特許第6412574号(P6412574)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6412574生検、マーカ配置又は治療薬送達併用装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6412574
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】生検、マーカ配置又は治療薬送達併用装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/02 20060101AFI20181015BHJP
   A61M 31/00 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
   A61B10/02 110J
   A61M31/00
【請求項の数】13
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2016-534776(P2016-534776)
(86)(22)【出願日】2014年8月11日
(65)【公表番号】特表2016-531674(P2016-531674A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(86)【国際出願番号】US2014050592
(87)【国際公開番号】WO2015023602
(87)【国際公開日】20150219
【審査請求日】2017年6月7日
(31)【優先権主張番号】61/865,063
(32)【優先日】2013年8月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/899,029
(32)【優先日】2013年11月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516044082
【氏名又は名称】デビッド リュー
【氏名又は名称原語表記】LIU, David
(73)【特許権者】
【識別番号】516044093
【氏名又は名称】ジャン アール リュー
【氏名又は名称原語表記】LAU, Jan R
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(74)【代理人】
【識別番号】100174023
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 怜愛
(72)【発明者】
【氏名】ジャン アール リュー
【審査官】 高松 大
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0041256(US,A1)
【文献】 特表平07−507950(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 10/02
A61M 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生検及びマーカ配置併用装置であって、
イントロデューサ導管及びスタイレットを備える第1の部分と、
利用可能な位置の範囲内の選択される相対位置で前記装置の前記第1の部分に固定可能な第2の部分と、を備え、前記装置の前記第2の部分が、本体と、
前記装置の長手方向軸に沿って移動可能な摺動部と、
展開方向に前記摺動部を付勢する付勢要素と、
前記装置の前記長手方向軸に沿って移動可能なトリガと、
複数の同軸の尖叉アセンブリと、を備え、前記尖叉アセンブリの各々の第1の部分が、前記トリガとともに移動するように連結され、前記尖叉アセンブリの各々の第2の部分が、前記摺動部とともに移動するように連結され、各尖叉アセンブリが、マーカを担持し、前記尖叉アセンブリの第2の部分は管状であり、前記尖叉アセンブリの第2の部分は前記尖叉アセンブリの第1の部分と同軸に配置され、前記尖叉アセンブリの第2の部分は前記尖叉アセンブリの前記第1の部分の少なくとも一部を覆い、
使用する際に、前記イントロデューサ導管が、臓器又は組織内の試料収集空間の近位部分に位置付けられ、前記スタイレットが、前記イントロデューサ導管から除去され、前記装置の前記第2の部分が、前記選択された位置で前記装置の前記第1の部分に連結され、前記摺動部が、前記付勢要素の力に抗って後退し、前記トリガが、押圧されて前記尖叉アセンブリの前記第1の部分を同時に又は実質的に同時に展開し、そして前記摺動部が、解除されて前記尖叉アセンブリの前記第2の部分を展開し、前記尖叉アセンブリの前記第2の部分が前記尖叉アセンブリの前記第1の部分全体に展開されると前記尖叉アセンブリの前記第2の部分が前記試料収集空間を通過して組織試料が採取され、前記尖叉アセンブリが除去されると前記マーカが定位置に残される、装置。
【請求項2】
前記尖叉アセンブリの前記第1の部分が実質的に展開されると、前記トリガが、前記摺動部を解除するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記尖叉アセンブリの前記第1の部分が前記マーカを担持し、前記マーカが、前記尖叉アセンブリの前記第1の部分全体にわたる前記尖叉アセンブリの前記第2の部分の前記移動によって前記尖叉アセンブリの前記第1の部分から分離される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記尖叉アセンブリの遠位端部分が、曲線形状を有し、前記イントロデューサ導管によって略直線配向において制御されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記尖叉アセンブリの展開距離を調整するように、前記尖叉アセンブリの前記第1の部分に対する前記尖叉アセンブリの前記第2の部分の調整を可能にする調整機構をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
解除されるまで、後退した位置に前記摺動部を保持するための保持機構をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
生検、マーカ配置、又は治療薬送達併用装置であって、
イントロデューサ導管を備える第1の部分と、
利用可能な位置の範囲内の選択される相対位置で前記第1の部分に固定可能な第2の部分と、を備え、前記第2の部分が、複数の同軸の尖叉アセンブリを備え、前記尖叉アセンブリの各々の第1の部分が、前記尖叉アセンブリの各々の第2の部分に対して移動可能であり、前記尖叉アセンブリの端部分が、曲線形状を有しており、前記イントロデューサ導管によって略直線構成において制御され得、
前記イントロデューサ導管が、臓器又は組織内の所望の場所に位置付けられ得、前記尖叉アセンブリの前記第1の部分が、前記端部分が前記曲線形状に起因して互いに離間した場所にあるように、展開され得、前記尖叉アセンブリの前記第2の部分が展開され得、前記尖叉アセンブリが、各尖叉アセンブリが組織試料を得ること、マーカを配備すること、及び治療物質を送達することのうちの1つ以上を実施するように、除去され得る、装置。
【請求項8】
マーカ配置装置であって、
カニューレを備える第1の部分と、
利用可能な位置の範囲内の選択される相対位置で前記第1の部分に固定可能な第2の部分であって、前記第2の部分が、前記カニューレ内に位置付けられる複数の尖叉を備え、前記尖叉アセンブリの端部分が、曲線形状を有し、前記カニューレによって略直線構成において制御され得る、第2の部分と、
各マーカが前記尖叉のうちの1つによって担持される、複数のマーカと、を備え、
前記カニューレが、臓器又は組織内の所望の場所に位置付られ得、前記尖叉が、前記端部分が前記曲線形状に起因して互いに離間した場所にあるように、カニューレから展開され得、前記マーカが、前記尖叉から分離されて前記臓器又は組織内に置かれ得る、装置。
【請求項9】
各尖叉が、第1の部分及び前記第1の部分内の同軸の第2の部分のアセンブリを含み、前記尖叉の前記第2の部分が、前記尖叉の前記第1の部分に対して移動可能であり、前記マーカが、前記尖叉の前記第1の部分の前記端部分内に位置付けられ、前記マーカが、前記尖叉の前記第2の部分によって前記尖叉の前記第1の部分から押し出され得る、請求項8に記載のマーカ配置装置。
【請求項10】
前記装置の前記第1の部分及び前記装置の前記第2の部分のうちの一方又は両方に対して移動可能であり、かつ前記カニューレに対して前記尖叉を移動させるように動作可能である、ボタン又はトリガと、前記ボタン又はトリガによって移動される展開部材と、をさらに備え、前記展開部材が、前記尖叉の前記第2の部分を移動させる、請求項9に記載のマーカ配置装置。
【請求項11】
装置の前記第2の部分に対して前記装置の前記第1の部分を固定するロックアセンブリをさらに備える、請求項8に記載のマーカ配置装置。
【請求項12】
前記ロックアセンブリが、複数のスロット、ノッチ、又は凹みのうちの選択される1つに係合するラッチを備える、請求項11に記載のマーカ配置装置。
【請求項13】
前記装置の前記第1の部分及び前記装置の前記第2の部分のうちの一方又は両方に対して移動可能であり、かつ前記カニューレに対して前記尖叉を移動させるように動作可能である、ボタン又はトリガをさらに備える、請求項8に記載のマーカ配置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願とともに出願される出願データシートにおいて外国又は国内優先権主張が特定される、ありとあらゆる出願は、それらの全体が参照により組み込まれ、本開示の一部をなす。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、複数の地理的に分布した固形コア生検試料を、同時に実施される基準マーカ配置と並行して、同時に得ることができる方法に関する。本開示はまた、さらなる適用の開示に加えて、同様の方法、並びに好ましい方法を達成するためのシステム及び技術にも関する。
