【文献】
Qualcomm Incorporated,On ambiguity in PUCCH resource allocation under two overlapped EPDCCH resource sets [online],3GPP TSG RAN WG1 #72 R1-130574,[retrieved on 2018.01.17], Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130574.zip>,2013年 1月19日,第1頁
【文献】
Huawei, HiSilicon,Mapping of ECCE to EREG for localized and distributed transmission,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #71 R1-124697 [online],[retrieved on 2018.06.12], Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-124697.zip>,2012年11月 3日,第1-6頁
【文献】
LG Electronics,Remaining details on EPDCCH resource configuration [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #71 R1-124983,[retrieved on 2018.01.17], Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-124983.zip>,2012年11月 3日,第1-4頁
【文献】
LG Electronic,Corrections to HARQ-ACK in EPDCCH [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #72 R1-130248,[retrieved on 2018.01.17], Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130248.zip>,2013年 1月19日,第1-3頁
【文献】
Huawei, HiSilicon,Considerations on DL and UL DCI for CoMP [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #69 R1-121952,[retrieved on 2018.01.17], Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-121952.zip>,2012年 5月12日,第1-5頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定部は、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル候補の前記マッピングを決定するための第1の情報であって、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットと前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットとの前記一方に関連する前記第1の情報を使用し、
前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル候補の前記マッピングを決定するための第2情報であって、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットと前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットとの前記他方に関連する前記第2の情報を使用する
請求項2に記載の端末装置。
第1のチャネル状態情報−参照信号の前記少なくとも複数の第2の位置は、複数の第2のチャネル状態情報―参照信号の複数の第3の位置と複数の第3のチャネル状態情報―参照信号の複数の第4の位置とを含み、
前記複数の第2のチャネル状態情報―参照信号の前記複数の第3の位置と、前記複数の第3チャネル状態情報―参照信号の前記複数の第4の位置とは、独立に設定され、
前記複数の第3の位置は、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル候補のマッピングに使用され、
前記複数の第4の位置は、前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル候補のマッピングに使用される
請求項2に記載の端末装置。
前記決定部は、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル候補の前記マッピングを決定するための第1の情報であって、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットと前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットとの前記一方に関連する前記第1の情報を使用し、
前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル候補の前記マッピングを決定するための第2の情報であって、前記第1の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットと前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネル−物理リソースブロックセットとの前記他方に関連する前記第2の情報を使用する
請求項7に記載の基地局装置。
第1のチャネル状態情報−参照信号の前記少なくとも複数の第2の位置は、複数の第2のチャネル状態情報―参照信号の複数の第3の位置と複数の第3のチャネル状態情報―参照信号の複数の第4の位置とを含み、
前記複数の第2のチャネル状態情報―参照信号の前記複数の第3の位置と、前記複数の第3のチャネル状態情報―参照信号の前記複数の第4の位置とは、独立に設定され、
前記複数の第3の位置は、拡張物理下りリンク制御チャネル候補のマッピングに使用され、
前記複数の第4の位置は、前記第2の拡張物理下りリンク制御チャネルのマッピングに使用される
請求項7に記載の基地局装置。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0033】
本実施形態では、移動局装置は、複数のセルで同時に送信、または、受信をする。しかしながら、本発明は、移動局装置が単一のセルで送信および受信する場合にも適用できる。移動局装置が複数のセルと通信する技術をセルアグリゲーション、またはキャリアアグリゲーションと称する。アグリゲートされる複数のセルのそれぞれにおいて、本発明が適用されてもよい。または、アグリゲートされる複数のセルの一部に本発明が適用されてもよい。
【0034】
尚、セルのことをサービングセルとも称する。複数のサービングセルは、単一のプライマリーセルと1つまたは複数のセカンダリーセルを含む。プライマリーセルは、初期アクセスを行なったサービングセル、コネクション再構築を行なったサービングセル、または、ハンドオーバコマンドによって指示されたサービングセルである。
【0035】
以下、FDD(Frequency Division Duplex)方式の無線通信システムを参照しながら本実施形態の説明をする。しかしながら、本発明は、TDD(Time Division Duplex)方式の無線通信システムにも適用することができる。また、本発明は、TDD方式を用いるセルとFDD方式を用いるセルがアグリゲートされる無線通信システムにも適用することができる。
【0036】
図1は、本実施形態の無線通信システムの概念図である。
図1において、無線通信システムは、移動局装置1A〜1C、および基地局装置3を具備する。以下、移動局装置1A〜1Cを移動局装置1という。
【0037】
以下、本実施形態の物理チャネルおよび物理信号について説明する。
【0038】
図1において、移動局装置1から基地局装置3への上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
【0039】
PUCCHは、上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信するために用いられる。上りリンク制御情報には、下りリンクデータ(Downlink-Shared Channel: DL-SCH)に対するHARQ−ACK(HARQフィードバック、応答情報)が含まれる。
【0040】
PUSCHは、上りリンクデータ(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)を送信するために用いられる。PUSCHは、上りリンクデータと共に上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。PUSCHは上りリンク制御情報のみを送信するために用いられてもよい。
【0041】
移動局装置1は、基地局装置3から受信した情報(シグナリング)に基づいてPUSCHとPUCCHを同時に送信するかどうかを設定する。移動局装置1がPUSCHとPUCCHを同時に送信しないと設定しており、そして、サブフレームnでPUSCHを送信する場合は、PUSCHでcontention based random access procedureの一環としてPUSCHを送信する場合を除いて、移動局装置1は、サブフレームnにおいてHARQ−ACKをPUSCHで送信する。移動局装置1がPUSCHとPUCCHを同時に送信しないと設定しており、そして、サブフレームnでPUSCHを送信しない場合は、移動局装置1は、サブフレームnにおいて移動局装置1はHARQ−ACKをPUCCHで送信する。
【0042】
移動局装置1がPUSCHとPUCCHを同時に送信すると設定している場合は、移動局装置1は、サブフレームnにおいてPUSCHを送信するかどうかにかかわらず、HARQ−ACKをPUCCHで送信する。
【0043】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる。PRACHは、移動局装置1が基地局装置3と時間領域の同期をとることを主な目的とする。
【0044】
図1において、上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理信号が用いられる。上りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)
【0045】
本実施形態において、以下の2つのタイプの上りリンク参照信号が用いられる。
・PUCCH/PUSCHに対するDMRS(Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
【0046】
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連する。DMRSは、PUSCHまたはPUCCHと時間多重される。基地局装置3は、DMRSを用いてPUSCHまたはPUCCHの復調処理を行なう。以下、PUSCHとDMRSを共に送信することを、単にPUSCHを送信するとも称する。以下、PUCCHとDMRSを共に送信することを、単にPUCCHを送信するとも称する。
【0047】
SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連しない。基地局装置3は、上りリンクのチャネル状態を測定するためにSRSを使用する。SRSが送信されるシンボルを、サウンディング参照シンボルとも称する。SRSの詳細は後述する。
【0048】
図1において、基地局装置3から移動局装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・EPDCCH(Eenhanced Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
