(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
液体が貯留される液体貯留室、鉛直方向と交差する第1方向における上記液体貯留室の一端を画定し且つ上記液体貯留室内の液体が外部から視認可能な立壁、及び上記液体貯留室に液体を注入するために上記立壁を貫通した注入口を有するタンクと、
上記液体貯留室に貯留された液体を消費する液体消費部と、
上記第1方向において上記立壁と対向して設けられており、上記立壁を被覆するカバーと、を備える液体消費装置であって、
上記カバーは、
上記立壁のうちの上記注入口の下端を通り且つ鉛直方向に延びる仮想線を含む領域を、該液体消費装置の外部から視認不能にする非透過部と、
上記立壁のうちの上記仮想線に対して鉛直方向及び上記第1方向に直交する第2方向にずれた領域を、該液体消費装置の外部から視認可能にする透過部と、を有しており、
上記透過部は、上記立壁のうちの上記注入口の下端を通り且つ鉛直方向に延びる仮想線を含む領域に設けられていない液体消費装置。
液体消費部に供給するための液体が貯留される液体貯留室、鉛直方向と交差する第1方向における上記液体貯留室の一端を画定する立壁、及び上記液体貯留室に液体を注入するために上記立壁を貫通した注入口を備えるタンクであって、
上記立壁は、
鉛直方向に沿って立設され且つ上記液体貯留室内の液体が外部から視認可能な基壁と、
上記基壁の上端において上記基壁と連続し且つ上記液体貯留室側に傾斜した傾斜壁と、で構成されており、
上記傾斜壁には、上記注入口が設けられており、
該タンクの外部に面する上記傾斜壁の外面は、上記注入口及び上記基壁の間において、上方に向かって上記液体貯留室側に単調に傾斜しており、
上記基壁には、上記注入口の下端を通り且つ鉛直方向に延びる仮想線に対して鉛直方向及び上記第1方向に直交する第2方向にずれた位置に、上記液体貯留室に貯留される液体に関する情報を示す指示部が設けられており、
上記液体貯留室は、第1貯留室及び第2貯留室に区画されており、
上記傾斜壁には、上記第1貯留室に液体を注入するための第1注入口と、上記第2貯留室に液体を注入するための第2注入口とが、上記第2方向に離間して設けられており、
上記指示部は、上記第1注入口の下端を通り且つ鉛直方向に延びる第1仮想線と、上記第2注入口の下端を通り且つ鉛直方向に延びる第2仮想線との間において、上記基壁に設けられているタンク。
液体消費部に供給するための液体が貯留される液体貯留室、鉛直方向と交差する第1方向における上記液体貯留室の一端を画定する立壁、及び上記液体貯留室に液体を注入するために上記立壁を貫通した注入口を備えるタンクであって、
上記立壁は、
上記注入口の下端を通り且つ鉛直方向に延びる仮想線を含む領域に、上記液体貯留室内の液体を該タンクの外部から視認不能にする非透過部と、
上記仮想線に対して鉛直方向及び上記第1方向に直交する第2方向にずれた領域に、上記液体貯留室内の液体を該タンクの外部から視認可能にする透過部と、を有するタンク。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。すなわち、向きは方向の一成分である。上向き及び下向きは、各々が上下方向7の一成分であって、互いに逆向きである。左向き及び右向きは、各々が左右方向9の一成分であって、互いに逆向きである。前向き及び後ろ向きは、各々が前後方向8の一成分であって、互いに逆向きである。また、本実施形態では、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。
【0017】
さらに、複合機10が使用可能に設置された状態(
図1の状態であって、「使用状態」と表記することがある。)若しくは姿勢(
図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から見て左右方向9が定義される。前後方向8は第1方向の一例であり、左右方向9は第2方向の一例である。
【0018】
[複合機10の全体構成]
複合機10は、
図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ケーシングの下部にインクジェット記録方式で用紙12(
図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、
図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、インクタンク100(タンクの一例)とを備えている。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、液体吐出装置或いは液体消費装置の一例である。
【0019】
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、