【背景技術】
【0003】
特定の器官又は組織を標的とする全身性及び局所を対象とする治療は、しばしば、疾患(例えば、ガン、臓器不全、感染症など)を診断し、どのような種類の治療が後に続くべきかを予測又は予知するために、理学的検査、術中の可視化、又は画像誘導式手順によって、位置特定を通して実施される組織試料を必要とする。しばしば、標的組織内には、可変性及び不均質性が存在し、したがって、直線様式で実施される単一パス試料又は生検の有用性を潜在的に制限する。結果的に、標的組織の複数パス及び複数位置特定は、標的組織の可変性の十分な表現を提供するために実施されなければならず、それは、現行の直線生検法では達成不可能であるか、組織の複数位置特定を必要とし得るかのいずれかであり、リスクの増大、信頼性の減少、及び不十分な試料採取をもたらす。
【0004】
加えて、生検の過程中、生検の領域の確定は、試料の領域を確定することを必要とし、体外照射療法、又は手術などのさらなる治療を見込んでいる。しかしながら、マーカ配置及び位置特定の現行の様相は、合併症の発生率の増加、患者の不快感の延長、及び手術時間の延長をもたらし得る別個の方法及び装置を有する、完全に別個の手順を必要としている。
【0005】
先行技術において、多数の特許が、装置全体を操作すること又は手順を繰り返すことなく、他の地理的領域にさらに導く/方向付ける又は他の地理的領域を試料採取する能力なしで、標的領域の繰り返される試料採取をもたらす直線様式で得た複数コア生検試料の獲得を説明している。他の装置が、組織の解離及び均質化により非直線様式で組織試料を抽出することを説明しており、したがって、適切な診断のために必須であり得、元の関心の場所の外側に潜在的腫瘍細胞を播種する結果ももたらし得る、組織構造を破壊する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に記載されるシステム、方法、及び装置は、革新的側面を有し、これらのシステム、方法、及び装置のうち、それらの望ましい属性に不可欠である又はそれに単独で関与するものは1つもない。特許請求の範囲を限定することなく、いくつかの有利な特徴が、ここで要約される。
【0007】
ある実施形態は、臓器又は組織内の複数の場所にアクセスする方法に関わり、その方法は、イントロデューサを、臓器又は組織内の所望の場所に位置付けることと、そのイントロデューサからスタイレットを除去することと、そのイントロデューサにアクセス装置を連結することと、選択された展開距離にそのアクセス装置を調整することと、複数の尖叉を同時に又は実質的に同時に、複数の尖叉の各々の端部分が互いに離間した場所に分布されるような展開距離に展開することと、組織試料を得ること、マーカを配備すること、及び治療薬を送達することのうちの1つ以上を行うように複数の尖叉を用いることと、を含む。
【0008】
いくつかの構成では、複数の尖叉の使用は、組織試料を得ること、マーカを配備すること、又は複数の尖叉のうちの1つ以上を使用して治療薬を送達すること、のうちの2つ以上を行うことを含む。いくつかの構成では、複数の尖叉の各々の展開距離は、同一又は実質的に同一である。いくつかの構成では、複数の尖叉の各々の展開距離は、イントロデューサの長手方向軸からの半径距離である。
【0009】
ある実施形態は、臓器又は組織内の複数の場所にアクセスする方法に関わり、その方法は、イントロデューサ導管を、臓器又は組織内の所望の場所に位置付けることと、イントロデューサ導管を通して複数の尖叉を同時に又は実質的に同時に、複数の尖叉の各々の端部分が互いに離間した場所に分布されるような展開距離に展開することと、組織試料を得ること、マーカを配備すること、及び治療薬を送達することのうちの1つ以上を行うように複数の尖叉を用いることと、を含む。
【0010】
いくつかの構成では、複数の尖叉の使用は、組織試料を得ること、マーカを配備すること、又は複数の尖叉のうちの1つ以上を使用して治療薬を送達すること、のうちの2つ以上を行うことを含む。いくつかの構成では、複数の尖叉の各々の展開距離は、同一又は実質的に同一である。いくつかの構成では、複数の尖叉の各々の展開距離は、イントロデューサの長手方向軸からの半径距離である。
【0011】
ある実施形態は、同時に又は実質的に同時に、組織試料を採取しかつ収集基準マーカを置く方法に関わり、その方法は、試料収集空間を備え、基準マーカを担持する、同軸の尖叉アセンブリの内部部材を所望の場所に展開することと、外部部材が試料空間を通過すると組織試料を得るように、内部部材全体に同軸の尖叉アセンブリの外部部材を展開することと、同軸の尖叉アセンブリを所望の場所から後退させて基準マーカを所望の場所に残すことと、を含む。
【0012】
いくつかの構成では、外部部材を展開することは、基準マーカが外部部材と接触すると、基準マーカを内部部材から分離することを含む。
【0013】
ある実施形態は、同時に又は実質的に同時に、臓器又は組織内の複数の場所で組織試料を採取し基準マーカを配置する方法に関わり、その方法は、導管及びスタイレットを含むイントロデューサアセンブリを、臓器又は組織内の所望の場所に位置付けることと、スタイレットを、イントロデューサアセンブリから除去することと、生検装置をイントロデューサに連結することと、複数の同軸の尖叉アセンブリの各々の外部部分を担持する、生検装置の摺動部材を、付勢要素の付勢力に抗って後退させることと、導管に対する生体装置の軸方向位置を調整することによって、生体装置を選択される展開距離に調整することと、同時に又は実質的に同時に、同軸の尖叉アセンブリの各々の内部部分を、同軸の尖叉アセンブリの内部部分の各々の端部分が互いに離間した場所に分布されるような展開距離に展開することと、摺動部材を解除し、それにより付勢部材が摺動部材を移動させて同軸の尖叉アセンブリの外部部分を展開して組織試料を得、そして基準マーカを配備することと、を含む。
【0014】
いくつかの構成では、同軸の尖叉アセンブリの内部部分の展開は、生検装置のトリガを押下することによって達成される。いくつかの構成では、摺動部材の解除は、生検装置のトリガを押下することによって達成される。いくつかの構成では、摺動部材の解除は、内部部分が実質的に展開距離に対して展開された後に起こる。
【0015】
ある実施形態は、生検及びマーカ配置併用装置に関わり、その装置は、イントロデューサ導管及びスタイレットを備える第1の部分と、利用可能な位置の範囲内の選択される相対位置で第1の部分に固定可能な第2の部分と、を備え、該第2の部分が、本体と、装置の長手方向軸に沿って移動可能な摺動部と、摺動部を展開方向に付勢する付勢要素と、装置の長手方向軸に沿って移動可能なトリガと、複数の同軸の尖叉アセンブリと、を備え、尖叉アセンブリの各々の第1の部分が、トリガとともに移動するように連結され、尖叉アセンブリの各々の第2の部分が、摺動部とともに移動するように連結され、各尖叉アセンブリが、マーカを担持し、使用する際に、イントロデューサ導管が、臓器又は組織内の所望の場所に位置付けられ、スタイレットが、イントロデューサ導管から除去され、第2の部分が、選択された位置で第1の部分に連結され、摺動部が、付勢要素の力に抗って後退し、トリガが、押圧されて尖叉アセンブリの第1の部分を同時に又は実質的に同時に展開し、そして摺動部が、解除されて尖叉アセンブリの第2の部分を展開し、尖叉アセンブリの第2の部分が第1の部分全体に展開されると組織試料が採取され、尖叉アセンブリが除去されるとマーカが定位置に残される。
【0016】
いくつかの構成では、トリガは、尖叉アセンブリの第1の部分が実質的に展開されると摺動部を解除するように構成される。いくつかの構成では、ラインアセンブリの第1の部分は、マーカを担持し、マーカは、第1の部分全体にわたる第2の部分の移動によって、第1の部分から分離される。いくつかの構成では、尖叉アセンブリの遠位端部分は、曲線形状を有し、イントロデューサ導管によって略直線配向において制御されている。いくつかの構成では、調整機構は、尖叉アセンブリの展開距離を調整するように、第1の部分に対する第2の部分の調整を可能にする。いくつかの構成では、保持機能は、解除されるまで、後退した位置に摺動部を保持する。
【0017】
ある実施形態は、生検、マーカ配置、又は治療薬送達併用装置に関わり、その装置は、イントロデューサ導管を備える第1の部分と、利用可能な位置の範囲内の選択される相対位置で第1の部分に固定可能な第2の部分と、を備え、該第2の部分が、複数の同軸の尖叉アセンブリを含み、尖叉アセンブリの各々の第1の部分が、尖叉アセンブリの各々の第2の部分に対して移動可能であり、尖叉アセンブリの端部分が、曲線形状を有し、イントロデューサ導管によって略線形構成において制御され、尖叉アセンブリの第1の部分が、その端部分が曲線形状に起因して互いに離間した場所にあるように、展開され得、尖叉アセンブリの第2の部分が展開され得、尖叉アセンブリが、各尖叉アセンブリが組織試料を得ること、マーカを配備すること、及び治療物質を送達することのうちの1つ以上を実施するように、除去され得る。
【0018】
本生検装置及び方法のこれら及び他の特徴、態様、並びに利点は、以下に述べる、本発明を例示するが限定することを意図しない、いくつかの好ましい実施形態の図面とあわせて参照してより詳細に記載される。図面は、12の図を含む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】肝生検手順を実行するように使用される好ましい実施形態の、ある特定の特徴、態様、並びに利点を有するシステム及び装置の図である。
