(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記排気温度検出手段が検出した排気温度があらかじめ設定された閾値以上になってから所定時間後に前記排気温度検出手段が検出した排気温度が前記閾値以上のときに前記電動送風機を停止させることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の
実施の形態1に係る電気掃除機1の斜視図である。
図2は、掃除機本体6の斜視図である。
図3は、掃除機本体6の上面図である。
図4は、掃除機本体6の後面図である。
図5は、サクションホース5の接続部5bの斜視図である。
図6は、
集塵ユニット13の斜視図である。
図7は、
集塵ユニット13の分解斜視図である。
図8は、
図6におけるC−C断面図である。
図9は、
図3におけるA−A断面図である。
図10は、
排気口50にサクションホース5を接続した状態の断面図である。
図11は、
図10に示すB部の拡大図である。
図12は、
図10の状態の掃除機本体6の斜視図である。
【0010】
図1〜
図4に示すように、本実施の形態1の電気掃除機1は、例えば、吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4、サクションホース5及び掃除機本体6(以下、本体6)を備える。
吸込口体2は、下向きに形成された開口(図示せず)から、床面上のごみ(塵埃)を空気と一緒に吸い込むためのものである。吸込口体2は、長手方向の中央部に円筒状の接続部2aを備える。上記開口と接続部2aとは、吸込口体2の内部で通じている。
吸引パイプ3は、円筒状の真直ぐな部材からなる。そして、吸引パイプ3は、伸縮自在な構成を有する。また、吸引パイプ3は、一側の端部が吸込口体2の接続部2aに接続する。吸込口体2は、吸引パイプ3に着脱自在である。
【0011】
接続パイプ4は、途中で折れ曲がった円筒状の部材からなる。接続パイプ4は、一側の端部が吸引パイプ3の他側の端部に接続される。吸引パイプ3は、接続パイプ4に着脱自在である。
また、接続パイプ4には、ハンドル7が設けられる。ハンドル7は、掃除をする人が持つ把持部である。ハンドル7には、操作部8a、表示部8b(操作表示部8)が設けられる。操作表示部8は、電気掃除機1の運転を指示するための複数のボタン(操作部)8aや運転状態を示す表示ランプ(表示部)8bを備える。
【0012】
操作部8aに備えられるボタンの例として、後述する電動送風機70を作動・停止させる入・切ボタンや、電動送風機70の出力を変化させて吸引力を調整する出力調整ボタン等がある。また、備えられる表示ランプの例として、電動送風機70の出力(吸引力)を示す出力ランプや、運転モードを示す運転モードランプ等がある。
これらのボタンを構成するスイッチや表示ランプは、印刷配線基板(図示せず)に実装されており、本体6から供給される電力により動作する。
【0013】
サクションホース5は、蛇腹状の細長い部材からなる。サクションホース5は、蛇腹状であるため任意の方向に曲がる。サクションホース5は、一側の端部が接続パイプ4の他側の端部に接続される。掃除機本体6の前面には、前方に向けて開口する吸気側ホース接続口9が形成される。掃除機本体6の吸気側ホース接続口9は、サクションホース5の他側の端部が接続し、塵挨を含む気流を取り込む。
【0014】
ここで、サクションホース5の内部には、上記の操作表示部8を構成する印刷配線基板に接続して、他側の端部に至る複数のリード線5aが設けられている。
このリード線5aは、本体6に設けられた制御手段(図示せず)から操作表示部8に電力を供給したり、制御手段からの信号を操作表示部8に入力したり、操作表示部8におけるスイッチ操作による信号を制御手段に出力したり、吸込口体2に電動の回転ブラシを備える場合、この回転ブラシを駆動するモーターを制御する制御基板に電力を供給する。
制御手段は、操作表示部8への入力や各部に設けられた各種センサからの入力に基づき、電動送風機70の出力や表示ランプの制御をおこなう。
【0015】
そして、
図5を参照すると、サクションホース5の他側の端部には、吸気側ホース接続口9に着脱自在に接続する接続部5bが形成される。この接続部5bには、リード線5aに電気的に接続する接続端子5cが設けられる。接続端子5cは棒形状をなし、長手方向が、吸気側ホース接続口9に対する接続部5bの接続方向と一致している。接続端子5cは、操作表示部8と電気的に接続している。
上記の吸気側ホース接続口9には、サクションホース5の接続部5bが接続した際に、接続端子5cと接続する接続部となる吸気側端子受け部9aが設けられている。この吸気側端子受け部9aは、制御手段と電気的に接続している。尚、サクションホース5は、接続部5bに対して回転自在に構成されている。
【0016】
吸気側端子受け部9aに接続端子5cが接続することで、操作表示部8が制御手段に電気的に接続する。これにより、操作表示部8が本体6(制御手段)から電力の供給や制御信号を受けたり、使用者がスイッチを操作することによる信号を制御手段に出力できるので、操作表示部8から電動送風機70の出力を変更可能となる。
つまり、使用者がハンドル7を持ったまま操作表示部8を操作して、電動送風機70の出力を変更して、吸引力を調整することができる。また、接続部5bには、吸気側ホース接続口9に接続した際に、吸気側ホース接続口9に形成された
凹部に係
合する
係合手段5dと、係
合状態を解除する係
合解除ボタン5eが設けられている。
【0017】
次に
図9を参照すると、掃除機本体6は、電動送風機70(
図1では図示せず)及び電源コード11を備える。電源コード11は、掃除機本体6の内部に設けられたコードリール部(図示せず)に巻き付けられる。
電源コード11が外部の電源に接続されると、電動送風機70や操作表示部8等が通電可能となる。電動送風機70は、電源コード11が電源に接続されると、操作表示部8に対する操作に応じて予め設定された吸引動作を行う。
