特許第6413049号(P6413049)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 宇野 文将の特許一覧 ▶ 伊藤 楽都の特許一覧 ▶ 岡部 大也の特許一覧

<>
  • 特許6413049-キャスター付きの椅子 図000002
  • 特許6413049-キャスター付きの椅子 図000003
  • 特許6413049-キャスター付きの椅子 図000004
  • 特許6413049-キャスター付きの椅子 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6413049
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】キャスター付きの椅子
(51)【国際特許分類】
   A47C 9/02 20060101AFI20181015BHJP
   A47C 7/00 20060101ALI20181015BHJP
【FI】
   A47C9/02
   A47C7/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2018-39846(P2018-39846)
(22)【出願日】2018年3月6日
【審査請求日】2018年3月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】318002552
【氏名又は名称】宇野 文将
(73)【特許権者】
【識別番号】318002219
【氏名又は名称】伊藤 楽都
(73)【特許権者】
【識別番号】318002194
【氏名又は名称】岡部 大也
(72)【発明者】
【氏名】宇野 文将
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 楽都
(72)【発明者】
【氏名】岡部 大也
【審査官】 井出 和水
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−288888(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3185067(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 9/02
A47C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子の前脚と後ろ脚を繋ぐ左右貫と、前脚同士につなぐ前貫と、後ろ脚同士につなぐ後ろ貫と、該前貫と該後ろ貫を繋ぐ左右それぞれの左右とんぼ貫と、中央とんぼ貫を備え、
該左右とんぼ貫を軸として回動可能なアームを有し、
開いたときに、該それぞれのアームが左右貫それぞれに支持され、机の前脚と後ろ脚を繋ぐ横棒を該アームの先端部に乗せることができ、
閉じたときに、該先端部分が中央とんぼ貫に載置固定されるキャスター付きの椅子。
【請求項2】
前記アームの先端部は半円筒状である請求項1に記載のキャスター付きの椅子。
【請求項3】
前記アーム間を繋ぐ横棒を更に備える請求項1又は請求項2に記載のキャスター付きの椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として学校用家具として使用されるキャスター付きの椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の学校用の椅子は、立ち上がった際又は椅子を運搬する際の騒音が考慮されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−285360
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に記載された学校用椅子は、机と椅子を運ぶ際に組み合わせることを考慮されていなく、運搬する際の騒音があり、さらに重量により運搬しづらいという課題がある。
【0005】
本発明は騒音をなくし、机と椅子を組み合わせることで容易に移動させることができるキャスター付きの椅子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1のキャスター付きの椅子は、椅子の前脚と後ろ脚を繋ぐ左右貫と、前脚同士につなぐ前貫と、後ろ脚同士につなぐ後ろ貫と、前貫と後ろ貫を繋ぐ左右それぞれの左右とんぼ貫と、中央とんぼ貫を備え、左右とんぼ貫を軸として回動可能なアームを有し、開いたときに、それぞれのアームが左右貫それぞれに支持され、机の前脚と後ろ脚を繋ぐ横棒をアームの先端部に乗せることができ、閉じたときに、先端部分が中央とんぼ貫に載置固定されることである。
また、請求項2のキャスター付きの椅子は、請求項1において前記アームの先端部は、半円筒状である。