【0049】
PBCHは、移動局装置1で共通に用いられるシステム情報(マスターインフォメーションブロック、Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる。
【0050】
PCFICHは、PDCCHの送信のために用いられる領域(OFDMシンボル)を指示する情報を送信するために用いられる。
【0051】
PHICHは、基地局装置3が受信した上りリンクデータ(Uplink Shared Channel: UL-SCH)に対するHARQ−ACKを示すHARQインディケータを送信するために用いられる。例えば、移動局装置1がACKを示すHARQインディケータを受信した場合は、対応する上りリンクデータを再送しない。例えば、移動局装置1がNACKを示すHARQインディケータを受信した場合は、対応する上りリンクデータを再送する。
【0052】
PDCCHおよびEPDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。下りリンク制御情報を、DCIフォーマットとも称する。下りリンク制御情報は、下りリンクグラント(downlink assignment;または下りリンクアサインメント「downlink assignment」とも称する。)および上りリンクグラント(uplink grant)を含む。下りリンクグラントは、単一のセル内の単一のPDSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報である。下りリンクグラントは、該下りリンクグラントが送信されたサブフレームと同じサブフレーム内のPDSCHのスケジューリングに用いられる。上りリンクグラントは、単一のセル内の単一のPUSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報である。上りリンクグラントは、該上りリンクグラントが送信されたサブフレームよりも4つ以上後のサブフレーム内の単一のPUSCHのスケジューリングに用いられる。
【0053】
DCIフォーマットには、CRC(Cyclic Redundancy Check)パリティビットが付加される。CRCパリティビットは、C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)、または、SPS C−RNTI(Semi Persistent Scheduling Cell-Radio Network Temporary Identifier)でスクランブルされる。C−RNTIおよびSPS C−RNTIは、セル内において移動局装置を識別するための識別子である。
【0054】
C−RNTIは、単一のサブフレームにおけるPDSCHまたはPUSCHを制御するために用いられる。SPS C−RNTIは、PDSCHまたはPUSCHのリソースを周期的に割り当てるために用いられる。
【0055】
PDSCHは、下りリンクデータ(Downlink Shared Channel: DL-SCH)を送信するために用いられる。
【0056】
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理信号が用いられる。下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal: SS)
・下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)
【0057】
同期信号は、移動局装置1が下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられる。
【0058】
本実施形態において、以下の5つのタイプの上りリンク参照信号が用いられる。
・CRS(Cell-specific Reference Signal)
・PDSCHに関連するURS(UE-specific Reference Signal)
・EPDCCHに関連するDMRS(Demodulation Reference Signal)
・NZP CSI−RS(Non-Zero Power Chanel State Information Reference Signal)
・ZP CSI−RS(Zero Power Chanel State Information Reference Signal)
【0059】
CRSは、全てのサブフレームで送信される。CRSは、PBCH/PDCCH/PHICH/PCFICH/PDSCHの復調を行なうために用いられる。CRSは、移動局装置1が下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられてもよい。PBCH/PDCCH/PHICH/PCFICHは、CRSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
【0060】
PDSCHに関連するURSは、URSが関連するPDSCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信される。URSは、URSが関連するPDSCHの復調を行なうために用いられる。PDSCHは、CRSまたはURSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
【0061】
DCIフォーマット1Aは、CRSの送信に用いられるアンテナポートで送信されるPDSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット2Dは、URSの送信に用いられるアンテナポートで送信されるPDSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマットのペイロードサイズ(ビット数)は、DCIフォーマット毎に定義される。また、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット2Dに含まれる情報のセットは異なる。
【0062】
EPDCCHに関連するDMRSは、DMRSが関連するEPDCCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信される。DMRSは、DMRSが関連するEPDCCHの復調を行なうために用いられる。EPDCCHは、DMRSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
【0063】
NZP CSI−RSは、設定されたサブフレームで送信される。NZP CSI−RSが送信されるリソースは、基地局装置が設定する。NZP CSI−RSは、移動局装置1が下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。
【0064】
ZP CSI−RSのリソースは、基地局装置が設定する。基地局装置は、ZP CSI−RSを送信しない。基地局装置は、ZP CSI−RSの設定したリソースにおいて、PDSCHおよびEPDCCHを送信しない。例えば、あるセルにおいてNZP CSI−RSが送信されるリソースを、隣接するセルにおけるZP CSI−RSのリソースに設定することで、移動局装置は隣接するセルからの干渉がない該あるセルにおけるCSI−RSを用いてチャネル状態情報を測定することができる。
【0065】
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号と称する。上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号と称する。下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称する。下りリンク物理信号および上りリンク物理信号を総称して、物理信号と称する。
【0066】
BCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層で用いられるチャネルをトランスポートチャネルと称する。また、トランスポートチャネルをトランスポートブロックとも称する。
【0067】
以下、本実施形態の無線フレーム(radio frame)の構成について説明する。
【0068】
図2は、本実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。
図2において、横軸は時間軸である。無線フレームのそれぞれは、10ms長である。また、無線フレームのそれぞれは10のサブフレームから構成される。サブフレームのそれぞれは、1ms長であり、2つの連続するスロットによって定義される。無線フレーム内のi番目のサブフレームは、(2×i)番目のスロットと(2×i+1)番目のスロットとから構成される。スロットのそれぞれは、0.5ms長である。
【0069】
以下、本実施形態のスロットの構成について説明する。
【0070】
図3は、本実施形態のスロットの構成を示す図である。
図3において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。スロットのそれぞれにおいて送信される物理信号または物理チャネルは、リソースグリッドによって表現される。下りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される。上りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のSC−FDMAシンボルによって定義される。1つのスロットを構成するサブキャリアの数は、セルの上りリンク帯域幅または下りリンク帯域幅に依存する。1つのスロットを構成するOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルの数は7である。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリアの番号と、OFDMシンボルの番号またはSC−FDMAシンボルの番号とを用いて識別する。
【0071】
物理リソースブロックは、ある物理チャネル(PDSCHまたはPUSCHなど)のリソースエレメントへのマッピングを表現するために用いられる。1つの物理リソースブロックは、時間領域において7個の連続するOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルと周波数領域において12個の連続するサブキャリアとから定義される。ゆえに、1つの物理リソースブロックは(7×12)個のリソースエレメントから構成される。また、1つの物理リソースブロックは、時間領域において1つのスロットに対応し、そして、周波数領域において180kHzに対応する。物理リソースブロックは周波数領域において0から番号が付けられる。
【0072】
以下、サブフレームのそれぞれにおいて送信される物理チャネルおよび物理信号について説明する。
【0073】
図4は、本実施形態の下りリンクサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。
図4において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。基地局装置3は、下りリンクサブフレームにおいて、下りリンク物理チャネル(PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH)、および下りリンク物理信号(同期信号、下りリンク参照信号)を送信できる。尚、PBCHは無線フレーム内のサブフレーム0のみで送信される。尚、同期信号は無線フレーム内のサブフレーム0と5のみに配置される。
【0074】
PDCCH領域において、複数のPDCCHが周波数および時間多重される。EPDCCH領域において、複数のEPDCCHが周波数および/または時間多重される。PDSCH領域において、複数のPDSCHが周波数および空間多重される。例えば、PDCCHは、PDSCHおよびEPDCCHと時間多重される。例えば、EPDCCHはPDSCHと周波数多重される。
【0075】