【0018】
以上のようにそれぞれ接続する吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4及びサクションホース5は、内部が一続きに形成される。電動送風機70が吸引動作を行うと、床面上のごみ等の塵埃が空気と一緒に吸込口体2に吸い込まれる。
吸込口体2の内部に流入した塵埃を含む空気は、吸引パイプ3、接続パイプ4及びサクションホース5の各内部を通って本体6に送られる。吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4及びサクションホース5は、外部から本体6にごみ等の塵埃を含む空気を流入させるための風路を形成する。
尚、本発明において、塵埃とは、ごみだけでなく、繊維、毛、綿毛、土砂、粉末、粉体等も包含する概念である。本発明では、塵埃を含む空気(塵埃と空気の混合物)を含塵空気と称する。
【0019】
以下の説明では、掃除機本体6が真っ直ぐ前に進むときの進行方向を基準として左右を特定する。すなわち、
図3の上を右、
図3の下を左、
図3の左を進行方向とする。
掃除機本体6は、収容ユニット12と塵挨を捕集する集塵部となる集塵ユニット13とを備える。集塵ユニット13は、収容ユニット12に対して着脱自在に搭載される。
【0020】
収容ユニット12は、電動送風機70及び電源コード11を備える収容部である。また、収容ユニット12は、例えば、後部収容体14及び前部収容体15と吸気風路形成部16と排気風路形成部17と車輪18とを備える。
電動送風機70及び電源コード11は、後部収容体14に収容される。前部収容体15は上方に向けて開口し、開口内部に収容部15aを形成する。収容部15aは、集塵ユニット13を収容するための空間である。後部収容体14及び前部収容体15は、例えば成型品である。
【0021】
吸気風路形成部16は、吸気風路19を形成する。吸気風路19は、収容ユニット12に形成された風路である。吸気風路19は、サクションホース5を通過した含塵空気を集塵ユニット13に導くための風路である。
吸気風路形成部16は、一端が収容ユニット12の前面で開口する。吸気風路形成部16のこの一端は、吸気側ホース接続口9を形成する。吸気風路形成部16は、他端が
前部収容体15で開口する。吸気風路形成部16のこの他端は、集塵ユニット13との
接続口を形成する。
【0022】
集塵ユニット13は、吸気風路19から流入した含塵空気から塵埃を分離する機能を有する。集塵ユニット13は、含塵空気を高速で旋回させることにより、遠心力によって塵埃を分離する。
すなわち、集塵ユニット13は、含塵空気の分離方式がサイクロン分離方式である。また、集塵ユニット13は、分離した塵埃を捕集し、一時的に溜めておく機能を有する。
【0023】
ここで
図6〜
図9を参照して、集塵ユニット13について説明する。
各図に示すように集塵ユニット13は、全体として、円筒形状を成しており、集塵ユニット13は、排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26から構成される。
【0024】
これらの排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26は、例えば、樹脂成型品からなる。排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26は、所定の操作(例えば、ロック機構に対する操作等)により、
図7に示す状態に分解したり、
図6に示す状態に組み立てたりすることができるように構成されている。また、
図6に示す状態から、集塵部ケース26のみを取り外すこともできる。
【0025】
以下、排出部ケース23、フィルター部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26を組み合わせて構成された集塵ユニット13について説明する。また、以下の集塵ユニット13に関する説明においては、
図8に示す向きを基準に、上下を特定する。
図6〜
図8に示すように、流入部ケース25の前側には、流入口25aが形成される。また、排出部ケース23の後側には、流出口23aが形成される。流出口23aは、流入口25aよりも上方の位置に配置されている。
【0026】
図7〜
図9に示すように、流入部ケース25は、流入口25aから内部に含塵空気を導入する部位であり、内部に旋回室25bを備えている。旋回室25bの上部は、円筒部25cからなる。旋回室25bの下部は、円錐部25dからなる。
【0027】
円筒部25cは、中空の円筒形状を成している。円筒部25cは、断面中心軸線Lが上下方向を向くように配置される。円錐部25dは、先端部が切り取られた中空の円錐状を呈する。円錐部25dは、断面中心軸線Lが円筒部25cの中心軸線と一致するように、上下方向に配置される。
円錐部25dは、上端部が円筒部25cの下端部に接続され、下方に向かうに従って径が小さくなるように、円筒部25cの下端部から下方に延びるように設けられる。
【0028】
このように形成された円筒部25cの内部空間と円錐部25dの内部空間とからなる一続きの空間は、旋回室25bを構成する。旋回室25bは、流入口25aより導入した含塵空気を旋回させるための空間である。
図8に示すように、円筒部25cの上部(旋回室25bを形成する側壁の上部)には、流入口25aが開口する。流入口25aから流入する含塵空気は、円筒形状の旋回室25bの側面に沿って流入する。
【0029】
次に、
図7〜
図9に示すように、旋回室25bの円筒部25cの側壁には、0次開口部25eが形成されている。0次開口部25eは、流入口25aよりも旋回室25bの中心軸線L方向の下方に配置される。
さらに言えば、0次開口部25eは、流入口25aよりも、旋回室25bの中心軸線L方向の下方、すなわち、旋回室25b内で生じる旋回流における下流側に配置される。
【0030】
