特許第6413370号(P6413370)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6413370配電盤と変圧器の接続構造及び受配電設備
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6413370
(24)【登録日】2018年10月12日
(45)【発行日】2018年10月31日
(54)【発明の名称】配電盤と変圧器の接続構造及び受配電設備
(51)【国際特許分類】
   H02B 1/30 20060101AFI20181022BHJP
   H02B 1/20 20060101ALI20181022BHJP
   H02B 3/00 20060101ALI20181022BHJP
【FI】
   H02B1/30 H
   H02B1/20 E
   H02B3/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-120348(P2014-120348)
(22)【出願日】2014年6月11日
(65)【公開番号】特開2016-1937(P2016-1937A)
(43)【公開日】2016年1月7日
【審査請求日】2017年5月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】多久島 一寛
【審査官】 太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−140241(JP,U)
【文献】 特開平07−163024(JP,A)
【文献】 実公昭42−013491(JP,Y1)
【文献】 実開昭54−144030(JP,U)
【文献】 特開2002−078112(JP,A)
【文献】 実開昭59−100858(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/00− 1/38
H02B 1/46− 7/08
H02B 13/00−13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変圧器の一側面に設けられた変圧器側フランジと、配電盤の一側面に設けられた配電盤側フランジとを接続し、
前記変圧器側フランジから突出したブッシングの先端側を前記配電盤側フランジ内を通過させ、前記配電盤の筐体内で該配電盤の接続部に接続した構成において、
前記配電盤の筐体の一側面には、開口が形成されると共に、該開口を塞ぐパネルが上下方向に延在する長孔を用いてねじ止め固定されており、
前記配電盤側フランジは、前記パネルに設けられており、
前記筐体の一側面には、前記開口の周縁部から突出した水切り部材が設けられると共に、該水切り部材は、前記パネルによって覆われており、
前記ブッシングは、前記パネルに設けられた前記配電盤側フランジ及び前記筐体の一側面に形成された前記開口を通して前記配電盤の接続部に接続されていることを特徴とする配電盤と変圧器の接続構造。
【請求項2】
請求項1記載の配電盤と変圧器の接続構造において、
前記変圧器側フランジと前記配電盤側フランジとの接続面間に第1防水パッキンを介在させたことを特徴とする配電盤と変圧器の接続構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載の配電盤と変圧器の接続構造において、
前記筐体と前記パネルとの間に第2防水パッキンを介在させたことを特徴とする配電盤と変圧器の接続構造。
【請求項4】
変圧器の一側面に設けられた変圧器側フランジと、配電盤の一側面に設けられた配電盤側フランジとが接続され、
前記変圧器側フランジから突出したブッシングの先端側が、前記配電盤側フランジ内を通過して前記配電盤の筐体内で該配電盤の接続部に接続された構成において、
前記配電盤の筐体の一側面には、開口が形成されると共に、該開口を塞ぐパネルが上下方向に延在する長孔を用いてねじ止め固定されており、
前記配電盤側フランジは、前記パネルに設けられており、
前記筐体の一側面には、前記開口の周縁部から突出した水切り部材が設けられると共に、該水切り部材は、前記パネルによって覆われており、