図2】一緒に連結されたイントロデューサ及び生検針の斜視図である。
図3】イントロデューサ及び生検針の長手方向軸に沿う、断面図である。
図4】イントロデューサ及びスタイレットの長手方向軸に沿う、断面図である。
図5A】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図5B】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図5C】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図5D】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図5E】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図5F】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図5G】いくつかの代替的な尖叉及びイントロデューサのシャフト又はカニューレの組み合わせを示す、図2の長手方向軸に垂直な尖叉及びトレイの拡大断面図である。
図6】9つの特定された工程を含む例示的な生検及び基準マーカ埋込手順の概略図であるが、その工程のうちの全てが、必ずしも、本方法の全ての実施形態において使用されるわけではない。工程は、例示的な順序で示されており、本方法の1つ以上の実施形態において異なってもよい。
図7A】基準マーカ配置を示す図2の装置の代替的なバージョンの遠位端部の拡大断面図である。
図7B】基準マーカ配置を示す図2の装置の代替的なバージョンの遠位端部の拡大断面図である。
図8A】本装置の一実施形態を用いる、基準マーカ埋込の拡大断面図である。
図8B】本装置の一実施形態を用いる、基準マーカ埋込の拡大断面図である。
図8C】本装置の一実施形態を用いる、基準マーカ埋込の拡大断面図である。
図9A】本装置の別の実施形態を用いる、基準マーカ埋込の拡大断面図である。
図9B】本装置の別の実施形態を用いる、基準マーカ埋込の拡大断面図である。
図9C】本装置の別の実施形態を用いる、基準マーカ埋込の拡大断面図である。
図10】基準マーカ配置装置の斜視図である。
図11図10の基準マーカ配置装置の長手方向軸に沿う、断面図である。
図12A図10及び11の基準マーカ配置装置、並びに本明細書に開示されるものなどの他のマーカ配置装置とともに使用することができる、基準マーカを示す。
図12B図10及び11の基準マーカ配置装置、並びに本明細書に開示されるものなどの他のマーカ配置装置とともに使用することができる、基準マーカを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
さらなる治療計画のために、組織マーカ又は基準マーカを利用して、試料の具体的な領域の証拠を残す能力は、単一のマーカ、又は標的治療面積を位置特定すること(体外放射線治療の形態[例えば、定位放射線治療、陽子線治療、サイバーナイフ]のためなど)の困難につながり得る、直線で配置される複数のマーカを配置することのみが可能な先行技術を調べるとき、依然として厄介なプロセスのままである。本発明の実施形態は、前述の標的組織の改善された位置特定の目的のために、非直線の分布型又は3次元型構成において、複数のマーカ/基準マーカを逐次的でなく、実質的に同時又は同時に配置することを可能にする。
【0021】
さらには、記載される方法は、3D又は容積測定生検(コア又は吸引生検)、基準マーカ配置、ブラキセラピーシード配置、生体活性物質の注射/注入(例えば、化学療法、小分子、細胞物質、細胞、腐食性物質、タンパク質分解、塞栓性物質、接着剤など)、熱又は電気由来のアブレーション(高周波アブレーション、マイクロ波アブレーション、凍結融解壊死治療、不可逆電気穿孔法)を含み得る単一の手順又は手順の組み合わせを含み得る、分布型/3次元型/球面位置特定の他の形態及び組み合わせに適用可能であり得る。便宜上、本明細書における分布型、容積測定型、3次元型、又は球面の任意の列挙も、任意の他のこれらの用語を指すことができる。したがって、これらの用語のうちの任意のものを個別に使用することは、別途示されない限り、総じて用語全ての開示とみなされるべきである。
【0022】
本明細書に記載される現在好ましい実施形態に対しての種々の変更及び修正が当業者には明らかであることに留意されたい。かかる変更及び修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、かつそれに付随する利点を減少させることなく、なされ得る。例えば、種々の部品は、所望の通り、再度位置付けられてもよい。よって、かかる変更及び修正が本発明の範囲内に含まれることが意図されている。さらに、本発明を実践するにあたり全ての機能、態様、及び利点が必要なわけではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されるよう意図されている。
【0023】
本発明は、特定の好ましい実施形態及び実施例の文脈において開示されたが、当業者であれば、本発明が、具体的に開示される実施形態を超えて他の代替的実施形態まで広がり、及び/又は本発明及び明白な修正及びその等価物の使用を拡大することを理解するであろう。特に、本発明の複数コア生検方法及びシステムが、好ましい実施形態の文脈に説明されたが、当業者であれば、本開示の見地から、本方法及びシステムの特定の利点、機能、及び態様が、そのうちの多くが上述された種々の他の適用において実現され得ることを理解する。加えて、記載される種々の実施形態の種々の態様及び機能が、別個に実践される、ともに組み合わされる、又は互いに置換されること、及び機能及び態様の種々の組み合わせ及び部分組み合わせが、なされ得、依然として本発明の範囲内に属し得ることが企図される。したがって、本明細書に開示される本発明の範囲は、上述の特定の開示される実施形態によって限定されるべきではないが、特許請求の範囲の公平な読解によってのみ決定されるべきである。
【0024】
生検及び基準マーカ配置
1つ以上の実施形態は、単一又は複数のマーカの配置のために、さらなる選択肢を用いて新生物/ガンの診断及びさらなるプロファイリングのために必要とされ得る実質臓器又は組織内の疑わしい腫瘍の外科的又は放射線学的位置特定により複数の生検を得ることを含む。マーカ(複数可)は、例えば外科的診査及び/又は摘出中、及び限定することなく、改善された位置特定のために、体外照射療法、応答の測定(マーカ間の距離を測定することによる)、又はマーカ配置の目的で配置されるであろう。この実施形態では、生検及びマーカ配置は、単一パスによる、単一の工程で実施され得、これにより、皮膚から入る穿刺又は標的器官カプセルを通る複数の穿刺の必要なしに、マーカのタイヤ配置に加えて、疑いのある異なる腫瘍領域の複数の生検をもたらす。さらにこの実施形態内では、同軸系はまた、出血及び腫瘍管播種(tumor tract seeding)の可能性を最小限に抑えるために、生検管を通す潜在的血栓材料の注射を可能にするであろう。
【0025】
前述の通り典型的な手順は、画像化の指示の下(例えば、超音波法、コンピュータ断層撮影法、磁気共鳴画像法、機能イメージング様式[例えば、陽電子放射断層撮影法])又は理学的検査又は直視下外科的露出下での病変の表在性又は局在可能性のいずれかに起因する、指定可視化の下で、肺、肝臓、腎臓、骨、又はリンパ節(例であって、限定するものではない)などの実質臓器で実施することができる。
【0026】
この実施形態では、腫瘍が、説明された方法のうちの1つの方法下で位置特定され得ると仮定されるが、他の好適な方法が使用されてもよい。例示の目的のため、実施例標的は、肝臓(図1の16)、肺、又は腎臓の2cmの病変とする。(可能な場合)患者15の覆っている皮膚を調製し、従来の外科滅菌野にドレープされ得る。例えば、局所麻酔及び/又は適度な鎮静作用(静脈麻酔下)、又は全身麻酔が、その後開始されてもよい。
【0027】
図2〜4、及び図7は、生検及び同時基準マーカシステムの第1の好ましい実施形態を示す。示される生検及び同時基準マーカシステム又は装置19は、好ましくは、イントロデューサ20及び生検針21を含む。
【0028】
示される導入部20は、好ましくは、1対の同軸の要素、主要シャフト又はカニューレ10、及びイントロデューサ本体1を含む。主要シャフト10は、ステンレス鋼又は他の好適な材料から作出することができる。主要シャフト10は、例えば、実施例の適用に好適であり得る15ゲージの外径を有してもよい。しかしながら、他の好適な寸法が、本システムの他の適用に合うように選択されてもよい。イントロデューサ本体1は、アセタール(Delrin)、ABSナイロン、又は他の好適なポリマー、若しくは他の材料から作出されてもよい。イントロデューサ本体1は、従来の機械加工、注入成形、又は任意の他の好適なプロセスなどの種々の好適な製造技術から製造されてもよい。同軸のスタイレット18及びスタイレットキャップ17は、好ましくは、イントロデューサ本体1から取り外し可能である。
【0029】
使用の際に、本装置は、標的組織への鋭い単一パスの位置特定を可能にするように、カニューレ及びスタイレットが互いに噛合されたまま(図4)、そのパッケージから取り出されてもよい。生検装置21(図7に示される基準マーカを入れたもの)は、同時の生検及び基準配置を実施する調整時にアーミングピン7の後退を通して作動可能にされ得る。尖叉9及び生検トレイ16は、この時点で、完全に後退させられ作動可能にされているであろう。
【0030】
イントロデューサ管の局所麻酔浸潤への適切な曝露に続いて、適切な又は所望の場合、イントロデューサは、標的腫瘍に対して、前述の指示の下、好ましくは、腫瘍の近位部分に、すなわち、カニューレベースに近接して)、置くことができる。