次に、旋回室25bを形成する円錐部25dの下端部は、下方向(中心軸線L方向)を向いて開口する。円錐部25dの下端部に形成されたこの開口が、1次開口部25fである。したがって、この1次開口部25fは0次開口部25eより旋回室25b内で生じる旋回流における下流側に配置されている。
また、円錐部25dの外側には、隔壁30が設けられている。この隔壁30は、円筒部25cとほぼ同径の略円筒状を呈する。隔壁30の上端は、円筒部25cと円錐部25dとの接続部近傍に接続されている。
【0031】
次に、集塵部ケース26は、下方が閉じ、上方が開口したカップ形状を成している。集塵部ケース26は、流入部ケース25の外側及び下方側に配置される。つまり、集塵部ケース26の内側に、旋回室25bを形成する円筒部25cと円錐部25dが位置する。
この状態において、流入部ケース25の円筒部25cの0次開口部25eの上端よりも下方側と、円錐部25d及び隔壁30の全体が、集塵部ケース26内に収容される。また、隔壁30の下端部が、集塵部ケース26の底面に設けられたシール材と密着する。
そして、集塵部ケース26の開口26aは、流入部ケース25の外周面からフランジ状に突出した蓋部25gにより密閉される。
【0032】
そして、流入部ケース25と集塵部ケース26との間に形成された空間は、隔壁30により2つに区切られる。こうしてできた2つの空間のうち、円筒部25c及び隔壁30の外側に形成された空間が0次集塵室31であり、円錐部25dの下方及び外側であって隔壁30の内側に形成された空間が1次集塵室32である。
つまり、集塵部ケース26と流入部ケース25の外面の間に形成される空間は、旋回室25bから排出された塵埃を保持する集塵室31,32となっている。
【0033】
0次集塵室31は、0次開口部25eと連通しており、旋回室25bの外側全周を覆うように包囲している。また、0次集塵室31は、0次開口部25eから下方に延在している。1次集塵室32は、1次開口部25fの下方から円錐部25dの外側全周へ延在している。
【0034】
次に、フィルター部ケース24は、円筒部25cの上開口を覆うように設けられる。フィルター部ケース24には、メッシュ状の排出口24aが形成されている。排出口24aは、上部が略円筒形状、下部が略円錐形状の管の側壁及び下方の一部を開口して形成される微細孔により構成される。
【0035】
よって、旋回室25b内の上方における気流の旋回力が増大し分離性能をさらに向上することができる。そして、この排出口24aと流出口23aとが、排出部ケース23に形成された排出管23bにより連通される。
排出管23bは主に排出部ケース23により形成されている。なお、排出口24aはフィルター部ケース24に形成されており、旋回室25bの上端壁は、フィルター部ケース24の底面の一部により形成される。
【0036】
以上のような構成を有する集塵ユニット13が、収容部15aに適切に取り付けられると、流入口25aが吸気風路19と接続して吸気側ホース接続口9と連通し、流出口23aが接続口22と接続して排気風路21と連通した状態となる。
【0037】
次に、
図9を参照して、集塵ユニット13の機能について説明する。尚、吸気風路19から後述する本体6の排気口50に至る気流の流れは、図において経路Wとして実線の矢印で示されている。排気口50は、塵挨を分離した気流を本体6から排気する開口である。
図9を参照すると、電動送風機70の吸引動作が開始されると、吸込口体2から吸込まれた含塵空気は、上述した通り、吸気風路19を通過し、流入口25aから集塵ユニット13の内部へと流入する。
【0038】
集塵ユニット13の内部に流入した含塵空気は、旋回室25bを構成する円筒部25cの内周面に沿って流入する。
取り込まれた含塵空気は、旋回室25b内において、側壁に沿って所定の方向に回る旋回気流を形成する。この旋回気流は、その経路構造
によって下向きに流れていく。
【0039】
そして、この旋回気流(旋回室25b内の空気流)に含まれるごみには、遠心力が作用する。例えば、繊維ごみや毛髪といった比較的嵩の大きなごみ(以下、このようなごみのことを「ごみα」という)は、この遠心力によって、円筒部25cの内周面(旋回室25bの内壁面)に押し付けられながら、旋回室25b内を下方向に移動する。
【0040】
ごみαは、0次開口部25eの高さに達すると旋回気流から分離され、0次開口部25eを通過して0次集塵室31に送られる。そして、0次開口部25eから0次集塵室31に進入したごみαは、0次集塵室31内を落下して、0次集塵室31内部に捕集される。 つまり、ごみαは、旋回室25bとは独立した空間となっている0次集塵室31に送られ、旋回気流の影響が少ない状態で0次集塵室31内部に保持される。
【0041】
次に、0次開口部25eから0次集塵室31に進入しなかったごみβ(砂ごみや細かな繊維ごみといった比較的嵩の小さなごみ)は、旋回室25b内の気流に乗って、旋回室25b内を旋回しながら下方に進む。
そして、ごみβは、1次開口部25fを通過する。そして、ごみβは、1次集塵室32に落下して捕捉される。つまり、ごみβは、旋回室25bとは独立した空間となっている1次集塵室32に送られ、旋回気流の影響が少ない状態で1次集塵室32内部に保持される。
【0042】
旋回室25b内で旋回する気流は、旋回室25bの最下部に達すると、その進行方向を上向きに変えて、旋回室25bの中心軸に沿って上昇する。尚、この上昇気流を形成する空気からは、上記で説明した作用により、殆どのごみα及びごみβが除去されている。
ごみα及びごみβが取り除かれた気流(清浄空気)は、排出口24aを通過して、旋回室25bの外に排出される。旋回室25bから排出された空気は、排出管23b内を通過して、流出口23aに達する。そして、清浄空気は、流出口23a及び接続口22を順次通過して、排気風路21に送られる。
【0043】
電動送風機70が吸引動作を行うことにより、上述したように、ごみαが0次集塵室31に、ごみβが1次集塵室32に集積されていく。これらのごみα及びβは、集塵部ケース26を集塵ユニット13から取り外すことにより、簡単に捨てることができる。