前記ブッシングは、前記パネルに設けられた前記配電盤側フランジ及び前記筐体の一側面に形成された前記開口を通して前記配電盤の接続部に接続されていることを特徴とする受配電設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルや工場等に設置される配電盤と変圧器の接続構造及び該接続構造を適用した受配電設備に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ビルや工場等の屋外に設置される受配電設備において配電盤と変圧器とを接続する場合、多くのケースではバスダクトを設けて盤上部から接続し、これにより配電盤と変圧器の位置合わせと行うと共に、防水構造を構築している(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献2には、変圧器から突出したフランジと配電盤から突出したフランジとの間にバスダクトを介在させて直線的に接続し、このバスダクト内部で変圧器側のブッシングと配電盤側のブスバーとを接続した接続構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−153340号公報
【特許文献2】実開昭62−190319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構成では、盤上部からバスダクトを接続しているため、バスダクトが長くなり、その支持構造物が必要となって現地での設置作業が煩雑なものとなる。一方、特許文献2の構成では、盤側面からバスダクトを接続しているが、この構成においても、水平方向に延在するバスダクトの支持構造物が必要となる場合があって現地での設置作業も煩雑なものとなる。
【0005】
従って、これらの接続構造では、受配電設備の設置コストが高くなり、設備全体としての設置スペースも大型化することになる。しかも、配電盤と変圧器との接続部にバスダクトを介在させているため、配電盤と変圧器の間での接続箇所が増加し、この接続箇所からバスダクト内部のブッシングとブスバーの接続部へと雨水等が浸入する懸念がある。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を考慮してなされたものであり、現地での設置作業を簡素化して設置コストを低減し、さらに設備の設置スペースを縮小することができる配電盤と変圧器の接続構造及び該接続構造を適用した受配電設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る配電盤と変圧器の接続構造は、変圧器の一側面に設けられた変圧器側フランジと、配電盤の一側面に設けられた配電盤側フランジとを接続し、前記変圧器側フランジから突出したブッシングの先端側を前記配電盤側フランジ内を通過させ、前記配電盤の筐体内で該配電盤の接続部に接続したことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る受配電設備は、変圧器の一側面に設けられた変圧器側フランジと、配電盤の一側面に設けられた配電盤側フランジとが接続され、前記変圧器側フランジから突出したブッシングの先端側が、前記配電盤側フランジ内を通過して前記配電盤の筐体内で該配電盤の接続部に接続されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、配電盤と変圧器との間にバスダクトを介在させることなく双方のフランジ同士を接続し、配電盤と変圧器とを直結構造としている。従って、フランジ同士を接続し、ブッシングと接続部とを接続するだけで配電盤と変圧器とを接続でき、バスダクトの接続及びその支持構造物が不要となるため、現地での設置作業を簡素化して設置コストや部品コストを低減でき、さらに、受配電設備をコンパクトにすることができるため、その設置スペースを縮小できる。しかも、ブッシングと接続部とを配電盤の筐体の内部で接続しているため、この接続部が筐体内に収容・保護されており、接続部に雨水等が浸入することを構造的に防止できる。
【0010】
前記変圧器側フランジと前記配電盤側フランジとの接続面間に第1防水パッキンを介在させると、フランジの接続部から雨水等が浸入することをより確実に防止できる。
【0011】
前記配電盤側フランジは、前記配電盤の筐体の一側に被せられたパネルに設けられており、前記筐体への前記パネルの取付部には水切り部材が設けられていると、パネルの筐体への取付部から雨水等が浸入することをより確実に防止できる。
【0012】
この場合、前記筐体の取付部と前記パネルとの間に第2防水パッキンを介在させると、パネルの筐体への取付部での防水性を一層高めることができる。
【0013】
前記変圧器側フランジと前記配電盤側フランジとの接続方向における前記配電盤と前記変圧器との接続位置を、前記第1防水パッキンの圧縮量を利用して調整する構成とすると、配電盤と変圧器の前後方向の位置調整を容易に且つ確実に行うことができる。