図1に示されるように、複合機10の前面で且つ左右方向9の中央部に形成された開口13を通じて前後方向8にユーザによって複合機10に対して挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
【0020】
[給送部15]
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、
図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
【0021】
[搬送経路65]
搬送経路65は、
図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、
図2及び
図3に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、
図2において一点鎖線の矢印で示されている。
【0022】
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、
図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
【0023】
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、
図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
【0024】
[記録部24]
記録部24は、
図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面する位置に配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39(ヘッド或いは液体消費部の一例)とを備えている。
【0025】
キャリッジ23は、
図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11のフレームに支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。このベルト機構は、キャリッジモータ(不図示)によって駆動される。すなわち、ベルト機構に連結されたキャリッジ23は、キャリッジモータの駆動によって左右方向9に往復移動する。キャリッジ23の移動範囲は、
図3の一点鎖線で示されるように、搬送経路65より左右方向9の右方及び左方にまで及ぶ。
【0026】
また、キャリッジ23からは、インクタンク100及び記録ヘッド39を接続するインクチューブ32と、制御部(不図示)が実装された制御基板及び記録ヘッド39を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル33とが延出されている。インクチューブ32は、インクタンク100に貯留されたインクを記録ヘッド39に供給する。より詳細には、各色(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のインクが流通する4本のインクチューブ32B、32M、32C、32Y(これらを総称して、「インクチューブ32」と表記することがある。)がインクタンク100から延出され、これらが束ねられた状態でキャリッジ23に接続されている。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部から出力される制御信号を記録ヘッド39に伝達する。
【0027】
記録ヘッド39は、
図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。複数のノズル40の先端は、記録ヘッド39及び記録ヘッド39を搭載するキャリッジ23の下面から露出されている。以下、ノズル40の先端が露出された面を「ノズル面」と表記することがある。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に向けて記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
【0028】
[プラテン42]
プラテン42は、
図2及び
図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
【0029】
[インクタンク100]
インクタンク100は、
図1に示されるように、複合機10の内部に収容されている。インクタンク100は、複合機10から容易に取り外すことができないように、当該複合機10に固定されている。より詳細には、インクタンク100は、複合機10のケーシングの前面で且つ左右方向9の右端に形成された開口22を通じて、複合機10の内部に収容されている。開口22は、左右方向9において、開口13と隣接している。但し、インクタンク100の前面(後述する基壁101A及び傾斜壁101Bの一部)は、前後方向8における開口22より前方(より詳細には、開口22を画定するケーシングの前壁より前方)に位置する。複合機10のケーシングは、開口22の内部で且つインクタンク100の下方に位置する支持面28(