また、ごみα、ごみβは、旋回室25bから独立した空間である0次集塵室31、1次集塵室32に保持される。つまり、旋回気流は、ごみが蓄積される集塵室内部をほとんど通過することなく、含塵空気からごみである塵挨と気流を分離する。従って、ごみに含まれる
臭い等
が旋回気流に混ざることを防止でき、集塵ユニット13から排出される空気をよりクリーンにすることができる。
【0044】
次に、収容ユニット12の内部に構成される排気風路形成部17は、排気風路21を形成する。排気風路21は、集塵ユニット13において塵埃が取り除かれた空気を排気口50に導くための風路である。
すなわち、排気風路21には、集塵ユニット13から清浄な空気が流入する。排気風路形成部17の一端の開口は、流出口23aとの接続口22を形成する。
接続口22は、収容ユニット12の上面において、左右方向の中央付近に配置される。排気風路形成部17の他端は、収容ユニット12の外部に向けて開口する。排気風路形成部17のこの他端は、排気口50を形成する。
【0045】
ここで、接続口22から排気口50に至る排気風路21について説明する。
図9を参照すると、排気風路21には電動送風機70が設けられている。電動送風機70は、電気掃除機1に形成された風路に気流を発生させる。電気掃除機1に形成された風路には、例えば、外部から掃除機本体6に含塵空気を流入させるための風路、吸気風路19、集塵ユニット13に形成された風路及び排気風路21が含まれ
る。
また、電動送風機70は、吸込み口10aが上方に向け開口し、送風機排出口10bが側面に開口し、排気風路21の内部に設けられている。
接続口22と電動送風機70の間(電動送風機の上流側)には、HEPAフィルター21aが設けられている。また、電動送風機70の前方(電動送風機の下流側)には、ULPAフィルター21bが設けられている。
【0046】
このように形成された排気風路21を流れる気流は、接続口22から下方向に向けて流れ、HEPAフィルター21aを通過したのち電動送風機70の吸込み口10aに吸込まれ、電動送風機70の送風機排出口10bから前方に向けて噴き出され、ULPAフィルター21bを通過したのち下方向に流れ、電動送風機70の下方に位置する排気風路21を形成する空間を流れたのち、後方に向けて開口する排気口50へと至る。
【0047】
このように、電動送風機70の上流側に、集塵性能が高いHEPAフィルター21aを設けることで、集塵ユニット13で捕集しきれない塵挨を捕集することができ、排気をよりきれいにすることができる。
また、電動送風機70の下流側にULPAフィルター21bを設けることで、電動送風機70の内部から出るカーボンなどの塵挨を捕集することができ、電動送風機70から出る排気をきれいにすることができる。
尚、電動送風機70から排気口50へ至る排気風路21は、排気洩れを防ぐシール構造となっており、電動送風機70からの排気が、排気口50から集中して排気
されるように構成されている。これにより、排気口50からでる排気の風速を強くすることができる。
【0048】
ここで、
図9〜
図12を参照して、排気口50について説明する。
排気口50は、電動送風機70の後方であって、
後部収容体14の後面に位置している。排気口50は前後方向に延びる筒状に形成されており、前側の端には開口を遮るように格子50aが設けられている。
排気口50の内形状は、サクションホース5の接続部5bが接続可能な形状をなしている。つまり、排気口50には、接続部5bが接続可能である排気側ホース接続口
が形成
されている。尚、接続部5bが接続した状態において、サクションホース5と排気口50は一連の空間を成し、排気口50から排出される気流である排気が、サクションホース5の内部に流入可能となる。
【0049】
これにより、サクションホース5に排気の気流を導入することができるので、サクションホース5の接続パイプ4が接続される側にブロアー用のアタッチメント60を取り付けることで、
アタッチメント60から排気流をブロアーの気流として噴き出すことができ、塵埃を吹き飛ばすブロアーとして用いることができる。尚、アタッチメント60は、ブロアーとして用いる際の使用用途に応じて、形状が異なるものと交換して用いてもよい。また、アタッチメント60を用いずに、直接接続パイプ4からブロアーの気流を噴き出して用いてもよい。
【0050】
特に、本実施の形態では、上記のように、
旋回室25bから独立した空間である0次集塵室31、1次集塵室32にごみα、ごみβが保持される集塵ユニット13を用いているので、集塵ユニット13を流れる気流は、ごみが蓄積される集塵室内部をほとんど通過することがなく、ごみに含まれる
臭い等が排気流に混ざりにくい。
つまり、ブロアーの気流に用いる排気流が、クリーンな状態であり、集塵ユニット13にごみを貯めた状態であっても、ごみの臭いなどを気にせずブロアーとして用いることができる。
【0051】
また、排気口50の近傍には、サクションホース5の接続部5bが接続した際に、接続端子5cを受け入れて接続する接続部となる排気側端子受け部50bが設けられている。この排気側端子受け部50bは、制御手段と電気的に接続しており、吸気側端子受け部9aと同様に、接続端子5cと接続することで、操作表示部8が制御手段に電気的に接続する。
これにより、操作表示部8
は、本体6(制御手段)から電力
が供給
され、制御信号の受信
をし、使用者がスイッチを押圧操作することによる信号を制御手段に出力できる
。このため、操作表示部8から電動送風機70の出力を
変更することが可能となる。
【0052】
つまり、使用者がハンドル7を持ったまま操作表示部8を操作して、電動送風機70の出力を変更して、排気口50から排出される排気風の強さを調整することができる。従って、ブロアーとして用いる場合であっても、使用者がハンドルを持ったままブロアーの強さを調整することができる。
【0053】
また、接続部5bには係合手段5dが設けられている。排気口50には係合手段5