下りリンクサブフレームのサブセットは、上位層によってMBSFN(Multicast/Broadcast Single Frequency Network)サブフレームとして設定される。MBSFNサブフレーム以外の下りリンクサブフレームは、non−MBSFNサブフレームである。基地局装置3は、サービングセルに対するMBSFNサブフレームを指示する情報を移動局装置1に送信する。
【0076】
図5は、本実施形態のMBSFNサブフレームにおける下りリンク参照信号の配置の一例を示す図である。
図6は、本実施形態のnon−MBSFNサブフレームにおける下りリンク参照信号の配置の一例を示す図である。
図5および
図6において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。
図5および
図6は、時間軸において連続する2つの物理リソースブロックを示す。
【0077】
図5および
図6において、R0、R1、R2およびR4が付された四角はCRSが配置されるリソースエレメントを示し、Nが付された四角はNZP CSI−RSが配置されるリソースエレメントを示し、Zが付された四角はZP CSI−RSが設定されたリソースエレメントを示し、そして、Dが付された四角はEPDCCHに関連するDMRS、または、PDSCHに関連するURSを示す。PDSCHおよびEPDCCHは、下りリンク参照信号(CRS、ZP CSI−RS、NZP CSI−RS、URS/DMRS)が配置/設定されたリソースエレメントを避けて配置される。
【0078】
MBSFNサブフレームにおいて、CRSは第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボルのみで送信される。
【0079】
図7は、本実施形態のEPDCCH−PRB−setの一例を示す図である。
図7において、横軸は周波数軸であり、縦軸は時間軸である。基地局装置3は、2つのEPDCCH−PRB−setを移動局装置1に設定する。EPDCCH−PRB−setは、移動局装置1がEPDCCHのモニタをするリソースの候補を含む物理リソースブロックのセットである。基地局装置3は、EPDCCH−PRB−setを構成する複数の物理リソースブロックを示す情報を、移動局装置1に送信する。
【0080】
基地局装置3は、EPDCCH−PRB−setのそれぞれに対して、EPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルを個別に設定することができる。
図7において、EPDCCH−PRB−set 1に対するEPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルは2であり、EPDCCH−PRB−set 2に対するEPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルは1である。
【0081】
EPDCCH−PRB−set毎に個別にEPDCCHに対する仮想セルアイデンティティが設定されてもよい。EPDCCHに対する仮想セルアイデンティティは、EPDCCHをスクランブルするために用いられる擬似ランダム系列を生成するために用いられるパラメータである。仮想セルアイデンティティを、スクランブリングアイデンティティ、または、DMRSスクランブリング系列初期化パラメータ(DMRS scrambling sequence initialization parameter)とも称する。
【0082】
EPDCCHのシンボルは、擬似ランダム系列によってスクランブルされる。EPDCCHに対する仮想セルアイデンティティが設定されている場合は、該擬似ランダム系列は、EPDCCHに対する仮想セルアイデンティティに基づいて生成される。EPDCCHに対する仮想セルアイデンティティが設定されていない場合、該擬似ランダム系列はサービングセルの物理レイヤセルアイデンティティに基づいて生成される。EPDCCHに対する仮想セルアイデンティティが設定されていない場合、仮想セルアイデンティティに物理レイヤセルアイデンティティの値をセットしてもよい。
【0083】
EPDCCHが対応するDMRSは、DMRSが関連するEPDCCH−PRB−setに対して設定された仮想セルアイデンティティに基づいて生成される。
【0084】
移動局装置1がEPDCCHのモニタをするリソースの候補をEPDCCH候補(candidate)と称する。モニタリングとは、EPDCCHのデコードを試みることを意味する。EPDCCH−PRB−setを、EPDCCH setとも称する。基地局装置3は、EPDCCHを単一のPDCCH候補にマップする。尚、周波数領域において、あるEPDCCH−PRB−setは、別のEPDCCH−PRB−setと重複してもよい。
【0085】
EPDCCHおよびEPDCCH候補は、1つまたは複数のECCE(Enhanced Control Channel Element)から構成される。ECCEは、4つのEREG(Enhanced Resource Element Group)から構成される。EREGは、9つのリソースエレメントから構成される。
【0086】
図8は、本実施形態におけるEREGの構成の一例を示す図である。
図8において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。
図8では、サブフレーム内において時間領域で連続する2つの物理リソースブロックを示す。サブフレーム内において時間領域で連続する2つの物理リソースブロックを物理リソースブロックペアと称する。
図9において、物理リソースブロックペアには、16のEREGが含まれる。物理リソースブロックペアには、4つのECCEが含まれる。
【0087】
図8において、EPDCCHが関連するDMRSが配置されるリソースエレメント以外のリソースエレメントによってEREGは構成される。
図8において、番号iが付された四角はEREG iを構成するリソースエレメントを示す。
【0088】
尚、EPDCCHのシンボルは、EPDCCH−PRB−setが対応するCRS/ZP CSI−RSおよびサービングセルに対して設定されたNZP CSI−RSが配置されるリソースエレメントを避けて配置される。
【0089】
EPDCCH−PRB−setが対応するCRS/ZP CSI−RSは、EPDCCH−PRB−setのそれぞれに対して個別に設定されてもよい。EPDCCH−PRB−setが対応するCRS/ZP CSI−RSが設定されない場合は、EPDCCH−PRB−setが対応するCRS/ZP CSI−RSは、サービングセルに対するCRS/ZP CSI−RSでもよい。
【0090】
サービングセルに対するCRSを送信するリソースエレメントは、サービングセルの物理レイヤセルアイデンティティに基づいて決定される。サービングセルに対するCRSの送信に用いられるアンテナポートの数を示す情報はBCHにマップされ、PBCHで送信される。
【0091】
EPDCCH−PRB−setに対応するCRSを送信するリソースエレメントは、EPDCCH−PRB−setに対応するCRSの送信に用いられるアンテナポート数を示す情報、EPDCCH−PRB−setに対応するCRSの送信に用いられるリソースエレメント番号を示す周波数シフト、および、EPDCCH−PRB−setに対するMBSFNサブフレームを指示する情報によって与えられる。
【0092】
移動局装置1は、EPDCCH−PRB−setに対するMBSFNサブフレームを指示する情報によって指示されるサブフレームにおいて、CRSが第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボルのみに配置されることを想定してEPDCCHのシンボルをリソースエレメントにマップする。つまり、EPDCCH−PRB−setに対するMBSFNサブフレームを指示する情報は、EPDCCHをリソースエレメントにマッピングのために用いられる情報である。サービングセルにおけるMBSFNサブフレームは、サービングセルに対するMBSFNサブフレームを指示する情報によって指示される。
【0093】
例えば、基地局装置3は、サービングセルに対するMBSFNサブフレームを指示する情報と、EPDCCH−PRB−set 1に対するMBSFNサブフレームを指示する情報と、EPDCCH−PRB−set 2に対するMBSFNサブフレームを指示する情報を移動局装置1に送信する。
【0094】
図9は、EPDCCH−PRB−set内のECCEが対応するEREGを示す表である。
図9において、EPDCCH−PRB−set 1は{0、1、2、3}の物理リソースブロックペアから構成され、EPDCCH−PRB−set 2は{2、3}の物理リソースブロックペアから構成される。
図9において、EPDCCH−PRB−set 1は16のECCEを含み、EPDCCH−PRB−set 2は8のECCEを含む。EPDCCH−PRB−set毎に個別にECCEに番号をつける。物理リソースブロックペア毎に個別にEREGに番号をつける。
【0095】
図9において、単一のECCEは、単一のPRB内の4つのEREGから構成される。例えば、EPDCCH−PRB−set 1のECCE 0は、PRB 0内のEREG0、4、8、および、12から構成される。例えば、EPDCCH−PRB−set 2のECCE 0は、PRB 2内のEREG0、4、8、および、12から構成される。
【0096】
尚、本発明は、ECCEおよびEREGの構成は上述したものと異なる場合にも適用することができる。
【0097】
EPDCCH/EPDCCH候補は、1つのECCE、連続する2つのECCE、連続する4つのECCE、または、連続する8つのECCEに対応する。単一のEPDCCH/EPDCCH候補が対応するECCEの数をアグリゲーションレベル(aggregation level)と称する。
【0098】
移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set内の全てのECCE/EPDCCH候補をモニタしない。EPDCCH−PRB−set内において移動局装置1がモニタするEPDCCH候補のセットをEPDCCH USS(UE-specific Search Space)と称する。
【0099】
EPDCCH USSは、サービングセル毎に定義される。例えば、プライマリーセルに対するEPDCCH USSと、セカンダリーセルに対するEPDCCH USSは個別に定義される。移動局装置1は、あるサービングセルにEPDCCH USSにおいて、少なくとも該あるサービングセルのPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットをモニタする。移動局装置1は、あるサービングセルにEPDCCH USSにおいて、該あるサービングセルのPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットをモニタしてもよい。
【0100】
尚、移動局装置1は、あるサービングセルのPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットを、該あるサービングセルとは異なるセルでモニタしてもよい。この場合、該あるサービングセルとは異なるセルに、該あるサービングセルに対するEPDCCH USSが定義される。つまり、単一のサービングセルに複数のサービングセルに対する複数のEPDCCH USSが構成されてもよい。
【0101】
複数のサービングセルに対する複数のEPDCCH USSが構成される単一のサービングセルで送信されるDCIフォーマットには、キャリアインディケータが含まれてもよい。キャリアインディケータは、DCIフォーマットが対応するサービングセルを示す情報である。
【0102】
あるサービングセルに対するEPDCCH USSはEPDCCH−PRB−set毎に定義される。あるサービングセルに対するEPDCCH USSは、アグリゲーションレベル毎に定義される。
【0103】
図10は、本実施形態におけるEPDCCH USSの一例を示す表である。
図10は、プライマリーセルに、プライマリーセルに対するEPDCCH USSと単一のセカンダリーセルに対するEPDCCH USSが構成される例を示す。
図10では、