【0014】
前記取付部は上下方向に延在する長孔を有し、上下方向における前記配電盤と前記変圧器との接続位置を、前記長孔での前記パネルの取付位置によって調整する構成とすると、配電盤と変圧器の上下方向の位置調整を容易に且つ確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、現地での設置作業を簡素化して設置コストや部品コストを低減でき、さらに、受配電設備の設置スペースを縮小できる。しかも、ブッシングと接続部とを配電盤の筐体の内部で接続しているため、この接続部が筐体内に収容・保護されており、接続部に雨水等が浸入することを構造的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る配電盤と変圧器の接続構造を適用した受配電設備の構成を示す側面図である。
図2図2は、図1に示す配電盤と変圧器の接続構造の要部を拡大した側面図である。
図3図3は、図2に示す接続構造の接続前の状態を示す分解側面図である。
図4図4は、配電盤側のフランジが設けられたパネルの構成図であり、図4(A)は、パネルを内面側から見た正面図であり、図4(B)は、図4(A)に示すパネルの側面図である。
図5図5は、配電盤側のフランジを外面側から見た背面図である。
図6図6は、筐体の背面図である。
図7図7は、図6に示す筐体の断面図であり、図7(A)は、図6中のVIIA−VIIA線に沿う断面図であり、図7(B)は、図6中のVIIB−VIIB線に沿う断面図である。
図8図8は、図6中のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る配電盤と変圧器の接続構造について、この接続構造を適用した受配電設備との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る配電盤と変圧器の接続構造10を適用した受配電設備12の構成を示す側面図である。また、図2は、図1に示す配電盤と変圧器の接続構造10の要部を拡大した側面図であり、図3は、図2に示す接続構造10の接続前の状態を示す分解側面図である。
【0019】
本実施形態に係る配電盤と変圧器の接続構造10(以下、単に「接続構造10」ともいう)は、受配電設備12を構成する配電盤14と変圧器16との接続に用いられるものであり、バスダクトを介在させずに配電盤14と変圧器16とを設置面上で直結するものである。
【0020】
先ず、配電盤14及び変圧器16の概略構成について説明する。
【0021】
図1に示すように、変圧器16は、タンク18の一側面から突出した矩形筒状のブッシングカバー20の先端に設けられた矩形のフランジ22と、フランジ22から外方へと突出したブッシング24とを備える。このブッシング24が配電盤14に接続され、タンク18の他側面から突出したブッシング23は、例えば図示しない高圧受電用の配電盤に接続される。
【0022】
配電盤14は、例えば特別高圧受電用の配電盤であり、筐体25の一側面(本実施形態では背面)から突出した矩形筒状のフランジカバー26の先端に設けられた矩形枠状のフランジ28と、筐体25の内部に設けられた接続用ケーブル(接続部)29とを備える。接続用ケーブル29は、一端が当該配電盤14側の端子27と接続されると共に、他端が変圧器16側のブッシング24先端に取り付けられた端子30と接続される。ブッシング24(端子30)と接続用ケーブル29の接続のため、筐体25の内部にはブッシング24と接続用ケーブル29の取合い及び接続作業のためのスペースSが確保されている。
【0023】
これら配電盤14及び変圧器16は、図2及び図3に示すように、フランジ22とフランジ28とを対面させて互いに接続すると共に、ブッシング24をフランジ28及びフランジカバー26内を通過させ、配電盤14の筐体25の内部でブッシング24と接続用ケーブル29を接続する接続構造10によって互いに接続される。
【0024】
そこで、次に、配電盤14と変圧器16との間での接続構造10、及びこの接続構造10を構築する配電盤14及び変圧器16の構成部品について具体的に説明する。
【0025】
図4は、配電盤14側のフランジ28が設けられたパネル34の構成図であり、図4(A)は、パネル34を内面側から見た正面図であり、図4(B)は、図4(A)に示すパネル34の側面図である。また、図5は、配電盤14側のフランジ28を外面側から見た背面図である。