dが係合する係合受け部50cが設けられる。係合受け部50cも
排気側端子受け部50bもサクションホース5が接続した状態において、上側に位置する。
【0054】
また、排気口50に、接続部5bが接続すると信号を制御手段に入力する接続検出スイッチを設けてもよい。このように、制御手段が排気口50に接続部5bが接続したか否かを検出可能に構成することで、ブロワー運転の際の電動送風機70の動作を、通常の掃除を行う際の動作と異ならせることができる。
また、制御手段が排気口50に接続部5bが接続したか否かを検出可能に構成することで、ブロワー運転状態である旨を操作表示部に表示することができる。
【0055】
ここで、本実施の形態では、電気掃除機は、集塵方式としてサイクロン式を採用したものについて説明しているが
、サイクロン式に限らず、他の集塵方式を採用したものであってもよい。また、キャニスタータイプの電気掃除機に限られるものでもない。
【0056】
次に、
図13は、この発明の実施の形態1における電気掃除機1の構成を示すブロック図である。
上述した通り、
図13において、27は商用交流電源、70は電動送風機である。
図13は、電気掃除機1に備えられた電
源コード11をコンセントに差し込み、電動送風機70を
商用交流電源27に接続した状態を示している。71は双方向性サイリスタである。電動送風機70及び双方向性サイリスタ71は、商用交流電源27に直列に接続される。
【0057】
72は電流センサ、73は電源同期検出手段である。電流センサ72は、電動送風機70に流れる電流を検出するための信号を出力する。例えば、電流センサ72は、電動送風機70に直列に接続されたカレントトランスやシャント抵抗を備える。かかる場合、電流センサ72は、所定の電圧降下法によって降下させた電圧を出力する。
電源同期検出手段73は、
商用交流電源27の同期ポイント(ゼロクロス点)を検出するための回路からなる。
【0058】
マイクロコンピュータ80は、電気掃除機1の各種制御機能を司る。マイクロコンピュータ80は、例えば、電流検出手段81、制御手段82、報知手段83、接続検出手段84を備えている。
電流検出手段81は、電動送風機70に流れる電流を検出する。電流検出手段81は、例えば、
電流センサ72が出力する電流値に基づいて、電動送風機70に流れる電流を検出する。
【0059】
報知手段83は、接続検出手段84が判定した結果に基づき表示部8bを制御する。
接続検出部85は、例えば機械式の検出方法(マイクロSW等)や赤外線センサ等を用いてサクションホース5が接続された状態かを検出する検出部である。
接続検出手段84は、接続検出部85の情報を基に、排気側ホース接続口にサクションホース5が接続されたかの判断を行い、その判断を受けて、制御手段82が電動送風機70の出力を制御する。
【0060】
制御手段82は、電動送風機70に印加される電圧の位相角を制御し、電動送風機70への入力電流を制御して出力を変化させる。制御手段82は、電源同期検出手段73によって検出された電源同期ポイントに基づいて、電動送風機70への入力電流が所望の値になるように位相角の制御を行う。
また、制御手段82には、操作部8aからの信号や、電流検出手段81の判定結果が入力される。例えば、制御手段82には、操作部8aから、入力切り替えや、起動・停止といった操作情報が入力される。
【0061】
次に、
図14に示す制御フローを参照して、本実施の形態の動作を説明する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
ステップ1(以下、ステップを「S」とする)において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS2に移行する。
【0062】
S2において、排気口50(排気側ホース接続口)にサクションホース5が差し込まれているか否かを判断する(サクションホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS3の排気口接続専用処理を行うかS7の通常接続専用処理を行うか判断する)。排気口50にサクションホース5が差し込まれていなければ、S7に移行して通常接続専用処理を開始してS8に移行する。
通常接続専用処理とは、吸気側ホース接続口9にサクションホース5を接続して動作させ、床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際の動作処理である。
【0063】
通常接続専用処理の際の動作制御として、次のようなものがある。
(1)電動送風機70を動作させる際や出力を上げる際に、徐々に入力電流を増やすことで出力を変化させて設定された出力に到達させる出力制御。
(2)集塵ユニット13に保持されている塵挨の量に応じて、電動送風機70の出力を変化させる出力制御。例えば、電動送風機70の出力を変化させて吸引力を「弱」「中」「強」と調整できる電気掃除機の場合、「中」運転に設定されている状態において、集塵ユニット13に保持されているゴミが所定の量より多い場合、電動送風機70の出力を1000[W]で動作させ、ゴミが所定の量より少ない場合、電動送風機70の出力を900[W]で動作させる。つまり、集塵ユニット13に保持されている塵挨の量が多いほど、電動送風機70をより大きな電力で動作させる。
【0064】
この様な通常接続専用処理における制御は、電気掃除機1が通常行う塵挨の吸引動作を行う際に、より少ない電力で動作するためのものである。
【0065】
次に、S8において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S8において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S9に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS10に移行する。S10では、表示部8bにおいて、通常接続専用処理を行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