図10参照)を有する。インクタンク100は、支持面28に支持されている。
【0030】
また、複合機10には、開口22よりも前方に位置するインクタンク100の前面を覆うことができる箱形状のカバー70が設けられている。カバー70は、開口22及びインクタンク100の前壁101を覆う被覆位置(
図1(A)参照)と、開口22及びインクタンク100の前壁101を複合機10の外部に露出させる露出位置(
図1(B)参照)との間を回動可能に、複合機10のケーシングによって支持されている。カバー70は、
図10及び
図11に示されるように、上下方向7の下端側において左右方向9に延びる回動軸71周りに回動可能に、複合機10のケーシングによって支持されている。本実施形態における回動軸71は、前後方向8における前壁101より前方(すなわち、前壁101に対するインク室111の反対側)で、且つ上下方向7におけるインクタンク100より下方に位置している。
【0031】
インクタンク100は、
図4及び
図5に示されるように、概ね直方体の外形を呈する。インクタンク100は、前壁101と、右壁102と、左壁103と、上壁104と、下壁105とを有する。一方、インクタンク100の後面は開放されている。そして、右壁102、左壁103、上壁104、下壁105の後端面にフィルム106が溶着されることによって、インクタンク100の後面が封止される。すなわち、フィルム106は、インクタンク100の後壁を構成する。上記構成のインクタンク100は、例えば、樹脂材料を射出成型することによって一体成型される。例えば、後述するインクタンク100の内部形状は、インクタンク100の開放された後面から後ろ向きに引き抜かれる金型(不図示)によって規定される。
【0032】
上壁104は、上下方向7におけるインク室111の上端を画定する。下壁105は、上下方向7におけるインク室111の下端を画定する。立壁の一例である前壁101、右壁102、及び左壁103は、上壁104及び下壁105の間において、上壁104及び下壁105と交差する向きに立設されている。また、各壁101〜105は、インク室111内のインクがインクタンク100の外部から視認可能な程度の透光性を少なくとも有している。
【0033】
前壁101は、下壁105から概ね上下方向7に延びる基壁101Aと、基壁101Aの上端において基壁101Aと連続し且つ上下方向7及び前後方向8に対して傾斜された傾斜壁101Bとで構成されている。傾斜壁101Bには、傾斜壁101Bを厚み方向に貫通する注入口112が形成されている。傾斜壁101Bは、基壁101Aに対して後方側(すなわち、インク室111側)に傾斜している。より詳細には、インクタンク100の外部に面する傾斜壁101Bの外面は、注入口112及び基壁101Aの間において、上方に向かってインク室111側に単調に傾斜しているのが望ましい。
【0034】
なお、「上方に向かってインク室111側に単調に傾斜する」とは、例えば、上下方向7において連続する2つの面の接続位置が基壁101Aから離れるほど上方に位置する関係、より好ましくは、上下方向7において連続する2つの面(本実施形態では、基壁101A及び傾斜壁101Bの外面)のうち、上方側の面(本実施形態では、傾斜壁101Bの外面)が下方側の面(本実施形態では、基壁101Aの外面)よりインク室111側に傾斜している関係を指す。そして、注入口112及び基壁101Aの間の傾斜壁101Bの外面が傾斜角の異なる複数の面で構成されている場合、上下方向7において連続する2つの面の全ての組み合わせにおいて、上記の関係が成立する(すなわち、上方側の面ほど水平面に近くなる)。
【0035】
上記の関係が成立する場合、注入口112から基壁101Aに至る傾斜壁101Bの外面には、注入口112からこぼれて傾斜壁101Bの外面を伝うインクを堰き止め得る構成が形成されない。なお、インクを堰き止め得る構成とは、例えば凸部、リブ、凹部、溝、窪み等である。また、注入口112及び基壁101Aの間の傾斜壁101Bの外面は、平面に限定されず、曲面であってもよい。より詳細には、傾斜壁101Bの外面が外方に膨出する曲面であってもよい。この場合、上方の位置における接線が下方の位置における接線よりインク室111側に傾斜していればよい。
【0036】
[インク室111]
インクタンク100の内部には、
図5に示されるように、内部空間を区画する複数の隔壁107、108、109が設けられている。隔壁107、108、109は、各々が上下方向7及び前後方向8に延設されており、前壁101、上壁104、下壁105、及びフィルム106に接続されている。また、隔壁107〜109は、左右方向9に離間して設けられている。その結果、インクタンク100の内部空間は、左右方向9に隣接する4つのインク室111B、111M、111C、111Yに区画される。インク室111は、ノズル40から吐出されるインクを貯留する液体貯留室の一例である。
【0037】