図9で示したEPDCCH−PRB−setおよびECCEの構成を想定する。
図10において、EPDCCH候補の数の列は、EPDCCH USSを構成するEPDCCH候補の数を示す。
【0104】
例えば、
図10において、EPDCCH−PRB−set 1におけるアグリゲーションレベル1であり、プライマリーセルに対応するEPDCCH USSは、4つのEPDCCH候補から構成される。該4つのEPDCCH候補は、ECCE0から構成されるEPDCCH候補、ECCE1から構成されるEPDCCH候補、ECCE2から構成されるEPDCCH候補、および、ECCE3から構成されるEPDCCH候補である。
【0105】
例えば、
図10において、EPDCCH−PRB−set 1におけるアグリゲーションレベル2であり、プライマリーセルに対応するEPDCCH USSは、4つのEPDCCH候補から構成される。該4つのEPDCCH候補は、ECCE6とECCE7から構成されるEPDCCH候補、ECCE8とECCE9から構成されるEPDCCH候補、ECCE10とECCE11から構成されるEPDCCH候補、および、ECCE12とECCE13から構成されるEPDCCH候補である。
【0106】
EPDCCH−PRB−setのそれぞれに対するUSSを構成するEPDCCH候補の数は、EPDCCH−PRB−setを構成する物理リソースブロックペアの数に基づいて決定されてもよい。
【0107】
USSを構成するECCEの番号は、C−RNTIおよび無線フレーム内のスロットの番号に基づいて決定されてもよい。
【0108】
図11は、本実施形態の上りリンクサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。移動局装置1は、上りリンクサブフレームにおいて、上りリンク物理チャネル(PUCCH、PUSCH、PRACH)、および上りリンク物理信号(DMRS、SRS)を送信できる。
【0109】
PUCCH領域において、複数の移動局装置1が送信した複数のPUCCHが周波数、時間、および符合多重される。単一の移動局装置1は単一の上りリンクサブフレームで1つのPUCCHを送信できる。PUSCH領域において、複数のPUSCHが周波数および空間多重される。単一の移動局装置1は、単一のセルの単一の上りリンクサブフレームで単一のPUSCHを送信できる。PUCCHとPUSCHは周波数多重される。単一の移動局装置1は、単一のセルの単一の上りリンクサブフレームで単一のPUSCHと単一のPUCCHを同時に送信することができる。PRACHは単一のサブフレームまたは2つのサブフレームにわたって配置される。また、複数の移動局装置1が送信した複数のPRACHが符号多重される。単一の移動局装置1は、単一のセルでPRACHと他の上りリンク信号を同時に送信しない。
【0110】
SRSは上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルを用いて送信される。移動局装置1は、単一のセルの単一のSC−FDMAシンボルにおいて、SRSとPUCCH/PUSCH/PRACHを同時に送信しない。移動局装置1は、単一のセルの単一の上りリンクサブフレームにおいて、該上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルを除くSC−FDMAシンボルを用いてPUSCHおよび/またはPUCCHを送信し、該上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルを用いてSRSを送信することができる。つまり、単一のセルの単一の上りリンクサブフレームにおいて、移動局装置1は、SRSとPUSCH/PUCCHを同時に送信することができる。尚、DMRSはPUCCHまたはPUSCHと時間多重される。説明の簡略化のため
図5においてDMRSは図示しない。
【0111】
以下、PUCCHリソースについて説明する。
【0112】
図12は、本実施形態のPUCCHが配置される物理リソースブロックを示す図である。
図12において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。
図12において、n
PRBは、周波数領域における物理リソースブロックの番号であり、N
ULPRBは、上りリンク帯域幅に含まれる物理リソースブロックの数であり、mはPUCCHが配置される物理リソースブロックを識別するための番号である。
【0113】
単一のPUCCHは、2つの物理リソースブロックに配置される。つまり、単一のPUCCHは、第1スロットの1つの物理リソースブロックと、第2スロットの1つの物理リソースブロックに配置される。また、第1スロットの1つの物理リソースブロックは、上りリンク帯域の中心周波数に対して第2スロットの1つの物理リソースブロックと対称である。
【0114】
尚、当該2つの物理リソースブロックにおいて、複数のPUCCHが符号多重される。例えば、m=kの2つの物理リソースブロックにおいて、36のPUCCHが符号多重される。例えば、PUCCHリソース番号が(36×k)から(36×k+35)のPUCCHリソースはm=kの2つの物理リソースブロックに配置される。
【0115】
本実施形態では、複数のアンテナポートを用いてPUCCHを送信する場合には、アンテナポートのそれぞれに対して異なるPUCCHリソースを割り当て、そして、アンテナポートのそれぞれで同じHARQ−ACKの情報を送信する。
【0116】
以下、PUCCHのシンボルの生成方法について説明する。
【0117】
PUCCHの拡散には、サイクリックシフトαと直交符号w(i)が用いられる。つまり、PUCCHのリソースは、番号mとサイクリックシフトαと直交系列w(i)との組合せによって特定される。
【0118】
単一のPUCCHリソースにおいて、サイクリックシフトαは2π・n
(p)CS/12(n
(p)CS=0、1、…11)のうち1つが対応する。n
(p)CSは、サイクリックシフトインデックスである。また、単一のPUCCHリソースにおいて、w(i)は、[+1 +1 +1 +1]と[+1 ―1 +1 ―1]と[+1 ―1 ―1 +1]とのうち1つに対応する。
【0119】
図13は、本実施形態のPUCCHリソースのインデックスとPUCCHリソースとの対応を示す図である。
図13において、mはPUCCHリソースが対応する物理リソースブロックを識別するための番号であり、n
(1,p)PUCCHはアンテナポートpに対するPUCCHリソースのインデックスであり、n
(p)OCはアンテナポートpに対する直交系列インデックスであり、そして、n
(p)CSはアンテナポートpに対するサイクリックシフトインデックスである。例えば、
図13において、PUCCHリソースのインデックスが1の場合、mは0、直交系列インデックスn
(p)OCは0、そして、サイクリックシフトインデックスn
(p)OCは1である。
【0120】
図14は、本実施形態のPUCCHを生成する方法を示す図である。
図14において、N
PUCCHSFは、単一のスロット内における直交系列w(i)のスプレッディングファクタであり、そして、4である。
図14において、N
PUCCHseqは、単一のPUCCHの帯域幅に含まれるサブキャリアの数であり、そして、12である。
図14において、pはアンテナポートの番号であり、そして、PはPUCCHの送信に用いられるアンテナポートの数である。
【0121】
最初に、移動局装置1は、シーケンスr'
u,v(n)を決定する。uは、シーケンスグループ番号である。PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を受信している場合は、移動局装置1は少なくとも仮想セルアイデンティティに基づいてuの値を決定する。また、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を受信していない場合は、移動局装置1は少なくとも物理レイヤセルアイデンティティに基づいてuの値を決定する。vは、シーケンス番号であり、PUCCHに対しては常に0である。尚、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティと、EPDCCHに対する仮想セルアイデンティティは個別に設定される。
【0122】
基地局装置3は、移動局装置1のそれぞれに対してPUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を決定し、そして、当該決定した仮想セルアイデンティティの値を示す情報を移動局装置1のそれぞれに送信してもよい。尚、基地局装置3は、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を示す情報を移動局装置1に送信しなくてもよい。移動局装置1は、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を示す情報(シグナリング)に基づいて、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を設定する。
【0123】
尚、シーケンスグループ番号uは、擬似ランダム系列に基づいて、スロット毎にホップしてもよい。基地局装置3は、シーケンスグループ番号uのホッピングが有効かどうかを示す情報を送信する。また、移動局装置1は、シーケンスグループ番号uのホッピングが有効かどうかを示す情報に基づいて、シーケンスグループ番号uをホップさせるかどうかを決定する。
【0124】
移動局装置1と基地局装置3は、シーケンスグループ番号のそれぞれに対して定義されている系列長12のシーケンスr'
u,v(n)を記憶しており、そして、決定したuに対応するシーケンスr'
u,v(n)を読み出す(生成する)。
【0125】
移動局装置1は、シーケンスr'
u,v(n)をe
jα
pnで乗算することにより、シーケンスr
(α
p)u,v(n)。α
pは、サブキャリア毎の位相回転量である。周波数領域におけるシーケンスr'
u,v(n)の位相回転は、時間領域におけるPUCCHのSC−FDMAシンボルのサイクリックシフトに相当する。従って、本実施形態において、α
pを単にサイクリックシフトとも称する。
【0126】
移動局装置1は、シーケンスr
(α
p)u,v(n)に1/√Pとd(0)を乗算することにより、変調シンボルのブロックy
(p)(n)を生成する。d(0)は1ビットまたは2ビットのHARQ−ACKのそれぞれをBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調またはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調することによって生成される変調シンボルである。
【0127】
移動局装置1は、変調シンボルのブロックy
(p)(n)にS(n
s)を乗算し、そして、S(n
s)を乗算した変調シンボルのブロックy
(p)(n)を直交系列w
n(p)OC(m)で拡散することにより、変調シンボルのブロックz
(p)(*)を生成する。S(n
s)は、PUCCHリソースの番号に基づいて、1またはe
jπ
/2が選択される。
【0128】
移動局装置1は、PUCCHが対応する2つの物理リソースブロックmに、変調シンボルのブロックz
(p)(*)をマップする。移動局装置1は、サブフレーム内において、変調シンボルのブロックz
(p)(*)を第1のスロットの{0、1、5,6}のSC−FDMAシンボルに配置し、次に、第2のスロットの{0、1、5,6}のSC−FDMAシンボルに配置する。尚、単一のSC−FDMAシンボルにおいて、z
(p)(*)は番号の小さいサブキャリアから順番に配置される。
【0129】
以下、PUCCHに対するDMRSの生成方法について説明する。
【0130】
図15は、本実施形態のPUCCHに対するDMRSの系列を生成する方法を示す図である。
図15において、N
PUCCHRSは、単一のスロット毎のPUCCHに対するDMRSの送信に用いられるSC−FDMAシンボルの数であり、そして、3である。
図15において、M
RSSCは、参照信号系列の長さであり、そして、12である。
【0131】
移動局装置1は、