【0066】
尚、S9において、電動送風機70は、通常接続専用処理に対応した制御で動作する。例えば、電動送風機70を起動後、徐々に出力を上げて設定された吸引力となるように制御する。また、S10における表示処理
では、通常接続専用処理、つまり、通常の掃除動作が行われている旨の表示が行われる。この表示
は、通常の掃除を行っている旨の表示
(例えば、「お掃除モード」「お掃除中」)に対応するLEDが点灯する等により行われる。
【0067】
S2において、排気口50にサクションホース5が差し込まれていれば、S3に移行して排気口接続専用処理を開始してS4に移行する。
排気口接続専用処理とは、排気口50に形成された排気側ホース接続口にサクションホース5を接続して電動送風機70を動作させ、排気を用いて対象となる位置から埃などを吹き飛ばすブロアー動作を行う際の動作処理である。
【0068】
ブロアー動作は、埃等を効率よく吹きとばすためと、塵挨を吸引する吸引動作と比較すると短時間で行うこと
と、から、排気口接続専用処理の際の動作制御として、次のようなものがある。
(1)電動送風機70を動作させる際に、ブロアー動作に適した風量となるまで、一気に出力を上げる動作制御を行う(電動送風機70の出力を一気に最高出力に上げる)。
(2)集塵ユニット13に塵埃が保持された状態で用いる場合であっても、保持されている塵挨の量に関係なく、電動送風機70の出力を一気に最高出力に上げる。
【0069】
この様な排気口接続専用処理における制御は、電動送風機70を起動して、なるべく早く埃などを吹き飛ばすための制御である。
【0070】
次に、S4において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S4において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S5に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS6に移行する。S6では、表示部8bにおいて、排気口接続専用処理を行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
【0071】
尚、S5において、電動送風機70の動作は、排気口接続専用処理に対応したものである。例えば、電動送風機70
が起動されると、ブロアーとして用いるのに適した風量となるように、一気に出力を上げる制御がなされる。
また、S6における表示処理
では、排気口接続専用処理、つまり、ブロアー動作が行われている旨の表示が行われる。こ
の表示は、ブロアーモードを行っている旨の表示
(例えば、「ブロアーモード」「ブロアー動作中」)に対応するLEDが点灯する等により行われる。
【0072】
以上のように
、電気掃除機1の電動送風機70や表示部8bは、通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブロアーとして用いるブロアーモードの場合も、それぞれ適した制御をされる。
特に、ブロアーモードの際に
電動送風機の出力は、電動送風機が起動したのち、ブロアーに適した排気風となる出力まで一気にあげられる。これにより、効率よく埃などを吹き飛ばすことが可能である。
【0073】
(実施の形態2)
次に、
図15に示す制御フローを参照して、実施の形態2の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S11において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS12に移行する。
S12において、排気口50(排気側ホース接続口)にサクションホース5が差し込まれているか否かを判断する(サクションホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS13の排気口接続専用処理を行うかS20の通常接続専用処理を行うか判断する)。排気口50にサクションホース5が差し込まれていなければ、S20に移行して通常接続専用処理を開始してS21に移行する。
【0074】
次に、S21において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S21において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S22に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS23に移行する。S23では、表示部8bにおいて、通常接続専用処理を行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
【0075】
S12において、排気口50にサクションホース5が差し込まれていれば、S13に移行して排気口接続専用処理を開始してS14に移行する。
次に、S14において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S14において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S15に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS16に移行する。S16では、表示部8bにおいて、排気口接続専用処理を行っている旨の表示を行い、S17に移行する。
【0076】
S17では、操作部8aがON状態となっているか(ON状態が継続しているか)を判断する。つまり、操作部8aを構成するスイッチを使用者が押し続けているか否かを判断する。
S17において、操作部8aがON状態であれば、電動送風機70を動作させた状態