インク室111Bは、前壁101、右壁102、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁107によって画定される空間である。インク室111Mは、前壁101、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁107、108によって画定される空間である。インク室111Cは、前壁101、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁108、109によって画定される空間である。インク室111Yは、前壁101、左壁103、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁109によって画定される空間である。
【0038】
以下、インク室111B、111M、111C、111Yを総称して、「インク室111」と表記することがある。また、各インク室111に対応して4つ設けられた構成要素には、末尾のアルファベット(B、M、C、Y)のみが異なる参照番号を付し、これらを総称する場合に当該アルファベットを省略して表記することがある。
【0039】
各インク室111には、異なる色のインクが貯留される。具体的には、インク室111Bにはブラックインクが貯留され、インク室111Cにはシアンインクが貯留され、インク室111Mにはマゼンタインクが貯留され、インク室111Yにはイエローインクが貯留される。各色インクは、液体の一例である。但し、インク室111の数及びインクの色は上記の例に限定されない。インク室111は、左右方向9に沿って配置されている。また、4つのインク室111B、111M、111C、111Yの中で、インク室111Bが最も右側に配置され、インク室111Yが最も左側に配置されている。さらに、インク室111Bは、他のインク室111M、111C、111Yより容積が大きい。
【0040】
[注入口112]
インクタンク100の傾斜壁101Bには、各インク室111にインクを注入するための注入口112B、112M、112C、112Yが設けられている。注入口112は、傾斜壁101Bを厚み方向に貫通して、対応するインク室111をインクタンク100の外部に連通させる。傾斜壁101Bは、その内面がインク室111に面し、外面がインクタンク100の外部に面している。傾斜壁101Bは、外面が内面より上方に位置するように傾斜している。したがって、注入口112は、インク室111とインクタンク100の外部とを直接連通させる。すなわち、注入口112とインク室111との間には、注入口よりも断面積が小さく、且つ屈曲しているような流路は存在しない。また、注入口112は、傾斜壁101Bに代えて上壁104に設けられていてもよい。
【0041】
傾斜壁101B及び傾斜壁101Bに設けられた注入口112は、
図1(B)に示されるように、カバー70を露出位置に位置させることによって複合機10の外部に露出される。また、注入口112は、開口22より前方において傾斜壁101Bに設けられている。本実施形態において、注入口112を通じてインク室111にインクが注入される際のインクタンク100の姿勢(注入姿勢)は、複合機10が使用姿勢にあるときのインクタンク100の姿勢と一致する。すなわち、複合機10が使用姿勢にあるときに、注入口112を通じてインク室111にインクが注入される。本実施形態における注入口112は円形状であるが、注入口112の形状はこれに限定されず、楕円形状、多角形状等であってもよい。
【0042】
インクタンク100は、注入口112に対して着脱可能なキャップ113B、113M、113C、113Yを有する。
図1(A)に示されるように、注入口112に取り付けられたキャップ113は、注入口112の周縁に密着して注入口112を閉塞させる。一方、
図1(B)に示されるように、注入口112から取り外されたキャップ113は、注入口112を開放する。キャップ113は、カバー70を露出位置に位置させた状態で、注入口112に対して着脱される。また、キャップ113を注入口112から取り外すことによって、インク室111にインクが注入可能となる。
【0043】
[インク流出路114]
各インク室111には、
図6〜
図9に示されるように、インク流出路114B、114M、114C、114Y(液体流出路の一例)が接続されている。インク流出路114は、対応するインク室111に貯留されたインクをインクタンク100の外部に流出させる流路である。本実施形態におけるインク流出路114は、対応するインク室111からインクタンク100の右側面(すなわち、右壁102の外面)に至る流路である。
【0044】
インク流出路114Yは、
図7に示されるように、インク室111Yの右面を画定する隔壁109の下端付近に設けられた開口115Yを通じてインク室111Yに連通されている。開口115Yは、下段壁146Yと接続壁147Yとで囲まれた位置(より詳細には、上段壁145Yより下方で、且つ前後方向8における接続壁147Y、147Cの間)において、隔壁109に形成されている。また、インク流出路114Yは、