請求項3のキャスター付きの椅子は、請求項1又は請求項2において上記アーム間を繋ぐ横棒を更に備えてある。
【発明の効果】
【0007】
請求項1のキャスター付き椅子は、机と椅子を組み合わせることでもちあげる必要性がなく容易に移動することが可能であり、椅子から立ち上がるときに生じる音にキャスターを有することで解決できる。回動可能なアームを、中央とんぼ貫に載置固定することで荷物を収納することができる。
請求項2のキャスター付きの椅子は、前記アームの先端部は半円筒状であり、机と椅子を組み合わせることできる。
請求項3のキャスター付き椅子は、上記アーム間を繋ぐ横棒を更に備えることで荷物を収納しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例のキャスター付き椅子の斜め方向から見た机を乗せた 斜視図である。
図2】本発明の実施例のキャスター付き椅子の斜め方向から見たアームが閉じ た時の斜視図である。
図3】本発明の実施例のキャスター付き椅子の斜め方向から見たアームを開い た時の斜視図である。
図4】本発明の実施例のキャスター付き椅子の正面からみた要部の斜視図であ る。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態のキャスター付き椅子について、添付図面に基づいて説明する。
図2に示すようにこのキャスター付き椅子1は椅子の前脚11a、12aと後ろ脚11b、12bを繋ぐ左右貫22、23と、前脚11a、12a同士につなぐ前貫21aと、後ろ脚11b、12b同士につなぐ後ろ貫21bと、前貫21aと後ろ貫21bを繋ぐ左右それぞれの左右とんぼ貫30a,30bと、中央とんぼ貫31を備え、左右とんぼ貫30a、30bを軸として回動可能なアーム40、41を有する。
図3に示すようにアーム40、41が開いたときに、それぞれのアーム40、41が左右貫22、23それぞれに支持される。
図1に示すように、机の前脚2b、2cと後ろ脚2a、2dを繋ぐ横棒3a、3cをアーム40、41の先端部40c、41cに乗せることができる。
また、図2に示すようにアームを閉じたときに、先端部40c、41cが中央とんぼ貫31に載置固定されることである。
【0010】
キャスター付き椅子1の使用方法を以下説明する。
最初に、アーム40、41を開ける。机2の横棒3a、3cをアーム40、41の先端部40c、41cに乗せる。
次に、机2をアーム40、41の先端部40c、41cに乗せることで容易に運ぶ。
また、机2を下ろし、アーム40、41が閉じる。次に先端部40c、41cが中央とんぼ貫31に載置固定することで、荷物を収納する。
【0011】
アーム40、41の先端部40c、41cは半円筒状である。本発明は半円筒状であるが、凹状、かぎ爪状でもよい。
なお、先端部40c、41cは、それぞれ半円筒状の2個で構成されているが1個でもよいし3個以上でもよい。
アーム40、41間を繋ぐ横棒40d、41dを備える。
なお、アーム40、41の形状は板状でもよい。または、3本以上でも問わない。
横棒40d、41dは、それぞれ1個で形成されているが、なくてもよいし2
個でもよいし3個以上でもよい。
【0012】
学校用机2は、前脚2a、2d、後ろ脚2b、2c、足掛け3b、前脚と後ろ脚をつなぐ横棒3a、3c、天板の下部に物入れとなる鉄製の箱形状のものからなる。キャスター90a、90b、90c、90dは椅子の前脚11a、12a、後ろ脚11b、12bに、下端についている。
【符号の説明】
【0013】
1 椅子
2 机
2a、2d 机の前脚
2b、2c 机の後ろ脚
3a、3c 横棒
3b 足掛け
11a、12a 椅子の前脚
11b、12b 後ろ脚
22、23 左右貫
21a 前貫
21b 後ろ貫
30a、30b 左右とんぼ貫
31 中央とんぼ貫
40、41 回動可能なアーム
40、41c アームの先端部
90a、90b、90c、90d キャスター
【要約】
【課題】騒音をなくし机と椅子を組み合わせることで容易に移動させることができるキャスター付きの椅子を提供する。
【解決手段】キャスター付き椅子1は椅子の前脚11a、12aと後ろ脚11b、12bを繋ぐ左右貫22、23と、前脚11a、12a同士につなぐ前貫21aと、後ろ脚11b、12b同士につなぐ後ろ貫21bと、前貫21aと後ろ貫21bを繋ぐ左右それぞれの左右とんぼ貫30a、30bと、中央とんぼ貫31を備え、左右とんぼ貫30a、30bを軸として回動可能なアーム40、41を有し、開いたときに、それぞれのアーム40、41が左右貫22、23それぞれに支持され、机の前脚2b、2cと後ろ脚2a、2dを繋ぐ横棒3a、3cをアーム40、41の先端部40c、41cに乗せることができ、閉じたときに、先端部40c、41cが中央とんぼ貫31に載置固定されることである。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4