【0026】
図2及び図3に示すように、本実施形態では、配電盤14側のフランジ28は、筐体25の一側面に形成された矩形の開口32を閉塞するパネル34に設けられている。開口32は、変圧器16側のブッシング20を筐体25内に導入するための孔部である。
【0027】
図3図4(A)及び図4(B)に示すように、パネル34は、矩形の天板34aと、該天板34aの4辺から突出した4枚の側板34bとによって一面が開口する箱状に形成された蓋体であり、筐体25の外面パネルとなる天板34aにフランジ28が突設されている。天板34aには、フランジカバー26の内部に画成された通路26aから連通する開口34cと、パネル34を筐体25に取り付ける際にねじ(図示せず)が挿通される複数の長孔34dとが設けられている。天板34aの内面には開口34cの縁部に沿ってゴム材料等からなる防水パッキン(第2防水パッキン)43が取り付けられている。
【0028】
図5に示すように、配電盤14側のフランジ28には、その外縁縁部に沿って複数の貫通孔28aが形成されている。また、フランジ28と接続される変圧器16側のフランジ22も該フランジ28と同様な外形を有し、フランジ28側の各貫通孔28aと共にボルト36が挿通される複数の貫通孔22aがその外縁縁部に沿って形成されている(図3参照)。
【0029】
図6は、筐体25の背面図であり、パネル34を取り外した状態で外面側から見た図である。
【0030】
図6に示すように、フランジ28を設けたパネル34が取り付けられる筐体25の背面には、変圧器16側のブッシング24を通過させるための矩形の開口32と、ブッシング24と接続用ケーブル29の接続作業時等に利用される矩形の開口40とが、上下に並んで形成されている。
【0031】
開口32の外縁部には、開口32を囲むように断面略コの字状の水切り部材42が設けられている(図6図8参照)。水切り部材42は、外部から開口32内への水の浸入を阻止するための樋形状の部材であり、その端面にはパネル34側に設けられた防水パッキン43が当接する。また、開口32の上下縁部には、左右方向に並んで複数の取付筒44が突設されている(図6及び図8参照)。取付筒44は所定の高さ寸法(突出量)を有する筒体であり、その軸中心にねじ穴44aが形成されている。取付筒44は、パネル34の長孔34dと共にパネル34の筐体25への取付部を構成する。なお、図7及び図8中の参照符号46は、筐体25の支柱である。
【0032】
図3及び図8に示すように、筐体25の背面に対し、開口32を覆うようにパネル34を被せて天板34aの内面を取付筒44に当て、ねじをパネル34の長孔34dを通してねじ穴44aに螺合させる。これにより、パネル34を筐体25の背面に取り付けて開口32を閉塞し、同時に筐体25の背面にフランジ28を設置することができる。この際、パネル34は、筐体25との間に取付筒44の高さ寸法を介して取り付けられるため、水切り部材42がパネル34の取り付けの邪魔になることがない。ここで、水切り部材42とパネル34とが防水パッキン43を介して当接し、この防水パッキン43が水切り部材42とパネル34との間の隙間を塞ぐため、外部から開口32内への雨水等の浸入を阻止する防水構造が構築されている。しかも、図8中のA部に示すように、パネル34の端面と筐体25の背面との寸法距離を可及的に短くしているため、水切り部材43側への雨水の浸入事態を最小限とすることができる。なお、図8中の参照符号49は、開口32への雨水等の浸入をより確実に防止するための屋根部材である。
【0033】
なお、開口40についても、矩形の天板48aと、該天板48aの4辺から突出した4枚の側板48bとによって一面が開口する箱状に形成された蓋体である下パネル48により、開口32の場合と略同様に閉塞される(図8参照)。すなわち、開口40の場合もその外縁部に下パネル34側に取り付けられた防水パッキン43と当接する水切り部材42が設けられ、その上下左右縁部に複数の取付筒44が設けられており、これにより下パネル48が防水構造を持って取り付けられる(図6図8参照)。なお、図8中の参照符号50は、筐体25の底板である。
【0034】
次に、以上のような配電盤14と変圧器16とを接続する本実施形態に係る接続構造10を構築するための一作業手順を説明する。
【0035】
先ず、図1及び図3に示すように、重量物である変圧器16が設置面上の所定位置に設置され、続いて変圧器16側のフランジ22と配電盤14側のフランジ28とを対面配置しつつ、配電盤14を位置調整しながら設置する。この際、パネル34は筐体25に仮止めされており、変圧器16側のブッシング24が配電盤14側のフランジ28及びフランジカバー26内に挿通配置される。パネル34は筐体25に対して仮止めされていなくてもよい。