図8に示されるように、右壁102に設けられた開口116Yを通じてインクタンク100の右側面に至る。より詳細には、インク流出路114Yは、
図9(A)に示されるように、インク室111B、111M、111Cの前方側において開口115Yから左右方向9に沿って右方に延設され、右壁102を貫通して開口116Y(すなわち、インクタンク100の右側面)に至る。
【0045】
インク流出路114Cは、
図7に示されるように、インク室111Cの右面を画定する隔壁108の下端付近に設けられた開口115Cを通じてインク室111Cに連通されている。開口115Cは、下段壁146Cと接続壁147Cとで囲まれた位置(より詳細には、上段壁145Cより下方で、且つ前後方向8における接続壁147C、147Mの間)において、隔壁108に形成されている。また、インク流出路114Cは、
図8に示されるように、右壁102に設けられた開口116Cを通じてインクタンク100の右側面に至る。より詳細には、インク流出路114Cは、
図9(A)に示されるように、インク室111B、111Mの前方側において開口115Cから左右方向9に沿って右方に延設され、右壁102を貫通して開口116Cに至る。
【0046】
インク流出路114Mは、
図7に示されるように、インク室111Mの右面を画定する隔壁107の下端付近に設けられた開口115Mを通じてインク室111Mに連通されている。開口115Mは、下段壁146Mと接続壁147Mとで囲まれた位置(より詳細には、上段壁145Mより下方で、且つ前後方向8における接続壁147M、147Bの間)において、隔壁107に形成されている。また、インク流出路114Mは、
図8に示されるように、右壁102に設けられた開口116Mを通じてインクタンク100の右側面に至る。より詳細には、インク流出路114Mは、
図9(A)に示されるように、インク室111Bの前方側において開口115Mから左右方向9に沿って右方に延設され、右壁102を貫通して開口116Mに至る。
【0047】
インク流出路114Bは、
図7に示されるように、インク室111Bの右面及び底面を画定する右壁102及び下壁105の境界付近に設けられた開口115Bを通じてインク室111Bに連通されている。開口115Bは、下段壁146Bと接続壁147Bとで囲まれた位置(すなわち、上段壁145Bより下方で且つ接続壁147Bより後方)において、接続壁147Bに形成されている。開口115Bの上方には、開口115Bへのインクの流入向き(すなわち、上下方向7の下向き)に交差する隔壁110が設けられている。また、インク流出路114Bは、
図8に示されるように、右壁102に設けられた開口116Bを通じてインクタンク100の右側面に至る。
【0048】
インク流出路114Bは、
図6に示されるように、開口115Mから前後方向8に沿って前方に延設され、インク流出路114M、114C、114Yより前方で右壁102を貫通して開口116Bに至る。また、前後方向8に延びるインク流出路114Bは、左右方向9に延びるインク流出路114M、114C、114Yと交差している。より詳細には、インク流出路114Bは、左右方向9に延びるインク流出路114M、114C、114Yの下方を前方に向かって延びている。
【0049】
なお、
図7に示されるように、左側に位置する接続壁147ほど前方に配置されている。すなわち、接続壁147Yは、接続壁147B、147M、147Cより前方に位置する。接続壁147Cは、接続壁147B、147Mより前方に位置する。接続壁147Mは、接続壁147Bより前方に位置する。そして、インク流出路115Yは、上段壁145B、145M、145Cと接続壁147B、147M、147Cとで囲まれた空間(すなわち、上段壁145B、145M、145Cより下方、接続壁147B、147M、147Cより前方、且つ接続壁147Yより後方)に設けられている。インク流出路115Cは、上段壁145B、145Mと接続壁147B、147Mとで囲まれた空間(すなわち、上段壁145B、145Mより下方、接続壁147B、147Mより前方、且つ接続壁147Cより前方)に設けられている。インク流出路115Mは、上段壁145Bと接続壁147Bとで囲まれた空間(すなわち、上段壁145Bより下方、接続壁147Bより前方、且つ接続壁147Mより前方)に設けられている。
【0050】
[インク導出路117]
インクタンク100の右側面には、
図8に示されるように、インク導出路117B、117M、117C、117Yが設けられている。インク導出路117B、117M、117C、117Yは、一端が開口116B、116M、116C、116Yの位置で対応するインク流出路114B、114M、114C、114Yに接続され、他端が連結部118B、118M、118C、118Yに接続されている。インクタンク100の上壁104に突設された連結部118には、各色のインクに対応した4本のインクチューブ32B、32M、32C、32Y(