【0031】
スタイレット18は、イントロデューサ本体1から除去することができ、基準マーカを有する生検針21(図7)は、尖叉9の事前形成された曲線形端部をカニューレ内への導入を可能にするために実質的な直線配向へと促す、「チーター装置(cheater device)」(図6、工程4)又は他の適切な構成要素若しくは方法を利用して、カニューレに挿入され得る。その後、生検装置21は、イントロデューサ本体1と調整カラー2との間のねじ込み界面などの好適な接続を通してイントロデューサ20に噛合することができる。生検の半径(尖叉9の半径延出)は、例えば、生検装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて選択することができる。したがって、調整カラー2は、例えば限定することなく2cmのマークなどの尖叉9のための所望の調整位置に生検装置を調整するように利用することができる。図示される配置では、生検針21は、ユーザが尖叉9の離間を設定できるように構成されている。本明細書で使用されるとき、「尖叉の離間」とは、第1の位置と第2の位置との間の尖叉9のうちの1つ以上の移動の距離、又は装置の長手方向の軸などの指定された場所からの尖叉9のうちの1つ以上の距離を指す。例えば、本明細書に記載されるような事前形成された尖叉9を用いて、尖叉の離間は、装置の長手方向の軸からの個別尖叉9又は尖叉9の各々の半径距離又は径、及び/又は展開される位置において、カニューレの端部からの個別尖叉9又は尖叉9の各々の軸距離であり得る。図示される配置では、尖叉の離間は、装置の長手方向の軸からの尖叉9の各々の端部分の半径(マーカ配置の場所又は生検の場所)であり得る。したがって、かかる配置では、尖叉9の全てが、展開される位置において同様の半径を実質的に有し得る。調整カラー2をイントロデューサ本体1に対して回転させることによって、ユーザが尖叉9の3D位置を設定できる。尖叉9は、好ましくは、NiTiなどの形状記憶材料から作出され、それによって尖叉9の端部分は、展開される位置において、尖叉9の端部分(マーカ又は生検部分)の分布又は離間を生成する曲線形状配向を提供することができる。尖叉9の端部分は、実質的に同じ曲がりを有し得るか、又は展開時の尖叉9の所望の相対的位置に依存して互いから異なる曲がりを有し得る。加えて又は代替的に、尖叉9は、実質的に同じ長さを有し得るか、又は試料採取/マーカ配置場所の分散又は分布をさらに調整するために異なる長さを有し得る。反回転軸受13、又は別の好適な反回転装置は、生検針21のハウジング4に対してイントロデューサ本体1の軸移動を可能にし、調整カラー2を回転させつつイントロデューサ本体1の回転を阻止する。好ましくは、尖叉9は、接着剤又は他の好適な方法で摺動部6に取り付けられる。尖叉9は、延出した位置と後退した位置との間のカニューレ内で同軸方向に移動可能であるように構成される(図示されず)。ばね12又はその弛緩構成における他の好適な付勢部材は、尖叉9を延出した位置に維持する。アーミングピン7は、摺動部6に連結され、ばね12を圧縮して摺動部6が分割ロックリング11に係合すること、又は別の好適な保持配置によって、ユーザが摺動部6を近接して移動させることができるようにする。これは、尖叉9の後退した位置である(図示されず)。
【0032】
トリガ8及び/又は分割リング11は、カラー2に対向するハウジング4の端部に連結されている、装置19のキャップ5によって担持することができる。
【0033】
生検トレイ16は、好ましくは、接着剤又は他の好適な方法でトリガ8に取り付けられる。生検トレイワイヤは、尖叉9と同軸に存在する。好ましくは、生検トレイ16の全長は、トリガ8が押下されると、生検トレイ16が尖叉9の遠位端部を超えて延出するような長さである。装置生検トレイ16は、尖叉の離間によって画定される指定の周縁などの所望の位置に、生検トレイ16の端部上に基準マーカ22が同時配備された状態で、トリガ8の最初の押下により尖叉9から延出される。トリガ8のさらなる押下は、分割ロックリング11の半径方向への開放及びそれらの延出した位置内への摺動部6及び尖叉9の解除をもたらし、迅速な展開及び例えば、1〜4個の固形コア生検の同時獲得をもたらす。生検が、例えば生検ワイヤ内の生検空間の正確な場所における通常の製作のばらつきなどの様々な理由に起因して、正確に同時には起こり得ないことが理解される。しかしながら、先行技術の装置と比較すると、生検は、好ましくは、少なくとも実質的に同時に起こる。
【0034】
その後、生検針21は、調整カラー2を回して外すことによってイントロデューサ1から分離され得、尖叉9の後退をもたらし、生検は、生検トレイ16に格納され、基準マーカ22を残すが、さらなるプロセシングのためにトレイから除去される準備ができている。
【0035】
その後、生検装置21は、滅菌野に置かれて再び作動可能な状態になることができる。トリガ8は、尖叉9の展開を誘発することなく、押下され得、生検トレイ16が外へ押し出され、組織試料の抽出/除去が続行されることを可能にする。所望の場合、ロック配置が、組織試料除去の目的のため、尖叉の展開の誘発を抑制又は阻止するために提供され得る。その後、組織試料を、診断、さらなる染色、DNA試験、プロテオーム(proteonomic)解析、又はさらなる診断検査に進めることができる。
【0036】
所望の場合、その後、生検針21は、繰り返される生検のために腫瘍内に再度導入され得、腫瘍のさらなる領域又は表現が所望される場合、前方又は後方のいずれかに、イントロデューサ1を操作して、尖叉が前の周縁内の新たな領域を試料採取することを可能にするように生検の具体的な径を変えること又はイントロデューサを回転させること(例えば、0〜359度)、又は前に説明された方法により生検の周縁を変更することにより達成され得る。
【0037】
所望の場合、手順がほぼ完了する時点で、イントロデューサ1は、自己血餅、塞栓性コイル、ゲルフォーム、又はトロンビンなどの血栓材料の同時注射中に除去され得る。これは、本明細書では「同軸法(coaxial method)」と称される。
【0038】
この実施形態では、示される適用については、カニューレのサイズは、10〜25cmのカニューレ長さ(ハンドルを含まない)を備える12〜20ゲージの範囲であり得、1つ以上、及び好ましくは、2〜4個の事前に形成された尖叉9、及びマーカ22は、ステンレス鋼、白金、形状記憶合金金属(memory alloy metal)、金などの高度に放射線不透過の材料で作出され得る。生検トレイ長さは、例えば、約10mm〜20mmの範囲であり得、生検トレイ/試料コアサイズは、例えば、約18〜24ゲージの範囲であり得る。最も遠位の尖叉の隔離の直径は、例えば、約1〜10cm、より好ましい範囲では1〜5cm、の範囲であり得る。これらの図及び材料は、例示的な目的のみのものである。
【0039】
図5A〜5Gは、カニューレ10及び尖叉9のための種々の可能な配置を図示する。図5Aは、3つの21ゲージ(0.081cm(0.032”)OD×0.064cm(0.025”)ID)尖叉9を備える14ゲージ超薄型壁(0.21cm(0.083”)OD×0.189cm(0.0745”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、例えば、約0.6mmのコア生検を得るように使用され得る。図5Bは、2つの21ゲージ(0.081cm(0.032”)OD×0.064cm(0.025”)ID)尖叉9を備える、15ゲージ超薄型壁(0.18cm(0.072”)GD×0.164cm(0.0645”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、例えば、約0.6mmのコア生検を得るように使用され得る。製作公差に応じて、カニューレ10のサイズは、尖叉9を収容するように増加させる必要があり得る。図5Cは、3つの22ゲージ(0.071cm(0.028”)OD×0.051cm(0.020”)ID)尖叉9を備える15ゲージ、超薄型壁(0.18cm(0.072”)OD×0.164cm(0.0645”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、例えば、約0.5mmのコア生検を得るように使用され得る。図5Dは、1つの19ゲージ(0.108cm(0.0425”)OD×0.0826cm(0.0325”)ID)尖叉9を備える17ゲージ(0.15cm(0.058”)OD×0.13cm(0.050”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、例えば、約0.6mmのコア生検を得るように使用され得る。図5Eは、1つの21ゲージ(0.081cm(0.032”)OD×0.064cm(0.025”)ID)尖叉9を備える17ゲージ(0.15cm(0.058”)OD×0.13cm(0.050”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、例えば、約0.6mmのコア生検を得るように使用され得る。図5Fは、4つの31ゲージ(0.025cm(0.010”)OD×0.01cm(0.005”)ID)尖叉9を備える17ゲージ(0.15cm(0.058”)GD×0.13cm(0.050”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、約0.1mmのコア生検を得るように使用され得る。図5Gは、3つの26ゲージ(0.046cm(0.018”)OD×0.030cm(0.012”)ID)尖叉9を備える18ゲージ(0.13cm(0.050”)OD×0.11cm(0.042”)ID)カニューレ10を示す。このような配置は、生検なしに基準マーカを埋込するために使用され得る。これらの配置及びカニューレ10及び尖叉9の寸法は、例示の目的のみのものである。