図15において、PUCCHと同じようにシーケンスr
(α
p)u,v(n)を生成する。つまり、移動局装置1は、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティを受信していない場合は、少なくとも物理レイヤセルアイデンティティに基づいてシーケンスr
(α
p)u,v(n)を生成し、そして、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティを受信している場合は、少なくとも仮想セルアイデンティティに基づいてシーケンスr
(α
p)u,v(n)を生成する。
【0132】
また、移動局装置1は、シーケンスr
(α
p)u,v(n)に1/√Pとw'
(p)(m)とz(m)とを乗算することにより、シーケンスr
(p)PUCCH(*)を生成する。w'
(p)(m)はPUCCHのDMRSに対する直交系列である。z(m)は、HARQ−ACKのみの送信に用いられるPUCCHのDMRSに対して常に1である。つまり、HARQ−ACKのみの送信に用いられるPUCCHのDMRSを生成する場合は、z(m)を乗算する処理をしなくてもよい。
【0133】
移動局装置1は、サブフレーム内において、シーケンスr
(p)PUCCH(*)を第1のスロットの{2、3、4}のSC−FDMAシンボルに配置し、次に、第2のスロットの{2、3、4}に配置する。尚、単一のSC−FDMAシンボルにおいて、r
(p)PUCCH(*)は番号の小さいサブキャリアから順番に配置される。
【0134】
尚、単一のPUCCHリソースに対応するDMRSにおいて、w'(i)は、[1 1 1]と[1 e
j2π
/3 e
j4π
/3]と[1 e
j4π
/3 e
j2π
/3]とのうち1つに対応する。
【0135】
以下、EPDCCHのリソースとPUCCHのリソースとの対応について説明する。
【0136】
本実施形態において、移動局装置1は、少なくともn
ECCE,qとN
(e1)PUCCH,qとΔ
AROに基づいて、PDSCHで受信したトランスポートブロックに対するHARQ−ACKの送信に用いるPUCCHリソースを決定する。
【0137】
n
ECCEは、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットの送信のために用いられた最初のECCEの番号である。すなわち、n
ECCEは、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットの送信のために用いられたEPDCCH/EPDCCH候補を構成する、最も低いECCEインデックスである。例えば、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットの送信のためにECCE2とECCE3とが用いられる場合、n
ECCEは2である。
【0138】
N
(e1)PUCCH,qは、EPDCCH−PRB−set qに対して設定される上位層のパラメータ/オフセット値である。移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set qにおいてDCIフォーマットを検出した場合には、EPDCCH−PRB−set qが対応するパラメータ/オフセット値N
(e1)PUCCH,qを用いて、PUCCHのリソースを決定する。
【0139】
Δ
AROは、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに含まれる情報に基づいて決定されるパラメータ/オフセット値である。
【0140】
更に、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットが配置されるEPDCCHの送信に用いられるアンテナポートの番号に基づいて算出される値に基づいて、PDSCHで受信したトランスポートブロックに対するHARQ−ACKの送信に用いるPUCCHリソースを決定してもよい。
【0141】
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0142】
EPDCCH−PRB−set 1に対するEPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2に対するEPDCCH候補とが同じEREGに対応しており、且つ、EPDCCH−PRB−set 1に対するEPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2に対するEPDCCH候補とにおいて同じDCIフォーマットをモニタする場合には、移動局装置1はEPDCCH−PRB−set 1とEPDCCH−PRB−set 2のどちらでDCIフォーマットが送信されたのかを判断することができず、移動局装置1はPUCCHリソースの決定にEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1とEPDCCH−PRB−set 2に対するパラメータN
(e1)PUCCH,2のどちらを用いるかを判断することができないという問題がある。
【0143】
例えば、
図10において、移動局装置1は、EPDCH−PRB−set 1におけるECCE12とECCE13とから構成されるEPDCCH候補と、EPDCH−PRB−set 2におけるECCE4とECCE5とから構成されるEPDCCH候補とをモニタする。
【0144】
図9に従うと、EPDCH−PRB−set 1におけるECCE12とECCE13とから構成されるEPDCCH候補と、EPDCH−PRB−set 2におけるECCE4とECCE5とから構成されるEPDCCH候補との両方は、物理リソースブロックペア3のEREG0、1、4、5、8、9、12、および、13に対応する。従って、移動局装置1は、EREG0、1、4、5、8、9、12、および、13においてDCIフォーマットを検出した場合に、該検出したDCIフォーマットがEPDCH−PRB−set 1とEPDCH−PRB−set 2のどちらに対応しているのかが判断できない。
【0145】
第1の実施形態の移動局装置1は、あるサービングセルにおけるEPDCCH−PRB−set 1に対するEPDCCH USSおよびEPDCCH−PRB−set 2に対するEPDCCH USSにおいて、同じサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタすることを設定されているかどうかに少なくとも基づいて、EPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみでDCIフォーマットが送信されるとみなすかどうかを判断する。
【0146】
第1の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補の両方において同じサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタするよう設定されているかどうかに少なくとも基づいて、EPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみでDCIフォーマットが送信されるとみなすかどうかを判断する。
【0147】
例えば、第1の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1と、EPDCCH−PRB−set 2を設定する設定部と、あるサービングセルのあるサブフレームにおいて、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH candidateとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH candidateとでDCIフォーマットをモニタする受信部と、EPDCCH−PRB−set 1に対応するパラメータ/オフセット値、または、EPDCCH−PRB−set 2に対応するパラメータ/オフセットを選択し、前記選択したパラメータ/オフセット値に基づいてPUCCHのリソースを選択する選択部と、前記選択したPUCCHリソースを用いてHARQ−ACKを送信する送信部と、を備える。
【0148】
例えば、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するEREGが同じであり、EPDCCH−PRB−set 1の該EPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2の該EPDCCH候補の両方において同じサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタするよう移動局装置1が設定されている場合には、移動局装置1はEPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみで該DCIフォーマットが送信されるとみなし、該EREGにおいて該DCIフォーマットを検出した場合はEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いてPUCCHのリソースを決定する。この場合に、基地局装置3はEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いて決定されるPUCCHのリソースでHARQ−ACKの受信を試みる。
【0149】
例えば、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するEREGが同じであり、EPDCCH−PRB−set 1の該EPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2の該EPDCCH候補のそれぞれにおいて異なるサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタするよう移動局装置1が設定されている場合には、移動局装置1は該DCIフォーマットに含まれるキャリアインディケータに基づいて該DCIフォーマットがどのサービングセルに対応しているか、および、該DCIフォーマットがどちらのEPDCCH−PRB−setに対応しているかを判断できる。
【0150】
これにより、移動局装置1は、検出したDCIフォーマットがEPDCH−PRB−set 1とEPDCH−PRB−set 2のどちらに対応しているのかを判断することができ、移動局装置1は、PDSCHで送信されたトランスポートブロックに対するHARQ−ACKを、PUCCHを用いて効率的に送信することができる。
【0151】
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0152】
第2の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティの値がEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティの値と同じかどうかに少なくとも基づいて、EPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみでDCIフォーマットが送信されるとみなすかどうかを判断する。
【0153】
例えば、第2の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1とEPDCCH−PRB−set 2とEPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティとEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティを設定する設定部と、あるサービングセルのあるサブフレームにおいて、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH candidateとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH candidateとでDCIフォーマットをモニタする受信部と、EPDCCH−PRB−set 1に対応するパラメータ/オフセット値、または、EPDCCH−PRB−set 2に対応するパラメータ/オフセットを選択し、前記選択したパラメータ/オフセット値に基づいてPUCCHのリソースを選択する選択部と、前記選択したPUCCHリソースを用いてHARQ−ACKを送信する送信部と、を備える。