図3参照)が連結される。すなわち、インク導出路117は、対応するインク流出路114を通じてインク室111から流出されたインクを、対応する連結部118に連結されたインクチューブ32を通じて記録ヘッド39に導く流路である。なお、各インク導出路117及び各インクチューブ32の容積は、概ね同一である。
【0051】
インクタンク100の右壁102には、
図8に示されるように、複数の突壁121A〜121I(これらを総称して、「突壁121」と表記することがある。)が設けられている。突壁121は、右壁102の外面(右側面)から右方に突出し、且つ右壁102の外面に沿って延設されている。また、各突壁121の右側先端には、フィルム122が溶着されている。本実施形態における突壁121A〜121Iには、単一(共通)のフィルム122が溶着されている。インク導出路117は、隣接する突壁121A〜121Hとフィルム122とで区画される空間を指す。
【0052】
インク導出路117Bを区画する突壁121A、121Bは、開口116Bを挟む位置から後方に延び、さらに上方に延びてインクタンク100の上端部に至る。インク導出路117Yを区画する突壁121C、121D、インク導出路117Cを区画する突壁121E、121F、及びインク導出路117Mを区画する突壁121G、121Hは、対応する開口116Y、116C、116Mを挟む位置から下方に延び、さらに開口116Y、116C、116Mの後方側を上方に延びてインクタンク100の上端部に至る。すなわち、インク導出路117Y、117C、117Mは、開口116Y、116C、116Mの下部(「上下方向7の中央より下方」を指す。)において対応するインク流出路114Y、114C、114Mに接続されている。さらに、各インク導出路117は、インクタンク100の内部において上下方向7及び左右方向9に延びる空間(図示省略)を通じて対応する連結部118に接続される。
【0053】
[大気連通路126]
各インク室111には、
図5に示されるように、大気連通路126B、126M、126C、126Yが接続されている。大気連通路126は、対応するインク室111を大気に連通させる。より詳細には、大気連通路126は、切欠き127を通じて対応するインク室111に連通され、開口132を通じてインクタンク100の外部に連通されている。大気連通路126は、インクタンク100の内部空間(不図示)を通って、切欠き127から開口132に至る通路である。大気連通路126は、インク室111とインクタンク100の外部との間で空気を流出入させる。
【0054】
[スリット72]
カバー70には、
図1(A)に示されるように、スリット72B、72M、72C、72Yが設けられている。スリット72は、上下方向7に連続する縦長の矩形状である。スリット72は、カバー70を被覆位置に位置させた状態において、インクタンク100の前壁101を複合機10の外部から視認可能にする透過部として機能する。一方、カバー70のうちのスリット72と異なる領域は、カバー70を被覆位置に位置させた状態において、インクタンク100の前壁101を複合機10の外部から視認不能にする非透過部として機能する。
【0055】
スリット72Bは、
図10及び
図11に示されるように、カバー70を厚み方向に貫通する開口73Bと、当該開口73Bを閉塞するフィルム74B(透過部材及び薄膜の一例)とで構成されている。フィルム74Bは、光透過性の材料で形成されている。本実施形態におけるフィルム74Bは、カバー70の外面(すなわち、前壁101と対面するカバー70の内面と反対側の面)側において、開口73Bの周縁に貼付されている。その結果、前壁101とフィルム74Bとは、前後方向8において互いに離間している。スリット72M、72C、72Yの構成は、スリット72Bと共通する。但し、スリット72の具体的な構成はこれに限定されない。
【0056】
各スリット72は、
図12に示されるようにカバー70を被覆位置に位置させた状態において、対応する注入口112の下端(本実施形態では、円形状の注入口112の開口の中心)を通り且つ前壁101の外面に沿って上下方向7に延びる第1仮想線151B、151M、151C、151Y(
図12の一点鎖線)に対して左右方向9の一方(本実施形態では、右方)にずれた位置に設けられている。換言すれば、第1仮想線151を含む前壁101の領域は、被覆位置のカバー70の非透過部と対面する。また、各スリット72は、対応する注入口112の右端を通り且つ前壁101の外面に沿って上下方向7に延びる第2仮想線152B、152M、152C、152Y(
図12の一点鎖線)を左右方向9に跨ぐ位置に設けられている。
【0057】
[インク収容部75]
また、カバー70の内面(すなわち、露出位置におけるカバー70の上面)には、
図10及び