【0040】
このような配置では、生検装置及び方法は、単一の穿刺又は装置の配置を用いて、逐次的でないプロセスで(例えば、同時に又は実質的に同時に)、分布した試料採取/マーカ配置を可能にする。分布された試料採取/マーカ配置は、好ましくは、非直線又は非軸試料採取/マーカ配置場所をもたらす装置の複数試料採取/マーカ配置部分の非直線又は非軸分布を含む。例えば、試料採取/マーカ配置場所は、互いに対して2D若しくは円形分布、及び/又は装置の長手方向の軸又は互いに対して3D若しくは球面分布、並びに/又は装置の長手方向の軸を画定し得る。図示される装置は、コア組織試料を得るように構成されるが、代替的な実施形態は、所望の場合、真空補助を備える中空管(例えば、尖叉9の外部部分)を利用して吸引生検法を実施するように構成され得る。
【0041】
マーカ配置単独
一実施形態では、体外照射療法、(マーカ間の距離を測定することによる)応答の測定、又は外科的診査/摘出の目的のため複数のマーカ配置をさらに必要とする既知の組織標的、(通常、腫瘍/新生物/実質臓器内のガン)である。この実施形態では、複数のマーカは、単一パスを通して、単一の工程で非直線様式で配置され得、複数の皮膚から入る穿刺又は標的器官莢膜を通る複数の穿刺の必要なく、改善された3次元型位置特定を可能にするマーカの球面分布をもたらす。さらに、同軸法を用いて実施する場合もまた、出血及び腫瘍管播種の可能性を最小限に抑えるために、生検管を通す潜在的血栓材料の注射を可能にするであろう。
【0042】
前述の方法の通り典型的な手順は、画像化の指示の下(例えば、超音波法、コンピュータ断層撮影法、磁気共鳴画像法、機能イメージング様式[例えば、陽電子放射断層撮影法])又は理学的検査又は直視下外科的露出下での病変の表在性又は局在可能性のいずれかに起因する、指定可視化の下で、肺、肝臓、腎臓、骨、又はリンパ節などの実質臓器で実施することができる。
【0043】
この実施形態では、腫瘍が、前述の方法のうちの1つの方法又は任意の他の好適な方法下で位置特定され得ると仮定される。例示の目的のため、実施例標的は、肝臓、肺、又は腎臓に5cmの病変とする。(可能な場合)覆っている皮膚を調製し、従来の外科滅菌野にドレープされるだろう。局所麻酔又は適度な鎮静作用(静脈麻酔下)のいずれか、又は例えば全身麻酔が、その後、開始されるであろう。
【0044】
本装置は、標的組織への鋭い単一パスの位置特定を可能にするように、カニューレ及びスタイレットが互いに噛合されたまま(図4)、そのパッケージから取り出されてもよい。基準マーカ展開針(マーカ22を入れたもの、図7)は、その後、基準マーカ配置を実施する際に、アーミングピン7の後退を通して作動可能な状態にされるであろう。マーカ22を担持している針は、好ましくは、この時点で、完全に後退しているであろう。
【0045】
生検管の局所麻酔浸潤への適切な曝露に続いて、イントロデューサ1は、標的腫瘍に対して、前述又は他の好適な指示の下、好ましくは、腫瘍の近位部分に(すなわち、カニューレベースに近接して)、置くことができる。非同軸系が利用されている場合、マーカ配置装置は、それ自体を展開するであろう(図8又は図9)。図8は、プッシャー23を備える中空尖叉9を示す。図9は、マーカ22を保持し配備する固体尖叉25を示す。
【0046】
(同軸系を使用する場合)スタイレット18は、除去され、マーカ装置は、「チーター装置」を用いて、イントロデューサ1上に装着されるであろう(図6、工程4)。その後、生検装置は、例えば、調整カラー2のねじ込み界面を通してイントロデューサ1に噛合されるであろう。その後、生検の半径は、生検装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて、例えば、2cmのマークに選択されるであろう。図示される配置では、生検針21は、ユーザが尖叉9の離間を設定できるように構成されている。調整カラー2をイントロデューサ本体1に対して回転させることによって、ユーザが尖叉9の3D位置を設定できる。尖叉9は、好ましくは、NiTiなどの形状記憶材料から作出される。反回転軸受13は、調整カラー2を回転させつつイントロデューサ本体1の回転を阻止する。尖叉9は、接着剤又は他の好適な方法で摺動部6に取り付けられる。尖叉9は、延出した位置と後退した位置との間を同軸性で移動可能であるように構成される(図示されず)。ばね12又はその弛緩構成における他の付勢部材は、尖叉9を延出した位置に維持する。アーミングピン7は、ばね12を圧縮して摺動部6が分割ロックリング11に係合すること、又は他の保持機構によって、ユーザが摺動部6を近接して移動させることができるようにする。これは、尖叉9の後退した位置である(図示されず)。同軸か又は単一針システムかどうかにかかわらず、カニューレの長手方向の軸(中央軸)に対するマーカ配備の半径又は直径は、その後、例えば、装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて3cmのマークに選択されるであろう。
【0047】
その後、この装置は、トリガ8の最初の押下により延出され、針アセンブリの端部上にある基準マーカ22の配備をもたらし、指定された周縁で終了する。
【0048】
同軸の形態における場合、装置は、調整カラー2を回して外すことによってイントロデューサ1から分離され、基準マーカ22を残すが、尖叉9の後退をもたらすであろう。
【0049】
この実施形態では、所望の適用の見地から、カニューレのサイズは、2〜4の基準マーカを入れた2〜4本の事前形成された針、及び10〜25cmのカニューレの長さ(ハンドルを含まない)を備える、例えば、約12〜20ゲージの範囲であり得る。基準マーカは、ステンレス鋼、白金、形状記憶合金金属、金などの高度に放射線不透過の材料で作出され得る。基準マーカの直径は、例えば、直径約0.5mm〜1mmの範囲であり得、例えば、約2mm〜4mmの長さの範囲であり得る。これらの図及び材料は、例示的な目的のみのものである。
【0050】
生検単独
一実施形態は、腫瘍/ガンの診断及びさらなるプロファイリングのために必要とされ得る実質臓器又は組織内の疑わしい腫瘍の外科的又は放射線学的位置特定により複数の生検を得ることを含む。この実施形態では、複数のコア生検試料は、単一の工程で同時に又は実質的に同時に得られ得、単一パスを通して、複数の皮膚から入る穿刺又は標的器官莢膜穿刺の必要がないマーカの配置に加えて、疑いのある腫瘍の異なる領域の複数の生検をもたらす。同軸の構成はまた、出血及び腫瘍管播種の可能性を最小限に抑えるために、生検管を通す潜在的血栓材料の注射を可能にするであろう。
【0051】
前述の通り典型的な手順は、画像化の指示の下(例えば、超音波法、コンピュータ断層撮影法、磁気共鳴画像法、機能イメージング様式[例えば、陽電子放射断層撮影法])又は理学的検査又は直視下外科的露出下での病変の表在性又は局在可能性のいずれかに起因する、指定可視化の下で、肺、肝臓、腎臓、骨、又はリンパ節などの実質臓器で実施することができる。
【0052】
この実施形態では、腫瘍が、前述の方法のうちの1つの方法又は別の好適な方法下で位置特定され得ると仮定される。例示の目的のため、実施例標的は、腎臓の6cmの病変とする。(可能な場合)覆っている皮膚を調製し、従来の外科滅菌野にドレープされるだろう。局所麻酔及び/又は適度な鎮静作用(静脈麻酔下)、又は全身麻酔が、その後、開始されるであろう。
【0053】
本装置は、標的組織への鋭い単一パスの位置特定を可能にするように、カニューレ及びスタイレットが互いに噛合されたまま(図4)、そのパッケージから取り出されてもよい。その後、生検装置21は、生検を実施する際に、アーミングピン7の後退を通して作動可能な状態にされるであろう。尖叉9及び生検トレイ16は、この時点で、完全に後退させられ作動可能にされているであろう。
【0054】
イントロデューサ管の局所麻酔浸潤への適切な曝露に続いて、イントロデューサ1は、標的腫瘍に対して、前述の指示の下、腫瘍の近位部分に、すなわち、カニューレベースに近接して)、置かれるだろう。
【0055】
その後、スタイレット18は、除去され、基準マーカを有する生検針21(図7)は、「チーター装置」(図6、工程4)を利用してカニューレ内に挿入されるであろう。その後、生検装置21は、例えば、調整カラー2のねじ込み界面を通してイントロデューサ20に噛合されるであろう。その後、生検の半径は、生検装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて、例えば、6cmのマークに選択されるであろう。図示される配置では、生検針21は、ユーザが尖叉9の離間を設定できるように構成されている。調整カラー2をイントロデューサ本体1に対して回転させることによって、ユーザが尖叉9の3D位置を設定できる。尖叉9は、好ましくは、曲線形状端部分を有するように、NiTiなどの形状記憶材料から作出される。反回転軸受13は、調整カラー2を回転させつつイントロデューサ本体1の回転を阻止する。尖叉9は、接着剤又は他の好適な方法で摺動部6に取り付けられる。尖叉9は、延出した位置と後退した位置との間を同軸性で移動可能であるように構成される(図示されず)。ばね12又はその弛緩構成における他の付勢部材は、尖叉9を延出した位置に維持する。アーミングピン7は、ばね12を圧縮して摺動部6が分割ロックリング11に係合すること、又は他の保持機構によって、ユーザが摺動部6を近接して移動させることができるようにする。これは、尖叉9の後退した位置である(図示されず)。
【0056】