【0154】
例えば、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するEREGが同じであり、EPDCCH−PRB−set 1の該EPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2の該EPDCCH候補の両方において同じサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタするよう移動局装置1が設定されており、EPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティの値がEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティの値と同じ場合には、移動局装置1はEPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみで該DCIフォーマットが送信されるとみなし、該EREGにおいて該DCIフォーマットを検出した場合はEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いてPUCCHのリソースを決定する。この場合に、基地局装置3はEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いて決定されるPUCCHのリソースでHARQ−ACKの受信を試みる。
【0155】
尚、EPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティの値がEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティの値と異なる場合には、EPDCCH−PRB−set 1に対するEPDCCHをスクランブルする擬似ランダム系列が、EPDCCH−PRB−set 2に対するEPDCCHをスクランブルする擬似ランダム系列と異なるため、移動局装置1はEPDCCHがEPDCCH−PRB−set 1とEPDCCH−PRB−set 2のどちらに対応しているかを判断することができる。
【0156】
これにより、移動局装置1は、検出したDCIフォーマットがEPDCH−PRB−set 1とEPDCH−PRB−set 2のどちらに対応しているのかを判断することができ、移動局装置1は、PDSCHで送信されたトランスポートブロックに対するHARQ−ACKを、PUCCHを用いて効率的に送信することができる。
【0157】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0158】
第3の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントがEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントと同じかどうかに基づいて、EPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみでDCIフォーマットが送信されるとみなすかどうかを判断する。
【0159】
EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するEREGが同じであり、該EREGに含まれるEPDCCH−PRB−set 1に対応するCRS、ZP CSI−RS、および、EPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルが、該EREGに含まれるEPDCCH−PRB−set 2に対応するCRS、ZP CSI−RS、および、EPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルが同じであるならば、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントがEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントと同じである。
【0160】
つまり、第3の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するEREGが同じである場合に、該EREGに含まれるEPDCCH−PRB−set 1に対応するCRS、ZP CSI−RS、および、EPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルが、該EREGに含まれるEPDCCH−PRB−set 2に対応するCRS、ZP CSI−RS、および、EPDCCHの配置を開始するOFDMシンボルが同じであるかどうかに少なくとも基づいて、EPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみでDCIフォーマットが送信されるとみなすかどうかを判断する。
【0161】
例えば、第3の実施形態の移動局装置1は、EPDCCH−PRB−set 1とEPDCCH−PRB−set 2とEPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティとEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティを設定する設定部と、あるサービングセルのあるサブフレームにおいて、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH candidateとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH candidateとでDCIフォーマットをモニタする受信部と、EPDCCH−PRB−set 1に対応するパラメータ/オフセット値、または、EPDCCH−PRB−set 2に対応するパラメータ/オフセットを選択し、前記選択したパラメータ/オフセット値に基づいてPUCCHのリソースを選択する選択部と、前記選択したPUCCHリソースを用いてHARQ−ACKを送信する送信部と、を備える。
【0162】
例えば、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントが同じであり、EPDCCH−PRB−set 1の該EPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2の該EPDCCH候補の両方において同じサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタするよう移動局装置1が設定されており、EPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティの値がEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティの値と同じ場合には、移動局装置1はEPDCCH−PRB−set 1に配置されるEPDCCHのみで該DCIフォーマットが送信されるとみなし、該EREGにおいて該DCIフォーマットを検出した場合はEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いてPUCCHのリソースを決定する。この場合に、基地局装置3はEPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いて決定されるPUCCHのリソースでHARQ−ACKの受信を試みる。
【0163】
これにより、移動局装置1は、検出したDCIフォーマットがEPDCH−PRB−set 1とEPDCH−PRB−set 2のどちらに対応しているのかを判断することができ、移動局装置1は、PDSCHで送信されたトランスポートブロックに対するHARQ−ACKを、PUCCHを用いて効率的に送信することができる。
【0164】
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0165】
第4の実施形態の基地局装置3は、EPDCCH−PRB−set 1のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントとEPDCCH−PRB−set 2のEPDCCH候補が対応するリソースエレメントが同じであり、EPDCCH−PRB−set 1の該EPDCCH候補とEPDCCH−PRB−set 2の該EPDCCH候補の両方において同じサービングセルに対する同じDCIフォーマットをモニタするよう移動局装置1を設定しており、EPDCCH−PRB−set 1に対する仮想セルアイデンティティの値がEPDCCH−PRB−set 2に対する仮想セルアイデンティティの値と同じ場合には、EPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いて決定されるPUCCHのリソースとEPDCCH−PRB−set 2に対するパラメータN
(e1)PUCCH,2を用いて決定されるPUCCHのリソースの両方でHARQ−ACKの受信を試みる。例えば、第4の実施形態の基地局装置3は、PDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1を用いて決定されるPUCCHのリソースとEPDCCH−PRB−set 2に対するパラメータN
(e1)PUCCH,2を用いて決定されるPUCCHのリソースにおける電力を測定し、該測定した電力に基づいてどちらのPUCCHリソースでHARQ−ACKが送信されたかを判断する。
【0166】
これにより、移動局装置1がどちらのPUCCHリソースでHARQ−ACKを送信したかを基地局装置3が知らなくても、基地局装置3はPDSCHで送信されたトランスポートブロックに対するHARQ−ACKをPUCCHで受信することができる。
【0167】
以下、本発明の第5の実施形態について説明する。
【0168】
第5の実施形態では、本発明の第1の実施形態から第3の実施形態のうち少なくとも1つを、EPDCCH USSのEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH CSSのEPDCCH候補が対応するEREGが同じである場合に適用する。つまり、本発明の第1の実施形態から第4の実施形態は、EPDCCH USSのEPDCCH候補が対応するEREGとEPDCCH CSSのEPDCCH候補が対応するEREGが同じである場合に適用できる。
【0169】
EPDCCH CSSは、複数の移動局装置1がモニタするEPDCCH候補のセットである。EPDCCH CSSは、EPDCCH−PRB−set 1またはEPDCCH−PRB−set 2において定義されてもよい。EPDCCH CSSは、EPDCCH−PRB−set 1およびEPDCCH−PRB−set 2とは個別に設定されるEPDCCH−PRB−setにおいて定義されてもよい。基地局装置3は、EPDCCH CSSの設定に関する情報を報知してもよい。
【0170】
EPDCCH CSSに対応する仮想セルアイデンティティは、EPDCCH−PRB−set 1の仮想セルアイデンティティおよびEPDCCH−PRB−set 2の仮想セルアイデンティティは個別に設定されてもよい。EPDCCH CSSに対応する仮想セルアイデンティティが設定されない場合には、EPDCCH CSSが対応するEPDCCHのスクランブルのために用いられる擬似ランダム系列は、物理レイヤセルアイデンティティに基づいて生成されてもよい。
【0171】
EPDCCH USSで送信されるDCIフォーマットにキャリアインディケータが含まれている場合であっても、EPDCCH CSSで送信されるDCIフォーマットはキャリアインディケータを含まない。EPDCCH CSSで送信されるDCIフォーマットは、DCIフォーマットが送信されたサービングセルに対応する。