図11に示されるように、インク収容部75(液体収容部の一例)が設けられている。インク収容部75は、
図10に示されるように、カバー70の非透過部に設けられている。また、インク収容部75は、
図11に示されるように、露出位置におけるカバー70の回動軸71より後方側(すなわち、インク室111に近い側)に設けられている。また、インク収容部75は、カバー70を露出位置に位置させた状態において、上下方向7における注入口112の下方で且つ前後方向8における前壁101とカバー70の間に配置される。さらに、インク収容部75は、カバー70を露出位置に位置させた状態において、各第1仮想線151が通過する位置に設けられている。
【0058】
インク収容部75は、カバー70の内面に突設され且つ左右方向9に延設された一対のリブ75A、75Bによって区画されている。また、インク収容部75には、インク吸収部材76(液体吸収部材)が充填されている。カバー70を露出位置に位置させた状態において、インク吸収部材76の上面は、露出されている。インク吸収部材76は、例えば、発泡ポリウレタンなどの多孔材料で形成されている。
【0059】
[本実施形態の作用効果]
上記構成の複合機10において、例えば
図12に示されるように、注入口112を通じてインク室111にインクを注入する際に、少量のインクが注入口112からインクタンク100の外部にこぼれる場合を考える。注入口112からこぼれるインクが少量の場合、当該インクは、インクタンク100の外方と連通される注入口112の開口の下端からインクタンク100の外部に漏れ出し、第1仮想線151に沿って前壁101の外面を伝い落ちる。すなわち、第1仮想線151を含む前壁101の外面がインクによって汚染される。
【0060】
そこで、上記の実施形態によれば、前壁101の外面のうちの第1仮想線151を含む領域が、被覆位置のカバー70の非透過部で覆われる。これにより、前壁101の外面のインクによる汚染を複合機10の外部から見えにくくすることができる。一方、前壁101の外面のうちの第1仮想線151に対して左右方向にずれた位置に、被覆位置のカバー70のスリット72が対面される。これにより、複合機10の外部からのインク室11の内部の視認性が低下することを抑制することができる。
【0061】
また、上記の実施形態によれば、前壁101の外面のうちの第2仮想線152を跨ぐ領域にスリット72を対面させている。これにより、例えば第1仮想線151から左右方向9にずれた位置において注入口112からインクがこぼれたとしても、複合機10の外部からインク室111の内部が完全に視認できなくなることを抑制できる。
【0062】
特に、コンパクト化のために各インク室111の左右方向9の長さを短くした場合において、隔壁107〜109と第1仮想線151との間の距離が短くなり、スリット72のスペースを確保することが困難になる。そこで上記の実施形態によれば、前壁101の外面のうちの第2仮想線152を跨ぐ領域にスリット72を対面させつつ、第1仮想線151からずれた位置にスリット72を設けることができる。その結果、左右方向9におけるスリット72の幅を大きくして視認性をよくしつつ、インク室111の内部が完全に視認できなくなることを抑制できる。但し、スリット72の位置はこれに限定されず、例えば、前壁101の外面のうちの第1仮想線151及び第2仮想線152の間の領域にスリット72が対面されてもよい。
【0063】
また、透過部として機能するスリット72を上下方向7に連続する縦長の矩形状としたことにより、複合機10の外部からインク室111内のインク残量を把握しやすくなる。但し、透過部の形状はこれに限定されず、例えば、複数の透過部が上下方向7に離散的に配列されていてもよい。また、透過部を構成するフィルム74を前壁101の外面から離間させたので、フィルム74が汚染されることによる視認性の低下を抑制することができる。なお、
図11に示されるように、被覆位置のカバー70の内面と前壁101の外面とを離間させることにより、さらにカバー70の汚染を抑制することができる。
【0064】
また、注入口112から前壁101の外面を伝い落ちたインクは、インク収容部75のインク吸収部材76に吸収される。その結果、当該インクが複合機10の外部に漏れ出すことを抑制できる。さらに、カバー70の非透過部にインク収容部75を設けたので、カバー70を被覆位置に位置させた状態において、複合機10の外部からインク収容部75及びインク吸収部材76が見えにくくなる。なお、インク収容部75の位置は、前壁101の外面を伝い落ちるインクを収容可能であれば、カバー70の内面に限定されない。インク収容部75は、例えば、複合機10のケーシングの支持面28に設けられていてもよいし、基壁101Aの外面で且つ被覆位置のカバー70の非透過部に対面する位置に設けられていてもよい。
【0065】
[変形例1]