【0036】
次に、図2及び図3に示すように、フランジ22,28の各貫通孔22a,28a同士を位置合わせし、そこにボルト36を通してナット52を用いて締結する。この際、接続構造10では、フランジ22,28の接続面間にゴム材料等からなる矩形枠状の防水パッキン(第1防水パッキン)54を介在させる。防水パッキン54には、貫通孔54aが複数形成されており、ボルト36を貫通孔22a,54a,28aの順に挿通させることにより、防水パッキン54がフランジ22,28間で圧縮・挟持され、フランジ22,28の接続部(取合い部)での防水構造が構築される。
【0037】
ここで、当該接続構造10では、配電盤14と変圧器16との対面方向(前後方向)の接続位置の調整は、フランジ22,28間の防水パッキン54の圧縮量(変形量)を調整することで行う。また、上下方向の接続位置の調整は、筐体25に仮止めしておいたパネル34の長孔34dを用いた筐体25の取付筒44への取付位置を調整することで行う。さらに、左右方向の接続位置の調整は、配電盤14の据え付け時に行う。これにより、フランジ22,28間を容易に且つ確実に位置合わせしながら、配電盤14と変圧器16の取合いを調整し、両者を確実に接続することができる。
【0038】
そして、図3に示すように、変圧器16側のフランジ22から突出し、配電盤14のフランジ28及びフランジカバー26を挿通して配電盤14の筐体25内まで突出したブッシング24を接続用ケーブル29と接続することにより、配電盤14と変圧器16の接続作業が完了する。これにより、配電盤14と変圧器16との間のバスダクトを省略した状態で両者がフランジ22,28を介して直結される。
【0039】
以上のように、本実施形態に係る接続構造10では、変圧器16の一側面に設けられたフランジ(変圧器側フランジ)22と、配電盤14の一側面に設けられたフランジ(配電盤側フランジ)28とを接続し、フランジ22から突出したブッシング24の先端側をフランジ28内を通過させ、配電盤14の筐体25内で該配電盤14の接続部である接続用ケーブル29に接続している。
【0040】
このように、接続構造10では、配電盤14と変圧器16との間にバスダクトを介在させることなく双方のフランジ22,28同士を接続し、配電盤14と変圧器16とを直結構造としている。従って、フランジ22,28同士を接続し、ブッシング24と接続用ケーブル29とを接続するだけで配電盤14と変圧器16とを接続でき、バスダクトの接続及びその支持構造物が不要となるため、現地での設置作業を簡素化して設置コストや部品コストを低減できる。さらに、受配電設備12をコンパクトにすることができるため、その設置スペースを縮小できる。しかも、ブッシング24と接続用ケーブル29とを配電盤14の筐体25の内部で接続しているため、この接続部が筐体25内に収容・保護されており、接続部に雨水等が浸入することを構造的に防止できる。
【0041】
接続構造10では、フランジ22,28の接続面間に防水パッキン54を介在させている。このため、フランジ22,28の接続部から雨水等が浸入することをより確実に防止できる。
【0042】
接続構造10では、さらに、配電盤14側のフランジ28が筐体25の背面の一部(開口32)を覆うように被せられたパネル34に設けられており、筐体25のパネル34の取付部には水切り部材42が設けられている。このため、パネル34の筐体25への取付部から雨水等が浸入することをより確実に防止できる。さらに、筐体25の取付部とパネル34との間に防水パッキン43を介在させているため、その防水性を一層高めることができる。
【0043】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
【符号の説明】
【0044】
10 配電盤と変圧器の接続構造
12 受配電設備
14 配電盤
16 変圧器
20 ブッシングカバー
22,28 フランジ
22a,28a,54a 貫通孔
24,27 ブッシング
25 筐体
26 フランジカバー
27,30 端子
29 接続用ケーブル
32,34c,40 開口
34 パネル
34d 長孔
36 ボルト
42 水切り部材
43,54 防水パッキン
44 取付筒
52 ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8