【0172】
従って、EPDCCH CSSのDCIフォーマット1Aにおいて定義される情報フィールドのセットとEPDCCH USSのDCIフォーマット1Aにおいて定義される情報フィールドのセットは異なってもよい。また、キャリアインディケータを含まないDCIフォーマットのビット数が、キャリアインディケータを含む別のDCIフォーマットのビット数と同じになることがある。また、キャリアインディケータを含まず、そして、プライマリーセルに対するDCIフォーマット1Aのビット数と、キャリアインディケータを含み、そしてセカンダリーセルに対するDCIフォーマット1Aのビット数が同じになることがある。
【0173】
移動局装置1は、EPDCCH CSSでDCIフォーマットを検出した場合に、EPDCCH CSSに対するパラメータN
(e1)PUCCH,1に基づいてPUCCHのリソースを決定してもよい。または、EPDCCH CSSがEPDCCH−PRB−set 1において定義されており、EPDCCH CSSでDCIフォーマットを検出した場合に、EPDCCH−PRB−set 1に対するパラメータN
(e1)PUCCH,1に基づいてPUCCHのリソースを決定してもよい。
【0174】
例えば、EPDCCH CSSのEPDCCH候補が対応するEREG/リソースエレメントとEPDCCH USSのEPDCCH候補が対応するEREG/リソースエレメントが同じであり、EPDCCH CSSの該EPDCCH候補とEPDCCH USSの該EPDCCH候補の両方において同じビット数のDCIフォーマットをモニタするよう移動局装置1が設定されており、EPDCCH CSSに対応するDCIフォーマットが含む情報フィールドのセットがEPDCCH USSに対応するDCIフォーマットが含む情報フィールドのセットと異なり、EPDCCH USSに対する仮想セルアイデンティティの値がEPDCCH CSSに対する仮想セルアイデンティティ/物理レイヤセルアイデンティティの値と同じ場合には、移動局装置1はEPDCCH CSSに配置されるEPDCCHのみでDCIフォーマットが送信されるとみなしてもよい。
【0175】
これにより、移動局装置1は、検出したDCIフォーマットがEPDCCH CSSとEPDCCH USSのどちらに対応しているのかを判断することができ、移動局装置1は、PDSCHで送信されたトランスポートブロックに対するHARQ−ACKを、PUCCHを用いて効率的に送信することができる。
【0176】
以下、本実施形態の装置構成について説明する。
【0177】
図16は、本実施形態の移動局装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、移動局装置1は、上位層処理部101、制御部103、受信部105、送信部107と送受信アンテナ109を含んで構成される。また、上位層処理部101は、無線リソース制御部1011、PUCCHリソース決定部1013と設定部1015を含んで構成される。また、受信部105は、復号化部1051、復調部1053、多重分離部1055、無線受信部1057、チャネル測定部1059と検出部1061とを含んで構成される。また、送信部107は、符号化部1071、変調部1073、多重部1075、無線送信部1077と上りリンク参照信号生成部1079とを含んで構成される。
【0178】
上位層処理部101は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、送信部107に出力する。また、上位層処理部101は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、無線リソース制御部1011は、上りリンクの各チャネルに配置される情報を生成し、送信部107に出力する。
【0179】
上位層処理部101が備えるPUCCHリソース決定部1015は、上りリンク制御情報を送信するために用いられるPUCCHリソースを決定する。
【0180】
上位層処理部101が備える設定部1015は、自装置の各種設定情報の管理をする。例えば、設定部1015は、基地局装置3から受信したシグナリングに応じて、各種設定を行なう。
【0181】
制御部103は、上位層処理部101からの制御情報に基づいて、受信部105、および送信部107の制御を行なう制御信号を生成する。制御部103は、生成した制御信号を受信部105、および送信部107に出力して受信部105、および送信部107の制御を行なう。
【0182】
受信部105は、制御部103から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ109を介して基地局装置3から受信した受信信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。
【0183】
無線受信部1057は、送受信アンテナ109を介して受信した下りリンクの信号を、中間周波数に変換し(ダウンコンバート: down covert)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。無線受信部1057は、変換したディジタル信号からガードインターバル(Guard Interval: GI)に相当する部分を除去し、ガードインターバルを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行ない、周波数領域の信号を抽出する。
【0184】
多重分離部1055は、抽出した信号をPHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号に、それぞれ分離する。また、多重分離部1055は、チャネル測定部1059から入力された伝搬路の推定値から、PHICH、PDCCH、EPDCCH、およびPDSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部1055は、分離した下りリンク参照信号をチャネル測定部1059に出力する。
【0185】
復調部1053は、PHICHに対して対応する符号を乗算して合成し、合成した信号に対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式の復調を行ない、復号化部1051へ出力する。復号化部1051は、自装置宛てのPHICHを復号し、復号したHARQインディケータを上位層処理部101に出力する。
【0186】
復調部1053は、PDSCHに対して、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等の下りリンクグラントで通知された変調方式の復調を行ない、復号化部1051へ出力する。復号化部1051は、下りリンク制御情報で通知された符号化率に関する情報に基づいて復号を行ない、復号した下りリンクデータ(トランスポートブロック)を上位層処理部101へ出力する。
【0187】
チャネル測定部1059は、多重分離部1055から入力された下りリンク参照信号から下りリンクのパスロスやチャネルの状態を測定し、測定したパスロスやチャネルの状態を上位層処理部101へ出力する。また、チャネル測定部1059は、下りリンク参照信号から下りリンクの伝搬路の推定値を算出し、多重分離部1055へ出力する。
【0188】
検出部1061は、PDCCHおよび/またはEPDCCHで下りリンク制御情報の検出を行ない、そして、検出した下りリンク制御情報を上位層処理部101に出力する。検出部1061は、PDCCHおよび/またはEPDCCHに対して、QPSK変調方式の復調および復号を行なう。検出部1061は、PDCCHおよび/またはEPDCCHのブラインドデコーディングを試み、ブラインドデコーディングに成功した場合、下りリンク制御情報を上位層処理部101に出力する。
【0189】
送信部107は、制御部103から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成し、上位層処理部101から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を符号化および変調し、PUCCH、PUSCH、および生成した上りリンク参照信号を多重し、送受信アンテナ109を介して基地局装置3に送信する。
【0190】
符号化部1071は、上位層処理部101から入力された上りリンク制御情報を畳込み符号化、ブロック符号化等の符号化を行なう。また、符号化部1071は、PUSCHのスケジューリングに用いられる情報に基づきターボ符号化を行なう。
【0191】
変調部1073は、符号化部1071から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の下りリンク制御情報で通知された変調方式または、チャネル毎に予め定められた変調方式で変調する。変調部1073は、PUSCHのスケジューリングに用いられる情報に基づき、空間多重されるデータの系列の数を決定し、MIMO SM(Multiple Input Multiple Output Spatial Multiplexing)を用いることにより同一のPUSCHで送信される複数の上りリンクデータを、複数の系列にマッピングし、この系列に対してプレコーディング(precoding)を行なう。変調部1073は、サイクリックシフト、および/または、直交系列を用いてPUCCHを拡散する。
【0192】
上りリンク参照信号生成部1079は、基地局装置3を識別するための物理レイヤセルアイデンティティ(physical layer cell identity: PCI)または仮想セルアイデンティティなどを基に、参照信号の系列を生成する。
【0193】
多重部1075は、制御部103から入力された制御信号に従って、PUSCHの変調シンボルを並列に並び替えてから離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform: DFT)する。また、多重部1075は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎に多重する。つまり、多重部1075は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎にリソースエレメントに配置する。
【0194】
無線送信部1077は、多重された信号を逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、SC−FDMA方式の変調を行ない、SC−FDMA変調されたSC−FDMAシンボルにガードインターバルを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号から中間周波数の同相成分および直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート: up convert)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送受信アンテナ109に出力して送信する。
【0195】
図17は、本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、上位層処理部301、制御部303、受信部305、送信部307、および、送受信アンテナ309、を含んで構成される。また、上位層処理部301は、無線リソース制御部3011、スケジューリング部3013とPUCCHリソース決定部3015とを含んで構成される。また、受信部305は、復号化部3051、復調部3053、多重分離部3055、無線受信部3057とチャネル測定部3059を含んで構成される。また、送信部307は、符号化部3071、変調部3073、多重部3075、無線送信部3077と下りリンク参照信号生成部3079を含んで構成される。
【0196】
上位層処理部301は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部301は、受信部305、および送信部307の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部303に出力する。