図13を参照して、変形例1に係るインクタンク100Aを説明する。なお、上記の実施形態と共通する構成には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。変形例1に係るインクタンク100Aは、前壁101の外面に目盛り線161B、161M、161C、161Y(指示部の一例)が設けられている点において、上記の実施形態に係るインクタンク100と相違する。目盛り線161は、インク室111に貯留されたインクの量を示すための線である。目盛り線161は、各々が左右方向9に沿って延び、且つ上下方向7において互いに離間した複数の線によって構成されている。
【0066】
目盛り線161は、
図13に示されるように、第1仮想線151に対して左右方向9の一方(変形例1では、右方)にずれた位置において、基壁101Aの外面に設けられている。また、本実施形態に係る目盛り線161の一部は、左右方向9において、第2仮想線152に対して第1仮想線と反対側に設けられている。また、目盛り線161Mは、左右方向9における第1仮想線151B、151Mの間に設けられている。同様に、目盛り線161Cは、左右方向9における第1仮想線151M、151Cの間に設けられている。同様に、目盛り線161Yは、左右方向9における第1仮想線151C、151Yの間に設けられている。
【0067】
変形例1の構成によれば、注入口112からこぼれた少量のインクによって目盛り線161が汚染されることを抑制することができる。その結果、目盛り線161の位置においてインク室111の内部の視認性が低下することを抑制することができる。なお、上記の実施形態のように、被覆位置のカバー70のスリット72と目盛り線161とを対面させてもよい。なお、変形例1では、指示部の一例として目盛り線161を説明したが、指示部の具体例はこれに限定されない。例えば、対応するインク室111内に貯留されるインクの色を示す情報等、インク室111に貯留されるインクに関するあらゆる情報を示すものであってよい。
【0068】
[変形例2]
図14を参照して、変形例2に係るインクタンク100Bを説明する。なお、上記の実施形態と共通する構成には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。変形例2に係るインクタンク100Bは、非透過部162B、162M、162C、162Y及び透過部163が前壁101の外面に設けられている点において、上記の実施形態に係るインクタンク100と相違する。非透過部162は、インクタンク100Bの外部からインク室111の内部を視認不能にする領域である。透過部162は、インクタンク100Bの外部からインク室111の内部を視認可能にする領域である。
【0069】
非透過部162は、前壁101の外面のうちの第1仮想線151を含む領域(
図14のハッチングされた領域)に設けられている。より詳細には、非透過部162は、左右方向9において、一対の第2仮想線152、153の間に設けられている。また、非透過部162は、上下方向7において、注入口112の下方における前壁101の全域に設けられている。なお、
図14に示される第2仮想線153B、153M、153C、153Yは、対応する注入口112の左端を通り且つ前壁101の外面に沿って上下方向7に延びる仮想線である。
【0070】
透過部163は、第1仮想線151に対して左右方向9の一方にずれた位置において、前壁101の外面に設けられている。変形例2に係る透過部163は、前壁101の外面のうちの非透過部162でない領域を指す。すなわち、前壁101の外面は、非透過部162と透過部163とに区分されている。なお、上記の実施形態のように、被覆位置のカバー70のスリット72と透過部163とを対面させてもよい。
【0071】
非透過部162の形成方法は特に限定されないが、例えば、所定の色のインクで前壁101の外面を塗装してもよいし、所定の色のシールを前壁101の外面に貼付してもよい。非透過部162の色は、例えば、黒色であってもよいし、対応するインク室111に貯留されるインクと同系色であってもよいし、対応するインク室111に貯留されるインクより濃い(例えば、明度が低い、或いは光反射率が低い)色であってもよい。なお、同系色とは、例えば、色相環において当該色に隣接する色である。
【0072】
変形例2によれば、注入口112からこぼれたインクによって透過部163が汚染されることを抑制することができる。その結果、透過部163を通じたインク室111の内部の視認性が低下することを抑制することができる。また、注入口112からこぼれたインクによる非透過部162の汚染を目立たなくすることができる。
【0073】
さらに、上記の実施形態及び変形例1、2では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド39のノズル40の乾燥を防止するために記録ヘッド39のノズル40近傍に噴霧される水等を液体としてもよい。なお、本発明は、有色の液体を貯留するタンクを備える液体消費装置に適用することによって、特に有利な効果を奏する。