で処理を終了する。S17において、操作部8aがON状態でなければ、S18に移行する。S18では、電動送風機70の動作を停止する処理を行い、S19に移行する。S19で
は、表示部8b
において行われている、排気口接続専用処理を行っている旨の表示を停止して、処理を終了する。
【0077】
以上のように
、電気掃除機1の電動送風機70や表示部8bは、通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブロアーとして用いるブロアーモードの場合も、それぞれ適した制御をされる。
特に、操作部8aからの入力が継続してON状態の場合に、電動送風機70を動作させるように構成しているので、使用者が必要なタイミングでブロアー動作を行うことができる。
【0078】
(実施の形態3)
次に、
図16〜
図17を参照して、実施の形態3について説明する。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
図16を参照すると、マイクロコンピュータ80は、
排気温度検出手段87を有する。
排気温度検出手段87は、制御手段82に検出結果を出力可能に接続している。また、電気掃除機1は、電動送風機70から流れる排気の温度を検出する排気温度検出部86を有する。
排気温度検出部86は、
排気温度検出手段87に検出結果を出力可能に接続している。
排気温度検出手段87は、排気温度検出部86の情報を基に排気の温度を検出し、この排気温度の検出結果に基づき、制御手段82が電動送風機70の出力を制御する。
【0079】
図17に示す制御フローを参照して、実施の形態3の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S31において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS32に移行する。
S32において、排気口50(排気側ホース接続口)にサクションホース5が差し込まれているか否かを判断する(サクションホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS33の排気口接続専用処理を行うかS39の通常接続専用処理を行うか判断する)。排気口50にサクションホース5が差し込まれていなければ、S39に移行して通常接続専用処理を開始してS40に移行する。
【0080】
次に、S40において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S40において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S41に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS42に移行する。S42では、表示部8bにおいて、通常接続専用処理を行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
【0081】
S32において、排気口50にサクションホース5が差し込まれていれば、S33に移行して排気口接続専用処理を開始してS34に移行する。
次に、S34において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S34において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S35に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS36に移行する。S36では、表示部8bにおいて、排気口接続専用処理を行っている旨の表示を行い、S37に移行する。
【0082】
S37では、排気温度検出部86が検出した排気温度が閾値以上であるか否かを判断する。つまり、排気温度が高温であるか否かを判断する。
S37において、排気温度が閾値以下であれば、電動送風機70を動作させた状態で処理を終了する。S37において、排気温度が閾値以上であれば、S38に移行する。S38では、電動送風機70の出力を低下又は電動送風機70を停止する処理を行い、処理を終了する。
尚、S37における排気温度の閾値は、使用者が触れても火傷をすることなく、また、電気掃除機1の各部が機能を損な
う事が無い温度に設定される。
【0083】
以上のように
、電気掃除機1の電動送風機70や表示部8bは、通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブロアーとして用いるブロアーモードの場合も、それぞれ適した制御をされる。
特に、ブロアー動作を行う際に、排気温度が高温である場合は、電動送風機70の出力
が低下又は電動送風機70
が停止するので、安全に使用することができる。
【0084】
(実施の形態4)
次に、図18に示す制御フローを参照して、実施の形態4の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S51において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS52に移行する。
S52において、排気口50(排気側ホース接続口)にサクションホース5が差し込まれているか否かを判断する(サクションホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS53の排気口接続専用処理を行うかS60の通常接続専用処理を行うか判断する)。排気口50にサクションホース5が差し込まれていなければ、S60に移行して通常接続専用処理を開始してS61に移行する。
【0085】
次に、S61において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S61において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S62に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS63に移行する。S63では、表示部8bにおいて、通常接続専用処理を行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