【0197】
上位層処理部301が備える無線リソース制御部3011は、下りリンクのPDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーションブロック、RRCシグナル、MAC CE(Control Element)などを生成し、又は上位ノードから取得し、送信部307に出力する。また、無線リソース制御部3011は、移動局装置1各々の各種設定情報の管理をする。
【0198】
上位層処理部301が備えるスケジューリング部3013は、チャネル測定部3059から入力された伝搬路の推定値やチャネルの品質などから、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)を割り当てる周波数およびサブフレーム、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)の符号化率および変調方式および送信電力などを決定する。スケジューリング部3013は、スケジューリング結果に基づき、受信部305、および送信部307の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部303に出力する。また、スケジューリング部3013は、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)のスケジューリング結果を制御情報生成部3015へ出力する。
【0199】
上位層処理部301が備えるPUCCHリソース決定部3015は、上りリンク制御情報の受信のために用いられるPUCCHリソースを決定する。
【0200】
制御部303は、上位層処理部301からの制御情報に基づいて、受信部305、および送信部307の制御を行なう制御信号を生成する。制御部303は、生成した制御信号を受信部305、および送信部307に出力して受信部305、および送信部307の制御を行なう。
【0201】
受信部305は、制御部303から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ309を介して移動局装置1から受信した受信信号を分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部301に出力する。無線受信部3057は、送受信アンテナ309を介して受信された上りリンクの信号を、中間周波数に変換し(ダウンコンバート: down covert)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0202】
無線受信部3057は、変換したディジタル信号からガードインターバル(Guard Interval: GI)に相当する部分を除去する。無線受信部3057は、ガードインターバルを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行ない、周波数領域の信号を抽出し多重分離部3055に出力する。
【0203】
多重分離部3055は、無線受信部3057から入力された信号をPUCCH、PUSCH、上りリンク参照信号などの信号に分離する。尚、この分離は、予め基地局装置3が無線リソース制御部3011で決定し、各移動局装置1に通知した上りリンクグラントに含まれる無線リソースの割り当て情報に基づいて行なわれる。また、多重分離部3055は、チャネル測定部3059から入力された伝搬路の推定値から、PUCCHとPUSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部3055は、分離した上りリンク参照信号をチャネル測定部3059に出力する。
【0204】
復調部3053は、PUSCHを逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform: IDFT)し、変調シンボルを取得し、PUCCHとPUSCHの変調シンボルそれぞれに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK、16QAM、64QAM等の予め定められた、または自装置が移動局装置1各々に上りリンクグラントで予め通知した変調方式を用いて受信信号の復調を行なう。復調部3053は、移動局装置1各々に上りリンクグラントで予め通知した空間多重される系列の数と、この系列に対して行なうプリコーディングを指示する情報に基づいて、MIMO SMを用いることにより同一のPUSCHで送信された複数の上りリンクデータの変調シンボルを分離する。
【0205】
復号化部3051は、復調されたPUCCHとPUSCHの符号化ビットを、予め定められた符号化方式の、予め定められた、又は自装置が移動局装置1に上りリンクグラントで予め通知した符号化率で復号を行ない、復号した上りリンクデータと、上りリンク制御情報を上位層処理部101へ出力する。PUSCHが再送信の場合は、復号化部3051は、上位層処理部301から入力されるHARQバッファに保持している符号化ビットと、復調された符号化ビットを用いて復号を行なう。チャネル測定部309は、多重分離部3055から入力された上りリンク参照信号から伝搬路の推定値、チャネルの品質などを測定し、多重分離部3055および上位層処理部301に出力する。
【0206】
送信部307は、制御部303から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成し、上位層処理部301から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、下りリンクデータを符号化、および変調し、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ309を介して移動局装置1に信号を送信する。
【0207】
符号化部3071は、上位層処理部301から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳込み符号化、ターボ符号化等の予め定められた符号化方式を用いて符号化を行なう、または無線リソース制御部3011が決定した符号化方式を用いて符号化を行なう。変調部3073は、符号化部3071から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の予め定められた、または無線リソース制御部3011が決定した変調方式で変調する。
【0208】
下りリンク参照信号生成部3079は、基地局装置3を識別するための物理セル識別子(PCI)などを基に予め定められた規則で求まる、移動局装置1が既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。多重部3075は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号を多重する。つまり、多重部3075は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号をリソースエレメントに配置する。
【0209】
無線送信部3077は、多重された変調シンボルなどを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、OFDM方式の変調を行ない、OFDM変調されたOFDMシンボルにガードインターバルを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号から中間周波数の同相成分および直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート: up convert)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送受信アンテナ309に出力して送信する。
【0210】
以下、第1の実施形態の移動局装置1を構成する受信部105、検出部1061、PUCCHリソース決定部1013、設定部1015、送信部107、および、上りリンク参照信号生成部1079の詳細な動作について説明する。
【0211】
設定部1015は、基地局装置から受信したシグナリングに基づいて、PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値、第1の値、第2の値、および第3の値を設定する。検出部1061は、PDCCHまたはEPDCCHで、PDSCHのスケジューリングに用いられる下りリンク制御情報を検出する。受信部105は、前記PDSCHでトランスポートブロックを受信する。
【0212】
PUCCHリソース決定部1013は、検出部1061が前記下りリンク制御情報を前記PDCCHで検出した場合、前記PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値が前記設定部1015によって設定されているか否かに応じて前記第1の値と前記第2の値のいずれかを選択し、そして、少なくとも当該選択した値に基づいて前記PUCCHリソースを決定する。
【0213】
また、PUCCHリソース決定部1013は、前記検出部1061が前記下りリンク制御情報を前記EPDCCHで検出した場合、前記PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値が前記設定部1015によって設定されているか否かに応じて、前記第1の値と前記第2の値のいずれかを選択し、そして、少なくとも当該選択した値と前記第3の値とに基づいて前記PUCCHリソースを決定する。送信部107は、前記トランスポートブロックに対するHARQ−ACKを前記PUCCHリソースで送信する。
【0214】
上りリンク参照信号生成部1079は、前記PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を受信している場合は、前記PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値に基づいて、前記PUCCHと時間多重されるDMRS(参照信号)を生成する。また、上りリンク参照信号生成部1079は、前記PUCCHに対する仮想セルアイデンティティの値を受信していない場合は、物理レイヤセルアイデンティティに基づいて、DMRS(前記参照信号)を生成する。前記送信部107は、前記参照信号を送信する。
【0215】
本発明に関わる基地局装置3、および移動局装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であってもよい。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0216】
尚、上述した実施形態における移動局装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
【0217】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、移動局装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0218】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0219】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる移動局装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0220】
また、上述した実施形態における移動局装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。移動局装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0221】
また、上述した実施形態では、端末装置もしくは通信装置の一例として移動局装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用できる。
【0222】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。