示板の管理者であってもよい。ここにおいて、掲示板の管理者がゲームの提供者である場合には、特別なアドオンデータ(追加シナリオ等)を掲示板を介して配信することも可能である。また、本発明の掲示板は、ゲームのユーザであるか否かを問わずに閲覧や投稿ができるものであってもよい。
【0086】
(変形例4)
上述した実施例において、ゲーミングシステム20においてゲームが実行可能であるか否かの判断は、起動ボタンの操作後に本体装置200で実行される(ステップSb5)。しかし、この判断は、ゲーミングシステム20においてではなく、サーバ装置100において事前に実行されてもよい。例えば、ユーザが所持しているゲームに関する情報がユーザ情報としてサーバ装置100に記憶されていれば、当該ユーザのゲーミングシステム20においてゲームが実行可能であるかを判断することが可能である。
【0087】
この判断をサーバ装置100で実行する場合、サーバ装置100は、実行可能でないゲームに関する起動ボタンを表示させないようにしてもよい。この場合、起動ボタンが表示されるか否かは、閲覧者であるユーザが所持しているゲームに応じて異なる。あるいは、サーバ装置100は、実行可能なゲームに関する起動ボタンとそうでない起動ボタンとの表示態様を異ならせてもよい。例えば、サーバ装置100は、実行可能でないゲームに関する起動ボタンをグレーアウトして表示させるようにし、閲覧者であるユーザに当該ボタンが選択できないことを視覚的に理解させてもよい。なお、このような起動ボタンの表示制御は、サーバ装置100ではなく本体装置200で行われてもよい。
【0088】
(変形例5)
上述した実施形態において、付加情報は、投稿情報の一部であって、投稿情報とともに本体装置200に送信される。しかし、付加情報は、投稿情報と一体不可分である必要はなく、投稿情報とは別に本体装置200にダウンロードされてもよい。例えば、本体装置200は、起動ボタン付きの投稿情報を表示し、ユーザがその起動ボタンを選択したタイミングで付加情報をダウンロードしてもよい。このようにすれば、付加情報が大容量のデータである場合などに、必要な付加情報のみを受信すればよいようにすることができる。
【0089】
(変形例6)
本発明の条件付き付加情報は、その利用回数や利用時期に制限があってもよい。例えば、条件付き付加情報は、先着の所定数のユーザのみがダウンロード可能であり、その後はダウンロードできないようになっていてもよい。あるいは、条件付き付加情報は、ダウンロードしてから1週間だけ利用可能であり、その後は利用できなくなってもよい。このような制限は、投稿者であるユーザが設定できるようにすることも可能である。
【0090】
(変形例7)
本発明は、ゲーム以外のアプリケーションにも適用可能である。例えば、本発明は、(ゲーム以外の)娯楽用のアプリケーションや、教育用又は学習用のアプリケーションなどにも適用可能である。
【0091】
(変形例8)
本発明のハードウェア構成は、上述した実施例の構成に限定されない。例えば、表示手段は、必ずしも複数ある必要はないため、テレビ400と表示部340のいずれか一方のみであってもよい。この場合、本体装置200は、ユーザの操作に応じて、ゲーム画面と投稿情報の表示画面とを適宜切り替える。
【0092】
また、ゲーミングシステム20は、ゲームを実行する機能と投稿情報を閲覧する機能とを兼ね備えるものである。しかし、これらの機能は、例えば、ゲームを実行する機能をゲーム機において実現し、投稿情報を閲覧する機能を他の表示端末(パーソナルコンピュータ、スマートフォンなど)において実現する、というように、相異なる装置で実現されてもよい。この場合、起動ボタンを選択する操作は投稿情報の表示端末で行われるが、条件付き付加情報は(例えば変形例5のような要領で)ゲーム機にダウンロードされる。なお、この場合、ゲーム機は、条件付き付加情報をダウンロード後ただちにゲームを起動する必要はなく、ユーザが所望するタイミングでゲームを起動すればよい。
【0093】
また、上述した実施例において、通知手段は、投稿情報そのものをゲーミングシステム20に送信する構成であった。しかし、通知手段は、必ずしもこのような構成である必要はなく、例えば、投稿情報を表示するためのURL(Uniform Resource Locator)を通知する構成であってもよい。すなわち、通知手段は、ユーザが投稿情報を閲覧するために必要な情報を通知する手段であればよい。
【0094】
(変形例9)
本発明は、情報処理システムとしてだけでなく、サーバ装置単体、(本体装置200の一部を構成する)情報処理装置、情報の処理方法などとしても把握され得るものである。さらに、本発明は、コンピュータにサーバ装置100や本体装置200の機能を実現させるためのプログラムの形態でも提供可能である。なお、このようなプログラムは、光ディスクや半導体メモリなどの記録媒体に記録された形態や、インターネットなどのネットワークを介してサーバ装置等にダウンロードさせる形態での提供も可能である。