生検トレイ16は、接着剤又は他の好適な方法でトリガ8に取り付けられる。生検トレイワイヤは、尖叉9と同軸に存在する。好ましくは、生検トレイ16の全長は、トリガ8が押下されると、生検トレイ16が尖叉9の遠位端部を超えて延出するような長さである。装置生検トレイ16は、トリガ8の最初の押下を通して指定の周縁に延出されるであろう。トリガ8のさらなる押下は、分割ロックリング11が半径方向へ開放し、それらの延出した位置内に摺動部6及び尖叉9を解除することをもたらし、迅速な展開及び1〜4個の固形コア生検の同時獲得をもたらす。
【0057】
その後、生検針21は、調整カラー2を回して外すことによってイントロデューサ1から分離され得、尖叉9の後退をもたらし、生検は、生検トレイ16に格納され、さらなるプロセシングのためにトレイから除去される状態になることができる。
【0058】
その後、生検装置21は、滅菌野に置かれて再び作動可能な状態になることができる。その後、トリガ8は、(上述のように)尖叉9の展開を誘発することなく、押下され得、生検トレイ16が外へ押し出され、組織試料の抽出/除去が続行されることを可能にする。その後、組織試料を、診断、さらなる染色、DNA試験、プロテオーム(proteonomic)解析、又はさらなる診断検査に進めることができる。
【0059】
その後、生検針21は、繰り返される生検のために腫瘍内に再度導入され得、腫瘍のさらなる領域又は様相が所望される場合、前方又は後方のいずれかに、イントロデューサ1を操作して、尖叉が前の周縁内の新たな領域を試料採取することを可能にするように生検の具体的な径を変えること又はイントロデューサを回転させること(例えば、0〜359度)、又は前に説明された方法により生検の周縁を変更することにより達成され得る。
【0060】
手順がほぼ完了する時点で、カニューレは、その後、自己血餅、塞栓性コイル、ゲルフォーム、又はトロンビンなどの血栓材料の同時注射中に除去され得る。
【0061】
この実施形態では、記載される適用の見地から、カニューレのサイズは、例えば、2〜4の事前形成された尖叉を備えた、10〜25cmのカニューレ長さ(ハンドルを含まない)を備える約12〜20ゲージの範囲に及んでもよい。生検トレイの長さは、例えば、約10mm〜20mmの範囲に及んでもよく、生検トレイ/試料コアサイズは、例えば、約18〜24ゲージの範囲に及んでもよい。これらの図及び材料は、例示的な目的のみのものである。
【0062】
生検及び標的局所治療
一実施形態は、腫瘍/ガンの診断及びさらなるプロファイリングのために必要とされ得る実質臓器又は組織内の疑わしい腫瘍の外科的又は放射線学的位置特定を通じて複数の生検を得ることを含む。この実施形態では、複数のコア生検試料は、単一の工程で同時に又は実質的に同時に得られ得、単一パスを通して、任意に複数の皮膚から入る穿刺又は標的器官莢膜穿刺の必要なく、マーカの配置に加えて、疑いのある腫瘍の異なる領域の複数の生検をもたらす。同軸の構成はまた、出血及び腫瘍管播種の可能性を最小限に抑えるために、生検管を通す潜在的血栓材料の注射を可能にするであろう。
【0063】
前述の通り典型的な手順は、画像化の指示の下(例えば、超音波法、コンピュータ断層撮影法、磁気共鳴画像法、機能イメージング様式[例えば、陽電子放射断層撮影法])又は理学的検査又は直視下外科的露出下での病変の表在性又は局在可能性のいずれかに起因する、指定可視化の下で、肺、肝臓、腎臓、骨、又はリンパ節などの実質臓器で実施することができる。
【0064】
この実施形態では、腫瘍が、前述の方法のうちの1つの方法又は別の好適な方法下で位置特定され得ると仮定される。例示の目的のため、実施例標的は、例えば、腎臓に6cmの病変とする。(可能な場合)覆っている皮膚を調製し、従来の外科滅菌野にドレープされるだろう。局所麻酔及び/又は適度な鎮静作用(静脈麻酔下)、又は全身麻酔が、その後、開始されるであろう。
【0065】
本装置は、標的組織への鋭い単一パスの位置特定を可能にするように、カニューレ及びスタイレットが互いに噛合されたまま(図4)、そのパッケージから取り出されてもよい。その後、生検装置21は、生検を実施する際に、アーミングピン7の後退を通して作動可能な状態にされるであろう。尖叉9及び生検トレイ16は、この時点で、完全に後退させられ作動可能にされているであろう。
【0066】
イントロデューサ管の局所麻酔浸潤への適切な曝露に続いて、イントロデューサ1は、標的腫瘍に対して、前述の指示の下、好ましくは、腫瘍の近位部分に(すなわち、カニューレベースに近接して)、置くことができる。
【0067】
その後、スタイレット18は、除去され、任意の基準マーカを有する生検針21(図7)は、「チーター装置」(図6、工程4)を利用してカニューレ内に導入されるであろう。その後、生検装置21は、調整カラー2のねじ込み界面を通してイントロデューサ20に噛合されるであろう。その後、生検の半径は、生検装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて、例えば、6cmのマークに選択されるであろう。図示される配置では、生検針21は、ユーザが尖叉9の離間を設定できるように構成されている。調整カラー2をイントロデューサ本体1に対して回転させることによって、ユーザが尖叉9の3D位置を設定できる。尖叉9は、好ましくは、曲線形状端部分を有するように、NiTiなどの形状記憶材料から作出される。反回転軸受13は、調整カラー2を回転させつつイントロデューサ本体1の回転を阻止する。尖叉9は、接着剤又は他の好適な方法で摺動部6に取り付けられる。尖叉9は、延出した位置と後退した位置との間を同軸性で移動可能であるように構成される(図示されず)。ばね12又はその弛緩構成における他の付勢要素は、尖叉9を延出した位置に維持する。アーミングピン7は、ばね12を圧縮して摺動部6が分割ロックリング11に係合すること、又は他の保持機構によって、ユーザが摺動部6を近接して移動させることができるようにする。これは、尖叉9の後退した位置である(図示されず)。
【0068】
生検トレイ16は、接着剤又は他の好適な方法でトリガ8に取り付けられる。生検トレイワイヤは、尖叉9と同軸に存在する。好ましくは、生検トレイ16の全長は、トリガ8が押下されると、生検トレイ16が尖叉9の遠位端部を超えて延出するような長さである。装置生検トレイ16は、トリガ8の最初の押下を通して指定の周縁に延出されるであろう。トリガ8のさらなる押下は、分割ロックリング11が半径方向へ開放し、それらの延出した位置内に摺動部6及び尖叉9を解除することをもたらし、迅速な展開及び1〜4個の固形コア生検の同時又は実質的に同時の獲得をもたらす。
【0069】
その後、生検針21は、調整カラー2を回して外すことによってイントロデューサ1から分離され得、尖叉9の後退をもたらし、生検は、生検トレイ16に格納され、さらなるプロセシングのためにトレイから除去される状態になることができる。
【0070】
その後、生検装置21は、滅菌野に置かれて再び作動可能な状態になることができる。その後、トリガ8は、尖叉9の展開を誘発することなく、押下され得、生検トレイ16が外へ押し出され、組織試料の抽出/除去が続行されることを可能にする。その後、組織試料を、診断、さらなる染色、DNA試験、プロテオーム(proteonomic)解析、又はさらなる診断検査に進めることができる。
【0071】
その後、生検針21は、繰り返される生検のために腫瘍内に再度導入され得、腫瘍のさらなる領域又は様相が所望される場合、前方又は後方のいずれかに、イントロデューサ1を操作して、尖叉が前の周縁内の新たな領域を試料採取することを可能にするように生検の具体的な径を変えること又はイントロデューサを回転させること(例えば、0〜359度)、又は前に説明された方法により生検の周縁を変更することにより達成され得る。
【0072】
手順がほぼ完了する時点で、イントロデューサ1は、放射線源、化学療法、熱アブレーション装置、電気アブレーション装置、幹細胞、免疫剤、生物学的活性治療、化学物質、塞栓性又は他の種類の生物学的活性物質を含む標的治療のカニューレを通す同時注射中に、取り外すことができる。
【0073】
あるいは、イントロデューサ1は、生検領域への導管として利用することができ、前述の装置19に類似の別個の装置は、同軸の技術を介して治療を分布させるように使用することができる。別の代替的な配置では、装置19には、同じ装置19を使用して、生検及び治療の分布の両方(及び選択的マーカ配置)を可能にする導管が提供され得る。いくつかのこのような配置では、各個別の尖叉9は、生検及び治療の分布の両方を実施するために構成され得る。あるいは、個別の尖叉9は、生検及び治療の分布のどれか一方のために、特定化することができる。好ましくは、少なくとも生検尖叉9が、マーカを展開するようにも構成され得るが、特定化された尖叉9のうちのいずれかが、別の機能に加えてマーカ配列のために構成され得る。
【0074】
この実施形態では、記載される適用の見地から、カニューレのサイズは、例えば、2〜4の事前形成された尖叉を備えた、例えば、約10〜25cmのカニューレ長さ(ハンドルを含まない)を備える約12〜20ゲージの範囲に及んでもよい。生検トレイの長さは、例えば、約10mm〜20mmの範囲に及んでもよく、生検トレイ/試料コアサイズは、例えば、約18〜24ゲージの範囲に及んでもよい。これらの図及び材料は、例示的な目的のみのものである。
【0075】
マーカ及び標的局所治療