【0086】
S52において、排気口50にサクションホース5が差し込まれていれば、S53に移行して排気口接続専用処理を開始してS54に移行する。
次に、S54において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S54において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S55に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS56に移行する。S56では、表示部8bにおいて、排気口接続専用処理を行っている旨の表示を行い、S57に移行する。
【0087】
S57では、排気温度検出部86が検出した排気温度が閾値以上であるか否かを判断する。つまり、排気温度が高温であるか否かを判断する。
S57において、排気温度が閾値以下であれば、電動送風機70を動作させた状態で処理を終了する。S57において、排気温度が閾値以上であれば、S58に移行する。S58では、電動送風機70の出力を低下又は電動送風機70を停止する処理を行い、S59に移行する。
S59では、表示部8bにおいて、電動送風機70の出力を低下又は電動送風機70を停止した旨の表示を行い、処理を終了する。
【0088】
以上のように
、電気掃除機1の電動送風機70や表示部8bは、通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブロアーとして用いるブロアーモードの場合も、それぞれ適した制御をされる。
特に、ブロアー動作を行う際に、排気温度が高温である場合は、電動送風機70の出力
が低下又は電動送風機70
が停止するので、安全に使用することができる。また、電動送風機70の出力が低下又は電動送風機70が停止した状態を、表示部8bで確認することができる。
【0089】
(実施の形態5)
次に、図19に示す制御フローを参照して、実施の形態5の動作を説明する。電気掃除機1の構成については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。尚、この制御フローは、制御手段82が実行する。
S71において、商用交流電源27に電源コード11が差し込まれるとS72に移行する。
S72において、排気口50(排気側ホース接続口)にサクションホース5が差し込まれているか否かを判断する(サクションホース5が接続された状態かを接続検出部85が検出し、接続検出手段84が接続検出部85の情報を基にS73の排気口接続専用処理を行うかS81の通常接続専用処理を行うか判断する)。排気口50にサクションホース5が差し込まれていなければ、S81に移行して通常接続専用処理を開始してS82に移行する。
【0090】
次に、S82において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S82において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S83に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS84に移行する。S84では、表示部8bにおいて、通常接続専用処理を行っている旨の表示を行い、処理を終了する。
【0091】
S72において、排気口50にサクションホース5が差し込まれていれば、S73に移行して排気口接続専用処理を開始してS74に移行する。
次に、S74において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されなければ、処理を終了する。S74において、操作部8aから運転を開始する信号が入力されれば、S75に移行して電動送風機70を起動する処理を行いS76に移行する。S76では、表示部8bにおいて、排気口接続専用処理を行っている旨の表示を行い、S77に移行する。
【0092】
S77では、排気温度検出部86が検出した排気温度が閾値以上であるか否かを判断する。つまり、排気温度が高温であるか否かを判断する。S77において、排気温度が閾値以下であれば、電動送風機70を動作させた状態で処理を終了する。S77において、排気温度が閾値以上であれば、S78に移行する。
S78では、排気温度が閾値以上となってから所定時間経過したか否かを判断する。S78において、排気温度が閾値以上と
なってから所定時間経過するとS79に移行する。
S79では、電動送風機70の出力を低下又は電動送風機70を停止する処理を行い、S80に移行する。S80では、表示部8bにおいて、電動送風機70の出力を低下又は電動送風機70を停止
させた旨の表示を行い、処理を終了する。
排気温度が閾値以上となってから所定時間経過し
たら電動送風機70の出力を制御するようにすることにより、
(外気温の影響等で)排気温度に変化があった場合に電動送風機70を停止させないで継続使用することができるので、使い勝手
の良い掃除機が提供できる。
【0093】
以上のように各部を制御することにより、電気掃除機1を通常の用い方である床面から塵挨を吸引する吸引動作を行う際も、排気を用いてブロアーとして用いるブロアーモードの場合も、それぞれ適した電動送風機70や表示部8bの制御をおこなうことができる。
特に、ブロアー動作を行う際に、排気温度が高温である場合は、電動送風機70の出力
が低下又は電動送風機70
が停止するので、安全に使用することができる。また、電動送風機70の出力が低下又は電動送風機70が停止した状態を、表示部8bで確認することができる。
【0094】
尚、排気口
50に差し込まれるサクションホース5は、吸気側ホース接続口9に差し込み塵挨を吸引するときに用いるものでもよく、また、ブロアー動作専用のホースを用いてもよい。