ある実施形態は、体外照射療法、(マーカ間の距離を測定することによる)応答の測定、又は外科的診査/摘出の目的のため複数のマーカ配置をさらに必要とする既知の組織標的、(通常、腫瘍/新生物/実質臓器内のガン)に関わる。この実施形態では、複数のマーカは、単一パスを通して単一の工程で非直線様式で配置され、実質的に上述されるような方法及び装置などによる、複数の皮膚から入る穿刺又は標的器官莢膜を通る複数の穿刺の必要なく、改善された3次元型位置特定を可能にする球面分布をもたらす。さらに、実施形態のような同軸法を用いて実施する場合もまた、出血及び腫瘍管播種の可能性を最小限に抑えるために、生検管を通す潜在的血栓材料の注射を可能にするであろう。
【0076】
前述の方法の通り典型的な手順は、画像化の指示の下(例えば、超音波法、コンピュータ断層撮影法、磁気共鳴画像法、機能イメージング様式[例えば、陽電子放射断層撮影法])又は理学的検査又は直視下外科的露出下での病変の表在性又は局在可能性のいずれかに起因する、指定可視化の下で、肺、肝臓、腎臓、骨、又はリンパ節などの実質臓器で実施することができる。
【0077】
この実施形態では、腫瘍が、前述の方法のうちの1つの方法又は別の好適な方法下で位置特定され得ると仮定される。例示の目的のため、実施例標的は、例えば、肝臓、肺、又は腎臓に5cmの病変とする。(可能な場合)覆っている皮膚を調製し、従来の外科滅菌野にドレープされるだろう。局所麻酔又は適度な鎮静作用(静脈麻酔下)のいずれか、又は例えば全身麻酔が、その後、開始されるであろう。
【0078】
本装置は、標的組織への鋭い単一パスの位置特定を可能にするように、カニューレ及びスタイレットが互いに噛合されたまま(図4)、そのパッケージから取り出されてもよい。基準マーカ展開針(マーカ22を入れたもの、図7)は、その後、基準マーカ配置を実施する際に、アーミングピン7の後退を通して作動可能な状態にされるであろう。マーカ22を担持している針は、この時点で、完全に後退しているであろう。
【0079】
生検管の局所麻酔浸潤への適切な曝露に続いて、イントロデューサ1は、標的腫瘍に対して、前述の指示の下、好ましくは、腫瘍の近位部分に(すなわち、カニューレベースに近接して)、置くことができる。非同軸系が利用されている場合、マーカ配置装置は、それ自体を展開するであろう(図8又は図9)。
【0080】
(同軸系を使用する場合)スタイレット18は、除去され、マーカ装置は、「チーター装置」を用いて、イントロデューサ1上に装着されるであろう(図6、工程4)。その後、生検装置は、例えば、調整カラー2のねじ込み界面を通してイントロデューサ1に噛合されるであろう。その後、生検の半径は、生検装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて、例えば、2cmのマークに選択されるであろう。図示される配置では、生検針21は、ユーザが尖叉9の離間を設定できるように構成されている。調整カラー2をイントロデューサ本体1に対して回転させることによって、ユーザが尖叉9の3D位置を設定できる。尖叉9は、好ましくは、曲線形状端部分を有するように、NiTiなどの形状記憶材料から作出される。反回転軸受13は、調整カラー2を回転させつつイントロデューサ本体1の回転を阻止する。尖叉9は、接着剤又は他の好適な方法で摺動部6に取り付けられる。尖叉9は、延出した位置と後退した位置との間を同軸性で移動可能であるように構成される(図示されず)。ばね12又はその弛緩構成における他の付勢要素は、尖叉9を延出した位置に維持する。アーミングピン7は、ばね12を圧縮して摺動部6が分割ロックリング11に係合すること、又は他の保持機構によって、ユーザが摺動部6を近接して移動させることができるようにする。これは、尖叉9の後退した位置である(図示されず)。同軸か又は単一針システムかどうかにかかわらず、カニューレの平面(中央軸)に対するマーカ配備の半径又は直径は、その後、例えば、3cmのマークに対して、装置ハンドルの側面上の較正されたマーカに基づいて選択されるであろう。
【0081】
その後、この装置は、トリガ8の最初の押下により延出され、針アセンブリの端部上にある基準マーカ22の配備をもたらし、指定された周縁で終了する。
【0082】
同軸の形態における場合、装置は、調整カラー2を回して外すことによってイントロデューサ1から分離され得、基準マーカ22を残すが、尖叉9の後退をもたらす。
【0083】
手順がほぼ完了する時点で、イントロデューサ1は、放射線源、化学療法、熱アブレーション装置、電気アブレーション装置、幹細胞、免疫剤、生物学的活性治療、化学物質、塞栓性又は他の種類の生物学的活性物質を含む標的治療のカニューレを通す同時注射中に、取り外すことができる。あるいは、カニューレは、基準マーカ配置領域への導管として利用することができ、上述の装置19に類似の別個の装置は、同軸の技術を介して治療を分布させるように使用することができる。
【0084】
あるいは、基準マーカ22は、放射性であり得、したがって、標的領域において実施される局所領域ブラキセラピーを可能にし得る。同軸の技術を利用して、複数の放射性基準マーカ22を有する複数のアセンブリは前立腺などの実質臓器において放射性基準マーカ(例えば、ブラキセラピーシード)の最適形状配置を可能にするように配置され得る。さらには、この方法(又は本明細書に記載される他の方法)の改良化は、集合体で、好ましくは個別的に尖叉と連結され得るナビゲーションソフトウェア/システムを通して標的領域の3次元マッピングの使用を可能にし得る。その後、コンピュータ誘導ナビゲーションを通じた尖叉の電動式展開を利用して、前立腺などの領域において非対称の様式でより大きい体積に、単一のイントロデューサ1を通して同時に又は連続して個別のブラキセラピーシードを展開することができる。例えば、尖叉は、駆動装置(例えば、モータ)に、集合的に、又は好ましくは、個別に連結され得、コントローラを介して動作され得る。いくつかの配置では、このコントローラは、尖叉の位置付けに関してフィードバックを受信することができ、尖叉の移動を制御する際に、そのような情報を利用することができる。(特定の実施形態において存在する場合)尖叉の内部部分及び外部部分は、一緒に又は別個に駆動され得る。尖叉の電動式又はコンピュータ支援による移動は、本明細書に記載される実施形態/方法、又は他の類似の実施形態/方法のうちのいずれかに適用され得る。
【0085】
この実施形態では、記載される適用の見地から、カニューレのサイズは、2〜4の基準マーカを入れた2〜4本の事前形成された針、及び10〜25cmのカニューレの長さ(ハンドルを含まない)を備える、例えば、12〜22ゲージの範囲であり得る。基準マーカは、ステンレス鋼、白金、形状記憶合金金属、金などの高度に放射線不透過の材料で、ラジウム−226、セシウム−137、コバルト−60、イリジウム−192、ヨード−125、金−198、及びパラジウム−103などの放射線源を用いて、作出され得る。基準マーカ直径は、例えば、直径約0.5mm〜1mm、及び例えば、約2mm〜4mmの長さの範囲であり得る。これらの図及び材料は、例示的な目的のみのものである。
【0086】
マーカ配置
図10及び11は、基準マーカ(又は他のマーカ若しくは対象)配置のための装具又は装置を示し、それは、本明細書に開示される他の装置に対して1つ以上の点で類似している。好ましくは、装置は、患者の皮膚、器官、又は他の解剖学的部位の単一穿刺を用いて、複数基準マーカの配置を可能にする。この図示される装具は、複数基準マーカの同時又は実質的に同時の配置を提供する。基準マーカは、2次元又は3次元構成などによる、散在性又は分散性形成又は構成で配置され得る。好ましくは、基準マーカは、本明細書に開示される他の装置に対して上述されるような、装具の長手方向の軸から離間した場所にあるように配置される。
【0087】
この示される装具は、好ましくは、生検機能性なしに、他の可能な機能の中で、マーカ配置を提供する。このような配置は、より少ない部品を有し得、そのため、生検機能性も提供する実施形態と比較して、製造費用が安価になり得る。したがって、このような配置は、より低いコストで本明細書に記載されるような複数のマーカ配置に関連する利点を提供することができ、生検が必ずしも必要でない又は生検を所望しない適用にとっては好ましい場合がある。
【0088】
この示される装具は、第1の部分52及び第2の部分54を有する本体又はハンドル50を含む。第1の部分52は、上述の実施形態のイントロデューサ1に類似していてもよく、好ましくは、第2の部分54に対向する方向において長手方向に延出するシャフト又はカニューレ10を含む。いくつかの構成では、カニューレ10は、サイズ決めすることができるか、又はスタイレットを使用せずに患者の生体内に導入するように別様に構成することができ、それは、上の実施形態及び方法に関連して説明されている。例えば、カニューレ10は、カニューレ10がそのまま導入され得るように、18ゲージ針であり得るか、又は同様の又はより小さい断面寸法であるものであり得る。少なくともいくつかの構成では、生検機能性を排除することにより、このようなカニューレ10のサイズ決めを可能にする。有利には、このような配置は、本明細書の他の実施形態に記載されるような後挿入又は後穿刺アセンブリを利用する代わりに、集合体として、患者の生体内に導入される装具を可能にすることができる。
【0089】
ハンドル50の第1及び第2の部分52及び54は、一般に円筒形状であり得るか、又は装置のユーザによって保持できるように構成され得る。第1の部分52及び第2の部分54は、好ましくは、本体又はハンドル50の長手方向の全体の長さ又は相対長手方向位置を調整することができるように、伸縮自在に互いに係合される。好ましくは、第1の部分52及び第2の部分54は、示されるピン及びスロット配置56又は別の好適な配置などによる、互いに対する回転を制限する。
【0090】
好ましくは、ハンドル50には、第1及び第2の部分52及び54を複数の利用できる相対長手方向位置のうちの選択される1つに固定することを可能にする、調整装置又はロック配置60が含まれる。上述の実施形態と同様に、このような配置は、基準マーカの展開距離(例えば、半径)の調製を可能にする。図示される配置では、ロック配置60は、いくつかのスロット、ノッチ、又は凹み64のうちの選択される1つに係合され得るラッチ62を備える。ラッチ62は、例えば凹み64を係合する係合部材を備える弾力性アームであり得る。ラッチ式ロック配置は、信頼できるコストの低いロック機能を提供するという理由で、有利である。しかしながら、上述のようなねじ式係合又は任意の他の好適な構造などの他の好適な配置がまた、使用されてもよい。
【0091】
少なくとも1つの尖叉9、好ましくは複数の尖叉9が、カニューレ10及びハンドル50内に位置付けられている。尖叉9は、上述のものに類似していてもよく、例えば、NiTiなどの形状記憶材料から部分的に又は全体的に作出される管状部材であってもよく、それによって尖叉9の端部分は、展開される位置において、尖叉9の端部分(マーカ又は生検部分)の分布又は離間を生成する非直線(例えば、曲線形状)配向を提供することができる。尖叉9の端部分は、実質的に同じ曲がりを有し得るか、又は展開時の尖叉9の所望の相対的位置に依存して互いから異なる曲がりを有し得る。加えて又は代替的に、尖叉9は、実質的に同じ長さを有し得るか、又は試料採取/マーカ配置場所の分散又は分布をさらに調整するために異なる長さを有し得る。
【0092】
尖叉9は、好ましくは、ハンドル50の第2の部分54の中空の内部の中に延出し、トリガ又はボタン70とともに移動するように連結されるか、又は別様にトリガ又はボタン70によって作動させることができる。図示される配置では、尖叉9は、トリガ又はボタン70によって長手方向に移動可能である。他の構成では、ボタン又はトリガは、尖叉を作動させることができ、別の部材に固定することができ、手動で又は別様に駆動させることができる(例えば、ばね荷重式又は電動式)。図示される配置では、トリガ又はボタン70は、手動で駆動されて(例えば、長手方向に移動した)展開位置に向かって又は対してカニューレ10から尖叉90の端部分を展開する。トリガ又はボタン70は、ピン及びスロット配置56などの好適な配置によって、回転するように固定され、ハンドル50の第2の部分54に対する移動を制限され得る。尖叉9が展開されると、基準マーカ(図示されず−図12A及び12Bを参照のこと)は、尖叉9から配備され得、患者の生体内に配置される。好ましくは、基準マーカの配備は、同時又は実質的に同時であり得る。
【0093】
基準マーカは、任意の好適な様式で尖叉9から分離され又は配備されてもよい。マーカは、配備される位置からの後退など、尖叉9の後退の結果として分離されてもよい。しかしながら、好ましくは、マーカは、尖叉9から能動的に配備又は分離される。例えば、さらなる部材(複数可)(例えばワイヤ)が、接触し、尖叉9からマーカを分離するように提供されてもよい。いくつかの構成では、ワイヤは、尖叉9内に同軸に位置付けられてもよい。図示される配置では、ボタン又はトリガ70はまた、尖叉9からマーカを配備又は分離するワイヤ(図示されず)を移動又は作動させるように動作可能である。好ましくは、マーカは、尖叉9の端部分内に担持され、ワイヤは、尖叉9内に同軸に位置付けられる。展開部材72は、尖叉9の端部分からマーカを配備するように、ボタン又はトリガ70によって作動され、ワイヤを移動するように構成される。
【0094】
使用される際に、腫瘍又は他の生体構造又は領域は、前述の方法のうちの1つの方法又は別の好適な方法下で位置特定され得る。(可能な場合)標的を覆っている皮膚を調製し、従来の外科滅菌野にドレープされるであろう。局所麻酔又は適度な鎮静作用(静脈麻酔下)のいずれか、又は例えば全身麻酔が、その後、開始され得る。
【0095】
この装具は、そのパッケージから取り外すことができ、必要な又は所望の場合、例えば、ロック配置60を利用してハンドル50の第1の部分52及び第2の部分54の相対位置を調整することによって所望の展開距離に調整することができる。カニューレ10は、好ましくはスタイレットを使用することなく、標的組織内への単一パス位置特定のために利用することができる。この時点でマーカを配備する尖叉9及び展開ワイヤ又は他の構造体は、好ましくは、完全に後退されているであろう。
【0096】
ボタン又はトリガ70を、ハンドル50に向けて又はハンドル50内に押下して、尖叉9の端部分を、延出した又は展開位置に展開することができる。好ましくは、ボタン又はトリガ70は、最終的に、展開部材72に接触し、装具の長手方向の軸に沿って展開部材72を移動させて、それによって展開ワイヤ又は他の構造体を移動させて、マーカを、所望の場所(例えば、周縁)で尖叉9から分離する又は配備させる。尖叉9及び展開ワイヤは、手動で又は別様に(例えば、ボタン又はトリガ70の付勢によって)カニューレ10内及び患者から取り外された装具内に後退させることができる。上述のように、本装置は、複数のマーカのセットを配置するように複数回使用することができる。この装具は、複数ラウンドのマーカが尖叉9内に提供される状態で、配備の間に取り外すことができるか又は配備の間に再度位置付けることができる。
【0097】
マーカの実施例
図12A及び12Bは、例えば、本明細書に記載される装置を備えて使用され得る基準マーカの実施形態を示す。上述のように、基準マーカは、タンタルなどの高度に放射線不透過性材料、本明細書に開示される任意の他の材料、又は任意の他の好適な材料から、部分的に又は全体的に作出され得る。

図12Aのマーカ100は、径方向に提供される1つ以上の切断部又はノッチ102を備える、略固形ロッドの材料を含む。好ましくは、多数の切断部又はノッチ102が提供され、選択する距離104分互いに離間した場所にあるようになり得、マーカが配置されている尖叉9の非直線形状に概ね適合するようにさせる。例えば、図示される配置では、3つの切断部又はノッチは、限定されないが約5mm〜約15mmの長さ108を有するマーカにおいて提供され得る。したがって、ノッチの離間は、例えば約1〜1.25mm〜約3.75又は4mmの間であり得る。ノッチの離間はまた、より小さい又はより大きい、又は特定の範囲内の任意の値、若しくは任意のより小さい又はより大きい値であり得る。加えて、マーカの直径又は断面寸法106は、マーカが、限定されないが例えば約0.041センチメートル〜約0.10センチメートル(約0.016インチ〜約0.040インチ)などの尖叉9内に収容され得るように、選択され得る。直径又は断面寸法はまた、より小さい又はより大きい、又は特定の範囲内の任意の値若しくは任意のより小さい又はより大きい値であり得る。切断部又はノッチ102は、好ましくは、マーカ100の断面を通って半径距離分延出してマーカ100に所望の水準の可動性を提供する。例えば、切断部又はノッチ102は、マーカの直径又は断面寸法の約70%〜約90%、延出することができる。切断部又はノッチ102はまた、より短い又はより長い半径距離、又は特定の範囲内の任意の値若しくはより小さい又はより大きい値であり得る。
【0098】
図12Bのマーカ110は、本明細書に記載されるものなどの好適な材料のコイル式ワイヤであるか、又はコイル式ワイヤを含む。図12Bのマーカ110は、図12Aのマーカと同じか又は類似の全体寸法(例えば、全体直径又は断面寸法116又は長さ118)を有し得る。コイル式ワイヤのワイヤサイズ(直径)は、限定されないが例えば長手方向の軸に沿う可動性又は屈曲などの所望の特性を、マーカを提供する、任意の好適な寸法であり得る。いくつかの構成では、ワイヤサイズは、約0.01センチメートル〜約0.025センチメートル(約0.005インチ〜約0.010インチ)であり得る。ワイヤサイズは、より小さい又はより大きい、又は特定の範囲内の任意の値若しくは任意のより小さい又はより大きい値であり得る。
【0099】
本明細書に記載される現在好ましい実施形態に対して種々の変更及び修正が当業者には明らかであることに留意されたい。かかる変更及び修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、及びそれに付随する利点を減少させることなく、なされ得る。例えば、種々の部品は、所望の通り再度位置付けられてもよく、よって、かかる変更及び修正が本発明の範囲内に含まれることが意図されている。さらに、本発明を実践するにあたり全ての機能、態様、及び利点が必要なわけではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されるよう意図されている。
【0100】
本発明は、特定の好ましい実施形態及び実施例の文脈において開示されたが、当業者であれば、本発明が、具体的に開示される実施形態を超えて他の代替的実施形態まで広がり、及び/又は本発明及び明白な修正及びその等価物の使用を拡大することを理解するであろう。特に、同時基準マーカ配置装置及び方法を備える本発明の3次元型複数コア生検方法及びシステムが、好ましい実施形態の文脈に説明されたが、当業者であれば、本開示の見地から、本システムの特定の利点、機能、及び態様が、そのうちの多くが上述された種々の他の適用において実現され得ることを理解する。加えて、記載される本発明の種々の態様及び機能が、別個に実践される、ともに組み合わされる、又は互いに置換されること、及び機能及び態様の種々の組み合わせ及び部分組み合わせが、なされ得、依然として本発明の範囲内に属し得ることが企図される。したがって、本明細書に開示される本発明の範囲は、上述の特定の開示される実施形態によって限定されるべきではないが、特許請求の範囲の公平な読解によってのみ決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12A
図12B